JP5320090B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関するものである。
従来より、制御部により制御される加熱手段を備えた加熱調理器において、加熱/停止手動操作部を操作することで、制御部への給電がONになると共に加熱手段での加熱が開始されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−201053号公報
加熱調理器には、加熱/停止手動操作部以外にも、制御部に何らかの指令を与えるための操作部を備えたものがある。操作部としては、例えば、自動で加熱手段での加熱量の調節/加熱の停止を制御して調理を行わせるための自動調理設定操作部や、あるいは、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段を備え、調理容器が容器検知手段により検知されない場合に加熱手段での加熱を開始しないようにする容器検知制御を制御部が行う場合に、容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与えるための容器検知解除操作部、等が挙げられる。
ところで、このような加熱調理器にあっては、操作部を操作しようとする場合、制御部への給電をONにするためにまず加熱/停止手動操作部を操作する必要があり、加熱/停止手動操作部以外の操作部を操作したい場合に二度手間となるものであった。すなわち、制御部への給電がOFFの場合に他の操作部を操作しても制御部への給電がONとならず指令が受け付けられないため、先に加熱/停止手動操作部を操作して制御部への給電をONにすると共に一旦加熱を開始させ、次に、他の操作部を操作して他の所望の制御やその設定を行わせる必要があり、二度手間となって作業が煩雑になってしまうものであった。
また更に、上述した容器検知制御を行う加熱調理器の場合には、例えば調理容器を用いないあぶり焼きを行おうとしても、調理容器のない状態では加熱が開始されないため、一旦ダミーの調理容器を加熱部に載置して加熱/停止手動操作部を操作して加熱を開始し、その後、容器検知解除操作部を操作すると共に調理容器を加熱部から除ける必要があり、これらの作業が煩雑で使い勝手が悪いと共に、無駄な加熱が行われてしまうものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、制御部により制御される加熱手段を備え、加熱/停止手動操作部を操作することで、制御部への給電がONになると共に加熱手段での加熱が開始されるものにおいて、加熱/停止手動操作部を操作しなくても制御部への給電をONにできて他の所望の制御を行わせることができる加熱調理器を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成とする。
請求項1に係る発明は、加熱手段を有する加熱部と、加熱手段での加熱の開始/加熱量の調節/加熱の停止を制御する制御部と、制御部への給電がOFFの場合にONにすると共に加熱手段の加熱の開始/加熱の停止の指令を制御部に与えるための加熱/停止手動操作部と、制御部に指令を与えるための前記加熱/停止手動操作部以外の操作部と、を備えた加熱調理器において、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段を備え、調理容器が容器検知手段により検知されない場合に加熱手段での加熱を開始しないようにする容器検知制御を制御部が行い、前記容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与えるための容器検知解除操作部を備え、制御部への給電がOFFの場合に前記加熱/停止手動操作部以外の所定の操作部として前記容器検知解除操作部を操作すると制御部への給電をONにすることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、それぞれ加熱手段を有する複数の加熱部を備え、全加熱部において容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与える容器検知解除を一つ設けることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、加熱手段での加熱量の調節/加熱の停止を自動で行う自動調理を行わせる指令を制御部に入力するための自動調理設定操作部を備え、制御部への給電がOFFの場合に操作すると制御部への給電をONにする所定の操作部が、前記自動調理設定操作部であることを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、実質的に電源スイッチを兼ねている加熱/停止手動操作部を操作する前に、他の所定の操作部を操作することで制御部への給電が開始されると共に該操作部で各種設定等を行うことができて、先に加熱/停止手動操作部を操作する必要がなく、作業が簡単で使い勝手が良い。
更に、先に加熱/停止手動操作部を操作することなく容器検知解除操作部を操作することで、容器検知制御を解除することができ、調理容器を一旦加熱部に載置して再び除けるといった作業が不要で、使い勝手が良い。
請求項に係る発明においては、容器検知解除操作部とそれに伴う部材(容器検知解除スイッチ、表示部)の点数を減らすことができて、設計が容易で自由度が上がると共に製造コストの削減が図られる。
