JP2003131161A - 光偏向器及びその製造方法、それを用いた光学機器そしてねじれ揺動体 - Google Patents

光偏向器及びその製造方法、それを用いた光学機器そしてねじれ揺動体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光偏向器は慣性モーメントを低減しよ
うとすると、剛性が不足し、十分な動的歪の抑制ができ
ない。 【解決手段】 支持基板2に可動板6の両端が弾性支持
部3で支持され、可動板6の一方の面に反射面4が形成
され、可動板6を弾性支持部3のねじり軸を中心にねじ
り振動させることによって反射面4に入射する入射光を
偏向する光偏向器において、可動板6の反射面4とは反
対側の面であって弾性支持部3のねじり軸を挟む両側の
少なくとも一方の面に凹部5B、5Cを形成する。ま
た、可動板6の側面に凹部5Aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光を偏向する
光偏向器及びその製造方法、それを用いた光学機器、そ
してねじり揺動体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速動作を必要とする機械要素に
おいては、その慣性が駆動スピードの大きな阻害要素と
なっている。特に、所定角度内を回動振動する機械要素
では慣性モーメントを低減する必要があるが、その際、
駆動する機械要素の剛性を低下させないように配慮する
のが一般的である。そのような目的で、機械要素を中空
構造とする方法や補強材(以下、リブという)を固着す
る方法等が広く知られている。
【0003】ところで、近年において半導体デバイスの
高集積化に代表されるようにマイクロエレクトロニクス
の発展に伴い、様々な機器が高機能化と共に小型化され
てきている。例えば、光偏向器を用いて光走査を行う、
レーザビームプリンタ、ヘッドマウントディスプレイ等
の画像表示装置、バーコードリーダ等の入力デバイスの
光取り入れ装置等においても高機能化、小型化がなさ
れ、より一層の小型化が要求されている。これらの要求
を満たす光偏向器として、例えば、マイクロマシニング
技術を用いて微小ミラーをねじり振動させる構成で光を
走査する光偏向器が提案されている。
【0004】この種の光偏向器に用いる微小ミラーに
は、高速駆動で高剛性という2つの性能が求められてい
る。特に、微小ミラーの剛性が不足している場合、駆動
時に微小ミラーが自重による慣性力を受けてミラー面が
大きく撓んでしまう。この動撓みは、ミラーの光学特性
を著しく低下させてしまうため、光偏向器の性能を損な
ってしまう。また、この種の光偏向器においてはアクチ
ュエータの発生力が制限されている場合が多く、高速駆
動のために弾性支持部のバネ剛性を高くすると、偏向角
が著しく低下してしまうという課題がある。そのため、
可動部分である微小ミラーの慣性モーメントを低減させ
ることが光偏向角を大きくするために必要であった。
【0005】そこで、微小ミラーの剛性を保ちながら慣
性モーメントを低減するために次のような構造が提案さ
れている。図16はProceedings of M
ENS2000、pp704−709に開示された光偏
向器を示す図である。図16(a)は微小ミラー部分の
斜視図、図16(b)は図16(a)のA−A線におけ
る断面図である。
【0006】この光偏向器のミラー部1001は、光源
からの光を反射するための金薄膜1002が形成された
多結晶シリコン膜1003に単結晶シリコンの円筒状の
リブ1004が固着された構造を有している。ミラー部
1001はねじり振動可能に弾性支持する多結晶シリコ
ンのねじりバネ(不図示)を介して支持基板(不図示)
と結ばれている。ねじりバネはミラー部1001の多結
晶シリコン膜1003と同一平面に形成されている。こ
の光偏向器では、反射面である金薄膜1002が形成さ
れている多結晶シリコン膜1003上に形成され、それ
を円筒状のリブ1004で補強する構造となっている。
そのため、ミラー部1001として多結晶シリコン膜1
003を単体で用いた場合と比べて大幅に剛性が増すた
め、高剛性で低慣性モーメントな微小ミラーとなるとさ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献の光偏向器では、円筒状のリブ1004が、幅13μ
m、厚さ15μm、多結晶シリコン膜1003が、直径
550μm、厚さ1.5μmというサイズで実施されて
おり、この従来の光偏向器では多結晶シリコン膜100
3の剛性不足で、十分な動的歪みの抑制がなされていな
い。この従来の光偏向器の構造のままで、更に動撓みを
抑制しようとすると、製法の制約上可能な方法は、多結
晶シリコン膜1003の残留応力を増加させるか、円筒
状のリブ1004の厚さを増加させるかの方法である
が、両者とも以下に示す理由で著しく光偏向器の性能を
低下させてしまうという問題があった。 (1)多結晶シリコン膜1003の残留応力を増加させ
た場合、多結晶シリコン膜1003の静的な平坦性が得
られない。延いてはその上に形成されている反射面も大
きな湾曲を持つことになり、偏向光の変形を招き反射性
能が低下する。 (2)円筒状のリブ1004の厚みを増加させた場合、
モーメントアームが最大となる部分の質量が増加する
為、慣性モーメントが大きく増加してしまう。またミラ
ー部1001全体の重心位置がねじりバネのねじりの中
心軸(以下、ねじり軸と称す)から離れてしまうため、
不要振動を招きやすく偏向性能が低下してしまう。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、高速に駆動可能で、低発生力の
アクチュエータでも大きな偏向角がとれ、反斜面の静的
な平坦性が優れ、高速動作時にも歪みが少ない、小型の
光偏向器及びその製造方法、それを用いた光学機器そし
てねじれ揺動体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持基
板に可動板の両端が弾性支持部で支持され、前記可動板
の一方の面には反射面が形成され、前記可動板を弾性支
持部のねじり軸を中心にねじり振動させることによっ
て、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器で
あって、前記可動板の反射面が形成されない面で、前記
弾性支持部のねじり軸を挟む両側の少なくとも一方側の
面に凹部を形成したことを特徴とする光偏向器によって
達成される。
【0010】また、本発明の目的は、支持基板に可動板
の両端が弾性支持部で支持され、前記可動板の一方の面
には反射面が形成され、前記可動板を弾性支持部のねじ
り軸を中心にねじり振動させることによって、前記反射
面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記
可動板の反射面とは反対側の面であって前記弾性支持部
のねじり軸を挟む少なくとも一方の面を当該可動板の厚
さが外側に向けて段階的に小さくなるように階段状に形
成したことを特徴とする光偏向器によって達成される。
【0011】更に、本発明の目的は、支持基板に可動板
の両端が弾性支持部で支持され、前記可動板の一方の面
には反射面が形成され、前記可動板を弾性支持部のねじ
り軸を中心にねじり振動させることによって、前記反射
面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記
可動板の弾性支持部のねじり軸を挟む少なくとも一方の
面であって当該可動板の有効反射領域の周囲に貫通穴を
形成したことを特徴とする光偏向器によって達成され
る。
【0012】また、本発明の目的は、シリコン基板の両
面にマスク層を成膜する工程、前記マスク層のうち反射
