JP2019090574A - 給湯装置 - Google Patents

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拓也 沖田
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Abstract

【課題】ポリスイッチを用いることなく、簡素な構成で、二心通信線の短絡に対応可能な給湯装置を提供する。【解決手段】給湯装置は、給湯器と、給湯器からの電力供給および給湯器との通信が可能な二心通信線300で給湯器に接続されたリモコン200と、給湯器側の制御基板に配置されたマイコン121と、を備える。マイコン121は、二心通信線300の電圧Vdの電圧値が、正常な電圧値よりも低い閾値電圧値以下であることに基づいて、二心通信線300の短絡を検出する。【選択図】図4

Description

本発明は、ガス給湯装置やオイル給湯装置等の給湯装置に関する。
一般に、給湯装置は、給湯器と、給湯器に接続されるリモートコントローラ(以下、「リモコン」という)と、を備えている。ここで、給湯器とリモコンは、給湯器からリモコンに対して電力供給が可能で、且つ、給湯器とリモコンとの間で通信が可能なように、2線式の通信線(以下、「二心通信線」という)によって接続される。
このような構成では、二心通信線が何らかの要因で短絡(ショート)した場合に、給湯器側の制御基板に大電流が流れ、通信用のコイル等に発熱が生じる等の不具合が生じる。これを防止する方法として、二心通信線にポリスイッチを接続する方法が考えられる(特許文献1参照)。この方法によれば、二心通信線が短絡してポリスイッチに大電流が流れると、ポリスイッチが発熱してポリスイッチの抵抗値が高まる。これにより、制御基板を流れる電流量が抑制される。
特開2005−151776号公報
しかしながら、ポリスイッチは、素子の特性上、環境温度の変化に対して保持電流および遮断電流が大きく変化する。このため、上記のように、二心通信にポリスイッチを用いる場合は、適正なポリスイッチを選定することが困難である。また、通信のためのコイルに関しても、ポリスイッチにおいて起こり得る電流のバラツキに対して温度上昇を抑制することを担保する必要があるため、コイルがある程度大型化してしまうといった問題が生じる。
かかる課題に鑑み、本発明は、ポリスイッチを用いることなく、簡素な構成で、二心通信線の短絡に対応可能な給湯装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係る給湯装置は、給湯器と、前記給湯器からの電力供給とともに前記給湯器との通信が可能な2線式の通信線で前記給湯器に接続されたリモートコントローラと、を備え、前記給湯器は、前記通信線の電圧値が、正常な電圧値よりも低い閾値電圧値以下であることに基づいて、前記通信線の短絡を検出する短絡検出部を備える。
本態様に係る給湯装置によれば、ポリスイッチを用いることなく、通信線の電圧値を閾値電圧値と比較するといった簡素な構成により、通信線の短絡を検出できる。
この場合、前記短絡検出部は、複数の抵抗と、前記給湯器を制御するマイクロコンピュータとにより構成され、前記マイクロコンピュータは、前記複数の抵抗により分圧された前記通信線の電圧値が前記閾値電圧値以下となったことに基づいて、前記通信線の短絡を検出するよう構成され得る。この構成によれば、マイクロコンピュータに簡単な比較機能(電圧値の比較機能)を追加するとともに、安価かつ汎用的な部品である抵抗を追加するといった極めて簡素な構成により、通信線の短絡を検出することができる。
本態様に係る給湯装置は、前記短絡検出部により前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記通信線による前記電力供給を遮断する遮断部を備える構成とされ得る。この構成によれば、通信線の短絡により給湯器側の回路に大電流が流れることと防ぐことができる。
この場合、前記遮断部は、前記通信線に直列に接続されたトランジスタと、前記給湯器を制御するマイクロコンピュータとにより構成され、前記マイクロコンピュータは、前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記トランジスタを制御して、前記通信線を含む回路を遮断するよう構成され得る。この構成によれば、マイクロコンピュータに簡単な制御機能を追加するとともに、安価かつ汎用的な部品であるトランジスタを追加するといった極めて簡素な構成により、給湯器側の回路に大電流が流れることと防ぐことができる。
