JP2002174939A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002174939A
JP2002174939A JP2001278930A JP2001278930A JP2002174939A JP 2002174939 A JP2002174939 A JP 2002174939A JP 2001278930 A JP2001278930 A JP 2001278930A JP 2001278930 A JP2001278930 A JP 2001278930A JP 2002174939 A JP2002174939 A JP 2002174939A
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Kiyoshi Sakai
清 酒井
Satoru Tomita
悟 冨田
Mamoru Kiyota
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Koji Ichinomiya
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Yuichiro Kanoshima
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Atsuka Matsuura
熱河 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長寿命化した作像手段をリユースする際の管
理を容易に行うことが可能な画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 感光体201、帯電装置202、現像装
置203、クリーニング装置204、などからなるエン
ジンユニット2C、2M、2Y、2Kを支持部材11に
支持して、各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kを一体のユニットとして構成する。該支
持部材11に設けたねじ穴11aにねじ11bを挿入
し、かつ、該ねじ11bを画像形成装置本体のねじ穴1
bに螺合させるようにして、該エンジンユニット(作像
手段)2C、2M、2Y、2Kを支持部材11と共に画
像形成装置本体に対して着脱自在に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳細には、少
なくとも、像担持体および像担持体上の静電潜像をトナ
ーによって可視化するための現像手段を含み、記録媒体
上に画像を形成するための作像手段を複数備えた画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタ等の画像形成装
置においては、使用期間中に多くのメンテナンスが必要
であった。メンテナンスが必要となる理由は、画像形成
装置の画像形成過程は微妙なバランスの上に成り立つも
のであり、画像形成を良好に行うためには画像形成装置
内の各装置のバランスを調整することが必要だからであ
る。また、メンテナンスが必要となる原因としては、例
えば、質の悪い紙を用いた場合に感光体へ紙粉が付着し
画像形成が良好に行えなくなることや、ゴム部材の劣化
などが挙げられる。特に、電子写真方式を実現するため
の作像手段に関しては、性能を最大限に発揮するために
メンテナンスを行う必要性が高い。なお、本明細書にお
いて、作像手段とは電子写真プロセスによってトナー像
を形成するための装置であって、少なくとも像担持体
と、像担持体上の静電潜像をトナーによって可視化する
ための現像手段とを含むものをいう。
【0003】また、上述の作像手段は、一般にその寿命
が、作像手段を除いた画像形成装置本体よりも寿命が短
いため、1台の画像形成装置を使用する過程で何度も交
換する必要があった。例えば、作像手段の寿命が短くな
る原因としては、像担持体(感光体)の摩耗や、2成分
現像方式の場合には、長期の使用によりキャリアにトナ
ーが付着して帯電性能等が劣化するトナースペント現象
の発生等が挙げられる。
【0004】ところで、画像形成装置の使用過程で作像
手段を修理したり交換したりというメンテナンス作業
は、主に、メーカーのサービスマン等の専門家による修
理を中心としたものと、ユーザー自身が行う交換を中心
とするものとに分けられる。
【0005】上記サービスマン等によるメンテナンスの
場合には、メンテナンス対象となる作像手段を可能な限
り修理することができるので、該作像手段を交換により
廃棄することが少なく、廃棄物が低減されるというメリ
ットを有している。しかるに、この場合には、サービス
マン等による修理や交換が終了するまでの間、ユーザー
が画像形成装置を使用できなくなるという所謂ダウンタ
イムが発生するというデメリットがある。特に、市場が
拡大しつつあるプリンタの分野や海外のユーザーに関し
ては、ユーザー数がサービスマンの必要数を上回ってい
たり、サービス拠点から画像形成装置の設定場所までの
距離が長かったりするなどの要因により、ユーザーの要
求に対してサービスマンが早期に十分なメンテナンスを
行えず、上記ダウンタイムが発生する虞がある。
【0006】他方、ユーザーによるメンテナンスが可能
な画像形成装置として、例えば、像担持体(感光体)や
現像装置を一体に構成したプロセスカートリッジを画像
形成装置本体から着脱自在に配設したものが知られてい
る。かかるプロセスカートリッジは、像担持体(感光
体)や現像装置がプロセスカートリッジとして一体化さ
れているので、寿命が尽きたプロセスカートリッジをユ
ーザーの手で容易に交換できるというメリットを有して
いる。しかるに、プロセスカートリッジは、ユーザーが
簡易に着脱可能であるために、リサイクル品として回収
されずに廃棄される可能性が高く、その確実なリサイク
ルが達成できていない。上述のように、従来の画像形成
装置においては、そのメンテナンス、特に上記の作像手
段のメンテナンスをどのように行うかという課題があっ
た。
【0007】ところで、本出願人による近年の技術革新
により、作像手段の寿命は着実に伸びている。例えば、
従来、画像形成装置の寿命に至るまで性能を維持するこ
とが困難であった像担持体(感光体)に関して、本出願
人は長寿命化技術を開発することに成功している。かか
る技術革新により、作像手段の寿命は画像形成装置本体
の寿命に匹敵し、あるいは画像形成装置本体以上の寿命
を有するレベルに達しようとしている。
【0008】このように、作像手段が長寿命化すると、
作像手段をリユースすることが考えられる。ここで、
「リユース」とは、作像手段を分解して部品別に修理や
再生産をする「リサイクル」とは異なり、画像形成装置
本体から抜き出した作像手段をそのまま他の画像形成装
置本体に入れて使用する形態の再利用をいう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、多くの画
像形成装置で作像手段のリユースが行われるようになる
と、その管理が重要となる。とりわけ、カラー画像形成
装置の場合、各色の作像手段が別々にリユース過程に乗
ると、使用された期間が異なる作像手段が混在し、管理
が煩雑になる虞がある。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、長寿命化した作像手段をリユースする際の管理を容
易に行うことが可能な画像形成装置を提供することを第
1の目的とする。
【0011】また、従来のメンテナンス対象であった作
像手段が画像形成装置本体と匹敵する寿命を有するもの
であれば、該画像形成装置をユーザーが買い替えたり借
り換えたりする際に、使用済みとなった画像形成装置本
体と共に当該作像手段を回収することによって、作像手
段のメンテナンスが不要となる。
【0012】このように、これまでメンテナンスの対象
であった作像手段の長寿命化が進みつつある状況下にお
いては、上記プロセスカートリッジのように、該作像手
段をユーザーが簡易に着脱できる形態は好ましくなく、
むしろ作像手段を確実にメーカーが回収してリサイクル
工程に乗せることができる形態が望ましい。つまり、上
記作像手段をメーカー側で確実に回収できるようになれ
ば、作像手段を構成する個々の部品についても多少高価
であっても長寿命の部品を用いることで、作像手段のメ
ンテナンスに要する負担がなくなり、メーカーにとって
も画像形成装置の全体的なコストを削減できる可能性が
ある。
【0013】例えば、作像手段が画像形成装置の3倍の
寿命を有しているとする。この場合には、作像手段の駆
動に用いる部材の材質として、価格は安いが画像形成装
置並みの寿命を有する部品を用いるよりも、価格が2倍
であっても寿命が作像手段の寿命と同等以上であるよう
な材質の駆動部品を使用することが好ましい。すなわ
ち、作像手段は、画像形成装置本体の3倍以上の寿命を
有していることになるので、作像手段をメンテナンスす
ることなく3台の画像形成装置に使用することが可能と
なる。このため、作像手段のメンテナンスに掛ける人件
費等を考慮すれば、作像手段をメーカー側で確実に回収
して、作像手段のメンテナンスを不要とすることによ
り、画像形成装置のトータルコストを削減できるように
なる。また、作像手段をメーカー側で回収するようにす
ることは、該回収に掛かる経費の削減を図るべく作像手
段を構成する各構成部材の更なる長寿命化を促進させる
ことにつながる。また、これにより、作像手段のリユー
スをより確実に行うことができるので、ユーザーに作像
手段の構成部材が不用意に廃棄されることもなくなり、
自然環境に対する負荷の低減の原動力ともなり得る。さ
らに、画像形成装置のコスト削減による価格の低下によ
って、ユーザーにとってもメリットをもたらす。
【0014】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、作像手段を確実にメーカー側で回収して回収率を向
上させ、また、リユース工程に簡易に乗せることが可能
な画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、少なくとも像担持体および前記
像担持体上の静電潜像をトナーによって可視化するため
の現像手段を含み、記録媒体上に画像を形成するための
作像手段を複数備えた画像形成装置において、前記複数
の作像手段のうち、少なくとも2つの作像手段を一体の
ユニットとして構成したものである。
【0016】本発明によれば、少なくとも2つの作像手
段を一体のユニットとして構成することとしたので、ユ
ニットを構成する複数の作像手段を同時にリユースする
ことが可能となる。これにより、作像手段が別々にリユ
ース過程に乗ることを防止でき、作像手段ごとに残寿命
の管理をすることなく、残寿命の近接した作像手段を同
時にリユースすることが可能となり、長寿命化した作像
手段をリユースする際の管理を容易に行うことができ
る。
【0017】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、前記ユニットは、画像形成装置
本体に対して着脱可能としたものである。上記発明によ
れば、一体としたユニットを、画像形成装置本体に対し
て着脱可能な構成としたので、画像形成装置本体を分解
しなくともユニットが取り外し可能となる。これによ
り、短時間でリユース過程に乗せることができ、また操
作性を向上させることができる。
【0018】また、請求項3にかかる発明は、請求項2
にかかる発明において、前記ユニットを画像形成装置本
体に対して、固定解除可能かつ固定解除の難易度を上げ
て固定する固定手段を備えたものである。上記発明によ
れば、固定手段により、前記ユニットを画像形成装置本
体に対して、固定解除可能かつ固定解除の難易度を上げ
て固定することとしたので、画像形成装置本体に対する
該ユニットの取り外しは、メーカーのサービスマン等の
専門家のみが行うことが可能となり、ユーザー自身が行
うことが困難となる。これにより、上記画像形成装置の
該ユニットを確実にメーカー側で回収することができる
ようになり、また、リサイクル工程に簡易に乗せること
が可能になる。
【0019】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記
ユニットは、前記少なくとも2つの作像手段が支持部材
により結合されて構成されるものである。上記発明によ
れば、支持部材により、複数の作像手段を結合してユニ
ットを構成することとしたので、簡易な構成で複数の作
像手段をユニット化することが可能となる。
【0020】また、請求項5にかかる発明は、請求項3
にかかる発明において、上記固定手段は、ドライバーを
使用して前記ユニットを画像形成装置本体に固定するネ
ジからなり、該ネジの頭部に形成されている該ドライバ
ーの先端が嵌合する嵌合溝が、曲線状に形成されている
ものである。
【0021】上記発明によれば、固定手段としてのネジ
の、ドライバーの先端が嵌合する嵌合溝が曲線状に形成
されているので、先端形状が特殊な形状のドライバーを
使用しないと、該ネジの着脱ができない。従って、該ネ
ジの着脱はメーカーのサービスマン等の専門家が行わな
いと難しい。これにより、上記画像形成装置の各作像手
段を確実にメーカー側で回収することができるようにな
り、また、リサイクル工程に簡易に乗せることが可能に
なる。ここで、上記固定手段は、上記のようなネジに限
らず、金属片やカード等の鍵を用いてユニットを固定・
解除する手段、特殊な冶具を用いて固定・解除する手
段、所定の番号を入力する事で固定・解除する手段、指
紋や音声等個人情報を認識する手段など、あらかじめ定
められた特定の者でなければ上記ユニットの取り外しを
行うことが不可能な手段であるならばどのようなもので
もよい。
【0022】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において、前記
複数の作像手段は、シアン色、マゼンタ色、イエロー
色、およびブラック色のトナー像を夫々作成する4つの
作像手段からなり、前記ユニットは、前記4つの作像手
段を一列に並べて一体化して構成されるものである。
【0023】上記発明によれば、シアン色、マゼンタ
色、イエロー色、およびブラック色のトナー像を夫々作
成する4つの作像手段を一列に並べてユニット化したの
で、各カラー作像手段(シアン色、マゼンタ色、イエロ
ー色、およびブラック色)を一体としてリユースするこ
とが可能となる。
【0024】また、請求項7にかかる発明は、請求項1
〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において、前記
複数の作像手段は、シアン色、マゼンタ色、イエロー
色、およびブラック色のトナー像を夫々作成する4つの
作像手段からなり、前記ユニットは、前記シアン色、マ
ゼンタ色、イエロー色のトナー像を夫々作成する3つの
作像手段を一列に並べて一体化されて構成されるもので
ある。
【0025】上記発明によれば、ユニットは、前記シア
ン色、マゼンタ色、イエロー色のトナー像を夫々作成す
る3つの作像手段を一列に並べて一体化してユニットを
構成し、ブラック色のトナー像を作成する作像手段を別
体とすることとしたので、残寿命がより近接したシアン
色、マゼンタ色、イエロー色の作像手段を一体としてリ
ユースすることができる。ブラック色の作像手段につい
ては残寿命の管理を行なわなければならないが、ブラッ
クはモノクロ画像の出力などが多い場合には他の色との
残寿命の差が大きく、また必ずしも他の色の残寿命と同
じ残寿命のものを同じ画像形成装置に入れる必要がない
ため、他の色と別管理することが合理的である。
【0026】また、請求項8にかかる発明は、請求項1
〜請求項7のいずれか1つにかかる発明において、現像
手段にトナーを供給するためのトナー供給手段が該ユニ
ットとは別体に設けられているものである。上記発明に
よれば、現像手段にトナーを供給するためのトナー供給
手段を該ユニットとは別体に設けたこととしたので、該
ユニットに対して外部からトナー補給を行うことが可能
になる。これにより、該ユニットが寿命を迎える前に、
該ユニット内のトナーが尽きることがなくなる。
【0027】また、請求項9にかかる発明は、請求項8
にかかる発明において、上記現像手段と上記トナー供給
手段とは係脱自在な構成を有し、かつ、上記固定手段に
より画像形成装置本体に上記ユニットが固定されたとき
に該現像手段と該トナー供給手段とが係合して連動する
連動機構を有しているものである。上記発明によれば、
