JP6458697B2 - モータ駆動異常種類判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの駆動に係る異常の種類を判別するモータ駆動異常種類判別装置に関する。
一般に、モータ駆動装置は、例えば直流正負母線間に3相アームを構成する主回路半導体素子を接続して構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術によれば、直流正負母線間に高抵抗を直列接続し3相アームのうち何れかの相に高抵抗の分圧電圧を印加し、主回路線のオープン/断線異常を判定している。この判定方法は、3相アームの主回路半導体素子の1つの素子をオン状態とし、3相アームの各共通接続点の電位が等しいときには主回路線が断線していないと判定し、共通接続点の電位が「V」か「ゼロ」になるときには主回路線が断線である、と判定する方法である。
このような断線異常判定方法としては別の手法も提供されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2記載の技術は、電動モータの各相の通電ラインの故障を相毎に判定し、この故障と判定された相を使用することなく、正常な相により電動モータのオープンループ制御を実施し、電動モータが作動したときには断線故障と判定し、電動モータが作動しないときには短絡故障と判定する方法である。
特許5369818号公報 特許4406453号公報
特許文献1記載の技術では、高抵抗の中間電位の挙動に応じて主回路線のオープン/断線を判定するため、天絡/地絡異常を生じたときにはモータを通じて他相のアームの電位も天絡/地絡した電位に引き摺られてしまい、何れの相が異常であるかを特定できない。
特許文献2記載の技術では、断線故障と短絡故障とを区別できるが、断線故障と、高電位側電源線への短絡/低電位側電源線への短絡に係る故障との区別ができない。また高抵抗を用いて相の故障を区別しようとしているため、特許文献1記載の技術と同様に、高電位側電源線への短絡又は低電位側電源線への短絡を生じたときに何れの相の異常であるかを判別できない。
本発明の目的は、異常の種類を極力正確に判別可能にしたモータ駆動異常種類判別装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、判別部がモータの駆動異常種類を判別するときに、駆動部は予め定められた複数の通電パターンに基づいて複数相のスイッチを駆動制御し高電位側電源線と低電位側電源線との間に与えられる電圧に基づいてスイッチを通じてモータに通電し、予め定められた複数の通電パターンとこれらの複数の通電パターンに対応して取得部により取得される信号又はその信号を段階的に評価した信号段階とを、記憶部に記憶された異常種類対応表に照合することに応じて、高電位側電源線への短絡又は低電位側電源線への短絡の何れか少なくとも一方の短絡を検出すると共にモータの相間の短絡を検出し、これらの短絡と負荷線の断線とを判別する。これにより、異常の種類を極力正確に判別できるようになる。
第1実施形態におけるモータの駆動異常種類判別装置を概略的に示す電気的構成図 モータの駆動異常種類判別処理を概略的に示すフローチャート 正常動作から異常種類を確定するまでのモードと駆動信号の関係を概略的に説明するタイミングチャート 複数の通電パターンの一例を示す説明図 異常種類対応表を示す図であり、信号段階が記録されている場合の一例を示す説明図 異常種類を判別するまでの動作を概略的に説明するタイミングチャート コネクタ外れにおける電流の流れを模式的に示す図 断線時における電流の流れを模式的に示す図(その1) 断線時における電流の流れを模式的に示す図(その2) 電源短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その1) 電源短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その2) グランド短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その1) グランド短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その2) 相間短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その1) 相間短絡時における電流の流れを模式的に示す図(その2) 第2実施形態における複数の通電パターンを示す説明図 異常種類対応表を示す図であり、信号段階が記録されている場合の一例を示す説明図 第3実施形態における複数の通電パターンを示す説明図 異常種類対応表を示す図であり、信号段階が記録されている場合の一例を示す説明図 第4実施形態における複数の通電パターンの一例を示す説明図 異常種類対応表を示す図であり、信号段階が記録されている場合の一例を示す説明図 第5実施形態におけるモータの駆動異常種類判別装置を概略的に示す電気的構成図
以下、モータの駆動異常種類判別装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、各実施形態で説明した構成と同一又は類似機能を備えた構成について同一符号又は類似符号を付し、第2実施形態以降では必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1から図15は第1実施形態の説明図を示す。図1はモータコントローラ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。モータコントローラ1は、車載バッテリ(図示せず)から高電位側電源線N1及び低電位側電源線N2を通じて直流電圧+Bの供給を受けて動作し、負荷線2を通じて負荷としてのブラシレスモータ3に交流電圧を出力する。高電位側電源線N1には例えば電源電圧+Bが与えられ、低電位側電源線N2には例えばグランド電圧が与えられる。
このモータコントローラ1は、マイクロコンピュータを主として構成される制御回路4と、例えばU、V、Wの3相アームを構成する6個のNチャネル型のMOSトランジスタ5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wd(スイッチ相当:以下、上アーム5uu、5vu、5wu、下アーム5ud、5vd、5wdと称す)を備えるドライバIC5と、を接続して構成される。U相〜W相の各上アーム5uu、5vu、5wu及び下アーム5ud、5vd、5wdは、それぞれの相のレグ6u、6v、6wを構成する。3相ブリッジ回路7は、高電位側電源線N1と低電位側電源線N2との間にレグ6u、6v、6wを接続して構成される。
