JP2005088861A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステアリングの発振を抑制して安定した操舵を達成可能なパワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 パワーステアリング装置において、検出されたステアリングトルクの微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続する状態を監視するトルク微分値監視手段と、トルク微分値監視手段によりトルク微分値の絶対値が第1所定時間以上継続したときは、そのときの前記電動機電流値検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、記憶手段にて記憶された電流値の絶対値と、検出された電流値の絶対値との偏差が所定範囲内にある時間が第2所定時間以上継続する状態を検出する第1電動機電流値監視手段と、トルク微分値監視手段における第1所定時間が経過し、かつ第1電動機電流値監視手段における第2所定時間が経過したときは、電流値検出異常と判断する電流値検出異常判断手段とを備えることとした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パワーステアリング装置等の負荷短絡異常の検出方法に関するものである。
従来、パワーステアリング装置における負荷短絡異常検出においては、負荷電流の検出値が、第1の所定時間内に所定値を越える状態が、第2の所定時間継続した場合には負荷短絡異常であると判定する。(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−191551号公報(第4頁、図1)。
しかしながら、従来の負荷短絡の検出方法にあっては、負荷電流が過大もしくは0に張り付く故障(短絡、地絡)は異常と判断できるが、短絡、地絡に至らない負荷電流の張り付き異常を診断する手段がない。この場合には、目標駆動電流に対して収束しないでオーバーシュートを繰り返すのでステアリングの振動により運転者に不快感を与える虞がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ステアリングの発振を抑制して安定した操舵を達成可能なパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明では、パワーステアリング装置において、検出されたステアリングトルクの微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続し、かつ、記憶手段にて記憶された電流値の絶対値と検出された電流値の絶対値との偏差が所定範囲内にある時間が第2所定時間以上継続したときは、電流値検出異常と診断することとした。
第2の発明では、パワーステアリング装置において、検出されたステアリングトルクの微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続し、かつ、目標電流値と検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第3所定時間以上継続したときは、電流値検出異常と診断することとした。
第3の発明では、パワーステアリング装置において、検出されたステアリングトルクの微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続し、かつ、記憶手段にて記憶された電流値の絶対値と検出された電流値の絶対値との偏差が所定範囲内にある時間が第2所定時間以上継続し、かつ、目標電流値と検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第3所定時間以上継続したときは、電流値検出異常と診断することとした。
よって、負荷電流が短絡・地絡に至らない電流値異常を診断することが可能となり、目標駆動電流に対して収束せずにオーバーシュートを繰り返すといった状況を防ぐことができる。これに伴い、ステアリングの振動を抑制することが可能となり、安定した操舵を達成できる。
以下、本発明のパワーステアリング装置の電流値検出異常診断を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(パワーステアリング装置の構造)
図1は本発明の実施の形態1におけるパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。まず、構成について説明すると、ステアリングホイール1にはコラムシャフト2を介してユニバーサルジョイント3、中間軸4、ユニバーサルジョイント5が設けられている。このユニバーサルジョイント5には、入力軸6に接続されたピニオン軸9及びラック軸10からなる操舵機構によってタイロッド11を操作し、操舵輪17の操舵方向を決定する。
