JP6550207B2 - 光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイ Download PDF

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Description

本発明は、光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイに関するものである。
レーザープリンターや画像表示装置等には光走査により描画を行うための光スキャナーが用いられている。そして、直交する2方向にねじり棒ばねを備える光スキャナーが、特許文献1に開示されている。これによると、光スキャナーは可動板が一対の第1ねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。第1ねじり棒ばねの他端は枠状の変位部に接続されている。さらに、変位部は第2ねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。第2ねじり棒ばねの他端は枠状の支持部に接続されている。第1ねじり棒ばねが延在する方向を第1方向とし、第2ねじり棒ばねが延在する方向を第2方向とする。第1方向と第2方向とは直交している。これにより、可動板は直交する2方向を回転軸にして揺動することができる。
変位部には永久磁石が設けられている。永久磁石は第1方向に対して45°傾けて設置されている。永久磁石と対向する場所には永久磁石と離れた場所に電磁石が設置されている。電磁石には鋸波状の約60Hzの垂直走査駆動信号と正弦波状の約25KHzの水平走査駆動信号とが合成された駆動信号が入力される。このとき、可動板は変位部に対して水平走査駆動信号に対応して作動する。変位部は支持部に対して垂直走査駆動信号に対応して作動する。
1方向にねじり棒ばねを備える光スキャナーが、特許文献2に開示されている。これによると、光スキャナーは第1可動板が一対のねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。一方のねじり棒ばね部は支持体に固定されている。他方のねじり棒ばね部は第2可動板に接続されている。第2可動板にはコイルが設置され、コイルに磁場が作用して第2可動板が揺動される。そして、第2可動板の揺動により第1可動板が揺動する。第2可動板にはダンパー構造が設置されている。ダンパー構造により光スキャナーはQ値が低減されている。
特開2008−216921号公報 特開2005−250077号公報
携帯可能な装置に光スキャナーを用いるためには光スキャナーを小型にする要望がある。特許文献1の光スキャナーを小型にするとき、変位部も小型にする必要がある。このとき、垂直走査駆動信号だけに対応して作動する予定の変位部が水平走査駆動信号に対応して作動し易くなる。その結果、可動板は垂直走査に不要な振動成分が加わった動作となる。そこで、光スキャナーを小型にしても可動板の垂直走査に水平走査が影響し難いように振動性能を向上させた光スキャナーが望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる光スキャナーであって、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸及び前記第2の軸に対して傾斜するように前記変位部に設けられた永久磁石と、前記変位部と隔てて設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルと、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、第1ねじり棒ばね部の一端が可動板を支持し、第1ねじり棒ばね部の他端は変位部に連結されている。そして、変位部は第2ねじり棒ばね部に支持されている。第1ねじり棒ばね部が延在する方向と第2ねじり棒ばね部が延在する方向とは交差している。可動板は第1ねじり棒ばね部の軸まわりである第1の軸まわりに揺動し、変位部は第2ねじり棒ばね部の軸まわりである第2の軸まわりに揺動する。従って、光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動する。
変位部には永久磁石が固定されている。そして、永久磁石に磁界を作用させて変位部を駆動するコイルが設置されている。コイルに通電して変位部を駆動することにより、光スキャナーは光反射部を交差する2方向の軸まわりに揺動させることができる。変位部は枠部及びダンパー部を備えている。枠部は第1ねじり棒ばね部と第2ねじり棒ばね部との相対位置を維持する。ダンパー部は枠部から第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在する。変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲に気流を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記ダンパー部は前記第2ねじり棒ばね部に近い場所の厚みより離れた場所の厚みが厚いことを特徴とする。
本適用例によれば、ダンパー部は第2ねじり棒ばね部に近い場所より離れた場所の厚みが厚くなっている。従って、変位部はダンパー部の第2ねじり棒ばね部と離れた場所の厚みが薄いときに比べて慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記変位部は前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向に延びる薄板構造部を備え、前記第2ねじり棒ばね部と前記薄板構造部との接続部は円弧状になっていることを特徴とする。
本適用例によれば、変位部は枠部に続く薄板構造部を備えている。薄板構造部は枠部より厚みが薄いので枠部より変形しやすくなっている。そして、第2ねじり棒ばね部は薄板構造部に接続されている。従って、第2ねじり棒ばね部が枠部に接続されるときより第2ねじり棒ばね部がねじれるときに変位部及び第2ねじり棒ばね部は応力集中を生じ難くすることができる。さらに、第2ねじり棒ばね部と薄板構造部との接続部は円弧状になっている。従って、第2ねじり棒ばね部がねじれるときに変位部は接続部に応力集中を生じ難くすることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記光反射部は反射板と前記反射板を支持する支柱部とを備え、前記反射板は前記変位部と前記反射板の厚み方向に間隔を空けて設置され、前記反射板の厚み方向から見た平面視において前記反射板の一部は前記変位部と重なることを特徴とする。
本適用例によれば、反射板と変位部とは間隔を空けて設置されている。そして、反射板の厚み方向から見た平面視において反射板は変位部と重なっている。この構成は、反射板と変位部とが同一平面上に位置するときに比べて変位部を短くすることができる。変位部が短い方が長いときに比べて高い周波数の駆動に対して応答性を良くすることができる。従って、光スキャナーは高い周波数の駆動に対して応答性を良くすることができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記ダンパー部の前記厚みが厚い場所は前記変位部に対して前記永久磁石が設置された側と反対側に突出することを特徴とする。
本適用例によれば、変位部に対して永久磁石が設置された側とダンパー部の厚みが厚い場所が突出する側とは反対側になっている。これにより、変位部の重心を第2ねじり棒ばね部の軸に近づけることができる。従って、第2ねじり棒ばね部にかかるねじり応力と曲げ応力による複合応力を小さくすることができ、梁の破壊に対する信頼性を高めることができる。
[適用例6]
