JP2015087444A - 光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイ Download PDF

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Yasushi Mizoguchi
安志 溝口
真希子 日野
Makiko Hino
真希子 日野
長子 兒嶋
Nagako Kojima
長子 兒嶋
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Abstract

【課題】可動板の垂直走査に水平走査が影響し難いように振動性能を向上させた光スキャナーを提供する。【解決手段】光を反射する反射面5aを備える可動板29と、可動板29を垂直軸12の軸まわりに揺動可能に支持する第1軸部27及び第2軸部28と、第1軸部27及び第2軸部28に接続された変位部24と、変位部24を垂直軸12と交差する水平軸11の軸まわりに揺動可能に支持する第3軸部22及び第4軸部23と、変位部24に設けられた第2コイル32と、変位部24と隔てて設けられ、第2コイル32に作用する垂直軸12および水平軸11の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、を備え、変位部24は、可動板29を囲む枠部24b、枠部24bより厚みが薄く枠部24bから第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向と交差する向きに延在する薄板構造部24a、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、光スキャナー、画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイに関するものである。
レーザープリンターや画像表示装置等には光走査により描画を行うための光スキャナーが用いられている。そして、直交する2方向にねじり棒ばねを備える光スキャナーが、特許文献1に開示されている。これによると、光スキャナーは可動板が一対の第1ねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。第1ねじり棒ばねの他端は枠状の変位部に接続されている。さらに、変位部は第2ねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。第2ねじり棒ばねの他端は枠状の支持部に接続されている。第1ねじり棒ばねが延在する方向を第1方向とし、第2ねじり棒ばねが延在する方向を第2方向とする。第1方向と第2方向とは直交している。これにより、可動板は直交する2方向を回転軸にして揺動することができる。
可動板の厚み方向からみた平面視において可動板及び変位部を挟んで永久磁石が設けられている。永久磁石は第1方向に対して45°傾けて設置されている。可動板及び変位部にはそれぞれコイルが設置されている。可動板に設置されたコイルには正弦波状の約25KHzの水平走査駆動信号が入力される。変位部に設置されたコイルには鋸波状の約60Hzの垂直走査駆動信号が入力される。これにより、可動板は変位部に対して水平走査駆動信号に対応して作動する。変位部は支持部に対して垂直走査駆動信号に対応して作動する。
1方向にねじり棒ばねを備える光スキャナーが、特許文献2に開示されている。これによると、光スキャナーは第1可動板が一対のねじり棒ばねにより揺動可能に支持されている。一方のねじり棒ばねは支持体に固定されている。他方のねじり棒ばねは第2可動板に接続されている。第2可動板にはコイルが設置され、コイルに磁場が作用して第2可動板が揺動される。そして、第2可動板の揺動により第1可動板が揺動する。第2可動板にはダンパー構造が設置されている。ダンパー構造により光スキャナーはQ値が低減されている。このダンパー構造は2つの可動板の相互の影響を抑制するための機構ではない。
特開2009−75587号公報 特開2005−250077号公報
携帯可能な装置に光スキャナーを用いるためには光スキャナーを小型にする要望がある。特許文献1の光スキャナーを小型にするとき、変位部も小型にする必要がある。変位部に設置されたコイルは可動板に設置されたコイルが発信する電磁波を受信する。これにより、垂直走査駆動信号だけに対応して作動する予定の変位部が水平走査駆動信号の影響を受けて作動する。さらに、可動板の揺動の影響を受けて揺動し易くなっている。変位部を小型にするとき変位部は慣性モーメントが小さくなるので水平走査駆動信号の影響を受け易くなる。その結果、可動板は垂直走査に不要な揺動成分が加わった動作となる。そこで、光スキャナーを小型にしても可動板の垂直走査に水平走査が影響し難いように振動性能を向上させた光スキャナーが望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる光スキャナーであって、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、前記変位部に設けられたコイルと、前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、第1ねじり棒ばね部の一端が可動板を支持し、第1ねじり棒ばね部の他端は変位部に連結されている。そして、変位部は第2ねじり棒ばね部に支持されている。第1ねじり棒ばね部が延在する方向と第2ねじり棒ばね部が延在する方向とは交差している。可動板は第1ねじり棒ばね部の軸まわりである第1の軸まわりに揺動し、変位部は第2ねじり棒ばね部の軸まわりである第2の軸まわりに揺動する。従って、光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動する。
変位部にはコイルが設けられている。そして、コイルに磁界を作用させて変位部を駆動する磁石が設置されている。コイルに通電して変位部を駆動することにより、光スキャナーは光反射部を交差する2方向の軸まわりに揺動させることができる。変位部は枠部及びダンパー部を備えている。枠部は第1ねじり棒ばね部と第2ねじり棒ばね部との相対位置を維持する。ダンパー部は枠部から第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在する。変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲に気流を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記コイルは前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向に延在する第1導線部を有し、前記第1導線部は前記枠部と離れた場所に位置することを特徴とする。
本適用例によれば、コイルは第2ねじり棒ばね部が延在する方向に延在する第1導線部を有している。変位部が第2ねじり棒ばね部を軸にして揺動するとき、枠部とダンパー部とが接続する部分で応力が変動する。第1導線部は枠部と離れている為、応力が変動する場所から離れている。従って、枠部とダンパー部とが接続する部分に第1導線部が設置されるときに比べて応力変動を小さくすることができる。その結果、第1導線部が金属疲労により断線することを抑制することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記ダンパー部は前記第2ねじり棒ばね部に近い場所の厚みより離れた場所の厚みが厚いことを特徴とする。
本適用例によれば、ダンパー部は第2ねじり棒ばね部に近い場所より離れた場所の厚みが厚くなっている。従って、変位部はダンパー部の第2ねじり棒ばね部と離れた場所の厚みが薄いときに比べて慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記第1ねじり棒ばね部が延在する方向の前記変位部の長さは前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向の前記変位部の長さより長いことを特徴とする。
本適用例によれば、変位部は交差する2方向で長さが異なっている。第1ねじり棒ばね部が延在する方向の変位部の長さを第1長さとする。第2ねじり棒ばね部が延在する方向の変位部の長さを第2長さとする。そして、第1長さは第2長さより長くなっている。これにより、変位部が揺動するとき第2ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動する方が第1ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動するときよりダンパー部の移動量が大きい。従って、第2ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動する方が第1ねじり棒ばね部の軸まわりに揺動するときより抵抗が大きくなる。その結果、変位部を周波数の高い駆動に対して第2ねじり棒ばね部の軸まわりに反応し難くすることができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記光反射部は反射板と前記反射板を支持する支柱部とを備え、前記反射板は前記変位部と前記反射板の厚み方向に間隔を空けて設置され、前記反射板の厚み方向から見た平面視において前記反射板の一部は前記変位部と重なることを特徴とする。
本適用例によれば、反射板と変位部とは間隔を空けて設置されている。そして、反射板の厚み方向から見た平面視において反射板は変位部と重なっている。この構成は、反射板と変位部とが同一平面上に位置するときに比べて変位部を短くすることができる。従って、光スキャナーを小型にすることができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記ダンパー部の前記厚みが厚い場所は前記ダンパー部に対して前記枠部が厚み方向に突出する側と反対側に突出することを特徴とする。
