JP4209553B2 - 加速度検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速度検出装置に関し、例えば、自動車等の車両に搭載されるエアバックシステムの衝撃検出に適用して好適な加速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、代表的な車両である自動車においては、発生した衝撃から乗員を保護するエアバックシステムが搭載されている。
【0003】
一般に、エアバックシステムには、発生した衝撃の加速度を検出する加速度(G)センサが設けられており、そのGセンサの検出結果に基づいて、エアバックの展開の要否を判断する。
【0004】
このようなエアバックシステムにおいては、衝撃発生時の迅速な展開動作が要求される一方で、安全上の観点と、リペアコスト低減の観点からは、保護すべき乗員の体格や、シートへのチャイルドシートの装着の有無、或いは装着方向等の様々な状態に応じた的確な動作判断が要求される。
【0005】
そこで、近年においては、係る様々な状態を検出し、その検出結果に応じて、エアバックの展開タイミング、展開強度、或いは多段展開等を調整可能な、所謂スマートエアバックシステムが提案されている。
【0006】
このようなスマートエアバックシステムにおいては、一般に、発生した衝撃を車室内に搭載されたGセンサで検出するSPS(シングル・ポイント・センシング)が採用されているため、例えば、ポール衝突やオフセット衝突のような衝撃発生時には、その衝撃を表わす出力信号をGセンサが出力するタイミングが遅れる可能性がある。この場合は、エアバックの展開を制御するECU(セントラルユニット)が検出された加速度に基づいてエアバックの多段展開を行ったとしても、最も効果的なタイミングでエアバックを展開させることが困難な場合もある。そこで、このような問題に対応すべく、車室内に設けられるGセンサに加え、車両の端部近傍にGセンサを含むサテライトセンサユニットを遠隔配置することにより、多様な衝撃に対応する技術が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のサテライトセンサユニットを有するスマートエアバックシステムにおいては、以下に説明する問題がある。
【0008】
図6から図11は、従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【0009】
これらの各検出形態のうち、図6から図8のタイプは、バッテリから直接、またはイグニッションスイッチ(IG_SW)を介して供給される車両電源から、サテライトセンサユニットに電源供給が行われるシステム構成である。
【0010】
図6に示すシステム構成において、サテライトセンサユニット120Aは、ECU内部ロジック用定電圧電源(例えば5V電源)を、車両電源から供給されるシステム電源(例えば12V電源)から生成する定電圧電源回路101、衝撃発生時の加速度を検出する加速度センサ102、加速度センサ102の故障診断が可能なマイクロコンピュータ(以下、マイコン)103を備えている。そして、サテライトセンサユニット120Aは、外部接続用のワイヤハーネスとして、システム電源供給用、システムグランド(GND)用、加速度センサ故障診断信号伝送用、加速度センサ出力信号の伝送用の各ワイヤハーネス151乃至154の、計4本を有する。
【0011】
また、図7に示すシステム構成においては、マイコン103による加速度センサ102の故障診断結果により、当該センサが異常である場合には加速度センサ102の出力信号を遮断するスイッチング素子104を採用することにより、図6のシステムが有する複数のワイヤハーネスにおいて加速度センサ出力信号伝送用のワイヤハーネスと、加速度センサ故障診断信号伝送用のワイヤハーネスとを共通化したワイヤハーネス155により、必要なワイヤハーネスを1本削減した例である。
【0012】
また、図8に示すシステム構成においては、図6に示すサテライトセンサユニット120Aからマイコン103を削除し、セントラルユニット110Cからサテライトセンサユニット120Cに加速度センサ102の故障診断用の信号を送信すると共に、加速度センサ102の出力信号をセントラルユニット110Cで受信するシステム構成である。
【0013】
上述した図6から図8に示すシステム構成においては、何れも車両電源からサテライトセンサユニットに電源供給を行うため、車両の電気系統において、オルタネータから電気的負荷が突然遮断された場合等に発生する、オルタネータロードダンプサージからサテライトセンサユニットを保護するサージ吸収素子(例えばパワーツェナーダイオード等)105が必要な場合もあり、部材費低減の障害となる。
【0014】
そこで、図9から図11に示すシステム構成においては、サテライトセンサユニット120D乃至120Fに対する電源供給を、バッテリ等から直接供給するのではなく、セントラルユニット110D乃至110Fに設けた不図示の定電圧電源(例えば5V電源)から供給するシステム構成を実現している。これら図9から図11に示すシステム構成によれば、図6から図8に示すシステム構成と比較して、定電圧電源回路101、サージ吸収素子105を削除することができるが、電源供給用のワイヤハーネス及びそのグランドラインのワイヤハーネス、並びに加速度信号伝送用等のワイヤハーネスが必要となり、部材費低減の新たな障害となると共に、それら増加したワイヤハーネスの断線やコネクタ部分の接触不良等が故障率を大きくする要因となる可能性がある。
