JP2012002480A - コンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性の向上を図ることができるコンロを提供する。
【解決手段】目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段の設定情報に基づいて、複数箇所に分散して配置される複数のバーナ1A、1B、1Cの燃焼を制御する運転制御手段Hが、複数のバーナ1A、1B、1Cのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナ1Cに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段Sの検出状態が変化すると、複数のバーナ1A、1B、1Cのうちの、特定位置バーナ1Cに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナ1A、1Bの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロに関する。
かかるコンロは、加熱状態設定手段にて設定された目標火力にて複数のバーナを燃焼させて調理を行うことや、自動調理設定手段にて設定された自動調理情報に基づいて、複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナを燃焼させて調理を行うことができるものである。
このようなコンロにおいて、従来では、自動調理設定手段の設定情報に基づいて自動調理を行っているときに、自動調理用のバーナの火力を増加させるタイミングになると、単に、火力を増加させることが行われ、また、加熱状態設定手段にて設定された目標火力にて燃焼させているときに、現在の火力より大きな目標火力が加熱状態設定手段にて設定されると、単に、火力を増加させることが行われていた(例えば、特許文献1参照)。
ちなみに、特許文献1には、自動調理の一例として、揚げもの運転が記載されている。
この揚げもの運転は、被加熱物の温度が設定目標温度よりも低いときには、自動調理用のバーナを大火力にて燃焼させ、そして、被加熱物の温度が設定目標温度よりも設定温度分だけ高くなると、自動調理用のバーナを小火力にて燃焼させるようにし、その後、被加熱物の温度が設定目標温度よりも設定温度分だけ低くなると、自動調理用のバーナを再び大火力にて燃焼させるように構成されて、大火力と小火力とを繰り返すことによって、被加熱物の温度を目標温度に近い温度に維持することになる。
そして、このような揚げもの運転を行っているときに、火力を小火力から大火力に変更するタイミングになると、従来では、単に、火力が小火力から大火力に変更されるようになっていた。
特開2009−270724号公報
コンロを使用する際に、例えば、自動調理用のバーナを燃焼させて自動調理を行っている状態において、他のバーナに対して被加熱物を載置することや被加熱物をおろす作業を行うことがある等、複数のバーナの1つを燃焼させて調理を行いながら、他のバーナに対して被加熱物を載置することや被加熱物をおろす作業を行うことがある。
そして、このように複数のバーナの1つを燃焼させて調理を行いながら、他のバーナに対して被加熱物を載置することや被加熱物をおろす作業を行っているときに、燃焼して調理を行っているバーナの火力が増加すると、被加熱物を載置することや被加熱物をおろす作業を行っている使用者にとっては、そのバーナの火力の増加は意図しないものであるため、使用者が火力の増加を気付き難いものであり、その結果、例えば、火力が増加したバーナの火炎のために、使用者の衣服の袖口が着火する等、使用者の衣服が着火する危険があり、その危険を回避して安全性の向上を図ることが望まれるものであった。
特に、複数のバーナを、手前側と奥側とに分散して設ける場合において、手前側のバーナを燃焼させて調理を行いながら、奥側のバーナに対して被加熱物を載置することや被加熱物をおろす作業を行っているときに、手前側のバーナの火力が増加する場合には、上記危険が顕著となる虞がある。
ちなみに、燃焼して調理を行っているバーナの火力が増加する原因としては、そのバーナが自動調理バーナである場合には、自動調理のために火力が増加されることを挙げることができる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、安全性の向上を図ることができるコンロを提供する点にある。
本発明のコンロは、複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、運転制御手段が、複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、複数のバーナのうちの、特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行することになる。
例えば、複数のバーナが手前側と奥側とに配置される場合において、奥側のバーナを特定位置バーナとし、手前側のバーナを特定関係バーナとすると、手前側のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、奥側のバーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、奥側のバーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、手前側のバーナの火力を増加側に変化させることが制限されて、手前側のバーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
つまり、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力を増加側に変化させることが制限されるため、特定関係バーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
そして、火力増加制限処理は設定解除条件が満たされるまで実行されることになるが、設定解除条件として、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が終了したのちに、火力増加制限処理を解除する条件として設定しておくことにより、使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、安全性の向上を図ることができるコンロを提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件である点を特徴とする。
すなわち、設定制限条件が、特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件に設定されているから、特定関係バーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、設定解除条件が満たされるまでは特定関係バーナの火力が増加されないものとなる。
このように、設定制限条件を、特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件に設定して、特定関係バーナの火力が増加されないものとするから、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できるものとなる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できるコンロを提供することができる。
本発明の第3特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、前記特定関係バーナの火力を漸増させる条件である点を特徴とする。
