JP2015161878A - アクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

アクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】耐衝撃性が高いアクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供すること。【解決手段】光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31と、1対の軸部(第1の軸部)321、322と、支持部33と、1対の衝撃緩和部361、362と、を有する構造体30と、可動部31を揺動させるための駆動手段と、衝撃緩和部361、362の過度な変位を規制(制限)する規制部35と、を有している。また、規制部35は、第1規制部351、352および第2規制部353、354を備えている。このうち、第1規制部351および第2規制部353は、衝撃緩和部361を挟むように設けられており、同様に、第1規制部352および第2規制部354は、衝撃緩和部362を挟むように設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、アクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、光を偏向させる光偏向器として、ミラー(光反射部)を有するミラー部と、ミラー部を囲むように設けられている支持部と、ミラー部と支持部とを接続し、ミラー部を所定の軸まわりに揺動可能に支持するトーションバーと、を有する構成が知られている。このような構成の光偏向器では、例えば、落下等によって大きな衝撃が加わった場合にトーションバーが破損する等の不具合が生じ易く、機械的強度を十分に確保することができないという問題があった。
そこで、特許文献1には、トーションバーと直交する方向のミラー部の一対の対辺にそれぞれ対向するように、衝撃緩和部を設けた光偏向器が開示されている。この衝撃緩和部は支持部に連結されており、例えば外部から付与された衝撃や振動によって、トーションバーと直交する方向(支持部等を含むデバイス面においてトーションバーと直交する方向)にミラー部を並進させる力が作用したとき、ミラー部を衝撃緩和部に当てることによって、ミラー部が支持部に衝突することを回避する。これにより、光偏向器の破損を抑制している。
特開2009−169089号公報
しかしながら、外部からの衝撃等を受けたミラー部は、衝撃緩和部に当たった後、トーションバーまわりに揺動する可能性がある。この際、ミラー部が、一定時間、衝撃緩和部に接した状態を維持しながら揺動することが本発明者によって見出された。このような挙動に伴い、衝撃緩和部は、ミラー部の揺動に引っ張られるようにして支持部等を含むデバイス面の厚さ方向、すなわちミラー部の変位方向に変位する。その結果、衝撃緩和部が限界以上に変位し、構成材料が劣化したり、破損に至ったりするおそれがある。
本発明の目的は、耐衝撃性が高いアクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の適用例により達成される。
本発明のアクチュエーターは、可動部と、
支持部と、
前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
を有することを特徴とする。
このような構成によれば、アクチュエーターに加わった衝撃に応じて可動部が変位方向に変位し、それに伴って衝撃緩和部が可動部の変位方向に変位したとき、衝撃緩和部と規制部とが接触することによって、衝撃緩和部の過度な変位が抑制される。その結果、衝撃緩和部の破損が抑制され、アクチュエーターの耐衝撃性を高めることができる。よって、上記構成によれば、耐衝撃性の高いアクチュエーターが得られる。
本発明のアクチュエーターでは、前記規制部は、前記変位方向における前記衝撃緩和部の変位を規制することが好ましい。
これにより、可動部とともに衝撃緩和部が過度に変位するのを抑制することができ、その結果、衝撃緩和部の破損を抑制することができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記第1の軸を含み、かつ、前記衝撃緩和部を通過する平面を基準平面としたとき、
前記基準平面と直交する方向からの平面視において、前記規制部は、前記可動部と重ならない位置に設けられることが好ましい。
これにより、可動部が揺動する際に、可動部と規制部との接触が防止される。その結果、規制部によって可動部の揺動が妨げられることが防止され、可動部の安定的な揺動が可能になる。
本発明のアクチュエーターでは、前記衝撃緩和部は、第1部位と、前記第1部位よりも曲げ剛性が小さく、かつ、前記第1部位と前記支持部とを連結する第2部位と、を備えていることが好ましい。
これにより、第1部位に対して可動部を接触させるようにすることで、第1部位は、第2部位に先んじて変位方向に変位し、規制部に接触する。このため、相対的に曲げ剛性が大きい第1部位を先に規制部に接触させることができるので、衝撃緩和部の破損を抑制しつつ、衝撃緩和部の変位を規制することができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記第1の軸を含み、かつ、前記衝撃緩和部を通過する平面を基準平面としたとき、
前記基準平面と直交する方向からの平面視において、前記第1部位の一部が前記規制部からはみ出していることが好ましい。
これにより、第1部位をより確実に接触部に接触させることができるようになるので、第2部位が規制部に接触することによる衝撃緩和部の破損をより確実に防ぐことができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記可動部、前記支持部、前記第1の軸部および前記衝撃緩和部が、一体に形成されていることが好ましい。
これにより、アクチュエーターの寸法精度が高くなり、小型化を図ることができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記可動部は、第1の可動部と、前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、を有することが好ましい。
これにより、第1の可動部を2つの軸まわりに揺動させることができる。
本発明の光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部と、
支持部と、
前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
を有することを特徴とする。
このような構成によれば、光スキャナーに加わった衝撃に応じて可動部が変位方向に変位し、それに伴って衝撃緩和部が変位方向に変位したとき、衝撃緩和部と規制部とが接触することによって、衝撃緩和部の過度な変位が抑制される。その結果、衝撃緩和部の破損が抑制され、光スキャナーの耐衝撃性を高めることができる。よって、上記構成によれば、耐衝撃性の高い光スキャナーが得られる。
本発明の画像表示装置は、光を反射する光反射部を備える可動部と、
支持部と、
前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
を有することを特徴とする。
