JP4306520B2 - エアバッグ用ecu - Google Patents
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Description
また、請求項2に記載したように、少なくともスクイブの上流又は下流の一方に配置され、点火信号によりオンし、そのオン時に該スクイブに点火駆動用大電流を流すメイントランジスタと、そのオン時に該スクイブにチェック用小電流を流すサブトランジスタとが並列に構成された点火駆動回路と、前記点火駆動回路の前記点火信号を前記メイントランジスタ又は前記サブトランジスタの何れか一方に選択的に入力させる切換えスイッチと、前記点火駆動回路及び前記切換えスイッチを制御し、前記点火信号を出力するマイコンとを備えることを特徴とする。
更に、請求項3に記載したように、前記マイコンからの切換信号により、前記切換えスイッチを通常時は前記サブトランジスタをオンさせるためにサブ位置に、衝突判定時は前記メイントランジスタをオンさせるためにメイン位置に切り換えることを特徴とする。
車両のエアバッグシステムは、車両の加速度の変化を検知する加速度センサ等と、エアバッグを展開させるスクイブと、加速度センサから信号を受けて衝突判定時スクイブに展開信号を出すエアバッグECUとから成る。エアバッグECUは、点火駆動回路、切換えスイッチ及びモード切換え手段を含み、更に切換えチェック動作の手段を含むことができる。
<点火駆動回路>
点火駆動回路はスクイブの作動を制御するものであり、一つ又は二つ以上の点火駆動回路を含む。一つの点火駆動回路はスクイブの上流側又は下流側の一方に配置される。二つの点火駆動回路は一方がスクイブの上流側に、他方が下流側に配置される。三つ以上の点火駆動回路はその一部をスクイブの上流側に、残部を下流側に配置することができる。
<切換えスイッチ、切換え位置のモニタ手段>
切換えスイッチは点火駆動回路のメイントランジスタ又はサブトランジスタを択一的にオンさせるものであり、次述するマイコンからの切換信号により作動する。点火駆動回路が複数ある時は、これらを同時に切り換えても良い。切換え位置のモニタ手段は、スクイブ等の初期チェック前に切換えスイッチの切換えの良否をチェックするものである。
<マイコン>
マイコンは加速度センサ等からの信号を受け、それに基づき衝突の危険を判定する衝突判定部を含む。マイコンは切換えスイッチをメイントランジスタ側のメイン位置又はサブトランジスタ側のサブ位置に切り換える切換信号を発し、初期チェック時及び通常時はサブ位置に、衝突判定時にはメイン位置に切り換える。
(構成)
(イ)全体
図1にエアバッグシステムの全体の一例を示す。エアバッグシステムは加速度センサ10L及び10Rと、エアバッグ装置14L及び14Rと、そのスクイブ15L及び15Rと、プリテンショナ装置18L及び18Rと、そのスクイブ19L及び19Rと、エアバッグECU25とを含む。車両前部の左右に加速度センサ10L及び10Rが設置されている。運転席Aの前方のステアリングホイール内に左側フロントエアバッグ14L及びそのスクイブ15L(図2参照)が、助手席Bの前方のインパネに右側フロントエアバッグ14R及びそのスクイブ15Rが、それぞれ設置されている。
(ロ)エアバッグECU
図2にエアバッグECU25を示す。このECU25は第1点火駆動回路30、第2点火駆動回路40、第1切換えスイッチ50、第2切換えスイッチ55、マイコン60を含む。電源Bとスクイブ15L及び15Rとの間、即ちスクイブ15L及び15Rの上流側に位置する第1点火駆動回路30は第1メイントランジスタ32と、第1サブトランジスタ35を含む。
(作用)
次に、この実施例の作用を、初期チェック時、通常時及び衝突発生時に分けて説明する。
(イ)初期(イニシャル)チェック
初期チェックは二段階に行う。まず、第1切換えスイッチ50と第2切換えスイッチ55の切換えの良否をチェックする。その際は図3に示すように、切換信号65により第1及び第2切換えスイッチ50及び55をメイン端子51及び56側と、サブ端子52及び57側とに交互に切り換える。この状態で、第1及び第2切換えスイッチ50及び55の切換え位置を示す第1及び第2モニタ信号71及び72をチェックする。切換えに異常があればその旨がディスプレイ(不図示)に表示され、その時点で初期チェックを中止する。
(ロ)通常時
