JP2015079067A - 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Yukihide Yamano
幸秀 山野
溝口 安志
Yasushi Mizoguchi
安志 溝口
真希子 日野
Makiko Hino
真希子 日野
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Abstract

【課題】枠体部と永久磁石とを高い接合強度で接合することのできる光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供すること。
【解決手段】光スキャナー4では、上面に光反射部413を備える可動部41と、枠体部43と、枠体部43の下面に設けられたスペーサー46と、スペーサー46の下面に設けられた永久磁石48とを有し、スペーサー48は、永久磁石48の枠体部43の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、スクリーンに画像を表示する画像表示装置として、光源と、光源からの光を走査する光スキャナーとを有する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像表示装置は、3つのレーザー光源と、3つのレーザー光源からのレーザー光を合成する合成部と、合成部により合成されたレーザー光を走査する光スキャナーとを有している。
また、引用文献1に記載の光スキャナーは、可動板と、可動板の周囲に設けられた枠状の枠体部と、枠体部の周囲に設けられた枠状の支持部と、基部と枠体部とを接続し、可動板を枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、枠体部と支持部とを接続し、枠体部を支持部に対して第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、S極とN極とを結ぶ線分が第1、第2の軸の両軸に対して傾斜している永久磁石とを有している。このような光スキャナーでは、永久磁石を枠体部の下面に接着材等を用いて接合しているが、これらの接合面積を大きく確保することができず、接着強度が不足するおそれがある。
特開2008−216920号公報
本発明の目的は、枠体部と永久磁石とを高い接合強度で接合することのできる光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部と、
枠体部と、
前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
前記枠体部の前記光反射部が位置する側の面と反対の面に設けられたスペーサーと、
前記スペーサーの前記光反射部が位置する側の面と反対の面に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とする。
これにより、スペーサーと永久磁石との接合面積を広く確保することができるため、スペーサーを介して永久磁石を枠体部に強固に接合することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーは、前記可動部の前記第1の軸まわりの揺動を許容する凹部を有していることが好ましい。
これにより、円滑に、可動部を第1の軸まわりに揺動させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーの前記光反射部が位置する側の面であって、前記枠体部の内側に位置する部分には、光の反射を低減する反射低減処理が施されていることが好ましい。
これにより、迷光の発生を抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記枠体部には、前記枠体部の剛性を高める補強部が設けられていることが好ましい。
これにより、枠体部の撓み等が抑制され、可動部を第1、第2の軸まわりに円滑に揺動させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーが前記補強部を兼ねていることが好ましい。
これにより、光スキャナーの構成が簡単となる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーは、前記枠体部の周方向全域と接合されていることが好ましい。
これにより、スペーサーと枠体部との接合面積が広くなるため、これらをより強固に接合することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記枠体部の内側の領域全体を覆うように設けられていることが好ましい。
これにより、例えば、前述した反射低減処理を広い範囲にわたって施すことができるため、迷光の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーは、光透過性を有し、
前記永久磁石は、光硬化性樹脂によって前記スペーサーに接合されていることが好ましい。
これにより、スペーサーを介して光を当てることで、永久磁石とスペーサーとを簡単に接合することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記スペーサーは、ガラス材料で構成されていることが好ましい。
これにより、透明なスペーサーを簡単に形成することができる。
本発明の画像表示装置は、光を反射する光反射部を備える可動部と、
枠体部と、
前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
前記枠体部の前記光反射部とは反対の面側に設けられたスペーサーと、
