JP4967577B2 - 加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器 - Google Patents

加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器 Download PDF

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Description

本発明は、一般家庭で魚、肉などの被調理物を加熱調理する加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、調理室内において、焼き網上の魚、肉などの被調理物を上下に設けた加熱手段で加熱調理するものであり、被調理物から落下する油などは下方の受皿で受けるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、図16に示すように、加熱調理器1は、調理室2内に、主に放射熱により被調理物3を下方から加熱調理する加熱手段4と、主に放射熱により被調理物3を上方から加熱調理する加熱手段5とを備えるとともに、被調理物3を載置する焼き網6および焼き網6の下方に配置されて焼き網6と、加熱調理時に被調理物3から落下する油Aなどを受ける受皿7を収納する。また、扉8は、調理室2の前面開口部を覆うとともに、被調理物3を出し入れするために矢印方向に開閉自在となっている。
次に、被調理物3を調理する方法を説明する。まず、使用者は焼き網6に被調理物3を載せて焼き網6を受皿7に収納し、扉8の閉成動作に連動させて受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
調理工程が開始すると、調理室2内にある加熱手段4、5が通電される。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、加熱手段4は被調理物3の下方に、加熱手段5は被調理物3の上方に配置されるので、被調理物3は、主に加熱手段4、5の上下からの放射熱により加熱されることになる。こうして、加熱手段4、5が所定時間通電されることにより、油A、油煙Uを発生しながら被調理物3は加熱調理される。
特開2006−107807号公報
しかしながら、前記従来の構成では、以下のような課題がある。
調理工程中に、少なくとも加熱手段4の温度Tkoは、図17に示すように、高温状態(例えば、加熱手段4がシーズヒータで構成されている場合はTa=600〜700℃)になる。一方、被調理物3がさんまや鶏のもも肉など、油分を多く含む食材の場合は、調理工程中に被調理物3の表面が加熱されることにより、図18に示すように、被調理物3の内部から油Aが流れ出して、調理工程において約600〜700℃もの高温状態にある加熱手段4に滴下することがある。
図19は、加熱手段4の温度を横軸に、加熱手段4に滴下する油Aの温度を縦軸にして、加熱手段4の温度が何℃のときに、何℃の油Aが滴下すると油Aが発火するかの境界線Bを示した。図19より、加熱手段4の温度が550℃以上になっている状態に油Aが滴下すると、油Aの温度が室温の19℃ぐらいであっても、油Aは図18に示すように、発火してしまう。そして、加熱手段4に滴下した油Aが発火すると、炎Hが発生して被調理物3を焦がしてしまい、調理性能が低下するという課題があった。
なお、受皿7に水がある場合は、炎Hが発生して受皿7に移動しても、受皿7内の水により炎Hは消火されるが、使用者が受皿7に水を入れ忘れた場合は、炎Hが消火せずに、逆に受皿7内に溜まっている油Aに引火して連続した発火が生じる可能性がある。この場合は、被調理物3をより焦がしてしまって、調理性能がより低下する課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減するようにした加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を少なくとも下方から加熱する加熱手段と、前記被調理物から流出する油の温度を検知する油温度検知手段と、前記加熱手段の温度が加熱手段所定温度以下になるように前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記油温度検知手段の検知温度から前記加熱手段所定温度を、前記被調理物から流出する油が発火しない温度に設定するものである。
これによって、制御手段は、油温度検知手段を介して加熱手段に滴下する油の温度を検知し、加熱手段の温度を常に油が発火する温度より低い温度で制御することができるので、被調理物から出てくる油が加熱手段に滴下しても、油は発火しないことになる。したがって、油が発火したことにより被調理物が焦げたりすることを防止することができるので、被調理物の調理性能が低下するのを低減することができる。
本発明の加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器は、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができる。
