JP5868167B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP5868167B2
JP5868167B2 JP2011286815A JP2011286815A JP5868167B2 JP 5868167 B2 JP5868167 B2 JP 5868167B2 JP 2011286815 A JP2011286815 A JP 2011286815A JP 2011286815 A JP2011286815 A JP 2011286815A JP 5868167 B2 JP5868167 B2 JP 5868167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
temperature
time
thermal power
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011286815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013134048A (ja
Inventor
章 宮藤
章 宮藤
一貴 正田
一貴 正田
恭治 亀田
恭治 亀田
香奈 宇野
香奈 宇野
内川 勝弘
勝弘 内川
拓 藤井
拓 藤井
枝里 川崎
枝里 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2011286815A priority Critical patent/JP5868167B2/ja
Publication of JP2013134048A publication Critical patent/JP2013134048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5868167B2 publication Critical patent/JP5868167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)

Description

本発明は、調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、前記麺茹でモードが指令されると、前記加熱手段を初期加熱力にて加熱作動させた状態において前記温度検出手段の温度検出値に基づいて沸騰状態を判別した後は、前記初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる待機加熱制御、麺投入による温度低下を回復させるために前記待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる復帰加熱制御、及び、吹き零れを抑制するように前記加熱手段の加熱力を制御する抑制加熱制御を順次実行するように構成された加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器は、素麺、冷麦、パスタ、生うどん等の麺を茹でる際に、麺茹でモーを指令することによって、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることができるようにしたものである。
つまり、麺茹でモードにおいては、先ず、沸騰状態が判別されるまで初期加熱力にて加熱手段が加熱作動され、沸騰状態が検出されると、初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて加熱手段を加熱作動させる待機加熱制御が実行され、その時点において、麺が調理容器に投入されることになる。尚、一般には、沸騰状態が検出されると、麺の投入を促す報知が行われることになる。
待機制御の後は、麺投入による温度低下を迅速に回復させるために、待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて加熱手段を加熱作動させる復帰加熱制御が行われ、その後、吹き零れを抑制するように加熱手段の加熱力を制御する抑制加熱制御が実行されることになる。
加熱調理器の従来例として、初期加熱力にて加熱手段の加熱作動を開始させた状態における温度検出手段の温度検出値を初期値とし、沸騰状態を検出するときの温度検出手段の温度検出値を現在値とし、初期値を検出した時点から現在値を検出するまでに経過した時間を経過時間として、現在値から初期値を減算した値を経過時間で除算した値に基づいて、調理容器に収納されている収納湯水量を推定し、その収納湯水量に基づいて、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間を設定するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、上記特許文献1においては、麺茹でモードを開始してから復帰加熱制御を終了するまでの間における温度検出手段の温度検出値の最高温度を求めて記憶しておき、復帰加熱制御を終了したときの温度検出手段の温度検出値である現在値が、最高温度よりも所定値以上低いと、低下した温度が十分に回復していない状態であるとして、復帰加熱実行時間の半分に相当する時間の間、復帰加熱力にて加熱手段を加熱作動させるように構成されている。
尚、上記特許文献1においては、沸騰状態が検出されると、ブザーが報知されて、麺の投入を促すように構成され、沸騰状態を検出してから設定時間(14秒)が経過するまで、待機加熱制御が実行され、その後、復帰加熱制御が実行されるように構成されている。
特許第4449655号公報
従来の加熱調理器においては、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間が、調理容器に収納されている収納湯水量に基づいて定められるものであるから、収納湯水量が多いほど復帰加熱実行時間を長く設定することができるため、収納湯水量の多少に拘わらず、適切に温度を回復させることができるものの、投入される麺の量については考慮されていないため、適切に温度を回復できない虞がある。
すなわち、麺の投入に伴って低下した温度を回復させるには、調理容器に収納されている湯水の温度と調理容器に投入された麺の温度とを回復させる必要があるが、従来では、調理容器に投入される麺の温度を回復させることが考慮されていないため、例えば、多量の麺が投入された場合において、低下した温度を適切に回復できない虞がある。
ちなみに、従来の加熱調理器においては、復帰加熱制御を終了したときの温度検出手段の温度検出値である現在値が、加熱を開始してからの最高温度よりも所定値以上低いと、低下した温度が回復していない状態であるとして、復帰加熱実行時間の半分に相当する時間の間、復帰加熱力にて加熱手段を加熱作動させるように構成されているが、このように構成しても、例えば、多量の麺が投入された場合においては、復帰加熱力にて加熱手段を加熱作動させる時間が不足して、低下した温度を適切に回復させることができない虞がある。
尚、復帰加熱実行時間を、多量の麺が投入された場合に対応させて、十分に大きな時間に設定するようにすれば、低下した温度を適切に回復させることができることになるが、この場合には、投入される麺の量が少ないときには、復帰加熱実行時間が長過ぎるため、吹き零れを発生する虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、調理容器に収納されている湯水収納量の変動、及び、投入される麺の量の変動に拘わらず、復帰加熱制御によって、低下した温度を適切に回復させることができる加熱調理器を提供する点にある。
本発明の加熱調理器は、調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、前記麺茹でモードが指令されると、前記加熱手段を初期加熱力にて加熱作動させた状態において前記温度検出手段の温度検出値に基づいて沸騰状態を判別した後は、前記初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる待機加熱制御、麺投入完了が指令されると、麺投入による温度低下を回復させるために前記待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる復帰加熱制御、及び、吹き零れを抑制するように前記加熱手段の加熱力を制御する抑制加熱制御を順次実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記運転制御手段が、前記初期加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させた状態における前記温度検出値の経過情報に基づいて、前記調理容器に収納されている収納湯水量を推定し、かつ、前記沸騰状態を判別したのちにおける前記温度検出値の経過情報に基づいて、麺投入による温度低下の開始時点から最低温度になるまでの温度低下時間、及び、麺投入前の最高温度と前記最低温度との温度差を取得して、前記収納湯水量、前記温度低下時間、及び、前記温度差に基づいて、前記復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間を設定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、初期加熱力にて加熱手段を加熱作動させた状態における温度検出値の経過情報に基づいて、調理容器に収納されている収納湯水量が推定される。
また、沸騰状態を判別されたのちにおける温度検出値の経過情報に基づいて、麺投入による温度低下の開始時点から最低温度になるまでの温度低下時間、及び、麺投入前の最高温度と前記最低温度との温度差が取得される。
