JP2002088287A - インクジェット用インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録ユニット及びインクカートリッジ - Google Patents

インクジェット用インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録ユニット及びインクカートリッジ

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JP2002088287A
JP2002088287A JP2001186689A JP2001186689A JP2002088287A JP 2002088287 A JP2002088287 A JP 2002088287A JP 2001186689 A JP2001186689 A JP 2001186689A JP 2001186689 A JP2001186689 A JP 2001186689A JP 2002088287 A JP2002088287 A JP 2002088287A
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勝浩 城田
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明広 毛利
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の表面方向には適度に広がり、ま
た、記録媒体の厚み方向への浸透は抑制され、その結果
として適切な広がりを有するドット径を有し、且つドッ
ト内の画像濃度が高く且つ均一であり、しかもフェザリ
ングが殆ど観察されない外形の優れたドットを与えるこ
とのできるインクを提供する。 【解決手段】 色材として、少なくとも1つのアニオン
性基が直接もしくは他の原子団を介して該第1の顔料の
表面に結合されている自己分散型の第1の顔料と、高分
子分散剤によって水性媒体に分散し得る第2の顔料とを
用い、これらと高分子分散剤とを水性媒体中に含有させ
てインクを調製する際に、高分子分散剤としてベンジル
メタクリレートモノマー単位を含む高分子分散剤を用い
るか、あるいは、第2の顔料としてBET法による比表面
積が300m2/g以下で、かつDBP吸油量が150ml/100g以下で
あるカーボンブラックを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインク、特にインク
ジェット方式のプリントで用いられるインクおよびイン
クジェットプリント(記録)方法に関するものである。
また、本発明はインクセット、インクカートリッジ、記
録ユニット及びインクジェット記録装置に関するもので
ある。本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等の
各種の記録媒体に記録し得る機器の全て、例えば、イン
クジェット記録方式を適用した、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等の事務機器等に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリント方式は、低騒音
で低ランニングコストであり、高速プリントが可能で、
装置の小型化が容易であり、更にカラー化が容易である
等の種々の利点を有し、プリンタや複写機等において広
く利用されている方式である。このようなプリンタ等で
は、一般に、吐出特性、定着性等のプリント特性やプリ
ント画像のにじみや光学反射濃度、発色性等のプリント
品位などの観点から用いるインクが選択される。
【0003】インクジェットに適宜使用されるインク
は、その含有する色材により、染料インクまたは顔料イ
ンクの二種類に大別されることは広く知られたところで
ある。このうち顔料インクは、染料インクに比べて耐水
性、耐光性に優れ、また、鮮明な文字品位を可能とする
等の利点を有している。
【0004】顔料インクに含まれる顔料は、通常高分子
分散剤等の分散剤を用いてインク中に安定に分散させら
れている。具体的な作用としては、高分子分散剤に顔料
粒子を吸着させ、主に高分子分散剤の電気的反発力等を
利用し、顔料粒子の凝集をもたらす顔料粒子間に作用す
る分子間力に打ち勝たせて、インク中に安定に分散させ
ているものである。従って、インク中には顔料の量に応
じて高分子分散剤を添加する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクを普
通紙上にインクジェット記録法を用いて印字を行うと、
水分等のインク溶媒の紙への浸透、及び空気中への蒸発
により顔料同士が凝集する。この際、紙上での挙動とし
ては高分子分散剤の量が多い程凝集力が強くなる。その
為、プリント媒体上に形成されるインクドットの径は通
常用いられているインクジェット用染料インクに比べ小
さく、また、紙に衝突した際の歪んだ形状に近いままの
ドット形状となる。よって画像を形成するのに十分な記
録濃度を有し、かつ白すじ等の発生がないような記録に
必要なドット径のインクドットを得る為には、インクジ
ェットヘッドからのインクの吐出体積を大きめに調整す
る必要がある。しかし、これは高分子分散剤が吸着した
顔料粒子の凝集力が強いことによる紙中への浸透性の低
下と相まって、インクのプリント媒体への定着の遅延を
招き、或いは記録画像の耐擦過性を低下させることがあ
った。
【0006】ドット径の拡大、定着性の向上を図る為に
インクのプリント媒体への浸透性の向上を目的としてイ
ンクに浸透剤を含有させることも考えられている。しか
し、この方法はドット形状の劣化(いわゆるフェザリン
グ等のドット周囲形状の劣化)、紙の裏面へのインクの
浸透(いわゆる裏抜け)等の、高品位な記録画像を目指
す上では好ましくない現象を併発する場合がある。ま
た、色材がプリント媒体内部に浸透してしまう為、ドッ
ト径は比較的大きくなってもインクドットの光学濃度は
あまり高くならない場合が多い。
【0007】上記高分子分散剤の添加量による問題点を
解決するために、自己分散型の顔料を用いたインクが提
案されている。このインクは、前記した分散剤によって
分散させられた顔料を含むインクに比べて紙上での顔料
の凝集力が弱い為か、ドット径の拡大を図ることができ
るが、未だ十分とはいえない。
【0008】この様に記録画像の品位を左右する様々な
要素、例えばインクの定着性、インクドット径の拡大、
インクドット内での濃度の均一性、インクドット自体の
高い光学濃度等を高いレベルで満たし、なおかつインク
としての安定性、特にはインクジェット用インクとして
安定に吐出させられるような特性をも満足するようなイ
ンクそしてプリント方法は、より一層の向上を目指して
未だ研究の途上にある。
【0009】本発明の目的は、記録媒体に付与したイン
ク滴に対して、記録媒体の表面方向には適度に広がり、
また、記録媒体の厚み方向への浸透は抑制され、その結
果として適切な広がりを有するドット径を有し、且つド
ット内の画像濃度が高く且つ均一であり、しかもフェザ
リングが殆ど観察されない、外形の優れたドットを与え
ることができ、しかも撥水処理されているインクジェッ
ト記録ヘッドのオリフィス面に対して付着しにくいイン
クを提供する点にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、記録媒体に付
与したインク滴に対して、記録媒体の表面方向には適度
に広がり、また、記録媒体の厚み方向への浸透は抑制さ
れ、その結果として適度な広がりを有し、且つドット内
の光学濃度が高く、均一であり、しかもフェザリングが
殆ど観察されない外形の優れたドットによって形成され
た画像を与えることのできるインクジェット記録方法を
提供する点にある。
【0011】また、本発明の他の目的は、プリント媒体
へのインクの付与量を抑えつつ、画像濃度の高い、高品
位な画像を安定して形成することのできるインクジェッ
ト記録方法を提供する点にある。
【0012】また、本発明の他の目的は、高品位な画像
を安定して形成することができるインクジェット記録装
置と、それに用いることのできる記録ユニット及びイン
クカートリッジを提供する点にある。
【0013】また、本発明の更に他の目的は、記録媒体
に付与したインク滴に対して、記録媒体の表面方向には
適度に広がり、また、記録媒体の厚み方向への浸透は抑
制され、その結果として適度な広がりを有し、且つドッ
ト内の光学濃度が高く、均一であり、しかもフェザリン
グが殆ど観察されない外形の優れたドットによって形成
された画像を得るために用いることのできるインクジェ
ット記録装置並びにインクセットを提供する点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とのできる本発明の実施態様の1つとしてのインクは、
色材として少なくとも第1の顔料及び第2の顔料を水性
媒体中に分散状態で含むインクであって、該第1の顔料
が少なくとも1つのアニオン性基が直接もしくは他の原
子団を介して該第1の顔料の表面に結合されている自己
分散型の顔料であり、該第2の顔料が高分子分散剤によ
って該水性媒体に分散させることのできる顔料であり、
該インクは更に該第2の顔料の分散剤として機能する高
分子分散剤を含み、該高分子分散剤はモノマー単位とし
てベンジルメタクリレートを含むことを特徴とするもの
である。
【0015】本発明のインクにかかる他の態様は、色材
として少なくとも第1の顔料及び第2の顔料を水性媒体
中に分散状態で含むインクであって、該第1の顔料が少
なくとも1つのアニオン性基が直接もしくは他の原子団
を介して該第1の顔料の表面に結合されている自己分散
型の顔料であり、該第2の顔料が高分子分散剤によって
該水性媒体に分散させることのできる顔料であり、該イ
ンクは更に該第2の顔料の分散剤として機能する高分子
分散剤を含み、該第2の顔料がBET法による比表面積300
m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以下のカーボンブ
ラックであることを特徴とするものである。
【0016】そして上記のインクは、いずれもインクジ
ェット記録用のインクとすることができるものである。
【0017】また、本発明の一実施態様にかかるインク
ジェット記録装置は、上記の構成のインクジェット記録
用インクのいずれかを収納しているインク収納部と該イ
ンクを吐出させるためのインクジェットヘッドとを具備
していることを特徴とするインクジェット記録装置であ
る。
【0018】また、本発明の一実施態様にかかる記録ユ
ニットは、上記構成のインクジェット記録用インクのい
ずれかを収納しているインク収納部及び該インクを吐出
させるためのインクジェットヘッドを備えていることを
特徴とする記録ユニットである。
【0019】更に、本発明の一実施態様にかかるインク
カートリッジは、上記構成のインクジェット記録用イン
クのいずれかを収納しているインク収納部を備え、該イ
ンクを吐出させるためのインクジェットヘッドに対して
着脱可能であって、該インクジェットヘッドに装着され
ているときには該インクを該インクヘッドに供給可能に
構成されていることを特徴とするインクカートリッジで
ある。
【0020】また、本発明の他の実施態様にかかるイン
クカートリッジは、上記に記載のインクのいずれかを収
納しているインク収納部を具備していることを特徴とす
るものである。
【0021】本発明にかかるインクジェット記録方法の
一態様は、インクをインクジェット記録方法を用いてプ
リント媒体に向けて吐出させて、該プリント媒体上に画
像を記録する工程を含むインクジェット記録方法におい
て、該インクが上記構成のインクジェット記録用インク
のいずれかであることを特徴とするものである。
