JPH086284A - 電子写真用トナー及び電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用トナー及び電子写真用現像剤

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Publication number
JPH086284A
JPH086284A JP6135661A JP13566194A JPH086284A JP H086284 A JPH086284 A JP H086284A JP 6135661 A JP6135661 A JP 6135661A JP 13566194 A JP13566194 A JP 13566194A JP H086284 A JPH086284 A JP H086284A
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JP
Japan
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toner
particles
colorant
toner particles
binder resin
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Application number
JP6135661A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Sakaguchi
徳久 坂口
Hiroyuki Ominato
弘之 大湊
Yukiko Soma
由紀子 相馬
Hiroko Sakurai
宏子 桜井
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光体ドラムを充分にクリーニングできる機構
を有しない複写機において、充分なる画像濃度のトナー
量を紙上に転写でき、印字品質に優れた画像が容易に得
られる電子写真用トナーを得る。 【構成】着色剤を包含したバインダー樹脂からなる球形
形状のトナー粒子(A)と、着色剤が分散したバインダ
ー樹脂からなる多面体形状のトナー粒子(B)とをドラ
イブレンドした電子写真用乾式トナーであって、粒子
(A)と粒子(B)との重量割合が、それらの合計重量
を100とした時、粒子(A)/粒子(B)=95/5
〜50/50である電子写真用乾式トナー。それとキャ
リアとを混合して得た2成分現像剤。 【効果】充分なる画像濃度のトナー量を紙上に転写で
き、印字品質に優れた画像が容易に得られ、しかも均一
濃度画像を安定して多数枚転写することが出来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真・静電記録・
静電印刷などにおける静電潜像を現像するための乾式ト
ナーに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザープリンター、ファック
ス等の画像形成材料として広く用いられている電子写真
用トナーにおいて、高画質・高解像化の市場要求を満た
し得る高解像トナーに対するニーズが強まっている。
【0003】これに対し、最近、トナー粒子形状が実質
的に球状で、かつ、粉体流動性に優れるという特徴を有
する、カプセルトナーあるいは重合トナー等の新しいト
ナーが提案されている。これらは例えば、着色剤の存在
下でバインダー樹脂となるモノマーを化学反応させた
後、乾燥して製造したり(重合トナー)、あるいは着色
剤をバインダー樹脂の有機溶剤溶液に分散させ、これを
水に加えて又はこれに水を加えて転相乳化して脱溶剤・
脱水の後、乾燥して製造する(カプセルトナー)等の湿
式プロセスによってトナー粒子が製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
粒子形状が球形の新しいトナーをそのまま使用に供した
場合には、電子写真複写機の感光体ドラム上にトナーの
堆積が起こり、充分なる画像濃度のトナー量を紙上に転
写することができないという問題点を抱えている。
【0005】しかも、新たな課題として、マシンへの適
合性が得られなかったり、感光体ドラムを充分にクリー
ニングできる機構が新たに別途必要になり、それらの機
構を有さない既存の複写機と比較して装置・機構が複雑
化する、あるいは小型・軽量化というニーズに逆行した
大型装置にならざるを得ない等の問題点を抱えていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、かかる粒子形状が球形の新しいトナーを主体と
して用いた系において鋭意研究を重ねた結果、意外にも
球形形状のトナーを主体として、それと多面体形状のト
ナーとを両方含む様な組成としたトナーが上記課題を解
決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明は、感光体ドラムを充分にクリーニ
ングできる機構を有しない複写機においても、充分なる
画像濃度のトナー量を紙上に転写することができ、結果