そして、収納湯水量、温度低下時間、及び、温度差に基づいて、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間が設定されることになる。
つまり、収納湯水量が多いほど、温度低下時間が長いほど、さらには、温度差が大きいほど、復帰加熱実行時間を長くするように設定できるため、復帰加熱実行時間を、調理容器に収納されている収納湯水量、及び、調理容器に投入される麺の量に応じた時間に設定できることになる。
説明を加えると、温度低下時間と温度差との積に対応する値は、調理容器に収納されている湯水の熱量から、投入された麺が奪った熱量に相当することになり、その熱量は、投入された麺の量が多いほど多くなる。
つまり、温度低下時間と温度差との積に対応する値は、投入された麺の量が多いほど大きくなる。
しかも、本発明の発明者が鋭意研究した結果、温度低下時間と温度差との積に対応する値は、収納湯水量の多少には影響を受けない値で、投入された麺の量に応じて変化する値であることが判明した。
ちなみに、収納湯水量が多い場合には、調理容器に収納されている湯水の熱量が多いことに起因して、温度差は小さいが、温度低下時間が長くなり、逆に、収納湯水量が少ない場合には、調理容器に収納されている湯水の熱量が少ないことに起因して、温度差は大きいが、温度低下時間が短くなる傾向となるため、温度低下時間と温度差との積に対応する値は、収納湯水量の多少には影響を受けない値となる。
したがって、収納湯水量、温度低下時間、及び、温度差に基づいて、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間を、調理容器に収納されている収納湯水量、及び、調理容器に投入される麺の量に応じた時間に設定できるのである。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、調理容器に収納されている湯水収納量の変動、及び、投入される麺の量の変動に拘わらず、復帰加熱制御によって、低下した温度を適切に回復させることができる加熱調理器を提供できる。
本発明の第2特徴構成は、上記した第1特徴構成に加えて、
麺投入完了を指令する麺投入指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記麺投入完了が指令されると、前記待機加熱制御を停止して、前記復帰加熱制御を開始するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、調理容器に麺を投入し、引き続いて、麺投入指令手段を操作することによって、麺投入完了が指令されると、待機加熱制御が停止されて、復帰加熱制御が開始されるものであるから、麺投入が完了すると、それに合わせて、復帰加熱制御を開始することができるため、調理容器に収納されている湯水や麺の温度を適正な温度に復帰させることを迅速に行うことができる。
つまり、復帰加熱制御を開始する時点としては、例えば、沸騰状態を判別したのちにおける温度検出手段の温度検出値の経過情報に基づいて、最低温度を検出した時点を考えることができるが、この場合、復帰加熱制御が開始される時点が遅れ気味となる。
尚、麺投入完了の指令に基づいて復帰加熱制御を開始する場合には、復帰加熱制御の開始時点が、通常、温度検出手段にて最低温度が検出される時点よりも少し早くなるが、麺投入完了の指令に基づいて復帰加熱制御を開始した際に、実際に復帰加熱制御による加熱力が調理容器に作用するまでには時間遅れがあるため、最低温度の検出は適正通り行えるものである。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、調理容器に収納されている湯水や麺の温度を適正な温度に復帰させることを迅速に行うことができる加熱調理器を提供できる。
本発明の第3特徴構成は、上記した第1又は第2特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、前記初期加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させたのちにおいて前記温度検出値が第1設定温度に達した時点から前記第1設定温度よりも高い第2設定温度に達する時点までの温度上昇時間、及び、前記初期加熱力に基づいて、前記収納湯水量を推定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、初期加熱力にて加熱手段を加熱作動させたのちにおいて温度検出値が第1設定温度に達した時点から第1設定温度よりも高い第2設定温度に達する時点までの温度上昇時間、及び、初期加熱力に基づいて、収納湯水量が推定されることになる。
つまり、温度検出値が第1設定温度から第2設定温度に達する時点までの温度上昇時間は、調理容器に収納されている湯水の量が多いほど長くなり、かつ、初期加熱力が小さいほど長くなるものであるから、温度上昇時間及び初期加熱力に基づいて収納湯水量を、精度良く推定できるのである。
従って、収納湯水量を精度良く推定できるため、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間を適切に設定できるものとなり、復帰加熱制御を一層良好に行うことできる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、復帰加熱制御を一層良好に行うことできる加熱調理器を提供できる。
ガスコンロの斜視図 ガス燃料の流路構成を示す概略図 コンロバーナを示す縦断側面図 制御構成を示すブロック図 調理入力部を示す正面図 標準用の操作具の装着部を示す正面図 火力調節段数と火力との関係を示す図 麺茹で運転を示すタイムチャート 制御動作を示すフローチャート 制御作動を示すフローチャート 制御作動を示すフローチャート 制御作動を示すフローチャート
〔実施形態〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、例示する加熱調理器としてのガスコンロは、コンロ本体の上面部に、加熱手段として、3つのコンロバーナ1を備え、コンロ本体の内部のグリル部Gに、グリルバーナ2(図2参照)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
3つのコンロバーナ1は、左側に配設される高火力バーナ1A、右側に配設される標準バーナ1B、及び、横幅方向の中央の奥側箇所に配設される小火力バーナ1Cである。
ガスコンロの上面は、ガラス製のトッププレート3にて覆われ、ガスコンロの上面の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、トッププレート3の上部には、3つのコンロバーナ1の夫々にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が設けられている。
ガスコンロの前面部の右側箇所には、3つのコンロバーナ1に対する操作部Jが設けられ、その操作部Jには、左側から右側に向けて、高火力バーナ1Aに対する高火力用の操作具6A、小火力バーナ1Cに対する小火力用の操作具6C、及び、標準バーナ1Bに対する標準用の操作具6Bが配設されている。
尚、以下の記載において、高火力用の操作具6A、小火力用の操作具6C、及び、標準用の操作具6Bを区別して記載する必要がないときには、操作具6A〜6Cと記載する。
各操作具6A〜6Cは、対応するコンロバーナ1についての燃焼開始指令(以下、点火指令と略称する)及び燃焼停止指令(以下、消火指令と略称する)を指令し、且つ、対応するコンロバーナ1について火力調節指令を指令するものであって、具体的には、後方側に押し込み操作されるごとに、点火指令と消火指令とを交互に指令し、また、前後方向軸心周りで正逆に回動操作されることにより、火力調節指令を指令するように構成されている。
説明を加えると、各操作具6A〜6Cは、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、コンロ本体の内部側に押し込まれた押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り換え自在に構成され、各操作具6A〜6Cが突出位置に切り換えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となるように構成されている。
そして、各操作具6A〜6Cに対応して点消火スイッチ7A〜7C(図4参照)が装備され、これらの点消火スイッチ7A〜7Cは、各操作具6A〜6Cが押し込み位置に操作されると、OFF(オフ)状態となり、各操作具6A〜6Cが突出位置に操作されると、ON(オン)状態となるように構成されている。
図4に示すように、点消火スイッチ7A〜7Cの検出情報は、運転制御手段としての運転制御部Hに入力されている。
又、各操作具6A〜6Cの回転操作に伴ってパルス信号を出力するパルス発生手段としてのロータリーエンコーダ8A〜8C(図4参照)が、各操作具6A〜6Cに対応して装備されている。
これらのロータリーエンコーダ8A〜8Cは、各操作具6A〜6Cの一方向への回転操作に伴って2つのパルス信号のうちの一方のパルス信号が他方のパルス信号より位相が進み、各操作具6A〜6Cの他方向への回転操作に伴って他方のパルス信号が前記一方のパルス信号より位相が進む状態で、各操作具6A〜6Cの回転操作に伴って互いに異なる位相の2つのパルス信号を出力するように構成されている。
図4に示すように、各ロータリーエンコーダ8A〜8Cの検出情報は、運転制御部Hに入力されている。
