JP2015053838A - ステッピングモータの回路システムの異常検知装置 - Google Patents

ステッピングモータの回路システムの異常検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステッピングモータの2つの相のコイルの両方に励磁電流を通電することを行わずに、当該2つの相のコイルの端部同士の短絡異常の有無を検知する。【解決手段】異常検知処理手段31は、ステッピングモータ1の運転停止時に、第1相のコイル2Aに接続されたモータ通電回路21Aの第1スイッチ回路部22を正極接続状態、第2スイッチ回路部23を負極接続状態に制御することと、第2相のコイル2Bに接続されたモータ通電回路21Bの第1スイッチ回路部22及び第2スイッチ回路部23の両方を負極接続状態(又は正極接続状態)に制御することとを実行しつつ、電流検出手段12の出力に基づいて回路システムの異常の有無を検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、ステッピングモータのコイルの通電を行う回路システムの異常の有無を検知する装置に関する。
従来、この種の装置としては、例えば特許文献1に見られるものが知られている。特許文献1には、ステッピングモータの回転動作中に、各相のコイルの励磁期間において、該コイルに直流電源から電流を流すモータ通電回路に備えた抵抗の発生電圧(コイルの通電電流に応じた発生電圧)に基づいて、コイルの断線あるいは短絡異常の有無を検知する技術が記載されている。
特開平4−261396号公報
ところで、ステッピングモータの各相のコイルに電流を流すモータ通電回路は、通常、IC回路等により小型に構成される。このため、1つの相のコイルの一端の接続端子と、他の相のコイルの一端の接続端子とが隣り合って近接している場合が多い。
この場合、それらの接続端子が半田付不良やごみの付着等に起因して短絡する異常が生じやすい。そして、かかる異常が発生すると、ステッピングモータの動作不良を生じる。
このため、2つの相のコイルの端部同士が短絡するような異常が発生した場合にも、該異常の発生を検知し得ることが望ましい。
ここで、前記特許文献1に見られるものでは、2つの相のコイルの端部同士が短絡するような異常が発生した場合には、当該2つの相のコイルの両方を励磁した状態(詳しくは、1つの相のコイルの一端が正極、該一端に短絡した他の相のコイルの一端が負極となるように当該2つの相のコイルの両方を励磁した状態)で、モータ通電回路に比較的大きな電流が流れることとなる。このため、上記異常の発生を検知することが可能であると考えられる。
一方、ステッピングモータの回路システムの異常の有無の検知は、ステッピングモータの実際の運転を開始する前等、該ステッピングモータの運転停止状態で行い得ることが望ましい。
この場合、2つの相のコイルの端部同士が短絡するような異常の有無を検知するために、当該2つの相のコイルの両方に励磁電流が流すことが考えられる。
しかるに、当該2つの相のコイルの両方に励磁電流を流した状態では、ステッピングモータのロータに2方向から励磁磁束が作用する。そして、それらの励磁磁束の強さは、各相のコイルの抵抗値のばらつき等に起因して、ばらつきを生じやすい。この結果、2つの相のコイルの両方に励磁電流を流した状態では、ロータの回転位置のばらつきを生じやすい。
このため、2つの相のコイルの端部同士が短絡するような異常の有無を検知した後に、正常であることが確認されたステッピングモータの運転を行う場合に、ロータの回転位置の調整制御が必要となったり、あるいは、ステッピングモータの制御装置が認識するロータの回転位置の誤差が生じやすい。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、ステッピングモータの2つの相のコイルの両方に励磁電流を通電することを行わずに、当該2つの相のコイルの端部同士の短絡異常の有無を検知することができる異常検知装置を提供することを目的とする。
本発明のステッピングモータの回路システムの異常検知装置は、かかる目的を達成するために、第1相及び第2相の2相のコイルを有するステッピングモータと、各相のコイルに直流電源から通電させるべく各相のコイルに各々接続されたモータ通電回路とを備える回路システムの異常の有無を検知する異常検知装置であって、
前記各相のコイルにそれぞれ対応する前記モータ通電回路は、該モータ通電回路が接続されたコイルの一端を、前記直流電源の正極に接続させる正極接続状態と該直流電源の負極に接続させる負極接続状態と該直流電源の正極及び負極から遮断させる遮断状態とのいずれかの状態に制御可能に構成された第1スイッチ回路部と、該コイルの他端を、前記直流電源の正極に接続させる正極接続状態と該直流電源の負極に接続させる負極接続状態と該直流電源の正極及び負極から遮断させる遮断状態とのいずれかの状態に制御可能に構成された第2スイッチ回路部とを備えており、
各相のコイルへの通電時に前記直流電源から流れる電流に応じた出力を発生する電流検出手段と、
前記モータ通電回路を制御しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する処理を実行する異常検知処理手段とを備え、
前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第1相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態又は負極接続状態に制御することとを実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する第1異常検知処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第1異常検知処理を実行する。
この第1異常検出処理では、前記第1相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態又は負極接続状態に制御することとが実行される。
ここで、短絡もしくは断線等の異常が発生していない正常時には、上記第1異常検出処理の実行によって、第1相のコイルの両端のうちの一方が直流電源の正極に接続され、且つ、該第1相のコイルの両端のうちの他方が直流電源の負極に接続された状態となる。
このため、第1相のコイルに直流電源から励磁電流が通電される。
また、第2相のコイルは、その両端が直流電源の正極に接続された状態、あるいは、直流電源の負極に接続された状態となる(当該両端が短絡された状態になる)ので、該第2相のコイルに直流電源から励磁電流が流れることはない。
従って、正常時には、上記第1異常検出処理の実行によって、第1相のコイルだけに直流電源から励磁電流が通電されることとなる。
一方、第1異常検出処理において、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態に制御した場合において、第2相のコイルの一端又は他端と、第1相のコイルの両端のうち、直流電源の負極に接続される方の端部とが短絡する異常が発生している状況を想定する。
この場合、第1相のコイルの上記端部と、第2相のコイルの一端又は他端との間に直流電源から比較的大きな短絡電流(第1相のコイルをバイパスする短絡電流)が流れることとなる。
