JP2003277643A - 顔料分散剤、顔料分散組成物、トナー及びトナーの製造方法 - Google Patents

顔料分散剤、顔料分散組成物、トナー及びトナーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 顔料を分散媒中で容易に微分散させることが
できる顔料分散剤を提供する。 【解決手段】 顔料分散剤として、中心金属が五配位構
造又は六配位構造をとることのできるフタロシアニン構
造を有する金属化合物と、分散媒に対して親和性を示
し、かつ金属化合物の中心金属に配位可能なn−電子供
与性化合物、たとえばスチレン−ビニルビリジン共重合
体、とを少なくとも含有することを特徴とする構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料の分散性を向
上させるための顔料分散剤及びそれを用いた顔料分散組
成物に関する。また、本発明は、電子写真、静電印刷の
如き画像形成方法において静電荷像を現像するためのト
ナー、又は、トナージェット方式の画像形成方法におい
てトナー像を形成するためのトナー及びその製造方法に
関する。特に、本発明は、トナーで形成されたトナー像
を転写材に加熱加圧定着させる定着方式に供されるトナ
ー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料、インキ、トナー、樹脂成型
品の如き製品の製造方法において、顔料分散剤は顔料の
粒径を細かくし、色材としての性能(着色力、透明性、
光沢など)を十分に発現させるための添加剤として有効
に利用されている。
【0003】顔料分散剤は、その機能を発揮するために
は、分子中に顔料に強固に吸着する化学構造と、顔料を
分散する際に用いる溶媒や樹脂への親和性を持ち、顔料
の再凝集を防ぐための立体障害となりうる化学構造が必
要である。フタロシアニン系顔料やカーボンブラックに
は、フタロシアニン系色素の誘導体が用いられている。
さまざまな溶媒や樹脂に対して汎用性をもたせるため
に、顔料に対して吸着性を持つ材料と、溶媒や樹脂への
親和性を持ち立体障害となりうる樹脂とを混合し、それ
ぞれを酸塩基相互作用により結合させて調製した顔料分
散剤が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2
及び特許文献3参照)。
【0004】しかしながら、このような2成分系の顔料
分散剤を用いる場合には、両者を結合している酸塩基に
よる結合を切断しない条件で顔料分散体を作製し、その
条件を維持することが必要である。特に、水系溶媒での
顔料の分散においては、溶媒のpHや添加される樹脂の
官能基に十分な注意が必要となる。また、両者が解離し
た状態で顔料分散を行った場合でもフタロシアニン誘導
体の極性基の作用によりある程度の分散状態は得られる
が、乾燥、成型、重合反応の如き後工程における顔料の
再凝集や極性基の存在による顔料の浮きだしが問題とな
る場合がある。
【0005】一方、プリンターや複写機に使用されるト
ナーは、主成分が結着樹脂、着色剤(磁性体、カーボン
ブラック、染料、顔料等)、及びワックス類から形成さ
れるトナー粒子を有し、通常トナー粒子の重量平均粒径
は4〜20μmである。所望の粒子径を有するトナー粒
子は、一般に熱可塑性樹脂と着色剤を混合、溶融し、着
色剤を熱可塑性樹脂に均一に分散させた後、溶融物を冷
却し、冷却物を微粉砕し、分級することにより得られ
る。着色剤を均一に熱可塑性樹脂に分散させる方法とし
ては、混練法、フラッシング法等が用いられている。こ
れらの方法において、顔料分散剤を熱可塑性樹脂及び着
色剤と一緒に混合することにより顔料の分散性の向上が
期待されるが、顔料に対し、20〜50wt%の分散剤
を必要とするため、トナー粒子の帯電特性に悪影響を及
ぼす場合がある。
【0006】粉砕方法によるトナー粒子の製造方法に対
して、懸濁重合法によるトナー粒子の製造方法が提案さ
れている(例えば、特許文献4参照)。着色剤、帯電制
御剤及びワックスを重合性単量体に溶解、あるいは分散
させて重合性単量体組成物を調製し、この重合性単量体
組成物を分散安定剤を含有する水系媒体に分散装置によ
り分散させ、水系媒体中で重合性単量体組成物の粒子を
生成し、この重合性単量体組成物の粒子中の重合性単量
体を重合させて固化することによって所望の粒径を有
し、所望の組成を有するトナー粒子を得るものである。
【0007】この方法は粉砕工程が無いためエネルギー
の節約、工程収率の向上、コスト削減といった効果が期
待されるものであるが、重合性単量体中で顔料を微分散
させても、重合過程で顔料の凝集が起こってしまい、定
着画像の着色力、透明性を損なうことがある。また、顔
料分散剤を併用することも考えられるが、顔料分散剤を
顔料に対して20〜50wt%含有させる必要があり、
トナー粒子の帯電特性に悪影響を生じやすい。
【0008】このような問題を解決する目的で、顔料に
吸着する部分と、溶媒や樹脂への親和性をもち立体障害
となりうる樹脂材料部分とを共有結合させた顔料分散剤
が提案されている(例えば、特許文献5参照)。ポリマ
ー中に銅フタロシアニン骨格をグラフト化した化合物を
分散剤として用いることにより、顔料に対して極微量の
添加量で分散効果を発揮することができ、重合過程での
顔料の再凝集や、トナーとしての帯電特性を維持するこ
とに成功している。しかしながら、このような顔料分散
剤を合成するためには多段階の合成経路が必要となるこ
とから、生産性の良好な顔料分散剤が待望されている。
【0009】また、シアン顔料の色味を調整する意味で
トナーに亜鉛フタロシアニンを含有させることが提案さ
れている(特許文献6参照)。この場合の様に亜鉛フタ
ロシアニンだけを含有させたとしても、顔料表面に亜鉛
フタロシアニンが吸着したところで、顔料の再凝集を防
止し、かつ分散媒への親和性を向上させることはでき
ず、顔料の分散効果は得られない。また、上記提案にお
いて、亜鉛フタロシアニンの含有量は顔料に対して5〜
80質量%が好ましい範囲となっているが、さらに少量
で、効果のある顔料分散剤が待望されている。
【0010】
【特許文献1】特開平06−122835号公報
【特許文献2】特開平09−005989号公報
【特許文献3】特表2002−514263号公報
【特許文献4】特開平05−197193号公報
【特許文献5】特開2002−226727号公報
【特許文献6】特開2000-302993号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消した顔料分散剤を提供することを課題とする。即
ち、本発明は、少量で顔料を分散媒中に微分散させるこ
とができる顔料分散剤を提供することを課題とする。
【0012】また、本発明は、複雑な合成経路を有しな
い安価な顔料分散剤を提供することを課題とする。
【0013】また、本発明は、顔料が原料中に投入され
た後の様々な工程においても安定的に顔料の分散状態を
維持しうる顔料分散組成物を提供することを課題とす
る。
【0014】また、本発明は、トナー粒子中に顔料を微
分散させることができ、着色力、透明性に優れたトナー
及びトナーの製造方法を提供することを課題とする。
【0015】さらに、本発明の目的は、トナー粒子表面
に着色剤の浮きだしがなく、帯電性や環境安定性に優れ
ているトナー及びトナーの製造方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、中心金属が五
配位構造又は六配位構造をとることのできる、金属フタ
ロシアニン又は金属フタロシアニン誘導体と、前記金属
フタロシアニン又は金属フタロシアニン誘導体の中心金
属に配位可能なn−電子供与性化合物と、を少なくとも
含有することを特徴とする顔料分散剤に関する。また、
本発明は、下記一般式(I)
【0017】
【化2】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
-R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
Mは五配位構造をとることのできるフリーの中心金属を
示す。〕
【0018】で表される金属化合物と、該金属化合物の
中心金属に配位可能なn−電子供与性化合物と、を少な
くとも含有することを特徴とする顔料分散剤に関する。
【0019】また、本発明は、上記本発明の顔料分散剤
と、顔料と、分散媒とを少なくとも含有することを特徴
とする顔料分散組成物に関する。
【0020】また、本発明は、上記本発明の顔料分散剤
と、顔料と、結着樹脂とを少なくとも含有するトナー粒
子を有することを特徴とするトナーに関する。
【0021】さらに、本発明は、上記本発明の顔料分散
剤と、顔料とを混合する工程を有することを特徴とする
トナーの製造方法に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明者らは、鋭意検討の結果、
特定の構造を有する金属化合物とその中心金属に配位結
合しうる化合物とを有する顔料分散剤を用いることによ
り、顔料を分散媒体中で容易に微分散させることができ
ることを見出し、本発明に到達したものである。
【0023】本発明の顔料分散剤は、塗料、インキ、ト
ナー、樹脂成型品の如き製品の製造工程で用いられ、顔
料の分散性を向上させるための顔料処理剤として用いら
れるものである。本発明の顔料分散剤は、中心金属が五
配位構造又は六配位構造をとることのできる特定の構造
を有する金属化合物と、金属化合物の中心金属に配位可
能なn−電子供与性化合物とを含有することを特徴とす
る。
【0024】すなわち、本発明の顔料分散剤は、顔料に
吸着するための金属化合物の中心金属と、顔料の再凝集