【0015】
そこで、本発明は、簡素化されたサテライトセンサユニットを用いた信頼性に優れる加速度検出装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る加速度検出装置は、以下の構成を特徴とする。
【0017】
即ち、加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、前記サテライトセンサユニットは、前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、前記サテライトセンサユニットは、前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、前記電圧・電流変換回路と前記加速度センサとは、前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する前記加速度信号の極性が、負となるように接続されたことを特徴とする。
また、加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、前記サテライトセンサユニットは、前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、前記サテライトセンサユニットは、前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、前記加速度センサは、前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が正、他方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が負となるように加速度検出対象物に配置され、前記電圧・電流変換回路は、前記加速度センサの出力電圧を、その極性を反転して電流変換することを特徴とする。
また、加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、前記サテライトセンサユニットは、前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、前記サテライトセンサユニットは、前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、前記加速度センサは、前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が正、他方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が負となるように加速度検出対象物に配置され、前記電流・電圧変換回路は、前記信号線を流れる電流信号を、その極性を反転して電圧変換することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る加速度検出装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における加速度検出装置のシステム構成を示す図であり、エアバックシステムにおける衝撃検出機能に相当する回路部分を示す。
【0023】
同図に示すように、本実施形態に係る加速度検出装置は、車室内のダッシュボード近傍位置等に配設されるセントラルユニット210と、車両の端部近傍(バンパー内側、エンジンルーム等)に配設されるサテライトセンサユニット220とからなり、セントラルユニット210からサテライトセンサユニット220への電源供給や、サテライトセンサユニット220からセントラルユニット210への検出信号の伝送が行われるワイヤハーネス203と、そのグランドライン204とにより電気的に接続される。
【0024】
セントラルユニット210は、車両に搭載されたバッテリ201から、IG_SW202を介して、或いは直接電源を供給される。211は、バッテリ201から供給される電圧により、安定化した所定の電圧(例えば5V)をセントラルユニット210の各部に供給する定電圧電源回路である。212は、一般的なシングルチップマイクロコンピュータ(マイコン)であり、定電圧電源回路211から供給される電源電圧によって動作する。このマイコン212は、セントラルユニット210に設けられた加速度センサ213、並びにサテライトセンサユニット220に設けられた加速度センサ221の出力信号を検出し、その検出した信号に基づいて所定の演算処理を施し、不図示のエアバッグの展開制御(インフレータの起爆制御)を行うと共に、Gセンサ221等の故障診断を行う。
【0025】
また、セントラルユニット210には、サテライトセンサユニット220に所定の定電圧を供給するトランジスタ等のスイッチング素子214が備えられ、そのスイッチング素子214のワイヤハーネス203側、或いは定電圧電源回路211側に流れる電流を、サテライトセンサユニット220からの加速度センサ出力信号として検出し、その検出した電流を電圧に変換する一般的な電流・電圧(I−V)変換回路215が備えられている。
【0026】