従って、前記電流検出手段により検出される電流が正常時に比べて大きなものとなる。このため、該電流検出手段の出力に基づいて、第2相のコイルの一端又は他端と、第1相のコイルの上記端部(直流電源の負極に接続される方の端部)とが短絡する異常の発生を検知できる。
また、第1異常検処理において、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を負極接続状態に制御した場合において、第2相のコイルの一端又は他端と、第1相のコイルの両端のうち、直流電源の正極に接続される方の端部とが短絡する異常が発生している状況を想定する。
この場合、第1相のコイルの上記端部と、第2相のコイルの一端又は他端との間に直流電源から比較的大きな短絡電流(第1相のコイルをバイパスする短絡電流)が流れることとなる。
従って、前記電流検出手段により検出される電流が正常時に比べて大きなものとなる。このため、第2相のコイルの一端又は他端と、第1相のコイルの上記端部(直流電源の正極に接続される方の端部)とが短絡する異常の発生を検知できる。
よって、第1発明によれば、ステッピングモータの2つの相のコイルの両方に励磁電流を通電することを行わずに、当該2つの相のコイルの一端同士の短絡異常の有無を検知することができる。
かかる第1発明では、前記第1相のコイルに接続されたモータ通電回路と、前記第2相のコイルに接続されたモータ通電回路とは、前記第1相のコイルの両端のうちの一方側の端部を接続する第1相側接続端子と前記第2相のコイルの両端のうちの一方側の端部を接続する第2相側接続端子とが隣接するように設けられている場合には、前記第1異常検知処理は、前記第1相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態又は負極接続状態に制御することとを、当該制御によって前記第1相側接続端子に接続される前記第1相のコイルの端部と前記第2相側接続端子に接続される前記第2相のコイルの端部とのうちの一方が前記直流電源の正極に接続され、且つ他方が前記直流電源の負極に接続されるように実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する処理を少なくとも含むことが好ましい(第2発明)。
すなわち、前記第1相側接続端子と前記第2相側接続端子とが隣接するように各相のモータ通電回路が設けられている場合、半田付け不良やゴミの付着等に起因して、当該接続端子同士の短絡が発生しやすい。従って、第1相のコイルと第2相のコイルとの端部同士が短絡する異常の発生を検知する上では、特に、第1相側接続端子に接続される第1相のコイルの端部と第2相側接続端子に接続される第2相のコイルの端部とが短絡する異常を確実に検知できることが望ましい。
この場合、第2発明における第1異常検知処理では、異常を検知するための各相のモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の制御は、上記の如く、前記第1相側接続端子に接続される前記第1相のコイルの端部と前記第2相側接続端子に接続される前記第2相のコイルの端部とのうちの一方が前記直流電源の正極に接続され、且つ他方が前記直流電源の負極に接続されるように実行される。
このため、第1相側接続端子に接続される第1相のコイルの端部と第2相側接続端子に接続される第2相のコイルの端部とが短絡する異常が発生した場合に、その異常の発生を適切に検知できることとなる。従って、第1相及び第2相のコイルの端部同士の短絡のうち、発生しやすい短絡による異常を高い確実性で検知できる。
補足すると、第1相のコイルの端部と第2相のコイルの端部との組のうち、各端部を接続する接続端子同士が隣接していない組については、該組の端部同士の短絡は一般には生じ難い。このように、第1相のコイルの端部と第2相のコイルの端部との組のうち、短絡が生じ難組については、当該組の端部同士の短絡を検知するための第1異常検知処理を省略してもよい。
前記第1発明又は第2発明では、前記異常検知処理手段は、前記第1異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第1閾値よりも大きい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
すなわち、第1相及び第2相のコイルの端部同士の短絡が発生した場合には、前記第1異常検知処理において、前記電流検出手段により検出される電流が正常時よりも大きなものとなる。従って、前記第1異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第1閾値よりも大きい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断することで、第1相及び第2相のコイルの端部同士が短絡する異常が発生した場合に、その異常の発生を適切に検知できる。
前記第1〜第3発明では、前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第1相及び第2相の一方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、他方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を遮断状態に制御することととを実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する第2異常検知処理をさらに実行するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
かかる第4発明によれば、前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第2異常検知処理をさらに実行する。
この第2異常検出処理では、前記第1相及び第2相の一方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、他方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を遮断状態に制御することととが実行される。
これにより、短絡等の異常が発生していない正常時には、上記第2異常検出処理の実行によって、第1相及び第2相のいずれの一方の相のコイルだけが通電対象のコイルとされ、該通電対象のコイルのみに直流電源から励磁電流が通電される。
一方、通電対象のコイルの断線(もしくは該通電対象のコイルと直流電源との間の通電経路の断線)、あるいは、通電対象のコイルの両端間の短絡というような異常が発生している場合には、該通電対象のコイルに励磁電流が流れなかったり、あるいは、該通電対象のコイルをバイパスする短絡電流が直流電源から流れる。
このため、前記電流検出手段により検出される電流がゼロとなったり、あるいは、正常時よりも大きなものとなる。従って、第2異常検知処理における電流検出手段の出力に基づいて、通電対象のコイルの断線(もしくは該通電対象のコイルと直流電源との間の通電経路の断線)、あるいは、通電対象のコイルの両端間の短絡というような異常の発生を検知できる。
よって、第4発明によれば、第1相及び第2相のコイルの端部同士が短絡する異常に加えて、各コイルが短絡もしくは断線するような異常も検知できる。
