JP7017075B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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本発明は、ガスやオイル等の燃料を用いて燃焼動作を行う燃焼装置に関し、たとえば、給湯装置やガスコンロ、ガスファンヒータ等に用いて好適なものである。
給湯装置やガスコンロ、ガスファンヒータ等の燃焼装置では、燃料の供給量や給湯量の調節のために、種々の電磁弁が用いられている。これら電磁弁の駆動は、通常、ステッピングモータを用いて行われる。ステッピングモータの故障を診断する装置として、たとえば、以下の特許文献1に記載の装置が知られている。
特開平6-78596号公報
しかしながら、ステッピングモータでは、燃焼装置の電源部に配備された過電流保護回路が動作しない程度の抵抗値で短絡する故障が起こり得る。ステッピングモータが完全な短絡状態に陥った場合は、過電流保護回路により電源供給が遮断されて燃焼装置の機能が停止する。しかし、上記のような短絡故障が生じた場合は、過電流保護回路が機能することなく、ステッピングモータやその他の電子部品に電源が供給され続ける。従来の回路構成では、このような場合に、ステッピングモータや電子部品に異常な発熱が生じ得ることを適切に検出することができなかった。
かかる課題に鑑み、本発明は、過電流保護回路が動作しない程度の抵抗値をもってステッピングモータに短絡故障が生じた場合に、そのことを適切に検出することが可能な燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係る燃焼装置は、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの異常を検出する異常検出部と、を備える。ここで、前記異常検出部は、前記ステッピングモータに異常検出用の電圧を付与する電圧付与部と、前記ステッピングモータのコイルに直列に接続された抵抗と、を備え、前記異常検出用の電圧を前記コイルと前記抵抗とで分圧した電圧と、所定の閾値とに基づいて、前記ステッピングモータの故障を検出する。前記異常検出部は、前記燃焼装置の使用開始時に前記分圧した電圧に基づく値を取得し、取得した前記値に基づいて前記閾値を設定する。
過電流保護回路が動作しない程度の抵抗値をもってステッピングモータに短絡故障が生じた場合、異常検出用の電圧をコイルと抵抗とで分圧した電圧の値が正常動作時の電圧の値に対して変化する。本態様に係る燃焼装置によれば、この変化を所定の閾値に基づいて検出できる。よって、ステッピングモータに生じた上記短絡故障を適切に検出できる。また、燃焼装置の使用開始時に取得された分圧した電圧に基づく値から閾値が設定されるため、ステッピングモータごとに分圧した電圧に個体差がある場合も、ステッピングモータにおける上記短絡故障を適切に検出することができる。
なお、「使用開始時」とは、必ずしも、燃焼装置に最初に電源が投入されるタイミングに限られず、たとえば、燃焼装置に最初に電源が投入されたタイミングと等価な状態にステッピングモータがあると想定され得る期間(たとえば、最初の電源投入から数日間)をも含むものである。
また、使用開始時に取得された電圧の値に基づいて設定される閾値は、必ずしも所定の値に固定されなくともよく、たとえば、ステッピングモータの経年変化等の変動要因を考慮して、随時、変更されてもよい。
本態様に係る燃焼装置において、前記異常検出部は、前記ステッピングモータの各相の前記コイルごとに前記異常検出用の電圧を付与して前記ステッピングモータの故障を検出するよう構成され得る。この構成によれば、各相のコイルごとに上記短絡故障を検出でき、ステッピングモータにおける上記短絡故障をより精緻に検出できる。
本態様に係る燃焼装置において、前記抵抗は、電源電圧を前記ステッピングモータが動作しないレベルに降下させる抵抗値に設定され得る。この構成によれば、異常検出処理の際にステッピングモータが駆動されることを防止でき、燃焼装置に誤動作が生じることを防ぐことができる。
本態様に係る燃焼装置において、前記異常検出部は、前記燃焼装置の電源投入時に前記ステッピングモータの前記故障の検出を実行するよう構成され得る。この構成によれば、ステッピングモータに故障が生じた状態で燃焼装置が使用開始されることを防ぐことができる。
また、本態様に係る燃焼装置において、前記異常検出部は、装置が省電力モードから通常モードに復帰したことに基づいて、前記ステッピングモータの前記故障の検出を実行するよう構成され得る。この構成によれば、ステッピングモータに故障が生じた状態で通常の燃焼動作が実行されることを防ぐことができる。