このような構成によれば、画像表示装置に加わった衝撃に応じて可動部が変位方向に変位し、それに伴って衝撃緩和部が変位方向に変位したとき、衝撃緩和部と規制部とが接触することによって、衝撃緩和部の過度な変位が抑制される。その結果、衝撃緩和部の破損が抑制され、画像表示装置の耐衝撃性を高めることができる。よって、上記構成によれば、耐衝撃性が高く信頼性の高い画像表示装置が得られる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、観察者の頭部に装着されるフレームと、
前記フレームに設けられた光スキャナーと、を備え、
前記光スキャナーは、
光を反射する光反射部を備える可動部と、
支持部と、
前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、ヘッドマウントディスプレイに加わった衝撃に応じて可動部が変位方向に変位し、それに伴って衝撃緩和部が変位方向に変位したとき、衝撃緩和部と規制部とが接触することによって、衝撃緩和部の過度な変位が抑制される。その結果、衝撃緩和部の破損が抑制され、ヘッドマウントディスプレイの耐衝撃性を高めることができる。よって、上記構成によれば、耐衝撃性が高く信頼性の高いヘッドマウントディスプレイが得られる。
本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。 図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの斜視図である。 図2に示す光スキャナーの上面図である。 図3中のA−A線断面図である。 図4に示すコイルに印加する電圧を示す図である。 図2に示す光スキャナーが有する規制部の機能を説明する(a)上面図および(b)断面図である。 図2に示す光スキャナーが有する規制部の機能を説明する(a)上面図および(b)断面図である。 図2に示す光スキャナーが有する規制部の機能を説明する(a)上面図および(b)断面図である。 図2に示す光スキャナーが有する規制部の機能を説明する(a)上面図および(b)断面図である。 本発明の画像表示装置の第2実施形態を示す構成図である。 図10に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。 図11中のD−D線断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図13中のE−E線断面図である。 本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
以下、本発明のアクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
1.光スキャナー(アクチュエーター)
まず、本発明の光スキャナー(本発明のアクチュエーター)について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。図2は、図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの斜視図である。図3は、図2に示す光スキャナーの上面図である。図4は、図3中のA−A線断面図である。図5は、図4に示すコイルに印加する電圧を示す図である。図6〜9は、図2に示す光スキャナーが有する規制部の機能を説明する(a)上面図および(b)断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図3中の紙面手前側を「上」と言い、図3中の紙面奥側を「下」と言う。また、図6〜9の(b)断面図は、各図の(a)上面図のうち、図3中のA−A線に相当する位置の断面図である。
図1に示すように、画像表示装置1は、スクリーン、壁面などの対象物10に描画用レーザー光LLを二次元的に走査することにより画像を表示する装置である。画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する2つの光スキャナー3と、を有している。このような画像表示装置1では、2つの光スキャナー3同士で、描画用レーザー光LLの走査方向(後述する第1の軸J1)が互いに直交するように配置されている。そして、例えば、一方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを水平方向に走査し、他方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを垂直方向に走査することにより、対象物10に二次元画像を表示できるようになっている。なお、以下では、描画用レーザー光LLを水平方向に走査する光スキャナー3を「水平走査用光スキャナー3’」とも言い、描画用レーザー光LLを垂直方向に走査する光スキャナー3を「垂直走査用光スキャナー3”」とも言う。
≪描画用光源ユニット≫
図1に示すように、描画用光源ユニット2は、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源(光源部)21R、21G、21Bと、レーザー光源21R、21G、21Bに対応して設けられたコリメーターレンズ22R、22G、22Bおよびダイクロイックミラー23R、23G、23Bと、を備えている。
レーザー光源21R、21G、21Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源21Rは、赤色のレーザー光RRを射出し、レーザー光源21Gは、緑色のレーザー光GGを出射し、レーザー光源21Bは、青色のレーザー光BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、図示しない制御部から送信される駆動信号に対応して出射され、コリメーターレンズ22R、22G、22Bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源21R、21G、21Bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザーなどの半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源21R、21G、21Bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源21R、21G、21Bの配置に倣って、ダイクロイックミラー23R、23G、23Bが配置されている。ダイクロイックミラー23Rは、レーザー光RRを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー23Gは、レーザー光GGを反射するとともに、レーザー光RRを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー23Bは、レーザー光BBを反射するとともに、レーザー光RR、GGを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー23R、23G、23Bによって、各色のレーザー光RR、GG、BBが合成されて描画用レーザー光LLとなる。
≪光スキャナー≫
図2ないし図4に示す光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31と、1対の軸部(第1の軸部)321、322と、支持部33と、1対の衝撃緩和部361、362と、を有する構造体30と、可動部31を揺動させるための駆動手段34と、衝撃緩和部361、362の過度な変位を規制(制限)する規制部35と、を有している。なお、このような構成の光スキャナー3から光反射部Mを省略した構成が本発明に係るアクチュエーターに相当する。