また、前記マイクロコンピュータは、前記通信線を含む前記回路を遮断した後、所定のタイミングで、前記トランジスタを制御して前記通信線を含む前記回路を導通させ、前記通信線の短絡が解消されたか否かを検出するよう構成され得る。この構成によれば、通信線の短絡が解消されることに伴い、自動的に、通信線による電力供給および通信を再開させることができる。
本態様に係る給湯装置は、前記短絡検出部により前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記通信線の短絡を報知する報知部を備える構成とされ得る。この構成によれば、通信線に短絡が生じたことをサービスマン等に知らせることができる。これにより、サービスマン等は、迅速かつ円滑に、通信線の短絡に対する措置をとることができる。
以上のとおり、本発明によれば、ポリスイッチを用いることなく、簡素な構成で、二心通信線の短絡に対応可能な給湯装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る給湯装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る制御基板の回路部の構成を示す図である。 図3(a)、(b)は、比較例に係る二心通信回路の構成を示す図である。 図4は、実施形態に係る二心通信回路の構成を示す図である。 図5(a)は、実施形態に係る、二心通信線に短絡が生じた場合の処理を示すフローチャートである。図5(b)は、実施形態に係る、図5(a)の処理後に実行される復旧処理を示すフローチャートである。 図6は、変更例に係る二心通信回路の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、ガス式の給湯装置に本発明を適用したものである。
図1は、給湯装置10の構成を示す図である。
給湯装置10は、給湯器100と、リモコン200と、二心通信線300と、を備える。二心通信線300は、給湯器100からリモコン200に対する電力供給と、給湯器100とリモコン200との間の通信とが可能な2線式の通信線である。二心通信線300の一方の通信線には電源電圧(本実施形態では15V)が印加され、他方の通信線はグランドに接続される。通信のための信号は、電源電圧に重畳されて、二心通信線300により、給湯器100とリモコン200との間で送受信される。
給湯器100は、外装ケース101と、外装ケース101の前面を覆うフロントカバー102とを備える。外装ケース101の内部に缶体103が配置され、缶体103内に、燃焼器104と、熱交換器105が収容されている。燃焼器104には、配管106によって燃焼ガスが供給される。配管106には、配管106を開閉するための電磁弁107aと、燃焼ガスの供給量を調節するための比例弁107bが設けられている。電磁弁107aおよび比例弁107bは、制御基板120に設置されたマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)よって制御される。
熱交換器105には、水の流路を構成する配管108が通されている。配管108の入口に水が供給され、配管108の出口から湯が放出される。配管108を流れる水が熱交換器105の流路を通る間に、燃焼器104で生じた熱が熱交換器105を介して水に伝達される。これにより、水が沸かされる。配管108には、湯の放出量すなわち給湯量を調整するための電磁弁109が設けられている。
缶体103の給気口103aにファン110が連結されている。缶体103の排気口103bは、外装ケース101の側面に形成された孔を介して外部に開放されている。ファン110は、たとえば、単相ファンである。ファン110がシロッコファンであってもよい。ファン110は、モータ110aが駆動されることにより、燃焼器104に燃焼用の空気を供給する。モータ110aは、たとえば、ブラシレスDCモータである。ファン110は、所定の空燃比で燃焼器104に空気が供給されるよう、所定の回転数に制御される。
給湯器100は、電気回路系の構成として、制御基板120と、電源基板130と、表示部140とを備える。制御基板120は、給湯器100の各部を駆動および制御するための回路を備える。電源基板130は、商用電源から供給される交流電圧から直流の電源電圧を生成して各部に供給する。本実施形態では、電源基板130により生成される電源電圧が、直流15ボルトである。表示部140は、たとえば、7セグの表示素子や液晶ディスプレイ等により構成され、制御基板120からの制御に応じて、給湯器100の動作状態等に関する各種表示を行う。
リモコン200は、制御部と、表示部と、操作部とを備え、給湯温度の設定や、種々の情報の表示のために用いられる。リモコン200は、たとえば、キッチンやリビングルーム等に設置される。リモコン200は、給湯器100側の制御基板120と二心通信線300で接続されている。
