JPH0886825A - 自動車の駆動回路制御装置 - Google Patents

自動車の駆動回路制御装置

Info

Publication number
JPH0886825A
JPH0886825A JP6223612A JP22361294A JPH0886825A JP H0886825 A JPH0886825 A JP H0886825A JP 6223612 A JP6223612 A JP 6223612A JP 22361294 A JP22361294 A JP 22361294A JP H0886825 A JPH0886825 A JP H0886825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive circuit
power supply
circuit
disconnection
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6223612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sainose
浩史 才野瀬
Mineharu Shibata
峰東 柴田
Keiichi Yoriki
敬一 寄木
Etsuko Yamamoto
悦子 山本
Junichi Miyawaki
純一 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Naldec Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6223612A priority Critical patent/JPH0886825A/ja
Publication of JPH0886825A publication Critical patent/JPH0886825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップを生じることなく、車載バッテ
リからの電力の遮断時に駆動回路の出力制御手段を確実
に作動させる。 【構成】 車載バッテリ1から供給される電力によって
駆動される駆動回路31〜34に作動指令信号を出力す
る出力制御手段25と、上記駆動回路31〜34等の故
障を診断する故障診断手段23とを備えたコントローラ
11を有する自動車の駆動回路制御装置4において、上
記車載バッテリ1の電力を駆動回路制御装置4に供給す
る給電線24の断線時にバックアップ電力を上記コント
ローラ11に供給するバックアップ用電源13と、上記
車載バッテリ1の給電線24に断線が生じたことを検出
してこの断線の発生時に上記故障診断手段23の作動を
停止させるIG電圧監視手段16等からなる断線検出手
段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載バッテリから供給
される電力によって駆動される駆動回路と、この駆動回
路に制御信号を出力する出力制御手段と、上記駆動回路
等の故障を診断する故障診断手段とを備えた自動車の駆
動回路制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−2950号公報
に示されるように、エアバックの起爆装置(インフレー
タ)を構成するスクイーブからなる駆動回路と、この駆
動回路に制御信号を出力するエアバック展開用電源回路
からなる出力制御手段と、上記駆動回路および出力制御
手段等の故障を診断する故障診断手段とを有する自動車
の駆動回路制御装置において、上記車載バッテリから供
給される電力の遮断時に、駆動回路にバックアップ電力
を供給するコンデンサからなる第1バックアップ用電源
と、上記出力制御手段および故障診断手段が設けられた
コントローラにバックアップ電力を供給するコンデンサ
からなる第2バックアップ用電源とを設けたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の駆動回路制
御装置は、自動車の衝突時等において車載バッテリの給
電線に断線が生じた場合に、上記第2バックアップ用電
源から供給されるバックアップ用の電力によって上記出
力制御手段および故障診断手段を駆動するように構成さ
れており、上記第2バックアップ用電源の容量に限りが
あるため、上記出力制御手段を有効に駆動し得る時間が
制限されるという問題がある。
【0004】このため、上記公報に記載された駆動回路
制御装置では、駆動回路にバックアップ用の電力を供給
する第1バックアップ用電源から、上記出力制御手段用
および故障診断手段に給電することにより、この出力制
御手段および故障診断手段を確実に作動させるように構
成されている。
【0005】このように構成した場合には、上記第1バ
ックアップ用電源からコントローラに電力を供給する給
電回路を別途設ける必要があるため、コストアップとな
るという問題がある。また、上記給電が行われることに
より、第1バックアップ用電源が有する本来の機能、つ
まり車載バッテリから供給される電力の遮断時に、上記
スクイーブからなるエアバック用の駆動回路を駆動する
機能が低下するという問題がある。
【0006】なお、上記スクイーブ等の駆動機能が低下
するという事態の発生を防止するため、各バックアップ
用電源の容量を大きくし、あるいは上記故障診断手段用
のバックアップ用電源を新たに設けることも考えられる
が、このように構成した場合には、いずれもコストアッ
プとなることが避けられないという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、コストアップを生じることなく、車