本適用例によれば、ダンパー部に対して枠部が厚み方向に突出する側とダンパー部の厚みが厚い場所が突出する側とは反対側になっている。従って、ダンパー部に対して枠部が厚み方向に突出する側とダンパー部の厚い場所が突出する側とが同じ側の構造に比べて本適用例の変位部は第2ねじり棒ばね部の軸に対する慣性モーメントのバランスがよく、第2ねじり棒ばね部の軸まわりのねじり運動に不要振動が重畳されにくくすることができる。すなわち、変位部の重心を第2ねじり棒ばね部の軸に近づけることができるため、第2ねじり棒ばね部にかかるねじり応力と曲げ応力とによる複合応力を小さくすることができる。
[適用例7]
上記適用例にかかる光スキャナーにおいて、前記コイルは第2導線部と第3導線部とを有し、前記第3導線部は前記第2導線部より厚みが薄く前記変位部の厚み方向から見た平面視で前記第2導線部より幅が広く、前記枠部と前記ダンパー部とが接続する場所に前記第3導線部が位置することを特徴とする。
本適用例によれば、コイルは第2導線部と第3導線部とを有している。第3導線部は第2導線部より厚みが薄い。変位部の厚み方向から見た平面視で第2導線部より幅が広い。従って、第2導線部の断面積と第3導線部の断面積は同様な面積となっている。第2ねじり棒ばね部を軸にして変位部が揺動する。このとき、枠部は変形が少なく、ダンパー部は枠部より薄いので撓み易くなっている。そして、枠部とダンパー部とが接続する場所の変位部には加わる応力が高いので、ダンパー部は表面が伸縮する。同様に、枠部とダンパー部とが接続する場所に位置するコイルも揺動に伴って伸縮する。この場所には第3導線部が設置されている。第2導線部に比べて第3導線部は厚みが薄いので第3導線部の内部応力が抑制される。従って、コイルが疲労破壊することを抑制することができる。
[適用例8]
本適用例にかかる画像表示装置であって、光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、前記変位部に設けられたコイルと、前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、画像表示装置は光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、画像表示装置は光反射部の振動性能を向上させることができる。
[適用例9]
本適用例にかかるヘッドマウントディスプレイは、観察者の頭部に装着されるフレームと、光を射出する光源と、前記フレームに設けられた光スキャナーとを備えたヘッドマウントディスプレイであって、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、前記変位部に設けられたコイルと、前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、観察者はフレームを用いてヘッドマウントディスプレイを頭部に装着することができる。ヘッドマウントディスプレイでは光源が光を光スキャナーに射出する。光スキャナーでは光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、光スキャナーは光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、ヘッドマウントディスプレイは振動性能の良い光スキャナーを備えた装置とすることができる。
[適用例10]
本適用例にかかるヘッドアップディスプレイは、自動車のフロントガラスに光を照射するヘッドアップディスプレイであって、光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動板と、前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、前記変位部に設けられたコイルと、前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、を備え、前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、ヘッドアップディスプレイでは光源が射出する光を光スキャナーが自動車のフロントガラスに照射する。光スキャナーでは光源から射出された光を光反射部が反射する。光反射部は交差する2方向の軸まわりに揺動するので、ヘッドアップディスプレイは光の進行方向を変えて画像を表示することができる。そして、変位部が第2の軸まわりに揺動するとき、ダンパー部は周囲の気体を流動させてダンパーとして機能する。これにより、変位部を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、光反射部が第2の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、ヘッドアップディスプレイは振動性能の良い光スキャナーを備えた装置とすることができる。
第1の実施形態にかかわる画像表示装置の構成を示す概略斜視図。 光スキャナーの構造を示す概略斜視図。 (a)は光スキャナーの構造を示す模式上面図、(b)は光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 (a)は構造体の構造を示す模式上面図、(b)は構造体の構造を示す模式底面図。 (a)及び(b)は光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 (a)は電圧印加手段の構成を示す電気ブロック図、(b)は第1電圧波形を説明するための図、(c)は第2電圧波形を説明するための図。 変位部の動作を説明するための模式図。 光スキャナーの製造方法を説明するための模式図。 光スキャナーの製造方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 第3の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 第4の実施形態にかかわり、(a)は、光スキャナーの構造を示す模式平面図、(b)は、光スキャナーの構造を示す模式側断面図。 第5の実施形態にかかわり、(a)は、変位部の構造を示す要部模式平面図、(b)及び(c)はコイルの巻線の構造を示す要部模式側断面図。 第6の実施形態にかかわり、ヘッドアップディスプレイを示す概略斜視図。 第7の実施形態にかかわり、ヘッドマウントディスプレイを示す概略斜視図。
本実施形態では、画像表示装置、光スキャナー、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ及び光スキャナーの製造方法の特徴的な例について、添付図面を参照しつつ説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
<画像表示装置>
画像表示装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、画像表示装置の構成を示す概略斜視図である。図1に示す画像表示装置1は、スクリーンや壁面等のスクリーン2に光としての描画用レーザー光3を2次元的に走査することにより画像を表示する装置である。画像表示装置1は、描画用レーザー光3を射出する描画用光源ユニット4と、描画用レーザー光3を走査する光スキャナー5と、光スキャナー5で走査した描画用レーザー光3を反射させるミラー6と、描画用光源ユニット4及び光スキャナー5の作動を制御する制御部7とを有している。尚、ミラー6は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
描画用光源ユニット4は、赤色、緑色、青色の各色の光源としてのレーザー光源8r、8g、8bと、レーザー光源8r、8g、8bに対応して設けられたコリメーターレンズ9r、9g、9b及びダイクロイックミラー10r、10g、10bと、を備えている。
レーザー光源8r、8g、8bは、それぞれ、光源を駆動する図示しない駆動回路を有している。そして、レーザー光源8rは、赤色のレーザー光3rを射出し、レーザー光源8gは、緑色のレーザー光3gを射出し、レーザー光源8bは、青色のレーザー光3bを射出する。レーザー光3r、3g、3bは、それぞれ、制御部7から送信される駆動信号に対応して射出され、コリメーターレンズ9r、9g、9bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源8r、8g、8bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザー等の半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源8r、8g、8bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源8r、8g、8bの配置に倣って、ダイクロイックミラー10r、ダイクロイックミラー10g、ダイクロイックミラー10bが配置されている。ダイクロイックミラー10rは、レーザー光3rを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー10gは、レーザー光3gを反射するとともに、レーザー光3rを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー10bは、レーザー光3bを反射するとともに、レーザー光3r、3gを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー10r、10g、10bによって、各色のレーザー光3r、3g、3bが合成されて描画用レーザー光3となる。
