JP4399338B2 - コンロ - Google Patents
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Description
前記加熱用位置に前記被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて、被加熱物の非存在状態では前記バーナの燃焼を停止させる又は燃焼量を低下させる燃焼抑制処理を実行する燃焼制御手段とが設けられたコンロに関する。
即ち、上下可動体が、五徳に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて被加熱物の存在状態を検出するための存在検出位置と、その存在検出位置よりも上方であって被加熱物の非存在状態を検出するための非存在検出位置とにわたって上下動自在に、且つ、前記非存在検出位置に復帰付勢されるように設けられ、前記被加熱物検出手段は、前記上下可動部が前記存在検出位置に位置する状態を検出することにより被加熱物の存在状態を検出し、且つ、前記上下可動部が前記非存在検出位置に位置する状態を検出することにより被加熱物の非存在状態を検出するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、煮物料理を行うときのように、被加熱物としての鍋を加熱用位置に位置させる前に先にバーナを点火させて火加減を確認してから、加熱用位置に被加熱物を位置させて使用する形態では、バーナを点火させることができず、使用できなかった。
又、被加熱物としての海苔を炙る形態、被加熱物としての網を用いて魚を焼く形態の場合、海苔や網は被加熱物検出手段を検出作用させることができないので、バーナを点火させることができず、使用できなかった。
そのように底部に凹み部分が生じたため加熱用位置に位置させても被加熱物検出手段を検出作用させ難くなった被加熱物は、加熱用位置に位置させてもバーナを適切に燃焼させ難いので、使用し難かった。
即ち、被加熱物としてのフライパンを五徳から上げたり五徳に載せたりして行う炒め物調理等のように、被加熱物を加熱用位置から移動させたり加熱用位置に位置させたりしながらバーナにより被加熱物を加熱する形態にて使用する場合は、被加熱物を加熱用位置から移動させると、バーナの燃焼が停止する又は燃焼量が低下するので、使用し難かった。
前記加熱用位置に前記被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて、被加熱物の非存在状態では前記バーナの燃焼を停止させる又は燃焼量を低下させる燃焼抑制処理を実行する燃焼制御手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記燃焼抑制処理の実行停止指令を指令する実行停止指令手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令されると、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成され、
前記燃焼制御手段は、前記バーナの消火中において前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令された場合には、その実行停止指令の指令後の経過時間が点火指令待ち用設定時間に達する間に、点消火指令手段により前記バーナの点火指令が指令されないと、前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
つまり、燃焼抑制処理を実行させない状態で、コンロを使用することが可能となる。
従って、被加熱物を加熱用位置に位置させない状態でバーナを点火させることが可能となるので、被加熱物としての鍋を加熱用位置に位置させる前に先にバーナを点火させてから加熱用位置に被加熱物を位置させて使用する形態、被加熱物としての海苔を炙る形態、及び、被加熱物としての網を用いて魚を焼く形態での使用が可能となり、使い勝手が向上する。
又、底部に凹み部分が生じたため加熱用位置に位置させても被加熱物検出手段を検出作用させ難くなった被加熱物を用いても、バーナを適切に燃焼させることが可能となって、適切に使用することが可能となるので、使い勝手が向上する。
要するに、使用上の快適性を損なわないようにしながら、使い勝手を向上し得るコンロを提供することができるようになった。
また、第1特徴構成によれば、バーナの消火中において、実行停止指令手段により燃焼抑制処理の実行停止指令を指令した場合には、その実行停止指令の指令後の経過時間が点火指令待ち用設定時間に達する間に、点消火指令手段によりバーナの点火指令が指令されないと、前記実行停止指令が自動的に解除されて、燃焼抑制処理が自動的に実行される。
つまり、バーナの消火中において、実行停止指令手段により燃焼抑制処理の実行停止指令を指令したものの、何らかの理由でバーナを点火しなかった場合、その指令後、点火指令待ち用設定時間が経過すると前記実行停止指令が自動的に解除されるので、次にバーナを点火させるときには、燃焼抑制処理が実行される状態となっている。