第1の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を少なくとも下方から加熱する加熱手段と、前記被調理物から流出する油の温度を検知する油温度検知手段と、前記加熱手段の温度が加熱手段所定温度以下になるように前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記油温度検知手段の検知温度から前記加熱手段所定温度を、前記被調理物から流出する油が発火しない温度に設定する加熱調理器とするものである。これにより、制御手段は、油温度検知手段を介して加熱手段に滴下する油の温度を検知し、加熱手段の温度を常に油が発火する温度より低い温度で制御することができるので、被調理物から出てくる油が加熱手段に滴下しても、油は発火しないことになる。したがって、油が発火したことにより被調理物が焦げたりすることを防止することができるので、被調理物の調理性能が低下するのを低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、油温度検知手段は調理室の後側に配置されたことにより、油温度検知手段は、被調理物から加熱手段および受皿に滴下する油の中でも、高い部分の油の温度を検知することになる。すなわち、調理室内の空気は使用者に不快感を与えないように調理室の後側から排気されるので、調理室内の空気の流れは調理室の前側から後側になる。そして、調理室内に加熱手段が配置されているので、調理室内の温度は前側よりも後側が高くなり、被調理物も前側よりも後側の方が加熱されやすく温度が上昇しやすい。それゆえ、被調理物から流出する油の温度も調理室の前側よりも後側の方が高くなるので、油温度検知手段は、被調理物から加熱手段および受皿に滴下する油の中でも、高い部分の油の温度を検知することになり、加熱手段の温度を被調理物から出てくる油が加熱手段に滴下しても、油が発火しない温度により確実にすることができる。したがって、油が加熱手段に滴下して発火するのをより防止することができる。
以上より、油が発火したことにより被調理物が焦げたりすることをより防止することができ、被調理物の調理性能が低下するのをより低減することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、油温度検知手段に代えて調理室内の温度を検知する調理室内温度検知手段を備え、制御手段は、前記調理室内温度検知手段から加熱手段所定温度を設定することにより、滴下する油の温度と調理室内の温度には相関関係があるので、調理室内温度検知手段が検知する温度から油の温度を推定することができる。それゆえ、油温度検知手段に被調理物から流出する油が常に当たるように油温度検知手段の平面面積を大きくするか、被調理物の焼き網上での置き場所を限定しなければならないといったことを解消することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、制御手段は、加熱手段への通電をON−OFF時間制御することにより、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、制御手段は、加熱手段の温度が加熱手段所定温度に到達すると、ON−OFF時間制御で加熱手段を制御することにより、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明において、制御手段は、加熱手段の温度が加熱手段所定温度に到達すると、加熱手段を位相制御することにより、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができるとともに、被調理物に多くの熱量を与えることができ、効率的に調理性能を向上させたり、調理時間を短縮したりすることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、受皿の温度を検知する受皿温度検知手段を備え、制御手段は、受皿温度検知手段が検知する温度が受皿所定温度以下になるように加熱手段を制御することにより、加熱手段に油が滴下して発火し、その炎が受皿内に移っても、受皿内の油は発火しない温度になるように受皿所定温度を設定されているため、受皿に水を入れずに調理する水無の加熱調理器の場合や、受皿に水を入れる加熱調理器で使用者が受皿に水を入れ忘れて調理をしてしまった場合でも、万が一、加熱手段に滴下する油が発火して、そのまま受皿内に溜まっている油に移っても、受皿内の油が発火することを防止することができる。したがって、受皿に水がなくても、受皿内に溜まっている油が発火することを防止することができ、安全で且つ受皿内に溜まっている油が発火してその炎が被調理物をより焦がしてしまって調理性能がより低下するのを低減することができる。
第8の発明は、特に、第7の発明において、受皿所定温度は、受皿の温度が300℃のときに受皿温度検知手段が検知する温度と略同等であることにより、受皿内の油の温度が300℃以下になるように制御手段が加熱手段を制御するので、受皿の温度は300℃を越えることがない。それゆえ、受皿にフッ素塗装をすることができるので、調理工程後、使用者は、受皿のお手入れを容易に行うことができ、加熱調理器の使い勝手を向上させることができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第二の加熱手段を備えたことにより、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができることに加えて、油煙の低減が効果的に行えるものである。
