JP4362433B2 - コンロ - Google Patents

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本発明は、バーナにて加熱する被加熱物を載置する載置部に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態と前記載置部に被加熱物が載置されていない被加熱物非載置状態とを検出する載置状態検出手段と、
前記載置部に載置された被加熱物の底部に当接自在な温度検知部を備えた温度検出手段とが設けられたコンロに関する。
かかるコンロは、載置状態検出手段にて、載置部に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態と載置部に被加熱物が載置されていない被加熱物非載置状態とを検出し、温度検出手段にて、載置部に載置されている被加熱物の底部の温度を検出するようにしたものであり、それら載置状態検出手段の検出情報及び温度検出手段の検出情報は、バーナの作動の制御に用いられる。
例えば、バーナの燃焼中に、被加熱物が載置部から持ち上げられて、載置状態検出手段により被加熱物非載置状態が検出されると、バーナの火力を低下させるように構成して、載置部に被加熱物が載置されていない状態ではバーナを大きな燃焼量で燃焼させないようにして、載置部に被加熱物が載置されていない状態でのバーナの燃焼炎により、使用者に不快感を感じさせることを極力抑制して快適に使用可能なようにしていた。
又、温度検出手段の検出温度が過熱防止用の設定温度に達すると、バーナの燃焼を停止させるようにして、被加熱物の過熱を防止することが可能なようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、前記特許文献1では、前記載置状態検出手段は、前記載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて前記被加熱物載置状態を検出するための載置状態検出位置と、その載置状態検出位置よりも上方であって前記被加熱物非載置状態を検出するための非載置状態検出位置とにわたって上下動自在で、且つ、前記非載置状態検出位置に復帰付勢される上下可動部と、その上下可動部が前記載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記上下可動部が前記非載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物非載置状態を検出する検出部とを備えて構成されていた。
又、前記温度検知部が前記上下可動部の上端部に設けられることにより、その温度検知部が載置部に載置された被加熱物の底部に当接されるように構成されて、前記温度検出手段が、前記上下可動部と前記温度検知部とにより構成されていた。
又、前記特許文献1には記載されていないが、前記載置状態検出手段としては、載置部上の被加熱物の有無によって投射光が反射されるか否かにより被加熱物載置状態か被加熱物非載置状態かを検出するように構成された反射型の光センサ、あるいは、載置部上の被加熱物の有無により投射光が遮蔽されるか否かにより被加熱物載置状態か被加熱物非載置状態かを検出するように構成されたフォトインタラプタ型の光センサにて構成される場合もある。
特開平8−86445号公報
ところで、前記載置状態検出手段が異常となる虞がある。例えば、載置状態検出手段が上述のように上下可動部と検出部とにより構成される場合、被加熱物としての鍋等からあふれた煮汁により上下可動部が前記載置状態検出位置に位置したままで固着してしまったり、検出部が故障して、載置部に被加熱物が載置されていないにも拘わらず載置状態検出手段により被加熱物載置状態と検出される異常が発生する場合がある。
あるいは、前記載置状態検出手段が前記反射型の光センサやフォトインタラプタ型の光センサにて構成される場合にも、被加熱物載置状態連続検出異常が発生する場合がある。例えば、フォトインタラプタ型の光センサの場合は、発光部又は受光部が鍋等からあふれた煮汁により曇ると、前述のような異常が発生する場合がある。
しかしながら、従来のコンロでは、前記載置状態検出手段が前述の如き異常となると、そのように異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づいて、バーナの作動が制御されることになり、改善が望まれていた。
例えば、バーナの燃焼中に載置部から被加熱物が移動されても、バーナの火力を低下させる処理が実行されなくなり、載置部に被加熱物が載置されていない状態でのバーナの燃焼炎により使用者に不安感や驚きを感じさせることを抑制し難くなる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、載置状態検出手段が異常になっても、そのように異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づくバーナの作動の制御が継続されるのを回避し得るコンロを提供することにある。
本発明のコンロは、バーナにて加熱する被加熱物を載置する載置部に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態と前記載置部に被加熱物が載置されていない被加熱物非載置状態とを検出する載置状態検出手段と、
前記載置部に載置された被加熱物の底部に当接自在な温度検知部を備えた温度検出手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記バーナの燃焼中における前記温度検出手段の検出温度の変化状況に基づいて、前記載置部に被加熱物が載置されている載置予測状態と前記載置部に被加熱物が載置されていない非載置予測状態とを推定する推定手段と、
前記載置状態検出手段が前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記推定手段が前記非載置予測状態を推定する検出異常状態が発生するに伴って異常対策処理を実行する制御手段とが設けられている点を特徴とする。
即ち、推定手段により、バーナの燃焼中における温度検出手段の検出温度の変化状況に基づいて、載置部に被加熱物が載置されている載置予測状態と載置部に被加熱物が載置されていない非載置予測状態とが推定される。
そして、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出され且つ推定手段により非載置予測状態が推定される検出異常状態が発生するに伴って、制御手段により、異常対策処理が実行される。
つまり、被加熱物を載置部に載せると温度検知部が被加熱物の底部に当接し、被加熱物を載置部から移動させると温度検知部が被加熱物の底部から離間する。
従って、被加熱物が載置部に載っているときよりも被加熱物が載置部に載っていないときの方が、温度検知部がバーナの火炎により直接的に加熱され易い等に起因して、被加熱物を載置部に載せたり載置部から移動させたりすると温度検出手段の検出温度が変動するので、その温度検出手段の検出温度の変化状況に基づいて、載置予測状態と非載置予測状態とを推定することが可能となる。
そして、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出され且つ推定手段により非載置予測状態が推定される状態では、被加熱物が載置部から移動されたにも拘らず、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出される状態(以下、載置状態連続検出異常と記載する場合がある)が発生している可能性がある。
そこで、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出され且つ推定手段により非載置予測状態が推定される検出異常状態で発生するに伴って、制御手段により、異常対策処理を実行させるようにすると、載置状態連続検出異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づいてバーナの作動の制御が継続されるのを回避することが可能となる。
ちなみに、前記異常対策処理として、例えば、載置状態検出手段が異常であることを示す情報を報知する異常報知処理を実行するように構成すると、使用者に載置状態検出手段が異常であることを認識させることが可能となるので、載置状態検出手段が異常となったままでコンロの使用が継続されるのを回避することが可能となる。
