JP2011064408A - ガスコンロ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の加熱部の燃焼を制御する運転制御手段Hが、複数の点消火指令手段Uの指令情報に基づいて、複数の加熱部についての点火及び消火を行う点消火処理、複数の加熱状態設定手段Uの目標火力設定情報に基づいて、複数の加熱部についての燃料供給量調節手段を制御する火力調節処理、自動調理設定手段D、Eにて設定された自動調理情報に基づいて、自動調理用の加熱部1A、1B、10の燃料供給量調節手段を制御する自動調理処理、及び、複数の加熱部にて消費するガス消費量の総和が設定最大量を越えないように、複数の加熱部のうちの自動調理用の加熱部1A、1B、10とは異なる消費制限用の加熱部1Dについてのガス消費量を制限する消費量制限処理を実行する。
【選択図】図5
Description
前記運転制御手段が、前記複数の加熱状態設定手段の点火及び消火の指令情報に基づいて、前記複数の加熱部についての点火及び消火を行う点消火処理、前記複数の加熱状態設定手段の目標火力の設定情報に基づいて、前記複数の加熱部についての燃料供給量調節手段を制御する火力調節処理、及び、前記自動調理設定手段にて設定された自動調理情報に基づいて、前記自動調理用の加熱部の前記燃料供給量調節手段を制御する自動調理処理を実行するように構成されたガスコンロに関する。
ちなみに、複数のコンロバーナを備えさせるにあたり、一般には、その最大火力(最大ガス消費量)が異なる複数種類のコンロバーナを備えさせることになる。
また、グリルバーナを用いる自動調理としては、変更設定された設定時間が経過すると自動的に消火するグリル用タイマ運転処理がある。
特に、近年では、使用者の要求に応じて各加熱部の最大火力(最大ガス消費量)を大きくする傾向にあるため、上記の問題が顕著になる傾向にある。
ちなみに、この特許文献1においては、複数のコンロバーナに対する燃焼用空気の供給量が不足することがないようにすることを目的として、複数の加熱部のガス消費量の総和が設定最大量を超えないようにすることが記載されているが、このように複数の加熱部のガス消費量の総和が設定最大量を超えないようにすることにより、大掛かりな排気設備を設置していない一般家庭において、燃焼排ガス量が過大になることを回避できるものとなる。
しかしながら、自動調理用の加熱部のガス消費量(火力)が制限されると、自動調理を適正通り行えない虞があり、改善が望まれるものであった。
また、自動調理として、揚げもの運転処理を行う場合において、火力(ガス消費量)が制限されると、被加熱物(てんぷら油)を迅速に昇温させることができないばかりか、十分な高温に昇温させることができないものとなって、所望通りの調理を行えないものとなる。
前記複数の加熱部のうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用の加熱部に対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段、及び、
前記複数の加熱部の燃焼を制御する運転制御手段が設けられ、
前記運転制御手段が、
前記複数の加熱状態設定手段の点火及び消火の指令情報に基づいて、前記複数の加熱部についての点火及び消火を行う点消火処理、
前記複数の加熱状態設定手段の目標火力の設定情報に基づいて、前記複数の加熱部についての燃料供給量調節手段を制御する火力調節処理、及び、
前記自動調理設定手段にて設定された自動調理情報に基づいて、前記自動調理用の加熱部の前記燃料供給量調節手段を制御する自動調理処理を実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記運転制御手段が、前記複数の加熱部にて消費するガス消費量の総和が設定最大量を越えないように、前記複数の加熱部のうちの前記自動調理用の加熱部とは異なる消費制限用の加熱部についてのガス消費量を制限する消費量制限処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、前記消費量制限処理として、
前記複数の加熱部のうちの前記消費制限用の加熱部を除いた消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和を求めて、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記設定最大量と前記消費非制限用の加熱部ついてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量に制限するように構成されている点を特徴とする。
尚、消費制限用の加熱部について設定する制限用ガス消費量は、消費非制限用の加熱部の全てを最大ガス消費量にて使用した場合において、消費制限用の加熱部にて消費可能な最大ガス消費量を設定することになる。
前記運転制御手段が、
前記自動調理設定手段にて設定される複数種の自動調理のうちの少なくともひとつに対する前記自動調理処理として、前記自動調理用の加熱部に対する火力を高火力状態と低火力状態とに繰り返して切換えるように、前記燃料供給量調節手段を制御する火力繰り返し変更処理を行うように構成され、且つ、