上記固定手段により画像形成装置本体に上記ユニットが
固定されたときに該現像手段と該トナー供給手段とが係
合して連動するので、該ユニットを画像形成装置本体か
ら取外す際に、該固定手段を外す他は一切の作業をする
必要がなくなり操作性が向上される。
【0028】また、請求項10にかかる発明は、請求項
9にかかる発明において、上記ユニットの各作像手段は
夫々クリーニング手段を含み、かつ、該クリーニング手
段が上記像担持体から除去した廃トナーを格納するため
のトナー格納手段が該ユニットとは別体に設けられてい
るものである。上記発明によれば、上記トナー格納手段
が上記ユニットとは別体に設けられているので、該ユニ
ットの外部に廃トナーを排出することが可能になる。こ
れにより、該ユニットが寿命を迎える前に、該ユニット
内に廃トナーが充満して使用不能となることはない。
【0029】また、請求項11にかかる発明は、請求項
1〜請求項10のいずれか1つにかかる発明において、
上記像担持体上に形成されたトナー像が、中間転写体を
介して上記記録媒体上に転写されるものである。
【0030】上記発明によれば、上記像担持体上に形成
されたトナー像が、上記中間転写体を介して記録媒体上
に転写されるので、例えば、該記録媒体として記録紙等
の紙粉が該像担持体としての感光体に直接付着すること
がなく、上記ユニットの長寿命化を図ることができる。
【0031】また、請求項12にかかる発明は、請求項
1〜請求項11のいずれか1つにかかる発明において、
前記ユニットを構成する各作像手段の像担持体は、その
表面層に粒子状物質を含有するものである。上記発明に
よれば、上記像担持体の表面層が、例えば、クリーニン
グブレードによって少しずつ削られて、上記粒子状物質
がある程度剥き出しになり、該粒子状物質が自然に剥離
する。これにより、該像担持体の表面に新たな表面層が
露呈して、該像担持体のの長寿命化とリフレッシュ効果
が共に達成される。
【0032】また、請求項13にかかる発明は、請求項
12にかかる発明において、上記像担持体の表面層中の
上記粒子状物質の含有量が、5〜50重量%であること
を特徴とするものである。
【0033】本出願人の研究により、上記粒子状物質の
含有量が5重量%以下であると、上記像担持体の耐摩耗
性という効果がほとんど生じず、10重量%以上であれ
ば充分な耐摩耗性が得られる。また、上記粒子状物質の
含有量が40重量%以上であると、該像担持体の表面層
の膜の不透明化による地汚れなど画像劣化が発生し、5
0重量%以上であると感光層の透明性が損なわれること
が判明している。
【0034】請求項14にかかる発明は、請求項12ま
たは請求項13にかかる発明において、上記粒子状物質
の平均粒径が、0.05〜1.0μmであることとし
た。
【0035】上記粒子状物質の平均粒径が0.05μm
に達しない場合には充分な耐摩耗効果が得られない。ま
た、該粒子状物質の平均粒径が1.0μmよりも大きい
と、該粒子状物質の一部が上記像担持体の表面に突出し
てクリーニングブレードを傷つけてしまうため、クリー
ニング不良の原因となる。
【0036】請求項15にかかる発明は、請求項12、
請求項13、または請求項14にかかる発明において、
上記粒子状物質が添加される層粒子状物質層を積層して
形成する場合の膜厚が、0.5〜10μmであることを
特徴とするものである。
【0037】本出願人の研究により、上記粒子状物質が
添加される層粒子状物質層を積層して形成する場合の膜
厚を、0.5〜10μmとすることにより良好な結果を
得た。
【0038】また、請求項16にかかる発明は、請求項
1〜請求項11のいずれか1つにかかる発明において、
前記ユニットを構成する各作像手段の現像手段は、トナ
ーとキャリアとを含む2成分現像剤によって前記像担持
体上の潜像を現像し、かつ、前記キャリアは、少なくと
も磁性体よりなる芯材表面にソフトセグメントとハード
セグメントからなるコート層を設けたキャリアであるこ
ととした。
【0039】上記発明によれば、上記キャリアの少なく
とも磁性体よりなる芯材表面に、上記ソフトセグメント
とハードセグメントからなる弾性を有する耐摩耗性のコ
ート層が得られる。この結果、上記現像剤を摩擦帯電さ
せるための攪拌時に、トナーとの摩擦或いはキャリア同
士の摩擦によるコート層への強い衝撃を伴う接触が吸収
される。これにより、該キャリアへのトナースペントを
抑制することが可能となると共に、膜削れも防止するこ
とが可能となり、耐久性の改善効果が顕著となる。ここ
で、ソフトセグメントとはコート層内の軟質相あるいは
柔軟性成分をいい、ハードセグメントとは硬質相あるい
は分子拘束成分であり、前者が衝撃を吸収し、後者が補
強効果を与える。
【0040】また、請求項17にかかる発明は、請求項
16にかかる発明において、上記キャリアのコート層
が、該コート層の厚みより大きい粒子を含有しているこ
とを特徴とするものである。
【0041】この発明によれば、上記コート層の厚みよ
り大きい粒子がコート層に含有されているので、上記像
担持体の被覆膜に比べ粒子の方が凸となる。これによ
り、上記現像剤を摩擦帯電させるための攪拌により、ト
ナーとの摩擦或いはキャリア同士の摩擦で、被覆樹脂へ
の強い衝撃を伴う接触を緩和することができる。また、
これにより、キャリアへのトナーのスペントを防止する
ことが可能となると共に、帯電発生箇所である被覆樹脂
の膜削れも防止することが可能となり、改善効果が顕著
である。ここで、上記粒子が上記コート層の厚さよりも
小さい場合には、該粒子が被覆樹脂中に埋もれてしまう
ため、効果が著しく低下する。また、該粒子がコート層
厚の10倍よりも大きい場合には、該粒子と被覆樹脂と
の接触面積が少ないため充分な接着力が得られず、該粒
子が容易に脱離してしまう。
【0042】また、請求項18にかかる発明は、請求項
17にかかる発明において、上記粒子の含有量が、上記
コート層の被覆樹脂に対して20〜80重量%であるこ
とを特徴とするものである。
【0043】上記粒子の含有量が、上記コート層の被覆
樹脂に対して20重量%よりも少ない場合には、キャリ
ア粒子表面での被覆樹脂の占める割合に比べ、該粒子の
占める割合が少ないため、被覆樹脂への強い衝撃を伴う
接触を緩和する効果が充分に得られない。また、80重
量%よりも多い場合には、上記キャリア表面での被覆樹
脂の占める割合に比べ、該粒子の占める割合が多すぎる
ため、帯電発生箇所である被覆樹脂の占める割合が不充
分となり、充分な帯電能力が得られない。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置をカ
ラー画像形成装置に適用した好適な実施形態を、(実施
の形態1)、(実施の形態2)の順に詳細に説明する。
なお、本明細書において、作像手段とは、電子写真プロ
セスによってトナー像を形成するための装置であって、
少なくとも像担持体と像担持体上の静電潜像をトナーに
よって可視化するための現像手段とを含むものをいう。
また、作像手段を構成する像担持体や現像手段等の作像
手段の構成要素を作像部材と称する。
【0045】(実施の形態1)図1に、本実施の形態1
にかかるカラー画像形成装置の全体的な概略構成の一例
を示す。この画像形成装置1は、コントローラ5により
全体的な動作が制御される。該コントローラ5は、各種
処理を行うためのCPUや画像を保存するためのメモリ
等を備えている。また、この画像形成装置1には、C
(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、
K(ブラック)色のトナー像に対応した潜像を像担持体
としての感光体上に書き込むための同じ構造をした4つ
のLEDアレイ3C、3M、3Y、3Kが配設されてい
る。
【0046】さらに、この画像形成装置1には、各LE
Dアレイ3C、3M、3Y、3Kからの書き込み光を受
けて、それぞれC(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y
(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を中間転
写ベルト8上に形成するための同じ構造をした4つのエ
ンジンユニット2C、2M、2Y、2Kが搭載されてい
る。なお、本実施の形態においては、各エンジンユニッ
ト2C、2M、2Y、2Kがそれぞれ作像手段に該当す
る。この4つのエンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kは、後述するように、一体のユニットと
して構成されている(図5等参照)。
【0047】各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kには、同じ構造をした4つのトナー供給
手段であるトナー供給装置6C、6M、6Y、6Kによ
り、上記各色のトナー像に対応したトナーが供給され
る。各トナー供給装置6C、6M、6Y、6Kは、図1
に矢印Aで示す方向に回転する上記中間転写ベルト8の
幅方向に沿うように配設されている。
【0048】次に、上記各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kの構成の一例について説明
する。これら各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kは、同一の構造を有しており、複数の作
像部材をユニット化した構成となっている。各エンジン
ユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kは同一の
構造となっているので、図2において、エンジンユニッ
ト(作像手段)を符号2と表記する。例えば、図2に示
すように、各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kには、像担持体である感光体201、お
よび該感光体201の周囲に配設された、該感光体20
1の表面を帯電する帯電手段としての帯電ローラからな
る帯電装置202、該感光体201上の潜像に帯電した
トナーを付着させることで該感光体201上にトナー像
を形成する現像手段としての現像装置203、上記中間
転写ベルト8へのトナー像の転写後に該感光体201上
に残留したトナーを除去するクリーニング手段としての
クリーニング装置204、などの各作像要素がプラスチ
ック製の筺体内に配置されてユニット化されている。該
筺体には、上記の各LEDアレイ3C、3M、3Y、3
Kからの書き込み光を導入するための開口部208が設
けられている。
【0049】なお、本実施の形態では、各エンジンユニ
ット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kは、感光体2
01、帯電装置202、現像装置203、およびクリー
ニング装置204を構成要素としているが、本発明の作
像手段としては、感光体201と現像装置203が必須
の構成要素となり、すなわち、単体で画像を形成できる
構成であれば良く、例えば、帯電装置で転写残トナーを
回収する機構ではクリーニング装置は不要となる。
【0050】次に、図1の画像形成装置1の画像形成動
作の概略を説明する。スキャナ4または図示せぬネット
ワーク回線を通じて得られたデジタル画像データは、コ
ントローラ5によって階調処理等の画像処理を施された
後に書き込み信号としてLEDアレイ3C、3M、3
Y、3Kへと送られる。LEDアレイ3C、3M、3
Y、3Kは、それぞれの書き込み光をエンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2K内の感光体へと照
射し、各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kは書き込み光に対応したトナー像を中間転写ベ
ルト8上に転写する。このとき中間転写ベルト8上で各
色のトナー像が重なりフルカラー画像を形成できるよう
に、コントローラ5はLEDアレイ3C、3M、3Y、
3Kの書き込みタイミングを調整する。
【0051】中間転写ベルト8上に形成されたフルカラ
ー像は図のA方向に移動し、フルカラー像が転写ローラ
801に到達するのとタイミングを合わせて給紙トレイ
9から送られてきた被記録体上に転写される。被記録体
上のフルカラー像は定着装置7において、加熱ローラ7
aによって加熱された定着ベルト7dでトナーを溶解さ
れつつ加圧ローラ対7b、7cで加圧される事で被記録
体に定着させられて機外に排出される。
【0052】上記各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kは、長寿命化のために種々の工夫
が施されている。特に、従来の画像形成装置において頻
繁に交換されていた感光体について長寿命化の工夫が施
されている。ところで、上記現像装置203に収容され
る現像剤としては、トナーとキャリアとを混合して得ら
れる2成分系現像剤、または該キャリアを含まない1成
分系現像剤のいずれを使用しても構わないが、本実施の
形態では、2成分系現像剤を用いるものとする。この2
成分系現像剤は、従来より、トナーとキャリアの比率を
適正に調節することの困難性、および、キャリアの表面
にトナーが付着(トナースペント)することによる現像
性能の低下が課題として挙げられてきた。特に、トナー
スペントにより現像特性が低下すると、キャリアまたは
現像装置203を交換する必要が生じるため、該現像装
置203の長寿命化の妨げとなっていた。そこで、本実
施の形態の現像装置203ではキャリアの長寿命化を図
るために工夫が施されており、現像装置203の長寿命
化が図られている。
【0053】以下に、上記各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kに搭載されている各作像部
材の構成について詳細に説明する。ここで、長寿命化の
工夫がなされているものに関しては、その工夫について
も併せて説明する。
【0054】[感光体201]まず、本実施の形態の感
光体201について説明する。この感光体201は、図
3(a)、(b)、(c)に示すように、導電性基体と
しての導電性支持体201a上に、光を吸収して電荷を
発生する電荷発生物質と発生した電荷を感光層内部に輸
送する電荷輸送物質から構成される感光層201bと、
粒子状物質201cが含有された粒子状物質含有表面層
201dとからなる多層構造となっている。ここで、上
記感光層201bの構成としては、図3(a)に示すよ
うに、上記電荷発生物質と上記電荷輸送物質を含有する
単層構造タイプのものと、図3(b)、(c)に示すよ
うに、上記電荷発生物質からなる電荷発生層201eと
上記電荷輸送物質からなる電荷輸送層201fを積層し
た多層構造タイプのものがある。本実施形態にかかる画
像形成装置ではいずれのタイプのものも使用可能であ
る。
【0055】ここでは、図3(b)、(c)に示すよう
な感光層201bが多層構造タイプである感光体201
の各層について詳細に説明する。
【0056】1、粒子状物質含有表面層201d この粒子状物質含有表面層201dは、粒子状物質20
1cとバインダー樹脂と低分子電荷輸送物質を主成分と
して構成しても良く、あるいは、粒子状物質201cと
高分子電荷輸送物質を主成分として構成しても良い。以
下に各物質について説明する。
【0057】[粒子状物質含有表面層201dの構成]
上記粒子状物質含有表面層201d中の粒子状物質20
1cの含有量は、5〜50重量%である必要があり、好
ましくは、10〜40重量%である。すなわち、本出願
人の研究により、上記粒子状物質201cの含有量が5
重量%以下であると、感光体201の耐摩耗性という効
果がほとんど生じず、10重量%以上であれば充分な耐
摩耗性が得られる。また、上記粒子状物質201cの含
有量が40重量%以上であると、膜の不透明化による地
汚れなど画像劣化が発生し、50重量%以上であると感
光層201bの透明性が損なわれることが判明してい
る。
【0058】[粒子状物質201c]この粒子状物質は感
光体201の摩耗を防ぎ長寿命化するために含有された
物質である。この粒子状物質201cの平均粒径は、
0.05〜1.0μmが好ましい。粒径が0.05μm
に達しない場合には充分な耐摩耗効果が得られない。ま
た、粒径が1.0μmよりも大きいと、該粒子状物質2
01cの一部が感光体の表面に突出して上記クリーニン
グ装置204のクリーニングブレードを傷つけてしまう
ため、クリーニング不良の原因となる。
【0059】また、この粒子状物質201cとしては、
