JP2005083596A - 作業機器用の動作制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源のON及びOFFが切り替えられたとしても、記憶対象情報を継続して記憶することのできる作業機器用の動作制御装置を提供する。
【解決手段】 操作対象体22の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段27と、操作対象体22を目標位置に位置変更操作するようにアクチュエータ19の作動を制御する制御手段Hとが設けられている作業機器用の動作制御装置であって、記憶対象情報とその記憶対象情報に対応付けた操作対象体22の記憶用位置との関係情報を記憶する情報記憶手段Mが設けられ、制御手段Hが、電源をオンからオフへ移行させる前に、関係情報に基づいて記憶用位置に操作対象体22を移動させる処理を実行し、且つ電源をオフからオンへ移行させるときに、位置検出手段27により出力される操作対象体22の位置検出信号及び関係情報に基づいて記憶対象情報を読み出す処理を実行する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段と、その位置検出手段の位置検出信号に基づいて、操作対象体を目標位置に位置変更操作するようにアクチュエータの作動を制御する制御手段とが設けられている作業機器用の動作制御装置に関する。
かかる作業機器用の動作制御装置は、例えば作業機器としてのガス調理器において、操作対象体としてのガス量調整用バルブ、つまり燃焼機器用のガス量調整用バルブをアクチュエータとしてのステッピングモータにて位置変更操作する、換言すればガス量調整用バルブの開度を変更して燃焼量を調整するものであって、使用者によって指令される目標位置(目標開度)にガス量調整用バルブを操作する等、種々の条件にて設定される目標位置(目標開度)にガス量調整用バルブを操作するのに用いられることになる。その他、作業機器としての給湯器やファンヒータ等においても、それが装備した種々の操作対象体をアクチュエータにて位置変更操作するのに用いられることになる。
ところで、かかる作業機器において、電源が使用のときにオンされ、不使用のときにオフされる形式のものがあり、そして、電源がオフされたときにおいても、記憶させ続けたい記憶対象情報が存在することがある。同様に、不使用のときに電源がオフされない形式のものもあるが、停電により電源がオフされたときにおいても、記憶させ続けておきたい記憶対象情報が存在することがある。
例えば、給湯器においては、使用者によって指令された目標給湯温度を記憶させておき、給湯開始が指令されたときには記憶している目標給湯温度で給湯することが行われるが、停電により電源がオフされたときに目標給湯温度を記憶させ続けるようにすれば、電源が復旧して給湯を開始する際に、以前に設定された目標給湯温度にて給湯できるものとなるのであり、これを実現するために従来では、目標給湯温度を不揮発性の半導体メモリに記憶し、電源がオフされたとしても、次回の給湯時には記憶された目標給湯温度を用いて給湯するように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
このように、作業機器においては電源がオフされたときにも記憶させ続けておきたい記憶対象情報が存在するものであり、そして、このような記憶対象情報を不揮発性の半導体メモリに記憶させるようになっていた。
特開平9−159273号公報
上述の如く、電源がオフされたときにも記憶させ続けておきたい記憶対象情報を不揮発性の半導体メモリを使用して記憶させるようにすると、不揮発性の半導体メモリは高価であることから、作業機器の低廉化を図り難いという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源がオフされたときに記憶対象情報を継続して記憶することを安価に行える作業機器用の動作制御装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第1特徴構成は、アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段と、その位置検出手段の位置検出信号に基づいて、前記操作対象体を目標位置に位置変更操作するように前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とが設けられている作業機器用の動作制御装置であって、記憶すべき記憶対象情報とその記憶対象情報に対応付けた前記操作対象体の記憶用位置との関係情報を記憶する情報記憶手段が設けられ、前記制御手段が、電源をオンからオフへ移行させる前に、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶用位置に前記操作対象体を移動させる移動処理を実行し、且つ前記電源をオフからオンへ移行させるときに、前記位置検出手段により出力される前記操作対象体の位置検出信号、及び、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行するように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、制御手段が、電源をオンからオフへ移行させる前に、情報記憶手段の関係情報に基づいて、記憶用位置に操作対象体を移動させる移動処理を実行して、操作対象体の位置に対応する記憶対象情報を記憶させ、且つ、電源をオフからオンへ移行させるときに、位置検出手段により出力される操作対象体の位置検出信号、及び情報記憶手段の関係情報に基づいて、記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行することにより、電源がオフされたときにも記憶対象情報を継続して記憶させることができるものとなる。
そして、操作対象体を位置変更させるために備えさせてある構成を利用して、記憶対象情報を継続して記憶させるものであるから、安価に記憶対象情報を記憶させることができるのであり、もって、作業機器の低廉化を図りながら記憶対象情報を記憶させることが可能となる作業機器用の動作制御装置を提供することができる。
上記課題を解決するための本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第2特徴構成は、アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段と、
その位置検出手段の位置検出信号に基づいて、前記操作対象体を目標位置に位置変更操作するように前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とが設けられている作業機器用の動作制御装置であって、記憶すべき記憶対象情報とその記憶情報に対応付けた、前記操作対象体の基準位置から記憶情報読出用位置が検出されるまでの記憶用変位量との関係情報を記憶する情報記憶手段が設けられ、前記制御手段が、電源をオンからオフへ移行させる前に、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記基準位置に前記操作対象体を移動させる移動処理を実行し、且つ前記電源をオフからオンへ移行させるときに、前記操作対象体を現在の位置から前記位置検出手段により前記記憶情報読出用位置が検出されるまで位置変更させ、そのときの変位量、及び、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行するように構成されている点にある。
