JP4901931B2 - コンロ - Google Patents
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Description
前記加熱用位置に被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて前記バーナの作動を制御する燃焼制御手段とが設けられたコンロに関する。
このようなコンロにおいて、従来は、燃焼制御手段を、バーナの燃焼中において、被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出するとバーナの燃焼を停止させ、その被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出することに基づくバーナの燃焼の停止中に、被加熱物検出手段が被加熱物の存在を検出するとバーナを点火させるように構成していた。
あるいは、燃焼制御手段を、バーナの燃焼中において、被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出するとバーナの燃焼量を低下させ、その被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出することに基づくバーナの燃焼量の低下中に、被加熱物検出手段が被加熱物の存在を検出するとバーナの燃焼量を増大させるように構成していた(例えば、特許文献1参照。)。
前記加熱用位置に被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて前記バーナの作動を制御する燃焼制御手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記燃焼制御手段は、前記バーナの燃焼中において、前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出すると、直ちに前記バーナの燃焼量を不存在時燃焼量に低下させる不存在時燃焼量低下処理を実行し、前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出した後の経過時間が不存在判別用設定時間に達するまでに、前記被加熱物検出手段が被加熱物の存在を検出すると、前記バーナを燃焼状態に維持する燃焼維持処理を実行し、前記経過時間が前記不存在判別用設定時間に達しても、前記被加熱物検出手段による被加熱物の不存在の検出が継続している場合は、前記バーナを消火させる不存在時消火処理を実行するように構成され、
前記燃焼制御手段は、前記燃焼維持処理において、前記バーナの燃焼量を前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の燃焼量に戻すように構成され、且つ、
前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の前記バーナの燃焼量がその調節範囲における前記最大燃焼量のときは、前記バーナの燃焼量を前記最大燃焼量よりも小さい待機用燃焼量までは直ちに増大し、その後、待機用設定時間が経過した後に前記最大燃焼量に戻すように構成されている点を特徴とする。
ちなみに、前記燃焼維持処理としては、例えば、燃焼量を前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の燃焼量に戻した燃焼を燃焼状態として、バーナの燃焼を維持させる形態、又は、前記不存在時燃焼量低下処理にて低下された前記不存在時燃焼量による燃焼を燃焼状態として、バーナの燃焼を維持させる形態がある。
しかも、バーナの燃焼中に被加熱物を加熱用位置から移動させてから不存在判別用設定時間が経過しても、被加熱物を加熱用位置に位置させないと、バーナが消火されるので、加熱用位置に被加熱物が位置しない状態でバーナの燃焼が長い時間継続するのを防止することが可能となり、安全性を向上することができる。
従って、使い勝手を向上しながら、安全性を向上し得るコンロを提供することができるようになった。
また、第1特徴構成によれば、バーナの燃焼中において、被加熱物を加熱用位置から移動させることによりバーナの燃焼量が不存在時燃焼量に低下されても、被加熱物を加熱用位置に位置させると、バーナの燃焼量が被加熱物を加熱用位置から移動させたときの燃焼量に戻る。
つまり、被加熱物を加熱用位置から移動させたり加熱用位置に位置させたりしながら、バーナにより被加熱物を加熱する加熱調理を行う場合に、被加熱物を加熱用位置に戻すとバーナの燃焼量が被加熱物を加熱用位置から移動させたときの燃焼量に戻るので、このような調理が一層行い易くなる。
さらに、第1特徴構成によれば、バーナがその燃焼量の調節範囲における最大燃焼量にて燃焼しているときに、被加熱物を加熱用位置から移動させて、再び、被加熱物を加熱用位置に位置させると、バーナの燃焼量が、最大燃焼量よりも小さい待機用燃焼量までは直ちに増大し、その後、待機用設定時間が経過した後に最大燃焼量に戻る。