運転制御部Hは、各ロータリーエンコーダ8A〜8Cのパルス信号に基づいて、各操作具6A〜6Cが右方向に設定角度回転されるごとに、火力調節指令として、1段階の火力増加指令が指令されたと判断し、また、各操作具6A〜6Cが左方向に設定角度回転されるごとに、火力調節指令として、1段階の火力減少指令が指令されたと判断するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、各操作具6A〜6Cが、火力調節指令を指令する火力調節指令手段、及び、コンロバーナ1の点火指令及び消火指令を指令する点消火指令手段として機能することになる。
尚、図示はしないが、各操作具6A〜6Cに対してクリック感を付与する付与手段が、各操作具6A〜6Cが左方向及び右方向に設定角度回転されるごとにクリック感を付与する状態で設けられており、各操作具6A〜6Cを左方向及び右方向に設定角度ずつ回転操作することが行い易いようになっている。
また、操作部Jの下方側箇所には、調理メニュー等の情報を入力するコンロ用設定操作部D(図5参照)が設けられている。
そして、図4に示すように、このコンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部Hに入力されている。
運転制御部Hは、マイクロコンピュータを主要部として構成されて、ガスコンロの運転を制御するものであり、点消火スイッチ7A〜7C及びロータリーエンコーダ8A〜8Cの検出情報に基づいて、コンロバーナ1夫々についての、消火指令、点火指令、及び、火力調節指令(火力増加指令、火力減少指令)を判別して、コンロバーナの燃焼を制御するように構成され、また、コンロ用設定操作部Dの設定情報に基づいて、設定された調理メニューに対応する自動調理を実行すべく、コンロバーナ1の燃焼を制御されるように構成されており、その詳細は後述する。
ちなみに、本実施形態においては、後述の如く、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bについては、火力低減運転モードが指令されていないときには、火力が5段階に調節され、火力低減運転モードが指令されているときには、火力が17段階に変更設定するように構成され、また、小火力バーナ1Cについては、火力低減運転モードが指令されているとき及び指令されていないときのいずれにおいても、火力が3段階に変更設定されるように構成されている。
コンロ用設定操作部Dの上方箇所には、電源スイッチ11が設けられており、運転制御部Hは、電源スイッチ11が入り操作されたときに、運転制御を実行するための電力が供給されるように構成されている。
ガスコンロの前面の左側箇所、つまり、中央側に位置するグリル部Gの左側箇所には、グリルバーナ2に対するグリル用設定操作部Eが配設されている。
そして、このグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部Hが、グリルバーナ2の燃焼を制御されるように構成されているが、本実施形態では、グリルバーナ2の燃焼制御についての詳細な説明は省略する。
図2に示すように、都市ガス等のガス燃料が供給される元ガス供給路15に、3つのコンロバーナ1に対する3つのコンロ用分岐路16A、16B、16C、及び、グリルバーナ2に対するグリル用分岐路17が接続されている。
尚、グリルバーナ2は、一般に、被加熱物を上方から加熱する上バーナと被加熱物を下方から加熱する下バーナとを備えさせることになるが、本実施形態では、上バーナのみが備えられるものとして説明する。
そして、元ガス供給路15には、閉じ付勢された電磁式の元ガス弁18が配設され、3つのコンロ用分岐路16A〜16Cの夫々には、3つのコンロバーナ1に供給するガス燃料の供給量を調節するコンロ用流量調節弁19A、19B、19Cが配設され、さらに、グリル用分岐路17には、グリルバーナ2に供給するガス燃料の供給量を調節するグリル用流量調節弁20が配設されている。
コンロ用流量調節弁19A〜19Cは、コンロ用のステッピングモータ21A、21B、21Cにて操作されるように構成され、同様に、グリル用流量調節弁20が、グリル用のステッピングモータ22にて操作されるように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、コンロ用流量調節弁19A〜19Cが、3つのコンロバーナ1の加熱力を調節する加熱力調節手段に相当する。
図2及び図3に示すように、3つのコンロバーナ1及びグリルバーナ2の夫々に対して、点火用の点火プラグB、熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサFが装備されている。
尚、グリルバーナ2として、上バーナと下バーナとを備えさせる場合には、夫々のバーナに対して、点火プラグB及び着火センサFが装備されることになる。
ちなみに、図3は、3つのコンロバーナのうちの、標準バーナ1Bを代表として例示するものである。
また、3つのコンロバーナ1の夫々に対して、鍋等の調理容器の存否を検出し且つその温度を検出する被加熱物検出センサSが装備されている。
この被加熱物検出センサSは、上下方向に伸縮自在でかつ上方に復帰付勢された伸縮体S1を備えて、この伸縮体S1が被加熱物に押されて下方に移動したことを伸縮検知部S2にて検出することにより被加熱物の存在を検出するように構成され、また、伸縮体S1の上端部に設けた温度検知部S3が、調理容器に接触してその温度を検出するように構成されている。
尚、本実施形態においては、温度検知部S3が、調理容器としての鍋等の温度を検出する温度検出手段に相当する。
運転制御部Hは、3つのコンロバーナ1に対する基本的な制御として、点火処理及び消火処理を行う燃焼制御、3つのコンロバーナ1の火力の調節を行う火力調節制御、設定された調理メニューに対応する自動調理制御、及び、火力の大きさ等を表示する表示制御を実行するように構成されている。
また、運転制御部Hは、コンロ用設定操作部Dに設けたエコモード指令スイッチ23A(図5参照)にて、上記した火力低減運転モードとしてのエコモードが指令されると、低減火力調節制御を実行するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、エコモード指令スイッチ23Aが、火力低減運転モードを指令する火力低減指令手段に相当する。
運転制御部Hは、エコモードが指令されると、コンロ用設定操作部Dに設けた解除指令スイッチ23B(図5参照)にて解除指令が指令されるまで、低減火力調節制御を実行するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、解除指令スイッチ23Bが、火力低減運転モードの解除指令を指令する解除指令手段に相当する。
尚、運転制御部Hは、基本的な制御として、例えば、伸縮検知部S2にて鍋等の調理容器が検出されない状態で点火指令が指令されたときに、「鍋をおいてください」というコメントを音声で報知する等、各種の報知情報や警報情報を、スピーカK(図4参照)やブザー(図示せず)にて報知する報知処理を実行するが、本実施形態においては、後述の如く、それらのうちの一部のみを説明する。
点火処理は、コンロ用の操作具6A〜6Cにて操作される点消火スイッチ7A〜7Cの点火指令に基づいて、コンロバーナ1に対して点火用流量にてガス燃料を供給すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作したのち、コンロバーナ1に対する点火プラグBを作動させ且つ着火センサFにて着火を検出する処理である。
尚、運転制御部Hは、点火処理を行うときに、元ガス弁18が閉じているときには、この元ガス弁18を開き操作することになる。
消火処理は、コンロ用の操作具6A〜6Cにて操作される点消火スイッチ7A〜7Cの消火指令に基づいて、コンロバーナ1に対するガス燃料の供給を停止すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作する処理である。また、この消火処理は、設定された調理メニューに対応する自動調理制御が終了した際にも実行されることになる。
尚、運転制御部Hは、消火処理を行うときに、3つのコンロバーナ1及びグリルバーナ2の全てが消火される状態になるときには、元ガス弁18を閉じ操作することになる。
火力調節制御は、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bについては、上述の如く、5段階に調節し、かつ、小火力バーナ1Cについては、火力を3段階に調節する処理を実行することになる。
標準バーナ1Bを代表にして説明すると、図7に示すように、標準バーナ1Bの火力として、設定最大火力P5、設定最小火力P1、および、設定最大火力P5と設定最小火力P1との間の3段階の中間火力P2〜P4が設定されている。
そして、運転制御部Hは、コンロ用の操作具6Bにて操作されるロータリーエンコーダ8Bのパルス信号に基づいて、操作具6Bが右方向に設定角度回転されるごとに、1段階の火力増加指令が指令されたと判別して、火力を一段階大きくし、また、操作具6Bが左方向に設定角度回転されるごとに、1段階の火力減少指令が指令されたと判別して、火力を一段階小さくするように、コンロ用のステッピングモータ21Bを作動させてコンロ用流量調節弁19Bを調節するように構成されている。
尚、上述の火力調節制御が実行されるモードを、以下、通常モードと呼称する。
高火力バーナ1Aや小火力バーナ1Cについては詳述しないが、標準バーナ1Bと同様に火力が調節されることになる。
すなわち、高火力バーナ1Aは、標準バーナ1Bと同様に5段階に火力が調節されることになる。但し、高火力バーナ1Aの最大火力は、標準バーナ1Bの設定最大火力P5よりも大きく設定され、最小火力は、標準バーナ1Bの設定最小火力P1と同じ大きさに設定されている。
