JP2011257021A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナ上に調理容器が設置されていない状態であぶり料理を行なう場合に、安全に調理可能なガスコンロを提供する。
【解決手段】バーナ2,3の各中央には、調理容器を検知する調理容器検知センサが設けられており、操作パネル13には調理容器検知センサ22によるバーナ2,3上の調理容器Pの検知を解除するための解除スイッチ25,35が設けられている。調理者が解除スイッチ25,35で解除操作をし続けている間のみ、火力制御部5はバーナ2,3をあぶり料理に必要な所定の火力で燃焼させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バーナ上に調理容器が設置されていない状態であぶり料理を行なう場合に、安全に調理が可能なガスコンロに関する。
従来、バーナ上に設置される鍋などの調理容器の有無を検知する調理容器検知センサを備えた調理容器検知機能付きのガスコンロが知られている(例えば、特許文献1)。上記ガスコンロにおいては、調理容器検知センサによりバーナ上に調理容器が設置されていることが検知されている場合、所定の火力でバーナを燃焼させる一方、調理容器検知センサによりバーナ上に調理容器が設置されていないことが検知された場合には、バーナの火力を絞る燃焼制御が行われている。このようなガスコンロによれば、調理中、バーナ上に調理容器が設置されていない状態では、大火の火力を有する裸火でバーナが燃焼されないため、調理時に炎が手に当たったり、袖に着火する危険を回避することができるとともに、調理容器の無い状態での無駄な燃焼を防止することができる。
特開2007−46799号公報
ところで、ガスコンロを使用した調理としては、例えば海苔やスルメなどを炙るあぶり料理のようにバーナ上に調理容器が設置されていない状態で行なわれる調理もある。このような調理はある程度の大きさの火力を必要とするが、あぶり料理においては調理容器を使用しないため、調理容器検知センサで調理容器が検知されないこととなる。そのため、上記のような調理容器検知機能を有するガスコンロでは、バーナが小火力でしか燃焼されず、調理者が必要とする火力で調理を行なえないという不都合がある。そこで、あぶり料理を行なうために、調理容器検知センサとともに、調理容器検知センサによるバーナ上の調理容器の検知を解除するための解除スイッチをガスコンロに設け、該解除スイッチで解除操作された場合には、バーナ上の調理容器の有無に拘らず、所定の火力でバーナを燃焼させることが考えられる。
しかしながら、上記のような解除スイッチにより調理容器検知機能を解除すると所定の火力でバーナの燃焼が継続されることとなるため、調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者である場合、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態であればバーナの火力が絞られると調理者が思い込んで、不用意にバーナ上に被調理物を持ってくる場合がある。そのため、炎が手に当たったり、袖に着火するという問題が依然として生じる。また、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態では、バーナが点火されないと調理者が思い込んでいる場合もあるため、解除スイッチの操作により誤って炎で顔や手を火傷する虞がある。さらに、点火後に調理容器をバーナ上から退かすと自動でバーナの火力が小火力になる調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者である場合、解除スイッチで解除操作すると、調理容器をバーナ上から退かしても、所定の火力でバーナが燃焼しているため、同様の危険が生じやすい。また、解除スイッチを操作してあぶり料理を行なう場合、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続しているため、調理中に調理者がガスコンロから離れた場合、例えば子供が誤って炎に手を出す危険もある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部とを備えたガスコンロにおいて、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知が解除された場合でも、より安全に調理が可能なガスコンロを提供することにある。
本発明の一局面によれば、バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、
前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させるガスコンロが提供される。
上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために所定の火力でバーナを燃焼させたい場合、調理者はガスコンロ前で調理容器検知解除操作部を解除操作しながら調理する必要があるから、調理容器検知解除操作部により調理容器検知機能を解除しても、不用意にバーナの火力が大きくなることや大きな火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することを防止できる。また、点火前に解除スイッチで解除操作が行なわれても、該解除操作が継続して行なわれなければバーナが所定の火力で燃焼されないため、点火時に大きな火力でバーナが燃焼することもない。さらに、調理容器検知機能を備えたガスコンロの使用に慣れた調理者であっても、調理容器検知解除操作部で解除操作し続けなければバーナが所定の火力で燃焼しないため、バーナ上に調理容器が設置された状態で点火し、点火後にあぶり料理を行うために調理容器をバーナ上から動かしても、炎が手に当たったり、袖に着火したりすることもない。そして、調理者が調理容器解除操作部で解除操作をしている間は所定の火力が得られるから、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