上アーム5uu、5vu、5wu及び下アーム5ud、5vd、5wdのドレインソース間の電流経路には、例えば1個のセンス抵抗8が接続されている。このセンス抵抗8は、3相ブリッジ回路7の低電位側電源線N2の側に接続されており取得部として用いられる。
制御回路4は、ドライバIC5を駆動制御すると共に制御部、判別部、通知部及び段階分割部として構成される駆動部9、ドライバIC5の所定のノード(例えば、3相ブリッジの各アームの中間ノードNu、Nv、Nw、センス抵抗8の端子ノードNs)の電圧を検出して取得する検出部10、及び、記憶部11を備える。記憶部11は、例えばROM、RAM、EEPROMなどの半導体メモリによる。この記憶部11は非遷移的実体的記録媒体として用いられる。検出部10は、センス抵抗8の端子電圧値に応じてモータ3に通電される電流値を検出可能になっており取得部として用いられる。制御回路4の駆動部9は、記憶部11に記憶されたプログラムに基づいてドライバIC5を駆動制御可能になっている。
制御回路4内の駆動部9は、検出部10により検出された電圧に応じてドライバIC5を駆動制御する。このとき、駆動部9は3相ブリッジ回路7にPWM信号を出力することで3相ブリッジ回路7を駆動する。このモータコントローラ1の外部には例えば車内ネットワーク12を通じてエンジンECU13が接続されている。
上記構成の作用について異常の検出及び判別方法について説明する。本実施形態に係る異常の判定方法を適用すれば、モータ3の駆動時に生じた異常の種類を全て判別できる。図2は動作を概略的に示すフローチャートであり、図3は正常動作から異常種類を確定するまでのモードと駆動信号の関係を概略的に説明するタイミングチャートである。
まず通常モードにおいて、モータコントローラ1は、ステップS1において指令信号に基づいてPWM信号を3相ブリッジ回路7に出力しモータ3を駆動する。このとき、モータコントローラ1は通常通りモータ3を駆動するが、図3のタイミングt1において異常を生じ、図2のステップS2及び図3のタイミングt2において異常を生じたことを検出したときには、通常モードから異常判別モードに移行し、図2のステップS3〜S11に示す処理を行うことでその異常原因を判別する。
モータ3の駆動時に異常を生じると、制御回路4の駆動部9は、検出部10による取得値が所定の正常範囲を逸脱した異常値を示すことで異常を生じたことを判定できる。この検出部10の取得値としては、例えばセンス抵抗8に生じる電流値Is、又は/及び、上アーム5uu、5vu、5wuのドレインソース間電圧Vuu、Vvu、Vwuなどが挙げられる。制御回路4の駆動部9は、異常を生じたと判定すると、図2のステップS3においてモータ3の駆動制御を停止する。
そして、制御回路4の駆動部9は、図2のステップS4において変数iに0を設定し、ステップS5において通電パターンPiでモータ3を駆動する。このときの通電時間は例えば数十ms程度である。図4は通電パターンテーブル14の一例を示し、図5はこの通電パターンテーブルの通電パターンに対応して各異常原因を生じたときの通電状態についての異常種類対応表15を示すものである。これらの通電パターンテーブル14及び異常種類対応表15は記憶部11に記憶されている。
図4に示す通電パターンテーブル14において、「PWM」は、予め定められた所定のデューティ比(例えば数十%)で対象となる上アーム又は下アームをPWM駆動することを示し、各通電パターンP0〜P5を用いたときに、対象となる上アーム5uu、5vu、5wu及び下アーム5ud、5vd、5wdは同期してPWM駆動されることを表している。また、図4において「−」はオフすることを示している。
通電パターンP0は、U相の上アーム5uuをPWM駆動、V相の下アーム5vdをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。通電パターンP1は、U相の上アーム5uuをPWM駆動、W相の下アーム5wdをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。通電パターンP2は、V相の上アーム5vuをPWM駆動、W相の下アーム5wdをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。通電パターンP3は、V相の上アーム5vuをPWM駆動、U相の下アーム5udをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。通電パターンP4は、W相の上アーム5wuをPWM駆動、U相の下アーム5udをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。通電パターンP5は、W相の上アーム5wuをPWM駆動、V相の下アーム5vdをPWM駆動、それ以外をオフとするパターンである。
また、図5に示す異常種類対応表15には、これらの複数の通電パターンP0〜P5により3相ブリッジ回路7を駆動したときの通電状態が異常原因に対応して記録されている。この異常種類対応表15は、例えば制御回路4によってモータ3の相(例えばU相、V相、W相)毎に異常の種類を判別可能に予め定められており、複数の通電パターンPi(但しi=0〜5)に応じて検出部10により取得される取得値(例えば電圧又は/及び電流)に応じて、正常レベル、断線レベル、天絡レベル、又は、地絡レベル、である旨を示す異常種類識別符号「正」、「断」、「天」、「地」が複数段階の通電状態として記録されている。
例えば、正常な通電状態であるときには「正」、モータ3のコイル又は負荷線2の断線の可能性があるときには「断」、高電位側電源線N1への短絡(すなわち天絡)の可能性があるときには「天」、低電位側電源線N2への短絡(すなわち地絡)の可能性があるときには「地」の情報が記録されている。なお、図5に示す異常種類対応表15の「−」は、閾値に応じて記録される情報が異なったり判別不能となったりするため「正」、「断」、「天」、「地」の何れか任意、又は、何れにも該当せず異常種類の判別対象外となる欄である。
まず、駆動部9は、ステップS5において通電パターンP0を用いてモータ3を駆動する。駆動部9は、ステップS6において検出部10を用いてセンス抵抗8に流れる電流Isを検出、測定し、例えば各上アーム5uu,5vu、5wuのドレインソース間の電圧Vuu、Vvu、Vwuを検出、測定する。ここで、上アーム5uu,5vu、5wu、下アーム5ud,5vd、5wdのオン抵抗を共にRon、モータ3のインピーダンスをZL、センス抵抗8の抵抗値をRs、上アーム5uu,5vu、5wuがオンしたときに流れる電流をIonとする。
