ガスコンロは、一般的に多くの家庭に備えられているので、自動調理できる調理メニューを増やして、ガスコンロの用途を広げることが望まれる。
一般に、オーブンで一定の設定温度で調理される調理メニュー、例えば、スポンジケーキは、通常、設定温度を、160℃〜170℃にしたオーブンで調理されるが、かかるスポンジケーキを、オーブンではなく、コンロで調理できれば、上記のようにコンロを多用途で利用できることになり、好都合である。
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、自動調理可能な調理メニューを増やしたコンロを提供することを目的とする。
本件発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、鍋等の調理容器の検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させるように、加熱力を切替え制御すると共に、前記上昇及び/又は下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新することによって、通常、オーブンで一定の設定温度で調理される、例えば、スポンジケーキ等の調理をコンロで自動調理できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、オーブンで一定の設定温度で調理される、例えば、スポンジケーキ等の自動調理をコンロで行う場合には、調理容器の検出温度を、一定の設定温度に維持するように加熱力を制御することが考えられるが、前記一定の設定温度が高過ぎると、調理容器内の加熱対象物の底面が焦げ過ぎたり、逆に、前記一定の設定温度が低過ぎると、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができず、例えば、スポンジケーキでは、焼き上がりの膨らみが不足してしまう。
(1)そこで、本発明は、調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出される検出温度に基づいて、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるコンロであって、
ケーキを調理するケーキ調理モードが設定される調理モード設定手段を備え、
前記制御手段は、前記ケーキ調理モードが設定されると、前記加熱手段による加熱力を切替え制御して、前記検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させると共に、前記検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を、予め記憶した高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度に更新する。
高温側の設定温度及び低温側の設定温度は、ケーキ調理モードに応じた設定温度であればよい。
検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配は、温度範囲毎に取得し、取得した前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、次の温度範囲を規定する前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するのが好ましい。
本発明によると、加熱力を切替え制御して、調理容器の検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させるので、調理容器の検出温度を、一定の設定温度になるように制御する場合のように、前記一定の設定温度が高過ぎて、調理容器内の加熱対象物の底面が焦げ過ぎたり、逆に、前記一定の設定温度が低過ぎて、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができないといったことを防止することができる。
また、調理の進行に伴って、調理容器の検出温度の前記上昇又は前記下降の温度勾配は変化するが、本発明によると、前記検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するので、調理の進行に伴って、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲を適切な温度範囲に更新することができ、調理容器の検出温度を、更新される適切な温度範囲で上昇及び下降させることができる。
これによって、ケーキ調理モードでは、例えば、スポンジケーキの底面の焦げを抑制しつつ、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱できるので、焼き上がりが膨らみ不足となることもなく、良好な仕上がり状態となる。
(2)本発明の他の実施態様では、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を、変更設定可能な設定部を備える。