感光体201の表面層を構成する樹脂よりも硬い粒子状
物質であれば使用可能であり、無機物質、有機物質のい
ずれも使用可能である。例えば、酸化チタン、シリカ、
酸化錫、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウ
ム、窒化ケイ素、酸化カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム等の金属酸化物が挙げられる。ここで、特に良好な
ものとして酸化チタン、シリカ、酸化ジルコニウム等が
挙げられる。これらは分散性向上などの理由から無機
物、有機物で表面処理されてもよい。例えば、撥水性処
理としてシランカップリング剤で処理したもの、あるい
はフッ素系シランカップリング剤処理したもの、高級脂
肪酸処理したものを使用可能してもよい。無機物処理と
してはフィラー表面をアルミナ、ジルコニア、酸化ス
ズ、シリカ処理したものが使用可能である。
【0060】[バインダー樹脂]上記粒子状物質含有表面
層201dのバインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂、
硬化性樹脂が使用可能である。このバインダー樹脂とし
ては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、
エポキシ樹脂等が挙げられるが、特に好ましいバインダ
ー樹脂としては、以下の一般式(化学式1、2)で示さ
れるポリカーボネートである。
【化1】
【化2】 上記一般式(化学式1、2)において、R4、R5
6、R7は、それぞれ独立した水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表し、または
置換もしくは無置換のアリール基を表す。Xは、脂肪族
の2価基、環状脂肪族の2価基を表す。Yは、単結合、
炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のア
ルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪
族の2価基を表す。)、または、
【化3】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R8、R9は置換または無置換のアルキル基または
アリール基を表す。)を表す。ここで、R6とR7、R8
とR9は、それぞれ同一でも異なってもよい。p、qは
組成を表し、0.1≦p≦1、0≦q≦0.9、nは繰
り返し単位数を表し5〜5000の整数である。
【0061】これらポリカーボネートは強靱性が高くフ
ィルム性が良い。また、上記粒子状物質含有表面層20
1dは、電荷輸送機能を持つ必要があるため、後述する
低分子電荷輸送材との相溶性良いことが重要な条件とな
る。従って、上記一般式(化学式1、2)で示されるポ
リカーボネートが好適となる。
【0062】以下に、上記ポリカーボネートの具体例の
化学式4〜10を挙げる。しかし、本実施の形態の感光
体201に用いることができるポリカーボネートは、こ
れらに限定されるものでない。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【0063】[低分子電荷輸送物質]上記粒子状物質含有
表面層201dに電荷輸送機能を付与するために、該粒
子状物質含有表面層201dに低分子電荷輸送物質をさ
らに添加することもできる。添加する低分子電荷輸送物
質としては正電荷担体輸送機能を有するドナー性物質、
負電荷担体輸送機能を有するアクセプター性物質が使用
可能である。これら低分子電荷輸送物質は潜像形成をし
ている感光体201の表面電荷の極性によって適宜選択
する必要が有る。ここでは、本実施の形態の感光体20
1が負帯電の感光体である場合について示す。
【0064】この場合の低分子電荷輸送物質としては、
例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、
9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、
1、1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロ
パン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フ
ェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、
チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘
導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズ
イミダゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられ
る。
【0065】これらの低分子電荷輸送物質は、単独また
は2種以上の混合物として用いることができる。また、
上記粒子状物質含有層201d中の低分子電荷輸送物質
の含有量(D)と、バインダー樹脂の含有量(R)と、
粒子状物質の含有量(F)との比率は、D:R:F=1
0〜40:35〜55:5〜40重量%とすることが好
ましい。すなわち、上記低分子電荷輸送物質が、10重
量%以下になると、電荷移動性に起因すると考えられる
明部電位上昇が発生し、40重量%以上であると膜強度
低下が発生する。また、上記バインダー樹脂は、低分子
電荷輸送物質、および粒子状物質を固定させるためのも
のであり、35重量%以下であると粒子状物質含有表面
層201dの脆化が発生し、55重量%以上であると、
上記低分子電荷輸送物質の含有量、および上記粒子状物
質の含有量とのバランスや、電気特性、膜強度の点で好
ましくない。さらに、上記粒子状物質の含有量が5重量
%以下であると、粒子状物質含有表面層201dの耐摩
耗性の点で好ましくなく、40重量%以上であると膜の
不透明化による地汚れなど画像劣化が発生する。また、
上記低分子電荷輸送物質としては、次の一般式(化学式
11)で示されるものが好ましい。この低分子電荷輸送
物質は、電荷の移動度が速く上記バインダー樹脂との相
溶性が良い。
【化11】 ここで、Rは、水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、またはハロゲン原子を表す。また、好ましいア
ルキル基としては、C1〜C12、とりわけC1〜C
8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖の
アルキル基である。さらに、これらのアルキル基は、フ
ッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ
基、フェニル基、またはハロゲン原子、C1〜C4のア
ルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換され
たフェニル基を含有しても良い。具体的には、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−
ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。またハロゲン原子と
しては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
が挙げられる。なお、これらは一例であり、上記R1
これらに限らない。
【0066】また、上記一般式(化学式11)のR2
3は、置換もしくは無置換のアリール基を表す。その
一例としては、以下のものを挙げることができる。 (1)芳香族炭化水素基であるスチリル基、フェニル
基。 (2)縮合多環基であるナフチル基、ピレニル基、2−
フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル
基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル
基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H
−ジベンゾ[a、d]シクロヘプテニリデンフェニル
基。 (3)非縮合多環基であるビフェニリル基、ターフェニ
リル基。 (4)複素環基であるチエニル基、ベンゾチエニル基、
フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基。 なお、上述のアリール基は、以下に示す基を置換基とし
て有してもよい。ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アリール基としてのフェニル基、ナ
フチル基。C1〜C4のアルコキシ基、置換メルカプト
基、アリールメルカプト基、アルキル置換アミノ基、ア
シル基。
【0067】[高分子電荷輸送物質]この高分子電荷輸送
物質は、カーボネート結合で連結され、フィルム性が良
く電荷輸送機能をもつ。従って、この高分子電荷輸送物
質を使用することによって、上記低分子電荷輸送物質、
あるいはイナートなバインダー樹脂の添加が不要とな
る。また、該低分子電荷輸送物質、あるいはイナートな
バインダー樹脂を必要に応じて添加することができる。
【0068】上記高分子電荷輸送物質の一例を、次の一
般式(化学式12〜21)で示す。
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】 上記一般式中、R11、R12、R13は、それぞれ水素原
子、または独立した置換もしくは無置換のアルキル基、
またはハロゲン原子。R10は、水素原子または置換もし
くは無置換のアルキル基。R14、R15は、置換もしくは
無置換のアリール基。R16は、水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール
基。Ar11、Ar12、Ar13、Ar18、Ar19、Ar20
Ar21、Ar 22、Ar23、Ar24、Ar25、Ar26、A
27、Ar28、Ar29は、同一または異なるアリレン
基。p、qは、組成を表し、0.1≦p≦1、0≦q≦
0.9。nは、繰り返し単位数を表し、5〜5000の
整数である。mは、1〜5の整数。Y1、Y2、Y3
は、単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換
もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無
置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビ
ニレン基を表し、同一であっても異なってもよい。W
は、脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記
の一般式(化学式22)で表される2価基を表す。
【化22】 式中、R101、R102は、各々独立した置換もしくは無置
換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表
す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状
もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO
−(上記一般式中Zは脂肪族の2価基を表す。)であ
る。
【0069】上記高分子電荷輸送物質の具体例を以下の
化学式23〜31に示す。なお、本実施の形態の感光体
201に用いることができる高分子電荷輸送物質は、こ
れらに限定されるものでない。
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【0070】[粒子状物質含有表面層201dの形成方
法]上記粒子状物質含有表面層201dは、上記バイン
ダー樹脂、上記低分子電荷輸送物質、上記高分子電荷輸
送物質等と共に、粉砕、分散した上記粒子状物質201
cを、上記電荷輸送層201fまたは上記電荷発生層2
01eの表面に塗布することで形成することが可能であ
る。より詳細には、上記バインダー樹脂、上記低分子電
荷輸送物質、上記高分子電荷輸送物質、上記粒子状物質
201cの分散溶媒として、メチルエチルケトン、アセ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのケ
トン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルセロ
ソルブなどのエーテル類、トルエン、キシレンなどの芳
香族類、クロロベンゼン、ジクロルメタンなどのハロゲ
ン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類を使用
し、ボールミル、サンドミル、振動ミルなどを用いて分
散、粉砕する。
【0071】上述したように、上記粒子状物質201c
の添加量は、0.5重量%〜50重量%、好ましくは5
重量%〜40重量%である。また、該粒子状物質201
cの粒径は、0.05〜1.0μmで、好ましくは、
0.05〜0.8μmである。粒子状物質含有表面層2
01dを積層して形成する場合の膜厚は、0.5〜10
μmで、好ましくは、0.5〜5μmである。
【0072】上記の塗布方法としては、浸漬法、スプレ
ー塗工法、リングコート法、ロールコータ法、グラビア
塗工法、ノズルコート法、スクリーン印刷法等を採用す
ることができる。
【0073】なお、上記低分子電荷輸送物質と上記バイ
ンダー樹脂とから構成される低分子電荷輸送層上に、上
記の粒子状物質層を設ける場合には、該低分子電荷輸送
層に用いられるバインダー樹脂と、該粒子状物質層に用
いられるバインダー樹脂との構造が異なることが好まし
い。これにより、該粒子状物質層と該低分子電荷輸送層
との間に界面が形成され、粒子状物質201cの低分子
電荷輸送層への拡散が防止されて、該低分子電荷輸送層
の電気特性が安定するようになる。また、バインダー樹
脂が同構造であっても、使用する低分子電荷輸送物質構
造が異なれば溶解性を異ならせることができ、これによ
り粒子状物質の拡散防止が可能である。このように、上
記粒子状物質層と上記低分子電荷輸送層との間に界面を
形成することで、該低分子電荷輸送層の電気特性の安定
化、および上記粒子状物質201cを層内でほぼ均一に
分布させることができ、上記感光体201の高耐久化、
高感度化、高安定化を図ることができる。
【0074】2、電荷発生層201e この電荷発生層201eは、電荷発生物質を主成分とす
る層である。なお、必要に応じてバインダー樹脂が用い
られることもある。
【0075】[電荷発生物質]上記電荷発生物質として
は、無機系材料と有機系材料を用いることができる。無
機系材料としては、例えば、結晶セレン、アモルファス
・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲ
ン、セレン−ヒ素化合物や、アモルファス・シリコン等
が挙げられる。アモルファス・シリコンにおいては、ダ
ングリングボンドを水素原子、ハロゲン原子でターミネ
ートしたものや、ホウ素原子、リン原子等をドープした
ものが良好に用いられる。
【0076】一方、有機系材料としては、例えば、金属
フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシ
アニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸
メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリ
フェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミ
ン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有
するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オ
キサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン
骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨
格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有
するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系また