上記第2特徴構成によれば、制御手段が、電源をオンからオフに移行させる前に、情報記憶手段の関係情報に基づいて、基準位置に操作対象体を移動させる移動処理を実行して、操作対象体の記憶情報読出用位置からの変位量に対応する記憶対象情報を記憶させ、且つ、電源をオフからオンへ移行させるときに、操作対象体を現在の位置から位置検出手段により記憶情報読出用位置が検出されるまで位置変更させ、そのときの変位量、及び情報記憶手段の関係情報に基づいて、記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行することにより、電源がオフにされたときにも記憶対象情報を継続して記憶させることができるものとなる。
そして、操作対象体を位置変更させるために備えさせてある構成を利用して、記憶対象情報を継続して記憶させるものであるから、安価に記憶対象情報を記憶させることができるものであり、もって、作業機器の低廉化を図りながら記憶対象情報を記憶させることが可能となる作業機器用の動作制御装置を提供することができる。
本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第3特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記操作対象体が、前記アクチュエータにより位置変更操作されることによってバルブ開度が変更されるバルブであり、そのバルブにおけるバルブ開度の内の1つのバルブ開度が、前記記憶用位置としての複数の位置において現出されるように構成されている点にある。
上記第3特徴構成によれば、バルブの位置変更操作を行ったとしても、1つのバルブ開度がバルブの記憶用位置としての複数の位置において現出するように構成されているので、バルブ開度には差が無い状態、つまり作業機器の機能的には差が無い状態で複数の情報を記憶させることができる。
本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、前記複数の位置にて現出される1つのバルブ開度が、閉止状態である点にある。
上記第4特徴構成によれば、バルブの閉止状態は、言わば、作業機器の機能が停止している状態であるので、その作業機器の機能停止状態で情報の書き込み及び読み出しを行うことができる。従って、作業機器が機能しない安全な状態で情報の書き込み及び読み出しが行われることが確保される。
本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第5特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記操作対象体が、前記アクチュエータにより位置変更操作されることによってバルブ開度が変更されるバルブであり、前記基準位置は前記バルブが閉止状態となる位置である点にある。
上記第5特徴構成によれば、バルブの閉止状態は、言わば、作業機器の機能が停止している状態であるので、その作業機器の機能停止状態を基準として情報の書き込み及び読み出しを行うことができる。従って、作業機器が機能しない安全な状態で情報の書き込み及び読み出しが行われることが確保される。
上記課題を解決するための本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第6特徴構成は、前記バルブがガス調理器に備えさせた燃焼機器用バーナーのガス量調整用バルブである点にある。
上記第6特徴構成によれば、燃焼機器用バーナーのガス量調整用バルブを用いて情報の書き込みと読み出しとが行われるので、前回使用時の調理メニューの設定値などが電源をオフにしてもリセットされずに継続的に記憶されるので使い勝手の良いガス量調整用バルブを提供することができる。
本発明に係る作業機器用の動作制御装置の第7特徴構成は、前記記憶対象情報が、前記燃焼機器用バーナーのチャイルドロックがオン状態であるか又はオフ状態であるかを表す情報である点にある。
上記第7特徴構成によれば、電源がオフされた場合にリセットされては困るチャイルドロックが電源をオフにしてもリセットされずに継続的に記憶されるので、安全なガス調理器の動作制御装置を提供することができる。
<第1実施形態>
図1及び図2に示すように、作業機器の一例であるガス調理器としてのガスコンロは、3つのコンロバーナー1a,1b,1c、および、グリルバーナー2を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロバーナー1a,1b,1cは標準バーナー1aと、小バーナー1bと、高火力バーナー1cとによって構成されている。そして、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成され、トッププレート5にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート5の上部に、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cに対する被加熱物(鍋など)を受け止め支持するための五徳6が載置支持されている。また、ガスコンロ前側面には、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2との点火及び消火や火力調節と各種の設定とを指令する手動操作部Sが設けられ、マイクロコンピュータを備えて各種の制御を実行するように構成された制御部H(制御手段の一例)が、その手動操作部Sにて指令された運転状態に基づいて、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2を制御するように構成されている。つまり、この実施形態では標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2とが夫々、ガス燃焼式の加熱手段Kを構成する。また、ガスコンロ前側面には自動復帰型の押し操作式の電源スイッチ40も設けられている。
図2に示すように、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの夫々には、点火手段としての点火プラグ7及び着火状態を検出する熱電対8が設けられており、グリルバーナー2は上面バーナー2aと左右一対の下面バーナー2b,2cとを備えた両面バーナーにて構成されて、上面バーナー2a及び左右一対の下面バーナー2b,2cの夫々にも点火手段としての点火プラグ7及び着火状態を検出するための熱電対8等が備えられている。又、標準バーナー1aには、五徳6にて載置支持された被加熱物の底面部に接触して、被加熱物の温度を検出する温度センサ10が設けられている。