本適用例にかかる画像表示装置であって、光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸及び前記第2の軸に対して傾斜するように前記変位部に設けられた永久磁石と、前記変位部と隔てて設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルと、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、画像表示装置は光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、画像表示装置は光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例7]
本適用例にかかるヘッドマウントディスプレイは、観察者の頭部に装着されるフレームと、光を射出する光源と、前記フレームに設けられた光スキャナーとを備えたヘッドマウントディスプレイであって、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸及び前記第2の軸に対して傾斜するように前記変位部に設けられた永久磁石と、前記変位部と隔てて設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルと、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、観察者はフレームを用いてヘッドマウントディスプレイを頭部に装着することができる。ヘッドマウントディスプレイでは光源が光を光スキャナーに射出する。光スキャナーでは光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、光スキャナーは光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、ヘッドマウントディスプレイは振動性能の良い光スキャナーを備えた装置とすることができる。
[適用例8]
本適用例にかかるヘッドアップディスプレイは、自動車のフロントガラスに光を照射するヘッドアップディスプレイであって、光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸及び前記第2の軸に対して傾斜するように前記変位部に設けられた永久磁石と、前記変位部と隔てて設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルと、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、ヘッドアップディスプレイでは光源が射出する光を光スキャナーが自動車のフロントガラスに照射する。光スキャナーでは光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、ヘッドアップディスプレイは光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、ヘッドアップディスプレイは振動性能の良い光スキャナーを備えた装置とすることができる。
第1の実施形態にかかわる画像表示装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は、光スキャナーの構造を示す模式上面図、(b)は、光スキャナーの構造を示す模式平断面図。 (a)及び(b)は、光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 (a)は、電圧印加手段の構成を示す電気ブロック図、(b)は、第1電圧波形を説明するための図、(c)は、第2電圧波形を説明するための図。 変位部の動作を説明するための模式図。 光スキャナーの製造方法を説明するための模式図。 光スキャナーの製造方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、構造を示す模式側断面図。 第3の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、構造を示す模式側断面図。 第4の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、構造を示す模式側断面図。 第5の実施形態にかかわるヘッドアップディスプレイを示す概略斜視図。 第6の実施形態にかかわるヘッドマウントディスプレイを示す概略斜視図。
本実施形態では、画像表示装置、光スキャナー、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ及び光スキャナーの製造方法の特徴的な例について、添付図面を参照しつつ説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
<画像表示装置>
画像表示装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、画像表示装置の構成を示す概略斜視図である。図1に示す画像表示装置1は、スクリーンや壁面等のスクリーン2に光としての描画用レーザー光3を2次元的に走査することにより画像を表示する装置である。画像表示装置1は、描画用レーザー光3を射出する描画用光源ユニット4と、描画用レーザー光3を走査する光スキャナー5と、光スキャナー5で走査した描画用レーザー光3を反射させるミラー6と、描画用光源ユニット4及び光スキャナー5の作動を制御する制御部7とを有している。尚、ミラー6は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
描画用光源ユニット4は、赤色、緑色、青色の各色の光源としてのレーザー光源8r、8g、8bと、レーザー光源8r、8g、8bに対応して設けられたコリメーターレンズ9r、9g、9b及びダイクロイックミラー10r、10g、10bと、を備えている。
レーザー光源8r、8g、8bは、それぞれ、光源を駆動する図示しない駆動回路を有している。そして、レーザー光源8rは、赤色のレーザー光3rを射出し、レーザー光源8gは、緑色のレーザー光3gを射出し、レーザー光源8bは、青色のレーザー光3bを射出する。レーザー光3r、3g、3bは、それぞれ、制御部7から送信される駆動信号に対応して射出され、コリメーターレンズ9r、9g、9bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源8r、8g、8bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザー等の半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源8r、8g、8bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源8r、8g、8bの配置に倣って、ダイクロイックミラー10r、ダイクロイックミラー10g、ダイクロイックミラー10bが配置されている。ダイクロイックミラー10rは、レーザー光3rを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー10gは、レーザー光3gを反射するとともに、レーザー光3rを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー10bは、レーザー光3bを反射するとともに、レーザー光3r、3gを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー10r、10g、10bによって、各色のレーザー光3r、3g、3bが合成されて描画用レーザー光3となる。
光スキャナー5は光反射部としての反射面5aを備え、描画用光源ユニット4が射出する描画用レーザー光3は反射面5aを照射する。光スキャナー5は第2の軸としての水平軸11を軸として反射面5aを揺動し、第1の軸としての垂直軸12を軸として反射面5aを揺動する。これにより描画用レーザー光3は垂直及び水平の2方向に走査することができる。つまり、光スキャナー5は描画用レーザー光3を2次元走査する機能を有している。反射面5aを反射した描画用レーザー光3はミラー6を反射してスクリーン2を照射する。これにより、スクリーン2には所定のパターンが描画される。