従って、載置状態検出手段が異常になっても、そのように異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づくバーナの作動の制御が継続されるのを回避し得るコンロを提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記制御手段は、前記検出異常状態が異常判別用設定時間継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、検出異常状態が異常判別用設定時間継続するときに、制御手段により前記異常対策処理が実行される。
つまり、被加熱物が載置部から移動されると、載置状態検出手段により直ぐに被加熱物非載置状態が検出されるのではなく、被加熱物非載置状態が検出されるまでに時間遅れが生じる虞があるので、前記検出異常状態が前記異常判別用設定時間継続するときに、異常対策処理が実行されるように構成することにより、載置状態検出手段が前記載置状態連続検出異常状態になっているのではなく、載置状態検出手段により被加熱物非載置状態が検出されるまでに時間遅れが生じているだけであるにも拘らず、異常対策処理が実行されるのを回避することが可能となる。
従って、載置状態検出手段が異常状態になっていないにも拘らず異常対策処理が実行されるのを回避して、異常対策処理を的確に実行されるようにすることができるようになった。
第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記異常対策処理として、前記バーナの燃焼を停止させる又は火力を低下させることを実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、制御手段により、前記異常対策処理として、バーナの燃焼を停止させる又は火力を低下させる処理が実行される。
つまり、載置状態連続検出異常が発生すると、バーナの燃焼が停止される又は火力が低下されるので、載置部に被加熱物が載置されていない状態でのバーナの燃焼炎により、使用者に不快感を感じさせることを抑制することが可能となった。
従って、載置状態検出手段が異常状態になると、使用者に不快感を感じさせることを抑制しながら、異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づくバーナの作動の制御が継続されるのを回避することができるようになった。
第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記制御手段が、前記載置状態検出手段が前記被加熱物非載置状態を検出すると、前記バーナの火力を低下させる燃焼抑制処理を実行し、且つ、前記載置状態検出手段が前記被加熱物載置状態を検出し且つ前記推定手段が前記載置予測状態を推定するときには、前記燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、載置状態検出手段により被加熱物非載置状態を検出されると、制御手段により、バーナの火力を低下させる燃焼抑制処理が実行され、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出され且つ推定手段により載置予測状態が推定されると、燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理が実行される。
つまり、バーナの燃焼中に載置部から被加熱物が移動されると、載置状態検出手段により被加熱物非載置状態が検出されるので、制御手段により、バーナの火力を低下させる燃焼抑制処理が実行され、その燃焼抑制処理の実行中に、載置部に被加熱物が載せられると、載置状態検出手段により被加熱物載置状態が検出され且つ推定手段により載置予測状態が推定されるので、制御手段により、燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理が実行される。尚、前記燃焼抑制解除処理としては、例えば、バーナの燃焼量を大きくする処理を実行するようにすることが可能である。
従って、バーナの燃焼中に載置部から被加熱物が移動されると、バーナの火力が低下され、又、バーナの燃焼中に載置部から被加熱物が移動されたことによりバーナの火力が低下されている状態で、載置部に被加熱物が載せられると、バーナの燃焼量が大きくなるので、載置部に被加熱物が載置されていない状態でのバーナの燃焼炎により、使用者に不快感を感じさせることを極力抑制して快適に使用可能なようにしながら、使い勝手を向上することができるようになった。
第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記燃焼抑制処理として、前記バーナの火力を低下させることを実行し、且つ、前記燃焼抑制解除処理として、前記バーナの火力を低下前の火力に戻すことを実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、制御手段により、燃焼抑制処理として、バーナの火力を低下させる処理が実行され、燃焼抑制解除処理として、バーナの火力を低下前の火力に戻す処理が実行される。
従って、バーナの燃焼中に載置部から被加熱物が移動されると、バーナの火力が低下され、そのように載置部から被加熱物が移動されたことによりバーナの火力が低下されている状態で、載置部に被加熱物が載せられると、バーナの火力がその低下前の火力に戻されて、被加熱物を載置部から移動させる前と同じ火力で被加熱物を加熱することができるので、載置部に被加熱物が載置されていない状態でのバーナの燃焼炎により、使用者に不快感を感じさせることを極力抑制して快適に使用可能なようにしながら、使い勝手を一層向上することができるようになった。
第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記載置状態検出手段が、
前記載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて前記被加熱物載置状態を検出するための載置状態検出位置と、その載置状態検出位置よりも上方であって前記被加熱物非載置状態を検出するための非載置状態検出位置とにわたって上下動自在で、且つ、前記非載置状態検出位置に復帰付勢される上下可動部と、
その上下可動部が前記載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記上下可動部が前記非載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物非載置状態を検出する検出部とを備えて構成され、
前記温度検出手段の前記温度検知部が、前記上下可動部の上端部に設けられている点を特徴とする。
即ち、載置部に被加熱物を載置すると、その被加熱物の底部が上下可動部に当接して、上下可動部が非載置状態検出位置から載置状態検出位置に押し下げられ、それに伴って、検出部により、上下可動部が載置状態検出位置に位置する状態が検出されることにより、前記被加熱物載置状態が検出され、又、温度検知部が被加熱物の底部に当接してその検出温度が変化するので、その変化状況に基づいて、推定手段により載置予測状態が推定される。
一方、被加熱物を載置部から上げると、上下可動部がその上方への復帰付勢力により載置状態検出位置から非載置状態検出位置に復帰し、それに伴って、検出部により、上下可動部が非載置状態検出位置に位置する状態が検出されることにより、前記被加熱物非載置状態が検出され、又、温度検知部が被加熱物の底部から離間してその検出温度が変化するので、その変化状況に基づいて、推定手段により非載置予測状態が推定される。
つまり、被加熱物が載置部に載せられたり載置部から上げられたりすることにより上下可動部を載置状態検出位置と非載置状態検出位置とにわたって上下動させて、検出部により、上下可動部が載置状態検出位置に位置する状態と非載置状態検出位置に位置する状態とを検出させることにより、被加熱物載置状態と被加熱物非載置状態とを検出させることになる。
