JP6515638B2 - 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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本発明は、光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、特許文献1には、反射面を有するミラー部と、ミラー部を揺動可能に支持するトーションバーと、トーションバーを支持する支持部と、を有する光スキャナーが開示されている。また、特許文献1の光スキャナーは、ミラー部と支持部との間の空隙に設けられる衝撃緩和部を有し、この衝撃緩和部によって、ミラー部が支持部に衝突して破損することが回避されている。また、これら各部は、シリコン基板をエッチング技法を用いてパターニングすることで一体的に形成されている。
特開2013−109359号公報
しかしなら、特許文献1の光スキャナーでは、ミラー部周囲のスペースにバラつきがある。すなわち、ミラー部と支持部との間のスペースに対して、ミラー部と衝撃緩和部との間のスペースが小さいし、また、衝撃緩和部の形状も他の部分に対して非常に細かい。そのため、シリコン基板をエッチングでパターニングすると、シリコン基板の各所でエッチング開口サイズの違いによる加工量のばらつきが生じ、光スキャナーを製造することが困難となる。
具体的に説明すると、衝撃緩和部を精度よく形成しようとすると、エッチング時間が長くなる。そうすると、ミラー部およびトーションバーが過度にエッチングされ、ミラー部が小さくなったり、トーションバーが細くなったりする。反対に、ミラー部およびトーションバーを精度よく形成しようとすると、エッチング時間が短くなる。そうすると、衝撃緩和部が形成される前にエッチングが終了してしまう場合がある。
本発明の目的は、所定の形状が得やすく、また、可動部の過度な変位を規制して破損を抑制することのできる光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部および前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部を備える搖動部と、
前記第1の軸部を支持する支持部と、
前記支持部が支持される固定部と、
前記揺動部と前記支持部との間に位置し、前記揺動部の変位を規制する規制部と、を有し、
前記規制部は、前記固定部の前記支持部が支持される支持面に設けられ、

前記光反射部の平面視にて、前記規制部の輪郭は、前記支持面内に位置することを特徴とする。
これにより、規制部によって揺動部の過度な変位を規制することができるため、揺動部の破損を抑制することのできる光スキャナーとなる。また、揺動部周囲のスペースのバラつきが抑えられる。すなわち、揺動部と支持部との間に過度に細かい部位を形成する必要が無いので、ドライエッチング等によって所定の形状を得やすい光スキャナーとなる。
本発明の光スキャナーでは、前記支持面の前記規制部が設けられる領域は、前記光反射部の平面視にて、前記固定部の前記支持部より前記揺動部側に位置する突出部に設けられることが好ましい。
これにより、揺動部と支持部との間に過度に細かい部位を形成する必要が無いので、ドライエッチング等によって所定の形状を得やすい光スキャナーとなる。
本発明の光スキャナーでは、前記突出部は、前記光反射部の平面視にて、前記振動部と離間していることが好ましい。
これにより、光反射部の平面視にて揺動部と突出部とを離間させることができるので、規制部を容易に形成することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記支持部と接していることが好ましい。
これにより、規制部を支持部により支えることができるため、例えば、規制部の離脱等をより効果的に抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記支持部から離間していることが好ましい。
これにより、例えば、規制部の離間方向へ撓むことができるので、規制部をより変形させ易くすることができる。そのため、規制部の衝撃吸収性を高めることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、弾性を有していることが好ましい。
これにより、規制部の衝撃吸収性を高めることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、樹脂で構成されていることが好ましい。
これにより、柔らかい規制部を簡単に得ることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記光スキャナーに衝撃が加わった際に、前記可動部と接触することで前記可動部の変位を規制することが好ましい。
これにより、揺動部の過度な変位を規制でき、光スキャナーの破損を低減することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記規制部は、前記光スキャナーに衝撃が加わった際に、前記第1の軸部と接触することで前記第1の軸部の変位を規制することが好ましい。
これにより、揺動部の過度な変位を規制でき、光スキャナーの破損を低減することができる。
本発明の光スキャナーでは、可動部は、
第1の可動部と、
前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、
前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、
を有することが好ましい。
これにより、第1、第2の軸の2軸まわりに可動部を揺動させることができる。
