JP5643306B2 - ジブロックポリマー分散剤をベースとした架橋顔料分散体 - Google Patents
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Description
CH2=CRC(O)O(CHR1CH2O)nR2
(式中、RおよびR1は、Hまたはメチルであり;
R2は、1個〜4個の炭素原子のアルキルまたはフェニルであり;
nは、約1約20である)
を有するモノマーを少なくとも50重量%含み;かつBブロックは、イオン性モノマーと少なくとも1種の疎水性モノマーとを含むセグメントであり;そして分散剤は、架橋性部分を含み;架橋性部分は、エポキシド、カルボジイミド、オキサゾリン、イソシアネート、およびシランからなる群から選択される架橋剤で架橋され;かつ水性分散体は、少なくとも約8.0、より典型的には約8.0〜約12.0、最も典型的には約8.0〜約11.0のpHを有するものである、水性分散体を提供する。より典型的には、Aブロックセグメントは、特定の式を有するモノマーを約60〜約100%、さらにより典型的には前記モノマーを約70〜約95%、最も典型的には約80〜約95%含む。
固体粒子:
本開示には固体粒子が必要とされるが、その固体粒子の種類および組成は特に重要ではなく、水性分散体の最終の末端使用用途によって決まる。定義上、固体粒子は、液体ビヒクル、典型的には水に、少なくとも実質的に不溶性である。そうした一般的限定に加えて、この固体粒子は、有機のもの、無機のもの、またはそれらの混合物であり得る。好適な固体粒子の一部の例としては、着色剤(例えば、顔料および不溶性染料)、充填剤(例えば、シリカ)、金属粒子、生物学的に活性な化合物、薬学的に活性な化合物、ポリマー粒子、中空ガラス球などが挙げられる。
ポリマー分散剤の機能は、固体粒子を、より典型的には着色剤を、水性ビヒクル中に分散させることである。本開示によれば、ポリマー分散剤は、架橋性官能基部分を有するABブロックコポリマーであり、この架橋性官能基部分が、エポキシド、カルボジイミド、オキサゾリン、イソシアネート、およびシランからなる群から選択される架橋剤で架橋される。これらのブロックコポリマーは、インクビヒクル成分(例えば、グリコールおよびブチルカルビトール)に可溶性であるAブロックと、イオン性/潜在的イオン性モノマーおよび疎水性モノマーのランダムセグメントを含むBブロックとを含み得る。「潜在的イオン性」とは、中和されてイオン性になり得るモノマー(例えば、メタクリル酸(MAA))を意味する。MAAは、KOHで中和されて、イオン性モノマー単位になり得る。Aブロック中の単位の数は、約5〜約18単位、より典型的には約6〜約12単位、さらにより典型的には約8〜約12単位、最も典型的には約8単位であり得る。Bブロック中の単位の数は、約15単位〜約80単位、より典型的には約25単位〜約70単位、および最も典型的には約30単位〜約50単位であり得る。典型的に、Aブロックはインクビヒクルにおいて立体安定化をもたらすが、Bブロックは、イオン安定化をもたらす。これらの分散剤は、頑強なインク配合物および実用的な分散方法を容易にすると同時に、優れた画像特性(O.D.および耐久性)を付与する。
Aブロックの役割は、水性分散媒としても知られるインクビヒクル中にあり得る有機成分の存在下での分散体の安定性につながる立体安定化を、インクビヒクルにおいてもたらすことである。有機成分は、しばしば水性顔料分散体の凝集の一因となる。ABジブロック分散剤のAブロックが有機成分に対して良好な溶解性を有する場合、エントロピー反発/立体安定化につながるインクビヒクル中の顔料表面からのAブロック伸長部により、耐凝集性が著しく向上され得る。さらに、典型的なAブロックモノマーは、非イオン性の親水性であり得、分散剤の界面活性を高め得る。
CH2=CRC(O)O(CHR1CH2O)nR2
(式中、RおよびR1は、Hまたはメチルであり;
R2は、1個〜4個の炭素原子のアルキルまたはフェニルであり;
nは、約1約20、より典型的には約1〜約10である)
を有するモノマーを少なくとも50重量%含む。
ABブロックコポリマー分散剤のBブロックは、イオン性/潜在的イオン性モノマーと、疎水性モノマーとを含む。イオン性/潜在的イオン性モノマーと疎水性モノマーとの比率は、約15:約80、より典型的には約25:約70、最も典型的には約30:約50であり得る。ABブロックコポリマー分散剤中のBブロックの疎水性は、疎水性モノマーR3R4C=R5Xに由来し得る。この式中、R3〜R5の各々は、Hおよび1個〜20個の炭素を有するアルキル、アリールまたはアルキルアリール基からなる群から独立して選択され、Xは後述される。1つの好ましい実施形態において、R3〜R5の各々は、HおよびCH3からなる群から選択され得る。別の好ましい実施形態において、R3およびR4は、Hであり得、R5は、HおよびCH3から独立して選択され得る。
(a)1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基であって、1つ以上のヘテロ原子(例えば、O、N、P、S、Si)をさらに含有し得る基;
(b)式C(O)OR6の基(式中、R6は、1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基からなる群から選択される)であって、1つ以上のヘテロ原子(例えば、O、N、P、S、Si)をさらに含有し得る基;ならびに
