JP6080669B2 - 駆動装置の検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータに接続されるモータ給電線の断線を検出する駆動装置の検出装置に関するものである。
モータの駆動を行なうブリッジ回路において、モータの停止時におけるモータ給電線の断線を監視する装置として、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開2007−176207号公報(特許第4667234号)
この特許文献1では、モータ給電線の断線を検出するために、ブリッジ回路の上流側の一方に並列に接続された第1の検出抵抗と、ブリッジ回路の下流側に並列に接続された第2の検出抵抗とのモータ給電線側端部の電圧の大小関係から断線を検出するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1では、第1の検出抵抗の抵抗値と、第2の検出抵抗の抵抗値とを等しくしているために、第1及び第2の検出抵抗に通電された際に、電圧差が出にくくなっている。そのため、モータ給電線が正常であっても断線と誤判断する虞がある。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、モータ給電線の断線を精度良く検出することができる駆動装置の検出装置を提供することを目的としている。
本発明では、各ブリッジ辺にスイッチング素子FET1〜FET4を含んだフルブリッジ回路の両側のハーフブリッジの中点間からそれぞれモータ給電線4a、4bによりモータ1の両側の端子にそれぞれ接続されているモータ駆動回路2を備え、
前記一方のモータ給電線4a側に一端がそれぞれ接続されている第1の抵抗R1及び第2の抵抗R2と、
前記他方のモータ給電線4b側に一端がそれぞれ接続されている第3の抵抗R3及び第4の抵抗R4とを備え、
前記第1の抵抗R1の他端と前記第3の抵抗R3の他端はそれぞれ電源+Vに接続され、
前記第2の抵抗R2の他端と前記第4の抵抗R4の他端はそれぞれ接地されており、
前記スイッチング素子FET1〜FET4の全てがオフの状態で、前記第1の抵抗R1と前記第3の抵抗R3に前記電源+Vから通電されたときに、前記第1の抵抗R1と前記第2の抵抗R2との間に発生する第1の検出電圧VM+ と、前記第3の抵抗R3と前記第4の抵抗R4との間に発生する第2の検出電圧VM- とを比較し、前記第1の検出電圧VM+ と前記第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定された所定の値以上の場合に、前記モータ給電線4a、4bが断線であると判定する判定手段を備えている
ことを特徴としている。
(1)本発明によれば、スイッチング素子FET1〜FET4の全てがオフの状態で、前記第1の抵抗R1と前記第3の抵抗R3に前記電源+Vから通電されたときに、前記第1の抵抗R1と前記第2の抵抗R2との間に発生する第1の検出電圧VM+ と、前記第3の抵抗R3と前記第4の抵抗R4との間に発生する第2の検出電圧VM- とを比較し、前記第1の検出電圧VM+ と前記第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定された所定の値以上の場合に、前記モータ給電線4a、4bが断線であると判定するようにしているので、モータ給電線4a、4bの断線を精度良く検出することができる。
(2)本発明によれば、判定手段は、前記スイッチング素子FET1〜FET4の全てがオフの状態で、前記第1の抵抗R1と前記第3の抵抗R3に前記電源+Vから通電されて、前記第1の検出電圧VM+ と前記第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定された第2の所定の値以下の場合に、前記モータ給電線4a、4bは正常であると判断していることで、部品のバラツキや電圧・温度変化による誤差を防止することができる。
(3)本発明によれば、電源+Vは、前記スイッチング素子FET1〜FET4に供給されるモータ電源+Bとは異ならしめているので、通電によるノイズ等の影響を受けにくくすることができる。
(4)本発明によれば、第1の抵抗R1の抵抗値と、前記第3の抵抗R3の抵抗値とが等しく、前記第2の抵抗R2の抵抗値と前記第4の抵抗R4の抵抗値は、前記第1、第3の抵抗R1、R3の抵抗値より大きく設定し、前記第2の抵抗R2の抵抗値より前記第4の抵抗R4の抵抗値を大きく設定していることで、モータ給電線4a、4bの断線時における第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- との差を大きくできて、モータ給電線4a、4bの断線、正常を確実に精度良く検出することができる。