図2(a)は光スキャナーの構造を示す模式上面図であり、図2(b)は光スキャナーの構造を示す模式平断面図である。図2(b)は光スキャナー5を底面側から見た図である。図3(a)及び(b)は光スキャナーの構造を示す模式側断面図である。図3(a)は図2(a)中のA−A線に沿う断面を示し、図3(b)は図2(a)中のB−B線に沿う断面を示す。図2(b)は図3(a)のC−C線に沿う断面を示している。図2及び図3に示すように、光スキャナー5は、有底角筒状の筐体13を備え、筐体13の底板13aは四角形となっている。底板13a上には角筒状の側板13bが立設されている。筐体13の内側には底板13a上に磁心14及びコイル15が設置されている。磁心14の形状は角柱状であり、磁心14を囲んでコイル15が配置されている。なお、磁心14の形状は角柱状に限定されず、例えば円柱状であってもよい。磁心14及びコイル15により電磁石が構成されている。コイル15には電圧印加部16が接続され、電圧印加部16はコイル15に電流を供給する。
筐体13の底板13aの1辺が延在する方向をX方向とする。X方向は水平軸11が延在する方向である。底面においてX方向と直交する方向をY方向とする。Y方向は垂直軸12が延在する方向である。磁心14の厚み方向をZ方向とする。筐体13の側板13bは底板13aからZ方向に延びている。Z方向は反射面5aが向く方向である。X方向、Y方向、Z方向はそれぞれ直交する。描画用レーザー光3はZ方向から照射され、反射面5aにて反射した描画用レーザー光3はZ方向に進行する。
筐体13上には構造体18が設置されている。構造体18はZ方向から見た形状が四角形の筒状の支持連結部21を備え、支持連結部21は側板13bに重ねて設置されている。支持連結部21のZ方向を向く面には酸化膜21aが設置されている。支持連結部21のZ方向側には四角形の枠状の支持部22が設置されている。支持部22と支持連結部21とはZ方向から見た形状が略同じ形状となっている。
支持部22においてY方向の中央にはX方向に延在する第2ねじり棒ばね部としての第3軸部23及び第4軸部24が設置されている。第3軸部23と第4軸部24とは対向して水平軸11に沿って配置されている。第3軸部23と第4軸部24との間には変位部25が設置されている。変位部25は四角形の枠状であり、Y方向に長い長方形となっている。
第3軸部23は一端が支持部22と接続され、他端が変位部25と接続されている。同様に、第4軸部24の一端が支持部22と接続され、他端が変位部25と接続されている。これにより、第3軸部23及び第4軸部24が変位部25を支持する構造となっている。
第3軸部23及び第4軸部24は一対のねじり棒ばねとして機能し、変位部25が水平軸11を回転軸にして揺動する。第3軸部23及び第4軸部24は支持部22と接続する場所の平面形状が円弧となっている。これにより、第3軸部23及び第4軸部24が支持部22と接続する場所で応力集中することを抑制することができる。
変位部25は板状の板状部材26と枠部としての磁石支持部27とから構成されている。磁石支持部27は板状部材26の−Z方向側に位置し四角形の角筒状の形状となっている。変位部25のうち磁石支持部27より+Y方向側に位置する部位をダンパー部としての第1薄板構造部25aとする。さらに、変位部25のうち磁石支持部27より−Y方向側に位置する部位も第1薄板構造部25aとする。従って、変位部25はY方向において第1薄板構造部25a、枠部25b、第1薄板構造部25aの順に配置されている。第1薄板構造部25aは板状部材26の一部分から構成されている。そして、磁石支持部27を含んで磁石支持部27より内側の部分を枠部25bとする。枠部25bは板状部材26の一部分と磁石支持部27とから構成される。第1薄板構造部25aの厚みは板状部材26の厚みであり、枠部25bの厚みは板状部材26の厚みに磁石支持部27の厚みを加えた厚みになっている。従って、第1薄板構造部25aは厚みが薄く、枠部25bは厚みが厚い構造となっている。
板状部材26において磁石支持部27の+X方向側と−X方向側には磁石支持部27と重ならない部分がある。この磁石支持部27と重ならない部分を薄板構造部としての第2薄板構造部26aとする。第3軸部23及び第4軸部24は第2薄板構造部26aと接続する。そして、第3軸部23及び第4軸部24が第2薄板構造部26aと接続する接続部26bでは平面形状が円弧となっている。これにより、第3軸部23及び第4軸部24は捻じれるときに接続部26bに応力集中が生じることを防止している。
磁石支持部27の磁心14側には永久磁石28が設置されている。永久磁石28はコイル15及び磁心14からなる電磁石により駆動される。
変位部25においてX方向の中央にはY方向に延在する第1ねじり棒ばね部としての第1軸部29及び第1ねじり棒ばね部としての第2軸部30が設置されている。第1軸部29と第2軸部30とは対向して垂直軸12に沿って配置されている。第1軸部29と第2軸部30との間には可動板31が設置されている。可動板31は円形の板状であり、可動板31のZ方向側の面が反射面5aとなっている。変位部25において第1軸部29及び第2軸部30のX方向側に位置する孔を第1孔25cとし、第1軸部29及び第2軸部30の−X方向側に位置する孔を第2孔25dとする。
第1軸部29では一端が板状部材26と接続され、他端が可動板31と接続されている。同様に、第2軸部30では一端が板状部材26と接続され、他端が可動板31と接続されている。これにより、第1軸部29及び第2軸部30が可動板31を支持する構造となっている。第1軸部29及び第2軸部30は一対のねじり棒ばねとして機能し、可動板31が垂直軸12を回転軸にして揺動する。第1軸部29及び第2軸部30が板状部材26と接続する接続部29a及び接続部30aでは平面形状が円弧となっている。これにより、第1軸部29及び第2軸部30は、捻じれるときに接続部29a及び接続部30aに応力集中が生じることを防止している。
可動板31は垂直軸12を回転軸にして揺動または往復回動する第1の振動系を構成する。第1軸部29及び第2軸部30はねじり棒ばねとして機能し第1軸部29及び第2軸部30は所定のばね定数を有している。可動板31が揺動するときの固有振動数は第1軸部29及び第2軸部30のばね定数と可動板31の質量とにより決まる。尚、ねじり棒ばねはトーションバーとも称される。変位部25は水平軸11を回転軸にして揺動または往復回動する第2の振動系を構成する。永久磁石28、コイル15、磁心14及び電圧印加部16は、前述した第1の振動系及び第2の振動系を駆動させる駆動手段を構成する。
垂直軸12を回転軸にして可動板31を揺動するとともに、水平軸11を回転軸にして変位部25を揺動する。これにより、可動板31及び反射面5aを互いに直交する水平軸11、垂直軸12の2軸まわりに揺動させることができる。尚、第1軸部29、第2軸部30、第3軸部23及び第4軸部24の形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。また、第1軸部29、第2軸部30、第3軸部23及び第4軸部24の各軸部をそれぞれ分割して2本の軸からなるようにしてもよい。
可動板31のZ方向を向く面には光反射部としての反射膜32が設置され、照射する描画用レーザー光3の一部は反射膜32の表面である反射面5aで反射される。可動板31及び反射膜32により反射体33が構成されている。
変位部25は、垂直軸12に沿った方向の長さが水平軸11に沿った方向の長さよりも長くなっている。すなわち、垂直軸12に沿った方向における変位部25の長さをaとし、水平軸11に沿った方向における変位部25の長さをbとしたとき、a>bの関係を満たす。これにより、第1軸部29及び第2軸部30に必要な長さを確保しつつ、水平軸11に沿った方向における光スキャナー5の長さを抑えることができる。そして、水平軸11を回転軸とする変位部25の揺動を低い周波数に対して応答し易くし、垂直軸12を回転軸とする変位部25の揺動を高い周波数に対して応答し易くすることができる。