本態様に係る燃焼装置において、前記ステッピングモータは、たとえば、所定の弁を駆動するためものとされ得る。
また、本態様に係る燃焼装置は、たとえば、給湯装置とされ得る。ただし、本態様に係る燃焼装置は、給湯装置に限らず、ガスコンロやガスファンヒータ等の他の燃焼装置であってもよい。
以上のとおり、本発明によれば、過電流保護回路が動作しない程度の抵抗値をもってステッピングモータに短絡故障が生じた場合に、そのことを適切に検出することが可能な燃焼装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る給湯装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態に係るステッピングモータの駆動回路の構成を示す図である。 図3は、実施形態に係るステッピングモータの故障を検出するための回路が追加されたステッピングモータの駆動回路の構成を示す図である。 図4は、実施形態に係るステッピングモータの故障を検出するための制御を示すフローチャートである。 図5(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係るステッピングモータの故障検出処理の実行タイミングの設定制御を示すフローチャートである。 図6(a)は、変更例に係るステッピングモータの故障検出に用いる閾値の設定制御を示すフローチャートである。図6(b)、(c)は、それぞれ、変更例に係るステッピングモータの故障検出に用いる閾値の算出方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、ガス式の給湯装置に本発明を適用したものである。
図1は、給湯装置10の構成を示す図である。
給湯器100は、外装ケース101と、外装ケース101の前面を覆うフロントカバー102とを備える。外装ケース101の内部に缶体103が配置され、缶体103内に、燃焼器104と、熱交換器105が収容されている。燃焼器104には、配管106によって燃焼ガスが供給される。配管106には、配管106を開閉するための電磁弁107と、燃焼ガスの供給量を調節するための比例弁108が設けられている。電磁弁107および比例弁108は、回路部120のマイコン121(図3参照)によって制御される。
熱交換器105には、水の流路を構成する配管109が通されている。配管109の入口に水が供給され、配管109の出口から湯が放出される。配管109を流れる水が熱交換器105の流路を通る間に、燃焼器104で生じた熱が熱交換器105を介して水に伝達される。これにより、水が沸かされる。配管109には、湯の放出量すなわち給湯量を調整するための出湯弁110が設けられている。出湯弁110は、ステッピングモータ111によって駆動される。ステッピングモータ111は、回路部120のマイコン121(図3参照)によって制御される。
さらに、配管109の入口側と出口側が配管112によってバイパスされている。この配管112にバイパス弁113が設けられている。配管109の出口へと向かう湯に配管112から水が混入される。これにより、配管109の出口から放出される湯の温度が調節される。バイパス弁113は、水の混入量を調節するためのものである。バイパス弁113は、ステッピングモータ114によって駆動される。ステッピングモータ114は、回路部120のマイコン121(図3参照)によって制御される。
缶体103の給気口103aにファン115が連結されている。缶体103の排気口103bは、外装ケース101の側面に形成された孔を介して外部に開放されている。ファン115は、たとえば、単相ファンである。ファン115がシロッコファンであってもよい。ファン115は、モータ115aが駆動されることにより、燃焼器104に燃焼用の空気を供給する。モータ115aは、たとえば、ブラシレスDCモータである。ファン115は、所定の空燃比で燃焼器104に空気が供給されるよう、所定の回転数に制御される。
給湯器100は、給湯器100の各構成部を制御するための回路部120と、表示部130とを備えている。回路部120は、外装ケース101に収容された回路基板に実装されている。表示部130は、たとえば、7セグの表示素子や液晶ディスプレイ等により構成され、回路部120からの制御に応じて、給湯器100の動作状態等に関する各種表示を行う。