上記ガスコンロにおいて、前記バーナの点火後に、前記調理容器検知解除操作部での解除操作が中断されると、前記火力制御部は、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火してもよい。
従来のガスコンロでは調理容器検知機能が解除されると、点火後にバーナ上に調理容器が設置されていない場合でも、所定の火力でバーナが継続して燃焼されるが、上記ガスコンロによれば、あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、点火後に調理者が調理容器検知解除操作部から手を離すとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるため、調理者が被調理物をバーナ上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。また、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れた場合、バーナは小火力で燃焼しているかあるいはバーナが消火されるため、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
上記ガスコンロにおいて、前記調理容器検知解除操作部で解除操作が行なわれながら前記バーナが点火された場合、前記火力制御部は、前記バーナの点火後、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させてもよい。
上記ガスコンロによれば、調理者が点火前に調理容器検知解除操作部で解除操作を行ないながらバーナを点火し、さらに点火後も継続して調理容器検知解除操作部で解除操作をし続けなければ、あぶり料理を行なうための必要な火力が得られないから、点火時に調理者が不用意にバーナ上に被調理物を持ってくることを防止できる。また、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態ではバーナが点火しないガスコンロであっても、解除スイッチによる解除操作でバーナ上に調理容器が設置されていない状態でバーナを点火することができるため、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
本発明の他の局面によれば、バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、
前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記バーナを所定時間のみ所定の火力で燃焼させるガスコンロが提供される。
上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために調理容器検知解除操作部で解除操作を行なっても、バーナは所定時間のみしかあぶり料理を行なうために必要な火力で燃焼しないから、安全にあぶり料理を行なうことができる。また、上記ガスコンロによれば、所定時間のみしかバーナが所定の火力で燃焼しないため、調理者がバーナを消し忘れた場合に、所定の火力を有する裸火でバーナが燃焼することを防止することができる。
上記ガスコンロにおいて、前記火力制御部は、前記所定時間が経過すると、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火してもよい。
上記ガスコンロによれば、あぶり料理が必要な所定時間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、所定時間が経過するとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるから、被調理物をバーナ上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。また、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れても、所定時間が経過するとバーナは小火力で燃焼しているかあるいはバーナが消火されているため、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
以上のように、本発明によれば、バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部とを備えたガスコンロにおいて、調理容器がバーナ上に設置されていない状態での調理、例えばあぶり料理を行なうために調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知が解除された場合でも、より安全に調理が可能なガスコンロを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの調理容器の有無を検知する際の動作を示す概略構成図であり、図2(a)は調理容器が設置されていない状態を、図2(b)は調理容器が設置されている状態を示す。 図3は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの要部を示す概略構成図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの火力制御処理を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロの火力制御処理を示すフローチャートである。