入力軸6には、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ7と、操舵アシスト力を付与する減速器8が設けられている。この減速器8は電動モータ12によって駆動され、運転者の操舵力をアシストする。
コントロールユニット13は、車速センサ14からの車速信号及びトルクセンサ7からのトルク信号を入力し、バッテリ16を電源として電動モータ12へ電流を供給する。運転者がステアリングホイール1を操作すると、操作方向に応じて電動モータ12の回転方向が切り換えられ、運転者の操舵力をアシストする。
図2は、コントロールユニット13内の構成を表すブロック図である。
車速算出手段201では、車速センサ14からの信号を車速Vに変換する。
操舵トルク算出手段202では、トルクセンサ7からの信号をトルクTに変換する。
基本アシストトルク算出手段203では、車速V及びトルクTからモータ駆動電流のベースとなる基本アシストトルク(またはアシスト電流)をマップ等より算出する。
トルク微分補正トルク算出手段204では、トルクTの微分演算を実施する。そして、車速V毎にトルク微分補正トルクを算出する。
ダンピングトルク算出手段205では、ステアリング操作に対して抵抗を付与することを補償するために、車速V及び舵角速度推定手段212により推定された舵角速度ωからダンピングトルクを算出する。
目標電流算出手段206では、基本アシストトルク算出手段203により求められた基本アシストトルクに、トルク微分補正トルク算出手段204により算出されたトルク微分補正トルクを加算し、ダンピングトルク算出手段205により算出されたダンピングトルクを減算処理してモータ駆動用の目標電流Iを算出する。
目標電流制限手段207では、モータまたは駆動回路保護のために、目標電流算出手段206で算出された目標電流Iに制限を加える。
電流フィードバック制御手段208では、目標電流Iに対するモータ電流Iの偏差εを算出し、PI制御またはPID制御によりパワー素子駆動用のPWMデューティを算出する。
パワー素子駆動手段209では、電流フィードバック制御手段208で算出されたPWMデューティに応じて、モータ駆動手段210のHブリッジを構成するパワー素子(FET)210a,210b,210c,210dをON-OFFする駆動信号を出力する。
モータ駆動手段(Hブリッジ回路)210では、パワー素子(FET)210a,210b,210c,210dのON-OFFによりバッテリ電圧16を、例えば右に切る場合は、パワー素子210c,電動機12,パワー素子210b,GND間に印加し、目標電流Iに応じた電流を通電する。
電動機端子電圧検出手段211では、電動モータ12の端子電圧R,Lを検出し、舵角速度推定手段212へ出力する。
舵角速度推定手段212では、電動モータ12の端子電圧R,Lとモータ電流Iから舵角速度(またはモータ回転数)ωを推定する。尚、モータ回転数(角速度)は、ω={V−(LS+R)*I}/Keで求められる。
電流センサ回路はシャント抵抗213とモータ電流検出手段214で構成され、バッテリ16から駆動回路210へ供給される電流値を検出し、舵角速度推定手段212へ出力すると共に、電流フィードバック制御手段208へ出力する。
中間張り付き異常診断手段(請求項1の電流値検出異常判断手段に相当)215では、トルクセンサ7により検出されたトルクの値から求めたステアリング状態量の変化率(トルク微分値の絶対値と第1閾値との比較により求める)と、変化電流(比較電流値と、検出された電流値との差分から求める)から中間張り付き異常かどうか診断する。尚、中間張り付き異常とは、電流センサ回路により検出される負荷電流が短絡・地絡に至らない電流値を出力する異常であって、これにより電流値が目標駆動電流に対して収束せずにオーバーシュートを繰り返す異常のことである。
フェールセーフリレー216では、中間張り付き異常診断手段215により電流センサ213が異常と判断されたときは、バッテリ16からの電流供給を遮断する。
(ステアリング状態量の変化率及び変化電流による中間張り付き異常診断)
図3は、ステアリング状態量の変化率及び変化電流による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。
ステップ301では、異常フラグ=1であるかどうかを判断する。異常フラグ=0の場合はステップ302に進む。異常フラグ=1の場合は、既に中間張り付き異常と診断済みであるため、異常診断は行わず本制御フローを終了する。