前記標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2とへのガス供給構成について説明すると、元ガス供給路11には元ガス電磁弁12が設けられ、この元ガス供給路11から、標準バーナー用分岐路13a、小バーナー用分岐路13b、高火力バーナー用分岐路13c、グリルバーナー用分岐路13dの4系統に分岐しており、グリルバーナー2へのグリルバーナー用分岐路13dは、さらに、上面バーナー用の分岐路と下面バーナー用分岐路とに分岐してそれらの分岐路には夫々、オリフィスof付きの流路15と開閉式電磁弁16を備えたバイパス路17が設けられている。そして、標準バーナー用分岐路13a、小バーナー用分岐路13b、高火力バーナー用分岐路13c、および、グリルバーナー用分岐路13dの夫々には、ステッピングモータ(アクチュエータの一例)の駆動によってガス量を調整して前記各バーナーの加熱量を調整する加熱量調整手段としての流量制御弁18(ガス量調整用バルブの一例)が備えられている。
この流量制御弁18は、図3に示すように、駆動源としてのステッピングモータ19と、このステッピングモータ19の回転操作をスライド移動操作に変更させるネジ送り式の移動操作機構20と、ガス通過用の挿通孔21が形成されたスライド閉子22(操作対象体の一例)と、複数のガス通過用の調整孔23を形成した流量調整板24等を備えて構成されている。そして、前記スライド閉子22と流量調整板24とによってガス量を変更可能な流量調整部25が構成されている。つまり、図3に示すようにガス流路を遮蔽する状態でスライド閉子22と流量調整板24とがバネ26によって圧接される状態で相対的にスライド自在に設けられ、ステッピングモータ19を駆動することでスライド閉子22をスライド移動させながら、図4に示すように、スライド閉子22に形成された挿通孔21が流量調整板24の調整孔23と重なり合う面積合計を変更させることで、ガス供給量を変更調整自在な構成となっている。尚、前記スライド閉子22のスライド移動量はスライド移動検出センサ27(位置検出手段の一例)によって検出される構成となっている。
次に、図5から図8を参照して前記手動操作部Sの構成について説明する。ガスコンロ前側面には、手動操作部Sとして、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つの加熱状態調節部28と、調理の設定を指令する設定入力パネル50と、グリルバーナー2に対して点火及び消火や火力調整を指令するための設定入力パネル60とが設けられている。これら3つの加熱状態調節部28は同じ構成であるから、そのうちの標準バーナー1aに対する加熱状態調節部28を代表として構成を以下に説明し、他のものについては説明は省略する。ここで、設定入力パネル50及び設定入力パネル60は開閉式になっている。
図5及び図6に示すように、加熱開始及び加熱停止を指令する手動式の加熱開始指令手段として押し操作式の点火スイッチ32がガスコンロの前面パネル29の内部に設けられ、前面パネル29に形成した挿通孔30を通して裏面側から挿通する状態で円筒状の回転操作部31が設けられている。そして、この回転操作部31は、その回転軸心方向の移動により、前記点火スイッチ32を加熱停止を指令する状態に操作する加熱停止用の押し込み位置と、その押し込み位置よりも突出して点火スイッチ32を加熱開始を指令する状態に操作する加熱用の突出位置とに切り替え自在に構成され、且つ、前記突出位置にて前記燃料供給量を調整すべく回転操作自在に構成されている。
説明を加えると、回転操作部31は、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、前面パネル29とほぼ面一になる押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り替え自在に構成され、回転操作部31が前記突出位置に切り替えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となるように構成されている。そして、この回転操作部31が押し込み位置に切り替えられるとそれに伴って点火スイッチ32がOFF(オフ)状態となり、回転操作部31が突出位置に切り替えられるとそれに伴って点火スイッチ32がON(オン)状態となるように連動して切り替わる構成となっている。この点火スイッチ32の切り替え信号は制御部Hに入力されており、制御部Hはこの点火スイッチ32がON状態に切り替わると標準バーナー1aに対する点火作動を開始し、OFF状態に切り替わると標準バーナー1aの燃焼作動を停止するように構成されている。
又、前記前面パネル29の内部には、回転操作部31の回転操作に伴ってパルス信号を出力するパルス発生手段としてのロータリーエンコーダ33が設けられている。つまり、このロータリーエンコーダ33の操作軸34に前記回転操作部31が一体回動自在に且つ軸心方向での相対移動を許容する状態で接続されている。このロータリーエンコーダ33は、回転操作部31の一方向への回転操作に伴って2つのパルス信号のうちの一方のパルス信号が他方のパルス信号より位相が進み、回転操作部31の他方向への回転操作に伴って前記他方のパルス信号が前記一方のパルス信号より位相が進む状態で、回転操作部31の回転操作に伴って互いに異なる位相の2つのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、このロータリーエンコーダ33は、2つの出力端子を備えており、その2つの出力端子から上述したような位相の異なるパルス信号が出力される構成である。このようなロータリーエンコーダ33は周知のものであるから詳細な構成については説明は省略する。前記回転操作部31、点火スイッチ32、ロータリーエンコーダ33によって加熱状態調節部28が構成され、回転操作部31とロータリーエンコーダ33とによって手動操作にて加熱量の増大又は減少を指令する加熱調整量指令手段が構成されている。又、前記点火スイッチ32によって加熱開始及び加熱停止を指令する手動式の加熱開始指令手段が構成され、この点火スイッチ32が、押し操作を行う毎にガス燃焼式の加熱手段の加熱開始及び加熱停止を交互に指令する押し操作式のスイッチにて構成されることになる。又、回転操作部の軸心方向への押し移動操作に伴って点火スイッチ32にて加熱開始及び加熱停止が交互に指令される構成となっている。
図7に示すように、前記前面パネル29の外面側において前記各回転操作部31の周囲には加熱量を表示する複数のLEDランプ35を並べる状態で加熱量を表示する表示手段としての火力表示部36が設けられている。この火力表示部36は複数のLEDランプ35をレベルメータとして用いて回転操作部31にて設定された火力(加熱量)の大きさをいずれかのLEDランプ35を点灯させて表示する構成となっている。この実施形態では、火力の大きさが最小火力から最大火力まで、標準バーナー1a及び高火力バーナー1cでは5段階に変更調整でき、小バーナー1cでは3段階に変更調整できる構成となっている。このガスコンロでは、回転操作部31の単位回転量あたりの火力変化が小さく制御される微調モードと、単位回転量あたりの火力変化が大きく制御される段階切替モードとがあり、それらのモード切替は設定入力パネル50の「微調」ボタン51を操作することで行われる。