小火力バーナ1Cは、3段階に火力が調節され、そして、最大火力は、標準バーナ1Bの設定最大火力P5よりも小さく設定され、最小火力は、標準バーナ1Bの設定最小火力P1よりも小さく設定されている。
ちなみに、標準バーナ1Bの点火処理における点火用流量は、設定最大火力P5に対応する流量である。
また、高火力バーナ1Aの点火処理における点火用流量は、最大火力よりも1段階低い火力に対応する流量である。
小火力バーナ1Cの点火処理における点火用流量は、最大火力に対応する流量である。
低減火力調節制御は、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bについての火力を17段階に調節するものである。尚、エコモードが指令されても、上述の如く、小火力バーナ1Cについては、火力が3段階に調節されることになる。
標準バーナ1Bを代表にして説明すると、図7に示すように、標準バーナ1Bの火力として、上述した設定最大火力P5よりも小さな火力に設定された低減最大火力Q17、上述した設定最小火力P1と同じ大きさの低減最小火力Q1、および、低減最大火力Q17と低減最小火力Q1との間の15段階の低減中間火力Q2〜Q16が設定されている。
ちなみに、本実施形態においては、低減最大火力Q17は、設定最大火力P5の0.75倍程度の火力であり、通常モードにおける設定最大火力P5より1段階低い中間火力P4に相当する火力に設定されている。
そして、運転制御部Hは、火力調節制御と同様に、コンロ用の操作具6Bにて操作されるロータリーエンコーダ8Bのパルス信号に基づいて、操作具6Bが右方向に設定角度回転されるごとに、1段階の火力増加指令が指令されたと判別して、火力を一段階大きくし、また、操作具6Bが左方向に設定角度回転されるごとに、1段階の火力減少指令が指令されたと判別して、火力を一段階小さくするように、コンロ用のステッピングモータ21Bを作動させてコンロ用流量調節弁19Bを調節するように構成されている。
高火力バーナ1Aについては詳述しないが、標準バーナ1Bと同様に火力が調節されることになる。
すなわち、高火力バーナ1Aは、標準バーナ1Bと同様に17段階に火力が調節されることになるが、エコモードにおける最大火力は、通常モードにおける最大火力よりも小さく設定され、エコモードの最小火力は、通常モードにおける最小火力と同じ大きさに設定されている。
ちなみに、本実施形態においては、標準バーナ1Bの点火処理における点火用流量は、エコモードにおいても、設定最大火力P5に対応する流量であり、そして、着火が確認されると、低減最大火力Q17に自動的に変更されるものとする。
尚、エコモードにおける低減最大火力Q17にて標準バーナ1Bの点火を行うことができる場合には、低減最大火力Q17に対応する流量を点火用流量として、標準バーナ1Bを点火させてもよい。
また、本実施形態においては、高火力バーナ1Aの点火処理における点火用流量は、エコモードにおいても、通常モードにおける最大火力よりも一段階低い火力に対応する流量であり、そして、着火が確認されると、エコモードにおける最大火力よりも一段階低い火力に自動的に変更されるものとするが、エコモードにおける最大火力よりも一段階低い火力にて点火を行うことができる場合には、その一段階低い火力に対応する流量を点火用流量として点火させてもよい。
表示制御は、3つのコンロバーナ1の火力の大きさを表示するものである。
すなわち、図1に示すように、高火力バーナ1Aに対する操作具6Aの上部に相当する箇所に、5個のLEDランプ24Aが並置され、また、図1及び図6に示すように、標準バーナ1Bに対する操作具6Bの上部に相当する箇所に、5個のLEDランプ24Bが並設され、さらに、図1に示すように、小バーナ1Cに対する操作具6Aの上部に相当する箇所に、3個のLEDランプ24Cが並置されている。
運転制御部Hは、通常モード並びにエコモードにおいて、3つのコンロバーナ1の夫々の火力に応じてLEDランプ24A、24B、24Cを作動させて、火力を表示するように構成されている。
標準バーナ1Bを代表にして説明すると、図6に示すように、通常モードにおいては、火力が設定最小火力P1のときには、5個のLEDランプ24Bのうちの左端のLEDランプ24Bが点灯されることになり、そして、火力が大きな段階になるほど、右側のLEDランプ24Bの点灯が順次追加されることによって、火力の大きさが表示されるようになっている。
尚、図6は、3個のLEDランプ24Bが点灯している状態を例示している。
エコモードにおいては、火力が低減最小火力Q1のときには、5個のLEDランプ24Bのうちの左端のLEDランプ24Bだけが点滅され、火力が小さい側から5段目の低減中間火力Q5となるときには、5個のLEDランプ24Bのうちの左側から2つめのLEDランプ24Bだけが点滅され、火力が小さい側から9段目となる低減中間火力Q9のときには、5個のLEDランプ24Bのうちの左側から3つ目のLEDランプ24Bだけが点滅され、火力が小さい側から13段目の間火力Q13となるときには、5個のLEDランプ24Bのうちの左側から4つ目のLEDランプ24Bだけが点滅され、火力が低減最大火力Q17のときには、5個のLEDランプ24Bのうちの右端のLEDランプ24Bだけが点滅されることになる。
エコモードにおいては、上述の点滅に加えて、次の点滅作動が加わる。
すなわち、火力が低減最小火力Q1と小さい側から5段目の低減中間火力Q5との間の低減中間火力Q2〜Q4であるときには、左端のLEDランプ24Bと左側から2つめのLEDランプ24Bとが点滅され、火力が小さい側から5段目の低減中間火力Q5と9段目の低減中間火力Q9との間の低減中間火力Q6〜Q8であるときには、左側から2つ目のLEDランプ24Bと左側から3つめのLEDランプ24Bとが点滅される。
同様に、火力が小さい側から9段目の低減中間火力Q9と13段目の低減中間火力Q13との間の低減中間火力Q10〜Q12であるときには、左側から3つ目のLEDランプ24Bと左側から4つ目のLEDランプ24Bとが点滅され、火力が小さい側から13段目の低減中間火力Q13と低減最大火力Q17との間の低減中間火力Q14〜Q16であるときには、左側から4つ目のLEDランプ24Bと左側から5つ目のLEDランプ24Bとが点滅されるようになっている。
高火力バーナ1Aに対応するLEDランプ24Aは、通常モード及びエコモードの夫々において、標準バーナ1Bに対応するLEDランプ24Bと同様に作動され、また、小火力バーナ1Cに対応するLEDランプ24Cについても、通常モード及びエコモードの夫々において、標準バーナ1Bに対応するLEDランプ24Bと同様に作動されることになる。
自動調理制御は、コンロ用設定操作部Dの設定情報や被加熱物検出センサSの検出情報等に基づいて、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作して、3つのコンロバーナ1に対するガス燃料供給量を調節する制御や、コンロバーナ1への燃料供給を停止する制御を行うことになる。
運転制御部Hが自動調理制御として実行する自動調理処理は、被加熱物検出センサSにて検出される温度を変更設定される設定目標温度tSになるように火力を調整する揚げもの運転処理、被加熱物検出センサSにて検出される温度が沸騰を検出すると消火する湯沸し運転処理、運転開始からの時間経過に伴って火力を設定パターンにて変更させる炊飯運転処理、設定された調理時間が経過すると自動的に消火するタイマー運転処理、及び、吹き零れを抑制しながら麺を茹でる麺茹で運転処理等がある。
すなわち、コンロ用設定操作部Dには、図5に示す如く、3つのコンロバーナ1に対する調理時間を入力するためのタイマー入力部D1、高火力バーナ1Aに対する調理入力部D2、及び、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3と設けられている。
高火力バーナ1Aに対する調理入力部D2と、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3とは同様に構成されるものであって、以下、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3を代表として説明する。
調理入力部D3は、揚げもの、炊飯、湯沸し、麺茹での調理メニューを設定するように構成されている。
つまり、調理入力部D3には、調理メニュー選択するスイッチとして、揚げものモードを指令する揚げものスイッチ26A、炊飯モードを指令する炊飯スイッチ26B、湯沸しモード及び麺茹でモードを指令する湯沸しスイッチ26C、及び、設定を取り消すための取消スイッチ26Dが設けられ、さらに、上述したエコモード指令スイッチ23A及び解除指令スイッチ23Bが設けられている。
ちなみに、本実施形態においては、湯沸しスイッチ26Cは、後述の如く、麺茹でモードを指令する際にも押し操作され、また、麺茹で運転処理の実行中において、麺の投入に伴って麺投入完了を指令する際にも押し操作されるように構成されている。
つまり、湯沸しスイッチ26Cは、湯沸しモードを指令する湯沸しモード指令手段としての機能に加えて、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段、及び、麺投入完了を指令する麺投入指令手段として機能するように構成されている。
揚げものスイッチ26Aは、押し操作されるごとに、200℃、180℃、160℃といった複数種の設定目標温度を順次選択して設定できるように構成され、そして、調理入力部D3には、設定された温度の揚げもの調理を点灯により表示する温度表示部27A、27B、27Cが設けられている。