従って、被加熱物を加熱用位置に位置させた直後であって、使用者の腕等がバーナの近くにあるときに、バーナの火炎が大きくなって火炎が被加熱物の底部からあふれるのを防止することが可能となるので、安全性を一層向上することができるようになった。
前記燃焼制御手段は、前記不存在時燃焼量低下処理において、前記バーナの燃焼量を前記不存在時燃焼量に向けて漸減させるように構成されている点を特徴とする。
従って、被加熱物を加熱用位置から移動させたり加熱用位置に位置させたりしながら、バーナにより被加熱物を加熱する加熱調理を行っているときに、バーナが消火するのを防止することができるので、そのような加熱調理を適切に行うことができ、又、バーナを再点火させる手間が省けて使い勝手を一層向上することができる。
前記バーナが、その燃焼量を複数段階の設定燃焼量に調節できるように構成され、
前記燃焼制御手段が、前記不存在時燃焼量低下処理において、前記不存在時燃焼量を、前記複数段階の設定燃焼量における最下段の設定燃焼量よりも上の段の設定燃焼量とするように構成されている点を特徴とする。
従って、被加熱物を加熱用位置から移動させたり加熱用位置に位置させたりしながら、バーナにより被加熱物を加熱する加熱調理を行っているときに、バーナが消火するのを防止することができるので、そのような加熱調理を適切に行うことができ、又、バーナを再点火させる手間が省けて使い勝手を一層向上することができる。
前記バーナの燃焼中において前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出すると、
前記加熱用位置に被加熱物を位置させることを促す案内情報を報知する報知手段が設けられている点を特徴とする。
つまり、報知手段にて報知される案内情報により、使用者は、被加熱物を加熱用位置に位置させる必要があることを認識することができるので、被加熱物を加熱用位置から移動させている時間が長くなってバーナが消火されてしまうのを抑制することが可能となる。
従って、被加熱物を加熱用位置から移動させたり加熱用位置に位置させたりしながら、バーナにより被加熱物を加熱する加熱調理を行っているときに、バーナが消火するのを防止することができるので、そのような加熱調理を適切に行うことができ、又、バーナを再点火させる手間が省けて使い勝手を一層向上することができる。
図1及び図2に示すように、ガスコンロは、3つのコンロバーナ1a,1b,1c、及び、グリルバーナ2を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロバーナ1a,1b,1cは標準バーナ1aと、小バーナ1bと、高火力バーナ1cとによって構成されている。
又、トッププレート5の裏面側に、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々の火力、並びに、グリルバーナ2の点消火状態を表示する天面表示部70が、トッププレート5を通して視認可能なように設けられている。
この伸縮機構9は、図3に示すように、ケーシングに対して固定された案内支持部9aに上下可動部9bをバネ(図示省略)にて上方に復帰付勢した状態で上下方向に移動自在に支持して構成してある。
つまり、被加熱物検出スイッチ10がオンの状態で、五徳6上に被加熱物が存在すること、即ち、被加熱物の存在が検出され、被加熱物検出スイッチ10がオフの状態で、五徳6上に被加熱物が存在しないこと、即ち、被加熱物の不存在が検出されることになり、この被加熱物検出スイッチ10により前記被加熱物検出手段が構成される。
つまり、前記回転操作部31及び点消火スイッチ32により、点消火指令部28が構成されている。
前記天面火力表示部71は、前面火力表示部36と同構成であり、複数のLEDランプ72をレベルメータとして用いて回転操作部31にて設定された燃焼量(火力)の大きさを燃焼量の大きさに応じた数のLEDランプ72を点灯させて表示する構成となっている。又、前記グリル燃焼表示部73は、1個のLEDランプ74から構成され、グリルバーナ2を点火させるとその燃焼状態をLEDランプ74を点灯させて表示する構成となっている。
つまり、燃焼制御部Hは、前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に制御するように構成され、例えば、標準バーナ1aに対応するロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号が火力3に対応する場合は、前面火力表示部36を構成するLEDランプ35を3個点灯させ、且つ、天面表示部71を構成するLEDランプ72を3個点灯させる。