支持部22、第3軸部23、第4軸部24、板状部材26、第1軸部29、第2軸部30及び可動板31は第1のSi層(デバイス層)に一体的に形成されている。これらの部位と磁石支持部27は、第1のSi層(デバイス層)と、酸化膜21a(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成されている。第2のSi層からは磁石支持部27及び支持連結部21が形成されている。SOI基板は、エッチングにより微細な加工が可能である。SOI基板を用いて支持部22、第3軸部23、第4軸部24、板状部材26、第1軸部29、第2軸部30、可動板31、磁石支持部27及び支持連結部21を形成することにより、これらの部位の寸法精度を優れたものとすることができる。これにより、第1の振動系及び第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。
支持部22のコイル15側には支持連結部21が配置されている。支持連結部21は支持部22の強度を高めている。さらに、支持連結部21は磁石支持部27のXY方向を囲んでいる。これにより、操作者が構造体18を把持するときに第3軸部23及び第4軸部24に応力が加わることを防ぐことができる。支持連結部21はシリコンにより形成され、支持連結部21の支持部22側の面には酸化膜21aが形成されている。
変位部25の−Z方向側には磁石支持部27を介して永久磁石28が接合されている。変位部25、磁石支持部27及び永久磁石28の接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。永久磁石28は、Z方向から見た平面視において垂直軸12と水平軸11との交点を中心として対称となるように配置されている。
永久磁石28は水平軸11及び垂直軸12の両軸に対して傾斜する方向に延在する棒状をなしている。そして、永久磁石28は、その長手方向に磁化されている。+X方向かつ+Y方向の側の永久磁石28はN極に磁化され、−X方向かつ−Y方向の側の永久磁石28はS極に磁化されている。永久磁石28は平面視にて水平軸11及び垂直軸12に対してN極とS極とを結ぶ線分が傾斜する方向に磁化されている。
水平軸11に対する永久磁石28の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石28を設けることにより、円滑かつ確実に、可動板31を水平軸11および垂直軸12の2軸まわりに揺動させることができる。
このような永久磁石28としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石28は硬質磁性体を着磁したものであり、例えば、着磁前の硬質磁性体を変位部25に設置した後に着磁することにより形成される。既に着磁がなされた永久磁石28を変位部25に設置しようとすると、外部や他の部品の磁界の影響により、永久磁石28を所望の位置に設置できない場合があるからである。
永久磁石28の直下には、コイル15が設けられている。これにより、コイル15から発生する磁界を効率的に永久磁石28に作用させることができる。これにより、光スキャナー5の省電力化及び小型化を図ることができる。コイル15は、磁心14に巻回されて設けられている。これにより、コイル15で発生した磁界を効率的に永久磁石28に作用させることができる。尚、コイル15が出力する磁場が十分あるときには磁心14を省略してもよい。
コイル15は電圧印加部16に電気的に接続されている。そして、電圧印加部16によりコイル15に電圧が印加されることで、コイル15から水平軸11及び垂直軸12に直交する磁束を有する磁界が発生する。
各部材の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、各部位の寸法は次の値に設定されている。光スキャナー5のX方向の長さは3850μmであり、Y方向の長さは3990μmとなっている。光スキャナー5のZ方向の長さは4490μm〜4590μmとなっている。筐体13は高さが4200μm〜4300μmであり、支持連結部21の高さは250μmとなっている。側板13b、支持連結部21及び支持部22の幅は500μmとなっている。従って、支持部22の内側の孔はX方向の長さが2850μmであり、Y方向の長さが2990μmとなっている。
板状部材26は、X方向の長さが1700μmであり、Y方向の長さが2890μmとなっている。板状部材26は厚みが65μmとなっている。第1孔25c及び第2孔25dのY方向の長さは1590μmであり、第1孔25cのX方向の端から第2孔25dの−X方向の端までの長さは1100μmとなっている。磁石支持部27の第1孔25c及び第2孔25dのY方向側の端からY方向側の磁石支持部27までの長さが65μmである。磁石支持部27のY方向側の幅を150μmとする。そして、磁石支持部27のY方向側の端から変位部25のY方向側の端までの長さは435μmとなっている。従って、第1孔25c及び第2孔25dのY方向側の端から板状部材26のY方向側の端までの長さは650μmとなっている。Y方向において、支持部22と板状部材26との間の長さは50μmとなっている。磁石支持部27の厚みは80μm〜150μmであり、磁石支持部27のZ方向の長さは250μmとなっている。
可動板31の直径は1000μmとなっている。永久磁石28は幅が500μm〜800μmであり、長さが1000μmとなっている。永久磁石28はZ方向の長さが200μm〜300μmとなっている。磁心14及びコイル15はZ方向の長さが3700μmとなっている。
図4(a)は電圧印加手段の構成を示す電気ブロック図である。図4(a)に示すように、電圧印加部16は、垂直軸12を回転軸にして可動板31を揺動させるための第1電圧波形を発生させる第1電圧発生部34を備えている。さらに、電圧印加部16は、水平軸11を回転軸にして変位部25を揺動させるための第2電圧波形を発生させる第2電圧発生部35を備えている。さらに、電圧印加部16は、第1電圧波形と第2電圧波形とを重畳する電圧重畳部36を備え、電圧重畳部36は重畳した電圧をコイル15に出力する。
図4(b)は第1電圧波形を説明するための図である。図4(b)において縦軸は電圧を示し、横軸は時間の経過を示す。第1電圧波形37は第1電圧発生部34が出力する電圧の波形を示している。第1電圧波形37は周期37aで周期的に変化する正弦波のような波形をなしている。第1電圧波形37の周波数は、例えば、10〜40kHzであるのが好ましい。本実施形態では例えば第1電圧波形37の周波数は可動板31、第1軸部29、第2軸部30で構成される第1の振動系のねじり共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。これにより、垂直軸12を回転軸とした可動板31の揺動角を大きくすることができる。または、可動板31を揺動するために用いる電力を抑制することができる。
図4(c)は第2電圧波形を説明するための図である。図4(c)において縦軸は電圧を示し、横軸は時間の経過を示す。第2電圧波形38は第2電圧発生部35が出力する電圧の波形を示している。第2電圧波形38は周期37aより長い周期38aで周期的に変化する鋸波のような波形をなしている。第2電圧波形38の周波数は、第1電圧波形37の周波数より低く、例えば、30〜120Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。本実施形態では、第2電圧波形38の周波数は、可動板31、第1軸部29、第2軸部30、変位部25、第3軸部23、第4軸部24及び永久磁石28等で構成された第2の振動系のねじり共振周波数(f2)と異なる周波数となるように調整されている。このように第2電圧波形38の周波数を第1電圧波形37の周波数よりも小さくする。これにより、より確実かつより円滑に、垂直軸12を回転軸にして第1電圧波形37の周波数で可動板31を揺動させつつ、水平軸11を回転軸にして第2電圧波形38の周波数で変位部25を揺動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましい。これにより、より円滑に、垂直軸12を回転軸にして第1電圧波形37の周波数で可動板31を揺動させつつ、水平軸11を回転軸にして第2電圧波形38の周波数で変位部25を揺動させることができる。