炊飯スイッチ26Bは、押し操作されるごとに、ごはんの処理とおかゆの処理との異なる炊飯調理を選択して設定できるように構成され、そして、設定された炊飯調理がごはんの処理であることを点灯により表示するごはん表示部28Aと、設定された炊飯調理がおかゆの処理であることを点灯により表示するおかゆ表示部28Bが、調理入力部D3に設けられている。
湯沸しスイッチ26Cは、最初に、押し操作されることによって、湯沸しモードのうちの自動消火モードを指令し、次に、押し操作されることによって、湯沸しモードのうちの5分保温モードを指令し、さらに、押し操作されることによって、麺茹でモードを指令するものであって、以下、押し操作されるごとに、自動消火モード、5分保温モード、麺茹でモードを指令する状態を繰り返すように構成されている。
自動消火モードは、沸騰を検出するまでは大きな火力で加熱した後、沸騰検出後に直ちに消火するモードであり、5分保温モードは、沸騰検出するまでは大きな火力で加熱した後、沸騰検出後は小さな火力に減少させ、その後5分間加熱した後に消火するモードであるが、詳しくは後述する。
そして、調理入力部D3には、設定されたモードが自動消火モードであることを点灯にて表示する自動消火表示部29Aと、設定されたモードが5分保温モードであることを点灯にて表示する5分保温表示部29Bと、設定されたモードが麺茹でモードであることを点灯により表示する麺茹で表示部29Cが設けられている。
したがって、運転制御部Hは、調理入力部D2、D3にて、揚げもの運転、炊飯運転、湯沸し運転、及び、麺茹で運転が設定されると、操作具6A、6Bの点火指令により、高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bを点火して燃焼させた状態において、調理入力部D2、D3の設定情報に基づいて、揚げもの運転処理、炊飯運転処理、湯沸し運転処理、及び、麺茹で運転処理を行うことになり、そして、揚げもの運転処理、炊飯運転処理、湯沸し運転処理、及び、麺茹で運転処理の夫々において、高火力バーナ1Aや標準バーナ1Bの火力を調節するために、コンロ用流量調節弁19A、19Bを操作する処理を行うことになる。
タイマー入力部D1は、時間増加スイッチ30A、時間減少スイッチ30B、及び、設定時間表示部30Cを備えるものであって、時間増加スイッチ30A及び時間減少スイッチ30Bを用いて調理時間を設定したのち、3つのコンロバーナ1のいずれかに対して点火指令が指令されると、設定した調理時間を、そのコンロバーナ1の調理時間として設定することになる。
そして、運転制御部Hは、点火したコンロバーナ1に対して調理時間が設定されていると、タイマー運転処理として、点火してからの時間が設定された調理時間に達すると、コンロバーナ1を消火する処理を実行するように構成されている。
尚、麺茹で運転処理において調理時間が設定されると、その調理時間が経過すると、コンロバーナ1を消火する処理を実行することになるが、麺茹で運転処理における調理時間は、麺を投入してからの時間として計測されるものであり、その詳細は後述する。
次に、運転制御部Hが実行する自動運転処理のうちの、湯沸し運転処理について詳述するが、以下の説明においては、コンロバーナ1のうちの標準バーナ1Bにて湯沸し運転処理を行う場合について説明する。
湯沸し運転処理は、基本的には、温度検知部S3の検出温度に基づいて沸騰状態であることを判別すると、湯沸し終了用の後処理を実行する処理である。
湯沸し終了用の後処理は、上記した自動消火モードに対応する処理と、上記した5分保温モードに対応する処理である。
沸騰状態の判別について説明を加えると、本実施形態においては、先ず、標準バーナ1Bの燃焼を開始した後において、温度検知部S3の検出温度が計測開始温度(例えば、85℃)に上昇した時点から計測終了温度(例えば、90℃)に上昇するまでの経過時間を、温度上昇時間として求め、その温度上昇時間に所定の係数を乗じて、沸騰判別用時間を定める。
その後、温度検知部S3の検出温度が1℃上昇するのに要する単位温度上昇時間が、上述の沸騰判別用時間以上になると、沸騰状態であると判別するように構成されている。
本実施形態においては、湯沸し運転処理は、通常モードであるか、エコモードであるかによって、具体的な処理内容が異なるものである。
すなわち、エコモードが指令されずかつ湯沸しモードが指令された状態において、点火指令が指令されると、点火処理を実行して標準バーナ1Bの燃焼を開始し、その後、点火開始時の火力にて標準バーナ1Bの燃焼を継続し、温度検知部S3の検出温度に基づいて沸騰状態であることを判別すると湯沸し終了用の後処理を行う湯沸し運転を実行するように構成されている。
また、エコモードが指令されかつ湯沸しモードが指令された状態において、点火指令が指令されると、点火処理を実行して標準バーナ1Bの燃焼を開始し、その後、設定目標火力が記憶されている場合には設定目標火力にて、かつ、設定目標火力が記憶されていない場合には点火開始時の火力にて標準バーナ1Bの燃焼を継続し、且つ、操作具6Bにて火力を調節した場合には調節した火力にて前記コンロバーナの燃焼を継続し、温度検知部S3の検出温度に基づいて沸騰状態であることを判別すると湯沸し終了用の後処理を行う火力低減用湯沸し運転を実行するように構成されている。
そして、火力低減用湯沸し運転の実行中において、操作具6Bの操作による火力調節指令にて火力を調節した場合には、調節した火力を設定目標火力として記憶するように構成されている。
尚、本実施形態においては、上述の如く、標準バーナ1Bの点火処理における点火用流量は、エコモードにおいても、設定最大火力P5に対応する流量であり、そして、着火が確認されると、低減最大火力Q17に自動的に変更されるものであるから、火力低減用湯沸し運転における点火開始時の火力は、低減最大火力Q17に対応することになる。
次に、運転制御部Hが実行する自動運転処理のうちの、麺茹で運転処理について詳述するが、以下の説明においては、コンロバーナ1のうちの標準バーナ1Bにて麺茹で運転処理を行う場合について説明する。
麺茹で運転処理は、図8に示すように、基本的には、標準バーナ1Bを初期加熱力にて加熱作動させた状態において温度検知部S3の温度検出値に基づいて沸騰状態を判別した後は、初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて標準バーナ1Bを加熱作動させる待機加熱制御、麺投入による温度低下を回復させるために待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて標準バーナ1Bを加熱作動させる復帰加熱制御、及び、吹き零れを抑制するように標準バーナ1Bの加熱力を制御する抑制加熱制御を順次実行する処理である。
本実施形態においては、初期加熱力及び復帰加熱力は、通常モードの場合には、設定最大火力P5よりも1段階低い中間火力P4であり、エコモードの場合には、その中間火力P4と同じ大きさの火力である低減最大火力Q17である。
また、待機加熱力は、通常モードの場合には、設定最小火力P1よりも1段階高い中間火力P2であり、エコモードの場合には、その中間火力P2と同じ大きさの火力である、下から6段階目の低減中間火力Q6である。
運転制御部Hは、湯沸し運転処理における沸騰状態の判別と同じ処理によって、麺茹で運転処理においても、沸騰状態を判別するように構成されている。
また、運転制御部Hは、沸騰状態を判別すると、麺投入を促すコメント、例えば、「麺を投入してください」等のコメントを、スピーカKを作動させて報知するように構成されている。
さらに、運転制御部Hは、図8に示すように、沸騰状態を判別したのち、湯沸しスイッチ26Cが押し操作されることによって麺投入完了が指令されると、待機加熱制御を停止して、復帰加熱制御を開始するように構成されている。つまり、待機加熱制御を実行する時間Tsは、沸騰状態から麺投入完了の指令が指令されるまでの時間となる。
図8に示すように、復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間は、初期設定された第1復帰時間Dt(例えば、10秒)と、演算により求める第2復帰時間BP1との和として求められるように構成されている。
そして、運転制御部Hが、初期加熱力にて標準バーナ1Bを加熱作動させた状態における温度検知部S3の温度検出値の経過情報に基づいて、調理容器に収納されている収納湯水量TWを推定し、かつ、沸騰状態を判別したのちにおける温度検知部S3の温度検出値の経過情報に基づいて、麺投入による温度低下の開始時点から最低温度Vdになるまでの温度低下時間Td、及び、麺投入前の最高温度と最低温度Vdとの温度差Vsを取得して、収納湯水量TW、温度低下時間Td、及び、温度差Vsに基づいて、復帰加熱実行時間における第2復帰時間BP1を設定するように構成されている。
説明を加えると、本実施形態においては、第2復帰時間BP1を、下記式にて求めるように構成されている。
BP1=L1・TWD+L2
L1、L2は実験にて求めた定数であり、TWDは、麺茹で負荷変数であり、下記式にて求めるように構成されている。
TWD=TW・Td・Vs
尚、(Td・Vs)は、投入された麺の量を示す麺投入負荷変数である。
また、温度検知部S3の検出温度は、調理容器に風が当たる等により、微小に変動するものであるため、本実施形態においては、温度検知部S3の検出温度が、沸騰検出後の最高温度から下降偏差(例えば、2℃)を減算した温度まで低下したときを、温度検知部S3の検出温度が麺の投入によって低下し始めたときとして、温度低下時間Tdを求めるように構成されている。