本発明の光スキャナーは、光を反射する光反射部を備える可動部および前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部を備える搖動部、前記第1の軸部を支持する支持部、を有する可動層と、
前記支持部が設けられる固定層と、
前記揺動部と前記支持部との間に位置し、前記揺動部の変位を規制する規制部と、を有し、
前記固定層は、前記可動層の平面視にて、前記支持部より前記揺動部側に位置する突出部を有し、
前記突出部に前記規制部が配置され、
前記可動層の平面視にて、前記規制部の前記揺動部の端は、前記突出部の先端と重なっているか、または、前記突出部の先端よりも支持部側に位置することを特徴とする。
これにより、規制部によって揺動部の過度な変位を規制することができるため、揺動部の破損を抑制することのできる光スキャナーとなる。また、揺動部周囲のスペースのバラつきが抑えられる。すなわち、揺動部と支持部との間に過度に細かい部位を形成する必要が無いので、ドライエッチング等によって所定の形状を得やすい光スキャナーとなる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光スキャナーを有することを特徴とする。
これにより、高い信頼性の画像表示装置が得られる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、本発明の光スキャナーと、
前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とする。
これにより、高い信頼性のヘッドマウントディスプレイが得られる。
本発明の第1実施形態にかかる画像表示装置を示す構成図である。 図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中のB−B線断面図である。 図2に示す光スキャナーが備える駆動手段を示す断面図である。 図2に示す光スキャナーが備える規制部の機能を説明する平面図である。 図2に示す光スキャナーが備える規制部の変形例を示す断面図である。 規制部の製造方法を説明するための断面図である。 規制部の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る規制部の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る規制部の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置が有する光スキャナーの断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる画像表示装置を示す構成図である。 図13に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。 図14中のC−C線断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。 図16中のD−D線断面図である。 本発明の光スキャナーを適用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明の光スキャナーを適用したヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像表示装置を示す構成図である。図2は、図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図3は、図2中のA−A線断面図である。図4は、図2中のB−B線断面図である。図5は、図2に示す光スキャナーが備える駆動手段を示す断面図である。図6は、図2に示す光スキャナーが備える規制部の機能を説明する平面図である。図7は、図2に示す光スキャナーが備える規制部の変形例を示す断面図である。図8および図9は、それぞれ、規制部の製造方法を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、+Z軸側を「上」とも言い、−Z軸側を「下」とも言う。
図1に示すように、画像表示装置1は、スクリーンや壁面などの対象物10に描画用レーザー光LLを二次元的に走査することにより画像を表示する装置である。
このような画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する2つの光スキャナー3と、を有している。画像表示装置1では、2つの光スキャナー3が、描画用レーザー光LLの走査方向(または、後述する第1の軸J1)が直交するように配置されている。そして、例えば、一方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを水平方向に走査し、他方の光スキャナー3が描画用レーザー光LLを垂直方向に走査することにより、対象物10に二次元画像を表示できるようになっている。なお、以下では、描画用レーザー光LLを水平方向に走査する光スキャナー3を「水平走査用光スキャナー3’」とも言い、描画用レーザー光LLを垂直方向に走査する光スキャナー3を「垂直走査用光スキャナー3”」とも言う。
≪描画用光源ユニット≫
図1に示すように、描画用光源ユニット2は、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源(光源部)21R、21G、21Bと、レーザー光源21R、21G、21Bに対応して設けられたコリメーターレンズ22R、22G、22Bおよびダイクロイックミラー23R、23G、23Bと、を備えている。