第10の発明は、特に、第9の発明において、被調理物を上方から加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段が第二の加熱手段を兼用したことにより、発火の防止、調理性能の低下の低減、および油煙の低減が簡易な構成で効果的に行えるものである。
第11の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明における加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器とすることで、電磁誘導で加熱する部分も加熱調理器部分も炎が発生しない構成とすることができるので、安全な調理器を提案することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1〜図15は、本発明の実施の形態における加熱調理器を示すものである。
図1において、加熱調理器1は、所定の位置に収納された被調理物3を加熱して調理する調理室2を備えている。調理室2は、主に放射熱により被調理物3を下方から加熱する加熱手段4と、主に放射熱により被調理物3を上方から加熱する加熱手段5を有している。
被調理物3を載置する焼き網6と、焼き網6の下方に配置されて焼き網6を収納し、且つ被調理物3から発生して落下する油Aなどを受ける受皿7は、共に調理室2内の所定の位置に収納される。また、受皿7は、扉8の矢印に示す開閉動作と連動するようになっており、受皿7が調理室2内に収納されると、扉8が調理室2の前面開口部を覆うように構成されている。
加熱調理器1外の空気を調理室2内に供給する吸気口1aは、調理室2内の上面部2bと接続され、且つ調理室2内の空気を外部に排出する排気経路9よりも下方に配置されている。そのため、調理工程中の調理室2内の空気や、調理工程中に魚などの被調理物3から発生する油煙Uおよび被調理物3から流れ出た油Aが加熱手段4に滴下して発生する油煙Uなどは、高温であり黒塗矢印のように上昇していくので、排気経路9から排出されていくとともに、加熱調理器1外の空気が吸気口1aから調理室2内に供給されていく。
油煙Uを除去して外部に排出される油煙Uの量を低減する油煙量低減手段10は、図2および図3に示すように、主に、シリカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で作られており、略円形形状であったり、略長方形や略正方形などの多角形形状であったりする。そして、油煙量低減手段10は、油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する触媒11(主に触媒11は白金PtやパラジウムPdなどから構成されている)を有しており、調理室2と排気経路9との接続部近傍または排気経路9内に配置されている。
また、油煙量低減手段10は、油煙Uが調理室2内に滞留しない程度の開口面積を有する孔12を備えた構成になっている(例えば、油煙量低減手段10は、図3に示すように、直径が100mmの略円形の大きさで、且つ油煙量低減手段10が配置される排気経路9部分断面積の50%以上の開口面積を持つ格子状の孔12を持つなど)。
そして、図2に示すように、油煙量低減手段10に設けられた多くの格子状の孔12部分に触媒11を配置しており、油煙Uが格子状の孔12を通過するときに触媒11と接触するようになっている。その結果、油煙Uは触媒11により水蒸気と二酸化炭素に分解される。
なお、排気経路9は、調理室2の左右側面部や背面部と接続されてもよいが、調理室2内の空気を強制的に排出する送風手段を設けず、調理室2内の空気の自然な流れで調理室2内の空気を排気経路9から排出させる構成の場合は、調理室2内で加熱された空気や油煙Uは、上昇気流により調理室2の上面部2bへ移動するので、図1に示すように、排気経路9を調理室2の上面部2bと接続させることにより、油煙Uを調理室2から加熱調理器1外へ効率的に排出することができる。そして油煙Uは、排気経路9内または排気経路9の調理室2との接続部近傍に配置された油煙量低減手段10により、効率的に水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。なお、油煙量低減手段10は、排気経路9近傍の調理室2内に配置されてもよい。
また、図4に示すように、調理室2内の空気を強制的に排出する送風手段16を設けてもよい。この場合は、油煙量低減手段10の開口面積が、油煙Uが調理室2内に滞留してしまう程度であっても(例えば、油煙量低減手段10は、直径が100mmの略円形の大きさで、且つ開口面積は油煙量低減手段10が配置される排気経路9部分の断面積の約40%である場合など)、調理室2内の空気を送風手段16が強制的に排出する。
油煙量低減手段10を加熱する第二の加熱手段13は、油煙量低減手段10と調理室2との間に配置され、少なくとも加熱手段4または加熱手段5が被加熱物3を加熱して調理している間は通電されて、油煙量低減手段10を加熱するものである。また、加熱手段4および加熱手段5は、制御手段14により制御される。
油温度検知手段15は、調理工程中に被調理物3から出てくる油Aの温度を検知するものである。そして、調理室2の後側(扉8と反対側)に配置されている。
次に、上記構成による加熱調理器1の動作を説明する。
