JP2002236140A - 電子部品試験用ソケットおよびこれを用いた電子部品試験装置 - Google Patents

電子部品試験用ソケットおよびこれを用いた電子部品試験装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICデバイスなどの電子部品に印加されるテ
スト信号や、ICデバイスなどの電子部品から読み出さ
れる応答信号にノイズを入れることなく、ICソケット
などの電子部品試験用ソケットの温度を制御する。 【解決手段】 電子部品試験用ソケット基台6の第一の
空間67と電子部品試験用ソケット7のソケット本体内
部空間75とを気体流出口65および気体流入口76を
介して連通させ、電子部品試験用ソケット基台6の第二
の空間68と電子部品試験用ソケット7のソケット本体
内部空間75とを気体流入口66および気体流出口77
を介して連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICデバイスなど
の電子部品の性能や機能などを試験する電子部品試験装
置において、試験すべき電子部品を装着するために用い
られる電子部品試験用ソケット、および電子部品試験用
ソケットを装着するために用いられる電子部品試験用ソ
ケット基台に関する。また、本発明は、電子部品試験用
ソケット基台に電子部品試験用ソケットが装着された電
子部品試験ユニット、および電子部品試験用ソケットま
たは電子部品試験ユニットが装着された電子部品試験装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICデバイスなどの電子部品の製造過程
においては、最終的に製造されたICチップや、その中
間段階にあるストリップフォーマットICデバイスなど
の性能や機能を試験する電子部品試験装置が必要とな
る。そのような電子部品試験装置の一例として、常温、
低温、高温などの各種温度条件下においてICデバイス
の性能や機能などを試験するICデバイス試験装置が知
られている。
【0003】このようなICデバイス試験装置を用いた
ICデバイスの試験は、例えば、次のようにして行なわ
れる。ICソケットが取り付けられたテストヘッドの上
方に被試験ICデバイスを搬送した後、被試験ICデバ
イスを押圧してICソケットに装着することによりIC
ソケットの接続端子と被試験ICデバイスの外部端子と
を接触させる。その結果、被試験ICデバイスは、IC
ソケット、テストヘッドおよびケーブルを通じてテスタ
本体に電気的に接続される。そして、テスタ本体からケ
ーブルを通じてテストヘッドに供給されるテスト信号を
被試験ICデバイスに印加し、被試験ICデバイスから
読み出される応答信号をテストヘッドおよびケーブルを
通じてテスタ本体に送ることにより、被試験ICデバイ
スの電気的特性を測定する。
【0004】ICデバイスの試験においては、被試験I
Cデバイスに低温や高温の熱ストレスが与えられる。被
試験ICデバイスに熱ストレスを与える方法としては、
例えば、ICソケットが取り付けられたテストヘッドを
チャンバで覆い、チャンバ内の温度をコントロールする
方法や、被試験ICデバイスをテストヘッドに搬送する
前に予め加熱または冷却しておく方法などが用いられ
る。
【0005】また、ICデバイスの試験においては、熱
ストレスを与えるために被試験ICデバイスを加熱また
は冷却するとともに、被試験ICデバイスを装着するI
Cソケットを加熱または冷却することも必要となる。な
ぜなら、被試験ICデバイスとICソケットとの間に温
度差があると、被試験ICデバイスをICソケットに装
着したときに被試験ICデバイスとICソケットとの間
で熱移動が生じ、被試験ICデバイスに与えられた熱ス
トレスが緩和されてしまう可能性があるからである。ま
た、被試験ICデバイスとICソケットとの間で熱膨張
または熱収縮の程度が異なると、被試験ICデバイスを
ICソケットに装着したときに、被試験ICデバイスの
外部端子とICソケットの接続端子とが正確に接触せ
ず、両者の接触信頼性が損なわれる可能性があるからで
ある。特に、被試験ICデバイスが、ストリップフォー
マットICデバイスのようにサイズの大きいICデバイ
スである場合には、熱膨張または熱収縮の影響が大きく
なるので、被試験ICデバイスとICソケットとの接触
信頼性を保つために、被試験ICデバイスとともにIC
ソケットも加熱または冷却することが必要となる。
【0006】被試験ICデバイスに熱ストレスを与える
際に、ICソケットが取り付けられたテストヘッドをチ
ャンバで覆い、チャンバ内の温度をコントロールする方
法を用いる場合には、被試験ICデバイスおよびICソ
ケットはともにチャンバ内に配置されるので、被試験I
CデバイスおよびICソケットはともに加熱または冷却
されることになるが、ICソケットが装着されているソ
ケットボードの下側(テストヘッド側)は外気にさらさ
れているため、被試験ICデバイスとソケットボードと
の間に熱移動が生じ、被試験ICデバイスに与えられた
熱ストレスが緩和されてしまう。
【0007】そこで、緩和される被試験ICデバイスの
熱ストレスを考慮し、これを補うことができるようにチ
ャンバ内の温度を予め設定する方法や、ソケットボード
の下側にチャンバ内の空気を循環させる方法などが用い
られる。
【0008】一方、被試験ICデバイスをテストヘッド
に搬送する前に予め加熱または冷却しておく方法によっ
て、被試験ICデバイスに熱ストレスを与える場合に
は、それとは別の方法によりICソケットを加熱または
冷却する必要がある。
【0009】そこで、ICソケットに装着されるソケッ
トガイドに電気を利用した加熱源(例えば電熱ヒータ
ー)または冷却源(例えばペルチェ素子)を取り付け、
ソケットガイドを加熱または冷却することによりICソ
ケットを加熱または冷却する方法が用いられる。例え
ば、ソケットガイドに電熱線を埋め込み、電熱線に電気
を流して発熱させることによりICソケットを加熱する
方法が用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緩和さ
れる被試験ICデバイスの熱ストレスを考慮し、これを
補うことができるようにチャンバ内の温度を予め設定す
る場合、試験中のICデバイスに所望の熱ストレスを与
えることはできるものの、チャンバ内で待機しているI
Cデバイスには、過剰な熱ストレスが加えられるため、
被試験ICデバイスとICソケットとの接触信頼性を保
たれない。
【0011】また、ソケットボードの下側にチャンバ内
の空気を循環させる場合、ソケットボードの下側には多
数のケーブルやボードなどが存在し、物理的な障害が多
いため、チャンバ内の空気の循環させることは困難であ
り、強制的に循環させようとすれば、それだけコストが
かかる。また、マザーボードの下側の空間は低温となっ
ているので、ソケットボードとマザーボードとの間にチ
ャンバ内の空気を循環させた場合には、マザーボードの
下側に結露が生じてしまう。これを防止するためには、
マザーボードをシールしたり、マザーボードの下側にド
ライエアーを注入したりする必要があるため、構造が複
雑化する。
【0012】また、ICソケットに装着されるソケット
ガイドに電気を利用した加熱源または冷却源を取り付け
る場合、ICデバイスの試験においては、被試験ICデ
バイスにテスト信号を印加するとともに、被試験ICデ
バイスからの応答信号を読み出すことによって被試験I
Cデバイスの性能や機能などを試験するため、加熱源ま
たは冷却源が利用する電気の影響によって生じるノイズ
が、被試験ICデバイスに印加されるテスト信号や被試
験ICデバイスから読み出される応答信号に入ると、試
験の精度が低下し、場合によっては試験の続行が不可能
となる可能性がある。
【0013】そこで、本発明は、温度調節された気体を
利用することによって、ICデバイスなどの電子部品に
印加されるテスト信号や、ICデバイスなどの電子部品
から読み出される応答信号にノイズを入れることなく、
ICソケットなどの電子部品試験用ソケットの温度を効
率よく制御できる電子部品試験用ソケット、電子部品試
験用ソケット基台、電子部品試験ユニットおよび電子部
品試験装置、ならびに電子部品試験用ソケットの温度制
御方法を提供することを目的とする。なお、本明細書に
おいて、「電子部品試験用ソケットの温度を制御する」
とは、電子部品試験用ソケットの温度を所望の温度に維
持することおよび変化させることのいずれをも含む意味
で用いられる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明により提供される電子部品試験用ソケット、
電子部品試験用ソケット基台、電子部品試験ユニット、
電子部品試験装置および電子部品試験用ソケットの温度
制御方法は以下の点を特徴とする。
【0015】(1)本発明により提供される電子部品試
験用ソケットは、試験すべき電子部品の外部端子に接続
し得る接続端子と、前記接続端子を保持するソケット本
体とを備えた電子部品試験用ソケットであって、前記ソ
ケット本体には、その内部に形成された空間に通じる気
体流入口および気体流出口が設けられていることを特徴
とする。
【0016】本発明の電子部品試験用ソケットにおいて
は、電子部品試験用ソケット外の気体が、ソケット本体
に設けられた気体流入口からソケット本体の内部に形成
された空間(以下「ソケット本体内部空間」という場合
がある。)に流入できるとともに、ソケット本体内部空
間の気体が、ソケット本体に設けられた気体流出口から
電子部品試験用ソケット外に流出できるようになってい
る。
【0017】したがって、本発明の電子部品試験用ソケ
ットを用いれば、温度調節された気体(例えば所望の温
度に加熱または冷却された気体)(以下「温調気体」と
いう場合がある。)をソケット本体の気体流入口からソ
ケット本体内部空間に連続的または断続的に流入させる
ことができ、ソケット本体内部空間の温調気体と電子部
品試験用ソケットとの熱移動を介して電子部品試験用ソ
ケットの温度を制御することができる。
【0018】また、本発明の電子部品試験用ソケットを
用いれば、温調気体を媒体として電子部品試験用ソケッ
トを加熱または冷却できるので、電子部品試験用ソケッ
トに装着された電子部品に印加されるテスト信号や該電
子部品から読み出される応答信号にノイズを入れること
なく、電子部品試験用ソケットの温度を制御することが
できる。
【0019】(2)本発明により提供される第一の電子
部品試験用ソケット基台は、基台本体と該基台本体の上
側に設けられたソケットボードとを備えた電子部品試験
用ソケット基台であって、前記電子部品試験用ソケット
基台には、その内部に空間が設けられており、前記基台
本体には、前記空間に通じる気体流入口または気体流出
口が設けられており、前記ソケットボードには、前記空
間に通じる気体流出口または気体流入口が設けられてい
ることを特徴とする。
【0020】本発明の第一の電子部品試験用ソケット基
台において、基台本体とソケットボードには気体流入口
および気体流出口のいずれか一方又は両方が設けられる
が、基台本体に設けられる口とソケットボードに設けら
れる口には異なるものが含まれるようにする。例えば、
基台本体に気体流入口が設けられる場合には、ソケット
ボードには少なくとも気体流出口が設けられ、基台本体
に気体流出口が設けられる場合には、ソケットボードに
は少なくとも気体流入口が設けられる。
【0021】本発明の第一の電子部品試験用ソケット基
台においては、電子部品試験用ソケット基台外の気体
が、基台本体またはソケットボードに設けられた気体流
入口から電子部品試験用ソケット基台の内部に形成され
た空間(以下「基台内部空間」という場合がある。)に
流入できるとともに、基台内部空間内の気体が、ソケッ
トボードまたは基台本体に設けられた気体流出口から電
子部品試験用ソケット基台外に流出できるようになって
いる。
【0022】したがって、本発明の第一の電子部品試験
用ソケット基台を用いれば、後述する機序に従って、本
発明の電子部品試験用ソケットに装着された電子部品に
印加されるテスト信号や該電子部品から読み出される応
答信号にノイズを入れることなく、本発明の電子部品試
験用ソケットの温度を制御することができる。
【0023】また、本発明の第一の電子部品試験用ソケ
ット基台を用いれば、ソケットボードの気体流出口とソ
ケット本体の気体流入口とを接続するか、あるいはソケ
ットボードの気体流入口とソケット本体の気体流出口と
を接続することにより、後述する機序に従って、本発明
の電子部品試験用ソケットの温度を制御することができ
るので、本発明の第一の電子部品試験用ソケット基台が
固定された状態においても本発明の電子部品試験用ソケ
ットを容易に装着または脱着することができる。
【0024】(3)本発明により提供される第二の電子
部品試験用ソケット基台は、基台本体と該基台本体の上
側に設けられたソケットボードとを備えた電子部品試験
用ソケット基台であって、前記電子部品試験用ソケット
基台には、その内部に第一の空間と第二の空間とが設け
られており、前記基台本体には、前記第一の空間に通じ
る気体流入口と前記第二の空間に通じる気体流出口とが
設けられており、前記ソケットボードには、前記第一の
空間に通じる気体流出口と前記第二の空間に通じる気体
流入口とが設けられていることを特徴とする。
【0025】本発明の第二の電子部品試験用ソケット基
台においては、電子部品試験用ソケット基台外の気体
が、基台本体に設けられた気体流入口から電子部品試験
用ソケット基台の内部に形成された第一の空間(以下単
に「第一の空間」という場合がある。)に流入できると
ともに、第一の空間の気体が、ソケットボードに設けら
れた気体流出口から電子部品試験用ソケット基台外に流
出できるようになっており、さらに、電子部品試験用ソ
ケット基台外の気体が、ソケットボードに設けられた気
体流入口から電子部品試験用ソケット基台の内部に形成
された第二の空間(以下単に「第二の空間」という場合
がある。)に流入できるとともに、第二の空間の気体
が、基台本体に設けられた気体流出口から電子部品試験
用ソケット基台外に流出できるようになっている。
【0026】したがって、本発明の第二の電子部品試験
用ソケット基台を用いれば、後述する機序に従って、本
発明の電子部品試験用ソケットに装着された電子部品に
印加されるテスト信号や該電子部品から読み出される応
答信号にノイズを入れることなく、本発明の電子部品試
験用ソケットの温度を制御することができる。
【0027】また、本発明の第二の電子部品試験用ソケ
ット基台を用いれば、ソケットボードの気体流出口とソ
ケット本体の気体流入口とを接続するとともに、ソケッ
トボードの気体流入口とソケット本体の気体流出口とを
接続することにより、後述する機序に従って、本発明の
電子部品試験用ソケットの温度を制御することができる
ので、本発明の第二の電子部品試験用ソケット基台が固
定された状態においても本発明の電子部品試験用ソケッ
トを容易に装着または脱着することができる。
【0028】(4)本発明により提供される第一の電子
部品試験ユニットは、本発明の第一の電子部品試験用ソ
ケット基台と、該電子部品試験用ソケット基台のソケッ
トボード上に装着された本発明の電子部品試験用ソケッ
トとを備えた電子部品試験ユニットであって、前記電子
部品試験用ソケット基台の内部に形成された空間と前記
電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが、
前記ソケットボードに設けられた気体流出口と前記電子
部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流
入口とを介して連通していることを特徴とする。
【0029】本発明の第一の電子部品試験ユニットにお
いては、基台本体の気体流入口から基台内部空間に流入
した気体がソケットボードの気体流出口から流出し、こ
れがソケット本体の気体流入口からソケット本体内部空
間に流入できるとともに、ソケット本体内部空間の気体
がソケット本体の気体流出口から流出できるようになっ
ている。
【0030】したがって、本発明の第一の電子部品試験
