JP2805896B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体に関し、特に有機光導電材料
を用いた電子写真感光体に関するものである。
[従来の技術およびその課題] 近年のノンインパクトプリンティングテクノロジーの
発展に伴って、レーザを光源とした電子写真式プリンタ
の開発研究が盛んに行われている。このレーザビームプ
リンタにおいては、現在、高速高感度化、長寿命化、低
コスト化が望まれている。
電子写真感光体の光導電材料には、一般にセレン(S
e)、硫化カドミウム(CdS)、酸化亜鉛(ZnO)、アモ
ルファスシリコン(a−Si)等の無機材料が使用されて
いるが、電子写真感光体に要求される特性を必ずしも満
足しているとはいえない。例えばセレン(Se)は帯電特
性は十分満足するが、フィルム状に加工することが難し
く、また熱や機械的衝撃に鋭敏なために取り扱いに注意
を要する等の欠点がある。またアモルファスシリコン
(a−Si)は、製造条件が難しく製造コストが高くなる
欠点がある。
ところで近年上記の欠点を排除した有機材料、例えば
ブタジエン化合物やオキサジアゾール化合物等を利用し
た感光体が種々提案され、一部実用化されている。しか
し、そのうちブタジエン化合物を含むものは、光疲労抑
制のためには有効であるが電気的特性において難点があ
り、オキサジアゾール化合物を主成分とするものは、電
気的特性は優れていても光疲労の問題がある。
一方、電荷発生材料との組み合わせにおいては、プリ
ンタの場合、LEDや半導体レーザを光源に用いることか
ら、近赤外域の比較的長波長に感度を有するものが必要
となる。この要求を満たす有機系材料としてはフタロシ
アニン系色素があり、精力的に研究開発が行われてい
る。
また、高感度化のために、フタロシアニンの蒸着膜を
電荷発生層とする積層型感光体が検討され、周期律表II
I a族およびIV族の金属を中心金属とするフタロシアニ
ンのなかで、比較的高い感度を有するものが幾つか得ら
れている。このような金属フタロシアニンに関する文献
として、例えば特開昭57−211149号公報、同57−148745
号公報、同59−36254号公報、同59−44054号公報、同59
−30541号公報、同59−31965号公報、同59−166959号公
報などがある。しかしながら、蒸着膜の作製には高真空
排気装置を必要とし、設備費が高くなることから上記の
如き有機感光体は高価格のものとならざるを得ない。
これに対し、フタロシアニンを蒸着膜としてではな
く、樹脂分散層とし、これを電荷発生層として用いて、
その上に電荷移動層を塗布してなる複合型感光体も検討
され、このような複合型感光体としては、無金属フタロ
シアニン(特願昭57−66963号)やインジウムフタロシ
アニン(特願昭59−220493号)を用いるものがあり、こ
れらは比較的高感度な感光体であるが、前者は800nm以
上の長波長領域において急速に感度が低下する等の欠点
を有し、また後者は電荷発生層を樹脂分散系で作製する
場合には実用化に際して感度が不十分である等の欠点を
有している。
また、特に近年では、比較的高感度な電子写真特性を
持つチタニルフタロシアニンを用いるものについて検討
されており(特開昭59−49544号公報、同61−23928号公
報、同61−109056号公報、同62−275272号公報)、各種
結晶形により特性に差異があることが知られている。こ
れらの各種結晶形を作成するためには、特別な精製、特
殊な溶剤処理を必要とする。その処理溶剤は、分散塗布
膜形成時に用いられるものとは異なっている。これらは
得られる各種結晶が、成長処理溶剤中では、結晶成長し
易く、同溶剤を塗布用溶剤として用いると、結晶形、粒
径の制御が難しく、塗料の安定性がなく、結果として、
静電特性が劣化し、実用上不適当であるからである。そ
のため通常は、塗料化の際には結晶成長を促進し難いク
ロロホルム等の塩素系溶剤が用いられるが、これらの溶
剤はチタニルフタロシアニンに対して分散性が必ずしも
良くなく、塗料の分散安定性の面で問題である。
さらに、チタニルフタロシアニンは一般にイオン化ポ
テンシャルが大きく、イオン化ポテンシャルの小さいブ
タジエン化合物とともに用いるとイオン化ポテンシャル
の差が大きいためにチタニルフタロシアニンからブタジ
エン化合物へのホールの注入が容易に起こるため、帯電
性がさらに悪くなり、耐久性に乏しくなるという欠点が
あった。
本発明は上記の諸欠点に鑑みてなされたもので、有機
光導電材料を組み合わせ、特に光疲労、繰り返し使用に
よる表面電位の低下および高感度化等の特性改良をはか
り、上記の諸特性を満足する安定した電子写真感光体を
提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、電荷発生材料と電荷移動材料を含む電子写
真感光体において、 (a)電荷発生材料は、赤外吸収スペクトルにおいて、
