JP2835993B2 - カラートナー - Google Patents
カラートナーInfo
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Description
静電印刷等における静電荷像を現像するためのカラート
ナーに関する。
を形成し現像することは従来周知である。
書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−2
4748号公報等、多数の方法が知られているが、一般
には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上
に電気的潜像を形成し、次いで該潜像上にトナーと呼ば
れる極く微細に粉砕された検電材料を付着させることに
よって静電潜像に相当するトナー像を形成する。
面にトナーを転写した後、加熱、加圧或は溶剤蒸気など
により定着し複写物を得るものである。又トナー画像を
転写する工程を有する場合には、通常残余のトナーを除
去するための工程が設けられる。
像方法は、例えば、米国特許第2,221,776号明
細書に記載されている粉末雲法、同第2,618,55
2号明細書に記載されているカスケード現像法、同第
2,874,063号明細書に記載されている磁気ブラ
シ法、及び同第3,909,258号明細書に記載され
ている導電性磁性トナーを用いる方法などが知られてい
る。
は一般には熱可塑性樹脂に着色剤を混合分散後、微粉化
したものが用いられる。熱可塑性樹脂としては、ポリス
チレン系樹脂が最も一般的であるが、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂
等も用いられる。着色剤としてはカーボンブラックが最
も広く使用され、又磁性トナーの場合は、酸化鉄系の黒
色の磁性粉が多く用いられる。いわゆる二成分系現像剤
を用いる方式の場合には、トナーは通常ガラスビーズ、
鉄粉などのキャリア粒子と混合されて用いられる。
像は、熱,圧力等により支持体上に永久的に定着され
る。従来より、この定着工程は熱によるものが多く採用
されている。
には、通常、感光体上の残余のトナーを除去するための
工程が設けられる。
らフルカラー複写への展開が急速に進みつつあり、2色
カラー複写機やフルカラー複写機の検討及び実用化も大
きくなされている。例えば「電子写真学会誌」Vol
22,No.1(1983)や「電子写真学会誌」Vo
l 25,No.1,P52(1986)のごとく色再
現性、階調再現性の報告もある。
に実物と直ちに対比されることはなく、又、実物よりも
美しく加工されたカラー画像を見なれた人々にとって
は、現在実用化されているフルカラー電子写真画像は必
ずしも満足しうるものとはなっていない。
成は一般に3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの
3色のカラートナーを用いて全ての色の再現を行うもの
である。
色と補色の関係にある色分解光透過フィルターを通して
光導電層上に静電潜像を形成させ、次いで現像、転写工
程を経てトナーを支持体に保持させる。この工程を順次
複数回行い、レジストレーションを合わせつつ、同一支
持体上にトナーを重ね合わせた後、一回の定着によって
最終のフルカラー画像を得る。
るいわゆる二成分系の現像方式の場合において現像剤
は、キャリアとの摩擦によってトナーを所要の帯電量及
び帯電極性に帯電せしめ、静電引力を利用して静電像を
現像するものであり、従って良好な可視画像を得るため
には、主としてキャリアとの関係によって定まるトナー
の摩擦帯電性が良好であることが必要である。
剤、キャリアコート剤の探索やコート量の最適化、或は
トナーに加える電荷制御剤、流動性付与剤の検討、更に
は母体となるバインダーの改良などいずれも現像剤を構
成するあらゆる材料において優れた摩擦帯電性を達成す
べく多くの研究がなされている。
トナーに添加する技術として、特公昭52−32256
号公報、特開昭56−64352号公報には、トナーと
逆極性の樹脂微粉末を、又特開昭61−160760号
公報にはフッ素含有化合物をそれぞれ現像剤に添加し、
安定した摩擦帯電性を得るという技術が提案されており
今日でも多くの帯電補助剤の開発が行なわれている。
法としては色々工夫されている。例えばトナー粒子と帯
電補助剤との静電力あるいは、ファンデルワールス力等
によりトナー粒子表面に付着せしめる手法が一般的であ