使用者がまず焼き網6に被調理物3を載せ、その焼き網6を受皿7に収納し、扉8の閉成動作と連動させて受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
調理工程が開始すると、制御手段14は調理室2内にある加熱手段4および加熱手段5に通電する。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、加熱手段4は被調理物3の下方に、また加熱手段5は被調理物3の上方にそれぞれ配置されるので、加熱手段4および加熱手段5が通電されることにより、被調理物3は、主に加熱手段4、5の放射熱により加熱されることになる。そして、加熱手段4、5が被調理物3を所定時間加熱することにより、被調理物3は加熱調理されることになる。
一方、制御手段14は、図5に示すように、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tb以下になるように加熱手段4を制御する。なお、加熱手段所定温度Tbは、油温度検知手段15が検知する温度に基づいて決定される。
また、調理工程中に第二の加熱手段13が通電されることにより、図6に示すように、油煙量低減手段10および触媒11が触媒所定温度Tsh以上に加熱される。
調理工程中に、加熱調理器1外の空気が吸気口1aから調理室2内に供給されるとともに、魚などの被調理物3から発生した油煙Uなどは、調理室2内の空気とともに油煙量低減手段10に供給される。油煙量低減手段10に供給された油煙Uは、油煙量低減手段10に設けられ且つ触媒所定温度Tsh以上に加熱された触媒11により水蒸気と二酸化炭素に分解され、その後、排気経路9を介して加熱調理器1外へ排出されていく。
被調理物3が所定時間加熱されると、調理工程が終了する。そして、使用者は、扉8を手前に引くことにより、加熱調理された被調理物3を調理室2から取り出すことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、図1および図5に示すように、加熱手段4の温度が加熱手段所定温度Tb以下になるように、制御手段14は加熱手段4の通電を制御する。
加熱手段4の温度が何℃のときに、何℃の油Aが加熱手段4に滴下すると発火する境界線Bを示す図19に基づくと、加熱手段4の温度Tkが550℃以上のときは、滴下する油Aの温度が190℃でも発火するが、加熱手段4の温度Tkが500℃のときは、滴下する油Aの温度が190℃未満であれば、加熱手段4に滴下する油Aは発火しない。
それゆえ、油温度検知手段15が検知する温度に合わせて加熱所定温度Tbを制御手段14が設定することにより、図7のように被調理物3から出てくる油Aが加熱手段4に滴下しても、油Aは発火しないことになる。
例えば、図5に示すように、調理工程開始からt1時間までは滴下する油Aの温度が100℃未満なので、制御手段14は加熱所定温度TbをTb0=530℃として加熱手段4を制御し、t1〜t2時間までは、油Aの温度が100〜170℃未満なので、制御手段14は加熱所定温度TbをTb1=530〜519℃として加熱手段4を制御し、t2〜t3時間までは、油Aの温度が170℃〜190℃未満なので、制御手段14は加熱所定温度TbをTb2=519〜500℃として加熱手段4を制御し、t3時間以降は、油Aの温度が190℃未満なので、制御手段14は加熱所定温度TbをTb2=500℃として加熱手段4を制御する。
したがって、油Aが発火したことにより被調理物3が焦げたりすることを防止することができるので、被調理物3の調理性能が低下するのを低減することができる。
同時に、調理工程中に、加熱手段4の温度を、油Aが滴下しても発火しない最高の温度を常に維持することができるので、被調理物3に最大のエネルギーを与える(加熱手段4から被調理物3に与える放射熱は加熱手段4の温度に影響される、すなわち、加熱手段4の温度が高いほど、より多くの放射熱を被調理物3に与えることができる)ことができ、調理性能を向上させることができる。
また、図1に示すように、吸気口1aが調理室2の前側にあり、排気経路9が調理室2の後側にあるので、調理室2内の空気の流れは調理室2の前側から後側になる。そして、調理室2内に加熱手段4および加熱手段5が配置されているので、調理室2内の温度は前側よりも後側が高くなり、被調理物3も前側よりも後側の方が加熱されやすく温度が上昇しやすい。それゆえ、被調理物3から流出する油Aの温度も調理室2の前側よりも後側の方が高くなるので、油温度検知手段15を調理室2の後側に配置することにより、油温度検知手段15は、被調理物3から加熱手段4および受皿7に滴下する油Aの中でも、高い部分の油Aの温度を検知することになる。
したがって、加熱手段4の温度を被調理物3から出てくる油Aが加熱手段4に滴下しても、油Aが発火しない温度により確実にすることができるので、油Aが加熱手段4に滴下して発火するのをより防止することができる。
以上より、油Aが発火したことにより被調理物3が焦げたりすることをより防止することができ、被調理物3の調理性能が低下するのをより低減することができる。
なお、図8に示すように、調理室2内に、油温度検知手段15の代わりに調理室内温度検知手段17を設けてもよい。滴下する油Aの温度と調理室2内の温度は図9に示すような関係があるので、逆に、調理室内温度検知手段17が検知する温度から油Aの温度を推定することができる。また、調理室内温度検知手段17は、被調理物3の量を検知する負荷量検知手段に兼用してもよい。そうすれば、調理室内温度検知手段17は負荷量検知手段と油温度検知手段15の両方を兼ねることができる。
