JP5943684B2 - グリル - Google Patents
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Description
前記運転制御手段が、前記グリルバーナの火力を前記火力設定手段にて設定された前記目標火力に対応する大きさに調節すべく、前記火力調節手段を作動させる火力調節制御を実行するように構成されたグリルに関する。
尚、一般に、グリル庫の後部には、上方に向かう排気ダクトが連設されて、グリルバーナの燃焼ガスや被調理物を加熱調理した際に発生する油煙が、排気ダクトを通してグリルの外部に排出されることになる。
通常、ガスコンロに内蔵されるグリルの場合には、排気ダクトから外部に排出された燃焼ガスや油煙が、台所に装備した換気扇にて屋外に排出されることになる等、一般に、グリルから排出される燃焼ガスや油煙は、換気扇にて屋外に排出されることになるため、被調理物を加熱調理する際に、グリルから多少の油煙が排出されても、大きな不都合はない。
ちなみに、多量の油煙がグリル庫の内部に発生した場合には、アフターバーナ及び触媒フィルタが装備されていても、必ずしも、グリルの外部に排出される油煙量を的確に減少できない虞があり、この点からも、改善が望まれるものであった。
そして、この第2の従来例は、グリル庫内の油煙発生量が所定基準値に達した場合において、アフターバーナを燃焼させるものであるから、グリルバーナが燃焼しているときには、アフターバーナを常に燃焼させるように構成する場合に較べて、アフターバーナの燃焼のために必要となるエネルギ消費量を減少できるものではあるが、やはり、アフターバーナの燃焼のために、余分なエネルギを消費する不都合がある。
と、前記グリルバーナの火力を調節する火力調節手段と、目標火力を変更設定する火力設定手段と、前記グリルバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、前記グリルバーナの火力を前記火力設定手段にて設定された前記目標火力に対応する大きさに調節すべく、前記火力調節手段を作動させる火力調節制御を実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
減煙運転モードを指令する減煙モード指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記減煙運転モードが指令された場合には、前記火力調節制御に代えて、前記目標火力の変更範囲における少なくとも火力大側範囲においては前記目標火力の大きさが同じであるときの火力を前記火力調節制御にて調節する火力よりも小さな火力とする形態で、前記火力設定手段にて設定される前記目標火力の大きさに応じて前記グリルバーナの火力を調節すべく、前記火力調節手段を作動させる減煙火力調節制御を実行するように構成され、
前記被調理物の加熱を開始してから加熱を停止するまでの加熱調理時間を変更設定する加熱調理時間設定手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱調理時間設定手段の設定情報に基づいて前記加熱調理時間を設定し、かつ、前記グリルバーナの燃焼を開始してからの経過時間が前記加熱調理時間に達すると、前記グリルバーナの燃焼を停止させる加熱停止処理を実行するように構成され、且つ、前記加熱調理時間として設定可能な最大値を、前記減煙運転モードが指令されたときには、前記減煙運転モードが指令されないときよりも、大きくするように構成されている点を特徴とする。
また、本発明の第1特徴構成は、加熱調理時間設定手段によって加熱調理時間を設定すれば、グリルバーナの燃焼を開始してからの経過時間が加熱調理時間に達すると、グリルバーナの燃焼を停止させる加熱停止処理が実行されるため、被調理物に応じて、加熱調理時間を設定することにより、被調理物に応じた加熱調理時間を越えて、被調理物が加熱されることを回避して、被調理物を適切に加熱することができる。
そして、加熱調理時間として設定可能な最大値を、減煙運転モードが指令されたときには、減煙運転モードが指令されないときよりも、大きくするように構成されているから、減煙運転モードが指令されていないときに、必要以上に長い加熱調理時間を設定する誤設定を回避しながらも、減煙運転モードが指令されたときには、被調理物を適切に加熱するのに必要な十分に長い加熱調理時間を設定することができる。
つまり、減煙運転モードにおいては、火力設定手段にて目標火力として同じ大きさの火力を設定しても、目標火力の変更範囲における少なくとも火力大側範囲においては、減煙運転モードを指令しない場合における火力調節制御によって得られるグリルバーナの火力よりも小さな火力となるものであるから、目標火力として、その変更範囲における火力大側範囲の火力が設定された場合においては、被調理物の加熱調理時間としては、減煙運転モードを指令しない場合よりも長い時間を必要とする。
したがって、減煙運転モードが指令されたときには、加熱調理時間として設定可能な最大値を十分大きくする必要があるが、加熱調理時間として設定可能な最大値を、減煙運転モードが指令されたときに必要とする最大値に対応して定めるようにすると、減煙運転モードが指令されていないときには、加熱調理時間として設定可能な最大値が、必要以上に長い時間となるため、減煙運転モードが指令されていない場合において、必要以上に長い加熱調理時間を誤設定する虞がある。