り、撹拌、混合機等が用いられる。しかしながら該手法
においては均一に添加剤をトナー粒子表面に分散させる
ことは容易ではなく、又トナー粒子に未付着で添加剤同
志が凝集物となって、いわゆる遊離状態となった添加剤
の存在を避けることは困難である。この傾向は、帯電補
助剤の比電気抵抗が大きいほど、粒径が細かいほど顕著
となってくる。この様な場合、トナーの性能に影響が出
て来る。例えば、摩擦帯電量が不安定となり画像濃度が
一定せず、又カブリの多い画像となる。
有量が変化し初期時の画像品質を保持することが出来な
い、などの欠点を有していた。
結着樹脂や着色剤と共に、あらかじめ帯電補助剤を添加
する手法がある。しかしながら、荷電制御剤の均一化が
容易でないこと、又実質的に帯電性に寄与するのは、ト
ナー粒子表面近傍のものであり、又粒子内部に存在する
帯電補助剤や荷電制御剤は帯電性に寄与しないため、帯
電補助剤の添加量や表面への分散量等のコントロールが
容易ではない。又この様な手法で得られたトナーにおい
てもトナーの摩擦帯電量が不安定であり前述のごとく現
像剤特性を満足するものを容易に得ることは出来ないな
ど、帯電補助剤を使用するだけでは十分満足な品質のも
のが得られていないのが実情である。
求が市場では高まっており、当該技術分野では、トナー
の粒径を細かくして高画質カラー化を達成しようという
試みがなされているが、粒径が細かくなると単位重量当
りの表面積が増え、トナーの帯電気量が大きくなる傾向
にあり、画像濃度薄や、耐久劣化が懸念されるところで
ある。加えてトナーの帯電気量が大きいために、トナー
同士の付着力が強く、流動性が低下し、トナー補給の安
定性や補給トナーへのトリボ付与に問題が生じてくる。
ーボンブラック等の導電性物質を含まないので、帯電を
リークする部分がなく一般に帯電気量が大きくなる傾向
にある。この傾向は、特に帯電性能の高いポリエステル
系バインダーを使用したときにより顕著である。
示すような特性が強く望まれている。 (1)定着したトナーは、光に対して乱反射して、色再
現を妨げることのないように、トナー粒子の形が判別出
来ないほどのほぼ完全溶融に近い状態となることが必要
である。 (2)そのトナー層の下にある異なった色調のトナー層
を妨げない透明性を有する着色トナーでなければならな
い。 (3)構成する各トナーはバランスのとれた色相及び分
光反射特性と十分な彩度を有しなければならない。
る検討がなされているが未だ上記の特性を全て満足する
トナーは開発されていない。今日当該技術分野において
はポリエステル系の樹脂がカラー用結着樹脂として多く
用いられているが、ポリエステル系樹脂からなるトナー
は一般に温湿度の影響を受け易く、低湿下での帯電量過
大、高湿下での帯電量不足といった問題が起こり、広範
な環境においても安定した帯電量を有するカラートナー
の開発が急務とされている。
の如き問題点を解決した静電荷現像用カラートナーを提
供することにある。
左右されにくく、良好な流動性を示し、つねに安定した
摩擦帯電性を有する静電荷現像用カラートナーを提供す
ることにある。
な画像特性を有し、且つ耐久安定性に優れた静電荷現像
用カラートナーを提供することにある。
ところは、少なくとも非磁性着色剤含有樹脂粒子と外添
剤とを含むカラートナーにおいて、特定の表面処理を施
した酸化チタン微粒子を使用することにある。
の帯電性の安定性について鋭意検討した結果、外添剤と
して、特に水系中においてシリコンオイルまたはシリコ
ンワニスで表面処理を行った酸化チタン微粒子が、帯電
の安定化、流動性の付与の点等で極めて有効であること
を見出したのである。
しての疎水性シリカでは達成できなかったものである。
身強いネガ帯電性であるのに対して、酸化チタン微粒子
はほぼ中性の帯電性であることに起因する。従来より疎
水性酸化チタンを添加することが提案されているが、酸
化チタン微粒子は本来表面活性がシリカに比べて小さ
く、疎水化は必ずしも十分に行われていなかった。また
処理剤等を多量に使用したり、高粘性の処理剤等を使用
した場合、疎水化度は確かに上がるものの粒子同士の合
一等が生じ、流動性付与能が低下するなど、帯電の安定
化と流動性付与の両立は必ずしも達成されていなかっ
た。
粒子を機械的に一次粒径となるよう分散しながらシリコ
ンオイルまたはシリコンワニスで表面処理するため、気
相中で処理するよりも粒子同士の合一が生じにくく、ま
た処理による粒子間の帯電反発作用が働き、酸化チタン