【0022】また、本発明にかかるインクジェット記録
方法の他の態様は、少なくとも1つのアニオン性の基が
直接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている
自己分散型の顔料を含む第1のインクと、該第1のイン
ク中の該自己分散型の顔料の表面に結合されている基と
同極性の高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤
の少なくとも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に
分散させることのできる顔料とを含む第2のインクとを
プリント媒体表面において該第1のインクと該第2のイ
ンクとが共に液体状態で接するようにプリント媒体に付
与する工程を含み、該第2のインク中の顔料がBET法に
よる比表面積300m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以
下のカーボンブラックであることを特徴とするものであ
る。
【0023】また、本発明にかかるインクジェット記録
方法の他の態様は、少なくとも1つのアニオン性の基が
直接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている
自己分散型の顔料を含む第1のインクと、該第1のイン
ク中の該自己分散型の顔料の表面に結合されている基と
同極性の高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤
の少なくとも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に
分散させることのできる顔料とを含む第2のインクとを
プリント媒体表面において該第1のインクと該第2のイ
ンクとが共に液体状態で接するようにプリント媒体に付
与する工程を含み、該高分子分散剤はベンジルメタクリ
レートをモノマー単位として含んでいるものであること
を特徴とするものである。
【0024】また、本発明の一実施態様にかかるインク
セットは、少なくとも1つのアニオン性の基が直接もし
くは他の原子団を介して表面に結合されている自己分散
型の顔料を含む第1のインクと、該第1のインク中の該
自己分散型の顔料の表面に結合されている基と同極性の
高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤の少なく
とも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に分散させ
ることのできる顔料とを含み、該顔料がBET法による比
表面積300m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以下のカ
ーボンブラックであるむ第2のインクとを有しているこ
とを特徴とする。
【0025】また、本発明の他の実施態様にかかるイン
クセットは、少なくとも1つのアニオン性の基が直接も
しくは他の原子団を介して表面に結合されている自己分
散型の顔料を含む第1のインクと、該第1のインク中の
該自己分散型の顔料の表面に結合されている基と同極性
の高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤の少な
くとも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に分散さ
せることのできる顔料とを含み、該高分子分散剤がベン
ジルメタクリレートをモノマー単位として含んでいるも
のである第2のインクとを有していることを特徴とす
る。
【0026】また、本発明の他の実施態様にかかるイン
クジェット記録装置は、少なくとも1つのアニオン性の
基が直接もしくは他の原子団を介して表面に結合されて
いる自己分散型の顔料を含む第1のインクジェット記録
用インクと、該第1のインク中の該自己分散型の顔料の
表面に結合されている基と同極性の高分子分散剤および
ノニオン性の高分子分散剤の少なくとも一方と該高分子
分散剤によって水性媒体に分散させることのできる顔料
とを含み、該顔料がBET法による比表面積300m2/g以下、
かつDBP吸油量150ml/100g以下のカーボンブラックであ
る第2のインクジェット記録用インクとを各々収容して
いるインク収容部と、該第1及び第2のインクジェット
記録用インクの各々を吐出させる為のインクジェット記
録ヘッドと、を具備していることを特徴とする。
【0027】更にまた、本発明の他の実施態様にかかる
インクジェット記録装置は、少なくとも1つのアニオン
性の基が直接もしくは他の原子団を介して表面に結合さ
れている自己分散型の顔料を含む第1のインクジェット
記録用インクと、該第1のインク中の該自己分散型の顔
料の表面に結合されている基と同極性の高分子分散剤お
よびノニオン性の高分子分散剤の少なくとも一方と該高
分子分散剤によって水性媒体に分散させることのできる
顔料とを含み、該高分子分散剤がベンジルメタクリレー
トをモノマー単位として含んでいる第2のインクジェッ
ト記録用インクとを各々収容しているインク収容部と、
該第1及び第2のインクジェット記録用インクの各々を
吐出させる為のインクジェット記録ヘッドと、を具備し
ていることを特徴とする。
【0028】本発明は、前記したように、より一層のイ
ンクジェット記録画像の高品質化を目指した研究の過程
において、自己分散型顔料と高分子分散剤によって水性
媒体に分散させることのできる顔料と高分子分散剤とが
混在したインクが画像の高画質化に求められる様々な要
素を非常に高いレベルで満足し、且つインク自体の安定
性にも優れていることを見出したことに基づくものであ
る。
【0029】即ち、記録ヘッドから吐出されるこの形態
におけるインクとしては、自己分散型顔料(第1の顔
料)が、高分子分散剤によって水性媒体に分散させるこ
とができる顔料(第2の顔料)の分散剤として働く為
か、インク全体としては、高分子分散剤の量が少なくな
ってもインク中の顔料は安定して分散状態を維持させる
ことができた。さらに、このインクを用いて紙に印字し
た場合、そのドット径は第2の顔料及びそれを分散させ
る高分子分散剤を含むインクや第1の顔料(自己分散型
顔料)のみを含むインクによるドット径と比較して大き
く、しかも均一に紙面に拡散し、光学濃度も高く、比較
的定着性も早くなった。
【0030】このような現象が観察される理由は明らか
でないが、以下のようなメカニズムによるものと推測さ
れる。即ち、高分子分散剤が吸着した第2の顔料と第1
の顔料とはインク中においては電気的に反発し、少なく
とも高分子分散型顔料のみのインクに比べて顔料の凝集
力が弱くなっている。このようなインクが紙面に印字さ
れると、第2の顔料には高分子分散剤が吸着しているた
め、インク中の色材は紙の厚み方向には浸透し難い。一
方、紙面(横)方向に対しては、第2の顔料と高分子分
散剤とを含むインクの場合はインクの溶媒の紙への浸
透、蒸発による水分の減少と共に急激に高分子同士が絡
み合って、或いは高分子が顔料間に架橋することによっ
て、顔料が強く凝集してしまうのに対し、本態様のイン
クは第1の顔料が混在していることによって上記高分子
の絡み合い、又は架橋を防止或いは抑制し、また、第1
の顔料と高分子分散剤との反発によってインク中の顔料
同士の強力な分子間力が緩和され、その結果としてイン
クが紙面の横方向に拡散し易くなっており、しかもその
拡散は緩和されているものの顔料同士の凝集力の影響を
受けているために無秩序な拡散とはなっていないものと
考えられる。これが少ない吐出量での大きなドット径及
びドットの真円性の確保及び複数のドットが連なった場
合のなじみ性、即ち良好なスムージング性となって現れ
ると考えられる。そしてこの紙面上での現象は、該イン
クのブリストウ法におけるKa値が1ml・m-2・msec
-1/2未満、即ちプリント媒体に対して比較的浸透性を低
く設計した場合には特に顕著となり、高画質化には有利
に働く。
【0031】上記のごとく、インクジェットにおける記
録特性を考慮した場合には自己分散型顔料(第1の顔
料)が、高分子分散剤によって水性媒体に分散させるこ
とができる顔料(第2の顔料)がインクとして混合され
た顔料インクにおいて、特に第2の顔料の比表面積及び
吸油量が上記性能に関わることが予測される。
【0032】すなわち、例えば顔料としてカーボンブラ
ックを用いた場合で説明すると、比表面積、吸油量の値
が大きくなるとカーボンブラックの表面活性が非常に高
くなり、安定分散に必要となる高分子分散剤量が多くな
る。また、高分子分散剤量を多くすると顔料表面に吸着
していない高分子分散剤量も増大し、結果的にインクの
粘度の増大等によりインクジェット連続吐出性等の性能
に悪影響を及ぼす。
【0033】また、インクジェット適性を満足する範囲
内での高分子分散剤量でインクを調整してもインクの安
定性が悪化する。一般的に比表面積、吸油量の値が大き
い顔料はインクのpHの影響を受けやすく、保存中のイン
クpHの低下により、顔料の凝集、沈降等の問題を発生し
やすい。
【0034】このことは本発明による第1の顔料と第2
の顔料を混合して用いた場合においては第2の顔料を単
独で用いる場合ほど顕著ではないが若干の問題を発生す
る場合がある。
【0035】上記問題を鑑み、第2の顔料であるカーボ
ンブラックは、そのBET法による比表面積が300m2/g以下
で、かつDBP吸油量150ml/100gが以下であることが好ま
しい。
【0036】上記のように本発明によるインクを用いる
ことにより、画像の高画質化に求められる様々な要素を
非常に高いレベルで満足し、且つインクの安定性にも優
れていることを見出した。
【0037】また、本態様のインクは上述したようにイ
ンクタンク中における分散安定性という点で良好であ
り、また、印字特性としてもやはり上述したようにドッ
ト径が大きく、画像の光学濃度が高く、耐擦過性が良好
で、ドットの真円性が良好である等の大きな効果を持
つ。
【0038】尚、本発明においては2種の自己分散型顔
料と高分子分散剤によって水性媒体に分散させることの
できる顔料と高分子分散剤を混在するインクについて説
明したが顔料分散体の種類は、2種に限らず複数の自己
分散型顔料を用いても良いし、2種以上の高分子分散剤
によって水性媒体に分散させることのできる上記に示し
た範囲内の比表面積、吸油量を有する顔料を用いても良
い。
【0039】
【発明の実施の形態】次に本発明について、本発明の目
的を達成することのできる実施態様の一つとしてのイン
クに基づき詳細に説明する。本発明にかかるインクは、
例えば1つのアニオン性基が直接もしくは他の原子団を
介して表面に結合している自己分散型の顔料(第1の顔
料)と高分子分散剤を用いて水性媒体に分散させること
のできる顔料(第2の顔料)と該高分子分散剤とを含ん
でいることを基本の構成とする。
【0040】以下このインクについて順次説明する。
【0041】(第1の顔料)自己分散型の顔料とは、水
溶性高分子化合物等の分散剤を用いることなしに水、水
溶性有機溶剤あるいはこれらを混合した液体に対して安
定して分散状態を維持し、インクジェット記録技術を用
いたオリフィスからの正常なインク吐出に支障を来すよ
うな、顔料同志の凝集体を該液体中で生じることのない
ような顔料を指す。このような顔料としては、例えば少
なくとも1つのアニオン性基が直接もしくは他の原子団
を介して顔料表面に結合させたものが好適に用いられ、
具体的な例は、少なくとも1つのアニオン性基が直接あ
るいは他の原子団を介して表面に結合しているカーボン
ブラックを含むものである。
【0042】このようなカーボンブラックに結合されて
いるアニオン性基の例としては、例えば、−COOM、
−SO3M、−PO3HM、−PO32、−SO2NH2