上記第4発明では、前記異常検知処理手段は、前記第2異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第2閾値よりも大きい場合、又は該第2閾値よりも小さい所定の第3閾値よりも小さい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断するように構成されていることが好ましい(第5発明)。
すなわち、第2異常検知処理における通電対象のコイルの断線(もしくは該通電対象のコイルと直流電源との間の通電経路の断線)が発生した場合には、電流検出手段により検出される電流がゼロとなる。また、該通電対象のコイルの両端間の短絡が発生した場合には、前記電流検出手段により検出される電流が正常時よりも大きなものとなる。
従って、前記第2異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第2閾値よりも大きい場合、又は該第2閾値よりも小さい所定の第3閾値よりも小さい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断することで、通電対象のコイルの断線(もしくは該通電対象のコイルと直流電源との間の通電経路の断線)が発生した場合、あるいは、通電対象のコイルの両端間の短絡が発生した場合に、それらの異常の発生を適切に検知できる。
なお、第5発明を前記第3発明に適用する場合、前記第2閾値は、前記第1閾値と同じ値であってもよい。
本発明の一実施形態におけるステッピングモータの制御システムの回路構成を示す図。 モータ通電回路の制御のための指令信号と出力との関係を示す図。 (a),(b)はステッピングモータの運転時のコイルの通電制御の仕方を示すタイミンングチャート。 (a)〜(d)は異常検知処理を説明するためのタイミングチャート。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1は、ステッピングモータ1の駆動制御を行うための回路システムの構成を示している。この回路システムは、本発明の異常検知装置の一実施形態としての機能を含んでいる。
ステッピングモータ1は、本実施形態では、A相コイル2A及びB相コイル2Bの2相のコイル2A,2Bがステータ(図示省略)に装着されたバイポーラ型のステッピングモータである。
このステッピングモータ1は、例えば給湯器の水量制御弁、あるいは、ガスコンロのガス量調整弁のアクチュエータ(動力源)として使用される。ただし、ステッピングモータ1は、給湯器、ガスコンロ以外の機器のアクチュエータとして使用されるものであってもよい。
なお、A相コイル2A、B相コイル2Bはそれぞれ、本発明における第1相コイル、第2相コイルに相当する。ただし、B相コイル2Bを第1相コイル、A相コイル2Aを第2相コイルとみなしてもよい。
図1に示す回路システムは、ステッピングモータ1の電源たる直流電源10と、該直流電源10からステッピングモータ1に給電するモータ駆動回路20と、ステッピングモータ1の作動をモータ駆動回路20を介して制御するコントロールユニット30とを備える。
直流電源10は、例えば電池により構成される。そして、本実施形態では、直流電源10の負極が接地極として接地されている。なお、直流電源10は、商用電源等の交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換器により構成されていてもよい。
モータ駆動回路20は、本実施形態ではIC化された回路である。このモータ駆動回路20は、ステッピングモータ1のA相コイル2Aに直流電源10から通電させるためのA相側のモータ通電回路21Aと、B相コイル2Bに直流電源10から通電させるためのB相側のモータ通電回路21Bと、これらのモータ通電回路21A,21Bに備えられた後述の半導体スイッチ素子のオンオフ制御を行うスイッチング制御部24とを内蔵している。
また、モータ駆動回路20は、接続端子として、電源端子Vcc、接地端子GND、指令信号入力端子IN1,IN2,IN3,IN4、及び出力端子OUT1,OUT2,OUT3,OUT4を有する。
接地端子GNDは、モータ駆動回路20の外部で直流電源10の負極と同電位に接地されている。
電源端子Vccは、接地端子GNDとの間で電源電力が供給される接続端子(電源電圧の入力端子)であり、モータ駆動回路20の外部で直流電源10の正極に接続されている。この場合、本実施形態では、電源端子Vccは、直流電源10からステッピングモータ1に供給される電流を検出するための電流検出用抵抗12を介して直流電源10の正極に接続されている。該電流検出用抵抗12は、本発明における電流検出手段に相当するものである。
なお、電源端子Vccと直流電源10の負極(接地極)との間(又は接地端子GNDとの間)には、電源端子Vccに印加される電源電圧を平滑化するためのコンデンサ11が接続されている。
出力端子OUT1,OUT2,OUT3,OUT4のうち、OUT1,OUT2は、A相側のモータ通電回路21AにA相コイル2Aを接続するための接続端子である。これらの出力端子OUT1,OUT2は、それぞれ、モータ駆動回路20の外部でA相コイル2Aの一端、他端に適宜の接続ケーブル(通電線)を介して接続される。
また、出力端子OUT3,OUT4は、B相側のモータ通電回路21BにB相コイル2Bを接続するための接続端子である。これらの出力端子OUT3,OUT4は、それぞれ、モータ駆動回路20の外部でB相コイル2Bの一端、他端に適宜の接続ケーブル(通電線)を介して接続される。
これらの出力端子OUT1,OUT2,OUT3,OUT4は、モータ駆動回路20の一側面に互いに近接して順番に並ぶように配置されている。そして、出力端子OUT2、OUT3は、それぞれ本発明における第1相側接続端子、第2相側接続端子に相当するものである。
なお、A相コイル2Aを第2相のコイル、B相コイル2Bを第1相のコイルとみなした場合には、出力端子OUT2、OUT3は、それぞれ本発明における第2相側接続端子、第1相側接続端子に相当する。
指令信号入力端子IN1,IN2,IN3,IN4のうち、IN1,IN2は、A相側のモータ通電回路21Aを制御する指令信号をスイッチング制御部24に入力するための接続端子、IN3,IN4は、B相側のモータ通電回路21Bを制御する指令信号をスイッチング制御部24に入力するための接続端子である。
これらの指令信号入力端子IN1,IN2,IN3,IN4は、モータ駆動回路20の外部で、コントロールユニット30に適宜の接続ケーブルを介して(あるいは、回路基板の配線パターンを介して)接続されている。
この場合、指令信号入力端子IN1,IN2,IN3,IN4にコントロールユニット30から入力される指令信号は、ハイ(H)又はロー(L)の2値レベルの信号である。以降、ハイレベルの指令信号をHレベルの指令信号、ローレベルの指令信号をLレベルの指令信号という。
そして、指令信号入力端子IN1,IN2に付与される指令信号の組み合わせに応じて、A相側のモータ通電回路21Aの動作状態(ひいては、A相側のモータ通電回路21Aから出力端子OUT1,OUT2に付与される電位レベル)が規定されるようになっている。
同様に、指令信号入力端子IN3,IN4に付与される指令信号の組み合わせに応じて、B相側のモータ通電回路21Bの動作状態(ひいては、B相側のモータ通電回路21Bから出力端子OUT3,OUT4に付与される電位レベル)が規定されるようになっている。