そして、被加熱物が載置部に載せられたり載置部から移動されたりすることにより、上下可動部を載置状態検出位置と非載置状態検出位置とにわたって上下動させて、検出部により、上下可動部が載置状態検出位置に位置する状態と非載置状態検出位置に位置する状態とを検出させることにより、被加熱物載置状態と被加熱物非載置状態とを検出させるようにすることにより、例えば、上述のように光センサを用いて、非接触状態にて被加熱物載置状態と被加熱物非載置状態とを検出するように構成する場合に比べて、誤検出を抑制することが可能となって、被加熱物載置状態と被加熱物非載置状態とを適切に検出することが可能となる。
ところで、このように、載置状態検出手段を前記上下可動部と前記検出部とを備えて構成すると、例えば、被加熱物としての鍋等からあふれた煮汁により上下可動部が前記載置状態検出位置に位置したままで固着してしまって、載置状態連続検出異常が生じる場合がある。
そして、そのように上下可動部が前記載置状態検出位置に位置したままで固着してしまうと、被加熱物が載置部から上げられても、検出部により被加熱物載置状態が検出される状態が継続することとなるが、温度検知部が被加熱物の底部に当接する状態から離間する状態になって検出温度が変化して、推定手段により非載置予測状態が推定されて、異常対策処理が実行されるので、異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づくバーナの作動の制御が継続されるのを回避することが可能となる。
又、温度検知部を上下可動部に設けて、載置状態検出手段と温度検出手段とで上下可動部を共用することにより、構成の簡略化を図って低廉化を図ることができる。
従って、低廉化を図り、又、被加熱物載置状態と被加熱物非載置状態とを適切に検出することができながら、異常となった載置状態検出手段の検出情報に基づくバーナの作動の制御が継続されるのを回避することができるようになった。
第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれかに加えて、
前記推定手段は、前記温度検出手段の検出温度の変化状況が、非載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のときは、前記非載置予測状態を推定し、且つ、前記温度検出手段の検出温度の変化状況が、前記非載置予測用温度上昇条件よりも緩やかな載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のとき、又は、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況のときは、前記載置予測状態を推定するように構成されている点を特徴とする。
即ち、温度検出手段の検出温度の変化状況が、非載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のときは、推定手段により、非載置予測状態が推定され、温度検出手段の検出温度の変化状況が、前記非載置予測用温度上昇条件よりも緩やかな載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のとき、又は、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況のときは、推定手段により載置予測状態が推定される。
つまり、被加熱物が載置部から移動されると、温度検知部が被加熱物の底部に当接している状態から被加熱物の底部から離間する状態に変化するので、例えば、バーナの火炎が温度検知部に近付く、又は、バーナにて加熱する熱容量が小さくなる等により、温度検知部がバーナの火炎により直接的に加熱され易くなり、温度検知部の検出温度の変化状況は、比較的急な上昇の変化状況となる。
一方、被加熱物が載置部に載せられると、温度検知部が被加熱物の底部に当接するので、温度検知部の検出温度の変化状況は、例えば、温度検知部から被加熱物の底部に熱が伝導することにより、検出温度が下降する状態から上昇する状態に転じる変化状況となり、あるいは、被加熱部が載置部から移動されていたときよりも熱容量が大きくなることにより、被加熱物が載置部から移動されたときの上昇よりも緩やかな上昇の変化状況となる。
そこで、実験により、被加熱物を載置部から移動させたときの検出温度の変化状況に基づいて、前記非載置予測用温度上昇条件を設定し、被加熱物を載置部に載せたときの検出温度の変化状況に基づいて、前記載置予測用温度上昇条件、前記載置予測用設定時間及び前記載置予測用設定温度を設定する。
そして、そのように設定した非載置予測用温度上昇条件を用いて、非載置予測状態を推定し、又、そのように設定した載置予測用温度上昇条件、又は、載置予測用設定時間及び載置予測用設定温度を用いて、載置予測状態を推定するようにすることにより、非載置予測状態及び載置予測状態を的確に推定することが可能となる。
従って、非載置予測状態及び載置予測状態を的確に推定するために好適な手段を提供することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2に示すように、ガスコンロは、3つのコンロバーナ1a,1b,1c、及び、グリルバーナ2を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、3つのコンロバーナ1a,1b,1cは標準バーナ1aと、小バーナ1bと、高火力バーナ1cとによって構成されている。
又、図1に示すように、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成され、ガラス製のトッププレート5にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート5の上部に、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々に対応して、夫々にて加熱する被加熱物(鍋など)を載置する載置部としての五徳6が載置支持されている。
又、トッププレート5の裏面側に、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々の火力、並びに、グリルバーナ2の点消火状態を表示する天面表示部70が、トッププレート5を通して視認可能なように設けられている。
又、図1及び図2に示すように、ガスコンロ前側面には、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2との点火及び消火や火力調節と各種の設定とを指令する手動操作部Sが設けられ、マイクロコンピュータを備えて各種の制御を実行するように構成された燃焼制御部H(制御手段の一例)が、その手動操作部Sにて指令された運転状態に基づいて、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2を制御するように構成されている。又、ガスコンロ前側面には自動復帰型の押し操作式の電源スイッチ40も設けられている。
図2に示すように、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々には、点火プラグ7及び着火状態を検出する熱電対8が設けられており、グリルバーナ2は上面バーナ2aと左右一対の下面バーナ2b,2cとを備えた両面バーナにて構成されて、上面バーナ2a及び左右一対の下面バーナ2b,2cの夫々にも点火プラグ7及び着火状態を検出するための熱電対8等が備えられている。
又、標準バーナ1a及び高火力バーナ1cの夫々には、図2及び図3に示すように(但し、図3では標準バーナ1aについて示す)、五徳6に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態と五徳6に被加熱物が載置されていない被加熱物非載置状態とを検出する載置状態検出手段としての載置状態検出部Dと、五徳6に載置された被加熱物の底部に当接可能な温度検知部としての温度センサ11を備えた温度検出手段としての温度検出部Tが設けられている。
この載置状態検出部Dは、五徳6に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて前記被加熱物載置状態を検出するための載置状態検出位置とその載置状態検出位置よりも上方であって前記被加熱物非載置状態を検出するための非載置状態検出位置とにわたって上下動自在で、且つ、前記非載置状態検出位置に復帰付勢される上下可動部9bを備えた伸縮機構9と、その上下可動部9bが前記載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、上下可動部9bが前記非載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物非載置状態を検出する検出部としての被加熱物検出スイッチ10を備えて構成されている。
