JP2009284926A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理器において調理物の加熱むらを防止し美味しく調理すること。
【解決手段】調理物を上方および下方から加熱する手段として、調理物に最適化された加熱空気とするため、調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができるとともに、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ安全で使いやすい加熱調理器を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的な食材等の調理物の加熱調理を最適に行うための手段を有した加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、グリル皿内の底面と焼き油誘導用遮蔽版とのスペースを狭くして、そのスペース内の酸素量を少なくすることで、グリル皿内に溜まった焼き油が発火しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された従来の加熱調理器を示すものである。図3に示すように、従来の加熱調理器41は、本体31の前面左部に設けられたグリル加熱部で、魚等の調理物32を焼くグリル庫33を有している。36は調理物32を載置する焼き網で、前面端部より下ヒータ37を巻き込むようにL状の支持脚38を形成し、この支持脚38をグリル皿34の内底面に載置してグリル皿34と一体に前後にスライドするものである。39は上ヒータで、シーズヒータで構成され、グリル庫33の上部側面に固定されている。下ヒータ37は、同じくシーズヒータで構成され、焼き網36の下面に位置するようにグリル庫33の側面に固定されている。35は焼き油誘導用遮熱板で、グリル皿34の内底面と隙間を保持してグリル皿34を覆うとともに、調理物32から出る焼き油40をグリル皿34へ直接落下させないように波状に形成して傾斜面を有し、その傾斜面の上部と下部に複数個の穴を有している。
以上の構成において、グリル調理の際、調理物32は上、下ヒータ37、39により加熱され、この加熱中、焼き網36の上で焼かれた魚等の調理物32から出る油脂分、即ち焼き油40を焼き網36の間より落下させる。そして、この焼き油40は焼き油誘導遮熱板35に落下し、焼き油誘導遮熱板35の複数個の穴よりグリル皿34へ流れ落ちる。グリル皿34へ落ちた焼き油40は、グリル皿34全体に広がることにより、下ヒータ37から見て、焼き油誘導遮熱板35に覆われている状態となり、下ヒータ37の放射熱は、調理物32の下部でグリル皿34を覆う焼き油誘導遮熱板35によってさえぎられ、焼き油40は、温度上昇による加熱が防止される。
特開2003−265328号公報
しかしながら、前記従来の構成では、食材等の調理物から流れ出る焼き油などが直接下ヒータに滴下して発生する発火を防止することは可能であるが、そのような構成では調理性能と安全性の両立を図ることは困難である。すなわち、遮熱板によって下ヒータからの輻射熱が低減し上ヒータからの輻射熱との熱量バランスが悪く、調理物を上下から均一に加熱することが困難であるという課題を有していた。また、下ヒータの温度が非常に高温になれば、グリル庫内の酸素濃度が比較的低くても下ヒータに焼き油が滴下した際に発火すると考えられ、焼き油誘導用遮熱板には複数個の孔が設けられていることから従来の加熱装置と比較してグリル庫内の酸素濃度が発火しない濃度まで低下することはできないと考えられる。そして、下ヒータに焼き油が滴下した際に発火し、それが油誘導用遮熱板に落ちて発火が継続する可能性もある。また、使用者は毎回、焼き網とグリル皿に加えて油誘導用遮熱板の掃除を強いられる。更に、調理物に油煙の臭いが吸着され調理性能が悪くなってしまうという課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、上下ヒータを無くして加熱室から調理室
に熱を送り込み、循環することによって調理物を加熱して調理を行うことができ、調理性能に優れ、安全で使いやすい加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、受け皿を備えた焼き網上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理室の上部または側面の一部に設けた排気口と、前記調理室の側面の一部に設けた気体吸気口と気体吹出口が同一面にある加熱室を備え、前記調理室内の調理物を加熱するものである。
これによって、調理物の加熱手段を加熱室からの気体とすることで、調理物を収容する空間を十分に確保しながら加熱むらを低減し、調理性能を向上させることができ、発火や発煙を抑制することが可能となる。すなわち、下部にシーズヒータなどの加熱手段を設ける必要がないため、調理物下部の空間を必要以上に大きくすることなく、調理物を収容する高さ方向の空間を大きく確保することができる。また、加熱空気の流速、流量、温度、吹き出し角度などを調理物に応じて最適化することにより、従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することが可能となる。また、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ、なおかつ安全で使いやすく、高さの大きい調理物も容易に調理可能な加熱調理器となる。