を防止し、分散効果を有するn−電子供与性化合物とを
混合し、分散することにより、金属化合物の中心金属と
n−電子供与性化合物とが配位結合することによって顔
料分散剤が調製される。この配位子となりえるn−電子
供与性化合物が分散媒体に対して親和性を示すことによ
って優れた分散効果を発揮する。
【0025】上記本発明で用いられる中心金属が五配位
構造又は六配位構造をとることのできる特定の構造を有
する金属化合物は、金属フタロシアニン又は金属フタロ
シアニン誘導体、又は下記一般式(I)
【0026】
【化3】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
-R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
Mは五配位構造をとることのできるフリーの中心金属を
示す。〕
【0027】で表される構造を有する化合物である。
【0028】上記金属フタロシアニン又は金属フタロシ
アニン誘導体の中心金属は五配位構造構造又は六配位構
造をとることのできる金属であり、五配位構造をとるこ
とのできる金属であることが好ましい。このような中心
金属としては2価の金属あるいは3〜4価の置換金属又
はオキシ金属であり、例えばクロム、鉄、コバルト、ニ
ッケル、亜鉛、マンガン、マグネシウム、アルミニウム
等の金属、TiCl2、SnCl2などの金属塩化物、T
iO、MnOなどの金属酸化物等が挙げられるが、軸配
位子の取り込み易さを考慮するとクロム、鉄、コバル
ト、亜鉛、マンガンが好ましい。さらには、顔料との吸
着性を考慮すると五配位構造をとる亜鉛が好ましい。
【0029】また、金属フタロシアニン誘導体として
は、公知のものを用いることができる。すなわち、フタ
ロシアニンの基本骨格を有するものであれば特に限定さ
れない。例えば、4つあるイソインドール部分にカルボ
ン酸、スルフォン酸等の官能基を導入したものや、その
他の芳香族系基、脂肪族基、エーテル基、アルコール基
等の置換基を導入したものが挙げられる。ただし、顔料
との吸着性や軸配位子の取り込み易さに対して障害とな
るものは好ましくない。例えば、アミン等のそれ自体が
配位子となりえる官能基や、顔料との吸着面に立体障害
となるような側鎖を持つものである。
【0030】また、上記(I)式で表される金属化合物
において、X1〜X4及び/又はY1〜Y8に導入されうる
置換基としては特に限定されないが、カルボン酸基又は
スルフォン酸基や、芳香族系基、脂肪族基、エーテル基
又はアルコール基等が挙げられる。ただし、顔料との吸
着性や軸配位子の取り込み易さに対して障害となるもの
は好ましくない。例えば、アミンそれ自体が配位子とな
りえる官能基や、顔料との吸着面に立体障害となるよう
な側鎖を持つものは好ましくない。
【0031】さらに、顔料との吸着性を考慮すると、前
記金属化合物が、一般式(I)中のX1〜X4がすべて窒
素原子であり、Y1とY2,Y3とY4,Y5とY6及びY7
とY8が、それぞれ互いに連結して、置換基を有しても
よい芳香族炭化水素環を形成しているフタロシアニン骨
格を有する化合物であることが好ましい。
【0032】前記金属化合物の中心金属Mとしては、軸
方向への配位子が配位可能であることを考慮するとアル
ミニウム、ケイ素、チタン、バナジウム、クロム、マン
ガン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、ゲルマニウム、
パラジウム、カドミウム、インジウム、すず、白金、鉛
が挙げられる。顔料との吸着面と配位結合が可能である
ことを考慮すると五配位構造をとることが特に好まし
い。上記の金属の中で最も容易に五配位構造をとるもの
としては亜鉛が具体的に挙げられる。
【0033】さらに、顔料分散剤としての堅牢性、フタ
ロシアニン顔料との吸着性を考慮した場合に、上記一般
式(I)で表される金属化合物として、亜鉛を中心金属
に持つ前記金属化合物の中でも下記式(II)
【0034】
【化4】
【0035】で示される亜鉛フタロシアニン(Znフタ
ロシアニン)を使用することが最も好ましい。本発明に
おいて、亜鉛フタロシアニンは顔料分散剤の顔料吸着部
材として含有させるため、非常に少ない使用量(5質量
%以下でも十分に効果を発揮する)で目的は達成され
る。この使用量は亜鉛フタロシアニン自体が持つ色味調
整の効果は無視できる範囲である。
【0036】また、上記金属フタロシアニン又は金属フ
タロシアニン誘導体若しくは上記一般式(I)で表され
る金属化合物の中心金属に配位可能なn−電子供与性化
合物としては、上記中心金属に配位可能であり、非共有
電子対を有する化合物であれば特に限定はされないが、
優れたn−電子供与性を持つものとして、第1〜第3級
アミン、イミン、第1〜第3アミド、イミド、芳香族イ
ミド(ピリジン等)、チオール、チオエステル、チオニ
ル、スルフィド、スルフォキシドの中から選ばれる少な
くとも一つ以上の骨格を有することが好ましい。これら
の骨格中の窒素原子もしくは硫黄原子にある非共有電子
対は優れた配位能を示し、かつ配位子として設計しやす
い。
【0037】さらに、上記のn−電子供与体化合物とし
ては、分散媒体に対して親和性を示し、顔料に対して立
体障害となり顔料に分散性を持たせるために、オリゴマ
ー又はポリマーであることが好ましい。例えば、スチレ
ンモノマーとn−電子供与性を持つモノマーとから生成
されるスチレン共重合体;アクリルモノマーとn−電子
供与性を持つモノマーとから生成される共重合体;メタ
クリルモノマーとn−電子供与性を持つモノマーとから
生成される共重合体;エステル系モノマーとn−電子供
与性を持つモノマーとから生成される共重合体;エーテ
ル系モノマーとn−電子供与性を持つモノマーとから生
成される共重合体;ビニルアルコールモノマーとn−電
子供与性を持つモノマーとから生成される共重合体;ビ
ニルブチラールモノマーとn−電子供与性を持つモノマ
ーとから生成される共重合体が挙げられる。その他ポリ
ウレタンやポリペプチドであってもよい。
【0038】本発明に用いられる顔料としては、公知の
顔料が利用できるが、特にフタロシアニン系顔料の如き
有色顔料及びカーボンブラックに対して本発明の顔料分
散剤を効果的に用いることができる。フタロシアニン系
顔料としては、下記式(3)
【0039】
【化5】
【0040】で示される銅フタロシアニン顔料(Cuフ
タロシアニン顔料)が好ましい。
【0041】本発明に用いることのできる分散媒は、顔
料分散組成物の目的用途に応じて決められるものであ
り、特に限定されない。具体的には、水;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、変性エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−アミルアルコール、3−
ペンタノール、オクチルアルコール、ベンジルアルコー
ル、シクロヘキサノールの如きアルコール;メチルセロ
ソルブ、セロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、ジエチレングリコール、モノブチルエーテ
ルの如きエーテルアルコール;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンの如きケトン;酢酸エ
チル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブア
セテートの如きエステル;ヘキサン、オクタン、石油エ
ーテル、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンの如き炭化水素;四塩化炭素、トリクロロエチレン、
テトラブロムエタンの如きハロゲン化炭化水素;エチル
エーテル、ジメチルグリコール、トリオキサンテトラヒ
ドロフランの如きエーテル;メチラール、ジエチルアセ
タールの如きアセタール;ギ酸、酢酸、プロピオン酸の
如き有機酸;又は、ニトロプロペン、ニトロベンゼン、
ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドの如き硫黄
・窒素含有有機化合物が挙げられる。
【0042】さらに、分散媒は、樹脂であってもよい。
具体的には、ポリスチレン、スチレン共重合体;ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリレート、ポリ
メタクリレート、アクリレート共重合体、メタクリレー
ト共重合体;エポリエステル;ポリビニルエーテル、ポ
リビニルメチルエーテル;ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルブチラールが挙げられる。その他ポリウレタンや
ポリペプチドが挙げられる。またこれらの分散媒を2種
類以上混合して用いることもできる。
【0043】また、上記本発明で用いる分散媒は、重合
性単量体であることが好ましい。分散媒として本発明に
用いることができる重合性単量体は、付加重合系あるい
は縮合重合系単量体である。好ましくは、付加重合系単
量体である。具体的にはスチレン;o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メ
トキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルス
チレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシル
スチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニル
スチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシル
スチレンの如きスチレン誘導体;エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和モノ
オレフィン;ブタジエン、イソプレンの如き不飽和ポリ
エン;塩化ビニル、塩化ビリニデン、臭化ビニル、ヨウ
化ビニルの如きハロゲン化ビニル;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエスエ
ル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸−n−オクチル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチルの如きα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸
エステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル
酸フェニルの如きアクリル酸エステル;ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエー
テルの如きビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニ
ルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンの如き
N−ビニル化合物;ビニルナフタリン;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如きアクリ
ル酸誘導体を挙げることができる。
【0044】上述したように、本発明の顔料分散剤は、
中心金属が五配位構造又は六配位構造をとることのでき
る特定の構造を有する金属化合物と、金属化合物の中心
金属に配位可能なn−電子供与性化合物とを含有してな
る。このような本発明の顔料分散剤は配位結合を利用す
ることにより、分散媒中に顔料を分散させる前に、上記
金属化合物と、配位子となる上記n−電子供与性化合物
とを、上記分散媒中に個別に投入することにより得るこ
とができる。これは、顔料吸着部位である金属化合物部
分と分散性をもたせるための配位子部分(n−電子供与
性化合物)とを個別に調製できることを意味し、これに
より本発明の顔料分散剤の合成が容易に達成できるもの
である。
【0045】また、本発明の顔料分散組成物は、分散媒
と顔料と上述した本発明の顔料分散剤とを少なくとも含
有するものである。すなわち、本発明の顔料分散組成物
は、公知の顔料及び公知の分散媒を用いることができ
る。また、本発明の顔料分散組成物に用いられる顔料及
び分散媒は、上述のものを好適に用いることができる。
【0046】本発明の顔料分散組成物は例えば以下のよ
うにして得られる。分散媒中に顔料分散剤、及び必要に
応じて樹脂を溶かし込み、撹拌しながら顔料粉末を徐々
に加え十分に分散媒になじませる。さらにボールミル、
ペイントシェーカー、ディゾルバー、アトライター、サ
ンドミル、ハイスピードミルの如き分散機により機械的
剪断力を加えることで顔料の粒子表面に顔料分散剤を吸
着させ、顔料を安定に均一な微粒子状に微分散すること
ができる。
【0047】本発明のトナーは、静電荷像を現像するた
めのトナー、又は、トナージェット方式の画像形成方法
におけるトナー像を形成するためのトナーである。本発
明のトナーは、特に、トナー像を転写材に加熱加圧定着
させる定着方式を用いた画像形成方法に好ましく使用さ
れる。
【0048】本発明のトナーは、結着樹脂と、顔料と、
本発明の顔料分散剤とを少なくとも含有するトナー粒子
を有することを特徴とする。
【0049】上記本発明のトナーを好適に製造すること
ができる方法である、本発明のトナーの製造方法は、顔
料と上記本発明の顔料分散剤とを混合する工程を有する
ことを特徴とする。即ち、顔料の分散工程において本発
明の顔料分散剤を用いることを特徴とするものである。
【0050】粉砕法によりトナーを製造する際には、ま
ず、本発明の顔料分散剤と顔料とを、分散媒である結着
樹脂や他の添加剤とともにヘンシェルミキサー、ボール
ミルの如き混合機により充分混合する。得られた混合物
をニーダー、エクストルーダーの如き熱及び機械的剪断
力による熱混練機を用いて溶融混練して樹脂を溶融させ
る。この段階で顔料が顔料分散剤によって表面処理され
るとともに溶融物中に微分散される。溶融混練物を冷却
固化後に固化物を粉砕及び微粉砕し、微粉砕物を分級し
てトナー粒子が得られる。
【0051】また、本発明のトナーに含まれるトナー粒
子は、結着樹脂を生成するための重合性単量体と、顔料
と、本発明の顔料分散剤とを少なくとも含有する重合性
単量体組成物をラジカル重合開始剤、光又は熱により重
合させる重合工程を有する重合法により製造されること
が、本発明の顔料分散剤の効果をより発揮できるので特
に好ましい。
【0052】即ち、本発明のトナーの製造方法は、重合
性単量体と、顔料と、上記本発明の顔料分散剤とを混合
して重合性単量体組成物を調製し、得られた重合性単量
体組成物中の重合性単量体を重合してトナー粒子を生成
する方法(即ち、重合法)であることが好ましい。ま
た、上記方法において、重合性単量体組成物を水系媒体
中で分散して造粒し、この造粒された重合性単量体組成
物中の重合性単量体を重合することが好ましい。
【0053】このような本発明のトナーの製造方法とし
ては、上記重合法の中でも懸濁重合法を用いることが特
に好ましい。懸濁重合法によるトナー粒子の製造方法に
おいては、重合性単量体を分散媒として用いた顔料分散
組成物を分散機により処理し、重合性単量体、顔料及び
顔料分散剤を有する顔料分散ペーストを調製する。得ら
れた顔料分散ペーストを、さらに重合性単量体及び重合
開始剤、更にワックスや必要に応じた他の添加剤ととも
に、攪拌機によって均一に溶解混合又は分散させ、重合
性単量体組成物を調製する。こうして得られた重合性単
量体組成物を、分散安定化剤を含有する分散媒体(好ま
しくは水系媒体)中に添加し、攪拌装置として高速撹拌
機もしくは超音波分散機のような高速分散機を使用して
トナー粒子径まで重合性単量体組成物を微分散させる
(造粒工程)。そして、重合工程において微分散された
重合性単量体組成物中の重合性単量体をラジカル重合開
始剤、光又は/及び熱により重合反応させて、トナー粒
子を得ることができる。
【0054】本発明のトナーは、必要に応じてトナー粒
子に添加剤を外添してもよい。
【0055】トナー粒子に含有される、結着樹脂を生成
するための重合性単量体としては、分散媒としての重合
性単量体と同様のものが使用可能である。
【0056】本発明のトナーに用いることのできる顔料
としては、公知の顔料が利用できるが、特にフタロシア
ニン系顔料及びカーボンブラックの如き有色顔料を好ま
しく用いることができる。顔料の添加量は、重合性単量
体100質量部当たり3〜20質量部であることが好ま
しい。
【0057】本発明のトナーに含有される顔料は、上述
した本発明の顔料分散剤により表面処理されたものであ
る。本発明の顔料分散組成物を種々の顔料分散機により
処理することによって、本発明の顔料分散剤で表面処理
された顔料を含む顔料分散ペーストを得ることができ
る。顔料分散剤の最適量は所望の顔料の分散粒径により
決まるが、顔料吸着部である前記金属化合物を顔料の粒
子表面に十分に吸着させるためには、顔料100質量部
に対して0.3質量部以上使用するのが好ましい。しか
しながら、含有量が多くなりすぎる場合には前記金属化
合物自体の発色によって色相に影響が出てしまう。これ
らを考慮すると、トナー中に含有される顔料分散剤を構
成する前記金属化合物の含有量はトナーの質量を基準に
して0.01〜2.5質量%であることが好ましく、よ
り好ましくは0.01〜1.0質量%である。
【0058】また、該金属化合物の中心金属に配位する
ことによって立体障害となり顔料の粒子同士の再凝集を
防ぐためのn−電子供与性化合物は、トナーにおいては
ポリマーであることが好ましい。特にトナーの定着性能
を損なわずに分散効果を得るためには該ポリマーはゲル
パーミエションクロマトグラフィー(GPC)法による
測定において重量平均分子量Mwが2000〜10万で
あることが好ましく、2500〜5万であることがより
好ましい。またn−電子供与性化合物の最適量は該金属
化合物への配位効率という観点からすれば多い方がよい
が、トナー物性への影響を配慮すれば過剰になるのは好
ましくない。これらを考慮すると、トナー中に含有され
るn−電子供与性化合物の量はトナーの質量を基準にし
て好ましくは0.05〜10質量%である。
【0059】さらに、顔料分散媒がトナーの結着樹脂又
はトナーの結着樹脂を形成するための重合性単量体であ
る場合には、該n−電子供与性化合物が、該結着樹脂を
構成する重合性単量体ユニットの内少なくとも1種と、
n−電子供与性の重合性単量体ユニットとを有する重合
体ユニットを有する共重合体であることが好ましい。何
故なら、分散媒に対する親和性という点において優れた
顔料分散効果が得られ、さらに重合工程においても顔料
分散が維持しやすいからである。なお、本明細書におい
て、「重合性単量体ユニット」とは、結着樹脂を構成す
る重合性単量体に由来する骨格部分及びn−電子供与性
の重合性単量体に由来する骨格部分を表す。
【0060】例えば、結着樹脂が、スチレン−ブチルア
クリレート共重合体である場合は、n−電子供与性化合
物は、スチレン−ビニルピリジン共重合体が好ましいポ
リマーとして挙げられる。また、n−電子供与性化合物
の物性を結着樹脂の物性に近づけることができ、トナー
の物性への悪影響を抑制できる。また、配位効率という