ユニットを用いれば、温調気体を基台本体の気体流入口
から基台内部空間に供給することにより、ソケットボー
ドの気体流出口およびソケット本体の気体流入口を介し
てソケット本体内部空間に温調気体を流入させることが
でき、ソケット本体内部空間の温調気体と電子部品試験
用ソケットとの熱移動を介して電子部品試験用ソケット
の温度を制御することができる。
【0031】また、本発明の第一の電子部品試験ユニッ
トを用いれば、温調気体を媒体として電子部品試験用ソ
ケットを加熱または冷却できるので、電子部品試験用ソ
ケットに装着された電子部品に印加されるテスト信号や
該電子部品から読み出される応答信号にノイズを入れる
ことなく、電子部品試験用ソケットの温度を制御するこ
とができる。 (5)本発明により提供される第二の電子部品試験ユニ
ットは、本発明の第一の電子部品試験用ソケット基台
と、該電子部品試験用ソケット基台のソケットボード上
に装着された本発明の電子部品試験用ソケットとを備え
た電子部品試験ユニットであって、前記電子部品試験用
ソケット基台の内部に形成された空間と前記電子部品試
験用ソケットの内部に形成された空間とが、前記ソケッ
トボードに設けられた気体流入口と前記電子部品試験用
ソケットのソケット本体に設けられた気体流出口とを介
して連通していることを特徴とする電子部品試験ユニッ
ト。
【0032】本発明の第二の電子部品試験ユニットにお
いては、ソケット本体の気体流入口からソケット本体内
部空間に流入した気体がソケット本体の気体流出口から
流出し、これがソケットボードの気体流入口から基台内
部空間に流入できるとともに、基台内部空間の気体が基
台本体の気体流出口から流出できるようになっている。
【0033】したがって、本発明の第二の電子部品試験
ユニットを用いれば、温調気体をソケット本体の気体流
入口からソケット本体内部空間に供給することにより、
ソケット本体の気体流出口およびソケットボードの気体
流入口を介して基台内部空間に温調気体を流入させるこ
とができ、ソケット本体内部空間の温調気体と電子部品
試験用ソケットとの熱移動を介して電子部品試験用ソケ
ットの温度を制御することができる。
【0034】また、本発明の第二の電子部品試験ユニッ
トを用いれば、温調気体を媒体として電子部品試験用ソ
ケットを加熱または冷却できるので、電子部品試験用ソ
ケットに装着された電子部品に印加されるテスト信号や
該電子部品から読み出される応答信号にノイズを入れる
ことなく、電子部品試験用ソケットの温度を制御するこ
とができる。 (6)本発明により提供される第三の電子部品試験ユニ
ットは、本発明の第二の電子部品試験用ソケット基台
と、該電子部品試験用ソケット基台のソケットボード上
に装着された本発明の電子部品試験用ソケットとを備え
る電子部品試験ユニットであって、前記電子部品試験用
ソケット基台の内部に形成された第一の空間と前記電子
部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが、前記
ソケットボードに設けられた気体流出口と前記電子部品
試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流入口
とを介して連通しており、かつ、前記電子部品試験用ソ
ケット基台の内部に形成された第二の空間と前記電子部
品試験用ソケットの内部に形成された空間とが、前記ソ
ケットボードに設けられた気体流入口と前記電子部品試
験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流出口と
を介して連通していることを特徴とする。
【0035】本発明の第三の電子部品試験ユニットにお
いては、基台本体の気体流入口から第一の空間に流入し
た気体がソケットボードの気体流出口から流出し、これ
がソケット本体の気体流入口からソケット本体内部空間
に流入できるとともに、ソケット本体の気体流出口から
流出したソケット本体内部空間の気体がソケットボード
の気体流入口から第二の空間に流入し、これが基台本体
の気体流出口から流出できるようになっている。
【0036】したがって、本発明の第三の電子部品試験
ユニットを用いれば、温調気体を基台本体の気体流入口
から第一の空間に供給することにより、ソケットボード
の気体流出口およびソケット本体の気体流入口を介して
ソケット本体内部空間に温調気体を流入させることがで
き、ソケット本体内部空間の温調気体と電子部品試験用
ソケットとの熱移動を介して電子部品試験用ソケットの
温度を制御することができる。
【0037】また、本発明の第三の電子部品試験ユニッ
トを用いれば、温調気体を媒体として電子部品試験用ソ
ケットを加熱または冷却できるので、電子部品試験用ソ
ケットに装着された電子部品に印加されるテスト信号や
該電子部品から読み出される応答信号にノイズを入れる
ことなく、電子部品試験用ソケットの温度を制御するこ
とができる。
【0038】(7)本発明により提供される第一の電子
部品試験装置は、本発明の電子部品試験用ソケットと、
温度調節された気体を前記電子部品試験用ソケットのソ
ケット本体に設けられた気体流入口から前記電子部品試
験用ソケットの内部に形成された空間に供給し得る気体
供給装置とを備えたことを特徴とする。
【0039】本発明の第一の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給される温調気体が、ソケ
ット本体の気体流入口からソケット本体内部空間に流入
できるようになっている。
【0040】(8)本発明により提供される第二の電子
部品試験装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設置さ
れた本発明の電子部品試験用ソケットと、前記チャンバ
内の気体を前記電子部品試験用ソケットのソケット本体
に設けられた気体流入口から前記電子部品試験用ソケッ
トの内部に形成された空間に供給し得る気体供給装置と
を備えたことを特徴とする。
【0041】本発明の第二の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給されるチャンバ内の温調
気体が、ソケット本体の気体流入口からソケット本体内
部空間に流入できるようになっている。
【0042】(9)本発明により提供される第三の電子
部品試験装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設置さ
れた本発明の電子部品試験用ソケットと、前記電子部品
試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流出口
から前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空
間内の気体を吸引し得る気体吸引装置とを備えたことを
特徴とする。
【0043】本発明の第三の電子部品試験装置において
は、電子部品試験用ソケットがチャンバ内に設置されて
いるので、気体吸引装置によってソケット本体内部空間
の気体が吸引されると、ソケット本体の気体流入口から
ソケット本体内部空間へチャンバ内の温調気体が流入で
きるようになっている。 (10)本発明により提供される第四の電子部品試験装
置は、本発明の第一の電子部品試験ユニットと、温度調
節された気体を前記電子部品試験ユニットの電子部品試
験用ソケット基台の基台本体に設けられた気体流入口か
ら前記電子部品試験用ソケット基台の内部に形成された
空間に供給し得る気体供給装置とを備えたことを特徴と
する。
【0044】本発明の第四の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給された温調気体が、基台
本体の気体流入口から基台内部空間に流入した後、ソケ
ットボードの気体流出口およびソケット本体の気体流入
口を介してソケット本体内部空間に流入できるようにな
っている。
【0045】(11)本発明により提供される第五の電
子部品試験装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設置
された本発明の第一の電子部品試験ユニットと、前記チ
ャンバ内の気体を前記電子部品試験ユニットの電子部品
試験用ソケット基台の基台本体に設けられた気体流入口
から前記電子部品試験用ソケット基台の内部に形成され
た空間に供給し得る気体供給装置とを備えたことを特徴
とする。
【0046】本発明の第五の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給されたチャンバ内の温調
気体が、基台本体の気体流入口から基台内部空間に流入
した後、ソケットボードの気体流出口およびソケット本
体の気体流入口を介してソケット本体内部空間に流入で
きるようになっている。
【0047】(12)本発明により提供される第六の電
子部品試験装置は、本発明の第二の電子部品試験ユニッ
トと、前記電子部品試験ユニットの電子部品試験用ソケ
ット基台の基台本体に設けられた気体流出口から前記電
子部品試験用ソケット基台の内部に形成された空間内の
気体を吸引し得る気体吸引装置とを備えたことを特徴と
する。
【0048】本発明の第六の電子部品試験装置において
は、気体吸引装置によって基台本体の気体流出口から基
台内部空間の気体が吸引されると、ソケット本体の気体
流入口からソケット本体内部空間に電子部品試験用ソケ
ット外の温調気体が流入できるようになっている。
【0049】(13)本発明により提供される第七の電
子部品試験装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設置
された本発明の第二の電子部品試験ユニットと、前記電
子部品試験ユニットの電子部品試験用ソケット基台の基
台本体に設けられた気体流出口から前記電子部品試験用
ソケット基台の内部に形成された空間内の気体を吸引し
得る気体吸引装置とを備えたことを特徴とする。
【0050】本発明の第七の電子部品試験装置において
は、気体吸引装置によって基台本体の気体流出口から基
台内部空間の気体が吸引されると、チャンバ内の温調気
体がソケット本体の気体流入口からソケット本体内部空
間へ流入できるようになっている。
【0051】(14)本発明により提供される第八の電
子部品試験装置は、本発明の第三の電子部品試験ユニッ
トと、温度調節された気体を前記電子部品試験ユニット
の電子部品試験用ソケット基台の基台本体に設けられた
気体流入口から前記電子部品試験用ソケット基台の内部
に形成された第一の空間に供給し得る気体供給装置とを
備えたことを特徴とする。
【0052】本発明の第八の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給される温調気体が、基台
本体の気体流入口から第一の空間に流入し、これがソケ
ットボードの気体流出口およびソケット本体の気体流入
口を介してソケット本体内部空間に流入できるようにな
っている。 (15)本発明により提供される第九の電子部品試験装
置は、チャンバと、前記チャンバ内に設置された本発明
の第三の電子部品試験ユニットと、前記チャンバ内の気
体を前記電子部品試験ユニットの電子部品試験用ソケッ
ト基台の基台本体に設けられた気体流入口から前記電子
部品試験用ソケット基台の内部に形成された第一の空間
に供給し得る気体供給装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0053】本発明の第九の電子部品試験装置において
は、気体供給装置によって供給されるチャンバ内の温調
気体が、基台本体の気体流入口から第一の空間に流入
し、これがソケットボードの気体流出口およびソケット
本体の気体流入口を介してソケット本体内部空間に流入
できるようになっている。 (16)本発明により提供される第十の電子部品試験装
置は、本発明の電子部品試験用ソケットと、該電子部品
試験用ソケットに具備されたソケットガイドと、前記電
子部品試験用ソケットに装着された電子部品を前記電子
部品試験用ソケットの接続端子方向に押圧し得るプッシ
ャと、気体供給装置とを備えた電子部品試験装置であっ
て、前記ソケットガイドは、ガイドブッシュに設けられ
た気体流入口と、該気体流入口に気体流通路を介して連
通する気体流出口とを有しており、前記ソケットガイド
の気体流出口は、前記電子部品試験用ソケットのソケッ
ト本体に設けられた気体流入口を介して前記電子部品試
験用ソケットの内部に形成された空間と連通しており、
前記プッシャは、ガイドピンに設けられた気体流出口
と、該気体流出口に気体流通路を介して連通する気体流
入口とを有しており、前記プッシャのガイドピンと前記
ソケットガイドのガイドブッシュとが嵌合したときに、
前記プッシャの気体流入口と前記電子部品試験用ソケッ
トの内部に形成された空間とが連通するようになってお
り、前記気体供給装置は、前記プッシャのガイドピンと
前記ソケットガイドのガイドブッシュとが嵌合したとき
に、温度調節された気体を前記プッシャの気体流入口か
ら前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間
に供給し得ることを特徴とする。
【0054】本発明の第十の電子部品試験装置において
は、プッシャのガイドピンとソケットガイドのガイドブ
ッシュとが嵌合したときに、プッシャの気体流入口と電
子部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが連通
するので、気体供給装置により供給される温調気体がプ
ッシャの気体流入口からソケット本体内部空間に流入で
きるようになっている。
【0055】(17)本発明により提供される第十一の
電子部品試験装置は、チャンバをさらに備えた本発明の
第十の電子部品試験装置であって、前記電子部品試験用
ソケットは前記チャンバ内に設置されており、前記気体
供給装置は、前記チャンバ内の気体を前記プッシャの気
体流入口から前記電子部品試験用ソケットの内部に形成
された空間に供給し得ることを特徴とする。
【0056】本発明の第十一の電子部品試験装置におい
ては、プッシャのガイドピンとソケットガイドのガイド
ブッシュとが嵌合したときに、プッシャの気体流入口と
電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが連
通するので、気体供給装置により供給されるチャンバ内
の温調気体がプッシャの気体流入口からソケット本体内
部空間に流入できるようになっている。
【0057】(18)本発明により提供される第十二の
電子部品試験装置は、本発明の電子部品試験用ソケット
と、該電子部品試験用ソケットに具備されたソケットガ
イドと、前記電子部品試験用ソケットに装着された電子
部品を前記電子部品試験用ソケットの接続端子方向に押
圧し得るプッシャと、気体吸引装置とを備えた電子部品
試験装置であって、前記ソケットガイドは、ガイドブッ
シュに設けられた気体流出口と、該気体流出口に気体流
通路を介して連通する気体流入口とを有しており、前記
ソケットガイドの気体流入口は、前記電子部品試験用ソ
ケットのソケット本体に設けられた気体流出口を介して
前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間と
連通しており、前記プッシャは、ガイドピンに設けられ
た気体流入口と、該気体流入口に気体流通路を介して連
通する気体流出口とを有しており、前記プッシャのガイ
ドピンと前記ソケットガイドのガイドブッシュとが嵌合
したときに、前記プッシャの気体流出口と前記電子部品
試験用ソケットの内部に形成された空間とが連通するよ
うになっており、前記気体吸引装置は、前記プッシャの
ガイドピンと前記ソケットガイドのガイドブッシュとが
嵌合したときに、前記プッシャの気体流出口から前記電
子部品試験用ソケットの内部に形成された空間内の気体
を吸引し得ることを特徴とする。
【0058】本発明の第十二の電子部品試験装置におい
ては、プッシャのガイドピンとソケットガイドのガイド
ブッシュとが嵌合したときに、プッシャの気体流出口と
ソケット本体内部空間とが連通するので、気体吸引装置
によってプッシャの気体流出口からソケット本体内部空
間内の気体が吸引されると、ソケット本体の気体流入口