この実施態様によると、調理容器に入れられる加熱対象物、例えば、スポンジケーキの生地の温度状態や種類などに応じて、高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を変更設定して、加熱対象物の仕上がり状態を調整することができる。
(3)本発明の更に他の実施態様では、前記制御手段は、前記加熱手段による加熱力を、第1の加熱力と、該第1の加熱力よりも弱い第2の加熱力とに切替え制御するものであって、前記第1の加熱力によって、前記検出温度を高温側の設定温度まで上昇させ、前記第2の加熱力によって、前記検出温度を低温側の設定温度まで下降させる。
この実施態様によると、強めの加熱力である第1の加熱力と、弱めの加熱力である第2の加熱力とに切替え制御して、調理容器の検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させて調理することができる。
(4)本発明は、調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出される検出温度に基づいて、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるコンロであって、
所定の調理モードが設定される調理モード設定手段を備え、
前記制御手段は、前記所定の調理モードが設定されると、前記加熱手段による加熱力を切替え制御して、前記検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させると共に、前記検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するものであり、
前記制御手段は、前記加熱手段による加熱力を、第1の加熱力と、該第1の加熱力よりも弱い第2の加熱力とに切替え制御するものであって、前記第1の加熱力によって、前記検出温度を高温側の設定温度まで上昇させ、前記第2の加熱力によって、前記検出温度を低温側の設定温度まで下降させるものであり、
前記制御手段は、前記第1の加熱力による加熱時間を積算する積算部を有し、
前記制御手段は、前記積算部で積算される加熱時間が所定時間以上になったときには、前記加熱手段による加熱力を前記第2の加熱力に強制的に切替えると共に、前記第1の加熱力への切替えを行わない。
本発明によると、加熱力を切替え制御して、調理容器の検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させるので、調理容器の検出温度を、一定の設定温度になるように制御する場合のように、前記一定の設定温度が高過ぎて、調理容器内の加熱対象物の底面が焦げ過ぎたり、逆に、前記一定の設定温度が低過ぎて、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができないといったことを防止することができる。
また、調理の進行に伴って、調理容器の検出温度の前記上昇又は前記下降の温度勾配は変化するが、本発明によると、前記検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するので、調理の進行に伴って、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲を適切な温度範囲に更新することができ、調理容器の検出温度を、更新される適切な温度範囲で上昇及び下降させることができる。
これによって、例えば、オーブンで一定の設定温度で調理されるような調理であっても、本発明のコンロによって、調理容器内の加熱対象物の底面の焦げを抑制しつつ、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができ、良好な仕上がり状態で調理することができる。
更に、強めの加熱力である第1の加熱力による加熱時間の積算値が、所定時間以上になると、調理容器内の加熱対象物の底面が焦げ過ぎないように、弱めの加熱力である第2の加熱力に強制的に切替えて、第1の加熱力への切替えを行わないようにするので、加熱対象物の底面が焦げ過ぎることがなく、良好な仕上がり状態となる。
(5)本発明の更に他の実施態様では、前記制御手段は、前記検出温度の前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するものであって、前記下降の温度勾配が緩やかになるに連れて低い温度に更新する。
調理容器の検出温度の下降時は上昇時に比べて、加熱力が弱いので、調理容器の検出温度と調理容器内の加熱対象物の温度との温度差が小さく、前記加熱対象物の温度が、調理容器の検出温度としてより適確に反映される。
この実施態様によると、調理容器の検出温度の下降の温度勾配に基づいて設定温度を更新するので、上昇の温度勾配に基づいて設定温度を更新する場合に比べて、調理容器内の加熱対象物の温度に即した加熱力の切替え制御が可能となる。