微粒子はほぼ一次粒子の状態で表面処理されることがわ
かった。
さらに気相中で低粘性のカップリング剤で粒子同士が合
一しないよう表面処理をすることが有効である。これ
は、水系中の処理で残存する酸化チタンの官能基をカッ
プリング剤で封止することが目的であったが、驚くべき
ことに、その反応性は、一旦水系中で処理されているた
めに、非常に高いことが見出せた。この理由としてはい
まだ明確ではないが、あらかじめ水系中で有機処理して
あるために、カップリング剤の反応基以外の部位と酸化
チタン微粒子の親油基の部位とのなじみが良好で、反応
効率が高められるからであると推測される。したがっ
て、本発明においては、低粘性から高粘性まで非常に広
い範囲でカップリング剤が選択でき、帯電能、流動性付
与能の点で非常に有効である。
性付与の点からその粒径は0.02〜0.2μ好ましく
は0.02〜0.1μ、疎水化度は高湿下の放置安定
性、低湿下でのチャージアップ防止の点から20〜80
%、好ましくは30〜70%がよい。
によるトナー帯電が不均一となり、結果としてトナー飛
散、カブリ等が生じてしまう。また0.02μより小さ
いとトナー表面に埋め込まれやすくなり、トナー劣化が
早く生じてしまい耐久性が逆に低下してしまう。この傾
向は、本発明に用いられるシャープメルト性のカラート
ナーにおいてより顕著である。
下での長期放置による帯電量低下が大きく、ハード側で
の帯電促進の機構が必要となり、装置の複雑化となり、
また、疎水化度が80%を超えると酸化チタン微粒子自
身の帯電コントロールが難しくなり、結果として低湿下
でトナーがチャージアップしてしまう。
ては、特に制約はないが一般式
リシロキサンタイプ、 一般式
プ、 一般式
どが使用できる。さらに必要に応じて、アルキル変性、
アミノ変性、エポキシ変性、エポキシ・ポリエーテル変
性、カルボキシル変性、メルカプト変性、アルコール変
性、フッ素変性等を行ってもよい。
度が50〜1000センチストークスのものが好まし
い。50センチストークス未満では揮発分が多く、処理
効果が長続きしない。
と、水系中で均一処理が難しくなり処理効率が極端に悪
化してしまう。
5℃における粘度が50〜1000センチストークスで
あれば何ら構わない。
コンワニスの処理量は固型分比で、チタン100重量部
に対して、1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%
が良い。
は一般式 RmSiYn R:アルコオキシ基又は、塩素原子 m:1〜3の整数 Y:アルキル基 ビニル基,グリシドキシ基,メタクリル基を含む炭化水
素基 n:3〜1の整数 で表わされるもので例えば代表的にはジメチルジクロル
シラン,トリメチルクロルシラン,アリルジメチルクロ
ルシラン,ヘキサメチルジシラザン,アリルフェニルジ
クロルシラン,ベンジルジメチルクロルシラン,ビニル
トリエトキシシラン,γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン,ビニルトリアセトキシシラン,ジビ
ニルクロルシラン,ジメチルビニルクロルシラン等をあ
げることができる。
は、微粉体を撹拌等によりクラウド状としたものに気化
したシランカップリング剤を反応させて乾式処理するこ
とにより、行なうことができる。
量部に対し、好ましくは1〜20重量部、さらに好まし
くは3〜10重量部処理することが良い。
含有樹脂粒子と逆極性で、平均粒径が好ましくは0.0
2〜0.5μ及び0.3〜0.8μ、より好ましくは粒
径0.02〜0.2μ及び0.3〜0.8μに2つのピ
ークを持つ有機樹脂粒子を添加するとより一層効果が有
る。
のチャージアップが、前述の有機樹脂粒子によって中和
されるからである。
より、トナーの帯電の立ち上がりが促進され、初期から
非常に安定した帯電特性が達成される。
ように推察される。すなわち、有機樹脂粒子はキャリア
の如き帯電付与部材とトナーの摺擦当初には、着色剤含
有樹脂粒子よりもむしろ帯電付与部材側に強く引き付け
られ帯電している。それ故、逆極性の着色剤含有樹脂粒
子の帯電の立ち上がりが促進される。一方、一旦立ち上
がった後は、逆に帯電付与部材よりも着色剤含有樹脂粒
子に強く引き付けられ、過度の帯電を中和する機能が働
きしたがって、本発明の構成のトナーは、帯電の立ち上
がり及び飽和帯電量レベルが種々の環境で良好且つ安定
に維持できるのである。
は、有機樹脂粒子の粒径は0.02〜0.2μ及び0.
