JP2016143020A - 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】可動部や軸部の変位を規制する規制部材の位置や姿勢を安定的に維持することができる光スキャナーを提供すること、また、かかる光スキャナーを備える画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供すること。【解決手段】光スキャナー1は、枠体部13と、枠体部13を揺動可能に支持する軸部14と、軸部14を支持する支持部15と、枠体部13および軸部14のうちの少なくとも一方の変位を規制する規制部51、平面視で規制部51を挟んで配置され規制部51を支持する2つの衝撃緩和部53、および、2つの衝撃緩和部53をそれぞれ支持する2つの固定部55を有する規制部材5と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイ等に用いられ、光を2次元的に走査する光スキャナーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の光偏向器(光スキャナー)は、入射された光を反射するミラー部と、ミラー部に連結された1対のトーションバーと、ミラー部をそれぞれトーションバーを介して駆動する2対の圧電アクチュエータと、圧電アクチュエータを支持する支持部と、支持部に連結された衝撃緩和部と、を備えている。
ここで、衝撃緩和部は、トーションバーと直交する方向のミラー部の1対の対辺にそれぞれ対向して、支持部に連結して設けられている。また、衝撃緩和部は、半導体基板を形状加工することにより、支持部と一体的に、バネ特性を有する形状に形成されている。
特開2013−109359号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光偏向器では、衝撃緩和部がバネ特性を有する形状をなして片持ち支持された形態となっているため、衝撃緩和部の姿勢(特に面外方向での位置)を安定的に保つことができず、可動部と衝撃緩和部とが予期しない状態で接触するおそれがある。このため、特許文献1に記載の光偏向器は、例えば、必要な衝撃緩和を生じさせることができなかったり、可動部や衝撃緩和部が損傷したりするという問題がある。
本発明の目的は、可動部や軸部の変位を規制する規制部材の位置や姿勢を、規制部材が片持ち支持された状態と比較して安定的に維持することができる光スキャナーを提供すること、また、かかる光スキャナーを備える画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、搖動軸周りに揺動可能な可動部と、
前記可動部を揺動軸周りに揺動可能に支持する軸部と、
前記軸部を支持する支持部と、
前記可動部および前記軸部のうちの少なくとも一方の変位を規制する規制部と、前記可動部の板厚方向から見た平面視で前記規制部を挟んで配置され前記規制部を支持するとともに弾性変形することで前記規制部へ加わる衝撃を緩和する2つの衝撃緩和部、および、前記2つの衝撃緩和部をそれぞれ支持する2つの固定部を有する規制部材と、を備えることを特徴とする。
このような光スキャナーによれば、規制部が2つの衝撃緩和部により両側から支持(両端支持)されているため、外力が加わったとしても、規制部の位置や姿勢を所望状態に安定的に維持することができる。そのため、可動部や軸部を所望状態の規制部に接触させることができ、可動部や軸部の過度の変位を規制するという規制部の変位規制機能と、可動部や軸部が規制部に接触したときの衝撃を緩和するという衝撃緩和部の衝撃緩和機能との双方の機能を安定的に発揮させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は前記平面視で前記可動部の揺動軸と重なって配置され、
前記2つの衝撃緩和部は、前記平面視で前記揺動軸に対して交差する方向に並んで配置されることが好ましい。
これにより、規制部が平面視で可動部の揺動軸に重なって配置されているとともに、2つの衝撃緩和部が平面視で可動部の揺動軸に対して交差する方向に並びかつ規制部を挟んで配置されているため、規制部材が片持ち支持された状態と比較して規制部を2つの衝撃緩和部により安定的に支持することができることに加え、板厚方向の成分を有する変位を軸部で規制することができるので、可動部および軸部の双方の変位を効果的に規制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記平面視で前記揺動軸に沿って配置され、
前記2つの衝撃緩和部は、前記平面視で前記可動部の揺動中心軸に沿った方向に並んで配置されることが好ましい。
これにより、2つの衝撃緩和部が平面視で可動部の揺動軸に沿った方向に並びかつ規制部を挟んで配置されているため、規制部材が片持ち支持された状態と比較して規制部を2つの衝撃緩和部により安定的に支持しつつ、可動部の面内方向の成分を有する変位を可動部で規制することができるので、可動部および軸部の双方の変位を効果的に規制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記揺動軸方向から見た断面視で前記軸部の外周を囲んでいる部分を有することが好ましい。
これにより、軸部の揺動軸と直交する成分を有する全方向の変位を規制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部材は、前記平面視で前記可動部を囲んでいることが好ましい。
これにより、可動部の面内成分を有する全方向の変位を規制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部材を前記支持部に固定した状態における前記2つの固定部間の距離をAとし、前記規制部材を前記支持部から取り外した状態における前記2つの固定部間の距離をBとしたとき、A>Bの関係を満たすことが好ましい。
これにより、衝撃緩和部の弾性のつり合いによって支持部に対して規制部材を位置合わせすることができる。そのため、規制部材が有する変位規制機能および衝撃緩和機能を好適に発揮させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部材を前記支持部に固定した状態における前記2つの固定部間の距離をAとし、前記規制部材を前記支持部から取り外した状態における前記2つの固定部間の距離をBとしたとき、A<Bの関係を満たすことが好ましい。
これにより、衝撃緩和部の弾性のつり合いによって支持部に対して規制部材を位置合わせすることができる。そのため、規制部材が有する変位規制機能および衝撃緩和機能を好適に発揮させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記支持部は、前記支持部の厚さ方向に突出する突出部を有し、
前記固定部は、前記突出部が挿通される孔部を有することが好ましい。
これにより、衝撃緩和部の弾性のつり合いによって支持部に対して規制部材を位置合わせ可能なように、規制部材を支持部に取り付けることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部材は、前記衝撃緩和部が弾性変形した状態で前記支持部に固定されていることが好ましい。