載バッテリから供給される電力の遮断時に、駆動回路の
出力制御手段を確実に作動させることができる自動車の
駆動回路制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車載バッテリから供給される電力によって駆動される駆
動回路に制御信号を出力する出力制御手段と、上記駆動
回路等の故障を診断する故障診断手段とを備えたコント
ローラを有する自動車の駆動回路制御装置において、上
記車載バッテリの電力を駆動回路制御装置に供給する給
電線の断線時にバックアップ電力を上記コントローラに
供給するバックアップ用電源と、上記車載バッテリの給
電線に断線が生じたことを検出してこの断線の発生時に
上記故障診断手段の作動を停止させる断線検出手段とを
設けたものである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の自
動車の駆動回路制御装置おいて、車載バッテリの出力電
圧に応じてこの車載バッテリの給電線に断線が生じたこ
とを検出する断線検出手段を設けたものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の自動車の駆動回路制御装置において、車載バッテ
リをエンジンルーム内に配設するとともに、バックアッ
プ用電源を車室内に配設したものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の自動車の駆動回路制御装置において、エ
アバックの起爆装置を構成する駆動回路を設けたもので
ある。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、自動車の衝
突時等において、車載バッテリの給電線に断線が生じる
と、故障診断手段の作動が停止されてこの故障診断手段
による電力の消費が防止されるとともに、バックアップ
用電源から供給される電力によって出力制御手段が駆動
されることになる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、車載バ
ッテリの出力電圧が低下したことが断線検出手段によっ
て検出された場合に、車載バッテリの給電線に断線が生
じたと判断され、故障診断手段の作動が停止されること
になる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、通常時
には、エンジンルーム内に配設された車載バッテリから
供給される電力によって出力制御手段が駆動されるとと
もに、車載バッテリの給電線に断線が生じた場合には、
車室内に配設されたバックアップ用電源から供給される
電力によって出力制御手段が駆動されることになる。
【0015】上記請求項4記載の発明によれば、車載バ
ッテリの給電線に断線が生じた場合には、バックアップ
用電源から供給される電力によって出力制御手段が駆動
され、この出力制御手段からエアバックの起爆装置を作
動させる制御信号が必要に応じて出力されることにな
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る自動車の駆動回路制御装
置の実施例を示している。この図において、1はエンジ
ンルーム内に配設された車載バッテリ、2は車載バッテ
リに接続されたイグニッションスイッチ、31〜34は
エアバックの起爆装置を構成するスクイーブからなる駆
動回路、4は車室内に配設された駆動回路制御装置、5
は駆動回路31〜34等に故障が生じたことを表示する
ワーニングランプ、6はコネクターが嵌合不良状態とな
ったときに開状態となる嵌合不良検出用の接点、7は製
造時にON操作されて故障診断を行なう製造時の故障診
断用のスイッチである。
【0017】上記駆動回路制御装置4には、車載バッテ
リ1から供給されたバッテリ電圧を例えば12Vから2
5Vに昇圧するDC/DCコンバータ8と、上記駆動回
路31〜34にバックアップ電力を供給するコンデンサ
からなる第1バックアップ用電源9と、自動車の衝突時
にON状態となる機械式スイッチからなる第1衝突検出
手段10と、CPUからなるコントローラ11と、上記
駆動回路31〜34用の第1入出力インターフェイス1
2とが設けられている。
【0018】また、上記駆動回路制御装置4には、コン
トローラ11にバックアップ電力を供給するコンデンサ
からなる第2バックアップ用電源13と、この第2コン
デンサ13の出力電圧を一定値、例えば5Vに制御する
定電圧回路14と、この定電圧回路14の出力電圧を監
視する定電圧監視手段15と、上記イグニッションスイ
ッチ2の出力電圧、つまり車載バッテリ1の出力電圧を
監視するIG電圧監視手段16と、上記ワーニングラン
プ5、嵌合不良検出用の接点6およびプリテンショナー
用のスイッチ7をコントローラに接続する第2入出力イ
ンターフェイス17とが設けられている。
【0019】さらに、上記駆動回路制御装置4には、自
動車が衝突したことを検出する加速度センサからなる第
2衝突検出手段18と、後述する故障診断時に上記第1
入出力インターフェイス12を介して各駆動回路31〜
34の出力部に故障診断用の微電流を流す定電流回路1
9、上記故障診断用の微電流に応じて各駆動回路31〜
34に生じる電位差を選択して出力するセレクター20
と、このセレクター20から出力される電位差信号を増
幅するアンプ21,22とが設けられている。
【0020】上記コントローラ11には、各駆動回路3
1〜34および上記定電圧回路14等に故障が生じたか