(5)前記モータ1の駆動を制御する制御部10を有し、前記第1の検出電圧VM+ 及び第2の検出電圧VM- は、前記制御部10が検出可能な所定の電圧範囲内とされ、前記判定手段は、前記電圧範囲内において、前記第1の検出電圧VM+ と前記第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定された所定の値以上の場合に、前記モータ給電線4a、4bが断線であると判定するようにしているので、モータ給電線4a、4bの断線をより精度良く検出することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるブロック回路図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータを正転駆動している場合の電流が流れる状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータを逆転駆動している場合の電流が流れる状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータ給電線の正常時における説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータ給電線の正常時における等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータ給電線の断線時における説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータ給電線に断線時における等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態におけるモータ給電線の正常、断線の判断を行なう場合のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における要部回路図である。 本発明の第2の実施の形態におけるモータ給電線の正常時における説明図である。 本発明の第2の実施の形態におけるモータ給電線の断線時における説明図である。 本発明の第2の実施の形態における天絡が発生した場合の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における地絡が発生した場合の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における天絡を検出する場合の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における地絡を検出する場合の説明図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の関連するブロック回路図を示し、モータ1を正逆転可能に駆動するモータ駆動回路2は、周知なフルブリッジ回路構成となっている。フルブリッジ回路の各ブリッジ辺にはスイッチング素子FET1〜FET4が設けられている。
マイクロコンピュータからなる制御部10は、所定のプログラムの手順に沿って全体を制御するものである。この制御部10は、ICからなるモータドライバ12を制御し、モータドライバ12は、各スイッチング素子FET1〜FET4をオン、オフ制御することで、モータ1にモータ電源+Bが供給されて、モータ1が正転または逆転駆動される。
記憶部11は、前記プログラムや、予め設定されている種々の値を格納しているROMや、データを一時的に保存する不揮発性のRAM等で構成されている。
上記フルブリッジ回路において、一方のハーフブリッジのスイッチング素子FET1とスイッチング素子FET2は直列に接続されており、スイッチング素子FET1のドレインはモータ電源+Bに接続され、スイッチング素子FET2のソースは接地されている。
また、他方のハーフブリッジのスイッチング素子FET3とスイッチング素子FET4は直列に接続されており、スイッチング素子FET3のドレインは前記モータ電源+Bに接続され、スイッチング素子FET4のソースは接地されている。
スイッチング素子FET1とスイッチング素子FET2の接続点(中点)からモータ給電線4aを介してモータ1の一方の端子に接続されている。また、スイッチング素子FET3とスイッチング素子FET4の接続点(中点)からモータ給電線4bを介してモータ1の他方の端子に接続されている。
ここで、第1の抵抗R1の一端と第2の抵抗R2の一端とが前記モータ給電線4aに接続されており、また、第2の抵抗R2の一端と第4の抵抗R4の一端が前記モータ給電線4bに接続されている。
第1の抵抗R1の他端と第3の抵抗R3の他端は、前記モータ電源+Bとは異なる別系統の電源+Vにそれぞれ接続されている。また、第2の抵抗R2の他端と第4の抵抗R4の他端とはそれぞれ接地されている。
第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との間の電圧を検出する部位を第1の検出点21とし、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との分圧電圧として検出される電圧を第1の検出電圧VM+ として第1の検出点21で検出するようにしている。