これにより、衝撃緩和部の弾性のつり合いによって支持部に対して規制部材を位置合わせすることができる。そのため、規制部材が有する変位規制機能および衝撃緩和機能を好適に発揮させることができる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光スキャナーを備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する画像表示装置を提供することができる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、本発明の光スキャナーを備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有するヘッドマウントディスプレイを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る光スキャナーを示す平面図(上面図)である。 図1に示す光スキャナーの断面図(X軸に沿った断面図)である。 図1に示す光スキャナーが備える駆動部の電圧印加部を説明するためのブロック図である。 図3に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 図1に示す光スキャナーの下面図である。 図5中のD−D線断面図である。 図1に示す光スキャナーの規制部材を取り外した状態を示す図であって、(a)は上面図、(b)は下面図である。 図1に示す光スキャナーが備える規制部材を示す図であって、(a)は上面図、(b)は下面図である。 (a)は、衝撃緩和部(バネ)が伸張した状態で規制部材を支持部に固定した場合を示す図、(b)は、衝撃緩和部(バネ)が収縮した状態で規制部材を支持部に固定した場合を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光スキャナーを示す下面図である。 本発明の第3実施形態に係る光スキャナーを示す下面図である。 本発明の第4実施形態に係る光スキャナーを示す断面図である。 本発明の画像表示装置の実施形態を模式的に示す図である。 本発明の画像表示装置の応用例1を示す斜視図である。 本発明の画像表示装置の応用例2を示す斜視図である。 本発明の画像表示装置の応用例3を示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
(光スキャナー)
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る光スキャナーを示す平面図(上面図)、図2は、図1に示す光スキャナーの断面図(X軸に沿った断面図)である。図3は、図1に示す光スキャナーが備える駆動部の電圧印加部を説明するためのブロック図、図4は、図3に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図2中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1および図2に示す光スキャナー1は、可動ミラー部11と、1対の軸部12a、12b(第1軸部)と、枠体部13と、1対の軸部14a、14b(第2軸部)と、支持部15と、永久磁石21と、コイル31と、電圧印加部4(図3参照)と、を備える。
ここで、可動ミラー部11、1対の軸部12a、12b(以下、「軸部12」ともいう)は、Y軸(第1の揺動軸)周りに揺動(往復回動)する第1の振動系を構成する。また、可動ミラー部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14b(以下、「軸部14」ともいう)および永久磁石21は、X軸(第2の揺動軸)周りに揺動(往復回動)する第2の振動系を構成する。すなわち、可動ミラー部11、軸部12、枠体部13および永久磁石21からなる構造体は、「可動部」(質量部)を構成しており、この可動部が1対の軸部14で支持されてなる構造体が第2の振動系を構成している。
また、永久磁石21、コイル31および電圧印加部4は、永久磁石21およびコイル31の磁界の相互作用により、前述した第1の振動系および第2の振動系を駆動(すなわち、可動ミラー部11をX軸およびY軸周りに揺動)させる「駆動部」を構成する。
以下、光スキャナー1の各部を順次詳細に説明する。
可動ミラー部11は、基部111と、スペーサー112(柱部)を介して基部111に固定された光反射板113とを有する。
光反射板113の上面(一方の面)には、光反射性を有する光反射部114が設けられている。この光反射部114は、例えば、アルミニウム等の金属膜で構成されている。
この光反射板113は、軸部12a、12bに対して光反射板113の板厚方向に離間するとともに、板厚方向(可動部の厚さ方向)から見たときに(以下、「平面視」ともいう)軸部12a、12bの一部と重なって設けられている。そのため、軸部12aと軸部12bとの間の距離を短くしつつ、光反射板113の板面の面積を大きくすることができる。また、軸部12aと軸部12bとの間の距離を短くすることができることから、枠体部13の小型化を図ることができる。さらに、枠体部13の小型化を図ることができることから、軸部14aと軸部14bとの間の距離を短くすることができる。このようなことから、光反射板113の板面の面積を大きくしても、光スキャナー1の小型化を図ることができる。
本実施形態では、光反射板113は、平面視にて、円形をなしている。なお、光反射板113の平面視形状は、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。
一方、光反射板113の下面は、スペーサー112を介して基部111に固定されている。これにより、軸部12a、12b、枠体部13および軸部14a、14bとの接触を抑制しつつ、光反射板113をY軸周りに揺動させることができる。
枠体部13は、枠状をなし、前述した可動ミラー部11の基部111を囲んで設けられている。言い換えると、可動ミラー部11の基部111は、枠状をなす枠体部13の内側に設けられている。
この枠体部13は、平面視にて、可動ミラー部11の基部111および1対の軸部12a、12bからなる構造体の外形に沿った形状をなしている。これにより、可動ミラー部11のY軸周りの揺動を許容しつつ、枠体部13の小型化を図ることができる。
また、枠体部13は、枠体部13の厚さ方向に軸部12a、12bおよび軸部14a、14bよりも突出したリブ131を有する。このようなリブ131により枠体部13の剛性を高めることができる。また、このリブ131は、可動ミラー部11が永久磁石21に接触するのを抑制する機能(スペーサーとしての機能)も有する。なお、枠体部13の形状は、枠状であれば、図示のものに限定されない。
また、枠体部13は、Y軸に沿った方向での長さがX軸に沿った方向での長さよりも長くなっている。これにより、軸部12a、12bに必要な長さを確保しつつ、X軸に沿った方向における光スキャナー1の長さを短くすることができる。
そして、枠体部13は、軸部14a、14bを介して支持部15に支持されている。また、可動ミラー部11の基部111は、軸部12a、12bを介して枠体部13に支持されている。
軸部12a、12bおよび軸部14a、14bは、それぞれ、弾性変形可能である。そして、軸部12a、12b(第1軸部)は、可動ミラー部11をY軸(第1の揺動軸)周りに揺動(回動)可能とするように、可動ミラー部11と枠体部13とを接続している。また、軸部14a、14b(第2軸部)は、枠体部13をY軸に直交するX軸(第2の揺動軸)周りに揺動(回動)可能とするように、枠体部13と支持部15とを接続している。