3〜0.8μに2つのピークを持つことが好ましい。さ
らに大きい方のピークの存在比率としては、20重量%
以下、2重量%以上好ましくは、13重量%以下、3重
量%以上が良い。粒径が上記範囲より小さいと、有機樹
脂粒子は、着色剤含有樹脂粒子に強く付着しすぎたり、
埋め込まれたりして上述の効果が消失してしまう。一方
上記範囲より大きいと、分散が不均一となったり、遊離
したりして効果が消失してしまう。
し、安定な負帯電性を有するためには、着色剤含有樹脂
粒子に対して0.1〜5.0重量%含有することが好ま
しい。
の有機樹脂粒子は好適である。
とキャリアの接触点が増え、キャリアスペントが起こり
易くなったり、トナーとトナーの接触点が増え、トナー
ブロッキングが起り易くなる。これに対して、有機樹脂
粒子として0.2〜0.02μと適度な大きさの球形の
有機樹脂粒子が良好なスペーサーとなり、良い効果を及
ぼす。トナーブロッキングに対しては、逆極性樹脂粒子
の材質をトナー樹脂よりもTgの高いものを用いるとよ
り一層効果的である。
ナーに添加する例はいくつか見られ、例えば、特開昭5
4−45135号公報や、特公昭52−32256号公
報では、トナー粒子より小さな無色の樹脂粒子の添加が
提案されている。
樹脂粒子は、別々に挙動し、現像時にトナーは潜像部に
付着するのに対して逆極性樹脂粒子は背景部に付着する
としている。
電を助長する働きをしていることになる。しかしなが
ら、本発明では、トナー粒径に対して十分小さな逆極性
樹脂粒子を用い、最終的にトナーと強く付着させ、一体
となって現像し、転写残留物中に0.3〜0.8μと比
較的粗い側の樹脂粒子を適度に残留させて、クリーニン
グ性を向上させていることに特徴があるので前述の発明
とは異なるものである。
公報のようにシリカと有機樹脂粒子を同時に使用する系
が提案されているが、これらは、ドラムとトナーの付着
力を弱めるために使用されているものである。しかる
に、本発明においてはドラムの側に付着力を弱める機能
を有する構成において、クリーニング特性を更に高める
目的、すなわち、ドラム上の異物を適度に除去する目的
のために、使用していることに特徴があるので、前記の
発明とは異なるものである。
ーの帯電を低下させない目的のために、使用する系が提
案されているが、本発明ではむしろ帯電が過大になり易
い非磁性カラートナーに対して積極的に用いて帯電を下
げているものであり異なった発明である。
するモノマーは特に限定されるものではないが、トナー
の帯電量等を考慮し選択する必要がある。本発明に用い
ることのできる付加重合性を有するモノマーの具体例と
して次の各モノマーを挙げることができる。
チルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレ
ン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルス
チレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシル
スチレン、ヘプチルスチレン、オクチルスチレンの如き
アルキルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、
ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨードスチレンの
如きハロゲン化スチレン、更にニトロスチレン、アセチ
ルスチレン、メトキシスチレン等が挙げられる。
アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、ク
ロトン酸、α−メチルクロトン酸、α−エチルクロトン
酸、イソクロトン酸、チグリン酸、ウンゲリカ酸の如き
付加重合性不飽和脂肪族モノカルボン酸、又はマレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、グルタコン酸、ジヒドロムコン酸の如き付加重合性
不飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
のも用いることができ、この金属塩化は重合終了後に行
うことができる。
アルキルアルコール、ハロゲン化アルキルアルコール、
アルコキシアルキルアルコール、アラルキルアルコー
ル、アルケニルアルコールの如きアルコールとのエステ
ル化物等が挙げられる。そして、上記アルコールの具体
例としてメチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、
ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、ドデシルアルコール、テ
トラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコールの如き
アルキルアルコール;これらアルキルアルコールを一部
ハロゲン化したハロゲン化アルキルアルコール;メトキ
