JP2000190480A - インクプリント方法およびインクプリント装置 - Google Patents
インクプリント方法およびインクプリント装置Info
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Abstract
が形成されたプリント媒体や普通紙のいずれを用いて
も、OD等のプリント品位の向上および高速定着を可能
とする。 【解決手段】 普通紙へプリントを行う普通紙モードと
コート層が形成された特殊媒体にプリントを行う特殊媒
体モードとを設け、普通紙モードでは、ヘッド101B
kから自己分散型顔料と染料双方を色材として用いたB
kインクを吐出し、次にヘッド101Sから上記色材を
不溶化し、かつ高浸透性の処理液を吐出する。一方、特
殊媒体モードではヘッド101Bkからの上記Bkイン
クのみを吐出し、ヘッド101Sから処理液の吐出は行
わないようにする。
Description
法およびインクプリント装置に関し、詳しくは、インク
中の色材を不溶化する処理液を用いてプリントを行うイ
ンクプリント方法およびインクプリント装置に関するも
のである。本発明のインクプリント方法およびインクプ
リント装置は、プリンタ,複写機,ファクシミリ等、紙
などの記録媒体に対して文字,画像等をプリントする機
器に適用でき、また、これら機器においてプリント機構
として用いられるものである。
トに用いる媒体の種類を問わないという利点を有してい
る。このような点からも、インクジェット技術を用いた
プリンタ等では、普通紙,コート紙,OHP用のトラン
スペアレンシーフィルム,光沢紙,光沢フィルム等、種
々のプリント媒体を用いることが可能とされているもの
が多い。一方で、インクジェット方式のプリンタ等が普
及するにつれ、プリント品位やプリント速度等について
より高いレベルのものが望まれているという事実もあ
る。具体的には、ブラック色の文字等のキャラクタをプ
リントする上で電子写真方式並みの反射光学濃度(以
下、「OD」ともいう)や高速定着が求められている。
この事情は、ブラック色の文字等に限らず、フルカラー
画像のプリントにおいても同様である。
つは、普通紙における文字品位を重複して、顔料インク
を用いる構成が提案されている。また、他の例として、
染料インクとこれを不溶化させる処理液を用いて、プリ
ントを行うものも知られている。
料インクの例として、例えば、特開平5−179183
号公報には、AB,BABタイプのブロックポリマーに
よって分散された顔料インクが開示されている。また、
特開平7−53841号公報には、ABCタイプのトリ
ブロックポリマーによって分散された顔料インクが開示
されている。
な分散剤を用いない、自己分散型のインクも知られてい
る。このようなものとしては、例えば、国際特許出願に
係るWO96/18695、WO96/18696にお
いて、カーボンブラック表面に親水基を直接結合するこ
とによって分散された顔料インクが開示されている。
ンクを用いるシステムでは、用いるプリント媒体の種類
によっては、その媒体表面で顔料の凝集を生じ、色材定
着における均一性に欠けた画像になることがある。
が比較的大きい場合には、上記のような不均一な凝集に
留まらず、プリント媒体上で定着した顔料に「ひび割
れ」状の色材を欠いた部分を生じることもある。
に示す図である。この図からも解かるように、「ひび割
れ」のサイズは比較的大きく、肉眼でも認識可能なもの
であり、従って、この「ひび割れ」自体がプリント品位
を損ねることになる。また、この「ひび割れ」部分にプ
リント媒体の地が現われることによって全体的なODの
低下をもたらすこともある。
ペアレンシィフィルム等、インクの受容を促進し高速定
着に有効な、樹脂によるコート層が形成されたプリント
媒体(以下、「特殊媒体」ともいう)において生じる。
これは、コート層の樹脂に含有される特質によって樹脂
層上で顔料の凝集が左右されるからである。特にカチオ
ン性の物質を含有する場合にはアニオン性の顔料のイン
ク急激な凝集を生じさせるからである。
ムでは、上記コート層が形成されたプリント媒体を用い
る場合には、図2に示すように、インク滴がじゅず状に
連らなるビーディングを生じプリント品位の低下をもた
らすことがある。これは、基本的に染料はコート層に対
して濡れ性が悪いためである。
インクおよび処理液を用いてODを増そうとする場合に
は、低浸透のものを用いて顔料等の色材をもるべくプリ
ント媒体の表面近傍に残すようにする。この結果、普通
紙においてODを増そうとする場合には定着性について
問題を生ずることになる。
されたものであり、その目的とするところは、特に普通
紙やコート層が形成されたプリント媒体(以下、「特殊
媒体」ともいう)など種々のプリント媒体へのプリント
においてOD等のプリント品位の向上および高速定着を
可能とするインクプリント方法およびインクプリント装
置を提供することにある。
インクをプリント媒体に付与することによりプリントを