ステップ302では、電流センサの中間張り付き異常診断にあたって、まずトルク微分演算を行う。ここでトルク微分演算は、今回サンプリング値−前回サンプリング値の差分値を用いる方法や、(今回サンプリング値+前回サンプリング値)−(2回前サンプリング値+3回前サンプリング値)の移動平均処理により高周波数成分を減衰させた差分値を用いる方法等があり、これらに限定されるものではない。
ステップ303では、トルク微分値の絶対値と第1閾値とを比較する。ここで第1閾値は、トルク微分値の絶対値の閾値のことである。|トルク微分値|≧第1閾値の場合はステップ304に進み、タイマ1をインクリメント(1加算)し、ステップ305へ進む。|トルク微分値|<第1閾値の場合は、ステップ307へ進む。
ステップ305では、診断中フラグ=0であるかどうかを判断する。診断中フラグ=0の場合はステップ306へ進み、診断中フラグ=1にセットしてステップ308へ進む。診断中フラグ=1の場合は、ステップ309へ進む。
ステップ307では、診断中フラグ=0かどうかを判断し、診断中フラグ=0であれば異常診断を行う必要がないため、ステップ315、316、317、318で電流センサの中間張り付き異常診断用のタイマ、フラグ等を全てクリアして異常診断を終了する。診断中フラグ=0でない場合は異常診断中であるため、ステップ309へ進む。
ステップ308では、診断中フラグが0→1に変化した時点でサンプリングされている電流値を比較電流としてクランプし、ステップ309に進む。
ステップ309では、その時点でサンプリングされている電流値と、異常診断開始時(診断中フラグが0→1に変化した時)にクランプした比較電流との差分を求め、これを変化電流とし、ステップ310へ進む。
ステップ310では、ステップ309で求めた変化電流(=電流値−比較電流値)の絶対値と第2閾値を比較する。尚、第2閾値は、変化電流の絶対値の閾値のことである。|変化電流|≦第2閾値の場合はステップ311に進み、|変化電流|>第2閾値の場合はステップ312に進む。尚、ここでいう閾値は、請求項1記載の「記憶された電流値と、検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある」の所定範囲内に相当する。
ステップ311では、タイマ2をインクリメント(1加算)し、ステップ312へ進む。
ステップ312では、トルク微分値の絶対値が閾値を超えた回数が所定値1に達したかどうかをタイマ1と比較する。タイマ1≧所定値1の場合は、ステップ313へ進み、タイマ1<所定値1の場合は、本制御フローを終了する。
ステップ313では、変化電流の絶対値が所定範囲内であった回数が所定値2に達しているかどうかをタイマ2と比較し、タイマ2≧所定値2であれば、中間張り付き異常と判断し、ステップ314へ進む。タイマ2<所定値2であれば、ステップ315へ進む。
ステップ314では、異常フラグ=1にセットし、図外の処理部でリレー216をOFFして本制御フローを終了する。
ステップ315では、タイマ1=0にセットし、ステップ316へ進む。
ステップ316では、タイマ2=0にセットし、ステップ317へ進む。
ステップ317では、診断中フラグ=0にセットし、ステップ318へ進む。
ステップ318では、異常フラグ=0にセットし本制御フローを終了する。
図4は、実施例1におけるトルク微分値の絶対値と電流値及び診断中フラグとの関係を示すタイムチャートである。異常診断開始時(時刻t1で診断中フラグが0→1に変化したとき)においてサンプリングされた電流値(比較電流値)と、その時点における電流値との差分から変化電流を求める。尚、診断中フラグが0→1へと変化するのは、トルク微分値の絶対値が、第1閾値を超えた時である。
本実施例1では、負荷電流が短絡・地絡に至らない電流値での電流センサの中間張り付き異常を、ステアリング状態量の変化率(トルク微分値の絶対値と第1閾値との比較により求める)と、変化電流(比較電流値と、検出された電流値との差分)から診断する。
まず、トルク微分値の絶対値について説明する。時刻t1において、検出された電流値が意図しない値で張り付くと、目標電流値の基準となるトルク微分値の絶対値が上昇して、第1閾値を超える。よって、中間張り付き異常診断を開始するために診断中フラグ=1にセットする。ここで、トルク微分値の絶対値が第1閾値を上回る時間が所定時間以下であれば、一時的にステアリングトルクの変化量が大きくなった状況であると判断できる。これに対し、トルク微分値の絶対値が第1閾値を上回る時間が所定時間以上であるときは、ステアリングトルク変化量が大きい状態が継続している状況が考えられる。
このとき、変化電流(比較電流と検出した電流値との差分)の絶対値が第2閾値よりも小さいときとは、時刻t1において検出した電流値が一旦意図しない値で張り付いたまま(この時点での電流値を比較電流とする)変動しないため、変化電流の値は小さくなる。検出した電流値が時刻t1を境に変動しなくなるのは、中間張り付き異常が起きていると診断できるため、異常フラグを1にセットする。