本発明の加熱調理器は、調理物を上方および下方から加熱する手段として、調理物に最適化された加熱空気とするため、調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができるとともに、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ安全で使いやすい加熱調理器とすることができる。
第1の発明は、受け皿を備えた焼き網上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理室の上部または側面の一部に設けた排気口と、前記調理室の側面の一部に設けた気体吸気口と気体吹出口が同一面にある加熱室を備え、前記調理室内の調理物を加熱する加熱調理器とすることにより、調理物を加熱する手段を加熱室から吹き出す加熱空気とすることで、調理物を収容する空間を十分に確保しながら加熱むらや乾燥を低減し調理性能を向上させることができ、発火や発煙を抑制することができる。調理室の上部及び下部にシーズヒータなどの加熱手段を設ける必要がないため、調理物下部の空間を必要以上に大きくすることなく、調理物を収容する高さ方向の空間を大きく確保することができる。また、加熱空気の流速、流量、温度、吹き出し角度などを調理物に応じて最適化することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができる。また、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ、安全で使いやすく、高さの大きい調理物も容易に調理可能な加熱調理器とすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の加熱室を加熱するための加熱手段と、気体を移動するための通風手段とした加熱調理器とすることにより、調理物を加熱する手段を通風手段によって加熱室から吹き出す加熱空気を調理物に直接吹き当てることができるため、調理物を収容する空間を十分に確保しながら、加熱むらや乾燥を低減し調理性能を向上させることができ、発火や発煙を抑制することができる。また、加熱空気の流速、流量などを通風手段によって適宜変更することができ、また温度、吹き出し角度などを調理物に応じて
最適化することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理が可能な加熱調理器とすることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の加熱手段を円形に加工したヒータで構成した加熱調理器とすることにより、調理物を加熱する手段を通風手段によって加熱室から吹き出す加熱空気を円形に加工したヒータで加熱することによって、調理物に直接吹き当てることができるため、調理物を収容する空間を十分に確保しながら加熱むらや乾燥を低減し調理性能を向上させることができ、発火や発煙を抑制することができる。また、加熱空気の流速、流量などを通風手段によって適宜変更することができ、また温度、吹き出し角度などを円形に加工したヒータによって調理物に応じて最適化することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理が可能な加熱調理器とすることができる。
第4の発明は、特に、第2の発明の加熱手段を円形のヒータとし、通風手段を円形のファンとし、前記通風手段の回転軸を吸入方向と平行に配置し、前記加熱手段を前記通風手段の回転軸を中心とした前記送風手段の外周に配置し、気体吸気口から吸入された気体を吸入方向に対し遠心方向へ放射状に前記加熱手段に向けて流れる構成とし、気体吸気口から吸入された気体は前記通風手段を通過した後、前記加熱手段で加熱され気体吹出口から排出される構成とした加熱調理器とすることにより、吸入空気を加熱手段によって効率よく加熱し高温に加熱された空気を吹き出し口から調理室に導くことができる。吸入空気は送風手段によりほぼ均一の流速で遠心方向に導かれ、送風手段の外周に配置された加熱手段に均一の流速で導かれるため、吸入空気はほぼ均一の温度に熱せられることによって、熱ロスが少なく効率よく空気加熱することが可能な加熱調理器とすることができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明のヒータをシーズヒータとした加熱調理器とすることにより、吸入空気を効率よく高温に加熱し吹き出し口から調理室に導くことができる。吸入空気は送風手段によりヒータに導かれ、ヒータがシーズヒータであればヒータの熱を効率的に空気に伝えることができるため、熱ロスが少なく効率よく空気加熱することが可能な加熱調理器とすることができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の加熱室温度を300℃以上500℃以下とした加熱調理器とすることにより、加熱室内の温度を適正な温度で制御することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができる。また、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ、安全で使いやすく、高さの大きい調理物も容易に調理可能な加熱調理器とすることができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の気体吹出口から排出される気体の風量を0.01m/s以上0.1m/s以下とした加熱調理器とすることにより、気体吹出口から排出される風量を適正な風量で制御することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物下部の加熱むらを無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができる。また、調理物下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物から滴下する油などが発火、発煙することがないため、調理性能に優れ、安全で使いやすく、高さの大きい調理物も容易に調理可能な加熱調理器とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の構成図を示すものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器のa−a断面図を示すものである。