観点を含めて考えた場合には、配位可能な官能基は多い
方がよい。これらを考慮するとトナーに適用する場合、
該n−電子供与性化合物は、n−電子供与性の重合性単
量体ユニットを0.1〜30質量%有するポリマーであ
ることが好ましく、より好ましくは1.0〜10質量%
である。
【0061】懸濁重合法によるトナーの製造方法では、
本発明の顔料分散剤を含有する顔料分散ペーストを、重
合性単量体、重合開始剤、その他の添加剤とともに混合
し、重合性単量体組成物として水系分散媒体に分散させ
ることにより、本発明の顔料分散剤により表面処理され
た顔料を含有するトナーを得ることができる。
【0062】懸濁重合法を用いた本発明のトナーの製造
方法に用いることのできる水系分散媒体は、主として重
合性単量体及び重合体の溶解性から決められるものであ
る。具体的には、例えば水;メチルアルコール、エチル
アルコール、変性エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、tert−アミルアルコール、3−ペンタノー
ル、オクチルアルコール、ベンジルアルコール、シクロ
ヘキサノールの如きアルコール;メチルセロソルブ、セ
ロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、ジエチレングリコールモノブチルエーテルの如きエ
ーテルアルコール;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンの如きケトン;酢酸エチル、酢酸
ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテートの
如きエステル;ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンの如き炭
化水素;四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラブロ
ムエタンの如きハロゲン化炭化水素;エチルエーテル、
ジメチルグリコール、トリオキサンテトラヒドロフラン
の如きエーテル;メチラール、ジエチルアセタールの如
きアセタール;ギ酸、酢酸、プロピオン酸の有機酸;ニ
トロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノ
エタノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミドの如き硫黄含有有機化合物又は窒
素含有有機化合物が挙げられる。また、これらの溶媒を
2種類以上混合して用いることもできる。溶媒に対する
重合性単量体の濃度は、溶媒の質量を基準にして重合性
単量体1〜80質量%、好ましくは10〜65質量%で
ある。
【0063】懸濁重合法を用いた本発明のトナーの製造
方法に用いることのできるトナー粒子の分散安定化剤は
公知のものが使用可能である。具体例としては、無機化
合物として、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、
リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、ア
ルミナが挙げられる。有機化合物として、ポリビニルア
ルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロ
キシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸及
びその塩、デンプンが挙げられる。分散安定化剤の濃度
は重合性単量体100質量%に対して0.2〜20質量
%が好ましい。
【0064】懸濁重合法を用いた本発明のトナーの製造
方法に用いる重合開始剤としては公知の重合開始剤を挙
げることができる。具体的には、2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1
−カルボニトリル)、ジメチル−2,2−アゾビスイソ
ブチレート、4,4−アゾビス−4−シアノバレロニト
リル、2,2−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル)の如きアゾ系化合物;ベンゾイル
パーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイドの
如き過酸化物;アルカリ金属;金属水酸化物;グリニャ
ール試薬の如き求核試薬;プロトン酸;ハロゲン化金
属;安定カルボニウムイオンが挙げられる。重合開始剤
の濃度は単量体の質量を基準にして0.1〜20質量%
が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%であ
る。
【0065】また、本発明のトナーの製造方法に用いる
連鎖移動剤としては公知の連鎖移動剤を挙げることがで
きる。
【0066】さらに、本発明ではトナーへの様々な特性
付与を目的として、以下に示すようなトナーの添加剤を
用いることもできる。
【0067】トナーの摩擦帯電特性を安定化するため
に、あらかじめ樹脂に荷電制御剤を含有させておいても
良い。この場合、トナーの帯電スピードが速く且つ一定
の帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。
重合法によりトナーを製造する場合には、重合阻害性が
ない荷電制御剤を用いることが特に好ましい。具体的に
は、ネガ系制御剤としては、サリチル酸、アルキルサリ
チル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカル
ボン酸の如き金属化合物;スルホン酸、カルボン酸を側
鎖にもつ高分子型化合物;ホウ素化合物;尿素化合物;
ケイ素化合物;カリークスアレーンが好ましい。ポジ系
制御剤としては、四級アンモニウム塩、該四級アンモニ
ウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合
物、イミダゾール化合物が好ましい。これら荷電制御剤
は、結着樹脂100質量部に対し0.5〜10質量部添
加することが好ましい。
【0068】また、本発明のトナーは、流動性付与剤、
研磨剤、滑剤、荷電制御粒子等の如き添加剤をトナー粒
子に外添してもよい。
【0069】流動性付与剤としては、金属酸化物(酸化
ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン等)が好適に用
いられる。これらは疎水化処理を行ったものがより好ま
しい。研磨剤としては、金属酸化物(チタン酸ストロン
チウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化クロム等)、窒化物(窒化ケイ素等)、炭
化物(炭化ケイ素等)、金属塩(硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム等)が好適に用いられる。滑
剤としては、フッ素系樹脂粉末(フッ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン等)、脂肪酸金属塩(ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等)が好適に用い
られる。荷電制御性粒子としては、金属酸化物(酸化ス
ズ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム等)、カーボンブラックが好適に用いられる。
【0070】これらの添加剤は、トナー粒子100質量
部に対し0.1〜10質量部用いることが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜5質量部が用いられる。これらの
添加剤は、単独で使用しても良いし、複数を併用しても
良い。
【0071】本発明のトナーはトナーのみからなる一成
系分現像剤として用いることもできるし、キャリアと混
合して二成分系現像剤として用いることもできる。
【0072】本発明で使用するブローオフ法による摩擦
帯電量の測定方法を記載する。トナーとキャリアとを、
100ミリリットルのポリエチレン製容器に入れ、現像
剤として用いる場合に適当な混合量(2〜15質量%)
となるように混合し、ターブラミキサーで180秒混合
する。この混合粉体(現像剤)を、底部に635メッシ
ュの導電性スクリーンを装着した金属製の容器にいれ、
吸引機で吸引し、吸引前後の質量差と容器に接続された
コンデンサーに蓄積された電位とから摩擦帯電量を求め
る。この際、吸引圧を250mmHgとする。この方法
によって、摩擦帯電量を下記式を用いて算出する。
【0073】
【数1】Q(μC/g)=(C×V)/(W1−W2) (式中、W1は吸引前の質量を、W2は吸引後の質量、
Cはコンデンサーの容量、Vはコンデンサーに蓄積され
た電位を、それぞれ表す。)
【0074】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもので
はない。実施例中で使用する部はすべて質量部を示す。
【0075】〈n−電子供与性化合物の製造例1〉以下
に示す方法によりスチレン−(4−ビニルピリジン)共
重合体Aの合成を行った。
【0076】テトラヒドロフラン250mlを1リット
ル反応容器に仕込み、テトラヒドロフランの温度を68
℃した。次に、スチレン70g、4−ビニルピリジン3
g、2,2−アゾイソブチロニトリル6.15g、テト
ラヒドロフラン80mlの混合溶液を作製し、混合溶液
を反応容器内に2時間かけて滴下した。滴下後、68℃
で4時間還流させた。これを室温に冷却し、メタノール
1リットルを加えた。析出した結晶を濾過し、メタノー