そのため、本実施形態においては、温度差Vsを、下記式にて求めるように構成されている。
Vs=麺投入前の最高温度−下降偏差(例えば、2℃)−麺投入後の最低温度
尚、麺投入前の最高温度は、沸騰検出後において温度検知部S3の温度検出値を設定時間おきにサンプリングして、サンプリングした温度のうちの最も高い温度を最高温度として更新記憶することによって求めることができる。
また、麺投入後の最低温度は、温度検知部S3の温度検出値を設定時間おきにサンプリングして、温度検知部S3の検出温度が下降状態から上昇状態に変化する時点の温度として求めることができる。
ちなみに、本実施形態においては、沸騰状態を検出してから設定検出時間(例えば、60秒)が経過するまでの間を、最低温度を検出するための温度下降計測区間として、その間に最低温度を検出できない場合には、麺投入負荷変数がゼロであるとして、処理するように構成されている。
したがって、この場合には、TWD=0となり、BP1=L2(L2は上述の実験にて求めた定数)となる。
運転制御部Hは、図8に示すように、初期加熱力にて標準バーナ1Bを加熱作動させたのちにおいて温度検知部S3の温度検出値が第1設定温度A1(例えば、77.9℃)に達した時点から第1設定温度A1よりも高い第2設定温度A2(例えば、94.4℃)に達する時点までの温度上昇時間tw、及び、初期加熱力に基づいて、収納湯水量TWを推定するように構成されている。
つまり、本実施形態においては、収納湯水量TWを下記式にて求めるように構成されている。
TW=初期加熱力・tw
ちなみに、初期加熱力は、上述の如く、設定最大火力P5よりも一段低い中間火力P4に相当する火力であり、例えば、3.02KW(2.600Kcal/h)である。
尚、上記の式にて求められる収納湯水量TWは、熱量であり、厳密には、収納湯水量ではなく、収納湯水量に対応する値であるが、上記の式にて求められるTW、水の比熱、及び、第2設定温度と第1設定温度との温度差に基づいて、水量を演算する形態で実施してもよい。
運転制御部Hは、図8に示すように、抑制加熱制御として、設定高加熱力にて高加熱力用設定時間が経過するまで標準バーナ1Bを加熱作動させる高加熱力加熱状態と、設定高加熱力よりも小さな設定小加熱力にて小加熱用設定時間が経過するまで標準バーナ1Bを加熱作動させる小加熱力加熱状態とを繰り返す制御を実行するように構成されている。
設定高火力は、上記した初期加熱力及び復帰加熱力と同じ火力に設定され、設定小火力は、上記した待機加熱力より1段高い中間火力に設定されている。
つまり、設定高火力は、通常モードの場合には、設定最大火力P5よりも1段低い中間火力P4であり、エコモードの場合には、その中間火力P4と同じ大きさの火力である低減最大火力Q17である。
また、設定小加熱力は、通常モードの場合には、設定最小火力P1よりも2段高い中間火力P3であり、エコモードの場合には、その中間火力P3と同じ大きさの火力である、下から11段階目の低減中間火力Q11である。
尚、図8に示すように、本実施形態においては、復帰加熱制御を終了してから抑制加熱制御が開始されるまでの間を火力減少時間SP1(例えば、10秒)として、小加熱力にて標準バーナ1Bを加熱作動させるようにしているが、この火力減少時間SP1を、抑制加熱制御における小加熱用設定時間とする形態で、実施するようにしてもよい。
ちなみに、小加熱力は、通常モードの場合には、設定最小火力P1よりも2段高い中間火力P3であり、エコモードの場合には、その中間火力P3と同じ大きさの火力である、下から11段階目の低減中間火力Q11である。
また、本実施形態においては、高加熱力用設定時間の小加熱力用設定時間に対する比として、短時間で茹で上がる麺に対応する短時間用比と、中時間で茹で上がる麺に対応する中時間用比と、長時間で茹で上がる麺に対応する長時間用比とが設定されている。
そして、運転制御部Hが、抑制加熱制御として、短時間用比にて標準バーナ1Bの加熱作動を開始したのち、上記復帰加熱制御を開始した時点からの経過時間が短時間用設定時間(例えば、6分)に達すると、短時間用比から中時間用比に変更して標準バーナ1Bを加熱作動させ、復帰加熱制御を開始した時点からの経過時間が中時間用設定時間(例えば、8.5分)に達すると、中時間用比から長時間用比に変更して標準バーナ1Bを加熱作動させるように構成されている。
また、運転制御部Hは、抑制加熱制御として、上記復帰加熱制御を開始した時点からの経過時間が最大加熱時間(例えば、30分)に達すると、標準バーナ1Bによる加熱作動を停止すべく、標準バーナ1Bを消火するように構成されている。
また、本実施形態においては、運転制御部Hは、上記収納湯水量TWに基づいて、短時間用比と、前記中時間用比と、長時間用比を変更設定するように構成されている。
すなわち、短時間用比における小加熱力用設定時間SP2、及び、中時間用比における小加熱力用設定時間SP3は、例えば、10秒に設定され、また、長時間用比における小加熱力用設定時間SP4は、例えば、5秒に設定されている。
そして、短時間用比における高加熱力用設定時間BP2、中時間用比における高加熱力用設定時間BP3、及び、長時間用比における高加熱力用設定時間BP4の夫々は、下記式にて求められるように構成されている。
BP2=M2・TW+N2
BP3=M3・TW+N3
BP4=M4・TW+N4
但し、M2、M3、M4、並びに、N2、N3、N4は、実験にて求めた定数である。
また、本実施形態においては、タイマー入力部D1にて調理時間が設定され、且つ、麺茹でモードが指令された状態で、標準バーナ1Bの点火が開始されたときには、運転制御部Hが、上記復帰加熱制御を開始してからの経過時間が調理時間になると、標準バーナ1Bの加熱作動を停止すべく、標準バーナ1Bを消火するように構成されている。
次に、図9〜図12に示すフローチャートに基づいて、運転制御部Hの制御動作を説明するが、以下、コンロバーナ1のうちの標準バーナ1Bについての運転処理を代表として説明する。
図9に示すように、先ず、標準バーナ1Bが燃焼中であるか否かを判別し(#1)、燃焼中であると判別したときには、#9の処理に移行する。
#1の処理にて、燃焼中でないと判別したときには、エコモードであるか否かを判別し(#2)、エコモードでない場合には、エコモード指令スイッチ23Aにてエコモードが指令されているか否かを判別して(#3)、指令されている場合には、エコモードを設定する処理を実行する(#4)。
また、#2の処理にて、エコモードであると判別場合には、解除指令スイッチ23Bにて解除指令が指令されているか否かを判別して(#5)、指令されている場合には、エコモードを解除する処理を実行する(#6)。
次に、操作具6Bの操作によって点火指令が指令されているか否かを判別し(#7)、指令されていない場合には、#1の処理に移行することになる。
つまり、本実施形態においては、エコモードの設定及び解除は、標準バーナ1Bが燃焼していないときに行えるようになっている。
#7の処理によって、点火指令が指令されていると判別したときには、標準バーナ1Bを点火させる点火処理を実行し(#8)、次に、自動調理処理が設定された自動調理モードであるか否かを判別し(#9)、自動調理モードである場合には、設定されている自動調理処理を実行する(#11)。
尚、本実施形態における自動運転処理としては、湯沸し運転処理及び麺茹で処理が設定された場合について後述する。
#9の処理によって、自動調理モードでないと判別したときには、操作具6Bの火力調節指令に基づいて標準バーナ1Bの火力を調節する火力調節処理を実行する(#10)。
この火力調節処理については後述する。
次に、操作具6Bの操作によって消火指令が指令されているか否かを判別し(#12)、消火指令が指令されていないときには、#1の処理に移行することになり、消火指令が指令されているときには、標準バーナ1Bを消火する消火処理を実行し(#13)、その後、#1の処理に移行する。
#10の火力調節処理は、図10に示すように、先ず、エコモードであるか否かを判別し(#21)、エコモードであるときには、低減火力調節制御に対応する低減火力調節処理を実行し(#23)、エコモードでないときには、通常モードの火力調節制御に対応する通常火力調節処理を実行する(#22)。
通常火力調節処理は、火力調節指令(火力増加指令、火力減少指令)に基づいて、標準バーナ1Bの火力を5段階に調節処理であり、低減火力調節処理は、火力調節指令(火力増加指令、火力減少指令)に基づいて、標準バーナ1Bの火力を17段階に調節処理である。
尚、図示はしないが、この火力調節処理に合わせて、標準バーナ1Bに対応するLEDランプ24Bを作動させる表示制御が実行されることになる。
次に、図11に基づいて、湯沸し運転処理を説明する。
先ず、5分保温モードにおける保温中であるか否かが判別され(#31)、保温中の場合には、#42の処理に移行することになる。
#31の処理にて保温中でないと判別した場合には、続いて、エコモードであるか否かを判別し(#32)、エコモードでないときには、#39の処理に移行する。
#32の処理にてエコモードであると判別した場合には、次に、標準バーナ1Bの点火処理後において、設定目標火力が記憶されているときにはその設定目標火力に自動的に変更する火力自動調節が、済んでいるか否かを判別し(#33)、済んでいるときには、#36の処理に移行する。
#33の処理にて、火力自動調節が済んでいないと判別したときには、続いて、設定目標火力が記憶されているか否かを判別し(#34)、記憶されている場合には、標準バーナ1Bの火力を、設定目標火力に自動的に調節する(#35)。
ちなみに、この火力自動調節は、標準バーナ1Bを点火させた直後の1回だけ行われるものである。