的に印字品質に優れる画像が容易に得られる、球形形状
の粒子を主体とした電子写真用乾式トナー及び現像剤を
提供するものである。
【0008】即ち本発明は、着色剤が分散したバインダ
ー樹脂からなる球形のトナー粒子(A)と、着色剤が分
散したバインダー樹脂からなる多面体のトナー粒子
(B)とを必須成分として含有する電子写真用トナーで
あって、かつ粒子(A)と粒子(B)との重量割合が、
それらの合計重量を100とした時、粒子(A)/粒子
(B)=95/5〜50/50である電子写真用トナー
を提供する。
【0009】本発明で用いることができるトナー粒子
(A)は、着色剤とバインダー樹脂とを必須成分として
含有した粒子であり、その着色剤は当該バインダー樹脂
中に分散しているものである。
【0010】このトナー粒子(A)は、球形である必要
がある。本発明で用いるトナー粒子(A)は、その粒子
形状が球形であればよいが、具体的に球形か否かは、例
えばワーデルの実用球形度で定義することができる。こ
こで、ワーデルの実用球形度とは、粒子の投影面積に等
しい面積を持つ円の直径と粒子の投影像に外接する最小
円の直径との比で表される値である。
【0011】ワーデルの実用球形度測定法は例えば次の
様に行われる。最初に、スライドガラス上にトナーを適
当量とり、個々のトナー粒子が相互に接触したり重なっ
たりしないように分散させる。これらトナー粒子をルー
ゼックス450(日本レギュレーター製)により、CR
T画面上に顕微鏡の倍率500倍で写し出す。投影面積
の測定値を基に、等しい面積に対応する円の直径が算出
できる。
【0012】一方、このCRT画面をそのまま写真投影
し、粒子の投影像に外接する最小円の直径を作図より求
める。上記の比の値をランダムに選んだトナー粒子10
0個について計算し、その平均値で表示される。
【0013】したがってワーデルの球形度1.00とは
真球を意味するものであり、値が小さくなるに従って不
定形度が増すことになる。トナー粒子としては、不定形
度が増すに従い粉体流動性が低下し、マシンでの機上安
定性が低下することから、本発明に用いる球形トナー粒
子のワーデルの実用球形度は高い程好ましく、0.95
〜1.00であることが特に好ましい。
【0014】なお、粒子サイズとしては、トナーとして
の実用的レベル内で任意の大きさを選定できる。ただ
し、現状のマシンとのマッチング性からは、4〜25μ
mの範囲内の粒子径を用いることが好適である。
【0015】本発明に使用されるトナー粒子(A)にお
けるバインダー樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げることができる。こ
れらは単独使用でも二種以上の併用でもよい。中でも、
粉体流動性、定着性等のバランスが比較的容易に得られ
易いアクリル系樹脂、とりわけスチレン/アクリレート
共重合体系樹脂が好適である。
【0016】本発明で用いるトナー粒子(A)における
着色剤としては、 公知慣用の着色剤を用いることがで
きるが、具体的には、例えばカーボンブラック、磁性
粉、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロ
リド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキ
サレート、ランプブラック、ローズベンガラ、C.I.
ピグメントレッド122、C.I.ピグメントイエロー
97、C.I.ピグメントブルー15、四三酸化鉄、三
二酸化鉄、鉄粉、酸化亜鉛、セレン等を挙げることがで
き、1種又は2種以上の組み合わせで使用することがで
きる。
【0017】本発明において、トナー粒子(A)は、バ
インダー樹脂中に磁性体微粒子が分散した磁性トナー粒
子であってもよい。磁性体微粒子としては、通常用いら
れている強磁性体ならば如何なるものでも使用すること
ができる。
【0018】磁性体としては、具体的には、鉄、コバル
ト、ニッケル等の磁性金属、これらの合金、コバルト添
加酸化鉄、酸化クロム等の金属酸化物、Mn・Znフェ
ライト、Ni・Znフェライト等の各種のフェライト、
マグネタイト、ヘマタイト等、さらに、これらの表面を
シランカップリング剤、アルミニウムカップリング剤、
チタンカップリング剤等の表面処理剤で処理したもの
や、ポリマーでコーティングしたもの等の粉末が使用で
きる。本発明においては、これら磁性体も着色剤に分類
する。
【0019】本発明のトナー粒子(A)は、バインダー
樹脂成分100重量部当たり、着色剤を3〜20重量部
用いることができる。
【0020】トナー粒子(A)の製造方法は、特に限定
されるものではなく、公知慣用の方法がいずれも採用で
きるが、例えば、分散安定剤の存在下に、着色剤と、バ
インダー樹脂となりうる反応性モノマーとを水中に分散
懸濁させ、攪拌しながらポリマー化反応を行う懸濁重合
法、乳化剤及び着色剤の存在下に、バインダー樹脂とな
りうる反応性モノマーをエマルジョン重合する乳化重合
法、及び自己乳化性を有する樹脂を着色剤と共に、油相
から水相に変ずることによって造粒する転相乳化法等が