前記伸縮機構9について、説明を加えると、この伸縮機構9は、図3に示すように、ケーシングに対して固定された案内支持部9aに上下可動部9bをバネ(図示省略)にて上方に復帰付勢した状態で上下方向に移動自在に支持して構成されている。
そして、五徳6上に被加熱物が載置されていないときは、上下可動部9bが、復帰付勢力により、上端が五徳6における被加熱物を受け止める上端部よりも突出する状態の前記非載置状態検出位置に復帰する伸状態となり、五徳6上に被加熱物が載置されるに伴って、上下可動部9bが被加熱物の底部により押し下げられて前記載置状態検出位置に位置する縮状態となる。
前記被加熱物検出スイッチ10は、伸縮機構9の上下可動部9bが五徳6上に載置された被加熱物により押し下げられて前記載置状態検出位置に位置するとオンし、五徳6上に載置された被加熱物が上げられて上下可動部9bが上方に復帰して前記非載置状態検出位置に位置するとオフになるように設けられている。
つまり、被加熱物検出スイッチ10がON(オン)状態で、上下可動部9bが前記載置状態検出位置に位置する状態が検出されて前記被加熱物載置状態が検出され、被加熱物検出スイッチ10がOFF(オフ)状態で、上下可動部9bが前記非載置状態検出位置に位置する状態が検出されて前記被加熱物非載置状態が検出される構成となっている。
前記温度センサ11は、前記上下可動部9bの上端部に設けられて、前記温度検出部Tが、前記伸縮機構9と前記温度センサ11とを備えて構成されている。
更に、図2に示すように、前記小バーナ1bにも、標準バーナ1a高火力バーナ1c夫々と同様に、前記伸縮機構9が設けられている。
そして、その小バーナ1bの伸縮機構9の上下可動部9bの上端部にも、温度センサ11が設けられていて、小バーナ1bにも、標準バーナ1a及び高火力バーナ1cと同様に、温度検出部Tが設けられている。
前記標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2とへのガス供給構成について説明すると、図2に示すように、元ガス供給路12には元ガス電磁弁13が設けられ、この元ガス供給路12から、標準バーナ用分岐路14a、小バーナ用分岐路14b、高火力バーナ用分岐路14c、グリルバーナ用分岐路14dの4系統に分岐しており、グリルバーナ2へのグリルバーナ用分岐路14dは、さらに、上面バーナ用の分岐路と下面バーナ用分岐路とに分岐してそれらの分岐路には夫々、オリフィスof付きの流路15と開閉式電磁弁16を備えたバイパス路17が設けられている。そして、標準バーナ用分岐路14a、小バーナ用分岐路14b、高火力バーナ用分岐路14c、及び、グリルバーナ用分岐路14dの夫々には、ステッピングモータ19(図4参照)の駆動によってガス量を調整して前記各バーナの燃焼量(火力に相当する)を調整する流量制御弁18が備えられている。
この流量制御弁18は、図4に示すように、駆動源としてのステッピングモータ19と、このステッピングモータ19の回転操作をスライド移動操作に変更させるネジ送り式の移動操作機構20と、ガス通過用の挿通孔21が形成されたスライド閉子22と、複数のガス通過用の調整孔23を形成した流量調整板24等を備えて構成されている。そして、前記スライド閉子22と流量調整板24とによってガス量を変更可能な流量調整部25が構成されている。つまり、図4に示すようにガス流路を遮蔽する状態でスライド閉子22と流量調整板24とがバネ26によって圧接される状態で相対的にスライド自在に設けられ、ステッピングモータ19を駆動することでスライド閉子22をスライド移動させながら、図5に示すように、スライド閉子22に形成された挿通孔21が流量調整板24の調整孔23と重なり合う面積合計を変更させることで、バーナへのガス供給量を変更調整自在な構成となっている。尚、前記スライド閉子22のスライド移動量はスライド移動検出センサ27によって検出される構成となっている。
次に、前記手動操作部Sの構成について説明する。図1、図6及び図7に示すように、ガスコンロ前側面には、手動操作部Sとして、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々に対応して、バーナ1a,1b,1cの点火指令を指令する点火指令状態とバーナ1a,1b,1cの消火指令を指令する消火指令状態とに切り換え自在な点消火指令手段としての人為操作式の点消火指令部28、バーナ1a,1b,1cの火力の調節を指令する人為操作式の火力調節操作部29、及び、調理の設定を指令する設定入力パネル50が設けられ、並びに、グリルバーナ2に対して、点火及び消火や火力調整を指令するための設定入力パネル60が設けられている。これら3つの点消火指令部28及び3つの火力調節操作部29は同じ構成であるから、そのうちの標準バーナ1aに対する点消火指令部28及び火力調節操作部29を代表として構成を以下に説明し、他のものについては説明を省略する。又、設定入力パネル50及び設定入力パネル60は開閉式になっている。
図6及び図7に示すように、点火指令及び消火指令を指令する押し操作式の点消火スイッチ32がガスコンロの前面パネル38の内部に設けられ、前面パネル38に形成した挿通孔39を通して裏面側から挿通する状態で円筒状の回転操作部31が設けられている。そして、この回転操作部31は、その回転軸心方向の移動により、前記点消火スイッチ32を消火指令を指令する消火指令状態に操作する消火指令用に押し込み位置と、その押し込み位置よりも突出して点消火スイッチ32を点火指令を指令する点火指令状態に操作する点火指令用の突出位置とに切り換え自在に構成され、且つ、前記突出位置にて前記火力を調整すべく回転操作自在に構成されている。
説明を加えると、回転操作部31は、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、前面パネル38とほぼ面一になる押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り換え自在に構成され、回転操作部31が前記突出位置に切り換えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となる ように構成されている。そして、この回転操作部31が押し込み位置に切り換えられるとそれに伴って点消火スイッチ32がOFF(オフ)状態となり、回転操作部31が突出位置に切り替えられるとそれに伴って点消火スイッチ32がON(オン)状態となるように連動して切り換わる構成となっている。図2に示すように、この点消火スイッチ32の切り換え信号は燃焼制御部Hに入力されており、燃焼制御部Hはこの点消火スイッチ32がON状態に切り換わると標準バーナ1aに対する点火作動を開始し、OFF状態に切り換わると標準バーナ1aの燃焼作動を停止するように構成されている。
つまり、前記回転操作部31及び点消火スイッチ32により、点消火指令部28が構成されている。
又、前記前面パネル38の内部には、回転操作部31の回転操作に伴ってパルス信号を出力するパルス発生手段としてのロータリーエンコーダ33が設けられている。つまり、このロータリーエンコーダ33の操作軸34に前記回転操作部31が一体回動自在に且つ軸心方向での相対移動を許容する状態で接続されている。このロータリーエンコーダ33は、回転操作部31の一方向への回転操作に伴って2つのパルス信号のうちの一方のパルス信号が他方のパルス信号より位相が進み、回転操作部31の他方向への回転操作に伴って前記他方のパルス信号が前記一方のパルス信号より位相が進む状態で、回転操作部31の回転操作に伴って互いに異なる位相の2つのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、このロータリーエンコーダ33は、2つの出力端子を備えており、その2つの出力端子から上述したような位相の異なるパルス信号が出力される構成である。このようなロータリーエンコーダ33は周知のものであるから詳細な構成についての説明は省略する。