面を形成する面のマスク層を支持基板、弾性支持部、可
動板の外形部分を残して除去する工程、前記マスク層の
うち反射面を形成する面とは反対側のマスク層を支持基
板、弾性支持部及び可動板の外形部分を残して除去する
と共に、前記可動板の凹部の部分のマスク層を除去する
工程、前記シリコン基板をアルカリ水溶液に浸漬して異
方性エッチング加工を行うことにより、前記シリコン基
板を支持基板、弾性支持部及び可動板に分離すると共
に、前記可動板の一方の面に凹部を形成する工程、前記
シリコン基板のマスク層を除去する工程、前記可動板の
反射面を形成する面に反射膜を形成する工程を含むこと
を特徴とする光偏向器の製造方法によって達成される。
【0013】更に、本発明の目的は、シリコン基板の一
方の面にマスク層を成膜する工程、前記シリコン基板の
他方側の面における反射面の形成部分に反射膜を形成す
る工程、前記シリコン基板に成膜されたマスク層を支持
基板、弾性支持部、可動板の形成部分を残して除去し、
ドライエッチング加工により前記シリコン基板の支持基
板、弾性支持部、可動部を除く領域を所定深さエッチン
グする工程、前記シリコン基板に形成されたマスク層の
凹部の形成部分の除去及び前記シリコン基板のドライエ
ッチングによる所定深さのエッチングを、前記可動板に
弾性支持部のねじり軸を横断する方向に形成する凹部の
数に応じて繰り返し行うことにより、前記シリコン基板
を支持基板、弾性支持部、可動板に分離すると共に、前
記可動板にねじり軸から外側に向けて段階的に径及び深
さが大きくなる複数の凹部を形成する工程、前記シリコ
ン基板のマスク層を除去する工程を含むことを特徴とす
る光偏向器の製造方法によって達成される。
【0014】また、本発明の目的は、シリコン基板の一
方の面にマスク層を成膜する工程、前記シリコン基板の
他方側の面における反射面の形成部分に反射膜を形成す
る工程、前記シリコン基板に成膜されたマスク層を支持
基板、弾性支持部、可動板の形成部分を残して除去し、
ドライエッチング加工により前記シリコン基板の支持基
板、弾性支持部、可動部を除く領域を所定深さエッチン
グする工程、前記シリコン基板に形成されたマスク層の
階段状形状の平坦部分の除去及び前記シリコン基板のド
ライエッチングによる所定深さのエッチングを、前記可
動板に形成する階段状形状の段数に応じて繰り返し行う
ことにより、前記シリコン基板を支持基板、弾性支持
部、可動板に分離すると共に、前記可動板にねじり軸か
ら外側に向けて厚さが段階的に小さくなる階段状形状を
形成する工程、前記シリコン基板のマスク層を除去する
工程を含むことを特徴とする光偏向器の製造方法によっ
て達成される。
【0015】また、本発明の目的は、可動板と、軸と、
支持基板とを有し、前記可動板は前記可動板の両端に接
続している前記軸によって前記支持基板に支持されてお
り、前記可動板は前記軸を中心にねじり揺動可能である
ねじり揺動体であって、前記可動板の1つの面内におけ
る前記軸の延長上の領域を挟む両側のうち少なくともい
ずれか一方の領域に凹部が設けられていることを特徴と
するねじり揺動体によって達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1は本発明のねじり
揺動体の1例である光偏向器の第1の実施形態の構成を
示す斜視図である。図1において、光偏向器1は支持基
板2に可動板6の両端がねじり揺動運動軸に相当する弾
性支持体(ねじりバネ)3で支持された構造となってい
る。ねじりバネ3は可動板6をC軸(つまりねじり軸)
を中心に弾性的にE方向、つまり時計回り方向と反時計
回り方向の両方向にねじれ振動自在に支持するものであ
る。また、可動板6の一方の面は反射面4(図中裏面側
で不図示)となっていて、可動板6のE方向のねじれに
より反射面4に入射する入射光を所定変位角偏向するも
のである。なお、可動板6はその両側がそれぞれねじり
バネ3と接続しているため、支持基板2によって支持さ
れている。また可動板6は、ねじり揺動するがC軸を中
心に回転はしない。また図1のDで示す矢印方向は、ね
じり軸Cと垂直で可動板6の反射面4が形成される面と
平行な向きを示しており、特に、Dの矢印方向を「ねじ
り軸から離れる方向」とする。
【0018】なお、本実施形態においてこれらの支持基
板2、可動板6、反射面4、ねじりバネ3及び後述する
凹部5A,5B,5Cは、共に半導体製造技術を応用し
たマイクロマシニング技術により単結晶シリコンで一体
的に形成されている。
【0019】ここで、本実施形態では、可動板6にD方
向を法線とする面(以下側面と称するがこの側面とは可
動板6のうち反射面即ち本図において不図示である裏面
に対する側面のこと)が陥没状になるように凹部5Aが
形成され、可動板6の反射面4が形成されない面(以下
こちらの面を裏面と称す)には、ねじり軸の両側に陥没
状の構造となるように複数の凹部5B,5Cが形成され
ている。従って、可動板6はねじり軸C付近が最も肉厚
であり、本実施形態ではねじり軸C上、つまり可動板6
裏面のうちねじりバネ3の延長上に位置する領域には凹
部は設けられていない。そして反射面4を支える可動板
6の質量はねじり軸から離れるに従って小さくなってい
る。
【0020】図2(a)は図1のA−A線における断面
図、図2(b)はB−B線における断面図である。ねじ
りバネ3、凹部5A,5B,5Cの其々の面は、図2
(a)(b)に示すように部材となる単結晶シリコンウ
エハの(111)面で構成されている。シリコンの(1
00)面と(111)面は図示の通り略54.7°の角
度で配されているため、図2(a)に示すように可動板
6の側壁、裏面を(111)面で陥没状に構成すること
が可能である。また、図2(b)に示すようにねじりバ
ネ3のB−B線における断面は(111)面と(10
0)面で囲まれたX字状断面となっている。図1におい
て、このねじりバネ3上面図には、ねじりバネ3のX字
状構造による凹部が図示されている。この凹部はねじり
バネ3のねじり軸方向に延びて設けられており、支持基
板2と可動板6には延在していない。
【0021】また、本実施形態においては、可動板6が
単純な直方体であった場合と比べて凹部5A,5B,5
Cの分だけ軽量化されており、ねじり振動時の慣性モー
メントが小さくなっている。特に、慣性モーメントは可
動板6の質量とその部分のねじり軸Cからの距離の2乗
との積の総和で決まるため、凹部5A,5B,5Cのよ
うにねじり軸Cから遠い位置ほど反射面4を支える可動
板6のシリコンの質量が少なくなる構成とすることで、
慣性モーメントを効果的に減少させることができる。
【0022】一方、可動板6の中実部分に注目すると、
凹部5A,5B,5Cによりねじり軸Cに近い位置ほど
中実部分が増加する構造となっている。ねじり振動時に
はねじり軸Cに近いほど大きな曲げモーメントが可動板
6に負荷するため、凹部5B,5Cの構成(形状あるい
は大きさ)を適切に設定することにより、可動板6の剛
性は凹部5A,5B,5Cを形成したことによってもほ
とんど影響されない構成にすることができる。更に、図
1に示すように可動板6の凹部5A,5B,5Cは、ね
じり軸Cに沿って列状に形成されており、この列と列の
間に残る中実部分はリブ状の形態となるため、効果的に
可動板6を支持することができる。このように本実施形
態の光偏向器1は可動板6の剛性を十分に保ちながら慣
性モーメントを低減できる。
【0023】ところで、高速駆動を要するねじり揺動体
のうち本実施形態の光偏向器においては、可動板6の剛
性を高く保ったまま慣性モーメントを低減することが要
求されるが、この点に関して本実施形態においては以下
に示す理由で非常に有用である。
【0024】本実施形態の光偏向器1は、例えば、可動
板6の共振周波数である周波数22kHz、可動板6の
変位角±11.7°で駆動する。このねじり振動によっ
