JP2008196788A - 加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラム - Google Patents

加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラム Download PDF

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直 奥田
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Abstract

【課題】調理室外への排出煙量の減少をはかるとともに、本来の調理性能の確保をはかった加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】被加熱物101の加熱手段104と、電力制御手段106と、油脂量を検知する油脂量検知手段107とを備え、油脂量が所定量より多い場合は、電力制御手段106は加熱手段104へ通電電力を減少するように制御するものである。これによって、油脂量が多い場合は、加熱手段104へ通電電力を減少することで、油脂が加熱手段104に滴下し発煙する量を減らすことが可能となり、また、落下して貯まった油脂が加熱手段104により加熱され発煙する量を減らすことが可能となり、調理室103外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物101の油脂量が少ない場合は加熱手段104へ通電する電力を減少しないので、本来の調理性能を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加熱物の油脂量が所定量より多い場合には、調理室から調理室外へ排気される煙を減少させる加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラムに関するものである。
従来、被加熱物の油脂から出る煙を除去するために、触媒を備えた加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、被加熱物の油を受ける受け皿に水を入れて使用する加熱調理器が主であるが、水の入った厚みの無い皿を調理室に入れる作業は手間がかかるため、近年では受け皿の冷却手段を備えたり、受け皿に熱反射率の高い表面処理を行ったりすることで、受け皿に水を入れること無く調理可能にした加熱調理器も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−215903号公報 特開2003−208969号公報
しかしながら、前記従来の特許文献1参照の構成では、鮭などの油脂量が少ない被加熱物の場合は発煙量も少ないため、触媒で煙を除去することが可能であるが、秋刀魚などの油脂量が多い被加熱物の場合は発煙量が多いため、触媒で煙を除去しきれず調理室から排気されるという課題があった。
また、特許文献2参照の構成では、受け皿に水を入れないために、受け皿に貯まった被加熱物の油脂が加熱手段により加熱され発煙するため、受け皿に水を入れる加熱調理器と比べ煙が増大するものであった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被加熱物からの油脂量が所定量より多い場合には、発煙量を減少させるように制御して調理室外への排出煙量の減少をはかるとともに、油脂量が所定量より少ない場合には、そのままの状態で調理するようにして本来の調理性能の確保をはかった加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被加熱物を通電加熱する加熱手段と、加熱手段へ通電する電力を制御する電力制御手段と、被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、電力制御手段は加熱手段へ通電する電力を減少するように制御するものである。
これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、電力制御手段が加熱手段へ通電する電力を減少することで、被加熱物の油脂が加熱手段に滴下し発煙する量を減らすことが可能となり、また、落下して貯まった被加熱物の油脂が加熱手段により加熱され発煙する量を減らすことが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は加熱手段へ通電する電力を減少しないので、本来の調理性能を確保することができる。
また、本発明の加熱調理器は、被加熱物の油を受ける受け皿を冷却する冷却手段と、冷却手段の冷却能力を制御する冷却能力制御手段とを備え、油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、冷却能力制御手段は冷却手段の冷却能力を上げるように制御するものである。
これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、冷却能力制御手段が冷却手段の冷却能力を上げることで、受け皿に貯まった被加熱物の油脂が加熱手段により加熱され発煙する量を減らすことが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は冷却手段の冷却能力を向上しないので、本来の調理性能を確保することができる。
また、本発明の加熱調理器は、被加熱物の油脂から出る煙を除去する除煙手段と、調理室内の空気を除煙手段へ送る送風手段と、送風手段の風量を制御する風量制御手段とを備え、油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、風量制御手段は送風手段の風量を減少するように制御するものである。
これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、風量制御手段が送風手段の風量を減少することで、除煙手段の除煙性能に合った煙の量を送ることが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は送風手段の風量を減少しないので、本来の調理性能を確保することができる。
本発明の加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラムは、被加熱物からの油脂量が所定量より多い場合は、調理室外への排出煙量の減少をはかり、油脂量が所定量より少ない場合には、本来の調理性能の確保をはかることができる。
第1の発明は、載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記加熱手段へ通電する電力を制御する電力制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記電力制御手段は前記加熱手段へ通電する電力を減少するように制御する加熱調理器とするものである。これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、電力制御手段が加熱手段へ通電する電力を減少することで、被加熱物の油脂が加熱手段に滴下し発煙する量を減らすことが可能となり、また、落下して貯まった被加熱物の油脂が加熱手段により加熱され発煙する量を減らすことが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は加熱手段へ通電する電力を減少しないので、本来の調理性能を確保することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、加熱手段は被加熱物の上面および下面を加熱する上面加熱手段および下面加熱手段を備え、油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、電力制御手段は下面加熱手段へ通電する電力を減少するように制御することにより、第1の発明と同様、被加熱物の油脂量が多い場合は、調理室外への排出煙量の減少をはかることができるとともに、被加熱物の油脂量が少ない場合は、本来の調理性能を確保することができる。また、被加熱物より上部にある上面加熱手段に被加熱物の油脂が付着し発煙する可能性は少なく、被加熱物の油脂量が多い場合でも上面加熱手段へ通電する電力を減少する必要がないので、上面加熱手段により調理性能を確保することができる。
第3の発明は、載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記被加熱物の油を受ける受け皿と、前記受け皿を冷却する冷却手段と、前記冷却手段の冷却能力を制御する冷却能力制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記冷却能力制御手段は前記冷却手段の冷却能力を上げるように制御する加熱調理器とするものである。これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、冷却能力制御手段が冷却手段の冷却能力を上げることで、受け皿に貯まった被加熱物の油脂が加熱手段により加熱され発煙する量を減らすことが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は冷却手段の冷却能力を向上しないので、本来の調理性能を確保することができる。
第4の発明は、載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記被加熱物の油脂から出る煙を除去する除煙手段と、調理室内の空気を除煙手段へ送る送風手段と、前記送風手段の風量を制御する風量制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記風量制御手段は前記送風手段の風量を減少するように制御する加熱調理器とするものである。これによって、被加熱物の油脂量が多い場合は、風量制御手段が送風手段の風量を減少することで、除煙手段の除煙性能に合った煙の量を送ることが可能となり、調理室外への排出煙量の減少をはかることができる。また、被加熱物の油脂量が少ない場合は送風手段の風量を減少しないので、本来の調理性能を確保することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、風量制御手段は送風手段の風量を減少するように制御するにことに代えて送風手段の風量を増大するように制御することにより、除煙手段に被加熱物の油脂量が多い場合であっても十分な除煙性能がある場合に有効であり、調理室内に煙が充満し調理性能が低下することを防ぐことが可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、油脂量検知手段は、煙の量を検知する煙検知手段であることにより、被加熱物の油脂量が多い場合は、被加熱物の油脂から出る煙も増大するため、煙の量を検知することで被加熱物の油脂量を容易に検知できる。
第7の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、油脂量検知手段は、被加熱物の油を受ける受け皿の加熱前の重量と、加熱手段が動作して所定時間経過後の受け皿の重量とを検知し、その差分を演算する重量検知手段であることにより、被加熱物の油脂量が多い場合は、受け皿に貯まる被加熱物の油脂も増大するため、受け皿の重量の差分を演算することで被加熱物の油脂量を容易に検知できる。
