JP2005106338A - 加熱調理器 - Google Patents

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伸一 浦谷
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Abstract

【課題】 異常情報が記憶されているときには、その異常情報の維持を優先するように動作する加熱調理器を提供する。
【解決手段】 電源手段41から電力の供給を受けて加熱手段Kの作動を制御する制御手段Hが設けられた加熱調理器であって、制御手段Hが、異常情報を記憶していないときに電源スイッチ40がオンからオフにされると、電源手段41からの電力の供給を停止させ、加熱手段Kの異常情報を記憶しているときに電源スイッチ40がオンからオフにされると、電源手段41からの電力の供給を継続させるように構成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電源手段から電力の供給を受けて加熱手段の作動を制御する制御手段が設けられた加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器は、従来では、ガスバーナーなどの加熱手段の作動を制御する制御手段へ電源手段から電力を供給されるように構成され、制御手段への通電を制御する電源スイッチがオフからオンにされたときに、制御手段への電力の供給が開始され、電源スイッチがオンからオフにされたときに、制御手段への電力の供給が停止されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、加熱調理器内の特定の構成部品に異常が発生したときにはその異常情報を制御手段において記憶しておき、その異常を原因とする事故等が加熱調理器において発生しないように、制御手段が加熱手段の動作に制限を加えることを行っていた。
特公平3−22537号公報
上述のように、かかる加熱調理器では、電源スイッチがオンからオフにされて使用されなくなると、使用されていない間は無駄な電力の消費を避けるために制御手段への電力の供給を停止していた。特に、電源手段として電池を用いているときには、電池の消耗を避けるために、加熱調理器を使用していないときには制御手段への電力の供給を停止しておく必要がある。ところが、電源スイッチがオンからオフにされ、制御手段への電力の供給が停止されると、制御手段に記憶されている加熱調理器の異常情報が消去されることになる。その結果、次に電源スイッチがオフからオンにされて制御手段への電力の供給が開始されたときにその異常情報を引き継ぐことができないため、異常の存在が認識されないまま加熱調理器が作動されて事故が発生する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常情報が記憶されているときには、その異常情報を記憶し続けるように動作する加熱調理器を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る加熱調理器の第1特徴構成は、電源手段から電力の供給を受けて加熱手段の作動を制御する制御手段が設けられた加熱調理器であって、前記制御手段が、異常情報を記憶していないときに電源スイッチがオンからオフにされると、前記電源手段からの電力の供給を停止させ、前記異常情報を記憶しているときに前記電源スイッチがオンからオフにされると、前記電源手段からの電力の供給を継続させるように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、制御手段が、異常情報を記憶していないときに電源スイッチがオンからオフにされると、電源手段から自身への電力の供給を停止させるように構成されているので、電源スイッチがオンからオフにされて加熱調理器が使用されていない間は制御手段において電力が消費されないような省電力型にすることができ、異常情報を記憶しているときに電源スイッチがオンからオフにされると、電源手段からの電力供給を継続させるように構成されているので、電源スイッチがオンからオフにされた後も制御手段が記憶している異常情報が継続して記憶されるように構成することができる。その結果、異常情報が記憶されているときには、電源スイッチがオンからオフにされて加熱調理器の使用が停止されたとしても、次に電源スイッチがオフからオンにされて加熱調理器の使用が開始されるときには、記憶され続けている異常情報を認識して事故の発生を防止することができる。
従って、異常情報が記憶されているときには、その異常情報を継続して記憶し続けるように動作する加熱調理器を提供することができる。
本発明に係る加熱調理器の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記異常情報が、前記電源手段からの電力の供給が停止したときに消去されるように構成されている点にある。