前記スペーサーの前記光反射部とは反対の面側に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する画像表示装置が得られる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、観察者の頭部に装着されるフレームと、
前記フレームに設けられた光スキャナーと、を備え、
前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部と、
枠体部と、
前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
前記枠体部の前記光反射部とは反対の面側に設けられたスペーサーと、
前記スペーサーの前記光反射部とは反対の面側に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有するヘッドマウントディスプレイが得られる。
本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。 図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中のB−B線断面図である。 図2に示す光スキャナーが有する電圧印加手段のブロック図である。 図5に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの断面図である。 図7に示す光スキャナーの製造方法を説明するための断面図である。 図7に示す光スキャナーの製造方法を説明するための断面図である。 図7に示す光スキャナーの製造方法を説明するための断面図である。 図7に示す光スキャナーの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
1.画像表示装置
<第1実施形態>
まず、本発明の光スキャナーを適用した画像表示装置(本発明の画像表示装置)の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像表示装置の第1実施形態を示す構成図である。図2は、図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図3は、図2中のA−A線断面図である。図4は、図2中のB−B線断面図である。図5は、図2に示す光スキャナーが有する電圧印加手段のブロック図である。図6は、図5に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2の紙面手前側および図3の上側を「上」と言い、図2の紙面奥側および図3の下側を「下」と言う。
図1に示す画像表示装置1は、スクリーン、壁面などの対象物10に描画用レーザー光LLを2次元的に走査することにより画像を表示する装置である。
図1、図4および図7に示すように、画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する光スキャナー4と、光スキャナー4で走査した描画用レーザー光LLを反射させるミラー11とを有している。なお、ミラー11は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
≪描画用光源ユニット≫
図1に示すように、描画用光源ユニット2は、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源(光源部)21R、21G、21Bと、レーザー光源21R、21G、21Bに対応して設けられたコリメーターレンズ22R、22G、22Bおよびダイクロイックミラー23R、23G、23Bと、を備えている。
レーザー光源21R、21G、21Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源21Rは、赤色のレーザー光RRを射出し、レーザー光源21Gは、緑色のレーザー光GGを出射し、レーザー光源21Bは、青色のレーザー光BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、図示しない制御部から送信される駆動信号に対応して出射され、コリメーターレンズ22R、22G、22Bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源21R、21G、21Bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザーなどの半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源21R、21G、21Bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源21R、21G、21Bの配置に倣って、ダイクロイックミラー23R、23G、23Bが配置されている。ダイクロイックミラー23Rは、レーザー光RRを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー23Gは、レーザー光GGを反射するとともに、レーザー光RRを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー23Bは、レーザー光BBを反射するとともに、レーザー光RR、GGを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー23R、23G、23Bによって、各色のレーザー光RR、GG、BBが合成されて描画用レーザー光LLとなる。
≪光スキャナー≫
光スキャナー4は、描画用光源ユニット2から出射された描画用レーザー光LLを2次元走査する機能を有している。
図2ないし図5に示すように、光スキャナー4は、構造体40と、永久磁石48と、コイル491と、電圧印加部492とを備えている。
