JP2000198410A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JP2000198410A
JP2000198410A JP11002169A JP216999A JP2000198410A JP 2000198410 A JP2000198410 A JP 2000198410A JP 11002169 A JP11002169 A JP 11002169A JP 216999 A JP216999 A JP 216999A JP 2000198410 A JP2000198410 A JP 2000198410A
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JP11002169A
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Yasuhito Ikeda
泰人 池田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員保護装置における回路の簡素化と装置の
小型化を図る。 【解決手段】 イグニッションオン後の所定時間内に、
乗員保護装置の展開時の条件を検出する条件検出手段
9,10,11からの信号が所定の変化をした場合に、
故障表示モードを切り替える。これにより、条件検出手
段9,10,11を本来の乗員保護装置展開時の条件検
出と、故障表示モードの切り替えとに併用することがで
き、故障表示モードの切り替えのために専用の信号入力
を必要とせず、信号入力回路を含む乗員保護装置の簡素
化と小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアーバックやシー
トベルトプリテンショナーなどの乗員保護装置に関し、
特に、故障表示モードの切り替え方法を改善したもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エアーバックなどの乗員保護装置は故障
診断機能を備えており、故障が検出されると故障表示灯
を点灯して故障表示を行っている。この故障表示モード
には一般のユーザーに対するユーザーモードと、修理工
場のサービス要員に対する故障状態モードとがある。ユ
ーザーモードでは、一般ユーザーに故障部位や故障内容
などの詳細を報知する必要性は低いので、装置に何らか
の故障があると所定の周期で故障表示灯を点滅させ、単
に装置が故障していることだけを報知している。ユーザ
ーは、この故障表示灯が点滅していたら速やかに修理工
場で修理を受けることになる。一方、故障状態モードで
は、故障の部位や内容に応じて故障表示灯の点滅回数や
点滅周期を変え、修理工場のサービス要員が迅速に修理
できるように支援している。
【0003】この故障表示モードの切り替えは、イグニ
ッションスイッチがオンされてから所定時間内に、ドア
の開閉を検出するためのドアスイッチが所定回数オン、
オフを繰り返したら、故障表示モードを切り替えてい
る。
【0004】一方、シートベルトのバックルスイッチに
より乗員のシートベルト装着状況を検出し、シートベル
トの装着の有無によりエアーバックの展開圧力を調節す
るようにした乗員保護装置が知られている(例えば、特
開平10−175503号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートベル
トの装着の有無によりエアーバックの展開圧力を調節す
る乗員保護装置において、故障表示モードの切り替えを
行おうとした場合には、ドアスイッチとシートベルトバ
ックルスイッチとをそれぞれ別個のインタフェース回路
を介してコントローラーへ接続しなければならないた
め、接続用コネクターが増え、回路が複雑になって装置
が大型になるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、乗員保護装置における回
路の簡素化と装置の小型化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、乗員保護装置の故障を診断する診断手段と、複数の
故障表示モードを有する故障表示手段と、乗員保護装置
の展開時の条件を検出する条件検出手段と、イグニッシ
ョンオン後の所定時間内に、条件検出手段からの信号が
所定の変化をした場合に故障表示手段の故障表示モード
を切り替える制御手段とを備える。 (2) 請求項2の乗員保護装置は、条件検出手段がシ
ートベルト装着の有無を検出するシートベルトバックル
スイッチであり、制御手段によって、イグニッションオ
ン後にシートベルトバックルスイッチが所定回数オンと
オフを繰り返したら、故障表示モードを切り替えるよう
