JP6307999B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6307999B2
JP6307999B2 JP2014089429A JP2014089429A JP6307999B2 JP 6307999 B2 JP6307999 B2 JP 6307999B2 JP 2014089429 A JP2014089429 A JP 2014089429A JP 2014089429 A JP2014089429 A JP 2014089429A JP 6307999 B2 JP6307999 B2 JP 6307999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cancel
current
proportional valve
switch
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014089429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015209980A (ja
Inventor
隆志 久保
隆志 久保
池田 亮
亮 池田
崇 八島
崇 八島
長野 克則
克則 長野
昌樹 ▲高▼田
昌樹 ▲高▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2014089429A priority Critical patent/JP6307999B2/ja
Publication of JP2015209980A publication Critical patent/JP2015209980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6307999B2 publication Critical patent/JP6307999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は燃焼装置に関し、特に、ガス等の燃料の供給量を調整する機能を有した燃焼装置に関する。
従来、ガス燃焼装置のガス漏れ等を防止する機能を有したものとして、特許文献1(特公平7−13534号公報)では、ガス器具等において半導体スイッチの短絡故障を検出する故障検出回路をガスの安全弁に直列に接続されている各半導体スイッチに設けて、各故障検出回路の検出信号によって互いに他方の半導体スイッチをオフとするように構成する。
また、特許文献2(特開2008−116154号公報)では、熱源供給手段であるガス比例弁に過電流が流れた際に制御手段により、熱源供給制御手段への電源供給を停止することで、熱源供給制御手段の過熱を防止する構成が開示される。
また、特許文献3(特開2010−270948号公報)では、ガスバーナのガス供給経路に第1と第2の開閉電磁弁と比例電磁弁とを介設したガス燃焼装置において、運転スイッチがオフされた時に、第1および第2開閉電磁弁の一方を閉弁してから所定の遅延時間後に他方を閉弁させ、遅延時間中にガスバーナが消火されたか否かを判別するように構成される。
特公平7−13534号公報 特開2008−116154号公報 特開2010−270948号公報
ここで、ガスファンヒータ等では、リレー回路(ガス比例弁への電源供給ラインに介挿されたスイッチ)の接点固着を検出するために専用回路を設けていたので、部品点数が多くなるとの課題を有していた。
しかしながら、特許文献1はスイッチの故障検出のために、特別の故障検出回路を必要とし、また、特許文献3では、ガスバーナの消火を確認するが、回路の故障検出をするための構成は開示しない。また、特許文献2では、過電流を検出するもののガス比例弁への電源供給ラインに介挿されたスイッチの故障を検出するとの構成は開示しない。
それゆえに本発明の目的は、燃料の供給量を調整する比例弁の電源供給スイッチの故障を簡単に検出することのできる燃焼装置を提供することである。
この発明のある局面に従うと燃焼装置は、燃焼部への燃料供給量を調整するために開度が可変に制御される比例弁と、比例弁の駆動回路と、駆動回路を制御する制御部とを備えた燃焼装置であって、駆動回路は、切替指令に従い、駆動回路への電源の供給と停止を切替える電源供給スイッチと、比例弁の開度を変化させるための比例弁コイル、比例弁コイルに流れる電流量を変化させる電流調整部と、比例弁コイルに流れる電流を検出するための検出端子とを含み、且つこれらを直列接続し、制御部は、運転開始指示を受付けると、燃焼部の燃焼開始に先立って、電源供給スイッチに供給停止の切替指令を出力し、且つ電流調整部に対して比例弁コイルに予め定めた電流量が供給されるように制御するための電流指令を出力し、これら指令の出力状態において、検出端子における検出電流から、電源供給スイッチの故障を判定するように構成される。
