JP5563900B2 - コンロ - Google Patents
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Description
この揚げもの運転は、被加熱物の温度が設定目標温度よりも低いときには、自動調理用のバーナを大火力にて燃焼させ、そして、被加熱物の温度が設定目標温度よりも設定温度分だけ高くなると、自動調理用のバーナを小火力にて燃焼させるようにし、その後、被加熱物の温度が設定目標温度よりも設定温度分だけ低くなると、自動調理用のバーナを再び大火力にて燃焼させるように構成されて、大火力と小火力とを繰り返すことによって、被加熱物の温度を目標温度に近い温度に維持することになる。
そして、このような揚げもの運転を行っているときに、火力を小火力から大火力に変更するタイミングになると、従来では、単に、火力が小火力から大火力に変更されるようになっていた。
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、前記特定関係バーナの火力を漸増させる条件である点を特徴とする。
つまり、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力を増加側に変化させることが制限されるため、特定関係バーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、安全性の向上を図ることができるコンロを提供することができる。
また、本発明の第1特徴構成によれば、設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件に設定されているから、特定関係バーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、火力を増加させることが事前に報知された後、特定関係バーナの火力が漸増される。
このように、設定制限条件を、火力を増加させることを事前に報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件に設定するものであるから、火力を増加させることを事前に報知することにより、特定関係バーナの火力が増加されることを、使用者に認識させることや、特定関係バーナの火力を漸増させることにより、特定関係バーナの火力を増加することに気付いた使用者が、その特定関係バーナの火炎から退避するための時間的余裕を与えることができるものとなるため、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
しかも、漸増ではあるものの、特定関係バーナの火力を増加させるものであるから、特定関係バーナの火力を必要とする火力に極力維持できるものとなって、特定関係バーナの燃焼による調理を良好に行うことができるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、上記作用効果に加えて、特定関係バーナによる調理を良好に行いながら、安全性の向上を図ることができるコンロを提供できる。
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記特定関係バーナが前記自動調理用のバーナである場合において、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについて、前記火力増加制限処理を実行し、且つ、前記加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、前記火力増加制限処理を実行しないように構成されている点を特徴とする。
すなわち、運転制御手段が、複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、複数のバーナのうちの、特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行することになる。
例えば、複数のバーナが手前側と奥側とに配置される場合において、奥側のバーナを特定位置バーナとし、手前側のバーナを特定関係バーナとすると、手前側のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、奥側のバーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、奥側のバーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、手前側のバーナの火力を増加側に変化させることが制限されて、手前側のバーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
つまり、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力を増加側に変化させることが制限されるため、特定関係バーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
そして、火力増加制限処理は設定解除条件が満たされるまで実行されることになるが、設定解除条件として、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が終了したのちに、火力増加制限処理を解除する条件として設定しておくことにより、使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、安全性の向上を図ることができるコンロを提供することができる。
また、本発明の第2特徴構成によれば、特定関係バーナが自動調理用のバーナである場合において、自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては火力増加制限処理が実行されるものの、加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、火力増加制限処理が実行されないものとなる。
つまり、特定関係バーナを燃焼させて調理を行いながら、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行うときに、特定関係バーナが自動調理のために燃焼しているときには、自動調理のために特定関係バーナの火力が増加されることはあるものの、特定関係バーナが加熱状態設定手段にて設定情報に基づいて燃焼しているときには、特定関係バーナの火力が増加することは起こり難いものである点に鑑みて、特定関係バーナの火力が自動調理のために増加することを適切に制限するのである。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記作用効果に加えて、特定関係バーナの火力が自動調理のために増加することを適切に制限できるコンロを提供できるものとなった。
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対する前記加熱状態設定手段が操作されると解除する条件である点を特徴とする。
例えば、複数のバーナが手前側と奥側とに配置される場合において、奥側のバーナを特定位置バーナとし、手前側のバーナを特定関係バーナとすると、手前側のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、奥側のバーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、奥側のバーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、手前側のバーナの火力を増加側に変化させることが制限されて、手前側のバーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
つまり、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力を増加側に変化させることが制限されるため、特定関係バーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
そして、火力増加制限処理は設定解除条件が満たされるまで実行されることになるが、設定解除条件として、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が終了したのちに、火力増加制限処理を解除する条件として設定しておくことにより、使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
要するに、本発明の第7特徴構成によれば、安全性の向上を図ることができるコンロを提供することができる。
また、本発明の第7特徴構成によれば、設定解除条件が、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると解除する条件に設定されているから、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると、設定解除条件が満たされたとして火力増加制限処理が終了される。
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、前記特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