挙げられる。これらの方法は、粒径分布の狭い均一粒子
トナーを容易に製造することができるという長所もある
【0021】尚、上記した方法は、一般的には、分散安
定剤の存在下に、着色剤と、バインダー樹脂となりうる
モノエチレン性不飽和単量体を必須成分として水中に分
散懸濁させ、攪拌しながらポリマー化反応を行い、着色
剤が分散したバインダー樹脂を得た後、それを乾燥せし
める方法、乳化剤及び着色剤の存在下に、バインダー樹
脂となりうるをモノエチレン性不飽和単量体を必須成分
としてエマルジョン重合を行い、着色剤が分散したバイ
ンダー樹脂を得た後、それを乾燥せしめるという方法、
及び着色剤を分散させた自己乳化性を有する樹脂の有機
溶剤溶液を水に転相乳化して、水及び有機溶剤を除去し
乾燥せしめて造粒する方法で行われる。
【0022】バインダー樹脂として好ましいアクリル系
樹脂を例にとると、上記製造方法においてモノエチレン
性不飽和単量体としては、アクリル系単量体が挙げられ
る。
【0023】アクリル系単量体としては、具体的には、
例えばスチレン、αーメチルスチレン、クロロスチレ
ン、ビニルスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレフィン類、
ブタジエン、イソプレン等のジオレフィン類、酢酸ビニ
ル、プロピオンビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等
のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ドデシルアクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチルメタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ドデシル等のαーメチレン脂肪族モノカルボン酸エ
ステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニ
ルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルプロペ
ニルケトン等のビニルケトン類、アクリル酸、メタクリ
ル酸、αークロロアクリル酸、αーブロムアクリル酸、
αーアシルアミドアクリル酸、αーベンズアミドアクリ
ル酸、αーフェニルアセトアミドアクリル酸、αーエチ
ルアクリル酸等のアクリル酸類などを例示することがで
きる。これらは、単独使用でも二種以上の併用でもよ
い。
【0024】自己乳化性を有する樹脂としてアクリル系
樹脂を採用する場合には、エチレンオキサイド重合単位
を有するアクリル系単量体を必須として用いたり、カル
ボキシル基を有するアクリル系単量体を必須成分として
反応を行い、後にそのカルボキシル基を有機塩基又は無
機塩基で中和して自己乳化性とすることができる。
【0025】他方、本発明で用いることができるトナー
粒子(B)は、着色剤とバインダー樹脂とを必須成分と
して含有した粒子であり、その着色剤は当該バインダー
樹脂中に分散しているものである。
【0026】このトナー粒子(B)は、多面体である必
要がある。本発明において多面体とは、文字通り、面を
2つ以上有する形状の物体であり、上記した球形とは区
別される。本発明における多面体としては、通常4面体
以上の多面体が用いられる。
【0027】なお、トナー粒子(B)の粒子サイズとし
ては、トナーとしての実用的レベル内及び前記トナー粒
子(A)との組み合わせで任意の大きさを選定できる。
トナー粒子(B)とトナー粒子(A)とは、同様な粒子
サイズのものを併用することが好ましい。現状のマシン
とのマッチング性からは、トナー粒子(B)も、やはり
4〜25μmの範囲内の粒子径を用いることが好適であ
る。
【0028】本発明に使用されるトナー粒子(B)にお
けるバインダー樹脂としては、上記したトナー粒子
(A)で用いられるものがいずれも同様に使用できる。
トナー粒子(A)と(B)とで異なるバインダー樹脂を
用いることもできるが、同様のものを用いることが好ま
しい。トナー粒子(B)としても、粉体流動性、定着性
等のバランスが比較的容易に得られ易いアクリル系樹
脂、とりわけスチレン/アクリレート共重合体系樹脂が
好適である。
【0029】本発明で用いるトナー粒子(B)における
着色剤としては、上記した公知慣用の着色剤を用いるこ
とができる。本発明のトナー粒子(B)においても、バ
インダー樹脂成分100重量部当たり、着色剤を3〜2
0重量部用いることができる。
【0030】トナー粒子(B)の製造方法は、特に限定
されるものではなく、バインダー樹脂と着色剤とを必須
成分として溶融混練して、機械的に粉砕し分級する方法
が採用できるが、例えば、上記のバインダー樹脂及び着
色剤を含む成分を、2本ロール、3本ロールまたは押出
機、加圧ニーダー等の混練手段により混合し、冷却後、
ジェットミル等の粉砕機で、機械的に粉砕し、風力分級
機により分級することにより得ることができる。
【0031】トナー粒子(A)、トナー粒子(B)及び
本発明の電子写真用乾式トナーを調製するに当たって