以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、Z軸方向が可動部31(構造体30)の板厚方向と一致し、X軸方向が第1の軸J1と一致するものとする。また、以下の説明では、Z軸方向から見た平面視を単に「平面視」とも言う。さらに、構造体30が広がっている面を含む平面を「基準平面」とも言う。なお、Z軸は、この基準平面に直交している。また、図2、3では、一部を透視して図示している。
可動部31は、板状をなしており、その上面には光反射性を有する光反射部Mが設けられている。光反射部Mは、例えば、アルミニウム等の金属膜によって構成することができる。このような可動部31には描画用レーザー光LLが入射し、入射した描画用レーザー光LLは、光反射部Mで反射され、光反射部M(可動部31)の姿勢に応じた方向へ走査される。
なお、可動部31の平面視形状は、図示の長方形に限定されず、例えば正方形、多角形、円形等、いかなる形状であってもよい。
軸部321、322は、X軸方向において可動部31を介して互いに対向して配置されている。また、軸部321、322は、それぞれ、第1の軸J1に沿って延在し、その一端部が可動部31に接続されており、他端部が支持部33に接続されている。これら軸部321、322は、それぞれ、可動部31を第1の軸まわりに揺動可能に支持し、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動に伴ってねじれ変形する。なお、軸部321、322の形状としては、それぞれ、前述した形状に限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。また、軸部321、322は、それぞれ、2本の軸部に分割されていてもよい。
支持部33は、枠状をなしており、平面視において可動部31を囲むように配置されている。ただし、支持部33の構成としては、これに限定されず、例えば、支持部33が4つの部分に分割されており、このうち、2つの部分が可動部31を介してX軸方向に対向配置され、これらの部分に軸部321、322が接続されており、かつ、残る2つの部分が可動部31を介してY軸方向に対向配置され、これらの部分に衝撃緩和部361、362が接続されている構成であってもよい。
衝撃緩和部361、362は、Y軸方向において可動部31を介して互いに対向して配置されている。また、衝撃緩和部361、362は、それぞれ支持部33に接続されているとともに、支持部33の内側に突出するように設けられている。換言すれば、衝撃緩和部361、362は、それぞれ支持部33から可動部31側へ突出するように設けられている。
また、衝撃緩和部361と可動部31との間は、空隙部365を介して離間しており、衝撃緩和部362と可動部31との間は、空隙部366を介して離間している。したがって、外部からの衝撃等がない状態(以下、この状態を「定常状態」とも言う。)において可動部31が揺動する際には、可動部31と衝撃緩和部361、362とが接することはなく、可動部31の揺動が衝撃緩和部361、362によって妨げられることが防止される。
一方、光スキャナー3に対して外部から衝撃等が加わった状態では、その衝撃に伴って可動部31がY軸方向に変位することがある。そして、可動部31は、衝撃緩和部361、362に当たることでそれ以上のY軸方向への変位が規制される。これにより、可動部31が支持部33に直接接触することによる可動部31や支持部33の破損や、軸部321、322が過度に引っ張られることによる特性劣化といった不具合の発生を防止することができる。
ここで、衝撃緩和部361は、Y軸方向において空隙部365を介して可動部31に隣り合う第1部位3611と、第1部位3611と支持部33とを連結するように設けられ、第1部位3611よりも曲げ剛性が小さい第2部位3612と、を備えている。可動部31がY軸方向うち、例えば図4の右方に変位した場合、可動部31と第1部位3611とが接触することで、第1部位3611において可動部31の変位のエネルギーを受け止めるとともに、第2部位3612において変位のエネルギーを吸収することができる。その結果、可動部31のY軸方向の変位が規制され、可動部31の破損が抑制されることとなる。
また、衝撃緩和部362も同様であり、Y軸方向において空隙部366を介して可動部31に隣り合う第1部位3621と、第1部位3621と支持部33とを連結するように設けられ、第1部位3621よりも曲げ剛性が小さい第2部位3622と、を備えている。可動部31がY軸方向、例えば図4の左方に変位した場合、可動部31と第1部位3621とが接触することで、第1部位3621において可動部31の変位のエネルギーを受け止めるとともに、第2部位3622において変位のエネルギーを吸収させることができる。その結果、可動部31のY軸方向の変位が規制され、可動部31の破損が抑制されることとなる。
なお、衝撃緩和部361、362は、少なくとも可動部31のY軸方向の変位を規制する機能を有していれば良く、上述のように可動部31が衝撃緩和部361、362に接触した時の衝撃を吸収する機能を有することは必須ではない。
このような構造体30は、例えば、SOI基板[第1のSi層(デバイス層)と、SiO層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層した基板]をエッチングすることで一体的に形成されている。具体的には、構造体30のうち、可動部31と、軸部321、322と、衝撃緩和部361、362とは、それぞれSOI基板の第1のSi層で構成されている。また、支持部33は、SOI基板の第1のSi層(図4の第1支持部331)、SiO層(図4の第2支持部332)および第2のSi層(図4の第3支持部333)からなる積層体で構成されている。したがって、第1のSi層(デバイス層)のみ着目すれば、可動部31、支持部33、軸部321、322および衝撃緩和部361、362が、一体的に形成されているといえる。このように、構造体30をSOI基板で形成することで、光スキャナー3の振動特性を優れたものとすることができる。また、SOI基板は、エッチングにより微細な加工が可能であるため、SOI基板を用いて構造体30を形成することにより、これらの寸法精度を優れたものとすることができ、また、光スキャナー3の小型化を図ることができる。
図4に示すように、駆動手段34は、可動部31の下面に設けられている永久磁石341と、永久磁石341に対向配置されているコイル342と、を有している。永久磁石341は、平面視にて、第1の軸J1の一方側(+Y軸側)にN極が位置し、他方側(−Y軸側)にS極が位置するように配置されている。なお、永久磁石341としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。