否かを診断し、故障発生時に上記第2入出力インターフ
ェイス17を介してワーニングランプ5を点灯させる指
令信号を出力する故障診断手段23と、上記第2衝突検
出手段18の検出信号に応じて衝突発生時に各駆動回路
31〜34を作動させる制御信号を出力する出力制御手
段25とが設けられている。
【0021】上記故障診断手段23は、上記アンプ2
1,22の出力電圧を予め設定された基準電圧と比較す
ることにより、各駆動回路31〜34に故障が生じたか
否かを診断するとともに、上記第1,第2衝突検出手段
10,18の故障診断とコネクターの嵌合不良の診断等
を行なうように構成されている。
【0022】また、上記IG電圧監視手段16は、車載
バッテリ1の出力電圧が0に近い値まで低下したことを
検出することにより、車載バッテリ1と駆動回路制御装
置4とを接続する給電線24の断線を検出し、この断線
の発生時に上記故障診断手段23の作動を停止させる制
御信号を出力する断線検出手段を構成している。
【0023】また、上記第1入出力インターフェイス1
2内には、上記第2衝突検出手段18によって自動車が
衝突したことが確認された場合にON時状態となって上
記第1バックアップ用電源9の電力が各駆動回路31〜
34に流れるのを許容する第1スイッチ26および第2
スイッチ27と、故障診断時にON状態となって定電流
回路19から各駆動回路31〜34の出力部側に電流を
供給する第3スイッチ28および各駆動回路31〜34
の入力部を図外のアース部に接続する第4スイッチ29
と、上記第3スイッチ28の設置部に電流が流れるのを
阻止するダイオード40とが上記各駆動回路31〜34
の設置部に対応してそれぞれ設けられている。
【0024】上記構成において、イグニッションスイッ
チ2がON状態となると、車載バッテリ1の電力が給電
線24を介してコントローラ11のバックアップ用電源
13および上記DC/DCコンバータ8に供給される。
そして、上記DC/DCコンバータ8によって上記車載
バッテリ11の出力電圧が25Vに昇圧された後、駆動
回路31〜34の第1バックアップ用電源9に供給さ
れ、この第1バックアップ用電源9の充電が行われる。
【0025】また、上記コントローラ11の第2バック
アップ用電源13に供給された電力によってこの第2バ
ックアップ用電源13の充電が行われるとともに、この
第2バックアップ用電源13を介して車載バッテリ1の
電力が定電圧回路14に供給される。そして、上記定電
圧回路14によって車載バッテリ1の出力電圧が5Vに
降圧された後、上記コントローラ11に供給されて上記
故障診断手段23および出力制御手段25が駆動される
ことになる。
【0026】イグニッションスイッチ2のON操作時ま
たは通常運転時に定期的に行われる故障診断時には、上
記第3スイッチ28と第4スイッチ29とがON状態と
なって定電流回路19から第1入出力インターフェイス
12を介して各駆動回路31〜34の出力部側に故障診
断用の微電流が流され、この微電流によって各駆動回路
31〜34に発生する電位差の出力信号が上記アンプ2
1,22によって増幅された後、順次コントローラ11
の故障診断手段23に入力される。これによって上記各
駆動回路31〜34に断線または短絡等の故障が発生し
ているか否かの診断が行われる。
【0027】上記故障診断用の微電流は、上記駆動回路
31〜34が作動する虞のない値、例えば35mA程度
に設定されている。また、上記各駆動回路31〜34の
抵抗値は、通常2Ω程度である。このため、上記駆動回
路31〜34の電位差は70mV程度となり、この電位
差の出力信号が上記アンプ21,22によって5倍、つ
まり350mV程度に増幅されて上記故障診断手段23
に入力されるようになっている。
【0028】そして、上記アンプ21,22から出力さ
れた電圧を故障診断手段23に設けられた比較器におい
て予め設定された基準電圧と比較することにより、上記
各駆動回路31〜34のいずれかに故障が発生したか否
かが判定され、故障の発生が確認されると、上記ワーニ
ングランプ5が点灯されて修理を促すための警告表示が
行われる。
【0029】また、自動車の衝突時には、上記第1衝突
検出手段10を構成する機械式スイッチがON状態とな
って、第1バックアップ用電源9に蓄えられた電力が第
1入出力インターフェイス12に供給されるとともに、
上記Gセンサからなる第2衝突検出手段18の検出信号
に応じて上記出力制御手段25から第1入出力インター
フェイス12に各駆動回路31〜34を作動させる制御
信号が出力される。
【0030】これによって、上記第1入出力インターフ
ェイス12内の第1スイッチ26および第2スイッチ2
7がON状態となり、第1バックアップ用電源9から供
給された大電流がエアバックの起爆装置を構成する駆動
回路31〜34、つまりスクイーブに流れて上記起爆装
置が駆動され、エアバックが展開状態となって乗員が保
護されることになる。
【0031】また、上記自動車の衝突時に、車載バッテ
リ1と駆動回路制御装置4とを接続する給電線24に断
線が生じたことが上記IG電圧監視手段16からなる断
線検出手段によって検出されると、この断線検出手段か
ら上記故障診断手段23の作動を停止させる制御信号が
出力され、故障診断手段23が停止状態となる。
【0032】このように断線検出手段によってバッテリ
1の給電線24に断線が生じたことが検出された場合
に、上記故障診断手段23の作動を停止させるように構
成したため、上記断線の発生によって車載バッテリ1か
らの給電が停止状態となった非常時に、第2バックアッ
プ用電源13の電力が浪費されるのを防止し、容量に限