請求項に係る発明においては、加熱/停止手動操作部を操作して点火する前に、自動調理の設定を行うことができて、使い勝手が良い。
本発明の一実施形態の加熱調理器の全体斜視図である。 左側の前面パネルの正面図である。 右側の前面パネルの正面図である。 こんろ部の要部断面図である。 バーナへのガス供給の説明図である。 こんろバーナ、器具栓、操作部の断面図である。 グリルバーナ、器具栓、操作部の断面図である。 制御回路の構成図である。
以下、本発明の一実施形態の加熱調理器として、こんろ部とグリルを備えたガスこんろ1について、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ガスこんろ1の天面部を構成するトッププレート11には複数の加熱部2が設けてある。本実施形態では図1に示すように、向かって左側に加熱手段として高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aが設けてあり、右側に加熱手段として標準火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aが設けてある。トッププレート11の上面には各こんろバーナ31を中心にして五徳21が設けてあり、前記こんろバーナ31と五徳21と、点火装置23及び点火検知装置24とで、加熱部2としてのこんろ部2aが構成される。
各こんろ部2aには、図4に示すように、五徳21上に載置される調理容器を検知する容器検知手段25と、調理容器の下面の温度を検知する温度センサ26とが設けてある。容器検知手段25は、ガスこんろ1に固定される支持部25aと、支持部25aに上下方向に移動自在に支持される可動部25bと、可動部25bの上下位置を検知する検知スイッチ25cと、で構成される。可動部25bはばね等の付勢手段(図示せず)により上方に付勢され、その上端部は五徳21よりも上方に突出する。この状態で五徳21上に調理容器が載置されると、可動部25bの上端部が調理容器の下面に押し下げられ、可動部25bの上下動に伴い検知スイッチ25cにより下動が検知され、後述する制御部4に認識される。そして、可動部25bの上端部に温度センサ26が設けられ、調理容器が五徳21上に載置された時に調理容器の下面に当接して温度を検知し、温度は制御部4に認識される。
またガスこんろ1には、加熱部2としてのグリル2bが設けてある。グリル2bは、ガスこんろ1の本体内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる加熱手段としてのグリルバーナ32と、点火装置23及び点火検知装置24とで構成され、グリル2b庫の前端はガスこんろ1の前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞される。
点火装置23は、イグナイタ23a(図6、図7参照)で発生させる高圧パルスにより、こんろバーナ31及びグリルバーナ32の燃料ガスの吐出口に設けられる点火プラグ23bに放電を起こさせて点火するもので、イグナイタ23aは制御部4により制御される。
点火検知装置24は、こんろバーナ31及びグリルバーナ32に設けられる熱電対からなるもので、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力を検知して制御部4に認識される。なお熱電対でなく、フレームセンサ等のセンサを用いてもよい。
グリル扉28の両側には、図1に示すように、グリル扉28とともにガスこんろ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けてあり、左側の前面パネルP1の下側には左側より、マイクロコンピュータからなる制御部4の電源となる電池が収容される電池ケース13と、高火力のこんろバーナ31を点火/消火するための操作ボタン14とが設けてあり、右側の前面パネルP2の下側の左側より、標準火力のこんろバーナ31を点火/消火するための操作ボタン14と、グリルバーナ32を点火/消火するための操作ボタン14とが設けてある。これら操作ボタン14が、加熱部2での加熱の開始/加熱の停止を手動で行うための加熱/停止手動操作部となっている。また前面部12には、各加熱部2の加熱量を手動で調節するための加熱量手動操作部となる火力調節つまみ15がそれぞれ設けてある。
各こんろバーナ31及びグリルバーナ32には、図5に示すように、都市ガス等の燃料ガスを供給するガス供給路33から分岐する分岐路34がそれぞれ接続してあり、各分岐路34の途中には、分岐路34内のガス流路61を開閉する安全弁62及びメイン弁63を備えた器具栓6が設けてある。
図6、図7に示すように、器具栓6の主体をなす器具栓本体60には、内部のガス流路61と、ガス流路61の上流端となる導入口61a及び下流端となる導出口61bとが設けてある。器具栓本体60内のガス流路61には、上流側より安全弁62用の弁孔、メイン弁63用の弁孔、流量制御弁64用の弁孔が順に設けてあり、更に図6に示すこんろバーナ31の場合には、流量制御弁64用の孔の下流側にラッチ弁65用の弁孔が設けてある。各弁孔は該弁孔を開閉する弁体とともにそれぞれ弁を構成している。器具栓本体60には、スライダ66が前後方向に移動自在に取り付けてあり、スライダ66は前端面が操作ボタン14に後方に押圧されることで後退するようになっている。