すなわち、設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件に設定されているから、特定関係バーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、火力を増加させることが事前に報知された後、特定関係バーナの火力が漸増される。
このように、設定制限条件を、火力を増加させることを事前に報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件に設定するものであるから、火力を増加させることを事前に報知することにより、特定関係バーナの火力が増加されることを、使用者に認識させることや、特定関係バーナの火力を漸増させることにより、特定関係バーナの火力を増加することに気付いた使用者が、その特定関係バーナの火炎から退避するための時間的余裕を与えることができるものとなるため、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなる。
しかも、漸増ではあるものの、特定関係バーナの火力を増加させるものであるから、特定関係バーナの火力を必要とする火力に極力維持できるものとなって、特定関係バーナの燃焼による調理を良好に行うことができるものとなる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、特定関係バーナによる調理を良好に行いながら、安全性の向上を図ることができるコンロを提供できる。
本発明の第4特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件である点を特徴とする。
すなわち、設定制限条件が、特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件に設定されているから、特定関係のバーナを燃焼させて調理を行っているときに、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、特定関係バーナの火力が設定許容火力以上には増加されないものとなる。
このように、設定制限条件を、特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件に設定して、特定関係バーナの火力が設定許容火力以上に増加されないものとするから、特定関係バーナの火力が設定許容火力未満までは増加するものとなるため、特定関係バーナの燃焼による調理を極力良好に行うことができながらも、特定関係バーナの火力が設定許容火力以上に増加されないため、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を回避できるものとなるのである。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、特定関係バーナによる調理を極力良好に行いながら、安全性の向上を図ることができるコンロを提供できる。
本発明の第5特徴構成は、上記第1〜第4のいずれかの特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記特定関係バーナが前記自動調理用のバーナである場合において、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについて、前記火力増加制限処理を実行し、且つ、前記加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、前記火力増加制限処理を実行しないように構成されている点を特徴とする。
すなわち、特定関係バーナが自動調理用のバーナである場合において、自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては火力増加制限処理が実行されるものの、加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、火力増加制限処理が実行されないものとなる。
つまり、特定関係バーナを燃焼させて調理を行いながら、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行うときに、特定関係バーナが自動調理のために燃焼しているときには、自動調理のために特定関係バーナの火力が増加されることはあるものの、特定関係バーナが加熱状態設定手段にて設定情報に基づいて燃焼しているときには、特定関係バーナの火力が増加することは起こり難いものである点に鑑みて、特定関係バーナの火力が自動調理のために増加することを適切に制限するのである。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、特定関係バーナの火力が自動調理のために増加することを適切に制限できるコンロを提供できるものとなった。
本発明の第6特徴構成は、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成に加えて、前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件である点を特徴とする。
すなわち、設定解除条件が、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件に設定されているから、特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると火力増加制限処理が終了されるものとなる。
つまり、設定制限時間を、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了するまでに要する時間を見込んで設定することにより、特定関係バーナの火炎により使用者の衣服が着火する危険を適切に回避しながらも、危険が回避された後においは、特定関係バーナの火力を必要な火力に増加させることができるものとなる。
要するに、本発明の第6特徴構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、安全性の向上を図りながらも、特定関係バーナの火力を必要な火力に増加させることができるコンロを提供できる。
本発明の第7特徴構成は、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成に加えて、前記設定解除条件が、前記特定関係バーナに対する前記加熱状態設定手段及び前記自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件である点を特徴とする。
すなわち、設定解除条件が、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件に設定されているから、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると、設定解除条件が満たされたとして火力増加制限処理が終了されるものとなる。
つまり、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了して、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段又は自動調理設定手段を操作する状態であるから、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると、設定解除条件が満たされたとして火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとなる。
このように、使用者の操作状況を把握しながら、火力増加制限処理の実行を終了するため、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了したのちにおいて、火力増加制限処理の実行を的確に終了できる。