行うインクプリント方法であって、モード設定情報に対
応して設定されるプリントモードであって、インクと該
インク中の色材の固化を促進する処理液をプリント媒体
に付与するプリントモードと該処理液を用いずインクの
プリント媒体に付与するモードを含む複数のプリントモ
ードを用意し、プリント媒体の種類に応じて、該複数の
プリントモードからモード設定情報に応じた1つのモー
ドを選択して実行する、ステップを有したことを特徴と
する。
ト媒体に付与することによりプリントを行うインクプリ
ント装置であって、モード設定情報に対応して設定され
るプリントモードであって、インクと該インク中の色材
の固化を促進する処理液を用いるプリントモードと該処
理液を用いずインクのみ用いるモードを含む複数のプリ
ントモードを設定するモード設定手段と、プリント媒体
の種類に応じて、該複数のプリントモードからモード設
定情報に応じた1つのモードを選択して実行するプリン
ト実行手段と、を有したことを特徴とする。
用してプリントを行うモードと、この処理液を用いずイ
ンクのみを用いてプリントを行うモードを選択的に実行
できるので、例えば、コート層が形成された特殊なプリ
ント媒体にプリントする場合は、インクのみを用いるモ
ードを選択し、しかもこのインクを顔料と染料が混合し
たインクとして、コート層においてひび割れ状の画質劣
化を生ぜず高いODで高速定着のプリントを行うことが
できる。一方、上記インクや処理液を併用するモードを
選択し、普通紙に対し、にじみのない画像のエッジがシ
ャープなしかも高いODのプリントを行うことができる
とともに処理液を高浸透性、すなわち、例えば後記する
表1に記載するようなKa値、アセチレノール含有量、
表面張力に合致する浸透性とすることによって高速定着
も可能となる。なお、本明細書において不溶化とは、完
全な不溶化のみならず、固化を促進する作用をも含む概
念である。
施形態を詳細に説明する。
リント媒体の種類に応じてプリントモードを切替えてプ
リントを行う。すなわち、用いるプリント媒体が普通紙
か特殊媒体かに応じてプリントモードの切替えを行う。
染料を混合したものを色材として用いたインクと、これ
らの色材に対し、凝集,不溶化を生じさせる処理を用い
たプリントを行う。この場合に、上記インクは比較的浸
透性の低いものであり、処理液はインクより高い浸透性
のものを用いる。これにより、顔料および染料と処理液
との反応によって、にじみないエッジがシャープな文
字,画像等を形成でき、また、色材のプリント媒体の表
層近傍にとどめることができ、ODを増すこともでき
る。また、この場合に、処理液として高浸透性のものを
用いているので、上記色材等のプリント媒体中への浸透
を促進して速い定着を実現できる。
色材のインクのみを用い、処理液に用いない。
なくとも1種のアニオン性基が直接もしくは他の原子団
を介して直接その顔料表面に結合されたものである。
のプリント結果を模式的に示す図であり、100%デュ
ーティーのいわゆる「ベタ」プリントをした場合の結果
とその一部を拡大したものを示している。
インクを用いてプリントを行なった場合には、顔料の凝
集物は細かい粒子となって存在し、染料がその顔料を取
り囲み、また、凝集物が存在しない部分を染料が埋めた
状態となる。このことからも明らかなように、図1に示
したような「ひび割れ」が生じることはない。これは本
実施形態のインクが分散材を用いない顔料(自己分散型
顔料)と染料を含有することに依っているものと、本願
発明者等によって推測されている。
施形態のインクには含まれていないことによって凝集の
強度が小さくなり、このため、大きな凝集物は生成され
ず、「ひび割れ」が生じないと考えられる。
のの一定の凝集が生じていることには変りないが、染料
の存在によってこの凝集力が緩和されるものと考えられ
る。この点により、上記「ひび割れ」を生じる程ではな
いが一定の凝集によって生じるプリント画像の不均一性
をも解消できると考えられる。
られる本実施形態インクによってプリントした画像等
は、上述のように色材が均一に分布したものとなり、ま
た、高いOD(光学反射濃度)も得られるとともに、コ
ート層本来の比較的高い密着性も得られる。
種類(色)に限定されないことは勿論であるが、好まし
い一形態としては、ブラックについて本実施形態のイン
クを用いることである。これによれば、文字等のキャラ
クタのプリントにおいてODの向上を望むことができる
からである。
形態を示す。
なくとも1種のアニオン性基が直接もしくは他の原子団
を介して直接カーボンブラック表面に結合された自己分
散型の顔料を使用するが、色材として、少なくとも一種
の親水性基がカーボンブラックの表面に直接若しくは他
の原子団を介して結合している自己分散型カーボンブラ
ックを用いる。この結果、カーボンブラックを分散させ
るための分散剤が不要となる。本実施形態で使用する自
己分散型カーボンブラックとしては、イオン性を有する
