JP2005102050A - 遠隔操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】機器本体からリモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制した遠隔操作システムを提供する。
【解決手段】リモコン2は、機器本体1からの電源供給により充電されるコンデンサ42を有して、機器本体1との通信停止時は機器本体1からの電源供給を受けて作動すると共に、機器本体1との通信実行時には該コンデンサを電源として作動する遠隔操作システムにおいて、機器本体1に備えられたマイコン5は、リモコン2との通信停止時に、リモコン2との通信開始直前の所定時間以外はリモコン2の動作保証電源電圧範囲の下限付近に設定された第1の電圧VLによりリモコン2への電源供給を行い、リモコン2との通信開始直前の前記所定時間においては、第1の電圧VLよりも高い第2の電圧VHにより機器本体1からリモコン2への電源供給を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機器本体と該機器本体を遠隔操作するリモコンとを2本の電線により接続して構成され、該リモコンを該機器本体から該電線を介して供給される電力によって作動させる遠隔操作システムに関する。
機器本体をリモコンにより遠隔操作するシステムにおいて、機器本体とリモコンを2本の電線を介して接続し、リモコンには電源を備えずに機器本体からリモコンに電源供給するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかるシステムによれば、機器本体とリモコンは例えば図5に示した回路構成を備えている。図5を参照して、機器本体100とリモコン101は、2本の電線102,103を介して接続されている。そして、機器本体100には、機器本体100の作動を制御するマイコン110と電源111が備えられている。また、リモコン101には、リモコン101の作動を制御するマイコン120と電線102からの供給電力により充電されるコンデンサ122が備えられている。
そして、機器本体100とリモコン101間の通信停止時は、リモコン101においてはトランジスタ124はOFF状態に維持され、機器本体100においてはトランジスタ115がOFFされると共にトランジスタ116がONされる。これにより、トランジスタ113とトランジスタ114が共にONし、電源111からトランジスタ113,114及び電線102を介してリモコン101に電源供給される。そして、リモコン101は電源111からの電源供給によって作動すると共に、コンデンサ122の充電が行われる。
また、機器本体100からリモコン101に対してデータを送信するときは、リモコン101においてはトランジスタ124がOFF状態に維持され、機器本体100においては、トランジスタ116がON状態とされると共にトランジスタ115がON/OFFされる。この場合、トランジスタ115のON/OFFに応じて、電線102,103間の電圧VlがVH/0Vに切換わる。そして、リモコン101においては、電線102,103間の電圧Vlの変化(VH/0V)に応じて、電圧比較回路125からマイコン120の入力ポートPB1に出力される電圧(Hi/Low)が切換わる。
一方、リモコン101から機器本体100に対してデータを送信するときには、機器本体100においては、トランジスタ113がONに制御されトランジスタ114がOFFに制御されて、機器本体100からリモコン101への電源供給が停止する。そして、リモコン101はコンデンサ122からの放電電力により作動し、マイコン120はトランジスタ124をON/OFFして、電線102,103間の電圧Vlを0Vとコンデンサ122の端子間電圧Vcとに切換えることにより、データを送信する。
なお、機器本体100のトランジスタ113がON状態にありトランジスタ130がOFF状態にあるときは、電線102は抵抗130によりトランジスタ113を介してVHにプルアップされる。そして、この場合、リモコン101のトランジスタ124がOFFに制御されると、電源111から抵抗130を介してコンデンサ122に微小電流が流れ、抵抗130で電圧降下が生じるため、電線102,103間の電圧Vlはコンデンサ122の端子間電圧Vcとほぼ等しくなる。
機器本体100においては、電線102,103間の電圧Vlの変化に応じて、電圧比較回路117からマイコン110の入力ポートPB1に入力される電圧(Hi/Low)が切換わる。そのため、マイコン110は、リモコン101から送信されたデータを受信することができる。
特許第2806077号公報
図6(a)〜図6(c)は、以上説明した機器本体100とマイコン101の通信実行時及び通信停止時における、電線102,103間の電圧Vlと、コンデンサ122の端子間電圧Vcと、リモコン101の消費電力Prcの推移を示したグラフであり、横軸を共通の時間軸としている。そして、図6(a),図6(b)においては縦軸が電圧(V)に設定され、図6(c)においては縦軸が電力(P)に設定されている。
図6中、t30〜t31とt32〜t33とt34〜が通信停止期間Tsb、t31〜t32が機器本体100からリモコン101へのデータ送信期間Teq、t33〜t34がリモコン101から機器本体100へのデータ送信期間Trcである。
上述したように、リモコン101から機器本体100へのデータ送信期間Trcにおいては、機器本体100からリモコン101への電源供給が遮断され、リモコン101はコンデンサ122からの放電電力により作動する。そのため、図6(b)に示したように、データ送信期間Trcにおいては、コンデンサ122の端子間電圧Vcが次第に低下する。
