JP2003028920A - 電子部品コンタクト装置 - Google Patents

電子部品コンタクト装置

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JP2003028920A
JP2003028920A JP2001214564A JP2001214564A JP2003028920A JP 2003028920 A JP2003028920 A JP 2003028920A JP 2001214564 A JP2001214564 A JP 2001214564A JP 2001214564 A JP2001214564 A JP 2001214564A JP 2003028920 A JP2003028920 A JP 2003028920A
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test
socket
electronic component
sockets
temperature
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Makoto Nemoto
眞 根本
Haruki Nakajima
治希 中嶋
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Advantest Corp
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICデバイスなどの電子部品がソケットに装
着されたときに、当該電子部品に加えられた温度ストレ
スの緩和を防止することができる電子部品コンタクト装
置を提供する。 【解決手段】 ヒータ5が設けられたグランドプレート
44を、ICデバイス9が電気的に接続される複数のソ
ケット40と、複数のソケット40が電気的に接続され
たテストヘッド3との間に介設し、グランドプレート4
4の貫通孔441を通る配線によってソケット40とテ
ストヘッド3とが電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の性能や
機能などを試験する際に、被試験電子部品をコンタクト
させる(電気的に接続させる)電子部品コンタクト装置
および該電子部品コンタクト装置を備えた電子部品試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの製造過程においては、
ICデバイス等の電子部品の性能や機能等を試験する電
子部品試験装置が必要となる。そのような電子部品試験
装置の一例としては、電子部品ハンドリング装置、電子
部品コンタクト装置および試験用メイン装置から構成さ
れる電子部品試験装置が知られている。
【0003】電子部品ハンドリング装置の一例として
は、低温、高温などの各種温度ストレスを被試験ICデ
バイスに印加してソケットに装着するとともに、試験済
みのICデバイスを試験結果に応じて分類して収納す
る、ハンドラ(handler)と称されるICデバイスハン
ドリング装置が知られている。また、電子部品コンタク
ト装置の一例としては、ソケットおよびテストヘッドを
通じて被試験ICデバイスを試験用メイン装置にコンタ
クトさせる(電気的に接続させる)ICデバイスコンタ
クト装置が知られている。
【0004】ICデバイスハンドリング装置、ICデバ
イスコンタクト装置および試験用メイン装置から構成さ
れるICデバイス試験装置を用いたICデバイスの試験
は、例えば、次のようにして行なわれる。被試験ICデ
バイスが、ICソケットが設けられたテストヘッドの上
方に搬送された後、プッシャによって押圧され、ICソ
ケットに装着される。これによりICソケットの接続端
子と被試験ICデバイスの外部端子とが接触し、被試験
ICデバイスは、ICソケットおよびテストヘッドを通
じて試験用メイン装置に電気的に接続される。そして、
試験用メイン装置からケーブルを通じてテストヘッドに
供給されるテスト信号を被試験ICデバイスに印加する
とともに、被試験ICデバイスから読み出される応答信
号を、テストヘッドを通じて試験用メイン装置に送るこ
とにより、被試験ICデバイスの電気的特性が測定され
る。
【0005】ICデバイスの試験は被試験ICデバイス
に温度ストレスを加えた状態で行なわれるが、被試験I
Cデバイスへの温度ストレスの印加方式を大別すると、
テストトレイに被試験ICデバイスを載せ替え、これを
温度印加用チャンバ内に搬入して被試験ICデバイスを
所定の温度にした後、テストトレイに搭載された状態で
被試験ICデバイスをテストヘッドに押し付けるチャン
バ方式と、被試験ICデバイスをヒートプレート(ホッ
トプレートともいう。)に載せて高温の温度ストレスを
印加し、これを吸着ヘッドで一度に数個ずつ吸着搬送し
てテストヘッドに押し付けるヒートプレート方式とがあ
り、いずれの方式でも、被試験ICデバイスに所定の温
度ストレスを与えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒート
プレート方式の場合、ICデバイスにのみ温度ストレス
が加えられるため、ICデバイスとソケットとには温度
差が生じており、ICデバイスがソケットに装着される
と、ICデバイスとソケットとの温度差に従って熱が移
動し、被試験ICデバイスに加えられた温度ストレスが
緩和してしまうおそれがある。例えば、被試験ICデバ
イスに高温の温度ストレスが加えられている場合、被試
験ICデバイスがソケットに装着されると、ICデバイ
スに加えられていた熱がソケットから放出され(特に、
ソケットとテストヘッド、試験用メイン装置などを電気
的に接続する配線を通じて熱が放出され)、高温である
はずのICデバイスの温度が降下してしまうおそれがあ
る(ヒートシンキング)。また、被試験ICデバイスに
低温の温度ストレスが加えられている場合には、ソケッ
トと電気的に接続されている配線基板は熱を奪われて温
度が降下し、配線基板に結露が生じて信号特性に悪影響
を及ぼすおそれがある。
【0007】一方、チャンバ方式の場合には、ソケット
はチャンバの内部に位置するので、ICデバイスと同様
の温度ストレスが加えられているが、ソケットは、ソケ
ットボード、ボードスペーサー、グランドプレート、ス
ペーシングフレーム、テストヘッドなどを介してチャン
バの外部と接触しているので、ソケットとチャンバの外
部との間の熱移動が生じるおそれがある。また、ソケッ
トとテストヘッド、試験用メイン装置などを電気的に接
