JPWO2013051099A1 - 試験用治具及び半導体装置の試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の急激な温度変化に対応でき、半導体装置の破壊を防止しつつ試験を行うことができる試験用治具、及びその試験用治具を用いた半導体装置の試験方法を提供する。【解決手段】試験用治具20は、半導体装置10を載置するパッケージ搭載プレート23と、パッケージ搭載プレート23に設けられた複数の貫通孔23bと、貫通孔23bを介して半導体装置10の電極10bに接触する複数のプローブピン30が配置されるソケット部22と、ソケット部22を介してパッケージ搭載プレート23にガスを噴射するガス噴射部とを有する。ガス噴射部からパッケージ搭載プレート23に向けてガスを噴射しながら、半導体装置10の試験を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、試験用治具及び半導体装置の試験方法に関する。
高性能サーバに使用されるCPU(Central Processing Unit)等の半導体装置(LSI:Large Scale Integrated circuit)は、稼働にともなって大量の熱を発生する。このような半導体装置では、長期間にわたる信頼性を確保するために、マザーボードに実装する前に加速試験を行って不具合の有無を調べることが重要である。
加速試験では、例えば規定電圧よりも高い電圧を印加したり、規定周波数よりも高い周波数の信号を供給したりして、半導体装置に大きな負荷を与える。このような加速試験では、負荷に応じた熱が半導体装置に発生し、半導体装置の温度が破壊温度を超えてしまうおそれがある。このため、一般的に加速試験時には半導体装置にヒートシンクを取り付け、送風ファンによりヒートシンクに冷風を送って、半導体装置を破壊温度以下に冷却している。また、発熱量が少ない半導体装置の場合は、半導体装置を恒温槽に入れて所定温度まで加熱しながら加速試験を実施することもある。
特開2003−86748号公報 特開2008−98556号公報 特開平01−175298号公報 特開2007−5685号公報
半導体装置の急激な温度変化による半導体装置の破壊の抑制を図った試験を可能とすることを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、半導体装置を載置するパッケージ搭載プレートと、前記パッケージ搭載プレートに設けられた複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔を介して前記半導体装置の電極に接触する複数のプローブピンが配置されるソケット部と、前記ソケット部を介して前記パッケージ搭載プレートにガスを噴射するガス噴射部とを有する試験用治具が提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、プローブピンが設置された試験用治具上に半導体装置を載置し、制御部から前記プローブピンを介して前記半導体装置に信号を供給して前記半導体装置を試験する半導体装置の試験方法において、前記試験用治具が、前記半導体装置を載置するパッケージ搭載プレートと、前記パッケージ搭載プレートに設けられて前記プローブピンの先端部が挿通可能な貫通孔と、前記プローブピンが配置されるソケット部と、ガスを噴射するガス噴射部とを有し、前記ガス噴射部から前記ソケット部を介して前記パッケージ搭載プレートに前記ガスを噴射しながら前記半導体装置を試験する半導体装置の試験方法が提供される。
上記一観点に係る試験用治具及び試験方法によれば、半導体装置の急激な温度変化による半導体装置の破壊を防止することができる。
図1は、実施形態に係る試験用治具の模式断面図である。 図2は、同じくその試験用治具の組み立て図である。 図3は、パッケージ搭載プレートの上面図である。 図4は、プローブピンの模式断面図である。 図5は、実施形態に係る試験用治具を用いた半導体装置の試験方法を説明する模式図である。 図6は、実施形態の試験用治具における熱抵抗を説明する図である。 図7(a),(b)は、変形例1を示す模式図である。 図8(a)は変形例2の試験用治具の模式上面図、図8(b)は同じくその模式側面図である。 図9(a),(b)は、変形例3の試験用治具を示す模式図である。 図10は、変形例4の試験用治具を示す模式図である。 図11は、PID制御の一例を説明する図である。 図12は、比較例の試験用治具の模式図である。 図13は、実験例におけるCPUの温度変化を示す図である。 図14は、図13中に破線で囲んだ部分を拡大して示す図である。
近年の半導体装置は、動作周波数の高速化にともなって動作電流が瞬間的に大きく変化する。動作電流が瞬間的に大きく変化すると、半導体装置の温度(ジャンクション温度)も急激に変化する。