まず、本発明の実施の形態に係るガスコンロの基本構成について具体的に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るガスコンロの一例を示す概略斜視図である。このガスコンロは、システムキッチンのカウンタトップKに開設された取付口K1へ落とし込み状態で装着されるビルトイン式のコンロであり、カウンタトップK内へ埋設される本体ケース10と、その本体ケース10の上面開口部を覆う天板11とを備えている。
天板11には、2つのバーナ用開口(図示せず)が開設されており、このバーナ用開口の外周部には、鍋ややかんなどの調理容器を支持するための五徳21,31が載置されている。
バーナ用開口には、本体ケース10内に組み込まれた2つのバーナ2,3が臨んでおり、これらバーナ2,3から放出されるガスの燃焼熱によって、五徳21,31上に載置された調理容器が加熱される。バーナ2,3の外周には、イグナイタから高電圧を印加させることにより各炎孔群に向けて火花放電する点火電極26,36が設けられている。
バーナ2,3の各中央には、調理容器を検知するための調理容器検知部として調理容器検知センサ22,32が設けられている。この調理容器検知センサ22,32は、先端の感熱部が鍋などの調理容器の底部に接触して調理容器底温度を検知する調理容器温度センサを兼ねており、昇降自在に本体ケース10に支持されている。
図2は、バーナ2において調理容器の有無を検知する際の動作を示す概略構成図である。なお、バーナ3についても機構的構成は同様である。図2に示すように、調理容器検知センサ22の下部には、調理容器検知センサ22の昇降状態を検知するマイクロスイッチ23が設けられている。調理容器検知センサ22は、バーナ2上に調理容器Pが設置されていないときは調理容器検知センサ22が上昇位置にあるためマイクロスイッチ23はオフ状態(図2(a)参照)となり、後述する火力制御部5にオフ信号を出力する。また、バーナ2上に調理容器Pが設置されているときは調理容器検知センサ22が下降してマイクロスイッチ23がオン状態(図2(b)参照)となり、火力制御部5にオン信号を出力する。従って、この調理容器検知センサ22からの検知信号よりバーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かが検知される。
再び図1を参照して、本体ケース10の正面部には、電源スイッチ14、電源ランプ15、点消火操作部として上記バーナ2,3の点消火及び火力調整機能を兼備する点消火スイッチ20,30が設けられている。この各点消火スイッチ20,30は、調理者が押し操作すると、各点消火スイッチ20,30が手前に飛び出して、点火処理が開始されるように構成されている。点消火スイッチ20,30の周囲には、バーナ2,3の燃焼時に火力を点灯表示する火力表示部24,34が設けられている。また、点消火スイッチ20,30の下方には、押し操作により前方へ開いて露出し、不要時には後方へ閉じて本体ケース10内へ隠蔽される操作パネル13が設けられている。この操作パネル13には、湯沸スイッチや揚物スイッチなどの調理の種類に応じた火力が得られる調理スイッチや、上記した調理容器検知センサ22,32によるバーナ2,3上の調理容器Pの検知を解除するための調理容器検知解除操作部として解除スイッチ25,35が設けられている。この解除スイッチ25,35は、後述する各実施の形態で説明するバーナ2,3上に調理容器Pが設置されていない状態であぶり料理を行なう際に操作される。
図3は、図1に示したガスコンロの要部を示す概略構成図である。なお、バーナ2,3のいずれについても機構的構成は同様であるので、図3では代表的にバーナ2に係る機構的構成のみを図示している。
図3を参照して、バーナ2には、バーナ2に燃料ガスを供給するガス供給管27が接続されており、このガス供給管27には元電磁弁28及び流量調整弁29が設けられている。
また、ガスコンロには、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットである火力制御部5が備えられ、この火力制御部5により各バーナ2,3の作動が制御される。以下、バーナ2の作動制御に係る構成の概略を代表的に説明すると、火力制御部5には、点消火スイッチ20の操作に応じた操作信号(操作位置を示す信号)と、調理容器検知センサ22の検知信号とが入力され、火力制御部5から出力される制御信号により、元電磁弁28と流量調整弁29と点火電極26の作動が制御される。なお、流量調整弁29はステッピングモータ4により弁体(図示せず)が駆動されてガス供給管27の開度、ひいては燃料ガスの流量を変更する電動弁であり、その作動制御はステッピングモータ4を介して行われる。
また、火力制御部5には、調理容器検知センサ22によるバーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かの検知結果に基づく検知信号や、点消火スイッチ20の操作位置(この例では回転位置)、さらに解除スイッチ25による解除操作に応じて、バーナ2の火力を増減する処理を行う火力調整部51、及びタイマ52が機能的手段として備えられている。