好ましくは、燃焼装置は、制御部と電流調整部とを接続する信号線に関連して設けられて、且つキャンセル指令が与えられるときに、当該信号線に出力される前記電流指令をキャンセルするキャンセル部を、さらに備え、制御部は、電流指令の出力状態において、キャンセル部に対しキャンセル指令を出力しない場合に、検出端子における検出電流から、電源供給スイッチの故障を判定するように構成される。
好ましくは、キャンセル部は、一方端が信号線に接続され且つ他方端が接地される開閉制御可能なキャンセルスイッチであって、指令の出力状態の期間は第1期間およびその後の第2期間を含み、制御部は、電流指令の出力状態の第1期間において、キャンセル指令を出力停止してキャンセルスイッチを開状態に制御し、その後の第2期間において、キャンセル指令を出力してキャンセルスイッチを閉状態に制御するように構成されて、制御部は、さらに、第1期間における検出端子の検出電流から、電源供給スイッチの故障を判定するように構成される。
好ましくは、制御部は、電源供給スイッチが故障していない場合に、第2期間における検出端子の検出電流から、キャンセル部の故障を判定するように構成される。
好ましくは、制御部は、キャンセル部の故障の判定結果を報知する、または、電源供給スイッチの故障の判定結果を報知するように構成される。
本発明によれば、運転開始指示を受付けると、上述の電源供給スイッチに供給停止の切替指令、且つ上述の電流指令を出力した状態を設定して、検出端子における検出電流から、電源供給スイッチの故障を簡単に検出することができる。
本発明の実施の形態に係る回路構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御部の構成図である。 本発明の実施の形態に係るタイミングチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係るガスファンヒータの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る変形例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、図中同一符号については同一または相当部分を示し、説明は繰返さない。
本実施の形態では、燃焼用の燃料(例えば、ガス)の供給量を調整する比例弁と、比例弁の駆動回路と、駆動回路の制御を行なう制御部とを備えた燃焼装置において、駆動回路として、比例弁コイルと、当該比例弁コイルへの電源の供給と停止とを切替える電源供給スイッチと、比例弁コイルに流れる電流量の調整を行う電流調整部と、比例弁コイルに流れる電流量を検出する検出端子とが、直列に接続される回路を備える。
制御部は、燃焼運転の開始時に、電源供給スイッチを開成状態への切替指令を出力したまま、電流調整スイッチを所定の電流指令値で制御したときに、検出端子で検出される電流量が予め定めた値以上であるとき、電源供給スイッチの故障(ON故障)であると判定する。
図1は、本発明の実施の形態に係る回路構成の一例を示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係る制御部の構成図である。図3は、本発明の実施の形態に係るタイミングチャートを示す図である。
図4には、本発明が適用可能な燃焼装置の一例として、ガスファンヒータの構成例が示される。公知のように、ガスファンヒータは、燃料であるガスの燃焼熱によって得られた温風を出力することにより温風暖房を行なうものである。
図4を参照して、ガスファンヒータ50は、外装ケース66と、天板74と、底板75とで機器の外装を構成する。外装ケース66は、温風吹出口65および空気吸入口67を有する。空気吸入口67にはエアーフィルタ68が設けられている。空気吸入口67の近傍には、室温検出器69が設けられる。電源プラグ86が図示しないコンセントに挿入されると、ガスファンヒータ50の各部に電力が供給される。
外装ケース66の内部には、燃焼部を構成するガスバーナ61、燃焼室62、送風ファン63、ファンモータ64および点火装置77が設けられる。送風ファン63に関連して、駆動用のファンモータ64およびファンモータ64の回転数検出器80が設けられている。
ガスバーナ61において燃料ガスと送風ファン63により送り込まれた空気とが混合されて燃焼動作が実施される。
燃焼室62の上面および前面には、蓋板78が設けられている。ファンケース79は、送風ファン63からの温風を、温風吹出口65に導くように構成される。
外装ケース66は、背面下部に、燃焼ガスを内部に供給するためのガス接続口81を有し、ガス接続口81へ供給された燃焼ガスは、ガスを供給/遮断するために開閉制御される電磁弁45、ガス圧(すなわち、単位時間あたりのガス量)を調整するための比例弁25、およびガス配管84を経由してガスバーナ61へ供給される。電磁弁45はいわゆるガスの元栓に相当し、比例弁25は、開度が可変に制御されて、電磁弁45からガスバーナ61へのガス供給量を調整する調整弁に相当する。