ル洗浄、水洗を行った。得られた粉体を温度30℃で2
4時間減圧乾燥させ、スチレン−(4−ビニルピリジ
ン)共重合体Aを16.3g得た。得られたスチレン−
(4−ビニルピリジン)共重合体Aは、IRスペクト
ル、元素分析及び分子量測定を行ったところ、スチレン
/4−ビニルピリジン共重合質量比が96/4であり、
数平均分子量(Mn)が2040であり、重量平均分子
量(Mw)が4470であることが分かった。
【0077】〈n−電子供与性化合物の製造例2〉以下
に示す方法によりスチレン−(4−ビニルピリジン)共
重合体Bの合成を行った。
【0078】n−電子供与性化合物の製造例1におい
て、4−ビニルピリジンの使用量を1.5gに変更した
以外は上記製造例1と同様の方法を用いて、スチレン−
(4−ビニルピリジン)共重合体Bを62.0g得た。
得られたスチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体B
は、IRスペクトル、元素分析及び分子量測定を行った
ところ、スチレン/4−ビニルピリジン共重合質量比が
98/2であり、Mnが2340であり、Mwが547
0であることが分かった。
【0079】〈n−電子供与性化合物の製造例3〉以下
に示す方法によりスチレン−(4−アクリロイルモルフ
ォリン)共重合体の合成を行った。
【0080】n−電子供与性化合物の製造例1におい
て、4−ビニルピリジン3gの代わりに4−アクリロイ
ルモルフォリン1.5gを使用した以外は上記製造例1
と同様の方法を用いて、スチレン−(4−アクリロイル
モルフォリン)共重合体56.5gを得た。得られたス
チレン−(4−アクリロイルモルフォリン)共重合体
は、IRスペクトル、元素分析及び分子量測定を行った
ところ、スチレン/4−アクリロイルモルフォリン共重
合質量比が98/2であり、Mnが2170であり、M
wが5360であることが分かった。
【0081】〈n−電子供与性化合物の製造例4〉以下
に示す方法により(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)−(4−ビニルピリジン)共重合体の合成を行っ
た。
【0082】テトラヒドロフラン250mlを1リット
ル反応容器に仕込み、テトラヒドロフランの温度を68
℃とした。次に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
70g、4−ビニルピリジン1.5g、2,2−アゾイ
ソブチロニトリル6.15g、テトラヒドロフラン80
mlの混合溶液を作製し、混合溶液を反応容器内に2時
間かけて滴下した。滴下後、温度68℃で4時間還流さ
せた。これを室温に冷却し、水1リットルを加えた。析
出した結晶を濾過し、水洗を行った。得られた粉体を3
0℃で24時間減圧乾燥させ、(2−ヒドロキシエチル
メタクリレート)−(4−ビニルピリジン)共重合体4
8.3gを得た。得られた(2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート)−(4−ビニルピリジン)共重合体は、I
Rスペクトル、元素分析及び分子量測定を行ったとこ
ろ、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/4−ビニル
ピリジン共重合質量比が98/2であり、Mnが262
0であり、Mwが5630であることが分かった。
【0083】 〈実施例1〉 ・Znフタロシアニン 0.225部 ・スチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体A 2.25部 ・スチレンモノマー 100部 ・Cuフタロシアニン顔料(PigmentBlue15:3) 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストa
を得た。得られた顔料分散ペーストaをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、光
沢度計(入射角75°、日本電色社製PG−3D)によ
り光沢値を測定したところ112であり、良好な平滑性
を示した。また、上記顔料分散ペーストaをアルミ箔上
に同様に塗布したものを電子走査顕微鏡(SEM)で観
察したところ、粒径は約50nmであり、顔料が細かく
均一に分散されていることがわかった。
【0084】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、そこに顔料分散ペ
ーストaを100部及び2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル2部を混合した後、超音波ホモジナイザーによ
り水系媒体中で懸濁造粒を行った。さらに撹拌しながら
80℃で20時間重合反応を行った。得られた重合物を
濾取し、水により十分に洗浄したのち、60℃で減圧乾
燥を24時間行った。得られた着色樹脂粒子の表面を電
子走査顕微鏡(SEM)で観察したところ、顔料粒子の
浮き出しはほとんど観察されなかった。
【0085】 〈実施例2〉 ・Znフタロシアニン 0.18部 ・スチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体B 1.8部 ・スチレン 100部 ・カーボンブラック 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストb
を得た。得られた顔料分散ペーストbをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、光
沢度計(入射角75°、日本電色社製PG−3D)によ
り光沢値を測定したところ134であり、良好な平滑性
を示した。また、上記顔料分散ペーストbをアルミ箔上
に同様に塗布したものを電子走査顕微鏡(SEM)で観
察したところ、粒径は約50nmであり、顔料が細かく
均一に分散されていることがわかった。
【0086】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、そこに顔料分散ペ
ーストbを100部及び2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル2部を混合した後、超音波ホモジナイザーによ
り水系媒体中で懸濁造粒を行った。さらに撹拌しながら
80℃で20時間重合反応を行った。得られた重合物を
濾取し、水により十分に洗浄したのち、60℃で減圧乾
燥を24時間行った。得られた着色樹脂粒子を電子走査
顕微鏡(SEM)観察したところ、顔料粒子の浮き出し
はほとんど観察されなかった。
【0087】〈実施例3〉実施例1において、Znフタ
ロシアニン0.225部をZn〔5,10,15,20
−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン〕(Z
nTPP)0.225部に変えた以外は実施例1と同様
の方法を用いて顔料分散ペーストcを得た。得られた顔
料分散ペーストcをガラス板上にワイヤーバーを用いて
均一に塗布し、自然乾燥した後、光沢度計(入射角75
°、日本電色社製PG−3D)により光沢値を測定した
ところ110であり、良好な平滑性を示した。また、上
記顔料分散ペーストcをアルミ箔上に同様に塗布したも
のを電子走査顕微鏡(SEM)で観察したところ、粒径
は約50nmであり、顔料が細かく均一に分散されてい
ることがわかった。
【0088】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、そこに顔料分散ペ
ーストcを100部及び2,2'−アゾビスイソブチロ
ニトリル2部を混合した後、超音波ホモジナイザーによ
り水系媒体中で懸濁造粒を行った。さらに撹拌しながら
80℃で20時間重合反応を行った。得られた重合物を
濾取し、水により十分に洗浄したのち、60℃で減圧乾
燥を24時間行った。得られた着色樹脂粒子をSEMで
観察したところ、顔料粒子の浮き出しはほとんど観察さ
れなかった。
【0089】〈実施例4〉実施例2において、Znフタ
ロシアニン0.18部をZnTPP0.18部に変えた
以外は実施例2と同様の方法を用いて顔料分散ペースト
dを得た。得られた顔料分散ペーストdをガラス板上に
ワイヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、
光沢度計(入射角75°、日本電色社製PG−3D)に
より光沢値を測定したところ131であり、良好な平滑
性を示した。また、該顔料分散ペーストdをアルミ箔上
に同様に塗布したものを電子走査顕微鏡(SEM)で観
察したところ、粒径は約50nmであり、顔料が細かく
均一に分散されていることがわかった。
【0090】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、そこに顔料分散ペ
ーストdを100部及び2,2'−アゾビスイソブチロ
ニトリル2部を混合した後、超音波ホモジナイザーによ
り水系媒体中で懸濁造粒を行った。さらに撹拌しながら
80℃で20時間重合反応を行った。得られた重合物を
濾取し、水により十分に洗浄したのち、60℃で減圧乾
燥を24時間行った。得られた着色樹脂粒子をSEM観
察したところ、顔料粒子の浮き出しはほとんど観察され
なかった。
【0091】〈実施例5〉実施例2において、スチレン
−(4−ビニルピリジン)共重合体B1.8部をスチレ
ン−(4−アクリロイルモルフォリン)共重合体1.8
部に変えた以外は実施例2と同様の方法を用いてで顔料
分散ペーストeを得た。得られた顔料分散ペーストeを
ガラス板上にワイヤーバーを用いて均一に塗布し、自然
乾燥した後、光沢度計(入射角75°、日本電色社製P