また、構造体40は、可動部41と、1対の第1の軸部421、422と、枠体部43と、1対の第2の軸部441、442と、支持部45と、スペーサー46とを有している。これら部位のうち、可動部41、第1の軸部421、422は、第1の軸部421、422を軸として第1の軸J1まわりに揺動する第1の振動系を構成する。また、可動部41、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442、スペーサー46および永久磁石48は、第1の軸J1に直交(交差)する第2の軸J2まわりに揺動する第2の振動系を構成する。また、永久磁石48、コイル491および電圧印加部492は、第1、第2の振動系を駆動させる駆動手段を構成する。
図3に示すように、可動部41は、基部411と、基部411の上面に設けられたミラー保持部412と、ミラー保持部412の上面に設けられた光反射性を有する光反射部(ミラー)413とを有している。このような可動部41には、描画用レーザー光LLが入射し、入射した描画用レーザー光LLは、光反射部413で反射され、光反射部413の姿勢に応じた方向へ走査される。光反射部413は、例えば、アルミニウム等の金属材料をミラー保持部412の上面へ成膜することにより形成することができる。
ミラー保持部412は、第1の軸部421、422に対して基部411等の板厚方向に離間するとともに、図2に示すように、構造体40の平面視にて、第1の軸部421、422の全域と重なって設けられている。そのため、第1の軸部421、422の間の距離を短くしつつ、ミラー保持部412の上面の面積(光反射部413の面積)を大きくすることができる。また、第1の軸部421、422の間の距離を短くすることできることから、枠体部43の小型化を図ることができる。さらに、枠体部43の小型化を図ることができることから、第2の軸部441、442の間の距離を短くすることできる。このようなことから、光反射部413の板面の面積を大きくしても、光スキャナー4の小型化を図ることができる。
枠体部43は、枠状をなし、平面視にて、可動部41の基部411を囲んで設けられている。すなわち、枠体部43の内側に基部411が位置している。
支持部45は、枠状をなし、平面視にて、枠体部43を囲んで設けられている。すなわち、支持部45の内側に枠体部43が位置している。
第1の軸部421、422は、可動部41の基部411を介して互いに対向するように配置されている。また、第1の軸部421、422は、それぞれ、第1の軸J1に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、第1の軸部421、422は、それぞれ、一端部が基部411に接続され、他端部が枠体部43に接続されている。また、第1の軸部421、422は、それぞれ、中心軸が第1の軸J1に一致するように配置されている。このような第1の軸部421、422は、それぞれ、可動部41の第1の軸J1まわりの揺動に伴ってねじれ変形する。
一方、第2の軸部441、442は、枠体部43を介して互いに対向するように配置されている。また、第2の軸部441、442は、それぞれ、第2の軸J2に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、第2の軸部441、442は、それぞれ、一端部が枠体部43に接続され、他端部が支持部45に接続されている。また、第2の軸部441、442は、それぞれ、中心軸が第2の軸J2に一致するように配置されている。このような第2の軸部441、442は、枠体部43の第2の軸J2まわりの揺動に伴ってねじれ変形する。
なお、第1の軸部421、422および第2の軸部441、442の形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。また、第1の軸部421、422および第2の軸部441、442は、2本の軸部に分割されていてもよい。
このような構造体40では、可動部41を第1の軸J1まわりに揺動可能とするとともに、枠体部43を第2の軸J2まわりに揺動可能とすることにより、可動部41(光反射部413)を互いに直交する第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。
構造体40では、基部411、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45は、例えば、シリコン基板をエッチングすることで一体的に形成されている。これにより、第1の振動系および第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。また、シリコン基板は、エッチングにより微細な加工が可能であるため、シリコン基板を用いて基部411、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45を形成することにより、これらの寸法精度を優れたものとすることができ、また、光スキャナー4の小型化を図ることができる。
一方、可動部41のミラー保持部412は、ガラス基板をエッチングすることで形成されている。ミラー保持部412は、SOI基板をエッチングすることで形成することもできるが、本実施形態のようにガラス基板を用いることで、SOI基板を用いた場合と比較して、製造コストを抑えることができる。また、ガラス基板を用いることによって、ミラー保持部412を陽極接合によって基部411に接合することができ、ミラー保持部412と基部411とを強固に接合することができる。