そして、制御部Hは、ロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号に基づいて、前記燃料供給量を調整するように流量制御弁18の作動を制御するよう構成されている。つまり、制御部Hは、ロータリーエンコーダ33から出力される前記パルス信号に基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するとともに、その判別した回転操作方向並びに回転操作量に対応させて標準バーナー1aの加熱量を調整することになるが、そのとき、ロータリーエンコーダ33から出力される2つのパルス信号のデータを予め定めた設定単位時間毎に繰り返し読み込み、その読み込まれた前記2つのパルス信号のデータにおけるデータパターンに基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するように構成されている。
又、このガスコンロには報知音を発生する報知作動を行う報知手段としてのブザー37が備えられており、制御部Hは、点火スイッチ32にて加熱開始が指令されてから点火プラグが点火作動を開始するまでの間報知作動させるようにブザー37の作動を制御するように構成され、又、流量制御弁18が調整可能範囲の最大加熱量に調整されているときに回転操作部の回転操作によって加熱量の増大が指令される過大操作条件が成立したとき、及び、流量制御弁18が調整可能範囲の最小加熱量に調整されているときに回転操作部の回転操作によって加熱量の減少が指令される過小操作条件が成立したときに、報知作動させるようにブザー37の作動を制御するよう構成されている。
次に、図8(イ)及び図8(ロ)を参照してガスコンロ前側面に設けられた設定入力パネル50と設定入力パネル60とについて説明する。
図8(イ)に示す設定入力パネル50では、標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの夫々の回転操作部31による火力調整を微調モードに設定するか又は段階切替モードに設定するかの設定入力とチャイルドロックのON又はOFFの設定入力とを実行することができる。他には「揚げもの」ボタン55、「炊飯」ボタン56及び「湯わかし」ボタン57が押された場合には、それぞれに適した火力で加熱が行われるようにガス量が設定される。例えば、「揚げもの」ボタン55を繰り返し押すことで油の温度が160℃、180℃、200℃の何れかに切り替えられて設定され、温度センサ10の出力に基づいて自動的に火力を調整し、油の温度を設定温度に維持させるよう動作する。また、「炊飯」ボタン56を押すことで「ごはん」又は「おかゆ」を調理するモードを設定することができ、温度センサ10の出力に基づいて自動的に火力を調整し、調理が完了したら自動的に消火するよう動作する。「湯わかし」ボタン57を押すことで「自動消火」モード又は「5分保温」モードを設定することができ、「自動消火」モードでは、沸騰を検知したらすぐに自動的に消火し、「5分保温」モードでは、沸騰状態で5分間維持して十分にカルキ抜きを行ってから消火するよう動作する。また、タイマー時刻設定ボタン53、54を用いてバーナーの燃焼時間を設定して表示部52に表示させ、それが満了したらバーナーが自動的にOFFにされるように設定することができる。そして、一旦、上述のような設定をした後であっても、「とりけし」ボタン58を押せば、既に行われている設定が取り消される。
図8(ロ)に示す設定入力パネル60では、グリルバーナー2の点火及び消火や火力調整を指令するための設定入力が行われる。例えば、操作者が「点火/消火」ボタン61を押し操作することでグリルバーナー2の点火と消火とが切り替えられ、「火力切替」ボタン65を押し操作することでグリルバーナー2の火力調整が行われる。また、操作者に「メニュー」ボタン66の押し操作により姿焼、切身又は干物を選択させ、「焼き加減」ボタン67の押し操作により強め、標準、弱めの焼き加減を選択させることで、グリル内温度センサの温度及び温度上昇速度などから、グリルバーナー2の最適な火力と加熱時間とが自動的に選択され(残りの加熱時間が表示部62に表示される)、加熱時間が終了すると自動的にグリルバーナー2の消火が行われるように動作する。また、タイマー時刻設定ボタン63、64を用いてバーナーの燃焼時間を設定して表示部62に表示させ、それが満了したらバーナーが自動的にOFFにされるように設定することもできる。そして、一旦、上述のような設定をした後であっても、「とりけし」ボタン68を押せば、既に行われている設定が取り消される。
図9に示すのは、ガスコンロの電源スイッチ40がONにされてガスコンロの使用(各バーナーの燃焼)が行われた後、電源スイッチ40がOFFにされるまでの一連の制御フローを説明する図である。ここで、電源スイッチ40は回転操作部31とは異なる自動復帰型のスイッチであり、電源スイッチ40のOFF状態からの押し操作は電源のON指令と認識し、電源スイッチ40のON状態からの押し操作は電源のOFF指令と認識する。
電源スイッチ40のON操作が0.3秒以上継続した場合には(ステップ70)電力供給が開始されて制御部Hへの通電が行われ、制御部Hはガスコンロの動作開始制御を行う(ステップ71)。そして、ガスコンロの動作が開始された後、燃焼制御(ステップ72)や火力調整の微調モード及び段階切替モードの切替制御を行う微調・段階切替制御(ステップ73)が行われる。この燃焼制御は各バーナーの点火・消火の制御や火力調整の制御を、操作者による手動操作部Sの操作に応じて行うものである。
また、制御部Hは、電源スイッチ40が0.1秒以上OFF操作されたか否かを監視しており(ステップ74)、0.1秒以上OFF操作されない間は、ステップ72の燃焼制御及びステップ73の微調・段階切替制御を継続する。
他方で、制御部Hは、ステップ74にて電源スイッチ40が0.1秒以上OFF操作されたと判定した場合、ガスコンロの各バーナーが燃焼中であるか否かの判定を行う(ステップ75)。そして、燃焼中のバーナーが存在する場合には、ステップ76に移行して全てのバーナーを消火させる全消火制御を行い、ステップ77に移行する。この全消火制御では、制御部Hは、元ガス電磁弁12を閉弁し、流量制御弁18をその閉位置に移動させるように制御する。ステップ75にて燃焼中のバーナーが存在しない場合、つまり、既にバーナーの消火処理制御が正常に行われている場合、及び、ステップ76にて全消火制御を行った場合には動作停止制御を実行して(ステップ77)一連の制御フローを終了する。
次に、ガスコンロの動作開始制御(図9のステップ71)の処理内容について図10を参照して説明する。