G−3D)により光沢値を測定したところ132であ
り、良好な平滑性を示した。また、該顔料分散ペースト
eをアルミ箔上に同様に塗布したものを電子走査顕微鏡
(SEM)で観察したところ、粒径は約50nmであ
り、顔料が細かく均一に分散されていることがわかっ
た。
【0092】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、そこに顔料分散ペ
ーストe100部及び2,2'−アゾビスイソブチロニ
トリル2部を混合した後、超音波ホモジナイザーにより
水系媒体中で懸濁造粒を行った。さらに撹拌しながら8
0℃で20時間重合反応を行った。得られた重合物を濾
取し、水により十分に洗浄したのち、60℃で減圧乾燥
を24時間行った。得られた着色粒子をSEMで観察し
たところ、顔料粒子の浮き出しはほとんど観察されなか
った。
【0093】 〈実施例6〉 ・Znフタロシアニン 0.5部 ・スチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体A 10部 ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共重合体(モノマー重合重 量比=80.0/19.0/1.0、重量平均分子量=3万) 100部 ・カーボンブラック 20部 上記材料をヘンシェルミキサー(FM−75型、三井三
池化工機(株)製)でよく混合した後、温度150℃に
設定した2軸混練機(PCM−30型、池貝鉄工(株)
製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマー
ミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗粉砕物を得た。得ら
れた粗粉砕物の超薄切片を透過型電子顕微鏡(TEM)
観察したところ、約50nmの顔料粒子が均一に微分散
されていることが確認された。
【0094】 〈実施例7〉 ・Znフタロシアニン 0.3部 ・(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)−(4−ビニルピリジン)共重合体 5部 ・メタノール 100部 ・Cuフタロシアニン顔料(PigmentBlue15:3) 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストf
を得た。得られた顔料分散ペーストfをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、光
沢度計(入射角75°、日本電色社製PG−3D)によ
り光沢値を測定したところ106であり、良好な平滑性
を示した。また、上記顔料分散ペーストfをアルミ箔上
に同様に塗布したものを電子走査顕微鏡(SEM)で観
察したところ、粒径は約50nmであり、顔料が細かく
均一に分散されていることがわかった。
【0095】 〈比較例1〉 ・スチレン 100部 ・Cuフタロシアニン顔料(PigmentBlue15:3) 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストg
を得た。得られた顔料分散ペーストgをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、上
記実施例1と同様の方法を用いて光沢値を測定したとこ
ろ72であり、平滑性に乏しかった。また、上記顔料分
散ペーストgをアルミ箔上に同様に塗布したものを電子
走査顕微鏡(SEM)で観察したところ、一次粒子と考
えられる約50nmの粒子と、それらが凝集した100
〜200nmの粗大粒子との混合物により構成されてい
た。
【0096】 〈比較例2〉 ・Znフタロシアニン 0.225部 ・スチレン 100部 ・Cuフタロシアニン顔料(PigmentBlue15:3) 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストh
を得た。得られた顔料分散ペーストhをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、上
記実施例1と同様の方法を用いて光沢値を測定したとこ
ろ74であり、平滑性に乏しかった。また、上記顔料分
散ペーストhをアルミ箔上に同様に塗布したものを電子
走査顕微鏡(SEM)観察したところ、一次粒子と考え
られる約50nmの粒子と、それらが凝集した100〜
200nmの粗大粒子との混合物により構成されてい
た。
【0097】 〈比較例3〉 ・ソルスパース5000(アビシア社製) 0.5部 ・ソルスパース17000(アビシア社製) 2部 ・スチレン 100部 ・Cuフタロシアニン顔料(PigmentBlue15:3) 15部 ・ガラスビーズ(直径1mm) 150部 上記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイント
シェーカーで10時間振とうした。その後ナイロンメッ
シュによりガラスビーズを除去し、顔料分散ペーストi
を得た。得られた顔料分散ペーストiをガラス板上にワ
イヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した後、上
記実施例1と同様の方法を用いて光沢値を測定したとこ
ろ115であり、良好な平滑性を示した。また、上記顔
料分散ペーストiをアルミ箔上に同様に塗布したものを
電子走査顕微鏡(SEM)観察したところ、粒径は約5
0nmであり、顔料が細かく均一に分散されていること
がわかった。
【0098】さらに、水500部及びポリビニルアルコ
ール3部を3リットルのフラスコ(撹拌羽根、冷却管付
き)中で混合して水系媒体を調製し、pHを9に調整し
た。そこに顔料分散ペーストiを100部及び2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル2部を混合した後、実施
例1と同様に超音波ホモジナイザーにより懸濁乳化及び
重合反応を行った。得られた重合物を濾取し、水により
十分に洗浄し、乾燥を行った。得られた粒子を電子走査
顕微鏡(SEM)で観察したところ、粒子表面に多くの
顔料粒子が存在していた。さらに粒子の超薄切片を透過
型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、内部に顔料
が細かく分散していたが、粒子表面近傍に顔料の凝集層
が存在した。
【0099】 〈実施例8〉 [顔料分散ペーストjの作製] ・スチレンモノマー 340部 ・Znフタロシアニン 0.3部 ・スチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体A 3部 ・Cuフタロシアニン(PigmentBlue15:3) 20部 上記材料を容器中でよくプレミクスした後に、それを2
0℃以下に保ったままビーズミルで約4時間分散し、顔
料分散ペーストjを作製した。
【0100】得られた顔料分散ペーストjをガラス板上
にワイヤーバーを用いて均一に塗布し、自然乾燥した
後、上記実施例1と同様の方法を用いて光沢値を測定し
たところ113であり、良好な平滑性を示した。また、
上記顔料分散ペーストjをアルミ箔上に同様に塗布した
ものを電子走査顕微鏡(SEM)で観察したところ、粒
径は約50nmであり、顔料が細かく均一に分散されて
いることがわかった。
【0101】[トナー粒子1の作製]イオン交換水71
0部に0.1M−Na3PO4水溶液450部を投入し、
60℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工
業製)を用いて11,000rpmにて撹拌した。これ
に1.0M−CaCl2水溶液70部を徐々に添加し、
Ca3(PO42を含む水系分散媒体を得た。 ・顔料分散ペーストj 182部 ・2−エチルヘキシルアクリレート 30部 ・パラフィンワックス(m.p.75℃) 60部 ・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 5部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸金属化合物 3部 上記材料を60℃に加温し、溶解・分散して単量体混合
物とした。さらに60℃に保持しながら、重合開始剤と
して2,2'−アゾビスイソブチロニトリル10部を加
えて溶解し、重合性単量体組成物を調製した。前記ホモ
ミキサーの2リットルフラスコ中で調製した水系分散媒
体に、該重合性単量体組成物を投入した。60℃で、窒
素雰囲気としたTKホモミキサーを用いて10000r
pmで20分間撹拌し、該重合性単量体組成物を該水系
分散媒体中で造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌しつ
つ60℃で3時間反応させた後、80℃で10時間重合
させた。重合反応終了後、反応生成物を冷却し、塩酸を
加えてCa3(PO42を溶解し、濾過・水洗・乾燥す
ることによりシアン色の重合トナー粒子1を得た。
【0102】[トナー粒子1の評価]得られたトナー粒
子1の粒径をコールターカウンターで測定したところ、
重量平均径が8.0μmであった。トナー粒子1の表面
を電子走査型顕微鏡(SEM)により観察したところ、
顔料粒子は観察されなかった。さらに、このトナー粒子
1の断面を染色超薄切片法により透過型電子顕微鏡(T
EM)で観察したところ、スチレン−アクリル共重合体
を主体とする表層部とワックスを主体とする中心部に分
かれており、カプセル構造が確認された。また、スチレ
ン−アクリル共重合体層には約50nmの顔料粒子が均
一に微分散されていることが確認された。