レーザー光源21R、21G、21Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源21Rは、赤色のレーザー光RRを射出し、レーザー光源21Gは、緑色のレーザー光GGを出射し、レーザー光源21Bは、青色のレーザー光BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、図示しない制御部から送信される駆動信号に対応して出射され、コリメーターレンズ22R、22G、22Bによって平行光または略平行光にされる。レーザー光源21R、21G、21Bとしては、例えば、端面発光半導体レーザー、面発光半導体レーザーなどの半導体レーザーを用いることができる。半導体レーザーを用いることにより、レーザー光源21R、21G、21Bの小型化を図ることができる。
このようなレーザー光源21R、21G、21Bの配置に倣って、ダイクロイックミラー23R、23G、23Bが配置されている。ダイクロイックミラー23Rは、レーザー光RRを反射する特性を有している。ダイクロイックミラー23Gは、レーザー光GGを反射するとともに、レーザー光RRを透過する特性を有している。ダイクロイックミラー23Bは、レーザー光BBを反射するとともに、レーザー光RR、GGを透過する特性を有している。これらダイクロイックミラー23R、23G、23Bによって、各色のレーザー光RR、GG、BBが合成されて描画用レーザー光LLとなる。
≪光スキャナー≫
図2ないし図5に示す光スキャナー3は、構造体300と、駆動手段34と、規制部35と、を有している。また、構造体300は、光反射部Mを有する可動部31および可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持する1対の軸部(第1の軸部)321、322を備える揺動部30と、軸部321、322を支持する支持部33と、を有する可動層38と、支持部33に固定された固定層(固定部)39と、を有している。
以下、このような光スキャナー3について詳細に説明するが、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、Z軸方向が可動部31(構造体300)の板厚方向(可動層38と固定層39との積層方向)と一致し、X軸方向が第1の軸J1と一致するものとする。また、Z軸方向から見た平面視を単に「平面視」とも言う。
可動部31は、板状をなしており、その上面には光反射性を有する光反射部Mが設けられている。光反射部Mは、例えば、アルミニウム等の金属膜によって構成することができる。図1に示すように、このような可動部31に描画用レーザー光LLが入射し、入射した描画用レーザー光LLは、光反射部Mで反射され、光反射部M(可動部31)の姿勢に応じた方向へ走査される。
軸部321、322は、可動部31を介して互いに対向して配置されている。また、軸部321、322は、それぞれ、第1の軸J1に沿って延在し、その一端部が可動部31に接続されており、他端部が支持部33に接続されている。これら軸部321、322は、それぞれ、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動可能に支持し、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動に伴って捩れ変形する。なお、軸部321、322の形状は、それぞれ、前述した形状に限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。また、軸部321、322は、それぞれ、2本の軸部に分割されていてもよい。
支持部33は、枠状をなし、平面視で、可動部31を囲むように配置されている。ただし、支持部33の形状としては、枠状に限定されず、軸部321側と軸部322側とで2つに分割されていてもよい。なお、以下では、説明の便宜上、支持部33と揺動部30との間に形成された開口を「空隙S」とも言う。
図3および図4に示すように、固定層39は、構造体300の平面視で、支持部33と重なるように配置され、支持部33を支持(固定)している。このような固定層39を設けることで、支持部33の強度を高めることができ、可動部31および軸部321、322をより安定して支持することができる。
また、固定層39は、可動層38の平面視にて、支持部33から揺動部30側に向けて空隙S内に突出する突出部391を有している。そして、このような突出部391の上面に規制部35が配置されている。このように、突出部391を設け、その上に規制部35を設けることで、規制部35を支持部33と揺動部30との間に容易に配置することができる。
このような構造体300は、後述する製造方法でも説明するように、例えば、図3および図4に示すように、SOI基板300A[第1のSi層(デバイス層)301と、SiO層(ボックス層)302と、第2のSi層(ハンドル層)303とがこの順に積層した基板]をウエットエッチング、反応性イオンエッチング(RIE)等の各種エッチング技法を用いてエッチングすることで一体的に形成されている。具体的には、構造体300のうち、可動層38を第1のSi層301およびSiO層302から構成し、固定層39を第2のSi層303から構成することができる。このように、構造体300をSOI基板300Aで形成することで、光スキャナー3の振動特性を優れたものとすることができる。また、SOI基板300Aは、エッチングにより微細な加工が可能であるため、SOI基板300Aを用いて構造体300を形成することにより、これらの寸法精度を優れたものとすることができ、また、光スキャナー3の小型化を図ることができる。
また、図5に示すように、駆動手段34は、可動部31の下面に設けられている永久磁石341と、永久磁石341に対向配置されているコイル342と、を有している。永久磁石341は、第1の軸J1を挟んでS極とN極が反対側に位置するように配置されている。永久磁石341としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような駆動手段34では、コイル342に交番電圧を印加することにより、可動部31を第1の軸J1まわりに揺動させることができる。