制御部Hは、電力供給が開始された後、電源自己保持信号をONにして、その後で操作者が電源スイッチ40の押し操作を止めたとしても電源のON状態が保持されて電力供給が継続されることを確保する(ステップ200)。次にステップ202において制御部Hは、スライド閉子22の現在のスライド位置を検出するべく、スライド移動検出センサ27から出力される位置検出信号のパターンを読み込む。ここで、参照されるスライド閉子22は標準バーナー1a用のスライド閉止22である。
図11に示すのはスライド移動検出センサ27から出力されるスライド閉子22の位置検出信号のパターンと、スライド閉子22の位置に応じて変更される火力状態との相関である。火力は閉止位置、弱位置、中弱位置、中位置、中強位置、強位置の5段階で切り替えられている。そして、位置検出信号のパターン中の「A」位置ではトラック1がON(トラック1と+COMとが導通状態にある)であり、トラック2がONである。そして、この状態はバルブ開度が閉止状態となるようにスライド閉子22が移動させられたことを示している。「B」位置ではトラック1がONであり、トラック2がON又はOFFに切り替わる。そして、この状態はバルブ開度が閉止状態となるようにスライド閉子22が移動させられたことを示している。「C」位置ではトラック1がON又はOFFに切り替わり、トラック2はOFFである。そして、この状態はバルブ開度が閉止状態となるようにスライド閉子22が移動させられたことを示している。このように、複数存在するバルブ開度の内の1つのバルブ開度(ここでは閉止状態)が、位置検出パターンの「B」位置及び「C」位置という複数の位置において現出されるように構成されている。尚、+COMは共用の電源供給パターンである。
読み出し専用メモリ:ROMなどを用いて実現される情報記憶部M(情報記憶手段の一例)には、記憶すべき記憶対象情報とその記憶対象情報に対応付けたスライド閉子22の記憶用位置との関係情報が記憶されている。具体的には、スライド閉子22の上記位置検出信号のパターンが「B」の記憶用位置にあるときにはチャイルドロックモードがONであり、スライド閉子22の上記位置検出信号のパターンが「B」の記憶用位置にないときにはチャイルドロックモードがOFFであるというような関係情報が記憶されている。
制御部Hは、上記のステップ202にて位置検出信号のパターンを読み込んだ後、ステップ204においてスライド移動検出センサ27から出力される位置検出信号のパターンに基づいて、スライド閉子22の位置検出信号のパターンが「B」位置にあるか否かを判定する。そして、スライド閉子22の位置検出信号のパターンが「B」位置にある場合には、ステップ206において、上記位置検出信号のパターンの結果(「B」位置)と情報記憶部Mの上記関係情報とに基づいて、電源がOFFにされる以前にチャイルドロックモードがONであったことを読み出して、チャイルドロックモードをONに制御する。他方で、スライド閉子22の位置検出信号のパターンが「B」位置にない場合には、ステップ208において情報記憶部Mの記憶対象情報に基づいて、電源がOFFにされる以前にチャイルドロックモードがOFFであったことを読み出して、チャイルドロックモードをOFFに制御する。このように、前回のガスコンロの動作停止時点でのスライド閉子22の位置調整により記憶されたチャイルドロックモードのON又はOFFに関する記憶対象情報が、この動作開始制御において読み出され、前回のガスコンロの動作終了時点でのチャイルドロックモードのON又はOFFと同じ状態に制御されることになる。
この動作開始制御が行われた後、制御部Hは、各バーナーの点火・消火の制御や火力調整の制御を、操作者による手動操作部Sの操作に応じて行う燃焼制御(図9のステップ72)を行う。
次に制御部Hの動作を説明する図12のフローチャートを参照して、「微調」ボタン51を押し操作して行われる微調モード又は段階切替モードの設定入力と、チャイルドロックのON又はOFFの設定入力とを含む微調・段階切替制御(図9のステップ73)について説明する。
まずステップ100において制御部Hは、ガスコンロが微調モードであるか否かを判定し、微調モードで無い場合にはステップ102に移行し、微調モードである場合にはステップ140に移行する。ステップ102では、「微調」ボタン51がON操作されたか否かを判定し、「微調」ボタン51がON操作されていない場合には、ステップ112においてモード設定済みフラグをOFFにし、その結果、モード設定が可能状態となる。ここで、モード設定済みフラグがONのときには既にモード設定済みであるので、モード設定は不可の状態である。
ステップ102において「微調」ボタン51がON操作されていた場合には、ステップ104において制御部Hは、標準バーナー1aが燃焼中であるか否かを判定する。ステップ104において標準バーナー1aが燃焼中であった場合には、ステップ106において制御部Hは、モード設定済みフラグがONであるか否かを判定する。そして、モード設定済みフラグがONである場合にはこのモード切替処理を終了し、モード設定済みフラグがOFFである場合には新たに微調モードに設定して(ステップ108)、モード設定済みフラグをONにする(ステップ110)。その結果、モード設定は不可の状態になる。
ステップ104において標準バーナー1aが燃焼中ではなかった場合、制御部Hは、高火力バーナー1c及び小バーナー1bが燃焼中であるか否かの判定を引き続いて行う。そして、何れかが燃焼中であった場合には、上述したのと同様にステップ106、ステップ108及びステップ110において制御部Hは、微調モードに設定して、モード設定済みフラグをONにする。その結果、モード設定は不可の状態になる。
このように、制御部Hは、微調モードで無い状態で且つ標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの何れかが燃焼中であるときに「微調」ボタン51が押された場合には、そのボタン操作が微調モードへの切替操作であると判定し、微調モードへの切替を実行している。
ステップ116において小バーナー1bが燃焼中で無い場合には、ステップ118において制御部Hは、グリルバーナー2が燃焼中であるか否かの判定を行い、燃焼中である場合にはステップ102での「微調」ボタン51のONが無視されてこのモード切替処理を終了する。他方で、ステップ118においてグリルバーナー2が燃焼中で無い場合、即ち標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cとグリルバーナー2との全てのバーナーの燃焼が行われていない場合には、ステップ120において制御部Hは、「微調」ボタン51の押下時間の計時タイマーがスタートされ、「微調」ボタン51がOFFであるか否かの判定(ステップ122)と、押下時間の計時タイマーが3秒を超えるか否かの判定(ステップ124)とが行われる。そして、「微調」ボタン51が3秒を超えて押された場合にはステップ124からステップ126に移行し、「微調」ボタン51が3秒を超えて押されなかった場合にはこのモード切替処理を終了する。