また、調理容器の検出温度の下降の温度勾配が緩やかになるに連れて、低い温度に更新するので、調理の進行に伴って、高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度が、低い温度に更新されることになる。したがって、調理容器内の加熱対象物の内部への加熱が進むに連れて、高温側の設定温度及と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲が、低めの適切な温度範囲に更新され、調理容器の検出温度が、この適切な温度範囲に制御されることになる。
(6)本発明の更に他の実施態様では、前記制御手段は、前記ケーキ調理モードにおける前記加熱手段による加熱開始からの経過時間が、前記ケーキ調理モードに応じた設定時間になると、前記加熱手段による加熱を停止する。
この実施態様によると、加熱開始からの経過時間が、ケーキ調理モードに応じた設定時間になると、加熱手段による加熱を停止するので、加熱し過ぎによる調理の失敗を防止することができる。
(7)上記(6)の実施態様では、前記設定時間が設定されるタイマ設定部を備えるようにしてもよい。
この実施態様によると、タイマ設定部を備えるので、調理容器に入れられる加熱対象物の温度状態や種類などに応じて、前記タイマ設定部で設定時間を設定して、加熱対象物の仕上がり状態を調整することができる。
(8)上記(6)又は(7)の実施態様では、前記経過時間が、前記設定時間になるまでの残り時間を表示する残り時間表示部を備えるようにしてもよい。
この実施態様によると、使用者は、残り時間表示部によって、調理の残り時間を目視確認できるので、誤操作等による調理の失敗が防止できる。また、調理中に、調理の残り時間を認識できるので、調理の段取りを効率的に行え、使い勝手がよい。
このように、本発明によれば、加熱力を切替え制御して、調理容器の検出温度を、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降させるので、調理容器の検出温度を、一定の設定温度になるように制御する場合のように、調理容器内の加熱対象物の底面が焦げ過ぎたり、逆に、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができないといったことを防止することができる。
また、調理容器の検出温度の前記上昇及び/又は前記下降の温度勾配に基づいて、前記高温側の設定温度及び/又は低温側の設定温度を更新するので、調理の進行に伴って、高温側の設定温度及と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲を適切な温度範囲に更新し、調理容器の検出温度を、更新される適切な温度範囲で上昇及び下降させることができる。
これによって、例えば、オーブンで一定の設定温度で調理されるような調理であっても、調理容器内の加熱対象物の底面の焦げを抑制しつつ、前記加熱対象物の内部までムラなく加熱することができ、良好な仕上がり状態で調理することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
この実施形態では、グリル付きガスコンロに適用して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るグリル付きガスコンロAの斜視図である。このグリル付きガスコンロAは、コンロ本体1の上部に、最大火力の異なるコンロバーナからなる3つのガスコンロ部2a〜2cを備え、コンロ本体1の左右中央には、グリルバーナ(図示せず)を内装すると共に、グリル扉3aを前方に備えるグリル皿(図示せず)を前面から出し入れ可能に装着したグリル3を備えている。
このグリル付きガスコンロAは、図示しないキッチンキャビネットに落とし込み装着されるビルトインタイプである。
コンロ本体1の上部は、天板4で覆われると共に、コンロ奥端の上面にグリル3の燃焼排ガスを排出するためのグリル排気口5が設けられている。
この実施形態では、天板4の手前側の左右に配設したガスコンロ部2a,2bの一方(左側)が、標準火力のガスコンロ部2aとなっており、他方(右側)が、高火力のガスコンロ部2bとなっている。また、奥側の中央部に配設したガスコンロ部2cが、小火力のガスコンロ部2cとなっている。各ガスコンロ部2a〜2cには、調理容器、例えば鍋の底部の温度を検出するサーミスタからなる温度センサ7a〜7cがそれぞれ装備されていると共に、対応する五徳6a〜6cがそれぞれ載置されている。
各ガスコンロ部2a〜2cには、図示していないが、コンロバーナに点火する点火装置としての点火プラグと、コンロバーナの着火を検出する着火検出装置としての熱電対とが設けられ、グリル3にも同様に、グリルバーナに点火する点火装置としての点火プラグと、グリルバーナの着火を検出する着火検出装置としての熱電対が設けられる。点火プラグは、後述する加熱状態調節部12a〜12cにおける点火操作によってマイクロコンピュータからなる制御部11(図2参照)により点火動作が行われ、熱電対において検出された着火(点火)情報は制御部11に認識されて、制御部11により点火プラグでの点火処理を終了する。