図2は、制御基板120の回路部の構成を示す図である。
制御基板120は、マイコン121と、レギュレータ122と、電磁弁駆動回路123と、ステッピングモータ駆動回路124と、ファン駆動回路125と、制御回路126と、二心通信回路127と、を備える。電源基板130により生成された電源電圧(DC15V)は、レギュレータ122、電磁弁駆動回路123、ステッピングモータ駆動回路124、ファン駆動回路125、制御回路126、および二心通信回路127にそれぞれ供給される。
マイコン121は、制御基板120に設置された各回路を制御する。レギュレータ122は、電源基板130により生成された15ボルトの直流電圧を5ボルトの電圧に変換してマイコン121に供給する。電磁弁駆動回路123は、マイコン121からの制御に従って、図1に示した電磁弁107a、109を駆動する。ステッピングモータ駆動回路124は、マイコン121からの制御に従って、図1に示した比例弁107bのステッピングモータを駆動する。ファン駆動回路125は、マイコン121からの制御に従って、図1に示したファン110のモータ110aを駆動する。制御回路126は、マイコン121からの制御に従って、図1に示した表示部140および給湯器100に含まれるその他の各回路部を駆動する。
二心通信回路127は、マイコン121からの制御に従って、リモコン200との間で通信を行う。二心通信回路127は、二心通信線300によってリモコン200に接続されている。二心通信回路127は、電源基板130により生成された電源電圧を、二心通信線300を介してリモコン200に供給するとともに、電源電圧に重畳された信号により、リモコン200との間で通信を行う。
ところで、図2に示した構成では、二心通信線300が何らかの要因で短絡(ショート)した場合に、給湯器100側の制御基板120に大電流が流れて、二心通信回路127のコイルが異常発熱を起こすとの問題が起こり得る。よって、この構成では、二心通信線300が短絡した場合に、制御基板120に大電流が流れることを防ぐ手段が必要となる。このような手段として、たとえば、二心通信回路127にポリスイッチを配置する方法が採られ得る。
図3(a)、(b)は、比較例に係る二心通信回路127の構成を示す図である。図3(a)、(b)には、二心通信回路127の構成のうち、リモコン200に対する電源供給と、リモコン200との間の通信とに直接関連する回路部分のみが図示され、その他の構成は省略されている。
比較例の二心通信回路127は、通信のための構成として、コイル401とコンデンサ402を備えている。コイル401は、電源供給ライン(15V)と二心通信線300の一方の通信線との間に直列接続されている。コンデンサ402は、コイル401に対して並列となるように、電源供給ライン(15V)とグランドとの間に接続されている。
さらに、比較例に係る二心通信回路127では、二心通信線300の他方の通信線とグランドとの間にポリスイッチ410が直列接続されている。ポリスイッチ410は、大電流が流れると、発熱して抵抗値が急激に増大する特性を有する。
図3(a)は、二心通信線300に短絡が生じていない場合の状態を示している。この場合、コイル401およびポリスイッチ410には、コイル401およびポリスイッチ410の抵抗成分とリモコン200の抵抗成分とによって規定される電流が流れる。ここでは、リモコン200の抵抗成分が大きいため、コイル401およびポリスイッチ410に流れる電流量は小さくなり、ポリスイッチ410の抵抗値は、通常の抵抗値の範囲に収まる。
図3(b)は、二心通信線300に短絡S1が生じた場合の状態を示している。この場合、回路からリモコン200の抵抗成分が切り離されるため、コイル401およびポリスイッチ410には、コイル401およびポリスイッチ410の抵抗成分のみによって規定される電流が流れる。このため、コイル401およびポリスイッチ410に流れる電流量が顕著に増加し、コイル401とともにポリスイッチ410に発熱が生じる。しかし、この場合、発熱によりポリスイッチ410の抵抗値が増大し、コイル401に流れる電流量が抑制される。これにより、コイル401の発熱が抑制される。
このように、比較例の構成では、ポリスイッチ410の作用により、コイル401に大電流が流れることが抑制される。しかしながら、ポリスイッチ410は、素子の特性上、環境温度の変化に対して保持電流および遮断電流が大きく変化するため、二心通信に用いるべきポリスイッチ410の選定が困難である。また、コイル401に関しても、ポリスイッチ410において起こり得る電流のバラツキに対して温度上昇を抑制することを担保する必要があるため、コイル401がある程度大型化してしまうとの問題が生じる。