尚、本実施形態では、セントラルユニット210によるサテライトセンサユニット220への電源供給を、定電圧電源回路211及び当該電源回路の出力をオン・オフさせるスイッチング素子214を用いて行うが、これに限られるものではなく、バッテリ201からセントラルユニット210へ供給される電源をオン・オフさせるスイッチング素子217と、そのスイッチング素子217によりオン・オフされた電源電圧から、サテライトセンサユニット220へ供給する所定の定電圧電源を生成する定電圧電源回路216とで構成しても良い。
【0027】
サテライトセンサユニット220は、セントラルユニット210から供給される所定の定電圧電源により動作し、衝撃発生時の加速度を検出する加速度(G)センサ221、加速度センサ221の出力信号である電圧信号(アナログ信号またはデジタル信号)を電流信号に変換する一般的な電圧・電流(V−I)変換回路222、セントラルユニット210からの電源供給をトリガとして加速度センサ221に所定の故障診断を行わせる回路223、そして加速度センサ221の故障発生時に当該センサの出力信号を遮断するトランジスタ224を備える。ここで、加速度センサ221の故障診断についての製品仕様が、例えば所定の1パルスが入力されたことにより開始される場合、回路223の具体的な構成としては、セントラルユニット210からの電源供給が開始されたときに、当該所定のパルス信号を1回だけ出力する1ショットパルス発生回路を採用すれば良い。
【0028】
上述したシステム構成を備える本実施形態における加速度検出装置の詳細な動作について以下に説明する。
【0029】
車両に加えられた衝撃は、加速度センサ221により検出され、当該センサからは検出された衝撃に応じた電圧信号が出力される(このとき、係る衝撃は、僅かな時間遅れをもって加速度センサ213によっても検出される)。加速度センサ221の出力電圧は、電圧・電流変換回路222によって電流信号に変換され、その電流信号は、ワイヤハーネス203及び204の間に印加されている電源電圧に重畳され、それらワイヤハーネスを介してセントラルユニット210へ伝送される。
【0030】
また、セントラルユニット210は、サテライトセンサユニット220へ供給する定電圧電源の電流変化分を電流・電圧変換回路215で電圧信号に変換し、この電圧信号を、サテライトセンサユニット220で検出された加速度信号としてマイコン212に入力する。マイコン212は、入力された加速度信号に基づいて所定の演算処理を施し、不図示のエアバッグの展開制御(インフレータの起爆制御)を行う。
【0031】
セントラルユニット210が行うサテライトセンサユニット220の故障診断には、システム起動時の初期診断とシステム動作中の常時診断とがあり、加速度センサ221に一般的に備えられている故障診断機能を用いて行われる。
【0032】
即ち、初期診断は、セントラルユニット210からの電源供給開始をトリガとして、所定の故障診断信号を生成する回路223から出力される所定の信号を加速度センサ221に入力することにより開始される。正常時には、係る故障診断用の所定の信号の入力に応じて、加速度センサ221から所定の電圧信号が出力され、その電圧信号に応じた電流信号が上記の如くワイヤハーネス203を介して伝送されると共に再び電圧信号に変換され、その電圧信号に基づいて、セントラルユニット210は、故障診断を行う。
【0033】
また、システム動作中の常時診断は、スイッチング素子224の入力側に、故障発生時に加速度センサ221から出力される信号が入力される回路構成とすることにより、その信号によってスイッチング素子224がオン状態となったときには、Gセンサ221の検出信号がV−I変換回路222に入力されるのを遮断し、この異常状態をセントラルユニット210のマイコン212にて検出することによって行えば良い。
【0034】
以上説明したように、本実施形態に係る加速度検出装置によれば、回路構成が簡素化されたサテライトセンサユニット220と、セントラルユニット210とを2本のワイヤハーネス203,204によって接続するだけで、サテライトセンサユニット220への電源供給と、Gセンサ221からの加速度信号のセントラルユニット210への伝達が行えると共に、その加速度信号の大きさに基づいて、初期診断時に所定の加速度信号が検出できない、或いはシステム動作中に加速度信号が検出できないときには故障と判断することにより、当該センサの故障診断結果を認識することができる。
【0035】
従って、本実施形態に係る加速度検出装置によれば、従来例として説明したシステム構成と比較して必要とされるワイヤハーネスを削減することができ、システム全体のコストダウンが実現すると共に、ワイヤハーネスの削減に応じて断線の発生率を低減することができると共に、各ユニットとワイヤハーネスとを接続するコネクタの使用点数も削減できるため、コネクタの接点部分における接触不良等に起因する故障の発生率を低減することができ、信頼性も向上する。
【0036】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る加速度検出装置を基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0037】