シエチルアルコール、エトキシエチルアルコール、エト
キシエトキシエチルアルコール、メトキシプロピルアル
コール、エトキシプロピルアルコールの如きアルコキシ
アルキルアルコール;ベンジルアルコール、フェニルエ
チルアルコール、フェニルプロピルアルコールの如きア
ラルキルアルコール;アリルアルコール、クロトニルア
ルコールの如きアルケニルアルコールが挙げられる。
り誘導されるアミド及びニトリル;エチレン、プロピレ
ン、ブテン、イソブチレンの如き脂肪族モノオレフィ
ン;塩化ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビニル、1,2−
ジクロルエチレン、1,2−ジブロムエチレン、1,2
−ジヨードエチレン、塩化イソプロペニル、臭化イソプ
ロペニル、塩化アリル、臭化アリル、塩化ビニリデン、
弗化ビニル、弗化ビニリデンの如きハロゲン化脂肪族オ
レフィン;1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、2,4−ヘキサジエン、3−
メチル−2,4−ヘキサジエンの如き共役ジエン系脂肪
族ジオレフィンが挙げられる。
ニルカルバゾール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン
等の含窒素ビニル化合物が挙げられる。
種又は2種以上を重合したものを用いることができる。
けを用いることに限定されるものではなく、複数の種類
を併用することができる。
の製造方法としては、スプレードライ法,懸濁重合法,
乳化重合法,ソープフリー重合法,シード重合法,機械
粉砕法など、球形微粒子を製造できる方法ならどの方法
でも用いることができる。この中で特に適しているもの
として、残存乳化剤が皆無である為、トナーの帯電性を
阻害せず比電気抵抗の環境変動が少ないソープフリー重
合法が挙げられるが特に限定されるものではない。
には、2種の粒子を乾式ブレンド或いは湿式ブレンド後
乾燥させても良いが、好ましくは、重合後にエマルジョ
ンの状態からの乾燥時に、一次粒子を適度に合一させ、
2ピークを達成することがより好ましい。更に必要に応
じて、熱処理或いは解砕処理を施しても良い。
処理を施しても良い。表面処理の方法としては、鉄,ニ
ッケル,コバルト,銅,亜鉛,金,銀等の金属を蒸着法
やメッキ等で表面処理する方法、又は上記金属や磁性
体、導電性酸化亜鉛等の金属酸化物などをイオン吸着
や、外添などにより固定させる方法、顔料又は染料、さ
らには重合体樹脂等々摩擦帯電可能な有機化合物をコー
ティングや外添などにより担持させても良い。
子量分布は、ピーク分子量が1万〜500万の範囲にあ
る必要があり、好ましくは、2万〜100万の範囲にあ
るのが良い。ピーク分子量が500万より大きい場合
は、カラートナーの定着性に悪影響を与え、1万よりも
小さい場合には、磁性粒子を汚染したり、耐ブロッキン
グ性が悪くなる。
化するために荷電制御剤を配合しても良い。その際トナ
ーの色調に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が
好ましい。その際の負荷電制御剤としては例えばアルキ
ル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジ−tert−ブ
チルサリチル酸のクロム錯体又は亜鉛錯体)の如き有機
金属錯体が挙げられる。負荷電制御剤をトナーに配合す
る場合には結着樹脂100重量部に対して0.1〜10
重量部、好ましくは0.5〜8重量部添加するのが良
い。
剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中のトナー濃
度として、2〜10重量%、好ましくは3〜9重量%に
すると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が2重量
%未満では画像濃度が低く実用不可となり、10重量%
を超えるとカブリや機内飛散を増加せしめ、現像剤の耐
用寿命を短める。
の染顔料、例えばフタロシアニンブルー、インダスレン
ブルー、ピーコックブルー、パーマネントレッド、レー
キレッド、ローダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマ
ネントイエロー、ベンジンイエロー等広く使用すること
ができる。その含有量としては、OHPフィルムの透過
性に対し敏感に反映するよう結着樹脂100重量部に対
して12重量部以下であり、好ましくは0.5〜9重量
部である。
特性を損ねない範囲で添加剤を混合しても良いが、その
ような添加剤としては、例えばテフロン、ステアリン酸
亜鉛、ポリフッ化ビニリデンの如き滑剤、或いは定着助
剤(例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピ
レンなど)等がある。
ール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機によっ