て可動板6は自重による慣性力を受けて変形を生じる。
図3(a)は可動板6が平板(直方体)であった場合の
ねじり軸Cを法線とする可動板6の断面図を示してい
る。
【0025】本実施形態の可動板6は共振周波数で励起
されたねじり振動を生じるため、時間に対する可動板6
の変位角は正弦波状に変化する。そして、最大の角加速
度がかかる個所(例えば、正弦波状の振動の全てを光偏
向器としての使用領域と設定するならば最大変位角付
近)で最も大きな変形を起こす。図3(b)はその際の
可動板6の変形の様子を示している。図3(b)に示す
ように可動板6に変形が生じると、可動板6上に形成さ
れている反射面4も同様に変形を受ける。この変形が著
しい場合は、光偏向器の使用領域に渡って反射面4の平
坦度が保証されず光偏向器としての光学特性を著しく低
下させてしまう。
【0026】ここで、凹凸のある反射面にガウス分布を
もつレーザが入射すると、その凹凸により反射され、形
成されるビームスポットの形が変形する。このビームス
ポットの変形が光偏向器の光学特性を低下させる。図3
(b)に示すように変形した(うねった)反射面4は、
反射面4から最小自乗法により平均の平面Q面を算出
し、Q面にある反射面に反射面4の変形プロファイルの
凹凸がある反射面と考えることが出来る。従って、ここ
では反射面4の撓み量の代表値としてQ面から最も離れ
ている量をとり、Q面から反射面4のこの部位の距離を
最大撓み量δとする。
【0027】波長λのレーザのビームスポットの最大強
度の1/e2 (eは自然対数)となる強度等高線より内
側部分が幅W=1mmの反射面4により反射されて形成
されるビームスポットを計算すると図4に示す通りとな
る。図4ではδ=0、δ=λ/16、δ=λ/10の場
合の反射面4からの拡がり角とその時のビームスポット
の相対強度(δ=0時の中心ピーク値を1とした)との
関係を示している。図4から明らかなように反射面4の
撓み量δが増加すると、スクリーン上でのビームスポッ
トの中心ピークが減少し、中心からやや離れた位置に第
2のピークが顕著に現われる。また、スポットの裾の拡
がりも増加する傾向を示す。
【0028】中心ピークはδ=λ/16の時、相対強度
0.8に、δ=λ/10の時、相対強度0.5程度に低
下する。同時に、第2のピークはδ=λ/16の時、相
対強度0.15に、δ=λ/10の時、相対強度0.3
となる。このように第2ピークと中心ピークの強度差が
減少すると、中心ピーク、第2ピークで形成される包絡
線状のスポットとして観察されるようになる。これによ
り、見かけのビームスポットが拡大し光偏向器の解像度
の著しい低下を招く。従って、最大撓み量δは、第2ピ
ークが中心ピークの20%程度の強度であり、中心ピー
クの相対強度が0.8程度となるδ=λ/16以下とし
なければ、解像度に大きな影響を与えてしまう。
【0029】次に、本実施形態のように可動部6に凹部
を有する光偏向器と凹部のない光偏向器とのシミュレー
ション結果について説明する。まず、本実施形態の光偏
向器1の可動板6として、例えば、幅Wが1300μ
m、長さPが1100μm、厚さtが200μmの大き
さとする。また、図2(a)に示すように陥没状の(1
11)面で形成される凹部5Aは深さが約75μm、凹
部5B,5Cは深さが約180μm、それぞれの凹部の
ピッチが270μmとし、その他の寸法は図2(a)に
示す通りとする。
【0030】また、凹部5B,5Cの長さLを0μm
(つまり、可動板6の裏面に凹部5B,5Cが形成され
ず、側面に凹部5Aのみが形成されている)、250μ
m、400μm、500μm、600μmと変えた可動
板とする。なお、このLの長さは図2(a)に示すよう
に可動板6の端部から内側に向けて矢印方向に変えるも
のとする。このLの長さの異なる各可動板と凹部を有し
ない直方体の場合の可動板を比較することにより本実施
形態の効果をシミュレーション結果をもとに説明する。
【0031】図5(a)、(b)は可動板6の凹部5
B,5Cの長さLを変えた場合の慣性モーメントの低減
量(直方体の場合を1とした比)と周波数22kHz、
可動板の変位角±11.7°駆動時の最大変位角での最
大撓み量δのシミュレーション結果をそれぞれ示してい
る。
【0032】図5(a)から明らかなように可動板の側
面に凹部5Aを形成した場合(L=0)では直方体と比
べ約20%の慣性モーメントを低減することができる。
また、凹部5B,5Cを形成し、その長さLを長くする
ほど慣性モーメントを低減でき、例えば、L=500μ
mの場合で直方体と比べ約50%まで低減することが可
能である。但し、L=500μmとL=600μmの場
合を比べると、慣性モーメントは約1%としか低減され
ていないため、ねじり軸Cから離れている個所に凹部5
B,5Cを形成することが効果的に慣性モーメントを低
減する上で望ましい。
【0033】図5(b)は凹部5B,5Cの長さLと最
大撓み量δの関係を示している。図5(b)から分かる
ようにL=0μm〜L=400μmの間では、直方体の
場合より最大撓み量δが小さくなっているのが分かる。
また、L=400μmより凹部5B,5Cの長さLが長
い場合では、最大撓み量が著しく増加する傾向を示して
おり、ねじり軸Cに近い個所に凹部5B,5Cを設けて
しまうと可動板の剛性が著しく低下してしまうことがわ
かる。
【0034】従って、図5(a)、(b)から分かるよ
うに可動板6の側面に凹部5Aのみを形成した場合でも
直方体の場合と比べ慣性モーメントを約20%低減で
き、最大撓み量δも約23%程度低減することができ
る。更に、凹部5B,5Cを形成する場合には、最大撓
み量δが急激に増加しはじめ、慣性モーメントの低減の
傾きが徐々に低下傾向を示すL=400μm付近が、慣
性モーメントを大きく低減することができ、最大撓み量
δも直方体の場合とほぼ同じとすることができる最適な
形状である。
【0035】しかし、最大撓み量δに関しては光偏向器
に入射する光の波長により許容値が様々で、本実施形態
でも例えば波長440nmの光を偏向する場合を考えれ
ば、許容される最大撓み量δはλ/16=約27.5n
m程度となり、L=500μm付近の形状が最大撓み量
δによって解像度の著しい低下を起こさずに、可動板6
の慣性モーメントを最も低減できる形状となる。このよ
うに本実施形態では、可動板6の剛性を高く保ったまま
慣性モーメントを低減できるので、前述のように高速駆
動に対しても十分対応可能である。
【0036】次に、本実施形態の光偏向器1の製造方法
を図6(a)〜(e)を参照して説明する。図6(a)
〜(e)は本実施形態における光偏向器1のアルカリ水
溶液を用いた異方性エッチングによる製造方法を示す工
程図である。まず、図6(a)に示すように低圧化学気
相成長法等により平板状のシリコン基板104の両面に
窒化シリコンのマスク層101を成膜する。
【0037】次に、図6(b)に示すように反射面4が
形成される面のマスク層101を支持基板2、可動板
6、ねじりバネ3の形成予定部分の外形に応じてパター
ニングする。このパターニングは通常のフォトリソグラ
フと窒化シリコンを侵食するガス(例えばCF4等)を
用いたドライエッチング加工によって行う。また、図6
(c)に示すように反射面4が形成されない面に、支持
基板2、可動板6、ねじりバネ3、凹部5B,5Cの外
形に応じてマスク層101をパターニングする。この場
合も図6(b)と同様の方法でパターニングを行う。
【0038】次いで、図6(d)に示すように単結晶シ
リコンの結晶面によって腐食する速度が著しく異なるア
ルカリ水溶液(例えば、水酸化カリウム水溶液、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液等)に所望の時
間、浸漬することによって異方性エッチング加工を行