からソケット本体内部空間に電子部品試験用ソケット外
の温調気体が流入できるようになっている。
【0059】(19)本発明により提供される第十三の
電子部品試験装置は、チャンバをさらに備えた本発明の
第十二の電子部品試験装置であって、前記電子部品試験
用ソケットが前記チャンバ内に設置されていることを特
徴とする。
【0060】本発明の第十三の電子部品試験装置におい
ては、プッシャのガイドピンとソケットガイドのガイド
ブッシュとが嵌合したときに、プッシャの気体流出口と
ソケット本体内部空間とが連通するので、気体吸引装置
によってプッシャの気体流出口からソケット本体内部空
間内の気体が吸引されると、ソケット本体の気体流入口
からソケット本体内部空間にチャンバ内の温調気体が流
入できるようになっている。
【0061】本発明の第一〜第十三の電子部品試験装置
を用いれば、温調気体によって電子部品試験用ソケット
の温度を制御することができるので、電子部品試験用ソ
ケットに装着された電子部品に印加されるテスト信号や
該電子部品から読み出される応答信号にノイズを入れる
ことなく、電子部品試験用ソケットの温度を制御しなが
ら、電子部品試験用ソケットに装着された電子部品を試
験することができる。
【0062】また、電子部品試験用ソケット自体がチャ
ンバ内に設置されている場合には、より効率よく電子部
品試験用ソケットの温度を制御することができる。ま
た、チャンバ内の温調気体を電子部品試験用ソケットの
温度制御に使用する場合には、コストダウンを図ること
ができる。
【0063】本発明の第一〜第十三の電子部品試験装置
において、気体供給装置または気体吸引装置は、気体流
入口または気体流出口に直接装着されていてもよいし、
他の部材を介して装着されていてもよい。例えば、本発
明の電子部品試験用ソケットがソケットガイドを具備し
ており、このソケットガイドが気体流入口および該気体
流入口と気体流通路を介して連通する気体流出口を有し
ており、ソケットガイドの気体流入口が、ソケットガイ
ドの気体流通路、ソケットガイドの気体流出口およびソ
ケット本体の気体流入口を介してソケット本体内部空間
と連通している場合には、ソケットガイドの気体流入口
に気体供給装置を装着することにより、温調気体をソケ
ット本体内部空間に供給することができる。
【0064】(20)本発明により提供される電子部品
試験用ソケットの温度制御方法は、電子部品試験用ソケ
ットの内部に形成された空間への加熱または冷却された
気体の供給と、前記空間からの気体の排出とを繰り返す
ことにより、前記電子部品試験用ソケットの温度を制御
することを特徴とする。
【0065】本発明の電子部品試験用ソケットの温度制
御方法においては、温調気体を媒体として電子部品試験
用ソケットを加熱または冷却できるので、電子部品試験
用ソケットに装着された電子部品に印加されるテスト信
号や該電子部品から読み出される応答信号にノイズを入
れることなく、電子部品試験用ソケットの温度を制御す
ることができる。
【0066】また、本発明の電子部品試験用ソケットの
温度制御方法においては、試験すべき電子部品の温度と
同一または略同一となるように、電子部品試験用ソケッ
トの温度を制御することにより、試験すべき電子部品を
電子部品試験用ソケットに装着したときに生じ得る電子
部品に与えられた熱ストレスの緩和を抑制することがで
きる。
【0067】さらに、本発明の電子部品試験用ソケット
の温度制御方法においては、試験すべき電子部品に生じ
ている熱膨張または熱収縮と同一または略同一の程度の
熱膨張または熱収縮が電子部品試験用ソケットに生じる
ように、電子部品試験用ソケットの温度を制御すること
により、試験すべき電子部品の外部端子と電子部品試験
用ソケットの接続端子との接触信頼性を保証することが
できる。
【0068】この際、試験すべき電子部品と電子部品試
験用ソケットとの熱膨張率または熱収縮率が同一または
略同一である場合には、電子部品試験用ソケットの温度
を試験すべき電子部品と同一または略同一の温度に制御
する。したがって、この場合には、試験すべき電子部品
の外部端子と電子部品試験用ソケットの接続端子との接
触信頼性を保証できるとともに、試験すべき電子部品を
電子部品試験用ソケットに装着したときに生じ得る電子
部品に与えられた熱ストレスの緩和を抑制することがで
きる。一方、試験すべき電子部品と電子部品試験用ソケ
ットとの熱膨張率または熱収縮率が異なる場合には、電
子部品試験用ソケットの温度を試験すべき電子部品の温
度とは異なる温度に制御する。したがって、この場合に
は、試験すべき電子部品に与えられた熱ストレスの緩和
を抑制するために、電子部品試験用ソケットに装着され
た電子部品に熱ストレスを与える手段を別途設けておく
ことが好ましい。
【0069】さらに、本発明の電子部品試験用ソケット
の温度制御方法においては、電子部品試験用ソケットの
内部に形成された空間に温調気体を連続的または断続的
に流入させることができるので、電子部品試験用ソケッ
トが、その外部(例えば外気など)との接触部分を介し
た熱移動による温度変化を受けにくくなり、これによっ
て電子部品試験用ソケットの温度を精度よく制御するこ
とができる。
【0070】本発明の電子部品試験用ソケットの温度制
御方法は、本発明の電子部品試験用ソケット、電子部品
試験用ソケット基台、電子部品試験ユニットまたは電子
部品試験装置を用いて実施することができる。また、本
発明の電子部品試験用ソケットの温度制御方法は、試験
すべき電子部品が例えばストリップフォーマットICデ
バイスのようにサイズの大きいICデバイスである場
合、すなわち、試験すべき電子部品の外部端子と電子部
品試験用ソケットの接続端子との接触信頼性に対して熱
膨張または熱収縮が大きな影響を与える場合に、特に有
用である。
【0071】なお、本発明において、「気体流入口」は
所定の空間に気体を流入させることができる口であり、
「気体流出口」は所定の空間から流出させることができ
る口であり、気体流入口および気体流出口はいずれも直
接または気体流通路を介して所定の空間と連通している
点で共通しており、所定の空間に連通している口は、気
体流入口ともなり得るし、気体流出口ともなり得る。す
なわち、気体流入口は気体流出口となり得るし、気体流
出口は気体流入口となり得る。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 〔第1実施形態〕本発明の第1実施形態として、チャン
バレスタイプ(ヒートプレートタイプ)の実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0073】図1は本発明に係る電子部品試験ユニット
を適用した電子部品試験装置の一実施形態を示す平面
図、図2は図1のA−A断面図、図3はテストヘッドの
コンタクト部の詳細を示す断面図(図1のB−B断面
図)、図4(a)は本発明に係る電子部品試験ユニット
の一実施形態を示す上面図、図4(b)は図4(a)の
A−A断面図、図4(c)は図4(a)のB−B断面
図、図5(a)は本発明に係る電子部品試験用ソケット
の一実施形態を示す上面図、図5(b)は図5(a)の
A−A断面図、図5(c)は図5(a)のB−B断面
図、図6(a)は本発明に係る電子部品試験用ソケット
基台の一実施形態を示す上面図、図6(b)は図6
(a)のA−A断面図、図6(c)は図6(a)のB−
B断面図である。
【0074】図1および図2に示すように、本実施形態
に係る電子部品試験装置1は、ハンドラ10とテストヘ
ッド20とテスタ本体30とを備え、テストヘッド20
とテスタ本体30とはケーブル40を介して電気的に接
続されている。
【0075】電子部品試験装置1は、ハンドラ10の供
給トレイ102に搭載された試験前の電子部品8をX−
Y搬送装置104および105によってテストヘッド2
0のコンタクト部201に押し当て、テストヘッド20
およびケーブル40を介して電子部品8の試験を実行し
た後、試験済みの電子部品8を試験結果に従って分類ト
レイ103に格納する。
【0076】ハンドラ10には、基板109が設けられ
ており、基板109上に電子部品8のX−Y搬送装置1
04および105が設けられている。また、基板109
には開口部110が形成されており、図2に示すよう
に、ハンドラ10の背面側に配置されたテストヘッド2
0のコンタクト部201には、開口部110を通じて電
子部品8が押し当てられる。
【0077】ハンドラ10の基板109上には、2組の
X−Y搬送装置104および105が設けられている。
これらのうち、X−Y搬送装置104は、X軸方向およ
びY軸方向に沿ってそれぞれ設けられたレール104a
および104bによって、取付ベース104cに取り付
けられた電子部品吸着装置104dが、分類トレイ10
3から、供給トレイ102、空トレイ101、ヒートプ
レート106および2つのバッファ部108に至る領域
までを移動可能となるように構成されており、さらに電
子部品吸着装置104dのパッド1041は、Z軸アク
チュエータ(図示せず)によってZ軸方向(すなわち上
下方向)にも移動可能となるように構成されている。電
子部品吸着装置104dは、電子部品8を吸着保持する
パッド1041を、ロッドを介して上下させるエアシリ
ンダ(図示せず)を有しており、取付ベース104cに
設けられた2つの電子部品吸着装置104dによって、
一度に2個の電子部品8を吸着、搬送および解放するこ
とができる。
【0078】一方、X−Y搬送装置105は、X軸方向
およびY軸方向に沿ってそれぞれ設けられたレール10
5aおよび105bによって、取付ベース105cに取
り付けられた電子部品吸着装置105dが、2つのバッ
ファ部108とテストヘッド20との間の領域を移動可
能となるように構成されており、さらに電子部品吸着装
置105dのパッド1051は、Z軸アクチュエータ
(図示せず)によってZ軸方向(すなわち上下方向)に
も移動可能となるように構成されている。電子部品吸着
装置105dは、電子部品8を吸着保持するパッド10
51を、ロッド1052aを介して上下させるエアシリ
ンダ(図示せず)を有しており、取付ベース105cに
設けられた2つの電子部品吸着装置105dによって、
一度に2個の電子部品8を吸着、搬送および解放するこ
とができる。
【0079】2つのバッファ部108は、レール108
aおよびアクチュエータ(図示せず)によって2つのX
−Y搬送装置104および105の動作領域の間を往復
移動可能となるように構成されている。図1において上
側のバッファ部108は、ヒートプレート106から搬
送されてきた電子部品8をテストヘッド20へ移送する
作業を行なう一方で、図1において下側のバッファ部1
08は、テストヘッド20でテストを終了した電子部品
8を払い出す作業を行なう。これら2つのバッファ部1
08の存在により、2つのX−Y搬送装置104および
105は互いに干渉し合うことなく同時に動作できるよ
うになっている。
【0080】X−Y搬送装置104の動作領域には、試
験前の電子部品8が搭載された供給トレイ102と、試
験済みの電子部品8を試験結果に応じたカテゴリに分類
して格納する4つの分類トレイ103と、空のトレイ1
01と、ヒートプレート106と配置されている。
【0081】ヒートプレート106は、たとえば金属製
プレートであって、電子部品8を落とし込む複数の凹部
106aが形成されており、この凹部106aに供給ト
レイ102から試験前の電子部品8がX−Y搬送装置1
04により移送される。ヒートプレート106は、電子
部品8に所定の熱ストレスを印加するための加熱源であ
り、電子部品8はヒートプレート106で所定の温度に
加熱された後、図1において上側のバッファ部108を
介してテストヘッド20のコンタクト部201に押し付
けられる。ヒートプレート106で加熱された電子部品
8を搬送するX−Y搬送装置104および105の電子
部品吸着装置104dおよび105dには、加熱された
電子部品8の温度が搬送過程で下がらないように、ヒー
ターなどの加熱源を設けておいてもよい。
【0082】図3に示すように、テストヘッド20のコ
ンタクト部201には、テストヘッド20とケーブル2
03を介して電気的に接続されているフロッグリング2
02が装着されている。フロッグリング202には、環
状に多数のスプリングプローブピン204(内蔵された
バネによりピンの先端部が軸芯方向に出没自在となって
いる伸縮可能なピン)が上向きに設けられている。スプ
リングプローブピン204の上側には、スプリングプロ
ーブピン204の先端部とパフォーマンスボード205
の端子(図示せず)とが接続されるようにパフォーマン
スボード205が設けられている。パフォーマンスボー
ド205の上面には、電子部品8が装着される電子部品
試験ユニット5が電気的に接続された状態で装着されて
いる。これにより、電子部品試験ユニット5は、パフォ
ーマンスボード205、スプリングプローブピン20
4、フロッグリング202およびケーブル203を介し
てテストヘッド20に電気的に接続されている。
【0083】図4(a)〜(c)に示すように、電子部
品試験ユニット5は、電子部品試験用ソケット基台6
と、電子部品試験用ソケット基台6のソケットボード6
4上に装着された電子部品試験用ソケット7とを備え
る。
【0084】電子部品試験用ソケット7は、図5(a)
〜(c)に示すように、接続端子71とソケット本体7
2とを備え、電子部品8を着脱可能に装着できるように
構成されている。電子部品試験用ソケット7に装着され
る電子部品8は、図10(a)および(b)に示すよう
なストリップフォーマットICデバイスである。ストリ
ップフォーマットICデバイスは、図10(a)に示す
ように、ICチップが切り出される前段階のICデバイ
スであって、複数のICチップ82の集合体となってお
り、その下面には、図10(b)に示すように、マトリ
ックス状に配列した各ICチップ82の外部端子81
(半田ボール)が一定間隔をおいて配列している。
【0085】ソケット本体72は、接続端子71を保持
する接続端子保持部73と、接続端子保持部73の下部
に設けられた平板部74とを備える。
【0086】接続端子保持部73は、底板部731と、
底板部731に平行に設けられた上板部732と、底板
部731および上板部732に対して垂直に設けられた
側板部733とを有しており、中空の直方体形状となっ
ている。接続端子保持部73の対向する一対の側板部7
33(図5(a)では上下)には、下面を底板部731
の下面と同一平面とする平板部74が設けられている。
【0087】接続端子保持部73の内部には、底板部7
31と上板部732と側板部733とによって囲まれた
ソケット本体内部空間75が形成されており、底板部7
31の両側(図5(a)では左右)には、ソケット本体
内部空間75に通じる気体流入口76と気体流出口77
とがそれぞれ2個ずつ設けられている。これにより、電
子部品試験用ソケット7外の気体が気体流入口76から
ソケット本体内部空間75に流入できるとともに、ソケ
ット本体内部空間75の気体が気体流出口77から電子
部品試験用ソケット7外に流出できるようになってい
る。
【0088】接続端子保持部73に保持されている接続
端子71は、プローブピン(好ましくはスプリングプロ
ーブピン)である。接続端子71は、接続端子保持部7
3の底板部731および上板部732に対して垂直とな
るように保持されており、接続端子71の上端部は上板
部732の上面から上方に突出し、接続端子71の下端
部は底板部731の下面から下方に突出している。接続
端子保持部73に保持されている接続端子71の個数お
よび位置は、電子部品試験用ソケット7に装着される電
子部品8の外部端子81の個数および位置に対応してお
り、接続端子保持部73の上板部732の上面から上方
に突出している接続端子71の上端部は、電子部品試験
用ソケット7に電子部品8が装着されたときに、電子部
品8の外部端子81と接触できるようになっている。ま
た、接続端子保持部73の底板部731の下面から下方
に突出している接続端子71の下端部は、ソケットボー
ド64の接続端子接続部642と電気的に接続されてい
る。
【0089】電子部品試験用ソケット基台6は、図6
