JP2917283B2 - 電子写真有機感光体 - Google Patents

電子写真有機感光体

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真感光体に関するものであり、更に
詳しくは、新規なオキシチタニウムフタロシアニン(前
記構造式1)を電荷発生剤の有効成分とし、前記一般式
(2)で表される化合物を電荷移動剤の有効成分とする
電子写真感光体に関するものである。
(従来の技術) 近年インインパクトプリンティングテクノロジー発展
にともなってレーザーを光源とした電子写真式プリンタ
の開発研究が盛んに行われている。このレーザービーム
プリンタにおいては高速高感度化、低コスト化が現在望
まれている。
これらのニーズに対し、感光体として、優れた光導電
性を示すフタロシアニン類、金属フタロシアニン類が従
来から知られており、特に、長波長に高感度を有するオ
キシチタニウムフタロシアニが開発されている。電荷移
動剤としては、特開昭61−32850号公報にあるように、
高感度で残留電位が少なく、また電子写真プロセスにし
たがって繰り返し使用しても光疲労が少なく、耐久性が
優れたトリフェニルメタン化合物が開発されている。
ところが、特開昭62−134651号公報にあるように、オ
キシチタニウムフタロシアニンは、一般に固有抵抗が小
さく帯電性が低いため、機能分離型の感光体に用いる場
合は下引層、電荷発生層、電荷移動層の膜厚を0.1μm
以下の精度で膜厚制御をすることが必要となり、製造工
程が難しいという課題があった。また、電荷発生剤と電
荷移動剤とを単一層中に含む分散系の感光体に用いる場
合も、帯電性を保持つつ、感度向上のために電荷発生剤
を多量に含めることが難しいと言う課題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決しようとする課題は、新規なオキシチタ
ニウムフタロシアニンを電荷発生剤として用いる感光体
において、電荷発生剤を始めとする各層の均質化、薄膜
化という高度な技術を用いず安価かつ容易に製造するこ
とができ、帯電保持性、安定性の良い電子写真感光体を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、電荷発生剤および電荷移動剤を含む電子写
真感光体において電荷発生剤がオキシチタニウムフタロ
シアニン化合物(構造式1)結晶を含む時、 (式中、X1、X2、X3、X4は各々独立的に各種ハロゲン原
子を表し、n、m、l、kは各々独立的に1〜4の数字
を表す) 電荷移動剤が一般式(2) (式中Aはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基などの電子供与基であり、aは、水素原
子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未
置換のアルコキシル基を示し、メチル基である場合が特
に良好である。R1、R2は、水素原子、置換もしくは未置
換のアルキル基、置換もしくは未置換のアラルキル基、
置換もしくは未置換のアリール基を示し、置換もしくは
未置換のシクロヘキシル基である場合が特に良好であ
る。)で示される化合物を用いることにより上記課題を
解決するものである。
(作用) 初期帯電性に優れ、安定な結晶構造を有する新規なオ
キシチタニウムフタロシアニンと、前記一般式(2)式
で示した化合物を含有する感光層を設けることによっ
て、オキシチタニウムフタロシアニンの帯電保持性の低
さを帯電性に優れた、前記一般式(2)で示した化合物
で補うことが出来るため、高度な成膜技術が不要とな
り、上記課題を解決する事ができる。
(実施例) 本発明で用いられるオキシチタニウムフタロシアニン
は、 一般式 (式中、式中、X1、X2、X3、X4は各々独立的に各種ハロ
ゲン原子を表し、n、m、l、kは各々独立的に0〜4
の数字を表す)で表される化合物である。
本発明で用いられるオキシチタニウムフタロシアニン
のうち、特に好適なものには、オキシチタニウムフタロ
シアニン(TiOPc)、オキシチタニウムクロロフタロシ
アニン(TiOPcCl)、及びこれらの混合物である。
これらのオキシチタニウムフタロシアニン化合物は、
例えば、1,2−ジシアノベンゼン(o−フタロジニトリ
ル)またはその誘導体と金属または金属化合物から公知
の方法に従って、容易に合成することができ、かくして
得られるオキシチタニウムフタロシアニン化合物を非結
晶化処理の後、テオラヒドロフランにて処理する。この
際、予め適当な有機溶剤類、例えば、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、テ
トラヒドロフラン、1、4−ジオキサン等のエーテル類
を用いて縮合反応に用いた有機溶剤を除去したのち、熱
水処理するのが好ましい。とくに熱水処理ののちの洗液
のpHが約5〜7になるまで洗浄するのが望ましい。引き
続いて、2−エトキシエタノール、ジグライム、ジオキ
サン、テトロヒト、N,Npジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン、ピリジン、モルホリン等の電子供与性
の溶媒で処理することが更に好ましい。
また、電子写真感光体を塗布法にて作成する際に必要
な塗料作成において、塗料の安定性、分散性が重要であ
り、そのためには分散する粒子が微小であることが好ま