各相のモータ通電回路21A,21Bは、いずれも同じ構成の回路である。具体的には、各相のモータ通電回路21A,21Bは、所謂、Hブリッジ型のスイッチング回路である。
さらに詳細には、各相のモータ通電回路21A,21Bは、半導体スイッチ素子S1,S2を含む第1スイッチ回路部22と、半導体スイッチ素子S3,S4を含む第2スイッチ回路部23とにより構成されている。半導体スイッチ素子S1〜S4は、例えばトランジスタ(図示例ではバイポーラトランジスタ)により構成され、そのオンオフを制御可能である。なお、半導体スイッチ素子S1〜S4は、例えばFET(電界効果トランジスタ)もしくはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等により構成されていてもよい。
第1スイッチ回路部22は、半導体スイッチ素子S1にダイオードD1を並列に接続してなるスイッチ部と、半導体スイッチ素子S2にダイオードD2を並列に接続してなるスイッチ部とを、電源端子Vccと接地端子GNDとの間に直列に接続して構成されている。
同様に、第2スイッチ回路部23は、半導体スイッチ素子S3にダイオードD3を並列に接続してなるスイッチ部と、半導体スイッチ素子S4にダイオードD4を並列に接続してなるスイッチ部とを、電源端子Vccと接地端子GNDとの間に直列に接続して構成されている。
従って、第1スイッチ回路部22及び第2スイッチ回路部23は電源端子Vccと接地端子GNDとの間に並列に接続されている。
なお、半導体スイッチS1〜S4のそれぞれの通電可能な方向は、電源端子Vcc側(正極側)から接地端子GND側(負極側)に向かう向きである。また、ダイオードD1〜D4のそれぞれの通電可能な方向(順方向)は、接地端子GND側(負極側)から電源端子Vcc側(正極側)に向かう向きである。
そして、A相側のモータ通電回路21Aにおいては、第1スイッチ回路部22の電源端子Vcc側のスイッチ部と接地端子GND側のスイッチ部との間の中点が、モータ駆動回路20の内部においてA相コイル2Aの一端に接続された出力端子OUT1に導通されている。
さらにA相側のモータ通電回路21Aの第2スイッチ回路部23の電源端子Vcc側のスイッチ部と接地端子GND側のスイッチ部との間の中点が、モータ駆動回路20の内部においてA相コイル2Aの他端に接続された出力端子OUT2に導通されている。
また、B相側のモータ通電回路21Bにおいては、第1スイッチ回路部22の電源端子Vcc側のスイッチ部と接地端子GND側のスイッチ部との間の中点が、モータ駆動回路20の内部においてB相コイル2Bの一端に接続された出力端子OUT3に導通されている。
さらにB相側のモータ通電回路21Bの第2スイッチ回路部23の電源端子Vcc側のスイッチ部と接地端子GND側のスイッチ部との間の中点が、モータ駆動回路20の内部においてB相コイル2Bの他端に接続された出力端子OUT4に導通されている。
モータ通電回路21A,21Bは、上記の如く構成されているので、それぞれの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフ制御によって、各相のコイル2A,2Bの両端のそれぞれを、電源端子Vcc又は接地端子GNDに導通させること(ひいては、電源端子Vccを介して直流電源10の正極に接続したり、あるいは、接地端子GNDを介して直流電源10の負極に接続すること)が可能となっている。
スイッチング制御部24は、モータ駆動回路20の内部で入力端子IN1〜IN4に導通されている。このスイッチング制御部24は、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号の組に応じて、A相側のモータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフを制御すると共に、入力端子IN3,IN4に入力される指令信号の組に応じてB相側のモータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフを制御するように構成された回路部である。
この場合、スイッチング制御部24は、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号の組に応じて、出力端子OUT1,OUT2の出力(電位)が図2に示す状態になるように、A相側のモータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフを制御する。
具体的には、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号のレベルがそれぞれLレベル、Lレベルである場合には、スイッチング制御部24は、モータ通電回路21Aの半導体スイッチS1〜S4の全てをオフ状態に制御することで、出力端子OUT1,OUT2の両方をオフ状態にする。この状態は、A相コイル2Aの両端が、直流電源10の正極及び負極から遮断された状態(遮断状態)である。
また、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号のレベルがそれぞれHレベル、Lレベルである場合には、スイッチング制御部24は、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1,S2,S3,S4をそれぞれオン状態、オフ状態、オフ状態、オン状態に制御することで、出力端子OUT1の出力をHレベル(ハイレベル)、出力端子OUT2の出力をLレベル(ローレベル)にする。
この状態は、A相コイル2Aの出力端子OUT1側の一端が直流電源10の正極に接続された状態(正極接続状態)となると共に、A相コイル2Aの出力端子OUT2側の他端が直流電源10の負極に接続された状態(負極接続状態)となって、A相コイル2Aに出力端子OUT1側から出力端子OUT2側に励磁電流を流す電圧が印加される状態である。
また、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号のレベルがそれぞれLレベル、Hレベルである場合には、スイッチング制御部24は、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1,S2,S3,S4をそれぞれオフ状態、オン状態、オン状態、オフ状態に制御することで、出力端子OUT1の出力をLレベル(ローレベル)、出力端子OUT2の出力をHレベル(ハイレベル)にする。
この状態は、A相コイル2Aの出力端子OUT1側の一端が直流電源10の負極に接続された状態(負極接続状態)となると共に、A相コイル2Aの出力端子OUT2側の他端が直流電源10の正極に接続された状態(正極接続状態)となって、A相コイル2Aに出力端子OUT2側から出力端子OUT1側に励磁電流を流す電圧が印加される状態である。
また、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号のレベルがそれぞれHレベル、Hレベルである場合には、スイッチング制御部24は、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1,S2,S3,S4をそれぞれオフ状態、オン状態、オフ状態、オン状態に制御することで、出力端子OUT1,OUT2の両方の出力をLレベル(ローレベル)にする。