各コンロバーナ及びグリルバーナには、図2に示すように、都市ガス等のガス燃料を供給する燃料供給路8からそれぞれ分岐する分岐供給路8aが接続されている。なお、この図2では、ガスコンロ部2aのコンロバーナのみを代表的に示している。燃料供給路8には、電磁弁9が設けられると共に、各分岐供給路8aには、ガス燃料の供給量の調節を行うためステッピングモータにより駆動されて弁体の開度位置の微調整が可能な流量制御弁10と、前記弁体の開度位置を検出する位置センサ(図示せず)が設けられている。電磁弁9及び流量制御弁10は、制御部11によって制御され、位置センサにおける検出情報は、制御部11によって認識・処理される。また、流量制御弁10は、対応するコンロバーナ又はグリルバーナが使用されない時には、流量を零にして遮断状態となるように切り換えられる。
図1に示すように、コンロ本体1の前面の左右上部には、各ガスコンロ部2a〜2cのコンロバーナの点火、消火、火力調節の操作をそれぞれ行うための3つの加熱状態調節部12a〜12cが設けられている。この実施形態では、前面の左側に、標準火力のガスコンロ部2aの加熱状態調節部12aを配設し、前面の右側に、高火力のガスコンロ部2bの加熱状態調節部12b及び小火力のガスコンロ部2cの加熱状態調節部12cを配設している。
また、前面の右側上部には、制御部11をはじめ電磁弁9や流量制御弁10、入力部や加熱状態調節部12a〜12c等の各部への通電の入切を行う自動復帰型で押し釦式の電源スイッチ13が設けられている。
上記各加熱状態調節部12a〜12cは、前後方向に移動自在な押釦により構成され、ガスコンロ部2a〜2cの使用に当たっては、押釦よりなる加熱状態調節部12a〜12cを押圧して点火操作をすることで、後退していた加熱状態調節部12a〜12cが前方に突出して器具栓がONとなり、流出するガス燃料にスパーク放電がなされてガスコンロ部2a〜2cのコンロバーナに点火される。
この押釦よりなる加熱状態調節部12a〜12cが前方に突出した状態で加熱状態調節部12a〜12cを指で摘んで回動操作すると、前記回動角度がロータリーエンコーダにより検出されて制御部11に認識され、前記回動角度に応じた開度位置となるようにステッピングモータにより流量制御弁10の弁体が駆動されてガス流量が制御されて、ガスコンロ部2a,2bの火力が、「1」〜「5」の5段階で、また、小火力のガスコンロ部2cの火力が、「1」〜「3」の3段階で制御できるようになっている。一方、消火にあたっては、前方に突出している加熱状態調節部12a〜12cを後方に押圧操作することで器具栓がOFFとなってガスコンロ部2a〜2cのコンロバーナが消火される。
コンロ本体1の前面の左右の下部には、操作パネル14,15が収納自在に設けられている。右側の操作パネル15には、グリル3に関する操作を行うためのグリル用調理設定入力部16が設けられ、この操作パネル15がグリル側操作パネルとなり、左側の操作パネル14には、小火力のガスコンロ部2cによる調理設定の入力を行うためのガスコンロ用調理設定入力部17が設けられ、この操作パネル14がコンロ側操作パネルとなっている。
図3には、ガスコンロ用調理設定入力部17を示している。小火力のガスコンロ部2cによる調理設定の入力を行うためのガスコンロ用調理設定入力部17は、ガスコンロ部2cによる調理時間を設定するためのタイマースイッチ18、揚げ物、炊飯、湯沸し、ケーキの自動調理のメニューをそれぞれ設定するための各メニュースイッチ19〜22、及び、前記各スイッチ18〜22を操作して設定した各入力を取り消すための取消しスイッチ23等を備えている。
タイマ設定部としてのタイマースイッチ18の「+」スイッチ18a,「−」スイッチ18bを押すことにより、1分単位で1分〜120分迄のタイマ時間を設定することができ、設定されるタイマ時間が、表示部18cに表示される。タイマ時間が設定されない場合は、初期設定値として、60分が表示される。また、設定された調理モードの実行中は、残り時間表示部としての表示部18cには、残り時間が1分となるまでは1分の時間経過と共にデクリメントされた分単位の残り時間が、表示され、残り時間が1分未満になると、残り時間が30秒なるまでは、「1分」の値が表示され、残り時間が30秒以下になると、ブザーで報知すると共に、1秒単位で1秒の時間経過と共にデクリメントされた秒単位の残り時間が、表示され、残り時間が0になると「0」が10回点滅し、ガスコンロ部2cが消火し、設定された調理モードは終了する。
なお、タイマ時間が設定された調理モードの実行中に、タイマースイッチ18の「+」スイッチ18a又は「−」スイッチ18bを押すことにより、タイマ時間の設定の変更ができ、設定可能な最大時間は120分迄であり、ガスコンロ部2cの連続使用可能時間は120分迄としている。