(c)式C(O)NR7R8の基(式中、R7およびR8の各々は、Hならびに1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基からなる群から独立して選択される)であって、1つ以上のヘテロ原子(例えば、O、N、P、S、Si)をさらに含有し得る基
からなる群から選択される。
さらに、ポリマー分散剤は、AブロックまたはBブロック中にあり得る架橋性官能基部分を有し得る。したがって、この分散剤は、架橋性部分との反応性に富む架橋官能基を有する架橋化合物に架橋し得る。表1に、ポリマー分散剤のAブロックまたはBブロックに組み込まれ得る好適な官能基、および架橋化合物中に存在し得る相手の架橋基を特定する。
本開示の分散体は、当該技術分野において公知の任意の従来の磨砕処理を用いて調製され得る。多くの磨砕処理は、第1の混合の工程、それに続く第2の粉砕の工程を含む二段法を用いる。この第1の工程は、全ての成分(すなわち、粒子、分散剤、液体キャリア、pH調整剤、および任意選択の添加剤)を混合して、ブレンドされた「プレミックス」を提供することを含む。典型的に、全ての液体成分が最初に加えられ、続いて分散剤が加えられ、最後に固体粒子が加えられる。混合は、一般に攪拌混合容器中で行われ、High Speed Disperser(HSD)が、この混合工程に特に適している。HSDに取り付けられた、500rpmから4000rpm、典型的には2000rpm〜3500rpmで作動されるCowels型ブレードが、最適な剪断作用を提供して、所望される混合を達成する。適切な混合は、通常、約15分〜約120分にわたる混合により達成される。
本開示の着色インクは、典型的には水性分散媒としても知られる水性インクビヒクルであるインクビヒクル、水性分散体、および任意に他の成分を含む。
典型的なプリンターは、一般に、少なくとも4種の異なる色のインク(例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック(CMYK)インク)を含む。インクセットは、異なる色のインク(例えば、オレンジインク、グリーンインク、バイオレットインク、レッドインクおよび/またはブルーインク)を含む1種以上の「色域拡大(gamut−expanding)」インクおよび純色(full strength)インクと淡色(light strengths)インク(例えば、ライトシアンおよびライトマゼンタ)との組み合わせをさらに含み得る。また、インクセットは、特性(例えば、光学濃度、彩度、耐久性および/または光沢)を向上させるために有色インクと組み合わせてプリントされる1種以上の無色インクを含み得る。
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンターを提供する工程と;
(b)プリントされる支持体をプリンターに装着する工程と;
(c)プリンターにインクビヒクルと水性分散体とを含む水性インクジェットインクを装填する工程であって、水性分散体は、着色剤と架橋されたポリマー分散剤とを含み、ポリマー分散剤は、AブロックとBブロックとを含むブロックコポリマーであり、Aブロックは、約5〜約18単位のブロックサイズを有するセグメントであり、以下の構造:
CH2=CRC(O)O(CHR1CH2O)nR2
(式中、RおよびR1は、Hまたはメチルであり;
R2は、1個〜4個の炭素原子のアルキルまたはフェニルであり;
nは、約1約20である)
を有するモノマーを少なくとも50重量%含み;かつBブロックは、イオン性モノマーと少なくとも1種の疎水性モノマーとを含むセグメントであり;そして分散剤は、架橋部分を含み;架橋部分は、エポキシド、カルボジイミド、オキサゾリン、イソシアネート、およびシランからなる群から選択される架橋剤で架橋され;そして水性分散体は、少なくとも約8.0のpHを有するものである、工程と;
(d)デジタルデータ信号に応答して、水性インクジェットインクを用いて支持体上にプリントして、支持体上にプリント画像を形成する工程と
を任意の実行可能な順に包含する方法が提供される。
ナガセ化成工業(株)(大阪、日本)からの架橋化合物:
Denacol(登録商標)321:トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル
Denacol(登録商標)920:ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
Denacol(登録商標)512:ポリグリセロールポリグリシジルエーテル
分散体を作製するために使用した分散剤ポリマーは、例えば米国特許第5,085,698号明細書および同第5,852,075号明細書ならびに米国特許出願公開第2005/0090599号明細書(これらの特許文献の開示は、あたかも本明細書に完全に示されているかのように参照により援用される)に記載されているような確立された方法によって合成した。