また、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との間の電圧を検出する部位を第2の検出点22とし、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との分圧電圧として検出される電圧を第2の検出電圧VM- として第2の検出点22で検出するようにしている。
第1の検出点21で検出される第1の検出電圧VM+ は第1の電圧検出部15にて検出され、また、第2の検出点22で検出される第2の検出電圧VM- は第2の電圧検出部16にて検出される。
そして、第1の電圧検出部15で検出した第1の検出電圧VM+ と、第2の電圧検出部16で検出した第2の検出電圧VM- は制御部10に入力される。
制御部10は比較判断部18を備えており、この比較判断部18にて第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- との差の絶対値を演算処理する。その演算処理の結果、後述するようにモータ給電線4a、4bが断線しているか、断線していない(正常)かを判断するものである。なお、比較判断部18を備えている制御部10が判定手段を構成している。
また、モータ給電線4a、4bが断線している場合には、制御部10は報知部13を駆動して、ランプやブザーなどで利用者に報知するようにしている。
ここで、モータ1は、電動パーキングブレーキの作動、解除、スライドドアや車両のバックドアの開閉、窓の開閉、座席の駆動、サンルーフの開閉などのモータの正転逆転により被駆動対象物を駆動する駆動部ないし駆動源として用いられる。
図2は、制御部10によりスイッチング素子FET1とスイッチング素子FET4をオンし、スイッチング素子FET2とスイッチング素子FET3をオフにしてモータ1を例えば、正転駆動している場合を示している。図中の矢印はスイッチング素子FET1やモータ1に流れる電流を示している。
図3は、図2の場合と逆にモータ1を逆転駆動している場合を示し、この場合では、制御部10は、スイッチング素子FET3とスイッチング素子FET3をオンにし、スイッチング素子FET1とスイッチング素子FET4をオフにする。図中の矢印はスイッチング素子FET3やモータ1に流れる電流を示している。
次に、モータ給電線4a、4bが断線しているか、正常かの判断について説明する。モータ給電線4a、4bが断線しているかどうかを判断する方法として、スイッチ素子(たとえば、FET4)をオンし、モータ1に駆動電流を流すことによって断線かどうかを判断する方法も考えられるが、スイッチ素子をオン操作することによりノイズが発生され他装置に影響を及ぼしてしまう虞がある。モータ給電線4a、4bの断線を判断するために、第1の抵抗R1〜第4の抵抗R4を用いて判断することにより、スイッチ素子のオン操作に伴うノイズの発生を低減することができる。
図4はモータ給電線4a、4bが断線をしていない正常な場合であり、要部の回路図だけを示している。
また、第1の抵抗R1の抵抗値を12.1kΩとし、第2の抵抗R2の抵抗値を18.9kΩとし、第3の抵抗R3の抵抗値は、第1の抵抗R1の抵抗値と同じ12.1kΩとしている。また、第4の抵抗R4の抵抗値は、41.2kΩとしている。
モータ給電線4a、4bの断線の有無を判定する場合の制御動作について図4、図5及びフローチャートを示す図8により説明する。先ず、図8のステップS1に示すように、モータ1への給電は停止しているか、つまり、スイッチング素子FET1〜4の全てがオフしているかを制御部10が判断する。
スイッチング素子FET1〜4の全てがオフしている場合には、制御部10は図4に示すように、電源+Vに24Vを供給し、各抵抗R1〜R4に通電する。モータ給電線4a、4bが断線していない正常な場合では、モータ給電線4a、モータ1、モータ給電線4bを介して第1の検出点21と第2の検出点22は導通状態となっている。
そのため、図5に示すように、第1の抵抗R1と第3の抵抗R3とは並列に接続された状態となり、また、第2の抵抗R2と第4の抵抗R4も並列に接続された状態となる。第1の抵抗R1と第3の抵抗R3との並列の合成抵抗値は、約6kΩとなり、また、第2の抵抗R2と第4の抵抗R4との並列の合成抵抗値は約13kΩとなる。
図5に示す回路に電源+Vの24Vが通電されると、6kΩと13kΩの分圧比から第1の検出点21では第1の検出電圧VM+ として約16.4Vが生じ、また、第2の検出点22には、第2の検出電圧VM- として約16.4Vが生じる。
この第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- が第1の電圧検出部15及び第2の電圧検出部16にて検出される(図8のステップS2参照)。
次に、ステップS3に示すように、制御部10では第1の検出電圧VM+ の16.4Vと第2の検出電圧VM- の16.4Vの差の絶対値の演算処理が行なわれる。つまり、|VM+ −VM- |=|16.4V−16.4V|=0Vとなり、この絶対値の0Vと、予め設定された所定の値である60mV(第2の所定値)と比較を行なう(ステップS4参照)。この60mVは記憶部11に予め格納しており、この60mVと演算処理した絶対値とを制御部10の比較判断部18にて比較を行なう。