ものが好ましく、アニオン性に帯電したものが好適であ
る。
場合、表面に結合されている親水性基が、例えば、−C
OOM,−SO3 M,−PO3 HM,−PO3 M2 ,−
SO2 NH2 ,−SO2 NHCOR等(但し、式中のM
は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、または、有
機アンモニウムを表わし、Rは炭素数1〜12のアルキ
ル基,置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有
してもよいナフチル基を表わす。)である場合が挙げら
れる。本実施形態においては、これらの中で、特に、−
COOM,−SO3 Mがカーボンブラック表面に結合し
てアニオン性に帯電しているものを用いることが好まし
い。
金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム等が挙げられ、有機アンモニウムとしては、モノ乃至
トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニ
ウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウムが挙げられ
る。アニオン性に帯電したカーボンブラックを得る方法
としては、カーボンブラック表面に−COONaを導入
する方法として、例えば、カーボンブラックを次亜塩素
酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられるが、勿論、こ
れらに限定されるわけではない。
と同様に普通紙モードと特殊媒体にモードとにモードを
切替えてプリントを行う。
として用いた顔料インクを付与し、その後、染料を色材
として用いた染料インクを付与し、さらに高浸透性の処
理液を付与する。この場合も、上記実施形態1の予じめ
顔料と染料が混合されたインクを用いる場合と同様、画
像エッジがシャープでODの高いプリントを高い定着性
で行うことができる。
インクと染料インクのみを用い、処理液は用いない。
リント結果を模式的に示す図である。この場合、ミクロ
的には上述した「ひび割れ」は生じているが、遠目(例
えば20cm以上)では目立たない程度のものである。
これは、図1にて前述したように顔料はコート層の樹脂
と反応してひび割れを生じさせるが、そのすき間を後か
ら付与される染料が埋めるからであると考えられる。
料インクを付与することにより、顔料インクおよび染料
インクの特殊媒体に対する不利な点を償い合って品位の
高いプリント画像を得ることができる。なお、顔料イン
クおよび染料インク相互の付与時間間隔が短い程、上記
実施形態1のプリント結果に近づくことも確認されてい
る。
は、上記実施形態2における顔料インクと染料インクの
付与順序を交換したものである。
顔料インク、処理液の順で付与され、特殊媒体モードで
は、染料インク、顔料インクの順で付与される。
けるプリント結果を模式的に示す図である。この結果
は、ミクロ的には、染料の中に顔料がある程度凝集した
状態で組み込まれて定着した状態である。この場合に
は、遠目(20cm以上)では凝集物が目立たない程度
のものである。上記定着状態では、先に付与される染料
がコート層に対して反応上一種の緩衝として機能し顔料
の凝集力は弱まりゆっくりとした凝集が生じると考えら
れる。
特殊媒体に対して問題のない高品位のプリントを行うこ
とができる。
特殊媒体モードにおいては処理液を用いないものとした
が、この処理液をコート層が形成されたプリント媒体に
用いても特に問題はない。しかし、コート層は本来的に
殊に顔料インクに対して濡れ性の良いものであるためイ
ンク色材として顔料が含まれていれば比較的高い定着性
を示すこと、および処理液の消費量を低減する効果が得
られることから、上記実施形態では、特殊媒体モードの
とき処理液は用いないようにしている。
インクおよび染料インクそれぞれで付与量を相互に異な
らせてもよい。例えば顔料インクは特殊媒体に対し相性
(濡れ性等)がよく、染料インクは悪いため、特殊媒体
モードでは顔料インクの付与量を多くすることができ
る。なお、この付与量は、例えばプリントヘッドの吐出
量そのものを異ならせる場合や間引き率を異ならせるこ
とによって異ならせることができる。
自己分散型顔料を用いるものとしたが、これに限られず
分散剤を用いる顔料であってもよい。染料インクが併用
されることによって、特殊媒体のプリントで図1に示し
たような大きなひび割れを生じないからである。
て図面を参照して説明する。
るフルラインタイプのプリント装置の概略構成を示す概
略図であり、上述した実施形態1に対応した構成を示す
ものである。
の記録媒体の搬送方向(同図中矢印A方向)に沿って所
定位置に配置された複数のフルラインタイプのプリント
ヘッドよりインクまたは処理液を吐出してプリントを行
うインクジェットプリント方式を採用するものであり、