給湯器100には、リモートコントローラ200が接続されている。リモートコントローラ200は、たとえば、キッチンやリビングルーム等に設置され、給湯温度の設定や、種々の情報の表示のために用いられる。リモートコントローラ200には、各種操作ボタンや表示部とともに、給湯装置10の電源ボタンが配置されている。
図2は、ステッピングモータ111、114の駆動回路の構成を示す図である。
本実施形態では、ステッピングモータ111、114として、4相コイルのステッピングモータが用いられている。図2には、ステッピングモータ111、114のうちの1つのステッピングモータ、たとえば、ステッピングモータ111に対する駆動回路が示されている。ステッピングモータ114に対する駆動回路も、図2と同様である。図2において、符号301は、ステッピングモータ111の各相のコイルを示している。
図2に示すように、回路部120は、ステッピングモータ111の駆動回路として、マイコン121と、メモリ122と、4つの抵抗123と、4つの抵抗124と、4つのFET(Field-Effect Transistor)125とを備えている。なお、マイコン121は、ステッピングモータ111の駆動制御のみならず、ファン115および表示部130に対する制御や、給湯器100とリモートコントローラ200との通信制御等、給湯装置10における全体的な制御を行うものである。
メモリ122は、たとえば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM(ElectricallyErasable and Programmable Read Only Memory)等の記憶媒体を含む。メモリ122には、マイコン121の制御プログラムが保持され、また、マイコン121の制御に必要な各種情報が格納される。各相のコイル301には、電源電圧Vccが印加され、これらコイル301とグランドとの間にそれぞれFET125が介挿されている。
ステッピングモータ111を駆動する際、マイコン121は、各相の出力ポートから順番に、ハイレベルの電圧を出力する。この電圧が抵抗123、124を介して4つのFET125に順番に印加され、4つのFET125が順番にオン状態となる。これにより、各相のコイル301に電流が流れて、ステッピングモータ111が駆動される。
ところで、給湯装置10には、回路部120や、ステッピングモータ111、114等において生じた短絡を検出して外部電源の供給を遮断する過電流保護回路が、電源部(図1には、図示省略)に設けられている。ここで、過電流保護回路は、短絡が生じた場合に生じる電流の変化に基づいて、回路系に短絡が生じたことを検出する。
しかし、ステッピングモータ111、114では、上述の過電流保護回路が動作しない程度の抵抗値で短絡する故障(以下、「中途半端故障」と称する)が起こる場合がある。ステッピングモータ111、114が完全な短絡状態に陥った場合は、上記のように、過電流保護回路により電源供給が遮断されて給湯装置10の機能が停止する。しかし、上記のような中途半端故障が生じた場合は、過電流保護回路が機能することなく、ステッピングモータ111、114やその他の電子部品に電源が供給され続ける。これにより、ステッピングモータ111、114や電子部品に異常な発熱が生じることが起こり得る。
そこで、本実施形態では、ステッピングモータ111、114において上記のような中途半端故障が生じたことを検出するための構成が、さらに、図2に示した駆動回路に追加されている。
図3は、中途半端故障を検出するための構成が追加された状態のステッピングモータ111の駆動回路を示す図である。なお、ステッピングモータ114の駆動回路も、図3と同様に構成される。
図3に示すように、ステッピングモータ111の駆動回路には、中途半端故障を検出するための構成として、切り替えスイッチ126、127a、127bと、抵抗128、129a、129bとが追加されている。
切り替えスイッチ126、127a、127bは、マイコン121によって、オン状態(導通状態)とオフ状態(遮断状態)に切り替えられる。ステッピングモータ111の通常動作時には、切り替えスイッチ126がオン状態に設定され、切り替えスイッチ127a、127bはそれぞれオフ状態に設定される。これにより、図3の駆動回路は、図2の駆動回路と等価な状態となる。
これに対し、中途半端故障の検出動作時には、切り替えスイッチ126がオフ状態に設定され、切り替えスイッチ127a、127bがそれぞれオン状態に設定される。これにより、ステッピングモータ111のコイル301には、抵抗128を介して電源電圧Vccが印加される。ここで、抵抗128は、4つのFET125の何れかがオン状態に設定されても、ステッピングモータ111が動作しない程度にまで電源電圧Vccを降下させ得る抵抗値に設定されている。