より具体的に説明すると、軸部12a、12bは、可動ミラー部11の基部111を介して(挟んで)互いに対向するように配置されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、Y軸に沿った方向に延びる長手形状(棒状)をなしている。そして、軸部12a、12bは、それぞれ、一方の端部が基部111に接続され、他方の端部が枠体部13に接続されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、中心軸がY軸に一致するように配置されている。
このように、軸部12a、12bは、可動ミラー部11の基部111を両側から支持している。そして、軸部12a、12bは、それぞれ、可動ミラー部11のY軸周りの揺動に伴って捩れ変形する。
なお、軸部12a、12bの形状は、それぞれ、可動ミラー部11を枠体部13に対してY軸周りに揺動可能に支持するものであれば、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に、屈曲または湾曲した部分、分岐した部分、幅の異なる部分を有していてもよい。
軸部14a、14bは、枠体部13を介して互いに対向するように配置されている。また、1対の軸部14a、14bは、それぞれ、平面視にてX軸上に沿って配置され、X軸に沿った長手形状(棒状)をなしている。そして、軸部14a、14bは、それぞれ、一方の端部が枠体部13に接続され、他方の端部が支持部15に接続されている。また、軸部14a、14bは、それぞれ、中心軸がX軸に一致するように配置されている。
このように、軸部14a、14bは、枠体部13を両側から支持している。そして、軸部14a、14bは、それぞれ、枠体部13のX軸周りの揺動に伴って捩れ変形する。
なお、軸部14a、14bの形状は、それぞれ、枠体部13を支持部15に対してX軸周りに揺動可能に支持するものであれば、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に、屈曲または湾曲した部分、分岐した部分、幅の異なる部分を有していてもよい。
このように、可動ミラー部11をY軸周りに揺動可能とするとともに、枠体部13をX軸周りに揺動可能とすることにより、可動ミラー部11を互いに直交するX軸およびY軸の2軸周りに揺動(回動)させることができる。
支持部15は、平面視で、基部111、軸部12、枠体部13および軸部14からなる構造体を囲むように設けられている。また、支持部15は、支持部15の板厚方向(揺動軸方向から見た断面視において、厚みが小さい方向)に軸部14a、14bよりも突出した補強部151および複数の突出部152を有する。このような補強部151により支持部15の剛性を高めることができる。また、複数の突出部152には、規制部材5が係合して取り付けられている。なお、規制部材5については、後に詳述する。
以上説明したような基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15は、一体的に形成されている。
本実施形態では、基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15は、第1のSi層(デバイス層)と、SiO層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成されている。これにより、第1の振動系および第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。また、SOI基板は、エッチングにより微細な加工が可能であるため、SOI基板を用いて基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を形成することにより、これらの寸法精度を優れたものとすることができ、また、光スキャナー1の小型化を図ることができる。
そして、基部111、軸部12a、12bおよび軸部14a、14bは、それぞれ、SOI基板の第1のSi層で構成されている。これにより、軸部12a、12bおよび軸部14a、14bの弾性を優れたものとすることができる。また、基部111がY軸周りに回動する際に枠体部13に接触するのを抑制することができる。
また、枠体部13および支持部15は、それぞれ、SOI基板の第1のSi層、SiO層および第2のSi層からなる積層体で構成されている。これにより、枠体部13および支持部15の剛性を優れたものとすることができる。ここで、枠体部13のSiO層および第2のSi層は、リブ131を構成する。また、支持部15のSiO層および第2のSi層は、補強部151および複数の突出部152を構成する。
なお、前述した基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15の構成材料および形成方法は、一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、シリコン基板をエッチングすることにより、基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を形成してもよい。
また、本実施形態では、スペーサー112および光反射板113も、SOI基板をエッチングすることにより形成されている。そして、スペーサー112は、SOI基板のSiO層および第2のSi層からなる積層体で構成されている。また、光反射板113は、SOI基板の第1のSi層で構成されている。
このように、SOI基板を用いてスペーサー112および光反射板113を形成することにより、互いに接合されたスペーサー112および光反射板113を簡単かつ高精度に製造することができる。
前述した枠体部13の下面(光反射板113とは反対側の面)、すなわちリブ131の先端面には、永久磁石21が接合されている。
永久磁石21と枠体部13との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。
永久磁石21は、平面視にて、X軸およびY軸に対して傾斜する方向に磁化されている。本実施形態では、永久磁石21は、X軸およびY軸に対して傾斜する方向に延在する長手形状(棒状)をなす。そして、永久磁石21は、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石21は、一端部をS極とし、他端部をN極とするように磁化されている。また、永久磁石21は、平面視にて、X軸とY軸との交点を中心として対称となるように設けられている。
なお、本実施形態では、枠体部13に1つの永久磁石の数を設置した場合を例に説明するが、これに限定されず、例えば、枠体部13に2つの永久磁石を設置してもよい。この場合、例えば、長尺状をなす2つの永久磁石を、平面視にて基部111を介して互いに対向するとともに、互いに平行となるように、枠体部13に設置すればよい。
平面視にてX軸に対する永久磁石21の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、30°以上45°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石21を設けることで、円滑かつ確実に可動ミラー部11をX軸の周りに回動させることができる。
これに対し、傾斜角θが前記下限値未満であると、電圧印加部4によりコイル31に印加される電圧の強さなどの諸条件によっては、可動ミラー部11を十分にX軸周りに回動させることができない場合がある。一方、傾斜角θが前記上限値を超えると、諸条件によっては、可動ミラー部11を十分にY軸周りに回動させることができない場合がある。