このような駆動手段34では、コイル342に交番電圧を印加することにより、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動させることができる。具体的には、コイル342に交番電圧を印加すると、コイル342の周囲に、永久磁石341のN極をコイル342に引き付けるとともに、S極をコイル342から離間させる第1の磁界と、反対に、永久磁石341のN極をコイル342から離間させるとともに、S極をコイル342に引き付ける第2の磁界とが交互に切り換わるように発生する。このように、第1、第2の磁界が交互に切り換わることで、軸部321、322を捩れ変形させつつ、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動させることができる。
なお、コイル342は、図示しない他の部材の上面に配置されていてもよく、また、光スキャナー3が、支持部33の内側空間を含む下面全体を支持する基板(図示せず)を備えている場合には、その基板の上面に配置されていてもよい。
ここで、2つの光スキャナー3のうちの水平走査用光スキャナー3’については、可動部31と軸部321、322とからなる振動系のねじり共振周波数と等しい周波数の交番電圧をコイル342に印加し、可動部31を共振駆動させることが好ましい。これにより、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動角を大きくすることができる。このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、10〜40kHz程度であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、図5(a)に示すような正弦波のような波形であることが好ましい。
一方、垂直走査用光スキャナー3”については、可動部31と軸部321、322とからなる振動系のねじり共振周波数と異なる周波数の交番電圧をコイル342に印加し、可動部31を非共振駆動させることが好ましい。このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、30〜120Hz程度(60Hz程度)であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、図5(b)に示すような鋸波のような波形であることが好ましい。
規制部35は、落下等によって光スキャナー3に衝撃(Y軸方向の加速度)が加わったとき、それに伴って衝撃緩和部361、362がZ軸方向に過度に変位するのを抑制する。これにより、光スキャナー3の破損(特に衝撃緩和部361、362の破損)を抑制することができる。このような規制部35を設けることによって、光スキャナー3の耐衝撃性を向上させることができる。
本実施形態に係る規制部35は、衝撃緩和部361の上方に被さるように延出した部位を有する第1規制部351と、同様に、衝撃緩和部362の上方に被さるように延出した部位を有する第1規制部352と、を備えている。これらの第1規制部351、352は、それぞれ、衝撃緩和部361、362が上方(+Z軸側)に過度に変位するのを規制する機能を有する。
一方、本実施形態に係る規制部35は、衝撃緩和部361の下方に張り出すように第3支持部333に接続されている第2規制部353と、同様に、衝撃緩和部362の下方に張り出すように第3支持部333に接続されている第2規制部354と、を備えている。これらの第2規制部353、354は、それぞれ、衝撃緩和部361、362が下方(−Z軸側)に過度に変位するのを規制する機能を有する。
第1規制部351、352は、Y軸に沿って並ぶとともに、平面視で可動部31を介して離間配置されている。
このうち、第1規制部351は、平面視において支持部33の一部と重なっている基部3511と、基部3511からY軸に沿って第1規制部352側に延出する延出部3512と、に分けられる。基部3511は、支持部33の上面に接合されており、第1規制部351の固定を担っている。また、延出部3512の厚さ(Z軸方向における長さ)は、基部3511の厚さよりも薄くなっている。これにより、延出部3512の下方には、延出部3512と基部3511との厚さの差に応じた空隙部3513が形成されている。この空隙部3513を介して、衝撃緩和部361と第1規制部351とが離間している。
同様に、第1規制部352は、平面視において支持部33の一部と重なっている基部3521と、基部3521からY軸に沿って第1規制部351側に延出する延出部3522と、に分けられる。基部3521は、支持部33の上面に接合されており、第1規制部352の固定を担っている。また、延出部3522の厚さ(Z軸方向における長さ)は、基部3521の厚さよりも薄くなっている。これにより、延出部3522の下方には、延出部3522と基部3521との厚さの差に応じた空隙部3523が形成されている。この空隙部3523を介して、衝撃緩和部362と第1規制部352とが離間している。
第2規制部353、354も、Y軸に沿って並ぶとともに、平面視で可動部31を介して離間配置されている。
このうち、第2規制部353は、第3支持部333と一体的に形成されている。そして、衝撃緩和部361と第2規制部353との間には、第2支持部332と同じ厚さの空隙部3533が設けられている。この空隙部3533を介して、衝撃緩和部361と第2規制部353とが離間している。
同様に、第2規制部354は、第3支持部333と一体的に形成されている。そして、衝撃緩和部362と第2規制部354との間には、第2支持部332と同じ厚さの空隙部3543が設けられている。この空隙部3543を介して、衝撃緩和部362と第2規制部354とが離間している。
したがって、第1規制部351および第2規制部353は、空隙部3513と空隙部3533とを隔てて衝撃緩和部361を挟むように設けられており、一方、第1規制部352および第2規制部354は、空隙部3523と空隙部3543とを隔てて衝撃緩和部362を挟むように設けられている。
このような構成の規制部35を設けることにより、前述したように、衝撃緩和部361、362がZ軸方向に過度に変位するのを防止し、光スキャナー3の破損を抑制する機能を有する。以下、この機能について詳述する。
ここでは、外部から受ける衝撃の一例として、図6に示すように、可動部31が右方(+Y軸側)に変位するような衝撃を受けた場合を例に説明する。なお、以下の説明では、衝撃緩和部361について主に説明するが、衝撃緩和部362の場合も同様である。この例では、光スキャナー3が衝撃を受けると、軸部321、322が引き伸ばされるとともに、可動部31が右方に変位し、図6に示すように、可動部31がまず衝撃緩和部361の第1部位3611に接触する。この接触により、可動部31が右方に変位する際の速度を低下させることができる。
続いて、可動部31は、その変位の速度を落としつつ、第1部位3611を右方に押し続ける。これにより、第1部位3611は、可動部31とともに右方に変位する。それとともに、第1部位3611よりも相対的に曲げ剛性が小さい第2部位3612は、図7に示すように、+Y軸側に圧縮されることとなる。この際、可動部31の変位のエネルギーが第2部位3612の圧縮作用に一定程度吸収される。そして、可動部31が反作用で受ける衝撃が緩和されるとともに、可動部31がそれ以上+Y軸側に変位することが規制される。
ところで、図6の例では、可動部31がY軸方向に沿って+Y軸側に変位する衝撃を受けた場合について図示しているが、現実的には、Y軸方向に完全に平行な方向に沿って変位する(衝撃を受ける)ことはまれであり、Y軸方向の成分の変位に加え、X軸方向やZ軸方向の成分の変位が含まれる可能性が高いと考えられる。