このとき、モータ3の駆動系が正常動作していれば、センス抵抗8に流れる電流Isは(1a)式、(1b)式のように表される。なお、実際には、モータ3を駆動するときに通電される各種線(例えば負荷線2等)には、抵抗成分、インダクタンス成分などのインピーダンス成分が含まれているが、説明の便宜上又は説明を簡単化するため、以下に示す電流値にはこの負荷線2のインピーダンス成分を無視して記載している。また、本実施形態においては、異常判別するためにPWM駆動するが、説明の便宜上又は説明を簡単化するため、電流値Is、電圧値Vuu〜Vwuは、単に上アーム5uu,5vu、5wu、下アーム5ud,5vd、5wdをオン又はオフしたときの値を示している。
Is ∝ +B/(2Ron+ZL+Rs) = 正常値 …(1a)
Vuu〜Vwu(@オン) ∝ Ron × Ion = 正常値 …(1b)
これらの(1a)式、(1b)式の値は正常値となる。駆動部9が、通電パターンPiによりモータ3を駆動したときには、ステップS7において電流、電圧に基づいて記憶部11に通電状態を記憶させる。ここで通電状態とは、電流値Is、電圧Vuu、Vvu、Vwu、などの信号の値そのものであっても良いが、これらの信号を段階的に評価して示す信号段階を記憶させても良い。この場合、駆動部9は、検出部10により取得される信号(例えば電圧又は/及び電流)を閾値に応じて信号段階「正」、「断」、「天」、「地」に分け、「正」、「断」、「天」、「地」の4段階を記憶させる。
駆動部9は、検出部10により取得された信号と閾値との比較に応じてモータ3に定常時と同様の電流が流れていると判断したときに「正」と判定し記憶部11に記憶させる。駆動部9は、検出部10により取得された信号と閾値との比較に応じてモータ3に電流が流れていないと判定したときに「断」と判定し、記憶部11に記憶させる。駆動部9は、検出部10により取得された信号と閾値との比較に応じて高電位側電源線N1への短絡(すなわち天絡)に基づく過電流を検出したときに「天」と判定して記憶部11に記憶させる。駆動部9は、検出部10により取得された信号と閾値との比較に応じて低電位側電源線N2への短絡に基づく過電流を検出したときに「地」と判定する。
なお、駆動部9が、この異常判別モードにおいて、検出部10によりセンス抵抗8に所定の過電流閾値以上の電流が流れたことを検出したときには、上アーム5uu,5vu、5wu、下アーム5ud,5vd、5wdの破壊防止のため、保護機能を作動させて通電を停止させる。
その後、駆動部9は、ステップS8において変数i=5の条件を満たすまで、ステップS9において変数iをインクリメントし、ステップS5〜S7の処理を繰り返す。駆動部9は、ステップS8において変数i=5の条件を満たしたときに、ステップS10において通電状態を異常種類対応表15に照合する。このとき駆動部9は、ステップS10において、通電パターンテーブル14の通電パターンP0〜P5に対応して取得された信号段階「正」、「断」、「天」、「地」を、異常種類対応表15の異常種類識別符号「正」、「断」、「天」、「地」と照合する。
そして制御回路4の駆動部9はステップS11において異常原因を判別する。モータコントローラ1の駆動部9は、モータ3を強制駆動して異常の種類を判別すると、この判別情報をエンジンECU13に出力する。エンジンECU13はこの異常種類判別情報を用いて各種の異常処理(例えば運転停止)を行い、必要に応じて外部(ユーザ)に警告灯(図示せず)を点灯、点滅して報知する。
前述した図2のステップS3〜S11、及び、図3に示す異常判別モードにおいて、制御回路4は、図4に示すように通電パターンPi(但しiは0〜5)を切替え、上アーム5uu、5vu、5wu、下アーム5ud、5vd、5wdをPWM制御するが、このPWM制御する回数として各通電パターンPi毎に1又は複数回行う。
このとき図6に示すように複数回行うことが望ましい。例えば、駆動部9が通電パターンP0を用いてモータ3を強制駆動するときには、タイミングtA、tAs、tB、tBs、tC、tCsに示すように、この通電パターンP0について複数回PWM駆動、停止を繰り返すと良い。駆動部9が強制駆動するときに、検出部10が所定の過電流閾値を超える電流を検出したときには、図6に示すように停止信号を発生し保護機能を作動させて通電を停止させつつ、タイミングta、tb、tcに示すように保護の発生回数をカウンタ(図示せず)によりカウントする。そして、このカウント回数が、異常の判別を確保可能にする信頼性閾値回数以上となったときに、駆動部9は、この保護内容が正しいものであると判断して、この通電パターンPiによる強制駆動を停止し、次の通電パターンPi+1に切替える。このような処理を行うことで異常判別処理の信頼性を向上できる。
以下、具体例を説明する。前述の通電状態として電流Is、電圧Vuu〜Vwuの信号段階を用いたときの例について説明する。
<コネクタ抜けを生じたとき>
まず、異常原因としてコネクタ抜けを生じることが想定される。このコネクタは、例えばモータコントローラ1と負荷線2とを接続する端子、又は、負荷線2とモータ3を接続する端子を示すものであり、これらの何れのコネクタが抜けたとしても異常として判定することが望ましい。なお、負荷線2が何らかの影響で切断されてしまった場合も同様である。
コネクタ抜けを生じたときには、U、V、W相のモータ3に向かう負荷線2が全て断線していることと同じ意味となり、図7に電流経路の遮断状態を破線で示すように、センス抵抗8に電流が流れることはない。すなわちセンス抵抗8に流れる電流値Isは(2a)式で表される。
Is(@通電パターンP0〜P5) = 0 …(2a)
また、電圧Vuu〜Vwuは、上アームがオンしている相では、ノード電圧Vnu〜Vnwが電源電圧+Bとなるため、上アームのドレインソース間電圧Vuu〜Vwuは(2b)式に示すように表わされる。下アームがオンしている相ではノード電圧Vnu〜Vnwがグランド電位となるため、上アームのドレインソース間電圧Vuu〜Vwuは(2c)式に示すように表わされる。
Vuu〜Vwu(@上アームオン) = 0 …(2b)
Vuu〜Vwu(@下アームオン) = +B …(2c)
異常原因がモータコントローラ1と負荷線2との間のコネクタ接続不良、または、負荷線2とモータ3との間のコネクタ接続不良であるときには、前述した通電パターンP0〜P5の全てにおいて、前記の(2a)〜(2c)式の関係が成立する。
例えば、通電パターンP0のときには、U相の上アーム5uuをPWM駆動、V相の下アーム5vdをPWM駆動するが、このとき、センス抵抗8の電流値Isは(2a)式に示すように0となり、Vuu=0、Vvu=+Bとなる。駆動部9は、これらを例えば予め定められた閾値と比較して結果を得て、これらを総合してステップS7において信号段階「断」と記憶部11に記憶させる。制御回路4の駆動部9は、これらを通電パターンP1〜P5について繰り返すが同様にステップS7において信号段階「断」と記憶部11に記憶させることになる。そして駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合して断線と判定できる。これにより、コネクタ接続不良等による断線であると判別できる。