前述したように、従来は半導体装置にヒートシンクを取り付け、送風ファンによりヒートシンクに冷風を送って半導体装置を冷却している。しかし、この方法では熱抵抗が高く、半導体装置の急激な温度変化に対応することが困難であり、半導体装置の温度が破壊温度に到達してしまうことがある。
以下の実施形態では、半導体装置の急激な温度変化に対応でき、半導体装置の破壊を防止しつつ試験を行うことができる試験用治具、及びその試験用治具を用いた半導体装置の試験方法について説明する。
(実施形態)
図1は実施形態に係る試験用治具の模式断面図、図2は同じくその試験用治具の組み立て図である。また、図3はパッケージ搭載プレートの上面図、図4はプローブピンの模式断面図である。更に、図5は、実施形態に係る試験用治具を用いた半導体装置の試験方法を説明する模式図である。
本実施形態に係る試験用治具20は、プリント基板21と、ソケット部22と、パッケージ搭載プレート23とを有する。プリント基板21はソケット部22の下に固定されている。また、パッケージ搭載プレート23は、複数のコイルばね24によりソケット部22の上に上下方向に移動可能に支持されている。
試験対象の半導体装置(ICパッケージ)10は、パッケージ搭載プレート23の上に載置する。本実施形態では半導体装置10がLGA (Land Grid Array)タイプの場合について説明するが、開示の技術をBGA(Ball Grid Array)又はその他のタイプの半導体装置に適用することもできる。なお、図1中の10aは半導体装置10内に封入された半導体チップを示し、10bは半導体装置10の外部接続用電極を示している。
図3のように、パッケージ搭載プレート23の上面側には、半導体装置10の搭載位置を規定する複数の突起(ガイド)23aが設けられており、加速試験時にはそれらの突起23aの内側に半導体装置10を載置する。また、パッケージ搭載プレート23には、半導体装置10の電極10bに対応する位置に、後述するプローブピン30の先端部30cが挿通する孔23bが設けられている。
パッケージ搭載プレート23は、熱伝導性が良好な材料により形成されていることが好ましい。本実施形態では、パッケージ搭載プレート23が、銅又はアルミニウム等の金属により形成されているものとする。
ソケット部22は、下側からプローブピン抑えプレート26b、放熱プレート27b、蓄熱プレート28b、整列プレート29、蓄熱プレート28a、放熱プレート27a及びプローブピン抑えプレート26aを順に積み重ねた構造を有する。また、ソケット部22及びプリント基板21の中央部には、下面側から上面側に貫通するエアー流路20a(図1中に破線で示す)が設けられている。
ソケット部22には、プリント基板21の電極(図示せず)と半導体装置10の電極10bとの間を電気的に接続する多数のプローブピン30が配置される。これらのプローブピン30は、例えば図4のように、円筒状の支持部30aと、支持部30a内に配置されたコイルばね30bと、コイルばね30bにより上方に向けて付勢される先端部30cとを有している。
プローブピン30は、ソケット部22の上部に配置されたプローブピン抑えプレート26aと、下部に配置されたプローブピン抑えプレート26bと、中央に配置された整列プレート29とにより、その軸方向を垂直にして支持される。
すなわち、プローブピン抑えプレート26a,26b及び整列プレート29にはそれぞれプローブピン30の径とほぼ同一径の貫通孔が所定のピッチで設けられており、プローブピン30はそれらの貫通孔を挿通して垂直に配置される。プローブピン抑えプレート26a,26b及び整列プレート29は、プローブピン30間の短絡を回避するために、絶縁性樹脂により形成されている。
放熱プレート27a,27b及び蓄熱プレート28a,28bは、いずれも銅又はアルミニウム等の金属により形成されている。放熱プレート27a,27bには、プローブピン30に対応する位置に、プローブピン30の径よりも大きい径の貫通孔が設けられており、プローブピン30に接触しないようになっている。
また、蓄熱プレート28a,28bは、プローブピン30が配列される中央部分が中空の枠状に形成されており、このため蓄熱プレート28a,28bもプローブピン30に接触することはない。蓄熱プレート28bの所定の位置には、ソケット部20の内部空間と外部空間とを連絡する孔28cが設けられている。
プローブピン30の下端側はプリント基板21の電極に接触する。プリント基板21の縁部にはコネクタ21a(図2参照)が設けられており、このコネクタ21aを介してプリント基板21の電極と制御部40とが電気的に接続される(図5参照)。制御部40はコンピュータを含んで構成された試験装置の本体部分である。