次に、#36の処理にて、操作具6Bの操作による火力調節指令(火力増加指令、火力減少指令)があるか否かを判別し、ない場合には、#39の処理に移行する。
#36の処理にて、火力調節指令(火力増加指令、火力減少指令)があると判別した場合には、低減火力調節制御に対応する低減火力調節処理を実行し(#37)、その後、調節した火力を設定目標火力として記憶する処理を実行する(#38)。
ちなみに、湯沸し運転処理中において、低減火力調節処理が行われると、その処理によって調節された火力が、設定目標火力として、順次更新記憶されることになる。
次に、#39の処理にて、沸騰状態であるか否かを判別し、沸騰状態でない場合には、
図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#39の処理にて沸騰状態であると判別したときには、続いて、5分保温モードであるか否かを判別し(#40)、5分保温モードでないと判別したときには、標準バーナ1Bを消火する消火処理を実行し(#43)、その後、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#40の処理にて5分保温モードであると判別したときには、設定最小火力P1に相当する保温用火力に調節処理を実行し(#41)、続いて、保温用時間(5分)が経過したか否かを判別する(#42)。
#42にて保温用時間が経過していないと判別したときには、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
また、#42にて保温用時間が経過していると判別したときには、標準バーナ1Bを消火する消火処理を実行し(#43)、その後、図9に示す運転処理の#12の処理に移行する。
次に、図12に基づいて、麺茹で運転処理を説明する。
尚、本実施形態においては、点火指令の前に、湯沸しスイッチ26Cを2秒以内に3回押し操作することによって、麺茹で運転処理の実行が指令されるものである。
この麺茹で運転処理においては、先ず、収納湯水量の推定済みであるか否かを判別し(#51)、推定済みでない場合には、収納湯水量の推定処理を実行し(#52)、その後、図9に示す運転処理の#12の処理に移行する。
収納湯水量の推定処理は、上述の如く、第1設定温度A1に達した時点から第1設定温度A1よりも高い第2設定温度A2に達する時点までの温度上昇時間tw、及び、初期加熱力に基づいて、収納湯水量TWを推定する処理である。
#51の処理にて、推定済みであると判別したときには、続いて、沸騰状態を判別済みであるか否かを判別し(#53)、沸騰状態の判別済みでないと判別した場合には、沸騰状態であるか否かを判別し(#54)、沸騰状態でない場合には、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#54の処理にて沸騰状態であると判別したときには、標準バーナ1Bの火力を、待機加熱力に相当する火力に減少させる火力減少処理を実行し(#55)、続いて、麺投入を促すコメント、例えば、「麺を投入してください」等のコメントを、スピーカKを作動させて報知する報知処理を実行する(#56)。
次に、最低温度を検出したか否かを判別し(#57)、最低温度を検出した場合には、復帰加熱実行時間(Dt+BP1)を設定する(#58)。
続いて、湯沸しスイッチ26Cの押し操作による麺投入完了指令があるか否かを判別し(#59)、麺投入完了指令がないと判別した場合には、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#59の処理にて、麺投入完了指令があると判別した場合には、標準バーナ1Bの火力を、復帰加熱力に相当する火力に増加させる火力増加処理を実行し(#60)、続いて、復帰加熱実行時間(Dt+BP1)が経過したか否かを判別し(#61)、経過していないと判別した場合には、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#61の処理にて、復帰加熱実行時間(Dt+BP1)が経過した場合には、標準バーナ1Bの火力を、設定小火力に減少させる火力減少処理を実行し(#62)、続いて、復帰加熱後の火力減少時間SP1が経過したか否かを判別し(#63)、経過していない場合には、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#63の処理にて、復帰加熱後の火力減少時間SP1が経過したと判別した場合には、標準バーナ1Bの火力を、抑制加熱制御における設定高火力に相当する火力に増加させる火力増加処理を実行し(#64)、その後、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
上述した#53の処理にて、沸騰状態の判別済みであると判別した場合には、続いて、最低温度Vdを検出済みであるか否かを判別し(#65)、検出済みではないと判別した場合には、上述した#57の処理に移行することになる。
#65の処理にて、最低温度Vdを検出済みであると判別した場合には、続いて、湯沸しスイッチ26Cの押し操作により、既に、麺投入完了指令が指令されている麺投入済みであるか否かを判別し(#68)、麺投入済みでないと判別した場合には、上述した#59の処理に移行することになる。
上述した#57の処理にて、最低温度Vdを検出していなと判別した場合には、沸騰状態を検出してから設定検出時間(例えば、60秒)が経過しているか否かを判別し(#66)、設定検出時間が経過していない場合には、上述した#68の処理に移行する。
#66の処理にて、設定検出時間が経過していると判別した場合には、麺投入負荷変数をゼロに設定し、かつ、最低温度Vdを検出済みであるとする処理を実行し(#67)、その後、上述した#68の処理に移行することになる。
上述した#68の処理にて、麺投入済みであると判別した場合には、続いて、復帰加熱実行時間(Dt+BP1)が既に経過している復帰加熱済みであるか否かを判別し(#69)、復帰加熱済みでない場合には、上述した#61の処理に移行する。
#69の処理にて、復帰加熱済みであると判別した場合には、続いて、復帰加熱後の火力減少時間が経過しているか否かを判別し(#70)、経過していない場合には、上述した#63の処理に移行する。
#70の処理にて、復帰加熱後の火力減少時間が経過していると判別した場合には、続いて、調理時間が設定されているか否かを判別し(#71)、調理時間が設定されている場合には、復帰加熱制御の実行を開始してからの調理時間が経過しているか否かを判別し(#72)、調理時間が経過している場合には、標準バーナ1Bを消火する処理を実行し(#77)、その後、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
#72の処理にて、調理時間が経過していないと判別した場合には、抑制加熱制御における短時間用比、中時間用比、長時間用比を設定する比設定処理を実行する(#73)。
つまり、復帰加熱制御を開始してからの経過時間が短時間用設定時間(例えば、6分)に未満である場合には、短時間用比における小加熱力用設定時間SP2及び高加熱力用設定時間BP2を、抑制加熱制御を実行するための時間として設定する。
また、復帰加熱制御を開始してからの経過時間が短時間用設定時間(例えば、6分)に達している場合には、中時間用比における小加熱力用設定時間SP3及び高加熱力用設定時間BP3を、抑制加熱制御を実行するための時間として設定する。
さらに、復帰加熱制御を開始した時点からの経過時間が中時間用設定時間(例えば、8.5分)に達すると、長時間用比における小加熱力用設定時間SP4及び高加熱力用設定時間BP4を、抑制加熱制御を実行するための時間として設定する。
そして、#73の比設定処理を実行した後は、その設定情報と経過時間とに基づいて、火力を増加する火力増加タイミングであるか否かを判別する処理(#74)、及び、火力を減少させる火力減少タイミングであるか否かを判別する処理(#75)を実行する。
そして、火力増加タイミングであると判別した場合には、上述した#64の火力増加処理を実行し、また、火力減少タイミングであると判別した場合には、火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行する(#76)。
また、#74の処理にて、火力増加タイミングでないと判別した場合で、#75の処理にて、火力減少タイミングでないと判別した場合には、図9に示す運転処理の#12の処理に移行することになる。
上述した#72の処理にて、調理時間の設定がないと判別した場合には、続いて、復帰加熱制御を開始した時点からの時間が最大時間(例えば、30分)を経過したか否かを判別し(#78)、最大時間を経過していない場合には、上述した#73の処理に移行することになる。
また。#78の処理にて、最大時間を経過していると判別している場合には、上述した#77の処理に移行して、標準バーナ1Bを消火させることになる。
上記した麺茹で運転処理においては説明を省略したが、調理時間が設定されている場合において、調理時間に達するまでの設定時間前(例えば、30秒前)に、例えば、「調理時間が終了します」等のコメントをスピーカKにて報知して、麺茹で運転処理が終了することを作業者に報知するように構成されている。
以上の通り、本実施形態においては、コンロバーナ1における高火力バーナ1Aと標準バーナ1Bとの火力が、通常モードにおいては5段階で調節され、そして、エコモードにおいては、通常モードよりも最大の火力を減少させた状態で、17段階に調節されるものであるため、エコモードを選択することにより、必要以上に大きな火力となることを極力抑制して、省エネの向上を図ることができるようになっている。