図4(a)に戻って、第1電圧発生部34及び第2電圧発生部35は制御部7に接続され、制御部7からの信号に基づき駆動する。第1電圧発生部34及び第2電圧発生部35には電圧重畳部36が接続されている。電圧重畳部36は、コイル15に電圧を印加するための加算器36aを備えている。加算器36aは、第1電圧発生部34から第1電圧波形37を受けるとともに、第2電圧発生部35から第2電圧波形38を受ける。加算器36aは、第1電圧波形37と第2電圧波形38との電圧波形を重畳してコイル15に出力する。
次に、光スキャナー5の駆動方法について説明する。第1電圧波形37の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されている。第2電圧波形38の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる周波数に設定され、第1電圧波形37の周波数よりも小さくなるように設定されている。例えば、第1電圧波形37の周波数が18kHzに設定され、第2電圧波形38の周波数が60Hzに設定されている。
第1電圧波形37と第2電圧波形38とを電圧重畳部36が重畳し、重畳した電圧波形をコイル15に出力する。コイル15に電圧を印加するとき永久磁石28の一端部(N極)をコイル15に引き付けようとするとともに、永久磁石28の他端部(S極)をコイル15から離間させようとする磁界が発生する。このときの磁界を「第1磁界」とする。第1磁界と逆の電圧をコイル15に印加するとき永久磁石28の一端部(N極)をコイル15から離間させようとするとともに、永久磁石28の他端部(S極)をコイル15に引き付けようとする磁界が発生する。このときの磁界を「第2磁界」とする。コイル15に第1電圧波形37が示す電圧を印加するときコイル15に発生する磁界は第1磁界と第2磁界とが交互に切り換わる。
このようにコイル15に発生する磁界が第1磁界と第2磁界とに交互に切り換わることで永久磁石28が揺動される。変位部25に垂直軸12を回転軸とするねじり振動成分を有する振動が励振される。その振動に伴って第1軸部29、第2軸部30が捩れ変形されて、可動板31が第1電圧波形37の周波数で垂直軸12を回転軸にして揺動する。尚、第1電圧波形37の周波数は第1の振動系のねじり共振周波数と等しいため、共振振動によってコイル15は可動板31を大きく揺動させることができる。
一方、第2電圧波形38によって、永久磁石28の一端部(N極)をコイル15に引き付けようとするとともに、永久磁石28の他端部(S極)をコイル15から離間させようとする磁界が発生する。この磁界を「第3磁界」とする。第3磁界と逆の電圧をコイル15に印加するとき永久磁石28の一端部(N極)をコイル15から離間させようとするとともに、永久磁石28の他端部(S極)をコイル15に引き付けようとする磁界が発生する。この磁界を「第4磁界」とする。コイル15に第2電圧波形38が示す電圧を印加するときコイル15に発生する磁界は第3磁界と第4磁界とが交互に切り換わる。
このように第3磁界と第4磁界とが交互に切り換わることで、第3軸部23及び第4軸部24を捩れ変形させつつ、変位部25が可動板31とともに、第2電圧波形38の周波数で水平軸11を回転軸にして揺動する。第2電圧波形38の周波数が第1電圧波形37の周波数に比べて極めて低く設定されている。そして、第2の振動系のねじり共振周波数が第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設定されている。このため、可動板31が第2電圧波形38の周波数で垂直軸12を回転軸にして揺動してしまうことが抑制されている。
光スキャナー5では第1電圧波形37と第2電圧波形38とを重畳させた電圧をコイル15に出力している。これにより、可動板31を垂直軸12まわりに第1電圧波形37の周波数で揺動させ、水平軸11まわりに第2電圧波形38の周波数で揺動させている。そして、可動板31を水平軸11及び垂直軸12の軸まわりに揺動させて、反射膜32で反射した描画用レーザー光3を2次元走査している。また、コイル15が光スキャナー5の構造体18と離間しているので、コイル15の発熱が構造体18に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
制御部7は、描画用光源ユニット4及び光スキャナー5の作動を制御する機能を有している。具体的には、制御部7は光スキャナー5を駆動して可動板31を水平軸11及び垂直軸12を回転軸として揺動させる。さらに、制御部7は可動板31の揺動に同期させて描画用光源ユニット4から描画用レーザー光3を射出させる。制御部7は図示しないインターフェイスを備え、制御部7はインターフェイスを介して外部コンピューターから送信された画像データを入力する。制御部7は画像データに基づいて、各レーザー光源8r、8g、8bから所定の強度のレーザー光3r、3g、3bを所定のタイミングで射出させる。これにより、光スキャナー5は所定の色及び光強度の描画用レーザー光3を所定のタイミングで射出する。これにより、スクリーン2には画像データに応じた画像が表示される。
図5は変位部の動作を説明するための模式図である。図5(a)は水平軸11を回転軸にして時計まわりに変位部25が回転したときの図である。図5(b)は変位部25が水平となったときの図である。図5(c)は水平軸11を回転軸にして反時計まわりに変位部25が回転したときの図である。
電圧印加部16がコイル15に通電して永久磁石28を駆動するとき、変位部25は第2電圧波形38の影響を受ける。そして、変位部25は第3軸部23及び第4軸部24を回転軸にして、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(b)、図5(a)が示す順に揺動する。
第1軸部29及び第2軸部30の一端が可動板31を支持し、第1軸部29及び第2軸部30の他端は変位部25に連結されている。そして、変位部25は第3軸部23及び第4軸部24に支持されている。第1軸部29及び第2軸部30が延在する方向と第3軸部23及び第4軸部24が延在する方向とは直交している。可動板31は垂直軸12の軸まわりに揺動し、変位部25は水平軸11の軸まわりに揺動する。従って、可動板31は直交する2方向の軸まわりに揺動する。
変位部25には永久磁石28が固定されている。そして、永久磁石28に磁界を作用させて変位部25を駆動するコイル15が設置されている。コイル15に通電して変位部25を駆動することにより、光スキャナー5は反射面5aを有する可動板31を交差する2方向の軸まわりに揺動させることができる。
変位部25は厚い枠部25bと薄い第1薄板構造部25aを備えている。枠部25bは第3軸部23及び第4軸部24に近く第1薄板構造部25aは第3軸部23及び第4軸部24から離れている場所に位置している。従って、第1薄板構造部25aの厚みが枠部25bと同じときに比べて光スキャナー5の変位部25は慣性モーメントが小さくなっている。変位部25の慣性モーメントが小さい程、変位部25を駆動するのに消費される電力を小さくすることができる。従って、光スキャナーを駆動するのに消費される電力を小さくすることができる。
変位部25が第3軸部23及び第4軸部24の軸まわりに揺動するとき、枠部25b及び第1薄板構造部25aは周囲に気流41を生じさせる。気流41により第1薄板構造部25aは回転速度が減衰するダンパーとして機能する。これにより、変位部25を周波数の高い第1電圧波形37の駆動に対して反応し難くすることができる。従って、変位部25が第3軸部23及び第4軸部24の軸まわりに揺動するとき、周波数の高い第1電圧波形37の駆動に対して変位部25が影響され難くすることができる。その結果、可動板31の振動性能を向上させることができる。つまり、垂直軸12を軸まわりにして変位部25を第1電圧波形37に対応して揺動させ、水平軸11を軸まわりにして変位部25を第2電圧波形38に対応して揺動させることができる。そして、水平軸11を軸まわりに変位部25を揺動させるとき、第1電圧波形37に対応しないように変位部25を揺動させることができる。