なお、本実施形態では、パッケージ搭載プレート23が金属により形成されているため、プローブピン30同士がパッケージ搭載プレート23を介して電気的に接続されることが考えられる。
しかし、本実施形態では、プローブピン30がプローブピン抑えプレート26a,26b及び整列プレート29により垂直に支持され、且つパッケージ搭載プレート23の孔23bの径はプローブピン30の先端部30cの径よりも十分に大きく設定されている。このため、本実施形態では、プローブピン30とパッケージ搭載プレート23との接触が回避され、プローブピン30同士がパッケージ搭載プレート23を介して電気的に接続されることを防止できる。パッケージ搭載プレート23を介したプローブピン30同士の電気的接続をより確実に防止するために、パッケージ搭載プレート23の孔23bの壁面を絶縁材で被覆してもよい。
以下、図5を参照して、上述の試験装置を用いた半導体装置の試験方法の一例について説明する。ここでは、半導体装置10には温度センサが内蔵されており、温度センサの出力は電極10b、プローブピン30及びプリント基板21のコネクタ21a等を介して制御部40に入力されるものとする。但し、半導体装置10の表面又はパッケージ搭載プレート23の表面に温度センサを取り付け、その温度センサの出力が制御部40に入力されるようにしてもよい。
まず、図5のように、半導体装置10の上に熱伝導性シート(サーマルシート)41を挟んでヒートシンク42を取り付ける。そして、この半導体装置10を、試験用治具20のパッケージ搭載プレート23の上に載置する。
ヒートシンク42を取り付けた半導体装置10をパッケージ搭載プレート23上に載置すると、その重みでコイルばね24が圧縮され、パッケージ搭載プレート23が下方に移動して、半導体装置10の電極10bとプローブピン30の先端部30cとが接触する。この場合、プローブピン30内にはコイルばね30bが設けられているため、半導体装置10の電極10bとプローブピン30の先端部30cとはコイルばね30の弾性力で決まる圧力で接触する。これにより、電極10bとプローブピン30との接触不良が回避される。
次に、ヒートシンク42の両側(又は一方の側)に、制御部40により駆動制御される送風ファン43を配置する。また、試験用治具20の下方のエアー供給孔20aに整合する位置に、エアーノズル46を配置する。エアーノズル46は、制御部40により制御されるエアーバルブ(流量調整弁)48を介してエアー供給装置47に接続されている。
次いで、制御部40からプローブピン30を介して半導体装置10に規定電圧よりも高い電圧を印加して、又は規定周波数よりも高い周波数の信号を供給して、高負荷状態で半導体装置10を稼働させる。制御部40は、半導体装置10から出力される信号に基づいて、半導体装置10の良否を判定する。
ところで、半導体装置10の稼動にともなって熱が発生し、半導体装置10の温度が上昇する。半導体装置10の熱による破壊を回避するためには、半導体装置10の温度を破壊温度以下に保つことが重要である。
半導体装置10で発生した熱の一部は、熱伝導性シート41を介してヒートシンク42に移動する。制御部40は、温度センサで検出した半導体装置10の温度が予め設定された設定温度を超えると、送風ファン43を稼働させる。これにより、ヒートシンク42が冷却され、半導体装置10の温度が低下する。なお、設定温度は、破壊温度よりも低い温度に設定される。
また、本実施形態では、パッケージ搭載プレート23が銅又はアルミニウム等の熱伝導性が良好な金属により形成されているので、半導体装置10で発生した熱の一部は半導体装置10の下面側からパッケージ搭載プレート23に迅速に移動する。
制御部40は、温度センサで検出した半導体装置10の温度が予め設定された設定温度を超えると、エアーバルブ48を開にして、エアー供給装置47から供給される圧縮エアーをエアー流路20aを介してパッケージ搭載プレート23の下面に吹き付ける。パッケージ搭載プレート23の下面に吹き付けられたエアーは、図5に示すようにパッケージ搭載プレート23に沿って横方向に移動する。このエアーによりパッケージ搭載プレート23が冷却され、半導体装置10の温度が低下する。
送風ファン40を稼働させるときの設定温度と、エアーバルブ48を開にするときの設定温度とは同じでもよく、異なっていてもよい。また、エアーはガスの一例であり、ガスとしてエアー以外のガス、例えば窒素ガス又は炭酸ガス等を使用してもよい。
上述したように、本実施形態では、半導体装置10を上側から冷却するだけでなく、下側(電極面側)からも冷却するので、冷却能力が大きい。このため、発熱量が大きい半導体装置であっても、熱による破損を回避することができる。