通常時は図4に示すように、第1切換えスイッチ50及び第2切換えスイッチ55は、サブ端子52及び57側に切り換わったままである。従って、例えマイコン60の故障等により第1及び第2点火信号63及び64が出力されても、第1及び第2サブトランジスタ35及び45を介して、制限された小電流がバッテリBからスクイブ15L及び15R等に供給されるに過ぎない。よって、スクイブ15L及び15Rは点火せず、エアバッグ14L及び14Rは展開しない。
(ハ)衝突判定時
衝突判定部が衝突の危険を判定すると、図5に示すように、マイコン60からの切換制御信号65の指令により、第1及び第2切換えスイッチ50及び55がそれぞれメイン端子51及び56側に切り換わる。これと同時に、マイコン60から第1点火駆動回路30の第1点火信号63及び第2点火駆動回路40の第2点火信号64が出力される。
(効果)
この実施例によれば、以下の効果が得られる。1つ目は、初期チェック時の誤爆が防止される。つまり、第1及び第2切換えスイッチ50及び55の切換え動作の良否をはじめにチェックし、異常があればスクイブ15L及び15R等の初期チェックを行わない。よって、スクイブ15L及び15R等の初期チェックは、確実に第1及び第2サブ端子52及び57に切りかわった状態で、チェック用の小電流しか流せない第1及び第2サブトランジスタ35及び45で実施されるからである。
15L,15R,19L,19R:スクイブ
18L,18R:プリテンショナ装置
25:エアバッグECU 30:第1点火駆動回路
32:第1メイントランジスタ 35:第1サブトランジスタ
40:第2点火駆動回路 42:第2メイントランジスタ
45:第2サブトランジスタ 50:第1切換えスイッチ
51,56:メイン端子 52,57:サブ端子
55:第2切換えスイッチ 60:マイコン
63:第1点火信号 64:第2点火信号
65:切換制御信号 71:第1モニタ信号
72:第2モニタ信号
Claims (7)
- 少なくともスクイブの上流又は下流の一方に配置され、そのオン時に該スクイブに点火駆動用大電流を流すメイントランジスタと、そのオン時に該スクイブにチェック用小電流を流すサブトランジスタとが並列に構成された点火駆動回路と、
前記メイントランジスタ又は前記サブトランジスタを択一的にオンさせる切換えスイッチと、
前記点火駆動回路及び前記切換えスイッチを制御するマイコンと
を備えることを特徴とするエアバッグ用ECU。 - 少なくともスクイブの上流又は下流の一方に配置され、点火信号によりオンし、そのオン時に該スクイブに点火駆動用大電流を流すメイントランジスタと、そのオン時に該スクイブにチェック用小電流を流すサブトランジスタとが並列に構成された点火駆動回路と、
前記点火駆動回路の前記点火信号を前記メイントランジスタ又は前記サブトランジスタの何れか一方に選択的に入力させる切換えスイッチと、
前記点火駆動回路及び前記切換えスイッチを制御し、前記点火信号を出力するマイコンと
を備えることを特徴とするエアバッグ用ECU。 - 前記マイコンからの切換信号により、前記切換えスイッチを通常時は前記サブトランジスタをオンさせるためにサブ位置に、衝突判定時は前記メイントランジスタをオンさせるためにメイン位置に切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ用ECU。
- 前記点火駆動回路及び前記切換えスイッチが前記スクイブの上流及び下流の両方に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアバッグ用ECU。
- 前記スクイブの上流側の前記切換えスイッチ及び下流側の前記切換えスイッチは同時に切り換わる請求項4に記載のエアバッグ用ECU。
- 前記上流側の切換えスイッチ及び前記下流側の切換えスイッチは、共通の切換信号により切り換わる請求項5に記載のエアバッグ用ECU。
- さらに、上流側の前記切換えスイッチの切換え状態及び下流側の前記切換えスイッチの切換え状態をモニタするモニタ手段を含み、該モニタ手段により初期チェック時に、該上流側切換えスイッチ及び該下流側の切換えスイッチの前記サブ位置から前記メイン位置への切換え動作をチェックする請求項4に記載のエアバッグ用ECU。
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