光スキャナー5は光反射部としての反射面5aを備え、描画用光源ユニット4が射出する描画用レーザー光3は反射面5aを照射する。光スキャナー5は第2の軸としての水平軸11を軸として反射面5aを揺動し、第1の軸としての垂直軸12を軸として反射面5aを揺動する。これにより描画用レーザー光3は垂直及び水平の2方向に走査することができる。つまり、光スキャナー5は描画用レーザー光3を2次元走査する機能を有している。反射面5aを反射した描画用レーザー光3はミラー6を反射してスクリーン2を照射する。これにより、スクリーン2には所定のパターンが描画される。
図2は光スキャナーの構造を示す概略斜視図である。図2に示すように、光スキャナー5は、有底角筒状の筐体13を備え、筐体13の底板13aの平面形状は四角形となっている。底板13a上には角筒状の側板13bが立設されている。筐体13の内側には側板13bに沿って底板13a上に一対の磁石としての永久磁石14が設置されている。永久磁石14のうち図中左上の永久磁石14を第1磁石14aとし、図中右下の永久磁石14を第2磁石14bとする。第1磁石14aと第2磁石14bとは向かい合って配置されている。
筐体13の内側には第1磁石14aと第2磁石14bとの間に構造体15が配置されている。構造体15は直方体の形状をしている。構造体15の側面は筐体13の側板13bに対して斜めに配置されている。構造体15の側面の1つが延在する方向をX方向とする。X方向は水平軸11が延在する方向である。構造体15の側面においてX方向と直交する方向をY方向とする。Y方向は垂直軸12が延在する方向である。構造体15の厚み方向をZ方向とする。筐体13の側板13bは底板13aからZ方向に延びている。Z方向は反射面5aが向く方向である。X方向、Y方向、Z方向はそれぞれ直交する。描画用レーザー光3はZ方向から照射され、反射面5aにて反射した描画用レーザー光3はZ方向に進行する。
図3(a)は光スキャナーの構造を示す模式上面図であり、図3(b)は光スキャナーの構造を示す模式側断面図である。図3(b)は図3(a)中のA−A線に沿う断面を示す。図3(a)に示すように、第1磁石14aは構造体15を向く側がN極に着磁され、構造体15から離れる側がS極に着磁されている。第2磁石14bは構造体15を向く側がS極に着磁され、構造体15から離れる側がN極に着磁されている。これにより、構造体15の図中上側に第1磁石14aのN極から図中下側の第2磁石14bのS極に向かって磁力線16が進行する。そして、磁力線16は構造体15を通過する。
永久磁石14は水平軸11及び垂直軸12の両軸に対して傾斜する方向に延在する棒状をなしている。永久磁石14は平面視にて水平軸11及び垂直軸12に対してN極とS極とを結ぶ線分が傾斜する方向に磁化されている。水平軸11に対する永久磁石14の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石14を設けることにより、円滑かつ確実に、反射面5aを水平軸11まわりに揺動させることができる。
永久磁石14としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石14は硬質磁性体を着磁したものである。
図3(b)に示すように、構造体15は底板13a上に設置され、周囲が側板13bに囲まれている。従って、作業者等が光スキャナー5を把持するとき作業者等は筐体13を把持するので、光スキャナー5は構造体15に接触され難い構造となっている。これにより、構造体15が壊れ易い構造であっても損傷を受け難くすることができる。
図4(a)は構造体の構造を示す模式上面図であり、図4(b)は構造体の構造を示す模式底面図である。図5(a)及び(b)は光スキャナーの構造を示す模式側断面図である。図5(a)は図4(a)中のB−B線に沿う断面を示し、図5(b)は図4(a)中のC−C線に沿う断面を示している。
図4及び図5に示すように、構造体15は角筒状の第1支持枠部17を備えている。第1支持枠部17は底板13a上に設置されている。第1支持枠部17上には角筒状の第2支持枠部18が重ねて設置されている。第2支持枠部18はシリコンからなり、第2支持枠部18のZ方向を向く面には酸化膜18aが設置されている。第2支持枠部18のZ方向側には四角形の枠状の支持部21が設置されている。支持部21と第1支持枠部17及び第2支持枠部18はZ方向から見た形状が略同じ形状となっている。
支持部21においてY方向の中央にはX方向に延在する第2ねじり棒ばね部としての第3軸部22及び第4軸部23が設置されている。第3軸部22と第4軸部23とは対向して水平軸11に沿って配置されている。第3軸部22と第4軸部23との間には変位部24が設置されている。変位部24は四角形の枠状であり、Y方向に長い長方形となっている。
第3軸部22は一端が支持部21と接続され、他端が変位部24と接続されている。同様に、第4軸部23の一端が支持部21と接続され、他端が変位部24と接続されている。これにより、第3軸部22及び第4軸部23が変位部24を揺動可能に支持する構造となっている。
第3軸部22及び第4軸部23は一対のねじり棒ばねとして機能し、変位部24が水平軸11を回転軸にして揺動する。第3軸部22及び第4軸部23は支持部21と接続する場所の平面形状が円弧となっている。これにより、第3軸部22及び第4軸部23が支持部21と接続する場所で応力集中することを抑制することができる。同様に、第3軸部22及び第4軸部23は変位部24と接続する場所の平面形状が円弧となっている。これにより、第3軸部22及び第4軸部23が変位部24と接続する場所で応力集中することを抑制することができる。
変位部24は板状の板状部材25と角筒部26とから構成されている。角筒部26は板状部材25の−Z方向側に位置し四角形の角筒状の形状となっている。変位部24のうち角筒部26より+Y方向側に位置する部位をダンパー部としての薄板構造部24aとする。さらに、変位部24のうち角筒部26より−Y方向側に位置する部位も薄板構造部24aとする。従って、変位部24はY方向において薄板構造部24a、枠部24b、薄板構造部24aの順に配置されている。薄板構造部24aは板状部材25の一部分から構成されている。そして、角筒部26を含んで角筒部26より内側の部分を枠部24bとする。枠部24bは板状部材25の一部分と角筒部26とから構成される。角筒部26が設置された側が薄板構造部24aより突出した側となっている。薄板構造部24aの厚みは板状部材25の厚みであり、枠部24bの厚みは板状部材25の厚みに角筒部26の厚みを加えた厚みになっている。従って、薄板構造部24aは厚みが薄く、枠部24bは厚みが厚い構造となっている。
変位部24においてX方向の中央にはY方向に延在する第1ねじり棒ばね部としての第1軸部27及び第1ねじり棒ばね部としての第2軸部28が設置されている。第1軸部27と第2軸部28とは対向して垂直軸12に沿って配置されている。第1軸部27と第2軸部28との間には可動板29が設置されている。可動板29は四角形の板状であり、可動板29のZ方向側の面が反射面5aとなっている。変位部24において第1軸部27及び第2軸部28の+X方向側に位置する孔を第1孔24cとし、第1軸部27及び第2軸部28の−X方向側に位置する孔を第2孔24dとする。
第1軸部27では一端が板状部材25と接続され、他端が可動板29と接続されている。同様に、第2軸部28では一端が板状部材25と接続され、他端が可動板29と接続されている。これにより、第1軸部27及び第2軸部28が可動板29を揺動可能に支持する構造となっている。第1軸部27及び第2軸部28は一対のねじり棒ばねとして機能し、可動板29が垂直軸12を回転軸にして揺動する。
可動板29、第1軸部27、第2軸部28は垂直軸12を回転軸にして揺動または往復回動する第1の振動系を構成する。第1軸部27及び第2軸部28はねじり棒ばねとして機能し第1軸部27及び第2軸部28は所定のばね定数を有している。可動板29が揺動するときの固有振動数は第1軸部27及び第2軸部28のばね定数と可動板29の質量とにより決まる。尚、ねじり棒ばねはトーションバーとも称される。変位部24、可動板29、第1軸部27、第2軸部28、第3軸部22、第4軸部23は水平軸11を回転軸にして揺動または往復回動する第2の振動系を構成する。
可動板29のZ方向を向く面には光反射部としての反射膜30が設置され、照射する描画用レーザー光3の一部は反射膜30の表面である反射面5aで反射される。可動板29及び反射膜30により光反射部としての反射体31が構成されている。
変位部24のZ方向を向く面には可動板29を囲んでコイルとしての第2コイル32が設置されている。第2コイル32は角筒部26と対向する場所に配置されている。第2コイル32と接続して第2配線33が第4軸部23上に設置されている。第2配線33は第2コイル32から第4軸部23上を通って支持部21まで設置されている。
可動板29のZ方向を向く面には反射膜30を囲んで第1コイル34が設置されている。第1コイル34は可動板29の周囲に沿って配置されている。第1コイル34及び第2コイル32は導線が螺旋形に配置された平面コイルとなっている。第1コイル34と接続して第1配線35が第2軸部28上に設置されている。第1配線35は第2軸部28から第2コイル32上を通り第3軸部22上を通って支持部21まで配置されている。第2コイル32と第1配線35との間には絶縁膜32aが配置されているので、第2コイル32と第1配線35との間は絶縁されている。第1コイル34及び第2コイル32は電圧印加部36に接続されている。そして、電圧印加部36により第1コイル34及び第2コイル32に電圧が印加されることで、第1コイル34及び第2コイル32から水平軸11及び垂直軸12に直交する成分の磁束を有する磁界が発生する。永久磁石14、第1コイル34、第2コイル32及び電圧印加部36は、前述した第1の振動系及び第2の振動系を駆動させる駆動手段を構成する。