尚、本発明に係る制御は、前記標準バーナ1a及び前記高火力バーナ1cを対象にして実行するので、前記小バーナ1b及び前記グリルバーナ2を対象にした燃焼制御部Hの制御動作の説明は省略する。
又、標準バーナ1a及び高火力バーナ1c夫々を対象にした燃焼制御部Hの制御動作は同様であるので、以下では、標準バーナ1aを対象にした制御動作について説明して、高火力バーナ1cを対象にした制御動作の説明は省略する。
又、前記元ガス電磁弁13は、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2のうちの少なくとも一つに対応する点消火スイッチ32がON状態のときは開弁し、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2夫々に対応する点消火スイッチ32の全てがOFF状態のときは、閉弁状態に維持するので、以下の説明では、この元ガス電磁弁13の制御については説明を省略する。
燃焼制御部Hは、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられたときに、被加熱物検出スイッチ10がON状態の場合は、流量制御弁18を開弁させ、点火プラグ7に駆動信号を与えて点火作動させることにより、標準バーナ1aを点火させる点火処理を行い、ロータリーエンコーダ33から出力される前記パルス信号に応じた段階の火力となるように流量制御弁18の開度を調節することにより、燃焼量調節処理を行い(ステップ#1〜4)、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられたときに、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態の場合は、消火中被加熱物無し時制御を実行する(ステップ#1,2,20)。
燃焼制御部Hは、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられたときに、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態の場合は、スピーカ37により、加熱用位置に被加熱物を位置させることを促す案内情報(例えば、「鍋を置いて下さい」の如き案内情報)を報知させ、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられた後の経過時間T1が待機用設定時間Ts1に達しない間は、被加熱物検出スイッチ10の状態を監視して、被加熱物検出スイッチ10がON状態になると(ステップ#21〜23)、図10に示すメインのフローチャートのステップ#3に戻って、点火処理を行う。
ちなみに、前記待機用設定時間Ts1は、例えば10秒に設定する。
燃焼制御手段Hは、標準バーナ1aの燃焼中に、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態になると、直ちに、標準バーナ1aの燃焼量を前記5段階の火力のうちの最下段の火力1よりも1段上の火力2に対応する不存在時燃焼量に一気に低下させるように流量制御弁18の開度を調節することにより、不存在時燃焼量低下処理を実行し、標準バーナ1aに対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に点滅させることにより、加熱用位置に被加熱物が位置しない状態で標準バーナ1aが燃焼している異常状態であることを報知する(ステップ#31,32)。
ちなみに、前記不存在判別用設定時間Ts2は、例えば60秒に設定し、前記中間報知用設定時間Ts3は、例えば30秒に設定する。
そして、その報知手段としての前記スピーカ37は、バーナ1a,1cの燃焼中において被加熱物検出手段10が被加熱物の不存在を検出した後の経過時間T2が前記不存在判別用設定時間Ts2よりも短い中間報知用設定時間Ts3に達すると、前記案内情報を報知するように構成されている。
燃焼制御手段Hは、上述のように、標準バーナ1aの燃焼中において被加熱物検出スイッチ10がOFF状態になった後の経過時間T2が不存在判別用設定時間Ts2に達するまでに、被加熱物検出スイッチ10がON状態になると、この燃焼維持処理を実行する。
そして、この燃焼維持処理では、前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の火力が最上段の火力5のときは、その最上段の火力5よりも1段低い火力4までは直ちに増大し、その後、待機用設定時間(例えば、1秒)が経過した後に最上段の火力5に戻すように流量制御弁18の開度を調節することにより、2段階燃焼量増大処理を実行し、前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の火力が最上段の火力5よりも低い火力のときは、前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の火力に直ちに戻すように流量制御弁18の開度を調節することにより、通常燃焼量増大処理を実行する(ステップ#51〜53)。