い、図6(d)に示すような形状の支持基板2、可動板
6、ねじりバネ3、凹部5A,5B,5Cを形成する。
異方性エッチングでは(100)面でエッチング速度が
速く、(111)面で遅く進むため、シリコン基板10
4の表面と裏面の両面からエッチングを進行させ、マス
ク層101のパターンとシリコンの結晶面との関係によ
りマスク層101で覆われた部分の(100)面と(1
11)面で囲まれた形状に正確に加工することが可能で
ある。即ち、このアルカリ異方性エッチングにより可動
板6の裏面には(111)面で構成される凹部5B,5
Cが形成され、可動板6の側面には(111)面で凹部
5Aが形成され、同時にねじりバネ3もこのエッチング
工程で(100)面と(111)面で囲まれたX字状の
多角形(図2(b)参照)に加工される。
【0039】次に、図6(e)に示すように窒化シリコ
ンのマスク層101を除去し、更に反射面4として高反
射率を有する金属(例えば、アルミニウム等)を真空蒸
着する。以上の製造方法により、支持基板2、凹部5
A,5B,5Cが形成された可動板6、及びねじりバネ
3が一体に形成され(本実施形態に係る製造方法によれ
ば反射面4も更に一体に形成される)、図1の光偏向器
が完成する。
【0040】本実施形態の光偏向器1は、可動板6がね
じりバネ3によってねじり軸C回りにねじり振動自在に
弾性支持されており、図示しない駆動手段によって可動
板6上に形成された反射面4を連続的にねじり振動させ
ることにより、入射した光を偏向・走査することができ
る。
【0041】また、可動板6の側面及び裏面にシリコン
の(111)面で構成された凹部を形成することによ
り、可動板6の撓み量を光偏向器として用いる所望の仕
様値に保ったまま可動板6の慣性モーメントを低減する
ことができる。特に、ねじりバネ3の断面をシリコンの
(100)面と(111)面で構成されるX字状の多角
形とすることにより、可動板6をねじり軸C回りにねじ
り易く、ねじり軸Cに垂直方向に撓みにくく弾性支持す
ることが可能となる。このX字状の断面で構成されるね
じりバネ3により可動板6はねじり軸C回りのねじり振
動以外の不要振動が生じにくく、外乱の少ない光偏向器
を実現できる。
【0042】更に、本実施形態の光偏向器1の製造方法
によれば、可動板6、ねじりバネ3の両方の構造を1回
のアルカリ異方性エッチングで加工することができるの
で、非常に安価に大量に製造可能である。また、設計変
更等に対してもフォトリソグラフのマスクパターンとエ
ッチング時間の調節で対応可能となるため、光偏向器を
益々安価に、開発期間を短く製造可能となる。加えて、
可動板6、ねじりバネ3の形状は、単結晶シリコンの
(111)面で決定するため、その加工を高精度に行う
事が可能である。
【0043】また、単結晶シリコンは密度が小さく、高
ヤング率という光偏向器の可動板に非常に適した材料特
性を備えているばかりでなく、シリコンウエハの鏡面研
磨面を利用すれば、光学的に滑らかな表面を得られる。
【0044】なお、図1では光偏向素子として反射面4
としたが、反射面4を反射型の回折格子としても可動板
6のねじり振動により同様の動作を行う光偏向器を構成
できる。この場合、入射光に対して偏向光は回折光とな
るため、1本のビームで複数の偏向光を得ることができ
る。以下の実施形態では、特に、光偏向素子を反射面4
とした場合について説明するが、以下のすべての実施形
態においても反射型回折格子と置き換えてもよい。
【0045】(第2の実施形態)図7は本発明の光偏向
器の第2の実施形態を示す斜視図である。図1との違い
は、慣性モーメントを低減するための凹部をねじり軸を
挟んで可動板6の片側のみ形成し、可動板6の凹部が形
成されていない側にはアクチュエータの一部である可動
コア8を設けている点である。その他の構成は図1と同
様である。可動コア8としては、軟磁性体(例えばFe
−Ni合金)や硬磁性体(例えば、Ni−Co−P合
金)で形成されており、寸法は例えば、幅200μm×
厚さ50μm×長さ1100μmである。可動コア8
は、可動板6の一端においてC軸方向に伸びて配置され
ている。可動コア8は例えば可動板6とは別体のもので
可動板6に貼り付けられている。そして、この可動コア
8を吸引し、可動板6にトルクを発生させるためのコイ
ルを周回した固定コア(いわゆる電磁石)が支持基板2
の外側に設置されており、このコイルに通電することに
より電磁力で可動板6が駆動される。このように片側に
可動コア8を有する構造においても可動板6の慣性モー
メントを低減することができる。
【0046】また、本実施形態の光偏向器の製造方法と
しては、図6の製造方法を用いることができる。但し、
図6(c)の工程で、凹部5Cに相当するマスク層10
1の部分を残すものとする。次いで、図6(d)、
(e)の工程を順次行うことによって、図7に示すよう
に片側のみ凹部5Bを形成することができる。その後、
可動コア8を例えば接着剤を用いて可動板6の他方側に
接着することで、本実施形態の光偏向器が完成する。接
着の仕方は加熱により接着してもよく、あるいは紫外線
を照射することで接着してもよい。
【0047】(第3の実施形態)図8は本発明の光偏向
器の第3の実施形態を示す斜視図である。なお、図8で
は図1と同一部分は同一符号を付している。本実施形態
の光偏向器21は、可動板6の反射面4とは反対側の面
にねじり軸の両側に凹部5A′,5B′,5C′のそれ
ぞれの列が軸方向に沿って形成されている。本実施形態
において軸方向と垂直な方向におけるそれぞれの凹部
は、軸から離れた凹部の方がその開口が広くなってい
る。また、支持基板2、ねじりバネ3、反射面4は図1
のものと同じであり、これらの支持基板2、ねじりバネ
3、可動板6、凹部5A′,5B′,5C′は、第1の
実施形態と同様に半導体製造技術を応用したマイクロマ
シニング技術によって単結晶シリコンで一体的に形成さ
れている。なお、ねじりバネ3としては図2(b)で説
明したようにX字状断面とするのが好ましいが、図8に
おいては便宜上X字状断面形状ではなく、凹部が無い直
方体形状である。
【0048】図9(a)は図8の可動部6付近の平面
図、図9(b)は図9(a)のA−A線における断面図
である。本実施形態では、ねじりバネ3のねじり軸Cか
ら遠い位置に向かうほど可動板6に形成されている凹部
部分の比率が増加する構造になっている。即ち、図9
(a)、(b)に示すように可動板6の外周方向に向か
って凹部5A′,5B′,5C′の順に凹部の径(開口
面積)及び深さとも増加するように形成されている。
【0049】このため、可動部6は凹部5A′,5
B′,5C′の分だけ軽量化されており、ねじり振動時
の慣性モーメントを小さくすることができる。特に、慣
性モーメントは可動板6の質量とその部分の回転軸から
の距離の2乗との積の総和で決まるため、凹部5A′,
5B′,5C′の順にねじり軸から遠い位置ほど凹部部
分の容量を増加することにより、慣性モーメントを効果
的に減少させることができる。
【0050】一方、可動板6の中実部分に注目すると、
凹部5A′,5B′,5C′によりねじり軸に近い位置
ほど中実部分が増加する構造となっている。ねじり振動
時には、ねじり軸に近いほど大きな曲げモーメントが可
動板6に負荷するため、このような構造により可動板6
の剛性は凹部5A′,5B′,5C′を形成したことに
よってもほとんど影響されない。更に、図9(a)に示
すように凹部5A′,5B′,5C′はねじり軸と垂直
方向に列状に形成されており、この列と列の間に中実部
分はリブ状の形態となり、効果的に可動板6を支持する
ことができる。
【0051】従って、本実施形態の光偏向器21は可動
板6の剛性を十分に保ちながら慣性モーメントを低減で
きるため、ねじり振動時の可動板6及びその上に形成さ