垂直軸12を回転軸にして可動板29を揺動するとともに、水平軸11を回転軸にして変位部24を揺動する。これにより、可動板29及び反射面5aを互いに直交する水平軸11、垂直軸12の2軸まわりに揺動させることができる。尚、第1軸部27、第2軸部28、第3軸部22及び第4軸部23の形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。また、第1軸部27、第2軸部28、第3軸部22及び第4軸部23の各軸部をそれぞれ分割して2本の軸からなるようにしてもよい。
変位部24は、垂直軸12に沿った方向の長さが水平軸11に沿った方向の長さよりも長くなっている。すなわち、垂直軸12に沿った方向における変位部24の長さをaとし、水平軸11に沿った方向における変位部24の長さをbとしたとき、a>bの関係を満たす。これにより、第1軸部27及び第2軸部28に必要な長さを確保しつつ、水平軸11に沿った方向における光スキャナー5の長さを抑えることができる。そして、水平軸11を回転軸とする変位部24の揺動を低い周波数に対して応答し易くし、垂直軸12を回転軸とする変位部24の揺動を高い周波数に対して応答し易くすることができる。
支持部21、第3軸部22、第4軸部23、板状部材25、第1軸部27、第2軸部28及び可動板29は第1のSi層(デバイス層)に一体的に形成されている。これらの部位と角筒部26は、第1のSi層(デバイス層)と、酸化膜18a(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成されている。第2のSi層からは角筒部26及び第2支持枠部18が形成されている。SOI基板は、エッチングにより微細な加工が可能である。SOI基板を用いて支持部21、第3軸部22、第4軸部23、板状部材25、第1軸部27、第2軸部28、可動板29、角筒部26及び第2支持枠部18を形成することにより、これらの部位の寸法精度を優れたものとすることができる。これにより、第1の振動系及び第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。
支持部21の底板13a側には第2支持枠部18が配置されている。第2支持枠部18は支持部21の強度を高めている。さらに、第2支持枠部18は角筒部26のXY方向を囲んでいる。これにより、操作者が構造体15を把持するときに第2支持枠部18を把持することにより第3軸部22及び第4軸部23に応力が加わることを防ぐことができる。第2支持枠部18はシリコンにより形成され、第2支持枠部18の支持部21側の面には酸化膜18aが形成されている。
各部材の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、各部位の寸法は次の値に設定されている。構造体15のX方向の長さは7000μmであり、Y方向の長さは4000μmとなっている。光スキャナー5のZ方向の長さは3000μmとなっている。第1支持枠部17の高さは1000μmであり、第2支持枠部18の高さは200μm〜300μmとなっている。支持部21の内側の孔はX方向の長さが5900μmとなっている。
板状部材25は、X方向の長さが2300μmであり、Y方向の長さが3500μmとなっている。板状部材25は厚みが40μmとなっている。第1孔24c及び第2孔24dのY方向の長さは2000μmとなっている。角筒部26の幅は50μm〜100μmであり、Z方向の長さは200μm〜300μmとなっている。角筒部26のY方向側の端から変位部24のY方向側の端までの長さは750μmとなっている。
可動板29は一辺の長さが1000μmの正方形となっている。永久磁石14は幅が3000μmであり、長さが5000μmとなっている。永久磁石14はZ方向の長さが3000μmとなっている。
図6(a)は電圧印加手段の構成を示す電気ブロック図である。図6(a)に示すように、電圧印加部36は、垂直軸12を回転軸にして可動板29を揺動させるための第1電圧波形を発生させる第1電圧発生部37を備えている。第1電圧発生部37は電圧を第1コイル34に出力する。さらに、電圧印加部36は、水平軸11を回転軸にして可動板29を揺動させるための第2電圧波形を発生させる第2電圧発生部38を備えている。第2電圧発生部38は電圧を第2コイル32に出力する。電圧印加部36は制御部7と接続されている。制御部7は第1電圧発生部37及び第2電圧発生部38を制御する。制御部7からの信号に基づき第1電圧発生部37は第1コイル34を駆動し、第2電圧発生部38は第2コイル32を駆動する。
図6(b)は第1電圧波形を説明するための図である。図6(b)において縦軸は電圧を示し、横軸は時間の経過を示す。第1電圧波形41は第1電圧発生部37が出力する電圧の波形を示している。第1電圧波形41は第1周期41aで周期的に変化する正弦波のような波形をなしている。第1電圧波形41の周波数は、例えば、18〜30kHzであるのが好ましい。本実施形態では例えば第1電圧波形41の周波数は可動板29、第1軸部27、第2軸部28で構成される第1の振動系のねじり共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。これにより、垂直軸12を回転軸とした可動板29の揺動角を大きくすることができる。または、可動板29を揺動するために用いる電力を抑制することができる。
図6(c)は第2電圧波形を説明するための図である。図6(c)において縦軸は電圧を示し、横軸は時間の経過を示す。第2電圧波形42は第2電圧発生部38が出力する電圧の波形を示している。第2電圧波形42は第1周期41aより長い第2周期42aで周期的に変化する鋸波のような波形をなしている。第2電圧波形42の周波数は、第1電圧波形41の周波数より低く、例えば、60〜120Hzであるのが好ましい。本実施形態では、第2電圧波形42の周波数は、可動板29、第1軸部27、第2軸部28、変位部24、第3軸部22及び第4軸部23等で構成された第2の振動系のねじり共振周波数(f2)と異なる周波数となるように調整されている。このように第2電圧波形42の周波数を第1電圧波形41の周波数よりも小さくする。これにより、より確実かつより円滑に、垂直軸12を回転軸にして第1電圧波形41の周波数で可動板29を揺動させつつ、水平軸11を回転軸にして第2電圧波形42の周波数で可動板29を揺動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましい。これにより、より円滑に、垂直軸12を回転軸にして第1電圧波形41の周波数で可動板29を揺動させつつ、水平軸11を回転軸にして第2電圧波形42の周波数で可動板29を揺動させることができる。
次に、光スキャナー5の駆動方法について説明する。第1電圧波形41の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されている。第2電圧波形42の周波数は、第1電圧波形41の周波数よりも低くなるように設定されている。
電圧印加部36は第1電圧波形41の電圧波形を第1コイル34に出力する。第1コイル34には磁力線16が作用しているので、第1コイル34には所定の方向の電磁力が作用する。これにより、可動板29は第1軸部27及び第2軸部28を回転軸にして捻じれる。第1電圧波形41は正弦波に類似した波形であり、第1コイル34を流れる電流の向きが反転する。これにより、第1コイル34に作用する電磁力の向きが反転する。そして、第1コイル34に作用する電磁力の向きは第1周期41aの半分の時間間隔で反転するので、可動板29は第1軸部27及び第2軸部28を回転軸にして揺動する。可動板29に垂直軸12を回転軸とするねじり振動成分を有する振動が励振される。その振動に伴って第1軸部27及び第2軸部28が捩れ変形されて、可動板29が第1電圧波形41の周波数で垂直軸12を回転軸にして揺動する。尚、第1電圧波形41の周波数は第1の振動系のねじり共振周波数と等しいため、共振振動によって第1コイル34は可動板29を大きく揺動させることができる。
電圧印加部36は第2電圧波形42の電圧波形を第2コイル32に出力する。第2コイル32にも磁力線16が作用しているので、第2コイル32には所定の方向の電磁力が作用する。これにより、変位部24は第3軸部22及び第4軸部23を回転軸にして捻じれる。第2電圧波形42は三角波であり、第2コイル32を流れる電流の向きが反転する。これにより、第2コイル32に作用する電磁力の向きが反転する。そして、第2コイル32に作用する電磁力の向きは第2周期42aの半分の時間間隔で反転するので、可動板29は第3軸部22及び第4軸部23を回転軸にして揺動する。変位部24に水平軸11を回転軸とするねじり振動成分を有する振動が励振される。その振動に伴って第3軸部22及び第4軸部23が捩れ変形されて、可動板29が第2電圧波形42の周波数で水平軸11を回転軸にして揺動する。
第2電圧波形42の周波数が第1電圧波形41の周波数に比べて極めて低く設定されている。そして、第2の振動系のねじり共振周波数が第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設定されている。このため、可動板29が第2電圧波形42の周波数で垂直軸12を回転軸にして揺動してしまうことが抑制されている。
以上のように、光スキャナー5では電圧印加部36が第1電圧波形41を第1コイル34に出力し、第2電圧波形42を第2コイル32に出力している。これにより、可動板29を垂直軸12を回転軸にして第1電圧波形41の周波数で揺動させ、水平軸11を回転軸にして第2電圧波形42の周波数で揺動させている。そして、可動板29を水平軸11及び垂直軸12の軸まわりに揺動させて、反射膜30で反射した描画用レーザー光3を2次元走査している。