は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニル
メタンおよびトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン
およびナフトキノン系顔料、シアニンおよびアゾメチン
系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール
系顔料などが挙げられる。また、これらの電荷発生物質
は、単独または2種以上の混合物として用いることがで
きる。
【0077】[バインダー樹脂]上記バインダー樹脂とし
ては、例えば、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹
脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、
アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが用いら
れる。これらのバインダー樹脂は、単独または2種以上
の混合物として用いることができる。更に、必要に応じ
て上記低分子電荷輸送物質を添加してもよい。正孔輸送
物質としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルア
ミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアント
ラセン)、1、1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェ
ニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラ
ゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベ
ン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フ
ェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導
体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体など
の電子供与性物質が挙げられる。また、これらの正孔輸
送物質は、単独または2種以上の混合物として用いるこ
とができる。
【0078】[電荷発生層201eの形成方法]上記電
荷発生層201eを形成する方法は、真空薄膜作製法と
溶液分散系からのキャスティング法とに大別できる。前
者の方法には、真空蒸着法、グロー放電分解法、イオン
プレーティング法、スパッタリング法、反応性スパッタ
リング法、CVD法等があり、上述した無機系材料、有
機系材料を用いて上記電荷発生層201eを良好に形成
できる。また、後述のキャスティング法では、上記無機
系もしくは有機系電荷発生物質を、テトラヒドロフラ
ン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、
ブタノン等の溶媒を用いて(必要ならば上記バインダー
樹脂と共に)ボールミル、アトライター、サンドミル等
により分散し、その分散液を適度に希釈して塗布するこ
とにより、上記電荷発生層201eを形成できる。該分
散液の塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコ
ート法などを用いて行うことができる。このようにして
設けられる電荷発生層201eの膜厚は、0.01〜5
μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmで
ある。
【0079】3、電荷輸送層201f 上記電荷輸送層201fは、電荷輸送材としての低分子
電荷輸送物質とバインダー樹脂とを溶解、塗工して形成
される。この電荷輸送層201fのバインダー樹脂とし
ては、例えば、フィルム性の良いポリカーボネート(ビ
スフェノールAタイプ、ビスフェノールZタイプ、ビス
フェノールCタイプ、あるいはこれら共重合体)、ポリ
アリレート、ポリスルフォン、ポリエステル、メタクリ
ル樹脂、ポリスチレン、酢酸ビニル、エポキシ樹脂、フ
ェノキシ樹脂などを用いることができる。また、これら
のバインダー樹脂は、単独または2種以上の混合物とし
て用いることができる。
【0080】一方、この電荷輸送層201fの低分子電
荷輸送物質としては、例えば、オキサゾール誘導体、オ
キサジアゾール誘導体(特開昭52−139065、5
2−139066号公報に記載)、イミダゾール誘導
体、トリフェニルアミン誘導体(特願平1−77839
号に記載)、ベンジジン誘導体(特公昭58−3237
2号公報に記載)、α−フェニルスチルベン誘導体(特
開昭57−73075号公報に記載)、ヒドラゾン誘導
体(特開昭55−154955、55−156954、
55−52063、56−81850号などの公報に記
載)、トリフェニルメタン誘導体(特公昭51−109
83号公報に記載)、アントラセン誘導体(特開昭51
−94829号公報に記載)、スチリル誘導体(特開昭
56−29245、58−198043号公報に記
載)、カルバゾール誘導体(特開昭58−58552号
公報に記載)、ピレン誘導体(特願平2−94812号
に記載)などを使用することができる。
【0081】また、上記電荷輸送層201fは、高分子
電荷輸送物質を溶解、塗工して形成したものであっても
よい。この高分子電荷輸送物質としては、例えば、前記
一般式(化学式12〜21)で示されるトリアリールア
ミンを主鎖、および側鎖にもつもの、特開平5−202
135号公報記載のトリアリールアミン骨格をもつアク
リル樹脂、ポリビニルカルバゾールなどが用いられる。
また、上記高分子電荷材料を使用する電荷輸送層201
fには、必要に応じて、上記低分子電荷輸送物質やイナ
ートなバインダー樹脂の添加を行っても良い。
【0082】上記電荷輸送層201fの膜厚は、5〜1
00μm程度が適当であり、好ましくは、10〜40μ
m程度が適当である。また、該電荷輸送層201f中に
可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。該可塑剤とし
ては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等の
一般の樹脂の可塑剤として使用されているものをそのま
ま使用できる。この可塑剤の使用量は、バインダー樹脂
100重量部に対して0〜30重量部程度が適当であ
る。
【0083】4、導電性支持体201a 上記導電性支持体201aの素材としては、体積抵抗1
10Ω以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、
鉄などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸化物
などを使用することができる。この導電性支持体201
aは、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状も
しくは円筒状のプラスチック、紙等に、上記素材を被覆
したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、
ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを押出し、
引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨
などで表面処理した管などで構成することができる。
【0084】以上に説明した感光体201は、その表面
に粒子状物質含有表面層201dが存在することによ
り、クリーニングブレード等による物理的衝撃から表面
が守られ、該粒子状物質含有表面層201dを有してい
ない感光体よりも長寿命である。なお、この種の感光体
は、一般に、上記帯電装置202の放電などによるイオ
ン等物質の付着を放置すると、画像ボケが発生してしま
う。このため、該感光体の表面は、クリーニングブレー
ドによってある程度は表面を削りリフレッシュさせる必
要がある。
【0085】本実施の形態の感光体201は、その表面
層がクリーニングブレードによって少しずつ削られるよ
うな組成で形成されている。そして、この感光体201
の表面層、つまり、上記粒子状物質含有表面層201d
が削られた結果として、該粒子状物質含有表面層201
dの上記粒子状物質201cがある程度剥き出しにな
り、該粒子状物質201cが自然に剥離するようになっ
ている。これにより、該感光体201の表面に新たな粒
子状物質含有表面層201dが露呈して、該感光体20
1の長寿命化とリフレッシュ効果が共に達成される。
【0086】5、下引き層 なお、本実施形態に用いられる感光体201は、その導
電性支持体201aと感光層201bとの間に、以下に
示すような下引き層を設けるようにしてもよい。この下
引き層は、接着性の向上、モアレなどの防止、上層の塗
工性の改良、残留電位の低減などの目的で設けられる。
【0087】該下引き層は、通常、樹脂を主成分とする
が、これらの樹脂はその上に上記感光層201bを溶剤
で塗布するため、一般的な有機溶剤に対して耐溶解性の
高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂として
は、例えば、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリア
クリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、
メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹
脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬
化型樹脂などが挙げられる。
【0088】また、上記樹脂に、例えば、酸化チタン、
シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化
インジウム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫
化物、金属窒化物などの微粉末を加えてもよい。これら
の下引き層は、前述した感光層201bのごとく適当な
溶媒、塗工法を用いて形成することができる。
【0089】更に上記下引き層として、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤
等を使用して、例えば、ゾル−ゲル法等により形成した
金属酸化物層を用いることも有用である。また、この他
に、上記下引き層には、Al 23を陽極酸化にて設けた
ものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物
や、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の
無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用で
きる。この下引き層の膜厚は、0.1〜10μmが適当
である。
【0090】6、単層感光層 なお、上述したように、上記感光体201としては、上
述のような多層構造のものには限られず、例えば、以下
に示すような単層の感光体(以下、この感光体201を
「単層感光体」という)を用いても良い。
【0091】この単層感光層は、バインダー樹脂と、電
荷発生物質と、電荷輸送物質とを溶剤に溶解または分散
させた液を前述の塗工方法のいずれかを用いて上記導電
性基体201a上に塗布、乾燥して形成される。この単
層感光層の構成材料としては、前述のバインダー樹脂、
電荷発生物質、低分子量電荷輸送物質、高分子電荷輸送
物質が使用可能である。また、この単層感光体の膜厚
は、5〜100μm程度が適当であり、好ましくは、1
0〜40μm程度が適当である。
【0092】[帯電装置202]上記帯電装置202
は、上記感光体201上を均一帯電させるための帯電装
置であり、本実施の形態では帯電ローラを用いた接触帯
電方式を用いている。この帯電部材である帯電ローラ
は、芯金とこの芯金の外周に同心一体にローラ状に形成
した導電ゴム層を設けたものを基本構成としている。
【0093】上記帯電ローラは、その芯金の両端を軸受
け部材などで回転自由に保持させると共に、不図示の加
圧手段によって上記感光体201に所定の加圧力で押圧
されて接触回転する。本実施の形態の帯電ローラはの場
合は、上記感光体201の回転駆動に従動して回転する
ように構成されている。
【0094】また、上記帯電ローラは、例えば、直径9
mmの芯金上に、100KΩ・cm程度の中抵抗ゴム層
が被膜され、直径16mmに形成されている。さらに、
該帯電ローラの芯金は、図示せぬ電源に電気的に接続さ
れている。そして、該電源により該帯電ローラに対して
所定のバイアスが印加されることにより、上記感光体2
01の周面が所定の極性の所定の電位に一様に帯電され
る。
【0095】[現像装置203]上記現像装置203
は、上記感光体201上に形成された潜像に対して、帯
電したトナーを付着させることで、該感光体201上に
トナー像を形成する装置であり、本実施の形態では2成
分現像方式のものが用いられている。この現像装置20
3には、例えば、図2に示すように、現像剤担持体とし
ての現像ローラ203aが、上記感光体201に近接す
るようにして配置されており、該現像ローラ203aと
該感光体201との対向部分に現像領域が形成されるよ
うになっている。
【0096】上記現像ローラ203aは、アルミニウ
ム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円
筒状に形成してなる現像スリーブが、そのローラ表面に
回転自在に装着されており、図示を省略した回転駆動機
構によって時計回り方向に回転するように構成されてい
る。
【0097】上記現像スリーブ内には、該現像スリーブ
の表面上に現像剤を穂立ちさせるように磁界を形成する
ための現像磁極、現像剤を現像領域へと搬送、あるいは
現像剤を現像領域から搬出するための搬送磁極等の磁石
が固定状態で備えられている。
【0098】また、上記現像装置203には、上記現像
ローラ203aの現像スリーブ上に担持された現像剤の
搬送方向、すなわち、図2において時計回り方向におけ
る前記現像領域の上流側部分には、該現像ローラ203
a上の現像剤の量を規制するためのドクタブレード20
3bが設置されている。
【0099】さらに、上記現像装置203には、上記現
像ローラ203aの後方領域に、現像ケーシング内の現
像剤を攪拌させながら、該現像剤を現像ローラ203a
側に汲み上げるための攪拌スクリュー203c、203
dが設置されている。
【0100】[トナー]上記現像剤のトナーは、後述す
るように、上記エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kの外側から補給されるので、該エンジン
ユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの使用期
間を通じて耐久性を持つ必要はない。従って、本実施の
形態のトナーとしては、2成分現像方式に適した全ての
トナーを用いることができる。
【0101】[キャリア]本実施の形態においては、磁
性体よりなる芯材表面に、ソフトセグメントとハードセ
グメントからなるコート層を設けたキャリアが用いられ
る。このキャリアは、本出願人の研究の結果、弾性を有
する耐摩耗性のコート層が得られ、この結果、現像剤を
摩擦帯電させるための攪拌時に、トナーとの摩擦あるい
はキャリア同士の摩擦によるコート層への強い衝撃を伴
う接触を吸収できることが見出されている。
【0102】従って、上述のような構成のキャリアを使
用することによって、該キャリアへのトナースペントを
抑制することが可能となると共に、該キャリア表面の膜
削れも防止することが可能となり、該キャリアの耐久性
の改善効果が顕著となる。
【0103】ここで、上記ソフトセグメントとは、上記
キャリアのコート層内の軟質相あるいは柔軟性成分をい
い、衝撃を吸収する作用を有している。また、上記ハー
ドセグメントとは、硬質相あるいは分子拘束成分であ
り、キャリアを補強する効果を有している。
【0104】上記ソフトセグメントと上記ハードセグメ
ントからなるコート層を設ける方法としては、例えば、
アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂をアミノ樹脂等で架橋す
る方法を挙げることができる。ここで用いる熱可塑性樹
脂としては、公知の全ての熱可塑性樹脂を用いることが
可能である。アミノ樹脂としてはグアナミン樹脂、メラ
ミン樹脂を使用することができる。
【0105】以下、本実施の形態では、上記熱可塑性樹
脂としてアクリル樹脂、上記アミノ樹脂としてグアナミ
ン樹脂を使用した場合について説明する。ここで用いる
アクリル樹脂は、全てのアクリル樹脂を用いることが可
能であるが、Tgが20〜100℃、好ましくは25〜
80℃であるものを用いるのが良い。つまり、Tgが2
0℃以下の場合には、常温に於いてもブロッキングが発
生するため保存性が悪く好ましくない。一方、Tgが1
00℃以上の場合には、コート層樹脂が硬過ぎる状態と
なって弾性が得られなくなるため、衝撃を吸収できなく
なり十分な改善効果が得られない。
【0106】また、上記グアナミン樹脂の含有量を、2
0〜50重量%の範囲で増減するようにすることで、上
記コート層の樹脂の弾性の調整が可能となる。つまり、
該グアナミン樹脂の含有量が20重量%以下の場合に
は、アクリル樹脂との十分な架橋反応が生じないため、
耐摩耗性の改善効果が得られない。一方、50重量%以
上の場合には、該アクリル樹脂との架橋反応が進み過ぎ
て、コート層樹脂が硬化し過ぎる状態となって弾性が得
られなくなるため、衝撃を吸収できなくなり十分な改善
効果が得られない。
【0107】更に、上記キャリアには、帯電調節剤とし
ての芳香族スルフォン酸または燐酸のどちらかを使用す
るようにしてもよい。これにより、上記グアナミン樹脂
との架橋反応が好ましい状態となり、該キャリアの帯電
の調節効果が顕著となる。該帯電調節剤としては、ここ
で挙げたもの以外に、カーボンブラックあるいは酸性触
媒を単独または併用して用いることも可能である。
【0108】上記カーボンブラックは、上記キャリア或
いは上記トナー用として一般的に使われているもの全て
を用いることができる。また、上記酸性触媒は、触媒作
用を持つ全てのものを用いることができる。例えば、完
全アルキル化型、メチロール基型、イミノ基型、メチロ
ール/イミノ基型等の反応性基を有するものであるが、
これらに限るものではない。更に、上記カーボンブラッ
クは、抵抗調節剤としての目的で用いることも可能であ
る。
【0109】また、上記帯電調節剤の含有量は、上記グ
アナミン樹脂に対し10重量%以下とすることで、改善
効果が顕著となる。つまり、該帯電調節剤が10重量%
以上の場合には、該グアナミン樹脂との反応が進み過ぎ
るため、グアナミン樹脂とアクリル樹脂との十分な架橋
反応が生じなくなり、耐摩耗性の改善効果が十分得られ
ない。
【0110】さらに、上記キャリアの製造過程におい
て、上述のような諸条件を満足させることで顕著な改善
効果を得ることができる。具体的には、該キャリアの製
造過程で上記帯電調節剤を含有させることで、樹脂との
架橋反応が促進されるため、製造時の凝集の発生を抑え
ることが可能となり、凝集性の弱いキャリアが得られ、
解砕が容易になると共に歩留りも向上する。但し、先に
も述べたとおり、該帯電調節剤の含有量はグアナミン樹
脂に対し10重量%以下の範囲である必要がある。この
帯電調節剤が10重量%以上の場合には、グアナミン樹
脂との反応が進み過ぎるため、グアナミン樹脂とアクリ
ル樹脂との十分な架橋反応が生じなくなり、耐摩耗性の
改善効果が十分得られないという問題が生じる。
【0111】更に、上記キャリアの1次粒子径または2
次粒子径が、そのコート層の厚みより大きい粒子を該コ
ート層に含有させるようにしてもよい。このような構成
のキャリアは、その被覆膜に比べ粒子の方が凸となるた
め、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌により、トナー
との摩擦あるいはキャリア同士の摩擦で、被覆樹脂への
強い衝撃を伴う接触を緩和することができる。
【0112】これにより、キャリアへのトナーのスペン
トを防止することが可能となるとともに、帯電発生箇所
である被覆樹脂の膜削れも防止することが可能となり、
改善効果が顕著となる。ここで、上記粒子が上記コート
層厚よりも小さい場合には、該粒子が被覆樹脂中に埋も
れてしまうため、効果が著しく低下する。また、該粒子
が該コート層厚の10倍よりも大きい場合には、該粒子
と該被覆樹脂との接触面積が少なくなるため充分な接着
力が得られず、該粒子が容易に脱離してしまう。
【0113】また、上記粒子の含有量は、上記被覆樹脂
に対して20〜80重量%、好ましくは、30〜70重
量%がよい。すなわち、該粒子の含有量が20重量%よ
りも少ない場合には、上記キャリア表面での被覆樹脂の
占める割合に比べ、該粒子の占める割合が少ないため、
該被覆樹脂への強い衝撃を伴う接触を緩和する効果が充
分に得られない。また、該粒子の含有量が80重量%よ
りも多い場合には、キャリア表面での被覆樹脂の占める
割合に比べ、該粒子の占める割合が多すぎるため、帯電
発生箇所である被覆樹脂の占める割合が不充分となり、
充分な帯電能力が得られない。
【0114】更に、ここで用いる粒子としては、例え
ば、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸バリウ
ム、酸化鉄、硫酸バリウム等を用いることで、顕著な改
善効果を得られるが、これらに限るものではない。ま
た、本実施の形態のキャリアとしては、上記粒子の表面
を低電気抵抗物質により被覆処理したものを用いること
ができる。このキャリアは、粒子表面が低電気抵抗であ
るので、過度なトナー帯電が抑制され、接触領域の帯電
電荷が無接触のキャリア表面に移動し易く、電荷交換
性、帯電スピードの向上に寄与し、キャリア表面にトナ
ー等が多少付着しても、帯電量の著しい低下を招くこと
はなく、改善効果が顕著となる。
【0115】[キャリアの具体例]本実施の形態のキャリ
アとしては、特に、以下のような条件を備えていること
が望ましい。もちろん、本実施の形態のキャリアは、該
条件を備えたキャリアにのみに限定されるものではな
い。
【0116】本実施の形態のキャリアとしては、例え
ば、アクリル樹脂溶液:167部[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)]、グアナミン
樹脂溶液:19部[固形分77重量%(マイコート10
6:三井サイテック社製)]、帯電調節剤溶液:4.5
部[固形分40重量%(キャタリスト4040:三井サ
イテック社製)]、トルエン:400部、ブチルセロソ
ルブ:400部をホモミキサーで10分間分散し、樹脂
被覆形成液を調合した。また、芯材として焼成フェライ
ト粉[F−300:平均粒径;50μm(パウダーテッ
ク社製)]を用い、上記樹脂溶液を芯材表面に膜厚0.
15μmになるようにスピラコーター(岡田精工社製)に
より塗布し乾燥した。このようにして得たキャリアを電
気炉中にて150℃で1時間放置して焼成した。そし
て、冷却後、目開き100μmの篩を用いて解砕しキャ
リアとした。
【0117】[キャリアの他の例]上記ソフトセグメント
と上記ハードセグメントからなるコート層としては、上
記被覆樹脂の主成分が官能基(ただし、Si(OR1
基、(R1は、水素原子、低級アルキル基またはアシル
基を表す)を除く)を有する有機化合物(A)、該有機
化合物(A)が有する官能基と反応し得る官能基および
Si(OR1)基(R1は前記と同じ意味)を有する化合
物(B)および/またはその加水分解縮合物、下記の一
般式で示される有機ケイ素化合物(C)および/または
その加水分解縮合物から生成される樹脂であってもよ
い。この場合、(A)がソフトセグメント、(C)がハ
ードセグメントとなり、(B)がバインダーとして機能
する。 Si(OR24 (この一般式中、R2は、同一または異なっていてもよ
く、水素原子、低級アルキル基またはアシル基を表す)
【0118】[クリーニング装置204]このクリーニ
ング装置204は、転写紙やOHPシートなどの転写媒
体、あるいは中間転写体等に、上記感光体201上に形
成されたトナー像を転写した後、該感光体201上に残
った残留トナーを除去するための装置である。このクリ
ーニング装置204は、例えば、図2に示すように、感
光体201上の残留トナーを削り取るためのクリーニン
グブレード204aと、該クリーニングブレード204
aにより削り取った残留トナーを、上記エンジンユニッ
ト(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部に配設さ
れている図示しない廃トナー格納手段としての廃トナー
容器内に、廃トナーとして排出するための廃トナー搬出
スクリュー204bとを有している。
【0119】[エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kの動作]次に、上記各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの動作について説
明する。図1および図2において、上記感光体201
は、画像形成時に反時計方向に回転を続ける。まず、上
記帯電装置202に対して所定のバイアスが図示せぬ電
源から印加される。これにより、該感光体201の表面
が、約−600[V]の電位で一様に負帯電される。
【0120】次いで、このようにして帯電された感光体
201に対して、上記開口部208を通して、上記各L
EDアレイ3C、3M、3Y、3Kから書き込み光が照
射される。これにより、該感光体201の電荷発生層2
01eで正孔が発生し、発生した正孔が、電荷輸送層2
01f、および粒子状物質含有表面層201dを通り、
該感光体201表面に到達する。
【0121】そして、上記正孔が該感光体201表面に
到達すると、該正孔が到達した部分の帯電電位が、該正
孔の作用によって−100[V]程度に上昇し、この結
果、該感光体201上に上記書き込み光に応じた静電潜
像が形成される。つまり、本実施の形態では、該感光体
201の表面の該書き込み光が照射された部分の静電潜
像が画像部になり、それ以外の部分が非画像部となる。
【0122】一方、上記現像装置203においては、そ
の現像スリーブの回転および搬送磁極の作用により、2
成分現像剤が現像ローラ203a上に汲み上げられる。
そして、現像ローラ203a上に汲み上げられた2成分
現像剤は、上記ドクタブレード203bによって、その
層厚を規制されて上記感光体201と該現像装置203
との対向部である現像領域に搬送される。
【0123】ここで、上記現像剤を構成するキャリア
は、上記現像ローラ203a内部の現像磁極から発せら
れる磁力線に沿うようにして、上記現像スリーブ上にチ
ェーン状に穂立ちされると共に、このチェーン状に穂立
ちされたキャリアに対して帯電トナーが付着されて磁気
ブラシが形成される。形成された磁気ブラシは、現像ス
リーブの回転移送にともなって現像スリーブと同方向、
すなわち時計回り方向に移送されることとなる。
【0124】一方、上記現像領域から搬出された2成分
現像剤は、上記現像装置203のケーシング内におい
て、上記攪拌スクリュー203cおよび203dによっ
て再び攪拌され、該2成分現像剤のトナーとキャリアが
接触されることにより適切に帯電される。
【0125】ここで、本実施の形態のキャリアは、上述
したようにソフトセグメントとハードセグメントからな
るコート層を設けたキャリアであるので、トナーとの接
触やキャリア同士の接触によってコート層が剥がれるこ
とが防止される。従って、本実施の形態のキャリアは、
そのコート層が剥がれにくく、トナースペントが起こり
にくい。これにより、該キャリアは長期にわたり帯電特
性を保つことができ、上記各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kの長寿命化が図れる。
【0126】上述のようにして形成された上記静電潜像
は、上記感光体201と上記現像装置203との対向部
である現像領域に到達することによって、穂立ちさせら
れた磁気ブラシが感光体201に接触する。
【0127】ここで、該現像装置203の現像ローラ2
03aには、該静電潜像の画像部の電位値と非画像部の
電位値の中間となる電位値が図示せぬ電源により印加さ
れている。これにより、磁気ブラシに含まれる負帯電ト
ナーは、静電潜像の画像部に引き寄せられて、非画像部
から離される。この結果、静電潜像の画像部にのみトナ
ーが付着しトナー像が形成される。なお、上記現像ロー
ラ203aに印加する電圧としては交番電圧を採用する
こともできる。
【0128】このようにして形成されたトナー像は、上
記感光体201と上記中間転写ベルト8との接触部にお
いて、該中間転写ベルト8上に転写される。このとき、
該中間転写ベルト8上に転写されずに上記感光体201
上に残留した残留トナーは、所定の圧力で感光体201
に接触しているクリーニング装置204のクリーニング
ブレード204aによって物理的に削り取られる。
【0129】このクリーニングブレード204aによっ
て削り取られた残留トナーは、該クリーニングブレード
204aから剥離されて、該クリーニング装置204の
ケーシング内に一旦収容される。その後、該ケーシング
内に一旦収容された残留トナーは、上記廃トナー搬出ス
クリュー204bにより、上記各エンジンユニット(作
像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部に配設されてい
る廃トナー容器内に廃トナーとして排出される。
【0130】ここで、本実施の形態の感光体201は、
その表面に上記粒子状物質含有表面層201dを有して
いるので、上記クリーニングブレード204aによって
上記残留トナーが削り取られる際に、該感光体201が
摩耗する程度を調節することができる。従って、該感光
体201の摩耗の度合いを低減させることが可能にな
り、上記各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、
2Y、2Kの長寿命化を図ることができるようになる。
【0131】[長寿命エンジンユニット(作像手段)構
想]以上に説明した如く、本実施の形態のエンジンユニ
ット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kは、長寿命化
のための工夫が施されている。かかるエンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kを用いた画像形成
装置においては、エンジンユニット(作像手段)2C、
2M、2Y、2Kの寿命が画像形成装置本体(画像形成
装置からエンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kを除いた部分を指す。以下同じ)の寿命に近づ
き、場合によっては画像形成装置本体の寿命よりも長く
なる場合や、画像形成装置のレンタル期間や使用期間よ
りも長くなる場合がある。そこで、エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kをリユースするこ
とが大きなメリットを持つことになる。ここで、各エン
ジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kが個
別に取り外し可能であるとすると、様々な画像形成装置
から回収されたエンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kの管理が負担となる。
【0132】具体的には、作像手段の回収までに使用さ
れた期間は各画像形成装置毎に異なるため、ある画像形
成装置から回収した作像手段と別の画像形成装置から回
収した作像手段とは残寿命が異なる。このとき、極端に
残寿命が異なる作像手段同士が同じ機械にリユースされ
ると、各作像手段の寿命が尽きるたびにメンテナンスを
行う必要が生じ、メンテナンスのコストが大きくなって
しまう。かかる不具合を回避するためには、残寿命が近
接した作像手段同士が同じ画像形成装置にリユースされ
るように管理をしなければならない。しかし、かかる管
理を行うためには、近接した寿命を有する作像手段の組
合せの情報を管理しなければならず、メーカー側にとっ
て負担となる。
【0133】そこで、本発明では、一つの画像形成装置
に使用される複数の作像手段を一体のユニットとして構
成し、このユニットを交換する。かかる構成とすること
で、作像手段毎に残寿命を管理することなく、寿命が近
接した作像手段を常に組み合わせてリユースすることが
可能となる。もちろん、同じ期間使用された作像手段と
いっても実際には色ごとにその使用頻度は異なり、同じ
ユニットを構成する作像手段の間でも残寿命は完全には
一致しない。しかし、一般には、同一の画像形成装置の
各作像手段の寿命の差は、画像形成装置の使用期間の差
による残寿命の差と比べれば大きな差とはならず、また
残寿命を作像手段ごとに管理するコストが発生しないと
いう利点がある。以下、複数の作像手段(エンジンユニ
ット2C、2M、2Y、2K)をユニットとして一体に
構成する機構を説明する。
【0134】『長寿命エンジンユニット(作像手段)の
固定機構、および、取り付け取り外し機構]以下に、エ
ンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kを
画像形成装置本体に固定するための機構について説明す
る。
【0135】図4に、上記画像形成装置1の前面に設け
られている扉1aを開いた状態を示す。この扉1aは、
各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2
Kの交換や、上記記録紙のジャムなどを修復するために
設けられているものである。図4において、該扉1aを
開くと、4つの各エンジンユニット(作像手段)2C、
2M、2Y、2Kが、図示のように並んだ状態で露呈さ
れる。
【0136】上記各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kは、図5に示すように、支持部材
11によって支持されることにより、一体のユニットを
構成し、該4つの各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kと該支持部材11とが一体に取付
けおよび取り外しができる構成となっている。また、上
記支持部材11の両端には、2つのネジ穴11aが設け
られている。これらのネジ穴11aに2つのネジ11b
が挿入され、かつ、各ネジ11bが画像形成装置本体の
前面にある各ネジ穴1bに螺合されることによって、該
支持部材11が画像形成装置本体の前面に固定されるよ
うになっている。
【0137】ここで使用される上記ネジ11bは、一般
的に使用されているプラスネジや、マイナスネジではな
く、例えば、図6に示すように、そのドライバー穴がS
字状の曲線形状に形成されている。すなわち、該ネジ1
1bは、例えば、メーカーの信託を受けたサービスマン
のみが所持を許可されている該ネジ11bに対応した特
殊なドライバーを用いたときのみ着脱可能で、それ以外
の市販の通常のドライバーでは取付けたり取り外したり
することができないように形成されている。すなわち、
ユーザーが簡単に解除できないように、解除する場合の
難易度を向上させて取り付けられている。
【0138】次に、上記支持部材11の構成について説
明する。図7に、該支持部材11を上記画像形成装置1
の前方向から見た概略正面図、図8に、該支持部材11
を該画像形成装置1の上方向から見た平面図を示す。図
7、図8に示すように、該支持部材11は、上記各エン
ジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの両
側を支持する形状に形成されている。これにより、画像
形成時には該支持部材11に支持された状態のまま感光
体201を、上記中間転写ベルト8に接触させることが
可能となる。
【0139】支持部材11は、また、図7に示すよう
に、上記各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、
2Y、2Kの下部を支持しつつ上部を押さえ込む形状と
なっており、上下から各エンジンユニット(作像手段)
2C、2M、2Y、2Kを挟みこんでいる。支持部材1
1をかかる形状とすることにより、上記各エンジンユニ
ット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kと支持部材1
1とを一体のユニットとして形成している。前述したよ
うに、各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kを一体構造とすることで、簡易に残寿命の近接
した各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kを同時にリユースすることが可能となる。
【0140】また、上記各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kの取り外し時には、図9に
示すように、4つの各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kと上記支持部材11とが一体のユ
ニットとして、同時に画像形成装置本体から取り外され
る。このように、各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kは、上記支持部材11を引き出す
と同時に、画像形成装置本体の駆動機構等との接続が解
除される構成となっている。この構成の詳細について以
下に説明する。
【0141】図10に、上記各エンジンユニット(作像
手段)2C、2M、2Y、2Kの内部構造を示す。図1
0において、各エンジンユニット2C、2M、2Y、2
K内の各作像手段を駆動するための駆動力は、上記画像
形成装置本体に設けられた図示せぬモータから、感光体
201の回転軸の端部に設けられた歯車206を介して
伝達される。該歯車206を介して回転する感光体20
1から他の各作像部材への駆動伝達は、該感光体201
の他端部に形成された歯車が、他の作像部材である帯電
装置202、現像ローラ203a、攪拌スクリュー20
3c、203d、廃トナー搬出スクリュー204bの端
部に設けられた歯車と、図10のH領域において直接噛
み合うことで行われる。
【0142】図11に、上記画像形成装置の前面上方向
から見た各エンジンユニット(作像手段)2K、2C、
2M、2Yの概略斜視図、図12に、該画像形成装置の
背面下方向から見た各エンジンユニット(作像手段)2
K、2C、2M、2Yの概略斜視図を示す。図11およ
び図12から明らかなように、各エンジンユニット(作
像手段)2C、2M、2Y、2Kは、画像形成装置の前
面方向から見た場合に、各作像部材および上記の駆動伝
達手段とも外部には現れないように構成されている。一
方、画像形成装置の後方向から見た場合には、上記歯車
206と、後述する弾性部材205およびシャッター機
構207のみが現れるように構成されている。
【0143】すなわち、上記各エンジンユニット(作像
手段)2C、2M、2Y、2Kは、上記画像形成装置本
体に取付ける際に、上記歯車206、弾性部材205、
シャッター機構207を介して、各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kを上記画像形成装
置本体に対して連結することで、画像形成が可能となる
ように構成されている。
【0144】図13(a)、(b)、(c)に、上記歯
車206、弾性部材205、シャッター機構207を介
して、各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kを上記画像形成装置本体に対して連結する機構
を示す。図13(a)、(b)は、各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kを画像形成装置の
側面から見た概略断面図である。図13(c)は、各エ
ンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの
概略正面図である。なお、図13(a)、(c)は、各
エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2K
の概略断面と概略正面との対応を示すために横に並べて
描かれている。
【0145】図13(a)、(b)において、上記弾性
部材205は切りこみの入ったゴム部材で構成されてい
る。この弾性部材205を通して、上記現像装置203
のケーシング内にトナーを導入するためのパイプ609
が、上記各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、
2Y、2Kの内部に挿入される。ここで、上記パイプ6
09が、各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、
2Y、2Kの内部に挿入されている状態では、上記弾性
部材205が各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kの内側に開く。また、上記弾性部材20
5は、上記パイプ609が各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kの内部に挿入されていない
状態で該パイプ609の挿入路を塞いで、該エンジンユ
ニット(作像手段)2C、2M、2Y、2K内部の現像
装置203のケーシング内に収容されているトナーが外
部に漏れ出さないようにするための弁の役割を果たす。
【0146】このように、トナーを上記各エンジンユニ
ット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部から供
給する構成とすることによって、トナー補給だけのため
に、各エンジンユニット2C、2M、2Y、2Kを画像
形成装置本体から取外す必要がなくなる。従って、この
ように、トナーを外部から供給する構成とすることは、
各エンジンユニット2C、2M、2Y、2Kを長期にわ
たり使いつづけるために好ましい。
【0147】また、上記シャッター機構207は、L字
型部材207aと、付勢ばね207bとで構成されてい
る。ここで、各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kが画像形成装置に取付けられている場合
には、図13(a)に示すように、上記L字型部材20
7aが上記付勢ばね207bの弾力に抗して図の右方が
わに移動する。これにより、前述した廃トナー搬出スク
リュー204bによって廃トナーを各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部に排出する
ための取り出し口が開放される。
【0148】一方、各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kが画像形成装置から取外されてい
る場合には、図13(b)に示すように、上記L字型部
材207aが上記付勢ばね207bの弾力により図の左
方がわに移動する。これにより、各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kから廃トナーがこ
ぼれないように、該廃トナーの取り出し口が塞がれる。
【0149】このように、上記廃トナーを上記各エンジ
ンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部
に排出するように構成することで、各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの内部に廃トナー
が蓄積されることがなくなる。従って、該廃トナーの取
り出しだけのために、各エンジンユニット(作像手段)
2C、2M、2Y、2Kを画像形成装置本体から取外す
必要がなく、各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kを長期にわたり使いつづけることができ
るようになる。
【0150】ここで、廃トナー格納部を上記各エンジン
ユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの内部に
設けることも可能であるが、かかる構成とすると、長寿
命化したエンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kを使いつづけるようにするために、巨大な廃ト
ナー格納部が必要となり、各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kの大型化を招き好ましくな
い。
【0151】なお、上記廃トナーを各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部に排出する
機構を設けずに、各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kを大型化させることなく該廃トナ
ーを取り出す他の方法としては、上記感光体201上の
トナー像を100%転写する技術の開発や、上記残留残
トナーを上記現像装置203に再吸収する技術の開発な
どが考えられる。
【0152】図13(a)に示す状態では、各エンジン
ユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kが画像形
成装置本体に取付けられて、画像形成可能な状態となっ
ている。この状態では、上記各エンジンユニット(作像
手段)2C、2M、2Y、2Kがわに設けられている歯
車206が、画像形成装置本体側に設けられている駆動
歯車12aと直接噛み合う。これによって、画像形成装
置本体に設けられた図示せぬモータの駆動力を、該駆動
歯車12aを介して、各エンジンユニット2C、2M、
2Y、2Kの歯車206に伝達できるようになる。
【0153】また、上記状態では、上記パイプ609
が、上記弾性部材205を内側に開きつつ各エンジンユ
ニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの内部に挿
入されており、後述するトナー供給機構によってトナー
の供給が可能になっている。さらに、この状態では、上
記L字型部材207aが、画像形成装置本体に設けられ
た凸部12bによって、上記付勢ばね207bを圧縮す
る方向に移動され、上記廃トナーの取出し口が開放され
ている。これにより、該廃トナーを上記廃トナー格納部
に排出できるようになっている。
【0154】一方、図13(b)に示す状態では、各エ
ンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kが
画像形成装置本体から取外されて、画像形成が不可能な
状態となっている。このとき、各エンジンユニット(作
像手段)の歯車206は、上記駆動歯車12aと噛み合
っておらず、画像形成装置本体に設けられた図示せぬモ
ータの駆動力が伝達されないようになっている。
【0155】また、この状態では、上記パイプ609が
各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2
Kの内部に挿入されておらず、上記弾性部材205が閉
じて、各エンジンユニット2C、2M、2Y、2Kから
トナーが漏れ出さないようになっている。さらに、この
状態では、上述したように、上記L字型部材207aが
上記付勢ばね207bの弾力により、上記廃トナーの取
出し口を閉鎖する方向に移動されている。これにより各
エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2K
からの廃トナーの流出が防止されている。
【0156】本実施の形態の各エンジンユニット(作像
手段)2C、2M、2Y、2Kは、上述のような構成に
より、上記支持部材11を画像形成装置から引き出すこ
とで、簡易に各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kと画像形成装置本体とを離脱させること
が可能となる。また、上記支持部材11を画像形成装置
に押し込むことで、簡易に各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kと画像形成装置本体とを連
結させることができる。
【0157】従って、上記各エンジンユニット(作像手
段)2C、2M、2Y、2Kを画像形成装置から取外す
際には、上記固定手段としての各ネジ11bを取外す他
は、一切の作業をする必要がないなど操作性が良好とな
る。また、上記補給用のトナーは各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの外部から供給さ
れ、上記廃トナーは各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kの外部に排出されるので、各エン
ジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kが寿
命を迎える前に、該エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kの内部のトナーが尽きたり、該エ
ンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの
内部に廃トナーが充満して使用不能となることがない。
【0158】[トナー供給手段]次に、図14および図
15を用いて、本実施の形態の画像形成装置に採用され
るトナー供給装置6C、6M、6Y、6Kについて説明
する。トナー供給装置6C、6M、6Y、6Kは同一の
構造となっている。各トナー供給装置6C、6M、6
Y、6Kは同一の構造となっているので、図14におい
て、トナー供給装置を符号6と表記する。本実施の形態
の画像形成装置は、特開2000−227706号公報
に示されたトナー供給機構を採用している。本実施の形
態の画像形成装置に採用されるトナー供給装置6C、6
M、6Y、6Kは、上記現像装置203にトナーを供給
するための装置である。
【0159】このトナー供給装置6C、6M、6Y、6
Kは、図14に示すトナー格納容器601、該トナー格
納容器601からトナーを排出する機構、図15に示す
上記現像装置203にトナーを供給するためのパイプ6
09、上記トナー格納容器601のトナー排出口608
と上記パイプ609とをつなぐ図示せぬトナー搬送チュ
ーブなどで構成されている。
【0160】図14において、トナー格納容器601は
補給用のトナー602を格納するための容器であり、下
部へ向かうほど横幅が狭くなるような台形形状に形成さ
れている。このトナー格納容器601は密閉構造をな
し、その底面には発泡スポンジ等の弾性体で作られた弁
体601aと、該弁体601aを固定するための固定部
材601bとで構成されたシール弁が設けられている。
【0161】上記弁体601aには十字状の貫通したス
リットが設けられており、ノズル604を601の内部
に挿入することが可能となっている。トナー交換の際に
は、該弁体601a、および固定部材601bを含むト
ナー格納容器601が、トナーカートリッジとして、画
像形成装置に対して着脱される。また、上記トナー格納
容器601のシール弁以外の部分は紙でできており、使
用後には折り畳むことにより回収流通コストの低減を図
ることが可能である。本例のトナー格納容器601は、
画像形成装置上部に設けられた図示せぬ扉を開けること
で上方から交換可能に構成されている。
【0162】上記トナー格納容器601は、支持枠60
3にセットされる。このトナー格納容器601がセット
された状態においては、ノズル604の一端がトナー格
納容器601に挿入されており、該ノズル604の突端
部604a、空気流入口604d、トナー排出口604
bが上記弁体601aの上部に頭出している。
【0163】一方、上記ノズル604の他端は、一軸偏
芯スクリューポンプ606の吸い込み口へと接続されて
いる。このスクリューポンプ606は、偏芯したスクリ
ュー形状に作られた剛体のロータ606aと、ゴム等の
弾性体で作られた2条スクリュー形状に作られ、固定さ
れて設置されるステータ606cとを有している。該ロ
ータ606aは図示せぬモータから駆動力を受けて回転
する駆動軸606bを介して回転駆動される。また、上
記エアーポンプ605aは空気接続口605bを通じて
空気通路と接続されている。
【0164】このような構成のトナー供給装置6による
トナー供給は、次のように行われる。まず、上記現像装
置203の一部に設けられた図示せぬ透磁率検出器に基
づいてトナーとキャリアの混合比の変化が検知される。
ここで、トナー供給の必要が判断されると、上記空気接
続口605b、空気用通路604cを介して、上記空気
流入口604dからトナー格納容器601内部へとエア
ーポンプ605a内の空気が送りこまれる。このとき、
同時に上記一軸偏芯スクリューポンプ606内のロータ
606aも回転駆動をはじめ、一軸偏芯スクリューポン
プ606に強い自吸力が生じる。
【0165】次いで、上記エアーポンプ605aから送
られた空気流により流動化されたトナー格納容器601
内のトナーは、空気圧および一軸偏芯スクリューポンプ
606の吸引力等により、上記トナー排出口604bを
介して、トナー格納容器601外に排出される、その
後、該一軸偏芯スクリューポンプ606に吸引され、上
記排出口608および上述の図示せぬトナー搬送チュー
ブを経て、上記パイプ609、現像装置203へと送ら
れる。このとき、図15に示すように、上記パイプ60
9の一部には空気フィルタが設けられ、トナーと空気流
の混合気中の空気のみをパイプ609から脱気し、現像
装置203からのトナー飛散を防止している。
【0166】本実施の形態のトナー供給装置6C、6
M、6Y、6Kで用いた一軸偏芯スクリューポンプ60
6は、高い固気比で連続定量移送が可能であり、駆動軸
606bの回転数に比例した正確なトナーの移送量が得
られる。従って、トナーの移送量の制御はスクリューポ
ンプの駆動時間を制御することで簡易かつ正確に行うこ
とができる。
【0167】以上説明したように、実施の形態1の各エ
ンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2K
は、従来寿命が短かった感光体201およびキャリアの
長寿命化が図られているので、該エンジンユニット(作
像手段)2C、2M、2Y、2Kが全体としても長寿命
となり、ランニングコストが低減できる。なお、実施の
形態1では、2成分現像の場合で説明したが、公知の1
成分現像を使用する場合には、感光体の長寿命化技術を
作像手段に搭載することのみで作像手段の長寿命化が達
成できる。
【0168】また、本実施の形態1では、各エンジンユ
ニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kと支持部材
11とを一体に構成してユニット化とすることとしたの
で、ユニットを構成する複数の作像手段を同時にリユー
スすることが可能となる。これにより、作像手段が別々
にリユース過程に乗ることを防止でき、作像手段ごとに
残寿命の管理をすることなく、残寿命の近接した作像手
段を同時にリユースすることが可能となり、長寿命化し
た作像手段をリユースする際の管理を容易に行うことが
できる。
【0169】また、本実施の形態1では、各エンジンユ
ニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kと支持部材
11とを一体としたユニットを、画像形成装置本体に対
して着脱可能な構成としたので、画像形成装置本体を分
解しなくともユニットが取り外し可能となる。これによ
り、短時間でリユース過程に乗せることができ、また操
作性を向上させることが可能となる。
【0170】また、本実施の形態1では、該ユニットが
画像形成装置本体に対して固定解除可能かつ固定解除の
難易度を上げて固定して、ユーザーが簡易には取り外し
できない構成としたので、確実に回収することができ、
回収率を向上させることが可能となり、リユースに適し
ている。すなわち、本実施の形態の作像手段は、頻繁に
メンテナンスする必要がないために、プロセスカートリ
ッジのようにユーザーによる交換を期待する必要はな
い。むしろ、長寿命の作像手段を確実にリユースするこ
とを考えれば、作像手段は画像形成装置本体に固定さ
れ、メーカーのみによる取付け取り外しを行うことが望
ましい。さらに、ユニットを専門家集団であるメーカー
にのみ取付け取り外し可能な形態とするため、取り付け
誤差が低減され、品質保証の点でも優れている。
【0171】なお、各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kと支持部材11とを一体としたユ
ニットを画像形成装置本体に固定・解除する手段は、上
述したような頭部がS字状のネジ11b(固定手段)お
よびS字状のドライバ(解除手段)に限らず、金属片や
カード等の鍵を用いてユニットを固定・解除する手段、
特殊な冶具を用いて固定・解除する手段、所定の番号を
入力することで固定・解除する手段、指紋や音声等個人
情報を認識して固定・解除する手段などを用いることに
しても良い。この場合、固定手段は、確実なリユースの
観点からは、予め定められた特定の者でなければユニッ
トのロックを解除することを困難な構成とすることが望
ましい。
【0172】なお、本発明の第1の目的である「残寿命
の近接した作像手段の一体リユース」を達成するために
は、複数の作像手段が一体となってユニットを構成して
いれば良く、画像形成装置本体に対して必ずしも着脱可
能である必要はない。例えば、画像形成装置本体を分解
して初めてユニットが取り外し可能となっていても良
い。
【0173】また、該ユニットを着脱可能な構成として
も、固定手段は必須ではなく、例えば図16のように、
ユニットを構成することにしても良い。図16は、画像
形成装置の各エンジンユニットの他の取り付け構造を説
明するための図である。図16は、上記図5の構成に対
して、支持部材11を固定するためのネジ11bがない
構成となっている。このように、本発明の第1の目的で
ある「残寿命の近接した作像手段の一体リユース」を達成
するためには、固定手段は必須ではない。
【0174】また、上記補給用のトナーの格納部と、廃
トナーの格納部とが、各エンジンユニット(作像手段)
2C、2M、2Y、2Kとは別体に設けられているの
で、各エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2
Y、2Kの小型化が図れると共に、廃トナーが充満する
こと等により各エンジンユニット(作像手段)2C、2
M、2Y、2Kを寿命まで使いきることができなくなる
ような事態を防止できる。
【0175】さらに、上記中間転写ベルト8を用いるこ
とにより、記録媒体として記録紙等からの紙粉が直接各
エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y、2K
内の感光体201に付着することがなく、各エンジンユ
ニット(作像手段)2C、2M、2Y、2Kの長寿命化
を図ることができる。
【0176】(実施の形態2)つぎに、実施の形態2に
かかるカラー画像形成装置について説明する。ここで、
前述した第1の実施形態と同じ構成のものには同じ符号
を付し、その説明を省略する。また、本実施の形態の各
エンジンユニット内で使用される感光体、現像装置、現
像剤等の各作像手段は第1の実施形態において説明した
ものと同じである。図17は、実施の形態2にかかるカ
ラー画像形成装置の各エンジンユニット(作像手段)2
C、2M、2Y、2Kの取り付け構造を示す図である。
【0177】実施の形態1では、各エンジンユニット
(作像手段)2C、2M、2Y、2Kを一体のユニット
として構成したが、実施の形態2では、図17に示すよ
うに、エンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Y
を一体のユニットとして構成し、また、使用頻度が高く
(単一の黒モードの使用が多く)、かつ、残寿命の差が
他の色に比べて出易いエンジンユニット(作像手段)2
Kを別体として構成する。
【0178】これにより、残寿命がより近接したCMY
のエンジンユニット(作像手段)2C、2M、2Yを一
緒にリユースすることが可能となり、また、K(ブラッ
ク)のエンジンユニット(作像手段)2Kは単独でリユ
ースすることが可能となる。K(ブラック)のエンジン
ユニット(作像手段)に関しては、残寿命の管理を行な
わなければならないが、K(ブラック)はモノクロ画像
の出力などが多い場合には他の色との残寿命の差が大き
く、また必ずしも他の色の残寿命と同じ残寿命のものを
同じ画像形成装置に入れる必要がないため、他の色と別
管理することも合理的である。
【0179】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変形して実行可能である。例えば、以上の例では4
色フルカラーで説明したが、2色等からなるマルチカラ
ー(例えば、黒のエンジンユニットと赤のエンジンユニ
ットを一体に構成する)、あるいは同色からなる作像手
段を一体としたユニットを構成することも可能である。
【0180】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、少な
くとも2つの作像手段を一体のユニットとして構成する
こととしたので、ユニットを構成する複数の作像手段を
同時にリユースすることができ、作像手段ごとに残寿命
の管理をすることなく、残寿命の近接した作像手段を同
時にリユースすることが可能となり、長寿命化した作像
手段をリユースする際の管理を容易に行うことが可能な
画像形成装置を提供することが可能となる。
【0181】また、請求項2にかかる画像形成装置によ
れば、請求項1にかかる発明において、該ユニットを、
画像形成装置本体に対して着脱可能な構成としたので、
請求項1にかかる発明の効果に加えて、画像形成装置本
体を分解しなくともユニットを取り外すことができ、短
時間でリユース過程に乗せることができ、操作性を向上
させることが可能となる。
【0182】また、請求項3にかかる画像形成装置によ
れば、請求項2にかかる発明において、前記ユニットを
画像形成装置本体に対して、固定解除可能かつ固定解除
の難易度を上げて固定する固定手段を備えたこととした
ので、画像形成装置本体に対する該ユニットの取り外し
は、メーカーのサービスマン等の専門家のみが行うこと
が可能となり、ユーザー自身が行うことが困難となる。
これにより、上記画像形成装置の該ユニットを確実にメ
ーカー側で回収することができるようになり、また、リ
サイクル工程に簡易に乗せることが可能になる。
【0183】また、請求項4にかかる画像形成装置によ
れば、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明
において、支持部材により、複数の作像手段を結合して
ユニットを構成することとしたので、請求項1〜請求項
3のいずれか1つにかかる発明の効果に加えて、簡易な
構成で複数の作像手段をユニット化することが可能とな
る。
【0184】また、請求項5にかかる画像形成装置によ
れば、請求項3にかかる発明において、固定手段として
のネジが、ドライバーの先端が嵌合する嵌合溝が曲線状
に形成されているので、請求項3にかかる発明の効果に
加えて、先端形状が特殊な形状のドライバーを使用しな
いと、該ネジの着脱ができないことになり、上記画像形
成装置の各作像手段を確実にメーカー側で回収すること
ができるようになり、また、リサイクル工程に簡易に乗
せることが可能になる。
【0185】また、請求項6にかかる画像形成装置によ
れば、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる発明
において、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、および
ブラック色のトナー像を夫々作成する4つの作像手段を
一列に並べてユニット化したので、請求項1〜請求項5
のいずれか1つにかかる発明の効果に加えて、各カラー
作像手段(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、および
ブラック色)を一体としてリユースすることが可能とな
る。
【0186】また、請求項7にかかる画像形成装置によ
れば、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる発明
において、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のトナー
像を夫々作成する3つの作像手段を一列に並べて一体化
してユニットを構成し、ブラック色のトナー像を作成す
る作像手段を別体とすることとしたので、請求項1〜請
求項5のいずれか1つにかかる発明の効果に加えて、残
寿命がより近接したシアン色、マゼンタ色、イエロー色
の作像手段を一体としてリユースすることが可能とな
る。
【0187】また、請求項8にかかる画像形成装置によ
れば、請求項1〜請求項7のいずれか1つにかかる発明
において、現像手段にトナーを供給するためのトナー供
給手段を該ユニットとは別体に設けたこととしたので、
該ユニットに対して外部からトナー補給を行うことが可
能になり、該ユニットが寿命を迎える前に、該ユニット
内のトナーが無くなることを防止することが可能とな
る。
【0188】また、請求項9にかかる画像形成装置によ
れば、請求項8にかかる発明において、固定手段により
画像形成装置本体にユニットが固定されたときに現像手
段とトナー供給手段とが係合して連動する構成としたの
で、請求項8にかかる発明の効果に加えて、該ユニット
を画像形成装置本体から取外す際に、該固定手段を外す
他は一切の作業をする必要がなくなり操作性を向上する
ことが可能となる。
【0189】また、請求項10にかかる画像形成装置に
よれば、請求項9にかかる発明において、トナー格納手
段がユニットとは別体に設けられているので、請求項9
にかかる発明の効果に加えて、該ユニットの外部に廃ト
ナーを排出することが可能になり、該ユニットが寿命を
迎える前に、該ユニット内に廃トナーが充満して使用不
能となることを防止することが可能となる。
【0190】また、請求項11にかかる画像形成装置に
よれば、請求項1〜請求項10のいずれか1つにかかる
発明において、像担持体上に形成されたトナー像が、中
間転写体を介して記録媒体上に転写されるので、例え
ば、該記録媒体として記録紙等の紙粉が該像担持体とし
ての感光体に直接付着することがなく、ユニットの長寿
命化を図ることが可能となる。
【0191】また、請求項12にかかる画像形成装置に
よれば、請求項1〜請求項11のいずれか1つにかかる
発明において、各作像手段の像担持体は、その表面層に
粒子状物質を含有するので、像担持体の表面層がクリー
ニングブレードによって少しずつ削られて、粒子状物質
がある程度剥き出しになり、該粒子状物質が自然に剥離
するので、請求項1〜請求項11のいずれか1つにかか
る発明の効果に加えて、該像担持体の表面に新たな表面
層が露呈して、該像担持体の長寿命化とリフレッシュ効
果を共に達成することが可能となる。
【0192】また、請求項13にかかる画像形成装置に
よれば、請求項12にかかる発明において、像担持体の
表面層中の上記粒子状物質の含有量が、5〜50重量%
であるので、請求項12にかかる発明の効果に加えて、
像担持体の感光層の透明性を損うことなく、像担持体の
耐摩耗性を向上させることが可能となる。
【0193】また、請求項14にかかる画像形成装置に
よれば、請求項12または請求項13にかかる発明にお
いて、上記粒子状物質の平均粒径を0.05〜1.0μ
mとしたので、請求項13または請求項14にかかる発
明の効果に加えて、充分な耐摩耗効果が得られ、該粒子
状物質の一部が上記像担持体の表面に突出してクリーニ
ングブレードを傷つけてクリーニング不良の原因となる
ことを防止することが可能となる。
【0194】また、請求項15にかかる画像形成装置に
よれば、請求項12、請求項13または請求項14にか
かる発明において、上記粒子状物質が添加される層粒子
状物質層を積層して形成する場合の膜厚を、0.5〜1
0μmとしたので、請求項12、請求項13または請求
項14にかかる発明の効果に加えて、適正な膜厚とする
ことが可能となる。
【0195】また、請求項16にかかる画像形成装置に
よれば、請求項1〜請求項11のいずれか1つにかかる
発明において、キャリアの少なくとも磁性体よりなる芯
材表面に、ソフトセグメントとハードセグメントからな
る弾性を有する耐摩耗性のコート層が得られるので、請
求項1〜請求項11のいずれか1つにかかる発明の効果
に加えて、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌時に、ト
ナーとの摩擦或いはキャリア同士の摩擦によるコート層
への強い衝撃を伴う接触が吸収され、該キャリアへのト
ナースペントを抑制することが可能となると共に、膜削
れも防止することができ、耐久性を改善することが可能
となる。
【0196】また、請求項17の画像形成装置によれ
ば、請求項16にかかる発明において、上記キャリアの
コート層が、該コート層の厚みより大きい粒子を含有す
ることとしたので、請求項16にかかる発明の効果に加
えて、像担持体の被覆膜に比べ粒子の方が凸となるた
め、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌により、トナー
との摩擦或いはキャリア同士の摩擦で、被覆樹脂への強
い衝撃を伴う接触を緩和することができる。また、これ
により、キャリアへのトナーのスペントを防止すること
が可能となると共に、帯電発生箇所である被覆樹脂の膜
削れも防止することが可能となる。
【0197】また、請求項18にかかる画像形成装置に
よれば、請求項17にかかる発明において、上記粒子の
含有量を上記コート層の被覆樹脂に対して20〜80重
量%としたので、被覆樹脂への強い衝撃を伴う接触を緩
和する効果が充分に得られ、充分な帯電能力を得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる画像形成装置の
全体的な構成を示す概略構成図である。
【図2】上記画像形成装置の画像形成装置本体に搭載さ
れているエンジンユニットを拡大して示す概略構成図で
ある。
【図3】上記エンジンユニットに一体化されている像担
持体としての感光体の構成の一例を説明するための概略
拡大断面図である。
【図4】上記エンジンユニットの前面に設けられている
扉を開いた状態を示す概略正面図である。
【図5】上記エンジンユニットの前面に設けられている
扉を開いて、該エンジンユニットを画像形成装置本体に
対して着脱する状態を示す概略斜視図である。
【図6】上記エンジンユニットを画像形成装置本体に対
して固定するための支持部材の着脱に使用するネジの一
例を示す概略斜視図である。
【図7】上記画像形成装置の前方向から見た上記支持部
材の概略正面図である。
【図8】上記画像形成装置の上方向から見た上記支持部
材の概略平面図である。
【図9】上記エンジンユニットを画像形成装置本体から
取り外した状態を示す概略平面図である。
【図10】上記各エンジンユニットの内部構造を示す概
略平面図である。
【図11】上記画像形成装置の前面上方向から見た上記
各エンジンユニット概略斜視図である。
【図12】上記画像形成装置の背面下方向から見た上記
各エンジンユニットの概略斜視図である。
【図13】(a)、(b)は、上記各エンジンユニット
を上記画像形成装置本体に対して連結する機構を、画像
形成装置の側面から見た概略断面図である。(c)は、
各エンジンユニットの概略正面図である。
【図14】上記画像形成装置に採用されるトナー供給装
置を示す概略断面図である。
【図15】上記トナー供給装置と上記各エンジンユニッ
トとの位置関係を示す概略側面図である。
【図16】画像形成装置の各エンジンユニットの他の取
り付け構造を説明するための図である。
【図17】実施の形態2にかかる画像形成装置の各エン
ジンユニットの取り付け構造を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 画像形成装置 1a 扉 1b ネジ穴 2C、2M、2Y、2K エンジンユニット 3C、3M、3Y、3K LEDアレイ 4 スキャナ 5 コントローラ 6 トナー供給装置 7 定着装置 7a 加熱ローラ 7b、7c 加圧ローラ 7d ベルト 8 中間転写ベルト 9 給紙トレイ 10 搬送ベルト 11 支持部材 11a ネジ穴 11b ネジ 12a エンジンユニット駆動歯車 12b 凸部 201 感光体 201a 感光体の導電性支持体 201b 感光体の感光層 201c 感光体の粒子状物質含有表面層に含まれ
る粒子状物質 201d 感光体の粒子状物質含有表面層 201e 感光層の電荷発生層 201f 感光層の電荷輸送層 202 帯電装置 203 現像装置 203a 現像ローラ 203b ドクタブレード 203c、203d 攪拌スクリュー 204 クリーニング装置 204a クリーニングブレード 204b 廃トナー搬出スクリュー 205 弾性部材 206 歯車 207 シャッター機構 207a L字型部材 207b 付勢ばね 208 開口部 209 固定部材 601 トナー格納容器 601a 弁体 601b 固定部材 603 支持枠 604 ノズル 604a 突端部 604b トナー排出口 604c 空気用通路 604d 空気流入口 605a エアーポンプ 605b 空気接続口 606 一軸偏芯スクリューポンプ 606a ロータ 606b 駆動軸 606c ステータ 608 排出口 609 パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507L 2H134 21/10 21/00 326 21/16 9/08 361 9/10 351 361 (72)発明者 冨田 悟 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 清田 守 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 一宮 孝司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 彼島 雄一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松浦 熱河 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA21 BA06 BA07 CB18 2H030 AA06 AA07 AB02 AD01 AD03 BB02 BB42 BB63 2H068 AA04 AA05 AA06 CA06 CA22 CA29 CA33 CA37 CA40 FA27 2H071 BA03 BA04 BA13 BA16 BA20 BA29 BA35 CA05 DA06 DA08 DA13 DA15 EA10 EA18 2H077 AA11 AA34 AB02 AB14 AB15 AB18 AC02 AD06 AD13 AD23 BA08 BA09 EA03 GA04 2H134 GA01 GB01 HD01 JA02 JB02 KG03 KG07 KH17 KJ02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、像担持体および該像担持体
    上の静電潜像をトナーによって可視化するための現像手
    段を含み、記録媒体上に画像を形成するための作像手段
    を複数備えた画像形成装置において、 上記複数の作像手段のうち、少なくとも2つの作像手段
    を一体のユニットとして構成したことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 上記ユニットは、画像形成装置本体に対
    して着脱可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記ユニットを画像形成装置本体に対し
    て、固定解除可能かつ固定解除の難易度を上げて固定す
    る固定手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記ユニットは、上記少なくとも2つの
    作像手段が支持部材により結合されて構成されることを
    特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記固定手段は、ドライバーを使用して
    上記ユニットを画像形成装置本体に固定するネジからな
    り、該ネジの頭部に形成されている該ドライバーの先端
    が嵌合する嵌合溝が、曲線状に形成されていることを特
    徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の作像手段は、シアン色、マゼ
    ンタ色、イエロー色、およびブラック色のトナー像を夫
    々作成するための4つの作像手段からなり、 上記ユニットは、該4つの作像手段を一列に並べて一体
    化して構成されることを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の作像手段は、シアン色、マゼ
    ンタ色、イエロー色、およびブラック色のトナー像を夫
    々作成するための4つの作像手段からなり、 上記ユニットは、該シアン色、マゼンタ色、イエロー色
    のトナー像を夫々作成する3つの作像手段を一列に並べ
    て一体化して構成されることを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ユニットを構成する各作像手段の現
    像手段にトナーを供給するためのトナー供給手段が該ユ
    ニットとは別体に設けられていることを特徴とする請求
    項1〜請求項7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記ユニットを構成する各作像手段の現
    像手段と上記トナー供給手段とは係脱自在な構成を有
    し、かつ、上記固定手段により画像形成装置本体に上記
    ユニットが固定されたときに該現像手段と該トナー供給
    手段とが係合して連動する連動機構を備えたことを特徴
    とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記ユニットの各作像手段は像担持体
    上の残トナーを除去するためのクリーニング手段を含
    み、かつ、該クリーニング手段が上記像担持体から除去
    した廃トナーを格納するためのトナー格納手段が該ユニ
    ットとは別体に設けられていることを特徴とする請求項
    9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 上記像担持体上に形成されたトナー像
    が、中間転写体を介して上記記録媒体上に転写されるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1つに
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 上記ユニットを構成する各作像手段の
    像担持体は、その表面層に粒子状物質を含有することを
    特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載
    の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 上記像担持体の表面層中の上記粒子状
    物質の含有量が、5〜50重量%であることを特徴とす
    る請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 上記粒子状物質の平均粒径が、0.0
    5〜1.0μmであることを特徴とする請求項12また
    は請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 上記粒子状物質が添加される層粒子状
    物質層を積層して形成する場合の膜厚が、0.5〜10
    μmであることを特徴とする請求項12、請求項13、
    または請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記ユニットを構成する各作像手段の
    現像手段は、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤に
    よって前記像担持体上の潜像を現像し、かつ、前記キャ
    リアは、少なくとも磁性体よりなる芯材表面にソフトセ
    グメントとハードセグメントからなるコート層を設けた
    キャリアであることを特徴とする請求項1〜請求項11
    のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 上記キャリアのコート層が、該コート
    層の厚みより大きい粒子を含有していることを特徴とす
    る請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 上記粒子の含有量が、上記コート層の
    被覆樹脂に対して20〜80重量%であることを特徴と
    する請求項17に記載の画像形成装置。
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