操作ボタン14は、前後動自在に設けられるもので、本実施形態では、操作ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がこんろバーナ31に枢支されて指で押される部分が前後動し、この指で押される部分がスライダ66の前端面を後方に押圧する。スライダ66には、例えば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置の切替機構(図示せず)が設けてあり、操作ボタン14を押し操作する毎に、スライダ66が後位置から前進して前位置に位置したり、前位置から後退して後位置に位置して、前位置と後位置とが切り替わって保持される。
また、スライダ66の進退に伴って進退するバルブロッド67が設けてある。バルブロッド67の先端側はガス流路61内に挿入され、その先端部は後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁63用の弁孔と安全弁62用の弁孔とに挿通されている。バルブロッド67は、スライダ66が前位置から後位置に切り替わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置に後退してから後位置にまで前進するが、この最後位置に移動した時に、安全弁62用の弁孔を上流側より閉止している安全弁62の弁体を上流側に移動させて、安全弁62用の孔を開放する。安全弁62は本実施形態では電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁62用の孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁62用の孔を開放する。
安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部4により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると制御部4による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ26により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、空焚きや焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁62を閉止する。このように、安全弁62、点火検知装置24、温度センサ26により異常検知手段が構成されている。
バルブロッド67の途中には、メイン弁63用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けてある。そして、スライダ66が前位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の孔を後方より閉止し、スライダ66が後位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の孔より後方に位置してメイン弁63用の孔を開放する。
流量制御弁64用の弁孔は、流量制御用の弁体により開度が自在に調節される。弁体は、火力調節つまみ15を操作することで、開度の調節がなされ、火力調節つまみ15が左に行く程、燃料ガスの供給量が多くなるように調節される。
ラッチ弁65用の弁孔は、ラッチ弁65用の弁体により開閉される。ラッチ弁65は本実施形態では制御部4に制御される電磁弁であり、容器検知手段25により調理容器が検知されない場合に制御部4により閉止されて、加熱を開始しないようにする容器検知制御が行われている。
また、操作ボタン14又はスライダ66の位置によりON/OFFが切り替わる器具栓スイッチ(後述する図8のS1〜S3)が設けてある。器具栓スイッチは、操作ボタン14(又はスライダ66)が前位置に位置している時にはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置している時にONとなる。
こんろバーナ31、グリルバーナ32の点火を行うには、加熱/停止手動操作部(すなわち操作ボタン14)を押し操作して、スライダ66を前位置から後位置に後退させる。スライダ66とともに後退したバルブロッド67により、安全弁62が開放されると共にメイン弁63が開放され、燃料ガスがこんろバーナ31、グリルバーナ32に供給される。また、スライダ66が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、制御部4への給電がONとなって制御部4が動作を開始する。ここで、制御部4、電源、器具栓スイッチ等のスイッチについて説明する。
図8に示すように、制御部4は、正極側の給電端子41がトランジスタTR1を介して電源の正極に接続され、負極側の給電端子42が電源の負極に接続される。トランジスタTR1はPNP型のトランジスタであって、そのエミッタが電源の正極に接続され、コレクタが制御部4の正極側の給電端子41に接続され、ベースが、抵抗R2及び該抵抗R2とそれぞれ直列に接続される二つのトランジスタTR2、TR3を介して電源の負極に接続され、エミッタとベースとの間に抵抗R1が接続される。
二つのトランジスタTR2、TR3はNPN型のトランジスタであって、そのコレクタが抵抗R2を介してトランジスタTR1のベースに接続され、エミッタが電源の負極に接続される。そして、トランジスタTR2、TR3のベースはそれぞれ抵抗R3、R4を介して電源の負極に接続される。