図8に示すように、前記前面パネル38の外面側において前記各回転操作部31の周囲には火力を表示する複数のLEDランプ35を並べる状態で火力を表示する前面火力表示部36が設けられている。この前面火力表示部36は複数のLEDランプ35をレベルメータとして用いて、回転操作部31にて設定された火力の大きさを火力の大きさに応じた数のLEDランプ35を点灯させて表示する構成となっている。この実施形態では、火力の大きさが最小火力から最大火力まで、標準バーナ1a及び高火力バーナ1cでは5段階に変更調整でき、小バーナ1cでは3段階に変更調整できる構成となっているので、標準バーナ1a及び高火力バーナ1cの夫々に対応する前面火力表示部36は、5個のLEDランプ35にて構成され、小バーナ1cに対応する前面火力表示部36は、3個のLEDランプ35にて構成されている。
図1及び図9に示すように、前記天面表示部70は、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対応する3個の天面火力表示部71と、グリルバーナ2に対応するグリル燃焼表示部73とから構成されている。
前記天面火力表示部71は、前面火力表示部36と同構成であり、複数のLEDランプ72をレベルメータとして用いて回転操作部31にて設定された火力の大きさを火力の大きさに応じた数のLEDランプ72を点灯させて表示する構成となっている。又、前記グリル燃焼表示部73は、1個のLEDランプ74から構成され、グリルバーナ2を点火させるとその燃焼状態をLEDランプ74を点灯させて表示する構成となっている。
そして、燃焼制御部Hは、図2に示すように、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対応するロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号に基づいて、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対する燃料供給量を調整するように標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対する流量制御弁18の作動を制御するよう構成されている。つまり、燃焼制御部Hは、ロータリーエンコーダ33から出力される前記パルス信号に基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するとともに、その判別した回転操作方向並びに回転操作量に対応させて標準バーナ1a等の火力を調整することになるが、そのとき、ロータリーエンコーダ33から出力される2つのパルス信号のデータを予め定めた設定単位時間毎に繰り返し読み込み、その読み込まれた前記2つのパルス信号のデータにおけるデータパターンに基づいて、回転操作部31の回転操作方向並びに回転操作量を判別するように構成されている。
つまり、前記回転操作部31及びロータリーエンコーダ33により、前記火力調節操作部29が構成されている。
又、図2に示すように、燃焼制御部Hは、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対応するロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号に基づいて、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々の火力を標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1c夫々に対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71にて表示するように構成されている。
つまり、燃焼制御部Hは、前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に制御するように構成され、例えば、標準バーナ1aに対応するロータリーエンコーダ33にて発生するパルス信号が火力3に対応する場合は、前面火力表示部36を構成するLEDランプ35を3個点灯させ、且つ、天面表示部71を構成するLEDランプ72を3個点灯させる。
又、図2に示すように、このガスコンロには各種情報を音声にて報知するスピーカ37が備えられており、燃焼制御部Hは、各種情報をこのスピーカ37により報知させるように構成されている。
次に、前記燃焼制御部Hの制御構成について説明を加える。
尚、本発明に係る制御は、前記標準バーナ1a及び前記高火力バーナ1cを対象にして実行するので、前記小バーナ1b及び前記グリルバーナ2を対象にした燃焼制御部Hの制御動作の説明は省略する。
又、標準バーナ1a及び高火力バーナ1c夫々を対象にした燃焼制御部Hの制御動作は同様であるので、以下では、標準バーナ1aを対象にした制御動作について説明して、高火力バーナ1cを対象にした制御動作の説明は省略する。
又、前記元ガス電磁弁13は、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2のうちの少なくとも一つに対応する点消火スイッチ32がON状態のときは開弁し、標準バーナ1a、小バーナ1b、高火力バーナ1c及びグリルバーナ2夫々に対応する点消火スイッチ32の全てがOFF状態のときは、閉弁状態に維持するものであり、以下の説明では、この元ガス電磁弁13の制御については説明を省略する。
標準バーナ1aの燃焼中における温度検出部Dの検出温度の変化状況に基づいて、五徳6に被加熱物が載置されている載置予測状態と五徳6に被加熱物が載置されていない非載置予測状態とを推定する推定手段としての推定部Eが設けられている。この実施形態では、推定部Eは前記燃焼制御部Hを用いて構成されている。
前記推定部Eは、温度検出部Tの検出温度の変化状況が、非載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のときは、前記非載置予測状態を推定し、且つ、温度検出部Tの検出温度の変化状況が、前記非載置予測用温度上昇条件よりも緩やかな載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のとき、又は、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況のときは、前記載置予測状態を推定するように構成されている。
ちなみに、この実施形態では、前記非載置予測用温度上昇条件は、1秒間に3°C以上の温度上昇が2秒間継続する条件、又は、1秒間に6°C以上温度が上昇する条件に設定されている。
又、前記載置予測用温度上昇条件は、1秒間に3°C未満の温度上昇が10秒継続する条件に設定されている。
又、前記検出温度が下降する状態としては、1秒前から1°C以上温度が低下する温度下降条件に設定され、前記載置予測用設定時間は1秒間に、前記載置予測用設定温度は1°Cに夫々設定されている。
そして、前記燃焼制御部Hは、載置状態検出部Dが被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記推定部Eが非載置予測状態を推定する検出異常状態が発生するに伴って異常対策処理を実行するように構成されている。
更に、燃焼制御部Hは、前記検出異常状態が異常判別用設定時間Ts1継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成されている。
ちなみに、前記異常判別用設定時間Ts1としては、例えば、30秒に設定されている。
又、この実施形態では、燃焼制御部Hは、前記異常対策処理として、標準バーナ1aの火力を低下させることを実行するように構成されている。
又、燃焼制御部Hは、載置状態検出部Dが被加熱物非載置状態を検出すると、標準バーナ1aの火力を低下させる燃焼抑制処理を実行し、且つ、載置状態検出部Dが被加熱物載置状態を検出し且つ推定部Eが載置予測状態を推定するときには、前記燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理を実行するように構成されている。
そして、この実施形態では、燃焼制御部Hは、前記燃焼抑制処理として、標準バーナ1aの火力を低下させることを実行し、且つ、前記燃焼抑制解除処理として、標準バーナ1aの火力を低下前の火力に戻すことを実行するように構成されている。