そして、リモコン101から機器本体100へのデータ送信が終了する時点 34 におけるコンデンサ122の端子間電圧Vcは、安定化電源回路123によりリモコン101の正常動作に必要となる最低電圧を生成可能なVmin以上である必要がある。
そのため、電源111の出力電圧VHは、Vminにリモコン101から機器本体100へのデータ送信期間Trcにおけるコンデンサ122の端子間電圧Vcの低下分ΔVcを加算した電圧以上に設定する必要がある(VH≧Vmin+ΔVc)。
しかし、このように電源111の出力電圧VHを設定した場合、図6(a)に示したように、通信停止期間Tsb及び機器本体100からリモコン101へのデータ送信期間Teqにおいて、機器本体100からリモコン101に供給される電源電圧が、リモコン101の正常動作に必要な電圧Vminよりも高いVHとなる。
そのため、図6(c)に示したように、通信停止期間Tsb及び機器本体100からリモコン101へのデータ送信期間Teqにおいて、リモコン101で消費される電力がリモコン101の正常動作が確保できる消費電力P32よりも多いP31となり、機器本体100からリモコン101に対して過剰な電力が供給された状態となる。そして、機器本体100からリモコン101に供給された過剰な電力は、安定化電源回路123により無駄に消費されることになる。
本発明はかかる背景を鑑みてなされたものであり、機器本体からの電源供給によりリモコンを作動させる際に、機器本体からリモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制した遠隔操作システムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、機器本体と該機器本体を遠隔操作するリモコンとを2本の電線により接続し、該電線を介して該機器本体から該リモコンへの電源供給を行うと共に、該電線間の電圧を変更することにより該機器本体と該リモコン間で通信を行い、前記リモコンは、前記機器本体からの電源供給により充電されるコンデンサを有して、前記機器本体との通信停止時は前記機器本体からの電源供給を受けて作動すると共に、前記機器本体との通信実行時には該コンデンサを電源として作動する遠隔操作システムの改良に関する。
そして、前記機器本体は、前記リモコンとの通信停止時に、前記リモコンとの通信開始直前の所定時間以外は前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近に設定された第1の電圧により前記リモコンへの電源供給を行い、前記リモコンとの通信開始直前の前記所定時間においては、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧により前記機器本体から前記リモコンへの電源供給を行う供給電圧制御手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記機器本体に備えられた前記供給電圧制御手段は、前記機器本体と前記リモコンとの通信停止時に、通信開始直前の前記所定時間以外は前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近に設定された前記第1の電圧により、前記リモコンへの電源供給を行う。そのため、通信開始直前の前記所定時間以外は、通信停止時に前記機器本体から前記リモコンに供給される電力が、前記リモコンの作動に必要な最小レベルとなり、前記リモコンに無駄な電力が供給されることを抑制することができる。そして、前記供給電圧制御手段は、通信開始開始直前の前記所定時間は前記第2の電圧により前記リモコンへの電源供給を行って前記コンデンサの充電量を増大させることにより、通信実行時に必要となる前記コンデンサから前記リモコンへの電力供給を確保することができる。
また、前記機器本体から前記リモコンに電源供給する際の電流量を制限する電流制限手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記電流制限手段により、前記機器本体から前記リモコンへの電源供給が開始されたときに、前記コンデンサに過剰な突入電流が流入することを抑制することができる。そのため、かかる過剰な突入電流に耐え得る高価な高リップル電流対応のコンデンサを用いる必要がなく、安価な標準仕様のコンデンサを用いることができ、前記リモコンのコストを低減することができる。また、前記コンデンサに過剰な突入電流が流入する際に電源ラインに生じ得るノイズを防止することができる。
また、前記電流制限手段は、前記機器本体から前記リモコンへの電源供給路に挿入された抵抗素子あり、前記機器本体から前記リモコンに対して前記第1の電圧による電源供給が行われているとき、及び/又は前記機器本体から前記リモコンに対して前記第2の電圧による電源供給が行われているときに、前記抵抗素子における電圧降下に基づいて前記電源供給路に生じる過電流を検知する過電流検知手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記過電流検知手段は、前記電流制限手段である抵抗素子を電流検出素子として転用し、前記機器本体から前記リモコンへの電源供給路に生じる過電流を検知する。そのため、電流検出素子を別個に用意する必要がなく、低コストで前記電源供給路に生じる過電流を検知する手段を構成することができる。
また、前記所定時間を、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように設定したことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近となるように前記所定時間が設定されている。そのため、前記第2の電圧による前記機器本体から前記リモコンへの電源供給は、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時に前記リモコンの正常動作を確保するために必要な最低レベルのものとなる。したがって、前記第2の電圧による電源供給を行う際に、前記機器本体から前記リモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制することができる。