更に、電源の正極とトランジスタTR2のベースとの間に抵抗R5を介して、スイッチS(S1〜S5)とダイオードD(D1〜D5)とが直列に接続された線が複数並列に接続されるもので、電源の正極、各スイッチS、各ダイオードD、抵抗R5、トランジスタTR2のベースの順に配設される。またトランジスタTR3のベースは、抵抗R6を介して制御部4の電源保持信号出力端子に配設される。
そして、各線のスイッチSとダイオードDとの間の部分と、制御部4の各信号入力端子とが各抵抗R7を介して接続される。スイッチS1〜S3は器具栓スイッチで、S1は標準火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aの器具栓スイッチS1であり、S2は高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aの器具栓スイッチS2であり、S3はグリル2bの器具栓スイッチS3である。スイッチS4、S5は、タクトスイッチからなる容器検知解除スイッチS4、S5で、使用者が前面パネルP1、P2に設けてある容器検知解除操作部16を押し操作している間だけONとなり、押し操作をやめるとOFFとなる。これについては後述する。
いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになると、トランジスタTR2にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、トランジスタTR1にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、電源から制御部4に給電される。制御部4に給電されると、制御部4の電源保持信号出力端から電源保持信号(High出力)が出力され、トランジスタTR3にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、トランジスタTR1にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONになる。電源保持信号が出力されている限り、制御部4への給電が継続される。このように、器具栓スイッチS1〜S3が、制御部4への給電をONにする電源スイッチを兼ねている。
いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになると、制御部4が動作を開始し、器具栓スイッチS1〜S3、抵抗R7を介して制御部4の該当する信号入力端子に信号が入力され、いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになったかが検知される。制御部4は、器具栓スイッチS1〜S3がONとなったこんろバーナ31、グリルバーナ32の点火装置23を作動させて連続放電を起こし、安全弁62のコイルに通電することにより安全弁62の開放が所定時間(例えば5秒)確保される。点火検知装置24により点火が検知されると安全弁62の開放が維持され、左側の前面パネルP1に設けられる燃焼ランプ17(図2参照)が点灯する。なお図2の符号18は、左側の前面パネルP1に設けられる電池交換ランプである。
点火検知装置24により点火が検知されない場合には安全弁62のコイルへの通電を停止することにより安全弁62が閉止され、操作ボタン14を押し込んでバルブロッド67により安全弁62の弁体を後退させない限り安全弁62が開放されない。なお、こんろ部2aの場合には上述した容器検知制御により、調理容器が検知されていない時には、器具栓スイッチS1〜S3がONとなっても点火装置23は作動せず、安全弁62のコイルには通電しない。
また更に、容器検知解除スイッチS4、S5がONになる場合でも、器具栓スイッチS1〜S3がONになる場合と同様に、電源から制御部4への給電が開始されると共に、電源保持信号により制御部4への給電が継続される。図2に示す左側の前面パネルP1の容器検知解除操作部16を所定時間(例えば3秒)以上継続して押し操作すると、容器検知解除スイッチS4がONとなると共にその上の表示部が点灯し、図3に示す右側の前面パネルP2の容器検知解除操作部16を所定時間(例えば3秒)以上継続して押し操作すると、容器検知解除スイッチS5がONとなると共にその上の表示部が点灯する。
容器検知解除スイッチS4は、左側の高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aでの容器検知制御を解除するスイッチであり、容器検知解除スイッチS5は、右側の標準火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aでの容器検知制御を解除するスイッチである。容器検知解除スイッチのONが所定時間(例えば3秒)継続し制御部4に認識された時に、容器検知制御が解除されて解除モードに移行する。解除モードでは、容器検知制御がなされないため、こんろ部2aの場合に調理容器が検知されていなくても、器具栓スイッチS1〜S3がONとなると点火装置23が作動し、安全弁62のコイルに通電される。更に本実施形態の解除モードでは、上述したように温度センサ26により検知された調理容器の温度が所定の温度(例えば250℃)となった場合に安全弁62を閉止する際の、前記所定の温度をそれよりも高い温度(例えば290℃)とし、所定の温度(例えば250℃)を超えた温度での調理が可能となる。解除モードは、1時間継続されて終了する。