上述した第1の実施形態に係る加速度検出装置によれば、システム構成を簡素化することができ、故障に対する信頼性を向上することができる。しかしながら、2本のワイヤハーネス203及び204によってサテライトセンサユニット220への電源供給と、セントラルユニット210への加速度信号の伝送とを行うシステム構成であるため、サテライトセンサユニット220内の加速度センサ221及びその周辺回路で消費される電流分が、セントラルユニット210に対して出力される加速度信号に重畳してしまうことにより、その加速度信号をセントラルユニット210にて電流・電圧変換した後の電圧信号に、当該電流消費分に相当するオフセットが生じる(図2参照)。このオフセット電圧は、実際には加速度センサ221からの検出信号が出力されていないときであっても、サテライトセンサユニット220の動作中は常時発生する。このため、加速度センサ221の製品仕様に応じてセントラルユニット210側に正(+)方向及び逆(−)方向とも均等に設定されている所定の加速度検出範囲(スパン)のうち、オフセット電圧が発生している側の加速度検出範囲は、実質的に狭くなるという問題がある。
【0038】
そこで、本実施形態では、係るオフセット分による加速度の検出精度への影響を防止すべく、衝撃発生時に加速度センサ221が検出すべき本来の加速度方向に対して、その加速度センサの実装方向を逆向きに装着することにより、当該加速度センサからは、正方向に当該センサを装着した場合とは反転された検出信号を出力させる(図3参照)。
【0039】
これにより、当該所定の加速度検出範囲のゼロレベルを、サテライトセンサユニット220の回路消費電流分によって発生しているオフセット電圧分だけ、エアバッグ展開判定ロジックに与える影響度の低い加速度方向側にシフトさせることができ、当該エアバッグ展開判定ロジックに与える影響度の高い加速度方向の本来の加速度検出範囲を確保することができるため、発生した加速度を第1の実施形態と比較してより正確に検出することができる。
【0040】
[第3の実施形態]
本実施形態では、第2の実施形態で説明した方法とは異なる方法により、上述したオフセット電圧が電流・電圧変換回路215にて発生することによる加速度の検出精度への影響を防止し、第2の実施形態と同様に加速度をより正確に検出する。
【0041】
本実施形態では、当該オフセット電圧による加速度の検出精度への影響を防止すべく、サテライトセンサユニット220内の電圧・電流変換回路222を、入力される加速度センサ221の出力電圧の変化に対して反比例の関係にある電流が出力されるように構成する(図4参照)。即ち、加速度センサ221の出力電圧が増加すると、その電圧の増加に応じて電圧・電流変換回路222から出力される電流信号が減少し、逆に、加速度センサ221の出力電圧が減少すると、その電圧の増加に応じて電圧・電流変換回路222から出力される電流信号が増加するように、当該回路を構成する。具体的には、電圧・電流変換回路222に、例えば、一般的な非反転増幅回路を応用した回路等を設ければ良い。
【0042】
このような本実施形態によっても、第2の実施形態と同様に、加速度をより正確に検出することができる。
【0043】
[第4の実施形態]
本実施形態では、第2及び第3の実施形態で説明した方法とは異なる方法により、上述したオフセット電圧が電流・電圧変換回路215にて発生することによる加速度の検出精度への影響を防止し、第2の実施形態と同様に加速度をより正確に検出する。
【0044】
本実施形態では、当該オフセット電圧による加速度の検出精度への影響を防止すべく、セントラルユニット210内の電流・電圧変換回路215を、入力される電流信号の変化に対して反比例の関係にある電圧が出力されるように構成する(図5参照)。即ち、サテライトセンサユニット220から入力される電流信号が増加すると、その電流の増加に応じて電流・電圧変換回路215から出力される電圧信号が減少し、逆に、サテライトセンサユニット220から入力される電流信号が減少すると、その電流の増加に応じて電流・電圧変換回路215から出力される電圧信号が増加するように、当該回路を構成する。具体的には、電流・電圧変換回路215に、例えば、一般的な差動増幅回路を応用した回路等を設ければ良い。
【0045】
このような本実施形態によっても、第2の実施形態と同様に、加速度をより正確に検出することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡素化されたサテライトセンサユニットを用いた信頼性に優れる加速度検出装置の提供が実現する。
【0047】
即ち、本発明によれば、前記サテライトセンサユニットには電圧・電流変換回路、前記セントラルユニットには電流・電圧変換回路を設けることにより、2本の信号線でサテライトセンサユニットとセントラルユニットとを接続するだけで、電源供給と加速度信号の伝送を実現できる。また、前記セントラルユニットに入力される加速度信号に、前記サテライトセンサユニットの電流消費分によるオフセットが生じたとしても、そのオフセット分による加速度の検出精度への影響を防止することができ、より正確な加速度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における加速度検出装置のシステム構成を示す図である。
【図2】サテライトセンサユニットの電流消費分によって生じるオフセット電圧を説明する図である。
【図3】第2の実施形態におけるオフセット電圧の解決方法を説明する図である。
【図4】第3の実施形態におけるオフセット電圧の解決方法を説明する図である。