図6及び図7は光スキャナーの製造方法を説明するための模式図である。次に、図6及び図7に基づいて、光スキャナー5の製造方法について説明する。まず、構造体18を製造する。図6(a)に示すように、図中上側からレジスト層42、第1シリコン層43、酸化膜21a、第2シリコン層44及びマスク酸化膜45が積層してなる積層基板46を用意する。酸化膜21a及びマスク酸化膜45は二酸化シリコンからなる層である。各層の厚さは、特に限定されないが、例えば本実施形態では、第1シリコン層43が40μm程度、酸化膜21aが0.5μm程度、第2シリコン層44が250μm程度、マスク酸化膜45が0.5μm程度の厚みとなっている。
次に、レジスト層42及びマスク酸化膜45をパターニングする。レジスト層42は可動板31、第1軸部29、第2軸部30、板状部材26、第3軸部23、第4軸部24及び支持部22の形状にパターニングする。マスク酸化膜45は支持連結部21及び磁石支持部27の形状にパターニングする。
次に、図6(b)に示すように、レジスト層42をマスクにして第1シリコン層43をドライエッチングする。このエッチングにより可動板31、第1軸部29、第2軸部30、板状部材26、第3軸部23、第4軸部24及び支持部22が形成される。
次に、図6(c)に示すように、例えばドライエッチング等のエッチング方法を用いて第2シリコン層44をエッチングする。このときマスク酸化膜45をマスクとして使用する。そして、支持連結部21及び磁石支持部27を形成する。次に、図6(d)に示すように、酸化膜21aのうち露出している部分とマスク酸化膜45をエッチングして除去する。さらに、レジスト層42を剥離して除去する。
次に、図7(a)に示すように、可動板31上に反射膜32を形成する。反射膜32の材料を蒸着またはスパッタ等の方法で成膜する。尚、反射膜32を成膜するまえに可動板31を研磨して鏡面にしても良い。これにより描画用レーザー光3を精度良い角度で反射させることができる。可動板31を研磨して鏡面にする工程は特に限定されないがレジスト層42を設置するまえに行うのが好ましい。第1軸部29及び第2軸部30に損傷を与えずに可動板31を研磨することができる。
次に、図7(b)に示すように、磁石支持部27に永久磁石28を接着して固定する。1枚のシリコンウエハーに複数の構造体18を形成するときには、ダイシング等の方法を用いて構造体18を切り取る。以上により、光スキャナー5の構造体18が得られる。
次に、図7(c)に示すように、底板13a上に磁心14及びコイル15が設置された筐体13を用意する。磁心14及びコイル15は接着材を用いて筐体13に接着することができる。次に、筐体13と支持連結部21とを重ねて接着する。以上により、光スキャナー5が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、変位部25は枠部25b及び第1薄板構造部25aを備えている。枠部25bは第1軸部29及び第2軸部30と第3軸部23及び第4軸部24との相対位置を維持する。第1薄板構造部25aは第3軸部23及び第4軸部24が延在する方向と直交する向きに延在する。変位部25が水平軸11まわりに揺動するとき、第1薄板構造部25aは周囲に気流41を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部25を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、変位部25が水平軸11の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、反射面5aの振動性能を向上させることができる。
(2)本実施形態によれば、変位部25は枠部25bに続く第2薄板構造部26aを備えている。第2薄板構造部26aは枠部25bより厚みが薄いので枠部25bより変形しやすくなっている。そして、第3軸部23及び第4軸部24は接続部26bにおいて第2薄板構造部26aに接続されている。従って、第3軸部23及び第4軸部24が枠部25bに接続されるときより第3軸部23及び第4軸部24がねじれるときに変位部25及び第3軸部23及び第4軸部24は接続部26bに応力集中を生じ難くすることができる。さらに、第3軸部23及び第4軸部24と第2薄板構造部26aとが接続する接続部26bは円弧状になっている。従って、第3軸部23及び第4軸部24がねじれるときに変位部25は接続部26bに応力集中を生じ難くすることができる。
(3)本実施形態によれば、変位部25は枠部25bと第1薄板構造部25aとから構成されている。そして、第1薄板構造部25aは枠部25bより薄い板状となっている。従って、変位部25が総て枠部25bの厚みで構成されているときに比べて、変位部25の慣性モーメントを小さくすることができる。その結果、少ないエネルギーで変位部25を揺動させることができる為、コイル15が消費する電力を少なくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図8(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図8(b)の構造を示す模式側断面図を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、図2及び図3に示した反射体33の形状が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図8に示すように光スキャナー49は底板13aに磁心14及びコイル15が設置された筐体13を備えている。筐体13の側板13b上には構造体50が設置されている。構造体50は側板13bと接続する支持連結部21を備え、支持連結部21のZ方向を向く面には酸化膜21aが設置されている。支持連結部21のZ方向側には支持部22が設置されている。
支持部22においてY方向の中央にはX方向に延在する第2ねじり棒ばね部としての第3軸部51及び第4軸部52が設置されている。第3軸部51と第4軸部52との間には変位部53が設置されている。変位部53は四角形の枠状であり、Y方向に長い長方形となっている。変位部53のX方向の長さは第1の実施形態の変位部25より短い長さになっている。変位部53のY方向の長さは第1の実施形態の変位部25より短い長さになっている。
変位部53は板状部材54と磁石支持部55とから構成されている。変位部53のうち磁石支持部55よりY方向側に位置する部位を第1薄板構造部53aとする。さらに、変位部53のうち磁石支持部55より−Y方向側に位置する部位も第1薄板構造部53aとする。そして、磁石支持部55を含んで磁石支持部55より内側の部分を枠部53bとする。枠部53bは板状部材54の一部分と磁石支持部55とから構成される。第1薄板構造部53aの厚みは枠部53bの厚みより薄くなっている。磁石支持部55の磁心14側には永久磁石28が設置されている。
変位部53においてX方向の中央にはY方向に延在する第1ねじり棒ばね部としての第1軸部56及び第2軸部57が設置されている。第1軸部56と第2軸部57との間には可動板58が設置されている。可動板58は円形の板状であり、可動板58の大きさは第1の実施形態における可動板31より小さい。これにより、板状部材54及び変位部53はX方向の長さを短くすることが可能になっている。
可動板58上には光反射部59が設置されている。光反射部59は支柱部60及び反射板61を備えている。支柱部60は可動板58上に設置され、支柱部60上に反射板61が設置されている。反射板61のZ方向側の面には反射膜32が設置され、反射板61のZ方向側の面は反射面5aとなっている。反射板61は変位部53とZ方向に間隔を空けて設置されている。反射板61のZ方向から見た平面視において反射板61の一部は磁石支持部55と重なるように配置されている。