上記第2特徴構成によれば、記憶されている上記異常情報を電源手段からの電力の供給を停止して消去することができるように構成されているので、例えば、加熱調理器にインストールされる異常情報消去用の特別なソフトウェアプログラムを、加熱調理器に既存のスイッチ又はスイッチの組み合わせ、或いは、異常情報消去用に別途設けられる専用のスイッチに対する操作入力に基づいて実行して、上記異常情報を消去するといった複雑な装置構成及び制御が不要となる。
本発明に係る加熱調理器の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記異常情報を記憶しているときに前記加熱手段を点火禁止状態に制御するように構成されている点にある。
上記第3特徴構成によれば、上記異常情報を記憶しているときには上記加熱手段が点火禁止状態に制御されるように構成されるので、上記異常情報に関する原因の事故が上記加熱手段で発生しないようにすることができる。
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロは、3つのコンロバーナー1a,1b,1c、および、グリルバーナー2を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロバーナー1a,1b,1cは標準バーナー1aと、小バーナー1bと、高火力バーナー1cとによって構成されている。そして、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成され、トッププレート5にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート5の上部に、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cに対する被加熱物(鍋など)を受け止め支持するための五徳6が載置支持されている。また、ガスコンロ前側面には、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2との点火及び消火や火力調節と各種の設定とを指令する手動操作部Sが設けられ、マイクロコンピュータを備えて各種の制御を実行するように構成された制御部H(制御手段の一例)が、その手動操作部Sにて指令された運転状態に基づいて、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2を制御するように構成されている。つまり、この実施形態では標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2とが夫々、ガス燃焼式の加熱手段Kを構成する。また、ガスコンロ前側面には自動復帰型の押し操作式の電源スイッチ40も設けられている。
図2に示すように、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの夫々には、点火手段としての点火プラグ7及び着火状態を検出する熱電対8が設けられており、グリルバーナー2は上面バーナー2aと左右一対の下面バーナー2b,2cとを備えた両面バーナーにて構成されて、上面バーナー2a及び左右一対の下面バーナー2b,2cの夫々にも点火手段としての点火プラグ7及び着火状態を検出するための熱電対8等が備えられている。又、標準バーナー1aには、五徳6にて載置支持された被加熱物の底面部に接触して、被加熱物の温度を検出する温度センサ10が設けられ、グリル部3には、グリル庫内の温度を検出する温度センサ(図示せず)が設けられている。
前記標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2とへのガス供給構成について説明すると、元ガス供給路11には元ガス電磁弁12が設けられ、この元ガス供給路11から、標準バーナー用分岐路13a、小バーナー用分岐路13b、高火力バーナー用分岐路13c、グリルバーナー用分岐路13dの4系統に分岐しており、グリルバーナー2へのグリルバーナー用分岐路13dは、さらに、上面バーナー用の分岐路と下面バーナー用分岐路とに分岐してそれらの分岐路には夫々、オリフィスof付きの流路15と開閉式電磁弁16を備えたバイパス路17が設けられている。そして、標準バーナー用分岐路13a、小バーナー用分岐路13b、高火力バーナー用分岐路13c、および、グリルバーナー用分岐路13dの夫々には、ステッピングモータの駆動によってガス量を調整して前記各バーナーの加熱量を調整する流量制御弁18が備えられている。
この流量制御弁18は、図3に示すように、駆動源としてのステッピングモータ19と、このステッピングモータ19の回転操作をスライド移動操作に変更させるネジ送り式の移動操作機構20と、ガス通過用の挿通孔21が形成されたスライド閉子22と、複数のガス通過用の調整孔23を形成した流量調整板24等を備えて構成されている。そして、前記スライド閉子22と流量調整板24とによってガス量を変更可能な流量調整部25が構成されている。つまり、図3に示すようにガス流路を遮蔽する状態でスライド閉子22と流量調整板24とがバネ26によって圧接される状態で相対的にスライド自在に設けられ、ステッピングモータ19を駆動することでスライド閉子22をスライド移動させながら、図4に示すように、スライド閉子22に形成された挿通孔21が流量調整板24の調整孔23と重なり合う面積合計を変更させることで、バーナーへのガス供給量を変更調整自在な構成となっている。尚、前記スライド閉子22のスライド移動量はスライド移動検出センサ27によって検出される構成となっている。