(a)〜(c)に示すように、基台本体61と基台本体
61の上側に設けられたソケットボード64とを備え
る。
【0090】基台本体61は、枠状の側板部612と、
対向する一対の側板部612の下部に横設された底板部
611と、底板部611が横設された対向する一対の側
板部612に渡って底板部611の両側に立設された仕
切板部613と、対向する一対の仕切板613に渡って
底板部611に立設された隔壁部614とを有してい
る。基台本体61の側板部612、仕切板部613およ
び隔壁部614の上端部は同一の高さとなっており、基
台本体61の上側に設けられたソケットボード64は、
側板部612、仕切板613および隔壁部614によっ
て支持されている。
【0091】ソケットボード64は、ボード本体641
と、ボード本体641に設けられた接続端子接続部64
2および端子部643とを有している。接続端子接続部
642は、電子部品試験用ソケット7の接続端子保持部
73に保持された接続端子71と対応する個数および位
置に設けられており、接続端子保持部73の底板部73
1の下面から下方から突出している接続端子71の下端
部と電気的に接続されている。また、接続端子接続部6
42は、ボード本体641の配線(図示せず)を通じて
端子部643と電気的に接続されており、端子部643
は、ケーブル90を介してパフォーマンスボード205
の端子部(図示せず)と電気的に接続されている。これ
により、テストヘッド20を通じて送られてくるテスト
信号は、パフォーマンスボード205およびソケットボ
ード64を介して電子部品試験用ソケット7の接続端子
71に伝達されるとともに、電子部品8から接続端子7
1を通じて送られてくる応答信号は、ソケットボード6
4およびパフォーマンスボード205を介してテストヘ
ッド20に伝達されるようになっている。
【0092】基台本体61の内側には、底板部611と
側板部612と仕切板部613と隔壁部614とによっ
て2つの凹部が形成されており、それぞれの凹部の開口
部は基台本体61の上側に設けられたソケットボード6
4によって封止されている。これにより、電子部品試験
用ソケット基台6の内部には、底板部611と側板部6
12と仕切板部613と隔壁部614とソケットボード
64とに囲まれた第一の空間67と第二の空間68とが
形成されており、第一の空間67と第二の空間68とは
隔壁部614によって仕切られている。
【0093】基台本体61には、底板部611が横設さ
れた対向する一対の側板部612のうち一方(図6
(a)では左側)に、第一の空間67に通じる気体流入
口62が設けられており、もう一方(図6(a)では右
側)に、第二の空間68に通じる気体流出口63が設け
られている。また、ソケットボード64には、第一の空
間67に通じる気体流出口65と第二の空間68に通じ
る気体流入口66とがそれぞれ2個ずつ設けられてい
る。これにより、電子部品試験用ソケット基台6外の気
体が、基台本体61の気体流入口62から第一の空間6
7に流入し、ソケットボード64の気体流出口65から
電子部品試験用ソケット基台6外に流出できるようにな
っているとともに、電子部品試験用ソケット基台6外の
気体が、ソケットボード64の気体流入口66から第二
の空間68に流入し、基台本体61の気体流出口63か
ら電子部品試験用ソケット基台6外に流出できるように
なっている。
【0094】ソケットボード64の気体流出口65およ
び気体流入口66は、それぞれ電子部品試験用ソケット
7の接続端子保持部73の底板部731に設けられた気
体流入口76および気体流出口77と対応する位置に設
けられている。これにより、電子部品試験用ソケット基
台6の内部に形成された第一の空間67と電子部品試験
用ソケット7の内部に形成されたソケット本体内部空間
75とは、ソケットボード64の気体流出口65と電子
部品試験用ソケット7の気体流入口76とを介して連通
しているとともに、電子部品試験用ソケット基台6の内
部に形成された第二の空間68と電子部品試験用ソケッ
ト7の内部に形成されたソケット本体内部空間75と
は、ソケットボード64の気体流入口66と電子部品試
験用ソケット7の気体流出口77とを介して連通してい
る。
【0095】したがって、電子部品試験ユニット5にお
いては、電子部品試験ユニット5外の気体が、基台本体
61の気体流入口62から第一の空間67に流入し、こ
れがソケットボード64の気体流出口65および電子部
品試験用ソケット7の気体流入口76を介してソケット
本体内部空間75に流入できるとともに、ソケット本体
内部空間75の気体が、電子部品試験用ソケット7の気
体流出口77およびソケットボード64の気体流入口6
6を介して第二の空間68に流出し、これが基台本体6
1の気体流出口63から電子部品試験ユニット5外に流
出できるようになっている。
【0096】図4(a)および(b)に示すように、基
台本体61の気体流入口62には、温調気体供給装置
(図示せず)の気体供給管91が接続されており、基台
本体61の気体流出口63には、温調気体供給装置の気
体排出管92が接続されている。温調気体供給装置は、
気体供給管91を通じた温調気体の供給と気体排出管9
2を通じた気体の排出とを連続的または断続的に行なう
ことができるように構成されている。
【0097】温調気体供給装置から気体供給管91を通
じて供給される温調気体は、基台本体61の気体流入口
62から第一の空間67に流入した後、ソケットボード
64の気体流出口65および電子部品試験用ソケット7
の気体流入口76を介してソケット本体内部空間75に
流入するようになっており、ソケット本体内部空間75
の温調気体は、電子部品試験用ソケット7の気体流出口
77およびソケットボード64の気体流入口66を介し
て第二の空間68に流出した後、基台本体61の気体流
出口63から気体排出管92を通じて排出されるように
なっている。したがって、温調気体装置により、ソケッ
ト本体内部空間75への温調気体の供給とソケット本体
内部空間75からの気体の排出とを連続的または断続的
に行なうことができる。
【0098】ソケット本体内部空間75に加熱気体が供
給されると、ソケット本体内部空間75の加熱気体によ
って電子部品試験用ソケット7が加熱され、電子部品試
験用ソケット7の温度は上がる。また、ソケット本体内
部空間75に冷却気体が供給されると、ソケット本体内
部空間75の冷却気体によって電子部品試験用ソケット
7が冷却され、電子部品試験用ソケット7の温度は下が
る。したがって、ソケット本体内部空間75へ供給され
る温調気体の量や温度を調節することにより、電子部品
試験用ソケット7の温度を制御することができる。
【0099】電子部品試験ユニット5の電子部品試験用
ソケット7には、図3に示すように、開口部207aお
よびガイドピン207bを有するソケットガイド207
が装着されており、電子部品吸着装置105dに吸着保
持された電子部品8は、ソケットガイド207の開口部
207aを通じて電子部品試験用ソケット7に押し当て
られる。このとき、ソケットガイド207に設けられた
ガイドピン207bが、電子部品吸着装置105dに形
成されたガイド孔1051aに挿入され、これにより電
子部品8と電子部品試験用ソケット7との位置合わせが
行われる。
【0100】以下、電子部品8を高温条件下で試験する
場合を例にとって、電子部品試験装置1の動作を説明す
る。ハンドラ10の供給トレイ102に搭載された試験
前の電子部品8は、X−Y搬送装置104によって吸着
保持され、ヒートプレート106の凹部106aに移送
される。ここで所定の時間だけ放置されることにより、
電子部品8は所定の温度に加熱される。供給トレイ10
2からヒートプレート106へ加熱前の電子部品8を移
送したX−Y搬送装置104は、電子部品8を放した
後、ヒートプレート106に放置され所定の温度に加熱
された電子部品8をそのまま吸着保持してバッファ部1
08に移送する。
【0101】加熱された電子部品8が移送されたバッフ
ァ部108は、レール108aの右端まで移動し、電子
部品8はX−Y搬送装置105の電子部品吸着装置10
5dによって吸着保持され、基板109の開口部110
を通じてテストヘッド20の電子部品試験用ソケット7
に押し当てられ、そこで試験される。
【0102】加熱された電子部品8が押し当てられる電
子部品試験用ソケット7は、その内部に形成されたソケ
ット本体内部空間75に、温調気体供給装置の気体供給
管91を通じて加熱気体が連続的または断続的に供給さ
れており、これにより電子部品試験用ソケット7の温度
が制御されている。
【0103】電子部品試験用ソケット7のソケット本体
内部空間75には、加熱気体が連続的または断続的に供
給されているので、電子部品試験用ソケット7は、その
外部(例えば外気など)との接触部分を介した熱移動に
よる温度変化を受け難い状態となっている。
【0104】電子部品試験用ソケット7の温度を制御す
る際、電子部品試験用ソケット7の温度を電子部品8の
温度と同一または略同一とすることにより、電子部品8
を電子部品試験用ソケット7に装着したときに、電子部
品8から電子部品試験用ソケット7への熱移動により電
子部品8に与えられた熱ストレスが緩和することを抑制
することができる。また、電子部品試験用ソケット7か
ら電子部品8への熱移動により電子部品8に所定の温度
以上の熱ストレスが加えられることを防止することがで
きる。
【0105】また、電子部品試験用ソケット7の温度を
制御する際、電子部品試験用ソケット7の温度を、電子
部品8に生じている熱膨張と同一または略同一の程度の
熱膨張が生じる温度とすることにより、電子部品8の外
部端子81と電子部品試験用ソケット7の接続端子71
との接触信頼性を保証することができる。
【0106】電子部品8と電子部品試験用ソケット7の
熱膨張率が同一または略同一である場合には、電子部品
8の温度と同一または略同一となるように電子部品試験
用ソケット7の温度を制御すれば、電子部品8の外部端
子81と電子部品試験用ソケット7の接続端子71との
接触信頼性を保証できるとともに、電子部品8に与えら
れた熱ストレスの緩和を抑制することができる。一方、
電子部品8と電子部品試験用ソケット7の熱膨張率が異
なる場合には、加熱された電子部品8の温度とは異なる
温度に電子部品試験用ソケット7の温度が制御されるの
で、電子部品8に与えられた熱ストレスが緩和された
り、電子部品8に所定の温度以上の熱ストレスが加えら
れたりするおそれがある。そこで、電子部品8に与えら
れた熱ストレスが緩和され得る場合には、電子部品試験
用ソケット7に装着された電子部品8を所定の温度まで
加熱し得る加熱源を別途設けておくことが望ましく、電
子部品8に所定の温度以上の熱ストレスが加えられ得る
場合には、電子部品試験用ソケット7に装着された電子
部品8を所定の温度まで冷却し得る冷却源を別途設けて
おくことが望ましい。
【0107】電子部品試験用ソケット7に装着された電
子部品8には、テスタ本体30からテストヘッド20を
通じてテスト信号が印加され、電子部品8から読み出さ
れた応答信号は、テストヘッド20を通じてテスタ本体
30に送られ、これにより電子部品8の性能や機能など
が試験される。電子部品8の試験は電子部品試験用ソケ
ット7の温度を制御しながら行われるが、電子部品試験
用ソケット7の温度制御は加熱気体を媒体として行われ
ているので、電子部品8に印加されるテスト信号や電子
部品から読み出される応答信号にノイズが入ることがな
く、これにより精度のよい試験の実行が可能となる。
【0108】なお、電子部品試験用ソケット7の取り換
えが必要な場合であっても、電子部品試験用ソケット基
台6を固定した状態において電子部品試験用ソケット7
を容易に装着または脱着することができる。
【0109】第一実施形態に係る電子部品試験装置1に
おいては、例えば、以下のような変更が可能である。
【0110】電子部品試験装置1において、電子部品試
験ユニット5を図7に示すような電子部品試験ユニット
5Aに変更することが可能である。なお、図7は、電子
部品試験ユニット5Aの断面図(図4(b)に対応する
B−B断面図)であり、電子部品試験ユニット5と対応
する部材や部分には同一の符号を付して示してあり、必
要のある場合を除きそれらの説明は省略する。
【0111】図7に示すように、電子部品試験ユニット
5Aは、電子部品試験用ソケット基台6Aと、電子部品
試験用ソケット基台6Aのソケットボード64上に装着
された電子部品試験用ソケット7Aとを備える。
【0112】電子部品試験用ソケット7Aには、接続端
子保持部73の上板部732の両側に、ソケット本体内
部空間75に通じる気体流入口76と気体流出口77と
が設けられている。また、電子部品試験用ソケット基台
6Aには、ソケットボード64のボード本体641のう
ち、電子部品試験用ソケット7Aを装着したときに電子
部品試験用ソケット7Aの下面と接触しない部分に、気
体流出口65および気体流入口66が設けられている。
そして、ソケットボード64の気体流出口65と電子部
品試験用ソケット7Aの気体流入口76とは通気管93
で接続されており、第一の空間67とソケット本体内部
空間75とは、通気管93を介して連通している。ま
た、ソケットボード64の気体流入口66と電子部品試
験用ソケット7Aの気体流出口77とは、通気管94で
接続されており、第二の空間68とソケット本体内部空
間75とは、通気管94を介して連通している。
【0113】温調気体供給装置から気体供給管91を通
じて供給される温調気体は、基台本体61の気体流入口
62から第一の空間67に流入した後、ソケットボード
64の気体流出口65、通気管93および電子部品試験
用ソケット7Aの気体流入口76を介してソケット本体
内部空間75に流入するようになっており、ソケット本
体内部空間75の温調気体は、電子部品試験用ソケット
7Aの気体流出口77、通気管94およびソケットボー
ド64の気体流入口66を介して第二の空間68に流出
した後、基台本体61の気体流出口63から気体排出管
92を通じて排出されるようになっている。これによ
り、電子部品試験用ソケット7Aの温度を制御すること
ができる。
【0114】電子部品試験装置1において、電子部品試
験ユニット5を図8に示すような電子部品試験ユニット
5Bに変更することが可能である。なお、図8は、電子
部品試験ユニット5Bの断面図(図4(b)に対応する
B−B断面図)であり、電子部品試験ユニット5と対応
する部材や部分には同一の符号を付して示してあり、必
要のある場合を除きそれらの説明は省略する。
【0115】図8に示すように、電子部品試験ユニット
5Bは、電子部品試験用ソケット基台6Bと、電子部品
試験用ソケット基台6Bのソケットボード64上に装着
された電子部品試験用ソケット7Bとを備える。
【0116】電子部品試験用ソケット7Bには、接続端
子保持部73の上板部732の両側に、ソケット本体内
部空間75に通じる気体流入口76と気体流出口77と
が設けられており、気体流入口76には温調気体供給装
置の気体供給管91が、気体流出口77には温調気体供
給装置の気体排出管92が接続されている。これによ
り、温調気体供給装置から気体供給管91を通じて供給
される温調気体は、電子部品試験用ソケット7Bの気体
流入口76からソケット本体内部空間75に流入するよ
うになっており、ソケット本体内部空間75の温調気体
は、電子部品試験用ソケット7Bの気体流出口77から
気体排出管92を通じて排出されるようになっている。
これにより、電子部品試験用ソケット7Bの温度を制御
することができる。
【0117】なお、電子部品試験用ソケット基台6Bに
は、図8に示すように、ソケットボード64の気体流出
口65および気体流入口66、第一の空間67および第
二の空間68、基台本体61の気体流入口62および気
体流出口63のいずれも設ける必要がない。
【0118】電子部品試験ユニット5Bにおいて、電子
部品試験用ソケット7Bの代わりに、図11に示す電子
部品試験用ソケット7Eを使用することが可能である。
【0119】電子部品試験用ソケット7Eは、図11に
示すように、平板部74にソケット本体内部空間75に
通じる気体流入口76および気体流出口77を有してお