りのある上記第2バックアップ用電源13の電力を有効
に利用することができる。
【0033】すなわち、上記給電線24に断線が生じる
自動車の衝突時等の非常時には、上記故障診断手段23
により駆動回路31〜34等の故障を診断して故障発生
時にワーニングランプ5を点灯させる制御を実行しても
意味がないので、上記故障診断手段23の作動を停止さ
せることにより、上記第2バックアップ用電源13の電
力浪費を防止することができる。しかも、上記第2バッ
クアップ用電源13の容量を大きくし、あるいは上記第
1バックアップ用電源9の電力を上記第2バックアップ
用電源13に供給する回路を設ける等の構成を採用する
ことなく、上記出力制御手段25を確実に作動させるこ
とができる。
【0034】また、上記のように車載バッテリ1の出力
電圧が低下したことをIG電圧監視手段16からなる断
線検出手段によって検出することにより、車載バッテリ
の給電線の断線を検出するように構成した場合には、簡
単な構成で上記断線を正確に検出して、故障診断手段2
3の作動を停止させる制御を迅速かつ適正に実行するこ
とができる。
【0035】なお、上記構成に代えて第1,第2衝突検
出手段10,18の検出信号に応じて上記給電線24の
断線を間接的に検出し、上記第1,第2衝突検出手段1
0,18の検出信号に応じて自動車が衝突したことが確
認された場合に、車載バッテリ1の給電線24に断線が
生じた判断して故障診断手段23の作動を停止させるよ
うに構成してもよい。
【0036】また、上記実施例に示すように、スペース
に余裕があるエンジンルーム内に上記車載バッテリ1を
配設するとともに、上記断線の発生時にコントローラ1
1に電力を供給する第2バックアップ用電源13を衝突
の影響を受けにくい車室内に配設した場合には、エンジ
ンルーム内のスペースを有効に利用して上記車載バッテ
リ1を設置することができるとともに、自動車の衝突時
に上記第2バックアップ用電源13が損傷してコントロ
ーラ11が作動不良となるという事態の発生を効果的に
防止することができる。
【0037】また、上記実施例では、定電流回路19か
ら供給された故障診断用の微電流に応じて各駆動回路3
1〜34に生じた電位差の出力信号をアンプ21,22
により増幅した後に、上記故障診断手段23に入力する
ように構成したため、故障診断時に大電流が上記各駆動
回路31〜34に流されることに起因してこの駆動回路
31〜34が誤作動することを防止しつつ、故障診断を
正確に実行することができる。
【0038】すなわち、故障診断時に各駆動回路31〜
34に流れる電流を35mA以下に抑えることにより、
起爆装置が作動されるという事態の発生を防止すること
ができ、しかも上記故障診断用の電流に応じて各駆動回
路31〜34に発生する電位差の出力信号を上記アンプ
21,22によって5倍程度に増幅するように構成した
ため、故障診断用の電流値を小さくしたにも拘らず、誤
診断の発生を防止して上記各駆動回路31〜34に断線
や短絡等が発生している否かを正確に診断することがで
きる。
【0039】さらに、故障診断時に第3,第4スイッチ
28,29をON状態として上記定電流回路19から駆
動回路31〜34の出力部側から入力部側に上記故障診
断用の微電流を供給するようにした上記構成によると、
故障診断時に上記第1衝突検出手段10を介して第1バ
ックアップ用電源9から上記第1入出力インターフェイ
ス12に大電流が供給された状態で、上記第1スイッチ
26がON状態となる故障が発生した場合においても、
上記第2スイッチ27およびダイオード40によって上
記大電流が駆動回路31〜34に流れるのを防止するこ
とができるで、この駆動回路31〜34の誤作動を確実
に防止することができる。
【0040】なお、上記実施例では、エアバックの起爆
装置を構成するスクイーブからなる駆動回路31〜34
を制御する駆動回路制御装置4について説明したが、上
記スクイーブに代えて自動車の衝突時に乗員のシートベ
ルトを強制的にロック状態とするロック装置の駆動回路
を制御する駆動回路制御装置についても、本発明の構成
を採用することができる。
【0041】図2は、本発明に係る自動車の駆動回路制
御装置4の別の実施例を示している。この駆動回路制御
手段4には、図1の実施例における定電流回路19、セ
レクター20およびアンプ21,22に代え、上記各駆
動回路31〜34に故障診断用の微電流を供給するとと
もに、この微電流に応じた各駆動回路31〜34に生じ
た電位差を上記故障診断手段23に入力する故障診断用
電流供給回路35と、上記故障診断手段23に比較用の
基準電圧を出力する比較用基準電圧回路36と、上記故
障診断手段23に設けられたA/Dコンバータに基準電
圧を供給するA/Dコンバータ用基準電圧回路30とが
設けられている。
【0042】そして、故障診断時に上記故障診断用電流
供給回路35から各駆動回路31〜34に供給された3
5mA程度の微電流に応じ、各駆動回路31〜34に生
じた電位差と、上記比較用基準電圧回路36から出力さ
れた50mV程度の基準電圧とを上記故障診断手段23
において比較することにより、上記各駆動回路31〜3
4に断線や短絡等が発生している否かを診断するように
構成されている。
【0043】また、上記A/Dコンバータ用基準電圧回
路30は、コントローラ11に駆動電圧を供給する定電
圧回路13において5Vに降圧された電圧を、さらに2
Vに降圧して上記故障診断手段23内のA/Dコンバー
タに供給するように構成され、これによってA/Dコン
バータの分解能を2.5倍に向上させて故障診断を正確