前記消費量制限処理おいて、前記自動調理処理として前記火力繰り返し変更処理を行う場合における前記自動調理用の加熱部のガス消費量を、前記高火力状態に対応するガス消費量とする形態で、前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和を求めるように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、
前記消費量制限処理として、前記消費制限用の加熱部の燃焼中において、前記加熱状態設定手段の目標火力設定情報に基づいて前記消費非制限用の加熱部の火力を高火力側に調節したならば前記複数の加熱部のガス消費量の総和が前記設定最大量を超えることなる状態になった場合には、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記設定最大量と火力を高火力側に調節したと仮定したときの前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和との差に相当する消費量に減少したのちに、前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させるように構成されている点を特徴とする。
そして、消費制限用の加熱部についてのガス消費量を減少することを行ったのちに、消費非制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させるが行われる。
前記運転制御手段が、
前記消費量制限処理として、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記加熱状態設定手段にて設定された目標火力に対応するガス消費量よりも減少させているときに、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させても前記複数の加熱部のガス消費量の総和が前記設定最大量を超えない状態になった場合において、前記消費制限用の加熱部についての前記加熱状態設定手段が火力減少側に操作されたのちに火力増大側に操作されると、その加熱状態設定手段の目標火力設定情報に基づいて、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させるように構成されている点を特徴とする。
前記消費制限用の加熱部の変更を指令する変更指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記変更指令手段の変更指令情報に基づいて、前記複数の加熱部のうちに定める前記消費制限用の加熱部を変更するように構成されている点を特徴とする。
このように消費制限用の加熱部を変更できるものであるから、使用者のガスコンロの使用状況に合わせて、複数の加熱部のうちに消費制限用の加熱部を定めることができるものとなり、利便性を向上できる。
前記運転制御手段は、前記自動調理用の加熱部が前記消費制限用の加熱部に変更された場合には、その自動調理用の加熱部に対する自動調理処理を実行しないように構成されている点を特徴とする。
このように、自動調理用の加熱部が消費制限用の加熱部に変更された場合には、その自動調理用の加熱部に対する自動調理処理が行われないものとなるから、その自動調理用の加熱部にて自動調理を行う場合の不都合、つまり、ガス消費量(火力)が制限されることにより、自動調理を適正通り行えない不都合が生じることを回避できる。
前記運転制御手段が、前記消費量制限処理を実行する状態と前記消費量制限処理を実行しない状態とに切換え自在に構成されている点を特徴とする。
もちろん、ガスコンロの設置箇所が、十分な換気機能を備えていない場合には、消費量制限処理が必要であるから、消費量制限処理を実行する状態に運転制御手段を切換えることによって、ガスコンロを良好に使用できるものとなる。
本発明にかかるガス燃焼機器の火力調節装置を、ガス燃焼機器の一例としてのガスコンロに適用した場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、例示するガスコンロは、コンロ本体の上面部に備えられる4つのコンロバーナ1A、1B、1C、1D、及び、グリル部Gに備えられるグリルバーナ2(図3参照)を備え、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
本実施形態においては、4つのコンロバーナ1A、1B、1C、1D、及び、グリルバーナ2が、ガス燃焼式の複数の加熱部Bに相当する。
また、トッププレート3の上部には、4つのコンロバーナ1A〜1Dの夫々にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳5が設けられている。
この五徳5は、ガスコンロの上面を全体を覆う状態で設けられ、かつ、各コンロバーナ1A〜1Dの夫々に対応するコンロ対応部分に分割される状態に形成されている。
尚、以下に記載において、高火力用操作具6A、小火力用操作具1C、第2標準用操作具6D、及び、第1標準用操作具6Bを区別して記載する必要がないときには、単に、操作具6A〜6Dと記載する。
これらの位置検出センサ7A〜7Dは、アブソリュート型のエンコーダを用いて構成され、そして、その検出情報が、運転制御手段としての運転制御部H(図5参照)に入力されている。