本第1特徴構成によれば、加熱調理時間として設定可能な最大値を、減煙運転モードが指令されたときには、減煙運転モードが指令されないときよりも、大きくするもの、換言すれば、加熱調理時間として設定可能な最大値を、減煙運転モードが指令されないときには、減煙運転モードが指令されたときよりも、小さくするものであるから、減煙運転モードが指令されないときに、加熱調理時間として、必要以上に長い時間を誤設定することを回避させながらも、減煙運転モードが指令されたときには、加熱調理時間として、被調理物を適切に加熱するのに必要な十分に長い時間を設定することができる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、上記作用効果に加えて、被調理物に応じた加熱調理時間を越えて、被調理物が加熱されることを回避して、被調理物を適切に加熱することができ、しかも、減煙運転モードが指令されていないときに、必要以上に長い加熱調理時間を誤設定することを回避しながらも、減煙運転モードが指令されたときには、被調理物を適切に加熱するのに必要な十分に長い加熱調理時間を設定することができるグリルを提供できる。
前記グリルバーナとして、前記被調理物を上方から加熱する上バーナと、前記被調理物を下方から加熱する下バーナとが設けられ、
前記運転制御手段が、前記上バーナの火力に対する前記下バーナの火力の比率を、前記火力調節制御よりも前記減煙火力調節制御において小さくする形態で、前記火力調節手段を作動させるように構成されている点を特徴とする。
前記グリル庫の温度を検出する温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記グリルバーナの燃焼を開始したときの前記温度検出手段の検出温度に基づいて、前記加熱調理時間の初期値を、前記検出温度が高いほど低く設定する初期設定処理を実行し、かつ、前記加熱調理時間設定手段の設定情報に基づいて、前記初期設定処理によって設定した前記初期値を変更するように構成され、且つ、
前記温度検出手段の検出温度が同じであるときの前記初期値を、前記減煙運転モードが指令されたときには、前記減煙運転モードが指令されないときよりも、大きな値を設定する形態で、前記初期設定処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
そして、使用者は、加熱調理時間の初期値が、被調理物の加熱時間としては過不足していると判断するときには、加熱調理時間を必要な長さの時間に変更設定できることになるから、加熱調理時間を、被調理物に応じた時間に適切に設定できる。
前記グリル庫の温度を検出する温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記減煙火力調節制御を実行しているときに、前記温度検出手段の検出温度が火力低減用設定温度に達した場合には、前記グリルバーナの火力を前記火力設定手段にて設定された前記目標火力に対応する大きさから低下させる火力低下処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
図1に示すように、組付式グリル付コンロCが、機器本体Hの横幅方向の中央部にグリルGを備え、機器本体Hの上部に、コンロバーナ1として、標準バーナ1a、小火力バーナ1b及び高火力バーナ1cを備え、かつ、機器本体Hの上部を覆う天板2を備える形態に構成されている。
尚、組付式グリル付コンロCは、例示はしないが、システムキッチン等に対して上方から嵌め込んだ状態に装着されることになる。
また、天板2の後部側箇所には、グリルGからの燃焼排ガスや油煙を排出する排気口4が形成され、排気口4には、網状の排気口カバー体5が上方に取り外し自在に載置された状態で装着されている。
そして、焼き網7、汁受け皿8及び扉Aが、グリル庫6に対して一体的に出退自在に支持されている。
つまり、本実施形態のグリル庫6には、グリルバーナ9として、被調理物を上方から加熱する上バーナ9Uと、被調理物を下方から加熱する左右一対の下バーナ9Sとが設けられている。
ちなみに、グリル用排気筒6Aの内部には、消炎用多孔状体Pが、グリル用排気筒6Aの上壁部における排気流動方向の中間部から焼き網7の存在側に向けて斜め下方に伸びる傾斜姿勢で設置されている。
つまり、消炎用多孔状体Pと、それに対向するグリル用排気筒6Aの後壁部との間には、グリル用排気筒6Aの上端部から侵入して落下する落下物をグリル庫6の底部に導くための落下通路Rが存在するため、グリル庫6からの排ガスが落下通路Rを通して流動することを抑制すべく、排気案内部材Paが装備されている。
尚、高火力用操作具10Cの上部に相当する箇所には、電源スイッチQが設けられている。
尚、コンロ用設定操作部Eの設定情報は、運転制御部Fに入力されて、運転制御部Fが設定された調理メニューに対応する運転を行うべく、標準バーナ1a、小火力バーナ1b及び高火力バーナ1cの燃焼を制御することになる。
そして、グリル用設定操作部Dの指令情報が、運転制御部Fに入力されて、運転制御部Fが、グリルバーナ9の燃焼を制御することになるが、その詳細は後述する。