<負荷線2が断線したとき>
U,V,W相のモータ3に向かう負荷線2のうち、何れかある所定相N(例えばU相)の負荷線2が断線することもある。このように例えばU相の負荷線2だけが断線した場合、通電パターンP0において、図8に示すようにU相の上アーム5uuをオンしてもセンス抵抗8には電流が流れない。これは、通電パターンP1でも同様である。また、通電パターンP3、P4において、U相の下アーム5udをオンしたとしても、センス抵抗8には電流が流れない。この場合、センス抵抗8に流れる電流値Isは(3a)式で表される。
Is(@通電パターンP0、P1、P3、P4) = 0 …(3a)
また、N相の電圧Vuu〜Vwu、ここではU相の電圧Vuuを例示して説明するが、通電パターンP0、P1に示すように、U相の上アーム5uuがオンするときにはノード電圧Vnuが電源電圧+Bに概ね一致する。このとき、上アーム5uuのドレインソース間電圧Vuuは(3b)式に示すように表わされる。
Vuu(@通電パターンP0、P1) = 0 …(3b)
また、N相の他相の電圧Vuu〜Vwu、ここではV相、W相として電圧Vvu、Vwuを例示して説明する。通電パターンP0を用いたときには、V相の下アーム5vdがオンするため、ノード電圧Vnvがグランド電圧0となる。また、通電パターンP1を用いたときには、W相の下アーム5wdがオンするため、ノード電圧Vnwがグランド電圧0となる。これにより、駆動部9が通電パターンP0、P1を用いてモータ3を駆動したとき、上アーム5vu、5wuのドレインソース間電圧Vvu、Vwuは(3c)式、(3d)式に示すように表わされる。
Vvu(@通電パターンP0) = +B …(3c)
Vwu(@通電パターンP1) = +B …(3d)
駆動部9は、通電パターンP0、P1を適用したときに、これらの(3a)〜(3d)式の関係を満たすと判定すると「断」と記憶させる。
また、図示はしていないが、U相の負荷線2が断線しているときに、通電パターンP3、P4に示すように、U相の下アーム5udがオンするときには、ノード電圧Vnuがグランド電圧0となる。このため、上アーム5uuのドレインソース間電圧Vuuは(3e)式に示すように表わされる。
Vuu(@通電パターンP3、P4) = +B …(3e)
また、駆動部9が通電パターンP3を用いてモータ3を駆動したときには、V相の上アーム5vuがオンするため、ノード電圧Vnvが電源電圧+Bとなる。また、駆動部9が通電パターンP4を用いてモータ3を駆動したときには、W相の上アーム5vwがオンするため、ノード電圧Vnwが電源電圧+Bとなる。これにより、駆動部9が通電パターンP3、P4のそれぞれを用いてモータ3を駆動したとき、U相、W相の上アーム5vu、5wuのドレインソース間電圧Vvu、Vwuは(3f)式、(3g)式に示すように表わされる。
Vvu(@通電パターンP3) = 0 …(3f)
Vwu(@通電パターンP4) = 0 …(3g)
駆動部9は、通電パターンP3、P4を用いたときに、これらの(3a)(3b)(3f)(3g)式の関係を満たすと判定すると「断」と記憶部11に記憶させる。
他方、U,V,W相のモータ3に向かう負荷線2のうち、何れかある所定相N(例えばU相)の負荷線2が断線した場合を考慮する。駆動部9が通電パターンP2、P5を用いてモータ3を駆動したとき、図9に示すようにN相の他の相(例えばV相とW相)の上アーム及び下アームがオンすれば、センス抵抗8に電流Isが流れる。この場合、センス抵抗8に流れる電流値Isは(3h)式に示すように正常値となり、通電パターンP2を適用したときのV相の上アーム5vuのドレインソース間電圧Vvu、通電パターンP5を適用したときのW相の各上アーム5wuのドレインソース間電圧Vwuもそれぞれ(3i)式、(3j)式に示すように正常値となる。正常値は前述参照。
Is(@通電パターンP2、P5) = 正常値 …(3h)
Vvu(@通電パターンP2) = 正常値 …(3i)
Vwu(@通電パターンP5) = 正常値 …(3j)
駆動部9は通電パターンP2、P5を適用してモータ3を駆動したときに、これらの(3h)〜(3j)式の関係を満たすと判定すると「正」と記憶させる。
ここではU相が断線した場合を例示したが、V相が断線した場合もW相が断線した場合も同様である。そして駆動部9は、ステップS10において図5に示す異常種類対応表15と照合することでU相〜W相の何れかの負荷線2の断線と断定でき、これにより、U相〜W相のうち何れかの負荷線2の断線であると判別できる。また、この相も判別できる。
<負荷線2が電源短絡、いわゆる天絡したとき>
U,V,W相のモータ3のコイルに向かう負荷線2のうち何れかある所定相N(例えばU相)の負荷線2が、高電位側電源線N1に短絡、いわゆる天絡した場合を考慮する。駆動部9が通電パターンP3、P4を用いてモータ3を駆動したとき、図10に示すように、駆動部9がU相の下アーム5udをオンしたときには、短絡電流がモータ3を介すことなくセンス抵抗8に流れる。このとき、センス抵抗8に流れる電流値Isは(4a)式で表される。
Is(@通電パターンP3、P4) ∝ +B/(Ron+Rs) …(4a)
この電流値Isは(1a)式の正常値よりも大幅に高くなる。駆動部9は、通電パターンP3、P4を適用したときに、ステップS7においてこの電流値に基づいて「天」と記憶部11に記憶させる。そして駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合して電源短絡と断定できる。これらはV相、W相の負荷線2が電源短絡した場合でも同様である。
なお、例えばU相の負荷線2が高電位側電源線N1に短絡した場合には、駆動部9が通電パターンP0、P1、P2、P5を用いてモータ3を駆動したときに、図11に示すように、W相又はV相の下アーム5wd、5vdをオンすれば、センス抵抗8にはモータ3を介して電流が流れる。このとき、センス抵抗8に流れる電流値Isは(4b)式で表される。
Is ∝ +B/(Ron+ZL+Rs) …(4b)
この(4b)式に示す電流値Isは(1a)式に示す正常値に近接しているが値が異なる。このため、閾値の設定に応じて正常値とみても異常値「天」とみても良い。すなわち、駆動部9は、ステップS7において正常値と判定したときには「正」と記憶部11に記憶させ、異常値と判定したときには「天」と記憶部11に記憶させる。この後、駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合して電源短絡と断定する。すなわち、駆動部9は、この(4b)式に示す値を補助的に利用して電源短絡したことを判別しても良い。