天板74の前方部には、操作表示部16が設けられる。操作表示部16は、運転の開始/停止の指示、温風の供給条件の設定指示等を入力するために操作される各種スイッチ等からなる操作部14(後述する)および各種情報を出力するための液晶等の表示部15(後述する)およびLED(Light Emitting Diode)などのランプ等を含む。
操作表示部16の下部には、各スイッチや表示器を設置した操作表示回路73aが設けられる。操作表示部16には、目詰まり表示器71が設けられる。目詰まりは、温度検出器70によって検出された燃焼室温度に基づいて、エアーフィルタ68の目詰まりが検出され、目詰まりの発生は、目詰まり表示器71によって、ユーザに報知される。
上述の各部は制御基板(図示せず)に搭載された後述するマイコン(マイクロコンピュータの略)10(後述する)により制御される。マイコン10は、ガスファンヒータ50を集中的に制御および監視するための制御部に相当する。
燃焼動作を簡単に説明すると、マイコン10は、電磁弁45を開成状態に設定し、内部へのガス供給を可能にする。そして、設定温度と、室温検出器69によって検出された室温との差に応じて、ガスバーナ61での目標発生熱量、すなわち、ガス燃焼量を設定する。マイコン10は、設定したガス燃焼量に応じて、比例弁25の開度を制御する。これによりガスバーナ61による燃焼量が可変に制御されて、目標温度の温風を送出することができる。
次に、図1を参照して比例弁25および電磁弁45の周辺回路を説明する。周辺回路は比例弁25の駆動回路、電磁弁45の駆動回路およびこれら駆動回路を制御するマイコン10を備える。比例弁25の駆動回路は、比例弁コイル23、電源部22から比例弁コイル23への電流の供給と停止とを切替えるように開閉制御されるトランジスタ回路を含んで構成されるコモン回路(電源供給スイッチに相当)20、比例弁コイル23に流れる電流量を調整するための部分、および比例弁コイル23に流れる電流量を検出するための検出端子26を直列に接続した回路を含む。電源部22とコモン回路20との間には、過熱防止のための温度ヒューズ21が接続される。
電流量を調整するための部分は、可変抵抗部24を含む。可変抵抗部24は、バイポーラトランジスタ回路を含んで構成される電圧制御型可変抵抗に相当する。可変抵抗部24は、比例弁開度調整信号S2がベース端子に与えられる期間は予め定めた抵抗値を有するが、比例弁開度調整信号S2が与えられない期間は、例えば無限大抵抗となって、以降の回路に対してコモン回路20からの電流を流さないように動作する。
また、図1の回路は、マイコン10が比例弁開度調整信号S2を可変抵抗部24に出力する信号線に関連して、キャンセルスイッチ30を備える。キャンセルスイッチ30は、可変抵抗部24のトランジスタのベース電圧を完全にOFFにして、比例弁25を全閉状態とするため等に設けられた既存の回路である。
キャンセルスイッチ30は信号線に出力される比例弁開度調整信号S2を、マイコン10からのキャンセル指令S3に従ってキャンセルするキャンセル部に相当する。具体的には、キャンセルスイッチ30は、2つの端子を有した開閉自在のスイッチであって、一方端子は当該信号線に接続されて、他方端子は接地側に接続される。キャンセルスイッチ30は、マイコン10からレベル“ON”のキャンセル指令S3を入力する期間は開状態に制御されて両端子間は非導通状態(すなわちスイッチ開状態)となり、信号線上の比例弁開度調整信号S2はキャンセルされずに可変抵抗部24に供給される。一方、レベル“OFF”のキャンセル指令S3を入力する期間は閉状態に制御されて、両端子間は導通状態となる。この導通状態では、信号線上の比例弁開度調整信号S2は閉じたキャンセルスイッチ30を経由して接地側に導出されて、可変抵抗部24には供給されない(キャンセルされる)。
電磁弁45の駆動回路は励磁コイル43、電源部42から励磁コイル43への電流の供給と停止とを切替えるように開閉制御されるトランジスタ回路を含んで構成されるコモン回路(電源供給スイッチに相当)40、励磁コイル43に流れる電流量を検出するための検出端子44、および切替えスイッチ46を直列に接続した回路を含む。切替えスイッチ46は、電磁弁45の励磁コイル43の通電と通電停止を切替えるスイッチ(より具体的には電界効果型トランジスタを含んで構成されたスイッチ)である。
周辺回路は、さらに、検出端子26に関連した検出回路27および検出端子44に関連した監視回路47を含む。検出回路27は、検出端子26の電位信号S4に基づいて電流値(単位:mA)を示す信号S41を取得し、マイコン10に出力する。同様に、監視回路47は、検出端子44における検出電圧から電圧値を示す電磁弁監視信号S8を取得し、マイコン10に出力する。
周辺回路は、さらに、コモン回路20とコモン回路40のトランジスタスイッチを開閉制御するためのSW(switchの略)制御回路29を含む。SW制御回路29は、マイコン10から予め定めたDuty比(例えば、80Hz)のPWM(pulse width modulation)信号S5を受信すると、信号S52およびS54を生成して、コモン回路20およびコモン回路40それぞれに出力する。また、SW制御回路29はPWM信号S5を入力しないとき、またはPWM信号S5が予め定めたDuty比を有しないと判定したときは、信号S52および信号S54の出力を停止する。