れている反射面4の動撓みを低減することができる。な
お、本実施形態においても第2の実施形態と同様に可動
部6に片側のみに凹部5A′,5B′,5C′を形成
し、他方側に可動コア8を設けてもよい。また、可動板
6の側面に凹部を形成してもよい。
【0052】ここで、本実施形態の光偏向器21は、例
えば、反射面4が1mm×1mmの大きさとし、光の最
大偏向角が約35度、光偏向器の共振周波数が約22k
Hzで、ねじりバネ3の幅が75μm、ねじりバネ3の
片側の長さが3000μmとなっている。第1の実施形
態では、可動板6とねじりバネ3の厚さは支持基板2の
厚さと同じの200μmとなっているが、ねじりバネ3
の形成予定部分を形成前にエッチングにより掘り下げて
おくことにより、ねじりバネ3の厚さをより薄く構成す
ることも可能である。その場合、ねじりバネ3の長さを
より短く設定することができる。また、以下に示すすべ
ての実施形態においても本実施形態と同様のサイズで光
偏向器を構成できる。
【0053】次に、本実施形態の光偏向器21の製造方
法を図10(a)〜(j)を参照して説明する。図10
(a)〜(j)は本実施形態における光偏向器21のド
ライエッチングによる製造方法を示す工程図である。
【0054】まず、図10(a)に示すように熱酸化に
より平板状のシリコン基板104の両面に酸化シリコン
のマスク層101を成膜する。次に、反射面4として用
いる面の反対側面の酸化シリコンをウエットエッチング
等の方法により除去する。また、図10(b)に示すよ
うに反射面4となるアルミ層102を酸化シリコン除去
面に蒸着し、その後、反射面4の形成予定部分にフォト
レジスト層103を形成する。次に、このフォトレジス
ト層103をマスクとしてアルミを侵食する溶液(例え
ば、H3 PO4 ・HNO3 ・CH3 COOH・H2 O混
合液等)を用いたウエットエッチングにより反射面だけ
を残すようにアルミ層102のパターニングを行い、そ
の後レジスト層103を除去する。
【0055】次いで、図10(c)に示すようにアルミ
層102が蒸着されていない面に支持基板2、可動板
6、ねじりバネ3の外形に応じたマスクを用いて、これ
らの部分にフォトレジスト層(不図示)を形成する。次
に、酸化シリコンを侵食するガス(例えば、CF4等)
を用いたドライエッチング加工によって、支持基板2、
ねじりバネ3、可動板6の部分を残すように酸化シリコ
ン層101のパターニングを行い、第1パターン105
を形成する。その後、フォトレジスト層を除去する。ま
た、図10(d)に示すようにICP−RIE(Ind
uctivelyCoupled Plasma−Re
active Ion Etching)装置を用いて
シリコンのドライエッチング加工を行い、第1エッチン
グ106を行う。このエッチング量は最終の凹部5C′
部分の底に残る可動板6の肉厚だけとする。
【0056】次に、図10(e)に示すように凹部5
C′の形成予定部分の形状に応じたマスクを用いて第2
パターン107を第1パターン105と同様の工程を経
て形成する。また、図10(f)に示すようにICP−
RIE装置を用いてドライエッチング加工を行い、第2
エッチング108を行う。このエッチング量は最終の凹
部5C′と凹部5B′の深さの寸法差だけとする。更
に、図10(g)に示すように凹部5B′の形成予定部
分の形状に応じたマスクを用いて第3パターン109を
第1パターン105と同様の工程を経て形成する。
【0057】次いで、図10(h)に示すようにICP
−RIE装置を用いてドライエッチング加工を行い、第
3エッチング110を行う。このエッチング量は最終の
凹部5B′と5A′の深さの寸法差だけとする。更に、
図10(i)に示すように凹部5A′の形成予定部分の
形状に応じたマスクを用いて第4パターン(不図示)を
形成し、これをエッチングマスクとしてICP−RIE
装置を用いてドライエッチング加工を行い、第4エッチ
ング111を行う。
【0058】この第4エッチング111により凹部5
A′が形成され、ねじりバネ3、可動板6がシリコン基
板104からリリースされ、可動板6、ねじりバネ3が
一体的に形成される。最後に、図10(j)に示すよう
に酸化シリコン層101を除去し、支持基板2、可動板
6、反射面4、ねじりバネ3及び凹部5A′,5B′,
5C′が一体形成された光偏向器が完成する。
【0059】本実施形態の光偏向器21においても、第
1、第2の実施形態と同様に可動板6がねじり振動自在
なねじりバネ3に弾性支持されており、図示しない駆動
手段によって可動板6上に形成された反射面4を連続的
にねじり振動させることにより、入射した光を偏向・走
査することができる。また、本実施形態においてもIC
P−RIE装置を用いて単結晶シリコンをエッチングす
ることにより、単結晶シリコンを精密に加工して光偏向
器を構成可能である。
【0060】ここで、単結晶シリコンは密度が小さく、
高剛性という光偏向器の可動板に非常に適した材料特性
を備えているばかりでなく、シリコン基板の鏡面研磨面
を利用すれば光学的に滑らかな表面を得られる。従っ
て、その構成寸法がミリメートルからマイクロメートル
オーダーとなる反射面を有する可動板に対して、非常に
簡単な加工で剛性を損なうことなく、慣性モーメントを
軽減することができる。また、平滑な表面に反射面を形
成可能となり、反射面の光学性能を損なわない構成とす
ることができる。
【0061】(第4の実施形態)図11は本発明の光偏
向器の第4の実施形態を示す斜視図である。なお、図8
と同一部分は同一符号を付している。本実施形態の光偏
向器31は、可動板6の裏面側においてねじりバネ3の
ねじり軸から直交する方向に離れるにつれ肉厚が薄くな
るように階段構造が形成されている。このように可動板
6の肉厚が階段形状により変化しているということが本
実施形態において可動板6が凹部を有しているというこ
とである。本実施形態では可動板6の裏面のうち、ねじ
りバネ3の延長上の領域をのぞいた領域の全領域にわた
って、すなわちねじりバネ3の延長上の領域を挟むそれ
ぞれ両側の領域の全域において階段状形状である。もち
ろん両側の領域のうち少なくともいずれか一方の領域だ
けがこの階段形状であってもよい。これら支持基板2、
可動板6、反射面4、ねじりバネ3は共に半導体製造技
術を応用したマイクロマシニング技術によって一体的に
形成されている。
【0062】このようにねじりバネ3のねじり軸から遠
い位置に向かうほど可動板6の肉厚寸法が小さくなるよ
うに階段構造になっているので、第1〜第3の実施形態
よりも更に可動板6が軽量化されており、ねじり振動時
の慣性モーメントを更に小さくすることができる。ま
た、可動板6を階段構造にすることにより可動板6全体
の慣性モーメントへの寄与が大きくなり、ねじり振動時
に負荷するモーメントが小さい部分のみを優先的に除去
することができる。従って、高剛性を維持したまま慣性
モーメントを低減する効果を得ることができる。
【0063】ここで、光偏向器の実装時に可動板6の裏
面に別基板の壁面が近接する場合が頻繁に生じる。可動
板6のねじり振動時に可動板6と壁面との間に狭ギャッ
プが形成されると、雰囲気の粘性によるダンピング効果
が顕著になる。これは共振周波数駆動を行う場合の振動
のQ値を大きく低下させ、光偏向器の偏向角を著しく小
さくしてしまう。
【0064】本実施形態の光偏向器31の可動板6は、
裏面に形成された階段構造により可動板6の外周部分ほ
どギャップが大きくなる構成にできるため、このような
ダンピング効果を抑制することができる。従って、面積
が広い可動板6を用いた場合でも、Q値の低下を抑える
効果がある。なお、本実施形態においても第1の実施形
態と同様にねじりバネ3を断面X字状としてもよいし、
先に述べたように可動板6のねじりバネ3を挟む片方の
面のみを階段状にしてもよい。