コイル301には、2つの抵抗129a、129bが並列に接続されている。抵抗129a、129bの間の配線がマイコン121の電圧検出ポートに接続されている。マイコン121は、電圧検出ポートに入力される電圧Vdに基づいて、ステッピングモータ111における中途半端故障を検出する。
なお、抵抗129a、129bは、抵抗128とコイル301とで分圧された電圧を、マイコン121に適用可能な電圧Vdに降下させるために設けられている。抵抗128とコイル301とで分圧された電圧がマイコン121に適用可能な程度に低い場合、抵抗129a、129bは省略可能である。
なお、図3の構成において、マイコン121と、切り替えスイッチ126、127a、127bと、抵抗128、129a、129bは、特許請求の範囲に記載の「異常検出部」に対応する。また、電源電圧Vccと切り替えスイッチ127aは、特許請求の範囲に記載の「電圧付与部」に対応する。
図4は、ステッピングモータ111の中途半端故障を検出するための制御を示すフローチャートである。この制御は、図3に示したマイコン121によって実行される。なお、ステッピングモータ114についても図4と同様の制御により中途半端故障が検出される。
中途半端故障を検出する場合、マイコン121は、切り替えスイッチ126、127a、127bを、通常動作時の状態から中途半端故障検出時の状態に切り替える(S101)。具体的には、マイコン121は、切り替えスイッチ126をオフ状態に設定し、切り替えスイッチ127a、127bをそれぞれオン状態に設定する。これにより、コイル301に対し、抵抗128を介して、異常検出用の電圧が付与される。
次に、マイコン121は、4つのFET125のうち、検出対象のコイル301に接続されているFET125のみをオン状態に設定し、その他のFET125をオフ状態に設定する(S102)。これにより、検出対象のコイル301に電流が流れる。この状態で、マイコン121は、電圧Vdを取得する(S103)。
ここで、検出対象のコイル301に中途半端故障が生じた場合の電圧Vdは、当該コイル301に中途半端故障が生じていない場合の電圧Vdに比べて高くなる。すなわち、検出対象のコイル301に中途半端故障が生じた場合は、中途半端故障が生じていない場合に比べて、当該コイル301を含む回路部分の抵抗値が増加する。このため、コイル301と抵抗128とによって分圧された電圧が増加し、抵抗129a、129bに流入する電流量が、中途半端故障が生じていない場合に比べて増加する。これに伴い、電圧Vdが高められる。
次に、マイコン121は、取得した電圧Vdを所定の閾値Vthと比較し(S104)、電圧Vdが閾値Vthより高い場合に、当該コイル301に中途半端故障が生じたと判定する。ここで、閾値Vthは、コイル301に中途半端故障が生じていない場合の電圧Vdよりも高く、且つ、コイル301に中途半端故障が生じた場合の電圧Vdよりも低くなるように設定される。閾値Vthは、予め、メモリ122に保持されている。
ステップS104の判定がNOの場合、マイコン121は、全ての相のコイル301に対して中途半端故障の検出処理を行ったか否かを判定する(S108)。全ての相のコイル301に対して中途半端故障の検出処理を行っていない場合(S108:NO)、マイコン121は、処理をステップS102に戻して、残りの相の1つを新たに検出対象の相に設定し、設定した相のFET125のみをオン状態に設定する。こうして、マイコン121は、残りの相に対する中途半端故障の検出を、上記と同様の処理により行う。
全ての相のコイル301について、ステップS104の判定がNOの場合(S108:YES)、マイコン121は、何れの相のコイル301にも中途半端故障が生じていない、すなわち、ステッピングモータ111には中途半端故障が生じていないと判定して、切り替えスイッチ126、127a、127bを、通常動作時の状態に切り替える(S109)。具体的には、マイコン121は、切り替えスイッチ126をオン状態に設定し、切り替えスイッチ127a、127bをそれぞれオフ状態に設定する。これにより、コイル301に対し、通常動作時の電源電圧Vccが付与される。こうして、中途半端故障の検出処理が終了する。
