JP5541910B2 - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5541910B2 JP5541910B2 JP2009286723A JP2009286723A JP5541910B2 JP 5541910 B2 JP5541910 B2 JP 5541910B2 JP 2009286723 A JP2009286723 A JP 2009286723A JP 2009286723 A JP2009286723 A JP 2009286723A JP 5541910 B2 JP5541910 B2 JP 5541910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heating
- target
- time
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
そして、上昇必要時間が規定時間を超えているときには、温度上昇が遅いため、ガスバーナの火力が大火力に維持され、上昇必要時間が規定時間以下ときには、温度上昇が速いため、ガスバーナの火力が小火力に変更される。
そして、温度センサの検出温度が維持温度に上昇すると、ガスバーナの火力が大火力であるときには、小火力に調整されることになる。
つまり、例えば、油もの調理として炒めもの調理を行うような場合においては、ガスバーナの火力を小火力に調整しても、温度センサの検出温度が維持温度を超えて上昇し続けることになり、このような場合において、温度センサの検出温度が停止温度になると、ガスバーナが消火されることになる。
すなわち、調理容器の温度が上昇されるときには、ガスバーナの火力が大火力に調整され、そして、温度センサの検出温度が目標温度に達すると、ガスバーナの火力が小火力に調整されることにより、調理容器の温度上昇を抑えることになるが、温度センサの検出温度が目標温度に達して、ガスバーナの火力を小火力に調整しても、その後、残熱等の影響により、調理容器の温度は上昇する傾向にあるため、オーバーシュートを発生する傾向にある。
しかも、ガスバーナの火力が大火力に調整されるのは、温度センサの検出温度が維持温度よりも設定温度低くなってからであり、本来的に、調理容器を目標温度に的確に維持できないものである。
調理容器の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の検出温度が設定目標温度になるように、前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を調整する運転制御手段とが設けられた加熱調理器であって、
前記運転制御手段が、前記加熱手段により調理容器を加熱しているときに、前記温度検出手段の検出温度の時間経過伴う変化に基づいて予測される収束温度が前記設定目標温度になる単位時間当たりの目標加熱量を求めて、前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を前記目標加熱量に調整する加熱量調整処理を実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理として、
前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を一定に維持した状態において、前記温度検出手段の応答を一次遅れ系で近似し且つ前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を同じ加熱量に維持する条件にて定めた、前記温度検出手段にて検出される検出温度の設定時間おきの3つの検出値と前記収束温度との関係を示す演算式に基づいて、前記収束温度を求める収束温度演算処理、
前記収束温度演算処理にて求めた前記収束温度、その収束温度を求めたときの前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量、及び、前記設定目標温度に基づいて、前記目標加熱量を求める目標加熱量演算処理、及び、
前記目標加熱量演算処理にて求めた前記目標加熱量に前記加熱手段を操作する加熱手段操作処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理を実行したのち、設定時間が経過すると、再度前記加熱量調整処理を実行する形態で、前記加熱量調整処理を繰り返し実行するように構成されている点を特徴とする。
そして、このように、加熱量調整処理が繰り返し実行されるから、設定目標温度が変更された場合や、調理容器に調理物が追加された場合等、調理条件が変化した場合においても、調理容器を設定目標温度に適切に加熱できることになる。
前記運転制御手段が、加熱停止状態において、前記設定目標温度に加熱する加熱開始が指令されると、前記加熱手段の加熱力を最大加熱力に設定した状態で前記加熱手段の加熱を開始し、その後、前記温度検出手段の検出温度が制御開始温度に達すると、前記加熱量調整処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記加熱手段が、加熱力を連続的に変更調整自在に構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理において、前記加熱手段の加熱力を、前記単位時間当たりの前記目標加熱量に対応する加熱力に調整するように構成されている点を特徴とする。
このように、加熱量調整処理において、加熱力を連続的に変更調整自在な加熱手段の加熱力が、単位時間当たりの目標加熱量に対応する加熱力に調整されるものであるから、加熱手段の加熱力を頻繁に変更することなく、単位時間当たりの目標加熱量にて調理容器を適切に加熱できる。