−SO2NHCOR等(但し、式中のMは水素原子、ア
ルカリ金属、アンモニウム、または、有機アンモニウム
を表わし、Rは炭素数1〜12の直鎖状または分岐鎖状
のアルキル基、置換基もしくは未置換のフェニル基又は
置換基もしくは未置換のナフチル基を表わす)が挙げら
れる。ここでRが置換基を有するフェニル基、又は置換
基を有するナフチル基である場合の置換基としては、例
えば炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基
等が挙げられる。
【0043】上記「M」のアルカリ金属としては、例え
ば、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、ま
た、「M」の有機アンモニウムとしては、モノ乃至トリ
メチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウ
ム、モノ乃至トリメタノールアンモニウム等が挙げられ
る。
【0044】これらのアニオン性基の中で、特に−CO
OMや−SO3Mはカーボンブラックの分散状態を安定
化させる効果が大きい為好ましい。
【0045】ところで上記した種々のアニオン性基は他
の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合したも
のを用いることが好ましい。他の原子団としては、例え
ば、炭素原子1〜12の直鎖状もしくは未置換のアルキ
レン基、置換基もしくは未置換のフェニレン基又は置換
基もしくは未置換のナフチレン基が挙げられる。ここで
フェニレン基やナフチレン基に結合していてもよい置換
基の例としては、炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基等が挙げられる。他の原子団を介してカ
ーボンブラックの表面に結合させるアニオン性基の具体
例としては、例えば、−C24COOM、−PhSO3
M、−PhCOOM等(但し、Phはフェニル基を表わ
し、Mは上記と同様に定義される)が挙げられるが、勿
論、これらに限定されることはない。
【0046】上記した様な、アニオン性基を直接もしく
は他の原子団を介して表面に結合させたカーボンブラッ
クは例えば以下の方法によって製造することができる。
即ち、カーボンブラック表面に−COONaを導入する
方法として、例えば、市販のカーボンブラックを次亜塩
素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられる。また、例
えば、カーボンブラック表面に−Ar−COONa基
(但し、Arはアリール基を表す。)を結合させる方法
として、NH2−Ar−COONa基に亜硝酸を作用さ
せたジアゾニウム塩とし、カーボンブラック表面に結合
させる方法が挙げられるが、勿論、本発明はこれに限定
されるわけではない。
【0047】(第2の顔料)本実施形態のインクに用い
ることのできる第2の顔料は、インクの分散媒、具体的
には例えば水性媒体に対して高分子分散剤の作用によっ
て分散させることができる顔料が挙げられる。即ち、顔
料粒子の表面に高分子分散剤が吸着した結果として初め
て水性媒体に対して安定に分散させ得るような顔料が好
適に用いられる。
【0048】上述したように本発明の態様においてはBE
T法による比表面積300m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/1
00g以下のカーボンブラックを用いることが好ましい。
【0049】具体的には、NO.2300、NO.900、MCF88、N
O.33、NO.40、NO.45、NO.52、MA7、MA8、NO.2200B(以
上三菱化成製)、RAVEN1255(コロンビア製)、REGAL40
0R、 REGAL330R、REGAL660R、MOGUL L(キャボット
製)、Color Black FW1、COLOR Black FW18、Color Bla
ck S170、Color Black S150、Printex 35、Printex U
(デグッサ)等の市販品を使用することが出来る。ま
た、本発明のために新たに調製されたものでもよい。
【0050】なお、第1の顔料に関しては特に比表面
積、吸油量について制限が設けられるわけではない。
【0051】該第1及び第2の顔料を合わせた色材の量
は、インク全量に対し、0.1〜15重量%、より好ま
しくは、1〜10重量%である。第1の顔料と第2の顔
料の比率(重量基準)は、95/5〜50/50、より
好ましくは90/10〜70/30の範囲が好ましい。
このような第1の顔料が多い場合においては、インクと
しての分散安定性はもちろん、ヘッドの吐出安定性、特
に吐出効率や吐出口面の濡れが少ないことによる信頼性
を含めた安定性が発揮される。
【0052】(高分子分散剤)第1及び第2の顔料を含
んでいる本発明にかかるインクにおいては、第2の顔料
を水性媒体に分散させるための高分子分散剤は、例えば
該第2の顔料の表面に吸着して該第2の顔料を水性媒体
に安定して分散させる機能を有するものが好適に用いら
れる。
【0053】具体的には、疎水性成分として、芳香環を
含むモノマー単位を少なくとも含有する高分子共重合体
が望ましく、その中でも芳香環を含むモノマー単位とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ベンジルアクリ
レート、ベンジルメタクリレート、フェニルアクリレー
ト、フェニルメタクリレートが好ましい。これらの中で
も特にベンジルメタクリレートが好ましい。ベンジルメ
タクリレート単位を少なくとも含有する高分子共重合体
により分散したものを用いて本発明によるインクを作成
し、印字評価を行ったところ、オリフィス面に対するイ
ンクのヌレ性が良好(この場合はじく)であり、インク
ジェットヘッドによる吐出持続性が非常に良好であるこ
とが明らかになった。また、この場合、インクジェット
ヘッドのオリフィス面をシリコン系の材料を含む撥イン
ク剤で処理したものが特に好ましい。
【0054】この理由については定かではないが、特に
ベンジルメタクリレート単位を少なくとも含有する高分
子共重合体により分散した第2の顔料と自己分散型であ
る第1の顔料を組み合わせて用いた場合には、ベンジル
メタクリレート単位を少なくとも含有する高分子共重合
体により何らかの理由で効果的に第1の顔料分もインク
中で安定に分散状態を保ち、より効果的に撥インク処理
されたインクジェットヘッドのオリフィス面に対しての
付着が抑制されるものと考えられる。
【0055】水に対する顔料の分散性を発現するために
用いられる高分子分散体中の親水性成分としては、特に
カルボキシル基を含むモノマーが好ましく用いられ、具
体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イ
タコン酸、フマール酸等が好ましく用いられるがもちろ
んこれらに限られるものではない。これらの中でも特に
アクリル酸、メタクリル酸が好ましく用いられる。
【0056】さらに、この高分子分散体の酸価として
は、100〜500の範囲が好ましい。
【0057】また、上記高分子分散剤の第2の顔料に対
する含有比(重量比)を10〜200%の範囲とするこ
とは、第2の顔料のインク中での安定な分散状態を維持
し、当該インクの良好なインクジェット吐出安定性を維
持するうえで特に好ましいものである。
【0058】また、同様に上記高分子分散剤の重量平均
分子量を2000〜30000の範囲とすることは、第
2の顔料のインク中での安定な分散状態を維持し、当該
インクの良好なインクジェット吐出安定性を維持するう
えで特に好ましいものである。
【0059】さらに、第2の顔料の分散体は、好ましく
は中性またはアルカリ性に調整されていることが、前記
高分子分散剤の溶解性を向上させ、一層の長期保存性に
優れた分散体とすることができるので望ましい。但し、
この場合、インクジェット記録装置に使われている種々
の部材の腐食の原因となる場合があるので好ましくは7
〜10のpH範囲とされるのが望ましい。
【0060】また、その際に用いられるpH調整剤とし
ては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等の各種有機アミン、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属の水酸物等の無機アルカリ剤、有機酸や、鉱
酸があげられる。
【0061】(水性媒体)第1及び2の顔料の分散媒と
なる水性媒体としては、水単独、あるいは水と水溶性有
機溶剤を含むものが用いられる。この水溶性有機溶剤と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、n−ペンタノール等の炭素数1〜5のアルキルアル
コール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のオ
キシエチレン又はオキシプロピレン共重合体;エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1、2、6−ヘキサ
ントリオール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を
含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレング
リコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリ
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル
等の低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミン類;スルホラン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、1、3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有
機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用すること
ができる。
【0062】水溶性有機溶剤のインク中での量は、例え
ば80%未満、好ましくは5〜40%の範囲とすること
ができる。
【0063】(染料の添加)上記した態様のインクに染
料を更に添加してもよい。即ち第1の顔料、第2の顔料
及び第2の顔料を水性媒体に分散させるための分散剤を
含むインクに対して更に染料を添加したインクは、記録
媒体として表面にコート層として樹脂層を備えたプリン
ト媒体に「ひび割れ」等のない、高品位な画像を形成す
ることができる。染料を更に添加したインクによる樹脂
層を備えたプリント媒体上の画像の「ひび割れ」が有効
に防止できる理由は明らかでないが、記録媒体上では顔
料の凝集物は細かい粒子となって存在し、その周囲を染
料が取り囲み、また、凝集物が存在しない部分を染料が
埋めた状態となる。また、第2の顔料の凝集力が第1の
顔料の存在によって緩和されることは先に述べた通りで
あるが、染料の添加によって第2の顔料の凝集力がもう
1段緩和され、インクの吸収性が普通紙等と比較して悪
い記録媒体において生じ易い「ひび割れ」等のプリント
画像の不均一を有効に抑えることができるものと考えら
れる。
【0064】ここで用いることのできる染料としては本
実施形態で使用する水性媒体に対して可溶なアニオン染
料を挙げることができ、そのようなアニオン染料として
は、公知の酸性染料、直接性染料、反応性染料等が好適
に使用される。また、特に好ましくは、染料の骨格構造
として、ジスアゾ、または、トリスアゾ構造を有する染
料を用いることが良い。またさらに、骨格構造の異なる