続する配線が、ソケットからチャンバの外部に延びてい
るので、このような配線を通じてソケットとチャンバの
外部との間の熱移動が生じるおそれがある。したがっ
て、チャンバ方式の場合であっても、被試験ICデバイ
スがソケットに装着されると、ICデバイスとチャンバ
の外部との温度差に従って熱が移動し、被試験ICデバ
イスに加えられた温度ストレスが緩和してしまうおそれ
がある。
【0008】このように被試験ICデバイスに加えられ
た温度ストレスが緩和してしまうと、ICデバイスの性
能や機能などを正確に試験することが困難となる。
【0009】そこで、本発明は、ICデバイスなどの電
子部品がソケットに装着されたときに、当該電子部品に
加えられた温度ストレスの緩和を防止することができる
電子部品コンタクト装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子部品コンタクト装置は、試験すべき電
子部品が電気的に接続される複数のソケットと、前記複
数のソケットが電気的に接続されたテストヘッドと、前
記複数のソケットのグランド電位を平準化し得るグラン
ド部材とを備えた電子部品コンタクト装置であって、前
記グランド部材が前記複数のソケットと前記テストヘッ
ドとの間に介設されており、前記グランド部材が貫通孔
を有しており、前記貫通孔を通る配線によって前記ソケ
ットと前記テストヘッドとが電気的に接続されており、
前記グランド部材に発熱体が設けられていることを特徴
とする。
【0011】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、前記グランド部材が前記複数のソケットに近接して
設けられていることが好ましい。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
の電子部品試験装置は、本発明の電子部品コンタクト装
置と、試験すべき電子部品を前記電子部品コンタクト装
置にコンタクトさせる電子部品ハンドリング装置と、前
記電子部品コンタクト装置にコンタクトさせた電子部品
の電気的特性を試験する試験用メイン装置とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の電子部品コンタクト装置は、被試
験電子部品の性能や機能などを試験する際に、ソケット
およびテストヘッドを通じて被試験電子部品を試験用メ
イン装置にコンタクトさせる(電気的に接続させる)装
置である。本発明の電子部品コンタクト装置にコンタク
トさせる電子部品の種類は特に限定されるものではな
く、その具体例としては、BGAタイプやCSPタイプ
などのICデバイスが挙げられる。
【0014】本発明の電子部品コンタクト装置は、被試
験電子部品が装着される複数のソケットと、各ソケット
が電気的に接続されたテストヘッドとを備えており、各
ソケットはテストヘッドを通じて試験用メイン装置に電
気的に接続されている。そして、被試験電子部品がソケ
ットに装着されると、被試験電子部品は試験用メイン装
置に電気的に接続され、これによって被試験電子部品の
性能や機能などが試験される。
【0015】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、例えば、ソケットは被試験電子部品の外部端子(例
えば半田ボールなど)が接続される接続端子(例えばス
プリングプローブピン)を有しており、ソケットの接続
端子がソケットボードと電気的に接続され、ソケットボ
ードがケーブルを通じてテストヘッドに電気的に接続さ
れ、テストヘッドがケーブルを通じて試験用メイン装置
に電気的に接続されることにより、ソケットは試験用メ
イン装置に電気的に接続されている。この例において、
ソケットボードとテストヘッドとを電気的に接続するケ
ーブルは、ボードスペーサーやスペーシングフレームな
どの内部空間に配線される。
【0016】本発明の電子部品コンタクト装置には、複
数のソケットのグランド電位を平準化するためにグラン
ド部材が設けられている。グランド部材は例えば金属な
どの導電性材料から構成されており、複数のソケットの
グランド電位は、例えば各ソケットのグランドがグラン
ド部材と電気的に接続されることによって平準化され
る。
【0017】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、グランド部材は複数のソケットとテストヘッドとの
間に介設されている。グランド部材の形状や大きさなど
は、複数のソケットとテストヘッドとの間に介設できる
限り特に限定されるものではない。ここで、「複数のソ
ケットとテストヘッドとの間に介設される」には、複数
のソケットに対して介設されている限り、電子部品コン
タクト装置が備えている全てのソケットに対して介設さ
れている場合の他、一部のソケットに対して介設されて
いる場合も含まれる。本発明の電子部品コンタクト装置
に設けられるグランド部材の個数は1個であっても複数
個であってもよい。
【0018】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、複数のソケットとテストヘッドとの間にはグランド
部材が介設されているが、グランド部材には貫通孔が設
けられており、この貫通孔を通る配線によって各ソケッ
トとテストヘッドとが電気的に接続されている。したが
って、グランド部材が配線の障害になることはない。グ
ランド部材が有する貫通孔の個数および位置は特に限定
されるものではないが、配線の簡便性の点からソケット
の個数および位置に対応させるのが好ましい。貫通孔は
グランド部材に直接形成してもよいし、複数のグランド
部材を連結させたときに形成される間隙を貫通孔として
もよい。
【0019】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、グランド部材には発熱体が設けられている。発熱体
の種類は特に限定されるものではなく、発熱体として
は、例えばヒータなどを使用することができる。発熱体
は、グランド部材のソケット側の外面、テストヘッド側
の外面および貫通孔の内側面のいずれか1つ以上、好ま
しくはその全てが加熱されるように設けられる。発熱体
は、グランド部材の表面に設けてもよいし、その内部に
設けてもよい。また、グランド部材には、グランド部材
の温度を感知する温度センサーや、発熱体によるグラン
ド部材の加熱を制御する制御装置を設けてもよい。これ
らを設けることによってグランド部材の温度制御を精度
よく行なうことができる。
【0020】本発明の電子部品コンタクト装置において