また、前記コンデンサの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧に基づいて前記所定時間を決定する所定時間決定手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明において、前記機器本体と前記リモコンの通信実行時は、前記リモコンは前記コンデンサからの放電電力により作動するため、通信実行時間の経過に従って前記コンデンサの充電電荷が減少し、これに応じて前記コンデンサの出力電圧が低下する。そのため、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記コンデンサの出力電圧から、通信実行時の前記リモコンの消費電力に対する前記所定時間における前記コンデンサの充電量の過不足を判断することができる。そこで、前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段による前記コンデンサの検出電圧に基づいて前記所定時間を決定することにより、通信実行時の前記リモコンの消費電力に対応した効率の良い電源供給を行うことができる。
また、前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように前記所定時間を決定することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記所定時間決定手段は、前記リモコンの消費電力に応じて、前記機器本体と前記リモコン間の通信時に前記リモコンの動作保証電源電圧を確保するために最低限必要となるレベルで、前記所定時間を決定することができる。そのため、前記第2の電圧による電源供給を行う際に、前記機器本体から前記リモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制することができる。
また、前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記所定時間を決定することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記所定時間を決定するため、前記機器本体と前記リモコン間の通信開始直前に前記第2の電圧により電源供給される時間は、前回の通信時における前記リモコンの実際の消費電力を反映したものとなる。そのため、前記リモコンの使用態様の変化や前記リモコンの交換等により、前記リモコンの消費電力が変化した場合であっても、前記リモコンの消費電力の変化に応じて前記所定時間が更新され、前記機器本体から前記リモコンに対して前記リモコンの消費電力に対応した効率の良い電源供給を行うことができる。
また、前記第2の電圧を、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近となるように設定したことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近となるように前記第2の電圧が設定されている。そのため、前記第2の電圧による前記機器本体から前記リモコンへの電源供給は、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時に前記リモコンの正常動作を確保するために必要な最低レベルのものとなる。したがって、前記第2の電圧による電源供給を行う際に、前記機器本体から前記リモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制することができる。
また、前記コンデンサの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧に基づいて、前記第2の電圧を変更する電圧変更手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、上述したように、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記コンデンサの出力電圧から、通信実行時の前記リモコンの消費電力に対する前記所定時間における前記コンデンサの充電量の過不足を判断することができる。そして、前記コンデンサの充電量は前記コンデンサの端子間電圧に比例する。そこで、前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段による前記コンデンサの検出電圧に基づいて、前記第2の電圧を変更することにより、前記リモコンの消費電力に対応した効率の良い電源供給を行うことができる。
また、前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近となるように前記第2の電圧を変更することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記電圧変更手段は、前記リモコンの消費電力に応じて、前記機器本体と前記リモコン間の通信時に前記リモコンの動作保証電源電圧を確保するために最低限必要となるレベルで、前記第2の電圧を変更することができる。そのため、前記第2の電圧による電源供給を行う際に、前記機器本体から前記リモコンに対して過剰な電力が供給されることを抑制することができる。