この運転制御部Hは、マイクロコンピュータを主要部として構成されて、ガスコンロの運転を制御するものであり、各位置検出センサ7A〜7Dの検出情報に基づいて、各操作具6A〜6Dの位置が消火指令位置、点火指令位置、及び、火力調節範囲のどのような位置であるかを判別するように構成されている。
ちなみに、各操作具6A〜6Dの後方箇所には、後述の如く、運転制御部Hの指令により点灯及び点滅作動される点灯器8A〜8Dが設けられている。尚、これら点灯器8A〜8Dは、LED(発光ダイオード)を用いて構成されている。
このグリル操作具9は、グリルバーナ2に対する点火及び消火を指令し且つグリルバーナ2についての目標火力を設定するのに使用されるものであって、具体的には、前後方向に沿う前後軸心R周りで往復回動操作自在に装備されて、消火指令位置、点火指令位置、及び、火力調節範囲に回動操作されるように構成されている。
運転制御部Hが、位置検出センサ10の検出情報に基づいて、グリル操作具9の位置が消火指令位置、点火指令位置、及び、火力調節範囲のどのような位置であるかを判別するように構成されている。
つまり、本実施形態においては、グリル操作具9及び各位置検出センサ10にて、加熱手段Bとしてのグリルバーナ2に対して点火及び消火を指令し且つグリルバーナ2についての目標火力を設定する手動操作式の加熱状態設定手段Uが構成されている。
尚、コンロ用設定操作部Dの上方箇所には、電源スイッチ11が設けられている。
ちなみに、本実施形態においては、コンロ用設定操作部D及びグリル用設定操作部Eの夫々は、手動操作式の自動調理設定手段に相当する。
尚、グリルバーナ2は、一般に、被加熱物を上方から加熱する上バーナと被加熱物を下方から加熱する下バーナとを備えさせることになるが、本実施形態では、上バーナのみが備えられるものとして説明する。
ちなみに、本実施形態においては、コンロ用流量調節弁19A〜19Dが、加熱部Bとしての4つのコンロバーナ1A〜1Dに対する燃料供給量調節手段Nに相当し、グリル用流量調節弁20が、加熱部Bとしてのグリルバーナ2に対する燃料供給量調節手段Nに相当する。
尚、グリルバーナ2として、上バーナと下バーナとを備えさせる場合には、夫々のバーナに対して、点火プラグP及び着火センサFが装備されることになる。
ちなみに、図4は、4つのコンロバーナ1A〜1Dのうちの、第1標準バーナ1Bを代表として例示するものである。
この被加熱物検出センサSは、上下方向に伸縮自在でかつ上方に復帰付勢された伸縮体S1を備えて、この伸縮体S1が被加熱物に押されて下方に移動したことを伸縮検知部S2にて検出することにより被加熱物の存在を検出するように構成され、また、伸縮体S1の上端部に設けた温度検知部S3が、被加熱物に接触してその温度を検出するように構成されている。
点火処理は、コンロ用操作具6A〜6Dやグリル用操作具9を点火位置に操作する点火操作に基づいて、コンロバーナ1A〜1Dやグリルバーナ2に対して点火用流量にてガス燃料を供給すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Dやグリル用流量調節弁20を操作したのち、コンロバーナ1A〜1Dやグリルバーナ2に対する点火プラグPを作動させ且つ着火センサFにて着火を検出する処理である。
尚、運転制御部Hは、点火処理を行うときに、元ガス弁18が閉じているときには、この元ガス弁18を開き操作することになる。
尚、運転制御部Hは、消火処理を行うときに、4つのコンロバーナ1A〜1D及びグリルバーナ2の全てが消火される状態になるときには、元ガス弁18を閉じ操作することになる。
ちなみに、本実施形態においては、揚げもの運転処理、湯わかし運転処理、炊飯運転処理は、火力が不測に低下することを回避する必要がある自動調理処理に相当する。
ちなみに、本実施形態においては、グリル用タイマー運転処理は、火力が不測に低下することを回避する必要がある自動調理処理に相当する。
コンロ用設定操作部Dには、図6に示す如く、4つのコンロバーナ1A〜1Dに対する調理時間を入力するためのタイマー入力部D1、揚げもの、炊飯、湯わかしの調理メニューを設定するための調理入力部D2、及び、炒めもの調理等において、上述した高温停止処理の実行を予め設定した設定時間停止して高温運転を行うことを指令するための高温設定入力部D3が設けられている。
したがって、本実施形態においては、コンロ用設定操作部Dにて設定される複数種の自動調理として、タイマー運転、高温運転、並びに、調理メニューとして設定される、揚げもの運転、炊飯運転、及び、湯沸し運転が存在することになる。
具体的には、左コンロ選択スイッチ30A又は右コンロ選択スイッチ30Bを3秒間押し続けると、高温停止処理の実行を予め設定した設定時間停止することが設定されることになる。
ちなみに、時間表示部34にて表示されるタイマー時間(設定時間)は、設定後の時間経過に伴って減少することになり、いわゆる残時間が表示されることになる。
すなわち、高火力バーナ1Aは、4.2kwであり、第1標準バーナ1Bは、2.97kwであり、小火力バーナ1Cは、1.28kwであり、第2標準バーナ1Dは、2.97kwであり、グリルバーナ2は、2.15kwである。
したがって、4つのコンロバーナ1A〜1D及びグリルバーナ2を最大火力で使用すると、設定最大量としての12kwを超えて、ガス消費量の総和が13.57kwとなる。