ちなみに、運転制御部Fは、上述した電源スイッチQが入り操作されるに伴って、制御作動を実行するように構成されている。
グリル用分岐路13は、上バーナ9Uに対する第1分岐路13Uと下バーナ9Sに対する第2分岐路13Sとに分岐されている。
また、上バーナ9Uに対する第1分岐路13Uには、上バーナ9Uに供給するガス燃料の供給量を調節する上バーナ用流量調節弁16Uが配設され、下バーナ9Sに対する第2分岐路13Sには、下バーナ9Sに供給するガス燃料の供給量を調節する下バーナ用流量調節弁16Sが配設されている。
ちなみに、本実施形態においては、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sが、グリルバーナ9の火力を調節する火力調節手段として機能する。
また、3つのコンロバーナ1及び3つのグリルバーナ9の夫々に対して、点火用の点火プラグ21、及び、熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサ22が装備されている。
具体的に説明すると、上部側温度センサ23が、グリル庫6内における焼き網7の高さよりも少し高い位置であって、排気案内部材Paの上部側の横幅方向の中央位置に相当する位置に設けられ、下部側温度センサ24が、グリル庫6内における焼き網7よりも少し低位置であって、上述した落下通路R内に相当する位置に設けられている。
尚、上述の計測用経過時間は、後述する調理メニュー及び焼き加減に応じて変更設定されることになる。
尚、この下部側温度センサ24に関する計測用経過時間は、上述した上部側温度センサ23に関して設定される計測用経過時間と同じ値に設定される。
火力表示部30は、上バーナ9U及び下バーナ9Sの夫々について、火力が弱火力であることを示す弱表示部30aと火力が強火力であることを示す強表示部30bとを、上下に並ぶ状態で備えている。
ちなみに、本実施形態においては、火力設定スイッチ29が、グリルバーナ9の目標火力を変更設定する火力設定手段として機能することになる。
具体的には、運転制御部Fが、火力設定スイッチ29が押し操作されるごとに、4段階の目標火力が順次変更設定されたものであると判断して、グリルバーナ9の火力を目標火力に順次切換るように構成されている。
焼き加減設定スイッチ32にて設定される焼き加減は、「強め」「標準」「弱め」の3段階であり、それらの焼き加減のうちの設定されたものをLEDランプにて示す焼き加減表示部32aが設けられている。
そして、図6に示すように、被調理物Nを加熱調理するときに用いるメニュー表が別途用意されており、使用者はこのメニュー表の記載内容を目安として、調理メニュー及び焼き加減を設定することになる。
つまり、減煙運転モード指令スイッチ34を押し操作すると、減煙運転モードが指令されて、減煙運転モード表示ランプ35が点灯し、再度、減煙運転モード指令スイッチ34を押し操作すると、減煙運転モードが解除されて、減煙運転モード表示ランプ35が消灯するように構成されている。
運転制御部Fが実行する運転形態としては、マニュアル運転と自動調理運転とがある。
すなわち、本実施形態においては、メニュースイッチ31による調理メニューの選択及び焼き加減設定スイッチ32による焼き加減の設定を行うことなく、点消火スイッチ25にて点火指令が指令されると、マニュアル運転が実行され、これとは逆に、メニュースイッチ31による調理メニューの選択及び焼き加減設定スイッチ32による焼き加減の設定が行われた状態で、点消火スイッチ25にて点火指令が指令されると、自動調理運転が実行される。
そして、初期時間値として、通常調理モードよりも減煙運転モードにおいて、大きな値を用いて、加熱調理時間の初期値を求めるように構成されている。
また、減煙運転モードにおいては、上部側温度センサ23の検出温度が20℃の場合には、加熱調理時間の初期値として、600秒が設定され、上部側温度センサ23の検出温度が80℃の場合には、加熱調理時間の初期値として、480秒が設定される。
具体的には、通常調理モードにおいては、加熱調理時間の最大値を18分とし、減煙運転モードにおいては、25分とするように構成されている。
この通常調理モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.71〜1.76の範囲であり、その平均値は、1.74である。
この減煙運転モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.62〜1.67の範囲であり、その平均値は、1.64である。
尚、図9においては、数値を分かり易くするために、熱量の単位をKcalとして記載したが、SI単位とする場合には、1Kcal=4.18605KJの関係で演算すればよい。
例えば、グリルバーナ9の燃焼を開始したときの上部側温度センサ23の検出温度が、100℃のときには、消火用設定温度は、315℃となる。
その後、上部側温度センサ23及び下部側温度センサ24の検出温度、及び、選択された調理メニュー及び設定された焼き加減に応じて設定された演算条件に基づいて、自動調理運転における加熱調理時間を求め、その加熱調理時間が経過すると、グリルバーナ9の燃焼を停止させる加熱停止処理を実行する運転形態である。