第8の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、油脂量検知手段は、調理室内の音量を検知する音量検知手段であることにより、被加熱物の油脂量が多い場合は、被加熱物が焼けて油脂が出る際の音量や、その油脂が加熱手段や受け皿に滴下する際の音量が増大するため、調理室内の音量を検知することによって被加熱物の油脂量を容易に検知できる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明における加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器とすることにより、フライパンや鍋などを加熱調理する電磁誘導調理器において焼き網を使う焼き魚などのメニューが調理可能となり家庭内での調理の幅を広くすることができるとともに、調理器全体としても煙や火炎のない安全で清潔なものとなる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明における加熱調理器または電磁誘導調理器の機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムとすることにより、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバなどのハードリソースを協働させて調理器の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器を示している。
図1に示すように、本実施の形態における加熱調理器は、調理対象である魚などの被加熱物101、被加熱物101を載せる載置台102、載置台102の上に載せた被加熱物101を収容する調理室103、被加熱物101を通電加熱する加熱手段104、被加熱物101の油を受ける受け皿105、加熱手段104へ通電する電力を制御する電力制御手段106、煙の量を検知することで被加熱物101の油脂量を検知する煙検知手段である油脂量検知手段107、調理室103内の煙を排気する排気筒108および加熱調理器を制御する制御手段109を備えている。
なお、載置台102には焼き網を、調理室103には金属製箱を、加熱手段104にはシーズヒータを、受け皿105には金属皿を、電力制御手段106、制御手段109にはマイクロコンピュータを、油脂量検知手段107にはイオン化式の煙センサを、排気筒108には金属製筒を用いることでこの構成を容易に実現できる。
次に、図2の動作シーケンスに基づき説明する。
ユーザは被加熱物101を載置台102に載置して、調理室103の中に入れた後、調理開始手段(図は省略)を用いて調理開始操作を行う。
制御手段109は調理開始操作を受け付けると(S101)、電力制御手段106を動作させて、PWM(Pulse Width Modulation)制御を用いて加熱手段104を電力Aで通電加熱する(S102)。ここで電力Aは被加熱物101の油脂量が多くない場合の調理に適切な電力である。
そして、S101から加熱手段104の加熱によって被加熱物101の油脂が十分滴下し発煙するまでの時間を時間Aとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Aを経過するまで電力Aで通電加熱を行う(S103)。
時間Aを経過すると、制御手段109は油脂量検知手段107を動作させて調理室103から排気筒108経由で排気される煙の量を検知する(S104)。また、被加熱物101の油脂量が多いと判断する場合の煙量Aを予め制御手段109に記憶させておき、制御手段109は検知した煙の量が煙量A以上かどうかを判断する(S105)。
煙量A以上と判断した場合は、制御手段109は電力制御手段106を動作させてPWM制御のduty比を下げ加熱手段104を電力Bで通電加熱する(S106)。ここで電力Bは加熱手段104の表面温度を低下させ、被加熱物101の油脂量が多い場合でも、被加熱物101の油脂が発煙に至らない、あるいは発煙を少量に抑えられるようになる電力であり、予め電力制御手段106/制御手段109に記憶させておく。また煙量A以下と判断した場合は、電力Aで加熱を継続する。
そして、S101から調理が終了するまでの時間を時間Bとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Bを経過するまでの間、S104〜S106を繰り返す(S107)。時間Bを経過すると制御手段109は電力制御手段106を動作させて加熱手段104への通電加熱を終了し(S108)、調理を終了する(S109)。
なお、加熱手段104は、図では被加熱物101の下面にのみ設けているが、被加熱物101の上面を加熱する上面加熱手段と、被加熱物101の下面を加熱する下面加熱手段と2つを備えるよう構成し、油脂量検知手段107が検知した油脂量が煙量Aより多い場合には電力制御手段106は加熱手段104としての下面加熱手段へ通電する電力を減少するよう構成してもよい。この場合、上面加熱手段は被加熱物より上部にあるため、被加熱物の油脂が付着し発煙する可能性は少ないので、被加熱物101の油脂量が多い場合でも通電する電力を減少する必要がないので、上面加熱手段により本来の調理性能を確保することができる。
なお、油脂量検知手段107は排気筒108内に備えた場合を示したが、調理室103内に備えるよう構成してもよい。また、S102、S106において、PWM制御の代わりに位相制御を用いて電力を制御してもよいものである。
(実施の形態2)
図3、図4は、本発明の実施の形態2における加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態では、受け皿105を冷却する冷却手段201と、冷却手段201の冷却能力を制御する冷却能力制御手段202と、調理室103内の音量を検知することで、被加熱物101の油脂量を検知する音量検知手段である油脂量検知手段203とを備えている。他の手段については実施の形態1と同一である。