以上の方法により、負荷電流が短絡・地絡に至らず、かつ、意図しない電流値に張り付いたような中間張り付き異常の診断を行うことが可能となり、目標駆動電流に対して収束せずにオーバーシュートを繰り返すといった状況を防ぐことができる。つまり、ステアリングの振動を抑制することが可能となり、安定した操舵を達成できる(請求項1に対応)。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
(ステアリング状態量の変化率及び電流偏差による中間張り付き異常診断)
図5は、実施例2におけるステアリング状態量の変化率及び電流偏差による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。
ステップ401〜ステップ407は、実施例1におけるステップ301〜306と同様であるため説明を省略する。
ステップ408では、その時点での目標電流値と検出された電流値の差分を電流偏差として算出する。
ステップ409では、ステップ408で求めた電流偏差(=目標電流値−電流値)の絶対値と第3閾値を比較する。尚、第3閾値は、電流偏差の絶対値が異常を表す閾値である。|電流偏差|≧第3閾値の場合はステップ410に進み、|電流偏差|<第3閾値の場合はステップ411に進む。
ステップ410では、タイマ3をインクリメント(1加算)し、ステップ411へ進む。
ステップ411では、トルク微分値の絶対値が第1閾値を超えた回数が所定値1に達したかどうかをタイマ1と比較する。タイマ1≧所定値1の場合は、ステップ412へ進み、タイマ1<所定値1の場合は、本制御フローを終了する。
ステップ412では、電流偏差絶対値が所定範囲内であった回数が所定値2に達しているかどうかをタイマ3と比較し、タイマ3≧所定値3であれば、中間張り付き異常と判断し、ステップ413へ進む。タイマ3<所定値3であれば、ステップ404へ進む。
ステップ413では、異常フラグ=1にセットし、図外の処理部でリレー216をOFFし、本制御フローを終了する。
ステップ414〜ステップ417は実施例1のステップ315〜ステップ318と同様であるため説明を省略する。
図6は、トルク微分値の絶対値、電流偏差の絶対値及び診断中フラグの関係を示すタイムチャートである。時刻t2において、トルク微分値の絶対値が第1閾値を越えた時に、診断中フラグを0→1へと変化する。このときを中間張り付き異常診断開始時とする。ここで、電流偏差(その時点での目標電流値とサンプリングされた電流値の差分)が第3閾値以上であった回数が所定値を上回った場合に、中間張り付き異常と診断する。
本実施例2では、負荷電流が短絡・地絡に至らない電流値での中間張り付き異常を、ステアリング状態量の変化率(トルク微分値の絶対値と第1閾値との差分から求める)と、電流偏差(その時点での目標電流値と検出された電流値の差分)から検出する。
まず、ステアリング状態量の変化率について説明する。実施例1で述べた通り、ステアリング状態量の変化率、すなわちトルク微分値の絶対値が第1閾値を上回る時間が所定時間以上であるときは、中間張り付き異常の可能性がある。そこで、診断中フラグを1にセットする。
次に、電流偏差について説明する。目標電流値は、検出されたステアリング状態量(例えば操舵トルクや操舵トルク微分値等)から算出される。電流偏差の絶対値が第3閾値以上とは、目標電流値と検出された電流値が離れている状況である。すなわち、ステアリング状態量に応じて目標電流値が変動しているにもかかわらず検出される電流値が変化していない状況が発生する。すなわち、時刻t2の時点で電流偏差が大きくなり、中間張り付き異常を起こしていると診断できるため、異常フラグを1にセットする。
以上の方法により中間張り付き異常を検出することで、検出された電流値が目標電流値に収束せずにオーバーシュートを繰り返すといった状況を防ぐことができるため、ステアリングの振動を抑制することができる。よって、安定した操舵を達成できる(請求項2に対応)。
次に、実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
(ステアリング状態量の変化率、変化電流及び電流偏差による中間張り付き異常診断)
図7は実施例3におけるステアリング状態量の変化率、変化電流及び電流偏差による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。
ステップ501〜ステップ511までは実施例1のステップ301〜ステップ311と同様であるため説明を省略する。