ここで、2つの光スキャナー3のうちの水平走査用光スキャナー3’については、可動部31と軸部321、322とからなる揺動部のねじり共振周波数と等しい周波数の交番電圧をコイル342に印加し、可動部31を共振駆動させることが好ましい。これにより、可動部31の第1の軸J1まわりの揺動角を大きくすることができる。このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、10〜40kHz程度であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、正弦波のような波形であることが好ましい。
一方、垂直走査用光スキャナー3”については、可動部31と軸部321、322とからなる揺動部のねじり共振周波数と異なる周波数の交番電圧をコイル342に印加し、可動部31を非共振駆動させることが好ましい。このような交番電圧の周波数としては、特に限定されないが、例えば、30〜120Hz程度(60Hz程度)であるのが好ましい。また、交番電圧の波形としては、特に限定されないが、鋸波のような波形であることが好ましい。
規制部35は、図3および図4に示すように、固定層39の突出部391の上面(可動層38側の面。固定部の支持部33が支持される支持面)に設けられ、支持部33と揺動部30との間に位置している。また、規制部35を平面視(光反射部Mを平面視して)すると、規制部35の輪郭は、支持面内に位置している。換言すると、規制部35は、平面視で突出部391の上面に引くことができる垂線が形成する領域内に形成される。このような規制部35は、可動部31の前述したような正常な変位(可動部31の第1の軸J1まわりの揺動)を可能にしつつ、可動部31のXY平面内方向への変位を抑制する機能を有している。このような規制部35を設けることにより、揺動部30のXY平面方向の変位が規制され、揺動部30の破損(損傷、断裂)を抑制することができる。
このような規制部35は、可動部31と対向して配置され、可動部31のXY面内方向への過度な変位を規制する可動部用規制部351と、軸部321、322と対向して配置され、軸部321、322のXY面内方向への過度な変形を規制する軸部用規制部352と、を有している。換言すると、規制部35は、可動部31を光反射部M方向から平面視して同一面内(特に可動部31の光反射部Mが形成される面と対向する面内)に形成されている。
また、可動部用規制部351は、可動部31とX軸方向に対向する部分と、可動部31とY軸方向に対向する部分を有している。換言すると、可動部用規制部351は、可動部31を光反射部M方向から平面視して、可動部31の輪郭に沿って形成されている。
一方、軸部用規制部352は、軸部321、322とY軸方向に対向する部分を有している。換言すると、軸部用規制部352は、軸部321、322を光反射部M方向から平面視して、軸部321、322の軸方向(X軸方向)に沿って形成されている。
なお、本実施形態では、可動部用規制部351と軸部用規制部352とが一体に形成されているが、可動部用規制部351と軸部用規制部352とは、別体で形成されていてもよいし、いずれか一方が省略されていてもよい。
このような規制部35によれば、例えば、−Y軸方向に過度な加速度が加わった場合には、図6(a)に示すように、揺動部30が+Y軸方向に変位し、規制部35にぶつかる。これにより、揺動部30のそれ以上の変位(軸部321、322の変形)が規制される。同様に、例えば、−X軸方向に過度な速度が加わった場合には、図6(b)に示すように、揺動部30が+X軸方向に変位し、規制部35にぶつかる。これにより、揺動部30のそれ以上の変位(軸部321、322の伸長、収縮)が規制される。このように、規制部35によって、揺動部30の過度な変位が規制されることから、揺動部30の破損(特に軸部321、323の破損)が抑制され、機械的強度(耐衝撃性)の高い光スキャナー3が得られる。
ここで、揺動部30が規制部35にぶつかる際、可動部31が可動部用規制部351にぶつかる現象と軸部321、322が軸部用規制部352にぶつかる現象の両方が生じてもよいし、片方のみが生じてもよい。少なくとも片方が生じることで、揺動部30の過度な変位が抑制され、揺動部30の破損を抑制することができる。また、両方が生じる場合には、両方が同時に生じてもよいし、一方が他方から遅れて生じてもよい。なお、前述した図6(a)では、両者が同時に生じた様子を図示している。
以下、規制部35の構成について詳細に説明する。
規制部35は、図3(b)および図4(b)に示すように、突出部391の上面に設けられ、その先端(揺動部30側の端)35aが揺動部30の側面に対向している。これにより、揺動部30がXY面内方向へ変位した際に、より確実に、揺動部30を規制部35に接触させることができる。なお、規制部35と揺動部30の側面との離間距離(可動部31と可動部用規制部351との離間距離D1、軸部321、322と軸部用規制部352との離間距離D2)としては、特に限定されず、光スキャナー3のサイズによっても異なるが、5μm以上、30μm以下程度であることが好ましく、5μm以上、10μm以下程度であることがより好ましい。これにより、揺動部30のXY平面内方向への変位をより効果的に抑制することができる。
なお、可動部31と可動部用規制部351との離間距離D1は、可動部31と突出部391の先端391aとの離間距離と一致し、軸部321、322と軸部用規制部352との離間距離D2は、光反射部Mを平面視した場合に、軸部321、322と突出部391の先端391aとの離間距離と一致する。