上記自動調理のメニュースイッチ19〜22の内、揚げ物用のメニュースイッチ19を押すことで揚げものを自動調理で行う揚げ物モードとすることができ、この揚げ物用のメニュースイッチ19を何回押すかによって、200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げ物の調理の中から目的とする温度の揚げ物調理を設定することができる。また、炊飯用のメニュースイッチ20を押すことで炊飯を自動調理で行う炊飯モードとすることができ、この炊飯用のメニュースイッチ20を何回押すかによって、ご飯、おかゆといった複数種類の炊飯の調理の中から目的とする炊飯の調理を設定することができる。また、湯沸し用のメニュースイッチ21を押すことで湯沸しを自動調理で行う湯沸しモードとすることができ、この湯沸し用のメニュースイッチ21を何回押すかによって、自動消火、5分保温といった湯沸し後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかといった湯沸しを選択して設定することができる。
更に、この実施形態では、ケーキ用のメニュースイッチ22を押すことでスポンジケーキを自動調理で行うケーキ調理モードとすることができ、このケーキ用のメニュースイッチ22を押す度に、「高」→「中」→「低」とサイクリックに切替わると共に、対応する各表示ランプ24a,24b,24cが点灯する。この「高」、「中」、「低」を選択することによって、後述のように、火力を切替え制御するための、加熱開始後の最初の高温側の設定温度及び最初の低温側の設定温度を、高温(185℃,160℃)、中温(180℃,155℃)、低温(175℃,150℃)のいずれかに設定することができる。これによって、例えば、ケーキの生地の温度などに応じて、高温、中温、低温のいずれかの温度を選択して設定して、焼き上がり状態を調整することができる。
また、メニュースイッチ22を押してケーキ調理モードを選択すると、表示部18cには、所定の設定時間、例えば、30分が表示される。この設定時間は、タイマースイッチ18の「+」スイッチ18aを押すごとに、1分単位で+10分まで設定ができ、「−」スイッチ18bを押すごとに、1分単位で−10分までの設定ができ、前記設定時間は、例えば、20分〜40分の範囲で変更可能である。
ケーキ用のメニュースイッチ22を押してケーキ調理モードを設定した後、加熱状態調節部12cを押し操作することによって、ガスコンロ部2cを点火し、ケーキ調理モードによる制御が開始される。あるいは、ガスコンロ部2cを点火した後に、上記のようにメニュースイッチ22を操作してケーキ調理モードを設定し、ケーキ調理モードによる制御が開始される。
なお、ケーキ調理モードによる制御が開始された後に、タイマースイッチ18による前記設定時間を変更することも可能である。
上記のようにガスコンロ用調理設定入力部17において、小火力のガスコンロ部2cによる調理の設定入力が行われると、制御部11により予め設定された制御内容に基づいて、ガスコンロ部2cにおける火力調整、調理時間等が制御される。この場合、鍋の底部の温度を温度センサ7cにより検出して、該温度センサ7cで検出した鍋の底部の温度を、制御部11に入力してフィードバック制御により火力調整を行うようになっている。 また、制御部11は、タイマースイッチ18によって設定されるタイマ時間を計測する。
各ガスコンロ部2a〜2cの使用に当たっては、手動により加熱を行う場合には、コンロ本体1の前面に露出している加熱状態調節部12a〜12cを直接指で操作して制御部11に指令を与えて点火、火力調整、消火を行うと共に、小火力のガスコンロ部2cで自動調理を行う場合には、主として制御部11によりガス流量及び火力が調整される。
また、自動調理の終了、タイマ機能、あるいは、安全装置により異常が検知されることで、自動消火される場合があり、この場合には点火・消火操作部は器具栓をONとする状態であっても安全弁により燃料ガスが遮断されて消火される。
この実施形態では、メニュースイッチ22を操作してケーキ調理モードを設定することによって、ガスコンロ部2cによってスポンジケーキの自動調理を行うものである。
ここで、鍋にスポンジケーキの生地を入れて、鍋をガスコンロ部2cにかけて加熱し、温度センサ7cによって検出される鍋の底部の検出温度を一定の設定温度に維持するように火力を制御して調理した場合について説明する。
スポンジケーキの焼き上がりが膨らみ不足とならないようにするためには、前記設定温度を180℃程度に高くする必要があるが、かかる高温の設定温度では、焼き上がったときのスポンジケーキの底面が焦げ過ぎてしまう。
これに対して、焼き上がったときのスポンジケーキの底面の焦げを抑制するためには、前記設定温度を150℃程度に低くする必要があるが、かかる低温の設定温度では、焼き上がったときのスポンジケーキが膨らみ不足となってしまう。
そこで、この実施形態では、スポンジケーキの焼き上がりが膨らみ不足とならず、かつ、焼き上がったときのスポンジケーキの底面の焦げが抑制された良好な仕上がり状態とするために、次のようにしている。
すなわち、スポンジケーキの自動調理では、ガスコンロ部2cの火力を、小火である火力「1」と、大火である火力「3」との2段階で切替え制御し、温度センサ7cによって検出される鍋の検出温度が、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲となるように、上昇及び下降させ、調理の進行に伴って変化する検出温度の下降温度勾配に基づいて、高温側の設定温度と低温側の設定温度とを更新するようにしている。