制御部7は、描画用光源ユニット4及び光スキャナー5の作動を制御する機能を有している。具体的には、制御部7は光スキャナー5を駆動して可動板29を水平軸11及び垂直軸12を回転軸として揺動させる。さらに、制御部7は可動板29の揺動に同期させて描画用光源ユニット4から描画用レーザー光3を射出させる。制御部7は図示しないインターフェイスを備え、制御部7はインターフェイスを介して外部コンピューターから送信された画像データを入力する。制御部7は画像データに基づいて、各レーザー光源8r、8g、8bから所定の強度のレーザー光3r、3g、3bを所定のタイミングで射出させる。これにより、光スキャナー5は所定の色及び光強度の描画用レーザー光3を所定のタイミングで射出する。これにより、スクリーン2には画像データに応じた画像が表示される。
図7は変位部の動作を説明するための模式図である。図7(a)は水平軸11を回転軸にして時計まわりに変位部24が回転したときの図である。図7(b)は変位部24が水平となったときの図である。図7(c)は水平軸11を回転軸にして反時計まわりに変位部24が回転したときの図である。
電圧印加部36が第2コイル32に通電するとき、変位部24は第2電圧波形42にて駆動される。そして、変位部24は第3軸部22及び第4軸部23を回転軸にして、図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(b)、図7(a)が示す順に揺動する。
第1軸部27及び第2軸部28の一端が可動板29を支持し、第1軸部27及び第2軸部28の他端は変位部24に連結されている。そして、変位部24は第3軸部22及び第4軸部23に支持されている。第1軸部27及び第2軸部28が延在する方向と第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向とは直交している。可動板29は垂直軸12の軸まわりに揺動し、変位部24は水平軸11の軸まわりに揺動する。従って、可動板29は直交する2方向の軸まわりに揺動する。
筐体13には永久磁石14が固定されている。そして、永久磁石14の磁界と第2コイル32により変位部24が駆動される。第2コイル32に通電して変位部24を駆動することにより、光スキャナー5は反射面5aを有する可動板29を交差する2方向の軸まわりに揺動させることができる。
変位部24は厚い枠部24bと薄い薄板構造部24aを備えている。枠部24bは第3軸部22及び第4軸部23に近く薄板構造部24aは第3軸部22及び第4軸部23から離れている場所に位置している。従って、薄板構造部24aの厚みが枠部24bと同じときに比べて光スキャナー5の変位部24は慣性モーメントが小さくなっている。変位部24の慣性モーメントが小さい程、変位部24を駆動するのに消費される電力を小さくすることができる。従って、光スキャナー5を駆動するのに消費される電力を小さくすることができる。
変位部24が第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動するとき、枠部24b及び薄板構造部24aは周囲に気流43を生じさせる。気流43により薄板構造部24aは回転速度が減衰するダンパーとして機能する。これにより、変位部24を周波数の高い第1電圧波形41の駆動に対して反応し難くすることができる。従って、可動板29が第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動するとき、周波数の高い第1電圧波形41の駆動に対して可動板29が影響され難くすることができる。その結果、可動板29の振動性能を向上させることができる。つまり、垂直軸12を軸まわりにして可動板29を第1電圧波形41に対応して揺動させ、水平軸11を軸まわりにして変位部24を第2電圧波形42に対応して揺動させることができる。そして、水平軸11を軸まわりに可動板29を揺動させるとき、第1電圧波形41に影響されないように変位部24を揺動させることができる。
図8及び図9は光スキャナーの製造方法を説明するための模式図である。次に、図8及び図9に基づいて、光スキャナー5の製造方法について説明する。まず、構造体15の一部を製造する。図8(a)に示すように、図中上側から第1シリコン層45、酸化膜18a、第2シリコン層46及びマスク酸化膜47が積層してなる積層基板48を用意する。酸化膜18a及びマスク酸化膜47は二酸化シリコンからなる層である。各層の厚さは、特に限定されないが、例えば本実施形態では、第1シリコン層45が40μm程度、酸化膜18aが0.5μm程度、第2シリコン層46が250μm程度、マスク酸化膜47が0.5μm程度の厚みとなっている。
次に、第1シリコン層45上に第2コイル32を設置し、第4軸部23上から支持部21上にかけて第2配線33を設置する。第2コイル32及び第2配線33はスパッタ法や蒸着法を用いて金属膜を形成した後、レジスト膜を成膜しフォトグラフィ法とエッチング法を用いて形成することができる。金属配線を形成する方法はめっき等の公知の方法を用いて形成することができるので詳細の説明は省略する。また、金属配線は、めっき等の方法以外に、オフセット印刷、スクリーン印刷、凸版印刷の他、インクジェット法でも形成することが可能である。
次に、図8(b)に示すように、第2コイル32上の一部に絶縁膜32aを配置する。絶縁膜32aは第2コイル32と第1配線35とがZ方向から見た平面視で重なる予定の場所に配置される。絶縁膜32aは絶縁性のある樹脂材料を印刷することにより形成することができる。印刷にはオフセット印刷、スクリーン印刷、凸版印刷の他インクジェット法を用いることができる。
次に、第1コイル34及び第1配線35が設置される。第1コイル34は第1シリコン層45上に設置される。第1配線35は第1シリコン層45上及び絶縁膜32a上に設置される。第1コイル34と第1配線35とは接続されているので、第1コイル34と第1配線35とを同時に形成しても良い。第1コイル34及び第1配線35の形成方法は第2コイル32及び第2配線33の形成方法と同様の形成方法を用いることができる。第1コイル34及び第1配線35の形成方法の説明は省略する。
次に、第1シリコン層45上に反射膜30を形成する。反射膜30の材料を蒸着またはスパッタ等の方法で成膜する。尚、反射膜30を成膜するまえに第1シリコン層45を研磨して鏡面にしても良い。これにより描画用レーザー光3を精度良い角度で反射させることができる。第1シリコン層45を研磨して鏡面にする工程は特に限定されないがレジスト層44を設置するまえに行うのが好ましい。
次に、図8(c)に示すように、レジスト層44を塗布する。レジスト層44は反射膜30、第2コイル32、第2配線33、第1コイル34、第1配線35を覆って塗布される。次に、レジスト層44及びマスク酸化膜47をパターニングする。レジスト層44は可動板29、第1軸部27、第2軸部28、板状部材25、第3軸部22、第4軸部23及び支持部21の形状にパターニングする。マスク酸化膜47は第2支持枠部18及び角筒部26の形状にパターニングする。
次に、図8(d)に示すように、レジスト層44をマスクにして第1シリコン層45をドライエッチングする。このエッチングにより可動板29、第1軸部27、第2軸部28、板状部材25、第3軸部22、第4軸部23及び支持部21が形成される。
次に、図9(a)に示すように、例えばドライエッチング等のエッチング方法を用いて第2シリコン層46をエッチングする。このときマスク酸化膜47をマスクとして使用する。そして、第2支持枠部18及び角筒部26を形成する。次に、図9(b)に示すように、さらに、酸化膜18aのうち露出している部分とマスク酸化膜47をエッチングして除去する。さらに、レジスト層44を剥離して除去する。
1枚のシリコンウエハーに複数の構造体15を形成するときには、ダイシング等の方法を用いて構造体15を切り取る。以上により、構造体15の一部が得られる。
次に、図9(c)に示すように、底板13a上に永久磁石14及び第1支持枠部17が設置された筐体13を用意する。永久磁石14及び第1支持枠部17は接着材を用いて筐体13に接着することができる。次に、図9(d)に示すように、第1支持枠部17と第2支持枠部18とを重ねて接着する。以上により、光スキャナー5が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、変位部24は枠部24b及び薄板構造部24aを備えている。薄板構造部24aは枠部24bから第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向と直交する向きに延在する。変位部24が第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動するとき、薄板構造部24aは周囲に気流を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部24を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、反射体31が第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、反射体31の振動性能を向上させることができる。