つまり、燃焼制御手段Hは、前記燃焼維持処理においては、前記不存在時燃焼量低下処理の実行前のバーナ1a,1cの燃焼量がその調節範囲における最大燃焼量のときは、バーナ1a,1cの燃焼量を最大燃焼量よりも小さい待機用燃焼量までは直ちに増大し、その後、前記待機用設定時間が経過した後に前記最大燃焼量に戻すように構成されている。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態では、前記燃焼制御部Hを、不存在時燃焼量低下処理において、バーナ1a,1cの燃焼量を不存在時燃焼量に一気に低下させるように構成する場合について例示したが、バーナ1a,1cの燃焼量を不存在時燃焼量に向けて漸減させるように構成しても良い。
又、前記燃焼制御部Hを、バーナ1a,1cの燃焼量を不存在時燃焼量に向けて漸減させる不存在時燃焼量低下処理の実行中は、前記燃焼量調節操作部29からの燃焼量調節指令に基づくバーナ1a,1cの燃焼量の増大側への変更調節を実行しないように構成してもよい。
例えば、前記上下可動部9bの両横側方に振り分けて配置した磁石とリードスイッチ、及び、前記上下可動部9bが押し下げられると前記磁石と前記リードスイッチとの間に位置し且つ前記上下可動部9bが上方に復帰すると前記磁石と前記リードスイッチとの間から退出するように前記上下可動部9bに取り付けた磁性体にて構成することが可能である。
あるいは、投射光が加熱用位置に位置する被加熱物により反射されることにより、あるいは、投射光が加熱用位置に位置する被加熱物により遮蔽されることにより、被加熱物の存在を検出するように構成した光センサにて構成することが可能である。
あるいは、五徳6上に被加熱物が載置されることにより検出重量が変動するように配置したロードセンサにて構成することが可能である。
例えば、前記案内情報を表示する表示装置や、ブザー、ランプ等にて構成することが可能である。又、スピーカ37、表示装置、ブザー及びランプのうちの複数を用いて構成しても良い。
10 被加熱物検出手段
29 燃焼量調節操作部
37 報知手段
H 燃焼制御手段
Claims (4)
- 加熱用位置に位置する被加熱物を加熱するバーナと、
前記加熱用位置に被加熱物が存在するか否かを検出する被加熱物検出手段と、
前記被加熱物検出手段の検出情報に基づいて前記バーナの作動を制御する燃焼制御手段とが設けられたコンロであって、
前記燃焼制御手段は、前記バーナの燃焼中において、前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出すると、直ちに前記バーナの燃焼量を不存在時燃焼量に低下させる不存在時燃焼量低下処理を実行し、前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出した後の経過時間が不存在判別用設定時間に達するまでに、前記被加熱物検出手段が被加熱物の存在を検出すると、前記バーナを燃焼状態に維持する燃焼維持処理を実行し、前記経過時間が前記不存在判別用設定時間に達しても、前記被加熱物検出手段による被加熱物の不存在の検出が継続している場合は、前記バーナを消火させる不存在時消火処理を実行するように構成され、
前記燃焼制御手段は、前記燃焼維持処理において、前記バーナの燃焼量を前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の燃焼量に戻すように構成され、且つ、
前記不存在時燃焼量低下処理の実行前の前記バーナの燃焼量がその調節範囲における最大燃焼量のときは、前記バーナの燃焼量を前記最大燃焼量よりも小さい待機用燃焼量までは直ちに増大し、その後、待機用設定時間が経過した後に前記最大燃焼量に戻すように構成されているコンロ。 - 前記燃焼制御手段は、前記不存在時燃焼量低下処理において、前記バーナの燃焼量を前記不存在時燃焼量に向けて漸減させるように構成されている請求項1記載のコンロ。
- 前記バーナが、その燃焼量を複数段階の設定燃焼量に調節できるように構成され、
前記燃焼制御手段が、前記不存在時燃焼量低下処理において、前記不存在時燃焼量を、前記複数段階の設定燃焼量における最下段の設定燃焼量よりも上の段の設定燃焼量とするように構成されている請求項1又は2記載のコンロ。 - 前記バーナの燃焼中において前記被加熱物検出手段が被加熱物の不存在を検出すると、前記加熱用位置に被加熱物を位置させることを促す案内情報を報知する報知手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンロ。
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