加熱が開始されると、火力調節つまみ15を操作することで、所望の火力が得られる。なお、高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aの火力調節つまみ15は、該こんろ部2aの操作部を操作して点火を行う時、操作部の操作と連動して火力が小さくなる方に移動するようになっていて、点火時には小さい火力となっている。
全ての操作ボタン14のスライダ66を前位置にすると、メイン弁63が閉止して消火し、器具栓スイッチS1〜S3がOFFになり、安全弁62が閉止すると共に電源保持信号の出力が停止して制御部4への給電が終了する。
次に、自動調理について説明する。ガスこんろ1の右側の前面パネルP2には、図3に示すように、こんろ用の調理設定部7と、グリル用の調理設定部8とが設けてある。
こんろ用の調理設定部7は、揚げもの、湯わかし、炊飯の自動調理のメニュー(オートメニュー)を設定するための一組のオートメニュー設定部71及びオートメニュー表示部72を備えている。オートメニュー設定部71として、揚げものスイッチ71aと、湯わかしスイッチ71bと、炊飯スイッチ71cと、が設けてある。揚げものモードは、こんろバーナ31の点火後、使用者により設定された温度に達するようにこんろバーナ31の火力を自動調節する自動調理モードであり、揚げものスイッチ71aは、何回押すかで200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げものの調理の中から目的とする温度の揚げもの調理が設定できると共に、揚げもの表示部72aに前記設定が表示されるようになっている。
また、湯わかしモードや炊飯モードは、こんろバーナ31の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしや炊飯の完了が予測される時点で自動的にこんろバーナ31を消火する自動調理モードである。湯わかしスイッチ71bは、何回押すかで自動消火、5分保温といった、湯わかし後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかといった湯わかしを選択して設定できると共に、湯わかし表示部72bに前記設定が表示されるようになっている。また、炊飯スイッチ71cは、何回押すかでごはん、おかゆといった複数種類の炊飯の調理の中から目的とする炊飯の調理が設定できると共に、炊飯表示部72cに前記設定が表示されるようになっている。
グリル用の調理設定部8は、調理時間を設定するためのタイマ入力部81及びタイマ表示部82、グリルバーナ32(上バーナ及び下バーナ)の火力を切り替える火力切替スイッチ83及び火力表示部84、姿焼、切身、干物のオートメニューの種類を切り替えるオートメニュー切替スイッチ85及びオートメニュー表示部86、焼き加減を設定する焼き加減スイッチ87及び焼き加減表示部88、を備えている。タイマ入力部81の時間設定スイッチ「−」「+」の入力操作により1分単位、5分単位、あるいは10分単位等で時間が設定され、タイマ表示部82に設定時間(タイマ機能作動中は残時間)が表示され、設定時間が経過すると自動消火される。オートメニュー切替スイッチ85を押す毎に、姿焼、切身、干物の自動調理が切り替えられ、オートメニュー表示部86に表示される。焼き加減スイッチ87を押す毎に、強め、標準、弱めの三段階の焼き加減が切り替えられる。
こんろ用の調理設定部7とグリル用の調理設定部8の各操作部が自動調理設定操作部となっている。また自動調理は、温度センサ26により検知された温度を基に各種制御が補正されるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、容器検知解除操作部16及び表示部、容器検知解除スイッチS4、S5を、高火力と標準火力のそれぞれのこんろ部2aについて別個に設けたが、容器検知解除操作部16及び表示部、容器検知解除スイッチを一つのみ設け、両方のこんろ部2aで共用してもよい。この場合には、両方のこんろ部2aで、容器検知制御と解除モードのいずれか一方が同時に実行される。これにより、容器検知解除操作部16、容器検知解除スイッチ、表示部の点数を減らすことができて、設計が容易で自由度が上がると共に製造コストの削減が図られる。
また他の実施形態として、図8におけるスイッチS4やS5を、自動調理設定操作部の操作に連動してONとなるようにしてもよい。これにより、加熱/停止手動操作部を操作して点火する前に、自動調理の設定を行うことができて、使い勝手が良い。特に、グリル用の調理設定部8の操作に連動する場合に使い勝手が著しく向上する。
グリル2bの自動調理は、グリルバーナ32による加熱を開始した後の初期において、グリル庫内の焼き網に載置された魚等の被加熱物の載置状態の違いに応じて変化する温度上昇勾配を計測するための第一の温度検出手段が備えられ、制御部4が、第一の温度検出手段の検出情報に基づいて温度上昇勾配を求める判定用情報算出処理、及び、その判定用情報算出処理にて求めた前記温度上昇勾配の情報に基づいて、前記判定用情報算出処理を実行してから被加熱物に対する加熱を終了するまでの残加熱時間を設定する残加熱時間設定処理を実行するように構成されている。更に、被加熱物の熱容量の違いに起因して変化する、グリルバーナ32による加熱を開始してから設定判別温度に上昇するまでの熱容量判別用経過時間を計測する第二の温度検出手段が設けてあり、制御部4が熱容量判別用経過時間を求める判定用情報算出処理を行って、上記温度上昇勾配から残加熱時間を設定する際に前記熱容量判別用経過時間の情報に基づいて、適正な残加熱時間となるよう補正を行うように制御される。