換言すると、可動層38の平面視にて、規制部35の先端35aは、突出部391の先端391aと一致している(規制部35の先端35aを含む面と突出部391の先端391aを含む面が同一平面上に形成されている)。このように、規制部35の先端35aを突出部391の先端391aの先端に一致させることで、後述する製造方法によって、規制部35を容易に形成することができると共に、規制部35と揺動部30との離間距離D1、D2をより高精度に制御することができる。なお、規制部35の先端35aの位置としては、突出部391の先端391aと一致している場合に限定されず、図7に示すように、突出部391の先端391aよりも突出部391の基端側(平面視で支持部33側)に位置していてもよい。
また、規制部35は、突出部391の上面の他に、支持部33の内側面にも接合されている。これにより、構造体300と規制部35との接合面積を大きくすることができ、構造体300と規制部35との接合強度を高めることができる。さらに、揺動部30が規制部35にぶつかった際、支持部33が規制部35の支えとなるため、構造体300からの規制部35の離脱(剥がれ)を効果的に抑制することができる。
このような規制部35としては、支持部33よりも柔らかければよいが、弾性を有していることが好ましい。これにより、規制部35が柔らかくなり、高い衝撃吸収性を発揮することができる。そのため、揺動部30が規制部35にぶつかることによる揺動部30の破損をより効果的に抑制することができると共に、ぶつかることで生じる揺動部30の不要振動を抑制することができる。なお、規制部35の構成材料としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂等の各種樹脂材料を用いることが好ましい。これにより、十分に柔らかく弾性を有する規制部35を容易に形成することができる。ただし、規制部35の構成材料としては、上述の効果を発揮することができれば、樹脂材料に限定されず、例えば、金ろう、銀ろう、銅ろう、半田等の金属ろう材を用いてもよいし、各種金属材料を用いてもよい。
以上、光スキャナー3の構成について詳細に説明した。
次に、規制部35の製造方法について説明する。
規制部35の製造方法は、SOI基板300Aを用意する第1工程と、SOI基板300Aの第1のSi層301およびSiO層302をパターニングして可動層38を得る第2工程と、可動層38の空隙Sに樹脂350を配置する第3工程と、SOI基板300Aの第2のSi層303をパターニングして固定層39を得る第4工程と、空隙S内の樹脂350の一部を除去して規制部35を得る第5工程と、を有している。以下、これら各工程について詳細に説明する。
[第1工程]
まず、図8(a)に示すように、第1のSi層301、SiO層302および第2のSi層303を積層してなるSOI基板300Aを用意する。
[第2工程]
次に、フォトリソグラフィー技法およびウエットエッチング技法もしくはドライエッチング技法を用いてSOI基板300Aの第1のSi層301およびSiO層302をパターニングし、図8(b)に示すように、揺動部30および支持部33を有する可動層38を形成する。
[第3工程]
次に、図8(c)に示すように、可動層38上に樹脂350を配置する。なお、本実施形態では、樹脂350として、露光された部分が除去される「ポジティブ型」の感光性樹脂を用いている。次に、第1のSi層301側から樹脂350を露光する。この際、可動層38上の樹脂350に露光光を照射し、空隙S内にある樹脂350には露光光が到達しないように、露光光の強度や照射時間を制御する。そして、樹脂350の露光した部分を除去することで、図9(a)に示すように、空隙S内に樹脂350が残存した状態となる。
[第4工程]
次に、フォトリソグラフィー技法およびウエットエッチング技法もしくはドライエッチング技法を用いてSOI基板300Aの第2のSi層303をパターニングし、図9(b)に示すように、固定層39を形成する。
[第5工程]
次に、SOI基板300Aの平面視で、樹脂350の固定層39からはみ出している部分を除去することで、図9(c)に示すように、樹脂350からなる規制部35を形成する。具体的には、まず、第2のSi層303側から樹脂350に露光光を照射し、固定層39からはみ出している部分のみを露光する(固定層39と重なっている部分は、固定層39がマスクとなって露光されない)。そして、露光した部分を除去すると、固定層39と重なっている部分のみが残存し、この部分が規制部35となる。
以上により、規制部35が得られる。
このような製造方法によれば、先端35aが突出部391の先端391aと一致する規制部35を容易に形成することができる。なお、第5工程において、露光光の回り込みが生じてしまう場合、または、回り込みをわざと生じさせた場合には、先端35aが突出部391の先端391aよりも突出部391の基端側に位置する規制部35(図7参照)を容易に形成することができる。
また、このような製造方法によれば、揺動部30と規制部35との離間距離D1、D2を揺動部30と固定層39とのギャップGで制御することができる。揺動部30と固定層39は、SOI基板300Aの異なる層から形成されているため、ギャップGを簡単かつ精度よく小さくすることができる。そのため、離間距離D1、D2を十分に小さくすることができる。
また、このような製造方法によれば、空隙Sの幅d(可動部31と支持部33との離間距離、軸部321、322と支持部33との離間距離)が離間距離D1、D2に影響を及ぼすことがないため、空隙Sを十分に広く設計することができる。そのため、前述した第2工程において、可動層38をより精度よくパターニングすることができる。なお、幅dとしては、特に限定されないが、例えば、第1のSi層301の厚さをTとしたとき、d≧Tなる関係を満足することが好ましい。
<第2実施形態>