不図示の制御回路によって制御されて動作する。
1Bk,101S,101C,101Mおよび101Y
のそれぞれは、図6中A方向に搬送される記録紙の幅方
向(図6の紙面に垂直な方向)に約7200個のインク
吐出口を配列し、最大A3サイズの記録紙に対しプリン
トを行うことができる。
される一対のレジストローラ114の回転によってA方
向に搬送され、一対のガイド板115により案内されて
その先端のレジ合わせが行われた後、搬送ベルト111
によって搬送される。エンドレスベルトである搬送ベル
ト111は2個のローラ112,113により保持され
ており、その上側部分の上下方向の変位はプラテン10
4によって規制されている。ローラ113が回転駆動さ
れることで、記録紙103が搬送される。なお、搬送ベ
ルト111に対する記録紙103の吸着は静電吸着によ
って行われる。ローラ113は不図示のモータ等の駆動
源により記録紙103を矢印A方向に搬送する方向に回
転駆動される。搬送ベルト111上を搬送されこの間に
記録ヘッド群101gによって記録が行われた記録紙1
03は、ストッカ116上へ排出される。
は、熱エネルギーを利用して液中に気泡を生じさせこの
気泡の圧力によって液を吐出するものであり、上記実施
形態で説明した処理液を吐出する処理液用ヘッド101
Sおよび自己分散型顔料と染料を混合したものを色材と
して用いたブラック(Bk)のインクを吐出するヘッド
101Bkを有し、さらにカラーインク用各ヘッド(シ
アンヘッド101C,マゼンタヘッド101M,イエロ
ーヘッド101Y)が、記録紙103の搬送方向Aに沿
って図示の通りに配置されている。そして、各プリント
ヘッドにより各色のインクと処理液を吐出することでブ
ラックの文字やカラー画像のプリントが可能になる。
されるブラックのインクについては、浸透速度の遅いイ
ンク(以下、本実施例では「上乗せ系インク」という)
を用い、ヘッド101S,101C,101M,101
Yからそれぞれ吐出される処理液およびシアン,マゼン
タ,イエローの各インクは浸透速度の速いそれぞれ処理
液又はインク(以下、本実施例では「高浸透性インク」
という)を用いる。
る。
いう)の浸透性を、例えば1m2 当たりの液量Vで表す
と、液滴を吐出してからの時間tにおける液浸透量V
(単位はミリリットル/m2 =μm)は、次に示すよう
なブリストウ式により表されることが知られている。
部分(記録紙の表面の粗さの部分)において吸収される
のが殆どで、記録紙内部へは殆ど浸透していない。その
間の時間がtw(ウェットタイム)、その間の凹凸部へ
の吸収量がVrである。液滴の滴下後の経過時間がtw
を超えると、超えた時間(t−tw)の2分の1乗に比
例した分だけ浸透量Vが増加する。Kaはこの増加分の
比例係数であり、浸透速度に応じた値を示す。
ール(etylene oxide-2,4,7,9-tetramethyl-5-decyne-4,
7diol,商品名「アセチレノールEH」,川研ファインケ
ミカル)の含有割合に対する比例係数Kaの値を示す図
である。
浸透性試験装置S(東洋精機製作所製)を用いて測定し
た。本実験では、本出願人であるキヤノン株式会社のP
B用紙を記録紙として用いた。このPB用紙は、電子写
真方式を用いた複写機やLBPと、インクジェット記録
方式を用いたプリンタの双方に使用できるいわゆる普通
紙である記録紙である。
あるPPC用紙に対しても、同様の結果を得ることがで
きた。
(横軸)の増加にしたがってKa値(横軸)が増加する
曲線となっており、比例係数Kaはアセチレノールの含
有割合によって決まる。このため、インクの浸透速度は
実質的にアセチレノールの含有割合によって決まること
になる。なお、曲線と交わる縦軸に平行な線分は、測定
結果のばらつきの範囲を示している。
を示す特性図であり、64g/m2、厚さ約80μm、
空隙率的50%の上記記録紙(PB用紙)を用いて行っ
た実験結果を示すものである。
2分の1乗(msec1/2 )であり、図8(b)におい
て、横軸は経過時間t(msec)である。また、両図
において縦軸は浸透量V(μm)であり、アセチレノー
ル含有割合が0%,0.35%,1%の場合の曲線をそ
れぞれ示している。
の含有割合が多いほど、経過時間に対するインクの浸透
量が多く、浸透性が高いといえる。図8に示すグラフに
は、ウェットタイムtwはアセチレノールの含有量が多
いほど短くなり、また、twに達しない時間においても
アセチレノールの含有割合が多いほど浸透性が高いとい
う傾向が表われている。
(含有割合が0%)液の場合は浸透性が低く、後に規定
する上乗せ系インクとしての性質を持つ。また、アセチ
レノールが1%の含有割合で混合されている場合は短時
間で記録紙103内部に浸透する性質を持ち、後に規定
する高浸透性インクとしての性質を持つ。そして、アセ
チレノールが0.35%の含有割合で混合されているイ
ンクは、両者の中間の半浸透性インクとしての性質を持
つ。