さらに、比較例の構成では、ポリスイッチ410の素子特性により大電流の流入が抑制されるため、二心通信線300に短絡が生じていることを把握するためには、たとえば、リモコン200を操作して動作しないことを確認する作業が必要となり、この作業が抜けてしまうと、異常な施工状態のまま給湯装置10が放置されることが起こり得る。この他、ポリスイッチ410は高価であるため、給湯装置10のコスト上昇を招くとの問題もある。
そこで、本実施形態では、ポリスイッチ410を用いることなく、簡素な構成で、二心通信線300の短絡に適切に対応可能な手段が用いられている。
図4は、実施形態に係る二心通信回路127の構成を示す図である。図4の構成において、図3(a)、(b)の構成と同一機能の構成要素には同一の符号が付されている。
実施形態に係る二心通信回路127では、ポリスイッチ410が省略され、トランジスタ403と4つの抵抗404〜407が追加されている。トランジスタ403は、電界効果トランジスタ(MOS−FET)である。トランジスタ403は、二心通信線300のグランド側の通信線とグランドとの間に直列接続されている。すなわち、実施形態に係る二心通信回路127では、比較例に比べて、ポリスイッチ410がトランジスタ403に置き換えられている。
トランジスタ403のゲートには、抵抗406、407が接続されている。抵抗406はグランドに接続され、抵抗407はマイコン121のQ信号出力ポートに接続されている。マイコン121から出力されたQ信号は、抵抗406、407によって分圧されて、トランジスタ403のゲートに入力される。通常動作時において、マイコン121は、ハイレベルのQ信号を出力し続ける。これにより、トランジスタ403がオン状態となり、二心通信線300を介した電力供給と通信が行われる。
抵抗404、405は、二心通信線300の電源電圧側の通信線の電圧を検出するためのものである。二心通信線300の電源電圧側の通信線の電圧は、2つの抵抗404、405によって分圧されて、マイコン121の電圧検出ポートに入力される。マイコン121は、分圧後の電圧Vdを参照して、二心通信線300の状態を検出する。二心通信線300が短絡されると、電圧Vdが所定の電圧から大きく減少する。マイコン121は、通常動作時の電圧と短絡時の電圧との間に閾値Vthを設定し、電圧Vdが閾値Vth以下となった場合に、二心通信線300に短絡が生じたことを検出する。閾値Vthは、たとえば、レギュレータ122から供給される電圧に対して所定の割合となるレベルに設定される。
図5(a)は、二心通信線300に短絡が生じた場合の処理を示すフローチャートである。なお、図5(a)の処理の一部または全部が、マイコン121においてソフトウエア(プログラム)により実行されてもよく、あるいは、マイコン121に組み込まれたハードウエア(ロジック回路)により実行されてもよい。この点は、図5(b)に示すフローチャートの処理も同様である。
マイコン121は、抵抗404、405で分圧された後の電圧Vdを参照して(S101)、電圧Vdが閾値Vth以下であるか否かを判定する(S102)。二心通信線300に短絡が生じていない場合、電圧Vdは閾値Vthよりも十分に大きい。この場合、ステップS102の判定はNOとなる。マイコン121は、電圧Vdが閾値Vth以下でない場合(S102:NO)、処理をステップS101に戻して、電圧Vdの監視を継続する。
他方、二心通信線300に短絡が生じた場合、電圧Vdは閾値Vthよりも小さくなる。この場合、ステップS102の判定はYESとなる。マイコン121は、電圧Vdが閾値Vth以下である場合(S102:YES)、Q信号の出力を停止させて、トランジスタ403をオフ状態に設定する(S103)。これにより、コイル401および二心通信線300を含む回路が遮断されて、コイル401に電流が流れなくなる。
さらに、マイコン121は、ステップS103の処理とともに、二心通信線300に短絡が生じたことを報知するための処理を実行する(S104)。たとえば、マイコン121は、ステップS104において、表示部140の表示を点滅させ、あるいは、短絡が生じたことを示す数字や記号等を表示部140に表示させる。この他、マイコン121は、制御基板120に設置されているリレー等の音が生じる部品を動作させて、音により、短絡が生じていることを報知してもよい。給湯器100にスピーカが設けられている場合は、スピーカから短絡が生じていることを示す音声を出力させてもよい。
こうして、二心通信線300の短絡に応じた処理を実行した後、マイコン121は、リモコン200に対する給電および通信を復旧させる処理を実行する。