【図5】第4の実施形態におけるオフセット電圧の解決方法を説明する図である。
【図6】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【図7】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【図8】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【図9】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【図10】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【図11】従来のスマートエアバックシステムのうち、セントラルユニットとサテライトセンサユニットとからなる加速度検出機能の構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
110A,110B,110C,110D,110E,110F,210:セントラルユニット(ECU),
120A,120B,120C,120D,120E,120F,220,:サテライトセンサユニット,
101,211,216:定電圧電源回路,
102,213,221:加速度センサ,
103,111,212:マイクロコンピュータ,
104,224:センサ出力遮断用スイッチング素子,
105:サージ吸収素子,
151〜168,203,204:ワイヤハーネス,
214,217:電源供給用スイッチング素子,
215:電流・電圧変換回路,
222:電圧・電流変換回路,
Claims (4)
- 加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、
前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、
前記サテライトセンサユニットは、
前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、
前記サテライトセンサユニットは、
前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、
前記電圧・電流変換回路と前記加速度センサとは、
前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する前記加速度信号の極性が、負となるように接続されたことを特徴とする加速度検出装置。 - 加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、
前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、
前記サテライトセンサユニットは、
前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、
前記サテライトセンサユニットは、
前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、
前記加速度センサは、
前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が正、他方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が負となるように加速度検出対象物に配置され、
前記電圧・電流変換回路は、前記加速度センサの出力電圧を、その極性を反転して電流変換することを特徴とする加速度検出装置。 - 加速度の正・逆の作用方向に応じて極性が反転する電圧を出力する加速度センサを含むサテライトセンサユニットと、そのサテライトセンサユニットより出力される加速度信号が入力されると共に該加速度センサの故障診断を行うセントラルユニットとからなる加速度検出装置であって、
前記サテライトセンサユニットと前記セントラルユニットとが2本の信号線で接続され、それらの信号線を介して、前記セントラルユニットから前記サテライトセンサユニットに対して定電圧の電源供給が行われると共に、前記加速度信号が前記サテライトセンサユニットから前記セントラルユニットに対して入力され、
前記サテライトセンサユニットは、
前記加速度センサの出力電圧を電流変換した電流信号を前記加速度信号として前記信号線に送出する電圧・電流変換回路を備え、
前記サテライトセンサユニットは、
前記信号線を流れる電流信号を電圧信号に変換する電流・電圧変換回路を備え、
前記加速度センサは、
前記正・逆の作用方向のうち、検出対象とする一方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が正、他方の作用方向に対応する、その出力電圧の極性が負となるように加速度検出対象物に配置され、
前記電流・電圧変換回路は、前記信号線を流れる電流信号を、その極性を反転して電圧変換することを特徴とする加速度検出装置。 - 前記加速度検出装置は、車両のエアバックシステムの衝撃検出手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の加速度検出装置。
Priority Applications (1)
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