にしたものである。 (3) 請求項3の乗員保護装置は、条件検出手段が助
手席乗員保護装置を非作動とするためのカットオフスイ
ッチであり、制御手段によって、イグニッションオン後
にカットオフスイッチが所定回数オンとオフを繰り返し
たら、故障表示モードを切り替えるようにしたものであ
る。 (4) 請求項4の乗員保護装置は、診断手段による故
障診断結果を記録する記録手段を備え、制御手段によっ
て、記録手段に故障記録がない場合は故障表示モードの
切り替えを行わないようにしたものである。 (5) 請求項5の乗員保護装置の故障表示モードに
は、単に乗員保護装置の故障の有無を表示する簡易表示
モードと、故障の有無に加えて故障部位と故障内容の少
なくとも一方を表示する詳細表示モードとが含まれる。 (6) 請求項6の乗員保護装置は、乗員保護装置の展
開時の条件には、乗員の位置、重量、シートベルト装着
の有無が含まれる。
【0008】
【発明の効果】(1) 本発明によれば、イグニッショ
ンオン後の所定時間内に、乗員保護装置の展開時の条件
を検出する条件検出手段からの信号が所定の変化をした
場合に、故障表示モードを切り替えるようにしたので、
条件検出手段を本来の乗員保護装置展開時の条件検出
と、故障表示モードの切り替えとに併用することがで
き、故障表示モードの切り替えのために専用の信号入力
を必要とせず、信号入力回路を含む乗員保護装置の簡素
化と小型化を図ることができる。 (2) また、本発明によれば、自己診断結果の故障記
録がない場合には故障表示モードの切り替えを行わない
ようにしたので、無意味な動作を禁止することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明をエアーバックに適用した
実施の形態を説明する。なお、本発明はエアーバックに
限定されず、シートベルトプリテンショナーなどのすべ
ての乗員保護装置に対して適用することができる。
【0010】《発明の第1の実施の形態》図1は第1実
施の形態の構成を示す図である。コントローラー1はマ
イクロコンピューター1aと不揮発性メモリ1bやタイ
マー1cなどの周辺部品を備え、運転席エアーバック2
と助手席エアーバック3の展開制御を行うとともに、後
述する制御プログラムを実行して故障表示モードの切り
替え制御を行う。エアーバック2,3はそれぞれ2組の
インフレーター(不図示)を備えている。運転席エアー
バック2の2組のインフレーターにはそれぞれスクイブ
2a,2bが設けられ、助手席エアーバック3の2組の
インフレーターにはスクイブ3a,3bが設けられてい
る。それぞれのエアーバック2,3は、衝突直後の運転
席および助手席乗員の状況に応じてエアーバック展開時
の条件、すなわち展開圧力を調節するために、例えば、
2組のインフレーターの内の一方のインフレーターのみ
を作動させるか、または時間差を設けて両方のインフレ
ーターを作動させるか、あるいは両方のインフレーター
を同時に作動させるかを選択することができる。さら
に、両方のインフレーターを非作動とすることもでき
る。コントローラー1は、運転席エアーバック2の2組
のインフレーターを起動する駆動回路1d,1gと、助
手席エアーバック3の2組のインフレーターを起動する
駆動回路1e,1hを備えている。Gセンサー1fは車
両の減速度を検出し、コントローラー1は減速度が所定
値を越えたら衝突と判断し、エアーバックの展開制御を
行う。
【0011】ここで、エアーバックの展開圧力を決定す
るための衝突直後の乗員の状況とは、乗員の位置、重
量、シートベルトの装着の有無などであり、後ろ向きチ
ャイルドシート(CRS)の装着の有無も検出すること
ができる。例えば、衝突直後の乗員の位置が前寄りにあ
る場合には、一方のインフレーターのみを起動して展開
圧力を小さくし、逆に乗員の位置が後ろ寄りにある場合
には、両方のインフレーターを起動して展開圧力を大き
くする。また、乗員の重量が軽い場合は片方のインフレ
ーターのみを起動して展開圧力を小さくし、逆に乗員の
重量が重い場合は両方のインフレーターを起動して展開
圧力を大きくする。助手席乗員の重量が所定値以下で軽
い場合には、助手席に後ろ向きチャイルドシートが乗せ
られていると判断し、どちらのインフレーターも起動せ
ず、助手席エアーバックを非展開とする。さらに、シー
トベルトが装着されている場合は片方のインフレーター
のみを起動して展開圧力を小さくし、装着されていない
場合は両方のインフレーターを起動して展開圧力を大き
くする。このように、衝突直後の乗員の状況に応じてエ
アーバックの展開圧力を調節し、膨張展開したエアーバ
ックにより乗員が必要以上の衝撃を受けないようにして
いる。なお、助手席エアーバックは乗員の判断で展開、
非展開を任意に選択することができる。
【0012】イグニッションスイッチ4はイグニッショ