このようにスポンジケーキの焼き上がりが膨らみ不足とならないように、ガスコンロ部2cの火力を、大火である火力「3」にして高温側の設定温度まで加熱する一方、スポンジケーキの底面の焦げを抑制するために、ガスコンロ部2cの火力を、小火である火力「1」に切替えて低温側の設定温度まで下降させ、温度センサ7cによって検出される鍋の温度が、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲となるように、ガスコンロ部2cの火力を、切替え制御している。
このように高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で、温度センサ7cによって検出される鍋の温度を、上昇及び下降させるので、鍋の温度を、高温側の設定温度又は低温側の設定温度に維持するように、火力を制御する場合のように、焼き上がったときのスポンジケーキの底面が焦げ過ぎたり、逆に、焼き上がったときのスポンジケーキが膨らみ不足となったりするのを防止することができる。
調理が進行するのに伴って、スポンジケーキの生地全体の温度が上昇すると、温度センサ7cによる検出温度の下降温度勾配が緩やかになるので、この下降温度勾配に応じて高温側及び低温側の設定温度をそれぞれ更新する。具体的には、調理が進行するのに伴って、高温側の設定温度及び低温側の設定温度を、それぞれ低い温度に更新する。
したがって、調理の開始時には、温度センサ7cによって検出される鍋の底部の検出温度が、高温側の設定温度と低温側の設定温度とで規定される高めの温度範囲で上昇及び下降するように、ガスコンロ部2cの火力が切替え制御される。そして、調理が進行するのに伴って、すなわち、スポンジケーキの生地全体の温度が上昇するのに伴って、高温側の設定温度と低温側の設定温度とが低い温度に更新されて、前記両設定温度で規定される前記温度範囲が、低めの温度範囲となり、温度センサ7cによって検出される鍋の底部の検出温度が、低めの温度範囲で上昇及び下降するように、ガスコンロ部2cの火力が切替え制御されることになる。つまり、スポンジケーキの生地全体の温度が上昇するのに伴って、鍋の検出温度が、低めの適切な温度範囲で制御されることになる。
このようにして、スポンジケーキの焼き上がりが膨らみ不足とならず、かつ、焼き上がったときのスポンジケーキの底面の焦げが抑制された良好な仕上がり状態となるようにしている。
次に、この実施形態のケーキ調理モードの制御について、図4及び図5のフローチャートに基づいて、説明する。
図4は、ケーキ調理モードが設定されて、加熱が開始された後の、スポンジケーキの生地が入れられた鍋の底部の検出温度の変化及び火力の切替えを示すものであり、横軸が時間及び火力を、縦軸が温度を示している。
この図4では、メニュースイッチ22によって、「中」が選択され、加熱開始後の最初の高温側の設定温度及び最初の低温側の設定温度として、中温、すなわち、高温側の設定温度として180℃、低温側の設定温度として155℃が設定された例を示している。
スポンジケーキの生地を入れた鍋をガスコンロ部2cに載置し、ガスコンロ部2cを点火すると、火力が、大火である火力「3」にされて加熱が開始される(ステップn1)。温度センサ7cによって検出される鍋の底部の検出温度が、「中温」に対応する最初の高温側の設定温度である第1高温側設定温度TU1(180℃)に達したか否かを判断し(ステップn2)、第1高温側設定温度TU1に達したときには、その時点t1で、火力を、小火である火力「1」に切替え、火力「1」で加熱する(ステップn3)。
火力「1」に切替え後、温度センサ7cの検出温度の下降温度勾配を計測する。この実施形態では、下降温度勾配として、検出温度が、一定温度、例えば、15℃低下するに要する下降時間を計測し(ステップn4)、「中温」に対応する最初の低温側の設定温度である第1低温側設定温度TL1(155℃)まで下降したか否かを判断し(ステップn5)、第1低温側設定温度TL1まで下降したときには、その時点t2で、火力を、再び火力「3」に切り替え、火力「3」で加熱する(ステップn6)。
次に、計測した下降時間に基づいて、高温側設定温度、及び、低温側設定温度をそれぞれ更新する。例えば、第1高温側設定温度TU1及び第1低温側設定温度TL1を、加熱開始から2番目の高温側設定温度である第2高温側設定温度TU2、及び、第2低温側設定温度TL2にそれぞれ更新する(ステップn7)。
ここで、計測した下降時間に基づく高温側設定温度及び低温側設定温度の更新について説明する。
検出温度が、一定温度、例えば、15℃低下するに要する下降時間は、調理の進行状況に応じて変化し、スポンジケーキの生地全体の温度が上昇するに連れて、下降時間は長くなる。
制御部11には、下降時間に応じた高温側設定温度及び低温側設定温度が予めテーブルとして記憶されており、計測された下降時間に基づいて、高温側設定温度及び低温側設定温度を、記憶されている高温側設定温度及び低温側設定温度に更新する。