尚、上述したように、前記載置状態検出部Dを構成する被加熱物検出スイッチ10のON状態が被加熱物載置状態を検出する状態に対応し、OFF状態が被加熱物非載置状態を検出する状態に対応するので、先述の「載置状態検出部Dが被加熱物載置状態を検出する」ことは、被加熱物検出スイッチ10がON状態であることに相当し、「載置状態検出部Dが被加熱物非載置状態を検出する」ことは、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態であることに相当する。
以下、図10ないし図12に示すフローチャートに基づいて、前記燃焼制御部Hの制御動作を説明する。
先ず、図10に基づいて説明する。
電源スイッチ40がオンされて、電源(図示省略)から電力が供給されると、燃焼制御部Hは、点消火スイッチ32がON状態か否かを判別し、点消火スイッチ32がON状態のときは、被加熱物検出スイッチ10がON状態か否かを判別する(ステップ#1〜3)。
ステップ#3で被加熱物検出スイッチ10がON状態のときは、流量制御弁18を開弁させ、点火プラグ7に駆動信号を与えて点火作動させることにより、標準バーナ1aを点火させる点火処理を行い、ロータリーエンコーダ33から出力される前記パルス信号に応じた段階の火力になるように流量制御弁18の開度を調節することにより、火力調節処理を行う(ステップ#4,5)。
一方、ステップ#3で被加熱物検出スイッチ10がOFF状態のときは、標準バーナ1aに対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に点滅させ、点消火スイッチ32がON状態であることによる点火指令を無効にして(ステップ#21,22)、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられてリセットされるのを待ち、リセットされると、ステップ#1に戻って、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられるのを待つ。
燃焼制御部Hは、ステップ#5にて火力調節処理を実行した後は、点消火スイッチ32のON状態が継続している間は、詳細は後述するが、ステップ#7にて、温度検出部Dの検出温度の変化状況に基づいて載置予測状態か非載置予測状態かを推定する推定処理を実行し、ステップ#8にて、被加熱物検出スイッチ10がON状態であること及び前記推定処理の結果が載置予測状態であることの両方を満足する被加熱物存在状態か、被加熱物検出スイッチ10がON状態であること及び前記推定処理の結果が非載置予測状態であることの両方を満足する(即ち、載置状態検出部Dが被加熱物載置状態を検出し且つ推定部Eが非載置予測状態を推定する)検出異常状態か、被加熱物存在状態及び検出異常状態のいずれでもない被加熱物非存在状態かを判別する(ステップ#8,12)。
尚、前記被加熱物存在状態及び前記検出異常状態のいずれでもない前記被加熱物非存在状態は、載置状態検出部Dが被加熱物非載置状態を検出する状態、即ち、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態であることに相当する。
次に、図11に基づいて、前記推定処理について説明を加える。
標準バーナ1aの点火後、最初に実行する推定処理では、載置予測状態か非載置予測状態かを推定可能になるように時間が経過しておらず、載置予測状態及び非載置予測状態のいずれも推定することができないので、デフォルト(Default)として載置予測状態を設定する(ステップ#71,76)。
そして、燃焼制御部Hは、デフォルトとして載置予測状態を設定した以降は、ステップ#72にて、前回の推定処理結果が載置予測状態か否かを判別し、前回の推定処理結果が載置予測状態のときは、温度検出部Tの検出温度の変化状況が、前記非載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況か否か(即ち、1秒間に3°C以上の温度上昇が2秒間継続するか、又は、1秒間に6°C以上温度が上昇するか否か)を判別し、その変化状況であると判別したときは非載置予測状態を推定し、その変化状況ではないと判別したときは載置予測状態であると推定する(ステップ#73,74,76)。
又、燃焼制御部Hは、ステップ#72にて、前回の推定処理結果が載置予測状態でないと判別したとき、即ち、前回の推定処理結果が非載置予測状態のときは、温度検出部Tの検出温度の変化状況が、前記載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況か、又は、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況か否かを判別し、前記載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況、及び、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況のいずれかであると判別したときは、載置予測状態を推定し、いずれでもないと判別したときは、非載置予測状態を推定する(ステップ#75,76,74)。
図10に戻って説明すると、燃焼制御部Hは、ステップ#8にて、前記被加熱物存在状態であると判別したときは、ステップ#9以降の処理を実行し、ステップ#8,12にて、前記検出異常状態であると判別したときは、ステップ#13以降の処理を実行し、ステップ#8,12にて、前記被加熱物非存在状態であると判別したときは、被加熱物移動時処理を実行する(ステップ#30)。
以下、前記被加熱物存在状態を判別したとき、前記検出異常状態を判別したとき、前記被加熱物非存在状態を判別したとき夫々の処理について説明する。
燃焼制御部Hは、ステップ#8にて、前記被加熱物存在状態を判別すると、後述する移動時火力低下処理の実行中でないときは、点消火スイッチ32のON状態が継続し、且つ、前記被加熱物存在状態を判別する状態が継続する間は、即ち、前記検出異常状態及び前記被加熱物非存在状態のいずれも判別しない間は、火力調節操作部29により手動火力変更指令が指令されると、標準バーナ1aの火力を指令された火力に変更調節するように流量制御弁18の開度を調節することにより、火力変更処理を実行しながら、標準バーナ1aの燃焼を継続させる(ステップ#6〜11)。
そして、燃焼制御部Hは、上述のようにステップ#6〜11の処理の実行により標準バーナ1aの燃焼を継続させている状態において、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記非載置予測状態であることにより前記検出異常状態を判別すると(ステップ#8,12)、ステップ#13以降の処理に移り、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態になることにより前記被加熱物非存在状態を判別すると(ステップ#8,12)、被加熱物移動時処理を実行する。
又、燃焼制御部Hは、上述のようにステップ#6〜11の処理の実行により標準バーナ1aの燃焼を継続させている状態において、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられると(ステップ#6)、流量制御弁18を閉弁することにより消火処理を行って(ステップ#20)、ステップ#1に戻る。
尚、ステップ#9にて移動時火力低下処理の実行中であると判別したときの処理は、後述する。
燃焼制御部Hは、ステップ#8,12にて、前記検出異常状態であると判別すると、後述する移動時火力低下処理の実行中でないときは、前記検出異常状態になった時点からの経過時間T1が前記異常判別用設定時間Ts1に達するまでは、前記検出異常状態(即ち、前記被加熱物存在状態及び前記被加熱物非存在状態のいずれも判別しない状態)が継続し且つ点消火スイッチ32のON状態が継続している間は、ステップ#6〜8,12,13,9〜11)の処理を実行して、標準バーナ1aの燃焼を継続させる。尚、ステップ#9にて移動時火力低下処理の実行中であると判別したときの処理は、後述する。