図1において、本発明の加熱調理器7は、受け皿4を備えた焼き網2上に載せた調理物3を収容する調理室1と、調理室1の上部に排気口5を設け、排気口5から調理室1の上方を通る排気通路6とからなり、調理室1とは別に加熱室11を設けた構成としている。
調理室3とは別に設けられる加熱室11は、加熱室11内の空気を加熱する加熱手段12(本実施の形態では、空気を高温に加熱するのに効率が高いシーズヒータを円形状に加工したもので構成されているが、加熱手段12は、加熱室11内の空気を所定温度(例えば約300℃以上)に加熱できるものであればよい)と、加熱手段12が加熱した空気を調理室1内へ送り込む通風手段13とからなり、調理室1と加熱室11は気体吸気口14と気体吹出口15により連通接続されている。図2に示すように、加熱手段12は通風手段13の外周に配置され、通風手段13によって加熱手段12に対しほぼ均一の流速で遠心方向に導かれるように構成されている。よって、通風手段13を動作させると、通風手段13は、気体吸気口14を介して調理室1内の空気を吸い込み、加熱手段12および気体吹出口14を介して加熱室11内の空気を調理室1内へ送り込むことができる。調理室1内の上部には調理室1内と連通する排気口5が設けられ、外部と連通する排気通路6が設けられている。また、加熱室11内には、加熱室11内の空気の温度を測定する温度検知手段16が設けられている。本実施の形態1では温度検知手段16は、Kタイプの熱伝対をセラミックスなどの絶縁材で電気的に絶縁されたものを、ステンレスなどの金属により被覆したものを用いた。加熱手段12及び通風手段13は温度検知手段16で計測された温度にしたがって図示しない制御手段の調理工程プログラムによって制御される。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、加熱調理器で調理を行う際、使用者が取っ手を引き出すと、それと連動して焼き網2、受け皿4が調理室1からスライドして引き出される。そこで焼き網2に魚等の調理物3を載せ、取っ手を押し、スライドさせて調理室1内に収納する。その後、図示しない操作部を操作することにより、調理物3を加熱する調理工程が開始する。調理工程が開始すると、図示しない制御手段が加熱手段12のみに通電する予熱工程が行われる。この工程では、加熱手段12のみが通電されるので、加熱室11内の空気が加熱手段12により加熱され、加熱室11内の空気温度は加熱時間に応じて高くなる。
そして、加熱室11内の空気温度が予熱所定温度Taになると、加熱工程が開始する。この工程では、制御手段は通風手段13にも通電する。加熱手段12は通電され続けるため、調理物3は対流加熱される。
通風手段13によって調理室1内の空気は気体吸気口14を介して吸い込まれ、加熱室11の加熱手段12へ送風されるので、調理物3に対し加熱室11内で加熱された高温の空気が気体吹出口15を介して供給される。吸入空気は通風手段13によりほぼ均一の流速で遠心方向に導かれ、通風手段13の外周に配置された加熱手段12に均一の流速で導かれるため、吸入空気はほぼ均一の温度に熱せられる。よって、熱ロスが少なく効率よく空気加熱することができる。
よって、加熱室11からの対流加熱により、調理物3の表面温度T1は、加熱工程が開
始すると、たんぱく質成分が変性して凝固する凝固温度Tb(例えば62℃)近傍まで急激に上昇することになる。
調理工程の時間が所定時間t1になるまで、または、調理室1または加熱室11内の空気温度T2が調理所定温度Tcになるまで、調理工程が行われると、制御手段は加熱手段12、通風手段13への通電を終了し、調理工程を終了する。そして、使用者は、取っ手を調理室1から引き出すことにより、加熱調理された調理物3を取り出すことができる。
なお、加熱室11内の空気温度T2は温度検知手段16で検知するものであり、予熱工程や加熱工程および調理工程の経過時間は制御手段に接続された図示しないタイマーでカウントするものである。
このように本実施の形態によれば、予熱工程において、制御手段が加熱手段12に通電することにより、加熱室11内の空気温度T2が予熱所定温度Taになるまで加熱室11内の空気が加熱される一方で、制御手段は、通風手段13に通電しないので、加熱室11内で加熱された空気は調理室1内に供給されない。そのため、予熱工程では、調理室1内にある調理物3は加熱手段12や、加熱手段12により加熱された加熱室11内の空気により加熱されないようにすることができる。もちろん予熱工程を0にして加熱を行うことも可能である。
そして、予熱工程終了後に行われる加熱工程の開始とともに、制御手段が通風手段13にも通電することにより、通風手段13は調理室1内の空気を気体吸気口14から吸い込み、加熱室11の加熱手段12へ送風するとともに、加熱室11内で加熱された空気を気体吹出口15から調理室1内の調理物3へ向けて送風するので、調理物3の表面は、高温の空気と接触することで対流加熱される。