5Lの丸底フラスコは、窒素パージ下でヒートガンを用いて乾燥され、メカニカルスターラー、熱電対、N2入口、乾燥管出口、および滴下漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(THF)2777gを、このフラスコにカニューレで移送した。開始剤(1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン、120.9g(0.521mol))を注入し、続いて触媒(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、3.13mLの1.0Mアセトニトリル溶液)を注入した。触媒溶液(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、2.4mLの1.0Mアセトニトリル溶液、およびTHF、10.9g)を、両方のモノマー供給の間、シリンジポンプで送り込んだ。モノマー供給1(トリメチルシリルメタクリレート、906g(5.73mol)、およびベンジルメタクリレート、2752.3g(15.63mol))を60分間にわたって加えると、その間に、反応は65℃まで発熱した。1時間の保持後、HPLCは95%を超えるモノマー転化率を示し、次いでモノマー供給II(エチルトリエチレングリコールメタクリレート、1027.1g(4.17mol))を15分間にわたって加えた。
5Lの丸底フラスコは、窒素パージ下でヒートガンを用いて乾燥され、メカニカルスターラー、熱電対、N2入口、乾燥管出口、および滴下漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(THF)2423gを、このフラスコにカニューレで移送した。開始剤(1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン、98.82g(0.426mol))を注入し、続いて触媒(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、2.6mLの1.0Mアセトニトリル溶液)を注入した。触媒溶液(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、2.1mLの1.0Mアセトニトリル溶液、およびTHF、16.1g)を、両方のモノマー供給の間、シリンジポンプで送り込んだ。モノマー供給1(トリメチルシリルメタクリレート、728.7g(4.61mol)、およびブチルメタクリレート、1790.9g(12.61mol))を60分間にわたって加えると、その間に、反応は65℃まで発熱した。1時間の保持後、HPLCは、95%を超えるモノマー転化率を示し、次いでモノマー供給II(エチルトリエチレングリコールメタクリレート、825.3g(3.35mol))を15分間にわたって加えた。
5Lの丸底フラスコは、窒素パージ下でヒートガンを用いて乾燥され、メカニカルスターラー、熱電対、N2入口、乾燥管出口、および滴下漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(THF)1046gを、このフラスコにカニューレで移送した。開始剤(1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン、34.7g(0.150mol))を注入し、続いて触媒(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.9mLの1.0Mアセトニトリル溶液)を注入した。触媒溶液(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.7mLの1.0Mアセトニトリル溶液、およびTHF、3g)を、両方のモノマー供給の間、シリンジポンプで送り込んだ。モノマー供給1(トリメチルシリルメタクリレート、459.5g(2.91mol)、およびベンジルメタクリレート、1253.2g(7.12mol))を60分間にわたって加えると、その間に、反応は65℃まで発熱した。1時間の保持後、HPLCは、95%を超えるモノマー転化率を示し、次いでモノマー供給II(エチルトリエチレングリコールメタクリレート、286g(1.16mol))を20分間にわたって加えた。
5Lの丸底フラスコは、窒素パージ下でヒートガンを用いて乾燥され、メカニカルスターラー、熱電対、N2入口、乾燥管出口、および滴下漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(THF)902gを、このフラスコにカニューレで移送した。開始剤(1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン、55g(0.233mol))を注入し、続いて触媒(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.6mLの1.0Mアセトニトリル溶液)を注入した。触媒溶液(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.6mLの1.0Mアセトニトリル溶液、およびTHF、29.0g)を、両方のモノマー供給の間、シリンジポンプで送り込んだ。モノマー供給1(トリメチルシリルメタクリレート、412g(2.59mol)、およびベンジルメタクリレート、918g(6.46mol))を45分間にわたって加えると、その間に、反応は65℃まで発熱した。1時間の保持後、HPLCは、98%を超えるモノマー転化率を示し、次いで182.07gのメタノールを加えた。次いで、2−ピロリドン(2P)を加えながら120℃までゆっくりと加熱することにより、THFおよび他の揮発性の副生物を蒸留した。最終のポリマー溶液は45.54%固形分であり、測定酸価は132.7mgKOH/gポリマー固形分であった。