このような永久磁石21としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石21は、高磁性体を着磁したものであり、例えば、着磁前の硬磁性体を枠体部13に設置した後に着磁することにより形成される。既に着磁がなされた永久磁石21を枠体部13に設置しようとすると、外部や他の部品の磁界の影響により、永久磁石21を所望の位置に設置できない場合があるからである。
永久磁石21の直下には、コイル31が設けられている。すなわち、枠体部13の下面に対向するように、コイル31が設けられている。これにより、コイル31から発生する磁界を効率的に永久磁石21に作用させることができる。これにより、光スキャナー1の省電力化および小型化を図ることができる。なお、コイル31は、磁心に巻回されて設けられていてもよい。
このようなコイル31は、電圧印加部4に電気的に接続されている。そして、電圧印加部4によりコイル31に電圧が印加されることで、コイル31からX軸およびY軸に直交する方向の磁界が発生する。
電圧印加部4は、図3に示すように、可動ミラー部11をY軸周りに回動させるための第1の電圧Vを発生させる第1の電圧発生部41と、可動ミラー部11をX軸周りに回動させるための第2の電圧Vを発生させる第2の電圧発生部42と、第1の電圧Vと第2の電圧Vとを重畳する電圧重畳部43とを備え、電圧重畳部43で重畳した電圧をコイル31に印加する。
第1の電圧発生部41は、図4(a)に示すように、周期Tで周期的に変化する第1の電圧V(水平走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、第1の電圧発生部41は、第1周波数(1/T)の第1の電圧Vを発生させるものである。
第1の電圧Vは、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を主走査することができる。なお、第1の電圧Vの波形は、これに限定されない。
また、第1周波数(1/T)は、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。
本実施形態では、第1周波数は、可動ミラー部11、1対の軸部12a、12bで構成される第1の振動系(捩り振動系)の捩り共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。つまり、第1の振動系は、その捩り共振周波数f1が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、可動ミラー部11のY軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の電圧発生部42は、図4(b)に示すように、周期Tと異なる周期Tで周期的に変化する第2の電圧V(垂直走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、第2の電圧発生部42は、第2周波数(1/T)の第2の電圧Vを発生させるものである。
第2の電圧Vは、鋸波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第2の電圧Vの波形は、これに限定されない。
第2周波数(1/T)は、第1周波数(1/T)と異なり、かつ、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜120Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。このように、第2の電圧Vの周波数を60Hz程度とし、前述したように第1の電圧Vの周波数を10〜40kHzとすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、可動ミラー部11を互いに直交する2軸(X軸およびY軸)のそれぞれの軸周りに回動させることができる。ただし、可動ミラー部11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができれば、第1の電圧Vの周波数と第2の電圧Vの周波数との組み合わせは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の電圧Vの周波数は、可動ミラー部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14bおよび永久磁石21で構成された第2の振動系(捩り振動系)の共振周波数(捩り共振周波数)と異なる周波数となるように調整されている。
このような第2の電圧Vの周波数(第2周波数)は、第1の電圧Vの周波数(第1周波数)よりも小さいことが好ましい。すなわち、周期Tは、周期Tよりも長いことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、可動ミラー部11をY軸周りに第1周波数で回動させつつ、X軸周りに第2周波数で回動させることができる。
また、第1の振動系の捩り共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系の捩り共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましく、f1≧10f2の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動ミラー部11を、Y軸周りに第1の電圧Vの周波数で回動させつつ、X軸周りに第2の電圧Vの周波数で回動させることができる。これに対し、f1≦f2とした場合は、第2周波数による第1の振動系の振動が起こる可能性がある。
このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42は、それぞれ、制御部6に接続され、この制御部6からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42には、電圧重畳部43が接続されている。
電圧重畳部43は、コイル31に電圧を印加するための加算器43aを備えている。加算器43aは、第1の電圧発生部41から第1の電圧Vを受けるとともに、第2の電圧発生部42から第2の電圧Vを受け、これらの電圧を重畳しコイル31に印加するようになっている。
次に、光スキャナー1の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧Vの周波数は、第1の振動系の捩り共振周波数と等しく設定されており、第2の電圧Vの周波数は、第2の振動系の捩り共振周波数と異なる値に、かつ、第1の電圧Vの周波数よりも小さくなるように設定されている(例えば、第1の電圧Vの周波数が18kHz、第2の電圧Vの周波数が60Hzに設定されている)。
例えば、図4(a)に示すような第1の電圧Vと、図4(b)に示すような第2の電圧Vとを電圧重畳部43にて重畳し、重畳した電圧をコイル31に印加する。
すると、第1の電圧Vによって、永久磁石21の一方の磁極をコイル31に引き付けようとするとともに、永久磁石21の他方の磁極をコイル31から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、永久磁石21の一方の磁極をコイル31から離間させようとするとともに、永久磁石21の他方の磁極をコイル31に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、図1の平面視において、Y軸を挟んで一方側に永久磁石21のN極が位置し、他方側に永久磁石21のS極が位置している。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、枠体部13にY軸周りの捩り振動成分を有する振動が励振され、その振動に伴って、軸部12a、12bを捩れ変形させつつ、可動ミラー部11が第1の電圧Vの周波数でY軸まわりに回動する。