以上の加熱調理器とすることにより、上部及び下部にシーズヒータなどの加熱手段を設ける必要がないため、調理物3上部と下部の空間を必要以上に大きくすることなく、調理物3を収容する高さ方向の空間を大きく確保することができる。また、加熱空気の流速、流量、温度、などを調理物3に応じて最適化することにより、乾燥を抑えながら従来は困難であった調理物3下部の加熱むらをほぼ無くすことができ、調理物3の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することが可能となる。また、調理物3下部に高温の発熱体が存在しないことで、調理物3から滴下する油などが発火、発煙することがない。
よって、調理性能に優れ、安全で使いやすく、高さの大きい調理物も容易に調理可能な加熱調理器となる。
また、調理工程が所定時間経過し、調理物3の表面部(本実施の形態ではサンマなどの魚)の温度が180℃以上になってくると、表面部に焼き色が着いてくるが、このときに気体吹出口15からの加熱空気の流量や流速を抑制することで、表面部の過加熱や乾燥による調理性能の低下を効果的に抑制することができる。
また、調理物3の表面部(本実施の形態ではサンマなどの魚)の温度が180℃以上にするためには、加熱室温度を300℃以上にする必要がある。このときに調理物3の表面に焼き色が着いてくるため、調理時間の目安とすることができる。加熱室温度が500℃を超えると、調理物3の表面部の温度が上がりすぎるため、すぐに焦げてしまう。よって加熱室温度を300℃以上500℃以下にすれば、調理物3の表面部に適切な焼き色を着けることができる。
また、気体吹出口15からの加熱空気により調理物3を加熱し続けると、調理物3の表
面部の温度は上昇し続け、調理物3の表面部の温度が180℃を越え、さらに温度上昇していくにしたがって、表面が焦げてしまう。そこで、調理物3の表面部の温度が180℃に到達した調理時間に、気体吹出口15からの加熱空気の風量を0.1m/sとすることで、調理物表面の温度を下げることができる。さらに、調理物3の表面部の温度が下がりすぎた場合は、気体吹出口15からの加熱空気の風量を0.01m/sとすることで、調理物表面の温度を上げることができる。つまり気体吹出口15からの加熱空気の風量を0.01m/s以上を0.1m/s以下で制御することによって、調理物3の表面部を適正な温度に保つことで、適切な焼き色を着けることができる。
なお、本実施の形態の加熱調理器を電磁誘導加熱式調理器に搭載してもよい。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、調理物を下方から加熱する手段を調理物に最適化された加熱空気とする構成をとっており、調理物下部の加熱むらをほぼ無くすことができ、調理物の表面を焼きすぎることなく均一温度で加熱調理することができ、調理性能に優れ、焼き油が滴下した際に発火の危険性がなく安全で使いやすいものである。このような構成であれば、特に調理器の方式に関係なくロースタや電子レンジ、オーブンレンジ、オーブンあるいはグリラーなどの加熱調理機器に適用することができ、また大型の調理器にも適用することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の構成を示す構成図 本発明の実施の形態1における加熱調理器のa−a断面図 従来の加熱調理器の構成を示す構成図
符号の説明
1 調理室
2 焼き網
3 調理物
4 受け皿
5 排気口
6 排気通路
7 加熱調理器
11 加熱室
12、21 加熱手段
13、22 通風手段
14 気体吸気口
15 気体吹出口
16 温度検知手段

Claims (7)

  1. 受け皿を備えた焼き網上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理室の上部または側面の一部に設けた排気口と、前記調理室の側面の一部に設けた気体吸気口と気体吹出口が同一面にある加熱室を備え、前記調理室内の調理物を加熱する加熱調理器。
  2. 加熱室は気体を加熱するための加熱手段と、気体を移動するための通風手段で構成した請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 加熱手段は円形に加工したヒータで構成した請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 加熱手段は円形のヒータとし、通風手段は円形のファンとし、前記通風手段の回転軸は吸入方向と平行に配置し、前記加熱手段は前記通風手段の回転軸を中心とした前記送風手段の外周に配置し、気体吸気口から吸入された気体を吸入方向に対し遠心方向へ放射状に前記加熱手段に向けて流れる構成とし、気体吸気口から吸入された気体は前記通風手段を通過した後、前記加熱手段で加熱され、気体吹出口から排出される構成とした請求項2に記載の加熱調理器。
  5. ヒータはシーズヒータで構成した請求項3または4に記載の加熱調理器。
  6. 加熱室温度は300℃以上500℃以下とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 気体吹出口から排出される気体の風量は0.01m/s以上0.1m/s以下とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013257119A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
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