は、複数のソケットとテストヘッドとの間に介設される
グランド部材に発熱体が設けられており、グランド部材
のソケット側の外面、テストヘッド側の外面または貫通
孔の内側面の加熱が可能となっているので、グランド部
材からソケットに向けての加熱、グランド部材からテス
トヘッドに向けての加熱、あるいはグランド部材から貫
通孔を通る配線に向けての加熱が可能となっている。し
たがって、発熱体によってグランド部材を加熱すること
によって、ソケットとグランド部材との間に生じる温度
差やソケットとテストヘッドとの間に生じる温度差を小
さくすることができ、これによって被試験電子部品がソ
ケットに装着されたときに、被試験電子部品に加えられ
た温度ストレスが緩和されるのを防止することができ
る。本発明の電子部品コンタクト装置においては、グラ
ンド部材が複数のソケットとテストヘッドとの間に介設
されているので、1つのグランド部材を加熱することに
よって、複数のソケットに対して温度ストレスの緩和を
防止することができる。特に、1つのグランド部材が全
てのソケットとテストヘッドとの間に介設されている場
合には、1つのグランド部材を加熱することによって、
全てのソケットに対して温度ストレスの緩和を防止する
ことができる。
【0021】また、本発明の電子部品コンタクト装置に
おいては、被試験電子部品に低温の温度ストレスを加え
たときに生じるおそれがある配線基板の結露を防止する
ことができる。
【0022】さらに、本発明の電子部品コンタクト装置
においては、グランド部材からソケットに向けての加熱
によって、被試験電子部品とソケットとの間で熱膨張ま
たは熱収縮の程度の差を小さくすることができ、これに
より、被試験電子部品をソケットに装着したときの両者
の接触信頼性を確保することができる。
【0023】本発明の電子部品コンタクト装置におい
て、グランド部材がソケットに近接して設けられている
場合には、温度ストレスの緩和防止、配線基板の結露防
止および接触信頼性の確保といった効果がより大きいも
のとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の電子部品コンタクト
装置の一実施形態であるICデバイスコンタクト装置
(以下「コンタクト装置」という。)を含んで構成され
るICデバイス試験装置の全体側面図、図2は同実施形
態に係るコンタクト装置のテストヘッド付近の構造を示
す一部断面図、図3は同実施形態に係るコンタクト装置
で用いられるグランド部材の上面図、図4は同実施形態
に係るICデバイス試験装置に含まれるICデバイスハ
ンドリング装置(以下「ハンドラ」という。)を示す斜
視図、図5は被試験ICデバイスの取り廻し方法を示す
トレイのフローチャート図、図6は同実施形態に係るI
Cデバイス試験装置におけるICストッカの構造を示す
斜視図、図7は同実施形態に係るICデバイス試験装置
で用いられるカスタマトレイを示す斜視図、図8は同実
施形態に係るICデバイス試験装置における試験チャン
バ内の要部断面図、図9は同実施形態に係るICデバイ
ス試験装置で用いられるテストトレイを示す一部分解斜
視図、図10は同実施形態に係るICデバイス試験装置
におけるソケット付近の構造を示す分解斜視図、図11
は同実施形態に係るICデバイス試験装置におけるソケ
ット付近の構造を示す一部断面図である。
【0025】なお、図5は本実施形態に係るICデバイ
ス試験装置における被試験ICデバイスの取り廻し方法
を理解するための図であって、実際には上下方向に並ん
で配置されている部材を平面的に示した部分もある。し
たがって、その機械的(三次元的)構造は図4を参照し
て説明する。
【0026】本実施形態に係るコンタクト装置を含んで
構成されるICデバイス試験装置10は、図1に示すよ
うに、ハンドラ1とコンタクト装置2と試験用メイン装
置6とを備える。
【0027】ICデバイス試験装置10は、試験すべき
電子部品であるICデバイスを、常温よりも高い温度状
態(高温)または低い温度状態(低温)で試験するため
の装置である。ハンドラ1は、ICデバイスに低温また
は高温の温度ストレスを印加してコンタクト装置2にコ
ンタクトさせる(電気的に接続させる)とともに、試験
が終了したICデバイスをテスト結果に従って分類して
所定のトレイに格納する動作を実行する。コンタクト装
置2は、図1に示すように、ケーブル71を通じて試験
用メイン装置6に電気的に接続されており、ハンドラ1
によってコンタクト装置2にコンタクトさせたICデバ
イスは、ケーブル71を通じて試験用メイン装置6に電
気的に接続された状態となる。この状態で、ICデバイ
スには試験用メイン装置6からの試験用電気信号が印加
され、被試験ICデバイスから読み出された応答信号
は、ケーブル71を通じて試験用メイン装置6に送ら
れ、これによりICデバイスの性能や機能などが試験さ
れる。
【0028】ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ
1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部には図1
に示すように空間部分8が設けてある。この空間部分8
に、コンタクト装置2が交換自在に配置できるようにな
っており、ハンドラ1に形成してある開口部を通してI
Cデバイスをコンタクト装置2にコンタクトさせること
ができるようになっている。
【0029】コンタクト装置2は、図1に示すように、
テストヘッド3と、テストヘッド3の上側に設けられた
コンタクト部4とから構成されている。
【0030】コンタクト部4は、図2に示すように、テ
ストヘッド3上に設けられたパフォーマンスボード46
と、パフォーマンスボード46上に設けられた枠状のス
ペーシングフレーム45と、スペーシングフレーム45
上に設けられた平板状のグランドプレート44と、グラ
ンドプレート44上に設けられた枠状のボードスペーサ
ー43と、ボードスペーサー43上に設けられたソケッ
トボード42と、ソケットボード42上に設けられたソ
ケット40とを含んで構成されている。
【0031】ソケット40とソケットボード42とはそ
れぞれの端子を介して電気的に接続されており、ソケッ
トボード42とパフォーマンスボード46とはケーブル
72を介して電気的に接続されており、パフォーマンス
ボード46とテストヘッド3とはそれぞれの端子を介し
て電気的に接続されており、これによってソケット40
はテストヘッド3と電気的に接続されている。
【0032】ソケット40はICデバイス9を脱着可能
に装着できるように構成されており、ハンドラ1によっ