次に、図5から図7を参照して前記手動操作部Sの構成について説明する。ガスコンロ前側面には、手動操作部Sとして、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つの加熱状態調節部28と、調理の設定を指令する設定入力パネル50と、グリルバーナー2に対して点火及び消火や火力調整を指令するための設定入力パネル60とが設けられている。これら3つの加熱状態調節部28は同じ構成であるから、そのうちの標準バーナー1aに対する加熱状態調節部28を代表として構成を以下に説明し、他のものについては説明を省略する。又、設定入力パネル50及び設定入力パネル60は開閉式になっている。
図5及び図6に示すように、加熱開始及び加熱停止を指令する押し操作式の点火スイッチ32がガスコンロの前面パネル29の内部に設けられ、前面パネル29に形成した挿通孔30を通して裏面側から挿通する状態で円筒状の回転操作部31が設けられている。そして、この回転操作部31は、その回転軸心方向の移動により、前記点火スイッチ32を加熱停止を指令する状態に操作する加熱停止用の押し込み位置と、その押し込み位置よりも突出して点火スイッチ32を加熱開始を指令する状態に操作する加熱用の突出位置とに切り替え自在に構成され、且つ、前記突出位置にて前記燃料供給量を調整すべく回転操作自在に構成されている。
説明を加えると、回転操作部31は、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、前面パネル29とほぼ面一になる押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り替え自在に構成され、回転操作部31が前記突出位置に切り替えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となるように構成されている。そして、この回転操作部31が押し込み位置に切り替えられるとそれに伴って点火スイッチ32がOFF(オフ)状態となり、回転操作部31が突出位置に切り替えられるとそれに伴って点火スイッチ32がON(オン)状態となるように連動して切り替わる構成となっている。この点火スイッチ32の切り替え信号は制御部Hに入力されており、制御部Hはこの点火スイッチ32がON状態に切り替わると標準バーナー1aに対する点火作動を開始し、OFF状態に切り替わると標準バーナー1aの燃焼作動を停止するように構成されている。
又、前記前面パネル29の内部には、回転操作部31の回転操作に伴ってパルス信号を出力するパルス発生手段としてのロータリーエンコーダ33が設けられている。つまり、このロータリーエンコーダ33の操作軸34に前記回転操作部31が一体回動自在に且つ軸心方向での相対移動を許容する状態で接続されている。このロータリーエンコーダ33は、回転操作部31の一方向への回転操作に伴って2つのパルス信号のうちの一方のパルス信号が他方のパルス信号より位相が進み、回転操作部31の他方向への回転操作に伴って前記他方のパルス信号が前記一方のパルス信号より位相が進む状態で、回転操作部31の回転操作に伴って互いに異なる位相の2つのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、このロータリーエンコーダ33は、2つの出力端子を備えており、その2つの出力端子から上述したような位相の異なるパルス信号が出力される構成である。このようなロータリーエンコーダ33は周知のものであるから詳細な構成についての説明は省略する。前記回転操作部31、点火スイッチ32、ロータリーエンコーダ33によって加熱状態調節部28が構成され、回転操作部31とロータリーエンコーダ33とによって手動操作にて加熱量の増大又は減少を指令する加熱調整量指令手段が構成されている。又、前記点火スイッチ32によって加熱開始及び加熱停止を指令する手動式の加熱開始指令手段が構成され、この点火スイッチ32が、押し操作を行う毎にガス燃焼式の加熱手段の加熱開始及び加熱停止を交互に指令する押し操作式のスイッチにて構成されることになる。又、回転操作部の軸心方向への押し移動操作に伴って点火スイッチ32にて加熱開始及び加熱停止が交互に指令される構成となっている。
図7に示すように、前記前面パネル29の外面側において前記各回転操作部31の周囲には加熱量を表示する複数のLEDランプ35を並べる状態で加熱量を表示する表示手段としての火力表示部36が設けられている。この火力表示部36は複数のLEDランプ35をレベルメータとして用いて回転操作部31にて設定された火力(加熱量)の大きさをいずれかのLEDランプ35を点灯させて表示する構成となっている。この実施形態では、火力の大きさが最小火力から最大火力まで、標準バーナー1a及び高火力バーナー1cでは5段階に変更調整でき、小バーナー1cでは3段階に変更調整できる構成となっている。