このように、制御部Hは、微調モードで無い状態で且つ全てのバーナー1a、1b、1c、2が燃焼中で無いときに「微調」ボタン51が3秒を越えて押された場合には、そのボタン操作がチャイルドロックモードの切替操作であると判定し、3秒を超えて押されなかった場合には、そのボタン操作を無視している。
「微調」ボタン51が3秒を超えて押された場合、ステップ126において制御部Hは、チャイルドロックモードの切替操作を行うべく、チャイルドロックモードがONか否かの判定を行い、チャイルドロックモードがONである場合にはステップ128に移行してチャイルドロックモードをOFFに切り替え、チャイルドロックモードがOFFである場合にはステップ130に移行してチャイルドロックモードをONに切り替える。そして、引き続くステップ132において押下時間の計時タイマーをリセットして、ステップ102において「微調」ボタン51が押されたことに対応した一連の制御を終了する。
以上のように、「微調」ボタン51にはチャイルドロックモードの切替と微調・段階切替モードの切替という2つの機能を持たせているため、制御部Hは、操作者による「微調」ボタン51の操作がチャイルドロックモードの切替制御又は微調モードへの切替制御のどちらを指示したものであるのかを判定する処理を行っているのである。
次に、ステップ100において微調モードであると判定された場合、ステップ140において制御部Hは、微調モード・段階切替モードのモード切替を行うべく、「微調」ボタン51がON操作されたか否かを判定し、「微調」ボタン51がON操作されていない場合にはステップ146においてモード設定済みフラグをOFFにして、モード設定を可能状態にする。そして制御部Hは、標準バーナー1a、高火力バーナー1c及び小バーナー1bのそれぞれが燃焼中であるか否かの判定をステップ148、ステップ150及びステップ152において行い、それらの何れもが燃焼中でない場合にはステップ154に移行して、微調モードから段階切替モードに自動的にモード切替を行う。他方で、標準バーナー1a、高火力バーナー1c及び小バーナー1bの少なくとも1つが燃焼中である場合には、微調モードを継続して、このモード切替処理を終了する。このように、標準バーナー1a、高火力バーナー1c及び小バーナー1bの何れかを微調モードで使用しているときにはその微調モードが維持されて、操作者に対して火力の微調整を行わせており、そして、標準バーナー1a、高火力バーナー1c及び小バーナー1bの何れもが使用されていないときには、段階切替モードへと自動的にモード切替を行って、次に標準バーナー1a、高火力バーナー1c及び小バーナー1bが使用開始されたときには段階切替モードで火力調整が開始されるようにしている。
また、ステップ140において「微調」ボタン51がON操作されていた場合には、ステップ142に移行して制御部Hは、モード設定済みフラグがONであるか否かの判定を行う。そして、モード設定済みフラグがOFFである場合には、モード設定済みフラグをONにして(ステップ144)、微調モードから段階切替モードにモード切替を行う(ステップ154)。他方で、ステップ142においてモード設定済みフラグがONである場合、即ち、「微調」ボタン51の押し操作に応じて既にモード切替が行われた場合にはこのモード切替処理を終了する。つまり、制御部Hは、微調モードである状態で且つ標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの何れもが燃焼中で無いときに「微調」ボタン51が押された場合、及び、微調モードである状態で且つ標準バーナー1a、小バーナー1b及び高火力バーナー1cの何れかが燃焼中であるときに「微調」ボタン51が押された場合には、段階切替モードへの切替を行っている。
次に、図13に示すのは電源スイッチ40がOFF操作された場合のガスコンロの動作停止制御(図9のステップ77)において、制御部Hにより行われる記憶対象情報の書き込み処理のフローチャートである。具体的には、上述のようなガスコンロにおいて、電源スイッチ40をON状態からOFF状態に切り替える場合、チャイルドロックモードのON設定又はOFF設定を、次回、電源をON状態にしたときに継続して使用したい場合がある。本発明に係るガスコンロでは、不揮発性の半導体メモリを搭載していないが、電源がOFF状態にされても、既存の装置を使用して各種の記憶対象情報を記憶することができるように構成されており、ガスコンロの動作停止制御中に行われるその記憶対象情報の書き込み処理について、チャイルドロックモードのON設定又はOFF設定を記憶する場合を例に挙げて以下に説明する。
まず、図9のステップ74において制御部Hが、電源スイッチ40が0.1秒以上OFF操作されたことを検出した場合、即座に電源がOFFになるのではなく電源自己保持が行われた状態で電力の供給は継続される。そして、ステップ220において制御部Hは、チャイルドロックモードがONであるか否かを判定する。チャイルドロックモードがONである場合には、制御部Hは、情報記憶部Mの上記関係情報に記憶されている記憶対象情報に基づいてチャイルドロックモードがONであることを記憶させるための記憶用位置である位置検出信号のパターンの「B」位置にスライド閉子22を移動させる(ステップ222)。他方で、チャイルドロックモードがOFFである場合には、情報記憶部Mに記憶されている記憶対象情報に基づいてチャイルドロックモードがOFFであることを記憶させるための記憶用位置である位置検出信号のパターンの「C」位置にスライド閉子22を移動させる(ステップ224)。その後、電源自己保持信号をOFFにし(ステップ226)、電源をOFFにさせて、スライド閉子22の移動処理を終了する。これにより、次にガスコンロの電源がOFFからONにされたときには、図10を参照して説明した動作開始制御のように位置検出信号に基づき判定されるスライド閉子22の位置から、ガスコンロの電源がOFFにされる前のチャイルドロックモードの状態についての情報を読み出すことができる。
<第2実施形態>
第1実施形態に示したスライド移動検出センサは3つのポート(+COM、トラック1、トラック2)を利用して、トラック1及びトラック2のONとOFFとを組み合わせることでスライド閉子22の位置検出信号のパターンの「B」位置と「C」位置との位置検出を行っていたが、本実施形態では図16に示すような2つのポート(+COM、トラック1)を利用して、スライド閉子22の位置検出信号のパターンの「B」位置と「C」位置との位置検出を行う方式について説明する。ここで、参照されるスライド閉子22は標準バーナー1a用のスライド閉子22である。
図14に示すのはガスコンロの動作開始制御(図9のステップ71)の処理内容であり、具体的には、電源スイッチ40をONにするときの、制御部Hによる記憶対象情報の読み出し処理のフローチャートである。
制御部Hは、電源自己保持信号をONにして、電源スイッチ40がOFF操作されたとしても電源のON状態が保持されることを確保する(ステップ300)。次にステップ302において制御部Hは、図16に示すスライド移動検出センサ27による位置検出信号のパターンを読み込む。