コモン回路20は信号S52が供給される期間はスイッチを閉じて、比例弁25の駆動回路に電源供給し、信号S52が供給されなくなると、スイッチを開いて当該直列回路への電源を遮断する。同様に、コモン回路40は信号S54が供給される期間はスイッチを閉じて電磁弁45の直列回路に電源供給し、信号S54が供給されなくなるとスイッチを開いて当該直列回路への電源を遮断する。このように、コモン回路20とコモン回路40それぞれは、PWM信号S5に相当する切替指令に従い、対応する直列回路(弁の駆動回路)への電流の供給と停止とを切替える電源供給スイッチに相当する。
図2を参照して、マイコン10は、CPU(Central Processing Unit)11、プログラムおよびデータを記憶するための揮発性および不揮発性の記憶デバイスからなるメモリ部12、他の各部と信号を入出力するためのインターフェイス部13および操作表示部16を備える。
ここで、マイコン10は、操作部14の運転スイッチ(図示せず)がON操作されると運転開始するために上記のPWM信号S5の出力を開始し、比例弁信号と電磁弁信号S7を出力する。これにより、比例弁25と電磁弁45には開閉動作するための電源が供給される。また、比例弁開度調整信号S2を可変抵抗部24に出力して、その抵抗値を予め定めた値に設定して、比例弁コイル23に流れる電流量を可変に調整して、比例弁25の開度を調整する。これにより、ガスが供給開始されて燃焼動作が可能になる。運転中は、マイコン10は、目標温度となるよう比例弁開度を決定し、この比例弁開度と信号S41が示す比例弁コイル23の現在電流値とから、制御のための電流量を決定し、決定した電流量が比例弁コイル23に流れるように比例弁開度調整信号S2を生成して出力する。これにより、運転時は目標温度となるように比例弁25の開度が調整される。なお、運転中は、マイコン10は比例弁電流の信号S41に基づき異常電流が流れていないかも監視する。
マイコン10は、操作部14から運転スイッチのOFF操作を検出すると、PWM信号S5の出力を停止する。したがって、比例弁25および電磁弁45は全閉状態となって、すなわち2重の安全弁となってガス供給は遮断されて、燃焼動作は停止し、運転は停止する。
しかしながら、コモン回路20が短絡(ショート)故障等して接点固着(これを、ON故障ともいう)している場合には、運転スイッチがOFF操作されて、PWM信号S5の出力停止の場合、すなわち信号S52の出力停止によるガス供給停止の切替指令が与えられた場合であっても、コモン回路20のスイッチは閉→開と変化しない。本実施の形態では、比例弁25の既存の駆動回路を用いて、コモン回路20のON故障を検出する。
次に、ガスファンヒータ50の運転開始時において、コモン回路20のON故障を検出する処理を、図3のタイミングチャートを参照して説明する。なお、この処理は、メモリ部12に格納されたプログラムと回路との組み合わせからなり、CPU11は、メモリ部12からプログラムを読出し、実行することで処理を実現する。
図3を参照して、電源プラグ86を介してコモン回路20とコモン回路40は、対応の電源部22と電源部42それぞれから電源供給されている状態において、ユーザが操作部14の運転開始スイッチをON操作すると、CPU11は、操作部14からON操作による運転開始指示を受付けて、操作表示部16の運転ランプを点灯する。
また、ON操作を受けて、CPU11は、定めた電圧値を示す比例弁開度調整信号S2を可変抵抗部24に出力する(図3のタイミングT1参照)。比例弁開度調整信号S2は、可変抵抗部24の抵抗値を可変に制御し、これにより比例弁コイル23に流れる電流量を変化させるための電流指令に相当する。マイコン10と可変抵抗部24とを接続する信号ライン上には、図示しないが容量性素子および増幅回路等の時定数を有した回路が介在し、それゆえに可変抵抗部24に供給される弁開度調整信号S2が当該予め定めた電圧値に達するまでには比例弁開度調整信号S2の出力開始から期間(期間TS1+期間TS2)だけ遅延する。この遅延期間の長さは、回路定数により決まる。
本実施の形態では、上述の遅延期間を利用してコモン回路20のON故障を検出する。まず、CPU11は、上記の比例弁開度調整信号S2を出力すると、キャンセル指令S3を出力する(タイミングT2参照)。レベル“ON”のキャンセル指令S3は、遅延期間の一部期間TS1において出力される。
CPU11は、遅延期間におけるPWM信号S5が出力開始される前におけるキャンセル指令S3を出力する期間TS1において、検出端子26を流れる電流の大きさを示す信号S41からON故障を判定する。具体的には、信号S41が示す電流値と、予め定めた値とを比較する。そして、比較から(検出電流値>予め定めた値)の条件が成立すると判定したとき、コモン回路20のON故障であると判定する。この条件が成立しないと判定したときON故障ではないと判定する。例えば、信号S41の検出電流値が100mAを規定時間連続して示すときはON故障であると判定し、そうでないときはON故障でないと判定する。なお、故障判定条件のための基準となる電流値は、回路定数により決まり、予め実験等で取得されてメモリ部12に格納される。