【0065】次に、本実施形態の光偏向器31の製造方
法を図12(a)〜(j)を参照して説明する。図12
(a)〜(j)は本実施形態における光偏向器31のド
ライエッチングによる製造方法を示す工程図である。
【0066】まず、図12(a)に示すように熱酸化に
よりシリコン基板104の両面に酸化シリコンのマスク
層101を成膜する。次に、反射面4として用いる面の
反対側面の酸化シリコンをウエットエッチング等の方法
により除去する。また、図12(b)に示すように反射
面4となるアルミ層102を酸化シリコン除去面に蒸着
し、その後、反射面4の形成予定部分にフォトレジスト
層103を形成する。更に、このフォトレジスト層10
3をマスクとしてアルミを侵食する溶液(例えば、H3
PO4 ・HNO3 ・CH3 COOH・H2 O混合液等)
を用いたウエットエッチングにより反射面だけを残すよ
うにアルミ層102のパターニングを行い、その後レジ
スト層103を除去する。
【0067】次いで、図12(c)に示すようにアルミ
層102が蒸着されていない面に支持基板2、可動板
6、ねじりバネ3の外形に応じたマスクを用いて、これ
らの部分にフォトレジスト層(不図示)を形成する。次
に、酸化シリコンを侵食するガス(例えば、CF4等)
を用いたドライエッチング加工により支持基板2、ねじ
りバネ3、可動板6の部分を残すように酸化シリコン層
101のパターニングを行い、第1パターン105を形
成する。その後、フォトレジスト層を除去する。次に、
図12(d)に示すようにICP−RIE(Induc
tively Coupled Plasma−Rea
ctive Ion Etching)装置を用いてシ
リコンのドライエッチング加工を行い、第1エッチング
106を行う。このエッチング量は最終の可動板6の肉
厚の最小寸法値(つまり最外周部分の肉厚寸法値)とす
る。
【0068】次に、図12(e)に示すように可動板6
の階段構造の形状に応じたマスクを用いて第2パターン
107を第1パターン105と同様の工程を経て形成す
る。また、図12(f)に示すようにICP−RIE装
置を用いてドライエッチング加工を行い、第2エッチン
グ108を行う。このエッチング量は最終の可動板6の
階段構造に対応した1段分の厚さの寸法とする。更に、
図12(g)に示すように可動板6の階段構造の3段目
の形状に応じたマスクを用いて第3パターン109を第
1パターン105と同様の工程を経て形成する。
【0069】次いで、図12(h)に示すようにICP
−RIE装置を用いてドライエッチング加工を行い、第
3エッチング110を行う。このエッチング量は最終の
可動板6の階段構造に対応した1段分の厚さ寸法とす
る。更に、図12(i)に示すように可動板6の階段構
造の4段目の形状に応じたマスクを用いて第4パターン
(不図示)を形成し、これをエッチングマスクとしてI
CP−RIE装置を用いてドライエッチング加工を行
い、第4エッチング111を行う。
【0070】この第4エッチング111によりねじりバ
ネ3、可動板6がシリコン基板104からリリースされ
る。最後に、図12(j)に示すように酸化シリコン層
101を除去し、支持基板2、可動板6、反射面4、ね
じりバネ3が一体形成された光偏向器が完成する。
【0071】本実施形態の光偏向器31においても、同
様に可動板6がねじり振動自在なねじりバネ3に弾性支
持されており、図示しない駆動手段によって可動板6に
形成された反射面4を連続的にねじり振動させることに
より、入射した光を偏向・走査することができる。ま
た、本実施形態の光偏向器31は、ICP−RIE装置
を用いて単結晶シリコンをエッチングすることにより、
単結晶シリコンを精密に加工して光偏向器を構成可能で
ある。
【0072】単結晶シリコンをドライエッチングして光
偏向器31を構成する効果は、上述の第3の実施形態の
光偏向器21と同様である。加えて、可動板6の裏面を
階段構造としたことにより、エッチングによって可動板
6の外周方向に沿って肉厚を薄く構成する立体構造にで
きるので、高剛性を維持したまま慣性モーメントを非常
に大きく低減することができる。
【0073】(第5の実施形態)図13は本発明の光偏
向器の第5の実施形態を示す斜視図である。本実施形態
の光偏向器41は、結晶方位(110)のシリコン基板
である支持基板2に可動板6の両端が弾性的にねじれ振
動自在に支持するねじりバネ3で支持され、可動板6の
一方の面には反射面4が形成されている。また、可動板
6及び反射面4には、凹部である貫通孔7が形成されて
いる。
【0074】これらの支持基板2、可動板6、反射面
4、ねじりバネ3及び貫通孔7は、予めシリコン基板に
成膜した窒化シリコン膜をシリコン基板の両面に対して
可動板6、ねじりバネ3、貫通孔7の外形に応じたマス
クを用いてパターニングし、水酸化カリウム水溶液等の
異方性ウエットエッチングを行い、最後に窒化シリコン
を除去することにより一体的に形成されている。
【0075】貫通孔7はBで示す円形状の外側に形成さ
れ、このB部分は光偏向器41で光偏向を行う際の反射
面4上におけるレーザの最大強度の1/e2 でのビーム
スポットを示している。本実施形態の光偏向器41は、
(110)結晶方位のシリコン基板を用いて異方性ウエ
ットエッチングを行うので、可動板6の形状は図13に
示すように単結晶シリコンの(111)面に応じた多角
形形状に制限される。そのため、ビームスポット全体を
反射できるように形成した本実施形態の光偏向器41で
はB部分より外側に反射に寄与しない部分が存在するた
め、その部分に貫通孔7を形成することにより、光偏向
器の光学特性を損なわずに可動板6の慣性モーメントを
低減できる。
【0076】なお、本実施形態においてもねじりバネ3
を断面X字状にしてもよいし、可動板6の側面に凹部を
形成してもよい。また、可動板6のねじりバネ3のねじ
り軸を挟む一方の面のみに貫通孔7を設けてもよい。ま
た本実施形態ではねじりバネ3の伸長方向が支持基板2
の外辺に平行でない形態を図13として挙げたが、他の
実施形態と同様に本実施形態も、可動板6と支持基板2
とねじりバネ3によって囲まれ互いにねじりバネ3を介
して隣り合う2つの空間部の長尺方向の端が互いに揃っ
た位置である形態であっても良い。
【0077】(第6の実施形態)図14は上記光偏向器
を用いた光学機器の実施形態を示す図である。ここでは
光学機器として画像表示装置を示している。図14にお
いて、201は第1〜第5の実施形態の光偏向器を偏向
方向が互いに直交するように2個配置した光偏向器群2
1であり、本実施形態では水平・垂直方向に入射光をラ
スタスキャンする光スキャナ装置として用いている。2
02はレーザ光源である。203はレンズ或いはレンズ
群であり、204は書き込みレンズまたはレンズ群、2
05は投影面である。レーザ光源202から入射したレ
ーザ光は光走査のタイミングと関係した所定の強度変調
を受けて光偏向器群201により2次元的に走査する。
この走査されたレーザ光は書き込みレンズ204により
投影面205上に画像を形成する。このように本実施形
態の光学機器は、投影面に様々な画像を形成する、デー
タプロジェクタ、ディスプレイ等の画像形成装置として
用いることができる。
【0078】(第7の実施形態)図15は上記光偏向器
を用いた光学機器の他の実施形態を示す図である。ここ
では、光学機器として画像形成装置を示している。図1
5において、201は第1〜第5の実施形態の光偏向器
であり、本実施形態では入射光を1次元に走査する光ス
キャナ装置として用いている。202はレーザ光源であ
る。203はレンズあるいはレンズ群であり、204は
書き込みレンズ或いはレンズ郡、206は感光体であ
る。レーザ光源から射出されたレーザ光は、光走査のタ
イミングと関係した所定の強度変調を受けて、光偏向器