また、第1の電圧Vの周波数は、第1の振動系の捩り共振周波数と等しい。そのため、第1の電圧Vによって、効率的に、可動ミラー部11をY軸周りに回動させることができる。すなわち、前述した枠体部13のY軸周りの捩り振動成分を有する振動が小さくても、その振動に伴う可動ミラー部11のY軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の電圧Vによって、永久磁石21の一方の磁極をコイル31に引き付けようとするとともに、永久磁石21の他方の磁極をコイル31から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、永久磁石21の一方の磁極をコイル31から離間させようとするとともに、永久磁石21の他方の磁極をコイル31に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、図1の平面視において、X軸を挟んで一方側に永久磁石21のN極が位置し、他方側に永久磁石21のS極が位置している。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、軸部14a、14bをそれぞれ捩れ変形させつつ、枠体部13が可動ミラー部11とともに、第2の電圧Vの周波数でX軸周りに回動する。
また、第2の電圧Vの周波数は、第1の電圧Vの周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第2の振動系の捩り共振周波数は、第1の振動系の捩り共振周波数よりも低く設計されている。そのため、可動ミラー部11が第2の電圧Vの周波数でY軸周りに回動してしまうことを抑制することができる。
このように、第1の電圧Vと第2の電圧Vとを重畳させた電圧をコイル31に印加することで、可動ミラー部11を、Y軸周りに第1の電圧Vの周波数で回動させつつ、X軸周りに第2の電圧Vの周波数で回動させることができる。これにより、装置の低コスト化および小型化を図るとともに、電磁駆動方式(ムービングマグネット方式)により、可動ミラー部11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができる。また、駆動源を構成する部品(永久磁石およびコイル)の数を少なくすることができるため、簡単かつ小型な構成とすることができる。また、コイル31が光スキャナー1の振動系と離間しているので、かかる振動系に対するコイル31の発熱による悪影響を抑制することができる。
このような可動ミラー部11の挙動は、軸部12および軸部14のうちの少なくとも一方の軸部に設けられた歪検出素子(図示せず)の検出信号に基づいて検出される。そして、この検出信号に基づいて、制御部6が電圧印加部4の駆動を制御する。
(規制部材)
以下、規制部材5について詳述する。
図5は、図1に示す光スキャナーの下面図、図6は、図5中のD−D線断面図である。図7は、図1に示す光スキャナーの規制部材を取り外した状態を示す図であって、図7(a)は上面図、図7(b)は下面図である。図8は、図1に示す光スキャナーが備える規制部材を示す図であって、図8(a)は上面図、図8(b)は下面図である。図9(a)は、衝撃緩和部(バネ)が伸張した状態で規制部材を支持部に固定した場合を示す図、図9(b)は、衝撃緩和部(バネ)が収縮した状態で規制部材を支持部に固定した場合を示す図である。
規制部材5は、支持部15の下面(裏面)に固定され、枠体部13および軸部14の双方の変位を規制する機能を有する。これにより、枠体部13および軸部14の過大な変位や変形を低減し、光スキャナー1の損傷を防止することができる。
この規制部材5は、図5に示すように、2つの規制部51と、2つの規制部52と、4つの衝撃緩和部53と、4つの衝撃緩和部54と、4つの固定部55と、を有している。
2つの規制部51は、X軸に沿った方向に並びかつ枠体部13を挟んで配置され、枠体部13のX軸およびY軸の双方に直交する軸まわりの変位、および、軸部14の揺動軸(軸部14の延在方向と揺動軸とは誤差を除いて一致する)に直交する方向の変位をそれぞれ規制する機能を有する。ここで、各規制部51は、平面視でX軸(可動部の揺動軸)と重なって配置されている。
また、各規制部51は、本体部511と、本体部511上に設けられた層512と、層512上に設けられた層513と、を有する。
本体部511の上面には、X軸に沿って延びて両端が開放した凹部5111(溝)が形成されている。この凹部5111は、軸部14に沿って設けられており、凹部5111の壁面が軸部14に対して所定の間隔を隔てている。
層512は、凹部5111の上側が開放するように、本体部511の上面の凹部5111の幅方向での両側に設けられている。そして、層513は、凹部5111の上側を覆うように、層512上に設けられている。これにより、軸部14をX軸方向から見たときに(以下、「断面視」ともいう)、軸部14の外周が規制部51により囲まれている。
一方、2つの規制部52は、Y軸に沿った方向に並びかつ枠体部13を挟んで配置され、枠体部13のY軸に沿った方向の変位を規制する機能を有する。この2つの規制部52は、一方の規制部52が前述した2つの規制部51のY軸方向での一端部同士を接続し、他方の規制部52が2つの規制部51のY軸方向での他端部同士を接続している。したがって、これらの規制部51、52は、平面視で、枠体部13を囲むように枠状をなしている。
4つの衝撃緩和部53は、一方の規制部51を支持している2つの衝撃緩和部53と、他方の規制部51を支持している2つの衝撃緩和部53と、に分けることができる。一方の規制部51を支持する2つの衝撃緩和部53は、平面視で当該一方の規制部51を挟んで配置されている。ここで、当該2つの衝撃緩和部53は、平面視でX軸(可動部の揺動軸)に対して交差する方向に並んでいる。換言すると、規制部材を支持部に固定した場合に、当該2つの衝撃緩和部53の伸長方向もしくは収縮方向が、平面視でX軸(揺動軸)に対して交差している(2つの衝撃緩和部53はX軸方向に対して交差する方向に伸縮可能に配置されている)。同様に、他方の規制部51を支持する2つの衝撃緩和部53は、平面視で当該他方の規制部51を挟んで配置されている。
各衝撃緩和部53は、梁状をなし、弾性(バネ性)を有する。これにより、枠体部13や軸部14が規制部51に接触したときの衝撃を衝撃緩和部53の変形(衝撃を緩和する方向への伸縮を伴う弾性変形)により緩和することができる。本実施形態では、各衝撃緩和部53は、一端部が規制部51に接続され、X軸方向に蛇行しながらY軸方向に延びる蛇行形状(ミアンダ形状)をなしている。これにより、衝撃緩和部53の設置に必要な空間を小さくしながら、衝撃緩和部53の弾性を優れたものとすることができる。
また、4つの衝撃緩和部54は、一方の規制部52を支持する2つの衝撃緩和部54と、他方の規制部52を支持する2つの衝撃緩和部54と、に分けることができる。一方の規制部52を支持する2つの衝撃緩和部54は、平面視で当該一方の規制部52を挟んで配置されている。ここで、当該2つの衝撃緩和部54は、平面視でX軸に沿った方向に並んでいる。また、当該2つの衝撃緩和部54は、平面視でY軸(可動ミラー部11の揺動軸)に対して交差する方向に並んでいる。言い換えると、規制部材を支持部に固定した場合に、当該2つの衝撃緩和部54の伸長方向もしくは収縮方向が、平面視でX軸(可動部の揺動軸)に対して交差して配置されている(2つの衝撃緩和部54はX軸方向に伸縮可能に配置されている)。同様に、他方の規制部52を支持する2つの衝撃緩和部54は、平面視で当該他方の規制部52を挟んで配置されている。