なお、冷却手段201にはモーターファン、冷却能力制御手段202にはマイクロコンピュータ、油脂量検知手段203にはマイクロフォンを用いることでこの構成を容易に実現できる。
次に、図4の動作シーケンスに基づき説明する。
ユーザは被加熱物101を載置台102に載置して、調理室103の中に入れた後、調理開始手段(図は省略)を用いて調理開始操作を行う。
制御手段109は調理開始操作を受け付けると(S201)、電力制御手段106を動作させて加熱手段104を通電加熱する(S202)。同時に冷却能力制御手段202を動作させて、PWM制御を用いて冷却手段201に電力Aで通電し受け皿105の冷却を開始する(S203)。ここで電力Aは被加熱物101の油脂量が多くない場合の調理に適切な電力である。
そして、S201から加熱手段104の加熱によって被加熱物101の油脂が十分滴下し発煙するまでの時間を時間Aとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Aを経過するまで通電加熱を行う(S204)。
時間Aを経過すると、制御手段109は油脂量検知手段203を動作させて調理室103内の音量を検知する(S205)。また、被加熱物101の油脂量が多いと判断する場合の音量Aを予め制御手段109に記憶させておき、制御手段109は検知した音量が音量A以上かどうかを判断する(S206)。
音量A以上と判断した場合は、制御手段109は冷却能力制御手段202を動作させてPWM制御のduty比を上げ電力Bで通電し受け皿105の冷却能力を上げる(S207)。ここで電力Bは冷却手段201が受け皿105の冷却能力を向上し、被加熱物101の油脂量が多い場合でも、受け皿105に貯まった被加熱物101の油脂が発煙に至らない、あるいは発煙を少量に抑えられるようになる電力であり、予め冷却能力制御手段202/制御手段109に記憶させておく。また音量A以下と判断した場合は、電力Aで冷却を継続する。
そして、S201から調理が終了するまでの時間を時間Bとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Bを経過するまでの間、S205〜S207を繰り返す(S208)。時間Bを経過すると制御手段109は電力制御手段106を動作させて加熱手段104への通電加熱を終了し(S209)、同時に冷却能力制御手段202を動作させて冷却手段201への通電を終了し(S210)、調理を終了する(S211)。
なお、S203では冷却能力制御手段202は冷却手段201に通電(冷却)せず、S207で始めて通電するよう構成しても構わない。
なお、S203、S207において、PWM制御の代わりに位相制御を用いて電力を制御してもよい。
なお、加熱前の調理室103の音量と加熱手段104が動作して所定時間経過後の調理室103の音量を検知し差分を演算するよう構成してもよい。これによって相対的に音量を検知することで調理室103外の騒音が大きい場合であっても被加熱物101の油脂量を容易に検知できる。
(実施の形態3)
図5、図6は、本発明の実施の形態3における加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態では、被加熱物101の油脂から出る煙を除去する排気筒108内の触媒を有する除煙手段301、調理室103内の空気を除煙手段301へ送る送風手段302、送風手段302の風量を制御する風量制御手段303、加熱前の受け皿105の重量と加熱手段104が動作して時間A経過後の受け皿105の重量を検知し差分を演算する重量検知手段である油脂量検知手段304とを備えている。他の手段については実施の形態1と同一である。
次に、図6の動作シーケンスに基づき説明する。
ユーザは被加熱物101を載置台102の上に載置して、調理室103の中に入れた後、調理開始手段(図は省略)を用いて調理開始操作を行う。
制御手段109は調理開始操作を受け付けると(S301)、油脂量検知手段304を動作させて受け皿105の重量を検知する(S302)。その後に制御手段109は電力制御手段106を動作させて加熱手段104を通電加熱する(S303)。同時に制御手段109は風量制御手段303を動作させてPWM制御を用いて送風手段302に電力Aで通電し調理室103内の空気を除煙手段301へ送る(S304)。ここで電力Aは被加熱物101の油脂量が多くない場合の調理に適切な電力である。
そして、S301から加熱手段104の加熱によって被加熱物101の油脂が十分滴下し発煙するまでの時間を時間Aとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Aを経過するまで通電加熱を行う(S305)。
時間Aを経過すると、制御手段109は油脂量検知手段203を動作させて受け皿105の重量を検知し(S306)、S302で検知した重量との差を演算する(S307)。また、被加熱物101の油脂量が多いと判断する場合の重量差Aを予め制御手段109に記憶させておき、制御手段109は演算結果が重量差A以上かどうかを判断する(S308)。
重量差A以上と判断した場合は、制御手段109は風量制御手段303を動作させてPWM制御のduty比を上げ送風手段302に電力Bで通電し調理室103内の空気を除煙手段301へ送る(S309)。ここで電力Bは被加熱物101の油脂量が多い場合に、除煙手段301の除煙性能に合うよう風量を絞って煙を送る電力であり、予め風量制御手段303/制御手段109に記憶させておく。また、重量差A以下と判断した場合は、電力Aで送風を継続する。