しい。これらのオキシチタニウムフタロシアニンを微粒
子化する方法としては、単一の化学的方法、機械的な方
法でも得られるが、各種の方法の組合せによって得るこ
とがより好ましい。
例えば、アシッドペースティング法、アシッイドスラ
リー法等の方法で粒子間の凝集を弱え、機械的処理で摩
砕することにより極めて微小な粒子を得ることができ
る。摩砕時に使用される装置としては、ニーダー、バン
バリーミキサー、アトライター、エッジランナーミル、
ロールミル、ボールミル、サンドミル、SPEXミル、ホモ
ミキサーディスパーザー、アジター、ジョークラッシャ
ー、スタンンブルミル、カッターミル、マイクロナイザ
ー等があるが、これらに限られるものではない。また、
化学的処理法としてよく知られたアシッドペースティン
グ法は、95%以上の硫酸に顔料を溶解もしくは硫酸塩に
したものを水または氷水中に注ぎ再析出させる方法であ
るが、硫酸及び水を望ましくは5℃以下に保ち、硫酸を
高速撹拌された水中にゆっくりと注入することにより、
さらに条件良く微小粒子を得ることが出来る。
その他、結晶性粒子を直接機械的処理装置できわめて
長時間摩砕する方法、アシッドペースティング法で得ら
れた粒子を前記溶媒等で処理した後、摩砕する方法等が
ある。
上記のようにして得られた微小オキシチタニウムフタ
ロシアニン粒子を、更に、各種溶媒で精製洗浄する。洗
浄溶媒は粗合成品の洗浄に用いたものと同様なものが適
宜用いられる。特にテトラヒドロフランにて精製したも
のは、電子写真特性が良く、分散性も良好で、本発明に
用いるのが好適である。これは、X洗回折スペクトル
が、Cukを線源とした場合ブラッグ角(2θ±0.25)
が9.7、24.1、27.2(最大)に特徴的な強い回折ピーク
を有するものとなっている。
本発明に用いられる電荷移動剤は、一般式(2)で表
されるものであり、具体的には第1表に示すようなもの
が例示できるが、類似化合物は有効であり、必ずしもこ
れに限らない。
これらは常法によって合成できる。例えば吉野(Yosh
ino)ら、東京工業試験所報告(Rep.Gov.Chem.Ind.Res.
Inst.Tokyo),37,95,111(1942)(ケミカルアブスト
ラクト(Chem.Abstr.),1948,5587) および米国特許第3,739,000号等の方法によって用意
に得ることができる。
具体的には、一般式(2)で示される化合物は、一般
(式中:A,aは、前と同じ意味を有する。)で示されるフ
ェニル化合物と一般式R2−CR1O(式中:R1,R2は、前と同
じ意味を有する。)で示されるベンズアルデヒド化合物
をモル比で各々4:1から2:1の割合で加え、鉱酸例えば塩
酸もしくは、無水塩化亜鉛等を触媒として用いることに
より容易に合成することが出来る。また、必要に応じて
メタノール、エタノール、ジオキサン、クロロホルム、
ベンゼン等の溶剤を用いてもよい。
本発明のおける感光体の1つは、導電性支持体上に電
荷発生層と電荷移動層を機能分離した形で形成するよう
に構成されている。
本発明で用いられる導電性支持体としては、アルミニ
ウム、ニッケル、クロムなどからなる金属板、金属ドラ
ムまたは金属箔およびアルミニウム、酸化スズ、酸化イ
ンジウム、クロムなどの薄層を設けたプラスチックフィ
ルムなとが用いられる。
電荷発生層は、前記のように粉砕処理した新規なオキ
シチタニウムフタロシアニンを適当なバインダーに分散
させ、これを支持体上に塗布することによって形成でき
る。
電荷発生層を塗布によって形成する際に用いられるバ
インダーとしては、種々の絶縁性樹脂から選択でき、ま
た、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアント
ラセン、ポリビニルピレンなどの有機光電性ポリマーか
らも選択できる。好ましくは、フェノール樹脂、ユリア
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ケイ粗樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、キシレ
ン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリアクリレート樹脂、飽和ポリエステル樹
脂、フェノキシ樹脂、などが挙げられる。電荷発生層中
に含有するフタロシアニン化合物の割合は、感光層に対
して0.05〜90重量%、好ましくは30〜65重量%が適して
いる。
また、これらの樹脂を溶解する溶剤は、樹脂の種類に
よって異なり、さらに後述する電荷移動層や下引き層を
溶解しないものの中から選択することが望ましい。具体
的な有機溶剤としては、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、などのアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサン、などのケトン
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエー
テル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、ク
ロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化
炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪族ハロゲン化炭化