そのような場合、上述したようにY軸方向の変位のエネルギーが第2部位3612によってある程度吸収された後、可動部31は、今度は、X軸方向に変位したり、第1の軸J1まわりに揺動したりし始める。この際、可動部31は、一定時間、第1部位3611に接した状態で変位したり揺動したりするため、可動部31に伴って衝撃緩和部361もX軸方向やZ軸方向に変位し始めることとなる。
このうち、衝撃緩和部361のX軸方向の変位のエネルギーは、同様に変位する可動部31を支持する軸部321、322の圧縮作用や伸張作用によって吸収されたり、あるいは、衝撃緩和部361の曲げ作用によって吸収される。そして、可動部31は、枠状をなす支持部33によって囲まれていることから、X軸方向の変位は比較的規制され易いと考えられる。その結果、X軸方向の変位は、比較的早期に収束し、光スキャナー3の破損に至ることは少ない。
一方、Z軸方向の変位のエネルギーは、軸部321、322の伸張作用、および、衝撃緩和部361の曲げ作用によってある程度吸収される。しかしながら、Z軸方向の変位が規制されない場合には、衝撃緩和部361は、可動部31が揺動する範囲内で大きく変位する可能性がある。その結果、衝撃緩和部361のZ軸方向の変位量が過度に大きくなり、衝撃緩和部361の破損を招くおそれがある。
そこで、本発明では、規制部35を設けることにより、衝撃緩和部361がZ軸方向に過度に変位するのを防止している。
以下、衝撃緩和部361がZ軸方向に変位する一例として、図8に示すように、可動部31のうち、衝撃緩和部361側の端部が+Z軸側に変位するように揺動する場合について説明する。この例では、可動部31の揺動に伴って衝撃緩和部361側の端部が+Z軸側に変位するため(すなわち、Z軸方向が「変位方向」となる。)、図8に示すように、衝撃緩和部361も+Z軸側に変位する。このとき、衝撃緩和部361の第1部位3611は、揺動する可動部31に接した状態を維持しながら変位するため、同時刻で比較したとき、衝撃緩和部361内での変位量が最も大きくなる。一方、第2部位3612は、第1部位3611の挙動に応じてZ軸方向に曲げられる。
そして、+Z軸側に変位した衝撃緩和部361の第1部位3611は、空隙部3513に入り込み、最終的には、図8に示すように、第1規制部351の延出部3512に接触する。これにより、衝撃緩和部361がそれ以上+Z軸側に変位することが規制される。その結果、衝撃緩和部361のZ軸方向における過度な変位が抑制され、衝撃緩和部361の破損を抑制することができる。そして、衝撃緩和部361の破損が抑制されるということは、結果的に、光スキャナー3の耐衝撃性を高めることに繋がる。
また、衝撃緩和部361のZ軸方向における変位は、前述したように、可動部31の揺動に伴って誘起されるものであり、したがって、衝撃緩和部361のZ軸方向における過度な変位が抑制されることにより、可動部31の過度な揺動やZ軸方向への過度な並進が抑制されることとなる。これにより、軸部321、322の破損が抑制され、光スキャナー3の耐衝撃性を高めることができる。
なお、前述したように、衝撃緩和部361の第1部位3611は、第2部位3612に先んじて+Z軸側に変位し、第1規制部351に接触する。前述したように、第1部位3611は、第2部位3612に比べて相対的に曲げ剛性が大きい部位である。このため、この第1部位3611を第2部位3612に先んじて第1規制部351に接触させるようにすることで、接触に伴って衝撃緩和部361が破損するのを抑制することができる。換言すれば、第2部位3612に比べて第1部位3611の方が衝撃に対する耐久性に優れているため、第1部位3611を第1規制部351に優先的に接触させることで、衝撃緩和部361の破損を抑制しつつ、衝撃緩和部361の変位を規制することができる。
また、衝撃緩和部361の第2部位3612は、第1部位3611に比べて相対的に曲げ剛性が小さい部位である。このため、第1部位3611が変位して第1規制部351に接触するとき、第2部位3612が容易に曲がることによって、衝撃緩和部361が破損し難くなる。換言すれば、第1部位3611の変位に対して第2部位3612が容易に追従し得るため、衝撃緩和部361の変形許容性が高くなり、破損確率が低下するといえる。なお、衝撃緩和部361の追従性が高くなることで、可動部31の過度な揺動やZ軸方向への過度な並進が抑制されるという効果が強化される。
なお、第1部位3611および第2部位3612の曲げ剛性とは、例えば第1部位3611をZ軸方向に変位させるときの曲げ難さであり、所定量曲げるために必要な荷重の大きさで比較、評価することができる。
また、図3に示すように、光スキャナー3に衝撃が加わっていない状態を平面視したとき、第1規制部351は、可動部31と互いにずれている。また、言い換えれば、第1規制部351は、可動部31と重ならない位置に設けられている。これにより、可動部31が揺動する際に、可動部31と第1規制部351との接触が防止される。その結果、第1規制部351によって可動部31の揺動が妨げられることが防止され、定常状態において可動部31の安定的な揺動が可能になる。
また、それとともに、光反射部Mに入射する光あるいは光反射部Mによって反射された光が第1規制部351に干渉し難くなる。これにより、光スキャナー3の本来の機能(光走査)が担保されるとともに、光の入射角あるいは光の反射角をより大きくとることができるので、とり得る光路の自由度が高い光スキャナー3が得られる。
また、光スキャナー3を平面視したとき、衝撃緩和部361の第1部位3611は、図3に示すように、その一部が第1規制部351からはみ出していることが好ましい。衝撃緩和部361に対して第1規制部351をこのように配置することで、第1部位3611が第1規制部351に接触したとき、衝撃緩和部361の変位をより確実に抑制しつつ、可動部31と第1規制部351とが干渉することによる副作用の発生を防止することができる。すなわち、平面視において第1部位3611の全部が第1規制部351からはみ出している場合には、光スキャナー3に加わる衝撃の大きさによっては、衝撃緩和部361が+Z軸側に変位したとき、第1部位3611を第1規制部351に接触させることができず、代わりに第2部位3612が第1規制部351に接触することにより、衝撃緩和部361が破損し易くなるおそれがある。一方、平面視において第1部位3611の全部が第1規制部351に隠れている場合には、光スキャナー3に加わる衝撃の大きさによっては、可動部31と第1規制部351とが接触する確率が上がり、それに伴って可動部31が破損し易くなるおそれがある。
なお、第1規制部351からはみ出す第1部位3611のはみ出し量は、特に限定されないが、第1部位3611を第1規制部351に接触させる確率を十分に高めることを考慮すると、第1部位3611のY軸方向における長さの1%以上90%以下であるのが好ましく、5%以上80%以下であるのがより好ましい。
また、本実施形態に係る衝撃緩和部361の第1部位3611は、図3に示すように、平面視において長方形をなす板状体である。このような形状の第1部位3611は、図3に示すように平面視において長方形をなす板状体で構成された可動部31の変位のエネルギーを受け止めやすく、したがって変位を規制し易いといえる。なお、第1部位3611の形状は、このような形状に限定されず、例えば正方形、多角形、円形等、いかなる形状であってもよい。