前記加熱手段が、加熱力を複数段階に変更調整自在に構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理において、前記加熱手段の加熱力を、前記目標加熱量より大きい加熱量である大加熱力と前記目標加熱量より小さい加熱量である小加熱力とに繰り返し切換え、且つ、大加熱力にする大加熱力時間と小加熱力にする小加熱力時間との比を、前記単位時間当たりの前記目標加熱量に対応する比に調整するように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、前記加熱手段により調理容器を加熱しているときに、前記温度検出手段の検出温度の時間経過伴う変化に基づいて、調理容器の温度が時間経過に伴って変化する経時的温度変化を予測して、その予測した経時的温度変化及び前記収束温度を表す温度変化予測線を線図グラフにて表示手段に表示する表示処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、前記表示処理として、時間経過に伴う前記温度検出手段の検出温度の経時的な変化の履歴線を、前記温度変化予測線に重ねる状態で表示する処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記運転制御手段が、前記温度検出手段の検出温度が加熱停止温度になると、前記加熱手段の加熱を強制停止するように構成され、且つ、前記表示処理として、前記加熱停止温度を、前記温度変化予測線に対応付ける状態で表示する処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
本発明の実施形態を、加熱調理器の一例としてのガスコンロに本発明を適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、例示するガスコンロは、コンロ本体の上面部に装備の3つのコンロバーナ1A、1B、1C、及び、グリル部Gに装備のグリルバーナ2(図2参照)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
本実施形態においては、3つのコンロバーナ1A、1B、1Cが、鍋等の調理容器を加熱する加熱手段Bに相当する。
また、トッププレート3の上部には、3つのコンロバーナ1A〜1Cの夫々にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が設けられている。
さらに、トッププレート3の手前側箇所には、後述の如く、加熱状況を示す温度情報等を表示する表示手段としての液晶式の表示パネルPが設けられている。
尚、以下の記載において、高火力用操作具6A、小火力用操作具1C、及び、標準用操作具6Bを区別して記載する必要がないときには、操作具6A〜6Cと記載する。
尚、操作具6A〜6Cにて設定される5段階の火力を、手動設定火力と呼称する。
これらの回動位置検出センサ7A〜7C及び前後位置検出センサ8A〜8Cの検出情報が、運転制御手段としての運転制御部Hに入力されている。
そして、図4に示すように、このコンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部Hに入力されている。
そして、このグリル用設定操作部E設定情報に基づいて、運転制御部Hが、グリルバーナ2の燃焼を制御されるように構成されているが、本実施形態では、グリルバーナ2の燃焼制御についての詳細な説明は省略する。
尚、グリルバーナ2は、一般に、被加熱物を上方から加熱する上バーナと被加熱物を下方から加熱する下バーナとを備えさせることになるが、本実施形態では、上バーナのみが備えられるものとして説明する。
ちなみに、本実施形態においては、コンロ用流量調節弁19A〜19Cが、加熱手段Bとしての3つのコンロバーナ1A〜1Cの燃料供給量調節手段Nに相当する。
尚、グリルバーナ2として、上バーナと下バーナとを備えさせる場合には、夫々のバーナに対して、点火プラグP及び着火センサFが装備されることになる。
ちなみに、図3は、3つのコンロバーナ1A〜1Cのうちの、標準バーナ1Bを代表として例示するものである。
この被加熱物検出センサSは、上下方向に伸縮自在でかつ上方に復帰付勢された伸縮体S1を備えて、この伸縮体S1が被加熱物に押されて下方に移動したことを伸縮検知部S2にて検出することにより被加熱物の存在を検出するように構成され、また、伸縮体S1の上端部に設けた温度検知部S3が、調理容器に接触してその温度を検出するように構成されている。
尚、本実施形態においては、温度検知部S3が、調理容器としての鍋等の温度を検出する温度検出手段に相当する。
ちなみに、運転制御部Hは、コンロバーナ1A〜1Cの加熱を開始したのちにおいて、温度検知部S3の検出温度THが100℃の前後で平衡する状態になるか否かを判定し、平衡する場合には調理対象物が煮物類であるとし、平衡しない場合には調理対象物が油物類であると判定する調理物判定処理を実行し、この調理物判定処理の判別結果を用いて、上記した火力制限処理、及び、高温強制停止処理が実行されることになり、詳細は後述する。
尚、運転制御部Hは、点火処理を行うときに、元ガス弁18が閉じているときには、この元ガス弁18を開き操作することになる。
尚、運転制御部Hは、消火処理を行うときに、3つのコンロバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2の全てが消火される状態になるときには、元ガス弁18を閉じ操作することになる。
加熱停止温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば280℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
加熱抑制温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば260℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
コンロ用設定操作部Dには、図5に示す如く、3つのコンロバーナ1A〜1Cに対する調理時間を入力するためのタイマー入力部D1、高火力バーナ1Aに対する調理入力部D2、及び、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3と設けられている。
運転制御部Hが、加熱量調整処理として、収束温度演算処理、目標加熱量演算処理、及び、火力操作処理を実行するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、火力操作処理が、本発明の加熱手段操作処理に相当する。
yU=(y1・y1−y0・y2)/(2・y1−y0−y2)−−−−−−−−(式1)
尚、本実施形態では、温度検知部S3の3つの検出値y0、y1、y2は、設定時間としての10秒おきの検出値である。
IW=Sd(tS−t0)/(yU−t0)[kw]−−−−−−−−(式2)