また、前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記第2の電圧を変更することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記第2の電圧を変更するため、前記機器本体と前記リモコン間の通信開始直前に行われる電源供給における前記第2の電圧は、前回の通信時における前記リモコンの実際の消費電力を反映したものとなる。そのため、前記リモコンの使用態様の変化や前記リモコンの交換等により、前記リモコンの消費電力が変化した場合であっても、前記リモコンの消費電力の変化に応じて前記第2の電圧が更新され、前記機器本体から前記リモコンに対して前記リモコンの消費電力に対応した効率の良い電源供給を行うことができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は機器本体及び機器本体と接続されたリモコンの回路図、図2,図3は機器本体及びリモコンを接続する電線間の電圧とリモコンに備えられたコンデンサの端子間電圧とリモコンの消費電力の推移を示したグラフ、図4は他の構成による機器本体の回路図である。
図1を参照して、機器本体1は、例えば温度センサ等の検出信号を入力してバーナ等の加熱手段に対する制御信号を出力する給湯器であり、機器本体1を遠隔操作するためのリモコン2と、2本の電線3,4を介して接続されている。
そして、機器本体1には、機器本体1の作動を制御するマイコン5、電圧VL(本発明の第1の電圧に相当する)を出力する第1の電源6、電圧VH(>VL,本発明の第2の電圧に相当する)を出力する第2の電源7、第1の電源6と電線3の接続端子10a間に電流制限用の抵抗20(本発明の電流制限手段に相当する)とダイオード21を介して接続されたトランジスタ22、第2の電源7と電線3の接続端子10a間に抵抗20を介して接続されたトランジスタ23、マイコン5の出力ポートPa1からのHi/Low出力によりON/OFFしてトランジスタ22のベースとグランド間を導通/遮断するトランジスタ24、マイコン5の出力ポートPa2からのHi/Low出力によりON/OFFしてトランジスタ23のベースとグランド間を導通/遮断するトランジスタ25、及びマイコン5の出力ポートPa3からのHi/Low出力によりON/OFFして電線3とグランド間を電流制限用の抵抗26を介して導通/遮断するトランジスタ27が備えられている。
さらに、機器本体1には、電線3,4間の電圧Vlを抵抗28,29により分圧してマイコン5のアナログ入力ポートApに入力する分圧回路30(本発明の電圧検出手段に相当する)、電線3を第2の電源7の出力電圧VHにプルアップする抵抗31、及び電線3の接続端子10aと接続されて電線3,4間の電圧Vlと基準電圧Vth1とを比較し、比較結果に応じて切換わるHi/Low電圧をマイコン5の入力ポートPb1に出力する電圧比較回路32が備えられている。
なお、電線3の接続端子10aと電線4の接続端子10b間には、電線3,4間の電圧が切換わる際に生じるサージ電圧を吸収して各トランジスタを保護するためのダイオード33が設けられている。また、マイコン5と、トランジスタ22,23,24,25とにより、本発明の供給電圧制御手段が構成される。
また、リモコン2には、リモコン2の作動を制御するマイコン40、電線3の接続端子11aと電線3,4の無極性接続を可能とするためのダイオードブリッジ41を介して接続されたコンデンサ42、コンデンサ42の放電電力からマイコン40の電源Vccを生成する安定化電源回路43、電線3,4の無極性接続を可能とするためのダイオード44,45と電流制限用の抵抗46とを介して電線3,4と接続され、マイコン40の出力ポートPa1からのHi/Low電圧出力によりON/OFFして電線3とグランド間を導通/遮断するトランジスタ47、及び電線3の接続端子11aと電線4の接続端子11bにダイオード44,45を介して接続されて電線3,4間の電圧Vlと基準電圧Vth1とを比較し、比較結果に応じて切換わるHi/Low電圧をマイコン40の入力ポートPb1に出力する電圧比較回路48が備えられている。
次に、機器本体1とリモコン2間の通信停止時及び通信実行時における機器本体1とリモコン2の作動について説明する。先ず、機器本体1とリモコン2間の通信停止時は、リモコン2においては、マイコン40の出力ポートPa1の出力電圧がLowに維持されてトランジスタ47はOFF状態とされる。
そして、機器本体1においては、機器本体1とリモコン2間の通信が開始される直前の所定時間以外は、マイコン5の出力ポートPa1の出力電圧がHi、出力ポートPa2の出力電圧がLow、出力ポートPa3の出力電圧がLowに維持される。これにより、トランジスタ25がOFFしてトランジスタ23がOFF状態になると共に、トランジスタ24がONしてトランジスタ22がON状態となる。そのため、機器本体1からリモコン2に対して、第1の電源6からトランジスタ22及び電線3を介して電圧VLによる電源供給が実行される。
ここで、第1の電源6の出力電圧VLは、リモコン2の安定化電源回路43により、リモコン2が正常に動作する動作保証電圧範囲の下限付近に設定された電圧Vccが出力されるように設定される。そのため、前記所定時間以外の通信停止時に機器本体1からリモコン2に供給される電力は、リモコン2の正常動作に必要な最小レベルとなる。
これにより、機器本体1からリモコン2に対して過剰な電力が供給され、安定化電源回路43で無駄な電力が消費されることを抑制することができる。そして、この場合、電力消費による発熱が低減されるため安定化電源回路43にサイズの大きな放熱器を装着する必要がなくなるため、安定化電源回路43のサイズを小型化することができる。
また、機器本体1とリモコン2間の通信開始直前の所定時間においては、機器本体1のマイコン5の出力ポートPa1の出力電圧がLow、出力ポートPa2の出力電圧がHi、出力ポートPa3の出力電圧がLowに維持される。これにより、トランジスタ24がOFFしてトランジスタ22がOFF状態になると共に、トランジスタ25がONしてトランジスタ23がON状態となる。そのため、機器本体1からリモコン2に対して、第2の電源7からトランジスタ23及び電線3を介して電圧VHによる電源供給が実行される。