は、必要であれば電荷制御剤を併用しても良い。電荷制
御剤としては、具体的には、銅フタロシアニン、ペリレ
ン、キナクリドン、アゾ系顔料、アゾ系含金属染料、ア
ゾクロムコンプレックス等が挙げられる。その使用量
は、樹脂(A)100重量部当たり0.5〜5重量部未
満、好ましくは、1〜3重量部の範囲で使用することが
できる。
【0032】また、トナー粒子(A)、トナー粒子
(B)及び本発明の電子写真用乾式トナーを調製する過
程の任意の段階で、必要に応じて上記電荷制御剤以外の
各種助剤を用いても良く、その様な助剤としては、例え
ば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、
パラフィンワックス等のワックス類、金属石鹸、ステア
リン酸亜鉛の如き滑剤、或いは酸化セリウム、炭化ケイ
素の如き研磨剤が挙げられる。
【0033】本発明の電子写真用トナーは、上記した球
形であるトナー粒子(A)を必須成分として、多面体で
あるトナー粒子(B)を併有する様に構成することによ
り達成される。それらの含有割合は、流動特性、画質特
性、コスト面等を考慮して適宜選定することができる
が、既存の複写機で使用する場合には、合計重量を10
0とした時、球形トナー粒子(A)/多面体トナー粒子
(B)=95/5〜50/50(重量比)、より好まし
くは、85/15〜70/30で用いることが好適であ
る。
【0034】本発明の電子写真用トナーは、トナー粒子
(A)とトナー粒子(B)とを必須成分として、それら
が融着しない温度で、均一になるまでドライブレンドし
てやればよい。この混合に際しては、例えばヘンシェル
ミキサー、サンプルミル等の混合機が使用できる。
【0035】又、本発明の電子写真用乾式トナーには、
通常使用されているシリカ微粉末、アルミナ微粉末、及
び、チタン微粉末などの外添剤をその粒子表面に付与す
ることもできる。また、予め外添処理したトナー粒子
(A)と予め外添処理したトナー粒子(B)とを混合す
る様にしても勿論良い。
【0036】本発明の電子写真用乾式トナーは、キャリ
アと組み合わせることにより、電子写真用現像剤とする
ことができ、とりわけ二成分トナーとして良好な特性を
得ることができる。
【0037】キャリアとしては、公知慣用のものがいず
れも使用できるが、例えば、鉄、ニッケル、銅、亜鉛、
コバルト、マンガン、クロム、希土類等の金属及びそれ
らの合金又はは酸化物、表面処理されたガラス、シリカ
等が使用できる。勿論、アクリル樹脂被覆キャリア、フ
ッ素樹脂被覆キャリア、シリコーン樹脂被覆キャリア等
の樹脂被覆キャリアも使用できる。
【0038】本発明のトナーとキャリアとから2成分型
静電荷像現像剤を得る場合には、例えばキャリア100
重量部当たり、トナー1〜15重量部となる様な割合で
混合して用いればよい。
【0039】本発明の電子写真用乾式トナーによれば、
球形形状のトナー粒子と多面体形状のトナー粒子とを含
んでいるので、充分なる画像濃度のトナー量を紙上に転
写でき、結果的に印字品質に優れた画像が容易に得られ
るという格別顕著な効果を奏する。しかも均一濃度画像
を安定して多数枚転写することも出来る。
【0040】本発明の電子写真用乾式トナーは、感光体
ドラム上にトナーが堆積しない様に充分にそれをクリー
ニングできる機構を有した高級機や、大型機等にも使用
出来るのは勿論である。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。尚、部は重量部を、%
は重量%を意味するものとする。
【0042】(参考例1) (カプセルトナー粒子の調整例)メチルエチルケトン2
00gを反応器に入れ加熱して80℃にした。次いで、
以下に示されるような割合の混合物を約2時間に亘って
滴下した。その間反応は窒素気流中で行った。
【0043】 メタクリル酸 45g スチレン 207g アクリル酸−2−エチルヘキシル 33g メタクリル酸メチル 15g パーブチルO〔日本油脂(株)製重合開始剤〕 3g メチルエチルケトン 12g
【0044】上記した混合物の滴下終了1時間後に、パ
ーブチルOを0.25g追加添加し、さらにその後2時
間にして0.25gを加えて24時間反応を続行せしめ
た。反応終了後、不揮発分が54%の共重合体溶液が得
られた。
【0045】この共重合体溶液200g、メチルエチル
ケトン65gおよび「MA−100」〔三菱化成工業
(株)製カーボンブラック〕5.6gを、「アイガーM
−250VSE−EXJ」(米国アイガー社製混練機)
にて1時間混合した後、ジメチルアミノエタノール1
2.8gを加え、TKホモミキサー〔特殊機化工業製混
合機)を用いて、2500RPMにて攪拌しながら水を
滴下して転相乳化を行った。
【0046】減圧蒸留により有機溶剤を除去し、pH6
になるまで0.01Nの塩酸水溶液を加えた後、スプレ
ードライヤーで乾燥せしめてカプセルトナー粉体粒子を
得た。SEMで観察したところ、平均粒径が8ミクロン
の実質的に球状のトナー粒子であることが確認された。
ワーデルの実用球形度は0.99であった.