てICデバイス9がソケット40に装着されることによ
って、ICデバイス9をコンタクト装置2へコンタクト
させる(電気的に接続させる)ことができるようになっ
ている。ソケット40は、グランドプレート44上にボ
ードスペーサー43およびソケットボード42を介して
4行×16列の合計64個が配置されており、後述する
テストトレイTST(図9参照)に保持してある全ての
ICデバイス9を同時にテストできるようになってい
る。ボードスペーサー43は電気絶縁材料によって構成
されており、ソケットボード42とグランドプレート4
4とは電気的に絶縁されている。
【0033】ソケット40は、図2、図10および図1
1に示すように接続端子401を有しており、ICデバ
イス9がソケット40に装着されると、ICデバイス9
の外部端子92とソケット40の接続端子401とが接
触して、ソケット40に装着されたICデバイス9がテ
ストヘッド3と電気的に接続されるようになっている。
ソケット40の接続端子401はプローブピンであり、
ICデバイス9の外部端子92に対応する数および位置
に設けられており、図外のスプリングによって上方向に
バネ付勢されている。
【0034】ソケット40には、図10および図11に
示すように、接続端子401が露出するようにソケット
ガイド41が固定されている。ソケットガイド41の両
側には、図10および図11に示すように、ハンドラ1
が備えているプッシャ30に形成してある2つのガイド
ピン32が挿入されて、これら2つのガイドピン32と
の間で位置決めを行なうためのガイドブッシュ411が
設けられている。
【0035】グランドプレート44には、図2および図
3に示すように、それぞれのソケット40に対応した位
置に貫通孔441が設けられており、ボードスペーサー
43の内部空間とスペーシングフレーム45の内部空間
とは貫通孔441を介して連通しており、ソケットボー
ド42とパフォーマンスボード46とを接続するケーブ
ル72は、ボードスペーサー43の内部空間、貫通孔4
41およびスペーシングフレーム45の内部空間を通じ
て配線されている。
【0036】グランドプレート44は通常用いられるも
のよりも厚みを十分にとってあり、グランドプレート4
4の内部には、図2および図3に示すように、4つの棒
状のヒータ5が埋設されている。なお、グランドプレー
ト44は通常用いられるものよりも厚いが、ボードスペ
ーサー43は電気絶縁体として機能すれば十分であるの
で(ボードスペーサー43を断熱体として機能させなく
てもよいので)、その厚みを薄くすることができ、これ
によってソケット40の位置(高さ)を従来と同様にす
ることも可能である。
【0037】図2および図3に示すように、4つのヒー
タ5は、それぞれ平面視矩形状のグランドプレート44
の4つの辺に沿って設けられており、グランドプレート
44の四隅にはそれぞれ温度センサー50が設けられて
いる。ヒータ5および温度センサー50は図外の温度制
御装置と接続してあり、温度センサーによってグランド
プレート44の温度を感知し、ヒータ5の温度の昇降す
ることによってグランドプレート44の温度を調節でき
るようになっている。
【0038】グランドプレート44は、導電性および導
熱性を有する材料(金属材料など)から構成されてい
る。グランドプレート44は導電性を有しているので、
グランドプレート44に各ソケット40のグランド(図
示せず)が電気的に接続されることによって各ソケット
40のグランド電位が平準化されている。また、グラン
ドプレート44は導熱性を有しているので、グランドプ
レート44の4つの辺に沿って設けられた4つのヒータ
5によってグランドプレート44全体を速やかに加熱で
きるようになっている。
【0039】グランドプレート44は、図2に示すよう
に、ハンドラ1のテストチャンバ102の開口部102
1に位置するように設けられており、グランドプレート
44の上方に設けられているソケット40はハンドラ1
のテストチャンバ102の内部に挿入され、そこでIC
デバイス9の試験が行われるようになっている。
【0040】グランドプレート44のヒータ5を稼動さ
せていない状態において、ソケット40はテストチャン
バ102の内部に位置するので、ICデバイス9と同様
の温度ストレスが加えられているが、ソケット40は、
ソケットボード42、ボードスペーサー43、グランド
プレート44、スペーシングフレーム45、テストヘッ
ド3などを介して、テストチャンバ102の外部と接触
しているので、これらを介してソケット40とテストチ
ャンバ102の外部との間の熱移動が生じるおそれがあ
る。また、ソケット40とテストヘッド3とを接続する
ケーブル72がテストチャンバ102の外部に延びてい
るので、ケーブル72を通じてソケット40とテストチ
ャンバ102の外部との間の熱移動が生じるおそれがあ
る。したがって、ICデバイス9がソケット40に装着
されると、ICデバイス9とテストチャンバ102の外
部との温度差に従って熱が移動し、ICデバイス9に加
えられた温度ストレスが緩和してしまうおそれがある。
また、ICデバイス9に低温の温度ストレスが加えられ
ている場合には、ソケット40と電気的に接続されてい
るパフォーマンスボード46は熱を奪われて温度が降下
し、結露が生じて信号特性に悪影響を及ぼすおそれがあ
る。
【0041】これに対して、グランドプレート44のヒ
ータ5を稼動させると、グランドプレート44の全体が
加熱され、グランドプレート44の上面(ソケット側の
外面)、グランドプレート44の下面(テストヘッド側
の外面)および貫通孔441の内側面を介して、グラン
ドプレート44からソケット40に向けての加熱、グラ
ンドプレート44からテストヘッド3に向けての加熱、
およびグランドプレート44から貫通孔441を通るケ
ーブル72に向けての加熱が可能となる。したがって、
ヒータ5によってグランドプレート44を加熱すること
によって、ICデバイス9がソケット40に装着された
ときに、ICデバイス9に加えられた温度ストレスが緩
和されるのを防止することができる。
【0042】また、グランドプレート44からソケット
40に向けての加熱によって、ICデバイス9とソケッ
ト40との間で熱膨張または熱収縮の程度の差を小さく
することができ、これによってICデバイス9をソケッ
ト40に装着したときの両者の接触信頼性を確保するこ
とができる。
【0043】さらに、グランドプレート44からテスト
ヘッド3に向けての加熱によって、ソケット40と電気
的に接続されているパフォーマンスボード46から熱が