2種以上の染料をもちいることも好ましい。使用する染
料として、黒色の染料以外で、色調が大きく異ならない
範囲で、シアン、マゼンタ、イエロー等の染料を用いて
もかまわない。
【0065】(他の添加剤)本発明の記録液は、上記の
成分のほかに必要に応じて所望の物性値を持つ記録液と
するために、界面活性剤、消泡材、防腐剤等を添加する
ことができ、さらに、市販の水溶性染料などを添加する
こともできる。
【0066】界面活性剤としては脂肪酸塩類、高級アル
コール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩
類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコー
ル、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が
あり、これらの1種または、2種以上を適宜選択して使
用できる。
【0067】その使用量は記録液全量に対して0.01
から5重量%が望ましい。この際、記録液の表面張力は
30mN/m(dyne/cm)以上になるように活性剤
の添加する量を決定する事は、本発明のような記録方式
におけるノズル先端のぬれによる印字よれ(記録液滴の
着弾点のズレ)等の事態を引き起こしてしまうことを極
めて有効に防止することができることから好ましいもの
である。
【0068】更に言えば、このインクのブリストウ法に
おけるKa値を1ml/(m2・msec 1/2)未満とするこ
とは、印字品位、例えば記録画像のシャープネスやODな
どのより一層の高品位化を図るうえで極めて有効であ
る。
【0069】(記録方法)本実施態様にかかるインク
は、プリント媒体に対して公知のインク付与手段を用い
て付与して画像を形成する。本発明の好しい実施形態に
おけるインク付与方式は、公知のインクジェットプリン
ト方式である。すなわち、プリントヘッドからプリント
媒体にインクを吐出してプリントを行う形態に、本発明
のインクが好適に用いられる。プリントヘッドにおける
吐出方式は、ピエゾ方式等の公知の方式を採用できる
が、好しい実施形態としては、インクに熱エネルギーを
作用させ、これによってインク中に気泡を生じさせこの
気泡の圧力によりインクを吐出する方式である。
【0070】なお、プリントヘッドから吐出されるイン
クがプリント媒体において打ち込まれる量は、単位面積
当り0.014ピコリットル(pl)以下であることが
好しい。より具体的には、360dpiで70pl以
下、600dpiで25pl以下であることが好まし
い。これは、色材として1種類の顔料のみのインクを用
いた場合、特に普通紙ではエリアファクターが不足しO
Dを低下させる場合があるが、本実施形態のインクによ
れば先に述べた様に エリアファクターを大きくできる
ため、それ程の打ち込み量を必要としないためである。
【0071】また、上述した本実施形態のインクを収納
したインクカートリッジやインクを収容したインク収納
部とそのインクを吐出させる手段とが一体化され、イン
クジェットプリンターに着脱可能に構成された記録ヘッ
ド等のインク収納容器も本発明の一実施形態に含まれ
る。
【0072】更には前述した自己分散型カーボンブラッ
クを色材として含む、本実施態様にかかるブラックイン
クと他のカラーインク、例えばイエローインク、マゼン
タインク及びシアンインクから選ばれる少なくとも1つ
のカラーインクとが各々独立したインク収納部に収容さ
れたインクセット等も又本発明の一実施形態に含まれ
る。
【0073】先に述べた、本発明者らの知見に基づく第
1の顔料と第2の顔料及び高分子分散剤との相互作用が
もたらす顔料の凝集力の緩和、そしてそれがもたらすプ
リント媒体上に優れた画像を形成できるという効果は、
これらの成分を含む単一のインクによってももちろん達
成されるものであるが、例えば、記録媒体上にてこれら
の成分を液体の状態で接触させることによっても同様の
効果が奏せられるものである。具体的には例えは図10
に示す様に、第1の顔料を含む第1のインクを第1のイ
ンクジェットヘッド1001から吐出させてプリント媒
体の所定の位置に付着せしめる工程と、該第1の顔料の
表面に結合している基と同一の極性を有する高分子分散
剤及びノニオン性高分子分散剤の少なくとも一方と第2
の顔料を含む第2のインクを第2のインクジェットヘッ
ド1002から吐出させて該プリント媒体1003の、
該第1のインクが付与された箇所もしくは該第1のイン
クが付与される箇所に付与する工程とを、該第1のイン
クと第2のインクとが該プリント媒体上で互いが液体の
状態で混合される様なタイミングで行なうことによって
も、エリアファクタが大きく、外形形状に優れ、また、
ドット内で画像濃度が高くまた、均一なインクドットを
形成することができる。
【0074】更には図11に示す様に、一方では第1の
インクジェットヘッド1101から第1の顔料を含む第
1のインクを吐出させ(1104)、他方では第2のイ
ンクジェットヘッド1102から該第1の顔料の表面に
結合している基と同一の極性を有する高分子分散剤及び
ノニオン性高分子分散剤の少なくとも一方と第2の顔料
を含む第2のインクを吐出させ(1105)、各々のイ
ンクジェットヘッドから吐出させたインク同士(110
4、1105)をプリント媒体1103への付着前に合
体させ、該第1のインクと第2のインクとを混合せしめ
たインク1106をプリント媒体1103の所定の部位
に付着させる方法によっても、プリント媒体1103上
で第1のインクと第2のインクとが液体の状態で接触し
てなる状態を実現することができる。なおここで各々の
インクを付与するプリント媒体1103上の位置は、こ
れらのインクが液体状態で接触しさえすれば、各々の付
与位置が多少ずれていてもよいことは言うまでもない。
【0075】なおここで第1のインクと第2のインクと
を混合せしめたインクのブリストウ法におけるKa値は1
ml・m-2・msec-1/2未満となるように各インクを
調製しておくことが好ましい。
【0076】同様に第1の顔料、第2の顔料、高分子分
散剤及び染料との相互作用によってもたらされる顔料の
凝集力の緩和効果、そしてそれがプリント媒体上、特に
樹脂コート層を備えたプリント媒体上に優れた画像を形
成できるという効果は、形成した画像が示す優れた効果
もまた上記の4つの成分を含む単一のインクばかりでな
く、記録媒体上にてこれらの成分を液体の状態で接触さ
せることによっても同様の効果が奏せられるものであ
る。即ち図12に示す様に、第1の顔料を含む第1のイ
ンクを第1のインクジェットヘッド1201から吐出さ
せてプリント媒体の所定の位置に付着せしめるステップ
と、該第1の顔料の表面に結合している基と同一の極性
を有する高分子分散剤及びノニオン性高分子分散剤の少
なくとも一方と第2の顔料を含む第2のインクを第2の
インクジェットヘッド1202から吐出させて該プリン
ト媒体1204の該所定の位置に付与するステップと、
該第1の顔料の表面に結合している基と同極性の染料を
含む第3のインクを第3のインクジェットヘッド120
3から吐出させて該プリント媒体1204の該所定の位
置に付与するステップとを、該第1のインクと第2のイ
ンクと該第3のインクとが該プリント媒体上で互いが液
体の状態で混合される様なタイミングで行なうことによ
っても、エリアファクタが大きく、外形形状に優れ、ま
た、ドット内で画像濃度が高くまた、均一なインクドッ
トを形成することができる。なおここで各々のインクを
付与するプリント媒体1204上の位置は、これらのイ
ンクが液体状態で接触しさえすれば、各々の付与位置が
多少ずれていてもよいことは言うまでもない。
【0077】更には図13に示す様に、第1のインクジ
ェットヘッド1301から第1の顔料を含む第1のイン
クを吐出させ(1302)、第2のインクジェットヘッ
ド1303から該第1の顔料の表面に結合している基と
同一の極性を有する高分子分散剤及びノニオン性高分子
分散剤の少なくとも一方と第2の顔料を含む第2のイン
クを吐出させ(1304)、第3のインクジェットヘッ
ド1305から該第1の顔料の表面に結合している基と
同極性の染料を含む第3のインクを吐出させ(130
6)、各々のインクジェットヘッドから吐出させたイン
ク同士をプリント媒体1308への付着前に合体させ、
該第1のインクと第2のインクと第3のインクとを混合
せしめたインク(1307)をプリント媒体1308の
所定の部位に付着させる方法によっても、プリント媒体
1308上で第1のインクと第2のインクと第3のイン
クとが液体の状態で接触してなる状態を実現することが
できる。この場合にもまた第1のインク、第2のインク
及び第3のインクとが混合せしめられたインクのブリス
トウ法におけるKa値は1ml・m-2・msec-1/2
満となるように各インクを調製しておくことが好まし
い。
【0078】(プリント媒体)本実施形態に使用するプ
リント媒体としては、特に限定されず、例えば紙、不織
布、OHP用紙、革等を用いることができる。そしてコ
ート層として樹脂層が形成されたプリント媒体に本発明
の態様の1つのインクをインクジェット法を用いて付与
した場合、前述のコート層上に形成される画像の「ひび
割れ」を極めて有効に防止することができることは先に
述べた通りである。
【0079】コート層として樹脂層を備えたプリント媒
体の例としては、例えば紙またはポリエステル等のプラ
スチックフィルム上に樹脂層を設けたものが知られてい
る。コート層を構成する材料としては、水溶性樹脂、水
分散樹脂等を主成分としたもので、この他カチオン性の
化合物、界面活性剤、充填剤等を適宜使用してもよい。
【0080】水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニル
アルコール、及びアニオン変性ポリビニルアルコール、
カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポ
リビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性
物;水系ポリウレタン;ポリビニルピロリドン、及びビ
ニルピロリドンと酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリド
ンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、
4級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・
メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリ
ルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体
等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース等のセルロース系水溶性樹脂、及び
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
の変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステ
ル)、メラミン樹脂、或いはこれらの変性物、少なくと
もポリエステルとポリウレタンとを含むグラフト共重合
体等の合成樹脂、又、アルブミン、ゼラチン、カゼイ
ン、でんぷん、カチオン化でんぷん、アラビアゴム、ア
ルギン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げることができる。
【0081】又、水分散性樹脂としては、例えば、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチ
レン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、(メタ)アクリル酸エステル系重合体、酢酸ビニル
−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、ポリ(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド系共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、ポリビ
ニルエーテル、シリコン−アクリル系共重合体等、多数
列挙することができるが、勿論これらに限定されるもの
ではない。
【0082】また、以上の他、プリント媒体のコート層
の材料として、カチオン性化合物も好適に使用される。
このカチオン性化合物は、分子内にカチオン性部分を含
むものであれば特に限定されるものではなく、例えば、
モノアルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアン
モニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド、トリメチルフェニルアンモニウムクロライド、エ
チレンオキサイド付加アンモニウムクロライド、などの
4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、あるい
は、アミン塩型のカチオン性界面活性剤、さらには、カ
チオン性部分を含むアルキルベタイン、イミダゾリウム
ベタイン、アラニン系などの両性界面活性剤でもよい。
また、ポリマーあるいはオリゴマーとしては、ポリアク
リルアミドのカチオン変性物、あるいは、アクリルアミ
ドとカチオン性モノマーの共重合体、ポリアリルアミ
ン、ポリアミンスルホン、ポリビニルアミン、ポリエチ
レンイミン、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ポ
リビニルピリジニウムハライドなどが挙げられる。
【0083】さらに、ビニルオキサゾリドン系モノマー
の単独、あるいは、他の一般的なモノマーとの共重合
体、ビニルイミダゾール系モノマーの単独、あるいは、
他のモノマーとの共重合体などが挙げられる。
【0084】上記の他のモノマーとしては、メタクリレ
ート、アクリレート、アクリロニトリル、ビニルエーテ
ル、酢酸ビニル、エチレン、スチレンなどが挙げられ
る。また、カチオン変性したセルロースなどでも良い。
【0085】以上のようなカチオン変性化合物が好適に
用いられるが、もちろん、カチオン性化合物はこれらに
限定されるものではない。また、コート層の厚みに関し
ては、乾燥重量で0.1g/m2〜100g/m2の範囲
で塗工されたものが好ましく、また、コート層を1層で
構成したものの他、2層、3層構成等の多層構成で形成
されたものでもよい。
【0086】以上のようなコート層が形成されたプリン
ト媒体は、本実施形態のインクを用いることにより、特
に「ひび割れ」を防止する点で有効であることは上述の
通りであるが、このような効果に加え、顔料自体、コー
ト層に対する濡れ性が良く、これにより、コート層に対
する濡れ性が劣る染料の欠点を補なうことができるとい
う効果を得ることもできる。すなわち、本実施形態の顔
料および染料の混合インクを用いることにより、色材と
して染料のみが含まれるインクを用いる場合に生ずるビ
ーディングの発生を抑制することもできる。
【0087】インクジェット記録装置として、第一に熱
エネルギ−を利用した装置の主要部であるヘッド構成例
を図1及び図2に示す。
【0088】図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断
面図であり、図2は図1のA−B線での切断面図である。
ヘッド13はインクを通す流路(ノズル)14を有するガラ
ス、セラミック、シリコン又はプラスチック板等と発熱
素子基板15とを接着して得られる。発熱素子基板15は酸
化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン等で形成され
る保護層16、アルミニウム、金、アルミニウム−銅合金
等で形成される電極17−1、17−2、HfB2、TaN、TaAl等
の高融点材料から形成される発熱抵抗体層18、熱酸化シ
リコン、酸化アルミニウム等で形成される畜熱層19、シ
リコン、アルミニウム、窒化アルミニウム等の放熱性の
良い材料で形成される基板20より成り立っている。
【0089】上記ヘッドの電極17−1及び17−2にパルス
状の電気信号が印加されると、発熱素子基板15のnで示
される領域が急速に発熱し、この表面に接しているイン
クに気泡が発生し、その発生する圧力でメニスカス23が
突出し、インクがヘッドのノズル14を通して吐出し、吐
出オリフィス22よりインク小滴24となり、被記録材25に
向かって飛翔する。
【0090】図3には図1に示したヘッドを多数並べた
マルチヘッドの外観図を示す。このマルチヘッドはマル
チノズル26を有するガラス板27と、図1に説明したもの
と同じ様な発熱ヘッド28を接着して作られている。なお
ここではガラス板を用いたマルチヘッドを示したが、樹
脂材料からなるマルチヘッドであっても何ら支障なく本
発明に用いることができる。そして樹脂製のマルチヘッ
ドとした場合には、インク吐出面へのインクの付着を抑
えるために、撥水性を持たせることが好ましい。撥水性
は、例えば図9に示すように、インク吐出口面に例えば
シリコン系の材料やフッ素系の材料を含む撥水性の層90
1を担持させることで付与でき、そのような層は例えば
シリコン系の材料やフッ素系の材料を含む撥水剤を塗布
することによって形成することができる。
【0091】図4に、このヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワイ
ピング部材としてのブレ−ドであり、その一端はブレ−
ド保持部材によって保持固定されており、カンチレバ−
の形態をなす。ブレ−ド61は記録ヘッド65による記録領
域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘ
ッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。62は
記録ヘッド65の突出口面のキャップであり、ブレ−ド61
に隣接するホ−ムポジションに配置され、記録ヘッド65
の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と
当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63は
ブレ−ド61に隣接して設けられるインク吸収体であり、
ブレ−ド61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出し
た形態で保持される。上記ブレ−ド61、キャップ62及び
インク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
−ド61及びインク吸収体63によって吐出口面に水分、塵
埃等の除去が行われる。
【0092】65は、吐出エネルギ−発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載
して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジであ
る。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に系合し、キ
ャリッジ66の一部はモ−タ−68によって駆動されるベル
ト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ
66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド
65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能と
なる。51は被記録材を挿入するための紙給部、52は不図
示のモ−タ−により駆動される紙送りロ−ラ−である。
【0093】これらの構成により記録ヘッド65の吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行に
つれて排紙ロ−ラ−53を配した排紙部へ排紙される。以
上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホ−ムポ
ジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘ
ッド65の移動経路から退避しているが、ブレ−ド61は移
動経路中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐
出口がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド
65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャッ
プ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動す
る。記録ヘッド65がホ−ムポジションから記録開始位置
へ移動する場合、キャップ62及びブレ−ド61は上記した
ワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結果、
この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピン
グされる。
【0094】上述の記録ヘッドのホ−ムポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔
で記録領域に隣接したホ−ムポジションへ移動し、この
移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0095】図5は、記録ヘッドにインク供給部材、例
えば、チュ−ブを介して供給されるインクを収容したイ
ンクカ−トリッジ45の一例を示す図である。ここで40は
供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、イ
ンク袋40中のインクをヘッドに供給可能にする。44は廃
インクを受容するインク吸収体である。インク収容部と
してはインクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが好ましい。
【0096】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上述の様にヘッドとインクカ−トリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示すようなそれら
が一体になったものにも好適に用いられる。図6におい
て、70は記録ユニットであり、この中にはインクを収容
したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納されて
おり、かかるインク吸収体中のインクが複数オリフィス
を有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成
になっている。インク吸収体の材料としてはポリウレタ
ンを用いることが本発明にとって好ましい。又、インク
吸収体を用いず、インク収容部が内部にバネ等を仕込ん
だインク袋であるような構造でもよい。72はカ−トリッ
ジ内部を大気に連通させるための大気連通口である。こ
の記録ユニット70は図4に示す記録ヘッド65に換えて用
いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在