図10および図11は、本発明の第2実施形態に係る規制部の製造方法を説明するための断面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の画像表示装置は、光スキャナーが有する規制部の製造方法が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の規制部35の製造方法は、SOI基板300Aを用意する第1工程と、SOI基板300Aの第1のSi層301およびSiO層302をパターニングして可動層38を得る第2工程と、SOI基板300Aの第2のSi層303をパターニングして固定層39を得る第3工程と、固定層39上に規制部35を形成する第4工程と、を有している。以下、これら各工程について詳細に説明する。
[第1工程]
まず、図10(a)に示すように、第1のSi層301、SiO層302および第2のSi層303を積層してなるSOI基板300Aを用意する。
[第2工程]
次に、フォトリソグラフィー技法、および、ウエットエッチング技法もしくはドライエッチング技法を用いてSOI基板300Aの第1のSi層301およびSiO層302をパターニングし、図10(b)に示すように、揺動部30および支持部33を有する可動層38を形成する。なお、本工程でマスクとして用いたレジストマスクRMは、除去せずに残しておく。
[第3工程]
次に、フォトリソグラフィー技法、および、ウエットエッチング技法もしくはドライエッチング技法を用いてSOI基板300Aの第2のSi層303をパターニングし、図10(c)に示すように、固定層39を形成する。なお、この工程は、第2工程に先立って行ってもいし、第2工程と同時に行ってもよい。
[第4工程]
次に、図11(a)に示すように、例えば、スパッタリング法を用いて、可動層38側から可動層38および突出部391上に金属膜350Aを成膜する。これにより、金属膜350Aからなる規制部35が形成される。次に、可動層38上の金属膜350AをレジストマスクRMごと除去(リフトオフ)することで、図11(b)に示すように、金属膜350Aの規制部35となる部分のみが残存した状態となる。
以上により、規制部35が得られる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図12は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置が有する光スキャナーの断面図である。
以下、第3実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示すように、本実施形態の光スキャナー3では、規制部35が支持部33から離間している。すなわち、規制部35と支持部33の側面との間に空隙S1が形成されている。そのため、揺動部30が規制部35にぶつかった際、規制部35が変形し易くなり、規制部35の衝撃吸収性を高めることができる。よって、揺動部30の破損をより効果的に抑制することができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図13は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示装置を示す構成図である。図14は、図13に示す画像表示装置が有する光スキャナーの上面図である。図15は、図14中のC−C線断面図である。
以下、第4実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの数および構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、描画用レーザー光LLを出射する描画用光源ユニット2と、描画用レーザー光LLを走査する光スキャナー3と、光スキャナー3で走査した描画用レーザー光LLを反射させるミラー11と、を有している。なお、ミラー11は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
≪描画用光源ユニット≫
描画用光源ユニット2は、前述した第1実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略する。
≪光スキャナー≫
光スキャナー3は、描画用光源ユニット2から出射された描画用レーザー光LLを二次元走査する機能を有している。
図14に示すように、光スキャナー3は、光反射部Mを有する可動部31、支持部33および軸部321、322を有する構造体300と、可動部31を揺動させるための駆動手段34と、可動部31の過度な変位や軸部321、322の過度な変形を規制する規制部35と、を有している。
また、可動部31は、上面に光反射部Mが設けられた第1の可動部311と、第1の可動部311を囲むように配置された枠状の第2の可動部312と、第1の可動部311と第2の可動部312とを接続し、第1の可動部311を第1の軸J1と直交する第2の軸J2まわりに揺動可能に支持する1対の軸部(第2の軸部)313、314と、を有している。1対の軸部313、314は、第1の可動部311を介して互いに対向するように配置されており、また、第2の軸J2に沿った方向に延在している。
また、図15に示すように、第2の可動部312の下面にはリブ312aが設けられており、このリブ312aの下面に永久磁石341が配置されている。リブ312aは、第2の可動部312の機械的強度を補強する補強部としての機能と、第1の可動部311と永久磁石との間に、これらの接触を防止するためのスペースを確保するギャップ材としての機能と、を有している。永久磁石341は、一端側がS極で他端側がN極となっている棒状をなし、平面視にて、第1、第2の軸J1、J2の両軸に対して傾斜して配置されている。
このような構成の光スキャナー3では、第1の可動部311、軸部313、314、第2の可動部312、軸部321、322および永久磁石341によって、第1の可動部311を第1の軸J1まわりに揺動させる第1の揺動部を構成する。また、第1の可動部311および軸部313、314によって、第1の可動部311を第2の軸J2まわりに揺動する第2の揺動部を構成する。