ンキーがON位置またはSTART位置に設定されるとオン
(閉路)し、バッテリー電源BATをコントローラー1
へ供給する。距離センサー5はエアーバックが設置され
るステアリング位置から運転席乗員までの距離を測定
し、運転席乗員の着座位置を検出する。また、距離セン
サー6は助手席エアーバックの設置位置から助手席乗員
までの距離を測定し、助手席乗員の着座位置を検出す
る。これらの距離センサー5,6には超音波センサーな
どを用いることができる。荷重センサー7は運転席シー
トに設置され、運転席乗員の重量を検出する。また、荷
重センサー8は助手席シートに設置され、助手席乗員の
重量を検出する。荷重センサー7,8には圧力センサー
を用いることができ、各シートにそれぞれ複数個設置す
る。
【0013】シートベルトスイッチ9は運転席シートベ
ルトのバックル部に設置され、運転席乗員がシートベル
トを装着しているとオン(閉路)する。また、シートベ
ルトスイッチ10は助手席シートベルトのバックル部に
設置され、助手席乗員がシートベルトを装着していると
オンする。助手席エアーバックカットオフスイッチ11
は助手席エアーバックを非展開とするためのスイッチで
あり、助手席に後ろ向きチャイルドシートを乗せた時な
ど、乗員の判断で任意に非展開を選択することができ
る。カットオフスイッチ11を非展開に設定すると、助
手席エアバックカットオフ警告灯12が点灯する。
【0014】コントローラー1のマイクロコンピュータ
ー1aは、イグニッションオン後などに自己診断プログ
ラム(不図示)を実行し、装置の故障の有無を診断す
る。診断内容には、運転席および助手席エアーバックイ
ンフレーター回路の断線や短絡、センサーやスイッチ類
の故障、電源電圧異常などが含まれる。装置に何らかの
故障があると、故障部位と故障内容を不揮発性メモリ1
bに記憶するとともに、故障表示灯13を点滅して乗員
に報知する。故障表示灯13の点滅の仕方は、故障表示
モードによって異なる。
【0015】図2に第1の実施の形態の故障表示モード
を示す。この実施の形態では、故障表示モードとして、
一般のユーザーに対するユーザーモードと、修理工場の
サービス要員に対する故障状態モードとを設定する。ユ
ーザーモードでは、一般ユーザーに故障部位や故障内容
などの詳細を報知する必要性は低いので、装置に何らか
の故障があると所定の周期で故障表示灯13を点滅さ
せ、単に装置が故障していることだけを報知する。ユー
ザーは、この故障表示灯13が点滅していたら速やかに
修理工場で修理を受けなければならない。一方、故障状
態モードでは、故障の部位や内容に応じて故障表示灯1
3の点滅回数や点滅周期を変え、修理工場のサービス要
員が迅速に修理できるように支援する。
【0016】この故障表示モードの切り替えは、イグニ
ッションスイッチ4がオンされてから所定時間内に運転
席シートベルトスイッチ9または助手席シートベルトス
イッチ10からの信号が所定の変化をしたら、故障表示
モードを切り替え、新たに設定された故障表示モードを
不揮発性メモリ1bに記憶する。
【0017】この実施の形態では、イグニッションスイ
ッチ4がオンされてから10s以内に6回以上シートベ
ルトスイッチ9または10がオンとオフを繰り返した
ら、つまり、修理工場のサービスマンなどがシートベル
トスイッチ9または10を強制的にオン、オフ操作した
ら、メモリ1bに記憶されている現在の故障表示モード
から他方の故障表示モードへ切り替える(図2の、
参照)。なお、イグニッションオン後に上記信号変化が
なければ、つまり故障表示モードを切り替えるための上
記操作が行われなければ、メモリ1bに記憶されている
故障表示モードがそのまま継続される(図2の、
)。
【0018】また、この実施の形態では、イグニッショ
ンスイッチ4がオンしてから10s以内はエアーバック
の展開制御を行わず、シートベルトスイッチ9または1
0がオンとオフを繰り返しても、それらの情報はエアー
バック展開時の圧力調整のための条件にしない。
【0019】イグニッションスイッチ4がオンしてから
10sが経過したら、故障表示モードの切り替えを終了
し、通常のエアーバック展開制御を開始する。そして、
イグニッションオンから10s経過後はシートベルトス
イッチ9,10のオン、オフ状態をエアーバック展開時
の圧力調整条件とする。しかし、イグニッションオンか
ら10s経過後にシートベルトスイッチ9または10が
オンとオフを6回以上繰り返しても、故障表示モードの
切り替えを行わない。
【0020】図3は、第1の実施の形態の故障表示モー
ド切替制御を示すフローチャートである。このフローチ
ャートにより、一実施の形態の動作を説明する。コント
ローラー1のマイクロコンピューター1aは、ステップ
1でイグニッションスイッチ4がオンされると、ステッ