図5(b)は、図5(a)の処理後に実行される復旧処理を示すフローチャートである。
マイコン121は、図5(a)の処理を実行した後、所定の時間間隔で定期的に、二心通信線300の短絡が解消されたか否かを監視する。すなわち、マイコン121は、図5(a)の処理を実行した後、所定時間が経過するごとに(S201:YES)、Q信号の出力を開始させ(S202)、電圧Vdが閾値Vthを超えたか否かを判定する(S203)。電圧Vdが閾値Vthを超えると(S203:YES)、マイコン121は、二心通信線300の短絡が解消されたとして、図5(a)のステップS104で開始した報知処理を解除し(S204)、復旧処理を終了する。これにより、ステップS202で開始されたQ信号の出力がそのまま継続され、トランジスタ403がオン状態に維持される。こうして、リモコン200に対する給電および通信が復旧する。
他方、ステップS202でQ信号の出力を開始させたが、電圧Vdが閾値Vthを超えない場合(S203:NO)、マイコン121は、二心通信線300の短絡が解消されていないとして、Q信号の出力を停止させ(S205)、処理をステップS201に戻す。マイコン121は、電圧Vdが閾値Vthを超えるまで(S203:YES)、所定時間が経過するごとに(S201:YES)、ステップS202、S205の処理を繰り返し実行する。やがて、二心通信線300の短絡が解消されると、ステップS203の判定がYESとなり、処理がステップS204へと移行される。これにより、トランジスタ403がオン状態に維持され、リモコン200に対する給電および通信が復旧する。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
図4に示したように、ポリスイッチ410を用いることなく、二心通信線300の電圧Vdを閾値Vthと比較するといった極めて簡素な構成により、二心通信線300の短絡を検出することができる。本実施形態によれば、ポリスイッチ410を用いない構成であるため、コイル401を小型化でき、且つ、コストの低減を図ることができる。
図4に示したように、2つの抵抗404、405と、給湯器100を制御するマイコン121によって二心通信線300の短絡が検出される。ここで、マイコン121は、二心通信線300の電圧を2つの抵抗404、405により分圧した後の電圧Vdが閾値Vth以下となったことに基づいて、二心通信線300の短絡を検出するよう構成されている。このように、本実施形態によれば、マイコン121に簡単な比較機能(電圧値の比較機能)を追加するとともに、安価かつ汎用的な部品である抵抗404、405を追加するといった極めて簡素な構成により、二心通信線300の短絡を検出することができる。
図5(a)に示したように、二心通信線300の短絡が検出されたこと(S102:YES)に基づいて、二心通信線300を含む回路が遮断される(S103)。これにより、二心通信線300の短絡によって給湯器100側の制御基板120に大電流が流れることと防ぐことができる。
図4に示したように、二心通信線300のグランド側の通信線に直列に接続されたトランジスタ403と、給湯器100を制御するマイコン121とによって、二心通信線300を含む回路の遮断が行われる。ここで、マイコン121は、二心通信線300の短絡が検出されたことに基づいて、トランジスタ403を制御して、二心通信線300を含む回路を遮断するよう構成されている。このように、本実施形態によれば、マイコン121に簡単な制御機能(Q信号のON/OFF機能)を追加するとともに、安価かつ汎用的な部品であるトランジスタ403を追加するといった極めて簡素な構成により、給湯器100側の制御基板120に大電流が流れることと防ぐことができる。
図5(b)に示したように、マイコン121は、図5(a)の処理により二心通信線300を含む回路を遮断した後、所定のタイミング(S201)で、トランジスタ403を制御して二心通信線300を含む回路を導通させ(S202)、二心通信線300の短絡が解消されたか否かの検出(S203)を行う。この構成によれば、二心通信線300の短絡が解消されることに伴い、自動的に、二心通信線300による電力供給および通信を再開させることができる。
図5(a)に示したように、マイコン121は、二心通信線300の短絡が検出されたことに基づいて(S102:YES)、二心通信線300の短絡を報知する報知処理を実行する(S104)。この構成によれば、二心通信線300に短絡が生じたことをサービスマン等に的確に知らせることができる。これにより、サービスマン等は、迅速かつ円滑に、二心通信線300の短絡に対する措置をとることができる。
<変更例>