り、気体流入口76に温調気体供給装置の気体供給管9
1を接続し、気体流出口77に温調気体供給装置の気体
排出管92を接続することにより、上記と同様にして電
子部品試験用ソケット7Eの温度を制御することができ
る。
【0120】電子部品試験用ソケット7Eの気体流入口
76および気体流出口77と、温調気体供給装置の気体
供給管91および気体排出管92とは、直接接続してい
てもよいが、他の部材を介して接続していてもよい。例
えば、電子部品試験用ソケット7Eがソケットガイドを
具備している場合には、ソケットガイドに、電子部品試
験用ソケット7Eの気体流入口76および気体流出口7
7と、温調気体供給装置の気体供給管91および気体排
出管92とを連通する気体流通路を設けることにより、
ソケットガイドを介して接続することができる。
【0121】また、電子部品試験ユニット5Bにおい
て、電子部品試験用ソケット7Bおよび7Eの気体流出
口77を気体流入口76として、温調気体供給装置の気
体供給管91を接続することが可能である。この場合、
電子部品試験用ソケット7Bおよび7Eにおいて、接続
端子保持部73の上板部732と、接続端子71との間
に存在する隙間が気体流出口77としての役割を果た
す。
【0122】電子部品試験装置1において、電子部品試
験ユニット5を図9に示すような電子部品試験ユニット
5Cに変更することが可能である。なお、図9は、電子
部品試験ユニット5Cの断面図(図4(b)に対応する
B−B断面図)であり、電子部品試験ユニット5と対応
する部材や部分には同一の符号を付して示してあり、必
要のある場合を除きそれらの説明は省略する。
【0123】図9に示すように、電子部品試験ユニット
5Cは、電子部品試験用ソケット基台6Cと、電子部品
試験用ソケット基台6Cのソケットボード64上に装着
された電子部品試験用ソケット7Cとを備える。
【0124】電子部品試験用ソケット基台6Cにおいて
は、温調気体供給装置の気体供給管91がソケットボー
ド64の気体流出口65に接続されており、温調気体供
給装置の気体排出管92がソケットボードの気体流入口
66に接続されている。したがって、温調気体供給装置
から気体供給管91を通じて供給される温調気体は、ソ
ケットボード64の気体流出口65および電子部品試験
用ソケット7の気体流入口76を介してソケット本体内
部空間75に流入するようになっており、ソケット本体
内部空間75の温調気体は、電子部品試験用ソケット7
の気体流出口77およびソケットボード64の気体流入
口66を介して気体排出管92から排出されるようにな
っている。これにより、電子部品試験用ソケット7Cの
温度を制御することができる。
【0125】なお、電子部品試験用ソケット基台6Cに
は、図9に示すように、第一の空間67および第二の空
間68、基台本体61の気体流入口62および気体流出
口63のいずれも設ける必要がない。
【0126】電子部品試験装置1において、電子部品試
験ユニット5を図12に示すような電子部品試験ユニッ
ト5Dに変更することが可能である。なお、図12
(a)は電子部品試験ユニット5Dの上面図、(b)は
(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図
であり、電子部品試験ユニット5と対応する部材や部分
には同一の符号を付して示してあり、必要のある場合を
除きそれらの説明は省略する。
【0127】図12に示すように、電子部品試験ユニッ
ト5Dは、電子部品試験用ソケット基台6Dと、電子部
品試験用ソケット基台6Dのソケットボード64上に装
着された電子部品試験用ソケット7Dとを備える。
【0128】電子部品試験用ソケット7Dには、接続端
子保持部73の底板部731の両側(図12(a)では
左右)に、ソケット本体内部空間75に通じる気体流入
口76が2個ずつ設けられている。また、電子部品試験
用ソケット7Dにおいて、接続端子保持部73の上板部
732と、接続端子71との間に存在する隙間がが気体
流出口78としての役割を果たしている。
【0129】電子部品試験用ソケット基台6Dのソケッ
トボード64には、電子部品試験用ソケット7Dの接続
端子保持部73の底板部731に設けられた気体流入口
76と対応する位置に、4個の気体流出口65が設けら
れている。
【0130】電子部品試験用ソケット基台6Dの基台本
体61には、仕切板部613は設けられておらず、電子
部品試験用ソケット基台6Dの内部には、底板部611
と側板部612と仕切板部613とソケットボード64
とに囲まれた1つの空間69が形成されており、ソケッ
トボード64の気体流出口65はこの空間69に通じて
いる。
【0131】電子部品試験用ソケット基台6Dの基台本
体61の対向する一対の側板部612には、それぞれ空
間69に通じる気体流入口62が設けられており、基台
本体61の気体流入口62には温調気体供給装置の気体
供給管91が装着されている。なお、電子部品試験用ソ
ケット基台6Dのソケットボード64には気体流入口は
設けられておらず、基台本体61には空間69に通じる
気体流出口は設けられていない。
【0132】電子部品試験ユニット5Dにおいて、気体
供給装置から気体供給管91を通じて供給される温調気
体は、基台本体61の気体流入口62から空間69に流
入した後、ソケットボード64の気体流出口65および
電子部品試験用ソケット7Dの気体流入口76を介して
ソケット本体内部空間75に流入するようになってお
り、ソケット本体内部空間75の温調気体は、接続端子
保持部73の上板部732と接続端子71との間に存在
する隙間(気体流出口)から流出できるようになってい
る。これにより、電子部品試験用ソケット7Dの温度を
制御することができる。
【0133】以上に説明した電子部品試験ユニット5、
5A、5B、5C、5Dは、チャンバタイプの電子部品
試験装置においても使用することができる。この場合、
それぞれの電子部品試験ユニットが備える電子部品試験
用ソケットのソケット本体内部空間75に流入させる温
調気体として、チャンバ内の温調気体を利用することが
できる。チャンバ内の温調気体は、チャンバ内に設置さ
れた気体供給装置によってソケット本体内部空間75に
流入させることができる。このような気体供給装置の機
構は、チャンバ内の温調気体をソケット本体内部空間に
供給し得る限り特に限定されるものでない。
【0134】電子部品試験ユニット5、5A、5B、5
C、5Dがチャンバ内に設置されている場合には、それ
ぞれの電子部品試験ユニットが備える電子部品試験用ソ
ケットのソケット本体内部空間75内の気体を吸引する
ことによって、接続端子保持部73の上板部732と接
続端子71との間の隙間(気体流入口)からチャンバ内
の温調気体をソケット本体内部空間75に流入させるこ
とができ、これによって電子部品試験用ソケットの温度
を制御することもできる。ソケット本体内部空間75内
の気体の吸引は、それぞれの電子部品試験ユニットに装
着されている気体供給装置を気体吸引装置に置き換える
ことによって可能となる。
【0135】電子部品試験用ソケット7において、接続
端子保持部73の構造は中空の直方体形状に限定される
ものではなく、その内部に空間を有し、かつ接続端子7
1を保持し得る範囲内において変更が可能である。例え
ば、中空の円柱形状、中空の切頭円錐形状、中空の切頭
角錐形状などにすることが可能である。但し、接続端子
保持部73は、少なくとも対向する平行な2面を有し、
これらの2面に対して垂直に接続端子71を保持し得る
構造を有していることが好ましい。
【0136】電子部品試験用ソケット7において、接続
端子保持部73の内部に形成されるソケット本体内部空
間75の容積は特に限定されるものではないが、接続端
子保持部73が接続端子71を保持し得る強度を有する
範囲内において、ソケット本体内部空間75の容積を出
来るだけ大きくすることが好ましい。ソケット本体内部
空間75に流入できる気体の量が増加すれば、それだけ
電子部品試験用ソケット7の加熱または冷却を迅速に行
なうことが可能となるからである。
【0137】電子部品試験用ソケット7において、接続
端子保持部73を補強する観点から、接続端子保持部7
3の内部に補強板(図示せず)を設けて、1つの連続し
た空間であるソケット本体内部空間75を該補強板によ
って仕切ることが可能であるこの場合、接続端子保持部
73の内部には、複数のソケット本体内部空間75が形
成されることになる。補強板には、ソケット本体内部空
間75同士が連通するように、気体流入口および/また
は気体流出口を設けることが可能である。また、補強板
には、ソケット本体内部空間75同士が連通しないよう
に、気体流入口および気体流出口のいずれも設けないこ
とが可能である。ソケット本体内部空間75同士が連通
している場合には、いずれかのソケット本体内部空間7
5に通じる気体流入口76および気体流出口77が接続
端子保持部73に設けられる。また、ソケット本体内部
空間75同士が連通していない場合には、同一のソケッ
ト本体内部空間75に通じる気体流入口76および気体
流出口77が接続端子保持部73に設けられる。
【0138】電子部品試験用ソケット7において、気体
流入口76および気体流出口77が設けられる位置は特
に限定されるものではなく、ソケット本体内部空間75
に通じ得る範囲内において変更が可能である。また、気
体流入口76および気体流出口77をそれぞれ底板部7
31、上板部732および側板部733のうち異なるも
のに設けることが可能である。
【0139】電子部品試験用ソケット7において、気体
流入口76および気体流出口77の個数は特に限定され
るものではなく、1個以上の任意の個数とすることが可
能である。複数の気体流入口76および気体流出口77
を設ける場合、気体流入口76および気体流出口77の
それぞれが設けられる位置は、底板部731、上板部7
32および側板部733のうち同一のものであってもよ
いし、異なるものであってもよい。
【0140】電子部品試験装置1で試験される電子部品
8は、ストリップフォーマットICデバイスに限定され
るものではなく、また、その外部端子も半田ボールに限
定されるものではない。電子部品8は、例えばICチッ
プ、メモリーなどのICデバイスとすることが可能であ
る。また、電子部品8の外部端子81は、例えばリード
などにすることが可能である。この場合、接続端子保持
部73に保持される接続端子71の個数、形状、構造、
大きさなどは、試験すべき電子部品の外部端子の種類に
応じて適宜決定することが可能である。
【0141】電子部品試験用ソケット基台6において、
基台本体61の構造は、その上側にソケットボード64
を支持でき、かつ、その上側にソケットボード64が設
けられたときに電子部品試験用ソケット基台6の内部に
第一の空間67および第二の空間68が形成され得る範
囲内において変更が可能である。
【0142】電子部品試験用ソケット基台6において、
第一の空間67または第二の空間68に補強板(図示せ
ず)を設け、この補強板によって第一の空間67または
第二の空間68を複数の空間に仕切ることが可能であ
る。補強板には、仕切られた空間同士が連通するよう
に、気体流入口および/または気体流出口を設けること
が可能である。また、補強板には、仕切られた空間同士
が連通しないように、気体流入口および気体流出口のい
ずれも設けないことが可能である。第一の空間67にお
いて仕切られた空間同士が連通している場合には、いず
れかの空間に通じる気体流入口62が基台本体61に設
けられ、いずれかの空間に通じる気体流出口65がソケ
ットボード64に設けられる。第二の空間において仕切
られた空間同士が連通している場合には、いずれかの空
間に通じる気体流出口63が基台本体61に設けられ、
いずれかの空間に通じる気体流入口66がソケットボー
ド64に設けられる。一方、第一の空間67において仕
切られた空間同士が連通していない場合、同一の空間に
通じる気体流入口62および気体流出口65がそれぞれ
基台本体61およびソケットボード64に設けられる。
第二の空間において仕切られた空間同士が連通していな
い場合、同一の空間に通じる気体流出口63および気体
流入口66がそれぞれ基台本体61およびソケットボー
ド64に設けられる。
【0143】電子部品試験用ソケット基台6において、
基台本体61に設けられる気体流入口62および気体流
出口63の位置は、それぞれ第一の空間67および第二
の空間68に通じる範囲内において変更が可能である。
例えば、気体流入口62および気体流出口63を基台本
体2の底板部611や仕切板部613に設けることが可
能である。
【0144】電子部品試験用ソケット基台6において、
基台本体61に設けられる気体流入口62および気体流
出口63の個数は特に限定されるものではなく、1個以
上の任意の個数とすることが可能である。複数の気体流
入口62および気体流出口63を設ける場合、気体流入
口62および気体流出口63のそれぞれが設けられる位
置は、底板部611、側板部612および仕切板部61
3のうち同一のものであってもよいし、異なるものであ
ってもよい。
【0145】〔第2実施形態〕本発明の第2実施形態と
して、チャンバタイプの実施形態を図面に基づいて説明
する。
【0146】図13は本発明の電子部品試験装置の一実
施形態であるIC試験装置を示す全体側面図、図14は
同IC試験装置におけるハンドラを示す斜視図、図15
は被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフローチャ
ート図、図16は同IC試験装置におけるICストッカ
の構造を示す斜視図、図17は同IC試験装置で用いら
れるカスタマトレイを示す斜視図、図18は同IC試験
装置における試験チャンバ内の要部断面図、図19は同
IC試験装置で用いられるテストトレイを示す一部分解
斜視図、図20は同IC試験装置のテストヘッドにおけ
るソケット付近の構造を示す分解斜視図、図21は同I
C試験装置におけるプッシャの分解斜視図、図22は同
IC試験装置におけるソケット付近の一部断面図、図2
3は図22においてプッシャが下降した状態を示す一部
断面図、図24は同IC試験装置で用いられるICソケ
ット(本発明に係る電子部品試験用ソケットの一実施形
態)の断面図、図25は同IC試験装置におけるICソ
ケットの温度調節機構を示す一部断面図である。
【0147】なお、図15は本実施形態に係るIC試験
装置における被試験ICの取り廻し方法を理解するため
の図であって、実際には上下方向に並んで配置されてい
る部材を平面的に示した部分もある。したがって、その
機械的(三次元的)構造は図14を参照して説明する。
【0148】まず、本実施形態に係るIC試験装置の全
体構成について説明する。図13に示すように、本実施
形態に係るIC試験装置10’は、ハンドラ1’とテス
トヘッド5’と試験用メイン装置6’とを備える。ハン
ドラ1’は、試験すべき電子部品であるICチップ(電
子部品の一例)をテストヘッド5’の上側に設けられた
コンタクト部9’のソケットに順次搬送し、試験が終了
したICチップをテスト結果に従って分類して所定のト
レイに格納する動作を実行する。
【0149】コンタクト部9’のソケットは、テストヘ
ッド5’およびケーブル7’を通じて試験用メイン装置
6’に電気的に接続されており、ソケットに脱着可能に
装着されたICチップは、テストヘッド5’およびケー
ブル7’を通じて試験用メイン装置6’に電気的に接続
される。ソケットに装着されたICチップには、試験用
メイン装置6’からの試験用電気信号が印加され、IC
チップから読み出された応答信号は、ケーブル7’を通
じて試験用メイン装置6’に送られ、これによりICチ
ップの性能や機能などが試験される。
【0150】ハンドラ1’の下部には、主としてハンド
ラ1’を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空
間部分8’が設けてある。この空間部分8’に、テスト
ヘッド5’が交換自在に配置してあり、ハンドラ1’に
形成された貫通孔を通してICチップをテストヘッド
5’の上側に設けられたコンタクト部9’のソケットに
着脱することが可能になっている。