各衝撃緩和部54は、梁状をなし、弾性(バネ性)を有する。これにより、枠体部13が規制部52に接触したときの衝撃を衝撃緩和部54の変形(衝撃を緩和する方向への伸縮をともなう弾性変形)により緩和することができる。本実施形態では、各衝撃緩和部54は、一端部が規制部52に接続され、Y軸方向に蛇行しながらX軸方向に延びる蛇行形状(ミアンダ形状)をなしている。これにより、衝撃緩和部54の設置に必要な空間を小さくしながら、衝撃緩和部54の弾性を優れたものとすることができる。
4つの固定部55は、前述した4つの衝撃緩和部53および4つの衝撃緩和部54に対応して設けられている。そして、各固定部55は、対応する衝撃緩和部53および衝撃緩和部54を支持している。ここで、各固定部55には、対応する衝撃緩和部53の規制部51とは反対側の端部、および、対応する衝撃緩和部54の規制部52とは反対側の端部が接続されている。
また、各固定部55には、その厚さ方向に貫通する貫通孔551が形成されている。この貫通孔551には、前述した支持部15の突出部152が挿通されており、これにより、固定部55が支持部15に固定されている。これにより、規制部材5を支持部15に固定することができる。ここで、貫通孔551の直径W2は、突出部152の直径W1よりも若干大きくなっている。
なお、本実施形態において貫通孔551は円形の孔としてとして説明しているが、突出部152を挿通することができる形状であれば、三角形、四角形等の多角形や、楕円形等の形状でもよい。また、突出部152の形状にいても、円形の突出部に限定されず、三角形、四角形等の多角形や、楕円形等の形状でもよい。
このような規制部材5は、各衝撃緩和部53、54が面内方向(X軸およびY軸を含む面に平行な方向)に弾性変形(伸張または収縮)した状態で支持部15に固定されている。これにより、衝撃緩和部53、54の弾性のつり合いによって支持部15に対して規制部材5を位置合わせすることができる。そのため、規制部材5が有する変位規制機能および衝撃緩和機能を好適に発揮させることができる。
このように各衝撃緩和部53、54が弾性変形した状態で支持部15に固定された規制部材5は、規制部材5を支持部15に固定した状態における2つの固定部55間の距離をAとし(図5参照)、規制部材5を支持部15から取り外した状態における2つの固定部55間の距離をBとしたとき(図8参照)、A>Bの関係、または、A<Bの関係を満たす。これにより、衝撃緩和部53、54の弾性のつり合いによって支持部15に対して規制部材5を位置合わせすることができる。そのため、規制部材5が有する変位規制機能および衝撃緩和機能を好適に発揮させることができる。
なお、距離Aと距離Bとの関係は、X軸方向に並ぶ2つの固定部55間の距離Axと距離Bxとの関係であってもよいし、Y軸方向に並ぶ2つの固定部55間の距離Ayと距離Byとの関係であってもよい(図5、8参照)。
A>Bの関係を満たすようにするには、例えば、X軸方向に並ぶ2つの突出部152の遠位側の端同士の間の距離L1xbを、X軸方向に並ぶ2つの貫通孔551の遠位側の端同士の間の距離L2xbよりも大きくしたり、Y軸方向に並ぶ2つの突出部152の遠位側の端同士の間の距離L1ybを、Y軸方向に並ぶ2つの貫通孔551の遠位側の端同士の間の距離L2ybよりも大きくしたりすればよい。L1xb>L2xb、かつ、L1yb>L2ybの場合、図9(a)に示すように、衝撃緩和部53、54を伸張させた状態で、固定部55の貫通孔551を突出部152に係合させて取り付けることができる。
一方、A<Bの関係を満たすようにするには、例えば、X軸方向に並ぶ2つの突出部152の近位側の端同士の間の距離L1xaを、X軸方向に並ぶ2つの貫通孔551の近位側の端同士の間の距離L2xaよりも小さくしたり、Y軸方向に並ぶ2つの突出部152の近位側の端同士の間の距離L1yaを、Y軸方向に並ぶ2つの貫通孔551の近位側の端同士の間の距離L2yaよりも小さくしたりすればよい。L1xa<L2xa、かつ、L1ya<L2yaの場合、図9(b)に示すように、衝撃緩和部53、54を収縮させた状態で、固定部55の貫通孔551を突出部152に係合させて取り付けることができる。
以上説明したように構成された規制部材5は、例えば、シリコン基板等の基板をエッチングにより加工することにより、規制部51の本体部511、規制部52、衝撃緩和部53、54および固定部55からなる構造体を形成することができる。また、かかる構造体上に、レジスト材料(特にネガレジスト)を用いて層512を形成することができる。これにより、比較的簡単に高精度な層512を形成することができる。また、樹脂シートを層512上に接着剤等により接着することにより、層513を形成することができる。これにより、比較的簡単に層513を形成することができる。また、層512、513が樹脂で構成されていることにより、層512、513に衝撃吸収性を付与することもできる。なお、層512、513の構成材料は、前述したものに限定されず、例えば、シリコン、ガラス、金属等を用いてもよい。
以上説明したような光スキャナー1によれば、各規制部51が2つの衝撃緩和部53により両側から支持(両端支持)されているとともに、各規制部52が2つの衝撃緩和部54により両側から支持(両端支持)されているため、外力が加わったとしても、各規制部51、52の位置や姿勢を所望状態に安定的に維持することができる。そのため、枠体部13や軸部14を所望状態の規制部51、52に接触させることができ、枠体部13や軸部14の過度の変位を低減するという規制部51、52の変位規制機能と、枠体部13や軸部14が規制部51、52に接触したときの衝撃を緩和するという衝撃緩和部53、54の衝撃緩和機能との双方の機能を安定的に発揮させることができる。
より詳しくは、各規制部51が2つの衝撃緩和部53により一方の端で支持(方端支持)されていた場合、規制部51と衝撃緩和部53とが接続(支持)されていない規制部51の他方の端は、面外方向(揺動軸方向から見た断面視における板厚方向)に対して外力が加わると、各規制部52が2つの衝撃緩和部54により両側から支持(両端支持)されている場合と比較してより大きな変位となってしまう。そのため、枠体部13や軸部14は予期しない状態で規制部51、52と接触することとなってしまう。
また、規制部51が平面視でX軸(可動部の揺動軸)に重なって配置されているとともに、2つの衝撃緩和部53が平面視でX軸に対して交差する方向に並びかつ規制部51を挟んで配置されているため、規制部51を2つの衝撃緩和部53により安定的に支持しつつ、枠体部13および軸部14の双方の変位を効果的に規制することができる。
特に、規制部51が軸部14の外周を囲んでいる部分を有するため、軸部14の揺動軸と直交する成分を有する全方向の変位を規制することができる。例えば、可動部の板厚方向とY軸方向との成分を有する変位を規制することができる。
また、2つの衝撃緩和部54が平面視でX軸(可動部の揺動軸)に沿った方向に並びかつ規制部52を挟んで配置されているため、規制部52を2つの衝撃緩和部54により安定的に支持しつつ、枠体部13および軸部14の双方の変位を効果的に規制することができる。
また、規制部材5が平面視で枠状の部分50にて枠体部13を囲んでいるため、枠体部13の面内成分を有する全方向の変位を規制することができる。例えば、可動部の板厚方向とY軸方向との成分を有する変位を規制することができる。