201により1次元的に走査する。この走査されたレー
ザ光は書き込みレンズ204により、感光体206上へ
画像を形成する。
【0079】感光体206は図示しない帯電器により一
様に帯電されており、この上に光を走査することにより
その部分に静電潜像を形成する。次に、図示しない現像
器により静電潜像の画像部分にトナー像を形成し、これ
を例えば図示しない用紙に転写・定着することで用紙上
に画像が形成される。
【0080】なお、各実施形態において一例として光偏
向器や回折格子を例示したが、本発明のねじり揺動体は
光偏向器の他に角速度センサ等に用いても良い。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明のねじり揺動
体は、可動板の1面において軸からはなれた場所に凹部
が形成されているので、高剛性を確保しながら可動板の
慣性モーメントを低減でき、マイクロメーターからミリ
メーターの寸法オーダーを持つ微小なねじり揺動体であ
るにも拘わらず、軸のバネ剛性を小さく設定でき、ねじ
り振動時の動撓みを低減することができる。
【0082】また、本発明によれば、可動板の反射面と
は反射側の面に凹部を形成することにより、高剛性を確
保しながら可動板の慣性モーメントを低減でき、マイク
ロメーターからミリメーターの寸法オーダーを持つ微小
な光偏向器において弾性支持部のバネ剛性を小さく設定
でき、ねじり振動時の動撓みを低減することができる。
そのため、高速駆動が可能で低発生力のアクチュエータ
でも大きな偏向角で駆動できると共に、高速動作でも歪
みが少なく、小型の光偏向器を実現することができる。
【0083】更に、単結晶シリコンを用いて一体に光偏
向器を作製することにより、単結晶シリコンは密度が小
さく、高剛性という材料特性を備えるだけでなく、エッ
チング技術により微細加工が可能であるため、シリコン
基板の鏡面研磨面を利用すれば、光学的に滑らかな表面
が得られる。従って、単結晶のシリコン基板からエッチ
ング加工を用いて支持基板、弾性支持部、可動板を形成
し、可動板の一方の面に凹部、他方の面に反射面を形成
することにより、非常に簡単な加工で作製できると共
に、平滑な表面に反射面を形成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向器の第1の実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1のA−A線及びB−B線における断面図で
ある。
【図3】図1の可動板の変形を説明するための図であ
る。
【図4】図1の可動板の反射面からの拡がり角とビーム
スポットの相対強度との関係を撓み量δをパラメータと
して示す図である。
【図5】可動板の凹部の長さLを変えた場合の慣性モー
メント、最大撓み量δの変化のシミュレーション結果を
示す図である。
【図6】図1の光偏向器の製造方法を説明する図であ
る。
【図7】本発明の光偏向器の第2の実施形態を示す斜視
図である。
【図8】本発明の光偏向器の第3の実施形態を示す斜視
図である。
【図9】図8の可動板の平面及び断面を示す図である。
【図10】図8の光偏向器の製造方法を説明する図であ
る。
【図11】本発明の光偏向器の第4の実施形態を示す斜
視図である。
【図12】図11の光偏向器の製造方法を説明する図で
ある。
【図13】本発明の光偏向器の第5の実施形態を示す図
である。
【図14】本発明の光偏向器を用いた光学機器の一実施
形態を示す図である。
【図15】本発明の光偏向器を用いた光学機器の他の実
施形態を示す図である。
【図16】従来例の光偏向器を示す図である。
【符号の説明】
1,21,31,41 光偏向器 2 支持基板 3 ねじりバネ 4 反射面 5A,5B,5C 凹部 5A′,5B′,5C′ 凹部 6 可動板 7 貫通孔 8 可動コア 101 酸化シリコン層 102 アルミ層 103 フォトレジスト層 104 シリコン基板 201 光偏向器群 202 レーザ光源 203 レンズ 204 書き込みレンズ 205 投影面 206 感光体 1001 ミラー部 1002 金薄膜 1003 多結晶シリコン膜 1004 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 八木 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA17 BA33 BA83 2H041 AA12 AB14 AC04 AZ08 2H045 AB06 AB10 AB16 AB73

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板に可動板の両端が弾性支持部で
    支持され、前記可動板の一方の面には反射面が形成さ
    れ、前記可動板を弾性支持部のねじり軸を中心にねじり
    振動させることによって、前記反射面に入射する入射光
    を偏向する光偏向器であって、前記可動板の反射面が形
    成されない面で、前記弾性支持部のねじり軸を挟む両側
    の少なくとも一方側の面に凹部を形成したことを特徴と
    する光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、前記可動板の反射面とは反
    対側の面であって前記弾性支持部のねじり軸を挟む両側
    の少なくとも一方の面に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記凹部は、弾性支持部のねじり軸方向
    に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記凹部は、弾性支持部のねじり軸中心
    から外側に向けて複数形成され、前記複数の凹部は外側
    に向けて段階的に径又は深さの少なくとも一方が大きく
    なるように形成されていることを特徴とする請求項2〜
    3のいずれか1項に記載の光偏向器。
  5. 【請求項5】 前記凹部は、前記可動板の側面に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の光偏向器。
  6. 【請求項6】 前記凹部は、前記可動板の前記ねじり軸
    から離れて形成され、前記ねじり軸付近には形成されな
    いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の光偏向器。
  7. 【請求項7】 前記可動板を前記支持基板に対して相対
    的に駆動する駆動手段を有することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の光偏向器。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段は、固定コアと、該固定コ
    アを周回するコイルと、前記可動板の弾性支持部のねじ
    り軸中心を挟む一方の面に固着された可動コアから成る
    電磁アクチュエータであることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の光偏向器。
  9. 【請求項9】 前記反射面は、反射型の回折格子である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    光偏向器。
  10. 【請求項10】 前記弾性支持部は断面X字状であるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光
    偏向器。
  11. 【請求項11】 前記支持基板、弾性支持部、可動板及
    び凹部は、単結晶シリコンで一体に形成されていること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光