そして、S301から調理が終了するまでの時間を時間Bとして予め制御手段109に記憶させておき、時間Bを経過するまでの間、S306〜S309を繰り返す(S310)。時間Bを経過すると制御手段109は電力制御手段106を動作させて加熱手段104への通電加熱を終了し(S311)、同時に制御手段109は風量制御手段303を動作させて送風手段302への通電を終了し(S312)、調理を終了する(S313)。
なお、除煙手段301に被加熱物101の油脂量が多い場合であっても十分な除煙性能がある場合、S309において電力Bを被加熱物101の油脂量が多い場合に、風量を増大させて、調理室103内に煙が充満し調理性能が低下することを防ぐことが可能な電力となるよう構成してもよい。また、S304、S309において、PWM制御の代わりに位相制御を用いて電力を制御してもよい。
なお、上記した各実施の形態1〜3における加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器とすることにより、フライパンや鍋などを加熱調理する電磁誘導調理器において焼き網を使う焼き魚などのメニューが調理可能となり家庭内での調理の幅を広くすることができるとともに、調理器全体としても煙や火炎のない安全で清潔なものとなる。
また、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイクロコンピュータ)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラムは、被加熱物からの油脂量が所定量より多い場合は、調理室外への排出煙量の減少をはかり、油脂量が所定量より少ない場合には、本来の調理性能の確保をはかることができるので、秋刀魚や鶏腿肉などの油脂量の多い被加熱物を加熱調理する際に特に有効であり、電磁誘導調理器の他にも、電子レンジ、オーブンレンジ、オーブン、ロースタ、グリラーなどにも適用可能である。
本発明の実施の形態1における加熱調理器を示す構成図 同加熱調理器の動作シーケンスを示す図 本発明の実施の形態2における加熱調理器を示す構成図 同加熱調理器の動作シーケンスを示す図 本発明の実施の形態3における加熱調理器を示す構成図 同加熱調理器の動作シーケンスを示す図
符号の説明
101 被加熱物
102 載置台
103 調理室
104 加熱手段
105 受け皿
106 電力制御手段
107、203、304 油脂量検知手段
201 冷却手段
202 冷却能力制御手段
301 除煙手段
302 送風手段
303 風量制御手段

Claims (10)

  1. 載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記加熱手段へ通電する電力を制御する電力制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記電力制御手段は前記加熱手段へ通電する電力を減少するように制御する加熱調理器。
  2. 加熱手段は被加熱物の上面および下面を加熱する上面加熱手段および下面加熱手段を備え、油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、電力制御手段は下面加熱手段へ通電する電力を減少するように制御する請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記被加熱物の油を受ける受け皿と、前記受け皿を冷却する冷却手段と、前記冷却手段の冷却能力を制御する冷却能力制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記冷却能力制御手段は前記冷却手段の冷却能力を上げるように制御する加熱調理器。
  4. 載置台の上に載せた被加熱物を収容する調理室と、前記被加熱物を通電加熱する加熱手段と、前記被加熱物の油脂から出る煙を除去する除煙手段と、調理室内の空気を除煙手段へ送る送風手段と、前記送風手段の風量を制御する風量制御手段と、前記被加熱物の油脂量を検知する油脂量検知手段とを備え、前記油脂量検知手段が検知した油脂量が所定量より多い場合には、前記風量制御手段は前記送風手段の風量を減少するように制御する加熱調理器。
  5. 風量制御手段は送風手段の風量を減少するように制御するにことに代えて送風手段の風量を増大するように制御する請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 油脂量検知手段は、煙の量を検知する煙検知手段である請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 油脂量検知手段は、被加熱物の油を受ける受け皿の加熱前の重量と、加熱手段が動作して所定時間経過後の受け皿の重量とを検知し、その差分を演算する重量検知手段である請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 油脂量検知手段は、調理室内の音量を検知する音量検知手段である請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器。
  10. 請求項1〜9のいずれかに1項に記載の加熱調理器または電磁誘導調理器の機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2007033169A 2007-02-14 2007-02-14 加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラム Pending JP2008196788A (ja)

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