ここで、上記の制御がグリルバーナ32による加熱を開始した後の初期において行われる理由は、グリル庫内の温度が所定温度以下の状態から第一の温度検出手段や第二の温度検出手段による温度上昇勾配を計測しないと適正な残加熱時間が求め難いためである。もし、グリル庫内の温度が所定温度より高い状態から第一の温度検出手段や第二の温度検出手段による温度上昇勾配を計測すると、温度上昇値が小さいために被加熱物の載置状態の違いや被加熱物の熱容量の違いを残加熱時間に適正に反映されない惧れがある。そこで、グリル庫内の温度が前記所定温度より高い状態ではグリル2bでの自動調理を実行せず、グリル庫内の温度が前記所定温度より低い状態においてのみグリル2bでの自動調理を実行するようにしている。
また、グリルバーナ32の点火によりグリル庫内の温度が上昇する状態で自動調理を行う場合にオートメニューの設定や変更に時間がかかりすぎ、グリル庫内の温度が前記所定温度より高くなった時にオートメニューの設定が変更された時には、適正な残加熱時間の演算ができない惧れがあるため、従来のグリル2bの加熱/停止手動操作部の点火操作によって制御部4への給電がONとなるガスこんろでは、グリル2bへの点火後所定時間(例えば20秒)が経過した後は、オートメニュー切替スイッチ85の操作を受け付けないようにしてある。
従って、制御部4への給電のONを行う電源スイッチを加熱/停止手動操作部と兼ねず別個に設けた加熱調理器であれば、電源スイッチをONにした後、グリルバーナ32への点火前にオートメニューの設定が可能であり、自動調理の設定の間にグリルバーナ32への点火によりグリル庫内の温度が上昇することがないが、一方、従来のグリル2bの加熱/停止手動操作部の点火操作によって制御部4への給電がONになるガスこんろでは、制御部4に通電された状態でオートメニューの設定を行なう必要があるから、グリルバーナ32の点火によりグリル庫内の温度が上昇する状態で自動グリル調理メニューの設定を行うこととなる。
すなわち、グリル2bの加熱/停止手動操作部の点火操作によって制御部4への給電がONになるこんろでは、オートメニューの設定を所定時間(例えば前記20秒)以内に行なう必要があり慌しいものであったが、本発明においては、上記電源スイッチを備えずグリル2bの加熱/停止手動操作部の点火操作により制御部4への給電がONになるガスこんろであっても、グリルバーナ32への点火前にオートメニューの設定が可能であり、オートメニューの設定の間にグリルバーナ32への点火によりグリル庫内の温度が上昇することがない状態でオートメニューの設定ができ、使用者の好みに応じ時間をかけてゆっくり設定できる、という効果が得られる。
1 ガスこんろ
11 トッププレート
12 前面部
13 電池ケース
14 操作ボタン
15 火力調節つまみ
16 容器検知解除操作部
17 燃焼ランプ
18 電池交換ランプ
2 加熱部
2a こんろ部
2b グリル
21 五徳
23 点火装置
24 点火検知装置
25 容器検知手段
26 温度センサ
28 グリル扉
31 こんろバーナ
32 グリルバーナ
4 制御部
6 器具栓
60 器具栓本体
61 ガス流路
62 安全弁
63 メイン弁
64 流量制御弁
65 ラッチ弁
66 スライダ
67 バルブロッド
7 こんろ用の調理設定部
8 グリル用の調理設定部

Claims (3)

  1. 加熱手段を有する加熱部と、加熱手段での加熱の開始/加熱量の調節/加熱の停止を制御する制御部と、制御部への給電がOFFの場合にONにすると共に加熱手段の加熱の開始/加熱の停止の指令を制御部に与えるための加熱/停止手動操作部と、制御部に指令を与えるための前記加熱/停止手動操作部以外の操作部と、を備えた加熱調理器において、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段を備え、調理容器が容器検知手段により検知されない場合に加熱手段での加熱を開始しないようにする容器検知制御を制御部が行い、前記容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与えるための容器検知解除操作部を備え、制御部への給電がOFFの場合に前記加熱/停止手動操作部以外の所定の操作部として前記容器検知解除操作部を操作すると制御部への給電をONにすることを特徴とする加熱調理器。
  2. それぞれ加熱手段を有する複数の加熱部を備え、全加熱部において容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与える容器検知解除を一つ設けることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 加熱手段での加熱量の調節/加熱の停止を自動で行う自動調理を行わせる指令を制御部に入力するための自動調理設定操作部を備え、制御部への給電がOFFの場合に操作すると制御部への給電をONにする所定の操作部が、前記自動調理設定操作部であることを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
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