また、図3および図4に示すように、枠体部43の下面(光反射部413が位置する側の面と反対の面)にはスペーサー46が設けられている。スペーサー46は、板状をなしており、その平面視にて、枠体部43の内側の領域Sの全域を覆い、枠体部43の周方向の全域と(環状に)接合されている。なお、領域Sとは、平面視にて枠体部43の内縁に囲まれる領域であると言い換えることができる。スペーサー46を枠体部43の周方向の全域と接合することによって、スペーサー46と枠体部43と接合面積を広くすることができ、これらを強固に接合することができる。
また、本実施形態では、スペーサー46が枠体部43の剛性を高める補強材(リブ)としても機能している。これにより、枠体部43の撓み(変形)が低減され、可動部41の第1、第2の軸J1、J2まわりの揺動をより円滑に行うことができる。特に、本実施形態のように、スペーサー46を枠体部43の周方向の全域と接合することによって、枠体部43の剛性を全体的にバランス良く高めることができるため、上述の効果をより効果的に発揮することができる。ただし、スペーサー46は、補強材を兼ねていなくてもよく、この場合には、スペーサー46とは別部材で構成された補強材を枠体部43に配置してもよい。
また、スペーサー46の上面であって、枠体部43の内側の領域S内に位置する部位46a、言い換えると、基部411と対向する部位46aには、凹部461が形成されている。この凹部461は、基部411(可動部41)が第1の軸J1まわりに揺動した際に、基部411がスペーサー46に接触しないようにするための逃げ部として機能する。このような凹部461を設けることによって、可動部41の第1の軸J1まわりの揺動を確実に許容することができる。特に、本実施形態では、部位46aの全域(基部411と対向するスペーサー46の領域S全域)に凹部461が形成されている。これにより、凹部461をより大きく形成することができるため、その分、スペーサー46の重量を軽くすることができる。そのため、枠体部43の第2の軸まわりの揺動を、より円滑に行うことができる。
また、領域S内に位置するスペーサー46の光反射部413が位置する側の面、すなわち、部位46a(凹部461の内面)には、光反射を低減するための反射低減処理として、反射防止膜(反射低減膜)462が設けられている。これにより、例えば、スペーサー46まで導かれた光(描画用レーザー光LL)が部位46aで反射して迷光となってしまうことを抑制することができる。反射防止膜462としては、特に限定されないが、例えば、Crで構成された薄膜とすることができる。なお、反射低減処理としては、処理前よりも光反射率を低減することができれば、反射防止膜462を設けるものに限定されず、これに代えて、例えば、部位46a(凹部461の内面)を粗面化してもよい。
特に、前述したように、スペーサー46が枠体部43の内側の領域の全域を覆う(塞ぐ)ように設けられているため、光反射低減処理を施すことができる領域が広がり、迷光の発生をより効果的に抑制することができる。
また、スペーサー46は、実質的に無色透明であり、光透過性を有している。後述するように、スペーサー46の下面(光反射部413が位置する側の面と反対の面)には光硬化性樹脂47を介して永久磁石48が接合されているが、スペーサー46を無色透明とすることによって、スペーサー46を介して光硬化性樹脂47に光を照射することができる。そのため、光硬化性樹脂47の硬化を簡単かつ確実に行うことができる。
本実施形態では、石英ガラス、テンパックスガラス、パイレックスガラス(「パイレックス」は登録商標)等のガラス材料で構成されたガラス基板をエッチングすることによって、スペーサー46を形成している。このように、スペーサー46をガラス材料で構成することで、安価にかつ簡単に、光透過性を有するスペーサー46を得ることができる。また、スペーサー46をガラス材料で構成することによって、スペーサー46と枠体部43とを陽極接合によって接合することができる。そのため、スペーサー46と枠体部43とを強固に接合することができる。ただし、スペーサー46の構成材料としては、ガラス材料に限定されず、例えば、各種樹脂材料を用いてもよい。樹脂材料によっても光透過性を有するスペーサー46を比較的簡単に形成することができる。
図4に示すように、以上説明したスペーサー46の下面には、接着材としての光硬化性樹脂47によって、永久磁石48が接合されている。より具体的に説明すると、永久磁石48は、その上面のスペーサー46と重なっている部分の全域が光硬化性樹脂47を介してスペーサー46の下面に接合されている。このように、永久磁石48の枠体部43の内側の領域Sに位置する部分と重なるようにスペーサー46を設けることによって、永久磁石48とスペーサーとの接合面積が十分に広くなり、これらをより強固に接合することができる。そのため、永久磁石48の枠体部43(スペーサー46)からの離脱等を防止でき、信頼性の高い光スキャナー4となる。
永久磁石48は、棒状をなしており、S極(一方の磁極)とN極(他方の磁極)とを結ぶ線分が第1、第2の軸J1、J2に対して傾斜して配置されている。なお、第2の軸J2に対する永久磁石48(前記線分)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。これにより、円滑かつ確実に、可動部41を第1、第2の軸J1、J2まわりに揺動させることができる。
このような永久磁石48としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。また、光硬化性樹脂47としては、特に限定されないが、例えば、紫外線硬化性樹脂を用いることができる。そして、この紫外線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系化合物を主成分とする紫外線硬化性樹脂、ウレタンアクリレートオリゴマーまたはポリエステルウレタンアクリレートオリゴマーを主成分とする紫外線硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルフェノール系樹脂の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする紫外線硬化性樹脂等が挙げられる。