また、本実施形態では、パッケージ搭載プレート23を熱伝導性が良好な金属で形成しているので、半導体装置10とパッケージ搭載プレート23との間の熱抵抗が小さく、熱容量が大きい。このため、半導体装置10の温度が瞬間的に上昇しても、半導体装置10からパッケージ搭載プレート23に熱が迅速に移動する。これにより、加速試験時に半導体装置10の温度が破壊温度に到達することをより確実に回避できる。
図6は、本実施形態の試験用治具における熱抵抗を説明する図である。この図6において、上側の可変抵抗はヒートシンク42の熱抵抗を示し、送風ファン43の回転により熱抵抗が変化することを示している。また、下側の可変抵抗はパッケージ搭載プレート23の熱抵抗を示し、エアーノズル46から吹き付けるエアーにより熱抵抗が変化することを示している。
本実施形態では、更に以下のような効果もある。
すなわち、プローブピン30も、半導体装置10の電極10aから熱が伝達されて温度が上昇する。また、プローブピン30を通る電流により電気抵抗が高い部分、例えばプローブピン30のコイルばね30bと先端部30cとの接触部分で発熱し、プローブピン30の温度が更に上昇する。これにより、試験用治具20が高温になり、半導体装置10を十分に冷却することが難しくなることが考えられる。
しかし、本実施形態では、プローブピン30の近傍に金属製の放熱プレート27a,27bが配置されているので、プローブピン30から放熱プレート27a,27bに比較的容易に熱が移動する。また、放熱プレート27a,27bに移動した熱は、更に金属製で熱容量が大きい蓄熱プレート28a,28bに移動する。
そして、図5のように、エアーノズル46から噴射されてソケット部22内に進入したエアーの一部は、ソケット部22内を横方向に移動し、孔28cから外部に排出される。このエアーにより放熱プレート27a,27b及び蓄熱プレート28a,28bが冷却され、プローブピン30及び試験用治具20の温度上昇が抑制される。
以下、実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
図7(a),(b)は変形例1を示す図である。図7(a),(b)のように、パッケージ搭載プレート23に温度調整部51として例えばヒータ又はペルチェ素子を取り付けてもよい。これにより、発熱量が少なく所定温度まで上昇しない半導体装置の場合、温度調整部51により半導体装置を加熱して所定温度にすることができる。
また、パッケージ搭載プレート23に、熱媒体(例えば冷却水又は温水)が通流する熱媒体流路52を設けてもよい。更に、パッケージ搭載プレート23に冷却用フィン(図示せず)を取り付けてもよい。これらの熱媒体流路52や冷却用フィン等により、半導体装置10の温度をより詳細に制御することができる。
更にまた、図7(b)のように半導体装置10の接地端子(GND端子)に対応する部分に接地端子と熱的に接続する接続端子55を設けてもよい。これにより、半導体装置10からパッケージ搭載プレート23への熱伝達効率がより一層向上する。
(変形例2)
図8(a)は変形例2の試験用治具の模式上面図、図8(b)は同じくその模式側面図である。なお、図8(a),(b)中の白抜き矢印はエアーの流れ方向を表している。
この図8(a),(b)のように、パッケージ搭載プレート23の中央部に上側から下側に貫通する孔23cを設けてもよい。この場合、エアーノズル46から噴射されたエアーの一部は孔23cを通って半導体装置10の下面側に到達し、半導体装置10の下面に沿って水平方向に移動する。
前述の実施形態(図5参照)ではエアーノズル46から噴射されたエアーによりパッケージ搭載プレート23を冷却するのに対し、変形例2ではエアーノズル46から噴射されたエアーにより半導体装置10を直接冷却するので、冷却効率がより一層向上する。また、変形例2では、半導体装置10に直接エアーを吹き付けるので、半導体装置10の瞬間的な温度上昇により一層迅速に対応することができ、半導体装置10の熱による破壊をより一層確実に回避することができる。
(変形例3)
図9(a),(b)は変形例3の試験用治具を示す模式図である。変形例3の試験用治具60では、ソケット部22の側部に設けられた孔28cに、風圧により開閉するダンパー61を設けている。図9(a)はダンパー61が閉じている状態を示し、図9(b)はダンパー61が開いている状態を示している。
発熱量が少ない半導体装置10の場合、加速試験時に半導体装置10を所定温度まで加熱することが必要になることがある。変形例3の試験用治具60では、エアーノズル46(図9(a),(b)では図示せず)からエアーを吹き出していないときには、バンパー61により孔28cが閉じられる。そして、プローブピン30を流れる信号によりプローブピン30(特にコイルばね30bと先端部30cとの接続部:図4参照)に発生した熱は、プローブピン30及びパッケージ搭載プレート23を介して半導体装置10に伝達される。この熱により半導体装置10の温度上昇をアシストすることができ、半導体装置10を加熱するためのエネルギーを削減することができる。