になっている。
【0097】次に、第二の力学的エネルギーを利用した
インクジェット記録装置の形態として、複数のノズルを
有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される
圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力
発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧により
圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズルから
吐出させるオンデマンドインクジェット記録ヘッドを挙
げることができる。その記録装置の主要部である記録ヘ
ッドの構成例を図7に示す。
【0098】ヘッドは、インク室(不図示)に連通した
インク流路80と、所望の体積のインク滴を吐出するため
のオリフィスプレート81と、インクに直接圧力を作用さ
せる振動板82と、この振動板82に接合され、電気信号に
より変位する圧伝素子83と、オリフィスプレート81、振
動板等を指示固定するための基板84とから構成されてい
る。
【0099】図7において、インク流路80は、感光性樹
脂等で形成され、オリフィスプレート81は、ステンレ
ス、ニッケル等の金属を電鋳やプレス加工による穴あけ
等により吐出口85が形成され、振動板82はステンレス、
ニッケル、チタン等の金属フィルム及び高弾性樹脂フィ
ルム等で形成され、圧電素子83は、チタン酸バリウム、
PZT(lead zircoate titanat;Pb[Zr.Ti]O2)等の誘電
体材料で形成される。
【0100】以上のような構成の記録ヘッドは、圧電素
子83にパルス状の電圧を与え、ひずみ応力を発生させ、
そのエネルギーが圧電素子83に接合された振動板を変形
させ、インク流路80内のインクを垂直に加圧しインク滴
(不図示)をオリフィスプレートの吐出口85より吐出し
て記録を行うように動作する。
【0101】この様な記録ヘッドは図4に示したものと
同様な記録装置に組み込んで使用される。記録装置の細
部の動作は先述と同様に行うもので差しつかえない。
【0102】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば自己分散性の顔料(第1の顔料)と分散剤の作用
によって初めて水性媒体に分散させることができる顔料
(第2の顔料)及び該分散剤を含有したインクは、該第
1の顔料自体が該第2の顔料の分散剤として機能するた
めか、分散剤の含有量が少なくても該第2の顔料はイン
ク中で安定に分散しており、保存性の優れたインクを得
られる。一方このインクを例えばプリントに用いた場
合、記録媒体上で生じる第2の顔料と分散剤との相互作
用によって生じる顔料の凝集が第1の顔料によって緩和
されるためか、顔料の凝集物は細かい粒子状になってイ
ンクドット内に均一に分散し、適切な広がりを持つドッ
ト径を有し、且つドット内の画像濃度分布が均一で、ま
た、フェザリング等が殆どない、周囲や外形形状の優れ
たインクドットを得ることができる。また、インクジェ
ット記録ヘッドの、撥水処理されたオリフィス面に対す
るインクの付着を極めて有効に抑えることができ、安定
したインクジェット記録を行うことができる。
【0103】更に本発明の一態様にかかるインクによれ
ば、撥水処理が施されているインク吐出口面に対する安
定した「ぬれ性」(ここではインクがインク吐出口面に
容易に付着しないか、付着しても容易に除去できること
をいう)を示し、インクの吐出方向の精度が安定し、高
品位な画像の安定した形成に極めて有効である。更にま
た、本発明の別の態様にかかる、第1の顔料、第2の顔
料、分散剤及び染料を含むインクは、染料によって顔料
の凝集力がより緩和されるためか、記録媒体上では顔料
の凝集物は細かい粒子状となる。一方、染料はこの粒子
状の顔料の回りを取込み、全体としてプリント画像は凝
集による不均一が抑制されたものとなる。そしてその効
果は、このインクをインク吸収性の悪いプリント媒体に
対してインクジェット記録した場合にもインクドットへ
の「ひび割れ」の発生を極めて有効に抑制でき、或いは
防止することができる点において最も顕著に観察するこ
とができる。
【0104】
【実施例】以下、上記実施形態の具体的実施例について
以下に説明する。 (実施例1)図8は第1実施例に係るフルラインタイプ
のプリント装置の概略構成を示す側面図である。
【0105】このプリント装置1は、プリント媒体とし
ての記録媒体の搬送方向(同図中矢印A方向)に沿って
所定位置に配置された複数のフルラインタイプのプリン
トヘッドよりインクを吐出してプリントを行うインクジ
ェットプリント方式を採用するものであり、不図示の制
御回路に制御されて動作する。ヘッド群101gの各プ
リントヘッド101Bk、101C、101Mおよび1
01Yのそれぞれは、図中A方向に搬送される記録紙の
幅方向(図の紙面に垂直な方向)に約7200個のイン
ク吐出口を配列し、最大A3サイズの記録紙に対しプリ
ントを行うことができる。
【0106】記録紙103は、搬送用モータにより駆動
される一対のレジストローラ114の回転によってA方
向に搬送され、一対のガイド板115により案内されて
その先端の位置合わせが行われた後、搬送ベルト111
上に搬送される。エンドレスベルトである搬送ベルト1
11は2個のローラ112、113により保持されてい
る。ローラ113が回転駆動されることで、記録紙10
3が搬送される。なお、搬送ベルト111に対する記録
紙113の吸着は静電吸着によって行われる。ローラ1
13は不図示のモータ等の駆動源により記録紙103を
矢印A方向に搬送する方向に回転駆動される。搬送ベル
ト111上を搬送されこの間に記録ヘッド群101gに
よって記録が行われた記録紙103は、ストッカ116
上へ排出される。
【0107】記録ヘッド群101gの各プリントヘッド
は、本発明の実施形態について上記で説明した第1の顔
料としてブラックの顔料(自己分散型カーボンブラッ
ク)、高分子分散剤によって水性媒体中に分散させられ
る第2の顔料及び該高分子分散剤を含有したインクを収
容したヘッド101Bk、カラーインクを各々収容した
各ヘッド(シアンヘッド101C、マゼンタヘッド10
1M、イエローヘッド101Y)が、記録紙103の搬
送方向Aに沿って図示の通りに配置されている。そし
て、各プリントヘッドにより各色のインクを吐出するこ
とでブラックの文字やカラー画像のプリントが可能にな
る。
【0108】図14は、図8に示したフルラインタイプ
のプリント装置1の制御構成を示すブロック図である。
【0109】システムコントローラ201は、マイクロ
プロセッサをはじめ、本装置で実行される制御プログラ
ムを格納するROM、マイクロプロセッサが処理を行う
際にワークエリアとして使用されるRAM等を有し、装
置全体の制御を実行する。モータ204はドライバ20
2を介してその駆動が制御され、図8に示すローラ11
3を回転させ、記録紙の搬送を行う。
【0110】ホストコンピュータ206は、本実施例の
プリント装置1に対してプリントすべき情報を転送し、
そのプリント動作を制御する。受信バッファ207は、
ホストコンピュータ206からのデータを一時的に格納
し、システムコントローラ201によってデータ読み込
みが行われるまでデータを蓄積しておく。フレームメモ
リ208は、プリントすべきデータをイメージデータに
展開するためのメモリであり、プリントに必要な分のメ
モリサイズを有している。本実施例では、フレームメモ
リ208は記録紙1枚分を記憶可能なものとして説明す
るが、本発明はフレームメモリの容量によって限定され
るものではない。
【0111】バッファ209Pは、プリントすべきデー
タを一時的に記憶するものであり、プリントヘッドの吐
出口数によりその記憶容量は変化する。プリント制御部
210は、プリントヘッドの駆動をシステムコントロー
ラ201からの指令により適切に制御するためのもので
あり、駆動周波数、プリントデータ数等を制御するとと
もに、さらには処理液を吐出させるためのデータも作成
する。ドライバ211は、それぞれのインクを吐出させ
るためのプリントヘッド101Bk、101C、101
M、101Yの吐出駆動を行うものであり、プリント制
御部210からの信号により制御される。
【0112】以上の構成において、ホストコンピュータ
206からプリントデータが受信バッファ207に転送
されて一時的に格納される。次に、格納されているプリ
ントデータはシステムコントローラ201によって読み
出されてバッファ209Pに展開される。また、紙詰ま
り、インク切れ、用紙切れ等を異常センサ222からの
各種検知信号により検知することができる。
【0113】プリント制御部210は、バッファ209
P内のプリントデータに基づいて各プリントヘッドの吐
出動作を制御する。
【0114】本実施形態では、各プリントヘッドのイン
ク吐出口は例えば600dpiの密度で配列され、ま
た、記録紙の搬送方向において600dpiのドット密
度でプリントを行う。これにより、本実施例でプリント
される画像等のドット密度はロー方向およびカラム方向
のいずれも600dpiとなる。また、各ヘッドの吐出
周波数は4KHzであり、また、各プリントヘッドの吐
出量は、1吐出当り15plである。
【0115】なお、本実施例のインクジェットプリント
装置にあっては、図8に示すように、ブラックのヘッド
101Bkとシアンのヘッド101Cとの間の距離Di
を比較的大きくとり、これにより、プリント媒体におい
てBkインクがプリントされる領域とカラーインクがプ
リントされる領域の境界でのにじみによる混色を抑制す
ることができる。しかしながら、コート層が形成された
プリント媒体を専用に用いる場合は、にじみ自体を抑制
できるため、上記距離Diをより短かくでき、装置のサ
イズをより小型化されたものとすることが可能となる。
【0116】本実施例で用いるBkインクの組成は次の
通りである。なお、各成分は重量部で表示され、各成分
の合計は100重量部である(以下表2〜5においても
同様である)。
【0117】
【表1】
【0118】尚、上記顔料分散液1は次のようにして調
製したものである。酸性カーボンブラック(商品名:M
A−77(pH3.0、三菱化成社製))300gを水
1000mlによく混合した後、これに次亜塩素酸ソー
ダ(有効塩素濃度12%)450gを滴下して、100
〜105℃で10時間撹拌した。得られたスラリーを東
洋濾紙No.2(アドバンティス社製)で濾過し、顔料
粒子を充分に水洗した。この顔料ウェットケーキを水3
000mlに再分散し、電導度0.2μsまで逆浸透膜
で脱塩した。更に、この顔料分散液(pH=8〜10)
を顔料濃度10重量%に濃縮した。以上の方法により、
表面に、親水性の−COO- 基が直接結合したアニオン
性に帯電した自己分散型カーボンブラックが分散された
顔料分散液1を得た。
【0119】また、上記した顔料分散液4は次のように
して調整したものである。分散剤としてベンジルメタク
リレート−メタクリル酸共重合体(重量比率1:1、酸
価400重量平均分子量9000)5部と、モノエタノ
ールアミン4部と水81部を混合し、ウォーターバスで
70℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させた。この際溶
解させる樹脂の濃度が低いと完全に溶解しないことがあ
るため、樹脂を溶解する際は、高濃度溶液をあらかじめ
作成しておき、希釈して希望の樹脂溶液を調整してもよ
い。この溶液に、分散剤の作用によって初めて水性媒体
に分散可能なカーボンブラック(BET法による比表面積1
50m2/g、DBP吸油量50ml/g)10部を加え、以下の条件