【0103】[現像剤1の作製及び評価]得られたトナ
ー粒子1を100部に対して、BET法による比表面積
が200m2/gである疎水性シリカ0.7部を外添し
てトナー1を得た。このトナー1を7部に対し、スチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体で表面被覆した、粒径
45μmのフェライトキャリア93部を混合し、現像剤
1とした。得られた現像剤1の1gをブローオフ法によ
り帯電量を測定したところ、−19.2μC/gであっ
た。
【0104】キヤノン製フルカラー複写機CLC−50
0に特開平6−301242号公報に記載された以下の
改造を行った。現像器及び感光ドラムの距離を400μ
mとし、現像スリーブと感光ドラムの周速比を1.3:
1とした。現像器においては、現像極の磁場の強さ10
00エルステッド、交番電界2000Vpp、周波数3
000Hzであり、現像スリーブと感光ドラムとの距離
は500μmとした。
【0105】上記CLC−500改造機に上記現像剤1
を用いて画像出しを行った。現像条件は温度23℃/湿
度60%RHの環境下で現像コントラストを300Vと
した。得られた画像はトナー載り量も適当であって、濃
度も高く、細線の再現性も良好で、高品質な画像が得ら
れた。本評価を、低温低湿(15℃/相対湿度15
%)、高温高湿(30℃/75%)でも行ったところ、
いずれもカブリの発生もなく、濃度変化も少なく、トナ
ーが良好な帯電特性を示していることがわかった。ま
た、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)用シート
に同様に画像出しを行い、OHPにて投影してみたとこ
ろ、透明性の高いシアン色の投影画像が得られた。
【0106】 〈実施例9〉 [顔料分散ペーストkの作製] ・スチレンモノマー 320部 ・n−ブチルアクリレート 80部 ・Znフタロシアニン 0.24部 ・スチレン−(4−ビニルピリジン)共重合体B 2.4部 ・カーボンブラック 20部 上記材料を容器中でよくプレミクスした後に、それを2
0℃以下に保ったままビーズミルで約4時間分散し、顔
料分散ペーストkを作製した。
【0107】得られた顔料分散ペーストkの光沢値を実
施例1と同様の方法を用いて測定したところ135であ
り、良好な平滑性が得られた。また、この顔料分散ペー
ストkを実施例8と同様にアルミ箔上に塗布したものを
SEMで観察したところ、粒径は約50nmであり、顔
料が細かく均一に分散されていることがわかった。
【0108】[トナー粒子2の作製]実施例8と同様の
方法を用いて、Ca3(PO42を含む水系分散媒体を
得た。 ・顔料分散ペーストk 212部 ・パラフィンワックス(m.p.75℃) 60部 ・スチレン−メタクリル酸共重合体(95:5,Mw5万) 5部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸金属化合物 3部 上記材料を60℃に加温し、溶解・分散して重合性単量
体混合物とした。さらに実施例8と同様の重合開始剤を
加え、実施例8と同様に造粒及び重合、洗浄、乾燥を経
て、黒色の重合トナー粒子2を得た。
【0109】[トナー粒子2の評価]得られたトナー粒
子2の粒径をコールターカウンターで測定したところ、
重量平均径が8.2μmであった。実施例8と同様にト
ナー粒子2の表面をSEMにより観察したところ、実施
例8と同様に顔料粒子は観察されなかった。さらに、実
施例8と同様にトナー粒子2の断面をTEMにより観察
したところ、実施例8と同様のカプセル構造が確認さ
れ、スチレン−アクリル樹脂層には約50nmの顔料粒
子が均一に微分散されていることが確認された。
【0110】[現像剤2の作製及び評価]実施例8と同
様の方法を用いて現像剤2を作製したところ、帯電量は
−25.8μC/gであった。キヤノン製フルカラー複
写機CLC−500改造機に上記現像剤2を用いて実施
例8と同様の画像出しを行った。得られた画像はトナー
載り量も適当であって、濃度も高く、細線の再現性も良
好で、高品質な画像が得られた。同様の評価を低温低湿
(15℃/15%)、高温高湿(30℃/75%)環境
下でも行ったところ、いずれもカブリの発生もなく、ト
ナーが良好な帯電特性を示していることがわかった。
【0111】 〈比較例4〉 [顔料分散ペーストlの作製] ・スチレンモノマー 320部 ・n−ブチルアクリレート 80部 ・Cuフタロシアニン(PigmentBlue15:3) 20部 上記材料を容器中でよくプレミクスした後に、それを2
0℃以下に保ったままビーズミルで約4時間分散し、顔
料分散ペーストlを作製した。
【0112】得られた顔料分散分散ペーストlの光沢値
を実施例1と同様の方法を用いて測定したところ68で
あり、平滑性が得られなかった。また、この顔料分散ペ
ーストlを実施例8と同様にアルミ箔上に塗布したもの
をSEM観察したところ、粒径は200nm程度の粗粒
から50nm程度の微粉まで存在し、顔料の凝集による
粒度分布のばらつきが顕著であった。
【0113】[トナー粒子3の作製]実施例8と同様の
方法を用いて、Ca3(PO42を含む水系分散媒体を
得た。 ・顔料分散ペーストl 212部 ・パラフィンワックス(m.p.75℃) 60部 ・スチレン−メタクリル酸共重合体(95:5,Mw5万) 5部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸金属化合物 3部 上記材料を60℃に加温し、溶解・分散して重合性単量
体混合物とした。さらに実施例8と同様の重合開始剤を
加え、実施例8と同様に造粒及び重合、洗浄、乾燥を経
て、シアン色の重合トナー粒子3を得た。
【0114】[トナー粒子3の評価]得られたトナー粒
子3の粒径をコールターカウンターで測定したところ、
重量平均径が8.2μmであった。実施例8と同様にト
ナー粒子表面をSEMにより観察したところ、実施例8
と同様に顔料粒子は観察されなかった。さらに、実施例
8と同様にトナー粒子3の断面をTEMにより観察した
ところ、実施例8と同様のカプセル構造が確認され、ス
チレン−アクリル樹脂層には50〜200nm程度の大
きさの針状の顔料粒子が分散されていた。また、ワック
スとスチレンアクリル樹脂との界面に顔料粒子が多く堆
積していることが観察された。
【0115】[現像剤3の作製及び評価]実施例8と同
様の方法を用いて現像剤3を作製したところ、帯電量は
−21.4μC/gであった。キヤノン製フルカラー複
写機CLC−500改造機に上記現像剤3を用いて実施
例8と同様の画像出しを行った。得られた画像はトナー
載り量も適当であり、細線の再現性も良好であった。同
様の評価を低温低湿(15℃/15%)、高温高湿(3
0℃/75%)環境下でも行ったところ、いずれもカブ
リの発生もなく、トナーが良好な帯電特性を示している
ことがわかった。しかし、OHPシートに同様に画像出
しを行い、OHPにて投影してみたところ、実施例8に
比べ透明性にわずかに劣る投影画像となり、彩度も実施
例8ほど得られなかった。
【0116】 〈比較例5〉 [顔料分散ペーストmの作製] ・ソルスパース5000(アビシア社製) 0.5部 ・ソルスパース17000(アビシア社製) 2部 ・スチレンモノマー 320部 ・n−ブチルアクリレート 80部 ・Cuフタロシアニン(PigmentBlue15:3) 20部 上記材料を容器中でよくプレミクスした後に、それを2
0℃以下に保ったままビーズミルで約4時間分散し、顔
料分散ペーストmを作製した。
【0117】得られた顔料分散ペーストmの光沢値を実
施例1と同様の方法を用いて測定したところ114であ
り、良好な平滑性を示した。また、この顔料分散ペース
トmを実施例8と同様にアルミ箔上に塗布したものをS
EM観察したところ、粒径は約50nmであり、顔料が
細かく均一に分散されていることがわかった。
【0118】[トナー粒子4の作製]実施例8と同様の
方法を用いて、Ca3(PO42を含む水系分散媒体を
得た。 ・顔料分散ペーストm 212部 ・パラフィンワックス(m.P.75℃) 60部 ・スチレン−メタクリル酸共重合体(95:5,Mw5万) 5部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸金属化合物 3部 上記材料を60℃に加温し、溶解・分散して重合性単量
体混合物とした。さらに実施例8と同様の重合開始剤を
加え、実施例8と同様に造粒及び重合、洗浄、乾燥を経
て、シアン色の重合トナー粒子4を得た。
【0119】[トナー粒子4の評価]得られたトナー粒
子4の粒径をコールターカウンターで測定したところ、
重量平均径が8.0μmであった。実施例8と同様にト
ナー粒子表面をSEMにより観察したところ、約50n
mの粒径をもつ顔料粒子が多数観察された。さらに、実
施例8と同様にトナー粒子4の断面をTEMにより観察
したところ、スチレン−アクリル樹脂層には約50nm
の顔料粒子が凝集気味に散在していることが確認され
た。また、ワックスの一部がトナー表面に析出している
ことも確認された。
【0120】[現像剤4の作製及び評価]実施例8と同
様の方法を用いて現像剤4を作製したところ、帯電量は
−15.2μC/gであった。キヤノン製フルカラー複
写機CLC−500改造機に上記現像剤4を用いて実施
例8と同様の画像出しを行った。得られた画像はトナー
載り量も適当であったが、若干のカブリが発生した。同
様の評価を低温低湿(15℃/15%)、高温高湿(3
0℃/75%)環境下でも行ったところ、高温高湿(3
0℃/75%)環境下では、カブリが悪化するのが観察
され、実施例8の現像剤1に比べて環境特性に劣ってい