て構成材料を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によ
って得る方法、或いは結着樹脂溶液中に着色剤等の材料
を分散した後、噴霧乾燥することにより得る方法、又
は、結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合した
後、この乳化懸濁液を重合させることによりトナーを得
る重合トナー製造法等それぞれの方法が応用できる。
着物質としては、従来電子写真用トナー結着樹脂として
知られる各種の材料樹脂が用いられる。
エン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等のスチレ
ン系共重合体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体のような
エチレン系共重合体、フェノール系樹脂、エポキシ系樹
脂、アクリルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、マレイン酸系樹脂等である。また、いずれ
の樹脂もその製造方法等は特に制約されるものではな
い。
ポリエステル系樹脂を用いた場合、本発明の効果は絶大
である。すなわち、ポリエステル系樹脂は、定着性に優
れ、カラートナーに適している反面、負帯電能が強く帯
電が過大になりやすいが、本発明の構成にポリエステル
樹脂を用いると弊害は改善され、優れたトナーが得られ
る。
それぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2
〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体も
しくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン
酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルとか
らなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸など)とを共縮重合したポリエス
テル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより好まし
い。
する場合、キャリア表面への被覆樹脂としては電気絶縁
性樹脂を用いるが、トナー材料、キャリア芯材材料によ
り適宜選択される。本発明においては、キャリア芯材表
面との接着性を向上するために、少なくともアクリル酸
(又はそのエステル)単量体及びメタクリル酸(又はそ
のエステル)単量体から選ばれる少なくとも一種の単量
体を含有することが必要である。特にトナー材料とし
て、負帯電能の高いポリエステル樹脂粒子を用いた場合
帯電を安定する目的で更にスチレン系単量体との共重合
体とすることが好ましく、スチレン系単量体の共重合重
量比を5〜70重量%とすることが好ましい。
脂用モノマーとしては、スチレン系モノマーとしては、
例えばスチレンモノマー、クロロスチレンモノマー、α
−メチルスチレンモノマー、スチレン−クロロスチレン
モノマーなどがあり、アクリル系モノマーとしては、例
えばアクリル酸エステルモノマー(アクリル酸メチルモ
ノマー、アクリル酸エチルモノマー、アクリル酸ブチル
モノマー、アクリル酸オクチルモノマー、アクリル酸フ
ェニルモノマー、アクリル酸2エチルヘキシルモノマ
ー)などがあり、メタクリル酸エステルモノマー(メタ
クリル酸メチルモノマー、メタクリル酸エチルモノマ
ー、メタクリル酸ブチルモノマー、メタクリル酸フェニ
ルモノマー)などがある。
子)としては、例えば表面酸化又は未酸化の鉄、ニッケ
ル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、希土類等
の金属及びそれらの合金又は酸化物などが使用できる。
又、その製造方法として特別な制約はない。好ましくは
金属組成比が5〜20:5〜20:30〜80(重量
比)のフェライトキャリアを98重量%以上含有するも
のである。
置の説明図である。先ず、底に500メッシュのスクリ
ーン3のある金属製の測定容器2に摩擦帯電量を測定し
ようとするトナーとキャリアの重量比1:19の混合
物、また外添剤の場合には、1:99の混合物を50〜
100ml容量のポリエチレン製のビンに入れ、約10
〜40秒間手で振盪し、該混合物(現像剤)約0.5〜
1.5gを入れ金属製のフタ4をする。このときの測定
容器2全体の重量を秤りW1 (g)とする。次に、吸引
機1(測定容器2と接する部分は少なくとも絶縁体)に
おいて、吸引口7から吸引し風量調節弁6を調整して真
空計5の圧力を250mmAqとする。この状態で充
分、好ましくは2分間吸引を行いトナーを吸引除去す
る。このときの電位計9の電位をV(ボルト)とする。
ここで8はコンデンサーであり容量をC(μF)とす
る。又、吸引後の測定容器全体の重量を秤りW2 (g)