そして、ここでは、0V≦60mVであり、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定した60mVの値以下なので、比較判断部18はモータ給電線4a、4bには断線が生じておらず正常と判断する(ステップS5参照)。
なお、モータ給電線4a、4bが断線していない正常な場合では、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差は計算上(理論上)では、0Vになるが、制御部10の読み取りのバラツキや抵抗自体のバラツキや、また温度変化を考慮し、且つ正常時と断線時とを正確に判断するために、60mVとしている。
この設定値は、もちろん60mVに限定されるものではなく、例えば100mVでも良い。しかし、後述するように断線時における第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値との関係で、あまり高い値は用いないようにしている。つまり、正常時と断線時とを明確に判断できる数値としている。
次に、断線時の場合について説明する。図6は、例えばモータ給電線4aが断線した場合を示しており、かかる場合、第1の検出点21と第2の検出点22との間は非導通となって、等価回路は図7に示すようになる。
すなわち、図7に示すように、第1の検出点21では第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との分圧比の電圧が第1の検出電圧VM+ として検出され、また、第2の検出点22では、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との分圧比の電圧が第2の検出電圧VM- として検出される。
第1の検出点21では約14.6Vが第1の検出電圧VM+ として生じ、また、第2の検出点22では約18.6Vが第2の検出電圧VM- として生じる。この第1の検出電圧VM+ (14.6V)と第2の検出電圧VM- (18.6V)が第1の電圧検出部15と第2の電圧検出部16とで検出され、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値が計算される(図8のステップS2、S3参照)。
ステップS3では、|14.6V−18.6V|が演算処理され、|2V|が絶対値として計算され、ステップS4において、2Vと60mVが比較され、予め設定した値(60mV)より大きいので、ステップS6に移行する。
ステップS6では、比較判断部18が絶対値の2Vが予め設定した100mVより大きいのでステップS8に移行して断線と判断する。なお、予め設定した100mVは記憶部11に格納しており、比較判断部18がこの100mVを読み出して絶対値と比較判断する。
ステップS8からステップS9に移行し、制御部10は報知部13を駆動して、ランプを点灯ないし点滅させたり、ブザーによる音や、音声による報知を行なう。
なお、上記の説明では、一方のモータ給電線4aが断線した場合としていたが、他方のモータ給電線4bの場合でも同様に断線を検出することができる。
ここで、ステップS6での設定値を100mVとしているのは、モータ給電線4a、4bが断線した場合、図7に示す抵抗R1=R3の抵抗値より、抵抗R2と抵抗R3の抵抗値を大きくして、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- との差が大きくなるようにして、その絶対値が100mVより明らかに大きくなるようにして断線を確実に検出できるようにしている。
それで、ステップS6において、演算処理の結果の絶対値が、例えば80mVの場合では、制御部10の読み取り誤差、抵抗R1〜R4のバラツキ、温度変化等により100mVより低い場合は、モータ給電線4a、4bが断線はしていないと判断するようにしている(ステップS7参照)。そして、再びステップS1に移行し、断線と判断されるまで、ステップS1からステップS7まで繰り返される。
このように、正常と判断する所定値として、本実施形態では60mVとし、断線と判断する所定値として、100mVとし、2つの所定値を用いて判断を行なっている。断線と正常を判断する値を隣接した値とすると、判断するのが難しく、誤判断する可能性があるので、正常時と断線時とを判断する値に差を設けている。
そして、断線時での第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値が大きくなるように、その絶対値が断線時を判断する値より確実に大きくなるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を設定するようにしている。