【0151】IC試験装置10’は、試験すべき電子部
品としてのICチップを、常温よりも高い温度状態(高
温)または低い温度状態(低温)で試験するための装置
であり、ハンドラ1’は、図14および図15に示すよ
うに、恒温槽101’とテストチャンバ102’と除熱
槽103’とで構成されるチャンバ100’を備える。
図13に示すテストヘッド5’の上側に設けられたコン
タクト部9’は、図18に示すようにテストチャンバ1
02’の内部に挿入され、そこでICチップの試験が行
われるようになっている。
【0152】図14および図15に示すように、IC試
験装置10’におけるハンドラ1’は、これから試験を
行なうICチップを格納し、また試験済のICチップを
分類して格納するIC格納部200’と、IC格納部2
00’から送られる被試験ICチップをチャンバ部10
0’に送り込むローダ部300’と、テストヘッド5’
を含むチャンバ部100’と、チャンバ部100’で試
験が行われた試験済のICチップを分類して取り出すア
ンローダ部400’とから構成されている。なお、ハン
ドラ1’の内部において、ICチップは、テストトレイ
に収納されて搬送される。
【0153】ハンドラ1’に収納される前のICチップ
は、図17に示すカスタマトレイKST内に多数収納し
てあり、その状態で、図14および図15に示すハンド
ラ1’のIC収納部200’へ供給され、そこで、カス
タマトレイKSTから、ハンドラ1’内で搬送されるテ
ストトレイTST(図19参照)に、ICチップが載せ
替えられる。ハンドラ1’の内部では、図15に示すよ
うに、ICチップは、テストトレイTSTに載せられた
状態で移動し、高温または低温の温度ストレスが与えら
れ、適切に動作するかどうか試験(検査)され、当該試
験結果に応じて分類される。以下、ハンドラ1’の内部
について、個別に詳細に説明する。
【0154】第1に、IC格納部200’に関連する部
分について説明する。図14に示すように、IC格納部
200’には、試験前のICチップを格納する試験前I
Cストッカ201’と、試験の結果に応じて分類された
ICチップを格納する試験済ICストッカ202’とが
設けられている。
【0155】試験前ICストッカ201’および試験済
ICストッカ202’は、図16に示すように、枠状の
トレイ支持枠203’と、このトレイ支持枠203’の
下部から侵入して上部に向かって昇降可能なエレベータ
204’とを具備している。トレイ支持枠203’に
は、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持さ
れ、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエ
レベータ204’によって上下に移動するようになって
いる。
【0156】図14に示す試験前ICストッカ201’
には、これから試験が行われるICチップが格納された
カスタマトレイKSTが積層されて保持してある。ま
た、試験済ICストッカ202’には、試験を終えて分
類されたICチップが収納されたカスタマトレイKST
が積層されて保持してある。
【0157】なお、試験前ICストッカ201’と試験
済ICストッカ202’とは、略同じ構造にしてあるの
で、試験前ICストッカ201’の部分を、試験済IC
ストッカ202’として使用することや、その逆も可能
である。したがって、試験前ICストッカ201’の数
と試験済ICストッカ202’の数とは、必要に応じて
容易に変更することができる。
【0158】図14および図15に示すように、本実施
形態では、試験前ICストッカ201’として、2個の
ストッカSTK−Bが設けてある。ストッカSTK−B
の隣には、試験済ICストッカ202’として、アンロ
ーダ部400’へ送られる空ストッカSTK−Eを2個
設けてある。また、その隣には、試験済ICストッカ2
02’として、8個のストッカSTK−1,STK−
2,・・・,STK−8を設けてあり、試験結果に応じ
て最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成し
てある。つまり、良品と不良品の別の外に、良品の中で
も動作速度が高速のもの、中速のもの、低速のもの、あ
るいは不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分けでき
るようになっている。
【0159】第2に、ローダ部300’に関連する部分
について説明する。図16に示す試験前ICストッカ2
01’のトレイ支持枠203’に収納してあるカスタマ
トレイKSTは、図14に示すように、IC格納部20
0’と装置基板105’との間に設けられたトレイ移送
アーム205’によってローダ部300’の窓部30
6’に装置基板105’の下側から運ばれる。そして、
このローダ部300’において、カスタマトレイKST
に積み込まれた被試験ICチップを、X−Y搬送装置3
04’によって一旦プリサイサ(preciser)305’に
移送し、ここで被試験ICチップの相互の位置を修正し
たのち、さらにプリサイサ305’に移送された被試験
ICチップを再びX−Y搬送装置304’を用いて、ロ
ーダ部300’に停止しているテストトレイTSTに積
み替える。
【0160】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICチップを積み替えるX−Y搬送装置3
04’としては、図14に示すように、装置基板10
5’の上部に架設された2本のレール301’と、この
2本のレール301’によってテストトレイTSTとカ
スタマトレイKSTとの間を往復する(この方向をY方
向とする)ことができる可動アーム302’と、この可
動アーム302’によって支持され、可動アーム30
2’に沿ってX方向に移動できる可動ヘッド303’と
を備えている。
【0161】X−Y搬送装置304’の可動ヘッド30
3’には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸
着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタ
マトレイKSTから被試験ICチップを吸着し、その被
試験ICチップをテストトレイTSTに積み替える。こ
うした吸着ヘッドは、可動ヘッド303’に対して例え
ば8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICチ
ップをテストトレイTSTに積み替えることができる。
【0162】第3に、チャンバ100’に関連する部分
について説明する。上述したテストトレイTSTは、ロ
ーダ部300’で被試験ICチップが積み込まれたのち
チャンバ100’に送り込まれ、当該テストトレイTS
Tに搭載された状態で各被試験ICチップがテストされ
る。
【0163】図14および図15に示すように、チャン
バ100’は、テストトレイTSTに積み込まれた被試
験ICチップに目的とする高温または低温の熱ストレス
を与える恒温槽101’と、この恒温槽101’で熱ス
トレスが与えられた状態にある被試験ICチップがテス
トヘッド5’上のソケットに装着されるテストチャンバ
102’と、テストチャンバ102’で試験された被試
験ICチップから、与えられた熱ストレスを除去する除
熱槽103’とで構成されている。
【0164】除熱槽103’では、恒温槽101’で高
温を印加した場合は、被試験ICチップを送風により冷
却して室温に戻し、また恒温槽101’で低温を印加し
た場合は、被試験ICチップを温風またはヒータ等で加
熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、こ
の除熱された被試験ICチップをアンローダ部400’
に搬出する。
【0165】図14に示すように、チャンバ100’の
恒温槽101’および除熱槽103’は、テストチャン
バ102’より上方に突出するように配置されている。
また、恒温槽101’には、図15に概念的に示すよう
に、垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ1
02’が空くまでの間、複数枚のテストトレイTSTが
この垂直搬送装置に支持されながら待機する。主とし
て、この待機中において、被試験ICチップに高温また
は低温の熱ストレスが印加される。
【0166】図18に示すように、テストチャンバ10
2’には、その中央下部にテストヘッド5’が配置さ
れ、テストヘッド5’の上にテストトレイTSTが運ば
れる。そこでは、図19に示すテストトレイTSTによ
り保持された全てのICチップ2を順次テストヘッド
5’に電気的に接触させ、テストトレイTST内の全て
のICチップ2’について試験を行なう。一方、試験が
終了したテストトレイTSTは、除熱槽103’で除熱
され、ICチップ2’の温度を室温に戻したのち、図1
4および図15に示すアンローダ部400’に排出され
る。
【0167】また、図14に示すように、恒温槽10
1’と除熱槽103’の上部には、装置基板105’か
らテストトレイTSTを送り込むための入り口用開口部
と、装置基板105’へテストトレイTSTを送り出す
ための出口用開口部とがそれぞれ形成してある。装置基
板105’には、これら開口部からテストトレイTST
を出し入れするためのテストトレイ搬送装置108’が
装着してある。これら搬送装置108’は、たとえば回
転ローラなどで構成してある。この装置基板105’上
に設けられたテストトレイ搬送装置108’によって、
除熱槽103’から排出されたテストトレイTSTは、
アンローダ部400’およびローダ部300’を介して
恒温槽101’へ返送される。
【0168】図19は本実施形態で用いられるテストト
レイTSTの構造を示す分解斜視図である。このテスト
トレイTSTは、矩形フレーム12’を有し、そのフレ
ーム12’に複数の桟(さん)13’が平行かつ等間隔
に設けてある。これら桟13’の両側と、これら桟1
3’と平行なフレーム12’の辺12a’の内側とに
は、それぞれ複数の取付け片14’が長手方向に等間隔
に突出して形成してある。これら桟13’の間および桟
13’と辺12a’との間に設けられた複数の取付け片
14’の内の向かい合う2つの取付け片14’によっ
て、各インサート収納部15’が構成されている。
【0169】各インサート収納部15’には、それぞれ
1個のインサート16’が収納されるようになってお
り、このインサート16’はファスナ17’を用いて2
つの取付け片14’にフローティング状態で取り付けら
れている。こうしたインサート16’は、たとえば1つ
のテストトレイTSTに16×4個程度取り付けられ
る。このインサート16’に被試験ICチップ2’を収
納することで、テストトレイTSTに被試験ICチップ
2’が積み込まれることになる。なお、本実施形態で試
験対象となっているICチップ2’は、図22および図
23に示すように、矩形の本体部21’の下面に外部端
子22’である半田ボールがマトリックス状に配列して
いる、いわゆるBGAタイプのICチップである。但
し、本発明に係る電子部品試験装置の試験対象となる電
子部品は、これに限定されるものではない。
【0170】本実施形態のインサート16’において
は、図20および図21に示すように、被試験ICチッ
プ2’を収納する矩形のIC収納部19’が形成されて
いる。IC収納部19’の下端は、ICチップ2’の外
部端子22’が露出するように開口しており、その開口
周縁部にはICチップ2’を保持するIC保持部19
5’が設けられている。
【0171】インサート16’の両側の中央部には、プ
ッシャベース34’のガイドピン32’およびソケット
ガイド41’のガイドブッシュ411’が上下それぞれ
から挿入されるガイド孔20’が形成されており、イン
サート16’の両側の角部には、テストトレイTSTの
取付け片14’への取付け用孔21’が形成されてい
る。
【0172】図22および図23に示すように、ガイド
孔20’は位置決めのための孔である。例えば、図中左
側のガイド孔20’を位置決めのための孔とし、右側の
ガイド孔20’よりも小さい内径とした場合、左側のガ
イド孔20’には、その上半分にプッシャベース34’
のガイドピン32’が挿入されて位置決めが行われ、そ
の下半分には、ソケットガイド41’のガイドブッシュ
411’が挿入されて位置決めが行われる。一方、図中
右側のガイド孔20’と、プッシャベース34’のガイ
ドピン32’およびソケットガイド41’のガイドブッ
シュ411’とは、ゆるい嵌合状態となる。
【0173】図20に示すように、テストヘッド5’の
上には、ソケットボード50’が配置してある。ソケッ
トボード50’は、図19に示すテストトレイTSTに
おいて、たとえば行方向に3つおきに合計4列の被試験
ICチップ2’に対応した数(4行×4列)で配置する
ことができるが、一つ一つのソケットボード50’の大
きさを小さくすることができれば、図19に示すテスト
トレイTSTに保持してある全てのICチップ2’を同
時にテストできるように、テストヘッド5’の上に、4
行×16列のソケットボード50’を配置してもよい。
【0174】図20に示すように、ソケットボード5
0’の上にはICソケット40’が設けられており、図
22および図23に示すように、ICソケット40’に
設けられているプローブピン44’(電子部品試験用ソ
ケットの接続端子の一例)が露出するように、ICソケ
ット40’にはソケットガイド41’が固定されてい
る。ソケット40’のプローブピン44’は、ICチッ
プ2’の外部端子22’に対応する数および位置に設け
られており、図外のスプリングによって上方向にバネ付
勢されている。ソケットガイド41’の両側には、プッ
シャベース34’に形成してある2つのガイドピン3
2’が挿入されて、これら2つのガイドピン32’との
間で位置決めを行なうためのガイドブッシュ411’が
設けられている。
【0175】本発明に係る電子部品試験用ソケットの一
実施形態であるICソケット40’の断面図を図24に
示す。なお、図24は、図11(c)に対応する断面図
であり、電子部品試験用ソケット7Eと対応する部材や
部分には同一の符号を付して示してあり、必要のある場
合を除きそれらの説明は省略する。
【0176】ICソケット40’は、図24に示すよう
に、平板部74にソケット本体内部空間75に通じる気
体流入口76を有しており、接続端子保持部73の上板
部732と接続端子71との間に存在する隙間を気体流
出口77として有している。
【0177】ソケットガイド41’は、図25に示すよ
うに、ICソケット40’の気体流入口76とソケット
ボード50’の気体流入口51’とを連通させる気体流
通路413’を有している。
【0178】ソケットボード50’の気体流入口51’
は、図25に示すように、ソケットボード50’の下側
に設けられた気体流通路52’と連通している。気体流
通路52’は配管53’により形成されており、配管5
3’は、チャンバ100’内に配置された気体供給装置
(図示せず)に装着されている。この気体供給装置は、
チャンバ100’内の温調気体を、気体流通路52’を
通じてソケット本体内部空間75に供給し得る装置であ
る。この気体供給装置は、チャンバ100’内の気体を
必要に応じて温度調節して供給する機構を有することが
好ましい。ICソケット40’近傍に温度センサを設置
しておけば、ICソケット40’近傍の温度変化に応じ
て温度調節した気体をソケット本体内部空間75に供給
することができるからである。
【0179】気体供給装置によって供給されるチャンバ
100’内の温調気体は、気体流通路52’、ソケット
ボード50’の気体流入口51’、ソケットガイド4
1’の気体流通路413’およびICソケット40’の
気体流入口76を介してソケット本体内部空間75に流
入し、ICソケット40’の気体流出口77から流出す
る。これによって、チャンバ100’内の温調気体を利
用して、ICソケット40’の温度を効率よく制御する
ことができる。
【0180】配管53’はチャンバ100’外に設置さ
れた気体供給装置(図示せず)に装着されていてもよ
い。この場合に使用される気体供給装置は、温調気体を