そして、燃焼制御部Hは、ステップ#6〜8,12,13,9〜11の処理の実行により標準バーナ1aを燃焼させている間に、前記検出異常状態になった時点からの経過時間T1が前記異常判別用設定時間Ts1に達するまでに、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記載置予測状態であることにより、被加熱物存在状態を判別すると(ステップ#8)、ステップ#9以降の処理に移り、被加熱物検出スイッチ10がOFF状態になることにより前記被加熱物非存在状態を判別すると(ステップ#8,12)、前記被加熱物移動時処理を実行し、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられると(ステップ#6)、消火処理を行って(ステップ#20)、ステップ#1に戻る。
又、燃焼制御部Hは、ステップ#6〜8,12,13,9〜11の処理の実行により標準バーナ1aを燃焼させている間に、前記検出異常状態になった時点からの経過時間T1が前記異常判別用設定時間Ts1に達しても、前記検出異常状態が継続しているときは、標準バーナ1aの火力を前記5段階の火力のうちの最下段の火力1よりも1段上の火力2の鍋上げ時火力に低下させるように流量制御弁18の開度を調節することにより、異常時火力低下処理を実行し、スピーカ37に、「故障が発生しました」等の異常情報を報知させ、並びに、標準バーナ1aに対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に点滅させる警報処理を実行して(ステップ#14,15)、ステップ#6に戻る。
つまり、上述したように、燃焼制御部Hは、前記検出異常状態が前記異常判別用設定時間Ts1継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成されている。
そして、燃焼制御部Hは、前記異常対策処理として、標準バーナ1aの火力を低下させることを実行するように構成されている。
燃焼制御部Hは、ステップ#8,12にて、前記被加熱物非存在状態であると判別すると、図12に示すように被加熱物移動時処理を実行する。
即ち、燃焼制御部Hは、ステップ#8,12にて、前記被加熱物非存在状態であると判別すると、直ちに、ステップ#31にて、標準バーナ1aの火力を前記5段階の火力のうちの最下段の火力1よりも1段上の火力2の移動時火力に低下させるように流量制御弁18の開度を調節することにより、移動時火力低下処理を実行し、前記被加熱物非存在状態になった時点からの経過時間T2が移動時消火判別用設定時間Ts2に達するまでは、前記被加熱物非存在状態(即ち、前記被加熱物存在状態及び前記検出異常状態のいずれも判別しない状態)が継続し且つ点消火スイッチ32のON状態が継続している間は、火力調節操作部29により手動火力変更指令が指令されてもその火力変更指令を無効にして火力変更処理を実行しない状態で、標準バーナ1aの燃焼を継続する(ステップ#31〜34,6〜8,12)。
そして、燃焼制御部Hは、ステップ#31〜34,6〜8,12の処理の実行により標準バーナ1aを燃焼させている間に、前記被加熱物非存在状態になった時点からの経過時間T2が移動時消火判別用設定時間Ts2に達するまでに、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記載置予測状態であることにより被加熱物存在状態を判別すると(ステップ#8)、ステップ#9で移動時火力低下処理実行中と判別するので、後述するように、火力復帰処理を含むステップ#16〜19の処理を実行し、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記非載置予測状態であることにより検出異常状態を判別すると(ステップ#8,12)、ステップ#13にて、その検出異常状態になった時点からの経過時間T1が前記異常判別用設定時間Ts1に達していないと判別して、ステップ#9で移動時火力低下処理実行中と判別するので、後述するように、火力復帰処理を含むステップ#16〜19の処理を実行する。
又、燃焼制御部Hは、ステップ#31〜34,6〜8,12の処理の実行により標準バーナ1aを燃焼させている間に、前記被加熱物非存在状態になった時点からの経過時間T2が移動時消火判別用設定時間Ts2に達するまでに、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられると(ステップ#6)、消火処理を行って(ステップ#20)、ステップ#1に戻る。
又、燃焼制御部Hは、ステップ#31〜34,6〜8,12の処理の実行により標準バーナ1aを燃焼させている状態で、前記被加熱物非存在状態になった時点からの経過時間T2が移動時消火判別用設定時間Ts2に達しても、前記被加熱物非存在状態(即ち、被加熱物検出スイッチ10のOFF状態)が継続しているときは(ステップ#34)、消火処理を実行し、スピーカ37により、例えば、「安全装置が働きました」の如き警報を報知させることにより警報処理を実行し、点消火スイッチ32がON状態であることによる点火指令を無効にして(ステップ#35〜37)、メインのフローチャートのステップ#1に戻る。
ちなみに、前記移動時消火判別用設定時間Ts2は、例えば60秒に設定する。
燃焼制御部Hは、前記被加熱物移動時制御において前記移動時火力低下処理を実行して、その移動時火力低下処理の実行中のときに、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記載置予測状態であることにより被加熱物存在状態を判別すると(ステップ#8)、ステップ#9で移動時火力低下処理実行中と判別するので、標準バーナ1aの火力を前記移動時火力低下処理前の火力に戻すように流量制御弁18の開度を調節することにより、火力復帰処理を実行し、火力調節操作部29により手動火力変更指令が指令されると、標準バーナ1aの火力を指令された火力に変更調節するように流量制御弁18の開度を調節することにより、火力変更処理を実行して、標準バーナ1aの火力を前記移動時火力低下処理前の火力に維持する処理前火力維持状態を解除して(ステップ#16〜19)、ステップ#6に戻り、以降は、ステップ#6〜11の処理の実行により標準バーナ1aの燃焼を継続させる。
つまり、上述したように、燃焼制御部Hは、載置状態検出部Dが被加熱物非載置状態を検出すると、標準バーナ1aの火力を低下させる燃焼抑制処理を実行し、且つ、載置状態検出部Dが被加熱物載置状態を検出し且つ推定部Eが載置予測状態を推定するときには、前記燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理を実行するように構成されている。
そして、燃焼制御部Hは、前記燃焼抑制処理として、標準バーナ1aの火力を低下させることを実行し、且つ、前記燃焼抑制解除処理として、標準バーナ1aの火力を低下前の火力に戻すことを実行するように構成されている。
又、燃焼制御部Hは、前記被加熱物移動時制御において前記移動時火力低下処理を実行して、その移動時火力低下処理の実行中のときに、被加熱物検出スイッチ10がON状態になり且つ推定処理結果が前記非載置予測状態であることにより検出異常状態を判別すると(ステップ#8,12)、ステップ#13にて検出異常状態が前記異常判別用設定時間Ts1継続していないと判別して、ステップ#9で移動時火力低下処理実行中と判別するので、上述のように前記火力復帰処理を実行し、火力調節操作部29により手動火力変更指令が指令されると、標準バーナ1aの火力を指令された火力に変更調節するように流量制御弁18の開度を調節することにより、火力変更処理を実行して、標準バーナ1aの火力を前記移動時火力低下処理前の火力に維持する処理前火力維持状態を解除して(ステップ#16〜19)、ステップ#6に戻り、以降は、ステップ#6〜8,12,13,9〜11の処理を実行して、標準バーナ1aの燃焼を継続させる。
そして、燃焼制御部Hは、上述のようにステップ#6〜8,12,13,9〜11の処理に実行により標準バーナ1aを燃焼させている状態で、前記検出異常状態になった時点からの経過時間T1が前記異常判別用設定時間Ts1に達しても、前記検出異常状態が継続しているときは、前記異常時火力低下処理を実行し、前記警報処理を実行して(ステップ#14,15)、ステップ#6に戻る。
つまり、上述したように、燃焼制御部Hは、前記検出異常状態が前記異常判別用設定時間Ts1継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成されている。