この状態は、A相コイル2Aの両端が同電位(本実施形態では接地電位)に接続(すなわち短絡)された状態となるため、直流電源10からA相コイル2Aに励磁電流が通電されることはないものの、ステッピングモータ1のロータ(図示省略)が回転しようとすると、該ロータに制動力が作用する状態である。
B相側のモータ通電回路21Bについては、スイッチング制御部24は、入力端子IN3,IN4に入力される指令信号の組に応じて、出力端子OUT3,OUT4の出力(電位)が図2に示す状態になるように、B相側のモータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフを制御する。
この場合、B相側のモータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4のオンオフの制御の仕方は、A相側のモータ通電回路21Bと同じである。従って、入力端子IN3,IN4に入力される指令信号の組と出力端子OUT3,OUT4の出力(電位)との対応関係は、入力端子IN1,IN2に入力される指令信号の組と出力端子OUT1,OUT2の出力(電位)との対応関係と同じである。
コントロールユニット30は、マイクロコンピュータ、あるいは、CPU、RAM、ROM等を含む電子回路ユニットにより構成される。このコントロールユニット30には、前記電流検出用抵抗12の発生電圧が、増幅器13を介して入力される。電流検出用抵抗12の発生電圧は、該抵抗12に流れる電流(直流電源10からステッピングモータ1への通電電流)に比例する電圧であり、以降、これを電流検出信号Viという。
そして、コントロールユニット30は、実装されるプログラムを実行することで実現される機能、あるいは、ハードウェア構成により実現される機能として、各相のコイル2A,2Bの断線、短絡等の異常の有無を検知する処理を実行する異常検知処理部31を備えている。
異常検知処理部31は、本発明における異常検知処理手段に相当するものであり、ステッピングモータ1の運転停止状態で、モータ通電回路21A,21Bを所定の動作状態にスイッチング制御部24を介して制御しつつ、電流検出用抵抗12から増幅器13を介してコントロールユニット30に入力される電流検出信号Viを監視する。そして、異常検知処理部31は、電流検出信号Viの大きさを、あらかじめ設定された所定の閾値と比較することで、回路システム異常の有無を検知する。
この場合、異常検知処理部31の処理による検知対象の異常は、本実施形態では、各相のコイル2A又は2Bの短絡(コイル2A又は2Bの両端間の短絡)、各相のコイル2A又は2Bの断線(もしくは、直流電源と各相のコイル2A又は2Bとの間の通電経路の断線)、あるいは、コイル2A及び2Bの特定の端部同士の短絡(詳しくは、コイル2AのOUT2側の端部と、コイル2BのOUT3側の端部との間の短絡)である。
次に、本実施形態の作動(異常検知処理部31の処理の詳細等)を説明する。
ステッピングモータ1の運転時には、コントロールユニット30は、例えば2相励磁方式で、ステッピングモータ1のロータ(図示省略)を回転させるように指令信号を生成して、該指令信号をモータ駆動回路20の入力端子IN1〜IN4に入力する。
この場合、モータ駆動回路20の入力端子IN1〜IN4に入力される指令信号は、図3(a)又は図3(b)に示すパターンで生成される。なお、図3(a)は、ステッピングモータ1のロータを反時計周り方向に回転させる場合の指令信号のパターンを示し、図3(b)は、ステッピングモータ1のロータを時計周り方向に回転させる場合の指令信号のパターンを示している。
かかる指令信号に応じてスイッチング制御部24が各相のモータ通電回路21A,21Bを制御する。これによりA相、B相の各相のコイル2A,2Bには、電流の向きが周期的に切替わるように直流電源10から通電される。また、コイル2Aの電流の向きの切換え(入力端子IN1,IN2に入力される指令信号の組の切換)と、コイル2Bの電流の向きの切換(入力端子IN3,IN4に入力される指令信号の組の切換)とは、タイミングをずらして行われる。
また、コントロールユニット30は、ステッピングモータ1の運転停止状態で、異常の有無を検知する処理を異常検知処理部31により実行する。
本実施形態では、この異常検知処理部31の処理は、例えば、ステッピングモータ1の運転の要求があった場合(ステッピングモータ1を備える給湯器、ガスコンロ等の機器の運転開始時等)に、ステッピングモータ1の実際の運転を開始する直前に実行される。
具体的には、コントロールユニット30の異常検知処理部31は、ステッピングモータ1の運転の開始前に、図4(a)に示すSTEP1、2、3、4、5の各処理工程の期間(既定の時間間隔の期間)で、図示のパターンの指令信号の組をモータ駆動回路20の入力端子IN1〜IN4に入力することを順次実行する。
なお、STEP1〜4の処理がそれぞれ本発明における第2異常検知処理に相当し、STEP5の処理が本発明における第1異常検知処理に相当する。
STEP1では、入力端子IN1だけにHレベルの指令信号が入力され、他の入力端子IN2、IN3、IN4には、Lレベルの指令信号が入力される。
このとき、A相コイル2Aに、出力端子OUT1側からOUT2側に向かう励磁電流を直流電源10から通電するように、A相側のモータ通電回路21Aがスイッチング制御部24により制御される。詳しくは、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオン、オフ、オフ、オンとなる(ひいては、A相コイル2AのOUT1側の一端が正極接続状態、OUT2側の他端が負極接続状態となる)ように制御される。
そして、B相側のモータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4はいずれもオフとなるように制御される。このため、B相コイル2Bの両端は、直流電源10から遮断される。
また、STEP2では、入力端子IN2だけにHレベルの指令信号が入力され、他の入力端子IN1、IN3、IN4には、Lレベルの指令信号が入力される。
このとき、A相コイル2Aに、出力端子OUT2側からOUT1側に向かう励磁電流(STEP1と逆向きの励磁電流)を直流電源10から通電するように、A相側のモータ通電回路21Aがスイッチング制御部24により制御される。詳しくは、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオフ、オン、オン、オフとなる(ひいては、A相コイル2AのOUT2側の一端が正極接続状態、OUT1側の他端が負極接続状態となる)ように制御される。そして、STEP1と同様に、B相コイル2Bの両端は、直流電源10から遮断される。
また、STEP3では、入力端子IN3だけにHレベルの指令信号が入力され、他の入力端子IN1、IN2、IN4には、Lレベルの指令信号が入力される。
このとき、B相コイル2Bに、出力端子OUT3側からOUT4側に向かう励磁電流を直流電源10から通電するように、B相側のモータ通電回路21Bがスイッチング制御部24により制御される。詳しくは、モータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオン、オフ、オフ、オンとなる(ひいては、B相コイル2BのOUT3側の一端が正極接続状態、OUT4側の他端が負極接続状態となる)ように制御される。