とする。このトナーの摩擦帯電量(μc/g)は下式の
如く計算される。
/(W1 −W2 ) (但し、測定条件は23℃,60%RHとする。) 又測定に用いるキャリアは250メッシュパス,350
メッシュオンのキャリア粒子が70〜90重量%有する
本発明のコートフェライトキャリアを使用する。
本発明においてはコールターカウンターを用いて行っ
た。
ターTA−II型(コールター社製)を用い、個数分
布,体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を
接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶液
100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ま
しくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml
加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁
した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行
い、前記コールターカウンターTA−II型により、ア
パチャーとして100μmアパチャーを用いて、個数を
基準として2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して、
それから本発明に係るところの値を求めた。
超音波発生機として(株)トミー精工UD−200型を
使用する。 方法 微量の界面活性剤を加えた蒸留水30〜50ml中に適
量の試料を投入し、上記超音波発生機を用いて出力2〜
6で2〜5分間程度分散させる。試料の分散した懸濁液
をセルに移し、気泡が抜けるのを待って、あらかじめ測
定温度を50℃に設定しておいた上記コールターカウン
ターにセットする。試料を定温にする為10〜20分経
過した後測定を開始し、体積平均粒度分布を求める。
チタン微粉体の疎水化度を確認する実験的試験である。
評価するために本明細書において規定される“メタノー
ル滴定試験”は次の如く行う。供試酸化チタン微粉体
0.2gを容量250mlの三角フラスコ中の水50m
lに添加する。メタノールをビューレットからチタンの
全量が湿潤されるまで滴定する。この際フラスコ内の溶
液はマグネチックスターラーで常時撹拌する。その終点
は酸化チタン微粉体の全量が液体中に懸濁されることに
よって観察され、疎水化度は終点に達した際のメタノー
ルおよび水の液状混合物中のメタノールの百分率として
表わされる。
末(粒径0.05μ、BET120m2 /g)を用い、
水系中で撹拌混合しながら処理剤として25℃における
粘度が500センチストークスのジメチルポリシロキサ
ンを固型分換算でチタン微粉末の10%となるように粒
子が合一しないよう添加混合し、乾燥、解砕して疎水化
度30%の酸化チタン微粒子Aを得た。
においてジメチルポリシロキサンのかわりに25℃にお
ける粘度が125センチストークスのメチルフェニルポ
リシロキサンを使用する以外は合成例1と同様にして疎
水化度40%の酸化チタン微粒子Bを得た。
ン微粒子Aをさらに10重量%のγ−クロロプロピルト
リメトキシシランで気相中で処理し、疎水化度50%の
酸化チタン微粒子Cを得た。
ン微粒子Aを30重量%の5000センチストークスの
ジメチルポリシロキサンで処理し、疎水化度90%の酸
化チタン微粒子Dを得た。
化チタン微粒子(粒径0.4μ、BET12m2 /g)
を10重量%のγ−クロロプロピルトリメトキシシラン
で気相中で処理して、疎水化度40%の酸化チタン微粒
子Eを得た。
において、気相中で処理する以外は実施例1と同様にし
て疎水化度30%の酸化チタン微粒子Fを得た。
行い、2軸押出機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを
用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェ
ット方式による微粉砕機で微粉砕した。更に得られた微
粉砕物を分級して本発明の粒度分布となるように2〜1
0μを選択し、着色剤含有樹脂粒子を得た。
酸化チタン微粒子Cを0.5重量部、粒径0.055μ
と0.5μに2つのピークを有するスチレン/メタクリ
ル酸メチル系樹脂粒子0.3重量部とを合わせてシアン
トナーとした。
ルアクリレート25%からなる共重合体を、重量平均粒
径45μ、35μ以下4.2%、35〜40μ9.5
%、34μ以上0.2%の粒度分布を有するCu−Zn
−Fe系フェライトキャリアに、0.5%コーティング
したキャリアを用意した。
コーティングしたキャリアを総量100重量部になるよ
うに混合し、現像剤とした。
写機(カラーレーザーコピア500、キヤノン製)にて
現像コントラストを300Vに設定し、23℃/65%
RH環境下で画出ししたところ、得られた画像は、濃度