そして、燃焼制御部Hは、前記異常対策処理として、標準バーナ1aの火力を低下させることを実行するように構成されている。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前記燃焼制御部Hを構成するに、上記の実施形態においては、前記検出異常状態が前記異常判別用設定時間Ts1継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成したが、これに代えて、前記検出異常状態が発生すると、直ちに前記異常対策処理を実行するように構成しても良い。
(ロ) 上記の実施形態においては、前記燃焼制御部Hを、前記異常対策処理として、バーナ1a,1cの火力を低下させることを実行するように構成したが、前記異常対策処理として、バーナ1a,1cの燃焼を停止させることを実行するように構成しても良い。
この場合の燃焼制御部Hの制御動作を図13のフローチャートに基づいて説明する。
即ち、燃焼制御部Hは、ステップ#12にて、検出異常状態であると判別すると、直ちに、バーナ1a,1cを消火させる異常時消火処理を実行し、スピーカ37に、「故障が発生しました」等の異常情報を報知させ、並びに、バーナ1a1cに対応する前面火力表示部36及び天面火力表示部71を同様に点滅させる警報処理を実行し、点消火スイッチ32がON状態であることによる点火指令を無効にして(ステップ#23〜25)、点消火スイッチ32がON状態からOFF状態に切り換えられてリセットされるのを待ち、リセットされると、ステップ#1に戻って、点消火スイッチ32がOFF状態からON状態に切り換えられるのを待つ。
尚、図13に示すフローチャートにおいて、上述したステップ#23〜25の処理以外の処理は、図10ないし図12にて示す上記の実施形態と同様であるので説明を省略する。
(ハ) 前記異常判別用設定時間Ts1の設定例は、上記の実施形態において例示した30秒に限定されるものではなく、30秒よりも短くても長くても良い。
又、前記非載置予測用温度上昇条件及び前記載置予測用温度上昇条件夫々の具体的な設定例は、上記の実施形態において例示した設定例に限定されるものではなく、対象とするコンロに適合するように設定することが可能である。
又、前記検出温度が下降する状態として設定する温度下降条件、前記載置予測用設定時間及び前記載置予測用設定温度夫々の具体的な設定例も、上記の実施形態において例示した設定例に限定されるものではなく、対象とするコンロに適合するように設定することが可能である。
(ニ) 前記載置状態検出部Dを、上記の実施形態の如き上下可動部9bと検出部とを備えて構成する場合、検出部は、被加熱物検出スイッチ10に限定されるものではない。
例えば、前記上下可動部9bの両横側方に振り分けて配置した磁石とリードスイッチ、及び、前記上下可動部9bが押し下げられると前記磁石と前記リードスイッチとの間に位置し且つ前記上下可動部9bが上方に復帰すると前記磁石と前記リードスイッチとの間から退出するように前記上下可動部9bに取り付けた磁性体にて構成することが可能である。
又、前記載置状態検出部Dの具体構成は、上記の実施形態の如き上下可動部9bと検出部とを備えて構成する場合に限定されるものではない。例えば、載置部上の被加熱物の有無により投射光が反射されるか否かにより被加熱物載置状態か被加熱物非載置状態かを検出するように構成された反射型の光センサ、あるいは、載置部上の被加熱物の有無により投射光が遮蔽されるか否かにより被加熱物載置状態か被加熱物非載置状態かを検出するように構成されたフォトインタラプタ型の光センサにて構成することが可能である。
又、五徳6上に被加熱物が載置されることにより検出重量が変動するように配置したロードセンサにて構成することが可能である。
コンロの斜視図 コンロの制御構成を示すブロック図 コンロのバーナ付近の縦断面図 流量制御弁の構成を示す図 流量制御弁の要部を示す図 点消火指令部及び火力調節操作部の構成を示す図 点消火指令部及び火力調節操作部の操作状態を説明する図 前面火力表示部を示す図 天面表示部を示す図 制御動作のフローチャートを示す図 制御動作のフローチャートを示す図 制御動作のフローチャートを示す図 別実施形態にかかるコンロの制御動作のフローチャートを示す図
符号の説明
1a,1c バーナ
6 載置部
9b 上下可動部
10 検出部
11 温度検知部
D 載置状態検出手段
E 推定手段
H 制御手段
T 温度検出手段

Claims (7)

  1. バーナにて加熱する被加熱物を載置する載置部に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態と前記載置部に被加熱物が載置されていない被加熱物非載置状態とを検出する載置状態検出手段と、
    前記載置部に載置された被加熱物の底部に当接自在な温度検知部を備えた温度検出手段とが設けられたコンロであって、
    前記バーナの燃焼中における前記温度検出手段の検出温度の変化状況に基づいて、前記載置部に被加熱物が載置されている載置予測状態と前記載置部に被加熱物が載置されていない非載置予測状態とを推定する推定手段と、
    前記載置状態検出手段が前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記推定手段が前記非載置予測状態を推定する検出異常状態が発生するに伴って異常対策処理を実行する制御手段とが設けられているコンロ。
  2. 前記制御手段は、前記検出異常状態が異常判別用設定時間継続するときに、前記異常対策処理を実行するように構成されている請求項1記載のコンロ。
  3. 前記制御手段が、前記異常対策処理として、前記バーナの燃焼を停止させる又は火力を低下させることを実行するように構成されている請求項1又は2記載のコンロ。
  4. 前記制御手段が、前記載置状態検出手段が前記被加熱物非載置状態を検出すると、前記バーナの火力を低下させる燃焼抑制処理を実行し、且つ、前記載置状態検出手段が前記被加熱物載置状態を検出し且つ前記推定手段が前記載置予測状態を推定するときには、前記燃焼抑制処理を解除する燃焼抑制解除処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンロ。
  5. 前記制御手段が、前記燃焼抑制処理として、前記バーナの火力を低下させることを実行し、且つ、前記燃焼抑制解除処理として、前記バーナの火力を低下前の火力に戻すことを実行するように構成されている請求項4記載のコンロ。
  6. 前記載置状態検出手段が、
    前記載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられて前記被加熱物載置状態を検出するための載置状態検出位置と、その載置状態検出位置よりも上方であって前記被加熱物非載置状態を検出するための非載置状態検出位置とにわたって上下動自在で、且つ、前記非載置状態検出位置に復帰付勢される上下可動部と、
    その上下可動部が前記載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物載置状態を検出し、且つ、前記上下可動部が前記非載置状態検出位置に位置する状態を検出することにより前記被加熱物非載置状態を検出する検出部とを備えて構成され、
    前記温度検出手段の前記温度検知部が、前記上下可動部の上端部に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。
  7. 前記推定手段は、前記温度検出手段の検出温度の変化状況が、非載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のときは、前記非載置予測状態を推定し、且つ、前記温度検出手段の検出温度の変化状況が、前記非載置予測用温度上昇条件よりも緩やかな載置予測用温度上昇条件を満たす状態で前記検出温度が上昇する変化状況のとき、又は、前記検出温度が下降する状態から載置予測用設定時間に載置予測用設定温度以上上昇する状態に転じた変化状況のときは、前記載置予測状態を推定するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンロ。
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