そして、制御部Hは、ロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号に基づいて、前記燃料供給量を調整するように流量制御弁18の作動を制御するよう構成されている。つまり、制御部Hは、ロータリーエンコーダ33から出力される前記パルス信号に基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するとともに、その判別した回転操作方向並びに回転操作量に対応させて標準バーナー1aの加熱量を調整することになるが、そのとき、ロータリーエンコーダ33から出力される2つのパルス信号のデータを予め定めた設定単位時間毎に繰り返し読み込み、その読み込まれた前記2つのパルス信号のデータにおけるデータパターンに基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するように構成されている。
又、このガスコンロには報知音を発生する報知作動を行う報知手段としてのブザー37が備えられており、制御部Hは、点火スイッチ32にて加熱開始が指令されてから点火プラグが点火作動を開始するまでの間報知作動させるようにブザー37の作動を制御するように構成され、又、流量制御弁18が調整可能範囲の最大加熱量に調整されているときに回転操作部の回転操作によって加熱量の増大が指令される過大操作条件が成立したとき、及び、流量制御弁18が調整可能範囲の最小加熱量に調整されているときに回転操作部の回転操作によって加熱量の減少が指令される過小操作条件が成立したときに、報知作動させるようにブザー37の作動を制御するよう構成されている。
次に、図8及び図9を参照して、ガスコンロの電源スイッチ40がONにされてガスコンロの使用(各バーナーの燃焼)が行われた後、電源スイッチ40がOFFにされるまでの一連の制御フローを説明する。電源スイッチ40は上述した回転操作部31とは異なる自動復帰型のスイッチであり、電源スイッチ40のOFF状態からの押し操作は電源のON指令と認識し、電源スイッチ40のON状態からの押し操作は電源のOFF指令と認識する。
電源スイッチ40のON操作が0.3秒以上継続した場合には(ステップ10)、電源制御部42は電源(電源手段の一例)41から制御部Hへの電力の供給を開始して、制御部Hはガスコンロの動作開始制御を行う(ステップ20)。そして、制御部Hは、ガスコンロの動作が開始された後、手動操作部Sによる指令に応じて元ガス電磁弁12及び流量制御弁18に対して適切な駆動信号を与えて開弁させ、点火プラグ7に駆動信号を与えて点火作動させることにより点火・燃焼制御(ステップ30)が行われる。この点火・燃焼制御は各バーナーの点火・消火の制御や火力調整の制御を、操作者による手動操作部Sの操作に応じて行うものである。
また、各バーナーが燃焼中であるか否かに拘わらず、電源スイッチ40が0.1秒以上OFF操作されたか否かを監視しており(ステップ40)、0.1秒以上OFF操作されない間は、ステップ30の点火・燃焼制御を継続する。他方で、ステップ40にて電源スイッチ40が0.1秒以上OFF操作されたと判定した場合、制御部Hは、ガスコンロの各バーナーが燃焼中であるか否かの判定を行う(ステップ50)。そして、燃焼中のバーナーが存在する場合には、ステップ60に移行して全てのバーナーを消火させる全消火制御を行い、ステップ70に移行する。この全消火制御では、制御部Hは、元ガス電磁弁12に駆動信号を与えて閉弁し、流量制御弁18に駆動信号を与えてその閉位置に移動させるように制御する。ステップ50にて燃焼中のバーナーが存在しない場合、つまり、既にバーナーの消火処理制御が正常に行われている場合、及び、ステップ60にて全消火制御を行った場合には動作停止制御を実行して(ステップ70)一連の制御フローを終了する。
以下に上述の動作開始制御(図9のステップ20)、点火・燃焼制御(図9のステップ30)、及び、動作停止制御(図9のステップ70)における動作フローについて図10から図12を夫々参照して詳細に説明する。
図10に示す動作開始制御では、電源41から制御部Hに電力の供給が開始された後の制御部Hの動作フローが示されている。この動作開始制御のステップ21において、演算処理を行うMPU(Microprosessing Unit)とメモリとが集積されたマイクロコンピュータを備えて構成される制御部Hは、メモリに記憶されている情報を読み込む。この制御部Hが備えるメモリは、制御部Hへの電力の供給(つまり、MPU及びメモリへの電力の供給)が停止されると記憶している情報が消去される揮発性のメモリであり、記憶されている情報にはガスコンロに関する故障情報が含まれている。ガスコンロの故障情報としては、各バーナーの立ち消え情報、点火不良情報、元ガス電磁弁故障情報、グリル爆着防止情報、ステッピングモータ故障情報などがあり、その内の元ガス電磁弁故障情報、グリル爆着防止情報、ステッピングモータ故障情報は特に重要な重度故障情報として扱われる。