なお、第1の電源6及び第2の電源7からリモコン2のコンデンサ42への電源供給は抵抗20を介して行われるため、コンデンサ42に供給される電流量が抵抗20によって制限される。そのため、機器本体1に電源が投入されて第1の電源6による電源供給が開始された時、及び前記機器本体1とリモコン2間の通信開始直前に電源の供給元が第1の電源6から第2の電源7に切換わったときに、コンデンサ42に過剰な突入電流が流入することが抑制される。
ここで、第2の電源7の出力電圧VHは第1の電源6の出力電圧VLよりも高く設定されている(VH>VL)。そのため、前記所定時間以外の通信停止時よりも高い電圧までコンデンサ42が充電されて、コンデンサ42の充電電荷量が増加する。そして、このように、機器本体1とリモコン2との通信開始直前にコンデンサ42の充電電荷量を増加させた上で、以下に説明する機器本体1とリモコン2間の通信が実行される。
機器本体1とリモコン2間の通信実行時には、機器本体1において、マイコン5の出力ポートPa1とPa2の出力電圧が共にLowに維持される。これにより、トランジスタ24,25がOFF状態となってトランジスタ22,23がOFFするため、第1の電源6は電線3の接続端子10aから遮断され、第2の電源は抵抗31を介してのみ電線3の接続端子10aと接続された状態となる。
そして、この状態で、機器本体1からリモコン2に対してデータを送信する場合は、機器本体1のマイコン5は出力ポートPa3の出力電圧をHi/Lowに切換えてトランジスタ27をON/OFFする。この場合、トランジスタ27がON状態にあるときは、電線3がトランジスタ27を介してグランドに導通するため、電線3,4間の電圧Vlはほぼゼロとなる。
一方、トランジスタ27がOFF状態にあるときには、電線3はグランドから遮断されて抵抗31により第2の電源7にプルアップされるが、このとき、第2の電源7から抵抗31を介してリモコン2のコンデンサ42に微小電流が流れ、抵抗31で電圧降下が生じるため、電線3,4間の電圧Vlはコンデンサ42の端子間電圧Vcとほぼ等しくなる。
なお、電線3を第2の電源7にプルアップする抵抗31により、トランジスタ27がONからOFFに切換わったときに、電線3,4間の電圧Vlがゼロからコンデンサ42の端子間電圧Vcまで上昇する時間が短縮される。
そして、電線3,4間の電圧Vlは、リモコン2の電圧比較回路48において、基準電圧Vth2と比較され、比較結果に応じて切換わるHi/Lowの電圧がマイコン40の入力ポートPb1に入力される。そのため、マイコン40は、入力ポートPb1への入力電圧(Hi/Low)を検知することによって、機器本体1から送信されるデータを受信することができる。
また、リモコン2から機器本体1に対してデータを送信する場合は、リモコン2のマイコン40は出力ポートPa1の出力電圧をHi/Lowに切換えてトランジスタ47をON/OFFする。この場合、トランジスタ47がON状態にあるときは、電線3がトランジスタ47を介してグランドに導通するため、電線3,4間の電圧Vlはほぼゼロとなる。
一方、トランジスタ47がOFF状態にあるときには、電線3がグランドから遮断されるため、電線3,4間の電圧V1はコンデンサ42の端子間電圧Vcとほぼ等しくなる。なお、この場合も、電線3の接続端子10aを第2の電源7にプルアップする抵抗31により、トランジスタ47がONからOFFに切換わったときに、電線3,4間の電圧Vlがゼロからコンデンサ42の端子間電圧Vcまで上昇する時間が短縮される。
そして、電線3,4間の電圧Vlは、機器本体1の電圧比較回路32において、基準電圧Vth1と比較され、比較結果に応じて切換わるHi/Lowの電圧がマイコン5の入力ポートPb1に入力される。そのため、機器本体1では、入力ポートPb1への入力電圧(Hi/Low)を検知することによって、リモコン2から送信されるデータを受信することができる。
図2(a)〜図2(c)は、以上説明した機器本体1とリモコン2間の通信実行時及び通信停止時における、電線3,4間の電圧Vlと、コンデンサ42の端子間電圧Vcと、リモコン2の消費電力Prcの推移を示したグラフであり、横軸を共通の時間軸としている。そして、図2(a),図2(b)においては縦軸が電圧(V)に設定され、図2(c)においては縦軸が電力(P)に設定されている。
図2中、t10〜t12とt13〜t15とt16〜が通信停止期間、t12〜t13が機器本体1からリモコン2へのデータ送信期間Teq、t15〜t16がリモコン2から機器本体1へのデータ送信期間Trcである。
通信停止期間においては、通信開始直前の所定時間Tec(t11〜t12,t14〜t15)を除いた待機期間Tsb(t10〜t11,t13〜t14,t16〜)では、上述したように、機器本体1からリモコン2に対して第1の電源6により電圧VLによる電源供給が実行される。そのため、図2(a)に示したように、待機期間Tsbにおける電線3,4間の電圧VlはVLとなる。なお、図2(a)〜図2(c)においては、説明を容易にするため、トランジスタや抵抗素子等による電圧降下の影響は無視している。
そして、図2(b)に示したように、待機期間Tsbにおけるコンデンサ42の端子間電圧がVLに維持されて、リモコン2の正常動作に必要な最低レベルの電源電圧Vccを供給するために必要となる電圧Vmin付近の電圧が、安定化電源回路43に供給される。これにより、図2(c)に示したように、待機期間Tsbにおけるリモコン2の消費電力Prcを、リモコン2の正常動作に必要となる最低レベル付近PLに抑制することができる。