5Lの丸底フラスコは、窒素パージ下でヒートガンを用いて乾燥され、メカニカルスターラー、熱電対、N2入口、乾燥管出口、および滴下漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(THF)802gを、このフラスコにカニューレで移送した。開始剤(1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン、81.5g(0.345mol))を注入し、続いて触媒(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.85mLの1.0Mアセトニトリル溶液)を注入した。触媒溶液(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム、0.85mLの1.0Mアセトニトリル溶液、およびTHF、7.35g)を、モノマー供給の間、シリンジポンプで送り込んだ。モノマー供給(トリメチルシリルメタクリレート554.9g(3.53mol)を45分間にわたって加えると、その間に、反応は72℃まで発熱した。1時間の保持後、HPLCは、97%を超えるモノマー転化率を示し、次いでモノマー供給II ベンジルメタクリレート803.5g(5.10mol)を、45分間にわたって加えた。60分間の保持後、HPLCは、99%を超えるモノマー転化率を示した。
カーボンブラック着色分散体を、DegussaのNipex(登録商標)180 IQカーボンブラック顔料を用いて調製した。各カーボンブラックプレミックスを23%の顔料配合量で調製し、分散剤の量を、顔料に対して50%の活性分散剤レベルに相当する、2.0のP/D(顔料/分散剤)に設定した。この分散剤の中和は、45.6%活性KOH溶液を用いて行った。中和処理は、顔料分散体1についてのプレミックス工程において「インサイチュー」で行った。
顔料分散体1を、以下に示す順に分散体成分を1Lのステンレス鋼のポットに加える二段法を用いて調製した。プレミックス工程では、High Shear Disperser(HSD)を使用し、60mmのCowelsブレードを3500rpmで作動させて、2時間にわたって運転した。この顔料分散体の磨砕を、Microfluidics International Corporation(Newton,Massachusetts)の一事業部であるMicrofluidicsから入手可能な、ダイヤモンドZ−Chamberを備えた実験室規模モデルM−110Y High Pressure Pneumatic,Microfluidizerを使用して行った。顔料分散体1を、このMicrofluidizerに、15,000psiの圧力で合計12パス通して処理した。
2200gの分散体試料を、以下の成分を以下に列挙した順に1Lのステンレス鋼ポットに加えることによって調製した。60mmのCowelsブレードを備え、成分配合の間およそ1000rpmで作動させたHigh Shear Disperser(HSD)を使用して、各成分を混合しながらゆっくりと加えた。プレミックス工程における顔料配合量は23%であった。
Microfluidics(Newton,Massachusetts)からのダイヤモンドZ−Chamberを備えた実験室規模モデルM−110Y High Pressure Pneumatic,Microfluidizerを使用して、工程1で調製したプレミックスを磨砕した。分散体を、440mL/分の流量および15,000psiの圧力で、合計12パス通して磨砕した。15%顔料での磨砕が完了した後、Pall Trincor(East Falls,NY)から入手可能な0.3ミクロンのChipwichフィルターを通して分散体を濾過し、3000mLのポリエチレン容器中に回収した。最終の顔料分散体バッチサイズは、合計2200gになった。pH、粘度、粒径(D50およびD95(nm))およびAccusizerという顔料分散体の特性を試験した。それを表2に報告する。
顔料分散体2を、媒体磨砕処理およびEiger Machinery Inc.(Chicago,Illinois)からの実験室規模のEiger Minimill,モデルM250,VSE EXPを使用して作製した。第1の工程は、全ての成分、すなわち顔料、分散剤、KOH、pH調整剤を混合して、ブレンドされた「プレミックス」を提供することを含んだ。全ての液体成分を最初に加え、続いて分散剤を「インサイチュー」で中和するために用いられるKOH溶液を加え、最後に顔料を加えた。混合は、高速分散機(HSD)を使用し、このHSDに取り付けられた60mmのCowels型ブレードを合計2時間の混合時間にわたって3500rpmで作動させて、撹拌された10Lのステンレス鋼混合容器中で行った。
次に述べることを除き、顔料分散体2について記載したEiger Minimill処理と同様の処理によって、顔料分散体比較組成物1および2を調製した。顔料分散体比較組成物1は、2のP/Dで比較分散剤1(22/11 BzMA/MAA)を用いて分散させたPigment Red 122であった。顔料分散体比較組成物2は、比較分散剤2(13//10 BzMA//MAA)を用いて分散させたPigment Red 122であった。