気体流通路52’を通じてソケット本体内部空間75に
供給し得る装置であり、この場合も上記と同様の機序に
基づきICソケット40’の温度を制御することができ
る。
【0181】また、配管53’は気体吸引装置(図示せ
ず)に装着されていてもよい。この場合に使用される気
体吸引装置は、ICソケット40’のソケット本体内部
空間75内の気体を、気体流通路52’を通じて吸引し
得る装置である。気体吸引装置によってソケット本体内
部空間75内の気体が吸引されると、ICソケット4
0’の接続端子保持部73の上板部732と接続端子7
1との間に存在する隙間(気体流入口)からチャンバ1
00’内の温調気体が流入する。これによって、チャン
バ100’内の気体を利用して、ICソケット40’の
温度を効率よく制御することができる。
【0182】本実施形態では、上述したように構成され
たチャンバ100’において、図18に示すように、テ
ストチャンバ102’を構成する密閉されたケーシング
80’の内部に、温調用送風装置90’が装着してあ
る。温調用送風装置90’は、ファン92’と、熱交換
部94’とを有し、ファン92’によりケーシング内部
の空気を吸い込み、熱交換部94’を通してケーシング
80’の内部に吐き出すことで、ケーシング80’の内
部を、所定の温度条件(高温または低温)にする。
【0183】温調用送風装置90’の熱交換部94’
は、ケーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が
流通する放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成し
てあり、ケーシング内部を、たとえば室温〜160℃程
度の高温に維持するために十分な熱量を提供可能になっ
ている。また、ケーシング内部を低温にする場合には、
熱交換部94’は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱
用熱交換器などで構成してあり、ケーシング内部を、た
とえば−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分
な熱量を吸熱可能になっている。ケーシング80’の内
部温度は、たとえば温度センサ82’により検出され、
ケーシング80’の内部が所定温度に維持されるよう
に、ファン92’の風量および熱交換部94’の熱量な
どが制御される。
【0184】温調用送風装置90’の熱交換部94’を
通して発生した温風または冷風は、ケーシング80’の
上部をY軸方向に沿って流れ、装置90’と反対側のケ
ーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60’と
テストヘッド5’との間の隙間を通して装置90’へと
戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。
【0185】図21に示すプッシャ30’は、ソケット
40’の数に対応して、テストヘッド5’の上側に設け
てある。図18に示すように、各プッシャ30’は、マ
ッチプレート60’に弾性保持してある。マッチプレー
ト60’は、テストヘッド5’の上部に位置するよう
に、かつプッシャ30’とソケット40’との間にテス
トトレイTSTが挿入可能となるように装着してある。
このマッチプレート60’に保持されたプッシャ30’
は、テストヘッド5’またはZ軸駆動装置70’の駆動
プレート(駆動体)72’に対して、Z軸方向に移動自
在である。なお、テストトレイTSTは、図18におい
て紙面に垂直方向(X軸)から、プッシャ30’とソケ
ット40’との間に搬送されてくる。チャンバ100’
内部でのテストトレイTSTの搬送手段としては、搬送
用ローラなどが用いられる。テストトレイTSTの搬送
移動に際しては、Z軸駆動装置70’の駆動プレート
は、Z軸方向に沿って上昇しており、プッシャ30’と
ソケット40’との間には、テストトレイTSTが挿入
される十分な隙間が形成してある。
【0186】図18に示すように、テストチャンバ10
2’の内部に配置された駆動プレート72’の下面に
は、プッシャ30’に対応する数の押圧部74’が固定
してあり、マッチプレート60’に保持してあるプッシ
ャ30’の上面(リードプッシャベース35の上面)を
押圧可能にしてある。駆動プレート72’には駆動軸7
8’が固定してあり、駆動軸78’にはモータ等の駆動
源(図示せず)が連結してあり、駆動軸78’をZ軸方
向に沿って上下移動させ、プッシャ30’を押圧可能と
なっている。
【0187】なお、マッチプレート60’は、試験すべ
きICチップ2’の形状や、テストヘッド5’のソケッ
ト数(同時に測定するICチップ2の数)などに合わせ
て、プッシャ30’と共に交換自在な構造になってい
る。このようにマッチプレート60’を交換自在にして
おくことにより、Z軸駆動装置70’を汎用のものとす
ることができる。本実施形態では、押圧部74’とプッ
シャ30’とが1対1で対応しているが、例えば、テス
トヘッド5’のソケット数が半分に変更されたときに
は、マッチプレート60’を交換することにより、押圧
部74’とプッシャ30’とを2対1で対応させること
も可能である。
【0188】図21に示すように、プッシャ30’は、
上述したZ軸駆動装置に取り付けられてZ軸方向に上下
移動するリードプッシャベース35’と、プッシャベー
ス34’と、プッシャベース34’に取り付けられたプ
ッシャブロック31’と、リードプッシャベース35’
とプッシャブロック31’との間に設けられたスプリン
グ36’とを備える。
【0189】リードプッシャベース35’とプッシャベ
ース34’とは、図21に示すように、ボルトによって
固定されており、プッシャベース34’の両側には、イ
ンサート16’のガイド孔20’およびソケットガイド
41’のガイドブッシュ411’に挿入されるガイドピ
ン32’が設けられている。また、プッシャベース3
4’には、当該プッシャベース34’がZ軸駆動手段に
て下降した際に、下限を規制するためのストッパガイド
33’が設けられており、このストッパガイド33’が
ソケットガイド40’のストッパ面412’に当接する
ことで、プッシャ30’の下限位置の基準寸法が決定さ
れ、これによって、プッシャ30’は、ソケット40’
に装着されたICチップ2’を破壊しない適切な圧力で
押し付けることができる。
【0190】図21に示すように、プッシャブロック3
1’は、プッシャベース34’の中央に開設された通孔
に挿着されており、プッシャブロック31’とリードプ
ッシャベース35’との間には、スプリング36’およ
び必要に応じてシム37’が介装されている。スプリン
グ36’は、プッシャブロック31’を、ソケット4
0’に装着されたICチップ2’を押圧する方向(図2
2および図23において下方向)にバネ付勢する圧縮バ
ネであり、ICチップ2’に対する基準荷重に応じた弾
性係数を有する。
【0191】また、シム37’はスプリング36’の装
着状態における基準長を調節し、プッシャブロック3
1’に作用する初期荷重を調節するものである。つま
り、同じ弾性係数のスプリング36’を用いる場合で
も、シム37’を介装することによりプッシャブロック
31’に作用する初期荷重は大きくなる。なお、図21
では、シム37’がスプリング36’とプッシャブロッ
ク31’との間に介装されているが、スプリング36’
の基準長が調節できれば足りるので、たとえばリードプ
ッシャベース35’とスプリング36’との間に装着し
てもよい。
【0192】被試験ICチップ2’の外部端子22’を
ソケット40’のプローブピン44’に接続させるに
は、図22に示すように、ICチップ2’をインサート
16’のIC収納部19’に収納し、IC保持部19
5’でICチップ2’の本体部21’の下面(外部端子
22’が設けられている面)の周縁部を保持するととも
に、IC収納部19’の下端開口部からICチップ2’
の外部端子22’を露出させる。
【0193】そのようにしてICチップ2’を収納した
インサート16’をソケットガイド41’に装着するこ
とにより、ICチップ2’をソケット40’に装着す
る。その状態でZ軸駆動装置を駆動させ、プッシャ3
0’を押圧する。そうすると、プッシャ30’のプッシ
ャブロック31’は、図23に示すように、ICチップ
2’の本体部21’をソケット40’に押し付け、その
結果、ICチップ2’の外部端子22’がソケット4
0’のプローブピン44’に接続される。このとき、ソ
ケット40’のプローブピン44’は、上方向にバネ付
勢されつつソケット40’の中に後退するものの、プロ
ーブピン44’の先端部は、わずかに外部端子22’に
突き刺さる。
【0194】第4に、アンローダ部400’に関連する
部分について説明する。図14および図15に示すアン
ローダ部400’にも、ローダ部300’に設けられた
X−Y搬送装置304’と同一構造のX−Y搬送装置4
04’が設けられ、このX−Y搬送装置404’によっ
て、アンローダ部400’に運び出されたテストトレイ
TSTから試験済のICチップがカスタマトレイKST
に積み替えられる。
【0195】図14に示すように、アンローダ部40
0’の装置基板105’には、当該アンローダ部40
0’へ運ばれたカスタマトレイKSTが装置基板10
5’の上面に臨むように配置される一対の窓部40
6’,406’が二対開設してある。
【0196】また、図示は省略するが、それぞれの窓部
406’の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させ
るための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験
済の被試験ICチップが積み替えられて満杯になったカ
スタマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイを
トレイ移送アーム205’に受け渡す。
【0197】第二実施形態に係るIC試験装置10’に
おいては、例えば、以下のような変更が可能である。
【0198】図26に示すように、ソケットガイド4
1’のガイドブッシュ411’の先端部に気体流入口4
21’を設けるとともに、ソケットガイド41’の内部
に気体流入口421’とソケット本体内部空間75とを
連通させる気体流通路422’を設けることが可能であ
る。また、プッシャ30’のガイドピン32’の先端部
に気体流出口321’を設けるとともに、プッシャ3
0’の内部に気体流出口321’が連通する気体流通路
322’を設けることが可能である。さらに、ソケット
ボード50’に気体流入口51’を設けないことが可能
である。
【0199】このような変更をソケットガイド41’、
プッシャ30’及びソケットボード50’に加えること
によって、図27に示すように、ソケットガイド41’
のガイドブッシュ411’とプッシャ30’のガイドピ
ン32’とが嵌合した状態において、プッシャ30’の
気体流通路322’は、ソケットガイド41’の気体流
通路422’を介して、ソケット本体内部空間75と連
通するようになる。したがって、プッシャ30’の気体
流通路322’に気体供給装置を用いて温調気体を供給
することによって、温調気体をソケット本体内部空間7
5に流入させることができ、ICソケット40’の温度
を制御することができる。なお、プッシャ30’の気体
流通路322’に供給された温調気体は、図27の矢印
で示すように流通する。プッシャ30’の気体流通路3
22’に供給する温調気体は、チャンバ100’内の温
調気体であっても、チャンバ100’外の温調気体であ
ってもよい。
【0200】また、プッシャ30’の気体流通路32
2’を通じてソケット本体内部空間75内の気体を吸引
することも可能となる。プッシャ30’の気体流通路3
22’を通じてソケット本体内部空間75内の気体を吸
引すると、ソケットガイド41’の気体流入口421’
は気体流出口となり、プッシャ30’の気体流出口32
1’は気体流入口となり、ICソケット40’の気体流
出口77は気体流入口となるので、ICソケット40’
の接続端子保持部73の上板部732と、接続端子71
との間に存在する隙間から、ソケット本体内部空間75
へチャンバ100’内の温調気体を流入させることがで
き、これによってICソケット40’の温度を制御する
ことができる。なお、吸引の場合、温調気体は図27の
矢印と反対向きに流通する。
【0201】さらに、図28に示すように、インサート
16’に気体流通路161’を設けるとともに、プッシ
ャ30’に気体流通路323’を設けることが可能であ
る。気体流通路161’および323’は、ソケットガ
イド41’のガイドブッシュ411’とプッシャ30’
のガイドピン32’とが嵌合したときに連通するように
設ける。気体流通路161’および323’が連通した
状態で、プッシャ30’の気体流通路323’から温調
気体を供給することにより、ICチップ2に温調気体を
吹きかけることができ、これによってICソケット4
0’の温度制御とともにICチップ2’の温度制御も可
能となる。なお、この際、温調気体は図28の矢印の向
きに流通する。
【0202】また、プッシャ30’の気体流通路32
3’から気体を吸引することによっても、チャンバ10
0’内の温調気体がICチップ2’に吹きかけられ、こ
の場合にもICソケット40’の温度制御とともにIC
チップ2’の温度制御が可能となる。なお、この際、温
調気体は図28の矢印と反対向きに流通する。
【0203】以上説明した実施形態は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0204】
【発明の効果】本発明に係る電子部品試験用ソケット、
電子部品試験用ソケット基台、電子部品試験ユニット、
電子部品試験装置および電子部品試験用ソケットの温度
制御方法によれば、温度調節した気体(例えば、加熱又
は冷却した気体)を利用することにより、電子部品の試
験を行なう際に電子部品に印加されるテスト信号や電子
部品から読み出される応答信号にノイズを入れることな
く、電子部品試験用ソケットの温度を制御することがで
きる。これによって、試験すべき電子部品を電子部品試
験用ソケットに装着したときに生じ得る電子部品に与え
られた熱ストレスの緩和を抑制できるとともに、試験す
べき電子部品の外部端子と電子部品試験用ソケットの接
続端子との接触信頼性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品試験ユニットを適用した
電子部品試験装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】テストヘッドのコンタクト部の詳細を示す断面
図(図1のB−B断面図)である。
【図4】(a)は本発明に係る電子部品試験ユニットの
一実施形態を示す上面図、(b)は(a)のA−A断面
図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図5】(a)は本発明に係る電子部品試験用ソケット
の一実施形態を示す上面図、(b)は(a)のA−A断
面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図6】(a)は本発明に係る電子部品試験用ソケット
基台の一実施形態を示す上面図、(b)は(a)のA−
A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図7】本発明に係る電子部品試験ユニットの別の実施
形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る電子部品試験ユニットの別の実施
形態を示す断面図である。
【図9】本発明に係る電子部品試験ユニットの別の実施
形態を示す断面図である。
【図10】(a)は電子部品の一例であるストリップフ
ォーマットICデバイスを示す斜視図、(b)はストリ
ップフォーマットICデバイスの下面図である。
【図11】(a)は本発明に係る電子部品試験用ソケッ
トの別の実施形態を示す上面図、(b)は(a)のA−