そこで、4つのコンロバーナ1A〜1D及びグリルバーナ2のガス消費量が設定最大量としての12kwを超えないようにするために、第2標準バーナ1Dのガス消費量を制限することになる。
ちなみに、本実施形態では、自動調理処理を行う加熱部が、高火力バーナ1A、第1標準バーナ1B及びグリルバーナ2であり、自動調理用の加熱部とは異なる消費制限用の加熱部が、上述の如く、第2標準バーナ1Dである。
尚、本実施形態においては、自動調理処理を行う加熱部としての高火力バーナ1A、第1標準バーナ1B及びグリルバーナ2とは異なるバーナとしては、小火力バーナ1Cが存在するが、その小火力バーナ1Cは、その火力を最大に設定したときのガス消費量が1.28kwであり、ガス消費量を減少できる量が不足するため、消費制限用の加熱部としては用いるには適するものではない。
具体的には、操作具6Dにて、設定最大量と3つのコンロバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2ついてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量を超える目標火力が設定されても、第2標準バーナ1Dのガス消費量が、設定最大量と3つのコンロバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2ついてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量を超えないように、運転制御部Hが、コンロ用流量調節弁19Dを操作するように構成されている。
つまり、タイマー入力部D1に装備した時間増加スイッチ33Aと時間減少スイッチ33Bとを同時に操作した状態において、タイマー選択スイッチ31を押し操作することにより、消費制限用の加熱部を、第2標準バーナ1D、小火力バーナ1C、第1標準バーナ1B、高火力バーナ1Dの順に変更できるように構成されている。
つまり、本実施形態においては、タイマー入力部D1が、消費制限用の加熱部の変更を指令する変更指令手段として用いられて、運転制御部Hが、タイマー入力部D1の変更指令情報に基づいて、4つのコンロバーナ1A〜1Dのうちに定める消費制限用の加熱部を変更するように構成されている。
すなわち、運転制御部Hは、工場出荷時においては、消費量制限処理を実行する状態にしてあるが、ガスコンロの設置箇所の給排気設備の能力が十分あり最大ガス消費量の制限が不要な場合には、専用の入力装置W(図5参照)をデータ通信可能な状態で運転制御部Hに接続して、消費量制限処理を実行しない状態に切換えるための解除データを入力すると、運転制御部Hが、その解除データに基づいて、消費量制限処理を実行しない状態となるように構成されている。
図7に示すように、運転制御部Hは、先ず、入力される各種の情報を読み取る情報読取処理(#1)を行う。
次に、運転制御部Hは、消費量制限処理を実行しない状態に切換える制限解除設定処理(#2)、及び、消費量制限処理を行う際にガス消費量を制限することになる消費制限用の加熱部を変更する制限対象変更処理(#3)を順次行う。
情報読取処理は、コンロ用設定操作部D、グリル用設定操作部E、位置センサ7A〜7D、10、及び、被加熱検出センサSの情報を読み取り、並びに、専用の入力装置Wが通信可能な状態に接続されているか否かを判断することになる。
ちなみに、高火力バーナ1A(左コンロ)や第1標準バーナ1B(右コンロ)が消費制限用の加熱部に変更された場合において、そのバーナについて自動調理処理を行うことがコンロ用設定操作部Dにて設定されようとしたときには、その設定を無効にし、且つ、警報ブザー(図示せず)を作動させる。
制御解除通信モードであると判別したときには、専用の入力装置Wにて入力された解除データがガスコンロ本機のロット番号に対応するものであるか否かを判別し(#12)、
対応するものである場合には、制限解除指令であるか否かを判別する(#13)。
制限解除フラグが「1」であるときには、高火力バーナ制限フラグ、第1標準バーナ制限フラグ、小火力バーナ制限フラグ、第2標準バーナ制限フラグ、及び、グリルバーナ制限フラグの夫々を「0」に設定し(#22)、次のガス消費量設定処理に移行する。
尚、各制限フラグは、ガス消費量設定処理及び火力設定処理において、消費量制限を行うバーナであるか否かを判別するために用いられることになり、「1」にて消費量制限を行うバーナに設定され、「0」にて消費量制限を行わないバーナに設定される。
同時押しであるときには、時間増加スイッチ33Aと時間減少スイッチ33Bとが同時に押されている間に、タイマー選択スイッチ31が操作されたか否かを判別し(#25)、タイマー選択スイッチ31が押し操作されるごとに、高火力バーナ1A、第1標準バーナ1B、第2標準バーナ1D、小火力バーナ1Cが順次選択されたものと判断する(#26〜#32)。
また、小火力バーナ1Cが選択された場合には、小火力バーナ1Cは、消費量制限のために用いることができないので、制限フラグ変更なしとする(#33)。
ちなみに、現在の運転状態とは、コンロ用の自動運転処理や、グリル用の自動運転処理の進行状況である。