プ2から表示モード切替制御を開始する。ステップ3
で、イグニッションオンから10s以内に6回以上、シ
ートベルトスイッチ9または10がオンとオフを繰り返
したか否かを判定し、そのような信号変化があったらス
テップ4へ進み、メモリ1bに記憶されている故障表示
モードから他方の故障表示モードへ切り替えるととも
に、メモリ1bに現在の故障表示モードを記憶する。す
なわち、メモリ1bにユーザーモードが記憶されていれ
ば故障状態モードへ切り替え、故障状態モードが記憶さ
れていればユーザーモードへ切り替える。一方、イグニ
ッションオンから10s以内にシートベルトスイッチ9
または10の上記信号変化がなければ、メモリ1bに記
憶されている故障表示モードを継続する。
【0021】イグニッションオンから10s経過後は、
ステップ5で通常のエアーバック展開制御を行う。すな
わち、Gセンサー1fで検出された減速度が所定値を越
えたら衝突が発生したと判断し、距離センサー5,6、
荷重センサー7,8およびシートベルトスイッチ9,1
0により検出された衝突直後の運転席および助手席乗員
の状況に応じた展開圧力で、運転席エアーバック2およ
び助手席エアーバック3を膨張展開する。なお、カット
オフスイッチ11により助手席エアーバックの非展開が
選択されている場合には、助手席エアーバック3を展開
しない。エアーバック展開制御については公知であり、
本願発明とは直接関係しないので詳細な説明を省略す
る。
【0022】このように、イグニッションオン後の所定
時間内に、エアーバック展開時の条件を検出するシート
ベルトスイッチからの信号が所定の変化をしたら、故障
表示モードを切り替えるようにしたので、シートベルト
スイッチを本来のエアーバック展開時の条件検出と、故
障表示モードの切り替えとに併用することができ、故障
表示モードの切り替えのために専用の信号入力を必要と
せず、信号入力回路を含む乗員保護装置の簡素化と小型
化を図ることができる。
【0023】《発明の第2の実施の形態》乗員保護装置
の自己診断を行った結果、装置の故障が発見されなかっ
た場合には、故障部位や故障内容を表示するための故障
状態モードへ切り替えても意味がないので、現在故障が
ない場合には故障状態モードへ切り替えないようにした
第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の
形態の構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略
する。
【0024】ところで、故障の部位や内容を表示しても
すぐに修理できない場合がある。そのような場合に、故
障修理が完了するまで故障状態モードで故障部位と故障
内容を表示しておくと煩わしい。そこで、この第2の実
施の形態では、いったん故障状態モードにした表示をユ
ーザーモードに戻すようにする。さらに、ユーザーモー
ドに戻した後、ふたたび故障状態モードに切り替えられ
るようにし、利便性を向上させる。
【0025】図4、図5は、第2の実施の形態の故障表
示モード切替制御を示すフローチャートである。このフ
ローチャートにより、第2の実施の形態の動作を説明す
る。コントローラー1のマイクロコンピューター1a
は、ステップ10でイグニッションスイッチ4がオンさ
れると、ステップ11から表示モード切替制御を開始す
る。ステップ11で不揮発性メモリ1bに記憶された現
在の表示モードが故障状態モードかどうかを確認し、故
障状態モードの場合はステップ12へ進み、ユーザーモ
ードの場合はステップ20へ進む。
【0026】イグニッションオン後にすでに故障状態モ
ードが設定されている場合は、ステップ12で自己診断
プログラム(不図示)を実行し、装置の故障の有無を診
断する。診断内容には、運転席および助手席エアーバッ
クインフレーター回路の断線や短絡、センサーやスイッ
チ類の故障、電源電圧異常などが含まれる。装置に何ら
かの故障があると、故障部位と故障内容を不揮発性メモ
リ1bに記憶する。続くステップ13で診断結果の故障
の有無を確認し、故障があればステップ14へ進み、故
障がなければステップ16へ進む。故障がある場合に
は、ステップ14で10秒以内にシートベルトスイッチ
9または10が6回以上、オンとオフを繰り返したか否
か(以下、この操作を所定の切替操作と呼ぶ)を判定
し、所定の切替操作があった場合はステップ15へ進
み、所定の切替操作がなかった場合はステップ16へ進
む。
【0027】イグニッションオン後にすでに故障状態モ
ードが設定されており、且つ、改めて故障診断を行った
結果、故障が検出された状態において、所定の切替操作
が行われた場合には、その切替操作は、故障をすぐに修
理できないので故障表示モードをいったんユーザーモー