(2)本実施形態によれば、変位部24は交差する2方向で長さが異なっている。垂直軸12に沿った方向における変位部24の長さをaとし、水平軸11に沿った方向における変位部24の長さをbとしたとき、a>bの関係を満たす。これにより、変位部24が揺動するとき第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動する方が第1軸部27及び第2軸部28の軸まわりに揺動するときより薄板構造部24aの移動量が大きい。従って、第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに揺動する方が第1軸部27及び第2軸部28の軸まわりに揺動するときより抵抗が大きくなる。その結果、変位部24を周波数の高い駆動に対して第3軸部22及び第4軸部23の軸まわりに反応し難くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図10(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図10(b)の光スキャナーの構造を示す模式側断面図を用いて説明する。図10(b)は図10(a)のD−D線に沿う断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、図4及び図5に示した反射体31の形状が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図10に示すように光スキャナー51は構造体52を備えている。筐体13の底板13a上には構造体52が設置されている。構造体52は角筒状に第1支持枠部17、第2支持枠部18、酸化膜18a及び支持部21が重ねて底板13a上に設置されている。
支持部21においてY方向の中央にはX方向に延在する第2ねじり棒ばね部としての第3軸部53及び第4軸部54が設置されている。第3軸部53と第4軸部54との間には変位部55が設置されている。変位部55は四角形の枠状であり、Y方向に長い長方形となっている。変位部55のX方向の長さは第1の実施形態の変位部24より短い長さになっている。変位部55のY方向の長さは第1の実施形態の変位部24と同じ長さになっている。垂直軸12に沿った方向における変位部55の長さをcとし、水平軸11に沿った方向における変位部55の長さをdとする。
変位部55は板状部材56と角筒部57とから構成されている。変位部55のうち角筒部57より+Y方向側に位置する部位を薄板構造部55aとする。さらに、変位部55のうち角筒部57より−Y方向側に位置する部位も薄板構造部55aとする。そして、角筒部57を含んで角筒部57より内側の部分を枠部55bとする。枠部55bは板状部材56の一部分と角筒部57とから構成される。薄板構造部55aの厚みは枠部55bの厚みより薄くなっている。
変位部55においてX方向の中央にはY方向に延在する第1ねじり棒ばね部としての第1軸部58及び第2軸部59が設置されている。第1軸部58と第2軸部59との間には可動板60が設置されている。可動板60は四角形の板状であり、可動板60の大きさは第1の実施形態における可動板29より小さい。これにより、板状部材56及び変位部55はX方向の長さを短くすることが可能になっている。
変位部55のZ方向を向く面には可動板60を囲んで第2コイル61が設置されている。第2コイル61は角筒部57と対向する場所に配置されている。第2コイル61と接続して第2配線62が第4軸部54上に設置されている。第2配線62は第4軸部54上を通って第2コイル61から支持部21まで設置されている。
可動板60のZ方向を向く面には第1コイル63が設置されている。第1コイル63は可動板60の周囲に沿って配置されている。第1コイル63及び第2コイル61は導線が螺旋形に配置された平面コイルとなっている。第1コイル63と接続して第1配線64が第2軸部59上に設置されている。第1配線64は第2軸部59から第2コイル61上を通り第3軸部53上を通って支持部21まで配置されている。第2コイル61と第1配線64との間には絶縁膜61aが配置されているので、第2コイル61と第1配線64との間は絶縁されている。第1コイル63及び第2コイル61は電圧印加部36に接続されている。そして、電圧印加部36により第1コイル63及び第2コイル61に電圧が印加されることで、第1コイル63及び第2コイル61から水平軸11及び垂直軸12に直交する成分の磁束を有する磁界が発生する。永久磁石14、第1コイル63、第2コイル61及び電圧印加部36は、前述した第1の振動系及び第2の振動系を駆動させる駆動手段を構成する。
可動板60上には光反射部65が設置されている。光反射部65は支柱部66及び反射板67を備えている。支柱部66は可動板60上に設置され、支柱部66上に反射板67が設置されている。反射板67のZ方向側の面には反射膜30が設置され、反射板67のZ方向側の面は反射面5aとなっている。反射板67は変位部55とZ方向に間隔を空けて設置され、Z方向から見た平面視において反射板67の一部は変位部55と重なるように配置されている。
変位部55において第1軸部58及び第2軸部59のX方向側に位置する孔を第1孔55cとし、第1軸部58及び第2軸部59の−X方向側に位置する孔を第2孔55dとする。第1孔55c孔及び第2孔55dを取り囲む板状部材56は変位部55の一部である。Z方向から見た平面視において反射板67は第1孔55cよりX方向に突出し、第2孔55dより−X方向に突出している。つまり、Z方向から見た平面視において反射板67の一部は変位部55と重なるように配置されている。そして、反射板67の直径は第1の実施形態における可動板29の辺の長さと略同じ直径となっている。可動板60及び光反射部65により反射体68が構成されている。
各部材の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、各部位の寸法は次の値に設定されている。構造体52のX方向の長さは6000μmであり、Y方向の長さは3000μmとなっている。第1支持枠部17のZ方向の長さは1000μmとなっている。支持部21の厚みは40μmである。第2支持枠部18はZ方向の長さが200μm〜300μmとなっている。
変位部55はX方向の長さがd=800μmであり、Y方向の長さがc=2200μmとなっている。変位部55のZ方向の厚みは40μmとなっている。第1孔55c及び第2孔55dのY方向の長さは840μmとなっている。角筒部57のY方向側の端の面から変位部55のY方向側の端の面までの距離は430μmとなっている。角筒部57はZ方向の長さが200μm〜300μmであり、厚みが50μm〜100μmとなっている。第2配線62及び第1配線64の厚みは5μm〜10μmとなっている。
可動板60は一辺の長さが300μmの正方形であり、厚みが40μmとなっている。支柱部66は角柱であり断面は一辺の長さが270μmとなっている。反射板67の直径は800μm〜1000μmとなっている。
変位部55に光反射部65が設置されているときにおいても、薄板構造部55aはダンパーとして機能する。従って、変位部55は水平軸11の軸まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、光反射部65の振動性能を向上させることができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、反射板67と変位部55とはZ方向に間隔を空けて設置されている。そして、Z方向から見た平面視において反射板67は変位部55と重なっている。この構成では反射板67と変位部55とが同一平面上に位置するときに比べて変位部55を短くすることができる。従って、光スキャナー51を小型にすることができる。
(第3の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図11(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図11(b)の光スキャナーの構造を示す模式側断面図を用いて説明する。図11(b)は図11(a)のE−E線に沿う断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、変位部24の両端に錘が設置された点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図11に示すように光スキャナー71の構造体72は薄板構造部24aにおいて+Y方向側の端と−Y方向側の端に錘部73が設置されている。錘部73が設置された場所では薄板構造部24aの厚みは板状部材25の厚みに錘部73の厚みが加算されているので薄板構造部24aは厚くなっている。つまり、薄板構造部24aは第3軸部22及び第4軸部23に近い場所より離れた場所の厚みが厚くなっている。
変位部24は薄板構造部24aの水平軸11と離れた場所の厚みが薄いときに比べて水平軸11まわりの慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、変位部24を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、可動板29が水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、可動板29の振動性能を向上させることができる。
薄板構造部24aの錘部73が設置された場所は変位部24において角筒部26が設置された側と反対側の面に設置されている。つまり、錘部73は変位部24のZ方向側に設置されている。Z方向は角筒部26により枠部24bが薄板構造部24aより突出する方向である。このとき、角筒部26が設置された側と錘部73が設置された側とが同じ側の構造に比べて、変位部24の重心を第2ねじり棒ばね部としての第3軸部22及び第4軸部23の軸に近づけることができる。従って、第2ねじり棒ばね部にかかるねじり応力と曲げ応力とによる複合応力を小さくすることができ、第2ねじり棒ばね部の破壊に対する信頼性を高めることができる。
錘部73の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、錘部73の寸法は次の値に設定されている。錘部73は幅が50μm〜100μmであり、Z方向の長さは200μm〜300μmとなっている。