尚、自動調理運転においては、上述した通常調理モード用の火力変更パターンにて、グリルバーナの火力が変更される。
消火用設定温度は、マニュアル運転の場合と同様に設定されることになる。
運転制御部Fは、電源スイッチQが入り操作されると制御作動を開始する。
先ず、点消火スイッチ25にて点火指令が指令されたか否かを判別し(#1)、点火指令が指令されていない場合には、メニュースイッチ31による調理メニューの選択及び焼き加減設定スイッチ32による焼き加減の設定があったか否かを判別する(#2)。
そして、#2の処理にて、調理メニューの選択及び焼き加減の設定がないと判別したときには、#1の処理に戻ることになる。
尚、自動調理運転の運転内容は上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。
つまり、調理メニューの選択及び焼き加減の設定を行った後、何らかの都合により自動調理運転を実行しないような場合には、調理メニューの選択及び焼き加減の設定が解除されることになる。
減煙運転モードでないと判別した場合には、グリルバーナ9の火力変更パターンとして、通常調理モード用の火力変更パターンを設定し(#7)、引き続き、設定可能な加熱調理時間の最大値として、18分を設定する(#8)。
この点火処理は、元ガス弁14を開き、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sを、グリルバーナ9の最大火力(「上火:強/下火:強」)に対応する状態に作動させ、点火プラグ21を設定時間(例えば、10秒)作動させる処理である。
そして、点火処理の実行を開始してからの経過時間が設定時間(例えば、10秒)に達しても、グリルバーナ9の上バーナ9Uや下バーナ9Sの着火を検出できないときには、元ガス弁14を閉じ、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sを全閉状態にする消火処理を実行する(#13)。
尚、この消火処理を実行する際には、併せて、点火異常であることを報知すべく、例えば、警報ブザーB(図5参照)を作動させる点火異常報知処理を実行する。
このタイマースタート処理においては、併せて、上部側温度センサ23の検出温度に基づいて、加熱調理時間の初期値を設定する初期設定処理を実行する。
尚、この初期設定処理によって設定された加熱調理時間の初期値は、コンロ用設定操作部Eのタイマー表示部28に表示されることになる。
タイマー設定スイッチ27にて変更できる加熱調理時間の最大値は、上述の如く、通常調理モードの場合には、18分であり、減煙運転モードの場合には、25分である。
尚、変更された加熱調理時間が、コンロ用設定操作部Eのタイマー表示部28に表示されることになる。
この火力調節処理は、通常調理モードの場合には、#7の処理にて設定された通常調理モード用の火力変更パターンにて、グリルバーナ9の火力を調節し、減煙運転モードの場合には、#9の処理にて設定された減煙運転モード用の火力変更パターンにて、グリルバーナ9の火力を調節する処理を実行することになる。
尚、この火力調節処理は、通常調理モードの火力調節制御や減煙運転モードの減煙火力調節制御に相当する。
この消火処理は、元ガス弁14を閉じ、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sを全閉状態にする処理であり、この処理を実行した後は、#1の処理に移行することになる。
この消火処理は、元ガス弁14を閉じ、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sを全閉状態にする処理であって、上述した加熱停止処理に対応する処理である。
そして、この処理を実行した後は、#1の処理に移行することになる。
#23にて、減煙運転モードであると判別した場合には、上部側温度センサ23の検出温度が火力低減用設定温度(例えば、300℃)以上であるか否かを判別し(#24)、検出温度が火力低減用設定温度(例えば、300℃)以上である場合には、グリルバーナ9の火力を最小火力(「上火:弱/下火:弱」)に低下させる火力低下処理を実行する(#25)。
この強制消火処理は、元ガス弁14を閉じ、上バーナ用流量調節弁16U及び下バーナ用流量調節弁16Sを全閉状態にする処理であり、この処理を実行した後は、インターロック処理に移行することになる(#28)。
尚、インターロック処理の解除は、電源スイッチQを切操作したのち、再度入り操作する、いわゆる電源リセットにより行えるように構成されている。
次に、別の実施形態を説明する。
(1)上記実施形態では、グリルバーナ9の火力を4段階に調節する場合を例示したが、グリルバーナ9の火力を無段階に調節する等、グリルバーナ9の火力を変更する形態は種々変更できるものである。
ちなみに、この通常調理モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.71〜1.76の範囲であり、その平均値は、1.74である。
この減煙運転モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.74〜1.76の範囲であり、その平均値は、1.75となり、通常調理モードにおける上下比率と略同一である。