奪われて温度が降下するのを防止することができ、これ
によりパフォーマンスボード46に結露が生じることを
防止することができる。
【0044】コンタクト装置2において、グランドプレ
ート44は、図2に示すように、全てのソケット40を
配置できる程度の大きさであるので、1枚のグランドプ
レート44が全てのソケット40に対してテストヘッド
3との間に介在できるようになっている。したがって、
1枚のグランドプレート44の温度を制御することによ
って、全てのソケット40に対して温度ストレスの緩和
防止、結露防止および接触信頼性の確保といった効果を
容易に得ることができる。
【0045】また、コンタクト装置2において、各ソケ
ット40は、図2に示すように、厚みの薄いボードスペ
ーサー43およびソケットボード42を介してグランド
プレート44上に配置されているので、各ソケット40
はグランドプレート44に近接しており、各ソケット4
0に対する温度ストレスの緩和防止、結露防止および接
触信頼性の確保といった効果が大きい。
【0046】ハンドラ1は、図4および図5に示すよう
に、これから試験を行なうICデバイスを格納し、また
試験済のICデバイスを分類して格納するIC格納部2
00と、IC格納部200から送られる被試験ICデバ
イスをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、
テストヘッド3を含むチャンバ部100と、チャンバ部
100で試験が行われた試験済のICデバイスを分類し
て取り出すアンローダ部400とから構成されている。
【0047】ハンドラ1に収納される前のICデバイス
は、図7に示すカスタマトレイKST内に多数収納して
あり、その状態で、図4および図5に示すハンドラ1の
IC収納部200へ供給され、そこで、カスタマトレイ
KSTから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイT
ST(図9参照)に、ICデバイスが載せ替えられる。
ハンドラ1の内部では、図5に示すように、ICデバイ
スは、テストトレイTSTに載せられた状態で移動し、
高温または低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作
するかどうか試験(検査)され、当該試験結果に応じて
分類される。
【0048】図4に示すように、IC格納部200に
は、試験前のICデバイスを格納する試験前ICストッ
カ201と、試験後のICデバイスを試験結果に応じて
分類して格納する試験済ICストッカ202とが設けら
れている。
【0049】試験前ICストッカ201および試験済I
Cストッカ202は、図6に示すように、枠状のトレイ
支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵
入して上部に向かって昇降可能なエレベータ204とを
具備している。トレイ支持枠203には、カスタマトレ
イKSTが複数積み重ねられて支持され、この積み重ね
られたカスタマトレイKSTのみがエレベータ204に
よって上下に移動するようになっている。
【0050】図4に示す試験前ICストッカ201に
は、試験前のICデバイスが格納されたカスタマトレイ
KSTが積層されて保持されており、試験済ICストッ
カ202には、試験を終えて分類されたICデバイスが
収納されたカスタマトレイKSTが積層されて保持され
ている。
【0051】なお、試験前ICストッカ201と試験済
ICストッカ202とは、同一又は略同一の構造である
から、試験前ICストッカ201を試験済ICストッカ
202として使用することや、その逆も可能である。し
たがって、試験前ICストッカ201の数と試験済IC
ストッカ202の数とは、必要に応じて容易に変更する
ことができる。
【0052】図4および図5に示すように、本実施形態
では、試験前ICストッカ201として2個のストッカ
STK−Bが設けてある。ストッカSTK−Bの隣に
は、試験済ICストッカ202として、アンローダ部4
00へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けてあ
る。また、その隣には、試験済ICストッカ202とし
て、8個のストッカSTK−1,STK−2,・・・,
STK−8を設けてあり、試験結果に応じて最大8つの
分類に仕分けして格納できるように構成されている。つ
まり、良品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度
が高速のもの、中速のもの、低速のもの、あるいは不良
の中でも再試験が必要なもの等に仕分けできるようにな
っている。
【0053】図6に示す試験前ICストッカ201のト
レイ支持枠203に収納してあるカスタマトレイKST
は、図4に示すように、IC格納部200と装置基板1
05との間に設けられたトレイ移送アーム205によっ
てローダ部300の窓部306に装置基板105の下側
から運ばれる。そして、このローダ部300において、
カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験ICデバイ
スを、X−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ
(preciser)305に移送し、ここで被試験ICデバイ
スの相互の位置を修正したのち、さらにプリサイサ30
5に移送された被試験ICデバイスを再びX−Y搬送装
置304を用いて、ローダ部300に停止しているテス
トトレイTSTに積み替える。
【0054】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICデバイスを積み替えるX−Y搬送装置
304としては、図4に示すように、装置基板105の
上部に架設された2本のレール301と、この2本のレ
ール301によってテストトレイTSTとカスタマトレ
イKSTとの間を往復する(この方向をY方向とする)
ことができる可動アーム302と、この可動アーム30
2によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向
に移動できる可動ヘッド303とを備えている。
【0055】X−Y搬送装置304の可動ヘッド303
には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸着ヘ
ッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタマト
レイKSTから被試験ICデバイスを吸着し、その被試
験ICデバイスをテストトレイTSTに積み替える。こ
うした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば
8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICデバ
イスをテストトレイTSTに積み替えることができる。
【0056】上述したテストトレイTSTは、ローダ部
300で被試験ICデバイスが積み込まれた後、チャン
バ100に送り込まれ、テストトレイTSTに搭載され
た状態で各被試験ICデバイスがテストされる。
【0057】図4および図5に示すように、チャンバ1
00は、テストトレイTSTに積み込まれた被試験IC
デバイスに目的とする高温または低温の熱ストレスを与
える恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが
与えられた状態にある被試験ICデバイスをコンタクト
装置2にコンタクトして試験するテストチャンバ102
と、テストチャンバ102で試験された被試験ICデバ
イスから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽10
3とで構成されている。
【0058】除熱槽103では、恒温槽101で高温を
印加した場合は、被試験ICデバイスを送風により冷却
して室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場
合は、被試験ICデバイスを温風またはヒータ等で加熱
して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この
除熱された被試験ICデバイスをアンローダ部400に
搬出する。
【0059】図4に示すように、チャンバ100の恒温
槽101および除熱槽103は、テストチャンバ102
より上方に突出するように配置されている。また、恒温
槽101には、図5に概念的に示すように、垂直搬送装
置が設けられており、テストチャンバ102が空くまで
の間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置
に支持されながら待機する。主として、この待機中にお
いて、被試験ICデバイスに高温または低温の熱ストレ
スが印加される。
【0060】図8に示すように、テストチャンバ102
には、その中央下部にコンタクト装置2が配置され、コ
ンタクト装置2にテストトレイTSTが運ばれる。そこ
では、図9に示すテストトレイTSTにより保持された
全てのICデバイスを順次コンタクト装置2にコンタク
トさせ、テストトレイTST内の全てのICデバイスに
ついて試験を行なう。一方、試験が終了したテストトレ
イTSTは、除熱槽103で除熱され、ICデバイスの
温度を室温に戻したのち、図4および図5に示すアンロ
ーダ部400に排出される。
【0061】また、図4に示すように、恒温槽101と
除熱槽103の上部には、装置基板105からテストト
レイTSTを送り込むための入り口用開口部と、装置基
板105へテストトレイTSTを送り出すための出口用
開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105に
は、これら開口部からテストトレイTSTを出し入れす
るためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。
これら搬送装置108は、たとえば回転ローラなどで構
成してある。この装置基板105上に設けられたテスト
トレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出
されたテストトレイTSTは、アンローダ部400およ
びローダ部300を介して恒温槽101へ返送される。
【0062】テストトレイTSTは、図9に示すよう
に、矩形フレーム12を有し、そのフレーム12に複数
の桟(さん)13が平行かつ等間隔に設けてある。これ
ら桟13の両側と、これら桟13と平行なフレーム12
の辺12aの内側とには、それぞれ複数の取付け片14
が長手方向に等間隔に突出して形成してある。これら桟
13の間および桟13と辺12aとの間に設けられた複
数の取付け片14の内の向かい合う2つの取付け片14
によって、インサート収納部15が構成されている。
【0063】各インサート収納部15には、それぞれ1
個のインサート16が収納されるようになっている。イ
ンサート16の両端部には、それぞれ取付け片14への
取付け用孔21が形成されており、インサート16はフ
ァスナ17を用いて2つの取付け片14にフローティン
グ状態(三次元的に微動可能な状態)で取り付けられ
る。こうしたインサート16は、例えば1つのテストト
レイTSTに4×16個程度取り付けられ、インサート
16に被試験ICデバイスが収納されることで、テスト
トレイTSTに被試験ICデバイスが積み込まれること
になる。なお、本実施形態で試験対象となっているIC
デバイス9は、図11に示すように、矩形の本体部21
の下面に外部端子92である半田ボールがマトリックス
状に配列している、いわゆるBGAタイプのICデバイ
スである。
【0064】被試験ICデバイスが、図9に示すように
4行×16列に配列されている場合には、例えば各行に
おいて4列おきに配置された被試験ICデバイスが同時
に試験される。つまり、1回目の試験では、各行におい
て1、5、9および12列目に配置された16個の被試
験ICデバイスが同時に試験され、2回目の試験では、
テストトレイTSTを1列分移動させて2、6、10お
よび15列目に配置された被試験ICデバイスが同時に
試験され、これを繰り返すことで全ての被試験ICを試
験する(いわゆる16個同時測定)。この試験の結果
は、テストトレイTSTに付された例えば識別番号と、
テストトレイTSTの内部で割り当てられた被試験IC
デバイスの番号で決まるアドレスに記憶される。
【0065】本実施形態のインサート16においては、
図10および図11に示すように、被試験ICデバイス
9を収納する矩形のIC収納部19が形成されている。
IC収納部19の下端は、ICデバイス9の外部端子9
2が露出するように開口しており、その開口周縁部には
ICデバイス9を保持するIC保持部195が設けられ
ている。
【0066】図10および図11に示すように、インサ
ート16の両側の中央部には、プッシャ30のガイドピ
ン32およびソケットガイド41のガイドブッシュ41
1が上下それぞれから挿入されるガイド孔20が形成さ
れており、インサート16の両側の角部には、テストト
レイTSTの取付け片14への取付け用孔21が形成さ
れている。
【0067】インサート16のガイド孔20は位置決め
のための孔である。例えば、図11において左側のガイ
ド孔20を位置決めのための孔とし、右側のガイド孔2
0よりも小さい内径とした場合、左側のガイド孔20に
は、その上半分にプッシャ30のガイドピン32が挿入
されて位置決めが行われ、その下半分には、ソケットガ
イド41のガイドブッシュ411が挿入されて位置決め
が行われる。一方、図11において右側のガイド孔20
と、プッシャ30のガイドピン32およびソケットガイ
ド41のガイドブッシュ411とは、ゆるい嵌合状態と
なる。
【0068】ハンドラ1には、図10および図11に示
すプッシャ30が、ソケット40の数に対応して、コン
タクト装置2の上側に設けられており、図示しないZ軸
駆動装置(例えば流体圧シリンダ)によってZ軸方向に
上下移動できるようになっている。図10および図11
に示すように、プッシャ30の略中央には、被試験IC
デバイス9を押圧するための押圧子31が形成されてお
り、その両側にインサート16のガイド孔20およびソ
ケットガイド41のガイドブッシュ411に挿入される
ガイドピン32が設けられている。また、図10および
図11に示すように、押圧子31とガイドピン32との
間には、プッシャ30がZ軸駆動装置によって下降した
際に、下限を規制するためのストッパガイド34が設け
られており、ストッパガイド34は、ソケットガイド4
1のストッパ面412に当接することで、インサート1
6に収納された被試験ICデバイス9を破壊しない適切
な圧力で押し付けるプッシャ30の下限位置が決定され
る。
【0069】各プッシャ30は、図8に示すように、ア
ダプタ62の下端に固定してあり、各アダプタ62は、
マッチプレート60に弾性保持してある。マッチプレー
ト60は、テストヘッド3の上部に位置するように、か
つプッシャ30とソケット40との間にテストトレイT
STが挿入可能となるように装着してある。このマッチ
プレート60に保持されたプッシャ30は、テストヘッ
ド3またはZ軸駆動装置70の駆動プレート(駆動体)
72に対して、Z軸方向に移動自在である。なお、テス
トトレイTSTは、図8において紙面に垂直方向(X
軸)から、プッシャ30とソケット40との間に搬送さ
れてくる。チャンバ100内部でのテストトレイTST
の搬送手段としては、搬送用ローラなどが用いられる。
テストトレイTSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装
置70の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇してお
り、プッシャ30とソケット40との間には、テストト
レイTSTが挿入される十分な隙間が形成してある。
【0070】図8に示すように、テストチャンバ102
の内部に配置された駆動プレート72の下面には、プッ
シャ30に対応する数の押圧部74が固定してあり、マ
ッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を
押圧可能にしてある。駆動プレート72には駆動軸78
が固定してあり、駆動軸78にはモータ等の駆動源(図
示せず)が連結してあり、駆動軸78をZ軸方向に沿っ
て上下移動させ、アダプタ62を押圧可能となってい
る。
【0071】なお、マッチプレート60は、試験すべき
ICデバイス9の形状や、コンタクト装置2のソケット
数(同時に測定するICデバイス9の数)などに合わせ
て、プッシャ30と共に交換自在な構造になっている。
このようにマッチプレート60を交換自在にしておくこ
とにより、Z軸駆動装置70を汎用のものとすることが
できる。本実施形態では、押圧部74とプッシャ30と
が1対1で対応しているが、例えば、テストヘッド3の
ソケット数が半分に変更されたときには、マッチプレー
ト60を交換することにより、押圧部74とプッシャ3
0とを2対1で対応させることも可能である。
【0072】被試験ICデバイス9の外部端子92をソ
ケット40のプローブピン401に接続させるには、図
11に示すように、ICデバイス9をインサート16の
IC収納部19に収納し、IC保持部195でICデバ
イス9の本体部91の下面(外部端子92が設けられて
いる面)の周縁部を保持するとともに、IC収納部19
の下端開口部からICデバイス9の外部端子92を露出
させる。
【0073】そのようにしてICデバイス9を収納した
インサート16をソケットガイド41に装着することに
より、ICデバイス9をソケット40に装着する。その
状態でZ軸駆動装置を駆動させ、プッシャ30を押圧す
る。そうすると、プッシャ30の押圧子31は、ICデ
バイス9の本体部91をソケット40に押し付け、その
結果、ICデバイス9の外部端子92がソケット40の
プローブピン401に接続される。このとき、ソケット
40のプローブピン401は、上方向にバネ付勢されつ
つソケット40の中に後退するものの、プローブピン4
01の先端部は、わずかに外部端子92に突き刺さる。
【0074】本実施形態では、上述したように構成され
たチャンバ100において、図8に示すように、テスト
チャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の
内部に、温度調節用送風装置90が装着してある。温度
調節用送風装置90は、ファン92と、熱交換部94と
を有し、ファン92によりケーシング内部の空気を吸い
込み、熱交換部94を通してケーシング80の内部に吐
き出して循環させることで、ケーシング80の内部を、
所定の温度条件(高温または低温)にする。
【0075】温度調節用送風装置90の熱交換部94
は、ケーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が
流通する放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成さ
れ、ケーシング内部を、たとえば室温〜160℃程度の
高温に維持するために十分な熱量を提供することが可能
になっている。また、ケーシング内部を低温にする場合
には、熱交換部94は、液体窒素などの冷媒が循環する
吸熱用熱交換器などで構成され、ケーシング内部を、た
とえば−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分