ドへ戻すことを要求する操作であると判断する。ステッ
プ15で、表示モードを故障状態モードからユーザーモ
ードへ戻し、メモリ1bにユーザーモードを記憶する。
故障表示モードの切り替え制御を終了したらステップ1
6へ進み、上述した通常のエアーバック展開制御を行
う。なお、ステップ14で表示モードをユーザーモード
へ戻すための所定の切替操作が行われなかった場合に
は、故障状態モードのままステップ16へ進み、通常の
エアーバック展開制御を行う。
【0028】前回のイグニッションオン時に表示モード
をユーザーモードから故障状態モードへ切り替え、故障
部位と故障内容を確認して故障の修理を行おうとした
が、交換部品の入荷の都合などで修理が完了しなかった
場合において、そのまま故障状態モードで故障部位と故
障内容の表示が継続されると煩わしい。そこで、イグニ
ッションオン後にすでに(前回のイグニッションオン
時)故障状態モードが設定されており、且つ、改めて故
障診断を行った結果、故障が検出された状態において、
所定の切り替え操作が行われた場合には、故障表示モー
ドからユーザーモードへ戻すようにしたので、修理が完
了するまで煩わしい故障状態モード表示が継続されるの
を避けることができる。
【0029】一方、イグニッションオン後にすでに故障
状態モードが設定されているのに、改めて故障診断を行
った結果、故障が検出されなかった場合にはステップ1
3から17へ進み、メモリ1bに記録されている故障記
録を消去し、続くステップ18で表示モードをユーザー
モードへ切り替えるとともに、メモリ1bにユーザーモ
ードを記憶する。その後、ステップ16へ進み、上述し
た通常のエアーバック展開制御を行う。なお、故障履歴
を将来の製品改良や製品開発に役立てるために、ステッ
プ17で故障の有無のみを消去し、故障部位と故障内容
については消去せずに残しておくようにしてもよい。
【0030】このように、前回のイグニッションオン時
に、表示モードをユーザーモードから故障状態モードへ
切り替えて故障部位と故障内容を確認し、イグニッショ
ンオフして修理を行った後、ふたたびイグニッションを
オンした時の故障診断で故障が検出されなかった場合に
は、表示モードが自動的に故障状態モードからユーザー
モードへ切り替えられるとともに、メモリの故障記録が
消去されるので、修理後にユーザーモードへ戻す操作が
不要となり、装置の操作性が向上する。
【0031】次に、イグニッションオン後の表示モード
がユーザーモードの場合について説明する。イグニッシ
ョンオン後にメモリ1bにユーザーモードが記録されて
いる場合には、ステップ19でメモリ1bに故障記録が
あるか否かを確認する。故障記録がある場合はステップ
20へ進み、所定の切り替え操作が行われたか否かを判
定する。所定の切り替え操作が行われた場合にはステッ
プ21へ進み、表示モードをユーザーモードから故障状
態モードへ切り替えるとともに、メモリ1bに故障状態
モードを記憶する。その後、ステップ22へ進み、上述
した通常のエアーバック展開制御を実行する。
【0032】なお、上述したステップ13〜15におい
て、故障修理に時間がかかるために表示モードをいった
ん故障状態モードからユーザーモードへ戻した場合に
も、ステップ19〜21で所定の切り替え操作が行われ
るとふたたび故障状態モードへ切り替えられる。
【0033】ステップ19でメモリ1bに故障記録がな
い場合、またはステップ20で所定の切り替え操作が行
われなかった場合には、表示モードを切り替えずステッ
プ22へ進み、通常の展開制御を行う。
【0034】このように、自己診断の結果、故障記録が
ない場合には故障表示モードの切り替えを行わないよう
にしたので、上記一実施の形態の効果に加え、無意味な
動作を禁止することができる。また、故障修理に時間が
かかるために表示モードをいったん故障状態モードから
ユーザーモードへ戻した場合に、イグニッションオン後
に所定の切り替え操作を行うと表示モードをユーザーモ
ードから故障状態モードへ切り替えることができるの
で、故障部位と故障内容を改めて確認することができ、
利便性が向上する。
【0035】以上の実施の形態の構成において、コント
ローラー1が診断手段および制御手段を、故障表示灯1
3が故障表示手段を、シートベルトスイッチ9,10お
よび助手席エアーバックカットオフスイッチ11が条件
検出手段を、不揮発性メモリ1bが記録手段をそれぞれ
構成する。
【0036】なお、上述した実施の形態では、エアーバ
ックなどの乗員保護装置展開時の条件を検出する手段と
してシートベルトスイッチ9、10を例に上げて説明し
たが、展開時の条件検出手段はシートベルトスイッチに
限定されず、例えば助手席乗員保護装置を非作動とする
ためのカットオフスイッチ11を用いてもよい。
【0037】また、上述した実施の形態では運転席およ