要するに、本発明の第7特徴構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了したのちにおいて、火力増加制限処理の実行を的確に終了できるコンロを提供できる。
本発明の第8特徴構成は、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成に加えて、前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対する前記加熱状態設定手段が操作されると解除する条件である点を特徴とする。
すなわち、設定解除条件が、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると解除する条件に設定されているから、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると、設定解除条件が満たされたとして火力増加制限処理が終了される。
つまり、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了して、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段を操作する状態であるから、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると設定解除条件が満たされたとして火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとなる。
このように、使用者の操作状況を把握しながら、火力増加制限処理の実行を終了できるため、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了したのちにおいて、火力増加制限処理の実行を的確に終了できる。
要するに、本発明の第8特徴構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を終了したのちにおいて、火力増加制限処理の実行を的確に終了できるコンロを提供できる。
本発明の第9特徴構成は、上記第1〜第8のいずれかの特徴構成に加えて、前記複数のバーナが、手前側と奥側とに並ぶ状態で設けられ、前記特定位置バーナが、前記複数のバーナのうちの奥側のバーナであり、前記特定関係バーナが、前記複数のバーナのうちの手前側のバーナである点を特徴とする。
すなわち、複数のバーナが、手前側と奥側とに並ぶ状態で設けられ、特定位置バーナが、複数のバーナのうちの奥側のバーナであり、特定関係バーナが、複数のバーナのうちの手前側のバーナであるから、奥側の特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業が行われて、奥側のバーナに対する被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、手前側のバーナの火力を増加側に変化させることが制限されて、手前側のバーナの火力の増加によって、使用者の衣服が着火する危険が回避されることになる。
つまり、奥側に位置する特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行う際は、使用者の衣服が手前側の特定関係バーナの上方に位置する可能性が高いため、手前側の特定関係バーナの火力が増加側に変化することを制限することによって、使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できる。
要するに、本発明の第9特徴構成によれば、上記第1〜第8のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できるコンロを提供することができるものとなった。
本発明の第10特徴構成は、上記第1〜第9のいずれかの特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、前記特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行することになる。
つまり、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きい場合には、バーナの火炎が使用者の衣服が着火する虞があるため、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行することによって、使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できる。
要するに、本発明の第10特徴構成によれば、上記第1〜第9のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、使用者の衣服が着火する危険を的確に回避できるコンロを提供することができる。
コンロの斜視図 ガス燃料の流路構成を示す概略図 コンロバーナを示す縦断側面図 制御構成を示すブロック図 コンロ用設定操作部を示す正面図 制御動作示すフローチャート 制御動作示すフローチャート
〔実施形態〕
以下、本発明に係るコンロの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るコンロは、コンロ本体の上面部に分散して配置される3つのバーナ1A、1B、1C、及び、グリル部Gに装備のグリルバーナ2(図2参照)を備える状態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
3つのバーナ1A〜1Cは、左側に配設される高火力バーナ1A、右側に配設される標準バーナ1B、及び、横幅方向の中央の奥側箇所に配設される小火力バーナ1Cから構成されている。つまり、複数のバーナ1A、1B、1Cが、手前側と奥側とに並ぶ状態で設けられている
ガスコンロの上面は、ガラス製のトッププレート3にて覆われ、ガスコンロの上面の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、トッププレート3の上部には、3つのバーナ1A〜1Cの夫々にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が設けられている。
ガスコンロの前面部の右側箇所には、3つのバーナ1A〜1Cに対する操作部Jが設けられ、その操作部Jには、左側から右側に向けて、高火力バーナ1Aに対する高火力用操作具6A、小火力バーナ1Cに対する小火力用操作具6C、及び、標準バーナ1Bに対する標準用操作具6Bが配設されている。
尚、以下の記載において、高火力用操作具6A、小火力用操作具6C、及び、標準用操作具6Bを区別して記載する必要がないときには、操作具6A〜6Cと記載する。
各操作具6A〜6Cは、対応するバーナ1A〜1Cに対して点火及び消火を指令し且つ対応するバーナ1A〜1Cの夫々についての目標火力を設定するために使用されるものであって、具体的には、前方側に押し込み操作されるごとに、点火指令と消火指令とを交互に指令し、また、前後方向軸心周りで正逆に回動操作されることにより、目標火力を5段階に変更設定するように構成されている。なお、以下において、このように各操作具6A〜6Cにて目標火力を変更設定して加熱を行う運転を手動運転処理と称する。
尚、本実施形態においては、上記操作具6A〜6Cが、複数のバーナ1A〜1Cの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、複数のバーナ1A〜1Cの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段に相当する。
そして、図4に示すように、各操作具6A〜6Cの夫々の回動位置を検出する回動位置検出センサ7A、7B、7C、及び、各操作具6A〜6Cの押し込みを検出する前後位置検出センサ8A、8B、8Cが設けられている。