他方、何れかの相のコイル301について、ステップS104の判定がYESとなった場合、マイコン121は、当該相のコイル301に中途半端故障が生じている、すなわち、ステッピングモータ111に中途半端故障が生じていると判定して、切り替えスイッチ126、127a、127bを全てオフに設定し(S105)、さらに、給湯器100を停止状態に設定する(S106)。また、マイコン121は、ステッピングモータ111に中途半端故障が生じていることを示すエラーメッセージを、表示部130に表示させる(S107)。こうして、中途半端故障の検出処理が終了する。
なお、ステップS107においては、給湯器100の表示部130に代えて、あるいは、給湯器100の表示部130とともに、リモートコントローラ200の表示部にエラーメッセージが表示されてもよい。また、中途半端故障が発生したことの報知は、これら表示部に対するメッセージの他、音声や発光素子の点滅等の他の報知手段により行われてもよい。他方のステッピングモータ114に対しても同様の処理が行われる。
図5(a)、(b)は、それぞれ、図4に示した中途半端故障の検出処理がどのようなタイミングで実行されるかを示すフローチャートである。
図5(a)のフローチャートでは、給湯装置10に電源が投入された場合に(S11:YES)、図4に示した中途半端故障の検出処理が実行される(S12)。
上記のように、本実施形態では、図1に示したリモートコントローラ200に電源ボタンが配置され、この電源ボタンがユーザにより操作されると、リモートコントローラ200から給湯器100側のマイコン121に対して、電源が投入されたことを示す通知が送信される。マイコン121は、この通知をリモートコントローラ200から受信した場合に、ステップS11の判定をYESとして、図4に示した中途半端故障の検出処理を、ステッピングモータ111、114のそれぞれに対して実行する(S12)。
図5(b)のフローチャートでは、給湯装置10が省電力モード(S22)から通常モード(S24)に復帰したことに基づいて、図4に示した中途半端故障の検出処理が実行される(S25)。
すなわち、マイコン121は、給湯装置10に対して電源が投入された後、あるいは、前回の給湯(燃焼)が終了した後、所定時間(たとえば、10分間)、ユーザにより給湯(燃焼)のための操作(たとえば、給湯コックの開栓操作や湯温の調節操作)がなされなかった場合に(S21:YES)、給湯装置10の状態を、通常モードから省電力モードに切り替える(S22)。省電力モードでは、図1に示したファン115の駆動回路等、燃焼動作に関連する回路に対する電源供給が遮断され、これらの回路が休止状態に設定される。これにより、給湯装置10の電力消費が抑制される。
その後、ユーザにより給湯(燃焼)のための操作がなされると(S23:YES)、マイコン121は、給湯装置10の状態を、通常モードから省電力モードに切り替える(S24)。これにより、図1に示したファン115の駆動回路等、燃焼動作に関連する回路に対する電源供給が開始され、給湯装置10が給湯可能な状態に復帰する。そして、マイコン121は、給湯動作に先立ち、図4に示した中途半端故障の検出処理を、ステッピングモータ111、114のそれぞれに対して実行する(S25)。これにより、ステッピングモータ111、114に中途半端故障が生じた状態で給湯動作がなされることが回避される。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
ステッピングモータ111、114に中途半端故障が生じた場合、異常検出用の電圧(電源電圧Vcc)をコイル301と抵抗128とで分圧した電圧が、正常動作時の電圧に対して変化する。マイコン121は、この変化を電圧Vdと閾値Vthとの比較に基づいて検出する。これにより、ステッピングモータ111、114に生じた中途半端故障を適切に検出することができる。
図3に示したように、ステッピングモータの各相のコイル301に個別に異常検出用の電圧が付与されて、ステッピングモータの中途半端故障が検出される。これにより、各相のコイル301ごとに中途半端故障を検出でき、ステッピングモータにおける中途半端故障をより精緻に検出することができる。
図3に示したように、中途半端故障の検出処理においては、抵抗128により、電源電圧Vccが、ステッピングモータが動作しないレベルに降下されて、コイル301に供給される。これにより、異常検出処理の際にステッピングモータが駆動されることを防止でき、給湯装置10に誤動作が生じることを防ぐことができる。
図5(a)に示したように、マイコン121は、給湯装置10の電源投入時にステッピングモータ111、114に対して、中途半端故障の検出処理を実行する。これにより、ステッピングモータ111、114に中途半端故障が生じた状態で給湯装置10が使用開始されることを防ぐことができる。