永久磁石48の直下には、コイル491が設けられている。これにより、コイル491から発生する磁界を効率的に永久磁石48に作用させることができる。これにより、光スキャナー4の省電力化および小型化を図ることができる。コイル491は、磁心493に巻回されて設けられている。これにより、コイル491で発生した磁界を効率的に永久磁石48に作用させることができる。なお、磁心493は、省略してもよい。
このようなコイル491は、電圧印加部492に電気的に接続されている。そして、電圧印加部492によりコイル491に電圧が印加されることで、コイル491から第1、第2の軸J1、J2に直交する磁束を有する磁界が発生する。
電圧印加部492は、図5に示すように、可動部41を第1の軸J1まわりに揺動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部492aと、可動部41を第2の軸J2まわりに揺動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部492bと、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳する電圧重畳部492cとを備え、電圧重畳部492cで重畳した電圧をコイル491に印加する。
第1の電圧発生部492aは、図6(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(主走査用電圧)を発生させるものである。第1の電圧V1は、正弦波のような波形をなしている。第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、例えば、10〜40kHzであるのが好ましい。第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しくなるように設定されている。これにより、可動部41の第1の軸J1まわりの揺動角を大きくすることができる。
一方、第2の電圧発生部492bは、図6(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(副走査用電圧)を発生させるものである。第2の電圧V2は、鋸波のような波形をなしている。第2の電圧V2の周波数(1/T2)は、第1の電圧V1の周波数(1/T1)と異なっていればよく、例えば、30〜120Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる周波数となるように調整されている。
このような第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数よりも小さいことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、可動部41を第1の軸J1まわりに第1の電圧V1の周波数で揺動させつつ、第2の軸J2まわりに第2の電圧V2の周波数で揺動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましく、10f2≦f1の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動部41を、第1の軸J1まわりに第1の電圧V1の周波数で揺動させつつ、第2の軸J2まわりに第2の電圧V2の周波数で揺動させることができる。これに対し、f1≦f2とした場合は、第2の電圧V2の周波数による第1の振動系の振動が発生する可能性がある。
第1の電圧発生部492aおよび第2の電圧発生部492bは、それぞれ、制御部6に接続され、この制御部6からの信号に基づき駆動する。そして、このような第1の電圧発生部492aおよび第2の電圧発生部492bには、電圧重畳部492cが接続されている。
電圧重畳部492cは、コイル491に電圧を印加するための加算器492dを備えている。加算器492dは、第1の電圧発生部492aから第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部492bから第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル491に印加するようになっている。
次に、光スキャナー4の駆動方法について説明する。なお、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されており、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる値に、かつ、第1の電圧V1の周波数よりも小さくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V1の周波数が18kHz、第2の電圧V2の周波数が60Hzに設定されている)ものとする。
例えば、図6(a)に示す第1の電圧V1と、図6(b)に示す第2の電圧V2とを電圧重畳部492cにて重畳し、重畳した電圧をコイル491に印加する。すると、第1の電圧V1によって、永久磁石48の一端部(N極)をコイル491に引き付けようとするとともに、永久磁石48の他端部(S極)をコイル491から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、永久磁石48の一端部(N極)をコイル491から離間させようとするとともに、永久磁石48の他端部(S極)をコイル491に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