また、制御手段14は、図10に示すように、加熱手段4への通電をONしてOFFすることを繰り返すON−OFF時間制御で加熱手段4を制御するようにして、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tb以下になるように制御してもよい。
また、制御手段14は、図11に示すように、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tbに到達すると、ON−OFF時間制御で加熱手段4を制御するようにしてもよい。この場合は、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tbになるまで制御手段14は常に通電するので、加熱手段4の温度は早く加熱所定温度Tbに到達することになり、調理時間が長くなるのを低減することができる。
また、制御手段14は、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tbに到達すると、図12に示すように、一周期毎に加熱手段4を位相制御することにより、加熱手段4の温度Tkが加熱手段所定温度Tbに到達後、加熱手段4の温度Tkの温度幅ΔTをON−OFF制御よりも小さくすることができるので、加熱手段所定温度Tbに近づけることができ、被調理物3に多くの熱量を与えることができる。それゆえ、効率的に調理性能を向上させたり、調理時間を短縮したりすることができる。
図19に示す加熱手段4の温度Tkが何℃のときに、何℃の油Aが滴下すると発火する境界線Bを見出した実験は、図13に示す構成で行ったものであり、このときの受皿7の温度は300℃で行ったものである。そして、この実験では、滴下する油Aは発火して炎が出ても、その炎が受皿7に溜まった油Aには引火しなかった。
そのため、図13に示すように、少なくとも加熱手段4の温度Tkが500℃で、滴下する油Aの温度が190℃未満で、且つ油Aが溜まる受皿7の温度が300℃以下の場合は、加熱手段4に油Aが滴下して発火し、その炎Hが受皿7内に移っても、受皿7内の油Aは発火しないものである。
それゆえ、受皿7に水を入れずに調理する水無の加熱調理器1の場合や、受皿7に水を入れる加熱調理器1で使用者が受皿7に水を入れ忘れて調理をしてしまった場合でも、図8に示すように、受皿7に当接または受皿7の近傍に配置された受皿温度検知手段18が検知する温度が、受皿所定温度(本実施の形態では、受皿7内の油Aの温度が300℃のときに受皿温度検知手段17が検知する温度)以下になるように、制御手段14が加熱手段4を制御することにより、万が一、加熱手段4に滴下する油Aが発火してそのまま受皿7内に溜まっている油Aに移っても、受皿7内の油Aが発火することを防止することができる。したがって、受皿7に水がなくても、受皿7内に溜まっている油Aが発火することを防止することができ、安全な加熱調理器1を提案することができる。また、受皿7内に溜まっている油Aが発火して被調理物3を焦がしてしまって調理性能が低下するのを低減することができる。
同時に、受皿7内の油Aの温度が300℃以下になるように制御手段14が加熱手段4または加熱手段5を制御するので、受皿7の温度は300℃を越えることがない。それゆえ、受皿7にフッ素塗装をすることができる(フッ素の耐熱は300〜350℃)ので、調理工程後、使用者は、受皿7のお手入れを容易に行うことができ、加熱調理器1の使い勝手を向上させることができる。
なお、図1に示すように、調理室2内で発生する油煙Uの少なくとも一部を除去する油煙量低減手段10と、油煙量低減手段10を加熱する第二の加熱手段13とを備えることにより、調理室2内で発生する油煙Uを油煙量低減手段10で水蒸気と二酸化炭素に分解することができるので、排気経路9から排出される油煙Uの量を低減することができ、台所を油煙Uで汚してしまうのを低減することができる。
特に、加熱手段4は滴下した油Aが発火しない温度である加熱手段所定温度以下に制御されるので、加熱手段4に滴下した油Aは発火しないが、油煙Uとして発生する量が増加する可能性があるので、油煙量低減手段10を備えることにより、調理室2内で油煙Uの量が増加しても、排気経路9から排出される油煙Uの量を低減することができる。
また、図6に示すように、油煙量低減手段10に配置される触媒11は、触媒所定温度Tsh(本実施の形態では400℃)以上に加熱されると触媒能力が向上するので、図1に示すように、油煙量低減手段10は、触媒所定温度Tsh(本実施の形態では400℃)以上に加熱されるように、第二の加熱手段13により直接加熱される構成としている。
また、図14に示すように、加熱手段5が油煙量低減手段10も加熱する構成とすれば、第二の加熱手段13を別途設ける必要がないので、低コストで且つ省スペースな構成にすることができる(加熱手段5も調理工程中は少なくとも400℃以上に加熱されるので、油煙量低減手段10も400℃以上に加熱される)。