その吸収波数が1332±2cm-1、1074±2cm-1、962±2cm-1
および783±2cm-1に特徴的な強い吸収を有する一般式
[I]; (式中、X1,X2,X3,X4は各々独立的に各種ハロゲン原子
を表し、n,m,l,kは各々独立的に0〜4の数字を表す) で表されるチタニルフタロシアニン結晶を有効成分と
し、 (b)電荷移動材料は、下記一般式[II]で表されるブ
タジエン化合物と、下記一般式[III]で表されるオキ
サジアゾール化合物とを有効成分とすることを特徴とす
る電子写真感光体である。
(式中、R1〜R4はアルキル基を示し、相互に同じでも異
なっていてもよい) (式中、R5およびR6は水素原子、アルキル基、アシル基
またはシクロアルキル基を示し、相互に同じでも異なっ
ていてもよい) 本発明によれば、電荷移動材料として、上記一般式
[II]および[III]で示される化合物を組み合わせて
使用することにより、ブタジエン化合物とオキサジアゾ
ール化合物のもつ電荷移動材料としての各々の欠点が相
互に補完される。さらに、非結晶性チタニルフタロシア
ニン化合物をテトラヒドロフランにて処理結晶化された
新規な赤外吸収スペクトルを示す、優れた光導電性を有
するチタニルフタロシアニン化合物との組み合わせによ
り、イオン化ポテンシャルの差も解決され、高感度で帯
電性に優れ、繰り返し使用しても光疲労が少なく、耐久
性の優れた電子写真感光体が得られる。
以下本発明を詳細に説明する。
一般式[II]のブタジエン化合物および一般式[II
I]のオキサジアゾール化合物の好ましい具体例を示す
と次のとおりである。
一般式[II]のブタジエン化合物としては、R1〜R4
いずれもがメチル基かエチル基のものが好ましく、特
に、 [1,1−ビス−(p−ジメチルアミルフェニル)−4,4−
ジフェニル−1,3−ブタジエン]、 [1,1−ビス−(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−
ジフェニル−1,3−ブタジエン]、 が好ましい。
また一般式[III]で表されるオキサジアゾール化合
物としては、R5、R6がともに水素原子、アルキル基、ア
シル基、シクロアルキル基の群より一つか、あるいは三
つまでを選ばれた化合物が好ましい。例えば、 [2,5−ビス−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−n−プロピルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−イソアミルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−シクロペンチルアミノフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−シクロヘキシルアミノフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(<4−ジ−n−プロピル>−アミノフ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−アセチルアミノフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−アセチルアミノ−2−クロロフェ
ニル)−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−<n−プロピルアミノ>−2−ク
ロロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−エチルアミノフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−N−エチル−N−n−プロピル−
アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2,5−ビス−(4−<N−エチル−N−アセチル>−
アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール]、 [2−(4−ジエチル−アミノフェニル)−5−(4′
−ジメチル−アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
ール]、 [2−(4−ジメチル−アミノフェニル)−5−(4′
−アミノ−3−クロロフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール]、 [2−(4−モノ−n−プロピル−アミノフェニル)−
5−(4′−ジメチル−アミノフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾール]、 [2−(4−モノ−n−プロピル−アミノフェニル)−
5−(4′−モノ−エチル−アミノフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール]、 が挙げられる。