磁界A1、A2が交互に切り換わることで、枠体部43に第1の軸J1まわりのねじり振動成分を有する振動が励振され、その振動に伴って、第1の軸部421、422を捩れ変形させつつ、可動部41が第1の電圧V1の周波数で第1の軸J1まわりに揺動する。なお、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しいため、共振振動によって、可動部41を大きく揺動させることができる。
一方、第2の電圧V2によって、永久磁石48の一端部(N極)をコイル491に引き付けようとするとともに、永久磁石48の他端部(S極)をコイル491から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、永久磁石48の一端部(N極)をコイル491から離間させようとするとともに、永久磁石48の他端部(S極)をコイル491に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
磁界B1、B2が交互に切り換わることで、第2の軸部441、442を捩れ変形させつつ、枠体部43が可動部41とともに、第2の電圧V2の周波数で第2の軸J2まわりに揺動する。なお、前述のように、第2の電圧V2の周波数が第1の電圧V1の周波数に比べて極めて低く設定され、第2の振動系のねじり共振周波数が第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設計されているため、可動部41が第2の電圧V2の周波数で第1の軸J1まわりに揺動してしまうことを防止することができる。
このように、光スキャナー4では、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳させた電圧をコイル491に印加することで、可動部41を、第1の軸J1まわりに第1の電圧V1の周波数で揺動させつつ、第2の軸J2まわりに第2の電圧V2の周波数で揺動させることができる。これにより、1つの光スキャナーで2次元に光を走査することができるため、装置の低コスト化および小型化を図ることができる。また、電磁駆動方式(ムービングマグネット方式)を採用することによって、効率的に、可動部41を第1、第2の軸J1、J2のそれぞれの軸まわりに揺動させ、光反射部413で反射した描画用レーザー光LLを2次元走査することができる。また、駆動源を構成する部品(永久磁石およびコイル)の数を少なくすることができるため、簡単かつ小型な構成とすることができる。また、コイル491が光スキャナー4の振動系と離間しているので、かかる振動系に対するコイル491の発熱による悪影響を防止することができる。
以上、光スキャナー4について詳細に説明した。本実施形態のようなジンバル型をなす2次元走査型の光スキャナー4によれば、1つの装置で描画用レーザー光LLを2次元走査することができるため、例えば、1次元走査型の光スキャナーを2つ組み合わせて描画用レーザー光LLを2次元走査させる構成と比較して、装置の小型化を図ることができるとともに、アライメントの調整も容易となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの断面図である。なお、図7は、前述した第1実施形態の図4に相当する断面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる画像表示装置は、光スキャナーの可動部の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図7に示すように、本実施形態の光スキャナー4Aでは、可動部41が基部411と基部411の上面に設けられた光反射部413とで構成されている。すなわち、前述した第1実施形態からミラー保持部412を省略した構成となっている。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの断面図である。なお、図8は、前述した第1実施形態の図4に相当する断面図である。
以下、第3実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置は、光スキャナーのスペーサーの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図8に示すように、本実施形態の光スキャナー4Bでは、スペーサー46の部位46a(凹部461の内面)と反射防止膜462の間に光反射膜463が設けられている。すなわち、部位46aには、光反射膜463と反射防止膜462とがスペーサー46側からこの順で積層されている。前述したように、スペーサー46を介して光硬化性樹脂47に硬化用の光が照射されるため、本実施形態のように光反射膜463を設けることによって、スペーサー46内に導かれた光を光反射膜463で反射し、当該光を効率的に光硬化性樹脂47に照射することができるようになる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
2.光スキャナーの製造方法
次に、図9ないし図12に基づいて、前述した光スキャナー4Aの製造方法について説明する。なお、図9ないし図12は、それぞれ、図7に示す断面に相当する断面図である。また、図9ないし図12では、断面の関係上、第1の軸部421、422および第2の軸部441、442の図示を省略している。
まず、図9(a)に示すように、後の加工によって、スペーサー46となるガラス基板460を用意する。なお、ガラス基板460は、強度を確保するために、スペーサー46の厚さよりも厚くしておく。