変位部53において第1軸部56及び第2軸部57のX方向側に位置する孔を第1孔53cとし、第1軸部56及び第2軸部57の−X方向側に位置する孔を第2孔53dとする。第1孔53c孔及び第2孔53dを取り囲む板状部材54は変位部53の一部である。Z方向から見た平面視において反射板61は第1孔53cよりX方向に突出し、第2孔53dより−X方向に突出している。つまり、Z方向から見た平面視において反射板61の一部は変位部53と重なるように配置されている。そして、反射板61の直径は第1の実施形態における可動板31と同じ直径となっている。可動板58及び光反射部59により反射体62が構成されている。
変位部53はX方向の長さが短い方が垂直軸12の軸まわりの揺動において高い周波数の駆動に対する応答性を良くすることができる。これにより、制御部7は、垂直軸12の軸まわりの高い周波数の駆動に対して応答性良く変位部53を揺動することができる。第1電圧波形37の周波数は、可動板58、第1軸部56、第2軸部57、光反射部59で形成される第1の振動系のねじり共振周波数に一致しているので、変位部53の垂直軸12まわりの揺動に伴って、可動板58及び光反射部59を揺動させることができる。
各部材の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、各部位の寸法は次の値に設定されている。光スキャナー49のX方向の長さは3070μmであり、Y方向の長さは3240μmとなっている。支持連結部21のZ方向の長さは250μmとなっている。支持部22の幅は500μmである。支持部22の内側の孔はX方向の長さが2070μmであり、Y方向の長さが2240μmとなっている。
変位部53はX方向の長さが1000μmであり、Y方向の長さが2140μmとなっている。板状部材54のZ方向の厚みは40μmとなっている。第1孔53cの+X方向側の端〜第2孔53dの−X方向側の端までの長さは400μmとなっている。第1孔53c及び第2孔53dのY方向の長さは840μmとなっている。第1孔53c及び第2孔53dのY方向側の端からY方向側の磁石支持部55までの長さが65μmとなっている。磁石支持部55のY方向側の幅を150μmとする。そして、磁石支持部55のY方向側の端から変位部53のY方向側の端までの長さは435μmとなっている。従って、第1孔53c及び第2孔53dのY方向側の端から板状部材54のY方向側の端までの長さは650μmとなっている。
支柱部60の直径は270μmとなっている。反射板61の直径は1000μmであり、厚みは40μmとなっている。永久磁石28は長さが1000μmであり、幅が500〜800μmとなっている。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、反射板61と変位部53とはZ方向に間隔を空けて設置されている。そして、反射板61のZ方向から見た平面視において反射板61の一部は変位部53と重なっている。この構成は、反射板61と変位部53とが同一平面上に位置するときに比べて変位部53を短くすることができる。従って、変位部53が短くなる為、高い周波数の駆動に対して可動板58及び光反射部59の応答性を良くすることができる。
(第3の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図9(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図9(b)の構造を示す模式側断面図を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、変位部25の両端に錘が設置された点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図9に示すように光スキャナー65の構造体66は第1薄板構造部25aにおいてY方向側の端と−Y方向側の端に錘部67が設置されている。錘部67が設置された場所では第1薄板構造部25aの厚みは板状部材26の厚みに錘部67の厚みが加算されているので第1薄板構造部25aは厚くなっている。つまり、第1薄板構造部25aは第3軸部23及び第4軸部24に近い場所より離れた場所の厚みが厚くなっている。
変位部25は第1薄板構造部25aの水平軸11と離れた場所の厚みが薄いときに比べて水平軸11まわりの慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、変位部25を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、変位部25が水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、可動板31の振動性能を向上させることができる。
第1薄板構造部25aの錘部67が設置された場所は変位部25において永久磁石28が設置された側と反対側の面に設置されている。つまり、錘部67は変位部25のZ方向側に設置されている。
これにより、変位部25の重心を第2ねじり棒ばね部の軸に近づけることができる。従って、第2ねじり棒ばね部にかかるねじり応力と曲げ応力による複合応力を小さくすることができ、梁の破壊に対する信頼性を高めることができる。
錘部67の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、錘部67の寸法は次の値に設定されている。錘部67はY方向の長さが50μm〜100μmであり、Z方向の長さは200μm〜300μmとなっている。
(第4の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図10(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図10(b)の構造を示す模式側断面図を用いて説明する。本実施形態が第3の実施形態と異なるところは、錘部67が設置された変位部25の面が異なる点にある。尚、第3の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図10に示すように光スキャナー70の構造体71は第1薄板構造部25aにおいてY方向側の端と−Y方向側の端に錘部72が設置されている。第1薄板構造部25aの錘部72が設置された場所は変位部25において永久磁石28が設置された側と同じ側の面に設置されている。つまり、錘部72は変位部25の−Z方向側に設置されている。そして、支持連結部21、磁石支持部27及び錘部72のZ方向の長さは同じ長さであり、同じ材質となっている。
従って、支持連結部21、磁石支持部27及び錘部72は同じ工程でエッチングして形成することができる。従って、光スキャナー70を製造し易い構造にすることができる。錘部72の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、錘部72のY方向の長さは50μm〜100μmとなっている。
(第5の実施形態)
次に、光スキャナーを活用したヘッドアップディスプレイの一実施形態について図11を用いて説明する。本実施形態のヘッドアップディスプレイには第1の実施形態における画像表示装置1が活用されている。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図11は、ヘッドアップディスプレイを示す概略斜視図である。図11に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム75では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ76を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ76により、フロントガラス77に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。尚、ヘッドアップディスプレイシステム75は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