水素類あるいは、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノ
クロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族類など
を用いることができる。
この際の電荷発生層の膜厚は、通常フタロアシアニン
の場合は、帯電性の保持、安定性確保のため、0.1〜0.5
μm程度が用いられる。しかし公知のオキシチタニウム
フタロシアニンの場合は特に0.05〜0.2μm程度にしな
いと要求される帯電電位を確保することが出来ない。本
発明によればこの膜厚を0.1〜0.3μm、好ましくは0.5
μm〜1.5μmとしても充分な帯電電位安定性を得るこ
とができる。また必要に応じてバインダーと共に可塑剤
等を用いることもできる。
塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、ワイヤーバーコーティング法、プレードコーティン
グ法、ローラーコーティング法などのコーティング法を
用いて行うことができる。
電荷移動層は前記一般式(2)で示される化合物を適
当なバインダーに溶解し、これを塗布することにより形
成することができる。電荷移動層を塗布することにより
形成する際に用いるバインダーおよび有機溶剤を同様に
用いることができる。電荷移動層中に含有する前記一般
式(2)で示した化合物の量は10〜90重量%、好ましく
は30〜65重量%が適している。また必要に応じてバイン
ダーと共に過疎剤等を用いることもできる。
電荷移動層は前述の電荷発生層と電気的に接続されて
おり、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷キ
ャリアを受け取ると共に、これらの電荷キャリアを感光
体表面または支持体表面まで移動する機能を有してお
り、電荷移動層は電荷発生層の上に積層されていてもよ
く、またその下に積層されていてもよい。しかし、電荷
位相層は電荷発生層の上に積層されている方が望まし
い。この際電荷移動層の膜厚は3〜50μm、好ましくは
5〜20μmである。
また、通常電荷移動層に用いるバインダー樹脂に対
し、本発明のオキシチタニウムフタロシアニンを5〜40
重量%、電荷移動剤を10〜70重量%混練し5〜50μm、
好ましくは15〜30μmの単一層の感光体を作成すること
もできる。これにより、帯電性、感度等の安定した正帯
電の感光体が得られる。
また導電性支持体と感光体の間にバリアー機能と接着
機能を持つ下引き層を設けることもできる。下引き層
は、ガゼイン、ポリビニルアルコール、ニチロセルロー
ス、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ
ウレタン、ゼラチン酸化アルミニウム、酸化亜鉛等によ
って形成できる。下引き層の膜厚は、0.1μm〜5μ
m、好ましくは0.5〜3μm程度が適当である。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンタ
のみでなく、半導体レーザー等の750〜850nmの光源を使
用したその他の各種光記憶デバイスにも応用することが
できる。
以下、本発明は具体的に説明するが、本発明はその要
旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものでは
ない。
新規なオキシチタニウムフタロシアニンの製造 合成例1 o−フタロジニトリル20.4部、四塩化チタン7.6部を
キノリン50部中で200℃にて2時間加熱反応後、水蒸気
蒸留で溶媒を除き、2%塩酸水溶液、続いて2%水酸化
ナトリウム水溶液で精製し、アセトン、N−メチルピロ
リドンで洗浄後、乾燥し、オキシチタニウムフタロシア
ニン(TiOPc)21.3部を得た。このオキシチタニウムフ
タロシアニン2部を5℃の98%硫酸40部の中に少しづつ
溶解し、その混合物を約1時間、5℃以下の温度を保ち
ながら撹拌する。続いて硫酸溶液を高速撹拌した400部
の氷水中にゆっくりと注入し、析出した結晶を濾過す
る。結晶が酸が残留しなくなるまで蒸留水で洗浄し、ウ
ェットケーキを得る。そのケーキ(含有フタロシアニン
量2部を仮定して)をテトラヒドロフラン100部中で約
5時間撹拌を行い、濾過、テトラヒドロフランによる洗
浄を行い、乾燥後、1.7部オキシチタニウムフタロシア
ニンを得た。
この物のX線回折図は、第2図に示すように27.7度に
最大の9.7度、24.1度に強いピークを有する結晶であっ
た。
また、この化合物は、初期帯電性に優れ、安定な結晶
構造を有する。なお、第1図にこの化合物の化合物分光
感度特性を示す。
前記一般紙(2)で示した化合物の製造 合成例2(例示化合物No.1(第1表参照)) N,N−ジエチルアミノ−m−トルイジン16.4gとp−メ
チルベンズアルデヒド4.8gを内温80℃で加熱撹拌し、均
一な溶液となり次第、濃塩酸10.0gを適下する。後に、
内温120℃まで上昇させ、同温で約10時間加熱撹拌を行
った。反応液を室温まで冷却し、次いで10%重炭酸ソー
ダ水溶液を中性になるまで加える。更に酢酸エチル150c
cにより目的物を抽出する。硫酸ソーダで脱水後、酢酸
エチルをエバポレーターにより留去する。残留アメ状物
をエタノール100ccより再結晶し、白色粉末8.6を得る。
このものの融点は111.0〜112.5℃であった。