例えば、複数のバーナが手前側と奥側とに配置される場合において、奥側のバーナを特定位置バーナとし、手前側のバーナを特定関係バーナとすると、手前側のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、奥側のバーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、奥側のバーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、手前側のバーナの火力を増加側に変化させることが制限されて、手前側のバーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
つまり、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力を増加側に変化させることが制限されるため、特定関係バーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
そして、火力増加制限処理は設定解除条件が満たされるまで実行されることになるが、設定解除条件として、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が終了したのちに、火力増加制限処理を解除する条件として設定しておくことにより、使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
要するに、本発明の第9特徴構成によれば、安全性の向上を図ることができるコンロを提供することができる。
また、本発明の第9特徴構成によれば、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行することになる。
つまり、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きい場合には、バーナの火炎が使用者の衣服が着火する虞があるため、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行することによって、使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できる。
以下、本発明に係るコンロの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るコンロは、コンロ本体の上面部に分散して配置される3つのバーナ1A、1B、1C、及び、グリル部Gに装備のグリルバーナ2(図2参照)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
また、トッププレート3の上部には、3つのバーナ1A〜1Cの夫々にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が設けられている。
尚、以下の記載において、高火力用操作具6A、小火力用操作具6C、及び、標準用操作具6Bを区別して記載する必要がないときには、操作具6A〜6Cと記載する。
これらの回動位置検出センサ7A〜7C及び前後位置検出センサ8A〜8Cの検出情報は、運転制御手段としての運転制御部Hに入力されるように構成されている。
そして、図4に示すように、このコンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部Hに入力されるように構成されている。
そして、このグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部Hが、グリルバーナ2の燃焼を制御されるように構成されているが、本実施形態では、グリルバーナ2の燃焼制御についての詳細な説明は省略する。
ちなみに、図3は、3つのバーナ1A〜1Cのうちの、標準バーナ1Bを代表として例示するものである。
この被加熱物検出センサSは、上下方向に伸縮自在でかつ上方に復帰付勢された伸縮体S1を備えて、この伸縮体S1が被加熱物に押されて下方に移動したことを伸縮検知部S2にて検出することにより被加熱物の存在を検出するように構成され、また、伸縮体S1の上端部に設けた温度検知部S3が、調理容器に接触してその温度を検出するように構成されている。
また、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bは、後述の如く、自動運転処理を行うときに火力が増減調節される自動調理用バーナとして機能するものであり、そして、運転制御部Hは、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bに対する処理として、火力増加制限処理を実行するように構成されている。
尚、運転制御部Hは、点火処理を行うときに、元ガス弁18が閉じているときには、この元ガス弁18を開き操作することになる。
また、この消火処理は、設定された調理メニューが終了した際にも実行されることになる。
尚、運転制御部Hは、消火処理を行うときに、3つのバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2の全てが消火される状態になるときには、元ガス弁18を閉じ操作する。
つまり、手動運転処理においては、バーナ1A〜1Cの火力が操作具6A〜6Cにて設定される手動設定火力になるように、ステッピングモータ21A〜21Cを作動させてコンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作することになる。
また、自動運転処理においては、設定された調理メニューの夫々に対応する条件に従って、ステッピングモータ21A〜21Cを作動させてコンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作することになる。
また、運転制御部Hは、自動運転処理において、コンロ用設定操作部Dの設定情報や被加熱物検出センサSの検出情報等に基づいて火力を調整する際には、予め設定された3段階の火力(大火力、中火力、小火力)に調整することになり、そして、その3段階の火力に調整する際には、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを、予め設定された3段階の火力に対応する状態に操作することになる。
尚、本実施形態においては、3段階の火力の小火力は、5段階の手動設定火力の1段階目の火力に相当し、3段階の火力の中火力は、5段階の手動設定火力の3段階目の火力に相当し、3段階の火力の大火力は、5段階の手動設定火力の5段階目の火力に相当するように設定してある。
加熱停止温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば280℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
加熱抑制温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば260℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
自動消火モードは、沸騰検出するまでは大火力で加熱した後、沸騰検出後に直ちに消火するモードであり、5分保温モードは、沸騰検出するまでは大火力で加熱した後、沸騰検出後に小火力に減少させ、その後5分間加熱した後に消火するモードである。
したがって、揚げもの運転処理においては、火力を小火力にすることと、火力を大火力にすることとを繰り返すことによって、設定目標温度tSに近い温度を維持するように構成されている。
尚、おかゆの処理の場合においては、ごはん用設定温度、並びに、ごはん用第1設定時間及びごはん用第2設定時間に対応する、おかゆ用設定温度、並びに、おかゆ用第1設定時間及びおかゆ用第2設定時間が設定されて、ごはんの処理と同様の処理が実行されることになる。
したがって、運転制御部Hは、火力増加制限処理として、自動調理を実行しているときに、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化すると、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力を増加側に変化させる火力上昇処理を実行しないように構成され、そして、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、設定解除条件が満たされたとして、火力増加制限処理を終了するように構成されている。
そして、運転制御部Hが、自動調理設定手段としての、揚げもの運転処理を指令する揚げものスイッチ26A、36A、及び、炊飯運転処理を指令する炊飯スイッチ26B、36Bの設定情報に基づいて自動調理を実行しているときに、火力を増加させることについては火力増加制限処理を実行し、手動操作式の加熱状態設定手段としての、高火力バーナ1Aに対する高火力用操作具6A及び標準バーナ1Bに対する標準用操作具6Bの設定情報に基づいて火力を増加させることについては、火力増加制限処理を実行しない形態を例示するものである。
すなわち、運転制御部Hは、火力減少処理として、小火力バーナ1Cに対して装備された非加熱物検出センサSの検出状態が変化したときに、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部Hは、上述した火力増加制限処理の設定解除条件と同様に、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、火力を元の火力に戻すように構成されている。
運転制御部Hは、上述の如く、点火処理、消火処理、加熱量変更処理、火力制限処理、高温強制停止処理、自動運転処理、火力増加制限処理等の種々の処理を実行するものであって、具体的は、これらの処理を、順次繰り返し実行することになるが、以下の説明においては、火力増加制限処理に関係する処理についてのみ説明する。