上記物質のうち、ブタジエン化合物としては特に1,1
−ビス−(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフ
ェニル−1,3−ブタジエンが好ましく、オキサジアゾー
ル化合物としては特に2,5−ビス−(4−ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールが好ましい。
これらのブタジエン化合物およびオキサジアゾール化合
物は本出願前公知のものであり、それぞれ常法により製
造される。
本発明で用いられるチタニルフタロシアニンは、一般
式[I]; (式中、X1,X2,X3,X4は各々独立的に各種ハロゲン原子
を表し、n,m,l,kは各々独立的に0〜4の数字を表す) で表される化合物である。
本発明に用いられるチタニルフタロシアニン化合物の
うち、特に好適なものは、チタニルフタロシアニン(Ti
OPc)、チタニルクロロフタロシアニン(TiOPcCl)およ
びそれらの混合物である。
本発明において用いられるチタニルフタロシアニン化
合物は、例えば1,2−ジシアノベンゼン(o−フタロジ
ニトリル)またはその誘導体と金属または金属化合物か
ら公知の方法に従って、容易に合成することができる。
例えば、チタニルフタロシアニン類の場合、下記
(1)または(2)に示す反応式に従って容易に合成す
ることができる。
(但し、Pcはフタロシアニン残基を示す) 有機溶剤としては、ニトロベンゼン、キノリン、α−
クロロナフタレン、β−クロロナフタレン、α−メチル
ナフタレン、メトキシナフタレン、ジフェニルエーテ
ル、ジフェニルメタン、ジフェニルエタン、エチレング
リコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジ
アルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキル
エーテル等の反応に不活性な高沸点有機溶剤が好まし
く、反応温度は通常150〜300℃、特に200〜250℃が好ま
しい。
本発明においては、かくして得られる粗チタニルフタ
ロシアニン化合物を非結晶化処理の後、テトラヒドロフ
ランにて処理する。その際、予め適当な有機溶剤類、例
えばメタノール,エタノール,イソプロピルアルコール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類を用いて縮合反応に用いた有機溶剤を
除去した後、熱水処理するのが好ましい。特に熱水処理
後の洗液のpHが約5〜7になるまで洗浄するのが好まし
い。
引き続いて、2−エトキシエタノール、ジグライム、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホル
ムアルミド、N−メチルピロリドン、ピリジン、モルホ
リン等の電子供与性の溶媒で処理することがさらに好ま
しい。
非結晶性チタニルフタロシアニン化合物は単一の化学
的方法、機械的な方法でも得られるが、より好ましくは
各種の方法の組み合わせによって得ることができる。
例えば、アシッドペースティング法,アシッドスラリ
ー法等の方法で粒子間の凝集を弱め、次いで機械的処理
方法で摩砕することにより、非結晶性粒子を得ることが
できる。摩砕時に使用される装置としては、ニーダー,
バンバリーミキサー,アトライター,エッジランナーミ
ル,ロールミル,ボールミル,サンドミル,SPEXミル,
ホモミキサー,ディスパーザー,アジター,ジョークラ
ッシャー,スタンプミル,カッターミル,マイクロナイ
ザー等があるが、これらに限られるものではない。ま
た、化学的処理方法として良く知られたアシッドペース
ティング法は、95%以上の硫酸に顔料を溶解もしくは硫
酸塩にしたものを水または氷水中に注ぎ再析出させる方
法であるが、硫酸および水を望ましくは5℃以下に保
ち、硫酸を高速撹拌された水中にゆっくりと注入するこ
とにより、さらに条件良く非結晶性粒子を得ることがで
きる。
その他、結晶性粒子を直接機械的処理装置できわめて
長時間摩砕する方法、アシッドペースティング法で得ら
れた粒子を前記溶媒等で処理した後摩砕する方法等があ
る。
非結晶性粒子は、昇華によっても得られる。例えば、
真空下において各種方法で得られた原材料のチタニルフ
タロシアニン化合物を500〜600℃に加熱して昇華させ、
基板上にすみやかに析出させることにより得ることがで
きる。
上記のようにして得られた非結晶性チタニルフタロシ
アニン化合物をテトラヒドロフラン中にて処理を行い、
新たな安定した結晶を得る。テトラヒドロフランの処理
方法としては、各種撹拌槽に非結晶性チタニルフタロシ
アニン化合物1重量部に対し、5〜300重量部のテトラ
ヒドロフランを入れ、撹拌を行う。温度は加熱、冷却い
ずれも可能であるが、加温すれば結晶成長が早くなり、
また低温では遅くなる。撹拌槽としては、通常のスター