さらに、固定部55の貫通孔551(孔部)に支持部15の突出部152を挿通させて規制部材5を支持部15に対して固定している。これにより、衝撃緩和部53、54の弾性のつり合いによって支持部15に対して規制部材5を位置合わせ可能なように、規制部材5を支持部15に取り付けることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係る光スキャナーを示す下面図である。
本実施形態は、規制部材の形態が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図10に示す光スキャナー1Aは、2つの規制部材5Aを備えている。この2つの規制部材5Aからなる構造体は、規制部52および衝撃緩和部54を省略した以外は、前述した第1実施形態の規制部材5と同様である。すなわち、各規制部材5Aは、平面視でX軸(可動部の揺動軸)と重なって配置された規制部51Aと、平面視でX軸(可動部の揺動軸)に対して交差する方向に並びかつ規制部51Aを挟んで配置された2つの衝撃緩和部53と、2つの衝撃緩和部53をそれぞれ支持する2つの固定部55とで構成されている。
以上説明したような光スキャナー1Aによっても、枠体部13や軸部14の変位を規制する規制部材5Aの位置や姿勢を安定的に維持することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る光スキャナーを示す下面図である。
本実施形態は、規制部材の形態が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図11において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図11に示す光スキャナー1Bは、2つの規制部材5Bを備えている。この2つの規制部材5Bからなる構造体は、規制部51および衝撃緩和部53を省略した以外は、前述した第1実施形態の規制部材5と同様である。すなわち、各規制部材5Bは、平面視でY軸と重なって配置された規制部52Bと、平面視でY軸に対して交差する方向に並びかつ規制部52Bを挟んで配置された2つの衝撃緩和部54と、2つの衝撃緩和部54をそれぞれ支持する2つの固定部55とで構成されている。
換言すると、各規制部材5Bは、平面視でX軸に沿って配置された規制部52Bと、平面視でX軸方向に直列に並びかつ規制部52Bを挟んで配置された2つの衝撃緩和部54と、2つの衝撃緩和部54をそれぞれ支持する2つの固定部55とで構成されている。
以上説明したような光スキャナー1Bによっても、枠体部13や軸部14の変位を規制する規制部材5Bの位置や姿勢を安定的に維持することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図12は、本発明の第4実施形態に係る光スキャナーを示す断面図である。
本実施形態は、規制部材の形態が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図12において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図12に示す光スキャナー1Cは、規制部材5Cを備えている。この規制部材5Cは、規制部51に代えて規制部51Cを備えた以外は、前述した第1実施形態の規制部材5と同様である。規制部51Cは、層512、513を省略した以外は、前述した第1実施形態の規制部51と同様である。
以上説明したような光スキャナー1Cによっても、枠体部13や軸部14の変位を規制する規制部材5Cの位置や姿勢を安定的に維持することができる。
<画像表示装置の実施形態>
図13は、本発明の画像表示装置の実施形態を模式的に示す図である。
本実施形態では、画像表示装置の一例として、光スキャナー1をイメージング用ディスプレイの光スキャナーとして用いた場合を説明する。なお、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。また、X軸がスクリーンSの横方向と平行であり、Y軸がスクリーンSの縦方向と平行である。
画像表示装置(プロジェクター)9は、レーザー等の光を照出する光源装置(光源)91と、複数のダイクロイックミラー92A、92B、92Cと、光スキャナー1とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
各ダイクロイックミラー92A、92B、92Cは、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このような画像表示装置9は、図示しないホストコンピューターからの画像情報に基づいて、光源装置91(赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913)から照出された光をダイクロイックミラー92A、92B、92Cでそれぞれ合成し、この合成された光が光スキャナー1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
2次元走査の際、光スキャナー1の可動ミラー部11のY軸周りの回動により光反射部114で反射した光がスクリーンSの横方向に走査(主走査)される。一方、光スキャナー1の可動ミラー部11のX軸周りの回動により光反射部114で反射した光がスクリーンSの縦方向に走査(副走査)される。
なお、図13中では、ダイクロイックミラー92A、92B、92Cで合成された光を光スキャナー1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラー93で反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラー93を省略し、光スキャナー1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
以下に、画像表示装置の応用例について説明する。
<画像表示装置の応用例1>
図14は、本発明の画像表示装置の応用例1を示す斜視図である。
図14に示すように、画像表示装置9は、携帯用画像表示装置100に適用することができる。
この携帯用画像表示装置100は、手で把持することができる寸法で形成されたケーシング110と、ケーシング110内に内蔵された画像表示装置9とを有している。この携帯用画像表示装置100により、例えば、スクリーンや、デスク上等の所定の面に、所定の画像を表示することができる。
また、携帯用画像表示装置100は、所定の情報を表示するディスプレイ120と、キーパット130と、オーディオポート140と、コントロールボタン150と、カードスロット160と、AVポート170とを有している。
なお、携帯用画像表示装置100は、通話機能、GPS受信機能等の他の機能を備えていてもよい。
<画像表示装置の応用例2>
図15は、本発明の画像表示装置の応用例2を示す斜視図である。
図15に示すように、画像表示装置9は、ヘッドアップディスプレイシステム200に適用することができる。
このヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置9は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。
なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
<画像表示装置の応用例3>
図16は、本発明の画像表示装置の応用例3を示す斜視図である。
図16に示すように、画像表示装置9は、ヘッドマウントディスプレイ300に適用することができる。