び助手席エアーバックを例に上げて説明したが、運転席
および助手席のサイドエアーバックや、後部座席用のエ
アーバックに対しても本発明を適用することができる。
さらに、エアーバック以外のシートベルトプリテンショ
ナーなどの乗員保護装置に対しても本発明を適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 故障表示モード切替の遷移図である。
【図3】 第1の実施の形態の故障表示モード切替制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図4】 第2の実施の形態の故障表示モード切替制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図5】 図4に続く、第2の実施の形態の故障表示モ
ード切替制御プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コントローラー 1a マイクロコンピューター 1b メモリ 1c タイマー 1d,1e,1g,1h 駆動回路 1f Gセンサー 2 運転席エアーバック 2a,2b スクイブ 3 助手席エアーバック 3a,3b スクイブ 4 イグニッションスイッチ 5 運転席側距離センサー 6 助手席側距離センサー 7 運転席側荷重センサー 8 助手席側荷重センサー 9 運転席シートベルトスイッチ 10 助手席シートベルトスイッチ 11 助手席エアーバックカットオフスイッチ 12 助手席エアーバックカットオフ警告灯 13 故障表示灯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員保護装置の故障を診断する診断手段
    と、 複数の故障表示モードを有する故障表示手段と、 乗員保護装置の展開時の条件を検出する条件検出手段
    と、 イグニッションオン後の所定時間内に、前記条件検出手
    段からの信号が所定の変化をした場合に前記故障表示手
    段の故障表示モードを切り替える制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の乗員保護装置において、 前記条件検出手段はシートベルト装着の有無を検出する
    シートベルトバックルスイッチであり、 前記制御手段は、イグニッションオン後に前記シートベ
    ルトバックルスイッチが所定回数オンとオフを繰り返し
    たら、故障表示モードを切り替えることを特徴とする乗
    員保護装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の乗員保護装置において、 前記条件検出手段は助手席乗員保護装置を非作動とする
    ためのカットオフスイッチであり、 前記制御手段は、イグニッションオン後に前記カットオ
    フスイッチが所定回数オンとオフを繰り返したら、故障
    表示モードを切り替えることを特徴とする乗員保護装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗員
    保護装置において、 前記診断手段による故障診断結果を記録する記録手段を
    備え、 前記制御手段は、前記記録手段に故障記録がない場合は
    故障表示モードの切り替えを行わないことを特徴とする
    乗員保護装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項に記載の乗員
    保護装置において、 前記故障表示モードには、単に乗員保護装置の故障の有
    無を表示する簡易表示モードと、故障の有無に加えて故
    障部位と故障内容の少なくとも一方を表示する詳細表示
    モードとが含まれることを特徴とする乗員保護装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの項に記載の乗員
    保護装置において、 乗員保護装置の前記展開時の条件には、乗員の位置、重
    量、シートベルト装着の有無が含まれることを特徴とす
    る乗員保護装置。
JP11002169A 1999-01-07 1999-01-07 乗員保護装置 Pending JP2000198410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2689973A2 (en) 2012-07-27 2014-01-29 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Key cylinder device

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