また、機器本体1とリモコン2間の通信開始直前の所定時間Tpc(t11〜t12,t14〜t15)においては、上述したように、機器本体1からリモコン2に対して第2の電源により電圧VHによる電源供給が実行される。そして、図1を参照して、第2の電源7からコンデンサ42に供給される電流量は抵抗20により制限されるため、図2(b)に示したように、コンデンサ42の端子間電圧Vcはコンデンサ42の容量と抵抗20の抵抗値による時定数に応じて、コンデンサ42の端子間電圧VcがVHまで上昇する時間が変化する。
そして、コンデンサ42の端子間電圧Vcの上昇に応じて、図2(a)に示したように電線3,4間の電圧Vlが上昇し、図2(c)に示したようにリモコン2の消費電力Prcが増加する。
また、機器本体1からリモコン2へのデータ送信期間Tec(t12〜t13)、及びリモコン2から機器本体1へのデータ送信期間Trc(t15〜t16)においては、上述したように、リモコン2はコンデンサ42からの放電電力により作動するため、図2(b)に示したように、時間の経過に従ってコンデンサ42の端子間電圧Vcが次第に低下する。この場合、コンデンサ42の端子間電圧VcがVminまで低下する前に通信を終了する必要がある。
そして、機器本体1は、図2(a)に示したように、通信停止時の待機期間Tsbにおいては、リモコン2の正常動作に必要な最低レベル付近に設定した電圧VLによりリモコン2への電源供給を行い、通信開始直前の所定時間Tpcにおいてのみ、通信実行期間Teq,Trcにおけるリモコン2の正常動作を確保するために必要な電圧VHによりリモコン2への電源供給を行う。
これにより、図2(c)に示したように、待機期間Tsbにおけるリモコン2の消費電力を、電圧VHによる電源供給を常時行った場合よりも大幅に低減(PH→PL)することができる。
また、機器本体1のマイコン5は、通信開始直前の所定時間Tpcをリモコン2の消費電力に応じて決定する機能(本発明の所定時間決定手段の構成に相当する)を備えている。そして、マイコン5は、機器本体1とリモコン2間の通信が実行される毎に、以下のSTEPを実行して所定時間Tpcを更新する。
STEP1:機器本体1からリモコン2に対して電圧VHによる電源供給を所定時間Tpcの間行って、コンデンサ42を充電する。
(機器本体1とリモコン2間で最初に通信が実行されるときは、所定時間Tpcはコンデンサ42の端子間電圧VcがVHまで上昇するのに十分な時間に設定される。)
STEP2:機器本体1からリモコン2へのデータ送信、又はリモコン2から機器本体1へのデータ送信を実行する。
STEP3:データ送信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcを、分圧回路30を介してアナログ入力ポートApから取り込む。
STEP4:アナログ入力ポートApから取り込んだ電圧のデジタル変換値に基づいて、データ送信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcを検知する。
STEP5:検知したデータ送信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcと、VLとの差を算出する。この場合、算出した差が大きい程、コンデンサ42の充電電荷量に余裕があったことになるため、マイコン5は該差が小さくなるように所定時間Tpcを更新する。
このように、機器本体1とリモコン2間の通信が実行される毎にSTEP1〜STEP5を実行して所定時間Tpcを順次更新していくことにより、データ送信終了時のコンデンサ42の端子間電圧VcがVL付近に維持されて、電圧VHによる電源供給が必要最低限のものとなるように絶えず制御されることになる。
そして、これにより、消費電力が異なるリモコン2が接続された場合や、表示ユニット(図示しない)の点灯/消灯等、リモコン2の作動状態が変化してリモコン2の消費電力が変動した場合、或いは機器本体1に複数台のリモコンが接続された場合であっても、機器本体1に接続されたリモコンに対して過不足のない最適な電力供給を行うことができる。
なお、STEP4〜STEP5において、データ送信終了時ではなく、データ送信中におけるコンデンサ42の端子間電圧Vcを検知してコンデンサ42の充電電荷量の減少度合を把握し、該減少度合に応じて所定時間Tpcを決定するようにしてもよい。
また、上述したように機器本体1とリモコン2間の通信が実行される毎に上記STEP1〜STEP5の処理を行って所定時間Tpcを決定する方法の他に、機器本体1とリモコン2間の通信が最初に実行されるときにのみ、上記STEP1〜STEP5の処理を行って所定時間Tpcを決定してもよい。或いは、所定期間が経過する毎や、機器本体1とリモコン2間の通信回数が所定回数に達する毎に、上記STEP1〜STEP5の処理を行って所定時間Tpcを決定するようにしてもよい。
図3(a)〜図3(c)は、図2に示した例よりもリモコン2の消費電力が少ない場合における電線3,4間の電圧Vlと、コンデンサ42の端子間電圧Vcと、リモコン2の消費電力Prcの推移を、図2と同様に示したグラフである。
図3(a)〜図3(c)においては、通信開始直前の所定時間Tpcが図2の場合よりも短い時間に設定され、図3(b)に示したように、コンデンサ42は、端子間電圧VlがVHよりも低いVH'となるまで充電される。そのため、所定時間Tpcにおける機器本体1からリモコン2への供給電力が低減し、図3(c)に示したように、通信期間Teq,Trcにおけるリモコン2の消費電力を低減することができる。
また、図1を参照して、トランジスタ23又はトランジスタ22がON状態とされて、機器本体1からリモコン2への電源供給が実行されているときに、電線3,4間のショート等が生じると過剰電流によりトランジスタ23やトランジスタ22が破損する場合がある。そこで、マイコン5は、機器本体1からリモコン2への電源供給時にアナログポートApに入力される電圧を監視することによって、電線3における過電流の発生を検知する。