図16に示すのはスライド移動検出センサ27から出力されるスライド閉子22の位置検出信号のパターンと、スライド閉子22の位置に応じて変更される火力状態との相関である。火力は閉止位置、弱位置、中弱位置、中位置、中強位置、強位置の5段階で切り替えられている。そして、位置検出信号のパターン中の「A」位置及び「B」位置ではトラック1がON(トラック1と+COMとが導通状態にある)である。そして、この状態はバルブ開度が閉止状態となるようにスライド閉子22が移動させられたことを示している。「C」位置ではトラック1がON又はOFFに切り替わる。尚、+COMは共用の電源供給パターンである。
読み出し専用メモリ:ROMなどを用いて実現される情報記憶部Mには、記憶すべき記憶対象情報とその記憶情報に対応付けた、スライド閉子22の基準位置から記憶情報読出用位置が検出されるまでの記憶用変位量との関係情報が記憶されている。具体的には、スライド閉子22の上記位置検出信号のパターンが、トラック1がOFFとなる記憶情報読出用位置である「C」位置から記憶用変位量:β1(>α)だけ離れた位置(バルブが閉止状態となる基準位置の一例)にあるときにはチャイルドロックモードがONであり、スライド閉子22の上記位置検出信号のパターンが記憶情報読出用位置である「C」位置から変位量:β2(<α)だけ離れた位置(バルブが閉止状態となる基準位置の一例)にあるときにはチャイルドロックモードがOFFであるという関係情報が記憶されている。
制御部Hは、上記のステップ302にて位置検出信号のパターンを読み込んだ後、ステップ304において、スライド移動検出センサ27から出力されるトラック1の信号がONである場合にはステップ306に移行し、トラック1の信号がOFFである場合にはステップ320に移行する。ステップ304においてトラック1の信号がONである場合には、ステップ306においてスライド閉子22をバルブ開度が大きくなる方向に作動させ、ステップ308において移動ステップ数:Lをカウントしながら、ステップ310においてトラック1の信号がOFFになるか否か(「C」位置にあるか否か)をスライド移動検出センサ27によって検出する。そして、ステップ310においてトラック1の信号がOFFになった場合には、ステップ312に移行して現在の位置(基準位置)から「C」位置(記憶情報読出用位置)が検出されるまでの移動ステップ数(変位量):Lと所定のステップ数:αとを比較し、L>αの場合にはステップ314に移行し、L≦αの場合にはステップ318に移行する。つまり、スライド閉子22が停止していた位置の検出が行われており、具体的には「C」位置とどれだけ近接した位置に停止していたのかが、「C」位置との間の移動ステップ数(変位量):Lの大小によって検出される。そして、その停止位置にはチャイルドロックモードのON又はOFFが対応づけて記憶されている。
従って、ステップ314に移行したとき(変位量:L>α)には、変位量:Lと情報記憶部Mの上記関係情報とに基づいて、電源がOFFにされる以前にチャイルドロックモードがONであったことを読み出して、ステップ314において移動ステップ数:Lをクリアした後で、ステップ316においてチャイルドロックモードをONに制御する。他方で、ステップ318に移行したとき(変位量:L≦α)には、変位量:Lと情報記憶部Mの上記関係情報に基づいて、電源がOFFにされる以前にチャイルドロックモードがOFFであったことを読み出して、ステップ318において移動ステップ数:Lをクリアした後で、ステップ320においてチャイルドロックモードをOFFに制御する。このように、前回のガスコンロの動作停止時点でのスライド閉子22の位置調整により記憶されたチャイルドロックモードのON又はOFFに関する記憶対象情報が、この動作開始制御において読み出され、前回のガスコンロの動作終了時点でのチャイルドロックモードのON又はOFFと同じ状態に制御されることになる。
次に、図15に示すのはガスコンロの動作停止制御(図9のステップ77)の処理内容であり、具体的には、電源スイッチ40をOFFにするときの、制御部Hによる記憶対象情報の書き込み処理のフローチャートである。
まず、電源スイッチ40がOFF操作された場合、即座に電源がOFFになるのではなく電源自己保持が行われた状態で電力の供給は継続される。そして、ステップ330においてスライド閉子22が記憶情報読出用位置である位置検出信号のパターンの「C」位置にあるか否かが判定され、スライド閉子22が記憶情報読出用位置である位置検出信号のパターンの「C」位置にない場合にはステップ332に移行して、スライド閉子22が記憶情報読出用位置である「C」位置に移動される。これは、上述したように「C」位置との間の移動ステップ数(変位量)に応じて記憶情報(ここでは、チャイルドロックモードのON又はOFF)を記憶させるためである。次に、ステップ334においてチャイルドロックモードがONであるか否かが判定される。チャイルドロックモードがONである場合には、ステップ336において情報記憶部Mに記憶されている記憶対象情報に基づいてチャイルドロックモードがONであることを記憶させるための記憶用変位量:β(>α)だけ「C」位置から離れた位置(基準位置の一例)にスライド閉子22を移動させた後、ステップ338において電源自己保持信号をOFFにし、電源をOFFにさせて、スライド閉子22の移動処理を終了する。
他方で、チャイルドロックモードがOFFである場合にはステップ338に移行して、電源自己保持信号をOFFにし、電源をOFFにさせて、スライド閉子22の移動処理を終了する。或いは、図14を参照して説明したガスコンロの動作開始制御中において、情報記憶部Mに記憶されている記憶対象情報に基づいて、ガスコンロの電源がOFFにされる前にチャイルドロックモードがOFFであったことが読み出されるように、変位量:α(<β)以下の変位量だけ「C」位置から離れた位置(基準位置の一例)にスライド閉子22を移動させる。その後、電源自己保持信号をOFFにし、電源をOFFにさせて、スライド閉子22の移動処理を終了する。これにより、次にガスコンロの電源がOFFからONにされたときには、図14を参照して説明した動作開始制御のように位置検出信号に基づき判定されるスライド閉子22の位置から、ガスコンロの電源がOFFにされる前のチャイルドロックモードの状態についての情報を読み出すことができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、トラック1及びトラック2という2つのポートを用意し、チャイルドロックがON状態であるか又はOFF状態であるかを表す2通りの記憶対象情報を記憶させていたが、更に多数の記憶対象情報を記憶させるように改変することも可能である。例えば、図17に示すような位置検出信号のパターンを採用した場合には、バルブの閉止位置において8通りの記憶対象情報を記憶させることができる。また、上記実施形態では標準バーナー1a用のスライド閉子22の位置検出信号のパターンのみを参照していたが、このガスコンロには図1から図3に示したように標準バーナー1a用、高火力バーナー1c用、小バーナー1b用及びグリルバーナー2用の4つのスライド閉子22が搭載されていることから、それぞれのスライド閉子22の位置検出信号のパターンを利用することができる。その結果、8×8×8×8=4096通りの記憶対象情報を記憶させることもでき、或いは、8×8=64通りの記憶対象情報を2つ記憶させることもできる。また、これを応用して更に多数の記憶対象情報を記憶させるように改変することもできる。