ちなみに、目標火力(設定火力)とは、基本的には、操作具6A〜6Dやグリル操作具9にて設定される火力であるが、コンロ用設定操作部D及びグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部Hが、コンロ用の自動運転処理やグリル用の自動運転処理を実行するために、操作具6A〜6Dやグリル操作具9にて設定される火力とは異なる火力に定める場合には、その運転制御部Hにて定める火力が、目標火力(設定火力)となる。
さらに、自動調理処理として火力繰り返し変更処理を行う場合、つまり、揚げもの運転処理や炊飯運転処理を行う場合においては、高火力バーナ1A(左コンロ)や第1標準バーナ1B(右コンロ)の目標火力(設定火力)は、高火力状態(最大火力)に設定される。
尚、このカウント値nを加算する処理(#41)は、ステップ#48にて「5」が判別されるまで、繰り返し行われ、且つ、ステップ#48にて「5」が判別されると、カウント値nは「0」に設定されて、次の出力処理に移行する。
そして、バーナの設定火力の総和が設定最大量よりも大きいと判別した場合には、カウント値nのバーナの専有消費量を、設定最大量と他の3つのバーナ及びグリルバーナついてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量に定める(#45)。
また、ステップ#46にて大きいと判別した場合には、そのカウント値nのバーナに対応する点灯器を低速で点滅することを設定し(#47)、ステップ#48に移行する。
尚、点灯器8A〜8Dは、上述のガス消費量設定処理にて低速で点滅することが設定されると、低速で点滅し、また、後述の火力変更処理にて高速で点滅することが設定されると、高速で点滅することになる。
尚、このカウント値nを加算する処理(#51)は、ステップ#55にて「5」が判別されるまで、繰り返し行われ、且つ、ステップ#55にて「5」が判別されると、カウント値nは「0」に設定されて、次の情報読取処理に移行する。
ステップ#52にて、総和が設定最大量よりも大きくないと判別したときには、カウント値nのバーナの現在の火力がガス消費量設定処理にて設定した専有消費量よりも小であるか否かを判別する(#53)。
その判別にて小で無いと判別し場合には、カウント値nのバーナの火力を、ガス消費量設定処理にて設定したそのカウント値nのバーナの専有消費量に調節すべく、そのカウント値nのバーナに対応する流量調節弁のステッピングモータを作動させる火力調節を行い(#54)、ステップ#55に移行する。
ステップ#58にて制限フラグが「1」であると判別した場合には、そのカウント値nのバーナのガス消費量を制限中であったか否かを、つまり、全てのバーナのガス消費量の総和が設定最大量を超えないようにするために、今まで、そのカウント値nのバーナのガス消費量を目標火力(設定火力)よりも減少させる制限中であったか否かを判別し(#59)、制限中でなかった場合には、ステップ#54に移行する。
そして、#61にて、火力減少側に操作された後に大火力側に操作された状態であると判別した場合には、ステップ#54に移行し、火力減少側に操作された後に大火力側に操作された状態で無い場合には、ステップ#55に移行する。
また、ステップ#57にて、大きいと判別した場合には、ガス消費量を制限するバーナではないため、ガス消費量を制限するバーナのガス消費量が減少されるまでは火力調節を行わないようにすべく、ステップ#55に移行する。
(1)上記実施形態では、消費制限用の加熱部にて消費するガス消費量を制限する消費量制限処理として、全ての加熱部のうちの、消費制限用の加熱部を除いた消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和を求めて、消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、設定最大量と消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量に制限する場合を例示したが、単に、全ての加熱部が同時に使用されると、消費制限用の加熱部のガス消費量を設定値に制限する形態で実施しても良い。
その場合、自動運転処理として、5分間保温モードにて湯わかし運転処理を行っているときに、大火力状態(最大火力)加熱して沸騰が検知されて、火力を小火力状態に切換えたときには、その後、その5分間保温モードにおいては大火力状態に切換えられることはなく、消費量制御処理を解除できる状態であるとみなせるから、火力を小火力状態に切換えたときには、消費量制限処理を解除しても良い。
U 加熱状態設定手段
D、E 自動調理設定手段
D1 変更指令手段
H 運転制御手段
Claims (8)
- ガス燃焼式の複数の加熱部の夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数の加熱部の夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段、
前記複数の加熱部のうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用の加熱部に対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段、及び、
前記複数の加熱部の燃焼を制御する運転制御手段が設けられ、