これらの回動位置検出センサ7A〜7C及び前後位置検出センサ8A〜8Cの検出情報は、運転制御手段としての運転制御部Hに入力されるように構成されている。
また、操作部Jの下方側箇所には、調理メニュー等の情報を入力するコンロ用設定操作部Dが設けられている。
そして、図4に示すように、このコンロ用設定操作部Dの設定情報が、運転制御部Hに入力されるように構成されている。
運転制御部Hは、マイクロコンピュータを主要部として構成されて、各操作具6A〜6Cの設定情報、及び、コンロ用設定操作部Dの設定情報に基づいて、複数のバーナの燃焼を制御するように構成されるものであり、回動位置検出センサ7A〜7C及び前後位置検出センサ8A〜8Cの検出情報に基づいて、バーナ1A〜1Cの夫々についての、消火指令、点火指令、及び、5段階の手動設定火力を判別して、バーナ1A〜1Cの燃焼を制御するように構成され、また、コンロ用設定操作部Dの設定情報に基づいて、設定された調理メニューを実行すべく、バーナ1A〜1Cの燃焼を制御するように構成されており、その詳細は後述する。
コンロ用設定操作部Dの上方箇所には、電源スイッチ11が設けられており、運転制御部Hは、電源スイッチ11が入り操作されたときに、運転制御を実行するための電力が供給されるように構成されている。
コンロの前面の左側箇所、つまり、中央側に位置するグリルGの左側箇所には、グリルバーナ2に対するグリル用設定操作部Eが配設されている。
そして、このグリル用設定操作部Eの設定情報に基づいて、運転制御部Hが、グリルバーナ2の燃焼を制御されるように構成されているが、本実施形態では、グリルバーナ2の燃焼制御についての詳細な説明は省略する。
図2に示すように、都市ガス等のガス燃料が供給される元ガス供給路15に、3つのバーナ1A〜1Cに対する3つのコンロ用分岐路16A、16B、16C、及び、グリルバーナ2に対するグリル用分岐路17が接続されている。
そして、元ガス供給路15には、閉じ付勢された電磁式の元ガス弁18が配設され、3つのコンロ用分岐路16A〜16Cの夫々には、3つのバーナ1A〜1Cに供給するガス燃料の供給量を調節するコンロ用流量調節弁19A、19B、19Cが配設され、さらに、グリル用分岐路17には、グリルバーナ2に供給するガス燃料の供給量を調節するグリル用流量調節弁20が配設されている。
コンロ用流量調節弁19A〜19Cは、コンロ用のステッピングモータ21A、21B、21Cにて操作されるように構成され、同様に、グリル用流量調節弁20が、グリル用のステッピングモータ22にて操作されるように構成されている。
図2及び図3に示すように、3つのバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2の夫々に対して、点火用の点火プラグP、熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサFが装備されている。
ちなみに、図3は、3つのバーナ1A〜1Cのうちの、標準バーナ1Bを代表として例示するものである。
また、3つのバーナ1A〜1Cの夫々に対して、鍋等の調理容器の存否を検出し且つその温度を検出する被加熱物検出センサSが装備されている。
この被加熱物検出センサSは、上下方向に伸縮自在でかつ上方に復帰付勢された伸縮体S1を備えて、この伸縮体S1が被加熱物に押されて下方に移動したことを伸縮検知部S2にて検出することにより被加熱物の存在を検出するように構成され、また、伸縮体S1の上端部に設けた温度検知部S3が、調理容器に接触してその温度を検出するように構成されている。
運転制御部Hは、バーナ1A〜1Cに対する処理として、点火処理、消火処理、火力の調節を行う加熱量変更処理、火力制限処理、高温強制停止処理、自動運転処理を実行するように構成されている。
また、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bは、後述の如く、自動運転処理を行うときに火力が増減調節される自動調理用バーナとして機能するものであり、そして、運転制御部Hは、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bに対する処理として、火力増加制限処理を実行するように構成されている。
さらに、運転制御部Hは、バーナ1A〜1Cに対する処理として、バーナ1A〜1Cに対して点火が指令されたときに、点火が指令されたバーナ1A〜1Cに対応する被加熱物検出センサSが被加熱物の存在を検出しないときには、点火が指令されてもバーナ1A〜1Cを点火しない点火抑制処理、バーナ1A〜1Cの燃焼中において、そのバーナ1A〜1Cに対応する被加熱物検出センサSが被加熱物の存在を検出しなくなると、火力を最小火力に調整する強制減少処理、及び、火力減少処理の実行中において、設定時間(例えば、5秒間)が経過するまでに、被加熱物検出センサSが被加熱物の存在を検出すると、対応するバーナ1A〜1Cの火力を元の火力に戻し、且つ、設定時間(例えば、5秒間)が経過しても、被加熱物検出センサSが被加熱物の存在を検出しないときには、対応するバーナ1A〜1Cを消火する後制御処理を実行するように構成されている。
以下、点火処理、消火処理、火力の調節を行う加熱量変更処理、火力制限処理、高温強制停止処理、自動運転処理、及び、火力増加制限処理について説明を加える。
点火処理は、操作具6A〜6Cの点火指令に基づいて、バーナ1A〜1Cに対して点火用流量にてガス燃料を供給すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作したのち、バーナ1A〜1Cに対する点火プラグPを作動させ且つ着火センサFにて着火を検出する処理である。
尚、運転制御部Hは、点火処理を行うときに、元ガス弁18が閉じているときには、この元ガス弁18を開き操作することになる。
消火処理は、操作具6A〜6Cの消火指令に基づいて、バーナ1A〜1Cに対するガス燃料の供給を停止すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作する処理である。
また、この消火処理は、設定された調理メニューが終了した際にも実行されることになる。
尚、運転制御部Hは、消火処理を行うときに、3つのバーナ1A〜1C及びグリルバーナ2の全てが消火される状態になるときには、元ガス弁18を閉じ操作する。
加熱量変更処理は、火力を増加側に変化させる火力上昇処理、及び、火力を減少側に変化させる火力下降処理を実行する処理である。
つまり、手動運転処理においては、バーナ1A〜1Cの火力が操作具6A〜6Cにて設定される手動設定火力になるように、ステッピングモータ21A〜21Cを作動させてコンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作することになる。
また、自動運転処理においては、設定された調理メニューの夫々に対応する条件に従って、ステッピングモータ21A〜21Cを作動させてコンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作することになる。
ちなみに、運転制御部Hは、手動運転処理において、操作具6A〜6Cにて指令される5段階の手動設定火力に調整する際には、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを、予め設定された5段階の火力に対応する状態に操作することになる。
また、運転制御部Hは、自動運転処理において、コンロ用設定操作部Dの設定情報や被加熱物検出センサSの検出情報等に基づいて火力を調整する際には、予め設定された3段階の火力(大火力、中火力、小火力)に調整することになり、そして、その3段階の火力に調整する際には、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを、予め設定された3段階の火力に対応する状態に操作することになる。