ラーの他、分散に使用される、超音波ボールミル、サン
ドミル、ホモミキサー、ディスパーザー、アジター、マ
イクロナイザー等や、コンカルブレンダーV型混合機の
混合機が適宜用いられるが、これらに限られるものでは
ない。
これらの撹拌工程の後、通常は、濾過、洗浄、乾燥を
行い、安定化したチタニルフタロシアニンの結果を得
る。この時、濾過、乾燥を行わず、分散液に必要に応じ
樹脂等を添加し、塗料化することもでき、電子写真感光
体等の塗布膜として用いる場合、省工程となりきわめて
有効である。
このようにして得られた本発明のチタニルフタロシア
ニン化合物の赤外吸収スペクトルを第1図に示す。この
チタニルフタロシアニンは、吸収波数cm-1、但し±2の
誤差を含むものとする)が、1332、1074、962、783に特
徴的な強いピークを示す。さらに1490、1288、1120、10
59、895、752、729等に強い吸収を示すものである。
また、CuK線を用いたX線回折図を第2図に示す。
このチタニルフタロシアニン化合物は、X線回折図にお
いて、ブラッグ角2θ(但し±0.2度の誤差範囲を含む
ものとする)が27.3度に最大の回折ピークを示し9.7
度、24.1度に強いピークを有するものである。さらに1
1.8度、13.4度、15.2度、18.2度、18.7度に特徴的なピ
ークを示す。
本発明の電子写真感光体は、導電性基板上に、アンダ
ーコート層、電荷発生層、電荷移動層の順に積層された
ものが望ましいが、アンダーコート層、電荷移動層、電
荷発生層の順で積層されたものや、アンダーコート層上
に電荷発生材料と電荷移動材料を適当な樹脂で分散塗工
されたものでも良い。また、これらのアンダーコート層
は必要に応じて省略することもできる。
本発明の電子写真感光体の電荷移動層は、前記一般式
[II]のブタジエン化合物(以下、ブタジエンと称す
る)と、一般式[III]のオキサジアゾール化合物(以
下、オキサジアゾールと称する)を樹脂(結着剤)と共
に適当な溶媒中に溶解し、必要に応じて光を吸収して電
荷を発生する光導電物質、増感染料、電子吸収性材料あ
るいは可塑剤等の各種添加剤を添加して得られる塗布液
を導電性基板上に塗布、乾燥し、通常5〜30μmの膜厚
の感光層(電荷移動層)を形成することにより作製でき
る。
電荷移動層に用いられる樹脂は、シリコン樹脂,ケト
ン樹脂,ポリメチルメタクリレート,ポリ塩化ビニル,
アクリル樹脂ポリアリレート,ポリエステル,ポリカー
ボネート,ポリスチレン,アクリロニトリル−スチレン
コポリマー,アクリロニトリル−ブタジエンコポリマ
ー,ポリビニルブチラール,ポリビニルホルマール,ポ
リスルホン,ポリアクリルアミド,ポリアミド,塩素化
ゴム等の絶縁性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、
ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等が用いら
れる。
一般式[II]のブタジエンと一般式[III]のオキサ
ジアゾールの混合物の添加量は、樹脂100重量部に対
し、20〜300重量部、好ましくは50〜200重量部が好適な
範囲である。更にブタジエンとオキサジアゾールとの割
合(混合比)は、ブタジエン100重量部に対し、オキサ
ジアゾール10〜2000重量部、好ましくは50〜1000重量部
である。また、これらの樹脂は1種または2種以上組み
合わせて用いてもよい。
塗工方法は、スピンコーター、アプリケーター、スプ
レーコーター、バーコーター、浸漬コーター、ドクター
ブレード、ローラーコーター、カーテンコーター、ビー
ドコーター等の装置を用いて行い、乾燥後膜厚は5〜50
μm、望ましくは10〜20μmになるように塗工するのが
よい。
なお、本発明によるチタニル系フタロシアニン化合物
を電荷発生剤として適当な樹脂と共に適当な溶媒中に溶
解することで、きわめて分散性が良く、光電変換効率が
きわめて大きな電荷発生層を得ることができる。
塗工は、スピンコーター、アプリケーター、スプレー
コーター、バーコーダー、浸漬コーター、ドクターブレ
ード、ローラーコーター、カーテンコーター、ビードコ
ーター等の装置を用いて行い、乾燥は、望ましくは加熱
乾燥で40〜200℃、10分〜6時間の範囲で、静止または
送風条件下で行う。乾燥後膜厚は0.01〜5μm、望まし
くは0.1〜1μmになるように塗工される。
電荷発生層を塗工によって形成する際に用いうる樹脂
としては、広範な絶縁性樹脂から選択でき、またポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンやポ
リビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーから選択で
きる。好ましくは、ポリビニルブチラール、ポリアリレ
ート(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体など)、
ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹
脂、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリ
スチレン、ポリケトン、ポリ塩化ビニル、塩ビ−酢ビ共
重合体、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリ
ル、フェノール樹脂、メラミン樹脂、カゼイン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の絶縁性樹脂
を挙げることができる。電荷発生層中に含有する樹脂
は、100重量%以下、好ましくは40重量%以下が適して
いる。またこれらの樹脂は、1種または2種以上組み合
わせて用いてもよい。
これらの樹脂を溶解する溶剤は樹脂の種類によって異
なり、電荷発生層やアンダーコード層に対して塗工時に
影響を与えないものから選択することが好ましい。具体
的にはベンゼン,キシレン,リグロイン,モノクロルベ
ンゼン,ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素、アセト
ン,メチルエチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン
類、メタノール,エタノール,イソプロパノール等のア
ルコール類、酢酸エチル,メチルセロソルブ等のエステ
ル類、四塩化炭素,クロロホルム,ジクロルメタン,ジ
クロルエタン,トリクロルエチレン等の脂肪族ハロゲン
化炭化水素類、テトラヒドロフラン,ジオキサン,エチ
レングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
等のアミド類、およびジメチルスルホキシド等のスルホ
キシド類が用いられる。
また、電荷発生材料としては前述のチタニルフタロシ
アニン化合物のみならず、公知の光導電性材料、即ちS
e,Se−Te合金,Se−As合金,CdS,ZnO等の無機材料、ある
いはCu,Al,In,Ti,Pb,V等の金属を含有するフタロシアニ
ン類、さらには無金属フタロシアニン,クロロジアン,
アゾ系顔料,ビスアゾ系顔料,あるいはシアニン系顔料
等の有機材料を単独もしくは2種以上混合して使用して
も有用である。
これらの各層に加えて、帯電性の低下防止と、接着性
向上などの目的でアンダーコート層を導電性基板上に設
けることができる。アンダーコート層としては、ナイロ
ン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロン610,共重合ナイロ
ン,アルコキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性
ポリアミド、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロ
セルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ゼラチ
ン、ポリウレタン、ポリビニルベチラールおよび酸化ア
ルミニウム等の金属酸化物が用いられる。また、金属酸
化物やカーボンブラック等の導電性粒子を樹脂中に含有
させても効果的である。
アンダーコート層の膜厚は0.1〜5μm、好ましくは
0.4〜3μm程度が適当である。
また、本発明の電子写真感光体は第4図の分光感度特
性図に示すように800nm近傍の波長に吸収ピークがあ
り、電子写真感光体として複写機、プリンタに用いられ
るだけでなく、太陽電池、光電変換素子および光ディス
ク用吸収材料としても好適である。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は
その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、例中で部とは、重量部を示す。
実施例1 o−フタロジニトリル20.4部、四塩化チタン7.6部を
キノリン50部中で200℃にて2時間加熱反応後、水蒸気
蒸溜で溶媒を除き、2%塩酸水溶液、続けて2%水素化
ナトリウム水溶液で精製し、メタノール、N,N−ジメチ
ルホルムアミドで洗浄後、乾燥し、チタニルフタロシア
ニン(TiOPc)21.3部を得た。このチタニルフタロシア
ニン2部を5℃の98%硫酸40部の中に少しずつ溶解し、
その混合物を約1時間、5℃以下の温度を保ちながら撹
拌する。続いて硫酸溶液を高速撹拌した400部の氷水中
に、ゆっくりと注入し、析出した結晶を濾過する。結晶
を酸が残量しなくなるまで蒸溜水で洗浄し、ウェットケ
ーキを得る。そのケーキ(含有フタロシアニン量2部と
仮定して)をテトラヒドロフラン(THF)100部中で約5
時間撹拌を行い、濾過、THFによる洗浄を行い、乾燥
後、1.7部のチタニルフタロシアニンを得た。
このようにして得たチタニルフタロシアニンの赤外吸