ここで、電線3に流れる電流が変化すると、抵抗20における電圧降下が変化するため、アナログポートApへの入力電圧が変化する。即ち、アナログポートApへの入力電圧は抵抗20における電圧降下を反映したものとなる。そして、電線間3,4間のショートが生じると、電線3に流れる電流が増加して抵抗20における電圧降下が増大し、それまでコンデンサ42の端子間電圧Vcの分圧が入力されていたアナログポートApへの入力電圧がゼロ付近まで低下する。
そのため、マイコン5は、機器本体1からリモコン2への電源供給時に、アナログポートApへの入力電圧が所定レベル以下に低下したときには、出力ポートPa1及びPa2の出力電圧をLowとしてトランジスタ22,23をOFFし、トランジスタ22,23を保護する処理を行う。
なお、以上説明したマイコン5により電線3における過電流の発生を検知する機能が、本発明の過電流検知手段に相当する。
また、本実施の形態においては、図1に示した機器本体1においては、電圧VLを出力する第1の電源6と電圧VHを出力する第2の電源7を別個に設けたが、図4に示した機器本体60のように、単一の電源61を用いて、2種類の電圧を生成するようにしてもよい。なお、図4において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4を参照して、機器本体60には、機器本体60の作動を制御するマイコン62、電圧VSを出力する電源61、電源61と電線3の接続端子10aの間にダイオード63を介して接続されたトランジスタ64、マイコン62の出力ポートPa1からのHi/Low出力によりON/OFFしてトランジスタ64のベースとグランド間をツェナーダイオード65を介して導通/遮断するトランジスタ66、及びマイコン62の出力ポートPa2からのHi/Low出力によりON/OFFしてトランジスタ64のベースとグランド間を導通/遮断するトランジスタ67が備えられている。
そして、マイコン62は、出力ポートPa2の出力をLowとしてトランジスタ67をOFFした状態で、出力ポートPa1からの出力をHi/Lowに切換えてトランジスタ66をON/OFFすることによって、リモコン2に供給する電源電圧を変更する。
ここで、トランジスタ66がOFF状態にあるときは、トランジスタ64のベース電流は抵抗68により規定される。一方、トランジスタ66がON状態にあるときには、トランジスタ64のベース電位がツェナーダイオード65及びトランジスタ66により低下するため、トランジスタ64のベース電流が減少する。
そのため、トランジスタ66のON/OFFによりトランジスタ64のコレクタ電流が変化し、機器本体60からリモコン2に供給される電源電圧が切換わる。なお、トランジスタ66がON状態であるときに機器本体60からリモコン2に供給される電源電圧が本発明の第1の電圧に相当し、トランジスタ66がOFF状態にあるときに機器本体60からリモコン2に供給される電源電圧が本発明の第2の電圧に相当する。
なお、本実施の形態では、機器本体1に備えられたマイコン5により、前記STEP1〜STEP5の処理を実行して、機器本体1からリモコン2に対して電圧VHにより電源供給を行う時間Tpcを決定したが、かかる処理を行わずに、該時間Tpcを固定値とする場合であっても、本発明による機器本体からリモコンへの過剰な電力供給の抑制の効果を得ることができる。
この場合、リモコン2の消費電力に応じて、機器本体1とリモコン2間の通信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcが、リモコン2の動作保証電源電圧範囲の下限付近となるようにTpcを予め設定することにより、通信開始直前における機器本体1からリモコン2への電力供給を必要最低レベルのものとすることができる。
また、本実施の形態では、第2の電源7の出力電圧VHを固定電圧としたが、マイコン5からの制御信号によりVHを可変できるように構成し、上述したSTEP1〜STEP4の処理を行った後に、上記STEP5に換えて以下のSTEP5’を実行することにより、VHを変更するようにしてもよい。
STEP5’:検知したデータ送信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcと、VLとの差を算出する。この場合、算出した差が大きい程、コンデンサ42の充電電荷量に余裕があったことになるため、マイコン5は該差が小さくなるように第2の電源7の出力電圧VHを変更する。
このようにSTEP5’の処理を行って第2の電源7の出力電圧VHを変更することにより、リモコン2の実際の消費電力に応じて、機器本体1からリモコン2に対して過不足のない最適な電力供給を行うことができる。なお、STEP1〜STEP5’の処理は、機器本体1とリモコン2間の通信が実行される毎に行ってもよいし、機器本体1とリモコン2間の通信が最初に実行されたときにのみ行うようにしてもよい。また、所定期間が経過する毎、或いは通信が所定回数実行される毎に、STEP1〜STEP5’の処理を行うようにしてもよい。なお、このように第2の電源の出力電圧VHを変更する機能が、本発明の電圧変更手段に相当する。
また、機器本体1からリモコン2に対して電圧VHにより電源供給を行う時間Tpcを、コンデンサ42の端子間電圧VcがVHまで上昇するのに十分な固定時間とし、電圧VHを固定電圧とするときには、リモコン2の消費電力に応じて、機器本体1とリモコン2間の通信終了時のコンデンサ42の端子間電圧Vcが、リモコン2の動作保証電源電圧範囲の下限付近となるようにVHを設定することにより、通信開始直前における機器本体1からリモコン2への電力供給を必要最低レベルのものとすることができる。