従って、燃焼抑制処理の実行が停止された状態であることを知らずにバーナが使用されるのを防止することが可能となるので、使用上の快適性を一層損なわないようにすることができるようになった。
前記実行停止指令手段による前記実行停止指令を解除する解除指令を指令する解除指令手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記解除指令手段にて前記解除指令が指令されると、前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
つまり、燃焼抑制処理の実行が停止された状態で使用しているときに、燃焼抑制処理の実行を停止させる必要がなくなると、解除指令手段により燃焼抑制処理の実行停止状態を解除することにより、加熱用位置に被加熱物が存在しない状態となると燃焼抑制処理が実行される状態にして、快適に使用することができる。
前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理の実行停止状態における前記バーナの燃焼継続時間が処理非実行制限用設定時間に達すると、前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
つまり、燃焼抑制処理の実行停止状態にてバーナを燃焼させる形態での使用時間が自動的に制限されるので、そのような燃焼抑制処理の実行停止状態にてバーナを燃焼させる形態での使用時間が必要以上に長くなるのを制限して、そのような形態で長時間使用されるのを抑制することができる。
従って、使用上の快適性を一層損なわないようにすることができるようになった。
前記燃焼制御手段は、前記バーナの前記燃焼継続時間が前記処理非実行制限用設定時間に達することに伴って、前記バーナを消火させるように構成されている点を特徴とする。
つまり、燃焼抑制処理の実行停止状態にてバーナを燃焼させる形態での使用の継続時間がその使用を制限すべき時間に達すると、バーナが自動的に消火されるので、そのような燃焼抑制処理の実行停止状態にてバーナを燃焼させる形態での使用が解除されたことを、使用者に適切に認識させることが可能となる。
前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理の実行停止状態で前記バーナを燃焼させているときに、点消火指令手段により前記バーナの消火指令が指令されるに伴って、前記バーナを消火させ且つ前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
つまり、燃焼抑制処理の実行停止状態でバーナを燃焼させる形態で使用しているときに、点消火指令手段によりバーナの消火指令を指令してバーナを消火すると、燃焼抑制処理の実行停止指令が自動的に解除されて、次にバーナを燃焼させるときは、燃焼抑制処理が実行される状態となり、燃焼抑制処理の実行が停止されていることを忘れてバーナを燃焼させることが防止されるので、使用上の快適性を一層損なわないようにすることができるようになった。
被加熱物の温度を検出する被加熱物温度検出手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理を実行する状態及び前記燃焼抑制処理の実行停止状態の夫々において前記被加熱物温度検出手段の検出温度が過熱防止用設定温度に達すると前記バーナを消火させる過熱防止用消火処理を実行するように構成され、
前記過熱防止用設定温度として、前記燃焼抑制処理の実行停止状態の方が前記燃焼抑制処理を実行する状態よりも高い温度が設定されている点を特徴とする。
そして、過熱防止用設定温度として、燃焼抑制処理の実行停止状態の方が燃焼抑制処理を実行する状態よりも高い温度が設定されているので、燃焼抑制処理の実行停止状態においては、燃焼抑制処理を実行する状態よりも高い温度での加熱が可能となる。
つまり、燃焼抑制処理の実行停止状態にて使用する場合は、炒め物調理等のように、より高温にて加熱するのが好ましい場合があるが、前記過熱防止用設定温度が高い温度に設定されているので、より高温での加熱が可能となり、使い勝手が一層向上する。
自動調理モードを指令する自動調理モード指令手段と、
前記自動調理モードの解除指令を押し操作により指令する自動調理モード解除指令手段とが設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記自動調理モード指令手段により前記自動調理モードが指令されているときには、前記自動調理モードに対応して定められた加熱条件にて前記バーナの作動を制御し、且つ、前記自動調理モード解除指令手段にて前記解除指令が指令されると、前記自動調理モードを停止するように構成され、
前記自動調理モード解除指令手段の実行停止指令が停止判別用設定時間以上継続すると、前記燃焼制御手段が、前記燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されたとして、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成されて、前記自動調理モード解除指令手段が、前記停止判別用設定時間以上押し操作することにより前記実行停止指令を指令する前記実行停止指令手段に兼用されるように構成されている点を特徴とする。