と、これらの中間に位置する「半浸透性」それぞれの特
性もしくは定義を表1に示す。
適用される「上乗せ系」、「半浸透性」、「高浸透性」
のそれぞれについて、Ka値、アセチレノール含有量
(%)、表面張力(dyne/cm)を示している。プ
リント媒体である記録紙に対する各液体の浸透性は、K
a値が大きいものほど高くなる。つまり、表面張力が小
さいものほど高くなる。
法による液体の動的浸透性試験装置S(東洋精機製作所
製)を用いて測定したものである。実験には、本出願人
であるキヤノン株式会社のPB用紙を記録紙として用い
た。また、同キヤノン株式会社のPPC用紙に対して
も、同様の結果を得ることができた。
る場合の条件として、その液体における界面活性剤の臨
界ミセル濃度(CMC)があることが知られている。こ
の臨界ミセル濃度とは、界面活性剤の溶液の濃度が上昇
して行き急激に数十分子が会合してミセルを形成するよ
うになるときの濃度である。上述した液に浸透性調製の
ため含有されるアセチレノールは界面活性剤の一種であ
り、このアセチレノールにおいても同様に液体に応じて
臨界ミセル濃度が存在する。
の表面張力との関係として、ミセルを形成するようにな
ると表面張力が低下しなくなる関係を有しており、この
ことから、水に対するアセチレノールの臨界ミセル濃度
(CMC)は約0.7%であることが確認されている。
対応させると、例えば表1に規定される「高浸透性イン
ク」は、水におけるアセチレノールの臨界ミセル濃度
(CMC)よりも多い割合でアセチレノールを含有する
インクであることがわかる。
の組成は次の通りである。なお、各成分の割合は重量部
で示したものである。
溶かした溶液に、5℃においてアントラニル酸1.58
gを加えた。この溶液を、アイスバスで撹拌することに
より常に10℃以下に保ち、5℃の水8.7gに亜硝酸
アントリウム1.78gを加えた溶液を加えた。さら
に、15分撹拌した後、表面積が320m2 /gでDB
P吸油量が120ml/100gのカーボンブラック2
0gを混合した状態のまま加えた。その後、さらに15
分撹拌した。得られたスラリーを東洋濾紙No.2(ア
ドバンティス社製)で濾過し、顔料粒子を充分に水洗
し、110℃のオーブンで乾燥させた後、この顔料に水
をたして顔料濃度10重量%の顔料水溶液を作製した。
以上の方法により、下記式で表したように、表面に、フ
ェニル基を介して親水性基が結合したアニオン性に帯電
した自己分散型カーボンブラックが分散した顔料分散液
3を得た。
チレノールの含有量により、ブラックインクは上乗せ系
インクに、処理液およびC,M,Yの各インクは高浸透
性インクにそれぞれ設定されている。
実施形態で説明したように、分散剤を用いていない、い
わゆる分散剤無し顔料を用いる。このインクでは、アニ
オン性のカーボンブラック分散体として、少なくとも一
種の親水性基がカーボンブラックの表面に直接もしくは
他の原子団を介して結合している自己分散型のカーボン
ブラック分散体が好適に使用される。また、この自己分
散型カーボンブラックとしては、イオン性を有するもの
が好ましく、アニオン性に帯電したものが好適である。
場合、表面に結合されている親水性基が、例えば、−C
OOM,−SO3 M,−PO3 HM,−PO3 M2 ,−
SO2 NH2 ,−SO2 NHCOR等(ただし、式中の
Mは水素原子、アルカリ金属、アンモニウムまたは有機
アンモニウムを表わし、Rは炭素原子数1〜12のアル
キル基、置換基を有してもよいフェニル基または置換基
を有してもよいナフチル基を表わす。)である場合が挙
げられる。本実施例においては、これらの中で、特に、
−COOM,−SO3 Mがカーボンブラック表面に結合
してアニオン性に帯電しているものを用いることが好ま
しい。
リ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム等が挙げられ、有機アンモニウムとしては、モノな
いしトリメチルアンモニウム、モノないしトリエチルア
ンモニウム、モノないしトリメタノールアンモニウムが
挙げられる。アニオン性に帯電したカーボンブラックを
得る方法としては、カーボンブラック表面に−COON
aを導入する方法として、例えば、カーボンブラックを
次亜酸素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられるが、
勿論、本発明はこれらに限定されるわけではない。
団を介してカーボンブラックの表面に結合したものを用
いることが好ましい。他の原子団としては、例えば、炭
素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよい
フェニル基または置換基を有してもよいナフチル基が挙
げられる。他の原子団を介してカーボンブラックの表面
に結合した親水性基の具体例としては、上記に挙げたも
のの他、例えば、−C2 H4 COOM,−PhSO
3 M,−PhCOOM等(ただし、Phはフェニル基を