(変形例4)
図10は、変形例4の試験用治具を示す模式図である。
図10のように、ヒートシンク42及びパッケージ搭載プレート23を接地することで半導体装置10が導電体に挟まれ、外部からのノイズを遮断するシールド効果を付与することができる。具体的には、ヒートシンク42及びパッケージ搭載プレート23を、フレームグランド(FG)又は信号用接地(SG)に接続すればよい。
例えば、図7(b)のようにパッケージ搭載プレート23に接続端子55を設けることにより、パッケージ搭載プレート23を信号用接地(SG)に電気的に接続することができる。この場合、ヒートシンク42をパッケージ搭載プレート23に電気的に接続するだけで、上述のシールド効果を得ることができる。
(変形例5)
前述の実施形態では、半導体装置10の温度が設定温度を超えたときに送風ファン43をオンにしたり、エアーバルブ48を開にしたりしているが、送風ファン43及びエアーバルブ48をPID(Proportional-Integral-Derivative)制御してもよい。
図11は、横軸に時間をとり、縦軸に温度をとって、PID制御の一例を説明する図である。図11中、黒四角(■)は、半導体装置10に内蔵された温度センサ(又は、半導体装置10の表面温度を検出する温度センサ)の出力をサンプリングして送風ファン43及びエアーバルブ48を制御するタイミングを示している。
送風ファン43の制御は、t秒毎(例えば0.5秒〜数秒毎)に温度センサの出力をサンプリングして、その測定温度に基づいて行う。すなわち、制御部40はt秒毎に半導体装置10の温度を調べ、半導体装置10の温度が設定温度に近づくと、設定温度と測定温度との差及び温度の変化速度等に応じて、送風ファン43をオン又はオフにする。
一方、エアーバルブ48の制御は、t/n(但し、nは2以上、より好ましくは10以上の数)秒毎に温度センサの出力サンプリングして、その測定温度に基づいて行う。すなわち、制御部40はt/n秒毎に半導体装置10の温度を調べ、半導体装置10の温度が設定温度に近づくと、設定温度と測定温度との差及び温度の変化速度に応じてエアーバルブ48をオン又はオフにする。
この変形例5では、図11に示すように、半導体装置10の温度の大きい変化には送風ファン43のオン−オフにより対応し、半導体装置10の細かな温度変化にはエアーバルブ48のオン−オフにより対応する。これにより、半導体装置10の温度をより一層適切に制御することができる。
なお、設定温度と測定温度との差及び測定温度の変化量等に応じて、送風ファン43の回転数を制御したりエアー吹き付け量を制御したりするようにしてもよい。
(実験例)
以下、本実施形態に係る試験用治具を用いて加速試験を実施したときの効果について、比較例と比較して説明する。
実施例として、図1に示す構造の試験用治具20を用意した。パッケージ搭載プレート23は銅により作製した。このパッケージ搭載プレート23の外形寸法は、66.5mm(縦)×66.5mm(横)×5.0mm(高さ)であり、中央のパッケージ搭載部の厚さは2.0mmである。また、ソケット部22の外形寸法は86.0mm(縦)×86.0mm(横)×11.0mm(高さ)であり、アルミニウムとFR4積層樹脂材とにより作製した。
また、比較例として、図12に示す構造の試験用治具70を用意した。比較例の試験用治具70は、パッケージ搭載プレート73がポリエーテル樹脂(ULTEM:登録商標)により形成されている点が実施例と異なっている。
この実施例の試験治具20及び比較例の試験用治具70に、半導体装置10としてUNIX(登録商標)サーバ用CPU(SPARC64 IV:SPARC64は登録商標)を取り付けた。半導体装置10のサイズは、42.5mm(縦)×42.5mm(横)×4.54mm(高さ)である。そして、設定温度を80℃とし、消費電力を380W、負荷変動を設定電圧+30mV、室内の温度を25℃の条件で加速試験を実施した。加速試験時には、ソケット部の下方からパッケージ搭載プレートの裏面側に、70リットル/minの流量でエアーを吹き付けた。
図13は、横軸に時間をとり、縦軸に温度をとって、CPUの温度変化を示す図である。また、図14は、図13中に破線で囲んだ部分を拡大して示す図である。
この図13,図14からわかるように実施例の試験用治具20では設定温度+3℃以内に制御されているのに対し、比較例の試験用治具70では設定温度よりも約+8℃上昇しており、温度制御が十分でないことがわかる。
また、図13,図14から、比較例の試験用治具70では設定温度になるまでの時間が短く、実施例の試験用治具20では設定温度になるまでの時間が長いことがわかる。これは、実施例の試験用治具20ではパッケージ搭載プレート23が金属により形成されているため、熱抵抗が小さく熱容量が大きいことに起因する。