ステップ512〜ステップ514は実施例2のステップ408〜ステップ410と同様であるため説明を省略する。
ステップ515では、トルク微分値が第1閾値を超えた回数が所定値1に達したかどうかをタイマ1と比較する。タイマ1≧所定値1の場合は、ステップ516へ進み、タイマ1<所定値1の場合は、本制御フローを終了する。
ステップ516では、変化電流絶対値が所定範囲内であった回数が所定値2に達しているかどうかをタイマ2と比較し、タイマ2≧所定値2であれば、中間張り付き異常と判断し、ステップ517へ進む。タイマ2<所定値2であれば、ステップ519へ進む。
ステップ517では、電流偏差絶対値が第3閾値以上であった回数が所定値3に達しているかどうかをタイマ3と比較し、タイマ3≧所定値3の場合は、ステップ518へ進み、タイマ3<所定値3の場合はステップ519へ進む。
ステップ518では、異常フラグ=1にセットし、図示しない処理部でリレー216をOFFして本制御フローを終了する。
ステップ519では、タイマ1=0にセットし、ステップ520へ進む。
ステップ520では、タイマ2=0にセットし、ステップ521へ進む。
ステップ521では、タイマ3=0にセットし、ステップ522へ進む。
ステップ522では、診断中フラグ=0にセットし、ステップ523へ進む。
ステップ523では、異常フラグ=0にセットし、本制御フローを終了する。
本実施例においては、負荷電流が短絡・地絡に至らない電流値での電流センサにおける中間張り付き異常を、ステアリング状態量の変化率と、変化電流値及び電流偏差の両方から診断する。すなわち、変化電流値は電流センサ213の値の変化を求めた値である。電流偏差は演算により求めた目標電流値と電流センサ213の値の差を求めた値である。このように、異なる論理によって診断した値を用いて電流センサ213の中間張り付き異常を検出することで、確実に異常診断することが可能となり、安定した操舵を達成できる(請求項3に対応)。
次に、実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
(監視条件を脱した後も所定時間カウントを継続する場合)
図6は実施例4において監視条件を脱した後も所定時間カウントを継続する場合の内容を表すフローチャートである。
ステップ601〜ステップ607は実施例2のステップ401〜ステップ407と同様であるため説明を省略する。
ステップ608では、診断中フラグの0→1変化をトリガとして所定時間中での診断を継続するための継続タイマを0に初期化し、ステップ609へ進む。
ステップ609では、継続タイマをインクリメント(1加算)する。
ステップ610〜ステップ615は実施例2のステップ408〜ステップ413と同様であるため説明を省略する。
ステップ616では、診断継続時間かどうかを継続タイマと所定値4とを比較して判定する。継続タイマ≧所定値4の場合はステップ617へ進む。継続タイマ<所定値4の場合は診断を継続するために本制御フローを終了する。
ステップ617では、タイマ1=0にセットし、ステップ618へ進む。
ステップ618では、タイマ2=0にセットし、ステップ619へ進む。
ステップ619では、継続タイマ=0にセットし、ステップ620へ進む。
ステップ620では、監視中フラグ=0にセットし、ステップ621へ進む。
ステップ621では、異常フラグ=0にセットし、本制御フローを終了する。
図9は、トルク微分値の絶対値と絶対値及び異常フラグとの関係を示すタイムチャートである。時刻t3において、トルク微分値の絶対値が第1閾値を超えた回数が所定値を上回り、かつ、電流偏差の絶対値が第3閾値を超えた回数が所定値を上回ったときに、異常フラグを0→1とし、中間張り付き異常と判断する。
本実施例では、タイマ1あるいはタイマ3のうち少なくともいずれか一方が所定値1もしくは所定値3となっていない状況であっても、診断が開始された時点から継続タイマのカウントを継続することとした。すなわち、電流センサ213が異常でないにも係わらず、路面状況等によりトルクが変化しているかの様に出力される場合がある。このとき、トルク微分値や電流偏差といった異常判定用信号が変動して異常状態に似通った状況が断続する。このとき、タイマ1あるいはタイマ3が所定値1,3に到達する前の段階で、継続タイマが所定値4を超えたときは全てのタイマ及びフラグがリセットされるため、中間張り付き異常診断の誤認を防止することができる。尚、実施例4では継続タイマを実施例3に適用した例を示したが、実施例1に記載のように変化電流を用いた例に適用してもよい。
次に、実施例5について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
(診断中フラグの機能をタイマ1で代用した場合)