従って、多数の記憶対象情報を記憶させるように改変することで、コンロタイマー時間の前回の設定値、揚げ物の油の温度設定値などのガスコンロの各種設定値や、ガスコンロに故障が発生した場合には、故障情報を記憶させることもできる。その結果、一旦、ガスコンロの電源をOFFにして、その後にONにしたとしても、揚げ物の油の温度設定値が継続的に記憶されており、更に故障情報が継続的に記憶されている場合には、機器の動作をロックして、故障している機器を動作させないような制御を行うことも可能である。
<2>
上記実施形態では、アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の具体例としてガスコンロにおいてステッピングモータにより位置変更操作されるガス量調整用バルブを例示して説明を行ったが、本発明はこれに限定されず、ガス給湯器のガス量調整用バルブや給湯装置の湯温調整装置を構成する水と湯のミキシングバルブなどの他の装置にも適用することができる。
<3>
上記実施形態では、電源スイッチ40がオフされたときに記憶対象情報を記憶させるための処理が行われることについて説明したが、停電などにより、電源スイッチ40の操作に拘わらず電力の供給が中止されたときにも同様の記憶対象情報の記憶処理が行われる。この場合、停電によって外部からの電力の供給は即座に停止されるのだが、装備されたキャパシタなどに必要な電力を予め蓄えておき、電力の供給が停止されたときにはそのキャパシタに蓄えられている電力を用いてアクチュエータを作動させることで、上述したのと同様の記憶対象情報の記憶処理を行うことができる。
<4>
上記実施形態では、図13及び図15を参照して、ガスコンロの電源をOFFにするときの動作停止制御において記憶対象情報(例えば、チャイルドロックモードのON又はOFF)を記憶させる場合の例について説明したが、電源をONからOFFに移行させる前にこの記憶対象情報を記憶させる制御を行えばよいので、上記動作停止制御とは別のタイミングで上記の記憶対象情報を記憶させる制御を行うような改変も可能である。
ガスコンロの斜視図 ガスコンロの概略構成図 流量制御弁の構成を示す図 流量調整状態を示す図 加熱状態調整部の構成を示す側面図 加熱状態調整部の操作状態を示す図 火力表示部を示す図 設定入力パネルの模式図 ガスコンロの動作制御のフローチャート 動作開始制御のフローチャート 位置検出信号のパターン 微調・段階切替制御のフローチャート 動作停止制御のフローチャート 動作開始制御のフローチャート 動作停止制御のフローチャート 位置検出信号のパターン 位置検出信号のパターン
符号の説明
19 アクチュエータ(ステッピングモータ)
22 操作対象体(スライド閉子)
27 位置検出手段(スライド移動検出センサ)

Claims (7)

  1. アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段と、
    その位置検出手段の位置検出信号に基づいて、前記操作対象体を目標位置に位置変更操作するように前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とが設けられている作業機器用の動作制御装置であって、
    記憶すべき記憶対象情報とその記憶対象情報に対応付けた前記操作対象体の記憶用位置との関係情報を記憶する情報記憶手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    電源をオンからオフへ移行させる前に、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶用位置に前記操作対象体を移動させる移動処理を実行し、且つ
    前記電源をオフからオンへ移行させるときに、前記位置検出手段により出力される前記操作対象体の位置検出信号、及び、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行するように構成されている作業機器用の動作制御装置。
  2. アクチュエータにより位置変更操作される操作対象体の位置に応じて異なる位置検出信号を出力する位置検出手段と、
    その位置検出手段の位置検出信号に基づいて、前記操作対象体を目標位置に位置変更操作するように前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とが設けられている作業機器用の動作制御装置であって、
    記憶すべき記憶対象情報とその記憶情報に対応付けた、前記操作対象体の基準位置から記憶情報読出用位置が検出されるまでの記憶用変位量との関係情報を記憶する情報記憶手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    電源をオンからオフへ移行させる前に、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記基準位置に前記操作対象体を移動させる移動処理を実行し、且つ
    前記電源をオフからオンへ移行させるときに、前記操作対象体を現在の位置から前記位置検出手段により前記記憶情報読出用位置が検出されるまで位置変更させ、そのときの変位量、及び、前記情報記憶手段の前記関係情報に基づいて、前記記憶対象情報を読み出す読み出し処理を実行するように構成されている作業機器用の動作制御装置。
  3. 前記操作対象体が、前記アクチュエータにより位置変更操作されることによってバルブ開度が変更されるバルブであり、
    そのバルブにおけるバルブ開度の内の1つのバルブ開度が、前記記憶用位置としての複数の位置において現出されるように構成されている請求項1に記載の作業機器用の動作制御装置。
  4. 前記複数の位置にて現出される1つのバルブ開度が、閉止状態である請求項3に記載の作業機器用の動作制御装置。
  5. 前記操作対象体が、前記アクチュエータにより位置変更操作されることによってバルブ開度が変更されるバルブであり、
    前記基準位置は前記バルブが閉止状態となる位置である請求項2に記載の作業機器用の動作制御装置。
  6. 前記バルブがガス調理器に備えさせた燃焼機器用バーナーのガス量調整用バルブである請求項3〜5のいずれか1項に記載の作業機器用の動作制御装置。
  7. 前記記憶対象情報が、前記燃焼機器用バーナーのチャイルドロックがオン状態であるか又はオフ状態であるかを表す情報である請求項6に記載の作業機器用の動作制御装置。
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