表わす)が挙げられるが、勿論、本発明はこれらに限定
されない。
は、それ自体、従来のカーボンブラックに比べ水分散性
に優れるため顔料分散樹脂や界面活性剤などを添加しな
くてもよく、このため、従来の顔料と比較して、固着性
が良い、濡れ性が良い、等の利点を有し、プリントヘッ
ドに用いる場合の信頼性に優れている。
吐出口は600dpiの密度で配列され、また、記録紙
の搬送方向において600dpiのドット密度でプリン
トを行う。これにより、本実施例でプリントされる画像
等のドット密度はロー方向およびカラム方向のいずれも
600dpiとなる。また、各ヘッドの吐出周波数は4
kHzであり、従って、記録紙の搬送速度は約170m
m/secとなる。さらに、Bkインクのヘッド101
Bkと処理液のヘッド101Sとの間の距離D(図6参
照)は、40mmであり、従って、処理液が吐出されて
から、Bkインクが吐出されるまでの時間は約0.24
secとなる。なお、各プリントヘッドの吐出量は、ヘ
ッド101Bkが1吐出当り30pl、その他のヘッド
が1吐出当り15plである。
は、その80%が粒径が0.05μm〜0.3μmの範
囲にあるものが好しく、さらに好しくは0.1μm〜
0.25μmの範囲にあるものである。
トシステムの構成を示すブロック図である。
リンタ2とから主に構成される。プリンタ2は、図6に
示した機械的構成を有するとともにその制御構成とし
て、CPU21,RAM22およびROM23を有す
る。さらに各プリントヘッドの駆動をコントロールする
場合、CPU21は、ヘッドコントローラ24に、所定
のメモリからドットデータを転送するとともに制御信号
を与えて各プリントヘッドの吐出のための駆動を制御す
る。
1,RAM12およびROM13を有する。このホスト
コンピュータ1には各種情報の表示機器および入力機器
として、それぞれCRT14およびキー・マウス15が
接続される。本プリントシステムの場合、ソフトウエア
としてアプリケーションとプリンタドライバを用いる。
すなわち、アプリケーションに従い、CRT14および
キー・マウス15を介して作成した文字,画像等のプリ
ントデータは、プリンタドライバへ渡され、これにより
プリントデータはプリンタ2における各へット毎のビッ
トイメージデータに変換されてプリンタ2に送られる。
よびキー・マウス15を用い、アプリケーション上で普
通紙モードと特殊媒体モードのいずれかを選択する。こ
れに従い、プリンタドライバは、普通紙モードが選択さ
れた場合は、ブラック色のプリントデータに対し、ヘッ
ド101Bkおよびヘッド101Sそれぞれのビットイ
メージデータを作成する。一方、特殊媒体モードが選択
された場合は、ブラック色のプリントデータに対し、ヘ
ッド101Bk用のビットイメージデータのみ作成し、
処理液のヘッド101Sのデータは作成しないようにす
る。
顔料と染料の混合インクに対して高浸透性の処理液を付
与することによって、高画質と高速定着を両立し、一
方、特殊媒体モードでは、処理液を用いないことによっ
て、処理液を用いる場合に比べても、ひび割れの少ない
高品位な画像を1パス印字等で高速に印字することが可
能となる。
用いる場合においても、より品位が良いことは言うまで
もない。
若干でもランニングコストを低下させることができると
いう利点が得られる。
ンタの概略構成を示す側面図である。図から明らかなよ
うに、本実施形態は、Bkインクを吐出するヘッドとし
て、ヘッド101Bk1,101Bk2の2つを有し、
上述した実施形態2に対応したものである。
己分散型の顔料(カーボンブラック)を色材として含ん
だBkインクが吐出され、ヘッド101Bk2からは染
料(フードブック)を色材として含んだBkインクが吐
出される。そして、各ヘッドの吐出量は、ヘッド101
Bk1,101Bk2のみが上記実施例1の場合と異な
り、それぞれ15plである。
ッド101Bk1,101Bk2,101Sの順で吐出
が行われる。一方、特殊媒体モードでは、ヘッド101
Bk1,101Bk2の順で、それぞれドットデータに
対して印字比率100%でそれぞれ吐出が行われる。
ける各ヘッドの印字比率を、ヘッド101Bk1は80
%、ヘッド101Bk2は100%としてもよい。これ
により、染料の付与量を顔料に対して相対的に増すこと
により、ひび割れの防止効果を、より効果的に発揮させ
ることができる。
るヘッド101Bk1,101Bk2から吐出されるB
kインクを相互に変更したものである。すなわち、ヘッ
ド101Bk1からは染料のBkインクが吐出され、ヘ
ッド101Bk2からは顔料のBkインクが吐出され
る。
ような所定の効果を得ることができる。
いて2つのヘッドを用いることに変わりはない。但し、
ヘッド101Bk1からは、自己分散型顔料と染料が混
合したもので、相対的には顔料の方が多いインクが吐出
される。顔料と染料の色材比率は顔料80%、染料20
%である。一方、ヘッド101Bk2からは逆に染料8