にて30分間プレミキシングを行った。次いで以下の操
作を行ない、上記カーボンブラックが分散剤によって水
性媒体に分散された顔料分散体4を得た。 分散機:サイドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア:ジルコニアビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率:50%(体積) 粉砕時間:3時間 遠心分離処理(12000RPM、20分間) こうして得られたインクのKa値は0.32ml/(m2・ms
ec1/2)であった。上記、インクを前述したインクジェ
ットプリント装置のインクタンクに充填し、360dpi×72
0dpiの解像度のオリフィス面がシリコン系の撥インク剤
で処理された記録ヘッドを備えたインクジェットプリン
タを用いて吐出周波数7.2kHzで印字を行なった。
作成された画像でのドット径は大きく、画像の光学濃度
も高く、耐擦過性が良好で、ドットの真円性が良好であ
り、白すじがない良好な画像を得た。
【0120】また、上記インクのオリフィス面に対する
撥インク性も非常に良好であり、その結果、吐出持続性
能も良好で、1×108のパルスを与えた後でも不吐
出、ヨレ等の発生はなかった。
【0121】(実施例2)Bkインクの他の実施例とし
て、以下の成分のものを用いることもできる。
【0122】
【表2】
【0123】尚、上記顔料分散液2は次のようにして調
製した。BET法による比表面積が230m2/gでDBP吸
油量が70ml/100gのカーボンブラック10gと、p
−アミノ−N−安息香酸3.41gとを水72gによく
混合した後、これに硝酸1.62gを滴下して70℃で
撹拌した。数分後、5gの水に1.07gの亜硝酸ナト
リウムを溶かした溶液を加え、更に1時間撹拌した。得
られたスラリーを東洋濾紙No.2(アドバンティス社
製)で濾過し、顔料粒子を十分に水洗し、90℃のオー
ブンで乾燥させた後、この顔料に水を足して顔料濃度1
0重量%の顔料水溶液を作成した。以上の方法により、
下記式で表したように、表面にフェニル基を介して親水
性基が結合したアニオン性に帯電した自己分散型カーボ
ンブラックが分散された顔料分散液2を得た。
【0124】
【化1】
【0125】また、顔料分散液4は実施例1と同様に調
製したものである。
【0126】こうして得られたインクのKa値は0.4ml/
(m2・msec1/2)であった。上記、インクを前述したイ
ンクジェットプリント装置のインクタンクに充填し、36
0dpi×720dpiの解像度のオリフィス面がシリコン系の撥
インク剤で処理された記録ヘッドを備えたインクジェッ
トプリンタを用いて吐出周波数7.2kHzで印字を行
なった。作成された画像でのドット径は大きく、画像の
光学濃度も高く、耐擦過性が良好で、ドットの真円性が
良好であり、白すじがない良好な画像を得た。
【0127】また、上記インクのオリフィス面に対する
撥インク性も非常に良好であり、その結果、吐出持続性
能も良好で、1×108のパルスを与えた後でも不吐
出、ヨレ等の発生はなかった。
【0128】(実施例3)Bkインクのさらに他の実施
例として、以下の成分のものを用いることもできる。
【0129】
【表3】
【0130】上記顔料分散液3は、次のようにして調製
した。
【0131】水5.3gに濃塩酸5gを溶かした溶液
に、5℃においてアントラニル酸1.58gを加えた。
この溶液を、アイスバスで撹拌することにより常に10
℃以下に保ち、5℃の水8.7gに亜硝酸ナトリウム
1.78gを加えた溶液を加えた。更に、15分撹拌し
た後、BET法による表面積が320m2/gでDBP吸油
量が120ml/100gのカーボンブラック20gを
混合した状態のまま加えた。その後、更に15分撹拌し
た。得られたスラリーを東洋濾紙No.2(アドバンテ
ィス社製)で濾過し、顔料分子を充分に水洗し、110
℃のオーブンで乾燥させた後、この顔料に水を足して顔
料濃度10重量%の顔料水溶液を作製した。以上の方法
により、下記式で表したように、表面に、フェニル基を
介して親水性基が結合したアニオン性に帯電した自己分
散型カーボンブラックが分散した顔料分散液3を得た。
また、顔料分散液4は実施例1と同様にして調製したも
のである。
【0132】
【化2】
【0133】また、顔料分散液4は実施例1と同様に調
製したものである。
【0134】上記、インクを前述したインクジェットプ
リント装置のインクタンクに充填し、360dpi×720dpiの
解像度のオリフィス面がシリコン系の材料を含む撥イン
ク剤で処理された記録ヘッドを備えたインクジェットプ
リンタを用いて吐出周波数7.2kHzで印字を行なっ
た。作成された画像でのドット径は大きく、画像の光学
濃度も高く、耐擦過性が良好で、ドットの真円性が良好
であり、白すじがない良好な画像を得た。
【0135】また、上記インクのオリフィス面に対する
撥インク性も非常に良好であり、その結果、吐出持続性
能も良好で、1×108のパルスを与えた後でも不吐、
ヨレ等の発生はなかった。
【0136】(比較例1)以上示した実施例1〜3に対
する比較例として、実施例1と同様に調製した顔料分散
体4のみを用いて以下の成分のインクを作成した。
【0137】
【表4】
【0138】上記、インクを前述したインクジェットプ
リント装置のインクタンクに充填し、360dpi×720dpiの
解像度のオリフィス面がシリコン系の撥インク剤で処理
された記録ヘッドを備えたインクジェットプリンタを用
いて吐出周波数7.2kHzで印字を行なった。作成さ
れた画像でのドット径は小さく、かつ耐擦過性が悪く、
ドットの真円性も不良であり、白すじが発生した画像を
得た。
【0139】また、上記インクのオリフィス面に対する
撥インク性は非常に悪く、その結果、吐出持続性能も不
良で、1×108のパルスを与えた後でも不吐出、ヨレ
等の発生が顕著であった。
【0140】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば自己分散性の顔料(第1の顔料)と分散剤の作
用によって初めて水性媒体に分散させることができる顔
料(第2の顔料)及び該分散剤を含有したインクは、該
第1の顔料自体が該第2の顔料の分散剤として機能する
ためか、分散剤の含有量が少なくても該第2の顔料はイ
ンク中で安定に分散しており、保存性の優れたインクを
得られる。一方このインクを例えばプリントに用いた場
合、記録媒体上で生じる第2の顔料と分散剤との相互作
用によって生じる顔料の凝集が第1の顔料によって緩和
されるためか、顔料の凝集物は細かい粒子状になってイ
ンクドット内に均一に分散し、適切な広がりを持つドッ
ト径を有し、且つドット内の画像濃度分布が均一で、ま
たフェザリング等が殆どない、周囲や外形形状の優れた
インクドットを得ることができる。
【0141】更に本発明の別の態様にかかる、第1の顔
料、第2の顔料、分散剤及び染料を含むインクは、染料
によって顔料の凝集力がより緩和されるためか、記録媒
体上では顔料の凝集物は細かい粒子状となる。一方、染
料はこの粒子状の顔料の回りを取込み、全体としてプリ
ント画像は凝集による不均一が抑制されたものとなる。
そしてその効果は、このインクをインク吸収性の悪いプ
リント媒体に対してインクジェット記録した場合にもイ
ンクドットへの「ひび割れ」の発生を極めて有効に抑制
でき、或いは防止することができる点において最も顕著
に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの一例を示す
縦断面図である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの一例を示す
横断面図である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す概略斜視
図である。
【図5】インクカートリッジの一例を示す縦断面図であ
る。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】インクジェット記録ヘッドの別の構成例を示す
概略断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ント装置の概略構成を示す側面図である。
【図9】撥水処理されたオリフィス面を有するインクジ
ェット記録ヘッドの概略斜視図である。
【図10】本発明の他の実施態様にかかるインクジェッ
ト記録方法の概略説明図である。
【図11】本発明の他の実施態様にかかるインクジェッ
ト記録方法の概略説明図である。
【図12】本発明の他の実施態様にかかるインクジェッ
ト記録方法の概略説明図である。
【図13】本発明の他の実施態様にかかるインクジェッ
ト記録方法の概略説明図である。
【図14】図8に示したインクジェットプリント装置の
制御構成を示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 3/08 C09C 1/56 3/10 B41J 3/04 101Y // C09C 1/56 101Z 103N (72)発明者 城田 勝浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 毛利 明広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 坪井 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤元 康徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FA03 FA04 FA10 FC01 FD05 KC14 2C057 AF27 AG07 AG12 AG44 AN01 AP02 AP22 AP57 AP60 AQ01 AQ06 2H086 BA02 BA53 BA55 BA56 BA59 BA60 4J037 AA02 CB09 CB11 CB16 CB21 CB22 CC13 CC16 CC17 4J039 AD03 AD09 AD10 AD13 AD14 BA04 BC41 BC42 BE01 BE02 BE03 BE04 BE12 CA06 EA21 EA42 EA43 EA46 FA02 FA03 FA07 GA24

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材として少なくとも第1の顔料及び第
    2の顔料を水性媒体中に分散状態で含むインクであっ
    て、 該第1の顔料が少なくとも1つのアニオン性基が直接も
    しくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結合さ
    れている自己分散型の顔料であり、 該第2の顔料が高分子分散剤によって該水性媒体に分散
    させることのできる顔料であり、 該インクは更に該第2の顔料の分散剤として機能する高
    分子分散剤を含み、 該高分子分散剤はモノマー単位としてベンジルメタクリ
    レートを含むことを特徴とするインク。
  2. 【請求項2】 該高分子分散剤がベンジルメタクリレー
    トとメタクリル酸をモノマーとして得られた共重合体で
    ある請求項1記載のインク。
  3. 【請求項3】 前記ベンジルメタクリレートと前記メタ
    クリル酸の重量比が1:1である請求項2に記載のイン
    ク。
  4. 【請求項4】 該第2の顔料がBET法による比表面積が3
    00m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以下のカーボン
    ブラックである請求項1〜3のいずれかに記載のイン
    ク。
  5. 【請求項5】 色材として少なくとも第1の顔料及び第
    2の顔料を水性媒体中に分散状態で含むインクであっ
    て、該第1の顔料が少なくとも1つのアニオン性基が直
    接もしくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結
    合されている自己分散型の顔料であり、該第2の顔料が
    高分子分散剤によって該水性媒体に分散させることので
    きる顔料であり、該インクは更に該第2の顔料の分散剤
    として機能する高分子分散剤を含み、該第2の顔料がBE
    T法による比表面積300m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/1
    00g以下のカーボンブラックであることを特徴とするイ
    ンク。
  6. 【請求項6】 前記他の原子団は、炭素数1〜12の置
    換もしくは未置換のアルキレン基、置換もしくは未置換
    のフェニレン基、または置換もしくは未置換のナフチレ
    ン基である請求項5に記載のインク。
  7. 【請求項7】 前記高分子分散剤が少なくとも芳香環を
    含むモノマー単位を含む高分子共重合体からなる請求項
    5又は6に記載のインク。
  8. 【請求項8】 前記芳香環を含むモノマー単位がスチレ
    ン、α−メチルスチレン、ベンジルアクリレート、ベン
    ジルメタクリレート、フェニルアクリレート及びフェニ
    ルメタクリレートから選ばれる請求項7に記載のイン
    ク。
  9. 【請求項9】 前記芳香環を含むモノマー単位がベンジ
    ルメタクリレートである請求項7又は8に記載のイン
    ク。
  10. 【請求項10】 前記第1の顔料の表面に結合している
    アニオン性基が、−COOM、−SO3M、−PO3
    M、−PO32、−SO2NH2、および−SO 2NHC
    ORからなる群から選択される少なくとも1つのアニオ
    ン性基であり、式中のMは水素原子、アルカリ金属、ア
    ンモニウム又は有機アンモニウムを表わし、Rは炭素原
    子数1〜12のアルキル基、置換若しくは未置換のフェ
    ニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表わす
    請求項1〜9のいずれかに記載のインク。
  11. 【請求項11】 前記高分子分散剤の重量平均分子量が
    2000〜30000である請求項1〜10のいずれか
    に記載のインク。
  12. 【請求項12】 前記高分子分散剤の酸価が100〜5
    00である請求項1〜11のいずれかに記載のインク。
  13. 【請求項13】 前記高分子分散剤の第2の顔料に対す
    る含有比(重量比)が10〜200%であることを特徴
    とする請求項1〜12のいずれかに記載のインク。
  14. 【請求項14】 前記第2の顔料がその表面に高分子分
    散剤を吸着することにより分散されている請求項1〜1
    3のいずれかに記載のインク。
  15. 【請求項15】 前記第1の顔料と第2の顔料との比率
    が95/5〜50/50の範囲にあることを特徴とする
    請求項1〜14のいずれかに記載のインク。
  16. 【請求項16】 該インクが更に染料を含んでいる請求
    項1〜15の何れかに記載のインク。
  17. 【請求項17】 該染料がアニオン性染料である請求項
    16に記載のインク。
  18. 【請求項18】 該アニオン性染料が、酸性染料、直接
    性染料及び反応性染料から選ばれる少なくとも1つであ
    る請求項17記載のインク。
  19. 【請求項19】 該アニオン性染料が、ジスアゾ骨格又
    はトリスアゾ骨格を有する請求項17記載のインク。
  20. 【請求項20】 該インクがインクジェット用である
    請求項1〜19のいずれかに記載のインク。
  21. 【請求項21】 インクをインクジェット記録方法を用
    いてプリント媒体に向けて吐出させて、該プリント媒体
    上に画像を記録する工程を含むインクジェット記録方法
    において、該インクが請求項20に記載のインクである
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  22. 【請求項22】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結
    合されている自己分散型の顔料を含む第1のインクと、
    該第1のインク中の該自己分散型の顔料の表面に結合さ
    れている基と同極性の高分子分散剤およびノニオン性の
    高分子分散剤の少なくとも一方と該高分子分散剤によっ
    て水性媒体に分散させることのできる顔料とを含む第2
    のインクとをプリント媒体表面において該第1のインク
    と該第2のインクとが共に液体状態で接するようにプリ
    ント媒体に付与する工程を含み、 該第2のインク中の顔料がBET法による比表面積300m2/g
    以下、かつDBP吸油150ml/100g以下のカーボンブラック
    であることを特徴とするインクジェット記録方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結
    合されている自己分散型の顔料を含む第1のインクと、
    該第1のインク中の該自己分散型の顔料の表面に結合さ
    れている基と同極性の高分子分散剤およびノニオン性の
    高分子分散剤の少なくとも一方と該高分子分散剤によっ
    て水性媒体に分散させることのできる顔料とを含む第2
    のインクとをプリント媒体表面において該第1のインク
    と該第2のインクとが共に液体状態で接するようにプリ
    ント媒体に付与する工程を含み、 該高分子分散剤はベンジルメタクリレートをモノマー単
    位として含んでいるものであることを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  24. 【請求項24】 請求項20に記載のインクを収納して
    いるインク収納部と該インクを吐出させるためのインク
    ジェットヘッドとを具備していることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 該記録ヘッドのインク吐出口面の少な
    くとも一部が撥水処理が施されている請求項24記載の
    インクジェット記録装置。
  26. 【請求項26】 該記録ヘッドのインク吐出口面の少な
    くとも一部がシリコン撥水膜で被覆されている請求項2
    4または25に記載のインクジェット記録装置。
  27. 【請求項27】 請求項20に記載のインクを収納して
    いるインク収納部及び該インクを吐出させるためのイン
    クジェットヘッドを備えていることを特徴とする記録ユ
    ニット。
  28. 【請求項28】 該インクジェットヘッドのインク吐出
    口面の少なくとも一部が撥水処理されている請求項27
    に記載の記録ユニット。
  29. 【請求項29】 該インクジェットヘッドのインク吐出
    口面の少なくとも一部がシリコン撥水膜で被覆されてい
    る請求項27または28に記載の記録ユニット。
  30. 【請求項30】 請求項20に記載のインクを収納して
    いるインク収納部を備え、該インクを吐出させるための
    インクジェットヘッドに対して着脱可能であって、該イ
    ンクジェットヘッドに装着されているときには該インク
    を該インクヘッドに供給可能に構成されていることを特
    徴とするインクカートリッジ。
  31. 【請求項31】 該インクジェットヘッドのインク吐出
    口面の少なくとも一部が撥水処理されているインクジェ
    ットヘッドに用いられるものである請求項30に記載の
    インクカートリッジ。
  32. 【請求項32】 請求項1〜20のいずれかに記載の
    インクを収容していることを特徴とするインクカートリ
    ッジ。
  33. 【請求項33】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている自
    己分散型の顔料を含む第1のインクと、該第1のインク
    中の該自己分散型の顔料の表面に結合されている基と同
    極性の高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤の
    少なくとも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に分
    散させることのできる顔料とを含み、該顔料がBET法に
    よる比表面積300m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以
    下のカーボンブラックであるむ第2のインクとを有して
    いることを特徴とするインクセット。
  34. 【請求項34】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている自
    己分散型の顔料を含む第1のインクと、該第1のインク
    中の該自己分散型の顔料の表面に結合されている基と同
    極性の高分子分散剤およびノニオン性の高分子分散剤の
    少なくとも一方と該高分子分散剤によって水性媒体に分
    散させることのできる顔料とを含み、該高分子分散剤が
    ベンジルメタクリレートをモノマー単位として含んでい
    るものである第2のインクとを有していることを特徴と
    するインクセット。
  35. 【請求項35】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている自
    己分散型の顔料を含む第1のインクジェット記録用イン
    クと、該第1のインク中の該自己分散型の顔料の表面に
    結合されている基と同極性の高分子分散剤およびノニオ
    ン性の高分子分散剤の少なくとも一方と該高分子分散剤
    によって水性媒体に分散させることのできる顔料とを含
    み、該第2のインク中の顔料がBET法による比表面積300
    m2/g以下、かつDBP吸油量150ml/100g以下のカーボンブ
    ラックである第2のインクジェット記録用インクとを各
    々収容しているインク収容部と、該第1及び第2のイン
    クジェット記録用インクの各々を吐出させる為のインク
    ジェットを具備していることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  36. 【請求項36】 少なくとも1つのアニオン性の基が直
    接もしくは他の原子団を介して表面に結合されている自
    己分散型の顔料を含む第1のインクジェット記録用イン
    クと、該第1のインク中の該自己分散型の顔料の表面に
    結合されている基と同極性の高分子分散剤およびノニオ
    ン性の高分子分散剤の少なくとも一方と該高分子分散剤
    によって水性媒体に分散させることのできる顔料とを含
    み、該高分子分散剤がベンジルメタクリレートをモノマ
    ー単位として含んでいる第2のインクジェット記録用イ
    ンクとを各々収容しているインク収容部と、該第1及び
    第2のインクジェット記録用インクの各々を吐出させる
    為のインクジェットを具備していることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
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