次に、図9(b)に示すように、エッチングによってガラス基板460の上面に凹部461を形成するために、凹部461の平面視形状に対応した開口を有するレジストマスクM1を形成する。レジストマスクM1は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いて形成することができる。
次に、レジストマスクM1を介してガラス基板460をエッチングし、図9(c)に示すように、凹部461を形成する。
次に、図9(d)に示すように、蒸着、スパッタリング等によって、レジストマスクM1の上から、ガラス基板460の上面にCr(クロム)層を製膜し、凹部461の内面に反射防止膜462を形成する。
次に、図9(e)に示すように、レジストマスクM1を除去する。
次に、図10(a)に示すように、後の工程によって、基部411、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45となるシリコン基板400を用意し、このシリコン基板400をガラス基板460の上面(凹部461が形成されている面)に陽極接合する。なお、シリコン基板400は、その強度を確保するために、基部411(第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45)の厚さよりも厚くしておく。
次に、図10(b)に示すように、シリコン基板を研磨、エッチング等によって薄肉化し、その厚みを基部411等(第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45)の厚みに合わせる。
次に、図10(c)に示すように、エッチングによってシリコン基板400から基部411、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45を形成するために、シリコン基板400の上面に、これらに対応した平面視形状を有するレジストマスクM2を形成する。レジストマスクM2は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いて形成することができる。
次に、レジストマスクM2を介してシリコン基板400をエッチングし、図10(d)に示すように、基部411、第1の軸部421、422、枠体部43、第2の軸部441、442および支持部45を形成する。
次に、レジストマスクM2を除去したのち、図11(a)に示すように、シリコン基板400を保護レジスト900で覆う。保護レジスト900は、シリコン基板400の強度を高めて破損を防止する機能と、後のガラス基板460の薄肉化工程をエッチングにより行う場合には、シリコン基板400がエッチングダメージを受けるのを防止する機能とを有している。
次に、図11(b)に示すように、ガラス基板460を研磨、エッチング等によって薄肉化し、スペーサー46の厚みに合わせる。
次に、図11(c)に示すように、エッチングによってガラス基板460からスペーサー46を形成するために、ガラス基板460の下面に、スペーサー46の平面視形状を有するレジストマスクM3を形成する。レジストマスクM3は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いて形成することができる。
次に、レジストマスクM3を介してガラス基板460をエッチングし、図11(d)に示すように、スペーサー46を形成する。
次に、図12(a)に示すように、保護レジスト900を除去したのち、基部411の上面に、例えば、Al(アルミニウム)を蒸着等によって成膜することで光反射部413を形成する。ただし、光反射部413を形成する工程は、これより先に行ってもよいし、後に行ってもよい。
次に、図12(b)に示すように、永久磁石48を用意し、光硬化性樹脂47を介してスペーサー46の下面に接合する。この際、スペーサー46を介して光硬化性樹脂47に光を照射することができるため、光硬化性樹脂47の効果を迅速かつ確実に行うことができる。
次に、図12(c)に示すように、例えば、シリコン基板をエッチングして形成した支持基板910を支持部45の下面に陽極接合する。
最後に、永久磁石48と対向するようにコイル491を配置することで、光スキャナー4Aが得られる。
このような光スキャナーの製造方法によれば、永久磁石48を枠体部43に強固に接合することができるため、信頼性の高い光スキャナーを製造することができる。
3.ヘッドアップディスプレイ
次に、本発明の画像表示装置の一例であるヘッドアップディスプレイについて説明する。
図13は、本発明の画像表示装置を応用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。
図13に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
4.ヘッドマウントディスプレイ
次に、本発明のヘッドマウントディスプレイについて説明する。
図14は、本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