そして、自動調理モード解除指令手段を前記停止判別用設定時間以上押し操作すると、燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されて、燃焼抑制処理の実行が停止される。
しかも、自動調理モード解除指令手段を実行停止指令手段に兼用するにしても、燃焼抑制処理の実行停止指令を指令するには、自動調理モードの解除指令を指令するときよりも長い時間押し操作する必要があるようにすることにより、誤って燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されるのを防止すると共に、燃焼抑制処理の実行停止状態となることを使用者に強く意識付けることが可能となるので、加熱用位置に被加熱物が存在しない状態でバーナが大きな燃焼量で燃焼することによって使用者が驚き感を感じるのを防止することが可能となって、使用上の快適性が損なわれるのを一層抑制することができるようになる。
従って、低廉化を図りながら、使用上の快適性を一層損なわないようにすることができるようになった。
前記燃焼制御手段は、前記バーナの燃焼中に前記燃焼抑制処理の実行により前記バーナの燃焼量を低下させた状態において、前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令されると、前記バーナの燃焼量を低下させた状態を維持する状態で、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成されている点を特徴とする。
つまり、被加熱物を加熱用位置から移動させるに伴って、燃焼抑制処理の実行によりバーナの燃焼量が低下されて使い勝手が悪くなったので、使用者が、そのような燃焼抑制処の実行を停止すべく、実行停止指令手段により前記実行停止指令を指令すると、バーナの燃焼量の低下状態が維持される状態にて、燃焼抑制処理の実行停止状態となり、それ以降は、使用者の操作によるバーナの燃焼量の変更調節等が可能となり、使い勝手が良くなる。
そして、バーナの燃焼量の低下状態が維持される状態にて、燃焼抑制処理の実行停止状態となるので、加熱用位置に被加熱物が存在しない状態でのバーナの燃焼炎により使用者に不安感や驚きを感じさせることを極力回避することが可能となる。
従って、使用中にバーナの燃焼量が低下されて使い勝手が低下したときには、使用上の快適性を損なわないようにしながら、使い勝手が良い状態に切り換えることが可能なようにすることができた。
図1及び図2に示すように、ガスコンロは、3つのコンロバーナ1a,1b,1c、及び、グリルバーナ2を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロバーナ1a,1b,1cは標準バーナ1aと、小バーナ1bと、高火力バーナ1cとによって構成されている。
又、トッププレート5の裏面側に、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々の火力、並びに、グリルバーナ2の点消火状態を表示する天面表示部70が、トッププレート5を通して視認可能なように設けられている。
この伸縮機構9は、図3に示すように、ケーシングに対して固定された案内支持部9aと、五徳6に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて被加熱物の存在状態を検出するための存在検出位置と、その存在検出位置よりも上方であって被加熱物の非存在状態を検出するための非存在検出位置とにわたって上下動自在で、且つ、前記非存在検出位置にバネ(図示省略)にて復帰付勢されるように前記案内支持部9aに支持された上下可動部9bとを備えて構成してある。
つまり、被加熱物検出スイッチ10がオンの状態で、上下可動部9bが前記存在検出位置に位置する状態が検出されて加熱物の存在状態が検出され、被加熱物検出スイッチ10がオフの状態で、上下可動部9bが前記非存在検出位置に位置する状態が検出されて被加熱物の非存在状態が検出される構成となっている。
つまり、前記回転操作部31及び点消火スイッチ32により、点消火指令部28が構成されている。
前記天面火力表示部71は、前面火力表示部36と同構成であり、複数のLEDランプ72をレベルメータとして用いて回転操作部31にて設定された燃焼量(火力)の大きさを燃焼量の大きさに応じた数のLEDランプ72を点灯させて表示する構成となっている。又、前記グリル燃焼表示部73は、1個のLEDランプ74から構成され、グリルバーナ2を点火させるとその燃焼状態をLEDランプ74を点灯させて表示する構成となっている。
つまり、燃焼制御部Hは、前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に制御するように構成され、例えば、標準バーナ1aに対応するロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号が火力3に対応する場合は、前面火力表示部36を構成するLEDランプ35を3個点灯させ、且つ、天面表示部71を構成するLEDランプ72を3個点灯させる。