ON故障であると判定したとき、CPU11は、操作表示部16に、運転ランプ消灯および故障ランプ点灯を実施させる。また、PWM信号S5のその後の出力を取りやめて、少なくとも元栓である電磁弁45を全閉に保つ(ファンは予め定めた時間だけ回転させる)。これにより、コモン回路20のON故障を検出して、生ガス放出を回避することができる。
一方、上記の条件が成立しない、すなわちコモン回路20はON故障していないと判定すると、CPU11は、遅延期間の残り期間TS2においてキャンセル指令S3の出力を停止し(レベル“ON”→“OFF”)、PWM信号S5の出力を開始し(タイミングT3参照)、コモン回路20とコモン回路40を閉状態に切替える。これにより、対応する直列回路のそれぞれに電流が供給開始されて、燃焼動作を実施可能な状態にする。
上述の遅延期間を経過すると、キャンセル指令S3を“ON”に変更する(タイミングT4参照)。したがって、以降の運転期間中は、比例弁25の開閉動作は可能であり、CPU11は、比例弁開度調整信号S2により比例弁25の開度を調整する。
本実施の形態では、キャンセルスイッチ30の故障も検出することができる。つまり遅延期間のうちの期間TS2では、すなわちON故障でないことが判定されてキャンセル指令S3は“OFF”、比例弁開度調整信号S2およびPWM信号S5の出力されている期間では、キャンセルスイッチ30は閉状態のままであるから、検出端子26において電流は検出されないはずである。CPU11は、期間TS2において、検出端子26の電流を示す信号S41の値について(検出電流値>閾値)の条件が成立するか否かを判定する。成立すると判定したとき、キャンセルスイッチ30の故障であると判定する。この場合にも、CPU11は、操作表示部16に運転ランプ消灯および故障ランプ点灯を実施させて、PWM信号S5の出力を取りやめて、少なくとも元栓である電磁弁45を全閉に保つ(ファンは予め定めた時間だけ回転させる)。これにより、キャンセルスイッチ30の故障を検出し、また報知することができる。
コモン回路20のON故障またはキャンセルスイッチ30の故障が検出されなかった場合には、その後の燃焼動作を開始するために、CPU11は、ファンを予め定めた期間ts1だけ回転駆動しガスファンヒータ50内のガスを排出(プリパージ)する。その後の期間ts2においてプレイグニッションを実施し、その後、電磁弁信号S7を出力し、電磁弁45に電源供給する。これにより、ガス元栓の電磁弁45が開き、また比例弁25の開度調整が実施されて、目標温度となるような燃焼動作が可能となる。
本実施の形態によれば、何ら特別な故障検出回路を追加せずに、通常の燃焼運転に用いる図1の回路を用いることでコモン回路20のON故障を検出することができる。
また、運転開始スイッチが操作されて運転開始指示を受付けて、燃焼部の燃焼開始に先立つ期間における、比例弁開度調整可能なレベルの電流が比例弁コイル23に供給されるまでの所要時間(遅延期間)において、コモン回路20のON故障検出を実施することができる。したがって、運転開始時にON故障検出を実施するとしても燃焼開始が遅くなることはないから、ガスファンヒータ50の速暖効果が損なわれない。
図1では、コモン回路20とコモン回路40は、電源部42(DC15V)と電源部22(DC22V)それぞれから電源供給される別電源とすることで、各電源部は対応の回路を駆動するだけの電圧レベルを有すればよいから、両方のコモン回路について共通した電源部を用いる場合に比べて、消費電力量を低減することができる。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態の変形例として、他の実施の形態を説明する。
図5には、図1の構成の変形例が示される。図5の回路は、図1のキャンセルスイッチ30に代替して、キャンセルスイッチ30と等価の機能を有した比例弁開閉スイッチ28を備える。比例弁開閉スイッチ28は、可変抵抗部24と検出端子26との間に直列に介挿される。図5の他の構成は、図1と同様であるから説明を繰返さない。
動作において、比例弁開閉スイッチ28は、マイコン10から与えられる比例弁ON/OFF指令S31が“ON”であるときは閉じて、コモン回路20からの電流を以降の検出端子26に導出させるが、“OFF”であるときは開状態となって、コモン回路20からの電流を遮断する。このように、比例弁ON/OFF指令S31に従う比例弁開閉スイッチ28の電流供給/停止の切替え動作は、キャンセル指令S3に従うキャンセルスイッチ30の弁開度調整信号S2をキャンセルするか否かの切替え動作と等価となる。したがって、キャンセルスイッチ30を用いた図5の構成であっても、上述した実施の形態と同様にコモン回路20の故障検出または比例弁開閉スイッチ28の故障検出が可能となる。
