JP3569830B2 - バーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置 - Google Patents

バーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はリレー異常検出装置に係り、特に、バーナーへの燃料ガス流量を調節可能な電磁弁と、該電磁弁を開閉させてバーナー火炎を制御するバーナコントローラと、該バーナコントローラを上位で制御するメインコントローラとを備えたバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、バーナーに燃料ガスおよび重油等を供給するための配管系は図3のように構成されている。すなわち、バーナー1には電磁弁MV,MVを有するメイン系配管2が接続され、さらにメイン系配管2には電磁弁PV,PVを有するパイロット系配管3が電磁弁MV,MVをバイパスして取り付けられている。またメイン系配管2には、電磁弁CVを有するコントロールバルブ配管4が電磁弁MVをバイパスして取り付けられている。
【0003】
上記のように、メイン系配管2に電磁弁を2連に設けておくと、万一、電磁弁MV,MVのどちらか一方が故障して閉弁できなくなっても、他方の電磁弁を閉弁させることによりガス漏れや油漏れ等の事故を防ぐことができる。このことはパイロット系配管3の場合も同じで、電磁弁PV,PVのどちらか一方が故障して閉弁できなくなったとき、他方の電磁弁を開弁させるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、メイン系配管やパイロット系配管に設けられた電磁弁にはリレーが取り付けられ、そのリレーコイルを流れる電流をオンオフさせることによって、電磁弁の開閉制御が行われている。
【0005】
しかしながら、リレーコイルを流れる電流をオンオフさせるためのリレースイッチは溶着することがある。そして、電磁弁MVを駆動するためのリレースイッチが溶着すると電磁弁MVは閉弁できなくなるが、そのことに気付かないまま使い続けて、万一、電磁弁MVを駆動するためのリレースイッチも溶着してしまった場合には、即ガス漏れまたは油漏れ等の事故につながる恐れがある。電磁弁PVを駆動するためのリレースイッチが溶着し、さらに電磁弁PVを駆動するためのリレースイッチも溶着してしまった場合も同様である。
【0006】
また、メイン系配管やパイロット系配管に設けられた電磁弁には、溶着とは逆にリレースイッチがオープンのままとなってしまうオープン故障や、リレーコイルの断線などの故障も発生する。
【0007】
本発明の目的は、リレースイッチの溶着やオープン故障およびリレーコイルの断線を容易に検出でき、異常検出時にはその異常による不都合な事態が拡大するのを未然に防ぐことのできるバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、バーナーへの燃料ガス流量を調節可能な複数の電磁弁と、該電磁弁を開閉させてバーナー火炎を制御するバーナコントローラと、該バーナコントローラを上位で制御するメインコントローラと、を備えたバーナー燃焼制御システムにおいて、前記電磁弁のリレーコイルに接続されたリレースイッチと、該リレースイッチに対して前記リレーコイルへの通電指令および通電停止指令を出力する通電指令出力手段と、前記リレーコイルに印加される電圧またはリレーコイルを流れる電流を検出する検出手段と、前記通電指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されなければ、前記リレースイッチのオープン故障または前記リレーコイルの断線が発生していると判定し、前記通電停止指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されれば、前記リレースイッチは溶着していると判定する異常判定手段と、該異常判定手段が前記リレースイッチまたは前記リレーコイルを異常と判定したときに警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、上記構成のリレー異常検出装置において、前記異常判定手段がリレースイッチまたはリレーコイルを異常と判定したときは、リレーコイルへの通電をリレースイッチよりも電源供給側に近い位置で遮断する電源遮断手段を、前記警報手段の代わりに備えることもできる。
【0010】
【作用】
通電指令出力手段から通電指令が出力されているときは、リレースイッチは閉じてリレーコイルに電流が流れ、検出手段はリレーコイルに印加されている電圧またはリレーコイルをながれる電流を検出できる筈である。しかし、リレースイッチのオープン故障またはリレーコイルの断線が発生していると、リレーコイルには電流が流れず電圧も印加されない。そこで、上記構成のように、通電指令が出力されているときに検出手段によって電圧または電流が検出されなければ、リレースイッチのオープン故障またはリレーコイルの断線が発生していると判定できる。
【0011】
また、通電指令出力手段から通電停止指令が出力されているときは、リレースイッチは開いてリレーコイルには電流が流れず、検出手段はリレーコイルからは電圧または電流を検出できない筈である。しかし、リレースイッチが溶着しているとリレーコイルに電流が流れてしまい、リレーコイルに電圧が印加された状態となる。そこで、上記構成のように、通電停止指令が出力されているときに検出手段によって電圧または電流が検出されれば、リレースイッチは溶着していると判定できる。
【0012】
そして、上記のようにリレースイッチまたはリレーコイルの異常を検出したときは、警報手段から警報を発してリレー異常が発生していることをオペレータに知らせる。または、電源遮断手段で主電源を切ることによりリレーへの電力供給を停止して、リレー異常による不具合が拡大しないようにする。