t0は、基準温度であり、点火直後に記憶した温度検知部S3の検出温度である。
Sdは、一定に維持されることになる標準バーナ1Bの火力である。
温度検知部S3の応答を一次遅れ系で近似した場合において、現時点から時刻tが経過したのちにおいて現在温度から上昇することが予測される温度である予測上昇温度yは、式3にて表すことができる。
y=C・(1−exp(−t/τ))−−−−−−−−(式3)
Cは、無限大時間経過した時点における、時刻0時点の温度に対する上昇温度である。
τは、応答の時定数である。
Y1=A・(1−exp(−Δt/τ))−−−−−−−−(式4)
Y2=A・(1−exp(−2Δt/τ))−−−−−−−−(式5)
ただし、Y1=y1−y0、Y2=y2−y0である。
また、Aは、収束温度yUと制御開始温度に達した時点の温度y0との差であり、上記式3のCに対応する。
Y2=A・(1−exp(−Δt/τ)・exp(−Δt/τ))−−−−−−−−(式6)
式4及び式6を用いてAを消去すると、式7となる。
exp(−Δt/τ)=(Y2−Y1)/Y1−−−−−−−−(式7)
Y1=A・(2・Y1−Y2)/Y1−−−−−−−−(式8)
式8を整理すると、式9となる。
A=(Y1・Y1)/(2・Y1−Y2)−−−−−−−−(式9)
yU=((Y1・Y1)/(2・Y1−Y2))+y0となり、この式を整理すると、
yU=(y1・y1−y0・y2)/(2・y1−y0−y2)の式1となる。
すなわち、加熱量調整処理を実行した後において、設定経過時間(例えば、20秒)が経過すると、再び、上記のy0、y1、y2を求めて、式1を用いて新たな収束温度yUを求め、その求めた収束温度yU及び式2を用いて、目標火力IWを求めて、標準バーナ1Bの火力を求めた目標火力IWに調整することになる。
このため、本実施形態においては、点火前の温度検知部S3の検出温度THの1分間の下降量が1℃以上のときには、設定値tE(例えば、15℃)を、基準温度t0とし、点火前の温度検知部S3の検出温度THの1分間の下降量が1℃未満であるときには、加熱開始時の温度として、点火直後に温度検知部S3にて検出して記憶した初期温度t1を、基準温度t0とするように構成されている。
また、現在の調理メニューが揚げものであることや、現在の火力が、手動設定火力における5段階の火力のうちのいずれに近い火力であるかが、現在の火力として表示されるように構成されている。
ちなみに、収束温度yUは、第2表示状態においては、設定温度、加熱停止温度及び加熱抑制温度と比較することにより、その値を読み取ることができ、また、第3表示状態においては、設定温度として読み取ることができる。
第1表示状態においては、温度検知部S3の検出温度THが時間経過に伴って履歴線L1にて表示されることになる。つまり、温度検知部S3の検出温度THが線図にてグラフ表示されることになる。
説明を加えると、式3にて予測上昇温度を求めるには、応答の時定数τ及び時刻0時点の温度に対する上昇温度であるCを必要とするが、Cは、式9におけるAに相当するものであり、式9を用いて求めることができ、また、応答の時定数τは、式4から導かれる式10により求めることができる。
τ=−Δt/ln((A―Y1)/A)−−−−−−−−(式10)
Y1=A−A・exp(−Δt/τ)と変形できる。この式を変形すると、
exp(−Δt/τ)=(A―Y1)/Aであるから、
−Δt/τ=ln((A―Y1)/A)となり、式10を導くことができる。
従って、(A―Y1)/A=1+xとしたときのXの絶対値は1未満となるから、応答の時定数τは、その近似値を、式11に示すテイラー展開によって求めることができる。
次に、標準バーナ1Bの加熱中であるか否かを判別し(#2)、加熱中である場合は、操作具6Bにて消火指令が指令されたか否かを判別し(#3)、消火指令が指令されていると、標準バーナ1Bを消火させる消火処理を実行する(#4)。
ステップ#3にて、消火指令が指令されていない場合には、後述するステップ#8に移行する。
ステップ#6にて点火処理を実行したときには、そのときの温度検知部S3の検出温度THを、初期温度t1として記憶する。
先ず、標準バーナ1Bの加熱を開始してから現在までの間に、収束温度yUを演算した実績があるか否かを判別し(#30)、収束温度設定済である場合には、収束温度変更タイミングであるか否かを判別する(#31)。
ちなみに、収束温度変更タイミングとは、本実施形態においては、加熱量調整処理を前回行ってからの経過時間が20秒経過した時点である。
カウント値が20秒であると判別したときには、その時点の温度検知部S3の検出温度THを、収束温度yUを求めるための第3の検出温度y2として記憶し(#38)、タイマカウントを停止し、且つ、カウント値をクリアし(#39)、さらに、式1を用いて収束温度yUを求める(#40)。
先ず、標準バーナ1Bの加熱を開始して現在迄の間に、収束温度yUを演算済みであるか否かを判別する(#50)。
そして、収束温度yUを演算済みでないと判別したときには、ステップ#14に移行する。
そして、下降量が1℃未満であると判別したときには、ステップ#6にて記憶した初期温度t1を、式2における基準温度t0に設定し(#53)、また、下降量が1℃未満でないとき、つまり、点火前の温度検知部S3の検出温度THの1分間の下降量が1℃以上のときには、設定値tE(例えば、15℃)を、式2における基準温度t0に設定する。
先ず、ステップ#17において最小火力強制設定が行われたか否かを判別し(#60)し、最小火力強制設定が行われているときには、最小火力を設定火力に設定し(#61)し、次に、火力操作処理(加熱手段操作処理に相当)を実行する(#66)。
そして、火力操作処理を実行したのちは、表示処理#19に移行することになる。
このように、設定火力の設定を行った後は、ステップ#66の火力操作処理を実行することになる。
この自動調理用処理(#69)は、タイマー運転処理、湯わかし運転処理、及び、炊飯運転処理を行うものであって、その詳細な説明は省略する。
次に別実施形態を列記する。
つまり、電磁弁40をデューティ制御するためのON/OFF周期における大火の比率を次式により求めたxに設定し、ON/OFF周期における小火の比率を(1−x)に設定する。
x=(IW−Imin)/(Imax−Imin)−−−−−−−−(式13)