尚、本発明に係る制御は、前記標準バーナ1a及び前記高火力バーナ1cを対象にして実行するので、前記小バーナ1b及び前記グリルバーナ2を対象にした燃焼制御部Hの制御動作の説明は省略する。
又、標準バーナ1a及び高火力バーナ1c夫々を対象にした燃焼制御部Hの制御動作は同様であるので、以下では、標準バーナ1aを対象にした制御動作について説明して、高火力バーナ1cを対象にした制御動作の説明は省略する。
又、前記元ガス電磁弁13は、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2のうちの少なくとも一つに対応する点消火スイッチ32がON状態のときは開弁し、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2夫々に対応する点消火スイッチ32の全てがOFF状態のときは、閉弁状態に維持するので、以下の説明では、この元ガス電磁弁13の制御については説明を省略する。
前記センサーモードでは、詳細は後述するが、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられても、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態の場合は、標準バーナ1aを燃焼させずに標準バーナ1aの消火状態を維持し、又、標準バーナ1aの燃焼中に、被加熱物検出スイッチ10がON状態からOFF状態になると、標準バーナ1aの燃焼量を低下させる。
つまり、燃焼制御部Hは、前記実行停止指令手段D1により前記実行停止指令が指令されると、前記燃焼抑制処理の実行を停止し、又、前記解除指令手段D2にて前記解除指令が指令されると、前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている。
又、前記自動調理モード解除指令手段53の実行停止指令が停止判別用設定時間以上継続すると、燃焼制御部Hは、前記燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されたとして、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成されて、前記自動調理モード解除指令手段53が、前記停止判別用設定時間以上押し操作することにより前記実行停止指令を指令する前記実行停止指令手段D1に兼用されるように構成されている。
前記湯沸しモードとしては、沸騰後、保温用設定時間(例えば5分間)保温した後、標準バーナ1aを消火する湯沸し保温モードと、沸騰後、標準バーナ1aを消火する湯沸かし自動消火モードがあり、前記湯沸しモードスイッチ51を押す毎に、表示パネル54に湯沸し保温モードと湯沸かし自動消火モードとが交互に表示されて、表示されたモードが指令されるように構成されている。
又、燃焼制御部Hは、沸かし自動消火モードにおいては、前記温度センサ11の検出温度に基づいて沸騰を検知すると、流量制御弁18を閉弁して標準バーナ1aを消火させる。
そして、燃焼制御部Hは、前記揚げものモードにおいては、前記温度センサ11の検出温度が前記揚げものモードスイッチ52にて設定された加熱目標温度になるように、流量制御弁18を開度を調節して、標準バーナ1aの燃焼量を調節する。
燃焼制御部Hは、このハイカット温調処理においては、前記温度センサ11の検出温度が過熱防止用設定温度としてのハイカット温度に対して設定温度差低い温度に設定される維持用温度になると、温度センサ11の検出温度を維持用温度に維持すべく標準バーナ1aの燃焼量を調節するように流量制御弁18の開度を調節するハイカット用燃焼量調節処理、及び、温度センサ11の検出温度が前記ハイカット温度に達すると標準バーナ1aを消火させる過熱防止用消火処理を実行する。
そして、前記ハイカット温度として、前記センサーモード実行時用の通常ハイカット温度と、センサー切モード実行時用であって、前記通常ハイカット温度よりも高い高温ハイカット温度を設定してある。ちなみに、前記通常ハイカット温度は、例えば275°C程度に設定され、前記高温ハイカット温度は、例えば315°C程度に設定される。
先ず、図11に基づいて説明する。
燃焼制御部Hは、前記取消スイッチ53が前記停止判別用設定時間以上押し操作されてセンサーモード、即ち、燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されると、センサー切りモードを設定し、前記表示パネル54に「センサー切」と表示する共に、スピーカ37により「センサー解除しました」と報知させることにより、センサー切モードに入ったこと、即ち、燃焼抑制処理の実行が停止されていることを示す情報を報知し、前記実行停止指令の指令後の経過時間T1の計測を開始して、その経過時間T1が点火指令待ち用設定時間Ts1に達するまでに前記取消スイッチ53が前記停止判別用設定時間より短い時間押し操作されて前記解除指令が指令されたり、前記経過時間T1が前記点火指令待ち用設定時間Ts1に達すると(ステップ#1〜7)、センサー切りモードを解除し(ステップ#20)、前記表示パネル54の「センサー切」の表示を解除すると共に、スピーカ37により「センサー設定しました」と報知させることにより、センサーモードに入ったこと、即ち、燃焼抑制処理の実行が可能な状態になったことを報知して(ステップ#21)、リターンする。ちなみに、前記停止判別用設定時間は、例えば3分間に設定する。
そのセンサー切モードの継続中は、前記被加熱物検出スイッチ10がオフになっても、前記燃焼抑制処理は行われない。
又、前記取消スイッチ53から前記解除指令が指令されると(ステップ#17)、後述するセンサーモード制御のステップ#34にジャンプして、センサーモードを実行する。
ちなみに、前記処理非実行制限用設定時間Ts2は、例えば30分程度に設定する。
又、燃焼制御部Hは、標準バーナ1aの前記燃焼継続時間T2が前記処理非実行制限用設定時間Ts2に達することに伴って、標準バーナ1aを消火させるように構成されている。
又、燃焼制御部Hは、前記燃焼抑制処理の実行停止状態で標準バーナ1aを燃焼させているときに、点消火指令手段32により標準バーナ1aの消火指令が指令されるに伴って、標準バーナ1aを消火させ且つ前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている。
前記センサーモード制御では、燃焼制御部Hは、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられたときに、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態の場合は、点消火スイッチ32がON状態であることによる点火指令を無効にして、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられてリセットされるのを待ち、リセットされると、図11に示すメインのフローチャートのステップ#1に戻って、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられるのを待ち、被加熱物検出スイッチ10がON状態の場合は、点火処理を行う(ステップ#31〜33)。
つまり、上述のように、標準バーナ1aの消火中に点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられたときに、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態の場合は、点火処理を実行せずに標準バーナ1aを消火状態に維持する処理、つまり、前記燃焼抑制処理を実行する。
燃焼制御部Hは、標準バーナ1aの燃焼中に、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態になると、直ちに、標準バーナ1aの燃焼量を前記5段階の火力のうちの最下段の火力1よりも1段上の火力2に対応する不存在時燃焼量に低下させるように流量制御弁18の開度を調節することにより、不存在時燃焼量低下処理を実行し、標準バーナ1aに対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に点滅させることにより、加熱用位置に被加熱物が位置しない状態で標準バーナ1aが燃焼しているという異常状態であることを報知する(ステップ#51,52)。
ちなみに、前記不存在判別用設定時間Ts3は、例えば60秒に設定する。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、自動調理モード解除指令手段53を解除指令手段D1に兼用する場合について例示したが、専用の解除指令手段D1を設けても良い。
この場合は、被加熱物検出手段10が被加熱物の非存在状態を検出したことに基づいてバーナ1a,1cが消火されて、その消火状態が維持されている間に、被加熱物検出手段10が被加熱物の存在状態を検出すると、バーナ1a,1cを点火させるように構成することになる。
そして、前記燃焼抑制処理としては、バーナ1a,1bの消火中に実行するものとバーナ1a,1cの燃焼中に実行するもののいずれか一方、又は、両方を実行するように構成することが可能である。尚、バーナ1a,1cの燃焼中に実行するものは、前述した3形態のうちからいずれか1形態を選択して実行することになる。
例えば、前記上下可動部9bの両横側方に振り分けて配置した磁石とリードスイッチ、及び、前記上下可動部9bが押し下げられると前記磁石と前記リードスイッチとの間に位置し且つ前記上下可動部9bが上方に復帰すると前記磁石と前記リードスイッチとの間から退出するように前記上下可動部9bに取り付けた磁性体にて構成することが可能である。
あるいは、投射光が加熱用位置に位置する被加熱物により反射されることにより、あるいは、投射光が加熱用位置に位置する被加熱物により遮蔽されることにより、被加熱物の存在を検出するように構成した光センサにて構成することが可能である。
あるいは、五徳6上に被加熱物が載置されることにより検出重量が変動するように配置したロードセンサにて構成することが可能である。
10 被加熱物検出手段
11 被加熱物温度検出手段
32 点消火指令手段
51,52 自動調理モード指令手段
53 自動調理モード解除手段
H 燃焼制御手段
D1 実行停止指令手段
D2 解除指令手段
Claims (8)
- 加熱用位置に位置する被加熱物を加熱するバーナと、
前記加熱用位置に前記被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて、被加熱物の非存在状態では前記バーナの燃焼を停止させる又は燃焼量を低下させる燃焼抑制処理を実行する燃焼制御手段とが設けられたコンロであって、
前記燃焼抑制処理の実行停止指令を指令する実行停止指令手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令されると、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成され、
前記燃焼制御手段は、前記バーナの消火中において前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令された場合には、その実行停止指令の指令後の経過時間が点火指令待ち用設定時間に達する間に、点消火指令手段により前記バーナの点火指令が指令されないと、前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されているコンロ。 - 前記実行停止指令手段による前記実行停止指令を解除する解除指令を指令する解除指令手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記解除指令手段にて前記解除指令が指令されると、前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている請求項1記載のコンロ。 - 前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理の実行停止状態における前記バーナの燃焼継続時間が処理非実行制限用設定時間に達すると、前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている請求項1又は2に記載のコンロ。
- 前記燃焼制御手段は、前記バーナの前記燃焼継続時間が前記処理非実行制限用設定時間に達することに伴って、前記バーナを消火させるように構成されている請求項3記載のコンロ。
- 前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理の実行停止状態で前記バーナを燃焼させているときに、点消火指令手段により前記バーナの消火指令が指令されるに伴って、前記バーナを消火させ且つ前記実行停止指令を解除して前記燃焼抑制処理を実行するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。
- 被加熱物の温度を検出する被加熱物温度検出手段が設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記燃焼抑制処理を実行する状態及び前記燃焼抑制処理の実行停止状態の夫々において前記被加熱物温度検出手段の検出温度が過熱防止用設定温度に達すると前記バーナを消火させる過熱防止用消火処理を実行するように構成され、
前記過熱防止用設定温度として、前記燃焼抑制処理の実行停止状態の方が前記燃焼抑制処理を実行する状態よりも高い温度が設定されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。 - 自動調理モードを指令する自動調理モード指令手段と、
前記自動調理モードの解除指令を押し操作により指令する自動調理モード解除指令手段とが設けられ、
前記燃焼制御手段は、前記自動調理モード指令手段により前記自動調理モードが指令されているときには、前記自動調理モードに対応して定められた加熱条件にて前記バーナの作動を制御し、且つ、前記自動調理モード解除指令手段にて前記解除指令が指令されると、前記自動調理モードを停止するように構成され、
前記自動調理モード解除指令手段の実行停止指令が停止判別用設定時間以上継続すると、前記燃焼制御手段が、前記燃焼抑制処理の実行停止指令が指令されたとして、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成されて、前記自動調理モード解除指令手段が、前記停止判別用設定時間以上押し操作することにより前記実行停止指令を指令する前記実行停止指令手段に兼用されるように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンロ。 - 前記燃焼制御手段は、前記バーナの燃焼中に前記燃焼抑制処理の実行により前記バーナの燃焼量を低下させた状態において、前記実行停止指令手段により前記実行停止指令が指令されると、前記バーナの燃焼量を低下させた状態を維持する状態で、前記燃焼抑制処理の実行を停止するように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンロ。
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