<負荷線2がグランド短絡、いわゆる地絡したとき>
また、U,V,W相のモータ3のコイルに向かう負荷線2のうちある所定相N(例えばU相)がグランド短絡、いわゆる地絡した場合を考慮する。駆動部9が通電パターンP0を用いてモータ3を駆動すると、図12に示すように、U相の上アーム5uuがオンするため、短絡電流がモータ3に通ずることなくU相の上アーム5uuに流れる。しかしセンス抵抗8には電流が流れないため、電流値Isは(5a)式で表される。
Is(@通電パターンP0、P1)=0 …(5a)
また、U相の上アーム5uuに流れる電流IMonは(5b)式で表される。
IMon1 ∝ +B/Ron …(5b)
したがって、電流IMonがU相の上アーム5uuに(5b)式に示すように流れると、U相の上アーム5uuのオン抵抗Ronによる電圧降下が大きくなり、検出部10によるノードの検出電圧Vuuは(5c)式に示されるようになる。
Vuu ∝ Ron × IMon1
≒ +B …(5c)
このとき、過大電流がU相の上アーム5uuに印加されるが、駆動部9は通電パターンP0を適用したときに、検出部10によってこの(5c)式の電圧が検出されると、ステップS7において「地」と記憶部11に記憶させる。この動作は、駆動部9が通電パターンP1を適用してモータ3を駆動したときでも同様となる。そして駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合して電源短絡と断定できる。これらはV相、W相の負荷線2がグランド短絡した場合でも同様である。
なお、U,V,W相のモータ3のコイルに向かう負荷線2のうちある所定相N(例えばU相)がグランド短絡している場合を考慮する。駆動部9が通電パターンP5を用いてモータ3を駆動したとき、図13に示すようにN相の他相(例えばW相)の上アーム5wuがオンすると、短絡電流がW相の上アーム5wu及びモータ3を介して流れる。しかし、センス抵抗8には電流が流れないため、電流値Isは(5d)式で表される。
Is=0 …(5d)
但し、上アーム5wuに流れる電流IMon2は(5e)式で表される。
IMon2 ∝ +B / (Ron+ZL) …(5e)
したがって、電流IMon2がW相の上アーム5wuに(5e)式に示すように流れると、W相の上アーム5wuのオン抵抗Ronによる電圧降下が大きくなり、検出部10による検出電圧Vwuが(5f)式に示されるようになる。
Vwu ∝ Ron × IMon2
= +B × Ron /(Ron + ZL) …(5f)
この(5f)式に示す電圧値Vwuは、(1b)式に示す正常値に近接するが値は異なる。このため、駆動部9は、閾値の設定に応じて正常値とみても異常値「地」と判定しても良い。すなわち、駆動部9は、ステップS7において正常値と判定したときには「正」と記憶部11に記憶させ、異常値と判定したときには「地」と記憶部11に記憶させる。これらの動作は、駆動部9が通電パターンP2〜P4を用いてモータ3を駆動するときも同様である。この後、駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合して電源短絡と断定する。すなわち、駆動部9は、この(5f)式に示す値を補助的に利用して電源短絡したことを判別しても良い。
<負荷線2が相間短絡したとき>
また、U,V,W相のモータ3のコイルに向かう負荷線2が、いわゆる相間短絡、つまりU相−V相短絡、V相−W相短絡またはW相−U相短絡したときの処理について考慮する。例えば、N相(例えばU相)とM相(例えばV相)の負荷線2が短絡した場合、駆動部9が通電パターンP0を用いてモータ3を駆動したときには、U相の上アーム5uuがオンすると共にV相の下アーム5vdがオンする。このとき、図14に示すように、短絡電流がモータ3を介すことなく上アーム5uu及び下アーム5vdを介して流れる。このとき、センス抵抗8に流れる電流値Isは(6a)式に示される。
Is ∝ +B / (2Ron+Rs) …(6a)
したがって、電流IMonが例えばU相の上アーム5uuに(6a)式のセンス電流Isと等しく流れると、U相の上アームのオン抵抗Ronによる電圧降下に伴い、検出部10による検出電圧Vuuが(6b)式に示されるようになる。
Vuu ∝ Ron × IMon
= +B × Ron /(2Ron + Rs) …(6b)
これは、通電パターンP3において、U相の下アーム5udをオンすると共にV相の上アーム5vuをオンするときも同様である。駆動部9は、通電パターンP0、P3を適用してモータ3を駆動したときに、ステップS7において取得される信号及び(6a)式に基づいて検出部10によりセンス電流Isを閾値以上の過電流として素早く検出したときには「天」と記憶部11に記憶させ、(6b)式に基づいて検出部10により上アーム5uuのドレインソース電圧Vuuが所定より小さいと検出したときには「地」と記憶部11に記憶させる。
なお、N相(例えばU相)とM相(例えばV相)の負荷線2が短絡した場合、駆動部9が通電パターンP5を用いてモータ3を駆動したときには、例えばW相の上アーム5wuがオンすると共にV相の下アーム5vdがオンする。このとき図15に示すように、短絡電流がモータ3及び上アーム5wu並びに下アーム5vdを介して流れる。このとき、センス抵抗8に流れる電流値Isは(6c)式に示されるように正常値となる。
Is = 正常値 …(6c)
なお、通電パターンP4を適用したときでも同様に、U相の下アーム5udがオン、W相の上アーム5wuがオンするため(6c)式と同様の電流値Isとなる。また、通電パターンP1を適用したときでも、U相の上アーム5uuがオン、W相の下アーム5wdがオンするため同様の電流値Isとなる。また、通電パターンP2を適用したときでも、V相の上アーム5vuがオン、W相の下アーム5wdがオンするため同様の電流値Isとなる。
したがって、駆動部9が通電パターンP1、P2、P4、P5を適用してモータ3を駆動したときには、ステップS7において「正」と記憶部11に記憶させる。そして駆動部9は、ステップS10において異常種類対応表15と照合することで相間短絡と断定できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御回路4の駆動部9は、異常判別モードにおいて検出、測定され取得される信号(例えば電圧又は/及び電流)により信号段階「正」、「断」、「天」、「地」を判定し、この判定結果を記憶部11に記憶された異常種類対応表15と照合して異常種類を判別しているため、当該異常の種類を極力正確に判別できる。なお、信号(例えば電圧又は/及び電流)そのものを異常種類対応表15と比較、照合して異常の種類を判別しても良い。