更に、図13,図14から、比較例の試験用治具70では、パッケージ搭載プレート73が樹脂により形成されているため熱抵抗が大きく、半導体装置(CPU)10の温度変化に追従できないことがわかる。
以上の実験結果から、実施形態に係る試験用治具の有用性を確認することができた。

Claims (15)

  1. 半導体装置を載置するパッケージ搭載プレートと、
    前記パッケージ搭載プレートに設けられた複数の貫通孔と、
    前記複数の貫通孔を介して前記半導体装置の電極に接触する複数のプローブピンが配置されるソケット部と、
    前記ソケット部を介して前記パッケージ搭載プレートにガスを噴射するガス噴射部と
    を有することを特徴とする試験用治具。
  2. 前記パッケージ搭載プレートが、金属により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の試験用治具。
  3. 前記ソケット部が、前記プローブピンに接触する絶縁性部材と、前記プローブピンに非接触の金属製部材とを組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の試験用治具。
  4. 前記パッケージ搭載プレートには、ヒータ又はペルチェ素子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の試験用治具。
  5. 前記パッケージ搭載プレートには、熱媒体が通流する熱媒体流路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の試験用治具。
  6. 前記パッケージ搭載プレートには、前記半導体装置の電極のうちの特定の電極に接触する接続端子が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の試験用治具。
  7. 前記パッケージ搭載プレートには、前記ガス噴射部から噴射された前記ガスを前記半導体装置に導く孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の試験用治具。
  8. 前記ソケット部には、前記ガス噴射部から噴射された前記ガスの風圧により開閉するダンパーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の試験用治具。
  9. プローブピンが設置された試験用治具上に半導体装置を載置し、制御部から前記プローブピンを介して前記半導体装置に信号を供給して前記半導体装置を試験する半導体装置の試験方法において、
    前記試験用治具が、前記半導体装置を載置するパッケージ搭載プレートと、前記パッケージ搭載プレートに設けられて前記プローブピンの先端部が挿通可能な貫通孔と、前記プローブピンが配置されるソケット部と、ガスを噴射するガス噴射部とを有し、
    前記ガス噴射部から前記ソケット部を介して前記パッケージ搭載プレートに前記ガスを噴射しながら前記半導体装置を試験することを特徴とする半導体装置の試験方法。
  10. 前記半導体装置の前記パッケージ搭載プレートと反対側の面にヒートシンクを取り付け、前記ヒートシンクを送風ファンにより冷却することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の試験方法。
  11. 前記制御部は、前記半導体装置の温度に応じて前記ガス噴射部からのガスの噴射と前記送風ファンとを制御することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の試験方法。
  12. 前記制御部は、前記送風ファンを第1の時間毎に制御し、前記ガス噴射部からのガスの噴射を前記第1の時間よりも短い第2の時間毎に制御することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の試験方法。
  13. 前記パッケージ搭載プレートが、金属により形成されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置の試験方法。
  14. 前記ソケット部が、前記プローブピンに接触する絶縁性部材と、前記プローブピンに非接触の金属製部材とを組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置の試験方法。
  15. 前記パッケージ搭載プレートには、前記半導体装置の電極のうちの特定の電極に接触する接続端子が設けられていることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置の試験方法。
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