そして、A相側のモータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4はいずれもオフとなるように制御される。このため、A相コイル2Aの両端は、直流電源10から遮断される。
また、STEP4では、入力端子IN4だけにHレベルの指令信号が入力され、他の入力端子IN1、IN2、IN3には、Lレベルの指令信号が入力される。
このとき、B相コイル2Bに、出力端子OUT4側からOUT3側に向かう励磁電流(STEP3と逆向きの励磁電流)を直流電源10から通電するように、B相側のモータ通電回路21Bがスイッチング制御部24により制御される。詳しくは、モータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオフ、オン、オン、オフとなる(ひいては、B相コイル2BのOUT4側の一端が正極接続状態、OUT3側の他端が負極接続状態となる)ように制御される。そして、STEP3と同様に、A相コイル2Aの両端は、直流電源10から遮断される。
以上のように、STEP1〜4では、それぞれ、A相コイル2A及びB相コイル2Bのいずれか一方にだけ、一方向の励磁電流を通電し、且つ他方のコイル2A又は2Bの両端を直流電源10から遮断する(該両端を電気的な開放端にする)ようにモータ通電回路21A,21Bが制御される。そして、STEP1〜4のそれぞれで、通電対象のコイル2A又は2Bと、通電方向との組み合わせが互いに異なるものとされる。
ここで、STEP1〜4のそれぞれにおいて、通電対象のコイル2A又は2Bへの通電が正常に行われる場合には、概ね所定の範囲内の大きさの励磁電流が電流検出用抵抗12を介して通電対象のコイル2A又は2Bに流れる。
このため、コントロールユニット30に電流検出用抵抗12から入力される電流検出信号Viの大きさは、例えば図4(b)に示すように、所定の第1閾値TH1と第2閾値TH2(<TH1)との間の範囲内に収まる。
一方、A相コイル2A又はB相コイル2Bの断線(もしくはコイル2A又はコイル2Bと直流電源10との間の通電経路の断線)が発生した場合には、STEP1〜4のいずれかで、通電対象のコイル2A又は2Bに電流が流れないため、電流検出信号Viの大きさがゼロ(<TH2)となる。
例えばA相コイル2Aの断線(もしくはコイル2Aと直流電源10との間の通電経路の断線)が発生した場合には、図4(c)に示すように、STEP1及び2において、電流検出信号Viの大きさが第2閾値TH2よりも小さくなる。
なお、このことは、B相コイル2Bの断線(もしくはコイル2Bと直流電源10との間の通電経路の断線)が発生した場合でも同様である。この場合には、STEP3及び4において、電流検出信号Viの大きさが第2閾値TH2よりも小さくなる。
また、A相コイル2A又はB相コイル2Bの短絡(出力端子OUT1,OUT2間、あるいは、OUT3,OUT4間の短絡)が発生した場合には、STEP1〜4のいずれかで、直流電源10から通電対象のA相コイル2A又はB相コイル2Bをバイパスする短絡経路で電流が流れることとなるために、電流検出用抵抗12に、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなるような過大な電流が流れる。
例えばB相コイル2Bの短絡が発生した場合には、図4(d)に示すように、STEP3及び4において、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなる。
なお、このことは、A相コイル2Aの短絡が発生した場合でも同様である。この場合には、STEP1及び2において、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなる。
そこで、異常検知処理部31は、STEP1〜4のいずれかで、電流検出信号Viの大きさが所定の第1閾値TH1を超えた場合には、通電対象のA相コイル2A又はB相コイル2Bの短絡(出力端子OUT1,OUT2間、あるいは、OUT3,OUT4間の短絡)による異常が発生したと判断する。
また、異常検知処理部31は、STEP1〜4のいずれかで、電流検出信号Viの大きさが所定の第2閾値TH2を下回るものとなっている場合には、通電対象のA相コイル2A又はB相コイル2Bの断線(もしくは、通電対象のA相コイル2A又はB相コイル2Bと直流電源10との間の通電経路の断線)による異常が発生したと判断する。
なお、上記第1閾値TH1及び第2閾値TH2は、あらかじめ実験等に基づき設定されている。この場合、第1閾値TH1は、本発明における第1閾値に相当するものであると同時に、本発明における第2閾値に相当するものでもある。また、第2閾値TH2は、本発明における第3閾値に相当するものである。
次に、STEP1〜4に続くSTEP5では、入力端子IN1,IN4のうちの一方、例えば入力端子IN1にLレベルの指令信号が入力され、残りの3つの入力端子IN2,IN3,IN4にHレベルの指令信号が入力される。
このとき、A相コイル2Aに、出力端子OUT2側からOUT1側に向かう励磁電流を直流電源10から通電するように、A相側のモータ通電回路21Aがスイッチング制御部24により制御される。詳しくは、モータ通電回路21Aの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオフ、オン、オン、オフとなる(ひいては、A相コイル2AのOUT2側の一端が正極接続状態、OUT1側の他端が負極接続状態となる)ように制御される。
また、B相側のモータ通電回路21Bの半導体スイッチ素子S1〜S4がそれぞれオフ、オン、オフ、オンとなるように制御される。すなわち、B相コイル2Bの両端が負極接続状態となるようにモータ通電回路21Bが制御される。
本実施形態では、出力端子OUT2とOUT3とが隣接しているので、半田不良やゴミの付着等に起因して、出力端子OUT2,OUT3間の短絡(A相コイル2AのOUT2側の端部とB相コイル2BのOUT3側の端部との間の短絡)が発生する場合もある。
ここで、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生していても、A相コイル2A又はB相コイル2Bの短絡、あるいは、A相コイル2A又はB相コイル2Bの断線(もしくはコイル2A又は2Bと直流電源10との間の断線)がいずれも発生していない状況であれば、前記STEP1〜4では、通電対象のコイル2A又は2Bに正常に電流が流れる。このため、この状況では、前記STEP1〜4において、電流検出信号Viの大きさは、第1閾値TH1と第2閾値TH2との間に収まる。従って、異常検知処理部31は、STEP1〜4では異常の発生を検知しない。
一方、STEP5では、A相コイル2AのOUT2側の一端が正極接続状態、B相コイル2BのOUT3側の一端が負極接続状態となる。このため、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生している場合には、直流電源10からA相コイル2Aをバイパスする短絡経路で電流が流れることとなる。従って、電流検出用抵抗12に、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなるような過大な電流が流れる。
このため、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生している場合には、図4(e)に示すように、STEP5において、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなる。