制御回路4の駆動部9が、モータ3の相毎に異常の種類を判別可能に予め定められた通電パターンPiに基づいて3相ブリッジ回路7の各スイッチ5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wdを駆動制御しているため、相毎に異常の種類を判別できる。
また、制御回路4の駆動部9が、予め定められた6つの通電パターンP0〜P5に基づいて3相ブリッジ回路7の各スイッチ5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wdを駆動制御しているため、全ての通電パターンP0〜P5における通電状態に基づいて異常種類を判別できるようになり、異常種類判別処理の信頼性を高めることができる。
制御回路4の駆動部9は、異常種類を判別すると外部のエンジンECU13にダイアグとして通知する。すると、エンジンECU13は、この通知に対応して各種の異常処理(例えば運転停止)を行うことができ、また外部(ユーザ)に警告灯(図示せず)を点灯、点滅して報知できる。
制御回路4の駆動部9が、通電パターンPiの印加、停止を複数回繰り返して異常種類を判別することで異常種類の判別の信頼性を向上できる。電流閾値が全てのスイッチ5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wdの安全動作領域(SOA)の範囲内で設定されていれば、短絡相において過電流が流れる前に通電停止することができ、全てのスイッチ5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wdの破壊を防ぎつつ異常の種類を判別できる。
制御回路4の駆動部9は、負荷線2の断線、高電位側電源線N1への短絡、負荷線2の低電位側電源線N2への短絡、モータ3のコイル又はそのモータ3のコイルに延びる負荷線2の相間短絡、の全ての異常種類を判別できる。
(第2実施形態)
図16及び図17は第2実施形態の追加説明図を示す。第1実施形態と異なる部分は通電パターンを変更したところにある。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図16には、通電パターンテーブル114に記録される通電パターンP10〜P12を示す。通電パターンP10では、U相の上アーム5uuをPWM駆動、下アーム5udを/PWM駆動し、V相の下アーム5vdを全オンさせる。なお、図16中の「/PWM」は「PWM」の否定論理を示し、「PWM」「/PWM」は互いに逆相で駆動することを示し、「ON」は全期間オンすることを示す。
すなわち、通電パターンP10は、V相の下アーム5vdを全期間オンさせながらU相のレグ6uをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。同様に、通電パターンP11は、W相の下アーム5wdを全期間オンさせながらV相のレグ6vをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示す。同様に、通電パターンP12は、U相の下アーム5udを全期間オンさせながらW相のレグ6wをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示す。
図17に異常種類対応表115を示す。本実施形態の異常種類対応表115には、相間短絡異常時の通電状態は記録されていない。
通電パターンP10はU相とV相との間の通電であるため、断線時のU相、V相には異常種類識別符号「断」、W相はこの通電に関係せず正常な電流が流れるため異常種類識別符号「正」と異常種類対応表115に記録されている。また、電源短絡、いわゆる天絡時も同様に、U相、V相には異常種類識別符号「天」、W相はこの通電に関係しないため「−」と異常種類対応表115に記録されている。また、グランド短絡時すなわち地絡時には、U相の上アーム5uuがオンするときに短絡電流が流れるため、U相に異常種類識別符号「地」が記録され、V相、W相はこの通電に関係しないため「−」と異常種類対応表115に記録されている。通電パターンP11、P12も同様であるため説明を省略する。
駆動部9は、検出部10により取得される信号(例えば電圧又は/及び電流)に応じて信号段階「正」、「断」、「天」、「地」を判定する。駆動部9は、この信号段階を異常種類対応表115の異常種類識別符号と照合することで異常種類を判別できる。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図18及び図19は第3実施形態の追加説明図を示す。第1及び第2実施形態と異なる部分は通電パターンを変更したところにある。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図18に通電パターンテーブル214の例を示す。通電パターンP20は、V相の下アーム5vdを全期間オンさせながらU相のレグ6uをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。通電パターンP21は、W相の下アーム5wdを全期間オンさせながらU相のレグ6uをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。
同様に、通電パターンP22は、W相の下アーム5wdを全期間オンさせながらV相のレグ6vをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。同様に、通電パターンP23は、U相の下アーム5udを全期間オンさせながらV相のレグ6vをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。同様に、通電パターンP24は、U相の下アーム5udを全期間オンさせながらW相のレグ6wをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示す。同様に、通電パターンP25は、V相の下アーム5vdを全期間オンさせながらW相のレグ6wをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示す。すなわち、第3実施形態に示す通電パターンP20〜P25は、第2実施形態の通電パターンP10〜P12に追加、拡張したパターンとなっている。
図19に異常種類対応表215を示す。以下では通電パターンP20、P23を適用した場合を例に挙げて説明する。なお他の通電パターンP21、P22、P24、P25を適用した場合も同様である。
通電パターンP20、P23はU相とV相との間の通電であるため、断線時のU相、V相には異常種類識別符号「断」が記憶部11に記録されている。また、W相はこの通電に関係せず正常な電流が流れるため異常種類識別符号「正」と記憶部11に記録されている。