ちなみに、電磁弁40をデューティ制御するためのON/OFF周期は、上述の式10により求まる時定数τに比べて短くすることにより、電磁弁40のON/OFFによる調理容器(例えば調理容器の中の天ぷら油)の温度変化を小さい値に抑えることができるものとなる。
尚、前記ON/OFF周期は時定数τに比べて十分短いこと(例えば、時定数τの50分の1程度以下)が望ましく、このようにすれば、調理容器の温度変化は、大火を継続した場合の収束温度と小火を継続した場合の収束温度との差の2%程度に抑えられる。
つまり、図15に示すように、例えば、上記第3表示状態において、収束温度yUより設定温度(例えば3℃)低い温度に対応する下限線M2を横線として表示し、現時点からその温度に達するまでの残時間を数値表示させるように構成してもよい。
すなわち、収束温度yU(設定目標温度tS)より設定温度(例えば3℃)低い設定温度下限温度をT1とし、現在温度をT0としたとき、時定数がτで到達温度T2(収束温度yU)である一次遅れ系により温度変化を近似した場合、温度がT0からT1に達するのに要する時間である残時間txは、式14にて求めることができる。
tx=−τ・ln(1−T1/(T2−T0))−−−−−−−−(式14)
式14の導出について説明すると、上述の式3より、下記式を求めることができる。
T1=(T2−T0)(1−EXP(−tx/τ))
したがって、この式を変形することにより、式14を求めることができる。
H 運転制御手段
P 表示手段
S3 温度検出手段
Claims (8)
- 調理容器を加熱する加熱手段と、
調理容器の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の検出温度が設定目標温度になるように、前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を調整する運転制御手段とが設けられた加熱調理器であって、
前記運転制御手段が、前記加熱手段により調理容器を加熱しているときに、前記温度検出手段の検出温度の時間経過伴う変化に基づいて予測される収束温度が前記設定目標温度になる単位時間当たりの目標加熱量を求めて、前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を前記目標加熱量に調整する加熱量調整処理を実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理として、
前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を一定に維持した状態において、前記温度検出手段の応答を一次遅れ系で近似し且つ前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量を同じ加熱量に維持する条件にて定めた、前記温度検出手段にて検出される検出温度の設定時間おきの3つの検出値と前記収束温度との関係を示す演算式に基づいて、前記収束温度を求める収束温度演算処理、
前記収束温度演算処理にて求めた前記収束温度、その収束温度を求めたときの前記加熱手段の単位時間当たりの加熱量、及び、前記設定目標温度に基づいて、前記目標加熱量を求める目標加熱量演算処理、及び、
前記目標加熱量演算処理にて求めた前記目標加熱量に前記加熱手段を操作する加熱手段操作処理を実行するように構成されている加熱調理器。 - 前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理を実行したのち、設定時間が経過すると、再度前記加熱量調整処理を実行する形態で、前記加熱量調整処理を繰り返し実行するように構成されている請求項1記載の加熱調理器。
- 前記運転制御手段が、加熱停止状態において、前記設定目標温度に加熱する加熱開始が指令されると、前記加熱手段の加熱力を最大加熱力に設定した状態で前記加熱手段の加熱を開始し、その後、前記温度検出手段の検出温度が制御開始温度に達すると、前記加熱量調整処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
- 前記加熱手段が、加熱力を連続的に変更調整自在に構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理において、前記加熱手段の加熱力を、前記単位時間当たりの前記目標加熱量に対応する加熱力に調整するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱手段が、加熱力を複数段階に変更調整自在に構成され、
前記運転制御手段が、前記加熱量調整処理において、前記加熱手段の加熱力を、前記目標加熱量より大きい加熱量である大加熱力と前記目標加熱量より小さい加熱量である小加熱力とに繰り返し切換え、且つ、大加熱力にする大加熱力時間と小加熱力にする小加熱力時間との比を、前記単位時間当たりの前記目標加熱量に対応する比に調整するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記運転制御手段が、前記加熱手段により調理容器を加熱しているときに、前記温度検出手段の検出温度の時間経過伴う変化に基づいて、調理容器の温度が時間経過に伴って変化する経時的温度変化を予測して、その予測した経時的温度変化及び前記収束温度を表す温度変化予測線を線図グラフにて表示手段に表示する表示処理を実行するように構成されている請求項1〜5のいずれか1記載の加熱調理器。
- 前記運転制御手段が、前記表示処理として、時間経過に伴う前記温度検出手段の検出温度の経時的な変化の履歴線を、前記温度変化予測線に重ねる状態で表示する処理を実行するように構成されている請求項6に記載の加熱調理器。
- 前記運転制御手段が、前記温度検出手段の検出温度が加熱停止温度になると、前記加熱手段の加熱を強制停止するように構成され、且つ、前記表示処理として、前記加熱停止温度を、前記温度変化予測線に対応付ける状態で表示する処理を実行するように構成されている請求項6又は7記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009286723A JP5541910B2 (ja) | 2009-12-17 | 2009-12-17 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009286723A JP5541910B2 (ja) | 2009-12-17 | 2009-12-17 | 加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011127837A JP2011127837A (ja) | 2011-06-30 |