火力調整部51は、点火時に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていることが検知されたときには、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を変更することにより所定の点火火力レベルでバーナ2を点火するとともに、点火後では点消火スイッチ20の操作位置に応じて、同様に流量調整弁29の開度を変更することにより、バーナ2の火力を火力レベル1(最小火力)から火力レベル9(最大火力)までの9段階で切換える。各火力レベルに対応する流量調整弁29の開度(ガスの流量)は予め定められている。
一方、点火時に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていないことが検知されたときには、火力制御部5は、元電磁弁28及び流量調整弁29を閉弁状態に維持し、点火電極26を作動させず、バーナ2を点火させないが、バーナ2上に調理容器Pが設置されている状態でバーナ2が点火された後に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていないことが検知されたときには、火力調整部51は、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を変更することにより、バーナ2の火力を火力レベル1(最小火力)に切換える。なお、火力制御部5は、バーナ3についても同様の処理を実行する。
次に、本実施の形態に係るガスコンロにおいて、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態での調理、例えばあぶり料理を行なう場合の制御動作について各実施の形態に分けて説明する。なお、以下の説明ではバーナ2の作動を説明するが、バーナ3についても、同様の作動が行なわれる。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、調理者があぶり料理を行なうために、解除スイッチ25で解除操作し続けている間のみ、バーナ2があぶり料理に必要な所定の火力で燃焼するガスコンロについて説明する。
図4に示すように、調理者が電源スイッチ14をオンし、バーナ2を点火するために点消火スイッチ20を押して、点消火スイッチ20が飛び出した後、点消火スイッチ20を回転操作すると、火力制御部5は、点火処理を行う(ST1)。この点火処理では、まず、バーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かの判断が行なわれ、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には、イグナイタを介して、点火電極26に火花放電を生じさせた状態で、元電磁弁28を開弁するとともに流量調整弁29を点火用の所定の点火火力レベル(例えば、火力レベル7)に対応した開度にステッピングモータ4を介して制御することによって行われる。一方、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合には、火力制御部5は、元電磁弁28及び流量調整弁29を閉弁状態に維持し、点火電極26を作動させず、バーナ2を点火させない。これにより、バーナ2上に鍋が設置されていない状態でバーナ2が点火されることを防止できる。
上記の点火処理により、バーナ2が点火されると、火力制御部5は、調理容器検知センサ22による調理容器Pの有無の監視を継続し、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には(ST2でYES)、火力調整部51は点消火スイッチ20の操作の有無を確認し、点消火スイッチ20が操作されている場合、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整して、その操作位置に応じた火力レベルにバーナ2の火力を変更する(ST3)。
一方、点火後に、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合(ST2でNO)、火力調整部51は大火の裸火でバーナ2が燃焼しないように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整して、最小火力(火力レベル1)にバーナ2の火力を絞る(ST4)。これにより、バーナ2上に調理容器Pが設置されていなくても、安全にバーナ2を燃焼させることができる。
次に、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25で解除操作を行なうと(ST5でYES)、火力調整部51は、バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力(例えば、火力レベル5)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST6)。なお、解除スイッチ25で解除操作が行なわれない場合(ST5でNO)、調理容器検知機能が解除されていないために、調理容器Pの検知結果に応じた所定の火力(点消火スイッチ20の操作位置の火力または最小火力)でバーナ2の燃焼が継続される。
バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力になると、火力制御部5は解除スイッチ25により解除操作が継続されているかどうかを監視し(ST7)、解除スイッチ25が継続して解除操作されている間は(ST7でYES)、火力調整部51はあぶり料理用の所定の火力を維持する。一方、調理者が解除スイッチ25から手を離して解除操作を中断すると(ST7でNO)、火力調整部51は、バーナ2の火力が最小火力(レベル1)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST8)。なお、解除操作の中断が一定時間以上経過した場合に、バーナ2の火力を絞ってもよいし、解除操作が中断された場合、バーナ2を消火してもよい。