    偏向器。
  12. 【請求項12】 前記可動板の反射面が形成される面
    は、シリコン結晶面の(100)面で形成されているこ
    とを特徴とする請求項11に記載の光偏向器。
  13. 【請求項13】 前記可動板の側面における凹部はシリ
    コン結晶面の(111)面で形成されていることを特徴
    とする請求項11に記載の光偏向器。
  14. 【請求項14】 前記可動板の一方の面の凹部は、シリ
    コン結晶面の(111)面で形成されていることを特徴
    とする請求項11に記載の光偏向器。
  15. 【請求項15】 前記弾性支持部は、シリコン結晶面の
    (100)面と(111)面で囲まれた断面X字状であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の光偏向器。
  16. 【請求項16】 支持基板に可動板の両端が弾性支持部
    で支持され、前記可動板の一方の面には反射面が形成さ
    れ、前記可動板を弾性支持部のねじり軸を中心にねじり
    振動させることによって、前記反射面に入射する入射光
    を偏向する光偏向器において、前記可動板の反射面とは
    反対側の面であって前記弾性支持部のねじり軸を挟む少
    なくとも一方の面を当該可動板の厚さが外側に向けて段
    階的に小さくなるように階段状に形成したことを特徴と
    する光偏向器。
  17. 【請求項17】 前記弾性支持部は、断面X字状である
    ことを特徴とする請求項16に記載の光偏向器。
  18. 【請求項18】 前記支持基板、弾性支持部、可動板及
    びその階段状部は、単結晶シリコンで一体に形成されて
    いることを特徴とする請求項16〜17のいずれか1項
    に記載の光偏向器。
  19. 【請求項19】 支持基板に可動板の両端が弾性支持部
    で支持され、前記可動板の一方の面には反射面が形成さ
    れ、前記可動板を弾性支持部のねじり軸を中心にねじり
    振動させることによって、前記反射面に入射する入射光
    を偏向する光偏向器において、前記可動板の弾性支持部
    のねじり軸を挟む少なくとも一方の面であって当該可動
    板の有効反射領域の周囲に貫通穴を形成したことを特徴
    とする光偏向器。
  20. 【請求項20】 前記可動板の側面に凹部を形成したこ
    とを特徴とする請求項19に記載の光偏向器。
  21. 【請求項21】 前記弾性支持部は断面X字状であるこ
    とを特徴とする請求項19〜20のいずれか1項に記載
    の光偏向器。
  22. 【請求項22】 前記支持基板、弾性支持部、可動板及
    びその貫通穴は、単結晶シリコンで一体に形成されてい
    ることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に
    記載の光偏向器。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のいずれか1項に記載
    の光偏向器を有することを特徴とする光学機器。
  24. 【請求項24】 シリコン基板の両面にマスク層を成膜
    する工程、前記マスク層のうち反射面を形成する面のマ
    スク層を支持基板、弾性支持部、可動板の外形部分を残
    して除去する工程、前記マスク層のうち反射面を形成す
    る面とは反対側のマスク層を支持基板、弾性支持部及び
    可動板の外形部分を残して除去すると共に、前記可動板
    の凹部の部分のマスク層を除去する工程、前記シリコン
    基板をアルカリ水溶液に浸漬して異方性エッチング加工
    を行うことにより、前記シリコン基板を支持基板、弾性
    支持部及び可動板に分離すると共に、前記可動板の一方
    の面に凹部を形成する工程、前記シリコン基板のマスク
    層を除去する工程、前記可動板の反射面を形成する面に
    反射膜を形成する工程を含むことを特徴とする光偏向器
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記異方性エッチング加工工程におい
    て、同時に前記可動板の側面に凹部を形成することを特
    徴とする請求項24に記載の光偏向器の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記異方性エッチング加工工程におい
    て、同時に前記弾性支持部を断面X字状に形成すること
    を特徴とする請求項24に記載の光偏向器の製造方法。
  27. 【請求項27】 シリコン基板の一方の面にマスク層を
    成膜する工程、前記シリコン基板の他方側の面における
    反射面の形成部分に反射膜を形成する工程、前記シリコ
    ン基板に成膜されたマスク層を支持基板、弾性支持部、
    可動板の形成部分を残して除去し、ドライエッチング加
    工により前記シリコン基板の支持基板、弾性支持部、可
    動部を除く領域を所定深さエッチングする工程、前記シ
    リコン基板に形成されたマスク層の凹部の形成部分の除
    去及び前記シリコン基板のドライエッチングによる所定
    深さのエッチングを、前記可動板に弾性支持部のねじり
    軸を横断する方向に形成する凹部の数に応じて繰り返し
    行うことにより、前記シリコン基板を支持基板、弾性支
    持部、可動板に分離すると共に、前記可動板にねじり軸
    から外側に向けて段階的に径及び深さが大きくなる複数
    の凹部を形成する工程、前記シリコン基板のマスク層を
    除去する工程を含むことを特徴とする光偏向器の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 シリコン基板の一方の面にマスク層を
    成膜する工程、前記シリコン基板の他方側の面における
    反射面の形成部分に反射膜を形成する工程、前記シリコ
    ン基板に成膜されたマスク層を支持基板、弾性支持部、
    可動板の形成部分を残して除去し、ドライエッチング加
    工により前記シリコン基板の支持基板、弾性支持部、可
    動部を除く領域を所定深さエッチングする工程、前記シ
    リコン基板に形成されたマスク層の階段状形状の平坦部
    分の除去及び前記シリコン基板のドライエッチングによ
    る所定深さのエッチングを、前記可動板に形成する階段
    状形状の段数に応じて繰り返し行うことにより、前記シ
    リコン基板を支持基板、弾性支持部、可動板に分離する
    と共に、前記可動板にねじり軸から外側に向けて厚さが
    段階的に小さくなる階段状形状を形成する工程、前記シ
    リコン基板のマスク層を除去する工程を含むことを特徴
    とする光偏向器の製造方法。
  29. 【請求項29】 可動板と、軸と、支持基板とを有し、
    前記可動板は前記可動板の両端に接続している前記軸に
    よって前記支持基板に支持されており、前記可動板は前
    記軸を中心にねじり揺動可能であるねじり揺動体であっ
    て、前記可動板の1つの面内における前記軸の延長上の
    領域を挟む両側のうち少なくともいずれか一方の領域に
    凹部が設けられていることを特徴とするねじり揺動体。
  30. 【請求項30】 前記凹部の形状は階段状形状であるこ
    とを特徴とする請求項29に記載のねじり揺動体。
  31. 【請求項31】 前記凹部は貫通孔であることを特徴と
    する請求項29に記載のねじり揺動体。
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