尚、加熱量変更処理の火力上昇処理において、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力の上昇を禁止する処理は、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの夫々について同様に行われるものであるので、以下の説明においては、標準バーナ1Bの火力の上昇を禁止する処理を代表にして説明する。
最初に、火力増加制限を行う必要があるときには「1」に設定され、火力増加制限を行う必要がないときには「0」に設定される制限フラグが、「1」であるか否かを判別する(#1)。
制限フラグが「1」でない場合は、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化したか否かを判別し(#2)、被加熱物検出センサSの検出状態が変化していないと判別し場合には、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行する。
本実施形態においては、設定解除条件として、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると解除する条件が設定されているので、被加熱物検出センサSの検出状態が変化してからの経過時間が設定制限時間(例えば、5秒)を超えているか否かを判別する。
そして、#3にて、被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから設定制限時間(例えば、5秒)が経過していないと判別した場合や、#5にて、上昇禁止フラグを「0」に設定する処理を実行した後は、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行することになる。
そして、#6にて、燃焼中でないと判別した場合や、#8にて、上昇禁止フラグを「1」を設定する処理を実行した後は、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行することになる。
最初に、火力を上昇する必要があるか否かを判別する(#11)。
つまり、手動運転処理において火力の上昇が指令された場合や、自動調理(揚げもの運転処理、炊飯運転処理)において火力の上昇を行う場合には、火力の上昇であると判別することになる。
#11にて、火力を上昇する必要があると判別した場合には、その火力の上昇が手動運転処理において火力の上昇が指令された場合であるか否かを判別する(#12)。
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記実施形態においては、手前側に設けられる高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bと、奥側に設けられる小火力バーナ1Cとの3つのバーナを備えるコンロにおいて、小火力バーナ1Cを特定位置バーナとし、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bを特定関係バーナとする場合を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、特定位置バーナとしての小火力バーナ1Cに対して、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bを特定関係バーナとすることに加えて、手前側に設けられる高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bのうちの一方を特定位置バーナとし、他方を特定関係バーナとするようにしてもよく、また、高火力バーナ1A、標準バーナ1B、及び小火力バーナ1Cの全てのバーナを特定位置バーナとし、そして、全てのバーナを特定関係バーナとする形態で実施してもよい。
すなわち、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると、火力増加制限処理が終了されることになるが、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了して、
特定関係バーナに対する加熱状態設定手段又は自動調理設定手段を操作する状態であるから、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると設定解除条件が満たされたと判別して火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとみなすことができる。
すなわち、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると、火力増加制限処理が終了されることになるが、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了して、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段を操作する状態であるから、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると設定解除条件が満たされたと判別して火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとみなすことができる。
6A、6B、6C 加熱状態設定手段
26A、26B 自動調理設定手段
36A、36B 自動調理設定手段
H 運転制御手段
S 被加熱物検出手段
Claims (9)
- 複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、
前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、
前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロであって、
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、前記特定関係バーナの火力を漸増させる条件であるコンロ。 - 複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、
前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、
前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロであって、
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記特定関係バーナが前記自動調理用のバーナである場合において、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについて、前記火力増加制限処理を実行し、且つ、前記加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、前記火力増加制限処理を実行しないように構成されているコンロ。 - 前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件である請求項2記載のコンロ。
- 前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件である請求項2記載のコンロ。
- 前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。
- 前記設定解除条件が、前記特定関係バーナに対する前記加熱状態設定手段及び前記自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。
- 複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、
前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、
前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロであって、
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対する前記加熱状態設定手段が操作されると解除する条件であるコンロ。 - 前記複数のバーナが、手前側と奥側とに並ぶ状態で設けられ、
前記特定位置バーナが、前記複数のバーナのうちの奥側のバーナであり、前記特定関係バーナが、前記複数のバーナのうちの手前側のバーナである請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンロ。 - 複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、
前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、
前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロであって、
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成され、
前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、前記特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行するように構成されているコンロ。
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