一方、本実施形態に係る衝撃緩和部361の第2部位3612は、図3に示すように、平面視においてX軸方向に長軸を有する細長い枠状をなす緩衝部3612aと、緩衝部3612aと第1部位3611とを連結する連結部3612bと、緩衝部3612aの長辺と支持部33とを連結する連結部3612cと、を備えている。このような形状の第2部位3612は、Y軸方向に沿った圧縮力を受けたとき、図7に示すように容易に圧縮変形するので、変位のエネルギーを吸収し易いといえる。なお、第2部位3612の形状は、このような形状に限定されず、例えば緩衝部3612aを複数個備えていたり、緩衝部3612aと第1部位3611とを複数の連結部3612bで連結していたり、緩衝部3612aと支持部33とを複数の連結部3612cで連結していたりしてもよい。
また、図9も、衝撃緩和部361がZ軸方向に変位する一例であるものの、可動部31のうち、衝撃緩和部361側の端部が−Z軸側に変位するように揺動する例を示す図である。この例では、可動部31の揺動に伴って、図9に示すように、衝撃緩和部361が−Z軸側に変位する。このとき、衝撃緩和部361の第1部位3611は、揺動する可動部31に接した状態を維持しながら変位するため、同時刻で比較したとき、衝撃緩和部361内での変位量が最も大きくなる。一方、第2部位3612は、第1部位3611の挙動に応じてZ軸方向に曲げられる。
そして、−Z軸側に変位した衝撃緩和部361の第1部位3611は、空隙部3533に入り込み、最終的には、図9に示すように、第2規制部353に接触する。これにより、衝撃緩和部361がそれ以上−Z軸側に変位することが規制される。
なお、衝撃緩和部361と第2規制部353との位置関係においても、第1規制部351との位置関係と同様のことがいえる。すなわち、光スキャナー3を平面視したとき、衝撃緩和部361の第1部位3611は、図4に示すように、その一部が第2規制部353からはみ出していることが好ましい。衝撃緩和部361に対して第2規制部353をこのように配置することで、第1部位3611が第2規制部353に接触したとき、衝撃緩和部361の変位をより確実に抑制しつつ、可動部31と第2規制部353とが干渉することによる副作用の発生を抑制することができる。
そして、第2規制部353からはみ出す第1部位3611のはみ出し量は、上述した第1規制部351からはみ出す第1部位3611のはみ出し量と同様である。
なお、第1規制部351からはみ出す第1部位3611のはみ出し量は、第2規制部353からはみ出す第1部位3611のはみ出し量と同じであってもよいが、図4に示すように異なっているのが好ましい。換言すれば、光スキャナー3を平面視したとき、図4に示すように、第1規制部351の左端(可動部31側の端)と第2規制部353の左端(可動部31側の端)とが互いにずれているのが好ましい。これにより、第1部位3611が第1規制部351と第2規制部353とに繰り返し接触したときであっても、第1部位3611における接触位置が第1規制部351側と第2規制部353側とで互いにずれることになる。このため、同じ位置に接触する場合に比べて、第1部位3611における接触の機械的影響を緩和することができ、接触に伴う第1部位3611の破損確率を低下させることができる。
以上、第1規制部351および第2規制部353について説明したが、第1規制部352は、上述した第1規制部351と同様の構成、機能を有しており、第2規制部354も、上述した第2規制部353と同様の構成、機能を有している。
これらの規制部35の構成材料としては、例えば、ガラス、水晶、シリコン、セラミックス、金属、樹脂等が挙げられる。このうち、ガラスや水晶等の光透過性を有する材料を用いた場合には、光反射部Mに入射する光と規制部35との干渉を考慮する必要がなくなるので、例えば第1規制部351と第1規制部352とを連結して一体化してもよい。すなわち、光スキャナー3を平面視したとき、第1規制部351、353が衝撃緩和部361、362の全部と可動部31とを覆い隠すように構成されていてもよい。
また、第1規制部351と第1規制部352とが一体化していている場合には、平面視において可動部31と重ならないように枠状をなしていてもよい。これにより、第1規制部351、353の剛性が高まり、光スキャナー3全体の耐衝撃性を高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の画像表示装置の第2実施形態を示す構成図である。図11は、図10に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。図12は、図11中のD−D線断面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図10に示すように、本実施形態に係る画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する光スキャナー3と、光スキャナー3で走査した描画用レーザー光LLを反射させるミラー11と、を有している。なお、ミラー11は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
≪描画用光源ユニット≫
描画用光源ユニット2は、前述した第1実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略する。
≪光スキャナー≫
本実施形態に係る光スキャナー3は、描画用光源ユニット2から出射された描画用レーザー光LLを二次元走査する機能を有している。
図11に示すように、光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31と、可動部31を囲むように配置された支持部33と、可動部31と支持部33とを接続し、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持する軸部(第1の軸部)321、322と、1対の衝撃緩和部361、362と、可動部31を揺動させるための駆動手段34と、衝撃緩和部361、362の過度な変位を規制する規制部35と、を有している。
また、可動部31は、上面に光反射部Mが設けられた第1の可動部311と、第1の可動部311を囲むように配置された枠状の第2の可動部312と、第1の可動部311と第2の可動部312とを接続し、第1の可動部311を第1の軸J1と直交する第2の軸J2まわりに揺動可能に支持する1対の軸部(第2の軸部)313、314と、を有している。1対の軸部313、314は、第1の可動部311を介して互いに対向するように配置されており、また、第2の軸J2に沿った方向に延在している。
また、図12に示すように、第2の可動部312の下面にはリブ312aが設けられており、このリブ312aの下面に永久磁石341が配置されている。リブ312aは、第2の可動部312の機械的強度を補強する補強部としての機能と、第1の可動部311と永久磁石341との間に、これらの接触を防止するためのスペースを確保するギャップ材としての機能と、を有している。永久磁石341は、一端側がS極で他端側がN極となっている棒状をなし、平面視にて、第1、第2の軸J1、J2の両軸に対して傾斜するように配置されている。
また、図12に示すように、衝撃緩和部361、362は、Y軸方向において可動部31を介して互いに対向するように、枠状をなす支持部33の内側に接続されている。