【0047】(参考例2) (多面体トナー粒子の調整例)キシレン200gを反応
容器に入れ、窒素気流下130℃に昇温した。次いで、
スチレン140g、メタアクリル酸60g、ベンゾイル
パーオキサイド7gの均一溶解物をフラスコ内温度13
0℃に保ちつつ、約2時間に亘って滴下した。滴下終了
後20時間重合を行い、次いで200℃、5mmHgま
で加温及び減圧を行いキシレンを留去した。得られたポ
リマーの重量平均分子量は1.5×10 4であり、酸価
は200であった。
【0048】上記ポリマー100gとカーボンブラック
「MA−100」10gとを配合し、加圧ニーダーにて
混練し、ジェットミルにて微粉砕し、分級して平均粒径
8ミクロンのトナー粒子を得た。SEMで観察したとこ
ろ、その形状は不定形で角ばっている多面体のトナー粒
子であることが確認された。多面体の面数は4以上のも
のがほとんどであった。
【0049】(実施例1)参考例1で得られた球形のト
ナー粒子150gと参考例2で得られた多面体のトナー
粒子50gとをドライブレンドし、球形トナーと多面体
トナーとが均一混合した乾式トナーを調整した。
【0050】この乾式トナーを、平均粒径50〜80μ
のフェライトキャリア100部に対し、4部の割合で混
合攪拌し現像剤とした。ブローオフ法により帯電量を測
定したところ、−35μC/gの値を示した。
【0051】この現像剤を市販の電子複写機にて常温常
湿下連続5000枚の複写テストを行った結果、安定し
て原稿に忠実な画像が得られ、画像濃度も1.25〜
1.42を維持し、カブリの無い鮮明な画像がえられ
た。更に、10℃、10%RHの低温低湿下、30℃、
80%RHの高温高湿下においても同様な結果が得られ
た。
【0052】(比較例1)参考例1で得られた球形のト
ナー粒子のみを用いて、平均粒径50〜80μのフェラ
イトキャリア100部に対し、4部の割合で混合攪拌し
現像剤とした。ブローオフ法により帯電量を測定したと
ころ、−40μC/gの値を示した。
【0053】この現像剤を実施例1と同様に市販の電子
複写機にて常温常湿下で複写テストを行った結果、10
枚程度の良好な初期画は得られたものの、それ以後は画
像濃度の急激な低下が起こり、鮮明な画像を得る事がで
きなかった。常温常湿下でさえこの様な結果であった。
【0054】(参考例3) (重合トナー粒子の調整例)スチレン210g、ブチル
アクリレート45g、メチルメタアクリレート42g、
エチレングリコールモノメタアクリレート3g,カーボ
ンブラック「MAー100」15g,ビスコール550
P〔三洋化成工業(株)製ポリプロピレンワックス〕3
g、ボントロンS−34〔オリエント化学(株)製電荷
制御剤〕5g、アゾビスイソブチロニトリル6g,ドデ
シルメルカプタン3gを超音波ホモジナイザーで分散さ
せた後、水1500gを加え、分散懸濁させた。窒素気
流下、80℃で5時間懸濁重合を行い、濾過・乾燥して
乾式トナー粒子を得た。
【0055】この粒子をSEMで観察したところ、平均
粒径9μの実質的に球状のトナー粒子であることが確認
され、ワーデルの実用球形度は0.98であった。
【0056】(実施例2)参考例3で得られた球形のト
ナー粒子160gに、溶融混練・機械的粉砕法(乾式プ
ロセス)で作製した多面体のトナー粒子である大日本イ
ンキ化学工業(株)製トナー「N−701」(平均粒径
12μ,バインダー樹脂;スチレン/アクリル共重合
体,着色剤;カーボンブラック)40gをドライブレン
ドし、球形トナーと多面体トナーとが均一混合した乾式
トナーを調整した。尚「N−701」自体をSEMで観
察したところ、その形状は不定形で角ばっている多面体
のトナー粒子であることが確認された。多面体の面数は
4以上のものがほとんどであった。
【0057】この乾式トナーを、平均粒径50〜80μ
のフェライトキャリア100部に対し4部の割合で混合
攪拌し現像剤とした。ブローオフ法により帯電量を測定
したところ、−37μC/gの値を示した。
【0058】この現像剤を市販の電子複写機にて常温常
湿下連続5000枚の複写テストを行った結果、安定し
て原稿に忠実な画像が得られ、画像濃度も1.25〜
1.42を維持し、カブリの無い鮮明な画像がえられ