そして、調理者が点消火スイッチ20を押して、バーナ2を消火すると(ST9)、火力制御部5は次回点火時に調理容器検知機能が機能した状態でバーナ2が所定の火力で燃焼するように、解除スイッチ25による作動解除をリセットする(ST10)。なお、上記では説明を省略したが、点火後に調理者が点消火スイッチ20を押した場合、強制的に消火処理が行われる。
上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうにあたって、調理者がガスコンロ前で解除スイッチ25の解除操作を継続して行なわなければバーナ2が所定の火力で燃焼されないため、不用意にバーナ2の火力が大きくなることや大きな火力を有する裸火でバーナ2の燃焼が継続することを防止できる。また、点火前に解除スイッチ25で解除操作が行なわれても、該解除操作が継続して行なわれなければバーナ2が所定の火力で燃焼されないため、点火時に大きな火力でバーナ2が燃焼することもない。
さらに、調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者であっても、調理者が解除スイッチ25で解除操作し続けなければバーナ2が所定の火力で燃焼しないため、バーナ2上に調理容器Pが設置された状態でバーナ2を点火し、点火後にあぶり料理を行うために調理容器Pをバーナ2上から動かす際には、解除スイッチ25から手を離すことによりバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるから、炎が手に当たったり、袖に着火したりすることもない。そして、調理者が解除スイッチ25で解除操作をしている間は所定の火力が得られるから、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
また、上記ガスコンロによれば、あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナ2が燃焼され、あぶり料理を終了する際には、解除スイッチ25での解除操作を中断することによりバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、被調理物をバーナ2上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。そして、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れた場合、バーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、所定の火力を有する裸火でバーナ2の燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、調理者があぶり料理を行なうために、解除スイッチ25で解除操作を行なった場合、所定時間のみバーナ2が所定の火力で燃焼するガスコンロについて説明する。
図5に示すように、調理者が電源スイッチ14をオンし、バーナ2を点火するために点消火スイッチ20を押して、点消火スイッチ20が飛び出した後、点消火スイッチ20を回転操作すると、火力制御部5は、バーナ2の点火処理を行う(ST21)。この点火処理、及び点火後のバーナ2上の調理容器Pの有無による火力の増減は実施の形態1におけるそれらと同様であり、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には(ST22でYES)、点消火スイッチ20の操作位置に応じた火力レベルでバーナ2が燃焼され(ST23)、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合には(ST22でNO)、最小火力(火力レベル1)でバーナ2が燃焼される(ST24)。
次に、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25で解除操作を行なうと(ST25でYES)、火力調整部51は、バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力(例えば、火力レベル5)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST26)。なお、解除スイッチ25で解除操作が行なわれない場合(ST25でNO)、調理容器Pの検知結果に応じた所定の火力(点消火スイッチ20の操作位置の火力または最小火力)でバーナ2が燃焼される。
バーナ2の火力が所定の火力となると、火力制御部5はタイマ52をスタートさせ(ST27)、燃焼時間を計測する(ST28)。そして、所定時間(例えば、1分)が経過すると(ST28でYES)、バーナ2の火力を絞って、バーナ2の火力を最小火力(火力レベル1)に変更する(ST29)。なお、所定時間経過後、バーナ2を消火させてもよい。
そして、調理者が点消火スイッチ20を押して、バーナ2を消火すると(ST30)、火力制御部5は次回点火時に調理容器検知機能が機能した状態でバーナ2が所定の火力で燃焼するように、解除スイッチ25による作動解除をリセットする(ST31)。