また、通電パターンP20、P23を適用したとき、電源短絡、いわゆる天絡時も同様に、U相、V相の欄には異常種類識別符号「天」が記憶部11に記録されている。また、W相の欄はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。
また、例えばU相がグランド短絡、いわゆる地絡していると、通電パターンP20を適用しU相の上アーム5uuがオンするときに短絡電流が流れる。このため、U相に異常種類識別符号「地」が記憶部11に記録されている。また、V相、W相はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。
また、例えばV相がグランド短絡、いわゆる地絡していると、通電パターンP23を適用しV相の上アーム5uvがオンするときに短絡電流が流れる。このため、V相に異常種類識別符号「地」が記憶部11に記録されている。また、U相、W相はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。
また、例えばU相とV相のモータ3のコイル又はこれらの負荷線2が相間短絡しているときには、通電パターンP20、P23を適用しU相、V相の上アーム5uu、5vu及び下アーム5ud、5vdがオンするときに短絡電流が流れる。このため、U−V相に「天」又は「地」が記憶部11に記録されている。また、V−W相、W−U相はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。これらは、通電パターンP21、P22、P24、P25も同様であるが説明を省略する。
駆動部9は、検出部10により取得される信号(例えば電圧又は/及び電流)に応じて信号段階「正」、「断」、「天」、「地」を判断する。このとき、第1又は第2実施形態に示した方法と同様に判定する。そして、駆動部9は、この信号段階を異常種類対応表215の異常種類識別符号と照合することで異常種類を判別できる。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
図20及び図21は第4実施形態の追加説明図を示す。第1〜第3実施形態と異なる部分は通電パターンを変更したところにある。以下、第1〜第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図20に通電パターンテーブル314の例を示す。通電パターンP30は、V相のレグ6vをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えさせながらU相のレグ6uをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。通電パターンP31は、W相のレグ6wをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えさせながら短絡電流が流れないようにU相のレグ6uをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示している。同様に、通電パターンP32は、W相のレグ6wを相補的にオンオフ切換えさせながら短絡電流が流れないようにV相のレグ6vをPWM信号に応じて相補的にオンオフ切換えするパターンを示す。通電パターンP33〜P35は、通電パターンP30〜P32の逆相パターンとなっているため説明を省略する。
図21に異常種類対応表315を示す。以下では通電パターンP30、P33を適用した場合を例に挙げて説明する。なお他の通電パターンP31、P32、P34、P35を適用した場合も同様である。
通電パターンP30、P33はU相とV相との間の通電であるため、断線時のU相、V相には異常種類識別符号「断」が記憶部11に記憶されている。また、W相はこの通電に関係せず正常な電流が流れるため異常種類識別符号「正」と記憶部11に記録されている。また、電源短絡、いわゆる天絡時には、U相又はV相の何れかの下アーム5ud、5vdがオンするときに短絡電流が流れることになる。このため、U相、V相には異常種類識別符号「天」が記憶部11に記憶されている。また、W相はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。また、グランド短絡、いわゆる地絡時には、U相又はV相の何れかの上アーム5uu、5vuがオンするときに短絡電流が流れることになる。このため、U相、V相には異常種類識別符号「地」が記憶部11に記録されている。また、W相はこの通電に関係しないため「−」と記憶部11に記録されている。
また、例えばU相とV相のモータ3のコイル又はその負荷線2が相間短絡しているときには、通電パターンP30、P33を適用しU相、V相の上アーム5uu、5vu及び下アーム5ud、5vdがオンするときに短絡電流が流れる。このため、U−V相に異常種類識別符号「天」「地」が記憶部11に記録されている。また、V−W相、W−U相はこの通電に関係せず正常な電流が流れることが想定されるため、異常種類識別符号「正」と記憶部11に記録されている。これらは通電パターンP31、P32、P34、P35も同様であるが説明を省略する。なお、この異常種類識別符号「正」は、第1実施形態で説明したように閾値に応じて変化することもあるため、他の異常種類識別符号又は「−」と記録されていても良い。すなわち、設定用の閾値に応じて「天」、「地」、「断」又は「−」と記録されていても良い。
駆動部9は、検出部10により取得される信号(例えば電圧又は/及び電流)に応じて信号段階「正」、「断」、「天」、「地」を判定する。このとき、第1〜第3の何れかの実施形態に示した判定処理と同様に判定する。そして、制御回路4の駆動部9は、この信号段階を異常種類対応表315の異常種類識別符号と照合することで異常種類を判別できる。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第5実施形態)
図22は第5実施形態の追加説明図を示す。第1〜第4実施形態と異なるところは電圧の検出方法にある。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図22に示すように、モータコントローラ1に代わるモータコントローラ401は、ドライバIC405を備える。このドライバIC405は、高電位側電源線N1の側にセンス抵抗408を接続して構成され、このセンス抵抗408の端子電圧Vs2を検出することで、センス抵抗408に流れる電流を検出可能になっている。その他の電気的構成は第1実施形態で説明した図1と同様であるため説明を省略する。この電圧Vs2又はセンス抵抗408に流れる電流をパラメータとして異常種類対応表を記憶部11内に構成することで、駆動部9が前述実施形態で説明した異常種類を判別できる。これにより前述実施形態と同様の作用効果を奏する。また、前述実施形態に比較してパラメータを増やすことができるため、より正確に異常種類を判別できる。