な熱量を吸熱することが可能になっている。ケーシング
80の内部温度は、たとえば温度センサー82により検
出され、ケーシング80の内部が所定温度に維持される
ように、ファン92の風量および熱交換部94の熱量な
どが制御される。
【0076】温度調節用送風装置90の熱交換部94を
通して発生した温風または冷風(エア)は、ケーシング
80の上部をY軸方向に沿って流れ、装置90と反対側
のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60
とテストヘッド3との間の隙間を通して、装置90へと
戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。
【0077】図4および図5に示すアンローダ部400
にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置30
4と同一構造のX−Y搬送装置404が設けられ、この
X−Y搬送装置404によって、アンローダ部400に
運び出されたテストトレイTSTから試験済のICデバ
イスがカスタマトレイKSTに積み替えられる。
【0078】図4に示すように、アンローダ部400の
装置基板105には、アンローダ部400へ運ばれたカ
スタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨むよう
に配置される一対の窓部406,406が二対開設して
ある。
【0079】また、図示は省略するが、それぞれの窓部
406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させる
ための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済
の被試験ICデバイスが積み替えられて満杯になったカ
スタマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイを
トレイ移送アーム205に受け渡す。
【0080】以上説明した実施形態は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0081】例えば、グランドプレート44の形状は平
板状に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
また、グランドプレート44に設けられるヒータ5の個
数や位置も適宜変更が可能である。また、グランドプレ
ート44に設けられる貫通孔441の個数や位置も適宜
変更可能である。また、ソケット40とテストヘッド3
との接続方式は適宜変更が可能である。また、ハンドラ
1はヒートプレートタイプのものに変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品コンタクト装置の一実施形態
であるICデバイスコンタクト装置を含んで構成される
ICデバイス試験装置の全体側面図である。
【図2】同実施形態に係るコンタクト装置のテストヘッ
ド付近の構造を示す一部断面図である。
【図3】同実施形態に係るコンタクト装置で用いられる
グランド部材の上面図である。
【図4】同実施形態に係るICデバイス試験装置に含ま
れるICデバイスハンドリング装置を示す斜視図であ
る。
【図5】被試験ICデバイスの取り廻し方法を示すトレ
イのフローチャート図である。
【図6】同実施形態に係るICデバイス試験装置におけ
るICストッカの構造を示す斜視図である。
【図7】同実施形態に係るICデバイス試験装置で用い
られるカスタマトレイを示す斜視図である。
【図8】同実施形態に係るICデバイス試験装置におけ
る試験チャンバ内の要部断面図である。
【図9】同実施形態に係るICデバイス試験装置で用い
られるテストトレイを示す一部分解斜視図である。
【図10】同実施形態に係るICデバイス試験装置にお
けるソケット付近の構造を示す分解斜視図である。
【図11】同実施形態に係るICデバイス試験装置にお
けるソケット付近の構造を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・ハンドラ(電子部品ハンドリング装置) 2・・・コンタクト装置(電子部品コンタクト装置) 3・・・テストヘッド 4・・・コンタクト部 5・・・ヒータ(発熱体) 6・・・試験用メイン装置 40・・・ソケット 44・・・グランドプレート(グランド部材) 441・・・貫通孔 72・・・ケーブル(貫通孔を通る配線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AC01 AC03 AD02 AD03 AD09 AG01 AG08 AG11 AG12 AG14 AH00 AH05 2G011 AA14 AA15 AB06 AB07 AB09 AC32 AC33 AF02 4M106 DD23 DG02 DG03 DG08 DG16 DG19 DG25 DH44 DH45 DH46

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験すべき電子部品が電気的に接続され
    る複数のソケットと、前記複数のソケットが電気的に接
    続されたテストヘッドと、前記複数のソケットのグラン
    ド電位を平準化し得るグランド部材とを備えた電子部品
    コンタクト装置であって、 前記グランド部材が前記複数のソケットと前記テストヘ
    ッドとの間に介設されており、 前記グランド部材が貫通孔を有しており、前記貫通孔を
    通る配線によって前記ソケットと前記テストヘッドとが
    電気的に接続されており、 前記グランド部材に発熱体が設けられていることを特徴
    とする電子部品コンタクト装置。
  2. 【請求項2】 前記グランド部材が前記複数のソケット
    に近接して設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の電子部品コンタクト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電子部品コンタ
    クト装置と、試験すべき電子部品を前記電子部品コンタ
    クト装置にコンタクトさせる電子部品ハンドリング装置
    と、前記電子部品コンタクト装置にコンタクトさせた電
    子部品の電気的特性を試験する試験用メイン装置とを備
    えたことを特徴とする電子部品試験装置。
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