【0013】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明のリレー異常検出装置の概略構成を示している。図1において、MV,MV,PV,PV,CVは各々図3に示した電磁弁であり、ここでは、それらの電磁弁に設けられたリレーコイルを表わしている。リレーコイルMV,MV,PV,PV,CVには各々リレースイッチ10〜14が接続されている。また、リレーコイルMVに印加される電圧を検出するための電圧検出回路15と、リレーコイルPVに印加される電圧を検出するための電圧検出回路16が設けられている。電圧検出回路15,16にはCPU17が接続され、このCPU17には警報器18が接続されている。CPU17は電圧検出回路15,16からの信号を入力してリレーコイルMV,PVまたはリレースイッチ10,13の異常を判定するとともに、リレースイッチ10〜14の開閉制御を行う。
【0014】
リレースイッチ10〜14、電圧検出回路15,16、CPU17および警報器18はバーナーコントローラ19内に設けられている。バーナーコントローラ19は、図3に示した電磁弁MV,MV,PV,PV,CVの開閉制御を行うことにより、バーナー火炎を調節するものである。
【0015】
リレースイッチ10〜14は全て主電源スイッチ20に接続され、リレーコイルMV,MV,PV,PV,CVも全て主電源スイッチ20に接続されている。主電源スイッチ20は電源21に接続されている。この電源21は一般には外部に設置される。また、主電源スイッチ20はリレーにより駆動され、CPU22の信号によって開閉制御が行われる。主電源スイッチ20およびCPU22は、バーナーコントローラ19を上位で制御するメインコントローラ23内に設けられている。なお、バーナーコントローラ18のCPU17からの信号がCPU22に入力されるよう構成されている。
【0016】
電圧検出回路15の内部構成を図2に示す。リレーコイルMVの入出力線にはフォトカプラ30が取り付けられており、リレーコイルMVに電圧が印加されると、そのことを検出することができる。すなわち、フォトカプラ30には発光ダイオード31とフォトトランジスタ32が内蔵されており、リレーコイルMVに電圧が印加されると発光ダイオード31が発光し、その光をフォトトランジスタ32が受光することにより、フォトトランジスタ32にはコレクタ電流が流れる。そして、リレーコイルMVに電圧が印加されていなければフォトトランジスタ32にはコレクタ電流が流れないので、VCCの電位レベルはそのままCPU17側にハイレベル信号として出力されるが、リレーコイルMVに電圧が印加されるとフォトトランジスタ32にコレクタ電流が流れ、CPU17側にはVCCの電位より低いローレベル信号が出力される。これによって、CPU17はリレーコイルMVに電圧が印加されているか否かを検知できる。
【0017】
なお、電圧検出回路16の内部構成も図2の場合と同様である。この場合は、図2において、リレーコイルMVに代わってリレーコイルPVが、リレースイッチ10に代わってリレースイッチ13が設けられている。
【0018】
本実施例においては、CPU17は通電指令出力手段と異常判定手段を、電圧検出回路15,16は検出手段を構成し、また警報器18は警報手段を、主電源スイッチ20とCPU22は電源遮断手段を構成している。
【0019】
上記構成のリレー異常検出装置において、メインコントローラ23の主電源スイッチ20を入れることにより、バーナーコントローラ19は稼働状態となる。そして、バーナーコントローラ19のCPU17からはリレースイッチ10〜14に対してリレースイッチ制御信号(通電指令または通電停止指令)を出力し、このリレースイッチ制御信号によってリレースイッチ10〜14をオンオフ制御することにより、リレーコイルすなわち電磁弁MV,MV,PV,PV,CVの開閉制御が行われる。
【0020】
リレーの異常は次のようにして検知される。すなわちCPU17から、リレースイッチ10,13に対して、リレーコイルMV,PVに通電するよう指令が出力されているとき、正常であればリレーコイルMV,PVには電流が流れ、リレーコイルMV,PVに印加されている電圧を電圧検出回路15,16が検出できる筈である。ところが、リレースイッチ10,13のオープン故障またはリレーコイルMV,PVの断線が発生していると、リレーコイルMV,PVには電流が流れない。そこで、CPU17から通電指令が出力されているときに、リレーコイルMV,PVに印加されている電圧を電圧検出回路15,16によって検出できなければ、リレースイッチ10,13のオープン故障またはリレーコイルMV,PVの断線が発生していると判断できる。
【0021】
また逆に、CPU17から、リレースイッチ10,13に対して、リレーコイルMV,PVへの通電を停止するよう指令が出力されているとき、正常であればリレーコイルMV,PVには電流が流れず、電圧検出回路15,16はリレーコイルMV,PVからは印加電圧を検出できない筈である。ところが、リレースイッチ10,13が溶着していると、リレーコイルMV,PVに電流が流れてしまう。そこで、CPU17から通電停止指令が出力されているときに、電圧検出回路15,16によってリレーコイルMV,PV両端の電圧が検出できれば、リレースイッチ10,13が溶着していると判断できる。
【0022】
そして、上述のように、リレースイッチ10,13のオープン故障、リレーコイルMV,PVの断線、またはリレースイッチ10,13の溶着等の異常事態をCPU17が検知したときは、CPU17からリレー異常信号が警報器18とCPU22に対して出力される。警報器18はその信号を受けて警報を発する。また、CPU22ではその信号を受けて直ちに主電源スイッチ20を切る。これによって、リレーコイルMV,PVおよびリレースイッチ10,13への通電が停止され、異常事態が更に拡大するのを防ぐことができる。