図10は実施例5において診断中フラグの機能をタイマ1で代用した場合の内容を表すフローチャートである。
ステップ1001では、異常フラグ=0かどうかを判断し、ステップ1002へ進む。
ステップ1002では、トルク微分演算を行い、ステップ1003へ進む。
ステップ1003では、トルク微分値の絶対値と第1閾値を比較し、トルク微分値≧第1閾値の場合はステップ1004へ進み、トルク微分値<第1閾値の場合はステップ1007へ進む。
ステップ1004では、タイマ1をインクリメント(1加算)し、ステップ1005へ進む。
ステップ1005では、タイマ1=1かどうかを判断する。タイマ1=1の場合はステップ1006へ進み、タイマ1≠0の場合はステップ1008へ進む。
ステップ1006〜ステップ1013は、実施例1のステップ308〜ステップ314と同様であるため説明を省略する。
ステップ1014では、タイマ1=0にセットし、ステップ1015へ進む。
ステップ1015では、タイマ2=0にセットし、ステップ1016へ進む。
ステップ1016では、異常フラグ=0にセットし、本制御フローを終了する。
本実施例においては、実施例1の診断中フラグをタイマ1で代用している。中間張り付き異常診断に関しては、確実性という点から考えると診断中フラグを立てるのがより望ましいが、フラグ処理が負担になり、コスト面において不利である。そこで、タイマ1を開始トリガーとして中間張り付き異常診断を行うことで、フラグ処理を軽減し、コスト面において有利な異常診断を達成することができる。
以上、本発明のパワーステアリング装置における電流センサの中間張り付き診断を実施例1〜5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
更に、上記実施の形態及び実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1ないし3いずれかに記載のパワーステアリング装置において、
前記状態量微分値判断手段において第1所定時間以上継続したと判断したときはカウントアップを開始する継続タイマを設け、
前記電流値検出異常診断手段は、前記第1所定時間,第2所定時間または第3所定時間の少なくとも1つが所定値未満であっても、前記継続タイマが第4所定時間以上継続したときは電流値検出異常診断を終了することを特徴とするパワーステアリング装置。
これにより、異常でないにも係わらず路面状況等によりトルクが変化しているかの様に出力され、異常判定用信号が変動して異常状態が断続するような状況であっても、中間張り付き異常との誤認を防止することができる。
本発明のパワーステアリング装置は、パワーステアリング装置に限らず、アクチュエータに流れる電流値を検出する電流値検出手段を有し、電流フィードバック制御を行う装置であれば適用可能である。
本実施例におけるパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。 本実施例におけるコントロールユニット13内の構成を表すブロック図である。 実施例1におけるステアリング状態量の変化率及び変化電流による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。 実施例1におけるトルク微分値の絶対値と電流値及び診断中フラグとの関係を示すタイムチャートである。 実施例2におけるステアリング状態量の変化率及び電流偏差による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。 実施例2におけるトルク微分値絶対値と電流偏差絶対値及び診断中フラグの関係を示すタイムチャートである。 実施例3におけるステアリング状態量の変化率、変化電流及び電流偏差による中間張り付き異常診断の内容を表すフローチャートである。 実施例4において監視条件を脱した後も所定時間カウントを継続する場合の内容を表すフローチャートである。 実施例4におけるトルク微分値の絶対値と電流偏差絶対値及び異常フラグとの関係を示すタイムチャートである。 実施例5において診断中フラグの機能をタイマ1で代用した場合の内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 コラムシャフト
3 ユニバーサルジョイント
4 中間軸
5 ユニバーサルジョイント
6 入力軸
7 トルクセンサ
8 減速ギア
9 ピニオン軸
10 ラック軸
11 タイロッド
12 電動モータ
13 コントロールユニット
14 車速センサ
15 イグニッションスイッチ
16 バッテリ
17 操舵輪

Claims (3)

  1. 電動機を介してトルクアシストを行う電動パワーステアリング手段と、
    ステアリング状態量を検出するステアリング状態量検出手段と、