次に制御部Hは、上記メモリから読み込んだ故障情報に重度故障情報(異常情報の一例)が有るか否かを判別する(ステップ22)。そして、制御部Hは、重度故障情報が含まれているときには、ブザー37にてブザー鳴動を行って操作者に対して故障報知を行う。これにより、操作者はガスコンロに故障などの重大な異常が発生していることを認知することができる。そして、制御部Hは、点火操作禁止信号をON(点火禁止状態)に設定して(ステップ23、24)、図9に示す一連の制御フローにリターンする。他方で、制御部Hは、上記メモリから読み込んだ故障情報に重度故障情報が含まれていないときには、点火操作禁止信号をOFFに設定して(ステップ25)、図9に示す一連の制御フローにリターンする。つまり、上記メモリに重度故障情報が含まれているときには、安全性を考慮して以後のバーナーの点火が許可されず(点火操作禁止信号ON)、重度故障情報が含まれていないときにはバーナーの点火が許可される(点火操作禁止信号OFF)ことになるので、ガスコンロの重度故障時に点火作動が実行された場合に発生し得る事故を未然に防止することができる。
安全性を考慮して各バーナーの点火が許可されないような重度故障情報としては、上述のように元ガス電磁弁故障情報、グリル爆着防止情報、ステッピングモータ故障情報がある。
元ガス電磁弁故障情報は、元ガス電磁弁12を駆動するための回路が正常に作動し、且つ、正常に駆動信号が与えられているにも拘わらず、元ガス電磁弁12自体の故障や元ガス電磁弁12に異物が挟まるなどして、正常に閉弁できない状態にあることを示す故障情報である。詳細には、開弁している流量制御弁18が1つだけになり、且つ、元ガス電磁弁12に対して閉弁のための駆動信号が出力されたとき、制御部Hは、元ガス電磁弁の「開」故障チェックモードへ移行する。そして、制御部Hは、「開」故障チェックモードへ移行してから30秒以内に、流量制御弁18が開状態を維持しているバーナーが断火状態となったときには元ガス電磁弁12が「正常」であると判定し、故障チェックを終了する。他方で、制御部Hは、30秒以内に断火状態とならないときには元ガス電磁弁12が開いていると判断して、元ガス電磁弁の「開」故障認知回数に1加算する。そして、制御部Hは、元ガス電磁弁12の「開」故障認知回数が3に達した時点で、元ガス電磁弁12が故障しているという判定を確定し、元ガス電磁弁故障情報として上記メモリに記憶させる。
グリル爆着防止情報は、グリル庫内に多量の生ガスが充満した状態で点火プラグ7が点火作動されることを防止するための故障情報である。具体的には、グリルバーナー2が設定パネル60を用いて点火操作されて、元ガス電磁弁12及び流量制御弁18が開弁され、且つ、点火プラグ7が点火作動された場合、操作者が点火不良によりグリルバーナー2が点火する前に点火OFF及び点火ONの操作を設定パネル60を用いて複数回以上繰り返すとグリル庫内に多量の生ガスが充満した状態が形成される。従って、制御部Hは、上述のように点火OFF及び点火ONの操作が複数回以上繰り返されたときには、生ガスがグリル庫内に充満した状態で点火プラグ7が点火作動されることを防止するために、故障情報としてグリル爆着防止情報を記憶し、一定時間、点火プラグ7の点火作動を禁止する。
ステッピングモータ故障情報は、各バーナーの流量制御弁18を開閉駆動するステッピングモータ19の全閉位置信号が検出できない状態を示す故障情報である。この故障情報を重度故障情報とするのは、流量制御弁18のステッピングモータ19が全閉位置であることが検出されなければ、流量制御弁18の開度調節、つまりバーナーの火力調節を適切に行うことができず危険だからである。詳細には、ガスコンロの電源スイッチ40がOFF(オフ)からON(オン)にされたガスコンロの使用開始時に、ステッピングモータ19の初期位置合わせとガス通路の遮断のために、各バーナーのステッピングモータ19が全閉位置に位置しているか否かを確認し、全閉位置でないステッピングモータ19については全閉位置まで駆動させる必要があるのだが、その際にステッピングモータ19が全閉位置に位置していることを示す全閉位置信号が検出できないときには、その状態を重度故障情報として記憶する。
図11に示す点火・燃焼制御は、図9に示した点火・燃焼制御における制御部Hの動作制御フローである。まず制御部Hは、点火スイッチ32がON操作されたか否かを判定する(ステップ31)。点火スイッチ32がON操作されたときには、制御部Hは、図10を参照して説明した動作開始制御において点火操作禁止信号がON(点火禁止状態)に設定されたのか、又は、点火操作禁止信号がOFFに設定されたのかの判定を行う(ステップ32)。そして制御部Hは、点火操作禁止信号がOFFであるときには、点火スイッチ32のON操作に応じて元ガス電磁弁12及び流量制御弁18を開弁し、点火プラグ7から火花を飛ばして点火作動を実行させる(ステップ33)。つまり、上記メモリに重度故障情報が記憶されておらず点火操作禁止信号がOFFに設定されているときには、点火作動をさせても事故が発生しないので、制御部Hは、点火スイッチ32のON操作に応じた点火作動を行う。