た。更に、10℃、10%RHの低温低湿下、30℃、
80%RHの高温高湿下においても同様な結果が得られ
た。
【0059】(比較例2)参考例3で得られた球形のト
ナー粒子のみを用いて、平均粒径50〜80μのフェラ
イトキャリア100部に対し、4部の割合で混合攪拌し
現像剤とした。ブローオフ法により帯電量を測定したと
ころ、−35μC/gの値を示した。この現像剤を実施
例2と同様に市販の電子複写機にて常温常湿下で複写テ
ストを行った結果、数枚程度の良好な初期画は得られた
ものの、それ以後は画像濃度の急激な低下が起こり、鮮
明な画像を得る事ができなかった。常温常湿下でさえこ
の様な結果であった。
【0060】
【発明の効果】本発明の電子写真用乾式トナーは、球形
形状のトナー粒子と多面体形状のトナー粒子とを含んで
いるので、充分なる画像濃度のトナー量を紙上に転写で
き、結果的に、印字品質に優れた画像が容易に得られる
という格別顕著な効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 384 9/10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤が分散したバインダー樹脂からなる
    球形のトナー粒子(A)と、着色剤が分散したバインダ
    ー樹脂からなる多面体のトナー粒子(B)とを必須成分
    として含有する電子写真用トナーであって、かつ粒子
    (A)と粒子(B)との重量割合が、それらの合計重量
    を100とした時、粒子(A)/粒子(B)=95/5
    〜50/50である電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】粒子(A)が、ワーデルの実用球形度0.
    95〜1.00の球形のトナー粒子である請求項1記載
    のトナー。
  3. 【請求項3】粒子(A)の粒子径が4〜25μmであ
    り、かつ粒子(B)の粒子径が4〜25μmである請求
    項1記載のトナー。
  4. 【請求項4】粒子(A)が、着色剤の存在下で、モノエ
    チレン性不飽和単量体を必須成分として懸濁重合又は乳
    化重合せしめて、着色剤が分散したバインダー樹脂を得
    た後、それを乾燥せしめたトナー粒子(A1)である
    か、又は着色剤を分散させた自己乳化性樹脂の有機溶剤
    溶液を水に転相乳化してから水及び溶剤を除去し、着色
    剤を含有するバインダー樹脂を乾燥せしめたトナー粒子
    (A2)である請求項1記載のトナー。
  5. 【請求項5】粒子(B)が、バインダー樹脂及び着色剤
    を溶融混練し、それを機械的粉砕することにより得られ
    たトナー粒子である請求項1記載のトナー。
  6. 【請求項6】粒子(A)が、着色剤の存在下で、モノエ
    チレン性不飽和単量体を必須成分として懸濁重合又は乳
    化重合せしめて、着色剤が分散したバインダー樹脂を得
    た後、それを乾燥せしめたトナー粒子(A1)である
    か、又は着色剤を分散させた自己乳化性樹脂の有機溶剤
    溶液を水に転相乳化してから水及び溶剤を除去し、着色
    剤を含有するバインダー樹脂を乾燥せしめたトナー粒子
    (A2)であり、かつ粒子(B)が、バインダー樹脂及
    び着色剤を溶融混練し、それを機械的粉砕することによ
    り得られたトナー粒子である請求項1記載のトナー。
  7. 【請求項7】粒子(A)及び粒子(B)のバインダー樹
    脂がいずれもアクリル系樹脂である請求項1記載のトナ
    ー。
  8. 【請求項8】請求項1のトナーと、キャリアとを必須成
    分として混合してなる電子写真用現像剤。
JP6135661A 1994-06-17 1994-06-17 電子写真用トナー及び電子写真用現像剤 Pending JPH086284A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200109458A (ko) * 2019-03-13 2020-09-23 최종율 취수 장치

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