次に述べることを除き、顔料分散体2について記載したEiger Minimill処理と同様の処理によって、顔料分散体3を調製した。Pigment Yellow 74(Sun Chemical)を、2.0のP/Dで分散剤2(8ETEGMA//30BMA/11MAA)を用いて分散させた。
次に述べることを除き、顔料分散体2について記載したEiger Minimill処理と同様の処理によって、顔料分散体4を調製した。Pigment Yellow 74(Sun Chemical))を、2.5のP/Dで分散剤3(8ETEGMA//49BzMA/20MAA)を用いて分散させた。
架橋工程では、架橋化合物を上記の顔料分散体と混合し、60℃〜80℃にて、効率的に撹拌しながら、6〜8時間にわたり加熱した。架橋反応が終了した後、必要ならば、pHを少なくとも約8.0に調整した。表3に、顔料分散体架橋についての架橋配合をまとめた。表4には、最終架橋顔料分散体の物性をまとめた。全ての架橋分散体が8.0を超えるpHを有したので、pH調整工程は行わなかった。表4に示されるように、架橋は、分散体の粒径および大きさ(bigs)に対して悪影響を与えなかった。
顔料分散体と表5に列挙したビヒクル成分とを一緒に撹拌することにより、インクを調製した。分散体を、最終インクに3%の顔料固形分を与える量で加えた。粘度、pH、粒径(D50)を含む室温でのインクの物性を測定した。インク安定性を試験するために、60℃での7日間にわたる熱老化の後に、上記の物性を再度測定した。分散体をインクへと配合した後の顔料の粒径成長および熱老化後の粒径成長は、分散体不安定性の指標であった。熱老化後の大きな粘度上昇も、分散体不安定性の指標であった。架橋工程前後での顔料分散体の安定性を試験した。結果を表6にまとめた。
Claims (9)
- 固体粒子とポリマー分散剤とを含む水性分散体であって、前記ポリマー分散剤は、AブロックとBブロックとを含むブロックコポリマーであり、前記Aブロックは、5〜18単位のブロックサイズを有するセグメントであり、以下の構造:
CH2=CRC(O)O(CHR1CH2O)nR2
(式中、RおよびR1は、Hまたはメチルであり;
R2は、1個〜4個の炭素原子のアルキルまたはフェニルであり;
nは、1〜20である)
を有するモノマーを少なくとも50重量%含み;かつ前記Bブロックは、イオン性モノマーと少なくとも1種の疎水性モノマーとを含むセグメントであり;そして前記分散剤は、架橋性部分を含み;前記架橋性部分は、エポキシド、カルボジイミド、オキサゾリン、イソシアネート、およびシランからなる群から選択される架橋剤で架橋され;そして前記水性分散体は、少なくとも8.0のpHを有し、
前記疎水性モノマーは、式:
R 3 R 4 C=R 5 X
[式中、R 3 〜R 5 は、H、1個〜20個の炭素原子のアルキル、アリールおよびアルキルアリールからなる群から独立して選択され、
Xは、
(a)1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基;
(b)式C(O)OR 6 の基(式中、R 6 は、1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基からなる群から選択される);ならびに
(c)式C(O)NR 7 R 8 の基(式中、R 7 およびR 8 の各々は、Hならびに1個〜20個の炭素原子を含有するアルキル、アリールおよびアルキルアリール基からなる群から独立して選択される)からなる群から選択される]
を有する、水性分散体。 - 前記ポリマー分散剤が、線状ポリマーである、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記Aブロックが、6〜12単位のブロックサイズを有する、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記Aブロックが、前記特定の式を有する前記モノマーを60%〜100%有する、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記ポリマー分散剤が、2,000〜20,000ダルトンの範囲内の数平均分子量(Mn)を有する、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記ポリマー分散剤が、40〜220(mgKOH/gポリマー固形分)の酸価を有する、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記Aブロックモノマーが、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、n−ブトキシエチルメタクリレート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の水性分散体。
- 前記イオン性モノマーが、式:
R9R10C=R11Z
を有し、式中、R9〜R11の各々は、Hおよび1個〜20個の炭素を有するアルキル、アリールまたはアルキルアリール基からなる群から独立して選択され、Zは、少なくとも1種のイオン性または潜在的イオン性モノマーである、請求項1に記載の水性分散体。 - 前記架橋性部分が、酸、ヒドロキシルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の水性分散体。
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