上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25を操作しても、バーナ2は所定時間のみしかあぶり料理に必要な火力で燃焼しないから、安全にあぶり料理を行なうことができる。また、上記ガスコンロによれば、所定時間のみしかバーナ2が所定の火力で燃焼しないため、調理者がバーナ2を消し忘れた場合に、所定の火力を有する裸火でバーナ2が燃焼することを防止することができる。さらに、あぶり料理が必要な所定時間のみ所定の火力でバーナ2が燃焼され、所定時間が経過するとバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、調理者が被調理物をバーナ2上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。そして、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れても、バーナ2は所定時間内のみしか所定の火力で燃焼しないため、子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態1では、あぶり料理を行なうために、バーナ2の点火後に調理容器検知解除操作部である解除スイッチ25で解除操作が行なわれる場合について説明したが、解除スイッチ25による解除操作は点火前から継続して行ってもよい。これによれば、調理者が点火前に解除スイッチ25で解除操作を行ないながらバーナ2を点火し、さらに点火後も継続して解除スイッチ25で解除操作をし続けなければ、あぶり料理を行なうための必要な火力が得られないから、点火時に調理者が不用意にバーナ2上に被調理物を持ってくることを防止できる。また、このガスコンロによれば、点火時にバーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態ではバーナ2が点火しないガスコンロであっても、解除スイッチ25による解除操作でバーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態でバーナ2を点火することができるため、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
(2)上記実施の形態2では、解除スイッチ25による解除操作はバーナ2の点火後に行われているが、点火前に行ってもよい。この場合、解除操作が行なわれてから、一定時間(例えば、10秒)内にバーナ2が点火されなければ、解除スイッチ25による作動解除をリセットしてもよい。
(3)上記実施の形態では、バーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かを検知するために調理容器検知センサ22が昇降する方式の調理容器検知部が用いられたが、調理容器検知部は必ずしもこれに限定されない。例えば、上記調理容器検知センサは調理容器温度センサとしての機能も有するため、該センサで検知される温度により調理容器Pの有無を判断してもよい。また、バーナ2上の調理容器Pの有無により燃焼排気温度が異なるため、排気管に設けた燃焼排気温度を検知する排気温度センサを調理容器検知部として用いてもよい。さらに、上記ガスコンロでは、マイクロスイッチ23が用いられているが、例えば、磁気感応スイッチなどを用いてもよい。
(4)上記実施の形態では、調理者が解除スイッチ25を操作することによりあぶり料理を行なえるようにしているが、さらにガスコンロに人感センサなどの人検知手段を設け、調理者がガスコンロから所定距離内にある場合のみ、バーナ2を所定の火力で燃焼させるようにしてもよい。
(5)上記実施の形態では、ビルトイン式のガスコンロについて説明したが、本実施の形態のガスコンロは卓上型に適用してもよいし、バーナ2の点火制御はメカ式のバルブを用いて行ってもよい。
(6)上記実施の形態では、調理者が解除スイッチ25を操作することにより所定の火力でバーナの燃焼が継続されるが、調理中、調理者が点消火スイッチ20を操作することにより上記所定の火力を変更できるようにしてもよい。これによれば、調理者の意図した所定の火力であぶり料理を行なうことができる。
2,3 バーナ
20,30 点消火スイッチ(点消火操作部)
22,32 調理容器検知センサ(調理容器検知部)
25,35 解除スイッチ(調理容器検知解除操作部)
5 火力制御部
P 調理容器

Claims (5)

  1. バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、
    前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させるガスコンロ。
  2. 前記バーナの点火後に、前記調理容器検知解除操作部での解除操作が中断されると、前記火力制御部は、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火する請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記調理容器検知解除操作部で解除操作が行なわれながら前記バーナが点火された場合、前記火力制御部は、前記バーナの点火後、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させる請求項1または2に記載のガスコンロ。
  4. バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、
    前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記バーナを所定時間のみ所定の火力で燃焼させるガスコンロ。
  5. 前記火力制御部は、前記所定時間が経過すると、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火する請求項4に記載のガスコンロ。
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