合成例3(例示化合物No.10) N,N−ジエチルアミノ−m−トルイジン16.4gと4−ジ
メチルアミノ−2−メチルベンズアルデヒド6.4gを合成
例2と同様に反応させ、融点124〜127℃の白色粉末9.2g
を得る。
合成例4(例示化合物No.20) N,N−ジメチルアミノ−m−トルイジン10.3gとp−メ
チルベンズアルデヒド4.8gを合成例2と同様に反応さ
せ、融点130〜140℃の白色粉末7.7gを得る。
電子写真感光体の製造 実施例1 前記合成例1により得たオキシタニウムフタロシアニ
ン0.4部をポリビニルブチラール0.3部、テトラヒドロフ
ラン30gと共にサンドミルで分散した。この分散液をア
ルミニウム蒸着層を有するポリエステルフィルム上にポ
リアミドCM−8000(東レ)をメタノールに溶解し、0.3
μmの膜厚で塗工した上に、アプリケーターで乾燥膜厚
が1.0μmとなる様に塗布し、100℃で1時間乾燥し、電
荷発生層を得た。
この様にして得らた電荷発生層の上に、電荷移動剤と
して例示化合物1トリフェニルメタン100部およびポリ
カーボネート樹脂(三菱ガス化学Z−200)100部、トル
エン/テトラヒドロフラン(1/1)500部に溶解した溶液
を乾燥膜厚が15μmとなる様に塗布して電荷移動層を形
成した。
この様にして、積層型の感光層を有する電子写真感光
体を得た。この感光体を静電複写紙試験装置(川口電機
製作所EPA−8100)を用いて、まず感光体を暗所で−5.0
kVのコロナ放電により帯電させ放置し、5秒間の電位保
持率(V5/V0)を測定した。(V0は初期帯電位、V5は5
秒後の帯電位) 次いで、照度51uxの白色光で露光し、表面電位が半分
に減衰するのに必要な露光量E1/2(1ux−sec)を求
め、第2表に示した。
実施例2〜10 前記の吉野(Yashino)らの合成法を用い、化合物、N
o.2、4、6、23、30、31(第1表参照)を合成し、実
施例1と同様に電位特性を調べた。(第2表) 比較例1 電荷移動剤として、一般式(2)に示した化合物に変
わって、4−(N,N−ジフェニルヒドラゾノメチル)−
N,N−ジフェニルアリニン(構造式3)を用い、前記実
施例1と同様にして電位特性を調べた。(第2表) (発明の効果) 本発明は、新規なオキシチタニウムフタロシアニンを
電荷発生剤とする電子写真感光体において、前記一般式
(2)の化合物を電荷移動剤として含有することによ
り、帯電性の良好な安定した電子写真感光体が精密な膜
厚制御をすることなく得られるものである。
それにより、その製造方法が容易で安価な感光体が得
られ、工業的きわめて優れたレーザービームプリンター
等のプリンター用の感光体が得られる。この様にして、
積層型電子写真感光層を有する電子写真感光体を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いたオキシチタニウムフタロシア
ニンの化合物分光感度特性図、第2図は本発明に用いる
オキシチタニウムフタロシアニン化合物のX線回折図で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−146053(JP,A) 特開 昭63−14153(JP,A) 特開 昭59−159166(JP,A) 特開 昭60−201347(JP,A) 特開 平2−93471(JP,A) 特開 昭63−174053(JP,A) 特開 昭60−189748(JP,A) 特開 平1−257862(JP,A) 特開 昭60−243659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 372 G03G 5/06 320

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷発生剤と電荷移動剤を含む電子写真感
    光体において、 a)電荷発生剤がオキシチタニウムフタロシアニン化合
    物(構造式1) 結晶を有効成分とし、(式中、X1、X2、X3、X4は各々独
    立的に各種ハロゲン原子を表し、n、m、l、kは各々
    独立的に1〜4の数字を表す) b)電荷移動剤が一般式(2) (式中Aは電子供与基であり、aは、水素原子、置換も
    しくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアル
    コキシル基を示す。R1、R2は、水素原子、置換もしくは
    未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアラルキル
    基、置換もしくは未置換のアリール基を示す)で示され
    る化合物を有効成分とすることを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】電荷移動剤が一般式(2)のR1またはR
    2が、置換もしくは未置換のシクロヘキシル基である化
    合物を含有することを特徴とする請求項1記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】電荷移動剤が一般式(2)のaが、メチル
    基、Aがジメチルアミノ基である化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の電子写真感光体。
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