尚、本実施形態においては、3段階の火力の小火力は、5段階の手動設定火力の1段階目の火力に相当し、3段階の火力の中火力は、5段階の手動設定火力の3段階目の火力に相当し、3段階の火力の大火力は、5段階の手動設定火力の5段階目の火力に相当するように設定してある。
高温強制停止処理は、バーナ1A〜1Cの燃焼中において、被加熱物が高温になって被加熱物検出センサSの温度検知部S3が加熱停止温度を検出すると、バーナ1A〜1Cに対するガス燃料の供給を停止すべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作する処理である。
加熱停止温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば280℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
火力制限処理は、バーナ1A〜1Cの燃焼中において、被加熱物が高温になって被加熱物検出センサSの温度検知部S3が加熱抑制温度を検出すると、バーナ1A〜1Cの火力を最小火力にすべく、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作する処理である。
加熱抑制温度は、調理物判定処理にて油物類が判定されたときや、後述の如くコンロ用設定操作部Dにて揚げもの運転が指令されたときには、例えば260℃が設定され、調理物判定処理にて煮物類が判定されたときには、調理物の焦げ付きを回避する温度が適宜設定されることになる。
自動運転処理は、コンロ用設定操作部Dの設定情報や被加熱物検出センサSの検出情報等に基づいて、コンロ用流量調節弁19A〜19Cを操作して、バーナ1A〜1Cに対するガス燃料供給量の調節やバーナ1A〜1Cへの燃料供給を停止する処理である。
運転制御部Hが実行する自動運転処理としては、変更設定された消火用設定時間が経過すると自動的に消火するタイマー運転処理、被加熱物検出センサSにて検出される温度が変更設定される設定目標温度tSになるように火力を調整する揚げもの運転処理、被加熱物検出センサSにて検出される温度が沸騰を検出すると消火する湯わかし運転処理、及び、運転開始からの時間経過に伴って火力を設定パターンにて変更させる炊飯運転処理等がある。
すなわち、コンロ用設定操作部Dには、図5に示す如く、上述したタイマー運転処理を行うために、バーナ1A〜1Cに対する消火用設定時間を入力するためのタイマー入力部D1、自動調理用バーナとしての高火力バーナ1Aに対する調理入力部D2、及び、自動調理用バーナとしての標準バーナ1Bに対する調理入力部D3が設けられている。
高火力バーナ1Aに対する調理入力部D2と、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3とは同様に構成されるものであって、標準バーナ1Bに対する調理入力部D3を代表として説明すると、この調理入力部D3は、自動調理用のメニューとして、揚げもの、炊飯、湯わかしの調理メニューを設定するように構成されている。
つまり、調理入力部D3には、調理メニュー選択するスイッチとして、揚げものを指令する揚げものスイッチ36A、炊飯を指令する炊飯スイッチ36B、及び、湯わかしを指令する湯わかしスイッチ36Cが設けられ、さらに、設定を取り消すためのとりけしスイッチ36Dが設けられている。
揚げものスイッチ36Aは、押し操作されるごとに、200℃、180℃、160℃といった複数種の設定目標温度tSを順次選択して設定できるように構成され、そして、調理入力部D3には、設定された温度の揚げもの調理を点灯により表示する温度表示部37A、37B、37Cが設けられている。
炊飯スイッチ36Bは、押し操作されるごとに、ごはんの処理とおかゆの処理との異なる炊飯調理を選択して設定できるように構成され、設定された炊飯調理がごはんの処理であることを点灯により表示するごはん表示部38Aと、設定された炊飯調理がおかゆの処理であることを点灯により表示するおかゆ表示部38Bとが、調理入力部D3に設けられている。
湯わかしスイッチ36Cは、押し操作されるごとに、自動消火モードと5分保温モードとを選択して設定できるように構成され、そして、設定されたモードが自動消火モードであることを点灯にて表示する自動消火表示部39Aと、設定されたモードが5分保温モードであることを点灯にて表示する5分保温表示部39Bとが、調理入力部D3に設けられている。
自動消火モードは、沸騰検出するまでは大火力で加熱した後、沸騰検出後に直ちに消火するモードであり、5分保温モードは、沸騰検出するまでは大火力で加熱した後、沸騰検出後に小火力に減少させ、その後5分間加熱した後に消火するモードである。
したがって、運転制御部Hは、調理入力部D2、D3にて揚げもの運転、炊飯運転、及び、湯沸し運転が設定されると、操作具6A、6Bの点火指令により、高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bを点火して燃焼させた状態において、調理入力部D2、D3の設定情報に基づいて、揚げもの運転処理、炊飯運転処理、及び、湯わかし運転処理を行うことになり、そして、揚げもの運転処理、炊飯運転処理、及び、湯わかし運転処理を行うときには、高火力バーナ1Aや標準バーナ1Bの火力を調整すべく、コンロ用流量調節弁19A、19Bを操作する処理を行うことになる。
揚げもの運転処理について説明を加えると、運転制御部Hは、高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bを点火した後は、被加熱物検出センサSにて検出される温度が設定された設定目標温度tSよりも5℃高い温度になるまで、大火力となるようにコンロ用流量調節弁19A又は19Bを操作し、そして、被加熱物検出センサSにて検出される温度が設定目標温度tSよりも5℃高い温度になると、火力を一旦中火力に減少させるようにコンロ用流量調節弁19A又は19Bを操作し、その後設定時間が経過すると、火力を小火力に減少させるようにコンロ用流量調節弁19A又は19Bを操作する処理を実行する。
また、運転制御部Hは、小火力に調整した後において、被加熱物検出センサSにて検出される温度が設定目標温度tSよりも5℃低い温度になると、火力を中火力に一旦増加させるようにコンロ用流量調節弁19A又は19Bを操作し、その後設定時間が経過すると、火力を大火力に増加させるようにコンロ用流量調節弁19A又は19Bを操作する処理を実行する。
したがって、揚げもの運転処理においては、火力を小火力にすることと、火力を大火力にすることとを繰り返すことによって、設定目標温度tSに近い温度を維持するように構成されている。
なお、揚げもの運転処理において、大火力から小火力に調整するにあたり、一旦中火力に調整し、また、小火力から大火力に調整するにあたり、一旦中火力に調整するのは、バーナ1A、1Bに供給するガス量を急激に大きく変化させないようにして、不完全燃焼や火炎の吹き飛びの発生を回避するためである。
炊飯運転処理について、ごはんの処理を例として説明を加えると、運転制御部Hは、バーナ1A、1Bを点火した後は、温度検知部S3にて検出される温度がごはん用設定温度になるまで、小火力となるようにコンロ用流量調節弁19A、19Bを操作し、そして、温度検知部S3にて検出される温度がごはん用設定温度になると、中火力にするようにコンロ用流量調節弁19A、19Bを操作し、その後、ごはん用第1設定時間が経過すると、小火力にするようにコンロ用流量調節弁19A、19Bを操作し、その後、ごはん用第2設定時間が経過すると、バーナ1A、1Bを消火する消火処理を実行する。
尚、おかゆの処理の場合においては、ごはん用設定温度、並びに、ごはん用第1設定時間及びごはん用第2設定時間に対応する、おかゆ用設定温度、並びに、おかゆ用第1設定時間及びおかゆ用第2設定時間が設定されて、ごはんの処理と同様の処理が実行されることになる。