に行なうことができるようになっている。
【0044】すなわち、上記故障診断手段23には、図
3に示すように、A/Dコンバータ用基準電圧回路30
から入力された基準電圧を例えば256段階に調節する
タップセレクタ37と、このタップセレクタ37により
調節された電圧を上記各駆動回路31〜34において発
生した電位差と比較してこの電位差の出力信号をデジタ
ル信号に変換するコンパレータ39とを有するA/Dコ
ンバータが設けられている。
【0045】そして、上記A/Dコンバータの分解能
は、n×(基準電圧)/256となり、上記基準電圧が
5Vの場合に分解能が19.5mVとなるのに対し、基
準電圧が2Vの場合に、分解能が7.8mVとなるの
で、上記基準電圧を低く設定することによって優れた分
解能が得られるため、故障診断を正確に行なうことがで
きる。なお、上記の式において、nはタップセレクタ3
7の調節段階を示している。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、断線検出手段によってバッテリの給電線に断線が
生じたことが検出された場合に、上記故障診断手段の作
動を停止させるように構成したため、上記断線によって
車載バッテリからコントローラへの給電が停止された非
常時に、バックアップ用電源の電力が浪費されるのを防
止し、容量に限りのある上記バックアップ用電源の電力
を有効に利用することができる。したがって、上記バッ
クアップ用電源の容量を大きくする等の構成を採用する
ことなく、簡単な構成で上記コントローラに設けられた
駆動回路の出力制御手段を確実に作動させることができ
るという利点がある。
【0047】また、請求項2に係る発明は、車載バッテ
リの出力電圧に応じて車載バッテリの給電線に断線が生
じたことを検出する断線検出手段を設けたため、簡単な
構成で上記断線を正確に検出して、故障診断手段の作動
を停止させる制御を迅速かつ適正に実行することができ
る。
【0048】また、請求項3に係る発明は、スペースに
余裕があるエンジンルーム内に車載バッテリを配設する
とともに、上記断線の発生時にコントローラに電力を供
給するバックアップ用電源を衝突の影響を受けにくい車
室内に配設したため、自動車に衝突時に上記バックアッ
プ用電源が損傷してコントローラが作動不良となるとい
う事態の発生を効果的に防止しつつ、エンジンルーム内
のスペースを有効に利用して上記車載バッテリを設置す
ることができる。
【0049】また、請求項4に係る発明は、エアバック
の起爆装置を構成する駆動回路を設けたため、車載バッ
テリの給電線に断線が生じた場合に、バックアップ用電
源から供給される電力によって上記駆動回路用の出力制
御手段を作動可能な状態に維持し、自動車の衝突時に上
記出力制御手段から駆動回路にエアバックの起爆装置を
作動させる制御信号を出力することにより、このエアバ
ックの起爆装置を適正に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の駆動回路制御装置の実施
例を示すブロック図である。
【図2】自動車の駆動回路制御装置の別の実施例を示す
ブロック図である。
【図3】A/Dコンバータの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 車載バッテリ 4 駆動回路制御装置 11 コントローラ 13 バックアップ用電源 16 IG電圧監視手段(断線検出手段) 23 故障診断手段 24 給電線 31〜34 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寄木 敬一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内 (72)発明者 山本 悦子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内 (72)発明者 宮脇 純一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載バッテリから供給される電力によっ
    て駆動される駆動回路に制御信号を出力する出力制御手
    段と、上記駆動回路等の故障を診断する故障診断手段と
    を備えたコントローラを有する自動車の駆動回路制御装
    置において、上記車載バッテリの電力を駆動回路制御装
    置に供給する給電線の断線時にバックアップ電力を上記
    コントローラに供給するバックアップ用電源と、上記車
    載バッテリの給電線に断線が生じたことを検出してこの
    断線の発生時に上記故障診断手段の作動を停止させる断
    線検出手段とを設けたことを特徴とする自動車の駆動回
    路制御装置。
  2. 【請求項2】 車載バッテリの出力電圧に応じてこの車
    載バッテリの給電線に断線が生じたことを検出する断線
    検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動
    車の駆動回路制御装置。
  3. 【請求項3】 車載バッテリをエンジンルーム内に配設
    するとともに、バックアップ用電源を車室内に配設した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動車の駆動
    回路制御装置。
  4. 【請求項4】 エアバックの起爆装置を構成する駆動回
    路を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の自動車の駆動回路制御装置。