画像表示装置1に設置された光スキャナー5では第1薄板構造部25aが周囲に気流41を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部25の水平軸11まわりの揺動を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、反射面5aが水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。ヘッドアップディスプレイシステム75は振動性能の良い光スキャナー5を備え、見易い画像を表示することができる。
(第6の実施形態)
次に、光スキャナーを活用したヘッドマウントディスプレイの一実施形態について図12を用いて説明する。本実施形態のヘッドマウントディスプレイには第1の実施形態における画像表示装置1が活用されている。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図12は、ヘッドマウントディスプレイを示す概略斜視図である。図12に示すように、ヘッドマウントディスプレイ79は、観察者の頭部に装着されるフレーム80と、フレーム80に搭載された画像表示装置1とを有している。そして、画像表示装置1は、フレーム80の本来レンズである部位に設けられた表示部81に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。若しくは、表示部81に描画用レーザー光3を反射させて、観察者の網膜に虚像を結像させても良い。
表示部81は透明であってもよく、不透明であってもよい。表示部81が透明な場合には表示部81を通して見える景色と画像表示装置1からの情報とを重ねて観察者が見ることができる。また、表示部81は入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、表示部81にハーフミラー等を用いることができる。尚、ヘッドマウントディスプレイ79に2つの画像表示装置1を設け、両方の目で視認されるように画像を2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、光スキャナー5、画像表示装置1、ヘッドアップディスプレイ76、ヘッドマウントディスプレイ79及び光スキャナー5の製造方法を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、可動板31はZ方向からみた平面視にて円形をなしているが、可動板31の平面視形状は、これに限定されず、例えば、楕円形、三角形、四角形等の多角形であってもよい。製造し易い形状にしても良い。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、第1軸部29及び第2軸部30が延在する方向と第3軸部23及び第4軸部24が延在する方向とは直交していた。第1軸部29及び第2軸部30が延在する方向と第3軸部23及び第4軸部24が延在する方向とは斜めに交差しても良い。このときにも、反射面5aを揺動して描画用レーザー光3を用いて2次元の画像を描画することができる。
(変形例3)
前記第3の実施形態では、変位部25のZ側に錘部67が設置された。前記第4の実施形態では、変位部25の−Z側に錘部72が設置された。変位部25のZ側と−Z側の両方に錘部を設置しても良い。変位部25の動作に合わせて調整しても良い。
さらに、第2の実施形態における光反射部59が設置された光スキャナー49において変位部53のZ側に錘部67が設置されてもよい。また、光スキャナー49において変位部53の−Z側に錘部72が設置されてもよい。変位部53のZ側と−Z側の両方に錘部を設置しても良い。変位部53の動作に合わせて調整しても良い。
(変形例4)
前記第5の実施形態及び前記第6の実施形態では、画像表示装置1に光スキャナー5が用いられた。光スキャナー5の代わりに、光スキャナー49、光スキャナー65または光スキャナー70を用いてもよい。このときにも品質の良い画像を描画することができる。
1…画像表示装置、3…光としての描画用レーザー光、5a…光反射部としての反射面、8b,8g,8r…光源としてのレーザー光源、11…第2の軸としての水平軸、12…第1の軸としての垂直軸、15…コイル、22…支持部、23…第2ねじり棒ばね部としての第3軸部、24…第2ねじり棒ばね部としての第4軸部、25a…ダンパー部としての第1薄板構造部、25,53…変位部、26a…薄板構造部としての第2薄板構造部、26b…接続部、27…枠部としての磁石支持部、28…永久磁石、29…第1ねじり棒ばね部としての第1軸部、30…第1ねじり棒ばね部としての第2軸部、31,58…可動板、32…光反射部としての反射膜、59…光反射部、60…支柱部、61…反射板、76…ヘッドアップディスプレイ、77…フロントガラス、80…フレーム。

Claims (7)

  1. 光を反射する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、
    前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、
    前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、
    一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸及び前記第2の軸に対して傾斜するように前記変位部に設けられた永久磁石と、
    前記変位部と隔てて設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルと、を備え、
    前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在し、前記第2の軸まわりにおける揺動の回転速度を減衰するダンパー部、を備え、
    前記永久磁石は前記枠部により支持されていることを特徴とする光スキャナー。
  2. 請求項1に記載の光スキャナーであって、
    前記ダンパー部は前記第2ねじり棒ばね部に近い場所の厚みより離れた場所の厚みが厚いことを特徴とする光スキャナー。
  3. 請求項2に記載の光スキャナーであって、
    前記ダンパー部の前記厚みが厚い場所は前記変位部に対して前記永久磁石が設置された側と反対側に突出することを特徴とする光スキャナー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光スキャナーであって、
    前記変位部は前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向に延びる薄板構造部を備え、前記第2ねじり棒ばね部と前記薄板構造部との接続部は円弧状になっていることを特徴とする光スキャナー。
  5. 光を射出する光源と、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光スキャナーとを備えたことを特徴とする画像表示装置。
  6. 観察者の頭部に装着されるフレームと、光を射出する光源と、前記フレームに設けられた請求項1〜4のいずれか一項に記載の光スキャナーとを備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  7. 自動車のフロントガラスに光を照射するヘッドアップディスプレイであって、
    光を射出する光源と、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光スキャナーとを備えたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
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