火力増加制限処理は、自動運転処理のうちの揚げもの運転処理と炊飯運転処理とを自動調理として、この自動調理を実行しているときに、特定位置バーナとしての小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出手段としての非加熱物検出センサSの検出状態が変化すると、特定関係バーナとしての高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する処理であり、この処理は、設定解除条件が満たされるまで実行されることになる。
非加熱物検出センサSの検出状態が変化するとは、被加熱物を検出する状態から被加熱物を検出しない状態への変化、及び、被加熱物を検出しない状態から被加熱物を検出する状態への変化である。
そして、本実施形態においては、設定制限条件が、特定関係バーナとしての高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力を増加させることを禁止する条件に設定され、また、設定解除条件が、特定位置バーナとしての小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから、設定制限時間(例えば、5秒)経過すると解除する条件に設定されている。
したがって、運転制御部Hは、火力増加制限処理として、自動調理を実行しているときに、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化すると、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力を増加側に変化させる火力上昇処理を実行しないように構成され、そして、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、設定解除条件が満たされたとして、火力増加制限処理を終了するように構成されている。
また、運転制御部Hは、高火力バーナ1Aに対する高火力用操作具6A及び標準バーナ1Bに対する標準用操作具6Bの設定情報に基づいて火力を増加させることについては、火力増加制限処理を実行しないように構成されている。
つまり、本実施形態は、上述の通り、特定関係バーナが、自動調理用のバーナとしての高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bである場合を例示するものである。
そして、運転制御部Hが、自動調理設定手段としての、揚げもの運転処理を指令する揚げものスイッチ26A、36A、及び、炊飯運転処理を指令する炊飯スイッチ26B、36Bの設定情報に基づいて自動調理を実行しているときに、火力を増加させることについては火力増加制限処理を実行し、手動操作式の加熱状態設定手段としての、高火力バーナ1Aに対する高火力用操作具6A及び標準バーナ1Bに対する標準用操作具6Bの設定情報に基づいて火力を増加させることについては、火力増加制限処理を実行しない形態を例示するものである。
さらに、運転制御部Hは、上述の各処理に加えて、次に述べる火力減少処理を実行するように構成されている。
すなわち、運転制御部Hは、火力減少処理として、小火力バーナ1Cに対して装備された非加熱物検出センサSの検出状態が変化したときに、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部Hは、上述した火力増加制限処理の設定解除条件と同様に、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、火力を元の火力に戻すように構成されている。
説明を加えると、本実施形態では、自動運転処理における設定許容火力として、中火力を設定し、かつ、設定小火力として、中火力を設定するものであり、自動運転処理を大火力にて実行しているときに、小火力バーナ1Cに対して装備された非加熱物検出センサSの検出状態が変化すると、大火力が中火力に変更されることになり、そして、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、火力が元の大火力に戻されることになる。
また、本実施形態では、手動運転処理における設定許容火力として、5段階の火力のうちの3段階目の火力を設定し、かつ、設定小火力として、5段階の火力のうちの3段階目の火力を設定するものであり、手動運転処理を5段階の火力のうちの4段階目の火力や5段階目の火力にて実行しているときに、小火力バーナ1Cに対して装備された非加熱物検出センサSの検出状態が変化すると、4段階目の火力や5段階目の火力が3段階目の火力に変更され、そして、設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると、火力が元の4段階目の火力や5段階目の火力に戻されることになる。
次に、運転制御部Hの制御作動についてフローチャートに基づいて説明する。
運転制御部Hは、上述の如く、点火処理、消火処理、加熱量変更処理、火力制限処理、高温強制停止処理、自動運転処理、火力増加制限処理等の種々の処理を実行するものであって、具体的は、これらの処理を、順次繰り返し実行することになるが、以下の説明においては、火力増加制限処理に関係する処理についてのみ説明する。
本実施形態においては、火力増加制限処理は、火力増加制限を行う必要があるか否かを判別する火力制限判別処理を実行して、その火力制限判別処理にて火力増加制限を行う必要があると判別したときには、加熱量変更処理の火力上昇処理において、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力の上昇を禁止する処理を実行する処理として構成されるものであり、以下、火力制限判別処理及び火力上昇処理について説明する。
尚、加熱量変更処理の火力上昇処理において、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの火力の上昇を禁止する処理は、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの夫々について同様に行われるものであるので、以下の説明においては、標準バーナ1Bの火力の上昇を禁止する処理を代表にして説明する。
先ず、図6に基づいて、火力制限判別処理ついて説明する。
最初に、火力増加制限を行う必要があるときには「1」に設定され、火力増加制限を行う必要がないときには「0」に設定される制限フラグが、「1」であるか否かを判別する(#1)。
制限フラグが「1」でない場合は、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化したか否かを判別し(#2)、被加熱物検出センサSの検出状態が変化していないと判別し場合には、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行する。
#1にて、制限フラグが「1」である場合には、設定解除条件を満足しているか否かを判別する(#3)。
本実施形態においては、設定解除条件として、小火力バーナ1Cに対して装備された被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから設定制限時間(例えば、5秒)が経過すると解除する条件が設定されているので、被加熱物検出センサSの検出状態が変化してからの経過時間が設定制限時間(例えば、5秒)を超えているか否かを判別する。
#3にて、被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから設定制限時間(例えば、5秒)が経過していると判別した場合には、制限フラグを、火力増加制限を行う必要がないことを表す「0」に設定し(#4)、続いて、上昇禁止フラグを、火力の上昇を禁止する必要がないことを表す「0」に設定する(#5)。