JP6223612A 1994-09-19 1994-09-19 自動車の駆動回路制御装置 Pending JPH0886825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6223612A JPH0886825A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 自動車の駆動回路制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6223612A JPH0886825A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 自動車の駆動回路制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0886825A true JPH0886825A (ja) 1996-04-02

Family

ID=16800932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6223612A Pending JPH0886825A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 自動車の駆動回路制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0886825A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003663A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Hitachi Ltd 電源制御装置
JP2009120159A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
CN109683048A (zh) * 2019-01-31 2019-04-26 潍柴动力股份有限公司 故障监测方法、故障监测电路及控制器
CN110733440A (zh) * 2018-07-19 2020-01-31 威伯科有限公司 车辆的电控制器和带电控制器的系统以及运行车辆的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003663A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Hitachi Ltd 電源制御装置
JP2009120159A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
CN110733440A (zh) * 2018-07-19 2020-01-31 威伯科有限公司 车辆的电控制器和带电控制器的系统以及运行车辆的方法
CN109683048A (zh) * 2019-01-31 2019-04-26 潍柴动力股份有限公司 故障监测方法、故障监测电路及控制器
CN109683048B (zh) * 2019-01-31 2021-11-19 潍柴动力股份有限公司 故障监测方法、故障监测电路及控制器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7890232B2 (en) Airbag system
US11472360B2 (en) Restraint system operating method and restraint system for vehicle having detachable doors
JP2008056075A (ja) シートベルトリトラクタ装置
US6209910B1 (en) Ignition control system for a passive safety device
US10144303B2 (en) Monitoring device for a vehicle and method for monitoring a vehicle
US6293583B1 (en) Apparatus for activating passive safety device
JPH0886825A (ja) 自動車の駆動回路制御装置
JP4916099B2 (ja) エアバッグ制御装置
JP4209553B2 (ja) 加速度検出装置
KR100610972B1 (ko) 에어백용 보조전원 공급 장치
JP2546870Y2 (ja) エアバッグシステムにおける回路故障検出装置
JP2006082591A (ja) 乗員保護装置の通信制御装置
KR100513080B1 (ko) 차량용 제어장치
JP4467066B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP2889725B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP2001206190A (ja) 乗員保護装置
JP2624494B2 (ja) エアバックの異常警報装置
KR0124478B1 (ko) 전원 단선시 오동작 방지장치
JP2000006736A (ja) 車両制御システムの異常警告装置
JPH101021A (ja) 乗員保護装置
JP3001872U (ja) 乗員保護装置
JPH11286255A (ja) 乗員保護装置
JPH10129406A (ja) 電源回路
JP2000198410A (ja) 乗員保護装置
JPH05319201A (ja) 車両用乗員保護装置の駆動回路