そこで、異常検知処理部31は、STEP1〜4で電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1と第2閾値TH2との間の範囲に収まっている場合において、STEP5で、電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1を超えた場合には、出力端子OUT2,OUT3間の短絡(換言すれば、A相コイル2AのOUT2側の端部とB相コイル2BのOUT3側の端部との間の短絡)による異常が発生したと判断する。
なお、A相コイル2Aの短絡、A相コイル2Aの断線(もしくはA相コイル2Aと直流電源10との間の通電経路の断線)、及び出力端子OUT2,OUT3間の短絡がいずれも発生していない場合には、STEP5では、B相コイル2B側の短絡もしくは断線の有無に係らず、A相コイル2Aだけに正常に電流が流れることとなる。従って、この場合には、電流検出信号Viの大きさは、図4(b)あるいは図4(d)に例示する如く、第1閾値TH1と第2閾値TH2との間の範囲に収まる。
補足すると、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生していない場合であっても、A相コイル2Aの短絡が発生している場合には、STEP5では、STEP1,2と同様に電流検出信号Viの大きさが第1閾値TH1よりも大きくなる。
さらに、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生していない場合であっても、A相コイル2Aの断線(もしくはA相コイル2Aと直流電源10との間の通電経路の断線)が発生している場合には、STEP5では、STEP1,2と同様に電流検出信号Viの大きさが第2閾値TH1よりも小さくなる(図4(c)を参照)。
異常検知処理部31は、以上の如く、ステッピングモータ1の運転開始前に、STEP1〜5の処理を実行することで、短絡もしくは断線による異常の有無を検知する。
これにより、ステッピングモータ1の運転停止状態で、各相のコイル2A,2Bの短絡、あるいは、各相のコイル2A,2Bの断線(もしくはコイル2A又は2Bと直流電源10との間の通電経路の断線)による異常を検知することに加えて、出力端子OUT2,OUT3間の短絡(コイル2A,2Bの特定の端部同士の短絡)による異常を検知することができる。
そして、コントロールユニット30は、STEP1〜5のいずれでも異常検知処理部31により異常が検知されない場合には、ステッピングモータ1の実際の運転を開始する。また、STEP1〜5のいずれかで異常検知処理部31により異常が検知された場合には、コントロールユニット30は、エラー警報等を出力する。
かかる本実施形態における異常検知処理部31の処理では、上記の短絡や断線が発生していない正常時には、STEP1〜5のそれぞれにおいて、A相コイル2A及びB相コイル2Bのいずれか一方だけに直流電源10から励磁電流が通電されるので、各STEP1〜5でのステッピングモータ1のロータの回転位置を、コントロールユニット30で特定可能な位置に精度よく規定できる。このため、ステッピングモータ1の運転開始後におけるロータの回転制御を高い信頼性で適切に行うことができる。
次に、以上説明した実施形態の変形態様をいくつか説明する。
以上説明した実施形態では、STEP5において、入力端子IN1にLレベルの指令信号を入力する代わりに、入力端子IN4にLレベルの指令信号を入力し、残りの3つの入力端子IN1,IN2,IN3にHレベルの指令信号が入力してもよい。この場合、B相コイル2BのOUT3側の一端が正極接続状態(Hレベル状態)、OUT4側の他端が負極接続状態(Lレベル状態)となると共に、A相コイル2Aの両端が負極接続状態(Lレベル状態)となるようにモータ通電回路21A,21Bが制御されることとなる。
このようにした場合であっても、出力端子OUT2,OUT3間の短絡が発生している場合には、STEP5において、直流電源10から短絡経路を通って電流が流れることとなって、電流検出信号Viが第1閾値TH1を超えるようになる。
また、前記実施形態では、STEP5で、出力端子OUT2,OUT3間の短絡の有無を検知するようにしたが、この検知の代わりに、あるいは、この検知に加えて、出力端子OUT1,OUT3間の短絡の有無、あるいは、OUT1,OUT4間の短絡の有無、あるいは、OUT2,OUT4間の短絡の有無を検知するようにすることも可能である。
出力端子OUT1,OUT3間の短絡の有無を検知する場合には、例えば、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれHレベル、Lレベル、Hレベル、Hレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Hレベル,Lレベル,Lレベル,Lレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御すればよい。
あるいは、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれHレベル、Hレベル、Hレベル、Lレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Lレベル,Lレベル,Hレベル,Lレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御してもよい。
また、出力端子OUT1,OUT4間の短絡の有無を検知する場合には、例えば、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれHレベル、Lレベル、Hレベル、Hレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Hレベル,Lレベル,Lレベル,Lレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御すればよい。
あるいは、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれHレベル、Hレベル、Lレベル、Hレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Lレベル,Lレベル,Lレベル,Hレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御してもよい。
また、OUT2,OUT4間の短絡の有無を検知する場合には、例えば、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれLレベル、Hレベル、Hレベル、Hレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Lレベル,Hレベル,Lレベル,Lレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御すればよい。
あるいは、入力端子IN1〜IN4に入力する指令信号をそれぞれHレベル、Hレベル、Lレベル、Hレベルとする(ひいては、OUT1〜OUT4のそれぞれの出力(電位)を、Lレベル,Lレベル,Lレベル,Hレベルとする)ようにモータ通電回路21A,21Bを制御してもよい。