すなわち、ヘッドマウントディスプレイ300は、眼鏡310と、眼鏡310に搭載された画像表示装置9とを有している。そして、画像表示装置9により、眼鏡310の本来レンズである部位に設けられた表示部320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置9からの情報を上乗せして使用することができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つ画像表示装置9を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイでは、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、光スキャナーの駆動方式としてムービングマグネット方式を採用した場合を例に説明したが、これに限定されず、ムービングコイル方式を採用した光スキャナーにも本発明を適用できる。また、本発明は、ムービングマグネット方式やムービングコイル方式のような電磁駆動方式に限定されず、例えば、圧電駆動方式、静電駆動方式等の他の駆動方式にも適用可能である。
また、前述した実施形態では、第1軸部が2つ(1対)設けられている場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、第1軸部が4つ(2対)以上設けられていてもよい。
また、前述した実施形態では、第2軸部が2つ(1対)設けられている場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、第2軸部が4つ(2対)以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、SOI基板を加工することにより光反射板およびスペーサーを形成した場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、光反射板およびスペーサーを別々の基板から形成してもよい。
また、前述した実施形態では、2自由度の振動系を有する2軸駆動型の光スキャナーに本発明を適用した場合を例に説明したが、1つの軸まわりに光反射部を揺動させる光スキャナー、1自由度の振動系の光スキャナー等にも適用可能である。
1‥‥光スキャナー
1A‥‥光スキャナー
1B‥‥光スキャナー
1C‥‥光スキャナー
4‥‥電圧印加部
5‥‥規制部材
5A‥‥規制部材
5B‥‥規制部材
5C‥‥規制部材
6‥‥制御部
9‥‥画像表示装置
11‥‥可動ミラー部
12‥‥軸部
12a‥‥軸部
12b‥‥軸部
13‥‥枠体部
14‥‥軸部
14a‥‥軸部
14b‥‥軸部
15‥‥支持部
21‥‥永久磁石
31‥‥コイル
41‥‥電圧発生部
42‥‥電圧発生部
43‥‥電圧重畳部
43a‥‥加算器
50‥‥部分
51‥‥規制部
51A‥‥規制部
51C‥‥規制部
52‥‥規制部
52B‥‥規制部
53‥‥衝撃緩和部
54‥‥衝撃緩和部
55‥‥固定部
91‥‥光源装置
92A‥‥ダイクロイックミラー
92B‥‥ダイクロイックミラー
92C‥‥ダイクロイックミラー
93‥‥固定ミラー
100‥‥携帯用画像表示装置
110‥‥ケーシング
111‥‥基部
112‥‥スペーサー
113‥‥光反射板
114‥‥光反射部
120‥‥ディスプレイ
130‥‥キーパット
131‥‥リブ
140‥‥オーディオポート
150‥‥コントロールボタン
151‥‥補強部
152‥‥突出部
160‥‥カードスロット
170‥‥ポート
200‥‥ヘッドアップディスプレイシステム
210‥‥ヘッドアップディスプレイ
220‥‥フロントガラス
300‥‥ヘッドマウントディスプレイ
310‥‥眼鏡
320‥‥表示部
511‥‥本体部
512‥‥層
513‥‥層
551‥‥貫通孔
911‥‥赤色光源装置
912‥‥青色光源装置
913‥‥緑色光源装置
5111‥‥凹部
A‥‥距離
Ax‥‥距離
Ay‥‥距離
B‥‥距離
Bx‥‥距離
By‥‥距離
L1xa、L1xb‥‥距離
L1ya、L1yb‥‥距離
L2xa、L2xb‥‥距離
L2ya、L2yb‥‥距離
S‥‥スクリーン
‥‥周期
‥‥周期
‥‥第1の電圧
‥‥第2の電圧
W1‥‥直径
W2‥‥直径

Claims (11)

  1. 揺動軸周りに揺動可能な可動部と、
    前記可動部を揺動軸周りに揺動可能に支持する軸部と、
    前記軸部を支持する支持部と、
    前記可動部および前記軸部のうちの少なくとも一方の変位を規制する規制部と、前記可動部の板厚方向から見た平面視で前記規制部を挟んで配置され前記規制部を支持するとともに弾性変形することで前記規制部へ加わる衝撃を緩和する2つの衝撃緩和部、および、前記2つの衝撃緩和部をそれぞれ支持する2つの固定部を有する規制部材と、を備えることを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記規制部は前記平面視で前記可動部の揺動軸と重なって配置され、
    前記2つの衝撃緩和部は、前記平面視で前記揺動軸に対して交差する方向に並んで配置される請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記規制部は、前記平面視で前記揺動軸に沿って配置され、
    前記2つの衝撃緩和部は、前記平面視で前記可動部の揺動中心軸に沿った方向に並んで配置される請求項1に記載の光スキャナー。
  4. 前記規制部は、前記揺動軸方向から見た断面視で前記軸部の外周を囲んでいる部分を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  5. 前記規制部材は、前記平面視で前記可動部を囲んでいる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  6. 前記規制部材を前記支持部に固定した状態における前記2つの固定部間の距離をAとし、前記規制部材を前記支持部から取り外した状態における前記2つの固定部間の距離をBとしたとき、A>Bの関係を満たす請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  7. 前記規制部材を前記支持部に固定した状態における前記2つの固定部間の距離をAとし、前記規制部材を前記支持部から取り外した状態における前記2つの固定部間の距離をBとしたとき、A<Bの関係を満たす請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  8. 前記支持部は、前記支持部の板厚方向に突出する突出部を有し、
    前記固定部は、前記突出部が挿通される孔部を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  9. 前記規制部材は、前記衝撃緩和部が弾性変形した状態で前記支持部に固定されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光スキャナーを備えることを特徴とする画像表示装置。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光スキャナーを備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023181675A1 (ja) * 2022-03-23 2023-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学反射素子

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