なお、比例弁開閉スイッチ28とキャンセルスイッチ30の両方を含んで回路が構成されるとしてもよい。その場合には、マイコン10は、キャンセルスイッチ30または比例弁開閉スイッチ28の一方に対してのみ、キャンセル指令S3または比例弁ON/OFF指令S31の対応する一方を用いて選択的に駆動することで、上述と同様に、コモン回路20の故障検出とキャンセルスイッチ30(または比例弁開閉スイッチ28)の故障検出を行ない、その旨を報知することが可能となる。
(変形例)
本実施の形態では、コモン回路20およびキャンセルスイッチ30(または比例弁開閉スイッチ28)の故障の判定結果は、操作表示部16のLED等のランプ点灯により報知したが、報知のための出力部は、LED等のランプに限定されず表示部15からのメッセージ出力、または図示しないスピーカ等からの音声出力であってもよい。
また、図3では、CPU11は、操作部14からのユーザON操作によって運転開始指示を受付けたとしたが、ガスファンヒータ50がタイマ予約運転される場合には、予約時間を計時する内部タイマ(図示せず)から入力するとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 マイコン、14 操作部、15 表示部、16 操作表示部、20,40 コモン回路、22,42 電源部、23 比例弁コイル、24 可変抵抗部、25 比例弁、26,44 検出端子、27 検出回路、47 監視回路、29 SW制御回路、30 キャンセルスイッチ、31 キャンセル指令、43 励磁コイル、45 電磁弁、50 ガスファンヒータ、86 電源プラグ。

Claims (6)

  1. 燃焼部への燃料供給量を調整するために開度が可変に制御される比例弁と、
    前記比例弁の駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御部とを備えた燃焼装置であって、
    前記駆動回路は、
    切替指令に従い、前記駆動回路への電源の供給と停止を切替える電源供給スイッチと、
    前記比例弁の開度を変化させるための比例弁コイルと、
    前記比例弁コイルに流れる電流量を変化させる電流調整部と、
    前記比例弁コイルに流れる電流を検出するための検出端子とを含み、且つこれらを直列接続し、
    前記制御部は、
    運転開始指示を受付けると、前記燃焼部の燃焼開始に先立って、前記電源供給スイッチに供給停止の切替指令を出力し、且つ前記電流調整部に対して前記比例弁コイルに予め定めた電流量が供給されるように制御するための電流指令を出力し、これら指令の出力状態において、前記検出端子における検出電流から、前記電源供給スイッチの故障を判定するように構成される、燃焼装置。
  2. 前記燃焼装置は、
    前記制御部と前記電流調整部とを接続する信号線に関連して設けられて、且つキャンセル指令が与えられるときに、当該信号線に出力される前記電流指令をキャンセルするキャンセル部を、さらに備え、
    前記制御部は、
    前記電流指令の出力状態において、前記キャンセル部に対しキャンセル指令を出力しない場合に、前記検出端子における検出電流から、前記電源供給スイッチの故障を判定するように構成される、請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記キャンセル部は、一方端が前記信号線に接続され且つ他方端が接地される開閉制御可能なキャンセルスイッチであって、
    前記電流指令の出力状態の期間は第1期間およびその後の第2期間を含み、
    前記制御部は、前記電流指令の出力状態の第1期間において、前記キャンセル指令を出力停止して前記キャンセルスイッチを開状態に制御し、その後の第2期間において、前記キャンセル指令を出力して前記キャンセルスイッチを閉状態に制御するように構成されて、
    前記制御部は、さらに、前記第1期間における前記検出端子の検出電流から、前記電源供給スイッチの故障を判定するように構成される、請求項2に記載の燃焼装置。
  4. 前記制御部は、
    前記電源供給スイッチが故障していない場合に、前記第2期間における前記検出端子の検出電流から、前記キャンセル部の故障を判定するように構成される、請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 前記制御部は、前記キャンセル部の故障の判定結果を報知するように構成される、請求項2から4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 前記制御部は、前記電源供給スイッチの故障の判定結果を報知するように構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