図14に示すように、ヘッドマウントディスプレイ300は、観察者の頭部に装着されるフレーム310と、フレーム310に搭載された画像表示装置1とを有している。そして、画像表示装置1により、フレーム310の本来レンズである部位に設けられた表示部(光反射層材)320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置1からの情報を重ねて使用することができる。また、表示部320は、入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、ハーフミラーなどを用いることができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つの画像表示装置1を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1……画像表示装置 10……対象物 11……ミラー 2……描画用光源ユニット 21B、21G、21R……レーザー光源 22B、22G、22R……コリメーターレンズ 23B、23G、23R……ダイクロイックミラー 4、4A、4B……光スキャナー 40……構造体 400……シリコン基板 41……可動部 411……基部 412……ミラー保持部 413……光反射部 421、422……第1の軸部 43……枠体部 441、442……第2の軸部 45……支持部 46……スペーサー 46a……部位 460……ガラス基板 461……凹部 462……反射防止膜 463……光反射膜 47……光硬化性樹脂 48……永久磁石 491……コイル 492……電圧印加部 492a……第1の電圧発生部 492b……第2の電圧発生部 492c……電圧重畳部 492d……加算器 493……磁心 6……制御部 200……ヘッドアップディスプレイシステム 210……ヘッドアップディスプレイ 220……フロントガラス 300……ヘッドマウントディスプレイ 310……フレーム 320……表示部 900……保護レジスト 910……支持基板 BB、GG、RR……レーザー光 J1……第1の軸 J2……第2の軸 LL……描画用レーザー光 M1、M2、M3……レジストマスク S……領域 T1、T2……周期 V1……第1の電圧 V2……第2の電圧 θ……傾斜角

Claims (11)

  1. 光を反射する光反射部を備える可動部と、
    枠体部と、
    前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
    前記枠体部の前記光反射部が位置する側の面と反対の面に設けられたスペーサーと、
    前記スペーサーの前記光反射部が位置する側の面と反対の面に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
    前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記スペーサーは、前記可動部の前記第1の軸まわりの揺動を許容する凹部を有している請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記スペーサーの前記光反射部が位置する側の面であって、前記枠体部の内側に位置する部分には、光の反射を低減する反射低減処理が施されている請求項1または2に記載の光スキャナー。
  4. 前記枠体部には、前記枠体部の剛性を高める補強部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  5. 前記スペーサーが前記補強部を兼ねている請求項4に記載の光スキャナー。
  6. 前記スペーサーは、前記枠体部の周方向全域と接合されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  7. 前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記枠体部の内側の領域全体を覆うように設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  8. 前記スペーサーは、光透過性を有し、
    前記永久磁石は、光硬化性樹脂によって前記スペーサーに接合されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  9. 前記スペーサーは、ガラス材料で構成されている請求項8に記載の光スキャナー。
  10. 光を反射する光反射部を備える可動部と、
    枠体部と、
    前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
    前記枠体部の前記光反射部とは反対の面側に設けられたスペーサーと、
    前記スペーサーの前記光反射部とは反対の面側に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
    前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  11. 観察者の頭部に装着されるフレームと、
    前記フレームに設けられた光スキャナーと、を備え、
    前記光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部と、
    枠体部と、
    前記可動部と前記枠体部とを接続し、前記可動部を前記枠体部に対して第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部と、
    前記枠体部を前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可動に支持する第2の軸部と、
    前記枠体部の前記光反射部とは反対の面側に設けられたスペーサーと、
    前記スペーサーの前記光反射部とは反対の面側に設けられ、一方の磁極と他方の磁極とを結ぶ線分が前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜している永久磁石と、を有し、
    前記スペーサーは、前記第1の軸および前記第2の軸の両軸に直交する方向から見た平面視にて、前記永久磁石の前記枠体部の内側の領域に位置する部分と重なるように設けられていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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