図6は、このテーブルの一例を示すものである。この図6に示すように、計測された下降時間が、例えば、0〜39秒であるときには、低温側設定温度を155℃に、高温側設定温度を180℃にそれぞれ更新する。また、計測された下降時間が、例えば、40〜79秒であるときには、低温側設定温度を150℃に、高温側設定温度を175℃にそれぞれ更新する。このように計測された下降時間が長い程、すなわち、調理が進行してスポンジケーキの生地全体の温度が上昇する程、高温側設定温度及び低温側設定温度を、それぞれ低い温度に更新する。
そして、計測される下降時間が、120秒以上になると、低温側設定温度を140℃に、高温側設定温度を165℃にそれぞれ更新し、低温側設定温度は140℃未満に更新されることはなく、高温側設定温度は165℃未満に更新されることはない。したがって、計測される下降時間が120秒以上になると、低温側設定温度は、140℃に、高温側設定温度は、165℃にそれぞれ繰り返し更新されることになる。
なお、図6のテーブルには、加熱開始後の最初の高温側の設定温度及び最初の低温側の設定温度を含めてもよく、この場合には、高温、中温、低温の各テーブルを制御部11に格納しておき、上記のメニュースイッチ22の操作に応じて、対応するテーブルを読み出して設定温度を更新するようにすればよい。また、この場合に、下降時間に応じた設定温度の内容を、テーブル毎に異ならせてもよい。
このようにして、図5のステップn7では、計測された下降時間に応じて、図6に示される高温側設定温度及び低温側設定温度に更新される。
例えば、計測された下降時間が、40秒〜79秒であれば、第1高温側設定温度TU1及び第1低温側設定温度TL1は、図6に示すように、175℃の第2高温側設定温度TU2、及び、150℃の第2低温側設定温度TL2にそれぞれ更新される。
図5のステップn7で、高温側設定温度及び低温側設定温度が更新された後、タイマ時間である設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn8)、経過していないときには、検出温度が、更新された高温側設定温度に達したか否かを判断し(ステップn9)、達していないときには、ステップn8に戻る。ステップn9で更新された高温側設定温度、例えば、加熱開始から2番目の高温側設定温度である第2高温側設定温度TU2に達したときには、その時点t3で、火力を、小火である火力「1」に切替え、火力「1」で加熱する(ステップn10)。火力「1」に切替え後、上記と同様に、下降時間を計測し(ステップn11)、タイマ時間である設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn12)、経過していないときには、検出温度が、更新された低温側設定温度まで下降したか否かを判断し(ステップn13)、下降していないときには、ステップn11に戻る。
ステップn13で更新された低温側設定温度、例えば、加熱開始から2番目の低温側設定温度である第2低温側設定温度TL2まで下降したときには、ステップn6に戻り、その時点t4で、火力を、大火である火力「3」に切替え、火力「3」で加熱する。
次に、計測した下降時間に基づいて、上記図6のテーブルに従って、高温側設定温度、及び、低温側設定温度をそれぞれ更新する。例えば、計測された下降時間が、80秒〜119秒であれば、第2高温側設定温度TU2及び第2低温側設定温度TL2は、図6に示すように、170℃の第3高温側設定温度TU3、及び、145℃の第3低温側設定温度TL3にそれぞれ更新される(ステップn7)。
次に、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn8)、経過していないときには、検出温度が、更新された高温側設定温度に達したか否かを判断し(ステップn9)、 例えば、加熱開始から3番目の高温側設定温度である第3高温側設定温度TU3に達したときには、その時点t5で、火力を、小火である火力「1」に切替え、火力「1」で加熱する(ステップn10)。火力「1」に切替え後、上記と同様に、下降時間を計測し(ステップn11)、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn12)、経過していないときには、検出温度が、更新された低温側設定温度まで下降したか否かを判断し(ステップn13)、例えば、加熱開始から3番目の低温側設定温度である第3低温側設定温度TL3まで下降したときには、ステップn6に戻り、その時点t6で、火力を、大火である火力「3」に切替え、火力「3」で加熱する。
以下、同様にして、計測した下降時間に基づいて、上記図6のテーブルに従って、高温側設定温度、及び、低温側設定温度をそれぞれ更新する。例えば、計測された下降時間が、120秒以上であれば、第3高温側設定温度TU3及び第3低温側設定温度TL3は、図6に示すように、165℃の第4高温側設定温度TU4、及び、140℃の第4低温側設定温度TL4にそれぞれ更新される(ステップn7)。