JP2014089429A 2014-04-23 2014-04-23 燃焼装置 Active JP6307999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014089429A JP6307999B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014089429A JP6307999B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015209980A JP2015209980A (ja) 2015-11-24
JP6307999B2 true JP6307999B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=54612311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014089429A Active JP6307999B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6307999B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107976303B (zh) * 2017-05-25 2024-02-23 宁波方太厨具有限公司 利用燃气比例阀检测工装的检测方法
CN108180498A (zh) * 2017-12-26 2018-06-19 宁波江北清纬环保科技有限公司 一种生物质发电循环利用装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63143418A (ja) * 1986-12-03 1988-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機器の安全装置
JPH07302113A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Noritz Corp 弁の開閉制御装置
JPH085064A (ja) * 1994-06-22 1996-01-12 Osaka Gas Co Ltd 燃焼制御装置
JP3569830B2 (ja) * 1995-03-10 2004-09-29 矢崎総業株式会社 バーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置
JP2000173382A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Omron Corp 接点制御システム、接点制御装置およびこれを備えた機器コントローラ
JP2008116154A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱発生機器の安全装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015209980A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8882492B2 (en) Control systems for the ignition of a gas burner
US8851884B2 (en) Control system for the ignition of a gas burner
JP6307999B2 (ja) 燃焼装置
JP2005106338A (ja) 加熱調理器
JP2009156522A (ja) 燃焼装置
JP2016183807A (ja) 燃焼機器
JP7017075B2 (ja) 燃焼装置
US20150136861A1 (en) Room heater
JP7333151B2 (ja) 給湯装置
JP6182049B2 (ja) 調理器
JP2011064402A (ja) 燃焼機器の燃焼制御方法
JP3701602B2 (ja) 燃焼装置
JP3311891B2 (ja) 燃焼器具の安全装置
JP5378947B2 (ja) ガス燃焼装置
JP5731958B2 (ja) 湯沸器
JP2009002608A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2023063864A (ja) ガスコンロ
JP6851152B2 (ja) 暖房装置
JP5869549B2 (ja) 熱源機
JP6007640B2 (ja) ガス調理器
JP2020200979A (ja) 熱源装置
JP2004003739A (ja) 燃焼器具
JP5517968B2 (ja) ガス燃焼装置
JP5882251B2 (ja) 燃焼装置
JP2006287447A (ja) 負荷の電池駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6307999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250