(第4の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図12(a)の光スキャナーの構造を示す模式平面図と図12(b)の光スキャナーの構造を示す模式側断面図を用いて説明する。図12(b)は図12(a)のF−F線に沿う断面図である。本実施形態が第3の実施形態と異なるところは、錘部73が設置された変位部24の面が異なる点にある。尚、第3の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図12に示すように光スキャナー76の構造体77は薄板構造部24aにおいて+Y方向側の端と−Y方向側の端に錘部78が設置されている。薄板構造部24aの錘部78が設置された場所は変位部24において角筒部26が設置された側と同じ側の面に設置されている。つまり、錘部78は変位部24の−Z方向側に設置されている。そして、第2支持枠部18、角筒部26及び錘部78のZ方向の長さは同じ長さであり、同じ材質となっている。
従って、第2支持枠部18、角筒部26及び錘部78は同じ工程でエッチングして形成することができる。従って、光スキャナー76を製造し易い構造にすることができる。
錘部78の寸法は特に限定されないが、本実施形態では例えば、錘部78の寸法は次の値に設定されている。錘部78は幅が50μm〜100μmであり、Z方向の長さは200μm〜300μmとなっている。
この構造においても変位部24は薄板構造部24aの水平軸11と離れた場所の厚みが薄いときに比べて水平軸11まわりの慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、変位部24を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、可動板29が水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。その結果、可動板29の振動性能を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、光スキャナーの一実施形態について図13を用いて説明する。図13(a)は、変位部の構造を示す要部模式平面図である。図13(b)及び図13(c)はコイルの巻線の構造を示す要部模式側断面図である。図13(b)は図13(a)のG−G線に沿う断面図であり、図13(c)は図13(a)のH−H線に沿う断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、第2コイル32の巻線の一部が薄くなっている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図13(a)に示すように光スキャナー81の構造体82は変位部83を備えている。変位部83は薄板構造部83a及び枠部83bから構成されている。変位部83は板状部材25を有し、板状部材25の−Z方向側には角筒部26が設置されている。板状部材25のZ方向側の面には第2コイル84が設置されている。変位部83、薄板構造部83a、枠部83b、第2コイル84はそれぞれ第1の実施形態における変位部24、薄板構造部24a、枠部24b、第2コイル32に相当する部位である。
第2コイル84は第2導線部84aと第3導線部84bとからなっている。第3導線部84bは第2導線部84aより幅が広く形成されている。図13(b)及び図13(c)に示すように第3導線部84bは第2導線部84aより薄く形成されている。つまり、第3導線部84bは第2導線部84aより幅が広く薄くなっている。そして、第3導線部84bの断面積は第2導線部84aと略同じ断面積となっている。これにより、第3導線部84bの抵抗値は第2導線部84aの抵抗値と略同じ抵抗値となっている。
図13(a)に戻って、薄板構造部83aと枠部83bとが接続する場所には第3導線部84bが設置されている。薄板構造部83aと枠部83bとが接続する場所は変位部83の厚みが変わり段差となっている場所である。そして、第3軸部22及び第4軸部23を軸まわりにして変位部83が揺動するとき、薄板構造部83aと枠部83bとが接する場所では曲げ応力がかかる。この場所にて板状部材25が+Z方向と−Z方向に繰り返して屈曲し、第2コイル84は伸縮される。薄板構造部83aと枠部83bとが接続する場所では厚みが薄い第3導線部84bが設置されている。従って、第2コイル84が曲がるときの応力が小さくなる為、第2コイル84が疲労破壊し難くなっている。その結果、第2コイル84が断線することを抑制することができる。
第2コイル84のうち第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向に延在するX方向に延在する部分を第1導線部84cとする。第1導線部84cは枠部83bと離れた場所に位置している。
薄板構造部83aと枠部83bとが接する場所では曲げ応力がかかる。この場所にて板状部材25が+Z方向と−Z方向に繰り返して屈曲するので変位部83に反復応力が発生する。第1導線部84cが設置された場所は薄板構造部83aと枠部83bとが接する場所と離れている為、応力が変動する場所から離れている。従って、薄板構造部83aと枠部83bとが接する場所に第1導線部84cが設置されるときに比べて応力変動を小さくすることができる。その結果、第1導線部84cが金属疲労により断線することを抑制することができる。
(第6の実施形態)
次に、光スキャナーを活用したヘッドアップディスプレイの一実施形態について図14を用いて説明する。本実施形態のヘッドアップディスプレイには第1の実施形態における画像表示装置1が活用されている。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図14は、ヘッドアップディスプレイを示す概略斜視図である。図14に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム87では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ88を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ88により、フロントガラス89に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。尚、ヘッドアップディスプレイシステム87は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
画像表示装置1には描画用光源ユニット4と光スキャナー5が設置されている。画像表示装置1に設置された光スキャナー5では薄板構造部24aが周囲に気流43を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部24の水平軸11まわりの揺動を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、反射面5aが水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。ヘッドアップディスプレイシステム87は振動性能の良い光スキャナー5を備え、見易い画像を表示することができる。
(第7の実施形態)
次に、光スキャナーを活用したヘッドマウントディスプレイの一実施形態について図15を用いて説明する。本実施形態のヘッドマウントディスプレイには第1の実施形態における画像表示装置1が活用されている。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図15は、ヘッドマウントディスプレイを示す概略斜視図である。図15に示すように、ヘッドマウントディスプレイ92は、観察者の頭部に装着されるフレーム93と、フレーム93に搭載された画像表示装置1とを有している。画像表示装置1には描画用光源ユニット4と光スキャナー5が設置されている。そして、画像表示装置1は、フレーム93の本来レンズである部位に設けられた表示部94に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。もしくは、表示部94に描画用レーザー光3を反射させて、観察者の網膜に虚像を結像させても良い。
表示部94は透明であってもよく、不透明であってもよい。表示部94が透明な場合には表示部94を通して見える景色と画像表示装置1からの情報とを重ねて観察者が見ることができる。また、表示部94は入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、表示部94にハーフミラー等を用いることができる。尚、ヘッドマウントディスプレイ92に2つの画像表示装置1を設け、両方の目で視認されるように画像を2つの表示部に表示するようにしてもよい。
画像表示装置1には描画用光源ユニット4と光スキャナー5が設置されている。画像表示装置1に設置された光スキャナー5では薄板構造部24aが周囲に気流43を発生させてダンパーとして機能する。これにより、変位部24の水平軸11まわりの揺動を周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。従って、反射面5aが水平軸11まわりに揺動するとき周波数の高い駆動に対して反応し難くすることができる。ヘッドマウントディスプレイ92は振動性能の良い光スキャナー5を備え、見易い画像を表示することができる。
以上、光スキャナー5、画像表示装置1、ヘッドアップディスプレイ88、ヘッドマウントディスプレイ92及び光スキャナー5の製造方法を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、可動板29はZ方向からみた平面視にて四角形をなしているが、可動板29の平面視形状は、これに限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形であってもよい。製造し易い形状にしても良い。