次に、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn8)、経過していないときには、検出温度が、更新された高温側設定温度に達したか否かを判断し(ステップn9)、 例えば、加熱開始から4番目の高温側設定温度である第4高温側設定温度TU4に達したときには、その時点t7で、火力を、小火である火力「1」に切替え、火力「1」で加熱する(ステップn10)。火力「1」に切替え後、上記と同様に、下降時間を計測し(ステップn11)、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn12)、経過していないときには、検出温度が、更新された低温側設定温度まで下降したか否かを判断し(ステップn13)、例えば、加熱開始から4番目の低温側設定温度である第4低温側設定温度TL4に達したときには、ステップn6に戻り、その時点t8で、火力を、大火である火力「3」に切替え、火力「3」で加熱する。
同様に、計測した下降時間に基づいて、上記図6のテーブルに従って、高温側設定温度、及び、低温側設定温度をそれぞれ更新する。例えば、計測された下降時間が、120秒以上であれば、第4高温側設定温度TU4及び第4低温側設定温度TL4は、図6に示すように、165℃の第5高温側設定温度TU5、及び、140℃の第5低温側設定温度TL5にそれぞれ更新される(ステップn7)。この場合、前回の更新温度である、第4高温側設定温度TU4、及び、第4低温側設定温度TL4と同じ温度に更新されることになる。
次に、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップn8)、経過していないときには、検出温度が、更新された高温側設定温度に達したか否かを判断し(ステップn9)、例えば、加熱開始から5番目の高温側設定温度である第5高温側設定温度TU5に達したときには、その時点t9で、火力を、小火である火力「1」に切替え、火力「1」で加熱する(ステップn10)。
図4の例では、火力「1」による加熱中に、設定時間であるタイマ時間が経過すると(ステップn12)、表示部18cに、「0」を10回点滅して消灯すると共に、中温に対応する表示ランプ24bを10回点滅して消灯する。同時に、ガスコンロ部2cを消火し(ステップn14)、ケーキ調理モードが終了する。
なお、図5には示していないが、大火である火力「3」による加熱中は、積算部を有する制御部11は、加熱開始から、火力「3」による加熱時間を積算する処理を並行して行っており、積算時間が、所定の上限時間、例えば4分になると、図7に示すように、その時点t7で、火力「3」を強制的に小火である火力「1」に切替えて、それ以降は、設定時間であるタイマ時間が経過するまで、火力「1」による加熱を継続するようにしている。これによって、大火である火力「3」による加熱時間が長くなり過ぎて、スポンジケーキの底面が焦げ過ぎるのを防止している。
以上のように、本実施形態では、温度センサ7cによる鍋の底部の検出温度が、高温側の設定温度と低温側の設定温度とによって規定される温度範囲で上昇及び下降するように、ガスコンロ部2cの火力を、火力「3」と火力「1」とに切替え制御すると共に、調理の進行に連れて、前記両設定温度を更新して前記温度範囲を更新し、鍋の検出温度が、更新された温度範囲で上昇及び下降するように、ガスコンロ部2cの火力の切替え制御を、タイマ時間が経過するまで繰り返すので、スポンジケーキの焼き上がりが膨らみ不足とならず、かつ、焼き上がったときのスポンジケーキの底面の焦げが抑制された良好な仕上がり状態となる。
(他の実施形態)
上記ケーキ調理モードには、パンの調理を含めることができる。本発明は、ケーキ調理モードに限らず、内部まで火の通りにくい焼き物や揚げ物調理、例えば、ローストビーフ、ハンバーグ、1枚肉での照り焼き、ポークソテーなどに適用することができる。また、冷凍食品で、焼け色を抑制して火を通したいような調理にも適用することができる。
上記実施形態では、検出温度の下降の温度勾配に基づいて、高温側及び低温側の設定温度を更新したけれども、検出温度の上昇の温度勾配に基づいて、高温側及び低温側の設定温度を更新してもよく、検出温度の下降の温度勾配及び上昇の温度勾配に基づいて、高温側及び低温側の設定温度を更新してもよい。
上記実施形態では、温度センサによる検出温度が、高温側の設定温度又は低温側の設定温度に達すると、直ぐに検出温度を、下降又は上昇させたけれども、高温側の設定温度付近又は低温側の設定温度付近に前記検出温度を短い時間維持するようにしてもよい。
上記実施形態では、高温側の設定温度及び低温側の設定温度の両設定温度を更新したけれども、いずれか一方の設定温度を更新してもよい。
上記実施形態では、小火力のガスコンロ部2cに適用して説明したが、標準火力のガスコンロ部2aや高火力のガスコンロ部2bに適用することもできる。
上記実施形態では、ガスバーナによって調理容器を加熱するガスコンロに適用して説明したが、電気ヒータによって調理容器を加熱する電気コンロにも適用できるのは勿論である。
また、コンロは必ずしもビルトインタイプに限られるものではなく、卓上型のコンロであってもよい。