【0023】
なお、本実施例では電圧検出回路15,16を設け、リレーコイルMV,PVに印加される電圧を検出するように構成したが、リレーコイルMV,PVを流れる電流を検出するように構成することもできる。
【0024】
また、本実施例ではリレーコイルMV,PVに印加される電圧だけを検出するようにしたが、それに加えてリレーコイルMV,CV,PVに印加される電圧の少なくとも1つを、またはリレーコイルMV,CV,PVを流れる電流の少なくとも1つを検出するように構成しても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、リレースイッチのオープン故障や溶着またはリレーコイルの断線を容易に検出でき、電磁弁の動作不良を速やかに検知できる。そして、電磁弁が動作不良を起こしていれば、警報手段から警報を発しそのことをオペレータに知らせることにより、オペレータが直ちに対応できるので、ガス漏れまたは油漏れ等の事故を未然に防ぐことができるという効果がある。
【0026】
また、リレーの異常を検出したときにリレーコイルへの通電を遮断する電源遮断手段を設けたので、リレーコイルへの通電を自動的に遮断することができ、リレー異常による不都合な事態が拡大するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリレー異常検出装置の全体構成図である。
【図2】電圧検出回路の詳細構成図である。
【図3】バーナーに燃料ガスを供給するための配管系統図である。
【符号の説明】
1 バーナー
2 メイン系配管
3 パイロット系配管
4 コントロールバルブ配管
10〜14 リレースイッチ
15,16 電圧検出回路
17,22 CPU
18 警報器
19 バーナーコントローラ
20 主電源スイッチ
21 電源
23 メインコントローラ
30 フォトカプラ
31 発光ダイオード
32 フォトトランジスタ
MV,MV,PV,PV,CV 電磁弁またはリレーコイル

Claims (5)

  1. バーナーへの燃料ガス流量を調節可能な複数の電磁弁と、該電磁弁を開閉させてバーナー火炎を制御するバーナコントローラと、該バーナコントローラを上位で制御するメインコントローラと、を備えたバーナー燃焼制御システムにおいて、
    前記電磁弁のリレーコイルに接続されたリレースイッチと、該リレースイッチに対して前記リレーコイルへの通電指令および通電停止指令を出力する通電指令出力手段と、前記リレーコイルに印加される電圧またはリレーコイルを流れる電流を検出する検出手段と、前記通電指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されなければ、前記リレースイッチのオープン故障または前記リレーコイルの断線が発生していると判定し、前記通電停止指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されれば、前記リレースイッチは溶着していると判定する異常判定手段と、該異常判定手段が前記リレースイッチまたは前記リレーコイルを異常と判定したときに警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とするバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置。
  2. 請求項1記載のリレー異常検出装置において、前記警報手段は、前記バーナーコントローラに設けられていることを特徴とするバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置。
  3. バーナーへの燃料ガス流量を調節可能な複数の電磁弁と、該電磁弁を開閉させてバーナー火炎を制御するバーナコントローラと、該バーナコントローラを上位で制御するメインコントローラと、を備えたバーナー燃焼制御システムにおいて、
    前記電磁弁のリレーコイルに接続されたリレースイッチと、該リレースイッチに対して前記リレーコイルへの通電指令および通電停止指令を出力する通電指令出力手段と、前記リレーコイルに印加される電圧またはリレーコイルを流れる電流を検出する検出手段と、前記通電指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されなければ、前記リレースイッチのオープン故障または前記リレーコイルの断線が発生していると判定し、前記通電停止指令が出力されているときに前記検出手段によって電圧または電流が検出されれば、前記リレースイッチは溶着していると判定する異常判定手段と、該異常判定手段が前記リレースイッチまたは前記リレーコイルを異常と判定したときは、リレーコイルへの通電をリレースイッチよりも電源供給側に近い位置で遮断する電源遮断手段と、を備えたことを特徴とするバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置。
  4. 請求項3記載のリレー異常検出装置において、前記電源遮断手段は、前記メインコントローラに設けられていることを特徴とするバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置。
  5. 請求項1又は3記載のリレー異常検出装置において、前記リレースイッチ、通電指令出力手段、電圧検出手段および異常判定手段は、前記バーナーコントローラに設けられていることを特徴とするバーナー燃焼制御システムのリレー異常検出装置。
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