JP5541910B2 true JP5541910B2 (ja) | 2014-07-09 |
Family
ID=44290605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009286723A Expired - Fee Related JP5541910B2 (ja) | 2009-12-17 | 2009-12-17 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5541910B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102010671B1 (ko) * | 2017-12-18 | 2019-08-13 | 주식회사 케이티앤이 | 튀김기용 온도조절장치 |
CN113465277B (zh) * | 2021-07-07 | 2023-03-14 | 合肥美菱物联科技有限公司 | 一种冰箱化霜系统及方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5571919A (en) * | 1978-11-24 | 1980-05-30 | Toshiba Corp | Measurement of temperature |
JPS6015639U (ja) * | 1983-07-08 | 1985-02-02 | 松下電器産業株式会社 | 温度表示装置 |
JPH0644510B2 (ja) * | 1987-09-30 | 1994-06-08 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP3124956B2 (ja) * | 1998-03-25 | 2001-01-15 | 株式会社ハーマン | 加熱調理器 |
JP3450188B2 (ja) * | 1998-06-15 | 2003-09-22 | 三菱電機株式会社 | 電力機器運転保守支援システム |
JP2002095585A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 調理器 |
-
2009
- 2009-12-17 JP JP2009286723A patent/JP5541910B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011127837A (ja) | 2011-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5822718B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP6707323B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP5865072B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP2016052389A (ja) | グリル装置 | |
JP5513183B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5363834B2 (ja) | グリル | |
JP5940575B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2017189531A (ja) | 加熱調理器 | |
JP5541910B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5074859B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP6214894B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP5541911B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5127678B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP6151076B2 (ja) | コンロ | |
JP6932535B2 (ja) | ガスグリル | |
JP6512803B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5868167B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5292087B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2010029534A (ja) | グリルを備えた加熱調理器 | |
JP5693759B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP6779092B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5693760B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2013116342A (ja) | グリルを備えた加熱調理器 | |
JP5759215B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5785974B2 (ja) | 加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20110526 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5541910 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |