JP2002171874A - 釣竿用リールシートと、釣竿 - Google Patents
釣竿用リールシートと、釣竿Info
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Abstract
や肘を無理に曲げなければ竿をしっかり握ることができ
ず、掌がリールの保持には殆ど働かない。 【解決手段】ボディ3の外周面における上頂部に形成さ
れたリール足着座面5aと、このボディ3の外周面にお
ける下頂部5bから下後ろ側へ30゜程度傾いた方向へ
突出したトリガー13とを備え、このトリガー13の前
面13aからボディの下頂部への連続部14に渡る部分
の長さは指を2本掛けられる長さで、ここに掛けた2本
の指は竿体25の中心軸X−Xに垂直な方向に対して上
記角度開いた方向へ並ぶ。従って、手首を大きく曲げな
くても釣竿をしっかり握ることができ、また、親指をリ
ール31に掛けると共に他の4本の指をトリガー13の
前に置いてボディ3やトリガー13を保持する形のパー
ミングが可能になるので、釣竿の軸回り方向への倒れを
阻止するのに特に強く握る必要も無い。
Description
トと釣竿に関する。詳しくは、上付き型の魚釣りリール
が取り付けられ、キャスティングやパーミングにおける
竿の握りを安定にするためのトリガーを備えたリールシ
ートと、上記トリガーを備えた釣竿に関するものであ
る。
などの上付き型魚釣りリールを装着して小型から中型ぐ
らいまでの魚を狙う釣竿には、一般に、レバー状をした
指掛け用のトリガーが設けられる。このトリガーは、通
常、位置及び突出方向が固定していて、リールを装着す
るためのリールシートの一部として構成されることが多
い。
ートaを備えた釣竿の一例rを示し、そのリールシート
aの詳細を図10に示す。リールシートaはパイプ形を
したボディbを有し、このボディbの後ろ側(図9及び
図10における右方向)半部の上頂部はリールcの取付
足dが安定に着座できる形をしたリール足着座面eにな
っており、下頂部からは比較的細幅で先細りの突起形を
したトリガーfが下やや前側へ向けて突出している。こ
のトリガーfの長さは、標準的体格の大人の指が1本掛
かる程度の長さになっている(図11参照)。
eの後端部を覆う扁平な口hを有してボディbと一体に
形成されている。上記トリガーfは、この固定側フード
gの真下辺りから突出している。iはパイプ形をした可
動側フードを示し、これには前側からナットjが回転自
在に結合されていて、そのナットjがボティbの前半部
を為す螺軸部kに螺合されることでボディbに取り付け
られ、可動側フードiの後端部の口lがリール足着座面
eの前端部を覆う。
孔mに竿体nが挿通され且つ接着されることにより釣竿
rの一部を構成し、トリガーfは竿体nからほぼ直角に
突出した形になる。竿体nはボディbから後方へある程
度の長さ突出して、この部分に比較的長いハンドルoが
外嵌め固定される。また、竿体nのうちリールシートa
から前側の部分には多数のラインガイドqがシリーズに
装着される
の一端部を固定側フードgに挿入しながらこの取付足d
をリール足着座面eに着座させ、この状態からナットj
を回して可動側フードiを後方へ移動させると、取付足
dの他端部が可動側フードi内に相対的に挿入されて、
可動側、固定側両フードg、iが取付足dをリール足着
座面eに圧着する。
先に結んだ仕掛けを目的のポイントに向かって投擲する
操作)と、パーミング(キャスティング後にアタリを待
ったり、魚を誘うためにシャクリをしたり、掛かった獲
物を取り込む時の竿の保持)は、通常、次のように行
う。
シングルハンドキャスティングが終わった時点の状態を
上から見ている)に示すように、トリガーfに利き腕の
人指し指を掛け、ライン繰り出しのタイミングを計るた
めに親指をリールcのスプールpに当て、残りの指3本
でボディbの後端からグリップoに渡る部分を把持す
る。そして、同図に示すように、手の甲を上に向けるこ
とで釣竿をリールcが横倒れになる姿勢にし、目的のポ
イントに真っ直ぐ向いた姿勢で竿rをオーバースロー気
味に振って投擲を行う。
て、勢い余って釣竿rそのものを放り投げてしまうのを
止める働きをする。同図は、以上の投擲を片手で行うシ
ングルハンドキャストの場合を示しているが、両手で投
擲を行うダブルハンドキャストの場合でも、別の手でハ
ンドルoの先端部を握る以外は、竿の握り方にシングル
キャストの場合と大きな違いは無い。
ングは、図13及び図14(A)に示すように、片手で
リールcとリールシートaをまるごと掴むようにして釣
竿rを支える。即ち、この場合は、親指の先端をリール
cの側壁上端辺りに掛け、トリガーfには薬指又は中指
を掛ける(同図には、薬指を掛けた状態を示してある)
ことで、リールシートaのボディbを3本の指で下から
支えるように持つ。このようにすると、釣竿rの中で一
番重い部分であるリールcとリールシートaを手の中に
包むように持つ形になるため、比較的疲労が少なくて済
む。このパーミングを、キャスティング時にトリガーf
に掛けた方の手で行うか、別の手に持ち替えるかは、リ
ールcの型式や本人の使い勝手による。
ら様々あるが、図面に示したように釣竿rに対して略直
角又はそれより多少前側へ屈曲した形(例えば、特許第
2717338号公報、特開平9−205944号公報
など)や、下方から前側へ円弧形に屈曲した形(実公昭
51−8874号公報、実開平7−34664号公報な
ど)が多い。また、トリガーfをリールシートとは別の
部品として形成し、これをリールシート又はハンドルに
取り付けるようにしたものもある。
キャスティング時とパーミング時のいずれにおいても手
首や肘に大きな負担を掛けてしまったり、実際には釣竿
を安定に支えられないという問題があった。この問題の
主たる原因は、キャスティング時の滑り止めは人指し指
だけをトリガーに掛けることで行うという既成観念にあ
る。この観念に立ってトリガーを設計すると、必要的
に、ここに掛けた人指し指が外れ難い形と突出方向にな
り、且つ、その状態で親指がリールのスプールの背面や
上面に楽に届くことが条件になる。従って、トリガーの
形態としては、釣竿に対してほぼ直角又は前側へ向かっ
て屈曲した角度で突出し、人指し指が1本掛かれば足り
る長さで、しかも、上下方向から見てトリガーがリール
に比較的近い位置、即ち、スプールpに後側から当てた
親指のほぼ真下辺りにトリガーがあるという形態にせざ
るを得ない。従来のトリガーの多くはこの条件を最優先
しているために、その形やサイズ及び突出方向は前記ト
リガーfと概ね同じようになっている。
ャスティング時の握りを行うと、図11(B)を見て分
かるように、中指から小指に掛けた3本の指、特に薬指
と小指はボディbやハンドルoの下面から離れて隙間s
が生じてしまうため、指全体でボディbをしっかり握る
ことはできない。この場合、親指はリール操作に取られ
て竿を握る働きは殆どできないので、実際に竿をしっか
り握ることができるのはせいぜい人指し指と中指だけに
なってしまう。このような状態では、グリップ力が十分
発揮されないので、釣竿rの姿勢が不安定になり、釣竿
rを振る力も弱くなるので、投擲の方向が定まらず、飛
距離も延びない。このことは、パーミング時にあっても
同様であり、図13に実線で示すように、手首を無理に
曲げないでパーミング時の握りを行うと、やはり、薬指
や小指がボディbやハンドルoの下面から離れて隙間s
ができてしまう。
時もパーミング時も、全ての指がボディやハンドルをし
っかり掴めるようにするために、手首や肘を無理に曲げ
るようにしている。即ち、パーミング時にあっては、図
13に二点鎖線で示す腕のように、手首を下に90゜近
く曲げて持ち、キャスティング時にあっては、図12に
示すように肩から肘にかけて内側へ捻ることで手首を9
0゜近く外側へ曲げて掴むようにしている。
首や肘に過大な負担をかけるだけで無く、結局は、ミス
キャストを招いたり、フッキングのタイミングを外して
しまうといった操作ミスの原因にもつながる。特に、船
釣りにおいて所謂手持ち釣りを行う場合は、竿先を海面
に向かって下げると共に、竿を支え易くするために、ハ
ンドルoの元辺りを脇の下で挟んだ状態で長時間パーミ
ングする(図13参照)ことが多いので、手首の曲がり
は著しいものになる。
はリールcに掛けた親指の先端のほぼ真下辺りに来てし
まうので、自然な形でパーミングしようとすると、どう
しても小指をトリガーfの前に持って行くことができな
い。その結果、トリガーfを薬指と小指とで、又は中指
と薬指とで挟むことを強いられる。通常、パーミングは
魚が掛かるまで長い時間持続することになるので、薬指
と小指にはかなりの痛みが生じる。
からないために、竿の軸回り方向での姿勢を安定に支え
るためには、ある程度力を入れて握る必要があった。即
ち、この種の釣竿においては、重い部材であるリールが
竿の上側又は側方に来ている姿勢で様々なアクションを
することが多いので、釣竿には常時その軸回り方向への
回動力が働いて姿勢が不安定になるので、釣り人は、こ
の回動力による竿の回りを常に阻止することが必要にな
る。この場合、従来のトリガーfは、ここに掛けた指と
リールcに掛けた親指の先端との間の距離D(図14
(A)参照)がそれほど長くならないので、竿の回りを
しっかり阻止するためには、どうしてもある程度強い力
で竿を握り続けなければならないからである。
されたものであり、手首や肘を無理に曲げなくても竿に
掛けた指のほぼ全体で竿をしっかり支えることができ、
しかも、キャスティング時には強いグリップ力を発揮で
き、パーミング時には軽く掴むだけで竿の姿勢を安定に
保持することができ、そして、トリガーを指の間に挟む
必要も無い新規な釣竿用リールシートと釣竿を提供する
ことを目的とする。
に、請求項1に記載した釣竿用リールシートは、竿体が
通される横長パイプ形をしたボディと、このボディの外
周面における上頂部に形成されたリール足着座面と、位
置及び角度が固定した状態で上記ボディの外周面におけ
る下頂部から突出したトリガーとを備え、このトリガー
の前面は、後ろ下がりに傾斜すると共に少なくとも指を
2本以上掛けられる長さを有することを特徴とするもの
である。
ガイドが装着された竿体と、この竿体に取り付けられて
いて上付き型リールの取付足が着脱自在に固定されるリ
ール足着座面を有するリールシートと、このリールシー
トがある位置から後側へ延びるハンドルと、位置及び角
度が固定した状態で上記リール足着座面と反対側の位置
から突出したトリガーとを備え、このトリガーの前面
は、後ろ下がりに傾斜すると共に少なくとも指を2本以
上掛けられる長さを有することを特徴とするものであ
る。
の中心軸又はリールシートのボディの中心軸とトリガー
との傾き関係は、力を入れずに手首を軽く曲げた状態の
親指以外の指の付け根の並び方向と腕の方向との傾き関
係とほぼ一致する。そこで、キャスティング時は、親指
をリールのスプールにほぼ後側から当て、トリガーの前
面に人指し指と中指を掛けて、残りの指をボディ又はこ
れの後に続くハンドルに廻し、その腕を竿体とほぼ平行
にして水平に前へ延ばすと、トリガーに掛けた2本の指
の並び方向が後下方へ延びる方向になり、その余の指も
自然にボディ又はハンドルに掛かるので、手首を無理に
曲げたり肘を内側へ捻ったりしなくても、それらの指の
全体が自然にボディやハンドルに密着する。
では、ポイントを真っ直ぐ向いた姿勢でキャスティング
をしても、手首や肘に無理な力が掛かることは殆どな
く、グリップ力も十分発揮できるため、強い振りを安定
して行うことができ、当然、トリガーに掛けた2本の指
が滑り止めを果たす。
く後ろ下がりに傾斜していることによって、リールシー
ト着座面の反対側が大きく開くので、パーミング時に
は、親指をリールのスプールの側壁上端辺りに掛けた状
態で残りの4本の指でトリガーの前側においてリールシ
ートのボディや竿体を支えるように持つという握り方が
できる。この場合、その小指は必然的にトリガーの先端
部に掛かる。このような握り方にあっては、キャスティ
ング時と同様、手首を無理に曲げる必要が無いし、指の
間にトリガーを挟まなくて済むために指に痛みが生じる
ことも無い。そして、この場合も、トリガーの先端に掛
けた指(小指)とリールに掛けた親指の先端との距離を
長くとれるし、小指の掛け方によっては掌の外端(小指
の根元近くの部位)がトリガーの側面に当たるので、そ
れだけでも竿の軸回り方向への倒れを阻止できる。
の手のグリップ力には小指の力が大きく働くので、小指
を含めた4本の指で竿を支えるパーミングを可能にした
本発明は、従来のトリガーを備えたリールシートや釣竿
でのパーミングに比して、格段に安定した握りを実現で
きる。
すなわち、リールシートのボディ又は竿体の中心軸に垂
直な方向に対する後下がりの開き角をどの程度に設定す
るのが望ましいかは一概に特定できないが、本発明者ら
が試作したものについて行った実釣テストでは、この開
き角が25゜のものや55゜のものでも手の大きさによ
っては手首や肘をそれほど大きく曲げなくてもしっかり
握ることができた。特に、30゜〜50゜としたもの
は、キャスティング時とパーミング時のいずれにおいて
も手首にかかる負担が少なく、且つ、グリップ力を十分
出し易いことが分かった。
並び方向が後下がりの方向になれば、直状に延びる形で
も良いし、極く緩やかな曲線を描くように凹んだ形でも
良い。尤も、曲線にする場合でも、全体としての傾斜角
は25゜〜55゜以内にするべきである。
は、請求項1又は2に記載した釣竿用リールシートにお
いて、トリガーの前面のうち指掛け可能な範囲の先端部
は前記後側フードの開口部の真下より後に位置したこと
を特徴とするものである。このようにすると、パーミン
グ時において、トリガーの前側に4本の指(人差し指か
ら小指まで)をおいた状態でも、親指を楽に延ばした形
でその先端を当該リールの側壁上端部に自然に廻すこと
ができる。
は、請求項1から3に記載した釣竿用リールシートにお
いて、トリガーの前面の先端部から突出した滑り止め突
起を設けたことを特徴とするものである。このようにす
れば、トリガーにかけた指がその前面から滑り外れるの
をほぼ確実に防止することができる。
トと釣竿の詳細を、図面に示した各実施の形態に従って
説明する。 〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図6、図14
(B)) 図1から図6は、第一の実施の形態に係る釣竿用リール
シート1と釣竿21を示すものである。このリールシー
ト1は、トリガー13がボディ3と一体に形成されたタ
イプのものであり、釣竿21は、通常、船釣り用の竿に
使用される種類のものである。
部は図1から図3を参照)は、固定側フード11やトリ
ガー13等が合成樹脂によって一体に形成されたボディ
3と、これに取り付けられた可動側フード16とから構
成されている。
横長のほぼパイプ形をしており、その前半部(図1にお
ける左上方へ向かう方向を前側〔竿先側〕とし、同図に
おける右下方へ向かう方向を後側〔竿尻側〕とする。)
は外周面にネジ山が形成された螺軸部9になっていて、
後半部の外周面の上頂部はリール31(図5、図6等参
照)の取付足33が安定に着座できるほぼ平坦なリール
足着座面5aになっている。固定側フード11は、その
前面が半月形に開口してリール足着座面5aの後端部を
覆うように位置し、その内部空間は後窄みになってい
る。
部5の外周面における下頂部5bの後端近く、即ち、リ
ール足着座面5aから後側の部位のほぼ真下から下斜め
後方へ向かってほぼ真っ直ぐ突出している。この突出方
向は、具体的に、主部5の中心軸X−X(これは、釣竿
21の中心軸でもある)に垂直な方向に対して約30゜
開いた方向へ延びている(図2参照)。
るように、先端側へ行くに従って多少狭まってはいる
が、ボディ3の外径より多少細い程度になっている。従
って、従来のトリガーfと較べて、このトリガー13の
左右幅はかなり大きい。また、トリガー13の前面13
aの先端部は円錐突起様に前方へ突出した滑り止め突起
13cになっており、この滑り止め突起13cを除いた
前面13aは、図2を見て分かるように、全体として緩
やかな弧を描くように凹んでいるが、この前面13aの
平均的な傾斜角度も、主部5の中心軸X−Xに垂直な方
向に対して約30゜開いた後ろ下がりの方向へ延びてい
る。
部5bとが連続する部分14は弧を描くように屈曲して
いて、前面13aに掛けた指と下頂部5bに掛けた指を
大きな段差が無く並べることができるようにしてある。
また、トリガー13の背面13bとボディ3の下頂部5
bとが連続する隅角部15は直径20mm程度の円弧を
描くように屈曲していて、ここに指の側面が違和感無く
収まるようにしてある。
長さは、連続部14を含めて、図5等を見て分かるよう
に、標準的体格の大人の指を丁度2本掛けることができ
る長さになっている。そして、トリガー13がボディ3
から突出する位置と突出方向及びその前面13aの長さ
を以上のようにした結果、滑り止め突起13cに載せた
指は、リール足着座面5aの後端部の真下より稍後側に
外れたところに位置する(図5等参照)。
い略円筒形をした金属製のフード部17と、これに後側
から回転自在に結合された合成樹脂製のナット19とか
ら成り、フード部17の後端部における上頂部はその余
の部分より半径が大きくなって扁平なリール足挿入口1
7aに加工されている。そして、このリール足挿入口1
7aが後側を向く向きで、ナット19がボディ3の前記
螺軸部9に螺合され、フード部17は図示しない係合突
条が主部5の係合溝に係合することで回わり止めされ
る。リールシート1は以上のように構成されている。
ト1は、釣竿21のベースを成す竿体25がボディ3の
竿体通し孔7に通され且つ接着されることで、当該竿体
25に取り付けられる。そして、この竿体25のうち、
ボディ3から後方へ突出した部分にゴム製やコルク製の
長い円筒形をしたハンドル27が外嵌め固定される。ま
た、ボディ3の前端部には、可動側フード16に必要な
移動範囲を残して、このフード16の抜け防止を兼ねた
前ハンドル29が取り付けられる。トリガー13は、リ
ールシート1のボディ3と一体に形成されているので、
リールシート1が竿体25に取付けられることで、釣竿
21における位置及び角度が固定する。
33の一端部を固定側フード11に挿入しながら、この
取付足33をリール足着座面5aに着座させ、この状態
から可動側フード16のナット19を回わして後方へ移
動させる。これによって、取付足33の他端部が可動側
フード16内に相対的に挿入されると共に、可動側、固
定側両フード16、11が協働して取付足33をリール
足着座面5aに圧着する。
4〜図6、図14) この釣竿21でのキャスティングと、パーミングは、基
本的に次のように行う。キャスティング時は、図4、図
5に示すように、利き腕(図面では右腕を示してある)
の手の掌をボディ3の後端部とハンドル27の側面に当
てた状態で、親指の先端をリール31のスプール35に
ほぼ後側から当てると共に、人差し指と中指を揃えてそ
れらの第二関節の腹辺りをトリガー13の前面13a
(連続部14を含む)に掛ける。薬指は前記隅角部15
に収める。
軽く下に曲げて人差し指と親指を60゜ぐらいに開き且
つ親指以外の指をU字形に畳んだ形と殆ど同じであるか
ら、手首や肘を無理に曲げなくても、竿体25をその腕
とほぼ平行に構えた状態で、親指以外の4本の指と掌と
で竿をしっかり握ることができる。そして、トリガー1
3には2本の指が掛かっており、しかも、前記したよう
に従来のトリガーfと較べてトリガー13の左右幅はか
なり大きいので、従来のトリガーfのように指1本を掛
ける突起状をしたものと違って、ボディ3やハンドル2
7を当該掌に強く引き寄せることができると共に、滑り
止め効果も大きく働く。従って、強いグリップ力を発揮
できると共に竿の姿勢を安定に保持できるので、投擲コ
ントロールを楽に、且つ、より正確に行うことができ
る。
(B)に示すように、親指の先端をリール31の側壁上
端辺りに掛け、小指をトリガー13の滑り止め突起13
cに載せて親指以外の4本の指でトリガー13からボデ
ィ3に渡る広い範囲を下から支えるように握る。この状
態における手の形も、手首が無理に曲がることは無いの
で、図6に示すように釣竿21を前下がりの姿勢にして
パーミングするときでも、その手首は力を入れないで自
然に曲げた程度の曲がりで済む。
るように、小指の付け根又はその手の掌の端(小指の付
け根近くの部位)にトリガー13の先端部が必然的に当
たり、しかも、リールに掛けた親指からトリガーに掛け
た指までの最長距離が従来のトリガーfの場合よりかな
り長くなるので、竿の軸回りでの姿勢を楽に支えること
ができる。即ち、従来のトリガーfの場合のパーミング
状態を示す図14(A)と、本実施の形態に係るトリガ
ー13の場合のパーミング状態を示す同図(B)を見較
べて分かるように(リールcと31は同じものであ
る。)、リールc、31の上頂部からボディb、3の中
心軸までの距離dはいずれも変わらないが、従来のトリ
ガーfに掛けた指(薬指又は中指)からボディbの中心
軸までの距離d1より、トリガー13の先端付近に掛け
た小指からボディ3の中心軸までの距離d1′の方が数
倍長いので、釣竿21の軸回り方向への倒れを阻止する
力ははるかに小さくて済むからである。従って、長時間
に及ぶパーミングの疲労が非常に軽減される。
ー13を挟むことが無いので、指が痛むといったことも
避けられる。
シート1Aを示すものである。このリールシート1Aが
前記第一の実施の形態に示したリールシート1と比較し
て相違するところは、主として、トリガーの傾斜度であ
る。従って、説明は相違点だけについて行い、その余の
部分については、図面の各部に前記リールシートにおけ
る同様の部位に付した符号と同じ符号、又はそれにダッ
シュ記号を付けた符号を付することで説明を省略する。
3′の形態は、主にバス釣りを行う釣竿に適した形態で
あって、その傾斜角(ボディ3の中心軸X−Xに垂直な
方向に対する後下がりの開き角)は、次の理由により、
前記トリガー13の傾斜角より大きいほぼ50゜にして
ある。即ち、船釣りとは違って、バス釣りでは、竿尻を
脇に挟むことは殆どなく、片手だけで竿を握って、様々
な姿勢で様々なアクションをとるので、手首を大きく曲
げる必要性も少ないし、むしろ、この傾斜角が大きいと
却って扱い難いことがあるからである。
は、その略全体が上記角度で概ね直状に延びており、ボ
ディ3の下頂部5bと連続する部分の寸法は殆ど無い。
従って、図8に示すように、この前面13′aに掛けた
2本の指の並び方向は前面13′aの方向とほぼ一致す
る。
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態に
おいては、トリガーをリールシートのボディと一体に形
成したが、本発明におけるトリガーはリールシートとは
別体に形成されたものであっても良く、リールシートの
形態はパイプ形のものに限らず、所謂プレート形のもの
であっても良い。
ルシート又は釣竿によれば、手首や肘を無理に曲げなく
てもトリガーに2本の指を掛けて竿をしっかり握ること
ができるので、グリップ力を十分発揮できて、竿の姿勢
を安定に保持できる。従って、キャスティング時のコン
トロールが容易で、強い振りを行うこともできる。ま
た、パーミング時には、親指をリールの側壁上端辺りに
掛けた状態で残りの4本の指でトリガーの前側において
リールシートのボディや竿体を支えるように持つという
従来に無い握り方ができる。この握り方にあっては、手
首を無理に曲げる必要が無いし、指の間にトリガーを挟
まなくて済むために指に痛みが生じることも無く、そし
て、トリガーの先端又はその近くに掛けた指(小指)と
リールに掛けた親指の先端との距離を長くとることがで
き、特に、小指の掛け方によっては掌の外端(小指の根
元近くの部位)がトリガーの側面に当たるので、それだ
けでも竿の軸回り方向への倒れを容易に阻止できる。従
って、力を入れて竿を握る必要がなくなるため、長時間
のパーミングも楽にできる。
おいて、トリガーの前側に4本の指(人差し指から小指
まで)をおいた状態でも、親指を楽に延ばした形でその
先端を当該リールの側壁上端部に自然に廻すことができ
る。
た指がその前面から滑り外れるのをほぼ確実に防止する
ことができる。
シートの斜視図である。
ある。
る。
竿の一例を、キャスティング状態で示す要部平面図であ
る。
す要部側面図である。
シートを示す側面図である。
態を示す側面図である。
図である。
図であって、(A)は斜視図、(B)は中央垂直断面図
である。
態を示す平面図であって、(B)は同図(A)の要部拡
大図である。
っている状態を示す平面図である。
示す側面図である。
態(A)と、実施の形態に係るトリガーの場合における
パーミング状態(B)を比較して示す正面図である。
ル足着座面 5b…下頂部 13…トリガー 13a…トリガー
の前面 13c…滑り止め突起 21…釣竿 25…竿体
27…ハンドル 31…リール 33…取付足 X−X…ボディの中
心軸 1A…釣竿用リールシート 13′…トリガー 1
3′a…トリガーの前面
Claims (5)
- 【請求項1】竿体が通される横長パイプ形をしたボディ
と、このボディの外周面における上頂部に形成されたリ
ール足着座面と、このリール足着座面に載せたリール足
を圧着するための前側フード及び後側フードと、位置及
び角度が固定した状態で上記ボディの外周面における下
頂部から突出したトリガーとを備え、このトリガーの前
面は、後ろ下がりに傾斜すると共に少なくとも指を2本
以上掛けられる長さを有することを特徴とする釣竿用リ
ールシート。 - 【請求項2】請求項1に記載した釣竿用リールシートに
おいて、トリガーの前面の傾斜角度を、ボディの中心軸
に垂直な方向に対して25゜以上55゜以下の開きを有
する角度にしたことを特徴とする釣竿用リールシート。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載した釣竿用リールシ
ートにおいて、トリガーの前面のうち指掛け可能な範囲
の先端部は前記後側フードの開口部の真下より後に位置
したことを特徴とする釣竿用リールシート。 - 【請求項4】請求項1から3に記載した釣竿用リールシ
ートにおいて、トリガーの前面の先端部から突出した滑
り止め突起を設けたことを特徴とする釣竿用リールシー
ト。 - 【請求項5】ラインガイドが装着された竿体と、この竿
体に取り付けられていて上付き型リールの取付足が着脱
自在に固定されるリール足着座面を有するリールシート
と、このリールシートがある位置から後側へ延びるハン
ドルと、位置及び角度が固定した状態で上記リール足着
座面と反対側の位置から突出したトリガーとを備え、こ
のトリガーの前面は、後ろ下がりに傾斜すると共に少な
くとも指を2本以上掛けられる長さを有することを特徴
とする釣竿。
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