尚、図10においては、熱量の単位をKcalとして記載したが、SI単位とする場合には、1Kcal=4.18605KJの関係で演算すればよい。
本発明を実施するに、このような形態に代えて、目標火力の変更範囲における火力大側範囲において目標火力の大きさが同じであるときのグリルバーナ9の火力を、減煙運転モードの方が通常調理モードよりも小さくなる形態で実施してもよい。
ちなみに、この通常調理モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.71〜1.76の範囲であり、その平均値は、1.74である。
この減煙運転モードの火力変更パターンにおいては、上バーナ9Uの火力に対する下バーナ9Sの火力の比率、つまり、上下比率は、1.73であり、通常調理モードにおける上下比率と略同一である。
尚、図11においては、熱量の単位をKcalとして記載したが、SI単位とする場合には、1Kcal=4.18605KJの関係で演算すればよい。
そして、運転制御部Fが、供給量制御弁の開度を、減煙運転モードが指令されたときには、減煙運転モードが指令されないときよりも小さくなるように操作する形態で実施してもよい。
7 載置部
9 グリルバーナ
9U 上バーナ
9S 下バーナ
16U 火力調節手段
16S 火力調節手段
23 温度検出手段
27 加熱調理時間設定手段
29 火力設定手段
34 減煙モード指令手段
F 運転制御手段
Claims (4)
- グリル庫内の載置部に載置された被調理物を加熱するグリルバーナと、前記グリルバーナの火力を調節する火力調節手段と、目標火力を変更設定する火力設定手段と、前記グリルバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、前記グリルバーナの火力を前記火力設定手段にて設定された前記目標火力に対応する大きさに調節すべく、前記火力調節手段を作動させる火力調節制御を実行するように構成されたグリルであって、
減煙運転モードを指令する減煙モード指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記減煙運転モードが指令された場合には、前記火力調節制御に代えて、前記目標火力の変更範囲における少なくとも火力大側範囲においては前記目標火力の大きさが同じであるときの火力を前記火力調節制御にて調節する火力よりも小さな火力とする形態で、前記火力設定手段にて設定される前記目標火力の大きさに応じて前記グリルバーナの火力を調節すべく、前記火力調節手段を作動させる減煙火力調節制御を実行するように構成され、
前記被調理物の加熱を開始してから加熱を停止するまでの加熱調理時間を変更設定する加熱調理時間設定手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱調理時間設定手段の設定情報に基づいて前記加熱調理時間を設定し、かつ、前記グリルバーナの燃焼を開始してからの経過時間が前記加熱調理時間に達すると、前記グリルバーナの燃焼を停止させる加熱停止処理を実行するように構成され、且つ、前記加熱調理時間として設定可能な最大値を、前記減煙運転モードが指令されたときには、前記減煙運転モードが指令されないときよりも、大きくするように構成されているグリル。 - 前記グリルバーナとして、前記被調理物を上方から加熱する上バーナと、前記被調理物を下方から加熱する下バーナとが設けられ、
前記運転制御手段が、前記上バーナの火力に対する前記下バーナの火力の比率を、前記火力調節制御よりも前記減煙火力調節制御において小さくする形態で、前記火力調節手段を作動させるように構成されている請求項1記載のグリル。 - 前記グリル庫の温度を検出する温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記グリルバーナの燃焼を開始したときの前記温度検出手段の検出温度に基づいて、前記加熱調理時間の初期値を、前記検出温度が高いほど低く設定する初期設定処理を実行し、かつ、前記加熱調理時間設定手段の設定情報に基づいて、前記初期設定処理によって設定した前記初期値を変更するように構成され、且つ、
前記温度検出手段の検出温度が同じであるときの前記初期値を、前記減煙運転モードが指令されたときには、前記減煙運転モードが指令されないときよりも、大きな値を設定する形態で、前記初期設定処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載のグリル。 - 前記グリル庫の温度を検出する温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記減煙火力調節制御を実行しているときに、前記温度検出手段の検出温度が火力低減用設定温度に達した場合には、前記グリルバーナの火力を前記火力設定手段にて設定された前記目標火力に対応する大きさから低下させる火力低下処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のグリル。
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