さらに、前記第2の実施形態では、可動板60、支柱部66はZ方向からみた平面視にて四角形をなしているが、可動板60の平面視形状は、これに限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形であってもよい。また、反射板67の平面形状は円形をなしているが、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形、多角形であってもよい。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、第1軸部27及び第2軸部28が延在する方向と第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向とは直交していた。第1軸部27及び第2軸部28が延在する方向と第3軸部22及び第4軸部23が延在する方向とは斜めに交差しても良い。このときにも、反射面5aを揺動して描画用レーザー光3を用いて2次元の画像を描画することができる。
(変形例3)
前記第3の実施形態では、変位部24の+Z方向側に錘部73が設置された。前記第4の実施形態では、変位部24の−Z方向側に錘部78が設置された。変位部24の+Z方向側と−Z方向側の両方に錘部を設置しても良い。変位部24の動作に合わせて調整しても良い。
さらに、第2の実施形態における光反射部65が設置された光スキャナー51において変位部55の+Z方向側に錘部73が設置されてもよい。また、光スキャナー51において変位部55の−Z方向側に錘部78が設置されてもよい。変位部55の+Z方向側と−Z方向側の両方に錘部を設置しても良い。変位部55の動作に合わせて調整しても良い。
(変形例4)
前記第5の実施形態では、板状部材25上に第2導線部84a及び第3導線部84bからなる第2コイル84が設置された。第2コイル84は光スキャナー81以外にも光スキャナー51、光スキャナー71、光スキャナー76に用いることができる。このときにも、第2コイル84の疲労破壊を抑制することができる。
(変形例5)
前記第6の実施形態及び前記第7の実施形態では、画像表示装置1に光スキャナー5が用いられた。光スキャナー5の代わりに、光スキャナー51、光スキャナー71、光スキャナー76または光スキャナー81を用いてもよい。さらに、上記の変形例における光スキャナーを画像表示装置1に適用しても良い。このときにも品質の良い画像を描画することができる。
(変形例6)
前記第2の実施形態に設置された光反射部65は第3の実施形態の光スキャナー71、第4の実施形態の光スキャナー76、第5の実施形態の光スキャナー81に適用してもよい。第3の実施形態の錘部73は第4の実施形態の光スキャナー76、第5の実施形態の光スキャナー81に適用してもよい。第4の実施形態の錘部78は第5の実施形態の光スキャナー81に適用してもよい。上記の実施形態の特徴を組み合わせた構造にしても良い。
1…画像表示装置、3…光としての描画用レーザー光、5,51,71,76,81…光スキャナー、5a…光反射部としての反射面、8b,8g、8r…光源としてのレーザー光源、11…第2の軸としての水平軸、12…第1の軸としての垂直軸、14…磁石としての永久磁石、22…第2ねじり棒ばね部としての第3軸部、23…第2ねじり棒ばね部としての第4軸部、24a…ダンパー部としての薄板構造部、24b…枠部、24…変位部、27…第1ねじり棒ばね部としての第1軸部、28…第1ねじり棒ばね部としての第2軸部、29…可動板、31…光反射部としての反射体、32…コイルとしての第2コイル、65…光反射部、66…支柱部、67…反射板、84a…第2導線部、84b…第3導線部、84c…第1導線部、88…ヘッドアップディスプレイ、89…フロントガラス、92…ヘッドマウントディスプレイ、93…フレーム。

Claims (10)

  1. 光を反射する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、
    前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、
    前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、
    前記変位部に設けられたコイルと、
    前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、
    を備え、
    前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする光スキャナー。
  2. 請求項1に記載の光スキャナーであって、
    前記コイルは前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向に延在する第1導線部を有し、前記第1導線部は前記枠部と離れた場所に位置することを特徴とする光スキャナー。
  3. 請求項1または2に記載の光スキャナーであって、
    前記ダンパー部は前記第2ねじり棒ばね部に近い場所の厚みより離れた場所の厚みが厚いことを特徴とする光スキャナー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光スキャナーであって、
    前記第1ねじり棒ばね部が延在する方向の前記変位部の長さは前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向の前記変位部の長さより長いことを特徴とする光スキャナー。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光スキャナーであって、
    前記光反射部は反射板と前記反射板を支持する支柱部とを備え、
    前記反射板は前記変位部と前記反射板の厚み方向に間隔を空けて設置され、前記反射板の厚み方向から見た平面視において前記反射板の一部は前記変位部と重なることを特徴とする光スキャナー。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の光スキャナーであって、
    前記ダンパー部の前記厚みが厚い場所は前記ダンパー部に対して前記枠部が厚み方向に突出する側と反対側に突出することを特徴とする光スキャナー。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の光スキャナーであって、
    前記コイルは第2導線部と第3導線部とを有し、前記第3導線部は前記第2導線部より厚みが薄く前記変位部の厚み方向から見た平面視で前記第2導線部より幅が広く、
    前記枠部と前記ダンパー部とが接続する場所に前記第3導線部が位置することを特徴とする光スキャナー。
  8. 光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、
    前記光スキャナーは、
    光を反射する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、
    前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、
    前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、
    前記変位部に設けられたコイルと、
    前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、
    を備え、
    前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  9. 観察者の頭部に装着されるフレームと、
    光を射出する光源と、
    前記フレームに設けられた光スキャナーとを備えたヘッドマウントディスプレイであって、
    前記光スキャナーは、
    光を反射する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、
    前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、
    前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、
    前記変位部に設けられたコイルと、
    前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、
    を備え、
    前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  10. 自動車のフロントガラスに光を照射するヘッドアップディスプレイであって、
    光を射出する光源と、光スキャナーと、を備え、
    前記光スキャナーは、
    光を反射する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1ねじり棒ばね部と、
    前記第1ねじり棒ばね部に接続された変位部と、
    前記変位部を前記第1の軸と交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2ねじり棒ばね部と、
    前記変位部に設けられたコイルと、
    前記変位部と隔てて設けられ、前記コイルに作用する前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する磁界を発生する磁石と、
    を備え、
    前記変位部は、前記可動板を囲む枠部、前記枠部より厚みが薄く前記枠部から前記第2ねじり棒ばね部が延在する方向と交差する向きに延在するダンパー部、を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
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