そして、#3にて、被加熱物検出センサSの検出状態が変化してから設定制限時間(例えば、5秒)が経過していないと判別した場合や、#5にて、上昇禁止フラグを「0」に設定する処理を実行した後は、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行することになる。
#2にて、状態が変化したと判別した場合は、高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bが燃焼中であるか否かを判別し(#6)、燃焼中であると判別した場合には、制限フラグを「1」に設定し(#7)、続いて、上昇禁止フラグを、火力の上昇を禁止する必要があることを表す「1」を設定する(#8)。
そして、#6にて、燃焼中でないと判別した場合や、#8にて、上昇禁止フラグを「1」を設定する処理を実行した後は、この火力制限判別処理とは異なる処理に移行することになる。
次に、図7に基づいて、火力上昇処理について説明する。
最初に、火力を上昇する必要があるか否かを判別する(#11)。
つまり、手動運転処理において火力の上昇が指令された場合や、自動調理(揚げもの運転処理、炊飯運転処理)において火力の上昇を行う場合には、火力の上昇であると判別することになる。
#11にて、火力を上昇する必要がないと判別した場合には、この火力上昇処理とは異なる処理に移行することになる。
#11にて、火力を上昇する必要があると判別した場合には、その火力の上昇が手動運転処理において火力の上昇が指令された場合であるか否かを判別する(#12)。
#12にて、火力の上昇が手動運転処理において火力の上昇が指令された場合であると判別した場合には、火力を増加側に調節する処理を実行し(#14)、その後、この火力上昇処理とは異なる処理に移行することになる。
#12にて、火力の上昇が手動運転処理において火力の上昇が指令された場合でないと判別した場合、つまり、自動調理(揚げもの運転処理、炊飯運転処理)において火力の上昇を行う場合には、上述した火力制限判別処理にて設定される上昇禁止フラグが「1」であるか否かを判別し(#13)、上昇禁止フラグが「1」でないときには、#14の火力を増加側に調節する処理に移行する。
そして、#13にて、上昇禁止フラグが「1」であると判別したときには、自動調理(揚げもの運転処理、炊飯運転処理)における火力の上昇が禁止されているため、#14の火力を増加側に調節する処理に移行することなく、この火力上昇処理とは異なる処理に移行することになる。
尚、図7のフローチャートは、上述の如く、標準火力バーナ1Bと高火力バーナ1Aとのうちの、標準火力バーナ1Bを代表として例示するものであるが、高火力バーナ1Aについての火力上昇処理は、図7のフローチャートと同様である。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記実施形態においては、手前側に設けられる高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bと、奥側に設けられる小火力バーナ1Cとの3つのバーナを備えるコンロにおいて、小火力バーナ1Cを特定位置バーナとし、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bを特定関係バーナとする場合を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、特定位置バーナとしての小火力バーナ1Cに対して、高火力バーナ1A及び標準バーナ1Bを特定関係バーナとすることに加えて、手前側に設けられる高火力バーナ1A又は標準バーナ1Bのうちの一方を特定位置バーナとし、他方を特定関係バーナとするようにしてもよく、また、高火力バーナ1A、標準バーナ1B、及び小火力バーナ1Cの全てのバーナを特定位置バーナとし、そして、全てのバーナを特定関係バーナとする形態で実施してもよい。
(ロ)上記実施形態では、3つのバーナを備えるコンロを例示したが、2つのバーナが左右に並ぶコンロ、2つのバーナが対角線状に並ぶコンロ、及び、4つのバーナが手前側と奥側に2つずつ左右に並ぶコンロにおいても、本発明は適用できるものである。
すなわち、2つのバーナが左右に並ぶコンロの場合においては、左右の一方のバーナを特定位置バーナとし、他方のバーナを特定関係バーナとするように構成することや、左右のバーナの双方が特定位置バーナであり且つ特定関係バーナであるように構成することができる。
また、2つのバーナが対角線状に並ぶコンロの場合においては、奥側のバーナを特定位置バーナとし、手前側のバーナを特定関係バーナとするように構成することや、2つのバーナの双方が特定位置バーナであり且つ特定関係バーナであるように構成することができる。
さらに、4つのバーナを手前側の2つのバーナと奥側の2つのバーナが並ぶように構成する場合においては、奥側の2つのバーナを特定位置バーナとし手前側の2つのバーナを特定関係バーナとすることや手前側の2つのバーナを特定位置バーナとし奥側の2つのバーナを特定関係バーナとすることができ、さらに、4つのバーナの全てが特定位置バーナであり且つ特定関係バーナであるように構成することもできる。
(ハ)上記実施形態においては、設定制限条件を、特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件に設定するように構成したが、そのような構成に代えて、火力を増加させることを事前にブザー等で報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件とするように構成することや、特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件とするように構成することが可能である。
設定制限条件を、火力を増加させることを事前にブザー等で報知した後、特定関係バーナの火力を漸増させる条件とする場合においては、上述した図7のフローチャートにおける#14の処理において、火力を増加側に調節する処理を行う前に、ブザーを鳴動させる処理を行うことになる。
また、設定制限条件を、特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件とする場合においては、図7のフローチャートにおける#14の処理において、火力を増加側に調節する処理が、火力を設定された設定許容火力以上に増加させない条件で行われることになる。
(ニ)上記実施形態においては、設定解除条件を、特定関係バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件とするように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、設定解除条件として種々の条件を適用することができる。
例えば、設定解除条件を、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件とするように構成することが考えられる。
すなわち、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると、火力増加制限処理が終了されることになるが、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了して、
特定関係バーナに対する加熱状態設定手段又は自動調理設定手段を操作する状態であるから、特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると設定解除条件が満たされたと判別して火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとみなすことができる。
また、他の設定解除条件として、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると解除する条件とするように構成することも考えられる。