    少なくとも前記ステアリング状態量検出手段により検出されたステアリングの状態量に基づいて、所望とする前記電動機の目標電流値を算出する目標電流値算出手段と、
    前記電動機の電流値を検出する電動機電流値検出手段と、
    前記電動機電流値検出手段にて検出された電流が前記目標電流値に収束するように制御する電流フィードバック制御手段と、
    検出されたステアリング状態量の微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続したかどうかを判断する状態量微分値判断手段と、
    前記状態量微分値判断手段により前記第1所定時間以上継続したと判断したときは、そのときの前記電動機電流値検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段にて記憶された電流値と、検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第2所定時間以上継続したかどうかを判断する第1電動機電流値判断手段と、
    前記状態量微分値検出手段により第1所定時間以上継続したと判断され、かつ第1電動機電流値検出手段により第2所定時間以上継続したと判断されたときは、電流値検出異常と診断する電流値検出異常診断手段と、
    を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 電動機を介してトルクアシストを行う電動パワーステアリング手段と、
    ステアリング状態量を検出するステアリング状態量検出手段と、
    少なくとも前記ステアリング状態量検出手段により検出されたステアリングの状態量に基づいて、所望とする前記電動機の目標電流値を算出する目標電流値算出手段と、
    前記電動機の電流値を検出する電動機電流値検出手段と、
    前記電動機電流値検出手段にて検出された電流が前記目標電流値に収束するように制御する電流フィードバック制御手段と、
    検出されたステアリング状態量の微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続したかどうかを判断する状態量微分値判断手段と、
    前記目標電流値算出手段にて算出された目標電流値と検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第3所定時間以上継続する状態を検出する第2電動機電流値監視手段と、
    前記トルク微分値監視手段における第1所定時間以上経過し、かつ第2電動機電流値監視手段における第3所定時間以上経過したときは、電流値検出異常と診断する電流値検出異常診断手段と、
    を備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 電動機を介してトルクアシストを行う電動パワーステアリング手段と、
    ステアリング状態量を検出するステアリング状態量検出手段と、
    少なくとも前記ステアリング状態量検出手段により検出されたステアリングの状態量に基づいて、所望とする前記電動機の目標電流値を算出する目標電流値算出手段と、
    前記電動機の電流値を検出する電動機電流値検出手段と、
    前記電動機電流値検出手段にて検出された電流が前記目標電流値に収束するように制御する電流フィードバック制御手段と、
    検出されたステアリング状態量の微分値の絶対値が所定値以上である時間が第1所定時間以上継続したかどうかを判断する状態量微分値判断手段と、
    前記トルク微分値監視手段によりトルク微分値の絶対値が第1所定時間以上継続したときは、そのときの前記電動機電流値検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段にて記憶された電流値と、検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第2所定時間以上継続する状態を検出する第1電動機電流値監視手段と、
    前記目標電流値算出手段にて算出された目標電流値と検出された電流値との偏差の絶対値が所定範囲内にある時間が第3所定時間以上継続する状態を検出する第2電動機電流値監視手段と、
    前記トルク微分値監視手段における第1所定時間が経過し、かつ第1電動機電流値監視手段における第2所定時間が経過し、かつ、第2電動機電流値監視手段における第3所定時間が経過したときには、電流値検出異常と診断する電流値検出異常診断手段と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
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