前記運転制御手段が、
前記複数の加熱状態設定手段の点火及び消火の指令情報に基づいて、前記複数の加熱部についての点火及び消火を行う点消火処理、
前記複数の加熱状態設定手段の目標火力の設定情報に基づいて、前記複数の加熱部についての燃料供給量調節手段を制御する火力調節処理、及び、
前記自動調理設定手段にて設定された自動調理情報に基づいて、前記自動調理用の加熱部の前記燃料供給量調節手段を制御する自動調理処理を実行するように構成されたガスコンロであって、
前記運転制御手段が、前記複数の加熱部にて消費するガス消費量の総和が設定最大量を越えないように、前記複数の加熱部のうちの前記自動調理用の加熱部とは異なる消費制限用の加熱部についてのガス消費量を制限する消費量制限処理を実行するように構成されているガスコンロ。 - 前記運転制御手段が、前記消費量制限処理として、
前記複数の加熱部のうちの前記消費制限用の加熱部を除いた消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和を求めて、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記設定最大量と前記消費非制限用の加熱部ついてのガス消費量の総和との差に相当するガス消費量に制限するように構成されている請求項1記載のガスコンロ。 - 前記運転制御手段が
前記自動調理設定手段にて設定される複数種の自動調理のうちの少なくともひとつに対する前記自動調理処理として、前記自動調理用の加熱部に対する火力を高火力状態と低火力状態とに繰り返して切換えるように、前記燃料供給量調節手段を制御する火力繰り返し変更処理を行うように構成され、且つ、
前記消費量制限処理おいて、前記自動調理処理として前記火力繰り返し変更処理を行う場合における前記自動調理用の加熱部のガス消費量を、前記高火力状態に対応するガス消費量とする形態で、前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和を求めるように構成されている請求項2記載のガスコンロ。 - 前記運転制御手段が、
前記消費量制限処理として、前記消費制限用の加熱部の燃焼中において、前記加熱状態設定手段の目標火力設定情報に基づいて前記消費非制限用の加熱部の火力を高火力側に調節したならば前記複数の加熱部のガス消費量の総和が前記設定最大量を超えることなる状態になった場合には、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記設定最大量と火力を高火力側に調節したと仮定したときの前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量の総和との差に相当する消費量に減少したのちに、前記消費非制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させるように構成されている請求項2又は3に記載のガスコンロ。 - 前記運転制御手段が、
前記消費量制限処理として、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を、前記加熱状態設定手段にて設定された目標火力に対応するガス消費量よりも減少させているときに、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させても前記複数の加熱部のガス消費量の総和が前記設定最大量を超えない状態になった場合において、前記消費制限用の加熱部についての前記加熱状態設定手段が火力減少側に操作されたのちに火力増大側に操作されると、その加熱状態設定手段の目標火力設定情報に基づいて、前記消費制限用の加熱部についてのガス消費量を増加させるように構成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載のガスコンロ。 - 前記消費制限用の加熱部の変更を指令する変更指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記変更指令手段の変更指令情報に基づいて、前記複数の加熱部のうちに定める前記消費制限用の加熱部を変更するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスコンロ。 - 前記運転制御手段は、前記自動調理用の加熱部が前記消費制限用の加熱部に変更された場合には、その自動調理用の加熱部に対する自動調理処理を実行しないように構成されている請求項6に記載のガスコンロ。
- 前記運転制御手段が、前記消費量制限処理を実行する状態と前記消費量制限処理を実行しない状態とに切換え自在に構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスコンロ。
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- 2009-09-17 JP JP2009215933A patent/JP5473510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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