そして、第1の可動部311を第2の可動部312に対して第2の軸J2まわりに揺動させるとともに、第2の可動部312を支持部33に対して第1の軸J1まわりに揺動させることで、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。なお、本実施形態では、第1の可動部311の第1の軸J1まわりの揺動で描画用レーザー光LLの垂直走査(副走査)が行われ、第1の可動部311の第2の軸J2まわりの揺動で描画用レーザー光LLの水平走査(主走査)が行われるように光スキャナー3が配置されている。
永久磁石341の下側には、コイル342が設けられており、このコイル342に、第1の揺動部を揺動させるための第1の交番電圧と、第2の揺動部を揺動させるための第2の交番電圧とを重畳させた重畳電圧を印加することで、第1の可動部311を第1、第2の軸J1、J2の2軸まわりに揺動させることができる。第1の交番電圧としては、特に限定されず、例えば、前述した第1実施形態の垂直走査用光スキャナー3”に印加する交番電圧と同様のものとすることができ、また、第2の交番電圧としては、特に限定されず、例えば、前述した第1実施形態の水平走査用光スキャナー3’に印加する交番電圧と同様のものとすることができる。この場合、第1の揺動部を非共振駆動とし、第2の揺動部を共振駆動とすることが好ましい。
以上、本実施形態の光スキャナー3について詳細に説明した。本実施形態のようなジンバル型をなす二次元走査型の光スキャナー3によれば、1つの装置で描画用レーザー光LLを二次元走査することができるため、例えば、前述した第1実施形態のような一次元走査型の光スキャナーを2つ組み合わせて描画用レーザー光LLを二次元走査させる構成と比較して、装置の小型化を図ることができるとともに、アライメントの調整も容易となる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
図16は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示装置が備える光スキャナーの上面図である。図17は、図16中のD−D線断面図である。
以下、第5実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの構成が異なる以外は、前述した第4実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図16および図17に示すように、本実施形態の光スキャナー3では、第1の可動部311が、基部3111と、基部3111の上面に設けられた保持部3112と、を有しており、保持部3112の上面に光反射部Mが設けられている。また、保持部3112は、軸部313、314に対してZ軸方向に離間すると共に、平面視で、基部3111および軸部313、314と重なるように設けられている。そのため、軸部313、314の間の距離を短くしつつ、保持部3112の上面の面積(すなわち、光反射部Mの面積)を大きくすることができる。また、軸部313、314の間の距離を短くすることができることから、第2の可動部312の小型化を図ることができる。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の光スキャナーを適用したヘッドアップディスプレイの一例について説明する。
図18は、本発明の光スキャナーを適用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。
図18に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム1000では、画像表示装置1が、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ1100を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ1100により、フロントガラス1200に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。なお、ヘッドアップディスプレイシステム1000は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の光スキャナーを適用したヘッドマウントディスプレイの一例について説明する。
図19は、本発明の光スキャナーを適用したヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
図19に示すように、ヘッドマウントディスプレイ2000は、観察者の頭部に装着されるフレーム2100と、フレーム2100に搭載された画像表示装置1とを有している。そして、画像表示装置1により、フレーム2100の本来レンズである部位に設けられた表示部(光反射層材)2200に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部2200は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部2200が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置1からの情報を重ねて使用することができる。また、表示部2200は、入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、ハーフミラーなどを用いることができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ2000に、2つ画像表示装置1を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部2200に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1……画像表示装置