収スペクトルとX線回折像を調べた。その結果、赤外吸
収スペクトルは第1図のごとく新しいものであり、X線
回折図は第2図のようであった。
次に本化合物を乾燥重量で1.5部、ブチラール樹脂
(積水化学社製BX−5)1部、THF80部となるように塗
料を超音波分散機を用いて調製した。この分散液をポリ
アミド樹脂(東レ社製CM−8000)を0.5μmコーティン
グしたアルミ板上乾燥膜厚が0.2μmになるように塗布
し、電荷発生層を得た。この時の赤外吸収スペクトルと
X線回折を調べた結果、第1図および第3図のようであ
った。
その上に電荷移動剤として、前記一般式[II]のブタ
ジエン化合物(b)である1,1−ビス−(p−ジエチル
アミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン
70部、一般式[III]のオキサジアゾール化合物(d)
である2,5−ビス−(4−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール30部、ポリカーボネート樹脂
(三菱ガス化学社製Z−200)100部および2,4−ビス−
(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン10部を
トルエン/THF(1/1)混合液500部に溶解した溶液を乾燥
膜厚が15μmとなるように塗布し、電荷移動層を形成し
た。
このようにして、積層型の感光層を有する電子写真感
光体を得た。この感光体の半減露光量(E1/2)を静電
複写紙試験装置(川口電機製作所EPA−8100)により測
定した。即ち、暗所で−5.5kVのコロナ放電により帯電
させ、次いで照度5luxの白色光で露光し、表面電位の半
分に減衰するのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を求
めた。
実施例2 実施例1で使用した電荷発生層の上に、電荷移動層と
して前記一般式[II]のブタジエン化合物(b)である
1,1−ビス−(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジ
フェニル−13−ブタジエン90部、一般式[III]のオキ
サジアゾール化合物(f)である2,5−ビス−(4−イ
ソアミルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール1
0部、ポリカーボネート樹脂80部および2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン30部をジクロルメタン50
0部に溶解した溶液を用いた他は実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製し、測定した。
実施例3 上記実施例2で使用したオキサジアゾール化合物
(f)に代えてオキサジアゾール化合物(i)である2,
5−ビス−(<4−ジ−n−プロピル>−アミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールを用いた他は実施例2
と同様な方法で感光体を作製した。
実施例4 上記実施例2で使用したオキサジアゾール化合物
(f)に代えてオキサジアゾール化合物(j)である2,
5−ビス−(4−アセチルアミノフェニル)−1,3,4−イ
オキサジアゾールを用いた他は実施例2と同様な方法で
感光体を作製した。
実施例5 実施例1で使用した電荷発生層上に、電荷移動層とし
て一般式[II]のブタジエン化合物(a)である1,1−
ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)−4,4−ジフェ
ニル−1,3−ブタジエン75部、一般式[III]のオキサジ
アゾール化合物(i)である2,5−ビス(<4−ジ−n
−プロピル>−アミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール25部およびポリカーボネート樹脂90部をジクロル
メタン600部に溶解した溶液を用いた他は実施例1と同
様にして、感光体を作製した。
実施例6 上記実施例5で使用したオキサジアゾール化合物
(i)に代えてオキサジアゾール化合物(m)である2,
5−ビス−(4−エチルアミノフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾールを用いた他は実施例5と同様な方法で感光
体を作製した。
実施例7 実施例5で使用したオキサジアゾール化合物(i)に
代えてオキサジアゾール化合物(o)である2,5−ビス
−(4−<N−エチル−N−アセチル>−アミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールを用いた他は実施例5
と同様な方法で感光体を作製した。
実施例8 実施例1で使用した電荷発生層上に電荷移動層として