機器本体及び機器本体と接続されたリモコンの回路図。 機器本体及びリモコンを接続する電線間の電圧とリモコンに備えられたコンデンサの端子間電圧とリモコンの消費電力の推移を示したグラフ。 機器本体及びリモコンを接続する電線間の電圧とリモコンに備えられたコンデンサの端子間電圧とリモコンの消費電力の推移を示したグラフ。 他の構成による機器本体の回路図。 従来の機器本体及び機器本体と接続されたリモコンの回路図。 従来の機器本体及び機器本体における、電線間の電圧とリモコンに備えられたコンデンサの端子間電圧とリモコンの消費電力の推移を示したグラフ。
符号の説明
1…機器本体、2…リモコン、3,4…電線、5…(機器本体1に備えられた)マイコン)、6…第1の電源、7…第2の電源、30…分圧回路、40…(リモコン2に備えられた)マイコン、42…コンデンサ

Claims (11)

  1. 機器本体と該機器本体を遠隔操作するリモコンとを2本の電線により接続し、該電線を介して該機器本体から該リモコンへの電源供給を行うと共に、該電線間の電圧を変更することにより該機器本体と該リモコン間で通信を行い、
    前記リモコンは、前記機器本体からの電源供給により充電されるコンデンサを有して、前記機器本体との通信停止時は前記機器本体からの電源供給を受けて作動すると共に、前記機器本体との通信実行時には該コンデンサを電源として作動する遠隔操作システムにおいて、
    前記機器本体は、前記リモコンとの通信停止時に、前記リモコンとの通信開始直前の所定時間以外は前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近に設定された第1の電圧により前記リモコンへの電源供給を行い、前記リモコンとの通信開始直前の前記所定時間においては、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧により前記機器本体から前記リモコンへの電源供給を行う供給電圧制御手段を備えたことを特徴とする遠隔操作システム。
  2. 前記機器本体から前記リモコンに電源供給する際の電流量を制限する電流制限手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔操作システム。
  3. 前記電流制限手段は、前記機器本体から前記リモコンへの電源供給路に挿入された抵抗素子であり、
    前記機器本体から前記リモコンに対して前記第1の電圧による電源供給が行われているとき、及び/又は前記機器本体から前記リモコンに対して前記第2の電圧による電源供給が行われているときに、前記抵抗素子における電圧降下に基づいて前記電源供給路に生じる過電流を検知する過電流検知手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の遠隔操作システム。
  4. 前記所定時間を、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように設定したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遠隔操作システム。
  5. 前記コンデンサの出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧に基づいて前記所定時間を決定する所定時間決定手段とを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遠隔操作システム。
  6. 前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように前記所定時間を決定することを特徴とする請求項5記載の遠隔操作システム。
  7. 前記所定時間決定手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記所定時間を決定することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の遠隔操作システム。
  8. 前記第2の電圧を、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記コンデンサの端子間電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の遠隔操作システム。
  9. 前記コンデンサの出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記機器本体と前記リモコン間の通信実行時又は通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧に基づいて、前記第2の電圧を変更する電圧変更手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の遠隔操作システム。
  10. 前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信終了時における前記電圧検出手段の検出電圧が、前記リモコンの動作保証電源電圧範囲の下限付近になるように前記第2の電圧を変更することを特徴とする請求項9記載の遠隔操作システム。
  11. 前記電圧変更手段は、前記機器本体と前記リモコン間の通信が実行される毎に前記第2の電圧を変更することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の遠隔操作システム。
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JP2019090574A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社ノーリツ 給湯装置

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