ることが明らかになった。一方、OHPシートへの画像
出しでは、実施例8に比べ若干くすんだシアン色の画像
が得られた。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、顔料を分散媒中で容易
に微分散させることができる。また、複雑な合成経路を
必要とせず、安価な顔料分散剤を提供することができ
る。
【0122】また、様々な後工程にも安定的に分散状態
を維持しうる顔料分散組成物を提供することができる。
【0123】また、粒度分布がシャープでかつ、着色効
率に優れ、帯電特性に優れたトナー及びその製造方法を
提供することができる。さらに、水系の分散媒体を用い
た重合法によるトナーにおいて、トナー表面に着色剤の
浮きだしがなく、帯電性や環境安定性に優れたトナー及
びその製造方法を提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月27日(2002.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
-R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
Mは五配位構造をとることのできる中心金属を示す。〕
で表される金属化合物と、 該金属化合物の中心金属に配位可能なn−電子供与性化
合物と、を少なくとも含有することを特徴とする顔料分
散剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【化2】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
-R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
Mは五配位構造をとることのできる中心金属を示す。〕
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【化3】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
-R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
Mは五配位構造をとることのできる中心金属を示す。〕
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上記金属フタロシアニン又は金属フタロシ
アニン誘導体の中心金属は配位子の存在下で五配位構造
又は六配位構造をとることのできる金属であり、五配位
構造をとることのできる金属であることが好ましい。こ
のような中心金属としては2価の金属あるいは3〜4価
の置換金属又はオキシ金属であり、例えばクロム、鉄、
コバルト、ニッケル、亜鉛、マンガン、マグネシウム、
アルミニウム等の金属、TiCl2、SnCl2などの金
属塩化物、TiO、MnOなどの金属酸化物等が挙げら
れるが、軸配位子の取り込み易さを考慮するとクロム、
鉄、コバルト、亜鉛、マンガンが好ましい。さらには、
顔料との吸着性を考慮すると五配位構造をとる亜鉛が好
ましい。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心金属が五配位構造又は六配位構造を
    とることのできる、金属フタロシアニン又は金属フタロ
    シアニン誘導体と、 前記金属フタロシアニン又は金属フタロシアニン誘導体
    の中心金属に配位可能なn−電子供与性化合物と、を少
    なくとも含有することを特徴とする顔料分散剤。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I) 【化1】 〔式中、X1〜X4は、それぞれ独立に、窒素原子又はC
    -R(Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素原
    子数1〜12個のアルキル基又は置換されていてもよい
    芳香族炭化水素基を示す)を示す。Y1〜Y8は、それぞ
    れ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素
    原子数1〜12個のアルキル基を示す。また、Y1
    2、Y3とY4、Y5とY6、及びY7とY8は、それぞれ
    相互に連結して芳香族炭化水素環を形成してもよく、こ
    の場合、該芳香族炭化水素環は置換基を有してもよい。
    Mは五配位構造をとることのできるフリーの中心金属を
    示す。〕で表される金属化合物と、 該金属化合物の中心金属に配位可能なn−電子供与性化
    合物と、を少なくとも含有することを特徴とする顔料分
    散剤。
  3. 【請求項3】 前記金属化合物が、下記式(I)中のX
    1〜X4がすべて窒素原子であり、Y1とY2、Y3とY4
    5とY6及びY7とY8がそれぞれ互いに連結して、置換
    基を有してもよい芳香族炭化水素環を形成しているフタ
    ロシアニン骨格を有する化合物であることを特徴とする
    請求項2記載の顔料分散剤。
  4. 【請求項4】 前記金属化合物の中心金属が亜鉛である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の顔料分散剤。
  5. 【請求項5】 前記金属化合物が亜鉛フタロシアニンで
    あることを特徴とする請求項4記載の顔料分散剤。
  6. 【請求項6】 前記n−電子供与性化合物が、第1級ア
    ミン、第2級アミン、第3級アミン、イミン、第1級ア
    ミド、第2級アミド、第3アミド、イミド、芳香族イミ
    ド、チオール、チオエステル、チオニル、スルフィド及
    びスルフォキシドからなるグループから選択される少な
    くとも一つ以上の骨格を有する分子、オリゴマー又はポ
    リマーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の顔料分散剤。
  7. 【請求項7】 顔料と、分散媒と、請求項1〜6のいず
    れか一項に記載の顔料分散剤とを少なくとも含有するこ
    とを特徴とする顔料分散組成物。
  8. 【請求項8】 前記分散媒が重合性単量体であることを
    特徴とする請求項7に記載の顔料分散組成物。
  9. 【請求項9】 結着樹脂と、顔料と、請求項1〜6のい
    ずれか一項に記載の顔料分散剤とを少なくとも含有する
    トナー粒子を有することを特徴とするトナー。
  10. 【請求項10】 前記トナー粒子が、水系媒体中で生成
    されたトナー粒子であることを特徴とする請求項9記載
    のトナー。
  11. 【請求項11】 前記トナー粒子が、懸濁重合法を用い
    て生成されたトナー粒子であることを特徴とする請求項
    9又は10記載のトナー。
  12. 【請求項12】 トナーが、トナーの質量基準で前記金
    属化合物を0.01〜2.5質量%含有することを特徴
    とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のトナー。
  13. 【請求項13】 前記n−電子供与性化合物は、重量平
    均分子量(Mw)が2000〜10万のポリマーである
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載
    のトナー。
  14. 【請求項14】 前記n−電子供与性化合物を0.05
    〜10質量%含有していることを特徴とする請求項9〜
    13のいずれか一項に記載のトナー。
  15. 【請求項15】 前記n−電子供与性化合物が、トナー
    の結着樹脂を構成するポリマーを生成している重合性単
    量体ユニットの内の少なくとも1種の重合性単量体ユニ
    ットと、n−電子供与性の重合性単量体の重合体ユニッ
    トとを有する共重合体であることを特徴とする請求項9
    〜14のいずれか一項に記載のトナー。
  16. 【請求項16】 該n−電子供与性化合物が、n−電子
    供与性の重合性単量体ユニットをユニット単位で0.1
    〜30質量%有する共重合体であることを特徴とする請
    求項9〜15のいずれかに記載のトナー。
  17. 【請求項17】 結着樹脂と顔料とを少なくとも含有す
    るトナーの製造方法であって、 顔料と、請求項1〜6のいずれか一項に記載の顔料分散
    剤とを混合する工程を有することを特徴とするトナーの
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記顔料と顔料分散剤とを混合する工
    程は、少なくとも重合性単量体と、顔料と、請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の顔料分散剤とを混合して重合
    性単量体組成物を調製する工程であり、 前記重合性単量体組成物中の重合性単量体を重合してト
    ナー粒子を生成する工程を更に有することを特徴とする
    請求項17記載のトナーの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記重合性単量体組成物を調製する工
    程において得られた重合性単量体組成物を水系媒体中で
    分散して造粒する工程を更に有し、前記トナー粒子を生
    成する工程は前記造粒された重合性単量体組成物中の重
    合性単量体を重合する工程であることを特徴とする請求
    項18記載のトナーの製造方法。
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