1.47と高く、カブリも全くない鮮明なものであっ
た。以後更に10,000枚のコピーを行なったがその
間の濃度変動は0.1と小さく、カブリ、鮮明さも初期
と同等のものが得られた。又低温低湿環境下(20℃,
10%RH)において、現像コントラストを300Vに
設定し、画出しを行ったところ、画像濃度も1.43と
高く、本発明により低湿下での帯電量制御に効果のあっ
たことを示唆している。
RH)現像コントラストを300Vに設定し、画出しを
行ったところ、画像濃度も1.50と非常に安定で良好
な画像が得られた。
RH、30℃/80%RH、の各環境下に1カ月放置後
の初期画像においても、全く異常は認められなかった。
い親水性酸化チタン微粒子(疎水化度0%)を使用する
以外は実施例1と同様にして画出しを行ったところ、3
0℃/80%RHの環境下に1カ月放置後の初期画像
は、画像濃度1.68と高く、若干カブリが認められ
た。
用する以外は実施例1と同様に画出しを行ったところ、
23℃/65%RH環境下で初期は画像濃度1.33だ
ったものの、1000枚で1.22と低下してしまっ
た。
用する以外は実施例1と同様にして画出しを行ったとこ
ろ、23℃/65%RH環境下でカブリが認められ、ト
ナー飛散も発生した。
用する以外は、実施例1と同様に画出しを行ったとこ
ろ、30℃/80%RH環境下で画像濃度が0.05高
くなったものの、ハイライトの再現において若干優れて
おり良好な結果が得られた。
は、実施例1と同様に画出しを行ったところ、20℃/
10%RH環境下で画像濃度が0.05低くなったもの
の、良好な結果が得られた。
実施例1と同様に画出しを行ったところ、23℃/65
%RH環境下でカブリが認められ、トナー飛散も若干発
生した。これは、酸化チタンをはじめに水系中でなく、
気相中で処理したために、酸化チタン粒子同士の合一が
生じ、結果としてトナーの流動性が損われたためであ
る。
いると、いかなる環境下にあっても長期間高画質の画像
を提供することができる。
の説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも非磁性着色剤含有樹脂粒子と
外添剤とを含むカラートナーにおいて、該外添剤が、水
系中でシリコンオイルあるいはシリコンワニスで表面処
理された酸化チタン微粒子であることを特徴とするカラ
ートナー。 - 【請求項2】 前記酸化チタン微粒子が粒径0.02〜
0.2μの範囲にあり、疎水化度が20〜80%である
ことを特徴とする請求項1に記載のカラートナー。 - 【請求項3】 少なくとも非磁性着色剤含有樹脂粒子と
外添剤とを含むカラートナーにおいて、該外添剤が、水
系中でシリコンオイルあるいはシリコンワニスで表面処
理した後、気相中でカップリング剤で表面処理された酸
化チタン微粒子であることを特徴とするカラートナー。 - 【請求項4】 少なくとも非磁性着色剤含有樹脂粒子と
外添剤とを含むカラートナーにおいて、該外添剤が、水
系中でシリコンオイルあるいはシリコンワニスで表面処
理された酸化チタン微粒子と、粒径0.02〜0.2μ
及び0.3〜0.8μに少なくともピークを有する有機
樹脂粒子とを含有することを特徴とするカラートナー。 - 【請求項5】 少なくとも非磁性着色剤含有樹脂粒子と
外添剤とを有するカラートナーにおいて、該外添剤が、
水系中でシリコンオイルあるいはシリコンワニスで表面
処理した後気相中でカップリング剤で表面処理された酸
化チタン微粒子と、粒径0.02〜0.2μ及び0.3
〜0.8μに少なくともピークを有する有機樹脂粒子と
を含有することを特徴とするカラートナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115247A JP2835993B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | カラートナー |
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JP4115247A JP2835993B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | カラートナー |
Publications (2)
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JPH05289391A JPH05289391A (ja) | 1993-11-05 |
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- 1992-04-09 JP JP4115247A patent/JP2835993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05289391A (ja) | 1993-11-05 |
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