したがって、衝撃緩和部361、362は、可動部31が支持部33に直接接触するのを防止するとともに、可動部31がY軸方向に過度に変位するのを規制して、軸部321、322等の破損を抑制する。
そして、規制部35は、第1規制部351、352と第2規制部353、354とを備えている。これにより、衝撃緩和部361、362のZ軸方向における過度な変位に伴う破損を抑制することができる。
このような構成の光スキャナー3は、第1の可動部311、軸部313、314、第2の可動部312、軸部321、322および永久磁石341によって、第1の可動部311を第1の軸J1まわりに揺動させる第1の振動系を構成する。また、第1の可動部311および軸部313、314によって、第1の可動部311を第2の軸J2まわりに揺動する第2の振動系を構成する。
そして、第1の可動部311を第2の可動部312に対して第2の軸J2まわりに揺動させるとともに、第2の可動部312を支持部33に対して第1の軸J1まわりに揺動させることで、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。なお、本実施形態では、第1の可動部311の第1の軸J1まわりの揺動で描画用レーザー光LLの垂直走査(副走査)が行われ、第1の可動部311の第2の軸J2まわりの揺動で描画用レーザー光LLの水平走査(主走査)が行われるように光スキャナー3が配置されている。
永久磁石341の下側には、コイル342が設けられており、このコイル342に、第1の振動系を揺動させるための第1の交番電圧と、第2の揺動系を揺動させるための第2の交番電圧とを重畳させた重畳電圧を印加することで、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。第1の交番電圧としては、特に限定されず、例えば、前述した第1実施形態の垂直走査用光スキャナー3”に印加する交番電圧と同様のものとすることができ、また、第2の交番電圧としては、特に限定されず、例えば、前述した第1実施形態の水平走査用光スキャナー3’に印加する交番電圧と同様のものとすることができる。この場合、第1の振動系を非共振駆動とし、第2の振動系を共振駆動とすることが好ましい。
以上、本実施形態の光スキャナー3について説明したが、本実施形態のようなジンバル型をなす二次元走査型の光スキャナー3によれば、1つの装置で描画用レーザー光LLを二次元走査することができるため、例えば、前述した第1実施形態のような一次元走査型の光スキャナーを2つ組み合わせて描画用レーザー光LLを二次元走査させる構成と比較して、装置の小型化を図ることができるとともに、アライメントの調整も容易となる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第3実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図14は、図13中のE−E線断面図である。
以下、第3実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なる以外は、前述した第2実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
≪光スキャナー≫
本実施形態に係る光スキャナー3は、図13に示すように、Y軸方向のみならず、X軸方向において第1の可動部311を介して互いに対向するように設けられた衝撃緩和部363、364をさらに備えている。衝撃緩和部363、364は、それぞれ、その一端部が第2の可動部312に接続されており、かつ、第2の可動部312から第1の可動部311側に向かって突出するように設けられている。外部からの衝撃等により、第1の可動部311がX軸方向に変位した場合、第1の可動部311と衝撃緩和部363、364とが接触することで、第1の可動部311のX軸方向におけるそれ以上の変位が規制される。なお、衝撃緩和部363、364は、その配置や形状が異なる以外、衝撃緩和部361、362と同様の構成を有する。
また、本実施形態に係る光スキャナー3が備える規制部35は、第1規制部351、352に加え、第1規制部355、356を備えているとともに、第2規制部353、354に加え、第2規制部357、358を備えている。なお、第2の可動部312の下面に設けられるリブ312aが第2規制部357、358と接触しないように、リブ312aには第2規制部357、358の位置に対応して、貫通孔や切欠き部が設けられている。
第1規制部351、352は、衝撃緩和部361、362のZ軸方向(+Z軸側)における過度な変位を規制する機能を有する。一方、第1規制部355、356は、衝撃緩和部363、364のZ軸方向(+Z軸側)における過度な変位を規制する機能を有する。
第1規制部351、352は、第2実施形態と同様、平面視において衝撃緩和部361、362の一部がはみ出るように構成されているのが好ましい。一方、第1規制部355、356は、衝撃緩和部363、364の一部がはみ出るように構成されているのが好ましい。なお、図13に示す第1規制部355、356は、X軸に沿って延在する棒状をなしている。これにより、第2の可動部312が揺動した場合でも、第2の可動部312と第1規制部355、356とが接触し難くなり、第2の可動部312の揺動が妨げられるのを抑制することができる。すなわち、第1規制部355、356(後述する第2規制部357、358も同様)は、その形状によっては、揺動する第2の可動部312に接触し、揺動を妨げるおそれがあるが、形状を上述したようなX軸に沿った棒状とすることで、第2の可動部312との接触を避け易くなる。
なお、第1規制部351、352、355、356は、互いに別体であってもよいが、本実施形態では、第1規制部351、352、355、356のうち、隣り合うもの同士が互いに連結されており、一体的に形成されている。このため、第1規制部351、352、355、356は、実質的に平面視で枠状をなす1つの部材として取り扱うことができる。
また、第2規制部353、354は、衝撃緩和部361、362のZ軸方向(−Z軸側)における過度な変位を規制する機能を有する。一方、第2規制部357、358は、衝撃緩和部363、364のZ軸方向(−Z軸側)における過度な変位を規制する機能を有する。
第2規制部353、354は、第2実施形態と同様、平面視において衝撃緩和部361、362の一部がはみ出るように構成されているのが好ましい。一方、第2規制部357、358は、衝撃緩和部363、364の一部がはみ出るように構成されているのが好ましい。なお、本実施形態に係る第2規制部353、354、357、358は、平面視において、第1規制部351、352、355、356とほぼ同じ形状をなしているが、この形状は互いに異なっていてもよい。
また、これらの第2規制部353、354、357、358は、第1実施形態と同様、支持部33と一体的に形成されている。なお、第2規制部357、358は、支持部33から突出する構成としているが、リブ312aから突出する構成であってもよい。
以上のような光スキャナー3によれば、4つの衝撃緩和部361〜364によって可動部31に加わるX軸方向における衝撃とY軸方向における衝撃の双方を効果的に緩和して、耐衝撃性を高めることができる。また、4つの第1規制部351、352、355、356および4つの第2規制部353、354、357、358によって、衝撃緩和部361〜364がZ軸方向に過度に変位するのを抑制し、衝撃緩和部361〜364の破損を抑制することができるので、かかる観点からも耐衝撃性を高めることができる。