上記実施形態では、二心通信線300の短絡を検出するための短絡検出部が、2つの抵抗404、405とマイコン121とによって構成され、二心通信線300を含む回路を遮断する遮断部が、トランジスタ403とマイコン121とによって構成されたが、短絡検出部および遮断部の構成は、必ずしもこれに限られるものではない。
たとえば、マイコン121とは別に、電圧Vdと閾値Vthとに基づいて二心通信線300の短絡を検出する検出回路が設けられてもよい。この場合、この検出回路による検出結果がマイコン121に入力され、入力された検出結果に応じて、マイコン121により、トランジスタ403のオン/オフおよび表示部140の制御が行われる。あるいは、検出回路による出力によって、直接、トランジスタ403がオン/オフ制御されて、二心通信線300を含む回路が遮断/導通される構成であってもよい。また、二心通信線300に印加されている電圧を分圧する抵抗の数は、必ずしも2つでなくてもよい。
また、上記実施形態では、レギュレータ122から供給される電圧に基づいて閾値Vthが設定されたが、閾値Vthの設定方法はこれに限られるものではなく、たとえば、電源基板130から供給される電源電圧に基づいて、閾値Vthが設定されてもよい。この場合、二心通信回路127の構成は、たとえば、図6のように変更され得る。
図6の変更例では、電源電圧(15V)が抵抗408、409で分圧され、分圧後の電圧Vcがマイコン121に入力される。マイコン121は、電圧Vcに対して所定の割合の電圧を閾値Vthに設定する。この構成によれば、何らかの要因により電源電圧が変動したとしても、この変動に応じて閾値Vthが修正されるため、電圧Vdに対してhを適正に設定できる。よって、二心通信回路127の短絡をより適正に検出することができる。
また、上記実施形態では、図1に示すように、給湯のみが可能な給湯器が例示されたが、給湯とともに風呂の追い焚きが可能な給湯器に本発明を適用することも可能である。また、ガス式に限らず、オイル式等の他の方式の給湯器に本発明を適用することも可能である。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
10 給湯装置
100 給湯器
121 マイコン(短絡検出部、遮断部、報知部)
127 二心通信回路
403 トランジスタ(遮断部)
404、405 抵抗(短絡検出部)
408、409 抵抗(短絡検出部)
140 表示部(報知部)
200 リモコン
300 二心通信線

Claims (6)

  1. 給湯器と、
    前記給湯器からの電力供給とともに前記給湯器との通信が可能な2線式の通信線で前記給湯器に接続されたリモートコントローラと、を備え、
    前記給湯器は、前記通信線の電圧値が、正常な電圧値よりも低い閾値電圧値以下であることに基づいて、前記通信線の短絡を検出する短絡検出部を備える、ことを特徴とする給湯装置。
  2. 請求項1に記載の給湯装置において、
    前記短絡検出部は、複数の抵抗と、前記給湯器を制御するマイクロコンピュータとにより構成され、
    前記マイクロコンピュータは、前記複数の抵抗により分圧された前記通信線の電圧値が前記閾値電圧値以下となったことに基づいて、前記通信線の短絡を検出する、ことを特徴とする給湯装置。
  3. 請求項1または2に記載の給湯装置において、
    前記短絡検出部により前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記通信線による前記電力供給を遮断する遮断部を備える、ことを特徴とする給湯装置。
  4. 請求項3に記載の給湯装置において、
    前記遮断部は、前記通信線に直列に接続されたトランジスタと、前記給湯器を制御するマイクロコンピュータとにより構成され、
    前記マイクロコンピュータは、前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記トランジスタを制御して、前記通信線を含む回路を遮断する、ことを特徴とする給湯装置。
  5. 請求項4に記載の給湯装置において、
    前記マイクロコンピュータは、前記通信線を含む前記回路を遮断した後、所定のタイミングで、前記トランジスタを制御して前記通信線を含む前記回路を導通させ、前記通信線の短絡が解消されたか否かを検出する、ことを特徴とする給湯装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の給湯装置において、
    前記短絡検出部により前記通信線の短絡が検出されたことに基づいて、前記通信線の短絡を報知する報知部を備える、ことを特徴とする給湯装置。
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