他方で、制御部Hは、点火操作禁止信号がON(点火禁止状態)であるとき、つまり、上記メモリに重度故障情報が記憶されているときには、点火作動をさせると事故が発生する可能性があるので、点火スイッチ32のON操作を無視して、バーナーの点火作動を行わずに、図9に示す一連の制御フローにリターンする。
図12に示す動作停止制御では、制御部Hが、上記メモリに故障情報が記憶されているか否かを判定する(ステップ71)。そして、故障情報が記憶されていないときには、制御部Hから電源制御部42へ電源保持信号OFFの指令が与えられ(ステップ71、74)、その結果、制御部Hに対する電力の供給が停止される。また、故障情報が記憶されていたとしても、重度故障情報が記憶されていないときには、制御部Hから電源制御部42へ電源保持信号OFFの指令が与えられ(ステップ71、72、74)、その結果、制御部Hに対する電力の供給が停止される。そして、上記メモリに記憶されている情報が消去される。
他方で、上記メモリに重度故障情報が記憶されているときには、制御部Hから電源制御部42へ電源保持信号ONの指令が与えられ続け(ステップ71、72、73)、その結果、制御部Hに対する電力の供給が継続される。そして、上記メモリには重度故障情報が継続して記憶され続けるので、制御部Hは、次に電源スイッチ40がオフからオンにされた場合の動作開始制御(図10)において、上記メモリに記憶されている重度故障情報を読み込んで、点火作動の可否を判定することができる。
以上のように、制御部Hが、重度故障情報を記憶していないときに電源スイッチ40がONからオフにされると、電源41から自身への電力の供給を停止させるように構成されているので、ガスコンロが使用されていない間は制御部Hにおいて電力が消費されないような省電力型のガスコンロとすることができ、重度故障情報を記憶しているときに電源スイッチ40がONからオフにされると、電源41から自身への電力供給を継続させるように構成されているので、次に電源スイッチ40がオフからオンにされてガスコンロが使用されるときにその重度故障情報を認識できるように、制御部Hが、その重度故障情報を継続して記憶し続けるように動作するガスコンロを提供することができる。
<別実施形態>
上述したような重度故障情報が記憶されている場合、修理などによって故障が解消したために制御部Hが上記メモリに記憶している情報を消去させたいときには、電源41から制御部Hへの電力の供給を停止して、揮発性の上記メモリへの電力の供給を停止すればよい。例えば、本実施形態のガスコンロの電源41が電池であるときには、操作者が電池を取り外すことで上記メモリに記憶されている情報を消去することができる。また、ガスコンロの電源41が商用電力であるときには、操作者がその商用電力をガスコンロへ引き込んでいる電気コードのプラグをコンセントから取り外すことで上記メモリに記憶されている情報を消去することができる。このように、例えば、加熱調理器にインストールされる情報消去用の特別なソフトウェアプログラムを、加熱調理器に既存のスイッチ又は複数のスイッチの組み合わせ、或いは、情報消去用に別途設けられる専用のスイッチに対する操作入力に基づいて実行して、上記メモリに記憶されている情報を消去するといった複雑な装置構成及び制御が不要であるため、制御部Hの構成を簡略化することができる。
ガスコンロの斜視図 ガスコンロの概略構成図 流量制御弁の構成を示す図 流量調整状態を示す図 加熱状態調整部の構成を示す側面図 加熱状態調整部の操作状態を示す図 火力表示部を示す図 ガスコンロの概略構成図 ガスコンロの動作制御のフローチャート 動作開始制御のフローチャート 点火・燃焼制御のフローチャート 動作停止制御のフローチャート
符号の説明
40 電源スイッチ
41 電源(電源手段)
H 制御部(制御手段)
K 加熱手段

Claims (3)

  1. 電源手段から電力の供給を受けて加熱手段の作動を制御する制御手段が設けられた加熱調理器であって、
    前記制御手段が、異常情報を記憶していないときに電源スイッチがオンからオフにされると、前記電源手段からの電力の供給を停止させ、前記異常情報を記憶しているときに前記電源スイッチがオンからオフにされると、前記電源手段からの電力の供給を継続させるように構成されている加熱調理器。
  2. 前記異常情報が、前記電源手段からの電力の供給が停止したときに消去されるように構成されている請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御手段が、前記異常情報を記憶しているときに前記加熱手段を点火禁止状態に制御するように構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
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