すなわち、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると、火力増加制限処理が終了されることになるが、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作される状態とは、使用者が既に特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了して、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段を操作する状態であるから、特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると設定解除条件が満たされたと判別して火力増加制限処理の実行を終了しても、安全性は確保されるものとみなすことができる。
さらに、設定解除条件として、上記実施形態で述べた設定制限時間が経過すると解除する条件、上述の特定関係バーナに対する加熱状態設定手段及び自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件、及び、上述の特定位置バーナに対する加熱状態設定手段が操作されると解除する条件のうちのいずれか一つの条件が満たされると解除する条件としてもよい。
(ホ)上記実施形態においては、設定解除条件を、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件とする場合において、設定制限時間として、5秒を例示したが、設定制限時間は、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろすことを終了までに要する時間を見込んで設定すればよく、5秒とは異なる時間に設定してもよい。
(ヘ)上記実施形態においては、自動運転処理における自動調理(揚げもの運転処理、炊飯運転処理)を実行するときに、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、火力増加制限処理を実行する場合を例示したが、これに加えて、加熱状態設定手段の指令によって火力が増加されることについても、設定制限条件に制限する形態で火力増加制限処理を実行するようにしてもよい。
すなわち、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行っているときには、一般には、その使用者が加熱状態設定手段を操作することはないものであるが、例えば、特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行っている使用者の腹部等が加熱状態設定手段に不測に接触して、加熱状態設定手段を不必要に操作してしまう虞や、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行っているときに、子供等の第三者が誤って加熱状態設定手段を操作する虞があり、このような予想外の操作により特定関係バーナの火力を不測に上昇してしまうことが考えられる。
したがって、特定位置バーナに対して装備された被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、加熱状態設定手段の指令によって火力が増加されることを設定制限条件に制限するように火力増加制限処理を実行することによって、使用者が特定位置バーナに対して被加熱物を載置するあるいは被加熱物をおろす作業を行っているときに、上述の如く、加熱状態設定手段が予想外に操作されるようなことがあっても、特定関係バーナの火力の増加が制限されるものとなり、安全性を一層向上できるものとなる。
1A、1B、1C バーナ
6A、6B、6C 加熱状態設定手段
26A、26B 自動調理設定手段
36A、36B 自動調理設定手段
H 運転制御手段
S 被加熱物検出手段

Claims (10)

  1. 複数箇所に分散して配置される複数のバーナと、前記複数のバーナの夫々に対して点火及び消火を指令し、且つ、前記複数のバーナの夫々についての目標火力を設定する手動操作式の複数の加熱状態設定手段と、
    前記複数のバーナのうちの自動調理を行うものとして定められた自動調理用のバーナに対して自動調理情報を設定する手動操作式の自動調理設定手段と、
    前記複数の加熱状態設定手段の設定情報、及び、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて、前記複数のバーナの燃焼を制御する運転制御手段とが設けられたコンロであって、
    前記複数のバーナのうちの特定箇所に位置する特定位置バーナに対する被加熱物の存否を検出する被加熱物検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化すると、前記複数のバーナのうちの、前記特定位置バーナに対して特定関係位置に位置する特定関係バーナの火力を増加側に変化させることを設定制限条件に制限する火力増加制限処理を、設定解除条件が満たされるまで実行するように構成されているコンロ。
  2. 前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を増加させることを禁止する条件である請求項1記載のコンロ。
  3. 前記設定制限条件が、火力を増加させることを事前に報知した後、前記特定関係バーナの火力を漸増させる条件である請求項1記載のコンロ。
  4. 前記設定制限条件が、前記特定関係バーナの火力を設定許容火力以上に増加させない条件である請求項1記載のコンロ。
  5. 前記運転制御手段が、前記特定関係バーナが前記自動調理用のバーナである場合において、前記自動調理設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについて、前記火力増加制限処理を実行し、且つ、前記加熱状態設定手段の設定情報に基づいて火力を増加させることについては、前記火力増加制限処理を実行しないように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。
  6. 前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化してから、設定制限時間が経過すると解除する条件である請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。
  7. 前記設定解除条件が、前記特定関係バーナに対する前記加熱状態設定手段及び前記自動調理設定手段のいずれかが操作されると解除する条件である請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。
  8. 前記設定解除条件が、前記特定位置バーナに対する前記加熱状態設定手段が操作されると解除する条件である請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ。
  9. 前記複数のバーナが、手前側と奥側とに並ぶ状態で設けられ、
    前記特定位置バーナが、前記複数のバーナのうちの奥側のバーナであり、前記特定関係バーナが、前記複数のバーナのうちの手前側のバーナである請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンロ。
  10. 前記運転制御手段が、前記特定位置バーナに対して装備された前記被加熱物検出手段の検出状態が変化したときに、前記特定関係バーナの火力が設定許容火力よりも大きいときには、その火力を設定小火力に減少させる火力減少処理を実行するように構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンロ。
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