0%、上記顔料20%が混合したものを色材としたBk
インクが吐出される。
したものとはいえ、以上で説明した所定の効果をこの実
施例によって得られることは勿論である。
ルタイプのプリント装置5の構成を示す概略斜視図であ
る。すなわち、処理液をプリント媒体に付与した後、B
kインクを吐出して反応させるプリント装置は、上述の
フルラインタイプのものに限らず、シリアルタイプの装
置にも適用できることは明らかである。なお、図6に示
した要素と同様の要素には同一の符号を付しその説明の
詳細は省略する。
部105から挿入されプリント部126を経て排紙され
る。本実施例では、一般に広く用いられる安価な普通紙
を記録紙103として用いている。プリント部126に
おいて、キャリッジ107は、プリントヘッド101B
k,101S,101C,101Mおよび101Yを搭
載し、不図示のモータの駆動力によってガイドレール1
09に沿って往復移動可能に構成されている。プリント
ヘッド101Sは、前述の実施形態1で説明した処理液
を吐出することができるものである。また、プリントヘ
ッド101Bk,101C,101M,101Yはそれ
ぞれブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、
イエローインクをそれぞれ吐出するものであり、この順
序で記録紙103にインクを吐出するよう駆動される。
ク108S,108Bk,108C,108M,108
Yから処理液又はインクが供給され、インク吐出時には
各ヘッドの吐出口毎に設けられている電気熱変換体(ヒ
ータ)に駆動信号が供給され、これにより、インク又は
処理液に熱エネルギーを作用させて気泡を発生させ、こ
の発泡時の圧力を利用してインク又は処理液の吐出が行
われる。各ヘッドには、それぞれ360dpiの密度で
64個の吐出口が設けられ、これらは、記録紙103の
搬送方向Yとほぼ同方向、つまり、各ヘッドによる走査
方向とほぼ垂直方向に配列されている。そして、各吐出
口毎の吐出量は上述した各実施例のいずれかのものを実
現できるものである。
/2インチであり、従って、ヘッド101Sと101B
kとの距離は1/2インチとなり、また、走査方向のプ
リント密度が720dpi、各ヘッドの吐出周波数は
7.2kHzであることから、ヘッド101Sの処理液
が吐出されてから、ヘッド101BkのBkインクが吐
出されるまでの時間は0.05secとなる。
によればインクと処理液を併用してプリントを行うモー
ドと、この処理液を用いずインクのみを用いてプリント
を行うモードをプリント媒体の種類に応じて選択的に実
行できるので、例えば、コート層が形成された特殊なプ
リント媒体にプリントする場合は、インクのみを用いる
モードを選択し、しかもこのインクを顔料と染料が混合
したインクとして、コート層においてひび割れ状の画質
劣化を生ぜず高いODで高速定着のプリントを行うこと
ができる。一方、上記インクや処理液を併用するモード
を選択し、普通紙に対し、にじみのない画像のエッジが
シャープなしかも高いODのプリントを行うことができ
るとともに処理液を高浸透とすることによって高速定着
も可能となる。
リント品位で高い密着性のプリントを行うことが可能と
なる。
てプリントしたときのプリント結果を示す模式図であ
る。
てプリントしたときのプリント結果を示す模式図であ
る。
す模式図である。
示す模式図である。
示す模式図である。
示す側面図である。
浸透性に関するKa値との関係を示す線図である。
ノール含有割合をパラメータとして示す、着弾後経過時
間と浸透量との関係を示す線図である。
ムの構成を示すブロック図である。
成を示す側面図である。
の斜視図である。
101C,101M,101Y プリンタヘッド 103 記録紙(プリント媒体) 107 キャリッジ 108Bk,108S,108C,108M,108Y
インクタンク(処理液タンク)
Claims (28)
- 【請求項1】 インクをプリント媒体に付与することに
よりプリントを行うインクプリント方法であって、 モード設定情報に対応して設定されるプリントモードで
あって、インクと該インク中の色材の固化を促進する処
理液をプリント媒体に付与するプリントモードと該処理
液を用いずインクのプリント媒体に付与するモードを含
む複数のプリントモードを用意し、 プリント媒体の種類に応じて、該複数のプリントモード
からモード設定情報に応じた1つのモードを選択して実
行する、 ステップを有したことを特徴とするインクプリント方
法。 - 【請求項2】 前記インクは、顔料および染料を前記色
材として用いたことを特徴とする請求項1に記載のイン
クプリント方法。 - 【請求項3】 前記インクは、顔料を前記色材として用
いた顔料インクおよび染料を色材として用いた染料イン
クであることを特徴とする請求項1に記載のインクプリ
ント方法。 - 【請求項4】 前記インク、前記処理液の順でプリント
媒体に付与されることを特徴とする請求項1ないし3の