なお、このような第3実施形態によっても、前述した第1、第2実施形態と同様の効果を発揮することができる。
2.ヘッドアップディスプレイ
次に、本発明の画像表示装置の一例であるヘッドアップディスプレイについて説明する。
図15は、本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。
図15に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210によれば、例えば、フロントガラス220に対し、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
3.ヘッドマウントディスプレイ
次に、本発明のヘッドマウントディスプレイについて説明する。
図16は、本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
図16に示すように、ヘッドマウントディスプレイ300は、観察者の頭部に装着されるフレーム310と、フレーム310に搭載された画像表示装置1と、を有している。そして、画像表示装置1により、フレーム310の本来レンズである部位に設けられた表示部(光反射層材)320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置1からの情報を重ねて使用することができる。また、表示部320は、入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、ハーフミラーなどを用いることができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つ画像表示装置1を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明のアクチュエーター、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1……画像表示装置 2……描画用光源ユニット 3……光スキャナー 3’……水平走査用光スキャナー 3”……垂直走査用光スキャナー 10……対象物 11……ミラー 21R……レーザー光源 21G……レーザー光源 21B……レーザー光源 22R……コリメーターレンズ 22G……コリメーターレンズ 22B……コリメーターレンズ 23R……ダイクロイックミラー 23G……ダイクロイックミラー 23B……ダイクロイックミラー 30……構造体 31……可動部 33……支持部 34……駆動手段 35……規制部 200……ヘッドアップディスプレイシステム 210……ヘッドアップディスプレイ 220……フロントガラス 300……ヘッドマウントディスプレイ 310……フレーム 311……第1の可動部 312……第2の可動部 312a……リブ 313……軸部 320……表示部 321……軸部 331……第1支持部 332……第2支持部 333……第3支持部 341……永久磁石 342……コイル 351……第1規制部 352……第1規制部 353……第2規制部 354……第2規制部 355……第1規制部 356……第1規制部 357……第2規制部 358……第2規制部 361……衝撃緩和部 362……衝撃緩和部 363……衝撃緩和部 364……衝撃緩和部 365……空隙部 366……空隙部 3511……基部 3512……延出部 3513……空隙部 3521……基部 3522……延出部 3523……空隙部 3533……空隙部 3543……空隙部 3611……第1部位 3612……第2部位 3612a 緩衝部 3612b 連結部 3612c 連結部 3621……第1部位 3622……第2部位 RR……レーザー光 GG……レーザー光 BB……レーザー光 J1……第1の軸 J2……第2の軸 LL……描画用レーザー光 M……光反射部

Claims (10)

  1. 可動部と、
    支持部と、
    前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
    前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
    を有することを特徴とするアクチュエーター。
  2. 前記規制部は、前記変位方向における前記衝撃緩和部の変位を規制する請求項1に記載のアクチュエーター。
  3. 前記第1の軸を含み、かつ、前記衝撃緩和部を通過する平面を基準平面としたとき、
    前記基準平面と直交する方向からの平面視において、前記規制部は、前記可動部と重ならない位置に設けられている請求項1または2に記載のアクチュエーター。
  4. 前記衝撃緩和部は、第1部位と、前記第1部位よりも曲げ剛性が小さく、かつ、前記第1部位と前記支持部とを連結する第2部位と、を備えている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアクチュエーター。
  5. 前記第1の軸を含み、かつ、前記衝撃緩和部を通過する平面を基準平面としたとき、
    前記基準平面と直交する方向からの平面視において、前記第1部位の一部が前記規制部からはみ出している請求項4に記載のアクチュエーター。
  6. 前記可動部、前記支持部、前記第1の軸部および前記衝撃緩和部が、一体に形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のアクチュエーター。
  7. 前記可動部は、第1の可動部と、前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアクチュエーター。
  8. 光を反射する光反射部を備える可動部と、
    支持部と、
    前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
    前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
    を有することを特徴とする光スキャナー。
  9. 光を反射する光反射部を備える可動部と、
    支持部と、
    前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
    前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  10. 観察者の頭部に装着されるフレームと、
    前記フレームに設けられた光スキャナーと、を備え、
    前記光スキャナーは、
    光を反射する光反射部を備える可動部と、
    支持部と、
    前記可動部と前記支持部とを接続し、前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記可動部と前記支持部との間に設けられ、前記支持部に連結されている衝撃緩和部と、
    前記可動部が前記第1の軸まわりに揺動したときに前記可動部が変位する変位方向において、前記衝撃緩和部を挟んで設けられている規制部と、を有することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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