10……対象物
11……ミラー
2……描画用光源ユニット
21B、21G、21R……レーザー光源
22B、22G、22R……コリメーターレンズ
23B、23G、23R……ダイクロイックミラー
3……光スキャナー
3’……水平走査用光スキャナー
3”……垂直走査用光スキャナー
30……揺動部
300……構造体
300A……SOI基板
301……第1のSi層
302……SiO
303……第2のSi層
31……可動部
311……第1の可動部
3111……基部
3112……保持部
312……第2の可動部
312a……リブ
313、314……軸部
321、322……軸部
33……支持部
34……駆動手段
341……永久磁石
342……コイル
35……規制部
35a……先端
350……樹脂
350A……金属膜
351……可動部用規制部
352……軸部用規制部
38……可動層
39……固定層
391……突出部
391a……先端
1000……ヘッドアップディスプレイシステム
1100……ヘッドアップディスプレイ
1200……フロントガラス
2000……ヘッドマウントディスプレイ
2100……フレーム
2200……表示部
BB、GG、RR……レーザー光
D1、D2……離間距離
G……ギャップ
J1……第1の軸
J2……第2の軸
LL……描画用レーザー光
M……光反射部
RM……レジストマスク
S、S1……空隙

Claims (13)

  1. 光を反射する光反射部を備える可動部および前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部を備える動部と、
    前記第1の軸部を支持する支持部と、
    前記支持部が位置する側の面である支持面を、前記支持部と重ねて前記支持部支持する固定部と、
    前記揺動部と前記支持部との間に位置し、前記揺動部の前記支持面に沿った方向への変位を規制する規制部と、を有し、
    前記規制部は、前記支持面に設けられ
    記光反射部の平面視にて、前記規制部の輪郭は、前記支持面内に位置することを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記支持面の前記規制部が設けられる領域は、前記光反射部の平面視にて、前記固定部の前記支持部より前記揺動部側に位置する突出部に設けられる請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記突出部は、前記光反射部の平面視にて、前記振動部と離間している請求項1または2に記載の光スキャナー。
  4. 前記規制部は、前記支持部と接している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  5. 前記規制部は、前記支持部から離間している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  6. 前記規制部は、弾性を有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  7. 前記規制部は、樹脂で構成されている請求項6に記載の光スキャナー。
  8. 前記規制部は、前記光スキャナーに衝撃が加わった際に、前記可動部と接触することで前記可動部の変位を規制する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  9. 前記規制部は、前記光スキャナーに衝撃が加わった際に、前記第1の軸部と接触することで前記第1の軸部の変位を規制する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  10. 可動部は、
    第1の可動部と、
    前記第1の可動部を囲むように設けられている枠状の第2の可動部と、
    前記第1の可動部と前記第2の可動部とを接続し、前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の軸に交差する第2の軸まわりに揺動可能に支持する第2の軸部と、
    を有する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  11. 光を反射する光反射部を備える可動部および前記可動部を第1の軸まわりに揺動可能に支持する第1の軸部を備える動部、前記第1の軸部を支持する支持部、を有する可動層と、
    前記可動層が位置する側の面である支持面を、前記可動層の前記支持部と重ねて前記支持部を支持する固定層と、
    前記揺動部と前記支持部との間に位置し、前記揺動部の前記支持面に沿った方向への変位を規制する規制部と、を有し、
    前記固定層は、前記可動層の平面視にて、前記支持部より前記揺動部側に位置する突出部を有し、
    前記突出部に前記規制部が配置され、
    前記可動層の平面視にて、前記規制部の前記揺動部の端は、前記突出部の先端と重なっているか、または、前記突出部の先端よりも支持部側に位置することを特徴とする光スキャナー。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光スキャナーを有することを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光スキャナーと、
    前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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