また、検出部10が検出するノードは、前述したノードに限られるものでなく、ノードを多くすればそれだけ検出の信頼性を向上できるようになる。
(他の実施形態)
本発明は前述実施形態に係る技術に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。モータ3は、ブラシレスモータでもブラシモータでも良い。センサモータでもセンサレスモータでも良い。
制御回路4は、異常の種類を全種類(例えば4種類、3種類)判別する形態を示したが、このうちの一部の2種類以上を判別する形態に適用できる。ドライバIC4、405は、モータコントローラ1、401の内部に構成しても外部に構成しても良い。
「スイッチ」としてNチャネル型のMOSトランジスタを例示したが、必要に応じてIGBTを用いても良いし、バイポーラトランジスタを用いても良い。
センス抵抗8又は408を用いて1シャント方式で電流を検出する形態を示したが、3シャント方式で各相毎にセンス抵抗8又は408を接続して相毎に電流を検出する形態を適用しても良い。3相のモータ3に適用した形態を示したが、これに限定されるものではなく、3相を超えるモータに適用することもできる。すなわち3相以上の複数相のモータを適用できる。
図面中、1、401はモータコントローラ(モータの駆動異常種類判別装置)、2は負荷線、3はモータ、5、405はドライバIC(駆動部)、8、408はセンス抵抗(取得部)、10は検出部(取得部)、9は駆動部(判別部、通知部、段階分割部)、11は記憶部、を示す。

Claims (9)

  1. 3相以上のモータ(3)又は前記モータへ接続される負荷線(2)に生じた異常の種類を判別するモータの駆動異常種類判別装置(1、401)であって、
    高電位が与えられる高電位側電源線(N1)と前記高電位よりも低い低電位が与えられる低電位側電源線(N2)との間に接続された3相以上の複数相のスイッチ(5uu、5ud、5vu、5vd、5wu、5wd、5、405)により前記モータを駆動制御する駆動部(9)と、
    前記駆動部により前記モータが駆動制御されることに応じて生じる信号を取得する取得部(8、10、408)と、
    予め定められた複数の通電パターンを記録する通電パターンテーブル(14、114、214、314)と前記通電パターンに対応して異常原因を生じたときの通電状態とを記録する異常種類対応表(15、115、215、315)を記憶する記憶部(11)と、
    前記モータの駆動異常種類を判別する判別部(9)と、を備え、
    前記判別部が、前記モータの駆動異常種類を判別するときには、
    前記駆動部は、予め定められた複数の通電パターンに基づいて前記複数相のスイッチを駆動制御し前記高電位側電源線と前記低電位側電源線との間に与えられる電圧に基づいて前記スイッチを通じて前記モータに通電し、
    前記記憶部に記憶された複数の通電パターンとこれらの複数の通電パターンに対応して前記取得部により取得される信号又はその信号を段階的に評価した信号段階とを、前記異常種類対応表に照合することに応じて、前記高電位側電源線への短絡又は前記低電位側電源線への短絡の何れか少なくとも一方の短絡を検出すると共に前記モータの相間の短絡を検出し、これらの前記短絡と前記負荷線の断線とを判別するモータの駆動異常種類判別装置。
  2. 請求項1記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記判別部が前記モータの相毎に異常の種類を判別するときには、
    前記駆動部は、前記モータの相毎に異常の種類を判別可能に予め定められた通電パターンに基づいて前記複数相のスイッチを駆動制御するモータの駆動異常種類判別装置。
  3. 請求項1または2記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記判別部が異常種類を判別すると外部にダイアグとして通知する通知部(4)を備えるモータの駆動異常種類判別装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記モータが3相のモータであるとき、前記駆動部は3相のスイッチを備え、
    前記駆動部は、予め定められた6つの通電パターンに基づいて3相のスイッチを駆動制御するモータの駆動異常種類判別装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記取得部により取得される信号は電流を含むモータの駆動異常種類判別装置。
  6. 請求項1から4の何れか一項に記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記判別部は、前記異常種類の判別処理を複数回繰り返すモータの駆動異常種類判別装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記負荷線の断線、前記負荷線の前記高電位側電源線への短絡、前記負荷線の前記低電位側電源線への短絡、前記モータ又はその負荷線の相間短絡、の全ての異常の種類を判別するモータの駆動異常種類判別装置。
  8. 請求項7記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記異常種類対応表には、前記複数の通電パターンに応じて前記取得部により取得される信号の値に応じて、正常レベル、断線レベル、天絡レベル、又は、地絡レベル、である旨を示す異常種類識別符号が記録されており、
    前記取得部により取得される信号を閾値に応じて前記信号段階に分ける段階分割部(4)を備え、
    前記判別部は、前記予め定められた複数の通電パターンとこれらの複数の通電パターンに対応した前記段階分割部による信号段階とを予め定められた異常種類対応表の異常種類識別符号と照合することで異常種類を判別するモータの駆動異常種類判別装置。
  9. 請求項1記載のモータの駆動異常種類判別装置において、
    前記複数相のスイッチは、前記高電位側電源線と前記低電位側電源線との間に上アームのトランジスタ及び下アームのトランジスタを接続して構成され、
    前記上アームのトランジスタに接続される前記高電位側電源線と前記負荷線との間の電圧を用いて前記低電位側電源線への短絡と前記負荷線の断線とを判別するモータの駆動異常種類判別装置。
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