また、各相のモータ通電回路21A,21Bが、その電源端子Vcc側の半導体スイッチS1,S3の両方を同時にオン状態に制御することが可能に構成されている場合には、STEP5において、A相コイル2Aの両端を正極接続状態にすると共に、B相コイル2BのOUT3側の一端を負極接続状態、OUT4側の他端を正極接続状態するようにモータ通電回路21A,21Bを制御するようにしてもよい。
あるいは、B相コイル2Bの両端を正極接続状態にすると共に、A相コイル2BのOUT2側の一端を負極接続状態、OUT1側の他端を正極接続状態するようにモータ通電回路21A,21Bを制御するようにしてもよい。
このようにしても、出力端子OUT2,OUT3間の短絡の有無を検知できる。
このとこは、出力端子OUT1,OUT3間の短絡の有無、あるいは、OUT1,OUT4間の短絡の有無、あるいは、OUT2,OUT4間の短絡の有無を検知する場合でも同様である。
また、前記実施形態では、異常検知処理部31の処理では、STEP1〜5の処理をこの順番に実行するようにしたが、これらの処理の順番は任意の順番でよい。例えば、STEP5の処理を実行した後に、STEP1〜4の処理を実行するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ステッピングモータ1の運転開始前に異常検知処理部31の処理を実行するようにしたが、ステッピングモータ1の運転停止中の任意のタイミングで異常検知処理部31の処理を実行するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、モータ通電回路21A,21B及びスイッチング制御部24を単一のICにより構成したが、これらを回路基板上に各別に構成してもよい。
また、前記実施形態では、直流電源10の負極を接地するようにしたが、直流電源10の正極を接地するように構成してもよい。
1…ステッピングモータ、2A…A相コイル(第1相のコイル)、2B…B相コイル(第2相のコイル)、10…直流電源、12…電流検出用抵抗(電流検出手段)、21A,21B…モータ通電回路、22…第1スイッチ回路部、23…第2スイッチ回路部、31…異常検知処理部(異常検知処理手段)、STEP1〜4…第2異常検知処理、STEP5…第1異常検知処理。

Claims (5)

  1. 第1相及び第2相の2相のコイルを有するステッピングモータと、各相のコイルに直流電源から通電させるべく各相のコイルに各々接続されたモータ通電回路とを備える回路システムの異常の有無を検知する異常検知装置であって、
    前記各相のコイルにそれぞれ対応する前記モータ通電回路は、該モータ通電回路が接続されたコイルの一端を、前記直流電源の正極に接続させる正極接続状態と該直流電源の負極に接続させる負極接続状態と該直流電源の正極及び負極から遮断させる遮断状態とのいずれかの状態に制御可能に構成された第1スイッチ回路部と、該コイルの他端を、前記直流電源の正極に接続させる正極接続状態と該直流電源の負極に接続させる負極接続状態と該直流電源の正極及び負極から遮断させる遮断状態とのいずれかの状態に制御可能に構成された第2スイッチ回路部とを備えており、
    各相のコイルへの通電時に前記直流電源から流れる電流に応じた出力を発生する電流検出手段と、
    前記モータ通電回路を制御しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する処理を実行する異常検知処理手段とを備え、
    前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第1相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態又は負極接続状態に制御することとを実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する第1異常検知処理を実行するように構成されていることを特徴とするステッピングモータの回路システムの異常検知装置。
  2. 請求項1記載のステッピングモータの回路システムの異常検知装置において、
    前記第1相のコイルに接続されたモータ通電回路と、前記第2相のコイルに接続されたモータ通電回路とは、前記第1相のコイルの両端のうちの一方側の端部を接続する第1相側接続端子と前記第2相のコイルの両端のうちの一方側の端部を接続する第2相側接続端子とが隣接するように設けられており、
    前記第1異常検知処理は、前記第1相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、前記第2相のコイルに接続された前記モータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を正極接続状態又は負極接続状態に制御することとを、当該制御によって前記第1相側接続端子に接続される前記第1相のコイルの端部と前記第2相側接続端子に接続される前記第2相のコイルの端部とのうちの一方が前記直流電源の正極に接続され、且つ他方が前記直流電源の負極に接続されるように実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する処理を少なくとも含むことを特徴とするステッピングモータの回路システムの異常検知装置。
  3. 請求項1又は2記載のステッピングモータの回路システムの異常検知装置において、
    前記異常検知処理手段は、前記第1異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第1閾値よりも大きい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断するように構成されていることを特徴とするステッピングモータの回路システムの異常検知装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のステッピングモータの回路システムの異常検知装置において、
    前記異常検知処理手段は、前記ステッピングモータの運転停止時に、前記第1相及び第2相の一方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の一方を正極接続状態、他方を負極接続状態に制御することと、他方の相のコイルに接続されたモータ通電回路の第1スイッチ回路部及び第2スイッチ回路部の両方を遮断状態に制御することととを実行しつつ、前記電流検出手段の出力に基づいて前記回路システムの異常の有無を検知する第2異常検知処理をさらに実行するように構成されていることを特徴とするステッピングモータの回路システムの異常検知装置。
  5. 請求項4記載のステッピングモータの回路システムの異常検知装置において、
    前記異常検知処理手段は、前記第2異常検知処理において前記電流検出手段の出力により示される電流の大きさが所定の第2閾値よりも大きい場合、又は該第2閾値よりも小さい所定の第3閾値よりも小さい場合に、前記回路システムの異常が有ると判断するように構成されていることを特徴とするステッピングモータの回路システムの異常検知装置。
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