また、湯沸し運転処理においては、通常モードにおいては、大きな火力にて迅速に沸き上げることができ、また、エコモードにおいては、調理容器としてのやかんの底部の大きさに対応する火力に調節して、省エネの向上を図ることができるようになっている。
さらに、麺茹で運転処理においては、麺の種類が異なり、かつ、茹でる麺の量が異なる場合においてもて、吹き零れを抑制する状態で良好に茹でることができるようになっている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、3つのコンロバーナ1を備えて、高火力バーナ1Aと標準バーナ1Bとの火力が、通常モードとエコモードとによって調節される形態のガスコンロを例示したが、例えば、一つのコンロバーナ1を備える形態のガスコンロにおいて、そのコンロバーナ1の火力を、通常モードとエコモードとによって調節するように構成する等、本願発明を適用するガスコンロの形態は種々変更できるものである。
(2)上記実施形態では、加熱調理器としてガスコンロを例示したが、本発明は、加熱手段として、電磁誘導式加熱器を備える加熱調理器にも適用できるものである。
)上記実施形態では、湯沸しスイッチ26Cを、麺茹でモード指令手段や麺投入指令手段を兼用する場合を例示したが、麺茹でモード指令手段を構成する専用のスイッチや、麺投入指令手段を構成する専用のスイッチを設ける形態で実施してもよい。
)上記実施形態では、抑制加熱制御において、高加熱力用設定時間の小加熱力用設定時間に対する比として、短時間で茹で上がる麺に対応する短時間用比と、中時間で茹で上がる麺に対応する中時間用比と、長時間で茹で上がる麺に対応する長時間用比とを設定して、復帰加熱制御を開始した時点からの経過時間に基づいて、短時間用比から中時間用比への変更、及び、中時間用比から記長時間用比に変更する場合を例示したが、高加熱力用設定時間の小加熱力用設定時間に対する比を一定に維持する状態で、抑制加熱制御を実行してもよい。
この場合、高加熱力用設定時間の小加熱力用設定時間に対する比としては、短時間で茹で上がる麺に対応する比とすれば、吹き零れを抑制できるものとなる。
)湯沸し運転処理や麺茹で運転処理において沸騰状態を判別する構成は、上記実施形態にて説明した構成に限定されるものではなく、沸騰状態を判別するための周知の種々の構成を適用して実施してもよい。
)上記実施形態においては、収納湯水量、温度低下時間、及び、温度差に基づいて、復帰加熱実行時間を求めるにあたり、演算により求める場合を例示したが、例えば、復帰加熱実行時間と、収納湯水量、温度低下時間、及び、温度差との関係を予め実験等により求めて記憶しておき、その記憶情報と、収納湯水量、温度低下時間、及び、温度差に基づいて、復帰加熱実行時間を求める形態で実施してもよい。
)上記実施形態では、自動調理運転処理における湯沸し運転処理や麺茹で運転処理において、エコモードを適用する場合を例示したが、揚げもの運転処理や、炊飯運転処理においても、エコモードを適用するようにしてもよい。
1B 加熱手段
9B 加熱力調節手段
26C 麺茹でモード指令手段、麺投入指令手段
H 運転制御手段
S3 温度検出手段

Claims (3)

  1. 調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段とが設けられ、
    前記運転制御手段が、前記麺茹でモードが指令されると、前記加熱手段を初期加熱力にて加熱作動させた状態において前記温度検出手段の温度検出値に基づいて沸騰状態を判別した後は、前記初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる待機加熱制御、麺投入完了が指令されると、麺投入による温度低下を回復させるために前記待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させる復帰加熱制御、及び、吹き零れを抑制するように前記加熱手段の加熱力を制御する抑制加熱制御を順次実行するように構成された加熱調理器であって、
    前記運転制御手段が、前記初期加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させた状態における前記温度検出値の経過情報に基づいて、前記調理容器に収納されている収納湯水量を推定し、かつ、前記沸騰状態を判別したのちにおける前記温度検出値の経過情報に基づいて、麺投入による温度低下の開始時点から最低温度になるまでの温度低下時間、及び、麺投入前の最高温度と前記最低温度との温度差を取得して、前記収納湯水量、前記温度低下時間、及び、前記温度差に基づいて、前記復帰加熱制御を実行する復帰加熱実行時間を設定するように構成されている加熱調理器。
  2. 麺投入完了を指令する麺投入指令手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記麺投入完了が指令されると、前記待機加熱制御を停止して、前記復帰加熱制御を開始するように構成されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記運転制御手段が、前記初期加熱力にて前記加熱手段を加熱作動させたのちにおいて前記温度検出値が第1設定温度に達した時点から前記第1設定温度よりも高い第2設定温度に達する時点までの温度上昇時間、及び、前記初期加熱力に基づいて、前記収納湯水量を推定するように構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
JP2011286815A 2011-12-27 2011-12-27 加熱調理器 Active JP5868167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011286815A JP5868167B2 (ja) 2011-12-27 2011-12-27 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011286815A JP5868167B2 (ja) 2011-12-27 2011-12-27 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013134048A JP2013134048A (ja) 2013-07-08
JP5868167B2 true JP5868167B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=48910857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011286815A Active JP5868167B2 (ja) 2011-12-27 2011-12-27 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5868167B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6010363B2 (ja) * 2012-06-29 2016-10-19 株式会社ハーマン ガスコンロ
JP6711688B2 (ja) * 2016-05-12 2020-06-17 株式会社ハーマン ガスコンロ
JP7330838B2 (ja) * 2019-09-27 2023-08-22 東芝ホームテクノ株式会社 炊飯器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10155659A (ja) * 1996-11-27 1998-06-16 Tokyo Gas Co Ltd 吹きこぼれ防止機能付加熱調理装置
JP2001221439A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013134048A (ja) 2013-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5822718B2 (ja) 加熱調理器
JP5865072B2 (ja) ガスコンロ
JP5319189B2 (ja) グリルを備えた加熱調理器
JP4907510B2 (ja) ガス調理器
JP6707323B2 (ja) ガスコンロ
JP6144985B2 (ja) 加熱調理器
JP5868167B2 (ja) 加熱調理器
JP5513183B2 (ja) 加熱調理器
JP5074859B2 (ja) 加熱調理器
JP5940575B2 (ja) 加熱調理器
JP2014202381A (ja) 加熱調理器
JP6779092B2 (ja) 加熱調理器
JP6512803B2 (ja) 加熱調理器
JP6151076B2 (ja) コンロ
JP2017150724A (ja) ガスコンロ
JP5541910B2 (ja) 加熱調理器
JP6602568B2 (ja) 加熱調理器
JP5541911B2 (ja) 加熱調理器
JP5693759B2 (ja) 加熱調理器
JP2011064408A (ja) ガスコンロ
JP6114069B2 (ja) 加熱調理器
JP6588798B2 (ja) ガスコンロ
JP7129884B2 (ja) グリル
JP5693760B2 (ja) 加熱調理器
JP7129883B2 (ja) グリル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5868167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250