いずれかに記載のインクプリント方法。 - 【請求項5】 前記顔料インク、前記染料インク、前記
処理液の順でプリント媒体に付与されることを特徴とす
る請求項3に記載のインクプリント方法。 - 【請求項6】 前記染料インク、前記顔料インク、前記
処理液の順でプリント媒体に付与されることを特徴とす
る請求項3に記載のインクプリント方法。 - 【請求項7】 前記染料インクと前記顔料インクの印字
比率を相互に異ならせることを特徴とする請求項5また
は6に記載のインクプリント方法。 - 【請求項8】 前記顔料は自己分散型顔料であることを
特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のインク
プリント方法。 - 【請求項9】 前記処理液は、前記インクより高い浸透
性を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
かに記載のインクプリント方法。 - 【請求項10】 前記顔料はカーボンブラックであるこ
とを特徴とする請求項8に記載のインクプリント方法。 - 【請求項11】 前記色材はカーボンブラックと染料と
を含むことを特徴とする請求項10に記載のインクプリ
ント方法。 - 【請求項12】 前記処理液は浸透剤として非イオン性
界面活性剤を有することを特徴とする請求項1ないし1
1のいずれかに記載のインクプリント方法。 - 【請求項13】 前記浸透剤は、水に対する臨界ミセル
濃度以上の非イオン性界面活性剤を有することを特徴と
する請求項12に記載のインクプリント方法。 - 【請求項14】 熱エネルギーを利用してインクに気泡
を生じさせ、該気泡の圧力によってインクの付与を行う
ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載
のインクプリント方法。 - 【請求項15】 プリントヘッドからインクをプリント
媒体に付与することによりプリントを行うインクプリン
ト装置であって、 モード設定情報に対応して設定されるプリントモードで
あって、インクと該インク中の色材の固化を促進する処
理液を用いるプリントモードと該処理液を用いずインク
のみ用いるモードを含む複数のプリントモードを設定す
るモード設定手段と、 プリント媒体の種類に応じて、該複数のプリントモード
からモード設定情報に応じた1つのモードを選択して実
行するプリント実行手段と、 を有したことを特徴とするインクプリント装置。 - 【請求項16】 前記インクは、顔料および染料を前記
色材として用いたことを特徴とする請求項15に記載の
インクプリント装置。 - 【請求項17】 前記インクは、顔料を前記色材として
用いた顔料インクおよび染料を色材として用いた染料イ
ンクであることを特徴とする請求項15に記載のインク
プリント装置。 - 【請求項18】 前記インク、前記処理液の順でプリン
ト媒体に付与されることを特徴とする請求項15ないし
17のいずれかに記載のインクプリント装置。 - 【請求項19】 前記顔料インク、前記染料インク、前
記処理液の順でプリント媒体に付与されることを特徴と
する請求項17に記載のインクプリント装置。 - 【請求項20】 前記染料インク、前記顔料インク、前
記処理液の順でプリント媒体に付与されることを特徴と
する請求項17に記載のインクプリント装置。 - 【請求項21】 前記染料インクと前記顔料インクの印
字比率を相互に異ならせることを特徴とする請求項19
または20に記載のインクプリント装置。 - 【請求項22】 前記顔料は自己分散型顔料であること
を特徴とする請求項15ないし21のいずれかに記載の
インクプリント装置。 - 【請求項23】 前記処理液は、前記インクより高い浸
透性を有することを特徴とする請求項15ないし22の
いずれかに記載のインクプリント装置。 - 【請求項24】 前記顔料はカーボンブラックであるこ
とを特徴とする請求項23に記載のインクプリント装
置。 - 【請求項25】 前記色材はカーボンブラックと染料と
を含むことを特徴とする請求項24に記載のインクプリ
ント装置。 - 【請求項26】 前記処理液は浸透剤として非イオン性
界面活性剤を有することを特徴とする請求項15ないし
25のいずれかに記載のインクプリント装置。 - 【請求項27】 前記浸透剤は、水に対する臨界ミセル
濃度以上の非イオン性界面活性剤を有することを特徴と
する請求項26に記載のインクプリント装置。 - 【請求項28】 前記プリントヘッドは、熱エネルギー
を利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の圧力によっ
てインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであ
ることを特徴とする請求項15ないし27のいずれかに
記載のインクプリント装置。
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