一般式[II]のブタジエン化合物(b)である1,1−ビ
ス−(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニ
ル−1,3−ブタジエン70部、一般式[III]のオキサジア
ゾール化合物(m)である2,5−ビス(4−エチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール30部、ポリカ
ーボネート樹脂100部、2,4−ビス(n−オクチルチオ)
−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン10部および2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノ5部をトルエン/THF(1/1)
混合液500部に溶解した溶液を用いた他は実施例1と同
様にして感光体を作製した。
比較例1 実施例1で用いた電荷発生層上にブタジエン化合物
(b)100部、ポリカーボネート樹脂(Z−200)100部
およびトルエン/THF(1/1)混合液500部からなる溶液を
塗布した感光体を作製し、測定した。
比較例2 比較例1において、ブタジエン化合物(b)に代えて
オキサジアゾール化合物(d)を用いた他は比較例1と
同様にして感光体を作製した。
比較例3 実施例1で用いた電荷発生層上にブタジエン化合物
(b)10部、ヒドラゾン化合物のp−ジメチルアミノベ
ンズアルデヒド−(ジフェニルヒドラゾン90部、ポリカ
ーボネート樹脂(Z−200)100部およびジクロルメタン
500部からなる溶液を塗布した感光体を作製した。
比較例4 比較例3において、ブタジエン化合物(b)に代えて
オキサジアゾール化合物(d)を用いた他は比較例3と
同様にして感光体を作製した。
以上の実施例1〜8および比較例1〜4で作製した電
子写真感光体の諸特性を実施例1で述べたようにして評
価した結果を表−1に示す。
上記表−1より明確なように、比較例1では繰り返し
使用による暗減衰率(DDR2)の変動が大きく、表面電位
(V02)の低下が大きくなる欠点がある。また、比較例
2の感光体では暗減衰率の変動は少ないが繰り返し使用
による残留電位(VR2)の上昇が大きくなる。このこと
は、ブタジエン化合物またはオキサジアゾール化合物を
各々単独で使用した場合、感光体には適さないことを示
している。比較例3および4の感光体でも繰り返し使用
による特性劣化がみられる。
本発明のブタジエン化合物とオキサジアゾール化合物
の2成分を使用した実施例1〜8の感光体は、いずれも
暗減衰率や表面電位が安定し、残留電位上昇が小さい
等、繰り返し特性の良好なものであることがわかる。さ
らに、電荷発生層の材料としてチタニルフタロシアニン
化合物を用い、上記の電荷移動材料と組み合わせること
により分散が良好で結晶型の安定した長寿命の塗料が得
られるため、均質な成膜が容易となり、感光体製造上有
益である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の電子写真感光体は、暗
減衰率や表面電位が安定し、繰り返し特性の良好なもの
である。そのため、本発明の電子写真感光体は、レーザ
波長域に対して高い光感度を有し、特に高速・高品位の
プリンタ用感光体として有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電荷発生材料として用いられるチタニ
ルフタロシアニン化合物の赤外吸収スペクトル図、第2
図はそのX線回折図、第3図はその塗膜状態におけるX
線回折図、第4図は本発明の一実施例により得られた電
子写真感光体の分光感度特性図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷発生材料と電荷移動材料を含む電子写
    真感光体において、 (a)電荷発生材料は、赤外吸収スペクトルにおいて、
    その吸収波数が1332±2cm-1、1074±2cm-1、962±2cm-1
    および783±2cm-1に特徴的な強い吸収を有する一般式
    [I]; (式中、X1,X2,X3,X4は各々独立的に各種ハロゲン原子
    を表し、n,m,l,kは各々独立的に0〜4の数字を表す) で表されるチタニルフタロシアニン結晶を有効成分と
    し、 (b)電荷移動材料は、下記一般式[II]で表されるブ
    タジエン化合物と、下記一般式[III]で表されるオキ
    サジアゾール化合物とを有効成分とすることを特徴とす
    る電子写真感光体。 (式中、R1〜R4はアルキル基を示し、相互に同じでも異
    なっていてもよい) (式中、R5およびR6は水素原子、アルキル基、アシル基
    またはシクロアルキル基を示し、相互に同じでも異なっ
    ていてもよい)
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