また、図15に示すように、誘導加熱コイルを有する電磁誘導調理器19において、電磁誘導加熱は元来、炎を出さずに加熱する方式であるので、上記に記載した加熱調理器1を搭載することにより、加熱調理器1内の調理性能が低下せず、且つ電磁誘導で加熱する部分も加熱調理器1部分も炎が発生しない構成とすることができるので、安全な電磁誘導調理器18を提案することができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器とそれを備えた電磁誘導調理器は、調理室内の油の発火を防止して被調理物の調理性能が低下するのを低減することができるので、一般家庭用はもちろんのこと、業務用の加熱調理器などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態における加熱調理器の断面図 同加熱調理器の油煙量低減手段近傍の部分拡大断面図 同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図 同加熱調理器の送風手段を備えた場合の加熱調理器の断面図 同加熱調理器の調理工程中における加熱手段の温度推移を示す図 同加熱調理器の油煙量低減手段に配置された触媒の温度と油煙分解能力の関係を示す図 同加熱調理器の加熱手段を加熱手段所定温度以下に制御したときに油が加熱手段に滴下したときの状態を示す断面図 同加熱調理器の調理室内温度検知手段および受皿温度検知手段を設けた場合の断面図 同加熱調理器の被調理物から滴下する油の温度と調理室内の温度の関係を示す図 同加熱調理器の加熱手段をON−OFF制御した場合の加熱手段の温度推移および加熱手段の入力電力を示す図 同加熱調理器の加熱手段の温度が加熱手段所定温度到達後、加熱手段をON−OFF制御した場合の加熱手段の温度推移および加熱手段の入力電力を示す図 同加熱調理器の加熱手段の温度が加熱手段所定温度到達後、加熱手段を位相制御した場合の加熱手段の温度推移および加熱手段の電流波形を示す図 同加熱調理器の加熱手段に油が滴下して発火した炎が受皿に溜まっている油に移動した場合の状態を示す暗面図 同加熱調理器の上方の加熱手段が油煙量低減手段を加熱することを兼用した場合の断面図 同加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器の外観斜視図 従来の加熱調理器の断面図 同加熱調理器の調理工程中における加熱手段の温度推移を示す図 同加熱調理器の加熱手段に被調理物の油が滴下して発火した場合の状態を示す断面図 加熱調理器の加熱手段温度に対し滴下する油の温度が何℃で発火するかの関係を示す図
符号の説明
1 加熱調理器
2 調理室
3 被調理物
4、5 加熱手段
6 焼き網
7 受皿
10 油煙量低減手段
13 第二の加熱手段
14 制御手段
15 油温度検知手段
17 調理室内温度検知手段
18 受皿温度検知手段
19 電磁誘導調理器

Claims (11)

  1. 被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を少なくとも下方から加熱する加熱手段と、前記被調理物から流出する油の温度を検知する油温度検知手段と、前記加熱手段の温度が加熱手段所定温度以下になるように前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記油温度検知手段の検知温度から前記加熱手段所定温度を、前記被調理物から流出する油が発火しない温度に設定する加熱調理器。
  2. 油温度検知手段は調理室の後側に配置された請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 油温度検知手段に代えて調理室内の温度を検知する調理室内温度検知手段を備え、制御手段は、前記調理室内温度検知手段から加熱手段所定温度を設定する請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 制御手段は、加熱手段への通電をON−OFF時間制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 制御手段は、加熱手段の温度が加熱手段所定温度に到達すると、ON−OFF時間制御で加熱手段を制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 制御手段は、加熱手段の温度が加熱手段所定温度に到達すると、加熱手段を位相制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 受皿の温度を検知する受皿温度検知手段を備え、制御手段は、受皿温度検知手段が検知する温度が受皿所定温度以下になるように加熱手段を制御する請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 受皿所定温度は、受皿の温度が300℃のときに受皿温度検知手段が検知する温度と略同等である請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第二の加熱手段を備えた請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 被調理物を上方から加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段が第二の加熱手段を兼用した請求項9に記載の加熱調理器。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器。
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