A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図12】(a)は本発明に係る電子部品試験ユニット
の別の実施形態を示す上面図、(b)は(a)のA−A
断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図13】本発明の電子部品試験装置の一実施形態であ
るIC試験装置を示す全体側面図である。
【図14】同IC試験装置におけるハンドラを示す斜視
図である。
【図15】被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフ
ローチャート図である。
【図16】同IC試験装置におけるICストッカの構造
を示す斜視図である。
【図17】同IC試験装置で用いられるカスタマトレイ
を示す斜視図である。
【図18】同IC試験装置における試験チャンバ内の要
部断面図である。
【図19】同IC試験装置で用いられるテストトレイを
示す一部分解斜視図である。
【図20】同IC試験装置のテストヘッドにおけるソケ
ット付近の構造を示す分解斜視図である。
【図21】同IC試験装置におけるプッシャの分解斜視
図である。
【図22】同IC試験装置におけるソケット付近の一部
断面図である。
【図23】図22においてプッシャが下降した状態を示
す一部断面図である。
【図24】同IC試験装置で用いられるICソケット
(本発明に係る電子部品試験用ソケットの一実施形態)
の断面図である。
【図25】同IC試験装置におけるICソケットの温度
調節機構を示す一部断面図である。
【図26】ICソケットの別の温度調節機構を示す一部
断面図である。
【図27】ICソケットへ流入する温調気体の流通経路
を示す一部断面図である。
【図28】ICソケットおよびICチップの温度調節機
構を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・電子部品試験装置 5・・・電子部品試験ユニット 6・・・電子部品試験用ソケット基台 61・・・基台本体 62・・・気体流入口 63・・・気体流出口 64・・・ソケットボード 65・・・気体流出口 66・・・気体流入口 67・・・第一の空間 68・・・第二の空間 7・・・電子部品試験用ソケット 71・・・接続端子 72・・・ソケット本体 73・・・接続端子保持部 74・・・平板部 75・・・ソケット本体内部空間 76・・・気体流入口 77・・・気体流出口 8・・・電子部品 81・・・外部端子 10・・・ハンドラ 20・・・テストヘッド 30・・・テスタ本体 91・・・温調気体供給装置の気体供給管 92・・・温調気体供給装置の気体排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/28 H01R 33/76 505A H01R 33/76 505 G01R 31/28 K Fターム(参考) 2G003 AA07 AC01 AC03 AD02 AD03 AD04 AF05 AF06 AG01 AG08 AG11 AH05 AH09 2G011 AA02 AA15 AC33 AF02 2G032 AB02 AE01 AE02 AF02 5E024 CA18 CB10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験すべき電子部品の外部端子に接続し
    得る接続端子と、前記接続端子を保持するソケット本体
    とを備えた電子部品試験用ソケットであって、前記ソケ
    ット本体には、その内部に形成された空間に通じる気体
    流入口および気体流出口が設けられていることを特徴と
    する電子部品試験用ソケット。
  2. 【請求項2】 基台本体と該基台本体の上側に設けられ
    たソケットボードとを備えた電子部品試験用ソケット基
    台であって、前記電子部品試験用ソケット基台には、そ
    の内部に空間が設けられており、前記基台本体には、前
    記空間に通じる気体流入口または気体流出口が設けられ
    ており、前記ソケットボードには、前記空間に通じる気
    体流出口または気体流入口が設けられていることを特徴
    とする電子部品試験用ソケット基台。
  3. 【請求項3】 基台本体と該基台本体の上側に設けられ
    たソケットボードとを備えた電子部品試験用ソケット基
    台であって、前記電子部品試験用ソケット基台には、そ
    の内部に第一の空間と第二の空間とが設けられており、
    前記基台本体には、前記第一の空間に通じる気体流入口
    と前記第二の空間に通じる気体流出口とが設けられてお
    り、前記ソケットボードには、前記第一の空間に通じる
    気体流出口と前記第二の空間に通じる気体流入口とが設
    けられていることを特徴とする電子部品試験用ソケット
    基台。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電子部品試験用ソケット
    基台と、該電子部品試験用ソケット基台のソケットボー
    ド上に装着された請求項1記載の電子部品試験用ソケッ
    トとを備えた電子部品試験ユニットであって、前記電子
    部品試験用ソケット基台の内部に形成された空間と前記
    電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが、
    前記ソケットボードに設けられた気体流出口と前記電子
    部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流
    入口とを介して連通していることを特徴とする電子部品
    試験ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電子部品試験用ソケット
    基台と、該電子部品試験用ソケット基台のソケットボー
    ド上に装着された請求項1記載の電子部品試験用ソケッ
    トとを備えた電子部品試験ユニットであって、前記電子
    部品試験用ソケット基台の内部に形成された空間と前記
    電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間とが、
    前記ソケットボードに設けられた気体流入口と前記電子
    部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流
    出口とを介して連通していることを特徴とする電子部品
    試験ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電子部品試験用ソケット
    基台と、該電子部品試験用ソケット基台のソケットボー
    ド上に装着された請求項1記載の電子部品試験用ソケッ
    トとを備えた電子部品試験ユニットであって、前記電子
    部品試験用ソケット基台の内部に形成された第一の空間
    と前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間
    とが、前記ソケットボードに設けられた気体流出口と前
    記電子部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた
    気体流入口とを介して連通しており、かつ、前記電子部
    品試験用ソケット基台の内部に形成された第二の空間と
    前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間と
    が、前記ソケットボードに設けられた気体流入口と前記
    電子部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた気
    体流出口とを介して連通していることを特徴とする電子
    部品試験ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電子部品試験用ソケット
    と、温度調節された気体を前記電子部品試験用ソケット
    のソケット本体に設けられた気体流入口から前記電子部
    品試験用ソケットの内部に形成された空間に供給し得る
    気体供給装置とを備えたことを特徴とする電子部品試験
    装置。
  8. 【請求項8】 チャンバと、前記チャンバ内に設置され
    た請求項1記載の電子部品試験用ソケットと、前記チャ
    ンバ内の気体を前記電子部品試験用ソケットのソケット
    本体に設けられた気体流入口から前記電子部品試験用ソ
    ケットの内部に形成された空間に供給し得る気体供給装
    置とを備えたことを特徴とする電子部品試験装置。
  9. 【請求項9】 チャンバと、前記チャンバ内に設置され
    た請求項1記載の電子部品試験用ソケットと、前記電子
    部品試験用ソケットのソケット本体に設けられた気体流
    出口から前記電子部品試験用ソケットの内部に形成され
    た空間内の気体を吸引し得る気体吸引装置とを備えたこ
    とを特徴とする電子部品試験装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の電子部品試験ユニット
    と、温度調節された気体を前記電子部品試験ユニットの
    電子部品試験用ソケット基台の基台本体に設けられた気
    体流入口から前記電子部品試験用ソケット基台の内部に
    形成された空間に供給し得る気体供給装置とを備えたこ
    とを特徴とする電子部品試験装置。
  11. 【請求項11】 チャンバと、前記チャンバ内に設置さ
    れた請求項4記載の電子部品試験ユニットと、前記チャ
    ンバ内の気体を前記電子部品試験ユニットの電子部品試
    験用ソケット基台の基台本体に設けられた気体流入口か
    ら前記電子部品試験用ソケット基台の内部に形成された
    空間に供給し得る気体供給装置とを備えたことを特徴と
    する電子部品試験装置。
  12. 【請求項12】 請求項5記載の電子部品試験ユニット
    と、前記電子部品試験ユニットの電子部品試験用ソケッ
    ト基台の基台本体に設けられた気体流出口から前記電子
    部品試験用ソケット基台の内部に形成された空間内の気
    体を吸引し得る気体吸引装置とを備えたことを特徴とす
    る電子部品試験装置。
  13. 【請求項13】 チャンバと、前記チャンバ内に設置さ
    れた請求項5記載の電子部品試験ユニットと、前記電子
    部品試験ユニットの電子部品試験用ソケット基台の基台
    本体に設けられた気体流出口から前記電子部品試験用ソ
    ケット基台の内部に形成された空間内の気体を吸引し得
    る気体吸引装置とを備えたことを特徴とする電子部品試
    験装置。
  14. 【請求項14】 請求項6記載の電子部品試験ユニット
    と、温度調節された気体を前記電子部品試験ユニットの
    電子部品試験用ソケット基台の基台本体に設けられた気
    体流入口から前記電子部品試験用ソケット基台の内部に
    形成された第一の空間に供給し得る気体供給装置とを備
    えたことを特徴とする電子部品試験装置。
  15. 【請求項15】 チャンバと、前記チャンバ内に設置さ
    れた請求項6記載の電子部品試験ユニットと、前記チャ
    ンバ内の気体を前記電子部品試験ユニットの電子部品試
    験用ソケット基台の基台本体に設けられた気体流入口か
    ら前記電子部品試験用ソケット基台の内部に形成された
    第一の空間に供給し得る気体供給装置とを備えたことを
    特徴とする電子部品試験装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の電子部品試験用ソケッ
    トと、該電子部品試験用ソケットに具備されたソケット
    ガイドと、前記電子部品試験用ソケットに装着された電
    子部品を前記電子部品試験用ソケットの接続端子方向に
    押圧し得るプッシャと、気体供給装置とを備えた電子部
    品試験装置であって、 前記ソケットガイドは、ガイドブッシュに設けられた気
    体流入口と、該気体流入口に気体流通路を介して連通す
    る気体流出口とを有しており、 前記ソケットガイドの気体流出口は、前記電子部品試験
    用ソケットのソケット本体に設けられた気体流入口を介
    して前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空
    間と連通しており、 前記プッシャは、ガイドピンに設けられた気体流出口
    と、該気体流出口に気体流通路を介して連通する気体流
    入口とを有しており、 前記プッシャのガイドピンと前記ソケットガイドのガイ
    ドブッシュとが嵌合したときに、前記プッシャの気体流
    入口と前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された
    空間とが連通するようになっており、 前記気体供給装置は、前記プッシャのガイドピンと前記
    ソケットガイドのガイドブッシュとが嵌合したときに、
    温度調節された気体を前記プッシャの気体流入口から前
    記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空間に供
    給し得ることを特徴とする電子部品試験装置。
  17. 【請求項17】 チャンバをさらに備えた請求項16記
    載の電子部品試験装置であって、前記電子部品試験用ソ
    ケットが、前記チャンバ内に設置されており、前記気体
    供給装置が、前記チャンバ内の気体を前記プッシャの気
    体流入口から前記電子部品試験用ソケットの内部に形成
    された空間に供給し得ることを特徴とする前記電子部品
    試験装置。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の電子部品試験用ソケッ
    トと、該電子部品試験用ソケットに具備されたソケット
    ガイドと、前記電子部品試験用ソケットに装着された電
    子部品を前記電子部品試験用ソケットの接続端子方向に
    押圧し得るプッシャと、気体吸引装置とを備えた電子部
    品試験装置であって、 前記ソケットガイドは、ガイドブッシュに設けられた気
    体流出口と、該気体流出口に気体流通路を介して連通す
    る気体流入口とを有しており、 前記ソケットガイドの気体流入口は、前記電子部品試験
    用ソケットのソケット本体に設けられた気体流出口を介
    して前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された空
    間と連通しており、 前記プッシャは、ガイドピンに設けられた気体流入口
    と、該気体流入口に気体流通路を介して連通する気体流
    出口とを有しており、 前記プッシャのガイドピンと前記ソケットガイドのガイ
    ドブッシュとが嵌合したときに、前記プッシャの気体流
    出口と前記電子部品試験用ソケットの内部に形成された
    空間とが連通するようになっており、 前記気体吸引装置は、前記プッシャのガイドピンと前記
    ソケットガイドのガイドブッシュとが嵌合したときに、
    前記プッシャの気体流出口から前記電子部品試験用ソケ
    ットの内部に形成された空間内の気体を吸引し得ること
    を特徴とする電子部品試験装置。
  19. 【請求項19】 チャンバをさらに備えた請求項18記
    載の電子部品試験装置であって、前記電子部品試験用ソ
    ケットが前記チャンバ内に設置されていることを特徴と
    する前記電子部品試験装置。
  20. 【請求項20】 電子部品試験用ソケットの内部に形成
    された空間への温度調節された気体の供給と、前記空間
    からの気体の排出とを繰り返すことにより、前記電子部
    品試験用ソケットの温度を制御することを特徴とする、
    電子部品試験用ソケットの温度制御方法。
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