図5(b)に示したように、マイコン121は、給湯装置10が省電力モードから通常モードに復帰したことに基づいて、ステッピングモータ111、114の中途半端故障の検出処理を実行する。これにより、ステッピングモータ111、114に中途半端故障が生じた状態で通常の燃焼動作が実行されることを防ぐことができる。
<変更例>
上記実施形態では、中途半端故障が生じたか否かを検出するための閾値Vthが予めメモリ122に保持されたが、閾値Vthの設定方法はこれに限られるものではない。
図6(a)は、変更例に係る閾値Vthの設定制御を示すフローチャートである。
この変更例では、給湯装置10の使用開始時に、コイル301ごとに電圧Vdの値が取得され、取得された電圧Vdの値に基づいて、コイル301ごとに、閾値Vthが設定される。
なお、「使用開始時」とは、必ずしも、給湯装置10が設置された後、給湯装置10に最初に電源が投入されるタイミングに限られるものではなく、たとえば、給湯装置10に最初に電源が投入されたタイミングと等価な状態にステッピングモータがあると想定され得る期間(たとえば、最初の電源投入から数日間)をも含むものである。
給湯装置10の使用開始時において、マイコン121は、まず、切り替えスイッチ126、127a、127bを、中途半端故障検出動作時の状態に設定する(S201)。具体的には、マイコン121は、切り替えスイッチ126をオフ状態に設定し、切り替えスイッチ127a、127bをそれぞれオン状態に設定する。
次に、マイコン121は、4つのFET125のうち、閾値Vthの取得対象のコイル301に接続されているFET125のみをオン状態に設定し、その他のFET125をオフ状態に設定して(S202)、電圧Vdを取得する(S203)。そして、マイコン121は、取得した電圧Vdに基づいて閾値Vthを算出し、算出した閾値Vthを、当該コイル301に対する閾値Vthとしてメモリ122に記憶させる(S204)。
図6(b)、(c)は、それぞれ、閾値Vthの算出方法を示す図である。
たとえば、図6(b)に示すように、閾値Vthは、ステップS203で取得された電圧Vdに所定の比率αを乗じることにより算出される。ここで、比率αは、1より大きい値に設定される。すなわち、比率αは、閾値Vthが、ステップS203で取得された電圧Vdより高く、且つ、コイル301に中途半端故障が生じた場合の電圧Vdよりも低くなるように調整される。
あるいは、図6(c)に示すように、閾値Vthは、ステップS203で取得された電圧Vdに所定の値βを加算することにより算出されてもよい。ここで、値βは、正の値に設定される。すなわち、値βは、閾値Vthが、ステップS203で取得された電圧Vdより高く、且つ、コイル301に中途半端故障が生じた場合の電圧Vdよりも低くなるように調整される。
こうして、取得対象のコイルについて閾値Vthを記憶した後、マイコン121は、全ての相のコイル301に対して閾値Vthを取得したか否かを判定する(S205)。そして、全ての相のコイル301に対して閾値Vthを取得していない場合(S205:NO)、マイコン121は、処理をステップS202に戻して、残りの相の1つを新たに取得対象の相に設定し、設定した相のFET125のみをオン状態に設定する。こうして、マイコン121は、残りの相のコイル301に対する閾値Vthの算出および記憶を、上記と同様の処理に行う。残りの相のコイル301について閾値Vthを取得すると(S205:YES)、マイコン121は、切り替えスイッチ126、127a、127bを、通常動作時の状態に設定して(S206)、処理を終了する。
なお、本変更例の場合、図4のステップS104では、ステップS102で検出対象とされた相のコイル301に対応付けられた閾値Vthがメモリ122から読み出され、読み出された閾値VthとステップS103で取得された電圧Vdとが比較される。すなわち、中途半端故障の検出対象とされた相ごとに閾値Vthが変更される。
この変更例によれば、使用開始時に実際に、コイル301と抵抗128とで分圧された電圧に基づく値、すなわち、電圧Vdが取得されて閾値Vthが設定されるため、ステッピングモータごとに電圧Vdの値に個体差がある場合も、当該ステッピングモータにおける中途半端故障を適切に検出可能な閾値Vthを設定できる。よって、ステッピングモータにおける中途半端故障をより適切に検出することができる。