このように本実施形態では、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値と予め設定した所定の値(100mV)と比較し、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値が予め設定した所定の値以上の場合に、その絶対値が断線で生じる回路において、モータ給電線4a、4bが断線と判断するようにしているので、モータ給電線4a、4bの断線を精度良く検出することができる。
また、モータ給電線4a、4bが正常であると判断する場合に、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- との差の絶対値と比較する値を0Vではなく、所定の値、例えば60mVとしていることで、部品のバラツキや電圧・温度変化による誤差を防止することができる。
モータ1を駆動するスイッチング素子FET1〜4のモータ電源+Bとは別に、断線診断を行なうための電源+Vを設けて、この電源+Vを診断回路に通電しているので、つまり、必要なときのみ電源+Vを用いているので、通電によるノイズ等の影響を受けにくい。
また、第1の抵抗R1の抵抗値と第3の抵抗R3の抵抗値とを等しくし、第2の抵抗R2の抵抗値と第4の抵抗R4の抵抗値は、前記第1、第3の抵抗R1、R3の抵抗値より大きく設定し、第2の抵抗R2の抵抗値より前記第4の抵抗R4の抵抗値を大きく設定しているので、モータ給電線4a、4bの断線時における第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- との差を大きくできて、モータ給電線4a、4bの断線、正常を確実に精度良く検出することができる。
(第2の実施の形態)
図9は第2の実施形態の要部回路図を示し、スイッチング素子FET2と並列に、抵抗R5と抵抗R6の直列回路を接続し、また、スイッチング素子FET4と並列に、抵抗R7と抵抗R8の直列回路を接続したものである。
また、抵抗R5と抵抗R6の接続点を第1の検出点21として、第1の検出電圧VM+ を検出し、抵抗R7と抵抗R8の接続点を第2の検出点22として、第2の検出電圧VM- を検出するようにしている。
ここで、図10に示すように、抵抗R5の抵抗値と抵抗R7の抵抗値をそれぞれ100kΩとし、抵抗R6の抵抗値と抵抗R8の抵抗値をそれぞれ8.2kΩとしている。抵抗R1〜R4の抵抗値は先の実施形態と同様であり、また、電源+Vの電圧値も先の実施形態と同じである。
図10はモータ給電線4a、4bが断線していない正常の場合であり、先の実施形態と同様に、第1の検出電圧VM+ では約1.24Vが検出され、第2の検出電圧VM- でも約1.24Vが検出される。
第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値が0Vとなり、所定値である60mVより低いので、図8に示すように、正常であると判断される。
図11はモータ給電線4aが断線している場合を示し、第1の検出点21での第1の検出電圧VM+ として1.11Vが検出され、また、第2の検出点22での第2の検出電圧VM- として1.41Vが検出される。
この第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の差の絶対値は、|1.11V−1.41V|=0.3Vとなり、所定値の100mVより大きく、断線と判断する。
このように、本実施形態においても先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
図12は、モータ給電線4aとモータ電源+Bが短絡(図中の実線A)した「天絡」状態を示し、スイッチング素子FET1またはスイッチング素子FET3がオン状態を維持する故障をした場合である。
また、図13は、モータ給電線4aと接地側と短絡(図中の実線B)した「地絡」状態を示し、スイッチング素子FET3またはスイッチング素子FET4がオン状態を維持する故障をした場合である。
図14は天絡(ショート)が発生した場合の等価回路を示し、第1の検出点21で検出される第1の検出電圧VM+ と、第2の検出点22で検出される第2の検出電圧VM- とは、それぞれ電源+Bの電圧が100kΩと8.2kΩとの分圧電圧なので、同じ電圧が検出される。この抵抗R5または抵抗R7と、抵抗R6と抵抗R8とでの分圧電圧が同じ場合には、天絡が発生したと検出することができる。
図15は地絡(ショート)が発生した場合の等価回路を示し、モータ給電線4a側がアース電位(GND)となるので、第1の検出点21で検出される第1の検出電圧VM+ が0Vであり、また、第2の検出点22で検出される第2の検出電圧VM- も0Vである。
したがって、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- の電位が共に0Vの場合は、地絡が発生したことを検出することができる。
本実施形態においては、天絡や地絡が生じた際には、第1の検出電圧と第2の検出電圧とがほぼ同じような値となり、第1の検出電圧と第2の検出電圧との差がほぼ0となる。そこで、断線、正常、天絡、地絡を判断するために、第1の検出電圧と、第2の検出電圧において検出された電圧が断線や正常値とは異なる値の場合には、分圧値の差で判断するのではなく、検出電圧により天絡か地絡かを判断するようにしても良い。
なお、上記各実施形態において、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- で検出される電圧は、制御部10側で読み取り可能な電圧となるように第1の抵抗R1と第2の抵抗R2、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との分圧比をそれぞれ設定している。上記各抵抗R1〜R8の抵抗値は一例であり、任意に設定できるものである。
例えば、マイクロコンピュータからなる制御部10は、読み取り可能な電圧が例えば5Vなので、第1の検出電圧VM+ と第2の検出電圧VM- で検出される電圧が5V未満となるように各抵抗R1〜R8の抵抗値を設定するようにしている。従って、モータ給電線4a、4bが断線しているかを判定する予め設定された所定値は、制御部10が読み取り可能な電圧である5V未満の範囲内で設定される。つまり、予め設定された所定の値としては、回路により検出可能な電圧の範囲内において設定されるものである。
1 モータ
2 モータ駆動回路
4a、4b モータ給電線
10 制御部
18 比較判断部
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗
R3 第3の抵抗
R4 第4の抵抗
VM+ 第1の検出電圧
VM- 第2の検出電圧

Claims (5)

  1. 各ブリッジ辺にスイッチング素子(FET1〜FET4)を含んだフルブリッジ回路の両側のハーフブリッジの中点間からそれぞれモータ給電線(4a)(4b)によりモータ(1)の両側の端子にそれぞれ接続されているモータ駆動回路(2)を備え、
    前記一方のモータ給電線(4a)側に一端がそれぞれ接続されている第1の抵抗(R1)及び第2の抵抗(R2)と、
    前記他方のモータ給電線(4b)側に一端がそれぞれ接続されている第3の抵抗(R3)及び第4の抵抗(R4)とを備え、
    前記第1の抵抗(R1)の他端と前記第3の抵抗(R3)の他端はそれぞれ電源(+V)に接続され、
    前記第2の抵抗(R2)の他端と前記第4の抵抗(R4)の他端はそれぞれ接地されており、
    前記スイッチング素子(FET1〜FET4)の全てがオフの状態で、前記第1の抵抗(R1)と前記第3の抵抗(R3)に前記電源(+V)から通電されたときに、前記第1の抵抗(R1)と前記第2の抵抗(R2)との間に発生する第1の検出電圧(VM+ )と、前記第3の抵抗(R3)と前記第4の抵抗(R4)との間に発生する第2の検出電圧(VM- )とを比較し、前記第1の検出電圧(VM+ )と前記第2の検出電圧(VM- )の差の絶対値が予め設定された所定の値以上の場合に、前記モータ給電線(4a)(4b)が断線であると判定する判定手段を備えている
    ことを特徴とする駆動装置の検出装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記スイッチング素子(FET1〜FET4)の全てがオフの状態で、前記第1の抵抗(R1)と前記第3の抵抗(R3)に前記電源(+V)から通電されて、前記第1の検出電圧(VM+ )と前記第2の検出電圧(VM- )の差の絶対値が予め設定された第2の所定の値以下の場合に、前記モータ給電線(4a)(4b)は正常であると判断していることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置の検出装置。
  3. 前記電源(+V)は、前記スイッチング素子(FET1〜FET4)に供給されるモータ電源(+B)とは異ならしめていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動装置の検出装置。
  4. 前記第1の抵抗(R1)の抵抗値と、前記第3の抵抗(R3)の抵抗値とが等しく、
    前記第2の抵抗(R2)の抵抗値と前記第4の抵抗(R4)の抵抗値は、前記第1、第3の抵抗(R1)(R3)の抵抗値より大きく設定し、
    前記第2の抵抗(R2)の抵抗値より前記第4の抵抗(R4)の抵抗値を大きく設定していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の駆動装置の検出装置。
  5. 前記モータ(1)の駆動を制御する制御部(10)を有し、
    前記第1の検出電圧(VM+ )及び第2の検出電圧(VM- )は、前記制御部(10)が検出可能な所定の電圧範囲内とされ、
    前記判定手段は、前記電圧範囲内において、前記第1の検出電圧(VM+ )と前記第2の検出電圧(VM- )の差の絶対値が予め設定された所定の値以上の場合に、前記モータ給電線(4a)(4b)が断線であると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の駆動装置の検出装置。
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