なお、使用開始時に取得された電圧の値に基づいて設定される閾値は、必ずしも所定の値に固定されなくともよく、たとえば、ステッピングモータの経年変化等の変動要因を考慮して、随時変更されてもよい。
<その他の変更例>
上記実施形態では、給湯器100全体を制御するマイコン121により、電圧Vdと閾値Vthとを比較して、ステッピングモータの中途半端故障を検出したが、電圧Vdと閾値Vthとを比較する専用の回路を設けて、ステッピングモータの中途半端故障を検出する構成であってもよい。
また、電圧Vdを生成するための回路構成は、必ずしも、図3に示した構成に限られるものではなく、異常検出用の電圧をコイル301と抵抗とで分圧して、中途半端故障の有無に応じて変化する電圧を生成可能な構成であれば、他の回路構成であってもよい。
また、上記実施形態では、図1に示すように、給湯のみが可能な給湯装置10を例示したが、給湯とともに風呂の追い焚きが可能な給湯装置10に本発明が適用されてもよい。また、ガス式に限らず、オイル式等の他の方式の給湯装置に本発明が適用されてもよく、さらに、ガスコンロ、ガスファンヒータ等の他の燃焼装置に本発明が適用されてもよい。
また、中途半端故障の検出対象とされるステッピングモータは、上記実施形態に示したステッピングモータ111、114に限られるものではなく、燃焼装置に配置された全てのステッピングモータが対象とされ得る。また、必ずしも、全てのステッピングモータに対して一律に、中途半端故障を検出するための構成が適用されなくてもよく、一部のステッピングモータに対してのみ、中途半端故障を検出するための構成が適用されてもよい。また、ステッピングモータは、必ずしも、4相方式でなくてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
10 給湯装置
100 給湯器
111、114 ステッピングモータ
121 マイコン(異常検出部)
126、127b 切り替えスイッチ(異常検出部)
127a 切り替えスイッチ(電圧付与部)
128 抵抗(異常検出部)
301 コイル

Claims (7)

  1. ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの異常を検出する異常検出部と、を備え、
    前記異常検出部は、
    前記ステッピングモータに異常検出用の電圧を付与する電圧付与部と、
    前記ステッピングモータのコイルに直列に接続された抵抗と、を備え、
    前記異常検出用の電圧を前記コイルと前記抵抗とで分圧した電圧と、所定の閾値とに基づいて、前記ステッピングモータの故障を検出
    前記異常検出部は、前記燃焼装置の使用開始時に前記分圧した電圧に基づく値を取得し、取得した前記値に基づいて前記閾値を設定する、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置において、
    前記異常検出部は、前記ステッピングモータの各相の前記コイルごとに前記異常検出用の電圧を付与して前記ステッピングモータの故障を検出する、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃焼装置において、
    前記抵抗は、前記異常検出用の電源電圧を前記ステッピングモータが動作しないレベルに降下させる抵抗値に設定されている、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項1ないしの何れか一項に記載の燃焼装置において、
    前記異常検出部は、前記燃焼装置の電源投入時に前記ステッピングモータの前記故障の検出を実行する、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  5. 請求項1ないしの何れか一項に記載の燃焼装置において、
    前記異常検出部は、装置が省電力モードから通常モードに復帰したことに基づいて、前記ステッピングモータの前記故障の検出を実行する、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  6. 請求項1ないしの何れか一項に記載の燃焼装置において、
    前記ステッピングモータは、所定の弁を駆動するためのものである、
    ことを特徴とする燃焼装置。
  7. 請求項1ないしの何れか一項に記載の燃焼装置において、
    前記燃焼装置は、給湯装置である、
    ことを特徴とする燃焼装置。
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